JP2000323556A - エピタキシャルウェーハ製造装置 - Google Patents

エピタキシャルウェーハ製造装置

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JP2000323556A
JP2000323556A JP13248099A JP13248099A JP2000323556A JP 2000323556 A JP2000323556 A JP 2000323556A JP 13248099 A JP13248099 A JP 13248099A JP 13248099 A JP13248099 A JP 13248099A JP 2000323556 A JP2000323556 A JP 2000323556A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エピタキシャル層の落ち込み問題を回避す
る。 【解決手段】 リフトピン10はサセプタ6からウェー
ハWを押し上げるものであり、このリフトピン10をサ
セプタ6の熱伝導率よりも低い128(W/m・K)未
満の熱伝導率を持つ材料によって形成し、かつ、リフト
ピン10のヘッド部10bを貫通孔8にピッタリと隙間
無く嵌まる形状に形成する。エピタキシャル層形成中
に、ウェーハWの上面からリフトピン10のヘッド部1
0bと脚部10aを順に介してサセプタ6の下面側に向
かう熱の移動を抑制することができる。ウェーハWの上
面における貫通孔8に対応する領域Pの温度が他の領域
に比べて低下してしまうという問題が回避できることと
なり、上記領域Pに形成されるエピタキシャル層が他の
領域に比べて薄く形成されてしまうというエピタキシャ
ル層の落ち込みを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はウェーハにエピタキ
シャル層を形成するためのエピタキシャルウェーハ製造
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7にはエピタキシャルウェーハ製造装
置の主要構成の一例が模式的な断面図により示されてい
る。この図7に示すエピタキシャルウェーハ製造装置1
はシリコン等の半導体のウェーハWにエピタキシャル層
を形成するための装置であり、エピタキシャル層形成室
2を有している。このエピタキシャル層形成室2は上側
ドーム3と下側ドーム4とドーム取付体5を有して形成
されている。上記上側ドーム3および下側ドーム4は石
英等の透明な材料から成り、これら上側ドーム3と下側
ドーム4はドーム取付体5に取り付けられており、それ
ら上側ドーム3と下側ドーム4とドーム取付体5によっ
てエピタキシャル層形成室2の壁面が形成されている。
【0003】上記エピタキシャル層形成室2の内部空間
には図8の斜視図に示すような平板状のサセプタ6が図
7に示すようにサセプタ支持体7によって支持されて配
設されており、このサセプタ6によって、エピタキシャ
ル層形成室2の内部空間は、サセプタ6よりも上側の空
間部2aとサセプタ6よりも下側の空間部2bとに区画
されている。上記サセプタ6は、例えば、カーボンにS
iCが被膜形成された材料によって形成されており、熱
伝導率が約128(W/m・K)というように熱伝導が
良いものである。このサセプタ6の上側にウェーハWが
載置される。
【0004】前記ドーム取付体5の内部には図7に示す
ように通路5c,5dがそれぞれ形成されている。上記
通路5cは、上記エピタキシャル層形成室2の内部空間
と外部のエピタキシャル層形成用メインガスの供給源
(図示せず)とを連通接続するための通路であり、エピ
タキシャル層形成室2の内壁面に形成されたメインガス
供給口5aが上記通路5cの端部開口となっている。ま
た、前記通路5dは、エピタキシャル層形成室2の内部
空間と外部のメインガス受け部(図示せず)とを連通接
続するための通路であり、エピタキシャル層形成室2の
内壁面に形成されたメインガス排出口5bが上記通路5
dの端部開口となっている。
【0005】上記メインガス供給口5aと、メインガス
排出口5bとはほぼ対角となる位置に形成され、それぞ
れ上記エピタキシャル層形成室2の上側空間部2aに向
けて開口しており、前記通路5cを流れてきたメインガ
スは上記メインガス供給口5aからエピタキシャル層形
成室2の上側空間部2aに吐出され、この吐出されたメ
インガスはサセプタ6の上面に沿って前記メインガス排
出口5bに向かって流れメインガス排出口5bから通路
5dを介してエピタキシャル層形成室2の外部に排出さ
れる。
【0006】また、エピタキシャル層形成室2の壁面に
はパージガス供給口(図示せず)およびパージガス排出
口(図示せず)が形成されている。これらパージガス供
給口とパージガス排出口はほぼ対角となる位置に形成さ
れ、それぞれエピタキシャル層形成室2の下側空間部2
bに向けて開口している。上記パージガス供給口からエ
ピタキシャル層形成室2の下側空間部2bへ水素ガス等
のパージガスが吐出され、この吐出されたパージガスは
サセプタ6の下面に沿って前記パージガス排出口に向け
て流れ、パージガス排出口からエピタキシャル層形成室
2の外部に排出される。
【0007】上記サセプタ6には図8に示すように貫通
孔8が1個以上(図示の例では3個)形成され、その貫
通孔8にはリフトピン10が上下移動自在に挿通されて
いる。このリフトピン10は、例えば、前記サセプタ6
と同一材料(例えば、カーボンにSiCを被膜形成した
材料)によって形成されており、脚部10aと、この脚
部10aよりも広径のヘッド部10bとを有して構成さ
れている。上記ヘッド部10bは、図9に示すように、
前記貫通孔8内に収容される形態であり、脚部10aは
サセプタ6よりも下側に突き出る形態となっている。
【0008】図7に示すように、上記エピタキシャル層
形成室2の下側空間部2bにはリフトピン移動手段11
が配設されている。このリフトピン移動手段11は上記
貫通孔8に挿通されたリフトピン10を上下移動させる
ものであり、シャフト11aとアーム11bと駆動部
(図示せず)とを有して構成されている。上記アーム1
1bは前記シャフト11aからリフトピン10の下方側
に向けて伸張形成されたものであり、シャフト11aと
一体化している。
【0009】また、上記駆動部はシャフト11aを上下
移動させるものである。この駆動部によってシャフト1
1aが上側へ移動すると、このシャフト11aの移動に
伴ってアーム11bが上側に移動し、この移動によって
アーム11bがリフトピン10を押し上げて上側へ移動
させる。このように、リフトピン移動手段11によりリ
フトピン10が上側に押し上げられることによって、リ
フトピン10のヘッド部10bがサセプタ6よりも上側
に突き出て、サセプタ6上に載置されているウェーハW
を押し上げることができる。また、前記駆動部によって
シャフト11aが下側へ移動すると、このシャフト11
aの下側への移動に伴ってアーム11bが下側へ移動し
てリフトピン10を下側へ移動させる。
【0010】このように、リフトピン移動手段11はリ
フトピン10を上下移動させる。
【0011】さらに、図7に示すように、エピタキシャ
ル層形成室2よりも上側と下側には加熱手段(例えば、
赤外線ランプ)12が複数個配設されており、これら加
熱手段12によってサセプタ6上に載置されたウェーハ
Wが上下両側から加熱される。また、それら加熱手段1
2によるウェーハWの加熱状態を監視する加熱状態監視
手段(パイロメーター)13がエピタキシャル層形成室
2の上側と下側にそれぞれ設けられている。さらに、加
熱手段制御部(図示せず)が設けられている。この加熱
手段制御部は、上記パイロメーター13の出力信号に基
づいて、サセプタ6に載置されているウェーハWの上面
と下面がほぼ同様に加熱されるように上記複数の加熱手
段12の加熱制御を行う構成を備えている。
【0012】図7に示すエピタキシャルウェーハ製造装
置1は上記のように構成されている。この図7に示すエ
ピタキシャルウェーハ製造装置1では、サセプタ6上に
ウェーハWを載置し該ウェーハWの上面にエピタキシャ
ル層を形成しているときには、ウェーハWは加熱手段1
2によって上下両側から加熱されると共に、そのウェー
ハWの上面に沿ってメインガスが流れ、また、サセプタ
6の下面に沿ってパージガスが流れており、リフトピン
10は図9に示すようにヘッド部10bがサセプタ6の
貫通孔8に収容され、脚部10aはサセプタ6よりも下
側に突き出た状態となっている。
【0013】エピタキシャル層の形成が終了した然る後
には、リフトピン移動手段11によってリフトピン10
が押し上げられ、このリフトピン10の上昇によってウ
ェーハWが押し上げられてサセプタ6から浮き上がり、
サセプタ6とウェーハWとの間に隙間が生じる。この隙
間に、図示されていないウェーハの搬送手段のブレード
が入り込み、その後、上記リフトピン移動手段11によ
りリフトピン10が下げられると共にウェーハWも下が
り、ウェーハWが上記ブレード上に乗せられ、該ブレー
ドによってウェーハWはエピタキシャル層形成室2から
外部に搬送される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来では、
上記図7に示すようなエピタキシャルウェーハ製造装置
1を用いてウェーハWの上面にエピタキシャル層を形成
すると、ウェーハWの前記リフトピン10に対向する領
域、例えば、図9に示す領域Pに形成されたエピタキシ
ャル層の厚みが他の領域に比べて薄くなってしまうとい
うエピタキシャル層落ち込み現象が生じていた。
【0015】本発明者がそのエピタキシャル層落ち込み
現象の発生原因を調べたところ、エピタキシャル層形成
中に、ウェーハWの前記領域Pの温度が他の領域に比べ
て低く、この温度低下によって前記エピタキシャル層落
ち込み現象が発生していることが分かった。
【0016】エピタキシャル層形成中に、上記ウェーハ
Wの領域Pの温度が他の領域よりも低下してしまうのは
次のような理由に因ることが分かった。エピタキシャル
形成中には、前述したようにリフトピン10の脚部10
aはサセプタ6よりも下側に突き出ており、サセプタ6
の下面に沿ってパージガスが流れていることから、この
パージガスによって上記脚部10aの熱が奪われてしま
う。リフトピン10は熱伝導率の良い材料によって形成
されていることから、上記のようにパージガスによって
脚部10aの熱が放熱されてしまうと、図9の矢印に示
すように、ウェーハWの上面側からリフトピン10のヘ
ッド部10bを介して脚部10aに向かう方向の熱の流
れ(熱移動)が生じてしまい、このことによって、ウェ
ーハWの、リフトピン10に対向する領域Pの温度が他
の領域に比べて低下してしまうこととなる。このよう
に、エピタキシャル層形成中に、上記ウェーハWの領域
Pの温度が他の領域よりも低下してしまうので、そのウ
ェーハWの領域Pにおけるエピタキシャル層の厚みが他
の領域よりも薄くなってしまい、前記エピタキシャル層
落ち込み現象が発生していた。
【0017】この発明は上記課題を解決するために成さ
れたものであり、その目的は、エピタキシャル層形成中
に、サセプタ上に載置されたウェーハの上面側からリフ
トピンを介してサセプタの下側に向かう熱の移動を抑制
し、ウェーハのリフトピンに対向する領域の温度低下を
防止して、その温度低下に起因したエピタキシャル層の
落ち込みを抑制することができるエピタキシャルウェー
ハ製造装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
にこの発明は次に示すような構成をもって前記課題を解
決する手段としている。すなわち、第1の発明は、ウェ
ーハを載置して成るサセプタと、少なくとも一部が上記
サセプタの下部側に配置され前記サセプタに設けた貫通
孔を挿通してエピタキシャル層形成後のウェーハを押し
上げるリフトピンとを有し、前記リフトピンの配置領域
にはリフトピンを介して伝熱するウェーハ上面側とサセ
プタ下面側間のエピタキシャル層形成時における熱移動
を抑制する伝熱抑制手段が設けられている構成をもって
前記課題を解決する手段としている。
【0019】第2の発明は、上記第1の発明の構成を備
え、リフトピンはサセプタの貫通孔内部に収容されるヘ
ッド部と、サセプタよりも下側に突き出る脚部とを有し
て構成されており、伝熱抑制手段は、上記リフトピンを
サセプタの熱伝導率よりも低い128(W/m・K)未
満の熱伝導率の材料によって構成したことを特徴として
構成されている。
【0020】第3の発明は、上記第2の発明の構成を備
え、サセプタに形成されたリフトピン挿通用の貫通孔に
は上面側から下面側に向けて孔断面積が狭くなるように
少なくとも上面側にテーパが付けられており、リフトピ
ンのヘッド部は上面をほぼサセプタの上面に一致させて
上記貫通孔にピッタリと隙間無く嵌まる皿形状であるこ
とを特徴として構成されている。
【0021】第4の発明は、上記第1の発明の構成を備
え、リフトピンはサセプタの貫通孔内部に収容されるヘ
ッド部と、サセプタよりも下側に突き出る脚部とを有し
て構成されており、伝熱抑制手段はリフトピンの脚部の
周りに設けた防風部材であることを特徴として構成され
ている。
【0022】第5の発明は、上記第1の発明の構成を備
え、リフトピンはサセプタの貫通孔内部に収容されるヘ
ッド部と、サセプタよりも下側に突き出る脚部とを有し
て構成されており、伝熱抑制手段は、リフトピンの脚部
を加熱するピン加熱手段と、該ピン加熱手段の加熱制御
を行ってエピタキシャル層形成時におけるリフトピンの
脚部からの放熱分を補償する加熱制御部とを有して構成
されていることを特徴として構成されている。
【0023】第6の発明は、上記第5の発明の構成を備
え、ピン加熱手段は赤外線ランプにより構成され、リフ
トピンの脚部の周りには防風部材が設けられており、こ
の防風部材は透明な材料により形成されていることを特
徴として構成されている。
【0024】第7の発明は、上記第1の発明の構成を備
え、リフトピンは、サセプタの貫通孔の内部に嵌合収容
される上側への移動が自在のウェーハリフト補助栓部
と、この補助栓部の下方側に配置されるピン軸部とによ
り構成されており、このピン軸部はエピタキシャル層形
成時には上記ウェーハリフト補助栓部に対して分離して
該ウェーハリフト補助栓部の下方側に空隙を介して配置
され、また、エピタキシャル層形成後のウェーハを上記
ウェーハリフト補助栓部を介して押し上げる構成と成
し、上記ウェーハリフト補助栓部とピン軸部間の隙間空
間は、ウェーハ上面側とサセプタ下面側間のエピタキシ
ャル層形成時におけるリフトピンを介しての熱移動を抑
制する伝熱抑制手段と成していることを特徴として構成
されている。
【0025】上記構成の発明において、伝熱抑制手段
は、エピタキシャル層形成中に、ウェーハ上面側からリ
フトピンを介してサセプタの下面側に向かう熱移動を抑
制する。この伝熱抑制手段によって、ウェーハの、リフ
トピンに対向する領域の温度が他の領域よりも低下して
しまうのを防止することができ、このことによって、温
度低下に起因した前記エピタキシャル層落ち込み現象を
抑制することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下に、この発明に係る実施形態
例を図面に基づいて説明する。
【0027】第1の実施形態例のエピタキシャルウェー
ハ製造装置において特徴的なことは後述する伝熱抑制手
段が設けられていることであり、それ以外の構成は前記
図7に示したエピタキシャルウェーハ製造装置の構成と
同様であり、この第1の実施形態例では、前記図7に示
すエピタキシャルウェーハ製造装置と同一構成部分には
同一符号を付し、その共通部分の重複説明は省略する。
【0028】上記伝熱抑制手段は、ウェーハWにエピタ
キシャル層を形成しているときに、ウェーハWの上面側
からリフトピン10を介してサセプタ6の下面側に向か
う熱の流れ(移動)を抑制するものであり、この第1の
実施形態例では、次に示すような構成を備えている。
【0029】つまり、この第1の実施形態例では、上記
伝熱抑制手段として、リフトピン10をサセプタ6の熱
伝導率よりも低い128(W/m・K)未満の熱伝導率
の材料によって形成している。そのリフトピン10を構
成する材料の例を挙げると、例えば、カーボンにPorous
SiCとSiCを順に積層被覆した材料(熱伝導率は
約55(W/m・K))、不透明石英(熱伝導率は約
1.3(W/m・K))、透明石英(熱伝導率は約2.
6(W/m・K))等がある。なお、上記リフトピン1
0は粉塵が発生し難い材料によって形成することが望ま
しい。
【0030】このように、リフトピン10をサセプタ6
の熱伝導率よりも低い128(W/m・K)未満の熱伝
導率の材料によって形成することによって、熱はリフト
ピン10の内部を移動し難くなり、このことによって、
エピタキシャル層の形成中に、ウェーハWの上面側から
リフトピン10を介してサセプタ6の下面側に向かう熱
の流れを抑制することができる。
【0031】ところで、エピタキシャル層形成中に、貫
通孔8の内部にリフトピン10のヘッド部10bによっ
て埋まらない図9に示すような大きな隙間15がある
と、この大きな隙間15によって、ウェーハWの前記領
域Pの温度低下が促進されてしまうことに本発明者は気
付いた。
【0032】そこで、この第1の実施形態例では、リフ
トピン10のヘッド部10bの形状を次に示すような特
有な形状とした。すなわち、図1の(a)や(b)に示
すように、リフトピン10のヘッド部10bは上面をサ
セプタ6の上面にほぼ一致させ、貫通孔8にピッタリと
隙間無く嵌まる形状と成していることである。
【0033】つまり、図1の(a)に示す例では、貫通
孔8はサセプタ6の上面側から下面側に向けて孔断面積
が狭くなる方向にテーパが付けられていることから、リ
フトピン10のヘッド部10bは上面をサセプタ6の上
面にほぼ一致させ、貫通孔8にピッタリと隙間無く嵌ま
る皿形状と成している。
【0034】また、図1の(b)に示す例では、貫通孔
8は下方部分の孔断面積が上方部分よりも狭くなってい
る円筒状と成していることから、リフトピン10のヘッ
ド部10bは上面をサセプタ6の上面にほぼ一致させ、
貫通孔8にピッタリと隙間無く嵌まる略円柱状と成して
いる。
【0035】このように、リフトピン10のヘッド部1
0bは上面をサセプタ6の上面にほぼ一致させ、貫通孔
8にピッタリと隙間無く嵌まる形状と成していることに
よって、前記したようなウェーハWの前記領域Pにおけ
る温度低下の促進作用を抑制することができる。なお、
もちろん、上記ヘッド部10bが貫通孔8内に収容され
ている状態では、ヘッド部10bは上面がサセプタ6の
上面よりも上側に食み出さないように形成されている。
【0036】この第1の実施形態例によれば、リフトピ
ン10をサセプタ6の熱伝導率よりも低い128(W/
m・K)未満の熱伝導率を持つ材料によって構成したの
で、リフトピン10の内部で熱が移動し難くなり、この
ことによって、エピタキシャル層形成中に、ウェーハW
の上面側からリフトピン10を介してサセプタ6の下面
側に向かう熱の流れを抑制することができ、ウェーハW
の上面の前記領域Pの温度が他の領域よりも低下してし
まうのを抑制することができ、その領域Pの温度低下に
起因した前記領域Pのエピタキシャル層の落ち込みを緩
和することができる。
【0037】上記リフトピン10をサセプタ6の熱伝導
率よりも低い128(W/m・K)未満の熱伝導率を持
つ材料によって構成することによる効果は本発明者の実
験によって確認されている。その実験とは、互いに構成
材料が異なる3種のリフトピン10を用意し、これら3
種の各リフトピン10について、それぞれ、リフトピン
10の構成材料以外の条件は全て等しい状態でウェーハ
W上にエピタキシャル層を形成し、このようにして形成
された3種のエピタキシャル層についてそれぞれ厚み
(膜厚)を測定した。
【0038】その実験結果が図2のグラフに示されてい
る。図2のグラフにおいて、横軸はウェーハWの中心か
らの距離を示し、ここでは、前記領域Pおよびその近傍
領域が抜き出されて示されている。また、縦軸はエピタ
キシャル層の相対厚み(膜厚)を示している。
【0039】図2に示す実線Aは、従来と同様にサセプ
タ6と同一材料のリフトピン10を用いてエピタキシャ
ル層を形成した場合のエピタキシャル層の膜厚測定結果
であり、鎖線Bは、前記カーボンにPorous SiCとS
iCを順に積層被覆した材料(熱伝導率は約55(W/
m・K))のリフトピン10を用いてエピタキシャル層
を形成した場合のエピタキシャル層の膜厚測定結果であ
り、点線Cは、不透明石英(熱伝導率は約1.3(W/
m・K))のリフトピン10を用いてエピタキシャル層
を形成した場合のエピタキシャル層の膜厚測定結果であ
る。
【0040】図2のグラフに示す上記実線Aと、鎖線B
および点線Cとの比較から明らかなように、従来のリフ
トピン10を用いてエピタキシャル層をウェーハW上に
形成した場合(実線A)に比べて、この第1の実施形態
例に示すように、熱伝導率が128(W/m・K)未満
の材料によって構成されたリフトピン10を用いてエピ
タキシャル層をウェーハWに形成した場合(鎖線B、点
線C)には、エピタキシャル層の落ち込みがかなり緩和
されている。
【0041】また、熱伝導率が約55(W/m・K)で
ある材料のリフトピン10を用いた場合(鎖線B)に比
べて、熱伝導率が約1.3(W/m・K)である材料の
リフトピン10を用いた場合(点線C)の方が、前記領
域Pにおけるエピタキシャル層の落ち込みがより緩和さ
れていることから、エピタキシャル層の落ち込み抑制効
果は、熱伝導率が低くなるに従って大きくなることが分
かる。なお、上記3種のリフトピン10を用いた場合に
おけるエピタキシャル層の形成前後のSEMI規格によ
るSFQD(Site Flatness front least-squares Devi
ation)に基づく測定・評価を行った。この結果から
も、上記した効果を確認できた。
【0042】上記実験結果にも示されるように、リフト
ピン10を熱伝導率が128(W/m・K)未満の材料
で形成することによって、ウェーハWの前記領域Pにお
けるエピタキシャル層の落ち込みを緩和することが可能
である。
【0043】また、この第1の実施形態例では、リフト
ピン10のヘッド部10bは上面がサセプタ6の上面に
ほぼ一致し、貫通孔8にピッタリと隙間無く嵌まる形状
と成しているので、前述したような貫通孔8の内部の大
きな隙間15に起因してウェーハWの領域Pの温度低下
が促進されてしまうという事態発生を抑制することがで
き、前記領域Pにおけるエピタキシャル層の落ち込みを
緩和することができる。この効果も、本発明者の実験に
よって確認されている。
【0044】その実験とは、図9に示す形状のリフトピ
ン10と、図1の(a)に示す皿形状のリフトピン10
とを用意し、各リフトピン10について、それぞれ、リ
フトピン10の形状以外の条件が全て等しい状態でウェ
ーハW上にエピタキシャル層を形成し、そのエピタキシ
ャル層の膜厚を測定した。図2に示す実線Aが、従来と
同様の図9に示す形状のリフトピン10を用いてウェー
ハW上にエピタキシャル層を形成した場合のエピタキシ
ャル層の膜厚の測定結果であり、鎖線aが、この第1の
実施形態例に示した図1の(a)に示す皿形状のリフト
ピン10を用いてウェーハW上にエピタキシャル層を形
成した場合のエピタキシャル層の膜厚の測定結果であ
る。
【0045】図2の実線Aと鎖線aに示されるように、
上記従来例のように貫通孔8内に大きな隙間15がある
場合(実線A)に比べて、この第1の実施形態例に示す
ように貫通孔8内に隙間を殆ど無くした場合(鎖線a)
では、前記領域Pにおけるエピタキシャル層の落ち込み
を緩和することができる。
【0046】この第1の実施形態例では、前述したよう
に、リフトピン10を熱伝導率が128(W/m・K)
未満の材料で形成し、ウェーハWの上面側からリフトピ
ン10を介してサセプタ6の下面側に向かう熱移動を抑
制することができる上に、リフトピン10のヘッド部1
0bはその上面をサセプタ6の上面にほぼ一致させ、貫
通孔8に隙間無くピッタリと嵌まる形状と成しており、
貫通孔8内の隙間に起因したウェーハWの領域Pの温度
低下促進作用も抑制することができるので、上記熱移動
抑制作用と相俟って、ウェーハWにおける領域Pの温度
低下をほぼ抑制することができ、温度低下に起因した領
域Pのエピタキシャル層落ち込み現象発生をほぼ回避す
ることができる。
【0047】以下に、第2の実施形態例を説明する。こ
の第2の実施形態例では、前記第1の実施形態例とは異
なる形態の伝熱抑制手段の一例を示す。図3の(a)に
はこの第2の実施形態例において特徴的な伝熱抑制手段
が実線により示され、図3の(b)には図3の(a)に
示すα部分の断面図が示されている。なお、この第2の
実施形態例の説明において、前記従来例と同一構成部分
には同一符号を付し、その共通部分の重複説明は省略す
る。
【0048】この第2の実施形態例では、伝熱抑制手段
は防風部材16によって構成されている。この防風部材
16は、エピタキシャル層形成中にサセプタ6よりも下
側に突き出るリフトピン10の脚部10aの上部部分を
覆い、サセプタ6の下面に沿って流れるパージガス等に
よって脚部10aの熱が放熱されてしまうのを抑制する
ことができるものである。
【0049】この第2の実施形態例では、図3の
(a)、(b)に示されるように、上記防風部材16は
サセプタ支持体7のアーム7aに取り付けられており、
防風部材16の頂部から上記アーム7aの底部に掛けて
貫通する貫通孔14が形成されており、上記脚部10a
はその貫通孔14に上下移動自在に挿通される。
【0050】この第2の実施形態例によれば、伝熱抑制
手段である防風部材16が設けられているので、この防
風部材16によって、エピタキシャル層形成中にリフト
ピン10の脚部10aにパージガスが吹き付けるのを防
止することができ、パージガスの吹き付けに起因した脚
部10aからの放熱を回避することができる。この結
果、ウェーハWの上面からリフトピン10を介してサセ
プタ6の下面側に向かう熱の流れを抑制することがで
き、エピタキシャル層形成中に、ウェーハWの前記領域
Pの温度が他の領域に比べて低下してしまうのを防止す
ることができ、このことによって、前記領域Pのエピタ
キシャル層の落ち込みを抑制することができる。
【0051】以下に、第3の実施形態例を説明する。こ
の第3の実施形態例では、前記第1と第2の各実施形態
例とは異なる形態の伝熱抑制手段の一例を示す。この第
3の実施形態例では、伝熱抑制手段は、図4の実線に示
すように、ピン加熱手段17と、加熱制御部18とを有
して構成されている。
【0052】上記ピン加熱手段17はリフトピン10の
脚部10aを加熱するリフトピン専用の加熱手段であ
り、前記加熱手段12とは別個独立したものであり、例
えば、赤外線ランプや、ヒーター等がある。
【0053】上記加熱制御部18は上記ピン加熱手段1
7の加熱制御を行う制御部であり、パージガスによる脚
部10aからの放熱分を補償するようにピン加熱手段1
7の加熱制御を行う。そのピン加熱手段17の加熱制御
の手法には様々な手法があり、ここでは、その複数の手
法のうちの何れの手法を採用してもよいが、例えば、そ
の一例として、次に示すようにピン加熱手段17の加熱
制御を行う。
【0054】例えば、パージガスによる脚部10aから
の放熱量がほぼ一定であり、その放熱量を予め求めるこ
とが可能である場合には、その放熱量を補償するための
ピン加熱手段17へ供給する制御量(例えば、通電電流
量や電圧量)を求め、その求めた制御量のデータを図4
の点線に示すデータ格納部に格納しておき、加熱制御部
18はそのデータ格納部に格納されている制御量がピン
加熱手段17に供給されるようにピン加熱手段17への
供給制御量を制御してピン加熱手段17の加熱制御を行
う。
【0055】また、より精度良く脚部10aからの放熱
量の補償を行う場合には、例えば、図4の鎖線に示すよ
うなピン加熱監視部19を設け、このピン加熱監視部1
9によってピン加熱手段17による脚部10aの加熱状
態を監視し、ピン加熱監視部19からの監視情報に基づ
いて、加熱制御部18は、脚部10aからの放熱量を補
償する方向にピン加熱手段17への供給制御量を制御す
る。換言すれば、脚部10aの温度がサセプタ6の温度
にほぼ一致するようにピン加熱手段17への供給制御量
を制御してピン加熱手段17の加熱制御を行う。
【0056】この第3の実施形態例では、上記のよう
に、ピン加熱手段17と加熱制御部18を設け、これら
ピン加熱手段17と加熱制御部18によって、パージガ
ス等による脚部10aからの放熱分を補償する構成とし
たので、見かけ上、リフトピン10の脚部10aからの
放熱は無くなり、このことによって、ウェーハWの上面
からリフトピン10を介してサセプタ6の下面に向かう
熱の流れを抑制することができ、前記各実施形態例と同
様に、エピタキシャル層形成中に、ウェーハWの領域P
の温度が他の領域の温度よりも低下するのを防止するこ
とができ、このことによって、前記領域Pにおけるエピ
タキシャル層の落ち込みをほぼ回避することができる。
【0057】以下に、第4の実施形態例を説明する。こ
の第4の実施形態例では、さらに、上記各実施形態例と
は異なる形態の伝熱抑制手段の一例を示す。なお、この
第4の実施形態例の説明において、前記従来例と同一構
成部分には同一符号を付し、その共通部分の重複説明は
省略する。
【0058】この第4の実施形態例では、図5の(a)
に示すように、リフトピンは、ウェーハリフト補助栓部
20とピン軸部21により構成されている。上記ウェー
ハリフト補助栓部20は貫通孔8の内部に上側への移動
が自在に嵌合収容されている。つまり、このウェーハリ
フト補助栓部20の形状は上面をサセプタ6の上面にほ
ぼ一致させ、かつ、サセプタ6の底面側よりも下側に突
き出さず、貫通孔8に隙間無くピッタリと嵌まる形状と
成している。このウェーハリフト補助栓部20はサセプ
タ6と同様の材料によって形成される。
【0059】ピン軸部21は、エピタキシャル層形成中
には、図5の(a)に示すように、上記ウェーハリフト
補助栓部20の下方側に間隙22を介して配置され、ウ
ェーハWを上方へ移動させる際には、前記リフトピン移
動手段11によって上側へ押し上げられ、図5の(b)
に示すように、上記ウェーハリフト補助栓部20を押し
上げ該ウェーハリフト補助栓部20を介してウェーハW
を押し上げる構成と成している。
【0060】この第4の実施形態例では、エピタキシャ
ル層形成中におけるウェーハリフト補助栓部20とピン
軸部21の間の隙間空間22が伝熱抑制手段と成してい
る。つまり、エピタキシャル層形成中に、ウェーハリフ
ト補助栓部20とピン軸部21の間に隙間空間22が形
成されているので、この隙間空間22によって、ウェー
ハWの上面からウェーハリフト補助栓部20を介してピ
ン軸部21に向かう方向の熱の流れは無く、このことに
よって、エピタキシャル層形成中に、ウェーハWのリフ
トピンに対向する領域Pの温度が他の領域よりも低下し
てしまうのを確実に防止することができる。このことに
より、前記温度低下に起因した領域Pのエピタキシャル
層の落ち込みを確実に抑制することができる。
【0061】ところで、この第4の実施形態例では、ピ
ン軸部21がウェーハリフト補助栓部20を押し上げて
該ウェーハリフト補助栓部20がサセプタ6の上面より
も上側となったときに、ウェーハリフト補助栓部20が
ピン軸部21から落下しないように、次に示すような構
成を備えている。例えば、図6の(a)、(b)に示す
ように、ピン軸部21の頂部に凸部24を形成し、ウェ
ーハリフト補助栓部20の底部には上記ピン軸部21の
凸部24が隙間無く挿入嵌合することができる凹部25
を形成する。
【0062】このように、ピン軸部21の頂部に凸部2
4を、また、ウェーハリフト補助栓部20の底部に凹部
25をそれぞれ形成することによって、ピン軸部21が
リフトピン移動手段11により押し上げられた際には、
ピン軸部21の凸部24がウェーハリフト補助栓部20
の凹部25に挿入嵌合して、ピン軸部21はウェーハリ
フト補助栓部20をがたつき無く押し上げることがで
き、かつ、ピン軸部21の頂部からウェーハリフト補助
栓部20が落下するのを防止することができる。
【0063】なお、もちろん、上記ウェーハリフト補助
栓部20の底部に形成される凹部25の形態およびピン
軸部21の頂部に形成される凸部24の形態は図6の
(a)、(b)の形態に限定されるものではなく、様々
な形態を採り得る。また、ウェーハリフト補助栓部20
の底部に凹部を、ピン軸部21の頂部に凸部をそれぞれ
設けるのではなく、図示はされていないが、ピン軸部2
1の頂部には凹部を設け、ウェーハリフト補助栓部20
の底部には上記ピン軸部21の凹部に隙間無く挿入嵌合
できる凸部を設けてもよい。
【0064】さらに、ピン軸部21の頂部をウェーハリ
フト補助栓部20の底部に真空吸着させる構成を備え、
ピン軸部21がウェーハリフト補助栓部20を介してウ
ェーハWを押し上げる際には、ピン軸部21がウェーハ
リフト補助栓部20に真空吸着し、ピン軸部21はウェ
ーハリフト補助栓部20をがたつき無く押し上げ、か
つ、ウェーハリフト補助栓部20の落下を防止すること
ができる構成としてもよい。
【0065】この第4の実施形態例によれば、リフトピ
ンはウェーハリフト補助栓部20とピン軸部21により
構成されており、エピタキシャル層形成中には、貫通孔
8内に収容されているウェーハリフト補助栓部20と、
ピン軸部21との間には隙間空間22があることから、
この隙間空間22によって、ウェーハWの上面からウェ
ーハリフト補助栓部20を介してサセプタ6の下面側に
向かう熱の流れを確実に抑制することができ、その熱の
流れに起因したウェーハWの上面の領域Pの温度が他の
領域よりも低下するのを防止することができる。このこ
とによって、ウェーハWの領域Pにおけるエピタキシャ
ル層の落ち込みを確実に防止することができる。
【0066】以下に、第5の実施形態例を説明する。こ
の第5の実施形態例において特徴的なことは、前記第2
の実施形態例に示した伝熱抑制手段と、前記第3の実施
形態例に示した伝熱抑制手段とが組み合わせられている
ことである。それ以外の構成は、従来例の構成と同様で
あり、ここでは、従来例と同一構成部分には同一符号を
付し、その共通部分の重複説明は省略する。
【0067】この第5の実施形態例では、前記第2の実
施形態例に示した防風部材16と同様の防風部材が設け
られている。つまり、上記防風部材16は、エピタキシ
ャル層形成中にサセプタ6よりも下側に突き出るリフト
ピン10の脚部10aの上部の周りを覆い、パージガス
等による脚部10aの放熱を防止するものである。
【0068】上記防風部材16を設けても、エピタキシ
ャル層形成中に、パージガスによって脚部10aから僅
かに熱が放熱されてしまうことがある。そこで、この第
5の実施形態例では、前記第3の実施形態例に示したよ
うなピン加熱手段17および加熱制御部18が設けられ
ている。つまり、前記した如く、ピン加熱手段17はリ
フトピン10の脚部10aを加熱する専用の加熱手段で
あり、加熱制御部18はパージガスによる脚部10aの
放熱分を補償するようにピン加熱手段17の加熱制御を
行う。
【0069】なお、前記ピン加熱手段17として採用す
ることが可能な加熱手段には様々な種類があり、それら
複数種のうちの何れの加熱手段をピン加熱手段17とし
て採用してもよいが、ピン加熱手段17として赤外線ラ
ンプを採用する際には、防風部材16を透明な材料(例
えば、石英)によって形成し、ピン加熱手段17による
脚部10aの加熱が防風部材16によって邪魔されてし
まうのを防止する。
【0070】この第5の実施形態例によれば、防風部材
16を設け、この防風部材16によって、エピタキシャ
ル層形成中に、パージガスによる脚部10aの放熱がほ
ぼ防止される上に、さらに、ピン加熱手段17と加熱制
御部18が設けられ、これらピン加熱手段17と加熱制
御部18によって、脚部10aの放熱分が補償される構
成であることから、エピタキシャル層形成中に、ウェー
ハWの上面からリフトピン10を介してサセプタ6の下
面に向かう熱の流れを確実に回避することができ、ウェ
ーハWの上面の領域Pの温度が他の領域よりも低下して
しまうという問題発生をより一層確実に防止することが
できるので、上記温度低下に起因した領域Pのエピタキ
シャル層の落ち込みをより確実に回避することができ
る。
【0071】なお、この発明は上記各実施形態例に限定
されるものではなく、様々な実施の形態を採り得る。例
えば、上記第2、第5の各実施形態例では、防風部材1
6は筒状の形状であり、脚部10aの上部の全周を囲む
ように設けられていたが、この防風部材16はパージガ
スによる脚部10aの放熱を防止することができるもの
であればよく、例えば、脚部10aよりもパージガスの
風上に板状や半筒状の防風部材16を設けて脚部10a
にパージガスが吹き付けるのを防止するようにしてもよ
い。
【0072】また、上記第2、第5の各実施形態例で
は、防風部材16はサセプタ支持体7のアーム7aより
も上側に配設され、脚部10aの上部を覆う構成であっ
たが、図3の(a)の点線に示すように、上記アーム7
aよりも下側にも防風部材16を配設し、脚部10aの
ほぼ全長に亙り防風部材16によって覆われる構成とし
てもよい。このように防風部材16を形成することによ
って、より確実にパージガスが脚部10aに吹き付ける
のを抑制することができ、前記第2、第5の各実施形態
例に示したような効果を奏することができる。もちろ
ん、パージガスはサセプタ6の下面に沿って流れること
から、上記第2、第5の各実施形態例に示したように脚
部10aの上部のみを防風部材16によって覆うだけで
も、パージガスが脚部10aに吹き付けるのをほぼ回避
することができ、十分に、前記領域Pのエピタキシャル
層の落ち込みを回避することができるという効果を得る
ことができる。
【0073】また、上記第1の実施形態例では、リフト
ピン10はサセプタ6よりも熱伝導率が低い128(W
/m・K)未満の材料によって形成され、かつ、リフト
ピン10のヘッド部10bはその上面をサセプタ6の上
面にほぼ一致させ貫通孔8に隙間無くピッタリと嵌まる
形状と成していたが、リフトピン10を構成している材
料の熱伝導率がかなり低く、エピタキシャル層形成中
に、リフトピン10のヘッド部10bから脚部10aに
向かう熱の流れがほぼ抑制できる場合には、脚部10a
の形状を貫通孔8にピッタリと嵌まる形状としなくと
も、前記エピタキシャル層形成中に、ウェーハWの領域
Pの温度低下を防止することができるので、脚部10a
の形状を貫通孔8にピッタリと嵌まる形状としなくとも
よい。
【0074】さらに、上記第1の実施形態例に示したよ
うな伝熱抑制手段(つまり、リフトピン10をサセプタ
6の熱伝導率よりも低い128(W/m・K)未満の材
料による形成し、かつ、リフトピン10のヘッド部10
bは上面をサセプタ6の上面にほぼ一致させ貫通孔8に
隙間無くピッタリと嵌まる形状と成している構成)と、
第2の実施形態例に示した伝熱抑制手段(つまり、リフ
トピン10の脚部10aの周りに設けた防風部材16)
と、第3の実施形態例に示した伝熱抑制手段(つまり、
パージガスによる脚部10aの放熱分を補償するための
ピン加熱手段17と加熱制御部18を設ける構成)と、
第4の実施形態例に示した伝熱抑制手段(つまり、サセ
プタ6の貫通孔8に収容嵌合されるウェーハリフト補助
栓部20と、その下方側に隙間空間22を介して配設さ
れるピン軸部21とを設ける構成)とのうちの2つ以上
の構成を組み合わせた伝熱抑制手段を設けてもよい。
【0075】さらに、脚部10aに吹き付けるパージガ
スを加熱するパージガス加熱手段を設けてパージガスに
よる脚部10aの放熱を防止する構成を備えてもよい。
【0076】
【発明の効果】この発明によれば、伝熱抑制手段が設け
られ、この伝熱抑制手段によって、リフトピンを介して
のウェーハ上面側からサセプタ下面側間のエピタキシャ
ル層形成時における熱移動が抑制されるので、エピタキ
シャル層の形成中に、ウェーハの上面の、リフトピンに
対向する領域の温度が他の領域よりも低下するのを防止
することができ、このことによって、上記温度低下に起
因したエピタキシャル層の、リフトピンに対向する領域
の落ち込みをほぼ回避することができる。
【0077】リフトピンはサセプタの貫通孔内部に収容
されるヘッド部と、サセプタよりも下側に突き出る脚部
とを有して構成され、このリフトピンをサセプタの熱伝
導率よりも低い128(W/m・K)未満の材料によっ
て形成したものにあっては、リフトピンの熱伝導率がサ
セプタよりも悪く、リフトピンの上部側から下部側に向
って熱が伝熱し難くなり、このことによって、エピタキ
シャル層形成中に、ウェーハの上面からリフトピンを介
してサセプタの下面側に向かう熱の流れを抑制すること
ができ、上記の如く、リフトピンに対向する領域のエピ
タキシャル層の落ち込みを回避することができる。
【0078】また、上記のように、リフトピンをサセプ
タの熱伝導率よりも低い128(W/m・K)未満の材
料によって形成し、かつ、リフトピンはその上面をサセ
プタの上面に一致させてサセプタの貫通孔にピッタリと
隙間無く嵌まる形状と成しているものにあっては、上記
のように、エピタキシャル層形成中に、ウェーハの上面
からリフトピンを介してサセプタの下面側に向かう熱の
流れを抑制することができる上に、貫通孔の内部の隙間
によってウェーハの貫通孔に対向する領域の温度低下が
促進されてしまうという問題をも回避することができる
ので、より確実に、エピタキシャル層形成中に、ウェー
ハの上面におけるリフトピンに対向する領域の温度が他
の領域よりも低下してしまうのを回避することができ、
上記温度低下に起因したリフトピンに対向する領域のエ
ピタキシャル層の落ち込みを防止することができる。
【0079】伝熱抑制手段はリフトピンの脚部の周りに
設けた防風部材によって構成されているものにあって
は、サセプタの下面に沿って流れるパージガスの風がリ
フトピンの脚部に吹き付けるのを防止することができ、
このことによって、上記風によってリフトピンの脚部の
熱が放熱されてしまうのを回避することができる。この
ことから、上記脚部の放熱に起因したウェーハの上面か
らリフトピンを介してサセプタの下面側に向かう熱の移
動を抑制することができ、ウェーハの上面におけるリフ
トピンに対向する領域の温度が他の領域よりも低下して
しまうのを防止することができ、この温度低下に起因し
たリフトピンに対向する領域のエピタキシャル層の落ち
込みを回避することができる。
【0080】伝熱抑制手段はピン加熱手段と加熱制御部
を有して構成されており、これらピン加熱手段と加熱制
御部によって、リフトピンの脚部の放熱分を補償する構
成を備えているものにあっては、エピタキシャル層形成
中にはリフトピンの脚部から熱が放熱されてしまうけれ
ども、その放熱分がピン加熱手段による脚部の加熱によ
って補償されるので、見かけ上、脚部と外部との熱の移
動は無くなり、このことにより、ウェーハ上面側からリ
フトピンを介してサセプタの下面側に向かう熱の移動を
抑制することができ、その熱移動に起因した前記エピタ
キシャル層の落ち込みを回避することができる。
【0081】ピン加熱手段は赤外線ランプにより形成さ
れ、リフトピンの脚部の周りには防風部材が設けられて
おり、その防風部材は透明な材料によって形成されてい
るものにあっては、防風部材によってサセプタの下部側
を流れるパージガスの風がリフトピンの脚部に吹き付け
るのをほぼ防止することができる。その上、防風部材は
透明な材料によって形成されているので、赤外線ランプ
によるリフトピンの脚部の加熱を妨害することはなく、
リフトピンの脚部から僅かに放熱する放熱分がピン加熱
手段の加熱によって確実に補償されることとなり、エピ
タキシャル層形成中に、ウェーハ上面からリフトピンを
介してサセプタの下面側に向かう熱の移動を確実に抑制
することができ、その熱移動に起因したエピタキシャル
層の落ち込みをほぼ確実に回避することができる。
【0082】リフトピンは、サセプタの貫通孔の内部に
嵌合収容されるウェーハリフト補助栓部と、該ウェーハ
リフト補助栓部の下方側に配置されるピン軸部とにより
構成されており、上記ピン軸部はエピタキシャル層形成
中にはウェーハリフト補助栓部に対して分離して該ウェ
ーハリフト補助栓部の下方側に空隙を介して配置され、
そのピン軸部とウェーハリフト補助栓部間の隙間空間が
伝熱抑制手段と成しているものにあっては、エピタキシ
ャル層形成中には、ウェーハリフト補助栓部とピン軸部
は接続していないので、ウェーハリフト補助栓部からピ
ン軸部への熱移動は無く、ウェーハ上面側からピン軸部
を介してサセプタの下面側に向かう熱移動を完璧に防止
することができる。このことによって、上記熱移動に起
因したエピタキシャル層の落ち込みを確実に回避するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態例において特徴的なリフトピン
の構成を示す説明図である。
【図2】第1の実施形態例において特徴的なリフトピン
の構成から得られる効果を示す実験結果を表すグラフで
ある。
【図3】第2の実施形態例において特徴的な伝熱抑制手
段である防風部材を示す説明図である。
【図4】第3の実施形態例において特徴的な伝熱抑制手
段であるピン加熱手段および加熱制御部を示す説明図で
ある。
【図5】第4の実施形態例において特徴的な伝熱抑制手
段を示す説明図である。
【図6】第4の実施形態例に示したピン軸部がウェーハ
リフト補助栓部を押し上げた際に、ピン軸部の頂部から
ウェーハリフト補助栓部が落下してしまうのを防止する
ための手段の構成例を示す説明図である。
【図7】エピタキシャルウェーハ製造装置の主要な構成
部を模式的な断面により示す説明図である。
【図8】サセプタの一例を示す斜視図である。
【図9】従来の課題を示す説明図である。
【符号の説明】
1 エピタキシャルウェーハ製造装置 6 サセプタ 8 貫通孔 10 リフトピン 10a 脚部 10b ヘッド部 16 防風部材 17 ピン加熱手段 18 加熱制御部 20 ウェーハリフト補助栓部 21 ピン軸部 22 隙間空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F031 CA02 DA13 HA08 HA09 HA33 MA28 5F045 BB02 EB02 EB03 EK11 EK21 EK24 EM02 EM09 EM10

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウェーハを載置して成るサセプタと、少
    なくとも一部が上記サセプタの下部側に配置され前記サ
    セプタに設けた貫通孔を挿通してエピタキシャル層形成
    後のウェーハを押し上げるリフトピンとを有し、前記リ
    フトピンの配置領域にはリフトピンを介して伝熱するウ
    ェーハ上面側とサセプタ下面側間のエピタキシャル層形
    成時における熱移動を抑制する伝熱抑制手段が設けられ
    ていることを特徴とするエピタキシャルウェーハ製造装
    置。
  2. 【請求項2】 リフトピンはサセプタの貫通孔内部に収
    容されるヘッド部と、サセプタよりも下側に突き出る脚
    部とを有して構成されており、伝熱抑制手段は、上記リ
    フトピンをサセプタの熱伝導率よりも低い128(W/
    m・K)未満の熱伝導率の材料によって構成したもので
    あることを特徴とする請求項1記載のエピタキシャルウ
    ェーハ製造装置。
  3. 【請求項3】 サセプタに形成されたリフトピン挿通用
    の貫通孔には上面側から下面側に向けて孔断面積が狭く
    なるように少なくとも上面側にテーパが付けられてお
    り、リフトピンのヘッド部は上面をほぼサセプタの上面
    に一致させて上記貫通孔にピッタリと隙間無く嵌まる皿
    形状であることを特徴とする請求項2記載のエピタキシ
    ャルウェーハ製造装置。
  4. 【請求項4】 リフトピンはサセプタの貫通孔内部に収
    容されるヘッド部と、サセプタよりも下側に突き出る脚
    部とを有して構成されており、伝熱抑制手段はリフトピ
    ンの脚部の周りに設けた防風部材であることを特徴とす
    る請求項1記載のエピタキシャルウェーハ製造装置。
  5. 【請求項5】 リフトピンはサセプタの貫通孔内部に収
    容されるヘッド部と、サセプタよりも下側に突き出る脚
    部とを有して構成されており、伝熱抑制手段は、リフト
    ピンの脚部を加熱するピン加熱手段と、該ピン加熱手段
    の加熱制御を行ってエピタキシャル層形成時におけるリ
    フトピンの脚部からの放熱分を補償する加熱制御部とを
    有して構成されていることを特徴とする請求項1記載の
    エピタキシャルウェーハ製造装置。
  6. 【請求項6】 ピン加熱手段は赤外線ランプにより構成
    され、リフトピンの脚部の周りには防風部材が設けられ
    ており、この防風部材は透明な材料により形成されてい
    ることを特徴とした請求項5記載のエピタキシャルウェ
    ーハ製造装置。
  7. 【請求項7】 リフトピンは、サセプタの貫通孔の内部
    に嵌合収容される上側への移動が自在のウェーハリフト
    補助栓部と、この補助栓部の下方側に配置されるピン軸
    部とにより構成されており、このピン軸部はエピタキシ
    ャル層形成時には上記ウェーハリフト補助栓部に対して
    分離して該ウェーハリフト補助栓部の下方側に空隙を介
    して配置され、また、エピタキシャル層形成後のウェー
    ハを上記ウェーハリフト補助栓部を介して押し上げる構
    成と成し、上記ウェーハリフト補助栓部とピン軸部間の
    隙間空間は、ウェーハ上面側とサセプタ下面側間のエピ
    タキシャル層形成時におけるリフトピンを介しての熱移
    動を抑制する伝熱抑制手段と成していることを特徴とす
    る請求項1記載のエピタキシャルウェーハ製造装置。
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