JP2000323522A - 上下動装置 - Google Patents

上下動装置

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JP2000323522A
JP2000323522A JP11134175A JP13417599A JP2000323522A JP 2000323522 A JP2000323522 A JP 2000323522A JP 11134175 A JP11134175 A JP 11134175A JP 13417599 A JP13417599 A JP 13417599A JP 2000323522 A JP2000323522 A JP 2000323522A
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JP
Japan
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moving body
bonding
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inner lead
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Application number
JP11134175A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Osawa
浩幸 大澤
Kazunori Higuchi
和範 樋口
Osamu Sumiya
修 角谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Renesas Eastern Japan Semiconductor Inc
Original Assignee
Hitachi Tokyo Electronics Co Ltd
Hitachi Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Tokyo Electronics Co Ltd, Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Tokyo Electronics Co Ltd
Priority to JP11134175A priority Critical patent/JP2000323522A/ja
Publication of JP2000323522A publication Critical patent/JP2000323522A/ja
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/10Bump connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/11Manufacturing methods

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  • Wire Bonding (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 上下動の際のツールの角度変化を抑制する。 【解決手段】 ロータリーヘッド27の下面に垂直に固
定されたベース31の上下端部には平行リンクを構成す
る上下で一対の板ばね33、34の右端部が固定され、
上下の板ばね33、34の左端部には移動体41の上下
端部が固定されている。ベース31と移動体41との間
にはVCM43が介設され、移動体41の下端部に設置
された超音波発振器46のホーン47の先端部にはシン
グルポイントボンディングツール48が垂直方向下向き
に取り付けられている。 【効果】 平行リンクで移動体を常に垂直に上下動でき
るため、ツールによってワークに垂直の押し力を及ぼす
ことができ、ツールのワークに対しての片当たりを防止
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、上下動装置、特
に、小物品を加工する工具を上下動させる技術に関し、
例えば、半導体装置の製造工程において、半導体ペレッ
ト(以下、単にペレットという。)にインナリードをシ
ングルポイントボンディングするのに利用して有効な技
術に関する。
【0002】
【従来の技術】チップ・サイズ・パッケージ(CSP)
として、チップの上にテープ・オートメイテッド・ボン
ディング(TAB)構造のキャリアテープ(以下、TA
Bテープという。)が接着されTABテープのインナリ
ードがチップの電極パッドにインナリードボンディング
されたマイクロ・ボール・グリッド・アレイパッケージ
(以下、μBGAという。)が、提案されている。
【0003】このμBGAのインナリードボンディング
に際しては、ツールを上下動させてインナリードを電極
パッドに圧接するシングルポイントボンディング装置
(以下、ボンディング装置という。)が使用されること
がある。従来のこの種のボンディング装置においては、
回転自在に軸支されたアームの一端にツールが取り付け
られ、アームがボイスコイルモータ(以下、VCMとい
う。)によって上下動させるように構成されている。
【0004】なお、シングルポイントボンディング技術
を述べてある例としては、株式会社工業調査会1990
年1月16日発行「TAB技術入門」P193〜P19
6、がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記したボンディング
装置においては、アームが回動することによって上下動
する際にツールの垂直線に対する角度が変化するため、
ボンディングする位置およびツールの押す方向が変化し
てしまうという問題点がある。そこで、アームの回転中
心とツールとの距離を可及的に長く設定することによ
り、ツールの変化角度を小さく抑制することが行われて
いる。このため、アームの長さが長くなり、また、重量
が大きくなってしまう。さらに、VCMがアームの回転
中心のツールと反対側に設置されていることとあいまっ
て、慣性が大きくなるため、上下動の制御精度が低下し
てしまう。
【0006】本発明の目的は、上下動の際のツールの角
度変化を抑制することができる上下動装置を提供するこ
とにある。
【0007】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を説明すれば、次の通り
である。
【0009】すなわち、上下動装置は、ベースに移動体
が平行リンクによって連結されており、前記ベースと前
記移動体との間に接近離間させる駆動装置が介設されて
おり、前記移動体にはツールが取り付けられていること
を特徴とする。
【0010】前記した手段によれば、移動体がベースに
平行リンクによって連結されていることにより、移動体
は駆動装置によって上下動された際にベースに対して平
行移動することになるため、ツールは上下動に際して角
度変化することはない。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施形態である
上下動装置を示す一部切断正面図である。図2はワーク
を示しており、(a)は一部省略平面図、(b)は一部
省略正面断面図である。図3はμBGA・ICを示して
おり、(a)は一部切断平面図、(b)は一部切断正面
図である。図4は本発明の一実施形態である上下動装置
が使用されたボンディング装置を示しており、(a)は
平面図、(b)は正面図である。図5は一部省略一部切
断側面図である。図6以降は作用を説明するための各説
明図である。
【0012】本実施形態において、本発明に係る上下動
装置は、μBGAを備えている半導体集積回路装置(以
下、μBGA・ICという。)の製造方法においてイン
ナリードボンディング工程を実施するボンディング装置
に使用されている。すなわち、μBGA・ICの製造方
法におけるインナリードボンディング工程は、図4に示
されているボンディング装置によって実施される。μB
GA・ICの製造方法のインナリードボンディング工程
におけるワーク1は図2に示されているように構成され
ており、製造されたμBGA・ICは図3に示されてい
るように構成されている。
【0013】図2に示されているように、ワーク1はテ
ープキャリア2にチップ12が絶縁層を介して機械的に
接続されて構成されている。キャリアとしてのテープキ
ャリア2はTCP・IC(テープ・キャリア・パッケー
ジを備えているIC)の製造方法に使用されているTA
Bテープに相当するものである。テープキャリア2は同
一パターンが長手方向に繰り返されているため、その構
成の説明および図示は一単位だけについて行われてい
る。
【0014】テープキャリア2はポリイミド等の絶縁性
樹脂が用いられて同一パターンが長手方向に連続するテ
ープ形状に一体成形されているキャリア本体3を備えて
おり、キャリア本体3には正方形のバンプ形成部4が長
手方向に一列横隊に整列されている。バンプ形成部4に
はバンプホール5が多数個、正方形の環状線上において
整列されて開設されており、各バンプホール5にはバン
プがアウタリードに電気的に接続するように構成される
ようになっている。バンプ形成部4の四辺には台形の長
孔形状に形成された窓孔6が4本、正方形の枠形状に配
置されて開口されている。
【0015】キャリア本体3の片側主面(以下、下面と
する。)にはインナリード7が複数本、各窓孔6を短手
方向に跨ぐようにしてそれぞれ配線されている。各イン
ナリード7のバンプ形成部4側に位置する一端(以下、
内側端とする。)には、各アウタリード8がそれぞれ一
連に連設されており、互いに一連になったインナリード
7とアウタリード8とは機械的かつ電気的に一体の状態
になっている。インナリード7群およびアウタリード8
群は、銅や金等の導電性を有する材料が使用されて形成
されている。インナリード7群およびアウタリード8群
の形成方法としては、キャリア本体3に溶着や接着等の
適当な手段によって固着させた銅箔や金箔をリソグラフ
ィー処理およびエッチング処理によってパターニングす
る方法や、キャリア本体3にリソグラフィー処理によっ
て選択的に金めっき処理する方法等がある。各アウタリ
ード8のバンプホール5に対向する部位は、バンプ形成
部4から露出した状態になっている。
【0016】インナリード7群は各窓孔6の長手方向に
間隔を置かれて互いに平行に配線されている。各インナ
リード7の窓孔6に架橋した部分における両端辺には三
角形状のノッチ9が一対、尖端側を内向きに切り込まれ
るようにそれぞれ形成されている。つまり、インナリー
ド7は両ノッチ9、9を結ぶ線において容易に切断され
得るようになっている。各インナリード7において、一
対のノッチ9、9は中央から窓孔6におけるバンプ形成
部4と反対側(以下、外側とする。)に片寄った位置に
配されている。すなわち、インナリード7における両ノ
ッチ9、9が窓孔6の外側に寄った側の部分(以下、短
い部分という。)7aの長さは、インナリード7におけ
る両ノッチ9、9が窓孔6の内側辺から遠のいた側の部
分(以下、長い部分という。)7bの長さよりも短くな
っている。
【0017】キャリア本体3の下面にはエラストマやシ
リコンゴム製の絶縁膜10が接着等の適当な手段によっ
て被着されており、インナリード7群およびアウタリー
ド8群は絶縁膜10によって被覆されている。絶縁膜1
0におけるキャリア本体3の各窓孔6に対向する部位に
は、長方形孔形状の窓孔11がインナリード7群を外部
に露出させるように、キャリア本体3の窓孔6よりも若
干大きめに開口されている。したがって、テープキャリ
ア2はキャリア本体3、インナリード7群、アウタリー
ド8群および絶縁膜10によって構成されている。
【0018】図2に示されているように、チップ12は
テープキャリア2の一単位と略等しい大きさの正方形の
平板形状に形成されており、その一主面側(以下、アク
ティブ・エリア側という。)には、半導体素子を含む所
望の半導体集積回路が作り込まれている。すなわち、チ
ップ12は所謂IC製造の前工程において半導体ウエハ
の状態でアクティブ・エリア側に半導体集積回路を作り
込まれ、ダイシング工程において正方形の平板形状に分
断されて製造される。チップ12のアクティブ・エリア
側の表面は、パッシベーション膜13によって被覆され
ており、パッシベーション膜13に形成された開口部に
は電極パッド14が外部に露出する状態に形成されてい
る。電極パッド14は複数形成されており、テープキャ
リア2における各インナリード7に対応されている。
【0019】このように構成されたチップ12は前記構
成に係るテープキャリア2に、図2に示されているよう
に機械的に接続されている。すなわち、チップ12はテ
ープキャリア2に各電極パッド14が各インナリード7
にそれぞれ整合するように配されて、パッシベーション
膜13と絶縁膜10との間で接着されて機械的に接続さ
れる。この状態において、各インナリード7は各電極パ
ッド14に絶縁膜10および接着層の厚さ分だけ上方に
離れた位置でそれぞれ対向した状態になっている。各イ
ンナリード7において、一対のノッチ9、9は電極パッ
ド14の真上よりも左方に片寄った位置に配された状態
になっており、インナリード7の長い部分7bの略中央
部が電極パッド14の真上に位置した状態になってい
る。
【0020】図4に示されているボンディング装置20
はフィーダ21を備えており、フィーダ21はワーク1
を水平に保持した状態でピッチ送りするように構成され
ている。フィーダ21の片脇にはXYテーブル22が設
備されており、XYテーブル22の上には略長方形の平
板形状の支持板23が先端(以下、左端とする。)がフ
ィーダ21の真上に迫り出すように水平に固定されてい
る。XYテーブル22は支持板23を水平面内でXY方
向に移動させるように構成されている。支持板23の左
端にはブラケット24が下向きに垂下されており、ブラ
ケット24にはフィーダ21のボンディングステージを
照明する照明装置25と、フィーダ21のボンディング
ステージを撮影して認識する人工視覚装置26が装備さ
れている。
【0021】支持板23のブラケット24の右側にはロ
ータリーヘッド27がフィーダ21に対向するように垂
直方向下向きに配置されて回転自在に支承されており、
支持板23の右端部の上にはベルト29を介してロータ
リーヘッド27を首振り回動させるモータ28が垂直方
向下向きに据え付けられている。ロータリーヘッド27
の下面にはシングルポイントボンディングツールを上下
動させるための上下動装置(以下、ボンディングヘッド
という。)30が設置されている。
【0022】図1に示されているように、ボンディング
ヘッド30はベース31を備えている。ベース31は垂
直に配置された状態でブラケット32によってロータリ
ーヘッド27の下面に固定されている。ベース31の上
下端部には平行リンクを構成する上下で一対の板ばね3
3、34の右端部が押さえ板35、36によってそれぞ
れ固定されている。上下の板ばね33、34の中間部の
それぞれは左右両端部を残して挟み板37、38によっ
て挟まれた状態になっている。したがって、上下の板ば
ね33、34は左右両端部においてのみ可撓性を発揮す
るようになっており、この可撓性によって一対の平行リ
ンクにおける四点のヒンジ(回転中心)が構成されてい
る。
【0023】上下の板ばね33、34の左端部のそれぞ
れには移動体41の上下端部が押さえ板39、40によ
って固定されている。図5に示されているように、移動
体41はベース31に対向して垂直に配置された状態で
吊り下げばね42によって吊り下げられている。吊り下
げばね42の移動体41に対する吊り下げ力は、通常時
において上下の板ばね33、34が水平になった状態
(図1参照)に均衡するように設定されている。
【0024】ベース31と移動体41との間にはリニア
DCモータであるボイスコイルモータ(VCM)43が
介設されている。すなわち、VCM43はマグネットか
ら構成されたステータ44と、アーマチュアを構成した
ボイスコイル45とを備えており、ステータ44はベー
ス31の上側板ばね33の下方に左方向に水平に突設さ
れたブラケット部31aに据え付けられ、ボイスコイル
45は移動体41の下側板ばね34の上方に右方向に水
平に突設されたブラケット部41aに据え付けられてい
る。ボイスコイル45はボンディングヘッド30を制御
するコントローラ(図示せず)に電気的に接続されてい
る。
【0025】移動体41の下端部には超音波発振器46
が水平方向左向きに設置されており、超音波発振器46
のホーン47の先端部にはシングルポイントボンディン
グツール(以下、ツールという。)48が垂直方向下向
きに取り付けられている。ツール48はロータリーヘッ
ド27の回転中心の延長線上で垂下するように配置され
ている。
【0026】次に、前記構成に係るボンディング装置に
よるインナリードボンディング工程を説明する。
【0027】まず、これからボンディングすべきインナ
リード7が人工視覚装置26によって位置認識され、ツ
ール48が認識された位置の真上にXYテーブル22の
操作によって配置される。
【0028】VCM43のボイスコイル45がコントロ
ーラの制御によって励磁されると、ステータ44が図6
に示されているように吸引されるため、移動体41が下
降される。移動体41が下降されると、ツール48がイ
ンナリード7の長い部分7bのノッチ9の近くの部位を
押し下げてインナリード7を両ノッチ9、9を結ぶ線か
ら切断する。
【0029】次いで、VCM43のボイスコイル45の
励磁力が制御されることにより、ツール48が所定の高
さに一度上昇された後に、XYテーブル22の操作によ
ってバンプ形成部4の方向に電極パッド14の真上まで
平行移動される。この平行移動に伴って、インナリード
7の長い部分7bの切断部片はツール48によってバン
プ形成部4の方向へずらされるとともに、斜め下方に押
し下げられるため、その切断部片は所定のループ形状を
形成された状態になるとともに、その先端部下面は電極
パッド14の上面に当接された状態になる。
【0030】次いで、図6に示されているように、ツー
ル48は下降されてインナリード7の長い部分7bの切
断部片を押し下げる。この押し下げにより、インナリー
ド7の長い部分7bの切断部片の切り口側端部は、所定
のループ形状を形成したまま電極パッド14に押接され
る。ツール48はインナリード7の長い部分7bの切断
部片の切り口側端部を電極パッド14に押接させるとと
もに、超音波発振器46によって超音波エネルギを作用
させることにより圧接させる。すなわち、インナリード
7は電極パッド14にツール48によってインナリード
ボンディングされた状態になる。
【0031】以降、前記したボンディング作業が各イン
ナリード7毎に繰り返されることにより、チップ12が
テープキャリア2に電気的に接続される。
【0032】なお、支持板23の延在方向と直交する方
向に延在したインナリード7に対するボンディング作業
に際しては、ロータリーヘッド27がモータ28によっ
てベルト29を介して直角に首振り回動されることによ
り、ボンディングヘッド30が図4(a)に想像線で示
されているように直角に向きを変更される。つまり、ボ
ンディングヘッド30はインナリード7の方向にかかわ
らず前述したインナリードボンディング作業を適切に実
施することができる。
【0033】全てのインナリード7について前述したボ
ンディング作業が終了すると、VCM43のボイスコイ
ル45の励磁力が制御されることにより、ツール48が
図7に示されているように上昇され、テープキャリア2
がフィーダ21に対して一チップ分だけ送られる。以
降、前記したボンディング方法がテープキャリア2の各
チップ12について実施されて行く。
【0034】なお、チップ12について前記したボンデ
ィング作業が終了すると、図3に示されているように、
テープキャリア2の各窓孔6の内部にエラストマやシリ
コンゴム等の絶縁性材料がポッティングされることによ
って、インナリード7群が樹脂封止部17によって樹脂
封止される。
【0035】次いで、テープキャリア2の各アウタリー
ド8における各バンプホール5の底で露出した部位に半
田ボールが半田付けされることにより、図3に示されて
いるように、バンプ形成部4の上面から突出したバンプ
18がテープキャリア2に形成される。以上のようにし
て図3に示されているμBGA・IC19が製造された
ことになる。
【0036】ところで、以上のボンディング作業に際し
て、ツール48はインナリード7を電極パッド14に垂
直に押し付けることが要求される。なぜならば、ツール
48が斜めに押し力を及ぼすと、ツール48のインナリ
ード7への片当たりが発生して、ボンディング部の圧着
面積の不足やインナリード切断等のボンディング不良が
発生してしまうためである。
【0037】本実施形態においては、移動体41がベー
ス31に平行リンクを構成した上下の板ばね33、34
によって連結されていることにより、移動体41が常に
垂直に上下動するため、ツール48はインナリード7を
電極パッド14に常に垂直に押し付ける状態になる。す
なわち、上下の板ばね33、34が平行リンクを構成し
ていることにより、移動体41は垂直に配置されたベー
ス31に対して平行移動して垂直に上下動する状態にな
るため、垂直に上下動する移動体41に取り付けられた
ツール48は垂直に下降することによってインナリード
7を電極パッド14に垂直に押し付ける状態になる。
【0038】本実施形態において、上下の板ばね33、
34の中間部は挟み板37、38によって挟まれること
により直線形状を保持するようになっているため、図6
および図7に示されているように、移動体41の上下動
に際しては上下の板ばね33、34の左右両端部だけが
撓む状態になる。つまり、上下の板ばね33、34の左
右両端部は平行リンクの四箇所のヒンジ(回転中心)の
役割を果たす。上下の板ばね33、34の左右両端部は
弾性変形によって平行リンクのヒンジの役割を果たすた
め、上下の板ばね33、34は高い再現性をもって移動
体41およびツール48を常に垂直に上下動させること
ができる。
【0039】平行リンクのヒンジの役割を果たす上下の
板ばね33、34の左右両端部は構造が単純で軽量であ
るばかりでなく、通常の平行リンクのヒンジにおける回
転軸と軸受のような回転摺動部を備えていないため、摩
擦抵抗や摩耗等に関してメンテナンスフリーとなる。し
たがって、上下の板ばねによって構成された平行リンク
はイニシャルコストおよびランニングコストを低減させ
ることができる。
【0040】以上のようにしてツール48はインナリー
ド7を電極パッド14に常に垂直に押し付けるため、ツ
ール48のインナリード7への片当たりが発生すること
はなく、ボンディング部の圧着面積の不足やインナリー
ド切断等のボンディング不良が発生するのを未然に防止
することができる。
【0041】前記実施の形態によれば、次の効果が得ら
れる。
【0042】1) ツールが取り付けられる移動体をベー
スに平行リンクを構成した上下の板ばねによって連結す
ることにより、移動体を常に垂直に上下動させることが
できるため、ツールによってインナリードに垂直の押し
力を及ぼしてインナリードを電極パッドに常に垂直に押
し付けることができる。
【0043】2) ツールによってインナリードを電極パ
ッドに垂直に押し付けることにより、ツールのインナリ
ードに対しての片当たりの発生を防止することができ、
ボンディング部の圧着面積の不足やインナリード切断等
のボンディング不良が発生するのを未然に防止すること
ができる。
【0044】3) ツールを垂直に押し付けるための移動
体の垂直移動を上下の板ばねが構成した平行リンクによ
って実現することにより、ベースと移動体間の距離を短
く設定することができるため、移動体の重量や慣性等を
低減することができる。
【0045】4) 上下の板ばねの中間部を挟み板によっ
て直線形状を保持することにより、上下の板ばねの左右
両端部に平行リンクの四箇所のヒンジの役割を果たさせ
ることができるため、上下の板ばねの弾性変形による高
い再現性をもって移動体およびツールを垂直に上下動さ
せることができる。
【0046】5) 平行リンクのヒンジの役割を果たす上
下の板ばねの左右両端部は構造が単純で軽量であるばか
りでなく、通常の平行リンクのヒンジにおける回転軸と
軸受のような回転摺動部を備えていないため、摩擦抵抗
や摩耗等に関してメンテナンスフリーとすることがで
き、上下の板ばねによって構成された平行リンクはイニ
シャルコストおよびランニングコストを低減することが
できる。
【0047】以上本発明者によってなされた発明を実施
の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施
の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しな
い範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0048】例えば、板ばねの中間部を挟み板で挟んで
剛性を持たせ板ばねの両端部にヒンジを相対的に構成す
るに限らず、板ばねの中間部を厚くし板ばねの両端部を
薄くしてヒンジを構成してもよい。
【0049】平行リンクは一対の板ばねによって構成す
るに限らず、コイルばね等の他の弾性材料によって構成
してもよい。
【0050】ボイスコイルモータのステータをベース側
に、ボイスコイルモータのボイスコイルを移動体側にそ
れぞれ固定するに限らず、ボイスコイルモータのステー
タを移動体側に、ボイスコイルモータのボイスコイルを
ベース側にそれぞれ固定してもよい。
【0051】ベースと移動体とを接近離間させる駆動装
置はボイスコイルモータによって構成するに限らず、電
磁プランジャ装置等によって構成してもよい。
【0052】ベースはロータリーヘッドに固定するに限
らず、支持板に直接的または間接的に固定してもよい。
【0053】ツールとしてはシングルポイントボンディ
ングツールを使用するに限らず、ワイヤボンディング装
置のキャピラリーやウエッジおよびペレットボンディン
グ装置のコレット等を使用してもよい。
【0054】ツールは超音波発振器のホーンに取り付け
るに限らず、移動体に直接的または間接的に取り付けて
もよい。
【0055】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野であるμBG
A・ICの製造方法のシングルポイントボンディング工
程に適用した場合について説明したが、それに限定され
るものではなく、その他のCSP・ICの製造方法のシ
ングルポイントボンディング工程や、TCP・ICの製
造方法のインナリードボンディング工程、さらには、通
常のICのワイヤボンディング工程やペレットボンディ
ング工程等々のボンディング技術全般に適用することが
できる。
【0056】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、次
の通りである。
【0057】ツールが取り付けられる移動体をベースに
平行リンクによって連結することにより、移動体を常に
垂直に上下動させることができるため、ツールによって
ワークに垂直の押し力を及ぼすことができ、ツールのワ
ークに対しての片当たりの発生を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である上下動装置を示す一
部切断正面図である。
【図2】ワークを示しており、(a)は一部省略平面
図、(b)は一部省略正面断面図である。
【図3】μBGA・ICを示しており、(a)は一部切
断平面図、(b)は一部切断正面図である。
【図4】本発明の一実施形態である上下動装置が使用さ
れたボンディング装置を示しており、(a)は平面図、
(b)は正面図である。
【図5】一部省略一部切断側面図である。
【図6】上下動装置の下降時を示す一部切断正面図であ
る。
【図7】上下動装置の上昇時を示す一部切断正面図であ
る。
【符号の説明】
1…ワーク、2…テープキャリア、3…キャリア本体、
4…バンプ形成部、5…バンプホール、6…窓孔、7…
インナリード、8…アウタリード、9…ノッチ、10…
絶縁膜、11…窓孔、12…チップ(半導体チップ)、
13…パッシベーション膜、14…電極パッド、17…
樹脂封止部、18…バンプ、19…μBGA・IC(半
導体装置)、20…ボンディング装置、21…フィー
ダ、22…XYテーブル、23…支持板、24…ブラケ
ット、25…照明装置、26…人工視覚装置、27…ロ
ータリーヘッド、28…モータ、29…ベルト、30…
ボンディングヘッド(上下動装置)、31…ベース、3
1a…ブラケット部、32…ブラケット、33、34…
板ばね(平行リンク)、35、36…押さえ板、37、
38…挟み板、39、40…押さえ板、41…移動体、
41a…ブラケット部、42…吊り下げばね、43…ボ
イスコイルモータ(VCM)、44…ステータ、45…
ボイスコイル、46…超音波発振器、47…ホーン、4
8…シングルポイントボンディングツール(ツール)。
フロントページの続き (72)発明者 樋口 和範 東京都青梅市藤橋3丁目3番地2 日立東 京エレクトロニクス株式会社内 (72)発明者 角谷 修 東京都青梅市藤橋3丁目3番地2 日立東 京エレクトロニクス株式会社内 Fターム(参考) 5F044 NN02 NN07 PP01 PP02

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースに移動体が平行リンクによって連
    結されており、前記ベースと前記移動体との間に接近離
    間させる駆動装置が介設されており、前記移動体にはツ
    ールが取り付けられていることを特徴とする上下動装
    置。
  2. 【請求項2】 前記平行リンクが一対の板ばねによって
    構成されていることを特徴とする請求項1に記載の上下
    動装置。
  3. 【請求項3】 前記一対の板ばねの中間部のそれぞれが
    挟み板によって挟まれていることを特徴とする請求項1
    または2に記載の上下動装置。
  4. 【請求項4】 前記駆動装置がボイスコイルモータによ
    って構成されていることを特徴とする請求項1、2また
    は3に記載の上下動装置。
  5. 【請求項5】 前記ボイスコイルモータのステータが前
    記ベース側に固定され、前記ボイスコイルモータのボイ
    スコイルが前記移動体側に固定されていることを特徴と
    する請求項1、2、3または4に記載の上下動装置。
  6. 【請求項6】 前記ベースがロータリーヘッドに固定さ
    れていることを特徴とする請求項1、2、3、4または
    5に記載の上下動装置。
  7. 【請求項7】 前記ツールがシングルポイントボンディ
    ングツールであることを特徴とする請求項1、2、3、
    4、5または6に記載の上下動装置。
  8. 【請求項8】 前記移動体に超音波発振器が設置され、
    この超音波発振器のホーンに前記ツールが取り付けられ
    ていることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6
    または7に記載の上下動装置。
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