JP2011253841A - ウェーハ保持具 - Google Patents

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Abstract

【課題】ウェーハの表面に傷を付けることなく、ウェーハを吸引保持して搬送することができるウェーハ保持具を提供する。
【解決手段】本発明のウェーハ保持具は、テーブルと、吸引孔と、支持部材とを備えており、また、吸引孔の表面側の一部は拡径処理が施されており、拡径部および円環状テラスが形成されている。該円環状テラスに支持部材を固定することにより、ウェーハに直接接触する支持部材の面積が低減され、ウェーハの表面に傷を付けることなくウェーハを吸引保持することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ウェーハのスピン洗浄装置や、スピンエッチング装置などの、ウェーハの一方の表面側を吸着保持して他方の表面側に各種の処理を施す処理装置において、ウェーハを吸引保持するためのウェーハ保持具に関するものである。
近年、直径300mm以上の大口径シリコンウェーハでは、デバイス構造が作製されるウェーハ表面側だけでなく、その裏面側も鏡面研磨処理されたウェーハの提供が望まれており、ウェーハ表面品質のみならずウェーハ裏面品質を高水準に保つ必要がある。
通常、シリコンウェーハ製造工程において、シリコンウェーハ表裏面を鏡面研磨する前に、シリコンウェーハを所定厚みにまで研削して、表裏面を平坦化する処理が行われ、さらに研削処理されたシリコンウェーハ表面について洗浄処理やエッチング処理することが行われている。この洗浄処理やエッチング処理を行うにあたっては、近年の、製造するシリコンウェーハの大口径化に伴い、シリコンウェーハ1枚毎に処理を行う枚葉方式のスピン洗浄装置や、スピンエッチング装置などが使用されている。
例えば、研削されたシリコンウェーハに対するスピン洗浄方法においては、ウェーハを吸着保持する保持具として、ポーラスなセラミックで構成したスピンナーテーブル(吸着保持具)を使用し、このスピンナーテーブル上に研削したウェーハを載置して吸着保持し、スピンナーテーブルを回転させることによりウェーハを水平に回転させながら、ウェーハ表面に洗浄液を供給してウェーハ表面の洗浄を行っている。次いで、ウェーハを洗浄後、ウェーハを回転させながら、エアーをウェーハ表面に吹きつけてウェーハの乾燥を行っている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、特許文献1を始めとする従来のウェーハ保持具においては、吸着パッドの吸着面の略全面にてウェーハ表面を吸引するため、ウェーハ上に研削カス等のゴミが残っている場合にはウェーハ表面に傷が付き、ウェーハの品質を低下させる問題があった。
すなわち、研削処理されたシリコンウェーハは、スピンナーテーブルに吸引保持されて洗浄及び乾燥されるが、研削工程では研削面に純水などを供給しながら研削処理が行われるため、研削処理後のウェーハ表裏面には研削屑の混入した研削液(水分)が付着している。このため、スピンナーテーブルにより吸引保持されるウェーハ裏面部位には研削屑を起因とした傷が発生し、ウェーハの品質を低下させることが問題になっていた。また、スピンナーテーブルに吸引保持された面は研削液が付着したままの状態で隠蔽されてしまうため、この吸引保持面に研削液が残留し、洗浄処理後に乾燥すると研削液による汚れがウェーハ裏面に生じてしまう問題もあった。
このため、特許文献2では、保持基台に円弧面を有する2つの環状壁を同心円上に形成し、2つの環状壁の間に存在する吸引孔を介してウェーハを吸引することにより、ウェーハとの接触面積を低減させ、ウェーハ表面に傷を付けることを減少させる技術が提案されている。
特開2003−273055号公報 特開2007−294588号公報
しかしながら、特許文献2に記載の方法を以てしても、研削カス等のゴミが付着した際のウェーハ表面の傷を防止するには依然として不十分であり、ウェーハを吸引保持する際にウェーハ表面が傷つく結果、歩留まりの低下を招いていた。また、ウェーハを保持する2つの環状壁の間の水分は十分に除去することが難しいことから、上記したようにウェーハの汚れが発生することは依然として問題であった。
そこで、本発明の目的は、ウェーハの表面に傷を付けることなく、且つ洗浄処理後の残液の問題を招くことなく、ウェーハを吸引保持することができるウェーハ保持具を提供することにある。
発明者は、上記課題を解決するための方途について鋭意究明した結果、ウェーハを吸引保持するウェーハ保持具において、ウェーハを吸引するために適切に配置された吸引孔にウェーハと接触して支持する支持部材を固定することが、ウェーハに接触する面積を低減してウェーハ表面の傷を防止し、さらに洗浄後残液の問題を回避する上で有効であることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明のウェーハ保持具は、同一円周上に均等に配置された、3以上の吸引孔を有するテーブルと、前記吸引孔の各々に固定され、かつ前記テーブルの表面から部分的に突出する、筒状の支持部材とを備え、前記支持部材の中空部は、前記吸引孔の少なくとも部分を構成することを特徴とするものである。
また、本発明のウェーハ保持具において、前記吸引孔は前記テーブルの表面側に拡径部を有し、該拡径部に前記支持部材を固定することを特徴とするものである。
また、本発明のウェーハ保持具において、前記支持部材の内壁と前記吸引孔本体の内壁が連続的に接続されていることを特徴とするものである。
また、本発明のウェーハ保持具において、前記吸引孔は前記テーブルの裏面側に拡径部を有し、前記支持部材は更につば部を備え、該つば部は前記拡径部に取り付けられていることを特徴とするものである。
また、本発明のウェーハ保持具において、前記支持部材は軟質の弾性材料で構成され、前記吸着孔の内壁に着脱自在に嵌合されることを特徴とするものである。
また、本発明のウェーハ保持具において、前記テーブルは透明材料で構成されることを特徴とするものである。
本発明によれば、テーブル上に載置するウェーハと接触する面積が、複数個の吸引孔に固定された支持部材の先端面のみという極めて限られた領域になるため、ウェーハ表面に傷が付くことのないウェーハ保持具を提供することができる。
また、支持部材が吸引孔の部分を担うことから、当該支持部材の内側が吸引状態にあり、洗浄液がウェーハの支持部材当接面に残ることがほとんどなく、ウェーハの汚染防止に有利である。
本発明の第1の実施形態のウェーハ保持具のそれぞれ(a)上面図および(b)図1(a)におけるA−Aでの断面図である。 本発明の第2の実施形態のウェーハ保持具のそれぞれ(a)上面図および(b)図2(a)におけるB−Bでの断面図である。 本発明の第3の実施形態のウェーハ保持具のそれぞれ(a)上面図および(b)図3(a)におけるC−Cでの断面図である。 テーブルに透明な材料を使用したウェーハ保持具の写真である。 ウェーハ保持具を適用するスピン洗浄乾燥装置の概略を示す図である。 (a)水滴が付着していない場合、および(b)水滴が付着した場合のウェーハ表面の魔鏡画像である。 比較とするウェーハ保持具の構造を示す図である。 レーザパーティクル検査機による検査結果を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明のウェーハ保持具について詳細に説明する。上述のように、本発明のウェーハ保持具は、ウェーハと直接接触して支持する支持部材を、ウェーハを吸引保持するために使用される吸引孔に固定し、ウェーハと支持部材との接触面積を低減することに特徴を有している。従って、ウェーハ保持具が上記した特徴を有してさえいればよい。特に、本発明のウェーハ保持具は、枚葉式スピン洗浄機や枚葉式スピンエッチング機などのウェーハを吸着保持するスピンナーテーブルとして好適である。以下、本発明のウェーハ保持具の実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態であるウェーハ保持具の(a)上面図および(b)図1(a)におけるA−Aでの断面図を示している。このウェーハ保持具1は、テーブル11と、吸引孔12と、支持部材13とを備える。また、吸引孔12のテーブル表面側の一部は拡径されており、この拡径部121と共に円環状テラス122が形成されている。
テーブル11は、ウェーハを保持するための台であり、本実施形態においては円盤状に形成されている。テーブル11の材料としては、塩化ビニルで構成することが望ましく、具体的には、PVC(ポリ塩化ビニル)、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)、PBN(ポリブチレンナフタレート)等の樹脂材料で構成することが望ましく、その他、テフロン(登録商標)等で構成してもよい。また、テーブル11の直径については特に限定されないが、スピン洗浄機等においてウェーハをスピンさせる際にも確実に吸引保持を行う観点からは、50〜300mmとすることが好ましい。
図1(b)においては、ウェーハ保持具1の中心付近の領域に凹部を形成して軽量化および材料節減による低コスト化が図られているが、上記の凹部を形成せずに平坦にしてもよいことは言うまでもない。
このようなテーブル11に、3個以上、図示例で4個の吸引孔12が設けられており、テーブル11と同心円周上に等間隔に配置されている。また、テーブル11に吸着したウェーハが水平に安定して保持されるように、吸引孔12が配置される同心円の直径が、載置されるウェーハの中心から15%〜75%の領域内に位置するように構成することが望ましい。具体的には、直径300mmのウェーハを処理する場合は、50〜200mmとすることが望ましい。本実施形態においては、吸引孔12は円筒形状を有している。
吸引孔12の数は、テーブル11上に載置するウェーハの吸引並びに、姿勢の安定性から3個以上とし、また、多すぎる場合には吸引孔12に固定される支持部材13とウェーハが接触する面積が増加して、本発明の効果を損なう虞があるため、最大でも10個以下とすることが望ましい。
また、吸引孔12の径についても、該吸引孔12の数およびウェーハの吸引力等を考慮して適切に設定すればよく、例えば5〜10mmが好適である。
これらの吸引孔12は、適切な配管により吸引源(図示せず)に接続されており、該吸引源からの吸引力が吸引孔12を介してウェーハに伝達されることにより、ウェーハが吸引保持される。
ここで、本発明においては、吸引孔12の各々に対してウェーハを支持するための支持部材13を固定することが肝要である。吸引孔12は、図示例において、テーブル11の表面側に拡径部121を有し、ここに形成される円環状テラス122に、その外径が拡径部121の内径と同一である支持部材13が固定される。本実施形態においては、支持部材13は接着固定されるのが好ましい。
支持部材13は、ウェーハに接触して支持する部品であり、本実施形態においては吸引孔12の形状に合わせて円筒形状を有している。支持部材13の材料としては、例えばテフロン(登録商標)やゴム等を使用することができる。
一方、支持部材13の内径については、本実施形態においては拡径されていない吸引孔12本体の径よりも大きい値にする。また、支持部材13の高さは、その上部がテーブル11から突出してウェーハを支持できるように、拡径部121の深さよりも大きな値にする。テーブル11から突出した支持部材13の高さは、ウェーハの吸引および姿勢の安定性の点から、1〜15mmとし、好ましくは5〜10mmとする。
このように、本実施形態のウェーハ保持具1は、ウェーハに直接接触する支持部材13の面積が小さいため、例えば研削装置におけるスピン洗浄工程において、ウェーハ表面に研削くず等のゴミが付着している場合にも、ウェーハ表面に傷を付けることなくウェーハを吸引保持することができる。また、支持部材が吸引状態にある吸引孔の部分を担うことから、洗浄液がウェーハの支持部材当接面に残ることがほとんどなく、ウェーハの汚染の防止に有効である。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
図2は、本発明の第2の実施形態であるウェーハ保持具2の(a)上面図および(b)図2(a)におけるB−Bでの断面図を示している。このウェーハ保持具2は、第1の実施形態のウェーハ保持具1とほぼ同一の構成を有しており、テーブル21と、吸引孔22と、支持部材23とを備え、吸引孔22の表面側の一部は拡径されて拡径部221と共に円環状テラス222が形成される。本実施形態のウェーハ保持具2は、支持部材23の内径が吸引孔22の内径と同一である点においてウェーハ保持具1と相違している。
上述のように、ウェーハ保持具1においては、吸引孔12の表面側が拡径されて拡径部121および円環状テラス122が形成され、該円環状テラス122の上に支持部材13が固定されている。これにより、ウェーハ表面を傷つけることなくウェーハを吸引保持することが可能になるが、円環状テラス122に支持部材13が載っていない領域が存在する場合にはその領域に水滴が溜まっていると、吸引保持していたウェーハを解放するためにウェーハにエアーを吹き付ける際に、溜まっていた水滴がウェーハに再付着する可能性がある。
そこで、第2の本実施形態においては、支持部材23の内壁と吸引孔22本体の内壁が連続的に接続されるように構成する。即ち、吸引孔22はテーブル11の表面側に拡径部221を有し、ここに形成される円環状テラス222に、その外径が拡径部221の内径と同一である支持部材23が固定されるが、図2(b)に示すように、支持部材23の内径を吸引孔22本体の内径と同一にして、円環状テラス222に支持部材23が載っていない領域が存在しないようにする。本実施形態においても、支持部材23は接着固定されるのが好ましい。
このようなウェーハ保持具2により、円環状テラス222に支持部材23が存在するために、当該テラスは実質的に存在しないことになり、当然このテラスに水滴が溜まることはないことから、ウェーハ表面に水滴が再付着することなしに吸引ウェーハを解放することができる。
(第3の実施形態)
続いて、本発明の第3の実施形態について説明する。
ウェーハ保持具2では、支持部材23の内径が吸引孔22の内径と同一であるため、円環状テラス222に水滴が溜まることはなく、ウェーハ表面に水滴が再付着するのを防止できる。ところで、ウェーハの吸引保持を繰り返すにつれて、ゴム等の材料で形成された支持部材23は摩耗等により劣化する場合がある。かように支持部材23が劣化した場合には、支持部材を交換する必要があるが、上記したウェーハ保持具1及び2は、支持部材13及び23を接着固定することが、吸着解放を有利に行うには好適であるところ、支持部材の交換が難しくなる。そこで、本実施形態においては、劣化した支持部材のみを交換可能なように支持部材を構成する。
即ち、本実施形態のウェーハ保持具3は、テーブル31と、吸引孔32と、支持部材33とを備える。図3は、ウェーハ保持具3の(a)上面図および(b)図3(a)におけるC−Cでの断面図を示している。
第1および第2の実施形態とは異なり、吸引孔32の裏面側の一部に、所定の深さ(厚さ)だけ拡径され、この拡径部321と共に円環状テラス322が形成されている。また、支持部材33は、拡径部の厚さを有するつば部331を更に備えており、該つば部331が上記した拡径部321に取り付けられ、支持部材33が吸引孔32を介してテーブル31を貫通してテーブル31の表面側に突出するように構成されている。
拡径部の深さ(即ち、つば部331の厚さ)は1〜10mmとする。また、拡径部321の直径は1〜10mmとする。
上述のようにウェーハ保持具3を構成することにより、ウェーハを吸引保持して回転させた際にも、つば部331が拡径部321に固定されているため、ウェーハの吸引保持を安定して行うことができる。
このように、ウェーハ保持具3において、ウェーハと直接接触する支持部材33が着脱可能であるため、ウェーハの吸引保持を繰り返し行うことにより支持部材33が劣化した場合に、支持部材33を交換するだけでよいため、ウェーハ保持具3のランニングコストの低減を図ることができる。なお、支持部材33を軟質の弾性材料から構成することによって、該支持部材33の吸着孔32の内壁への着脱を自在に行うことができる。軟質の弾性材料として、支持部材33をゴムや軟質な合成樹脂などで構成することが望ましく、例えば、シリコーンゴムや合成ゴムをはじめ、ゴム状弾性を有する高分子物質、あるいは、フロロポリマー、塩化ビニル等の軟質な合成樹脂などが適している。
尚、図4に示すように、ウェーハ保持具の基材となるテーブルを、透明な材料、例えば塩化ビニルなどで構成することにより、ウェーハ保持具を固定するチャックテーブル(台座)等に設けられた吸着用の溝に対して、ウェーハ保持具の吸引孔を適切な位置へ容易に配置可能に構成することもできる。図4中、テーブルの外周部に等間隔で設けられた複数の開口孔は、真空チェック機能を備える台座にテーブルを固定するための止着孔である。
また、上述の実施形態においては、吸引孔および支持部材は円筒形状を有していたが、それらに限定されず、例えばウェーハ保持具の深さ方向にテーパを付けることも可能である。
(発明例1)
本発明の第1の実施形態のウェーハ保持具1を、図5に示すスピン洗浄乾燥装置のスピンナーテーブルとして適用し、研削処理後の100枚の直径300mmのシリコンウェーハに対して、スピン洗浄乾燥する処理を施した。その後、全てのウェーハ表面の水滴の有無を確認した。このウェーハ表面に付着した水滴については魔鏡の原理を利用した表面欠陥検査機(株式会社コベルコ科研製)により検査した。次いで、ウェーハ表面を鏡面研磨した後、ウェーハ表面の傷についてレーザパーティクル検査機(KLA−Tencor社製SP−2)により検査した。その結果、全てのウェーハ表面において傷は観察されなかった。また、図6(a)の魔鏡画像に示すように、多くのウェーハには水滴は観察されなかった。若干ではあるが、図6(b)の魔鏡画像に示すような水滴の付着が数枚のウェーハ表面で確認された。
(発明例2)
本発明の第2の実施形態のウェーハ保持具2を、図5に示すスピン洗浄乾燥装置のウェーハ保持具1に代えて適用し、発明例1の場合と同様に、100枚のウェーハに対して、スピン洗浄乾燥処理を行った。その後、ウェーハ表面の水滴および傷の有無を発明例1の場合と同様に確認した。その結果、ウェーハ表面には傷および水滴の双方とも確認されなかった。
(発明例3)
本発明の第3の実施形態のウェーハ保持具3を、図5に示すスピン洗浄乾燥装置のウェーハ保持具1に代えて適用し、発明例1の場合と同様に、100枚のウェーハに対して、スピン洗浄乾燥処理を行った。その後、ウェーハ表面の水滴および傷の有無を確認した。その結果、発明例2の場合と同様に、ウェーハ表面には傷および水滴の双方とも確認されなかった。
(比較例)
図7に示す構造のウェーハ保持具100、即ち、中心部に真空吸引口101があり、同心円状に複数の円環状の溝102〜105が形成され、各円環状溝102〜105は半径方向に延びる直線溝106により、吸引口101と連通されて真空吸着溝として機能する構造を有するウェーハ保持具100を、図5に示すスピン洗浄乾燥装置のウェーハ保持具1に代えて適用し、発明例1の場合と同様に、100枚のウェーハに対して、スピン洗浄乾燥処理を行った。その後、ウェーハ表面の水滴および傷の有無を、発明例1の場合と同様に確認した。その結果、各ウェーハ表面において、図8に赤点で示すように、1〜2個の凹み傷が確認された。なお、図8に示す赤点は、100枚のウェーハを重ね合わせた評価結果を示している。ちなみに、図8における赤線枠内は、吸着保持領域を示している。また、100枚のウェーハ表面には、図6(b)に示したものと同様の水滴が多数観察された。
1 ウェーハ保持具
11 テーブル
12 吸引孔
13 支持部材
121 拡径部
122 円環状テラス
2 ウェーハ保持具
21 テーブル
22 吸引孔
23 支持部材
221 拡径部
222 円環状テラス
3 ウェーハ保持具
31 テーブル
32 吸引孔
33 支持部材
321 拡径部
322 円環状テラス
331 つば部

Claims (6)

  1. 同一円周上に均等に配置された、3以上の吸引孔を有するテーブルと、
    前記吸引孔の各々に固定され、かつ前記テーブルの表面から部分的に突出する、筒状の支持部材とを備え、
    前記支持部材の中空部は、前記吸引孔の少なくとも部分を構成することを特徴とするウェーハ保持具。
  2. 前記吸引孔は前記テーブルの表面側に拡径部を有し、該拡径部に前記支持部材を固定することを特徴とする、請求項1に記載のウェーハ保持具。
  3. 前記支持部材の内壁と前記吸引孔本体の内壁が連続的に接続されていることを特徴とする、請求項2に記載のウェーハ保持具。
  4. 前記吸引孔は前記テーブルの裏面側に拡径部を有し、前記支持部材は更につば部を備え、
    該つば部は前記拡径部に取り付けられていることを特徴とする、請求項1に記載のウェーハ保持具。
  5. 前記支持部材は軟質の弾性材料で構成され、前記吸着孔の内壁に着脱自在に嵌合されることを特徴とする請求項1〜請求項4の何れかに記載のウェーハ保持具。
  6. 前記テーブルは透明材料で構成される請求項1〜請求項5の何れかに記載のウェーハ保持具。
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