JP2000321993A - 表示パネルとその製造方法、表示方法とそれを用いた表示装置とそれを搭載したデジタルカメラおよびビューファインダ、および画像処理方法 - Google Patents

表示パネルとその製造方法、表示方法とそれを用いた表示装置とそれを搭載したデジタルカメラおよびビューファインダ、および画像処理方法

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JP2000321993A
JP2000321993A JP11129448A JP12944899A JP2000321993A JP 2000321993 A JP2000321993 A JP 2000321993A JP 11129448 A JP11129448 A JP 11129448A JP 12944899 A JP12944899 A JP 12944899A JP 2000321993 A JP2000321993 A JP 2000321993A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の液晶表示パネルによる画面表示には、
液晶の応答性が遅いことや、画素の透過率の変化がフィ
ールド単位で行われることに起因する動画ボケの問題が
あった。 【解決手段】 液晶表示パネル11の背面に複数本の蛍
光管14が配置された液晶表示パネル11を用い、前記
液晶表示パネル11の各画素行を書きかえた後、所定時
間経過後に書きかえた画素行に位置する蛍光管14が点
灯、表示するようにして動画ボケの発生を防ぐようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表示パネルおよび、そ
の製造方法と製造装置、該表示パネルを用いた表示装置
と表示パネルの駆動方法、直視型表示装置、携帯端末、
ビューファインダ、ビデオカメラおよび投射型表示装置
等に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示パネルを用いた表示装置は、小
型,軽量でかつ消費電力が少ないため、携帯用機器等に
多く採用されている。近年では、液晶表示モニターにも
採用されその市場は拡大しつつある。また、液晶表示パ
ネルの画質改善が進み、静画では実用上問題ないレベル
まで同上してきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】液晶表示パネルに動画
を表示させると、画像の尾ひきがあらわれる。この尾ひ
きとは、たとえば黒バック画面に白いボールが動くと、
白いボールのうしろに灰色の影があらわれる現象を言
う。このように尾ひきが発生している状態を動画ボケと
呼ぶ。
【0004】動画ボケが発生する原因は大きくわけて2
つあると考えられる。第1番目の原因は液晶の応答性で
ある。ツイストネマティック(TN)液晶の場合、立ち
あがり時間(透過率が0%から最大を100%として9
0%になるのに要する時間)と立ちさがり時間(最大透
過率100%から10%の透過率になるのに要する時
間)とを加えた時間(以後、この立ちあがり時間+立ち
さがり時間を応答時間内と呼ぶ)は50msecであ
る。垂直配向(VA)液晶の場合は同等である。
【0005】応答時間が早い液晶モードもある。強誘電
液晶である。ただし、この液晶は階調表示ができない。
その他、反強誘電液晶,OCBモードの液晶も高速であ
る。これらの高速液晶を用いれば第1番目の原因には対
策を講ずることができる。
【0006】第2番目の原因は、各画素の透過率がフィ
ールド同期で変化することである。
【0007】一般に、表示装置において、1フィールド
の期間、つまり連続して画像が表示されているように見
えるのは人間の眼の残光特性によるものである。CRT
などの表示装置は、蛍光体面を電子銃で走査して画像を
表示するようにしているが、この場合、1フィールドの
期間において、各画素はμsecオーダーの時間しか表
示されない。つまり、CRTでは、各画素はほとんどの
時間が黒表示で、μsecのオーダーの時間にだけ点灯
(表示)されている。したがって、CRTの表示状態
は、ほとんどの時間が黒表示となるため、画像が飛び飛
びに見え、動画ボケは発生しない。
【0008】これに対し、液晶表示パネルにおいては、
ある画素の透過率は第1のフィールドの間は固定値であ
る。つまり、フィールドごとに画素電極の電位は書きか
えられる。そのため、人間が液晶表示パネルの画像をみ
ると眼の残光特性により、表示画像がゆっくりと変化し
ているように見え、動画ボケが発生してしまう。これは
上記の強誘電液晶のような、応答時間の早い液晶モード
を用いても解消することはできない。
【0009】本発明は、上記の課題に鑑みてなされたも
のであり、動画ボケを解消した表示パネルおよびその製
造方法を得ることを目的とする。また、本発明の表示パ
ネルを用いた表示装置、その製造方法、ビデオカメラ、
投射型表示装置および画像処理方法を得ることを目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を達成するた
めに、請求項1に記載の本発明は、複数の蛍光管と、前
記複数の蛍光管を被覆する導光板と、前記導光板の光出
射側に配置された表示パネルと、前記蛍光管を順次点灯
させる駆動手段とを具備することを特徴とする表示装置
である。(図1を参照) また、請求項2に記載の本発明は、複数の蛍光管と、前
記複数の蛍光管を被覆する導光板と、前記導光板の光出
射側に配置された表示パネルと、前記複数の蛍光管を順
次点灯させる第1の駆動手段と、前記表示パネルを駆動
する第2の駆動手段とを具備し、前記第1の駆動手段と
第2の駆動手段とは同期をとって動作することをするこ
とを特徴とする表示装置である。(図4を参照) また、請求項3に記載の本発明は、表示パネルに印加す
る映像信号をデジタル化して記憶するステップと、前記
記憶手段に記憶したデータから表示画像の全体平均輝度
と最大輝度、最小輝度、輝度分布を求めるステップと、
前記求められたデータから画像の平均輝度レベルを算出
するステップとを具備することを特徴とする画像処理方
法である。(図6を参照) また、請求項4に記載の本発明は、導光板と、前記導光
板の一端に配置された第1の白色光発生手段と、前記導
光板の他端に配置された第2の白色光発生手段と、前記
導光板の光出射側に配置された表示パネルとを具備し、
前記第1の白色光発生手段と第2の白色光発生手段と
は、交互に点灯することを特徴とする表示装置である。
(図10を参照) また、請求項5に記載の本発明は、前記白色光発生手段
は、白色光を発生するLEDであることを特徴とする請
求項4記載の表示装置である。(図13を参照) また、請求項6に記載の本発明は、導光板と、前記導光
板のエッジ部に配置された複数の白色光発生手段と、前
記導光板の光出射側に配置された表示パネルとを具備
し、前記複数の白色光発生手段は、順次点灯することを
特徴とする表示装置。(図18を参照) また、請求項7に記載の本発明は、1画素に、赤フィル
タと、緑フィルタと、青フィルタと、イエローフィルタ
とを具備することを特徴とする表示パネルである。(図
20を参照) また、請求項8に記載の本発明は、白色光を発生する光
発生手段と、前記光発生手段の光出射方向をワイプする
駆動手段と、前記白色光を変調する表示パネルと、前記
表示パネルと光発生手段との間に配置された、光の進行
方向を変化させるための光制御手段とを具備することを
特徴とする表示装置である。(図26を参照) また、請求項9に記載の本発明は、導光板と、前記導光
板の光出射面に配置された偏光変換手段とを具備し、前
記偏光変換手段の光出射面に配置された表示パネルであ
って、前記偏光変換手段は、微小な偏光プリズムがアレ
イ状に配置されて構成されており、前記偏光プリズムは
微小な偏光分離面と、ミラーと、位相フィルムとを具備
することを特徴とする表示パネルである。(図34を参
照) また、請求項10に記載の本発明は、導光板と、前記導
光板の光出射面に形成または配置された誘電体多層膜か
らなるカラーフィルタと、表示パネルとを具備し、前記
カラーフィルタの形成ピッチは、前記表示パネルの画素
形成ピットと略一致していることを特徴とする表示装置
である。(図35を参照) また、請求項11に記載の本発明は、反射型の表示パネ
ルと、前記反射型の表示パネルの光入射側に配置された
マイクロレンズアレイとを具備し、前記反射型の表示パ
ネルの画素電極の一部に光拡散領域が形成されているこ
とを特徴とする表示装置である。(図36を参照) また、請求項12に記載の本発明は、少なくとも一方が
光透過性を有する第1および第2の基板と、前記第1の
基板側に形成された画素電極と、前記第1の基板および
第2の基板のうち少なくとも一方に形成された樹脂から
なる凸部または凹部と、前記凸部または凹部上に形成さ
れたカラーフィルタと、前記カラーフィルタ側に形成さ
れた対向電極と、前記第1の基板と第2の基板間に挟持
された垂直配向モードの液晶とを具備することを特徴と
する表示パネルである。(図38を参照) また、請求項13に記載の本発明は、ストライプ状画素
電極と、ストライプ状対向電極と、前記ストライプ状画
素電極近傍およびストライプ状対向電極近傍のうち少な
くとも一方の近傍を遮光する樹脂からなる遮光膜とを具
備することを特徴とする表示パネルである。(図41を
参照) また、請求項14に記載の本発明は、マトリックス状の
画素電極が配置された第1の基板と、マトリックス状に
カラーフィルタが形成された第2の基板と、前記第1の
基板と第2の基板間に挟持された光散乱状態の変化とし
て光学像を形成する光変調層と、前記第1の基板および
第2の基板のうち少なくとも一方に配置された光吸収シ
ートとを具備することを特徴とする表示パネルである。
(図48を参照) また、請求項15に記載の本発明は、表示パネルと、前
記表示パネルの光入射面に配置された光透過性を有し、
かつ、微小な傾斜の繰り返し形状を有する傾斜手段とを
具備することを特徴とする表示装置である。(図49を
参照) また、請求項16に記載の本発明は、周期的に微小な傾
斜を有する反射膜と、前記反射膜上に形成された平坦化
膜と、前記平坦膜上に形成された光透過性を有する画素
電極とを具備することを特徴とする表示パネルである。
(図67を参照) また、請求項17に記載の本発明は、基板上に絶縁膜を
形成する第1の工程と、 前記絶縁膜上にレジストを配
置する第2の工程と、前記レジストを開口部の間隔が異
なり、かつ間隔が周期的に繰り返すように現像する第3
の工程と、前記レジストを介して前記絶縁膜をエッチン
グすることにより、微小な傾斜を形成する第4の工程
と、前記絶縁膜上に反射膜を形成する第5の工程とを行
うことを特徴とする表示パネルの製造方法である。(図
64を参照) また、請求項18に記載の本発明は、マトリックス状に
配置された誘電体多層膜からなるカラーフィルタを有す
る第1の基板と、前記カラーフィルタ上に形成された画
素電極と、樹脂からなるカラーフィルタが形成された第
2の基板と、前記第1の基板と第2の基板間に挟持され
た液晶層とを具備することを特徴とする表示パネルであ
る。(図71を参照) また、請求項19に記載の本発明は、反射電極がマトリ
ックス状に配置された第1の基板と、前記反射電極に対
応するようにマトリックスに配置されたマイクロレンズ
と、前記マイクロレンズに入射した光が前記反射電極で
反射し、結像する位置に形成された遮光膜とを具備する
ことを特徴とする表示パネルである。(図74を参照) また、請求項20に記載の本発明は、反射電極がマトリ
ックス状に配置された第1の基板と、前記反射電極上に
形成された透明材料からなる回折格子とを具備すること
を特徴とする表示パネルである。(図80を参照) また、請求項21に記載の本発明は、反射電極がマトリ
ックス状に配置された第1の基板と、前記反射電極間に
略焦点位置を有するマイクロレンズと、前記反射電極間
に対面する位置に反射膜が形成された第2の基板と、前
記第1の基板と第2の基板間に挟持された光変調層とを
具備することを特徴とする表示パネルである。(図83
を参照) また、請求項22に記載の本発明は、マトリックス状に
光透過性を有する画素が形成された第1の基板と、前記
画素と重なるように形成された反射電極とを具備するこ
とを特徴とする表示パネルである。(図94を参照) また、請求項23に記載の本発明は、第1の薄膜トラン
ジスタと、第2の薄膜トランジスタと、第1の画素電極
と、第2の画素電極とを具備し、前記第1の薄膜トラン
ジスタのドレイン端子は前記第2の薄膜トランジスタの
ソース端子に接続され、前記第1の薄膜トランジスタの
ソース端子はソース信号線に接続され、前記第1の薄膜
トランジスタのドレイン端子は前記第1の画素電極に接
続され、前記第2の薄膜トランジスタのドレイン端子は
前記第2の画素電極に接続されていることを特徴とする
表示パネルである。(図97を参照) また、請求項24に記載の本発明は、ポリシリコン技術
で形成された第1の薄膜トランジスタおよび第2の薄膜
トランジスタと、第1の画素電極と、第2の画素電極と
を具備し、前記第1の薄膜トランジスタは前記第2の薄
膜トランジスタよりも大きく、前記第1の薄膜トランジ
スタのドレイン端子は前記第1の画素電極に接続され、
前記第2の薄膜トランジスタのドレイン端子は前記第2
の画素電極に接続されていることを特徴とする表示パネ
ルである。(図98を参照) また、請求項25に記載の本発明は、光透過性を有する
画素電極がマトリックス状に配置された第1の基板と、
光透過性を有する対向電極が形成された第2の基板と、
前記画素電極に形成された第1の反射膜と、前記対向電
極に形成された第2の反射膜と、前記第1の基板と第2
の基板間に挟持された光変調層とを具備し、少なくとも
前記第1の反射膜に対向する位置には前記第2の反射膜
が形成されておらず、少なくとも前記第2の反射膜に対
向する位置には前記第1の反射膜が形成されていないこ
とを特徴とする表示パネルである。(図101を参照) また、請求項26に記載の本発明は、光透過性を有する
画素電極がマトリックス状に配置された第1の基板と、
光透過性を有する対向電極が形成された第2の基板と、
前記画素電極に形成された第1の反射膜と、前記対向電
極に形成された第2の反射膜と、前記第1の基板と第2
の基板間に挟持された光変調層と、前記第1の反射膜に
入射光を入射させる第1のマイクロレンズと、前記第2
の反射膜に入射光を入射させる第2のマイクロレンズと
を具備し、少なくとも前記第1の反射膜に対向する位置
には前記第2の反射膜が形成されておらず、少なくとも
前記第2の反射膜に対向する位置には前記第1の反射膜
が形成されていないことを特徴とする表示パネルであ
る。(図103(b)を参照) また、請求項27に記載の本発明は、一画素行とばしに
表示パネルに画像を書き込む第1の書き込みステップ
と、2画素行ごとに表示パネルに画像を書き込む第2の
書き込みステップと、前記第1の書き込みステップと第
2の書き込みステップとを切り替える切り替えステップ
とを具備することを特徴とする画像の表示方法である。
(図106および図107を参照) また、請求項28に記載の本発明は、第1のソースドラ
イブ回路と、第2のソースドライブ回路と、複数のソー
ス信号線とを具備し、前記ソース信号線は3本ごとに前
記第1のソースドライブ回路と前記第2のソースドライ
ブ回路とに交互に接続されていることを特徴とする表示
パネルである。(図118を参照) また、請求項29に記載の本発明は、表示パネルと、前
記表示パネルを照明するバックライトと、前記バックラ
イトを取り付ける取り付け台と、前記前記バックライト
と前記表示パネル間を接着するゲルとを具備することを
特徴とする表示装置である。(図120を参照) また、請求項30に記載の本発明は、表示パネルと、前
記表示パネルの前面に配置された透明板と、前記透明板
の表面に形成されたUVコート膜と、前記透明板の裏面
に形成または配置された位相差フィルムとを具備するこ
とを特徴とする表示装置である。(図121を参照) また、請求項31に記載の本発明は、表示パネルと、バ
ックライトと、前記表示パネルとバックライト間に配置
された光制御手段とを具備し、前記光制御手段は、機械
的に光進行方向を変更できることを特徴とする表示装置
である。
【0011】また、請求項32に記載の本発明は、表示
領域と、前記表示領域の周辺部にポリシリコン技術で形
成された第1および第2のソースドライプ回路とを具備
し、前記第1のソースドライプ回路と第1のドライプ回
路間は信号処理回路が非連続であることを特徴とする表
示パネルである。
【0012】また、請求項33に記載の本発明は、表示
領域のスイッチング素子用の半導体膜を形成する第1の
工程と、前記スイッチング素子を駆動する半導体膜を形
成する第2の工程を行うことを特徴とする表示パネルの
製造方法である。(図128を参照) また、請求項34に記載の本発明は、第1から第5の表
示パネルと、光発光手段とを具備し、前記表示パネルが
立方体状に配置され、中央部に前記光発生手段が配置さ
れていることを特徴とする表示装置である。(図136
を参照) また、請求項35に記載の本発明は、表示パネルと、前
記表示パネルの表面に形成または配置された透明電極
と、前記透明電極に電流を流し、前記表示パネルの前面
を加熱する電流印加手段と、前記透明電極の表面に配置
されたエンボス加工されたシートまたは樹脂膜とを具備
することを特徴とする表示装置である。(図143を参
照) また、請求項36に記載の本発明は、撮像手段と、表示
パネルと、文字入力手段と、覆いとを具備することを特
徴とするデジタルカメラである。(図145を参照) また、請求項37に記載の本発明は、固体の光変調層
と、前記光変調層の表面に形成された第1のストライプ
状電極と、透明シートに形成された第2のストライプ状
電極と、前記第1のストライプ状電極と第2のストライ
プ状電極間を所定の距離離して保持する隔離手段とを具
備することを特徴とする表示装置である。(図147を
参照) また、請求項38に記載の本発明は、反射型の表示パネ
ルと、前記表示パネルの光入射面に配置された凸レンズ
と、前記凸レンズの側面に配置された光発生手段と、前
記表示パネルに表示された画像を拡大して観察者に見え
るようにする拡大手段とを具備することを特徴とするビ
ューファインダである。(図152を参照) また、請求項39に記載の本発明は、反射型の表示パネ
ルと、前記表示パネルの光入射面に配置された凸レンズ
と、前記凸レンズと前記表示パネルとを接着する光結合
層と、前記凸レンズの前面から前記表示パネルを照明す
る光発生手段と、 前記表示パネルに表示された画像を
拡大して観察者に見えるようにする拡大手段とを具備す
ることを特徴とするビューファインダである。(図15
4を参照) また、請求項40に記載の本発明は、電源ピンとデータ
を入力および出力のうち少なくとも一方をおこなうデー
タ手段とが一体化していることを特徴とする表示装置で
ある。(図171を参照) また、請求項41に記載の本発明は、バックライトと、
前記バックライトからの光を斜め方向に出射する光制御
プレートと、前記光制御プレートの光出射面に配置され
た表示パネルとを具備することを特徴とする表示装置で
ある。(図176および図177を参照) また、請求項42に記載の本発明は、のこぎり状に形成
された反射膜を有する表示パネルと、前記表示パネルの
裏面に配置されたバックライトとを具備することを特徴
とする表示装置である。(図61、図66および図68
を参照) また、請求項43に記載の本発明は、隣接したのこぎり
状に形成された反射膜間からバックライトからの光が出
射されることを特徴とする請求項42記載の表示装置で
ある。(図61および図66を参照) また、請求項44に記載の本発明は、映像を表示する表
示パネルと、前記表示パネルの背後に配置され、前記表
示パネル上に表示される映像の変化に対応して前記表示
パネルに光を投射する投光手段とを備えたことを特徴と
する表示装置である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照して説明する。 (実施の形態1)本発明の表示装置は、液晶表示パネル
の動画ボケを解決するため、液晶表示パネルの各画素に
印加する駆動回路と、バックライトを駆動する駆動回路
とを同期をとって画像表示を行う。バックライトユニッ
トにはたとえば10本の蛍光管を並列にならべて配置す
る。この蛍光管は3〜4本を組みとして順次点灯させ、
また、その点灯位置を移動させる。一方、液晶表示パネ
ルの各画素行に印加する(画素電極の電圧を書きかえ
る)位置も走査する。この走査と蛍光管の点灯とは同期
をとる。また蛍光管は、画素に電圧を印加され書きかえ
られた画素上の液晶層の液晶が十分変化した後に、その
画素行に対応する蛍光管を点灯するようにする。
【0014】このように蛍光管の点灯タイミングと液晶
表示パネルへ印加する電圧のタイミングとを同期を取
る。つまり、液晶の変化が十分変化した領域にのみバッ
クライトから光を照射し、画素を表示するのである。一
方で、画素が表示されたい時間が生じる。このためCR
Tの表示状態と同様の表示状態が実現した動画ボケが改
善されるのである。
【0015】第1図は本発明の表示装置の断面図を示し
たものである。導光板15はアクリル樹脂,ポリカーボ
ネート樹脂あるいはガラス基板もしくはプリズムシート
等から構成される。この導光板15にはスリット状に穴
13が複数形成されてあり、これらの穴13にはそれぞ
れ蛍光管14が挿入されている。蛍光管の太さは2〜3
(mm)のものを採用し、導光板15は蛍光管の直径
(太さ)よりも2〜3(mm)厚いものを用いる。
【0016】蛍光管の本数は表示パネル11の大きさに
左右されるが、一般的に表示領域を少なくとも3等分、
好ましくは8等分以上に分割して表示する必要性がある
から3本以上好ましくは8本以上の蛍光管を用いる。ま
た、蛍光管の本数をn(本)とし、表示パネルの有効表
示領域の縦幅をH(cm)とすると次式を満足するよう
にする。
【0017】
【数1】5(cm)≦H/n≦20(cm) さらに好ましくは
【0018】
【数2】8(cm)≦H/n≦15(cm) の関係を満足するようにする。
【0019】H/nが小さすぎると蛍光管本数が多くな
り高コストになる。一方、H/nが大きすぎると表示領
域が暗くなり、また動画ボケが改善されにくくなる。
【0020】導光板15の背面には反射シート16を配
置する。反射シートはフィルム状のもの、あるいは板状
のものを用いる。これらはシート等の上にアルミニウム
(Al)、銀(Ag)、チタン(Ti)、金(Au)な
どの金属薄膜を蒸着したものであり、また金属薄膜の酸
化を防止するため、金属薄膜の表面にSiO2などの無
機材料からなる蒸着膜が形成されている。また、光沢性
のある塗料を用いてもよい。その他、誘電体多層膜から
なる誘電体ミラーを用いてもよい。
【0021】ただし、この反射シート16は光を反射す
るものに限定するものではなく、表面を光拡散する性質
のものを用いてもよい。たとえばオパールガラス等の微
粉末を塗布したもの、酸化Ti(チタン)の微粉末を塗
布したシートあるいは、板が例示される。
【0022】表示パネル11はOCBモード(Opticall
y Compensated Bend Mode)の液晶表示パネルを用いて
いる。他のTNモード等の液晶表示パネルも用いること
ができるが説明を容易にするため高速応答のOCBモー
ドまたは、メルク社の高速TN液晶を用いている。ただ
し、その他、反強誘電液晶を用いてもよい。
【0023】なお、表示パネル11へは対向基板351
側をバックライト12側に向けて配置しても、あるいは
アレイ基板352側をバックライト12側に向けて配置
してもよい。
【0024】(図1)において、蛍光管14は図中矢印
の方向に順次走査をして点灯させる。さらにこの点灯状
態の説明を(図4)に示す。(図4)では蛍光管の点灯
状態を白色で、また非点灯状態を斜線で示している。図
中S矢印で示す位置は液晶表示パネルにおいて画素行の
電圧を書きかえている位置を示している。なお、(図
4)において紙面上を表示パネルの画面上部を紙面下を
表示パネルの画面下部として、表示パネルの走査は上か
ら下方向とする。もちろん、実際には上下方向と下上方
向とを交互に繰り返してもよい。
【0025】(図4)においては説明を容易にするた
め、蛍光管14の本数を8本とし、内4本を点灯状態、
残りの4本を非点灯状態であるとして説明するが、これ
に限定するものではなく、2本が点灯状態で、6本が消
灯状態でもよく、逆に6本が点灯状態で2本が消灯状態
でもよい。また蛍光管の本数は8本以上でもよい。この
点灯の本数は表示領域の明るさと動画ボケでの改善度合
いを考慮して決定すればよい。
【0026】点灯状態の蛍光管の本数n1、蛍光管の本
数をn0としたとき、実験および評価の結果、以下の条
件を満足させることが好ましい。
【0027】
【数3】(1/4)n0≦n1≦(3/4)n0 さらには、以下の条件を満足させることが好ましい。
【0028】
【数4】(1/3)n0≦n1≦(2/3)n0 なお、本発明の実施例では発光管14を蛍光管としたが
これに限定するものではなく、EL表示管あるいは、線
状の白色LEDあるいはエッジに配置した白色電球、白
色LEDを線状の導光板(ファイバー)等で線状に発光
領域を有するように構成したものでもよい。つまり、線
状に発光領域を有するものであればいずれのものでもよ
い。
【0029】また、S矢印位置と蛍光管の点灯位置とは
同期をとって駆動を行うが、駆動周期は一般的な表示状
態よりも速くすることが好ましい。速くするとは、たと
えば一般的に表示パネルは60(Hz)周期で画素の電
圧が書き換えられるが、これを60(Hz)以上(たと
えば、100Hz)にすることをいう。
【0030】その理由はフリッカが発生するためであ
る。これはバックライトの点灯状態と液晶の画素の書き
換えタイミングにより、微小な偏差が生じるためであ
る。実験および評価の結果、フリッカの発生をなくすた
めには通常の周期(たとえば、60(Hz))を1Fと
した場合、走査周期Fsは以下の条件を満足させるよう
にすることが好ましい。
【0031】
【数5】1.2F≦Fs≦3F さらには、以下の条件を満足させることが好ましい。
【0032】
【数6】1.5F≦Fs≦2F 一般的には駆動回路の簡単さ、構成の容易さから、
【0033】
【数7】Fs=2F とすることが好ましい。もちろん、Fs≧2Fとするこ
とが好ましいのであるが、駆動周波数が高くなると回路
部品が高くなってしまう。また、1.5Fなどの駆動周
期は、一時的に映像信号データをデジタル化してメモリ
に記憶する必要がでるため同様にコストが高くなる。
【0034】(図4(a))で示すようにS矢印の位置
(画面の中央部)の画素行に電圧を印加している。S矢
印の位置より画面上部の蛍光管14(14a,14b,
14c,14d)は非点灯状態である。S矢印の位置よ
り画面下部の蛍光管14(14e,14f,14g,1
4h)は点灯状態である。このことから(図4)では任
意の画素行には電圧を印加してからFs/2の時間経過
後、バックライトの蛍光管が点灯して画像が表示される
ことになる。
【0035】各画素に印加された電圧により、液晶層の
液晶は電気光学(V−T)特性に対応するように透過率
を変化させる。この変化はFs/2時間内に終了する。
終了後、バックライトの蛍光管が点灯し観察者に画像と
して見えるようになる。したがって、液晶が変化してい
る間は画像が表示されず、かつ、この期間は黒表示であ
るため動画ボケは解消される。
【0036】この状態をさらに理解を容易にするため、
(図2)に説明図を記載する。(図2)において実線が
任意の画素液晶の透過率の変化を示している。この場合
は任意の画素とは表示領域の上部と考えればよい。理想
的には点線のように矩形に変化することが好ましい。し
かし、液晶には一定の立ちあがり時間および、立ち下が
り時間が必要であるには実線のような透過率曲線とな
る。
【0037】透過率曲線において斜線で示した位置(時
間)が、バックライトで点灯していることを示してい
る。つまり、液晶の変化が終了した時点で、この画素を
照明する位置の蛍光管が点灯する。したがって、斜線部
の面積が実効値として観察者に認識される。認識はCR
Tの表示状態と同様して飛び飛びとなる。
【0038】なお、このように高速に点滅する蛍光管
(灯)はヒューネット(株)、(株)ブライト研究所,
市光工業(株)等が開発している。また、蛍光管の発光
色は白色光に限定するものではなく、赤(R),緑
(G),青(B)等でもよい。これらの発光色の蛍光管
をフィールドシーケンシャルに駆動することによりカラ
ー表示を行うことができるからである。発光素子がLE
Dの場合も同様である。
【0039】(図4(a))→(図4(b))→(図4
(c))→(図4(d))→(図4(a))に示すよう
に点灯する蛍光管の位置は走査され、かつ、表示パネル
11を書きかえると画素行位置も走査される。つまり画
素に電圧が印加されてから(1/2)Fs後に表示され
る。もちろんのことながら、点灯する蛍光管の本数によ
り電圧が印加されてから(1/3)Fs後に変更した
(2/3)Fs後に変更したりすることができる。
【0040】一般的に表示パネルを見る環境(室内)が
明るいと表示領域を明るくする必要がある。その際は蛍
光管の点灯本数を増加させる。表示領域が明るく、かつ
室内が明るい場合、動画ボケは見えにくい。一方、環境
(室内)が暗いと表示領域の輝度を低下させないと観察
者の眼がつかれる。その際は蛍光管の点灯本数を減少さ
せる。表示領域が暗くかつ室内が暗い場合、動画ボケが
見えやすい。点灯本数を減少させることにより表示領域
が黒表示される期間が長くなるため、動画ボケが改善さ
れる。
【0041】このように蛍光管の点灯本数を変更するに
は、リモートコントローラあるいは、切り換えスイッチ
等を用いて手動で行う他に、(図7)に示すようにホト
センサ71で環境の明るさを自動検出して自動で行って
もよい。ホトセンサとしてはPINホトダイオード、ホ
トトランジスタ、CdSが例示される。
【0042】PINホトダイオードあるいは、ホトトラ
ンジスタ等のホトセンサ71の出力は、オペアンプ73
で増幅される。この際、外光の変化に対して一定の遅延
時間を持たせるため、コンデンサC,抵抗Rからなる回
路で一定の時定数をもたせる。オペアンプ73の出力
は、その出力の大きさに応じて発振回路74で図中丸囲
み数字1に示すように、ほとんどで、電圧Eが出力され
ていない状態から相当の期間電圧Eが出力されている状
態の出力に変化する。さらに発振回路74の出力は増幅
器75により増幅され蛍光管14のアノード76に印加
される。一方、蛍光管14のフィラメント(カソード)
77にも電圧Enが印加されており、紫外線光を発生
し、蛍光管14は印加電圧Eの実効値に応じて発光す
る。なお、(図7)は蛍光管は熱陰極方式の場合である
が、冷陰極方式の蛍光管を用いてもよいことは言うまで
もない。
【0043】外光の明るさにより表示領域の輝度を決定
するには、(図7)のように単純に外光の明るさだけで
決定してもよいが、(図6)に示すように画像の状態
(全体的あるいは部分的に明るい映像か、暗い映像か
等)に応じて、表示領域の輝度を決定することが好まし
い。もしくは外光と画像の状態の両方を考慮して決定す
る。
【0044】(図6)において、61は輝度信号(Y信
号)によりマッピングされる仮想的な表示領域とする。
表示領域61は多数個の表示画素の組にマトリックス状
に分離され、各表示画素の組内で演算を行う。その結果
をメモリ62に蓄積する。この蓄積結果から輝度分布、
所定レベル以上の明るさをもつ画素の個数(明領域個
数)あるいは所定レベル以下の明るさの画素の個数等を
求め、各求められた結果は乗算器64で重みづけされ
る。この演算結果は演算処理回路63に送られる。
【0045】また、表示領域61のデータから画面の全
体平均輝度、最大輝度(明るさ)、最小輝度(最も暗い
画素)等が算出され、結果は先と同様に乗算器64で重
みづけ処理されて、演算処理回路63に送られる。
【0046】演算処理回路63はこれらの結果を総合的
に判断して表示パネル11への転送データを求める。演
算処理回路63は時系列的にデータを処理していくとと
もに、所定の時間内の表示領域のデータから判断して表
示パネル11への出力を決定する。たとえば、明るい画
素が続き、その間にわずかな期間だけ暗い画面が表示さ
れる場合は、表示パネル11への出力データは従前の状
態から変化させない(画面の明暗を変化させない)。一
方で徐々に暗い画面に変化している場合は、表示パネル
11の輝度レベルを徐々に変化させる。また、星空のよ
うに暗い画面(たとえば夜空)に少しの輝点(たとえば
星)がある場合は、画面全体を暗くするが、画面の1/
4以上に領域に白い帯状の画像が表示される場合は画面
を明るくする。このような制御は経験的にあるいは画像
評価により求めて作製した判断ROMデータを参照して
行う。
【0047】また、判断ROMデータを用いて(図6)
に示すような抽出各データへの重みづけ係数を求める。
このようにバックライトの輝度制御を行うことにより、
奥ゆき感のある映像を表示することができる。
【0048】また、有機EL,表示パネルFEDなどの
自己発光型の場合にも、(図6)(図7)の駆動方式を
適用することができる。この場合はまた、ガンマカーブ
を変化させればよい。動画ボケ対策はCRT以外のディ
スプレイ、たとえば、PDP,DMD(DLP),EL
などドットマトリックス型の表示パネルに共通に発生す
るため、以下の事項、方法、装置はドットマトリックス
型の表示パネルに共通して適用される。
【0049】以上のように動画ボケを改善する1つの方
法として、画像が見える時間(以後、画像開口時間と呼
ぶ)を短くすることである。たとえば、表示パネル等を
見える周期を“画像表示−黒表示−画像表示−黒表示…
…”とすればよい。画像表示をおこなっている時間をT
1(sec)とし、黒表示の時間をT2(sec)とし
た時以下の条件を満足させることが好ましい。
【0050】
【数8】 0.3 ≦ (T1/(T1+T2))≦ 0.8 さらに好ましくは、以下の条件を満足させる。
【0051】
【数9】 0.4 ≦ (T1/(T1+T2))≦ 0.6 (T1/(T1+T2))の値が小さくなると、画像が
暗くなりすぎる。一方、大きくなると、動画ボケは改善
されない。
【0052】(図5)は、赤(R),緑(G),青
(B)発光の蛍光管をフィールドシーケンシャルに点灯
させることにより、カラー表示を行う場合の説明図であ
る。表示パネル11はモノクロ表示パネルを用いる。
(図5(a))は従来のフィールドシーケンシャルの場
合である。バックライトは常時点灯状態である。(図5
(b))は本発明の点滅型のバックライトを使用した実
施例である。斜線部が点灯状態である。1フィールド期
間内にR,G,Bの3つの表示が行われ、それぞれ
(R,G,B)の一部の期間の間にバックライトが点灯
する。もちろん、蛍光管の点灯位置は走査する。
【0053】なお(図1)において、導光板15の穴1
3に蛍光管14を挿入するとしたが、これに限定するも
のではなく、(図3)に示すように導光板15と蛍光管
14とを一体として形成してもよく、また、板状の蛍光
管を形成し、板状の各部が線状に発光するように構成し
てもよい。その他(図1)の穴13に蛍光管14を挿入
し、穴を樹脂もしくはゲル等の光結合剤122で充填し
てもよい。充填を行うことにより光利用効率の向上を行
うことができる。
【0054】また、(図3)に示すように導光板15の
光出射面にプリズムシート32および、前記プリズムシ
ート32の出射面にプリズムのレンチをめだちにくくす
る拡散シート31を配置してもよい。プリズムシートは
住友3M社が販売しており、また拡散シートは(株)キ
モトが販売しているライトアップシリーズを用いればよ
い。 (実施の形態2)以上はバックライトの点灯状態を改良
することにより動画ボケを改善する方法であった。この
方法に加えて液晶の応答性を改善する駆動方法を採用す
ることが好ましい。以下、その駆動方法について(図
8)および(図9)を用いて説明をする。
【0055】(図8)は従来の液晶表示パネルの駆動方
法の説明図である。(図8)において、Fx(ただし、
xは整数)はフィールド番号、Dx(ただし、xは整
数)はソース信号線に印加する電圧に相当するデータ
(以後、電圧データと呼ぶ),Vx(ただし、xは整
数)は前記電圧データにより作られ、ソースドライブ回
路からソース信号線に出力される電圧、Tx(ただし、
xは整数)は画素201に前記電圧が印加されることに
より液晶の透過率が変化し、前記電圧に対応する状態に
なったときの光の透過量である。
【0056】本明細書では説明を容易にするために添え
字xが大きいなどフィールドFxは光のフィールドであ
ること、電圧データDxは値が大きいこと、印加電圧V
xは電圧が高いこと、透過量Txは透過量が大きいこと
つまり液晶の透過率が高いことを示すものとする。ただ
し液晶への印加電圧と透過量との関係は非線形特性を示
すため透過量Txの添え字の大きさと実際の透過量とは
比例しない。
【0057】なお、(図8(a))では印加電圧Vx
は、理解を容易にするために絶対とであらわしたが、液
晶は交流駆動する必要があるため、(図8(b))で示
すように1フィールドごとに対向電圧を中心に正および
負極性の電圧を印加している。以上のことは以下の図面
に対しても同様である。
【0058】以下、1つの画素に注目して説明する。ソ
ースドライブ回路は入力されるアナログ信号をサンプル
ホールドして電圧データDxを作成する。また前記IC
は前記電圧データDxを一走査線線分保存し、ゲートド
ライブ回路と同期をとりソース信号線に印加する電圧V
xを出力する。今、フィールドで注目している画素(以
後、単に画素と呼ぶ)への電圧データD1からD5に変
化したとする。するとソースドライブICは電圧V5を
ソース信号線に出力し、前記電圧はゲートドライブIC
と同期がとられ画素に入力される。
【0059】しかしながら、フィールドF4では、前記
電圧V5が印加されても前記電圧V5に相当する所望値
の透過量T5にならず、通常2〜3フィールド以上遅れ
て所望値のT5になる。これは液晶の立ちあがり速度つ
まり電圧を印加してから所望値の透過量になるまでの応
答時間が遅いためである。
【0060】(図9)は液晶の応答時間を改善する駆動
方法の説明図である。(図9)では(図8)と同様に補
正前の電圧データがフレーム番号F4でD1からD5に
変化している場合を示している。
【0061】(図9)ではフィールド番号F3のフィー
ルドメモリの電圧データとフィールド番号F4のフィー
ルドメモリの電圧データを順次比較し、たとえば、(図
8)で示すように立ちあがり時間が遅いと、演算器が判
定した場合はデータ補正器に信号を送る。データ補正器
は前記信号にもとづきフィールド番号F4のフィールド
メモリの前記画素の電圧データを補正する。この場合、
フィールド番号F4の電圧データは前記電圧データD5
よりも大きいデータ、つまりD7補正される。なお前記
補正データはあらかじめ実験などにより定められてい
る。
【0062】以上の処理によって、電圧データは(図
9)の補正電圧データ欄のようになる。前記データは順
次D/A変換され、ソースドライブ回路に送られ、前記
回路により(図9)の印加電圧が画素に印加される。フ
ィールド番号F4で電圧V7が印加され、液晶は急激に
立ちあがり、1フィールド時間内で定常透過量T5にな
る。以上のように電圧データを補正することにより、液
晶の立ちあがり時間つまり応答速度は改善され、画像の
尾ひきのない映像が得られる。 (実施の形態3)(図1)は3本以上の蛍光管を用いる
方法であったが、(図10)に示すように2本の蛍光管
14を用いても動画ボケを改善する表示装置を構成でき
る。(図10)は断面図である。
【0063】(図10)は導光板15に特徴がある。導
光板15は、中央部Aを中心としてくさび型あるいは、
円弧状あるいはプリズム形をした二つの導光板15aお
よび15bがつなぎあわさった形状をしている。導光板
15aの部分の一端には蛍光管14aが配置され、蛍光
管14aは主として導光板15aの部分を照明する。一
方、導光板15bの部分の一端には蛍光管14bが配置
され、蛍光管14bは主として導光板15bの部分を照
明する。なお、図中にて2つの導光板15aと15bと
が重なる部分Kは、滑らかに円弧状あるいは平面状に形
成され、導光板15aと15bとの継ぎ目が目だたない
ように構成されている。
【0064】蛍光管14aおよび14bの周囲はそれぞ
れ反射シート101aおよび101bで取りかこまれ、
蛍光管14aおよび14bのから放射された光が効率よ
く導光板15に入力されるように構成されている。反射
シート101aおよび101bとして商品名シルバーラ
ックスなどがある。
【0065】導光板15の表面にはプリズムシート32
を配置するか、もしくは、直接導光板15をプレス加工
を行うことにより、プリズム形状を形成する。この方が
コストが安くなる。
【0066】(図11)はバックライトの駆動方法の説
明図である。図中S字にて指示する矢印は、(図4)の
場合と同様に、映像信号を画素行に書き込んでいる位置
を示している。(図11(a))は蛍光管14bが点灯
状態であり、(図11(b))は蛍光管14aが点灯状
態である。蛍光管14aと14bとは交互に、つまり、
駆動周期Fsの1/2の期間点灯する。
【0067】(図11(a))に示すように蛍光管14
bが点灯している。つまり導光板15bが照明されてい
る。その時には導光板15a上の表示パネル11の表示
領域に画像が書き込まれている。
【0068】(図11(b))では蛍光管14aが点灯
している。つまり、導光板15aが照明されている。そ
の時には導光板15b上の表示パネル11の表示領域6
1上に画像が書き込まれている。この状態をさらに詳し
くすれば(図12)のようになる。(図12(a))に
は(図11(a))が対応し、(図12(b))には
(図11(b))が対応する。照明領域は導光板15a
または15bの領域よりも広くなる。そのため導光板の
境目が目だたなくなる。
【0069】以上のように蛍光管14aと14bを交互
に点灯させる構成にすることにより、蛍光管を駆動する
インバータ回路が小型化になり、かつ、低コスト化を実
現できる。
【0070】以上は、蛍光管14を用いる方式であった
が、蛍光管14等の発光部は(図13)に示すように白
色LED(light emitting diode)121を用いても構
成することができる。白色LEDは日亜化学(株)がG
aN系青色LEDのチップ表面にYAG(イットリウム
・アルミニウム・ガーネット)系の蛍光体を塗布したも
のを販売している。その他、住友電気工学(株)が、Z
nSe材料を使って製造した青色LEDの素子内に黄色
に発光する層を設けた白色LEDを開発している。な
お、発光素子として白色LEDに限定するものではな
く、たとえばフィールドシーケンシャルに画像を表示す
る場合は、R,G,B発光のLEDを1つまたは複数の
LEDを用いればよい。
【0071】(図13)は白色LED等を発光素子14
として用いた表示装置の断面図である。また、(図1
4)はバックライト12の表面図である。導光板15a
のエッジ部にLEDアレイ141a,141bを光結合
層122で取り付けたものである。光結合層122とし
ては、サルチル酸メチル,エチレングリコール、アルコ
ール,水等の液体,フェノール樹脂,アクリル樹脂,エ
ポキシ樹脂,シリコン樹脂,低融点ガラス等の固体が例
示される。光結合層122はLED121等が発生する
光をよりよく導光板15aに導入するためのものであ
る。光結合層122の透明材料は、屈折率が1.38以
上1.55以下のものであれば、ほとんどのものを用い
ることができる。
【0072】白色LED121には色むらが発生しやす
い。その対策として光結合層122に光拡散剤を添加す
ることは、色むら発生の抑制に効率がある。拡散剤によ
ってLEDから発生する光が散乱するからである。拡散
剤の添加とはTiあるいは、酸化Tiの微粉末を添加す
ること、あるいは、光結合層122の屈折率を異なる物
質(あるいは液体)を混入させることにより白濁させる
ことを言う。
【0073】(図14)に示すようにLED122はア
レイ状に形成される。またLEDアレイ141の裏面等
には、金属板からなる放熱板(図示せず)が取りつけら
れている。LEDは比較的発熱量が大きいためである。
【0074】導光板15aは(図15)に示すように、
多数のファイバー151が密集されて板状に形成された
ものである。ファイバー151はガラスファイバーある
いは樹脂ファイバーが用いられる。ファイバー151は
接着剤152でかためて板状にすることが好ましい。
【0075】このように、ファイバー151で形成され
た導光板15aを用いることにより、LED121から
発生した光はファイバー151に伝達されて線状の発光
光源となる。なお、(図14)ではLEDアレイ141
aと141bの2つを用いると図示したが、これに限定
するものではなく、1つでも、また3つ以上でもよい。
【0076】LEDアレイ141のLED121は(図
4)に示す実施の形態と同様に、一部のLEDが点灯す
るとともに点灯位置は走査される。そのため、(図1)
の表示装置と同一の表示状態(駆動状態)を実現でき
る。したがって(図1)のように棒状の蛍光管を用いず
ともドット状のLEDを用いても動画ボケを改善でき
る。
【0077】ドット状のLED121を用いる場合、L
ED121の近傍は発光輝度が高く、この発光輝度のム
ラが表示パネル11を介して見えることがある。つま
り、照明光のムラが発生するのである。この対策を(図
16)に示す。導光板15の表面あるいは表示パネル1
1と導光板15間に配置したシート上に、光拡散部16
1を形成または配置する。光拡散部とは本来の光を拡散
して表示パネル11に到達する光を減少させる機能を有
するものの他、金属膜などで直接光を遮光して表示パネ
ル11に到達する光を減少させるものが含まれる。
【0078】光拡散部161は、(図16)に示すよう
にLED121の近傍にあるものは円弧状に大きく形成
し、LED121から離れた位置にあるものは小さく形
成する。また、光拡散部はスモークガラスのように全体
にわたり光透過、あるいは光直進率を低下させる構成で
もよいが、(図17)のように光拡散ドット171を形
成する構成の方が好ましい。光拡散ドット171は、そ
の大きさをLED121に近いところは大きく、遠いと
ころは小さくなるように形成する。このように光拡散部
161を形成することにより、バックライト12の照明
光は全領域にわたり均一となる。
【0079】なお、(図16)の構成は発光素子14と
してLED121を用いる場合を例にあげて説明した
が、これに限定するものではなく、(図11),(図
1)のように蛍光管等の他の発光素子14を用いる場合
にも適用できることは言うまでもない。つまり、発光素
子14の近傍に光拡散部を形成または配置するという技
術的思想は他の構成でも適用できる。たとえば、蛍光管
であり、オプトニクス(株)が製造しているルナシリー
ズ等の蛍光球である。その他、東北電子(株)も同様の
蛍光球を販売している。
【0080】(図18)はLED121のかわりに、バ
ックライト12の側面に棒状の蛍光管あるいは、EL素
子を用いる場合である。(図18(a))は表示領域6
1aを照明する蛍光管14aをバックライト12の左上
端に配置し、表示領域61bを照明する蛍光管14bを
バックライト12の右下端に配置した例である。蛍光管
14aと14bとは交互に点灯する。なお、交互とは完
全に蛍光管14aが点灯している期間は蛍光管14bが
消灯していることを意味するものではなく、蛍光管14
aと14bの両方が点灯している期間あるいは、蛍光管
14aと14bの両方が消灯している期間があってもよ
い。
【0081】(図18(b))は4本の蛍光管を交互に
バックライト12のエッジ部に配置する構成である。蛍
光管14aは表示領域61aを照明し、蛍光管14bは
表示領域61bを照明し、蛍光管14cは表示領域61
cを、蛍光管14bは表示領域61dを照明する。蛍光
管14は14a→14b→14c→14d→14a→と
点灯させる。あるいは14a,14b→14c,14d
→14d,14a→14b,14c→と2本ずつの組で
順次点灯させる。
【0082】なお、蛍光管14あるいはLED121の
点灯は順次走査することに限定するものではなく、(図
19)に示すように同時に複数(図19では2つ)の領
域を点灯し、この点灯状態(図19(a))と(図19
(b))の状態を交互に切り換えてもよい。 (実施の形態4)従来の透過型の表示パネルの1画素は
R,G,Bの3色のカラーフィルタで形成されている。
本発明の表示パネル、表示装置の1画素は(図20)に
示すようにR,G,BとY(イエロー)のカラーフィル
タを有する。Yのカラーフィルタを用いるのは表示画像
の階調性を向上させるためである。たとえば、赤(R)
いバラの花を人間が見ると、日光があたっている部分は
赤は黄色がかって見え、影になっている部分は青みがか
って見える。この状態を良好に再現しようとするとR,
G,Bの3原色では良好に再現することができない。微
妙なY(イエロー)の表示ができないからである。(図
20)の一画素はR,G,B,Yの4つの色のカラーフ
ィルタを具備する。(図6)に示す映像信号処理方法を
用いてY表示をする箇所を求めてY表示を行う。
【0083】(図20(a))は光の分光分布を長波長
側からR→Y→G→Gと順に配置した実施例であり、
(図20(b))は正方格子で構成した例である。また
(図20(c))は高輝度表示に寄与するGのフィルタ
の面積を大きくした例である。また、(図20(d))
はYのフィルタをR,G,Bのフィルタに比較して小さ
く構成した実施例である。その他(図21(a))に示
すように同心円状に形成してもよく、また(図21
(b))のように構成してもよい。
【0084】(図22)はR,G,B,Yの4色を有す
る表示パネルに画像を表示するための駆動回路のブロッ
ク図である。
【0085】映像信号はRGB信号変換ブロック221
に入力される。同時に水平同期信号(HS),垂直同期
信号(VS)が入力される。RGB信号変換ブロック2
21はマトリック変換し、赤(R),緑(G)および青
(B)の8bitデジタルデータを出力する。このR,
G,Bデータは次段のガンマ処理ブロック223に入力
される。
【0086】本発明の表示パネルはR,G,Bの画素の
他にY(イエロー)の画素(カラーフィルタ)を有する
ため、Yデータ作成ブロック222でYデータを作成す
る。YデータはRデータ8bitとGデータ8bitか
ら作成する。具体的にはR,Gデータを加えて平均もし
くはRもしくは、Gデータを重みづけ平均し求める。求
めたYデータは8bitデータとして次段のガンマ処理
ブロック223に入力される。
【0087】ガンマ処理ブロック223に入力された、
R,G,BおよびYデータはROMテーブル(図示せ
ず)で液晶の電気−光学的特性に適し、かつ、リニアに
階調特性が変化するようにデータ変換される。出力デー
タは9bitデータとなる。
【0088】また、ガンマ処理ブロック223からデー
タはオフセット処理ブロック224に入力される。オフ
セット処理ブロックは液晶の立ちあがり電圧を加算す
る。通常立ちあがり電圧は1.2(V)〜1.8(V)
である。
【0089】オフセット処理ブロック224を出力した
9bitデータは反転処理ブロック225に入力され
る。入力データは反転処理ブロック225に入力され、
1フレーム(1F)もしくは、1水平走査期間(1H)
毎に反映する映像データとなる。映像データは反転する
としてもMSBを“0”に、反転しない場合はMSBを
“1”として処理され、10bitデータとして出力さ
れる。
【0090】反転のタイミング信号はVD,HDパルス
と、ユーザが行う駆動方式選択スイッチ(図示せず)で
行う。駆動方式としては、フィールドごとに画素に印加
する映像信号の極性を反転させる1F反転駆動,1水平
走査期間ごとに映像信号の極性を反転させる。1H反転
駆動,水平の1ドットごとに映像信号の極性を反転させ
る1カラム(C)反転駆動,上下左右の1ドットごとに
画素に印加する映像信号の極性を反転させる1ドット
(1D)反転駆動がある。本発明では、フリッカおよび
輝度傾斜の発生を防止するため1D反転駆動を採用して
いる。
【0091】反転処理ブロック225から出力された映
像データはD/A回路でD変換されてアナログデータと
なり、表示パネル11に印加される。
【0092】ここで重要なのは観察者が自由にNBとN
Wモードとを切り換えられる点である。表示パネル11
への光入射状態,表示パネル11の観察方向により最適
に表示画像が見えるようにNBとNWモードとを切り換
える。当然のことながら、観察者の眼の位置、入射光の
方向をホトセンサ等で自動検出し、自動的にNWモード
とNBモードとを切り換えてもよい。このことは表示パ
ネルが反射であろうと透過であろうとどちらでも適用で
きる。以上の制御は制御ブロック226で行う。
【0093】ガンマ処理ブロック223についてさらに
詳しく説明しておく。(図23)はノーマリホワイト
(NW)モードでのガンマカーブを示している。実線が
通常状態でのガンマカーブである自然な映像表示とする
には、実際の自然色(本来の色)ではなく、記憶色ある
いは人間の眼の特性(プレキンエ現象,対比現象等)を
考慮して色再現を行う必要がある。一般的に明るい赤は
朱色(黄みの赤)に表示することが好ましい。また黒は
青紫ぎみに表示することが好ましい。
【0094】これを実現するため、ガンマカーブを変化
させる必要がある。(図6)の回路を用いて、まず映像
の特徴を抽出する。明るい赤の箇所が存在すると、この
箇所の色を黄みにする必要がある。そのためY(イエロ
ー)色の画素を点灯させるために画像データ(図22)
の回路で作成する。もしくは、G色のガンマカーブを
(図23)の点線のように変化させて赤に緑を加える。
もしくは、赤色のガンマカーブを(図23)の一点鎖線
のように変化させる。暗い黒の箇所が存在すると、この
箇所の色を青みにする必要がある。そのため、青のガン
マカーブを(図23)の点線のように変化させる。これ
らのガンマカーブの変化は各画素あるいはエリアごとに
行い処理する。
【0095】より良好な色再現を行うためには、(図2
4)に示すようにR,G,B,Y画素に加えてP(紫)
色の画素を形成すればよい。もしくは、R,G,Bの3
原色に加えて、P(紫)の画素を形成あるいは配置すれ
ばよい。R,G,BとPの配置は(図24(a))のよ
うにストライプ状に配置する構成が例示される。また
(図24(b))のように配置してもよい。(図24
(b))はRとG、GとP、BとYの組が心理補色の関
係になっている。そのため色再現を良好にできる。
【0096】P(紫)のデータを作成するのは容易であ
って、(図25)のようにRデータとBデータからPデ
ータを作成するPデータ作成ブロック227を付加すれ
ばよい。その他の構成は(図22)と同様であるので説
明を省略する。
【0097】なお、(図20)(図21)あるいは(図
24)で説明したR,G,Bの3原色意外のカラーフィ
ルタ(色)を有する構成は液晶表示パネルに限定される
ものではなく、PDP(プラズマディスプレイパネ
ル),ELパネル,FPDなどの自己発光型表示パネル
にも適用できる。発光色がR,G,B,Y等とすれば実
現できるからである。
【0098】また、(図22),(図25)に示す駆動
回路および駆動方法も同様に自己発光型表示パネルにも
適用できることは言うまでもない。ただし、各表示パネ
ルにはオフセット処理ブロック、反転処理ブロックが必
要ない場合もある。したがって本発明の技術的思想はY
データ作成ブロック222等を具備することである。 (実施の形態5)(図1)等の表示パネルは複数の発光
素子14を用い、かつ、これらを順次点灯するという走
査を行うことにより画像を表示するものであった。(図
26)は1つの発光素子14(発光管等)を用いて表示
装置の一部を点灯状態にし、画像を表示するものであ
る。
【0099】発光素子14は反射鏡262により一方向
にのみ照明されるようにされている。またこの反射鏡は
点0を中心として角度θの範囲を回転するように構成さ
れている。この回転はパルスモータを用いることによっ
て容易に実現できる。その他、レーザプリンタ等に用い
られているガルバノミラーを用いても、これらが容易に
実現できるであろう。ここでは説明を容易にするには反
射鏡を回転するとして説明をする。
【0100】(図26)において、261はミラーであ
り、表示パネル11の中央部を水平にされ、このミラー
を中心として上、下方向のミラーは一定の角度をもって
配置されている。ミラーは発光素子14から放射された
光線263aを反射して光線263bとし、この光線2
63bを表示パネル11に垂直にもしくは、所定の角度
をなすように入射するようにする。ミラー261の角度
は263bの入射角度を一定にするように設定されてい
る。
【0101】反射鏡263が回転することにより、入射
光263aはミラー261aに入射する。この入射光2
63aによりAの部分が照明される。拡散板32は入射
光263aのムラを均一にして表示パネル11に入射す
る。次に入射光263aはミラー261bに入射しBの
領域を照明する。次に入射光261cに入射し、Cの領
域を照明する。以上のように反射鏡が回転するにつれ
て、表示パネル11の照明領域が変化する。つまり、こ
の表示状態は(図1)の蛍光管14が順次点灯している
状態と相似する。ミラー261kに入射した後はブラン
キング時間であり、このブランキング時間の間に反射鏡
262は高速に回転し、ミラー261aの位置までもど
り、再びミラー261aから順次入射光263aを入射
させるようにする。このような動作を行うことにより表
示パネル11の上面から順次画像が表示されるように構
成できる。なお、画素行を書きかえるS点については
(図4)で説明した事項と同様であるので説明を省略す
る。
【0102】(図26)の実施例は主として直視タイプ
の表示装置の実施例である。この技術的思想は、投射型
表示装置にも適用することができる。(図27)は投射
型表示装置の構成図である。(図27)においてMは
(図26)に示した表示装置に相当するものである。し
かし、投射型表示装置の場合は拡散板32は必要性がな
い。また発光素子14としてはメタルハライドランプ,
超高圧水銀灯,ハロゲンランプ,キセノンランプ等の放
電灯を用いる。表示パネル11からの光はフィールドレ
ンズ272で集光され、投射レンズ271でスクリーン
(図示せず)に拡大投影される。この(図27)の構成
を採用することにより動画ボケの発生はなくなり、良好
な画像表示を実現できる。
【0103】その他、直視表示パネル、携帯情報端末,
パーソナルコンピュータ,電子カメラのモニター,ビデ
オカメラのモニター、投射型表示装置等の表示装置にも
(図26)の技術的思想は適用できる。(図28)はそ
の実施例の斜視図である。また(図30)は断面図であ
る。発光素子14は棒状の蛍光管を用いる。(図30)
に示すように反射鏡262を回転することにより、光2
63aが発生し、前記入射光263aは反射フレネルレ
ンズ282に入射する。反射フレネルレンズ282によ
り入射光は平行光に変換され、表示パネル11を照明す
る。
【0104】表示パネル11は反射型の画素を有する反
射型表示パネルである。また、反射フレネルレンズ28
2は反射面鏡をフレネルレンズ状に形成したものであ
る。金属板を切削加工することにより、また、プレス加
工したアクリル等の樹脂板に金属薄膜を蒸着したものが
例示される。もちろんフレネルレンズでなくても放物面
鏡でもよい。また、放物面鏡でなくともたとえば、だ円
面鏡でもよい。
【0105】表示パネル11と反射フレネルレンズ(放
物面鏡)との位置関係は(図29)のようになる。放物
面鏡の焦点位置Pに発光素子14が配置されている。ま
たフレネルレンズは3次元状のものでも2次元状のもの
でもよい。発光素子14が点光源の場合は、3次元状の
ものを採用する。発光素子14から放射された光263
aは放物面鏡291で平行光263bに変換される。変
換された光263bは表示パネル11に角度θで入射す
る。この角度θは設計の問題であり、反射光263cが
最も観察者に見やすいように(あるいは最も観察者の目
に到達しないように)される。
【0106】反射フレネルレンズ282は、ふた285
に取りつけられており、表示パネル11は本体281に
取りつけられている。ふた285は回転部286で自動
に傾きを変更できる。ふた285をおりたたむことによ
り突起283と留め部284とが結合し、ふた283は
表示パネル11および反射フレネルレンズ282を保護
する。また留め部284にスイッチが構成されており、
ふた282をあけると自動的に発光素子14が点灯し、
また表示パネル11が動作するように構成されている。
【0107】本体281には切り換えスイッチ(ターボ
スイッチ)が取りつけられているターボスイッチ281
はノーマリブラックモード表示(NB表示)とノーマリ
ホワイトモード表示(NW表示)とを切り換える。これ
は表示パネルとして反射型の高分子分散液晶表示パネル
を用いる場合に特に有効になる。
【0108】通常の明るさの外光の場合はNWモードで
画像を表示する。NWモードは広視野角表示を実現でき
る。非常に外光に弱い場合に用いる。液晶層が透明状態
のとき画素電極に反射した光を直接観察者が見ることに
なるため、表示画像を明るく見ることができる。視野角
は極端に狭い。しかし、外光が微弱な場合でも表示画像
を良好に見ることができるのでパーソナルユースで使用
し、かつ短時間の使用であれば実用上支障がない。一般
的にNBモード表示は使用することが少ないため、通常
はNW表示とし、ターボスイッチ287を押さえつづけ
ているときにのみNBモード表示となるように構成す
る。
【0109】(図28)の表示装置の特徴として、ガン
マ切り換えスイッチ288を装備している点がある。ガ
ンマ切り換えスイッチ288はガンマカーブを1タッチ
で切り換えできるようにしたものである。これは白熱電
球の照明下では表示パネルに入射する入射光の色温度は
4800K程度の赤みの白となり、昼光色の蛍光灯で7
000k程度の青み白となり、また屋外では6500k
程度の白となる。したがって、(図28)の表示装置を
用いる場所によって表示パネルの表示画像の色が異な
る。特にこの違和感は蛍光灯の照明下から白熱電球の照
明下に移動した時に大きい。この時にガマン切り換えス
イッチ288を選択することにより正常に表示画像を見
えるようにできる。
【0110】ガンマ切り換えスイッチ288aは、白熱
電球の光で良好な白表示となるように赤のガンマカーブ
を液晶の透過率(変調率)が小さくなるようにしてい
る。288bは昼光色の蛍光灯に適用するように青の透
過率(変調率)を小さくなるようにしている。288c
は太陽光の下で最も良好な日表示となるようにしてい
る。したがってユーザはガンマ切り換えスイッチ288
a,288b,288cを選択することによりどんな照
明光のもとでも良好な表示画像を見られる。
【0111】発光素子14から放射される光263aは
反射型フレネルレンズ282の一部を帯状に照明し、こ
の照明された光は平行光に変換されて表示パネル11を
帯状に照明する。したがって、この場合も(図26)あ
るいは(図4)の表示方法を実現できることになる。
【0112】発光素子14が点光源の場合は、(図31
(a))のように配置すればよい。点光源14が複数の
場合は(図31(b))のように配置すればよい。な
お、(図31(c))のように反射フレネルレンズ28
2は282aと282bのように複数の部分にしてもよ
い。
【0113】(図32)は(図28)のように表示パネ
ル11の表示領域を帯状に照明するものではなく、1つ
の発光素子を固定し、この発光素子14からの光を凸レ
ンズで平行光に変換して表示パネル11を照明するもの
である。
【0114】凸レンズとしてフレネルレンズ321を用
い、フレネルレンズ321の平面側を発光素子14側に
向けている。これは正弦条件を良好なものとするためで
ある。フレネルレンズ321は表示パネル11上に直接
あるいは間接的に配置している。また、フレネルレンズ
321の中心の中心Pはふた283側によせている。こ
の状態を(図33)に示す。観察者の眼322は表示パ
ネル11の表示画像を斜め方向から見る。
【0115】表示パネル11への光線の入射角度は、ふ
た283を回転中心286を中心として回転させて調整
する。この構成により表示パネル321に良好な狭指向
性の光が入射させることができる。
【0116】また、(図34)は本発明の他の実施例に
おける表示装置の構成図である。表示パネル11として
は、TN液晶表示パネル等の偏光方式の表示パネル11
を用いる。表示パネル11は入射側および出射側に偏光
フィルム349を配置する。
【0117】(図34)の導光板は中部が空調となって
いる。空調341はアクリル樹脂等の樹脂成型した箱3
42(バックライトケース)あるいは、ガラス基板を用
いて構成する。バックライトケース342の中部を空調
341(空間)にしているため軽量化することができ
る。バックライトケース342の裏面には反射シート1
6が取り付けられ、表面にはストライプ状の反射膜34
3が形成されている。
【0118】発光素子14からの光はバックライトケー
ス342内で乱反射をくりかえし、伝達される。バック
ライトケース342で乱反射した光は開口部462から
出射する。つまり開口部462もストライプ状である。
【0119】偏光変換板345は入射光263aを偏光
変換して出射する。偏光変換345は入射光263aを
P偏光またはS偏光に分離する誘電体多層膜からなる偏
光分離層347と、分離された偏光を反射するミラー3
48および偏光の位相角を回転し、P偏光をS偏光に変
換する位相フィルム346を有する。
【0120】ここでは説明を容易にするため偏光分離膜
はS偏光を透過し、P偏光を反射するとし、位相フィル
ム346はP偏光をS偏光に変換するとして説明する。
【0121】バックライトケース342は表面にストラ
イプ状の反射膜343、裏面に反射シート(もしくは光
拡散シート)16が配置もしくは直接蒸着などの製造方
法を用いて形成されている。そのため開口部462から
のみ光を出射する。バックライトケース342から出射
した光263aは、偏光変換板345に入射し、偏光分
離膜347でP偏光が反射し、光263cとなる。この
光263cは位相フィルム346で位相が90度(DE
G.)回転させられ、光263dつまりS偏光となる。
一方、偏光分離膜347を透過したS偏光263bはそ
のままプリズム板32aに入射する。同様にS偏光26
3dもプリズム板32aに入射する。
【0122】以上のようにバックライトケース342か
ら出射された光263aはすべてS偏光となるため光利
用効率が従来に比較して倍になる。なお、プリズム32
bは表示パネル11に入射する光の指向性を高めるため
に用いるものであり必須なものではない。また、拡散シ
ートはS偏光263bと263dとの境目を目だちにく
くするものである。
【0123】次に、(図35)に示す表示装置はバック
ライト12に特徴がある。バックライトを構成する導光
板15の裏面には反射シートが配置され、表面にはスト
ライプ状に形成された誘電体多層膜からなるカラーフィ
ルタ(以後、誘電体カラーフィルタと呼ぶ)を、形成し
たものである。誘電体カラーフィルタは別途他の透明基
板上に形成し、この基板を導光板15に取り付けてもよ
い。
【0124】誘電体カラーフィルタ357は、画素ピッ
チに同一あるいは相似する幅に形成されストライプ状で
ある。誘電体カラーフィルタ357は誘電体膜を多層に
形成することにより、赤(R),緑(G)あるいは青
(B)の光を透過もしくは、反射するようにしたもので
ある。その他;R,G,Bの3原色の他にY(イエロ
ー),シアン,マゼンダ等の誘電体カラーフィルタでも
よく、また、これらとR,G,Bの誘電体カラーフィル
タとの両方もしくは任意の1つを用いてもよい。
【0125】誘電体カラーフィルタ122と表示パネル
11の基板間は光結合層122を用いて接着することに
より、位置ずれが発生せず、また不要なハレーションの
発生を防止できる。
【0126】誘電体カラーフィルタ347R,347B
は347GはG光のみを透過する。347BはB光のみ
を透過するとして説明をする。ここでは347RはR光
のみを透過する。
【0127】誘電体カラーフィルタ347は、特定の光
(R,G,B)を選択して透過し、他の光を導光板15
内に反射する。したがって、樹脂からなるカラーフィル
タのように光吸収が発生しないから、光利用効率が高
い。つまり、発光素子14が発生する白色光をほとんど
ロスなしに、R,G,B等の光に分離して利用すること
ができる。 (実施の形態6)ここで、液晶表示パネルについて説明
をしておく。(図35)において352は画素電極35
4等がマトリックス状に形成された基板(以後、アレイ
基板と呼ぶ)、351は対向電極355が形成された基
板(以後、対向基板と呼ぶ)である。なお、対向基板と
はスイッチング素子等が形成された基板の対向に位置す
る基板の意味であり、対向電極355の形成の有無に左
右されない。また、対向電極355もしくは、画素電極
354にはカラーフィルタ356が形成される。通常こ
のカラーフィルタはゼラチン樹脂,アクリル系樹脂に染
料あるいは、顔料を添加することにより形成される。
【0128】対向基板351とアレイ基板352間に液
晶層を挟持させる。液晶層353として、TN液晶,S
TN液晶,強誘電液晶,反強誘電液晶,ゲストホスト液
晶,コレステリック液晶、スメクティック液晶、または
高分子分散液晶(以後、PD液晶と呼ぶ)が用いられ
る。特に光利用効率の観点からPD液晶を用いることが
好ましい。
【0129】PD液晶材料としてはネマティック液晶が
好ましく、単一もしくは2種類以上の液晶性化合物や液
晶性化合物以外の物質も含んだ混合物であってもよい。
【0130】なお、先に述べた液晶材料のうち、異常光
屈折率neと常光屈折率noの差の比較的大きいシアノ
ビフェニル系のネマティック液晶、または、経時変化に
安定なトラン系、クロル系のネマティック液晶が好まし
く、中でもトラン系のネマティック液晶が散乱特性も良
好でかつ、経時変化も生じ難く最も好ましい。
【0131】樹脂材料としては透明なポリマーが好まし
く、ポリマーとしては、製造工程の容易さ、液晶相との
分離等の点より光硬化タイプの樹脂を用いる。具体的な
例として紫外線硬化性アクリル系樹脂が例示され、特に
紫外線照射によって重合硬化するアクリルモノマー、ア
クリルオリゴマーを含有するものが好ましい。中でもフ
ッ素基を有する光硬化性アクリル樹脂は散乱特性が良好
なPD液晶層353を作製でき、経時変化も生じ難く好
ましい。
【0132】また、前記液晶材料は、常光屈折率n0が
1.49から1.54のものを用いることがこのまし
く、中でも、常光屈折率n0が1.50から1.53の
ものを用いることがこのましい。また、屈折率差△nが
0.20以上0.30以下のものとを用いることが好ま
しい。n0,△nが大きくなると耐熱、耐光性が悪くな
る。n0,△nが小さければ耐熱、耐光性はよくなる
が、散乱特性が低くなり、表示コントラストが十分でな
くなる。
【0133】以上のことおよび検討の結果から、PD液
晶の液晶材料の構成材料として、常光屈折率n0が1.
50から1.53、かつ、△nが0.20以上0.30
以下のトラン系のネマティック液晶を用い、樹脂材料と
してフッ素基を有する光硬化性アクリル樹脂を採用する
ことが好ましい。
【0134】このような高分子形成モノマーとしては、
2−エチルヘキシルアクリレート、2−ヒドロキシエチ
ルアクリレート、ネオペンチルグリコールドアクリレー
ト、ヘキサンジオールジアクリート、ジエチレングリコ
ールジアクリレート、トリプロピレングリコールジアク
リレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、ト
リメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリス
リトールアクリレート等々である。
【0135】オリゴマーもしくはプレポリマーとして
は、ポリエステルアクリレート、エポキシアクリレー
ト、ポリウレタンアクリレート等が挙げられる。
【0136】また、重合を速やかに行う為に重合開始剤
を用いても良く、この例として、2−ヒドロキシ−2−
メチル−1−フェニルプロパン−1−オン(メルク社製
「ダロキュア1173」)、1−(4−イソプロピルフ
ェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−
オン(メルク社製「ダロキュア1116」)、1−ビド
ロキシシクロヘキシルフェニルケトン(チバガイキー社
製「イルガキュア184」)、ベンジルメチルケタール
(チバガイギー社製「イルガキュア651」)等が掲げ
られる。その他に任意成分として連鎖移動剤、光増感
剤、染料、架橋剤等を適宜併用することができる。
【0137】なお、樹脂材料が硬化した時の屈折率np
と、液晶材料の常光屈折率noとは略一致するようにす
る。液晶層353に電界が印加された時に液晶分子(図
示せず)が一方向に配向し、液晶層353の屈折率がn
oとなる。したがって、樹脂の屈折率npと一致し、液
晶層353は光透過状態となる。屈折率npとnoとの
差異が大きいと液晶層353に電圧を印加しても完全に
液晶層353が透明状態とならず、表示輝度は低下す
る。屈折率npとnoとの屈折率差は0.1以内が好ま
しく、さらには0.05以内が好ましい。
【0138】PD液晶層353中の液晶材料の割合はこ
こで規定していないが、一般には40重量%〜95重量
%程度がよく、好ましくは60重量%〜90重量%程度
がよい。40重量%以下であると液晶滴の量が少なく、
散乱の効果が乏しい。また95重量%以上となると高分
子と液晶が上下2層に相分離する傾向が強まり、界面の
割合は小さくなり散乱特性は低下する。
【0139】PD液晶の水滴状液晶(図示せず)の平均
粒子径または、ポリマーネットワーク(図示せず)の平
均孔径は、0.5μm以上3.0μm以下にすることが
好ましい。中でも、0.8μm以上1.6μm以下が好
ましい。PD液晶表示パネル11が変調する光が短波長
(たとえば、B光)の場合は小さく、長波長(たとえ
ば、R光)の場合は大きくする。水滴状液晶の平均粒子
径もしくはポリマー・ネットワークの平均孔径が大きい
と、透過状態にする電圧は低くなるが散乱特性は低下す
る。小さいと、散乱特性は向上するが、透過状態にする
電圧は高くなる。
【0140】本発明にいう高分子分散液晶(PD液晶)
とは、液晶が水滴状に樹脂、ゴム、金属粒子もしくはセ
ラミック(チタン酸バリウム等)中に分散されたもの、
樹脂等がスポンジ状(ポリマーネットワーク)となり、
そのスポンジ状間に液晶が充填されたもの等が該当す
る。他に樹脂が層状となっているもの(特開平6−20
8126号公報、特開平6−202085号公報、特開
平6−347818号公報、特開平6−250600号
公報、特開平5−284542号公報、特開平8−17
9320号公報を参照)を包含する。また、液晶部とポ
リマー部とが周期的に形成され、かつ完全に分離させた
光変調層を有するもの(特願平4ー54390号公報を
参照)や、液晶成分がカプセル状の収容媒体に封入され
ているもの(NCAP)(特公平3−52843号公報
を参照)も含む。さらには、液晶または樹脂等中に二色
性、多色性色素を含有されたものも含む。また、類似の
構成として、樹脂壁に沿って液晶分子が配向する構造
(特開平6ー347765号公報を参照)もある。これ
らもPD液晶を呼ぶ。また、液晶分子を配向させ、液晶
中353に樹脂粒子等を含有させたものもPD液晶であ
る。また、樹脂層と液晶層を交互に形成し、誘電体ミラ
ー効果を有するものもPD液晶である。さらに、液晶層
は一層ではなく二層以上に多層に構成されたものも含
む。
【0141】つまり、PD液晶とは光変調層が液晶成分
と他の材料成分とで構成されたもの全般をいう。光変調
方式は主として散乱−透過で光学像を形成するが、他に
偏光状態、旋光状態もしくは複屈折状態を変化させるも
のであってもよい。
【0142】PD液晶において、各画素には液晶滴の平
均粒子径あるいはポリマーネットワークの平均孔径が異
なる部分(領域)を形成することが望ましい。異なる領
域は2種類以上にする。平均粒子径などを変化させるこ
とによりT−V(散乱状態−印加電圧)特性が異なる。
つまり、画素電極に電圧を印加すると、第1の平均粒子
径の領域がまず、透過状態となり、次に第2の平均粒子
径の領域が透過状態となる。したがって、視野角が広が
る。
【0143】画素電極上の平均粒子径などを異ならせる
のには、周期的に紫外線の透過率が異なるパターンが形
成されたマスクを介して、混合溶液に紫外線を照射する
ことにより行う。
【0144】マスクを用いてパネルに紫外線を照射する
ことにより、画素の部分ごとにあるいはパネルの部分ご
とに紫外線の照射強度を異ならせることができる。時間
あたりの紫外線照射量が少ないと水滴状液晶の平均粒子
径は大きくなり、多いと小さくなる。水滴状液晶の径と
光の波長には相関があり、径が小さすぎても大きすぎて
も散乱特性は低下する。可視光では平均粒子径1.0〜
2.0μmの範囲がよい。
【0145】画素の部分ごとあるいはパネルの部分ごと
の平均粒子径はそれぞれ0.1〜0.3μm異なるよう
に形成している。なお、照射する紫外線強度は紫外線の
波長、液晶溶液の材質、組成あるいはパネル構造により
大きく異なるので、実験的に求める。
【0146】PD液晶層の形成方法としては、2枚の基
板の周囲を封止樹脂で封止した後、注入穴から混合溶液
を加圧注入もしくは真空注入し、紫外線の照射または加
熱により樹脂を硬化させ、液晶成分と樹脂成分を相分離
する方法がある。その他、基板の上に混合溶液を滴下し
た後、他の一方の基板で挟持させた後、圧延し、前記混
合溶液を均一は膜厚にした後、紫外線の照射または加熱
により樹脂を硬化させ、液晶成分と樹脂成分を相分離す
る方法がある。
【0147】また、基板の上に混合溶液をロールクオー
タもしくはスピンナーで塗布した後、他の一方の基板で
挟持させ、紫外線の照射または加熱により樹脂を硬化さ
せ、液晶成分と樹脂成分を相分離する方法がある。ま
た、基板の上に混合溶液をロールクオータもしくはスピ
ンナーで塗布した後、一度、液晶成分を洗浄し、新たな
液晶成分をポリマーネットワークに注入する方法もあ
る。また、基板に混合溶液を塗布し、紫外線などにより
相分離させた後、他の基板と液晶層を接着剤ではりつけ
る方法もある。
【0148】その他、本発明の液晶表示パネルの光変調
層は1種類の光変調層に限定されるものではなく、PD
液晶層とTN液晶層あるいは強誘電液晶層などの複数の
層で光変調層が構成されるものでもよい。また、第1の
液晶層と第2の液晶層間にガラス基板あるいはフィルム
が配置されたものでも良い。光変調層は3層以上で構成
されるものでもよい。
【0149】なお、本明細書では液晶層126はPD液
晶としたが、表示パネルの構成、機能および使用目的に
よってはかならずしもこれに限定するものではなく、T
N液晶層あるいはゲストホスト液晶層、ホメオトロピッ
ク液晶層、強誘電液晶層、反強誘電液晶層、コレステリ
ック液晶層であってもよい。
【0150】液晶層353の膜厚は3〜10μmの範囲
が好ましく、さらには4〜7μmの範囲が好ましい。膜
厚が薄いと散乱特性が悪くコントラストがとれず、逆に
厚いと高電圧駆動を行わなければならなくなり、TFT
をオンオフさせる信号を発生するXドライバ回路(図示
せず)、ソース信号線に映像信号を印加するYドライバ
回路(図示せず)の設計などが困難となる。
【0151】液晶層353の膜厚制御としては、黒色の
ガラスビーズまたは黒色のガラスファイバー、もしく
は、黒色の樹脂ビーズまたは黒色の樹脂ファイバーを用
いる。特に、黒色のガラスビーズまたは黒色のガラスフ
ァイバーは、非常に光吸収性が高く、かつ、硬質のため
液晶層353に散布する個数が少なくてすむので好まし
い。
【0152】画素電極354と液晶層353間および液
晶層353と対向電極355間には(図13)に示すよ
うに絶縁膜(131)を形成することは有効である。絶
縁膜131としてはTN液晶表示パネル等に用いられる
ポリイミド等の配向膜、ポリビニールアルコール(PV
A)等の有機物、SiO2、SiNx、Ta23等の無機
物が例示される。好ましくは、密着性等の観点からポリ
イミド等の有機物がよい。絶縁膜を電極上に形成するこ
とにより電荷の保持率を向上できる。そのため、高輝度
表示および高コントラスト表示を実現できる。
【0153】絶縁膜は液晶層353と電極354とが剥
離するのを防止する効果もある。前記絶縁膜131が接
着層および緩衝層としての役割をはたす。
【0154】また、絶縁膜を形成すれば、液晶層353
のポリマーネットワークの孔径(穴径)あるいは水滴状
液晶の粒子径がほぼ均一になるという効果もある。これ
は対向電極355、画素電極354上に有機残留物がの
こっていても絶縁膜で被覆するためと考えられる。被覆
の効果はポリイミドよりもPVAの方が良好である。こ
れはポリイミドよりもPVAの方がぬれ性が高いためと
考えられる。しかし、パネルに各種の絶縁膜を作製して
実施した信頼性(耐光性、耐熱性など)試験の結果で
は、TN液晶の配向膜等に用いるポリイミドを形成した
表示パネルは経時変化がほとんど発生せず良好である。
PVAの方は保持率等が低下する傾向にある。
【0155】なお、有機物で絶縁膜を形成する際、その
膜厚は0.02μm以上の0.1μmの範囲が好まし
く、さらには0.03μm以上0.08μm以下が好ま
しい。
【0156】以後、特に断らなければ液晶層353はP
D液晶層として説明をする。
【0157】基板352,351としてはソーダガラ
ス,石英ガラス基板を用いる。他に金属基板,セラミッ
ク基板,シリコン単結晶,シリコン多結晶基板も用いる
ことができる。またポリエステルフィルム,PVAフィ
ルム等の樹脂フィルムをも用いることができる。つま
り、本発明で基板とは、板状のものだけではなくシート
などのフィルム状のものでもよい。
【0158】カラーフィルタ356はゼラチン,アクリ
ル等の樹脂を染色したもの(樹脂カラーフィルター)が
例示される。その他低屈折率の誘電体薄膜と高屈折率の
誘電体薄膜とを交互に積層して光学的効果をもたせた誘
電体カラーフィルタで形成してもよい(誘電体カラーフ
ィルタと呼ぶ)。特に現在の樹脂カラーフィルタは赤色
の純度が悪いため赤色のカラーフィルタを誘電体ミラー
で形成することが好ましい。つまり、1または2色を誘
電体多層膜からなるカラーフィルタで形成し、他の色を
樹脂カラーフィルタで形成すればよい。
【0159】(図36)の表示パネルは、液晶層353
の光入射面にマイクロレンズを配置したものである。マ
イクロレンズは基板上にスタンパ技術を用いて樹脂を用
いて微細な凸レンズを形成し、この凸レンズと基板間に
凸部なり屈折率の低い樹脂を注ししたもの、基板に周期
的な凹形状を形成し、この凹部に屈折率の低い樹脂また
は低融点ガラスを充填したもの、基板にイオン交換法に
より周期的な屈折率分布を形成したものが例示される。
なお、マイクロレンズ361がマトリックス状に形成さ
れた基板等をマイクロレンズアレイ362と呼ぶ。
【0160】表示パネルが空気と接する面には反射防止
膜481(AIRコート)が施される。AIRコートは
3層の構成あるいは2層構成がある。なお、3層の場合
は広い可視光の波長帯域での反射を防止するために用い
られ、これをマルチコートと呼ぶ。2層の場合は特定の
可視光の波長帯域での反射を防止するために用いられ、
これをVコートと呼ぶ。マルチコートとVコートは液晶
表示パネルの用途に応じて使い分ける。
【0161】マルチコートの場合は酸化アルミニウム
(Al23)を光学的膜厚がnd=λ/4、ジルコニウ
ム(ZrO2)をnd1=λ/2、フッ化マグネシウム
(MgF2)をnd1=λ/4積層して形成する。通
常、λとして520nmもしくはその近傍の値として薄
膜は形成される。Vコートの場合は一酸化シリコン(S
iO)を光学的膜厚nd1=λ/4とフッ化マグネシウ
ム(MgF2)をnd1=λ/4、もしくは酸化イット
リウム(Y23)とフッ化マグネシウム(MgF2)を
nd1=λ/4積層して形成する。SiOは青色側に吸
収帯域があるため青色光を変調する場合はY23を用い
た方がよい。また、物質の安定性からもY23の方が安
定しているため好ましい。
【0162】画素電極354は金属薄膜からなる反射電
極で表面をアルミニウム(Al)であるいは銀(Ag)
で形成する。また、プロセス上の課題からTi等を中介
させてAgなどの反射膜を形成する。なお、反射電極3
54は、誘電体多層膜からなる反射膜としてもよい。こ
の場合は電極ではないので、電極とするため誘電体多層
膜の表面にITOからなる電極もしくは、誘電体多層膜
の下層に金属あるいはITOからなる電極を形成する。
【0163】本発明の表示パネルの反射電極354ある
いは反射膜643には微小な凹凸を形成してもよい。凹
凸を形成することにより視野角が広くなる。TN液晶表
示パネルの場合は微小凹凸の高さは0.3μm以上1.
5μm以下にする。この範囲外だと偏光特性が悪くな
る。また微小凹凸は形状をなめらかに形成する。たとえ
ば円弧状、あるいはサインカーブ状である。
【0164】形成の方法としては、画素となる領域に金
属薄膜または絶縁膜により微小な凸部を形成する。また
は、前記膜をエッチングすることにより微小な凹部を形
成する。この凹または凸部に反射電極354もしくは反
射膜643となる金属薄膜を蒸着により形成し、反射電
極354もしくは反射膜643とする。もしくは前記凹
凸部上に絶縁膜などを一層または複数層形成し、その上
に反射電極354などを形成する。以上のように凹また
は凸部に金属薄膜を形成することにより、凹または凸部
の段差が適度に勾配がつき、なめらかに変化する凹凸部
を形成できる。
【0165】また、画素電極354が透過型の場合であ
っても、ITO膜を重ねて形成し、段差を形成すること
は効果がある。この段差で入射光が回折し、表示コント
ラストまたは視野角が向上するからである。
【0166】反射電極354の下層にはスイッチング素
子としての薄膜トランジスタ(TFT)等が形成されて
いる。このスイッチング素子により反射電極354に電
圧が印加される。スイッチング素子は薄膜トランジスタ
(TFT)の他、薄膜ダイオード(TFD)、リングダ
イオード、MIM等の2端子素子、あるいはバリキャッ
プ、サイリスタ、MOSトランジスタ、FET等であっ
てもよい。なお、これらはすべてスイッチング素子また
は薄膜トランジスタと呼ぶ。さらに、スイッチング素子
とはソニー、シャープ等が試作したプラズマにより液晶
層に印加する電圧を制御するプラズマアドレッシング液
晶(PALC)のようなものおよび光書き込み方式、熱
書き込み方式も含まれる。つまり、スイッチング素子を
具備するとはスイッチング可能な構造を示す。
【0167】また、主として本発明の表示パネル11は
ドライバ回路と画素のスイッチング素子を同時に形成し
たものであるので、低温ポリシリコン技術で形成したも
のの他、高温ポリシリコン技術あるいはシリコンウエハ
などの単結晶を用いて形成したものも技術的範囲にはい
る。もちろん、アモルファスシリコン表示パネルも技術
的範囲である。
【0168】アレイ基板352の裏面には光吸収シート
(光吸収板)364が光結合層122bで光学的に結合
されている。光吸収シートとしては、シートの表面にカ
ーボンを塗布したもの、黒色塗料を塗布したものが例示
される。その他光結合層122bに直接カーボン等を添
加してもよい。
【0169】他に吸収材料としては、黒色の色素あるい
は顔料を樹脂中に分散したものを用いても良いし、カラ
ーフィルター356の様に、ゼラチンやカゼインを黒色
の酸性染料で染色してもよい。黒色色素の例としては、
単一で黒色となるフルオラン系色素を発色させて用いる
こともでき、緑色系色素と赤色系色素とを混合した配色
ブラックを用いることもできる。
【0170】以上の材料はすべて黒色の材料であるが、
本発明の液晶表示パネルを投射型表示装置のライトバル
ブ等として用いる場合はこれに限定されるものではな
く、R光を変調する液晶表示パネルの吸収材料はR光を
吸収させれば良い。したがって、色素を用いて天然樹脂
を染色したり、色素を合成樹脂中に分散した材料を用い
ることができる。たとえば、アゾ染料、アントラキノン
染料、フタロシアニン染料、トリフェニルメタン染料な
どから適切な1種、もしくはそれらのうち2種類以上を
組み合わせればよい。特に補色の関係にあるものを用い
ることが好ましい。たとえば、入射光が青色のとき、吸
収材料を黄色に着色させる。
【0171】このように裏面に光吸収シート364を配
置もしくは光吸収膜を形成するのは、反射電極354間
から基板352内に入力される光が反射して反射電極下
のスイッチング素子に入射し、スイッチング素子がホト
コンダクタ現象をひきおこすからである。光吸収シート
364等を形成することによりスイッチング素子に入射
する光はなくなる。
【0172】液晶層353としてはPD液晶を用いる。
反射電極354の周辺部Bには(図37)に示すように
光吸収膜363が形成されている光吸収膜363として
は先に説明した光吸収シート364の構成材料として同
一のものを使用できる。
【0173】光吸収膜363はPD液晶層353で散乱
した光を吸収し、不要なハレーションの発生を防止する
ためである。不要なハレーションを抑制することによ
り、表示コントラストが高くなる。液晶層354が透過
状態のときは入射光263aは、マイクロレンズ361
で集光され(図37)に示す反射電極363のAの箇所
で反射される。この際も、入射光263aが斜め方向か
ら画素電極364に進入した場合は、光吸収膜363に
照射され、前記光吸収膜363は吸収する。したがっ
て、入射光の角度が異常な場合または観察者が表示パネ
ルを見る方向が悪い場合は表示画像が見えなくなり、そ
のため観察者は良好に表示画像を見える位置に調整をす
る。
【0174】表示パネルの視野角を広くするには(図3
8)に示すように、垂直配向モード(VA(Vertical A
lignment)モード)の液晶を用いるとよい。画素電極3
54に対面する位置に、透明樹脂からなる凸部(もしく
は凹部)を形成する。凸部は三角すい状,四角すい状,
円すい状等が例示される。凸部はアクリル樹脂,ウレタ
ン樹脂,ポリイミド樹脂の透明樹脂等、あるいは基板3
51をプレス加工すること形成される。また凸部間でか
つ画素電極354間に対面する位置には、樹脂またはク
ロム(Cr)からなるブラックマトリックス(BM)3
82を形成する。垂直配向の液晶としては4'-methoxy-b
enzilidene-4-n-buthyl-aniline等が例示される。
【0175】凸部381上にはカラーフィルタ356が
形成され、そのカラーフィルタ356上に対向電極35
5が形成されている。なお、対向電極355上に凸部
(凹部)381を形成してもよい。このように凸部38
1を形成することにより(図39(a))に示すよう
に、P点を中心としてS1の領域の液晶分子391aは
右に傾いて配向し、S2の領域の液晶分子391bは左
に傾いて配向する。したがって視野角は広くなる。ま
た、(図39(b))に示すように液晶353におい
て、Aの領域はBの領域よりも相対的に液晶層の膜厚が
薄くなる。そのため電圧印加によるAの領域の液晶層の
液晶分子391の変化はB領域の液晶分子391よりも
変化がはやくおこる。液晶層353内で2つの変化が同
時におこることとなり視野角は広くなる。
【0176】(図39)の液晶表示パネルはP点を点中
心あるいは線中心として液晶分子391の配向状態が変
化する。凸部381の形状としては多くの変形が考えら
れる。(図40(a))は四角すいの頂点もしくは底点
をPとするものである。また、(図40(b))はPを
線中心として画素上の凸部(凹部)を形成し、かつ隣接
した画素201の凸部(凹部)の方向を変化させたもの
である。いずれも視野角の拡大効果は大きい。
【0177】(図41)も視野角を拡大させる表示パネ
ルの構成である。TFT等のスイッチング素子416は
ゲート信号線415およびソース信号線414の交点近
傍に配置されている。TFT416のドレイン端子には
ストライプ状の画素電極(以後、ストライプ状画素電極
411と呼ぶ)411が形成されている。
【0178】ソース信号線414およびゲート信号線4
15は、液晶層353の比誘電率よりも低い誘電体膜4
13(以後、低誘電体膜と呼ぶ)で被覆されている。こ
の低誘電体膜413によりストライプ状画素電極411
とソース信号線414等が電磁的結合をひきおこすこと
を防止または制御している。低誘電体膜413として
は、窒化シリコン(SiNX)、酸化シリコン(Si
2)、ポリイミド、ポリビニィールアルコール(PV
A)、ゼラチン、アクリルが例示される。
【0179】低誘電体膜413にはカーボン等の光吸収
材が添加され、樹脂ブラックマトリックスとすることが
好ましい。構成材料としては(図36)で説明した光吸
収膜363と同じものを使用すればよい。ここでは説明
を容易にするため、413は光吸収機能を有する樹脂ブ
ラックマトリックス(以後、樹脂BMと呼ぶ)であると
して説明をする。
【0180】一方、対向基板351にストライプ状の対
向電極412(以後、ストライプ状対向電極と呼ぶ)お
よびカラーフィルタ356が形成されている。
【0181】ストライプ状対向電極412はAl,T
i,Crの金属三層構成で形成される。ストライプ状対
向電極412はブラックマトリックスとしても機能す
る。特に基板351と接する箇所は反射を防止するため
6価クロム等で形成することが好ましい。その他対向基
板351上に樹脂ブラックマトリックスからなるパター
ンを形成し、その上にITO等からなるストライプ状対
向電極を形成してもよい。また、アクリル樹脂にカーボ
ンなどを添加した有機導電体材料で形成してもよい。画
素電極411も同様である。また、ストライプ状対向電
極412の形成個所はソース信号線上あるいは近傍にの
み限定するものではなく、ゲート信号線上あるいは近傍
に形成してもよい。
【0182】なお、412はストライプ状対向電極とし
たが、ストライプ状に限定するものではなく、円弧状、
円形状、三角錐状、円錐状、柱状など他の形状でもよ
い。つまり、画素電極411に対して対向電極として機
能するものであればなんでもよい。画素電極411も同
様である。
【0183】液晶材料としてはΔnが大きいシアノビフ
ェニール系を用いることが好ましい。また、ストライプ
状画素電極411はITOで形成してもよい。ITOで
形成すれば画素の開口率は向上する。
【0184】(図41(b))で示すように、隣接した
ゲート信号線415上に絶縁膜(図示せず)を形成し、
その上に電極418を形成することにより付加容量41
7(蓄積容量417)を形成している。また、電極41
8とストライプ状画素電極411とを接続している。な
お、電極418はITOで形成してもよいし、Crなど
の金属薄膜で形成してもよい。
【0185】このようにストライプ状電極411と付加
容量417とを接続することにより、ストライプ状画素
電極411の電位を安定化する効果がある。そのためス
トライプ状画素電極411とストライプ状対向電極41
2間に発生する電気力線が安定して発生するようにな
る。
【0186】(図42(a))は樹脂BM413がない
場合の説明図である。ストライプ状画素電極411とス
トライプ状画素電極412間に電気力線417a、スト
ライプ状画素電極411とソース信号線414間に電気
力線417bが発生する。液晶層353領域Bは、基板
352に平行に電気力線417が発生しているため良好
な光変調を行うことができる。液晶層353の領域Aの
電気力線417a,417bは基板352に対して平行
でない、ベクトル成分がある。したがって光変調に支障
をきたし、ストライプ状対向電極412の周辺部から光
漏れが発生する。
【0187】(図42(b))は本発明の実施例の場合
であり、かつソース信号線414上に樹脂BM413が
形成されている場合である。なお、樹脂BM413は
0.5μm以上2μm以下の膜厚に形成されている。樹
脂BM413は比率電率が2以上10以下、さらに好ま
しくは2以上6以下の材料で形成されている。そのた
め、電気力線417bはほとんど発生しない。しかし、
A領域で電気力線417aは発生する。そのため(図4
2(a))と同様に低いレベルではあるが、ストライプ
状対向電極412の近傍で光ぬけが発生しようとする。
本発明では413の低誘電体膜は光吸収膜材料で形成さ
れた樹脂BMであるのでA領域の光ぬけは遮光する。そ
のため光ぬけは発生せず、良好な光変調を行うことがで
きる。
【0188】本発明の実施例ではストライプ状画素電極
411の近傍にも(図43)に示すように樹脂BM41
3bを形成している。ストライプ状画素電極411の近
傍のA領域でも電気力線は基板352と平行でない成分
が出現する。したし、樹脂BM413bを形成している
ため、光ぬけの発生を防止することができる。
【0189】なお、ストライプ状対向電極412、スト
ライプ状画素電極41のエッジから樹脂BMのエッジま
での距離をLとし、液晶層の膜厚をtとしたとき、以下
の関係を満足させることが好ましい。
【0190】
【数10】0.5≦L/t≦3.0 さらには、以下の関係を満足させることが好ましい。
【0191】
【数11】1.0≦L/t≦2.0 L/tが小さすぎると光もれが発生しやすく、L/tが
大きいと画素開口率を低下させ表示パネルの輝度を低下
させる。
【0192】なお、(図41)においてストライプ状対
向電極412は対向基板351上に形成するとしたが、
(図44)に示すように樹脂BM413上に直接形成し
てもよい。
【0193】(図41)は1つのストライプ状画素電極
411を有し、かつ、ストライプ状対向電極412を対
向基板351上に形成した実施例であったが、(図4
5)に示すように、ストライプ状画素電極411を41
1a,411bと複数本形成し、ストライプ状対向電極
412を412a,412b,412cというように複
数本形成してもよい。ストライプ状対向電極412は絶
縁膜451でソース信号線414と絶縁し、隣接画素と
共通になるように形成されている。またストライプ状対
向電極412とストライプ状画素電極411とは“く”
の字状に形成している“く”の字状に形成することによ
り画素が青みがかかった色に、あるいは黄みがかかった
色になる現象を抑制できる。“く”の字のθの角度はゲ
ート信号線の垂直線を基準にして、5°≦θ≦30°と
することが好ましく、さらには10°≦θ≦20°とす
ることが好ましい。
【0194】(図41)の表示パネルは、ストライプ状
画素電極411で入射光を遮光する領域が発生するには
画素開口率が低くなる欠点がある。(図46)の構成は
この欠点を対策する構成である。ただし、この構成は画
素電極がストライプ状に限定されるものではない。
【0195】マイクロレンズ基板362は、対向基板3
51に光結合層351で接着する。または、対向基板3
51内にマイクロレンズ361を配置または形成する。
もしくはアレイ基板352に接着またはアレイ基板35
2内に形成または配置する。ここでは説明を容易にする
ために日本板硝子(株)が製造などしているイオン交換
法で形成したマイクロレンズアレイ362を、対向基板
351に接着した構成を例にあげて説明する。その他、
(株)リコー、(株)オムロンが開発しているスタンパ
技術で形成したマイクロレンズアレイを用いてもよい。
また、レンズのカマボコレンズでもよく、フレネルレン
ズでもよく、回折効果により光を屈曲または進行方向を
変化させるものでもよい。
【0196】液晶層353がPD液晶(散乱型の光変調
層)のとき、マイクロレンズ361の焦点距離t(μ
m)は、レンズの最大径をd(μm)としたとき、5d
≦t≦20d以下となるようにする。されに好ましくは
10d≦t≦18dとなるようにする。この範囲で最も
表示輝度を高くでき、かつ、表示コントラスト向上効果
が高い。
【0197】本発明の表示パネルを投射型表示装置のラ
イトバルブとして用いる場合は、以下の条件を満足させ
ることが好ましい。投射レンズのFナンバーをFとし、
このFからもとまる角度θ1(sinθ1=1/(2
F))と、マイクロレンズのθ2(tanθ2=d/
(2t))との関係は、θ1/3≦θ2≦θ1の関係を
満足させるとよい。この範囲で高輝度表示と高コントラ
スト表示を両立できる。
【0198】アレイ基板352には黒色塗料あるいはク
ロムなどの金属薄膜、誘電体ミラーで形成した膜あるい
は遮光シート、板を配置する。もしくは(図36)の光
吸収膜363と同様の光吸収膜461を形成する。ここ
では説明を容易にするため、光吸収膜とする。また、マ
イクロレンズ361の焦点P位置に穴462(開口部)
を形成または配置する。一例として、穴462はマイク
ロレンズ361の焦点に対応する位置に形成する。光吸
収膜461は広義には遮光膜である。光吸収膜461は
ゼラチンなどからなるカラーフィルタを重ねて形成して
もよい。また、光吸収膜461を形成した基板(図示せ
ず)をアレイ基板352の表面などに配置または接着し
てもよい。また、光吸収膜461として偏光板、偏光シ
ートなどを用いてもよい。また、回折格子などを形成し
てもよい。その他、アレイ基板352の光吸収膜を形成
する箇所を研磨して白濁させたり、凹凸を形成してもよ
い。
【0199】光吸収膜461の光吸収率は100%に近
いことが好ましいことはいうまでもない。吸収率が50
%以上で好ましい効果が大きく発揮される。また、吸収
膜461を空気と接する面に形成または配置することに
より冷却が容易となる。
【0200】光吸収膜461は空冷の他、純水などで直
接水冷してもよい。その他、1気圧以上好ましくは3気
圧以上の水素で直接冷却することも効果がある。
【0201】開口部462に点線で図示したようにカラ
ーフィルタ356を形成または配置すれば1枚の表示パ
ネルでカラー表示を実現できる。
【0202】対向基板351およびアレイ基板352の
厚みは、画素の開口率と焦点距離から決定する。(図4
6)のようにアレイ基板352と対向基板351の厚み
が等しい(t1=t2)ときは、理想的にはマイクロレ
ンズ361は、画素位置では画素サイズの1/4の領域
を照明する。つまり、画素の開口率25%に対応するこ
とになる。画素開口率が1/4より大きい時は対向基板
351の厚みを薄くする。逆の場合は光結合層122の
厚みを厚くするなどして設計する。
【0203】(図47)に示すように、マイクロレンズ
361から液晶層353までの距離tとすると、焦点P
との位置関係は以下のようにすることが好ましい。焦点
P1は光吸収膜461の形成位置から+方向に距離tの
位置であり、焦点P2は光吸収膜461から一方的に距
離t離れた位置である。マイクロレンズ361の焦点位
置PはこのP1からP2の範囲となるようにする。これ
は、画素開口率を関係があり、開口部462の面積を開
口面積よりも小さくし、かつ、良好に画素開口部に光を
入射できる範囲だからである。
【0204】PD液晶層353が透明状態の時、入射光
263は散乱されず、すべての入射光263は焦点Pに
到達する。そのため、効率よく光が出射され、投射レン
ズの到達する。液晶層353が散乱状態のときは散乱し
た光は光吸収膜461で吸収または遮光される。そのた
め、アレイ基板352から出射されない。また、散乱光
の出射割合は穴462径で決定される。穴462の面積
が小さいほど穴462から出射する光が低下する。ま
た、穴462から出射する光の割合は液晶層353に印
加された電圧または散乱状態により変化する。
【0205】(図46)の構成では、液晶層353が透
過のときは効率よく穴462から出射し、散乱状態のと
きはほとんどの光は光吸収膜461で吸収される。した
がって、PD液晶表示パネルの表示コントラストを大幅
に向上できる。これは散乱モードの液晶に特有の効果で
あり、特に、投射型表示装置などのように表示パネルに
入射する光の指向性が狭い装置に特有の現象である。理
想的には穴462の面積を画素面積の1/2にすれば表
示コントラストは2倍に、1/3にすれば3倍にするこ
とができる。
【0206】(図36)の表示パネルの構成において、
反射電極354間から漏れる光を防止するためには、反
射電極354間に樹脂ブラックマトリックスを形成すれ
ばよい。また、色純度を向上させるため、また隣接した
画素で変調した光が画素に入射して不要な画像表示が発
生することを防止するため、画素電極345上および対
向電極355側にカラーフィルタ356を形成すればよ
い。たとえば対向電極355側にカラーフィルタ356
R1が形成され、画素電極356R上にカラーフィルタ
356R2が形成されているとする。液晶層353がP
D液晶の場合、画素電極354Gで変調された光の一部
は散乱光となり、画素電極354Rにも入射するが、こ
の散乱光はカラーフィルタ356R1,356R2で吸
収される。そのため、不要なハレーションが発生せず、
画質が向上する。また反射電極354間には樹脂BM4
13が形成されているためアレイ基板352内へ光がほ
とんど侵入しない。さらに侵入した光は光吸収シート3
64で吸収される。したがってスイッチング素子(図示
せず)に光が入射せずホトコンダクタ現象は全く発生し
ない。 (実施の形態7)反射表示パネルの課題に、特に液晶層
としてPD液晶を用いた反射型表示パネルの課題に反射
電極で反射した光が直接、観察者の眼に入射し、表示画
像の白黒が反転するということがある。
【0207】PD液晶表示パネルは液晶層353が白濁
状態(散乱状態)の部分が白表示であり、光透過状態
(透過状態:非散乱状態)が黒表示である。たとえば
(図50(a))において、液晶層353が透明状態の
場合、入射光263aは反射電極354で反射して対向
基板351を出射する。この状態で観察者の眼が眼32
2aの位置であれば、NWモードの時、表示画像の表示
は“白”、黒表示は“黒”と正しく表示される。しか
し、観察者の眼が眼322bの位置であれば、眼322
bに直接反射光263bが入射し、表示画像の白表示は
“黒”、黒表示は“白”と反転して表示される(反転し
て見える)。この白黒反転現象をなくすためには、反射
光263cのように極力反射光の角度θを大きくする必
要がある。
【0208】この課題に対応するため、本発明の表示パ
ネルは(図50(b))に示すように表示パネル11の
光入射面にノコギリ歯状の透過プリズム板(シート)4
91を配置している。プリズム板491はアレイ基板等
の光入射側基板に光結合層122aで接着しても、また
単に積載しても、あるいはアレイ基板上に直接樹脂等を
用いて構成(形成しても)、アレイ基板等をプレス加工
して構成(形成)してもよい。また、傾斜は(図51)
に示すように背を向けるように配置する。
【0209】傾斜の角度θ1は(図50(b))の基板
352の垂直T0に対して以下の条件を満足するように
する。
【0210】
【数12】40°≦θ1≦85° 好ましくは以下の条件を満足するようにする。
【0211】
【数13】60°≦θ1≦80° また、ピッチPは画素の対角長をdとするとき、以下の
条件を満足させるようにする。
【0212】
【数14】0.8≦P/d≦10 さらに好ましくは、以下の条件を満足させるようにす
る。
【0213】
【数15】1.5≦P/d≦6 プリズム板491は、アクリル,ポリカーボネート,ポ
リエチレン,プロポリピレン樹脂を加工して形成するこ
とにより容易に形成できる。またガラス基板を切削ある
いは、プレス加工することによっても形成することがで
きる。
【0214】(図49)に示すように、プリズム板49
1の表面には反射防止膜481を形成し、また、基板3
52の裏面に光吸収シート(膜)364を配置する。反
射電極354の表面はAgで被覆している。また、反射
電極354は誘電体ミラーとしてもよい。また、必要に
応じて反射電極354の表面にマイクロオーダーの凹凸
を形成してもよい。
【0215】(図50(b))に示すようにθ2の角度
で入射した入射光263aはプリズム板491によりθ
の角度の反射光263bとなる。つまり、θ2<θとな
るため観察者の眼に反射光が直接入射することはほとん
どなくなり、表示画像が白黒することはなくなる。
【0216】プリズム板491において、画像表示に有
効な入射光、出射光が通過しない領域には(図52
(a))に示すように光吸収部521を形成する。光吸
収部521は光吸収膜と363と同一材料を用いればよ
い。また光吸収部は遮光機能を有するものとしても実効
的に用途として十分である。このように光吸収部521
を形成(配置)することにより、プリズム板491内で
不要なハレーションの発生を防止でき、表示コントラス
トの向上が望める。
【0217】また(図52(b))に示すようにプリズ
ム板491と透明のはりあわせ板522とをはりあわせ
る。もしくは一体として形成し、板状としてもよい。ま
たはりあわせ板522をゲルもしくは樹脂を充填するこ
とにより代用してもよい。プリズム板491とはりあわ
せ板522との屈折率とは異ならせる。プリズム板49
1の屈折率n1は、はりあわせ板522の屈折率n2と
はn1>n2とし、かつ、屈折率差Δn=n1−n2は
以下の関係を満足させるようにする。
【0218】
【数16】0.05≦Δn≦0.2 好ましくは、以下の関係を満足させるようにする。
【0219】
【数17】0.1≦Δn≦0.15 また(図52(c))に図示したように、プリズム板4
91と平滑な平面板524間に樹脂,液体,ゲル等の充
填材523を充填した構造でもよい。この場合も充填材
523の屈折率をn2とし、前述の式に適合するように
すればよい。また、カラーフィルタ356は(図52
(c))に示すように対向基板351もしくは、アレイ
基板352間に配置もしくは形成してもよい。この場合
は、液晶層353とプリズム板491間に位置する基板
の厚みtは、画素サイズをdとしたとき(画素サイズが
長方形の場合,d=(長辺+短辺)/2)、以下の関係
を満足するようにする。
【0220】
【数18】0.5≦t/d≦3 好ましくは、さらに以下の関係を満足するようにする。
【0221】
【数19】0.8≦t/d≦2 また、プリズム板491はノコギリ歯状としたが、これ
に限定するものではなく、たとえば(図53(a))に
示すように2つの斜面A,Cを有するノコギリ歯状でも
よい。当然のことながらθ0の角度(DEG.)は小さ
い方が望ましいが、θ0(DEG.)は以下の条件を満
足すれば実用上支障がない。
【0222】
【数20】0°≦θ0≦45° さらに好ましくは、以下の関係を満足するようにする。
【0223】
【数21】 0°≦θ0≦20° また、Cの部分には光吸収部521を形成しておくこと
かが望ましい。
【0224】その他、(図53(b))に示すように
A,B,Cの3つの面を有するものでもよい。またサイ
ンカーブ状,三角すい状,円すい状等を変形したもので
もよい。また、ストライプ状あるいは、3次元状の凹凸
状に形成したものでもよい。
【0225】(図52)は斜面を表面にしたものである
が、これに限定するものではなく、(図54)に示すよ
うに斜面を表示パネル側に向け、平面を表面側としても
同様の機能を実現できる。
【0226】(図54)の変形例として、(図55
(a))に示すように空間に充填材523を充填しても
よいし、また(図52(c))と同様に(図55
(b))に示すように、平面板524とプリズム板49
1との間にプリズム板491の屈折率よりも屈折率が大
きい充填材523を充填してもよい。
【0227】(図49)(図54)等の実施例は、表示
パネルが反射型の場合である。表示パネル11が透過型
の場合にも、プリズム板491を用いて表示画像が白黒
反転することを防止できる。
【0228】(図56)は画素電極356がITO等の
透明電極で形成された場合である。プリズム板491の
裏面には誘電体カラーフィルタ357が形成もしくは配
置されている。表示パネル11に入射した光263a
は、液晶層353を通過し、プリズム板491で屈折し
誘電体カラーフィルタ357に入射する。この際入射角
度が所定範囲にない場合、あるいは所定波長範囲内にな
い場合は誘電体カラーフィルタ357を透過する透過光
263cとなる。誘電体カラーフィルタ357で反射し
た光はプリズム板491で屈曲し、反射光263bとな
る。このようにして入射光263aは角度θの反射光2
63aに変換される。
【0229】なお、プリズム板491の裏面に誘電体カ
ラーフィルタ357を形成もしくは配置するとしたが、
これに限定するものではなく、金属反射ミラーであって
もよい。
【0230】(図56)は表示装置を反射型として用い
たものであったが、(図57)に示すように表示装置を
透過型としてもよい。その実施例を(図57)に示す。
(図57)では表示パネル11入射側にプリズム板49
1を光結合層491を介して取りつけている。そのた
め、入射光263aはプリズム板491により角度θの
透過光263bとなり表示パネルを出射する。
【0231】(図58)は透過型表示パネル11の出射
面にプリズム板491を取り付けた構成である。プリズ
ム板491の裏面にカラーフィルタ356を形成してい
る。(図58)の構成でも入射光263aは角度θの出
射光263bとなる。
【0232】(図59)はプリズム板491を有する表
示装置において、発光素子14と表示パネルとを一体と
して構成である。発光素子14は支持部591に取り付
けられている。プリズム板491と表示パネルとが一体
となるようにプリズム板491の周辺部をエポキシ樹脂
等からなる封止樹脂で封止している。
【0233】(図60)に示すように、発光素子14か
らの光263aは、プリズム板491のC面より入射
し、A面での角度θ1は臨界角以上であるので、全反射
して光263bとなり、反射電極354に入射する。反
射光263cはプリズム491のA面で屈折してθ2の
角度をなす出射光263cとなる。以上のようにして、
発光素子14からの光は効率より表示パネル11の反射
電極を照明する。
【0234】以上の実施例はプリズム板491で入射光
の方向を屈曲させるものであった。(図61)は反射電
極354で入射光の方向を変化させるものである。(図
61)は、断面図(説明図)である。
【0235】反射電極354は、円弧状あるいは凹面状
に形成されており、反射電極354はAl,Ag等の金
属反射膜で形成される。また反射電極354の表面は図
示していないが、反射電極354の変質等を防止するた
めに、SiO2,SiNX等の無機材料で被覆されてい
る。TFT等のスイッチング素子416はアクリル樹
脂,ウレタン樹脂等の絶縁膜451で被覆され、絶縁膜
451上に反射電極354aが形成されている。反射電
極354aとTFT416のドレイン端子とは接続部6
11で接続されている。
【0236】反射電極354aの形状(図62)に示す
ように円弧状にすることが好ましい。(図62(a))
は1つの反射電極354aの平面図であり(図62
(b))は(図62(a))のAA’線での断面図、
(図62(c))は(図62(a))のBB’線での断
面図。(図62(d))は(図62(a))のCC’線
の断面図、(図62(e))は(図62(a))のD
D’線での断面図である。
【0237】なお、(図62)では反射電極354aは
円弧状としたが、(図63(a))のように凹面状とし
てもよい。また、(図63(b))のようにノコギリ歯
状でもよい。また、(図63(b))は反射電極354
上に透明樹脂631でノコギリ歯状の凸部を形成したも
のである。
【0238】(図64)はノコギリ歯状等の凸部を有す
る反射電極354の製造方法の説明図である。まず、T
FT等が形成されたアレイ基板352にアクリル樹脂あ
るいはSiO2等の膜641を形成する。この膜641
上にレジスト塗布する(図64(a))。次にレジスト
642を現象してパターニングする。パターニングは
(図64(b))で示すように642aが最もほそく、
642dが太くなるようにかつ、レジスト間の間隔が徐
々に変化しているようにする(図64(b))。レジス
ト642間の間隔を変化させているため、エッチング箇
所は(図64(c))に示すように644aが最も深く
かつ広く、644dが最も浅くかつ狭くなる。次に(図
64(d))に示すようにレジスト膜642を除去す
る。その後さらに膜641のエッチング液に浸せば、適
度に角がエッチングされ(図64(e))のなめらかな
傾斜を作製できる。その後、膜641上に反射膜643
を蒸着することにより反射電極を形成することができる
(図64(f))。なお、反射膜643は膜641との
密着性を良好にするためTi,Cr,AgあるいはT
i,Cr,Ag等の金属膜の複層構造とすることが好ま
しい。
【0239】膜631は(図65(a))に示すように
ノコギリ歯状、(図65(b))に示すように台形状で
もよい。また、(図65(a))のように1つの反射電
極354に対し、複数の凸部を形成しても、(図65
(c))のように1つの反射電極354に対し、1つの
凸部を形成してもよい。
【0240】しかし、(図61)の構成では課題が発生
する。それは(図61)のAの部分に電界が印加されに
くく、PD液晶層が反射電極354に電圧が印加されて
も、白濁状態のままとなる点である。そのため、光反射
率が低下する。
【0241】この課題に対処するための構成が(図6
6)の構成である。反射膜643上にアクリル樹脂等の
透明材料からなる平坦化膜631を形成し、前記平坦化
膜631上にITOからなる透明画素電極345を形成
したものである。透明画素電極345は複数の反射膜6
43に対して1つでもよく、また1つの反射膜の凸部に
対し、1つの画素電極345を配置してもよい。
【0242】(図66)のように形成することにより、
(図61)のAで示したように電圧が印加されにくい部
分がなくなり良好な光変調が行える。また、平坦化膜6
31を形成しているため画素電極354が平滑化され、
液晶層353のギャップむらも発生しない。
【0243】(図66)に示すように反射膜643の基
板352の法線となす角度θ(DEG.)は以下の条件
を満足することが好ましい。
【0244】
【数22】60°≦θ≦85° さらには、θ(DEG.)は以下の条件を満足すること
が好ましい。
【0245】
【数23】70°≦θ≦85° 反射膜643と、画素電極354の配置状態は(図6
7)に図示する構成が考えられる。(図67(a))は
スイッチング素子416としてのTFTのドレイン端子
と画素電極354とが直接接続部611aで接続された
構成である。反射膜643はどの電極とも接続されてお
らず、フローティング状態である。(図67(b))は
TFTのドレイン端子と反射膜643とが接続部611
aで接続され、さらに、反射膜643と画素電極354
とが接続部611bで接続された構成である。ただし、
反射膜643がAlの場合、ITOのAlとは電池反応
するため、Cr,Tiあるいはカーボン等の導電体物質
を介在させ電気的に接続する。(図63(c))は変形
例であって、反射膜643上に直接ITO等の透明材料
671を積層させ、かつ透明材料671で反射膜643
を平滑化したものである。なお、この場合もITO67
1と反射膜643とが電池となることを防止するため、
反射膜643と透明導電体(ITO)671間は絶縁膜
等と分離しておく。
【0246】なお、反射膜643は導電体材料からなる
反射膜としたが、たとえば(図67(a)あるいは(図
67(c))の場合等は反射膜643は導電性である必
要ない。たとえば誘電体多層膜からなる誘電体ミラーと
してもよい。
【0247】(図66)の構成は反射膜643上に画素
電極354を形成することにより液晶層353全域に均
一に電界が印加されるようにしたものである。他の実施
例として、(図68)のように基板351と352の両
方にノコギリ波状の電極を形成することによっても目的
は達することができる。(図66)は対向基板351に
カラーフィルタ356で凸部を形成したものである。こ
の凸部上に対向電極355を形成している。当然のこと
ながら、他の透明樹脂,無機材料等で凸部を形成し、こ
の凸部上にカラーフィルタ356を形成してもよい。
(図68)の実施例では反射膜を反射電極354として
いる。この(図66)の構成では液晶層353の膜厚は
同一膜圧となるため液晶層に均一な電界が印加される。
【0248】(図61)(図64)(図68)のように
周期的な反射膜634凹凸の形成すると、回折現象が発
生して光変調効率を低下させたり、回折像が発生して画
像のにじみ等が発生することがある。この課題に対応す
るため、画素201R,201Gとの凸部の周期を変化
させる。(図69(a))のAA’線での断面図を(図
69(b))に示し、(図69(a))のBB’線の断
面図を(図69(c))に示す。つまり、隣接した画素
間で反射膜634のくりかえし同期が同相(周期が一致
しない)とならないようにしている。このため、回折が
発生しにくくなっている。またモアレ等も発生しにく
い。
【0249】(図69)の構成では凸部の周期が隣接し
た画素201間で90度位相をずらしているが、これに
限定するものではなく、画素201R,201G,20
1Bで少しずつ(たとえば1/3周期ずつ等)ずらせて
もよい。また、ランダムにずらせてもよい。また、(図
69)では縦長方向に凸部を形成しているが、(図70
ab)のように横方向に凸部を形成してもよい(図70
のAA’断面参照)。この(図70)の構成では、入射
光は両面の左右方向に反射する。 (実施の形態8)以上のように(図61)(図64)
(図68)の実施例では反射膜634により強制的に入
射光の反射方向を変化させて、表示画像の白黒反転の現
像を防止する構成であった。(図71)は所定角度の入
射光のみを反射し、範囲外の入射光を透過させることに
より表示画像の白黒反転現象を防止するものである。
【0250】(図71)は本発明の表示パネルの断面図
である。(図71)において樹脂からなる光吸収型のカ
ラーフィルタ356が対向電極355に形成されてい
る。一方、アレイ基板352には誘電体多層膜からなる
カラーフィルタ357(誘電体カラーフィルタ)から形
成されている。また誘電体カラーフィルタ357上にI
TO等の透明電極からなる画素電極354が形成されて
いる。なお、以後、説明を容易にするためG光について
のみ説明する。しかし、他の色光についても同様であ
る。
【0251】(図72)に示すように入射光263aは
樹脂カラーフィルタ356Gに入射し、G光以外の光は
吸収されてG光の帯域の光のみが液晶層353および画
素電極354にθ1の角度に入射する。今、説明を容易
にするためθ1の角度で入射したとき誘電体カラーフィ
ルタ357Gの分光反射率を(図73)の実線で示す。
入射光の角度により分光分布が異なるのは、誘電体層に
斜めに入射すると誘電体層中の光路長が長く、特性が長
波長側にシフトするからである。逆に入射光が垂直に入
射すると光路長が短くなり、特性が短波長側にシフトす
るからである。つまり誘電体カラーフィルタ357は入
射光の角度により分光反射率分布が変化する。
【0252】本発明は入射光263の入射角度により誘
電体カラーフィルタの反射率(反射分布)が異なること
を利用したものである。一方、樹脂カラーフィルタ35
4は入射光により分光分布がシフトするということはな
い(透過率が異なる)。本発明はこの性質を利用し、樹
脂カラーフィルタ354で帯域制限をし、入射角が所定
角度以内のときは誘電体カラーフィルタ357R,35
7G,357Bの特性は各入射する光の波長に応じて形
成されている。
【0253】入射光263cは画素電極354にθ2の
角度で入射し、誘電体カラーフィルタ357Gの反射率
は(図73)の実線であるから良好にG帯域の光は反射
されて反射光263dとなる。入射光263aはθ1の
角度で入射し、その時の誘電体カラーフィルタ357G
は点線で示されるから、G帯域の光のほとんどは透過し
てしまう。このようにして所定範囲で入射する光は透過
してしまうため表示画像の白黒が反転するという現象は
制御される。また誘電体カラーフィルタ357と樹脂カ
ラーフィルタ354とで入射光の帯域制限をするため色
純度が向上する。
【0254】(図74)はマイクロレンズ361を用い
て所定角度以内に入射する光は遮光し、表示画像の白黒
反転を防止するものである。携帯型の表示装置(モバイ
ル(携帯)機器)では、外光で画像を表示する。この外
光は非常に平行性が良い場合が多い。たとえば、太陽光
は虫メガネで集光できるように平行度が高い光線であ
り、また、室内光も天井の高い位置に蛍光灯が取りつけ
られているため平行度が高い。そのためレンズ等を用い
て蛍光灯の像を結像させることができる。したがって、
マイクロレンズ361は外光により焦点を結ばせること
ができる。
【0255】(図74)においてマイクロレンズ361
は外光を集光し、集光した光は反射電極354で反射し
て、遮光膜741で焦点を結ぶように構成されている。
遮光膜741は(図36)の光吸収膜363と同様の材
料からなる膜あるいは板、あるいはCr,Alなどの金
属薄膜あるいは板もしくは光散乱性の物質等で構成され
る。
【0256】(図75(a))に示すように表示パネル
11に垂直に近い入射角度θ1で入射する光263aは
マイクロレンズ361で集光され、その焦点は丁度、光
吸収膜741に入射して吸収される。そのため表示パネ
ル11から出射されることはない。一方、(図75
(b))に示すように所定の角度θ2以上で入射する光
263aは反射電極354で反射し、その焦点は光吸収
膜741以外のところにある。そのため反射光263b
は表示パネルから出射する。また、PD液晶層が散乱状
態のときは、マイクロレンズ361で集光されることな
くランダムに散乱される。そのため、一部は光吸収膜7
41で吸収されるがそのほとんどは表示パネルから出射
し、観察者の眼に到達する。
【0257】なお、(図75(b))で明らかなように
マイクロレンズの中心位置P1と画素の中心位置P2と
は距離Lだけ偏差がある(図76参照)。この距離Lは
マイクロレンズの形成位置から反射電極354までの距
離tとの関係が、以下の範囲におさまるように定める必
要がある。
【0258】
【数24】2≦t/L≦30 さらに好ましくは以下の条件を満足する必要がある。
【0259】
【数25】5≦t/L≦20 NWモードにおいて、PD液晶表示パネル等の散乱−透
過状態の変化として光学像を形成する表示パネルの場合
が、液晶355が透明状態の時、黒表示にする必要があ
る。この黒表示では反射電極354で正反射した光が観
察者の眼に直接入射しないようにする必要がある。(図
75)に示す実施例では、直接眼に入射する光は遮光膜
741で遮光するから、表示画像の白黒反転現象は生じ
ない。
【0260】遮光膜741は反射光263b観察者の眼
に直接入射しないようにするものであるから、すりガラ
スあるいはオパールガラス、あるいはTiを分散させた
膜等の光散乱性を有するものでもよいことは言うまでも
ない。また、遮光膜741はマイクロレンズ361の光
集光部を遮光するようにすればよいから、焦点位置に限
定するものではなく、その近傍であればどこでもよい。
また遮光膜741はマイクロレンズ基板362に形成せ
ずともよい。たとえば別の基板に形成し、マイクロレン
ズ基板362あるいは対向基板351もしくは、アレイ
基板352と接着等してもよい。また、遮光膜741は
液晶層353が変調する光に対し、補色となる色素、染
料を含むものでもよい。
【0261】遮光膜741は(図77(a)に示すよう
にマイクロレンズ361の一部を帯状に遮光する形成
(もしくは配置)してもよく、また、(図77(b))
に示すようにマイクロレンズ361の光入射領域以外に
遮光膜741を形成(もしくは配置)してもよい。ま
た、(図77(c))に示すようにマイクロレンズ36
1の中心部を含む領域から遮光膜741を形成(もしく
は配置)してもよく、(図77(d))に示すようにマ
イクロレンズ361の一部に形成(もしくは配置)して
もよい。
【0262】(図74)の構成はマイクロレンズ361
は凸レンズの場合であったが、(図78)のように凹レ
ンズ361aとしてもよい。この場合は、マイクロレン
ズ361aの周辺部に光吸収膜741で吸収される。ま
た、入射光263aの角度が大きい場合は光吸収膜74
1で吸収されず表示パネル11から出射される。
【0263】その他、(図79)のように反射電極35
4上にITO等の透明導電性材料からなる凸レンズまた
は凹レンズ361bを形成し、対向基板351の表面等
に光吸収膜741を形成する構成でもよい。なお、IT
O等でレンズ361bを形成する場合は、該レンズ36
1bと反射電極354のAl膜とは絶縁材料451で絶
縁しておくことが好ましい。
【0264】また、入射光263を拡散させる目的であ
れば、(図80)に示すように反射電極354上にIT
Oからなる2次元もしくは3次元状の回折格子801a
を形成してもよい(図80(a))。もしくは、対向電
極355上に回折格子801bを形成してもよい。(図
80)に示す実施の形態の特性は、ITO等の透明でか
つ導電性材料で回折格子801を形成することにより、
液晶層353に均一に電界が印加されるようにし、か
つ、回折格子801で入射光もしくは反射光が遮光され
ることがなく、かつ良好に光拡散するようにしたことで
ある。回折格子801の材料、構成については(図16
7)と同様にすればよい。
【0265】なお、以上の本発明の表示パネル、表示装
置の実施例において主として対向基板351にカラーフ
ィルタ356,357を形成するとしたが、これに限定
するものではなく、(図82)に示すように誘電体カラ
ーフィルタ357もしくは、樹脂カラーフィルタ356
上にITOからなる画素電極354を形成してもよいこ
とは言うまでもない。また、(図82)に示すように透
明電極821となるITOとSiO2等の誘電体薄膜と
を積層して反射電極を構成するとともに、画素電極もし
くは対向電極としてもよい。
【0266】(図66)などは画素電極の下層に反射膜
643が配置または形成された構成であるが、反射膜6
43部は(図167)に示すように回折格子801とし
てもよい。
【0267】(図167)は本発明の液晶表示パネルの
断面図である。ただし、図面はモデル的に描いている。
アレイ基板352上回折格子801が形成され、前記回
折格子801上に反射膜643が形成されている。図1
67では回折格子801は矩形状に図示したがこれに限
定するものではなく、三角形状、サインカーブ状、台形
状のいずれであってもよい。また、一次元回折格子だけ
でなく、2次元回折格子でも良い。回折格子のピッチの
一例として0.5μm以上20μm以下の範囲が好まし
い。さらには1.5以上10μm以下の範囲が好まし
い。また、高さは0.5μm以上8μm以下の範囲が好
ましく、さらには1μm以上5μm以下の範囲が好まし
い。
【0268】また、画素電極354は(図167
(b))で示すように微小な凹または凸もしくは凹凸1
672を形成しておくとよい。凹凸の高さは0.5μm
以上2μm以下とする。さらに好ましくは、0.8μm
以上1.5μm以下とする。このように微細な凹凸16
72を形成することのより、入射した光の方向が適度に
屈折され視野角が広くなる。なお、微小凹凸354は
(図167)の反射膜643に形成してよい。また、
(図66)などの表示パネルの反射膜643に形成して
もよいし、(図54)などの反射電極354に形成して
もよい。また、微小凹凸1672を微小な拡散点とする
ことにより更に視野角などの改善効果が得られる。
【0269】回折格子の材料としてはSiOx、SiN
x、TaOx、ガラス系物質などの無機物質、レジスト
として用いられる材料、ポリイミド、アクリル系樹脂な
どの有機物質などが例示される。材料の選定としては透
明膜631の屈折率に対応して決める。透明膜631の
屈折率は1.45〜1.55、回折格子の屈折率は1.
45〜1.55のものがよく用いられる。
【0270】回折格子801の形成材料としては、現状
の無機材料としては、プロセス上形成・加工が容易なS
iO2が適している。SiO2の屈折率は通常1.45〜
1.50程度である。また、形成方法としてはSiO2
を蒸着後、パターンマスクを形成しエッチングすればよ
い。あるいはガラス基板352あるいは351をフォト
リソグラフティとドライエッチングの手法を用い直接に
回折格子801を形成しても良い。また、有機材料とし
ては液晶層353に用いるものと同一の透明なポリマー
を用いるのが最適である。また、通常の半導体の製造に
用いるレジスト材料なども用いることができる。上記の
ような材料を用いた回折格子801の形成方法として
は、ロールクォーターあるいはスピンナー等で基板上に
塗布し、パターンマスクを用いて必要な部分のみ重合す
るなどすればよい。また、ポリマー+ドーパントからか
らなる感光性樹脂を基板にスピンコートし、パターンマ
スクを介して露光したのち、減圧加熱によりドーパント
を昇華させる方式でドライ現像する方法もある。
【0271】回折格子801のピッチ、高さは変調する
光の波長、液晶層353の屈折率及び光学系の光の指向
性および必要とする回折効率などによりかなり異なる。
従って、ピッチp・高さは光学系の光の指向性、回折角
度、波長により決定すべきである。しかし回折格子80
1形成上のプロセス条件などに左右されることも多い。
およそピッチは1μm〜15μmであり、中でも1μm
〜10μmが最適である。これは本発明の液晶表示パネ
ルを液晶投写型テレビに用いる際の投写レンズのF値を
考慮して定めるべきである。およそF値が5.0のとき
ピッチは5μm以下、7.0のときピッチは8μm以下
に設定する。なお、プロセス上、回折格子801の形状
はサインカーブ状あるいは台形状となることが多い。
【0272】高さは、回折効率に大きく依存する。高さ
は0次光を0にしようとすると1〜4μm必要である。
しかし、通常、0次光を完全に0にする必要はなく、回
折効率が40〜70%でよいから高さは2〜3μmでよ
い。
【0273】なお、回折格子801は透過型であっても
よい。また、回折格子801の下層あるいは基板352
が空気と接する面に反射膜を形成または配置してもよ
い。これらの回折格子801に関する事項/内容は(図
80)の本発明の表示パネルあるいは表示装置について
も同様である。
【0274】光変調層353はTN液晶、PD液晶ある
いはPLZTなどのいずれの種類光変調材料で形成して
よいが、ここでは説明を容易にするため光変調層353
はPD液晶であるとして(図168)を用いて説明す
る。(図168(a))は、PD液晶層353に電圧が
印加され、透明状態である場合である。この場合は液晶
層353に入射した光263aは液晶層353、画素電
極354を透過し、回折格子801で回折される。した
がって、(図50)で説明したような、反射光が直接に
観察者の眼322bに入射することはない。
【0275】(図168(a))はPD液晶層353が
散乱状態の場合である。散乱状態の場合は入射した光2
63bは液晶層353で散乱され、散乱光263bとな
る。したがって、入射光263aは回折されることはな
い。散乱光263bはノーマリホワイトモードの場合、
観察者は白表示として認識する。
【0276】以上のように、画素電極353の下層に回
折格子801を形成することにより、反射光が直接に観
察者の眼に到達する割合は大幅に減少する。そのため、
視野角の広い高コントラクト表示を実現できる。 (実施の形態9)以上の実施例は、外光で画像表示を行
う構成について説明をした。しかし、全く外光がない場
合は発光体、発光素子をもちいて表示パネルを照明する
必要がある。
【0277】(図83)はバックライト12により液晶
層353を照明する構成である。(図83)の特徴は反
射型の表示パネルにおいて、反射電極354のすきまか
らバックライト12の光を液晶層353に入射させ照明
することである。
【0278】バックライト12の表面にはストライプ状
に反射膜343が形成されている。反射膜343間には
開口部462があり、この開口部462を焦点位置とす
るマイクロレンズ361が配置されている。マイクロレ
ンズ361はカマボコレンズ状(ストライプ状)であ
る。なお、マイクロレンズ361がドット状の場合は、
当然のことながら反射膜343はドット状の開口部46
2を有する構成にする。この開口部462をドット状の
マイクロレンズ361の焦点位置とする。
【0279】マイクロレンズアレイ362は反射電極3
54が形成された基板352に接着されている。またマ
イクロレンズ362の焦点位置は反射電極354間の光
入射部832より入射する。このように画像表示に無効
な領域(反射電極間)からバックライト12の光を入射
させることにより画素開口率は低下せず、かつ良好に反
射電極354を照明できるようになる。
【0280】光入射部832から入射した光は反射ブラ
ックマトリックス(反射BM)831で反射され反射電
極354を照明する。反射BM831はAg,Al等の
反射率の高い金属薄膜で形成することが好ましい。反射
BM831は反射電極354を照明するとともに、(図
83)のA方向から見たとき、反射電極354間から光
ぬけが発生することを防止する機能を有する。
【0281】このように光入射部832から光を入射さ
せることにより、外光が全くない場合でも反射電極を照
明することができ、またバックライト12の光利用効率
も高くできる。なお、反射BM831は光拡散材などの
光を拡散させる材料で構成してもよい。あるいは誘電体
ミラーで構成してもよい。
【0282】(図83)に示す実施の形態の作用は、
(図84(a))に示すように、反射膜343間の開口
部462から入射光263aが入射し、レンズ361で
集光263bされて反射BM831で反射されて、反射
光263cとなり反射電極354を照明するものであっ
た。しかし、(図84(b))に示すようにマイクロレ
ンズ361がなくとも、バックライト12からの光26
3bを集光することなく、光吸収部832から入射さ
せ、反射BM831で反射させて反射光263cとして
もよい。(図84(b))の構成はバックライトの光利
用効率は低下する方向にあるが、マイクロレンズアレイ
362が不要で低コスト化を実現できる。
【0283】マイクロレンズ361aはカマボコ型のも
のを用いるとしたが、配置は(図85)に示すように光
入射部832下に形成(配置)すればよい。また、(図
85(b))に示すようにカマボコ型のマイクロレンズ
361a,362bを交差させて配置してもよい。
【0284】また、反射BM831(図86)に示すよ
うにくさび状もしくは、三角すい状等の凸部631上に
形成してもよい。入射光263aは反射BM831で反
射され反射光263bとなり反射電極354aを効率よ
く照明する。また、(図87)に示すように反射BM8
31上に凸レンズもしくは凹レンズ831を形成し、入
射光を屈曲させて反射電極354を照明してもよい。ま
た、(図88)に示すように画素電極354上にカラー
フィルタ356を形成し、かつ、反射BM831上に平
坦化膜451を形成してその上に対向電極を形成しても
よい。このように反射BM831と対向電極355とを
平坦化膜451で絶縁するのは、対向電極355のIT
Oと反射BM831のAl薄膜とが接触して電池となる
のを防止するとともに、反射BM831の形成による凹
凸を軽減するためである。
【0285】その他の構成として、(図89)のように
反射電極354間832に光拡散層もしくは光拡散膜8
91を形成もしくは配置してもよい。光拡散層891に
入射した光263は散乱することにより反射電極354
を照明する。もちろんあわせて反射BM831を形成し
てもよい。
【0286】光拡散層891は、PD液晶を常散乱状態
とすることにより、あるいはアクリル樹脂等に酸化Ti
等の金属微粒子を分散させることにより、あるいは異種
の屈折率材料を混合させることにより形成する。
【0287】なお、これまでの実施例において液晶層3
53はPD液晶層とすることが好ましいが、散乱性の光
変調層として動的散乱モード(DSM)、強誘電液晶を
厚く形成したもの、PLZTなどがある。その他ST
N,TN液晶などでもよい。
【0288】(図83)等の実施例では(図90(a)
に示すように反射電極354間からバックライトの光を
入射させるとしたが、これに限定するものではなく、
(図90(b))に示すように反射電極354の中央部
等に透明電極等により光入射部832を形成し、この光
入射部832から光を入射させてもよい。また、(図9
0(c))に示すように中央部に円状の透明部を形成
し、この部分から入射光を入射してもよい。
【0289】(図61)(図66)などの反射型表示パ
ネルは、図の点線で示すように、裏面にバックライト
(光発生手段/照明装置)15(12)を配置すること
により、バックライトからの光で画像を表示させること
ができる。この構成の場合は光吸収シート364は取り
除く。バックライト15から放射された光263aは反
射膜643の裏面で反射し反射光263bとなり、反射
膜と反射膜との隙間より出射し、今度は反射膜643の
表面で反射して反射光263cとなる。反射膜643の
両面は良好な反射面に形成されているからである。反射
光263cは、液晶層353が透明状態の時はそのまま
対向基板351から出射し、黒表示となる。液晶層35
3が散乱状態の時は散乱し、白表示となる。
【0290】この構成では、それぞれ隣り合った反射膜
643の隙間を利用して液晶層353に光を入射させる
ために開口率を低下させることもなく、また、フロント
ライト方式を用いる必要がなくなる。なお、バックライ
トはキセノンランプなどを用いる照明光学系を採用して
もよい。したがって、投射型表示装置、ビューファイン
ダにも用いることができる。また、(図66)に示す反
射型画素の隙間を用いて照明する方式は(図66)(図
68)(図71)(図102)の構成に用いてもよい。
【0291】なお、反射膜643は完全に反射ではな
く、半透過状態でもよい。例えば、反射膜643の反射
率が70%で透過率を30%とする構成が例示される。
【0292】たとえば、(図90(c))の構成の断面
図は(図91(a))のようになる。透明電極821上
に反射電極343が形成されている。光入射部832上
に反射BM832が形成されている。(図91(b))
は(図90(a))の構成に加えて対向電極355にカ
ラーフィルタ356が形成された実施例である。
【0293】また、(図83)等の実施例ではバックラ
イト12からの光で照射するとしたが、バックライトと
は光発生物と考えるべきである。一般的な面発光バック
ライトの他電球や、LEDバックライトまたは外光をミ
ラーでおりまげて導入したもの等も含まれる。
【0294】(図92(a))のようにR画素が354
R,354G,354Bのストライプ状の場合も光入射
部832から光を入射させればよいし、(図92
(b))のように反射電極354の中央部に透明部を形
成して光入射部832を形成してもよい。また(図92
(c))のように縦方向に光入射部832aを形成し、
かつ横方向に光入射部832bを形成してもよい。
【0295】なお、(図93)のように反射電極343
上に凸部631を形成し、かつ凸部631上に透明電極
821を形成することにより、光変調効率を向上させる
ことができる。
【0296】反射電極363は、(図94)に示すよう
に透明画素電極821上に絶縁膜451を形成し、その
絶縁膜451上に形成してもよい。(図94)に示す構
成の等価回路は(図95)のようになる。反射電極36
3が形成された部分は、誘電体層として451と液晶層
353の2つが形成され、2つのコンデンサ951a,
951bが形成される。一方透明電極821上に液晶層
353のみであるから1つのコンデンサ951cが形成
される。したがって、反射電極363が形成された部分
は誘電体451と液晶層353で印加電圧が分圧され
る。分圧された箇所の液晶層353には電圧が印加され
にくくなる。
【0297】この状態を図示すると(図96)のように
なる。図中の液晶層353において、透明電極821上
のCの部分は最も強く電圧が印加される。反射電極36
3上のAの部分は、前記Cの部分よりも弱い電圧が印加
される。Bの部分はCとAの中間程度の電圧が印加され
る。したがって、CとAの部分では液晶配向状態が異な
るようになるから、視野角の拡大が実現できる。
【0298】また、反射電極363と透明電極821と
はそれぞれ異なるスイッチング素子に接続してもよい。
なお、以下の実施例において反射電極363と透明電極
821として説明するが、これに限定するものではな
く、2つの電極とも反射電極あるいは透明電極であって
もよい。
【0299】(図97)に示すように透明電極821は
TFT416aに接続され、TFT416aのドレイン
端子には、TFT416aのソース端子と接続されてい
る。TFT416bのドレイン端子には反射電極363
が接続されている。TFT416aはTFT416bよ
りもW/L(チャンネル幅/チャンネル長)が大きい。
そのためTFT416aのオフリーク量はTFT416
bよりも大きい。またTFT416bはTFT416a
のドレイン端子に接続されているため(直列接続)TF
T416bはオフリーク量が少ない。したがって、反射
電極363上の液晶層353は1フィールドの間十分な
電圧が印加される。透明電極821上の液晶層821は
TFT416aがリークするため1フィールド間に印加
される実効電圧が小さくなる。そのため、実効電圧が異
なる2つの液晶層が生じるため視野角が大きくすること
ができる。もちろんのことながら、TFT416aのW
/LをTFT416bのW/Lよりも小さくしてもよ
い。本方式は、複数のTFT416のリーク電流の量を
異ならせることにより、2つの画素電極に印加される実
効電圧を変化させるものであればよいからである。
【0300】(図97(a))は2つのTFT416
a,416bのゲート端子を同一ゲート信号線415に
接続したものであるが、(図97(b))のように異な
るゲート端子に接続してもよい。また(図97(c))
のようにTFT416bを形成せず、コンデンサ951
によって電極363に電圧を印加できるように構成して
もよい。
【0301】(図97(a)(b))はTFTを直列接
続した構成であるが、(図98(a))に示すようにT
FT416を並列にしてそれぞれ別の電極(821,3
63)に接続してもよい。また(図98(b))のよう
に接続してもよい。
【0302】なお、透明電極821と反射電極363と
は(図99(a))に示すようにくし型に組み合わせて
もよいし、また(図99(b))のように同心円状に組
み合わせてもよい。反射電極363と透明電極821と
は重ねて形成する必要はなく、(図100(a)
(b))のように反射電極363と透明電極821が重
さならないように形成してもよいし、また、1つの画素
に反射電極363、あるいは透明電極821を複数形成
してもよい。
【0303】なお、以上の実施例では反射電極363、
透明電極821としたが、これに限定するものではな
く、両方が反射電極、両方が透明電極とおきかえてもよ
い。
【0304】(図101)の実施例は対向基板351お
よびアレイ基板352の両方に反射電極(反射膜)を形
成し、A方向からもB方向からも表示画像を見えるよう
にした構成である。
【0305】対向基板351の対向電極355上に絶縁
膜451を形成し、その上にAlからなる反射膜363
bを形成している。また、アレイ基板352には透明画
素電極821上に絶縁膜451を形成しその上に反射膜
363aを形成している。B方向から見たとき反射膜3
63bが見えるようにA方向からみたとき反射膜363
aが見えるようにしている。そのため、反射型の表示パ
ネルでありながら、A方向からもB方向からも表示画像
が見える。反射膜363はドット状、あるいはストライ
プ状に形成される。
【0306】(図102)は(図101)に加えて三角
状あるいは円弧状の凸部631上に反射膜363を形成
したものである。このように形成すれば入射光の角度が
曲げられ、より良好に表示画像を見られる範囲が広が
る。また、(図103(a))は(図102)の凸部6
31の角度を変化させたものである。
【0307】(図103(b))はマイクロレンズ36
1の焦点位置に反射膜363を配置した実施例である。
マイクロレンズ361aは入射光263aを集光する。
集光した光は反射膜363aで反射する。マイクロレン
ズ361bは入射光263bを集光し、集光した光は反
射膜363bで反射する。このように構成することによ
り入射光はすべて反射膜363では反射されるようにな
るから、開口率が向上する。
【0308】(図83)(図86)(図94)(図10
1)(図103)などで説明した透過型あるいは反射と
透過の両方のモードで画像を表示する表示装置/表示パ
ネルには(図124)の光路制御板1242あるいは
(図26)の反射鏡261の原理あるいは方式を応用し
てバックライト部(パネルの照明部)を構成することに
より良好な指向性の画像表示を行うことができる。この
説明図を(図176)に示す。(図176)のように光
の方向を制御するのは(図48)などで説明したように
観察者の眼に直接入射する光を抑制するためである。こ
の現象は特にPD液晶の場合に問題になることが多い。
【0309】(図176)はバックライト15の光出射
側に光路制御板1242を配置した指向制御部1243
の構成例である。光路制御板1242またはミラー26
1は透明樹脂内に埋め込まれている。これらの制御板な
どは画素行方向に配置されている。つまり、画面の上下
に指向性があるように構成されている。光路制御板12
42は樹脂内に封止されている例を例示しているが、こ
れに限定するものではなく空洞中に配置されていてもよ
い。指向制御部1243は表示パネル11と光結合剤1
22でオプティカルカップリングされている。
【0310】光路制御板1242は1mm以上10mm
以下の間隔で配置される。制御板1242はバックライ
ト15などからの光を(図176)に示す光路263の
ように斜め方向の光を出射する。そのため、表示パネル
11の液晶層353が光透過状態の時は、光263は光
変調層を通過し表示パネルを出射する。したがって、観
察者の眼に直接入射することはない。光変調層353が
散乱状態の時は光263は散乱し、白表示となる。
【0311】指向制御部1243の代わりに(図17
7)に示すようにプリズム板491を表示パネル11の
裏面に配置してもよい。プリズム板491はバックライ
ト15とオプティカルカップリングさせる。プリズム板
491を用いても表示パネル11に入射する光は斜め方
向(図177の光路263参照)に入射させることがで
きる。 (実施の形態10)以上に説明した表示パネルは本発明
の表示装置等にすべて用いることができる。以下図面を
参照しながら本発明の表示装置について順次説明をす
る。
【0312】(図104)は本発明の映像装置としての
液晶モニタ(液晶テレビ)の説明図である。本発明の液
晶モニタは2つの表示領域をつなぎあわせて、1つの、
あるいは疑似的に1つの表示領域として用いることを目
的としたものである。
【0313】(図104(a))は液晶モニタを正面か
ら見た図であり、(図104(b))は側面から見た図
である。(図104(a))に示すように、表示パネル
11は右側に寄せて取りつけられたような構成となって
いる。つまり左側にはパネルカバー1049があるが、
右側は好ましくはその端部まで画像表示領域61であ
る。もちろんパネル11の端部を保膜する緩衝材を配置
してもよい。
【0314】表示パネルが取り付けられたパネルカバー
1049は、保持台1041に取り付け部1043を介
して、取りつけネジ1044で取り付けられている。保
持台1041には、電源オンオフスイッチ,クロックの
位相スイッチ等の制御ボタン1042が取り付けられて
いる。また、パネルカバー1049は取り付けネジ10
44で容易に取りはずすことができ、取りはずした表示
パネル11は、その上下の向きを逆にして保持台104
1に取り付けることができる。また、逆むきに取り付け
たとき、画面の走査方向は自動的に逆向きとするため、
判別スイッチが別途設けられている。また、必要に応じ
て逆走査スイッチを制御スイッチ1042として配置し
ておく。また、取りつけネジ1044を用いず、保持台
1041とパネルカバー1049をはめこみ式としても
よい。つまり容易に取りはずしができる構造のものであ
れば何でもよい。
【0315】パネルカバー1049を上下逆転させて取
りつけることが容易なように、パネルカバー1049か
らLVDSなどのパネルリンクコネクタ1045、バッ
クライトなどに電源を供給するバックライトコネクタ1
046が付加されており、これらのコネクタを保持台1
041に差しこめるようになっている。なお、パネルリ
ンクコネクタ1045はLVDS方式の差動信号が伝送
されるコネクタであり、このコネクタを介してデジタル
化された映像信号が表示パネル11に供給される。また
バックライトコネクタ1116は、バックライトを構成
する蛍光管および表示パネル11に電源を供給するコネ
クタである。
【0316】保持台1041には、電源コネクタ104
8とアナログ映像信号を入力するVGAコネクタ104
7が配置されている。保持台1041内にアナログ映像
信号をA/D変換してデジタル信号とする回路および映
像信号および定電圧電源回路が配置されている。
【0317】表示パネル11は、(図105)に示すよ
うにパネルカバー1049a内に配置されている。(図
105)は、説明を容易にするために、本発明の液晶モ
ニタを2台並列に並べたところを示している。表示パネ
ル11は表示領域の中央部Pがパネルカバー1049の
中央に位置するように配置されている。したがって、図
示するように、それぞれ正方向と逆方向とに取り付けた
2つの表示パネル11を並列に並べた時、2つの表示領
域61aおよび61bの画面中心P1とP2とを結ぶ直
線が、該表示領域61aおよび61bの長手方向と平行
になるように構成されている。
【0318】表示パネル11には、左右の一片部のみに
ゲートドライバ1051が低温ポリシリコン技術で形成
されているか、もしくはシリコンチップとしてCOG
(チップオンガラス)技術で接続されている。また、上
下の一片部のみにソースドライバ1052が低温ポリシ
リコン技術で形成されているか、もしくはシリコンチッ
プとしてCOG技術で接続されている。したがってBで
示すエッジ部は、そのぎりぎりまで画像を表示する表示
領域に含まれる。
【0319】パネルカバー1049bを逆に取り付けて
パネルカバー1049aの横に配置すれば、(図11
0)に示すように表示領域61aと61bとから構成さ
れる1つの大きな横長の表示モニタとなる。たとえば表
示パネルが4:3の1024×768ドットのXGA表
示パネルであれば、1024×(768+768)ドッ
トの8:3の表示パネルを得ることができる。
【0320】パネルカバー1049aの走査方向が、図
中XYで示す実線の走査方向であれば、逆取り付けした
パネルカバー1049bの走査方向は点線で示すよう
に、逆走査にする必要がある。しかし、これは容易であ
ってゲートドライバ1051およびソースドライバ10
52のシフトレジスタの走査方向を逆にすればよい。そ
のため、パネルカバー1049に取り付け方向を自動的
に検出するための自転検出スイッチを設けることあるい
は逆走査スイッチを制御スイッチを制御ボタン1042
として配置すればよい。
【0321】(図110)に示すように、表示パネル1
1aはパーソナルコンピュータ1102内に配置された
グラフィックボード1101aから映像信号の供給を受
け、表示パネル11bはグラフィックボード1101b
から映像信号の供給をうける。グラフィックボード11
01aがメインボードであり、グラフィックボード11
01bがスレーブボード(従属ボード)として動作す
る。このメインとスレーブボードの制御は、例えばウイ
ンドウズ98のようなオペレーティングシステムによっ
て制御される。そしてあたかも3:4の縦横比を有する
二つの表示領域を、3:8の縦横比を有する、一つの横
長の表示領域のように取り合うことができる。
【0322】本発明の液晶モニタの効果は、パネルカバ
ー1049の端部に表示領域を配置し、かつ、上下逆転
させて取り付けることができるように構成したことによ
り、1種類の同一液晶モニタを製造しているにもかかわ
らず、ユーザが表示パネルを買い増すことにより容易に
3:8の表示ディスプレイに変更できる点にある。また
(図111)に示すようにユーザが表示領域61を見や
すいように表示領域61aと61bとを角度をつけて配
置できることである。
【0323】(図112(a)(b))は本発明の他の
実施例における液晶モニタの構成を示す図である。(図
112(b))は平面図であり、(図112(a))は
断面図である。2つの表示パネル11aと11bは1つ
の保持台1041に取り付けられており、パネルカバー
1049aと1049bとはおりたためるように構成さ
れている。パネルカバー1049aと1049bとは容
易に平面状となるように支持部1122が設けられてお
り、また、表示パネル11aと11bとがおりたたんだ
ときに接触しないように、パネルカバー1049の一部
に緩衝部材1121が取り付けられている。緩衝部材と
はスポンジ,バネ,ゴム等が例示される。
【0324】パネルカバー1049の裏面は、(図11
4)に示すように、保持台1041の取り付け部104
3を填め込むための取り付け溝1141が設けられてい
る。この溝1141と取り付け部1142によりパネル
カバー1049は回転できるように構成されており、
(図113)に示すように、表示部は使用時に際して9
0度回転し、かつ非使用時には折り畳んで収納できるよ
うに構成されている。
【0325】(図112)等は2つの表示パネル11を
用いて1つの表示領域61を構成する構成であった。
(図115)は1つの表示パネル11に2つの表示領域
61a,61bを形成した構成である。
【0326】ゲートドライバ1051a,1051bが
接続されたゲート信号線Gj(jは正の整数)は2つの
表示領域61a,61bに共通である。また2つの表示
領域61aと61b間に輝度分布が発生することを防止
するため、ゲートドライバ1051aは奇数番目のゲー
ト信号線を駆動し、ゲートドライバ1051bは偶数番
目のゲート信号線を駆動する。これはゲート信号線の信
号供給例と供給されない側間の電位差による表示の差異
をめだたないようにするためである。一方、ソースドラ
イバ1052aはグラフィックボード1101aから処
理された映像信号を映像入力端子1151aより供給さ
れ、表示領域61aに第1の画像を表示する。同様にソ
ースドライバ1052bはグラフィックボード1101
bから処理された映像信号を映像入力端子1151bよ
り供給され表示領域61bに第2の画像を表示する。こ
の表示状態を(図116)に示す。
【0327】(図116)の実施例では表示領域61a
と61bの継ぎ目は発生しない。また、表示領域61a
と61bではゲートドライブ1051が共通であるの
で、ゲートドライブの使用個数を低減でき低コスト化が
望める。これらの構成、方法はNTSC、HDの動画を
表示するテレビにも採用できることは言うまでもない。
【0328】本発明の表示装置にNTSCあるいは10
80iなどのインタレース信号を表示するため以下に説
明する表示方法を採用している。(図106)(図10
7)は本発明の表示方法の説明図である。まず、(図1
07)に示す静止を表示する方法について説明をする。
【0329】(図106(a))は入力されたインタレ
ース信号の第1フレームを表示パネル11上にそのまま
表示したときの画像61を示し、(図106(b))は
入力されたインタレース信号の第2フレームを表示パネ
ル11上にそのまま表示した画像61を示している。な
お、第1および第2のフレームは、時間的に連続したフ
レームである。また、第1のフレームは奇数ラインを第
2のクレームは偶数ラインを有するフレームである。
【0330】まず、入力されたインタレース信号の第1
フレームの第1ラインを表示パネル11上の第1ライン
に表示する(1−1で示す)。次に、第1フレームの第
3ラインを表示パネル11上の第3ラインに表示する
(1−3で示す)。
【0331】以下、第5ライン(1−5),第7ライン
(1−7)…というように、第1フレームの映像信号を
順次表示パネル上の奇数ラインに表示する。(図107
(a))。
【0332】一方、第2フレームの第2ラインを表示パ
ネル11上の第2インチに表示する(2−1で示す)。
次に第2フレームの第4ラインを表示する(2−4)。
以下、順次繰り返すことにより(図107(b))の状
態となる。したがって第1のフレームと第2のフレーム
で奇数ラインと偶数ラインが表示され1つの表示領域が
完成する。以上の操作を第3フレーム(奇数)、第4フ
レーム(偶数)にも同様に施し、以後繰り返す。以上の
表示モードを静止モード表示と呼ぶ。
【0333】上記のように、入力されたインタレース信
号の2フレーム期間で、第1のフレームの奇数ラインと
第2のフレームの偶数ラインとからなる1フレームを表
示すれば良いため、映像信号処理回路が簡略化され、か
つ、高精細の表示画像を表示できる。
【0334】次に、第2の表示方法について説明する。
(図106(a))は入力されたインタレース信号の第
1フレームを表示パネル11上に表示したときの画像状
態を示し、(図106(b))は入力されたインタレー
ス信号の第2フレームを表示パネル11上に表示した画
像状態を示している。まず、入力されたインタレース信
号の第1フレームの第1ラインを表示パネル11上の第
1および第2のラインに同時に同じ表示をする。次に、
第1フレームの第3ラインを表示パネル11上の第3お
よび第4のラインに同時に表示する。以後、第5,第7
ライン…というように、第1フレームのラインを順次表
示パネル11上の奇数ラインと隣接偶数ラインに同時に
表示する。その結果、(図106(b))に示す画像が
得られる。一方、第2フレームにおいては、偶数ライン
だけを表示パネル11上の偶数ラインと隣接奇数ライン
に同時に表示する。ただし、表示パネル11の第1ライ
ンには表示しない。つまり、第1のフレームと1ライン
ずれて画像を表示する。その結果、(図106(b))
に示す画像が得られる。以上の操作を第3フレーム,第
4フレームにも同様に施し、以後繰り返す。以上の表示
モードを動画モード表示と呼ぶ。動画モード表示では、
表示パネル11の第1ラインは1−1のみ、第2ライン
は1−1と2−2が平均された表示、第3ラインは1−
3と2−2が平均された表示となる。
【0335】以上2つの表示方法について示したが、静
止画の場合は(図107)の静止モード表示を選択し、
動画の場合は(図106)の動画モード表示を選択する
のが好ましい。静止画は画像が停止しているため、動画
に比べて垂直方向の画像の不連続性が視認されやすい。
そのため、静止画の場合は、動画モード表示でフレーム
間での内挿(フレーム補間)を行うことにより、見かけ
上の垂直解像度を確保することが好ましい。一方、動画
は時間的な画像の変化が激しいため、動画モード表示を
適用すると、いわゆる動画ボケ(ジャーキネス妨害等)
が発生する。そのため、動画の場合は、動画モード表示
でフレーム内での内挿(ライン補間)を行うことによ
り、動画ボケの発生を防止することが好ましい。
【0336】通常、NTSC等のインタレース信号の表
示画像を見る場合は動画モード表示で使用する。写真あ
るいは文字資料,文献等が連続して表示される場合(表
示される場合)は静止モード表示に切りかえて使用す
る。
【0337】静止モードと動画モードとの切り換えは表
示装置に取り付けられた制御スイッチあるいは(図10
9)に示すリモートコントローラ(以後、リモコンと呼
ぶ)を用いて行う。なお、インタレース信号から動画検
出を行って、その結果により動画モード表示と静止モー
ド表示とを切り換えてもよい。たとえば動画検出により
画像のほとんどが動画であれば動画モード表示(図10
6)とし、ほとんどが静止画であれば静止モード表示
(図107)に自動的に切り換える。
【0338】リモートコントローラ1092は、“静止
モード”,“チャンネル”,“タイマー”,“音量”な
どの状態を表示する表示パネル11を具備する。また、
静止モード表示と動画モード表示とを切り換える静止モ
ード切り換えスイッチを具備する。静止モード切り換え
スイッチは一度押されると一定の期間、表示モードは静
止モード表示となり、所定の期間が経過すると自動的に
復帰して動画モード表示となるように構成されている。
所定の期間はメモリに記憶され、デフォルト設定と、ユ
ーザで変更設定とがある。これらの設定はリモコン10
92のメニューキーと決定キーおよびカーソルキーを用
いて行う。
【0339】動画モード表示では、同時に2本のゲート
信号線が選択(オン)される。また、静止モード表示で
は1本とばしにゲート信号線が選択されて走査される。
この静止モード表示と動画モード表示とを容易に切り換
えるため、本発明の表示パネル11のゲートドライブ回
路1051は(図108)に示す構成となっている。
【0340】ゲートドライブ回路1051は2つのシフ
トレジスタ回路1081a,1081bとラッチ回路1
083、ドライブ回路1084および、ゲート信号線と
接続される出力端子1085から構成される。シフトレ
ジスタ回路1081aの出力は結果的に奇数番目の出力
端子1085に接続されている。また、シフトレジスタ
回路1081bの出力は結果的に偶数番目の出力端子1
085に接続されている。シフトレジスタ回路は走査方
向切り換え端子のロジックにより走査方法が反転する。
また、データ端子からの入力データをクロック端子に同
期させて順次シフトさせる。
【0341】ラッチ回路1083はクロックに同期シフ
トレジスタからの出力結果をラッチして安定して保持す
る。なお、シフトレジスタ回路1081が安定したラッ
チ機能等をもつのであればラッチ回路1083は必要が
ない。また、ドライブ回路1084はTFTのオン電圧
あるいはオフ電圧に適合するようにラッチ回路1083
の出力をレベルシフト等する機能および低インピーダン
ス化する機能を有している。
【0342】(図107)に示す静止モード表示におい
て、第1のフレーム(奇数フレーム)ではシフトレジス
タ回路1081aが動作する。シフトレジスタ回路10
81bは非動作状態もしくはデータ端子2にデータが入
力されない。そのため、出力端子1081の奇数番目に
オン電圧が出力され、このオン電圧を印加されたゲート
信号線に接続されたTFTがオンし、このオン電圧出力
位置はシフトレジスタ回路1081aの動作にあわせて
シフトする。また、第2のフレーム(偶数フレーム)で
はシフトレジスタ回路1081bが動作する。シフトレ
ジスタ回路1081aは実質的に非動作状態にされる。
そのため、出力端子1081の偶数番目にオン電圧が出
力され、このオン電圧出力位置はシフトレジスタ回路1
081bの動作にあわせてシフトする。以上のように、
シフトレジスタ回路1081aと1081bとを交互に
動作させることにより、(図107)の表示が実現され
る。
【0343】(図106)に示す動画モード表示では、
シフトレジスタ回路1081aと1081bのデータ端
子に同時にデータが印加される。入力されたデータはク
ロックに周期してデータ位置はシフトし、出力端子10
85からは隣接した2本の出力端子からオン電圧が出力
される。つまり2本のゲート信号線にオン電圧が印加さ
れ、このオン電圧位置はシフトする。この動作により
(図106)の表示が実現される。
【0344】以上のように、本発明の表示装置は(図1
08)に示すゲートドライブ回路1051を具備するた
め容易に動画モード表示と静止モード表示とを実現でき
る。
【0345】次に、本発明の表示装置(表示パネル)の
ソースドライバ回路1052についても説明しておく。
(図118)は本発明の表示装置のソースドライブ回路
1052の配置状態を示している。ただし、説明を容易
にするため、ソースドライバ回路1052aと1052
bが配置されているとして説明する。なお、ソースドラ
イバ回路1052aと1052bとは1つのICで構成
することができる。
【0346】(図118)で明らかなように、ソース信
号線S1a,S1b,S1cにソースドライバ回路10
52aが接続され、次の3本のソース信号線S2a,S
2b,S2cはソースドライバ回路1052a接続され
ている。以後、同様にソース信号線S3a,S3b,S
3cはソースドライバ回路1052aに、ソース信号線
S4a,S4b,S4cはソースドライバ回路1052
bというように、3本ごとに異なるソースドライバ回路
1052に接続されている。3本としているのは、表示
カラーフィルタがR,G,Bの3種類だからである。し
たがって、表示カラーフィルタが4種類の場合は4本ご
とにする。
【0347】隣接したソース信号線には、極性の異なる
映像信号を印加する。ここで映像信号が対向電極355
の電位よりも正方向の場合は“+”と示し、負方向の場
合は“−”とする。たとえばソース信号線S1aが
“+”であれば、S1bは“−”、S1cは“+”、S
2aは“−”とする。
【0348】このように隣接したソース信号線間に逆極
性の信号を印加するのは画素電極354の電位がソース
信号線414の電位によって影響されないようにするた
めである。(図117)に示すように、画素電極354
とソース信号線414間には寄生容量1171がある。
そのため(図117(a))に示すように、ソース信号
線414aと414bに同一極性の映像信号が印加され
ると、画素電極354の電位A(V)がソース信号線4
14が+極性となると正方向に移動し、−極性となると
負方向に移動する。(図117(b))のようにソース
信号線414aと414bに逆極性の映像信号が印加さ
れると、画素電極の電位A(V)寄生容量1171aと
1171bが互いにキャンセルするため移動しない。そ
のため、良好な画像表示を実現できる。また本発明の表
示装置では画素行ごとにも画素に印加する電圧極性を異
ならせている。
【0349】(図119)は本発明の表示方法の説明図
である。(図119)において、まる印はソースドライ
バ回路1052aに接続された画素電極354(TFT
を介してであるが)を示し、四角印はソースドライバ回
路1052bに接続された画素電極354を示してい
る。また、“R”,“G”,“B”はカラーフィルタの
色を示し、“+”,“−”は画素電極354に印加され
た電圧を極性を示している。(図119(a))を第1
のフレーム(フィールド)とすると、(図119
(b))は第1のフレーム(フィールド)の次のフレー
ム(フィールド)の状態を示している。
【0350】ソースドライバ回路1052はR,G,B
の3つの映像信号入力端子があり、この入力端子に印加
された映像信号をサンプルホールドすることにより、各
ソース信号線に映像信号が印加される。なお、(図11
9(a))と(図119(b))で明らかなように各画
素電極354には、フレーム(フィールド)ごとに印加
される電圧の極性は変化させている。
【0351】(図119(a))の点線Aに示すよう
に、ソースドライバ回路1052aが駆動するRの画素
は3画素行連続して、+極性の電圧が印加され、点線B
に示すようにソースドライバ回路1052bが駆動する
Rの画素は3画素行連続して−極性の電圧が印加され
る。また、点線Cで示すようにソースドライバ回路10
52aが駆動するBの画素は一画素行(1水平走査)期
間の間、+極性の電圧が印加され、点線Dで示すように
ソースドライバ回路1052bが駆動するBの画素は一
画素行(1水平走査)期間の間、+極性の電圧が印加さ
れている。
【0352】以上のことから、ソースドライバ回路10
52の各映像信号入力端子に印加される映像信号の極性
は、3水平走査期間内の間変化しないことがわかる。映
像信号の極性が変化しないことにより、映像信号処理回
路の構成を簡単にすることができるとともに、ソース信
号線の充電性能が向上し、画素電極354に理想的な形
で電圧が印加できる。
【0353】(図119(a))でもわかるように、本
発明の表示方法では、隣接した画素には異なる極性の電
極が印加されている。そのため画素電位が安定化し、良
好な画素表示を行える。また(図119(b))でもわ
かるように、各画素は1フレーム(1フィールド)ごと
に異なる極性を印加する交流駆動が行われており、フリ
ッカの発生が全くない。 (実施の形態11)近年の液晶表示は17インチから2
0インチ、さらに26インチと大型化の傾向にある。そ
のため表示パネルの自重が重たくなり、表示パネルが歪
曲し、この歪曲に伴い、液晶層353のギャップが変化
し、表示画像にムラができる。歪曲を防止するため表示
パネルをネジ等を用いてメカニカルに取り付け台に固定
するとさらに歪曲がひどくなる。
【0354】この課題に対応するため、本発明の表示装
置は(図120)の断面図に示すように表示パネル11
とバックライト12間にゲルもしくは、液体1203を
(以後、1203を取り付けゲルと呼ぶ)配置してい
る。ゲル,液体としてエチレングリコール,シリコン樹
脂,軟化エポキシ樹脂,フェノール樹脂,ゼラチン樹脂
が例示される。またこのゲル中に光拡散材を分散され
る。光拡散剤とはゲル,液体自身が異種の屈折率を有す
る液体、ゲル等を混合させたもの(この場合は拡散材と
いうよりはゲル,液体自身が光拡散材である)、酸化チ
タン,オパールガラス等の微粉末が例示される。この光
拡散材によりバックライトの輝度ムラがなくなる。
【0355】取り付けゲル1201は、バックライト1
2の表面と表面パネル11の裏面とを接着し、かつ緩衝
層として機能する。接着剤1201は表示パネル11の
全面に塗布することが好ましいが、一部を点状にあるい
はストライプ状に塗布してもよい。この取り付けゲル1
201は表示パネルを保持するが、不要な歪曲を発生さ
せない。
【0356】また表示パネル11を保持するため、(図
120)に示すようにパネルホルダー1049aと表示
パネル11間に緩衝材1121a,表示パネル11とパ
ネルホルダー1049b間に緩衝材1121bを配置
し、表示パネルの位置ずれを防止している。緩衝材とし
てウレタン樹脂等のスポンジ,シリコンゴム,発泡スチ
ロール,バネ等が例示される。
【0357】また、表示パネル11の上端の裏面には取
り付け板1202が接着剤あるいは粘着剤1203によ
り張り付けられている。この取り付け板1201はパネ
ルホルダー1049aの保持部にひっかけられている。
つまり、表示パネル11は取り付け板1202より吊り
下げられた状態になっている。
【0358】このように、緩衝剤1121、取り付けゲ
ル1201、取り付け板1202により表示パネル11
に無理な応力がかからないように、表示パネル11は取
りつけられている。そのため表示パネルが大きくなって
も、液晶層353の不均一が生じることはない。
【0359】(図121)に示すように、表示パネル1
1の光出射面には透明板1211が配置されている。こ
の透明板は表示パネル11に直接、外力が加わって破損
することを防止する。また、手で表示領域に触れて、表
示領域が汚れることを防止している。
【0360】透明板1211の表面には硬度3H以上、
さらに好ましくは4H以上の紫外線硬化(UV)樹脂が
塗布されている。UV樹脂はAIR反射防止膜として機
能するとともに透明1211が傷つくことを防止してい
る。UV樹脂のかわりに2500オングストローム以上
7500オングストローム以下のフッ化マグネシウム膜
を形成してもよい。
【0361】透明板1211の裏面には位相板346等
を配置する。位相板346はポリビニールアルコール
(PVA),フッ化ビニリデン,トリアセテート,ジア
セテート,セロハン,ポリエーテルサルホン(PE
S),ポリエーテルエーテルサルホン(PEES),ポ
リサルホン,ポリカーボネート,ポリエチレンテレフタ
レート(PET),サラン,ポリアリレートなどの透明
樹脂フィルムを延伸したもの、あるいはツイストネマテ
ィック液晶表示パネル、水晶等の光学結晶が例示され
る。位相板346としては、フィルム状もしくは板状の
ものが用いられる。また、加工容易性,寿命,特性の均
一性およびコストからポリカーボネート,PES,PV
Aが最適である。また、上記材料を用いた延伸加工透明
樹脂フィルムを複数枚を組み合わせたもの(はりあわせ
たもの)を用いることもできる。位相板346の位相差
は波長λ(λ=500(nm))として、λ/2のもの
を用いる。つまり、表示パネル11の偏光板349bを
出射した偏光を90度回転させるものを位相板346と
して採用する。なお、構成等によっては位相板349の
位相差はλ/4のものを用い、偏光をだ円偏光としても
よい。またλ/2の位相差のフィルムの位相軸と偏光軸
とを所定の角度で配置することにより、偏光を円偏光も
しくはだ円偏光とすることもできる。
【0362】本発明の表示装置は(図123(a))に
示すように表示パネル11の側面に偏光板349cを配
置している。偏光板349cは透明板1211bに張り
付けられている。また、透明板1211bは表示パネル
に対して角度をつけるようにしており、また(図123
(b))に示すように折り畳むこともできる。
【0363】透明板1211bにはりつけられた偏光板
349cの偏光軸方向1221bは(図122)に示す
ように左右方向にする。また、表示パネル11の偏光板
349bの偏光軸方向122aも左右方向にする。つま
り、透明板1211bに取りつけられた偏光板349c
の偏光軸の方向と、表示パネル11の出射側偏光板34
9bの偏光軸の方向を一致させるようにする。
【0364】(図123(a))に示すように、側面の
偏光板349cに入射した光263aは、偏光263b
となり透明板1211aに入射する。入射した偏光26
3bは位相板346により偏光方向が90度回転する。
そのため、偏光263bは表示パネル11の偏光板34
9bに吸収されてしまう。したがって、表示パネル11
の表示画像61は、側面等から入射する光により表示コ
ントラストが低下することがない。
【0365】液晶モニターの表示パネルに入射する光の
指向性を狭くすることにより、表示パネル11の表示画
像のコントラストは向上する。しかし、視野角が狭くな
る。一方、表示パネル124に入射する光の指向性を広
くすれば表示パネル11の表示画像61のコントラスト
は低下するが、視野角は広くなる。したがって、表示装
置を多人数の人が見るときは視野角を広くすることを優
先し、1人で見るときは表示画像のコントラストを優先
する。
【0366】この視野角等を変化させるには、(図12
4(a))の構成を採用する。バックライト12および
表示パネル11は筐体1241に取り付けられている。
バックライト12と表示パネル11間には指向制御部1
243が配置され、指向制御部1243は(図124
(a))のA,B方向に自由に自動的にあるいは手動で
移動させることができる。指向制御部1243をA方向
に移動させると表示パネル11に入射する光の指向性に
狭くなり、B方向に移動させると表示パネル11に入射
する光の指向性は広くなる(また、表示画像は明るくな
る)。
【0367】指向性制御部1243には光路制御板12
42が配置されており、光路制御板1242は(図12
4(b))(図124(c))に示すように角度を可変
できようにしている。丁度、ブラインドの板が光路制御
板1242に該当する。この光路制御板1242の方向
(角度)をかえることにより表示モニタの観察者は最も
表示領域を見やすいように調整できる。
【0368】(図125(a))は指向制御部1243
をB方向(バックライト12の方向)に移動させた場合
であり、(図125(b))は指向制御部1243をA
方向(表示パネル11の方向)に移動させた場合であ
る。
【0369】(図125(a))の場合、バックライト
12から放射された光263cは光路制御板1242で
遮光されるが、光263a,263bは表示パネル11
に入射する。そのため視野角は広くかつ表示画像も明る
くなる。一方(図125(b))はバックライト12か
ら放射された光263c,263bは光路制御板124
2で遮光され、光263aしか表示パネル11に入射し
ない。そのため、視野角は狭くなり、かつ表示画像は暗
くなるが、表示コントラストは高くなる。
【0370】(図104)等は1つの表示パネルを有す
る場合であったが、本発明の表示装置はこれに限定する
ものではなく、(図126(a))に示すように中央の
表示パネル11aの他に側面に表示パネル11b,11
cを配置してもよい。またこの表示パネル11b,11
cは(図126(b))に示すように表示パネル11a
の前面におりたためるようにしてもよい。また、(図1
26(c))に示すように光路制御板1242aをバッ
クライト12aの前面に、光路制御板1242bをバッ
クライト12bの前面に、光路制御板1242cをバッ
クライト12cの前面に配置してもよい。さらに、(図
127)に示すように文字放送、映画の字幕など表示す
るテロップ画面に対応する表示パネル1271bを表示
領域61の下端あるいは、側面に配置してもよい。この
テロップ画面1271は自由に表示領域11の各辺に取
りつけられるように構成しておくと好ましい。 (実施の形態12)表示パネル11が大型になるとコス
トが高くなる。この課題に対応するためアレイ基板13
2にアモルファスシリコン薄膜を蒸着し、この薄膜をエ
キシマレーザー等を用いてアニールすることによりポリ
シリコン膜を形成する、低温ポリシリコン技術の開発が
盛んである。エキシマレーザ装置は住友重機械工業等が
開発している。これらのエキシマレーザ装置はスリット
状にレーザビームを引き延ばし、この引き延ばしたレー
ザビームを基板上に移動させて、レーザアニールを行う
ものである。課題はこのスリット状にしたスリットの長
さである。通常は20〜30(cm)程度である。その
ため、このスリット長さにより作成できる表示パネル1
1のサイズが決定されてしまう。スリットの継ぎ目部の
半導体特性が悪くなり、素子として機能しないためであ
る。
【0371】エキシマレーザアニールによる半導体膜形
成は低コストにできるメリットがあるが、画素のTFT
等、特性が悪くともよい部分まで、周辺ドライバと同時
に形成してしまう必要があるという課題がある。この課
題のため、製造スループットが向上できない。
【0372】本発明の表示パネルの製造方法はこの課題
に対処するため、周辺ドライバ回路を分割して形成し、
また画素のTFT等の半導体膜は必要な箇所のみスポッ
ト状にアニールするものである。
【0373】(図128)は本発明の表示パネルおよび
その製造方法と製造装置を説明するための説明図であ
る。(図128)では説明を容易にするため1枚のガラ
ス基板1281に4つの表示パネル11a,11b,1
1c,11dを作製する場合について説明する。
【0374】斜線部はエキシマレーザヘッド1282を
示している。説明に必要なものはレーザヘッドではな
く、スリット状ビーム幅L1である。今、説明を容易に
するため表示領域61aの縦幅がビーム幅L1、である
として説明する。また表示領域の横幅はL1よりも大き
く、かつ必要なソースドライバ1052の全長はL1よ
りも大きいL2であるとして説明する。
【0375】1枚のガラス基板1281をレーザアニー
ルしようとすると1282c,1282d,1282d
に示すように、少なくとも3回レーザヘッドを走査しな
ければ全表示領域をアニールできない。しかし、レーザ
ヘッド1282を走査するとその継ぎ目、たとえばレー
ザヘッド1282cと1282d間の半導体は特性が悪
くなる。この課題に対処するため、本発明はレーザヘッ
ド1282のつき目箇所にトランジスタ素子を形成せ
ず、ソースドライバ1052aと1052b,1052
cと1052dというように分割している。
【0376】分割した状態を(図129)に示す。(図
129)において点線で囲った範囲がシフトレジスタ,
ドライバ回路,インバータ,アナログスイッチ,トラン
スファゲートなどの半導体素子トランジスタ素子が形成
された領域である。表示パネル11aは、2つのソース
ドライバ回路からなるソースドライバ回路群1052a
と1052bから構成されている。(図129)からも
明らかなように、継ぎ目となるAの範囲には半導体素子
は形成されていない。形成されているのはAl等のメタ
ル配線のみである。つまり、Aの範囲には(図129)
に示すように電源配線1291,制御信号線1292等
を形成し、スイッチング素子等の半導体素子を形成しな
い。このAの範囲はレーザヘッド1282(つまり、1
スキャンする幅)の間に該当し、半導体の特性が悪いか
ら良好な半導体素子を形成できないためである。Aの範
囲(幅)はエキシマレーザ等のアニール手段の特性によ
るが、通常20μmから100μm程度である。
【0377】以上のように、本発明の表示パネルでは、
あらかじめレーザヘッドの間に位置する箇所に、ドライ
バ素子となる半導体素子を形成しないことを特徴として
いる。
【0378】Aの範囲には半導体素子を形成しないの
で、この範囲に本来形成(構成)すべき半導体素子はS
1の部分に形成する。そのためAの近傍のドライバ回路
は点線に示すように幅が広い範囲にわたっている。Aの
範囲間にある画素電極354にはソース信号線414
(414e,414f,414g,414h等)を配線
する必要がある。そのため、ソース信号線414は図に
示すように放射状に形成している。
【0379】(図128)に示すようにレーザレッドは
まず1282aの位置に位置決めされ、ゲートドライバ
1051aのアモルファスシリコン膜にレーザ光を照射
し、レーザアニールすることによりポリシリコン膜を形
成する。次にゲートドライバ1051bを形成する箇所
に移動し、アモルファスシリコン膜にレーザ光を照射
し、レーザアニールする。その後、レーザヘッドは12
82bの位置に移動し、ゲートドライバ1051c位置
にレーザ光を照射しレーザアニールを行い、またゲート
ドライバ1051d位置にレーザー光を照射しレーザア
ニールを行う。
【0380】ソースドライバの箇所も同様にレーザヘッ
ドを1282cの位置に移動し、ソースドライバ105
2aの形成位置にレーザ光を照射し、その後、1052
e位置、1052bおよび1052c位置、1052f
および1052g位置、1052d位置、1052h位
置に移動してレーザアニールを行い、ポリシリコン膜を
形成する。
【0381】なお、本発明はソースドライバ回路もしく
はゲートドライバ回路等の従来、連続して形成していた
半導体素子を、レーザヘッドの幅等の装置の規制により
分割することを特徴とするものである。したがって、レ
ーザヘッドを1282c位置から移動し、1052a位
置、表示領域61aの半導体膜を完成した後、連続して
1052e位置に半導体膜を形成してもよいことは言う
までもない。次のスキャンは1282d位置から開始す
る。
【0382】表示領域61は(図130)に示すように
スイッチング素子1302および画素電極345が形成
されている。このうち半導体膜の形成が必要な箇所はゲ
ート端子1302部のみである。つまり、画素コンタク
トホール1301,ドレイン端子1303,ソース端子
1304,ソース信号線414,ゲート信号線415の
箇所にはレーザアニールする必要がない。
【0383】そこでTFT等のスイッチング素子572
を形成する位置にのみ、(図131)に示すようにレー
ザ光をスポット状に照射してレーザアニールを行う。レ
ーザスポット1311は5(μm)〜30(μm)づつ
少しずらしながら、さらに好ましくは5(μm)〜15
(μm)づつレーザスポットを重ねることにより良好な
半導体膜が形成される。このレーザスポット1311位
置上にTFT572等を形成する。
【0384】スポット状のレーザ光は(図133)に示
すように、レーザ光1331をポリゴンミラー1332
に照射し、第1レンズ1333および第2レンズ133
4を用いてガラス基板1281に照射する。一度の位置
決めで照射できる範囲Wは30(cm)程度である。こ
の範囲外の箇所はレーザヘッドを移動し、位置決めを再
度行い、照射する。
【0385】スリット状のレーザ光を照射する装置の概
要は(図134)に示す。レーザ光1331をレーザミ
ラー1341a,1341b,1341cで反射しなが
ら結像光学系1343に導く。結像光学系1343は
(図134)に示すようにスリット状ビーム1342を
形成し、このビーム1342をガラス基板1281に照
射してレーザアニールを行う。なお、この光学系におい
てホモジナイザを用いるとよい。
【0386】(図135)に示すように(図134)の
光学系にスリット1351を配置してもよい。スリット
1351は画素ピッチにあわせて形成されたレーザ光出
射穴1352が形成されている。このスリットを表示領
域61に順次移動させることにより、(図133)に示
すようなポリゴンミラー1332を用いずとも一度に一
画素行に該当する範囲の画素TFTの箇所にレーザ光を
照射できる。したがって、高速にレーザアニールを行う
ことができる。
【0387】(図132)に示すように第1ステージ
(第1工程)で、まずガラス基板1281のマーカ13
21を画像処理することにより位置検出を行い、ガラス
基板1281の位置決めを行う。マーカ1321はアレ
イ形成プロセスでの使用するアライメントマーカであ
る。位置決め行レーザヘッド1282a,1282cを
操作し、必要箇所をレーザアニールする。なお、レーザ
ヘッド1282は1つで行っても、また複数用いてもよ
い。
【0388】次に第2ステージ(第2工程)でもマーカ
1321により位置決めを行い、今度はポリゴンミラー
1332を用いた光学系により、TFTを形成する箇所
のレーザアニールを行う。なお、第1工程と第2工程と
をいれかえてもよく、また第1工程と第2工程とを同時
で(同一工程で)行ってもよい。
【0389】(図136)は本発明の表示装置を5つ用
いた立体表示装置である。(図137)は表示パネル1
1eを取りはずして上から見た場合の説明を行うための
図である。表示パネル11eは物体等を上面から見たと
ころを表示し、11aは物体等を前面から、11bは右
側から、11dは左側から11cは後側からみたところ
を表示する。その後、表示パネル11eの反対面に、下
側から見たところを表示する表示パネルを配置してもよ
い。
【0390】(図136)に示す立体表示装置を用いる
ことにより製図図面,コンピュータグラフィック,模型
等を立体的に表示することが容易になる。
【0391】表示パネル11は四角筐体1361に取り
付けられている。また、1つの側面に電源コネクタ10
48およびVGAコネクタ1047が取りつけられてい
る。各表示パネル11は(図142)に示すようにパー
ソナルコンピュータ1102に接続されたグラフィック
ボード1101に接続されている。グラフィックボード
1101aがメインボードであり、他のグラフィックボ
ード1101b,1101c,1101d,1101e
はスレーブボードである。このように接続することによ
り表示パネル11a,11b,11c,11d,11e
に画像を容易に表示することができる。
【0392】(図137)に示すように四角筐体136
1の中央部に白色光を発生する蛍光ランプ1381が配
置されている。この蛍光ランプ1381を用いず、各表
示パネル11の裏面にそれぞれバックライト12を配置
してもよい。ここでは説明を容易にするため蛍光ランプ
1381を用いるとして説明する。表示パネル11は
(図118)の構成にしたり(図120)(図121)
(図124)などの構成を採用することが好ましい。こ
のように本明細書に説明している事項はすべて記載して
いなくとも相互に組み合わせて用いてもよい。
【0393】(図138)は断面図である。回路基板1
384には表示パネル11の映像信号処理回路、ランプ
1381の駆動回路が形成されている。ランプ1381
は白色光を発光するが、場合によっては赤色光などの単
色光等を発生するものでもよく、その他、白色LED,
単色LED,EL発光体,蛍光管等でもよい。
【0394】蛍光ランプ1381はソケット1382に
取りつけられ、またこのソケット1383は高さが調整
できるランプ台1383に積載されている。ランプ台1
383はネジ式あるいはスプリング式により高さがすべ
ての表示パネル11を均一に照明できる位置に設定でき
るようにしている。
【0395】各表示パネル11とランプ1381との間
には、光制御部1385が配置されている。光制御部1
385はランプ1381からの光を表示パネル11の全
域にわたり均一に照明するために用いる。具体的には
(図139)の構成である。ランプ1381から放射さ
れた光はスモーク板1391に入射する。そのスモーク
板1391の光出射側には凸フレネルレンズ321が配
置されている。フレネルレンズ321は、正弦条件を良
好にするため平面部と光源1381側に向けている。こ
のフレネルレンズ321は発光源1381から放射され
る光を平行光に変換して表示パネル11を照明するため
のものである。フレネルレンズ321の出射側には、プ
リズム板32およびプリズム板32あるいはフレネルレ
ンズ321の溝の影響を軽減するため拡散シート31が
配置されている。
【0396】(図140)に示すようにアンプ1381
から放射される光において、光制御部1385のA領域
に入射する光263aは垂直となり、かつ光路長も短
い、しかし、B領域に入射する光263bは斜め方向と
なりかつ光路長も長くなる。そのため矢印方向からA部
を見る(つまり表示パネル11の中央部を見る)とラン
プ1381の像がみえてしまう。
【0397】この対策のため、本発明では(図141)
に示すように、スモーク板1391に中央部に大きな光
拡散部171aをその周辺にいくにしたがって小さくな
る拡散部171を配置している。光拡散部としては(図
16)に示すものを用いればよい。このように構成する
ことによりA領域に入射する光は適度に拡散もしくは遮
光されて矢印方向からみてもランプ1381像を見えな
くすることができる。
【0398】なお、(図138)の空間1386内はフ
ァン(図示せず)により空気を循環させることにより、
表示パネル11の温度を一定に保っている。またランプ
1381は蛍光ランプの他、蛍光管,ハロゲンランプ,
超高圧水銀灯,メタルハライドランプ,タングステンラ
ンプ,クリプトンランプ等でもよい。 (実施の形態13)本発明の表示パネルおよび表示装置
は、液晶モニタだけでなく(図143)に示すようなポ
ケットテレビにも用いることができる。ポケットテレビ
には音量を可変できるスライドキー1433,選局する
チューナキー1432が設けられている。またワンタッ
チで20分,30分,60分というようにタイマーをセ
ットする時間とセットするスイッチ(タイマーセットス
イッチ)1431が設けられている。また、本発明のポ
ケットテレビは浴室でも使用できるように、(図14
4)に示すように表示パネル11の表面に透明電極14
41が形成されている。この透明電極1441にリード
線1442を介して電流を流す。すると透明電極144
1は発熱し、表示パネル11の表面についた水滴を除去
する。また、表示パネル11の表面を保護および水滴が
つきにくいようにエンボス加工したシート1444が配
置もしくは形成もしくは接着剤1443で取りつけられ
ている。リード線1442は接着剤1445で固定され
る。なお、エンボス加工シート1444の裏面に透明電
極1441を形成しておいてもよい。
【0399】表示画像のコントラストを最も良好に見え
るように調整するには工夫がいる。なぜならば表示画像
を表示した状態では映像の内容によって、良好に見える
角度が異なるからである。たとえば黒っぽいシーンの画
面ではどうしても黒を中心に表示パネルの角度を調整し
てしまうし、白ぽいシーンの画面では白表示を中心に表
示パネルの角度を調整してしまう。しかし、映像がビデ
オ画像(動画)である場合、表示されるシーンは次々と
変わっていくため、最適な調整を行うことは困難であっ
た。
【0400】本発明はこの課題を解決するためモニター
表示部を設けたものである。(図143)は黒表示のモ
ニター表示部1434aと白表示のモニター表示部14
34bとを設けた一実施例である。ただし、必ず両方の
モニター表示部1434,1434bが必要ではなく、
必要に応じて一方だけでもよい。
【0401】モニター表示部1434aは映像の黒表示
を示す。モニター表示部1434bは映像の白表示を示
す。観察者は、モニター表示部1434の黒表示と白表
示とが最良となるように調整して、表示領域11を見る
角度を調整する。一般的に室内では照明光が表示領域に
入射する方向は固定されているため、一度、表示領域の
角度を調整すればよい。
【0402】モニター表示部1434は液晶層353の
光変調状態を示すものである。つまり、表示パネル11
の周辺部かつ液晶が充填された箇所にモニター表示部1
434が形成されている。
【0403】黒表示のモニター表示部1434aには、
モニター電極(図示せず)が形成されており、たえず、
対向電極355とモニター電極間の液晶層には交流電圧
が印加されている。この交流電圧とは最も画像の黒表示
となる電圧である。また、液晶層353の部分には電極
は形成されておらず、常時散乱状態である(白表示)。
【0404】以上の構成により常時黒表示部と常時白表
示部を作製できる。観察者はこの常時黒表示部(モニタ
ー表示部1434a)と常時白表示部部(モニター表示
部1434b)とを見ながら(白表示と黒表示とがベス
トになるように調整しながら)、表示領域の角度を調整
する。したがって、表示領域を見ずとも容易に最良に見
えるように角度調整を行うことができる。
【0405】(図143)において、モニター表示部1
434は液晶層353を利用して構成あるいは形成する
としたが、これに限定するものではない。たとえばモニ
ター1434aは透明基板の裏面に反射膜(反射板等)
を形成または配置したものでもよい。つまり疑似的に透
明の液晶層353を作製するのである。これが黒表示を
示すことになる。また、モニター1434bは拡散板
(拡散シート)の裏面に反射膜(反射板等)を形成また
は配置したものでもよい。拡散板の散乱特性は液晶層3
53の特性と同等にする。これが白表示を示すことにな
る。また、単に反射板あるいは拡散板(シート)で代用
することもできる。以上のような疑似的に液晶層353
と近似させたものを形成または配置することにより、モ
ニター表示部を構成できる。
【0406】なお、モニター表示部1434は表示部と
別個にモニター表示部専用のパネルを製造し、これに黒
表示1434a,白表示1434bのうち少なくとも一
方を形成したものを取りつけてもよい。また、表示パネ
ル11が透過型表示パネルの場合は、この表示パネルの
液晶層、もしくは疑似的に作製等したものを用いればよ
いことは言うまでもない。また、モニター表示部143
4は表示領域の周辺部を取り囲むようにして形成または
配置してもよい。
【0407】(図143)に示すような、モニター表示
部1434は、表示パネル11がPD表示パネルである
場合を主として説明したが、これに限定するものではな
く、他の表示パネルの場合(STN液晶表示パネル、E
CB表示パネル、DAP表示パネル、TN液晶表示パネ
ル、強誘電液晶パネル、DSM(動的散乱モード)パネ
ル、垂直配向モード表示パネル、ゲストホスト表示パネ
ルなど)にも適用することができる。
【0408】たとえばTN液晶表示パネルでは、白表示
と黒表示のうち少なくとも一方の表示モニター1434
を、実際にモニター用の液晶層を形成して、もしくは疑
似的に液晶層と等価の表示モニター部1434を形成す
る。反射電極が鏡面の場合も微小な凹凸が形成された場
合も同様である。
【0409】モニター表示部1434を配置する技術的
思想は、表示パネル11が反射型の表示パネルを用いた
映像表示装置に限定されるものではなく、透過型の表示
パネルを用いた映像表示装置にも適用することができ
る。白黒の表示状態をモニターするという概念では表示
パネルが反射型であろうと透過型であろうと差異はない
からである。また、この技術的思想は表示パネルの表示
画像を直接観察する表示装置だけでなく、ビューファイ
ンダ、投射型表示装置(プロジェクター)、携帯電話の
モニター、携帯情報端末、ヘッドマウントディスプレイ
などにも適用できることは言うまでもない。 (実施の形態14)また、(図145)に示すように、
本発明の表示パネルおよび表示装置はオシロスコープ用
のデジタルカメラにも用いることができる。(図14
5)においてオシロスコープの画面をカバーするカバー
1453がカメラ本体1451に取り付けられている。
また、カメラ本体1451には撮影モード,編集モー
ド,文字入力モード等を切り換えるモード切り換えスイ
ッチ1455、表示状態(画像入力状態)を切り換える
表示切り換えスイッチ1454、およびシャッタ145
2が設けられている。
【0410】本発明のデジタルカメラは波形を取り込む
ことと、注釈を手書き入力することができる。また、
(図146)に示すように入力した波形データはパソコ
ンで処理することによりウインドウ表示領域1461a
として表示され、手書き入力されたデータは同様にウィ
ンドウ表示領域1461bとして表示される。手書き入
力されたデータは同様にウィンドウ表示領域1461b
として表示される。この表示領域はデータ処理(手続き
文字は文字認識処理すること)によりウインドウ表示領
域1461cと一体化される。
【0411】手書き文字を入力するため、本発明の表示
パネルは(図147)に示す構造となっている液晶層3
53として、PD液晶を用いている。PD液晶は固体で
あるため、液晶層353を押圧しても変形しないし、ま
た、表示状態が変化することもない。液晶層353に接
して(図148)に示すようにストライプ状の対向電極
355が形成されている。ストライプ状対向電極355
は液晶層353の対向電極となるとともに、ペン147
2の位置検出手段としても用いる。透明シート1471
の裏面にもストライプ状電極1473が形成されてお
り、対向電極355とストライプ状電極1473とはビ
ーズ1475を介して対面されている。ビーズ1475
とは通常(ペンで押圧(圧力を印加)されていない)状
態でストライプ状電極1473と対向電極355とを非
接触にするためのものである。好ましくは樹脂ビーズを
用いる、また、ゴム,スポンジ等の緩衝物を用いてもよ
い。
【0412】ストライプ状電極1473と対向電極35
5との間tは50(μm)以上300(μm)以下とす
る。またストライプ状電極1473と対向電極355と
は直交状態に配置されている。ペン1473により透明
シート1471が押圧されるとしたと言えば(図14
8)のP点)、ストライプ状電極1473cと対向電極
355c間に電流が流れる。この電流の大きさ等を測定
することによりそのため座標検出を行うことができる。
したがって、ペン入力座標位置を計測することができ、
この座標位置からビットマップとしての文字入力を行う
ことができる。
【0413】(図147)の表示パネルは対向基板35
1を有さないため軽量化を実現できる。また、界面が少
なく表面反射がなく光利用効率が高い。好ましくは透明
シートの表面に反射防止膜481を形成しておく、また
透明シートの上に保護シートを添付して用いることが好
ましい。
【0414】(図145)において手書き文字入力は、
導電体膜の接点位置により行うとしたがこれに限定する
ものではなく、圧電方式、電磁方式、導電シート方式、
静電あるいは静電誘導方式、メカニカルな接点を用いた
方式、光学的に位置を検出する方式等であっても良い。 (実施の形態15)本発明の表示パネル、表示装置はビ
デオカメラ等のビューファインダにも用いることができ
る。以下、まず従来のビューファインダについて説明を
行う。
【0415】なお、本明細書では少なくとも発光素子な
どの光源(光発生手段)と、液晶表示パネルなどの自己
発光形でない画像表示装置(光変調手段)を具備し、両
者が一体となって構成されたものをビューファインダと
呼ぶ。
【0416】また、ビデオカメラとはビデオテープを用
いるカメラの他に、FD、MO、MDなどのディスクに
映像を記録するカメラ、電子スチルカメラ、デジタルカ
メラ、固体メモリに記録する電子カメラも該当する。
【0417】ビューファインダの外観形状の一例を(図
149)に示す。また、従来のビューファインダの断面
の構成を(図150)に示す。1491はボデー、14
92は接眼カバー、1502は接眼リングである。ボデ
ー1491には液晶表示パネル11、光源としてのバッ
クライトなどの光源が格納されている。接眼リング15
02の内部には、拡大レンズ1503が配置されてい
る。接眼リング1502の挿入度合いの調整により観察
者の視力に合わせてピント調整ができる。
【0418】表示パネル11は、液晶層の膜厚が4〜5
μm程度であり、モザイク状の樹脂からなるカラーフィ
ルタを有する。また、TN液晶表示パネルの両側にそれ
ぞれ偏光子349a、検光子349bとして機能する偏
光板が配置されている。ビューファインダは取り付け金
具1493によりビデオカメラ本体に装着される。
【0419】(図151)に主要要素の斜視図を示す。
光源は、内部に蛍光管が配置された蛍光管ボックス15
01と、その全面に配置される拡散板31とで構成され
ている。拡散板31は、蛍光管ボックス1501からの
出射光を拡散し輝度が均一な面光源にするために用い
る。
【0420】従来のビューファインダの光発生手段とし
ては、棒状の蛍光管を用いる。蛍光管は液晶表示パネル
の表示領域の対角長が1インチ程度と小型の場合は直径
が2〜5mmのものを用いる。液晶表示パネルの表示領
域の対角長が1インチ以上の場合は前記蛍光管を複数本
用いる場合が多い。蛍光管からは前方及び後方に光が放
射される。蛍光管とTN液晶表示パネル11の間には拡
散板31を配置する。拡散板31は蛍光管からの光を拡
散させ、面光源化するために用いられる。前記拡散板3
1により面光源が形成され、前記面光源からの光が液晶
表示パネル11に入射する。面光源の光発散面積は液晶
表示パネル11の画像表示領域(有効表示領域)と同一
もしくはそれ以上である。なお、蛍光管と拡散板31を
用いずに面発光源を形成する発光素子もある。通常、平
面蛍光ランプと呼ばれるものであり、ウシオ電機(株)
等が製造、販売している(たとえば品名、UFU07F
852等)。
【0421】以上のようにして、発光素子からの光は拡
散板31により散乱され、面光源が形成される。前記面
光源からの光は偏光板349aにより直線偏光に変換さ
れる。TN液晶表示パネル11は、前記直線偏光の光
を、印加された映像信号にもとづき変調する。偏光板3
49bは変調度合いに応じて光を遮光もしくは透過させ
る。以上のようにして画像が表示される。表示画像は偏
光板349bと観察者間に配置された拡大レンズ150
3により拡大して見ることができる。
【0422】ビデオカメラは携帯性、操作性の点からコ
ンパクト・軽量であることが要求される。そのため、ビ
ューファインダ用ディスプレイとして、液晶表示パネル
が導入されつつある。ところが、現状では液晶表示パネ
ルを用いたビューファインダの消費電力はかなり大き
い。
【0423】例えば、有効表示領域が0.5インチTN
液晶表示パネルを用いたビューファインダの消費電力
は、TN液晶表示パネル11とその駆動回路が0.3
W、光源が約0.4Wを消費し、計0.7Wという例が
ある。ビデオカメラは、コンパクト性および軽量性を確
保するために、バッテリー(電池)の容量が限られてい
る。ビューファインダの消費電力が大きい場合には、連
続使用時間が短くなるので大きな問題となる。近年、特
にビデオカメラの小型化が要望され、それにつれ、積載
できるバッテリー容量も限られてきており、ますますビ
ューファインダの低消費電力化の実現は不可欠となりつ
つある。
【0424】また、蛍光管および反射板からなる螢光板
ボックス1501は、輝度むらの少ない面光源にする必
要がある。そこで、TN液晶表示パネル11と蛍光管間
に拡散板31を配置する。光拡散度の低い拡散板31を
用いると、蛍光管の発光パターンが現れ、それが液晶表
示パネル11の表示領域を通して見え、表示品位を低下
させる。そのため、拡散板31は拡散度の高いものを用
いるが、一般に拡散度を高くすると拡散板31の光透過
率が低下する。また、拡散板を出射する光のうち観察者
の眼に到達する光束量が低下し、光利用率が低下する。
【0425】発光素子の大きさも課題である。面光源を
得るためには少なくとも発光面積は液晶表示パネル11
の有効表示領域の面積よりも大きい必要がある。したが
って、当然のことながら大きいものとなる。また、蛍光
ランプの入力電圧が高いことも課題である。通常5V程
度の直流電圧をインバータおよび昇圧コイルを用いて1
00〜200Vの交流電圧にして用いる必要がある。前
記インバータ、昇圧コイルの総合電力効率は80%程度
しかなく、ここでも電力損失が発生する。もちろん、昇
圧コイルも大きく、相当の体積を必要とする。一例とし
て、ウシオ電機(株)の0.7インチ液晶表示パネル用
平面蛍光ランプと昇圧コイルとを組み合わせたモジュー
ルサイズ(品名UFU07F852)では幅22.7m
m、高さ22.8mm、奥行き11.3mmもあり、ま
た、ガラス製であるため重量も重い。また高い交流電圧
を用いるため不要ふく射も大きく、液晶表示パネルにビ
ート障害をひきおこす。さらに蛍光管(冷陰極方式のも
の)は暗黒状態では点灯しない、気温が低いと点灯しな
いという課題もある。
【0426】本発明の目的は従来の例陰極方式の蛍光管
の課題を解決する発光素子、低消費電力、小型、軽量の
ビューファインダおよびそれを用いたビデオカメラなど
を提供することである。
【0427】(図156)は本発明のビューファインダ
の断面図である。(図156)のビューファインダは本
発明の反射型の表示パネル11を用いている。特にPD
液晶表示パネルを用いることが好ましい。表示パネル1
1の出射面には凸レンズ1521が光結合層122を介
して接着されている。光結合層122は凸レンズ152
1と表示パネル11間の界面を低減し、光利用効率を向
上させかつ、不要なハレーションの発生を防止する。
【0428】凸レンズの斜め上方には蛍光管あるいは白
色LED121等の発光素子が配置されている。発光素
子121から放射された光263aは(図154)に示
すように凸レンズ1521により狭指向性の光263b
となり、表示パネル11の反射電極にθの角度となり入
射する。液晶層353が透明状態の時は反射し反射光2
63cとなり、また、液晶層353の光変調状態により
入射光263bを散乱させる。散乱した光は拡大レンズ
1503に入射する。
【0429】凸レンズ1521は液晶層353で変調さ
れた光を集光する機能も有する(図154の263dを
参照)。そのため表示パネル11の有効径に対して拡大
レンズ1503の有効径が小さくてすむ。したがって拡
大レンズ1503を小さくすることができビューファイ
ンダを低コスト化、および軽量化できる。
【0430】なお、(図154)において表示パネル1
1はPD液晶表示パネルとして説明したがこれに限定す
るものではなく、TN液晶表示パネルのように偏光方式
の表示パネルを用いてもよい。
【0431】また(図154)において、凸レンズを表
示パネル11に取りつけるとしたが、これに限定するも
のではなく、(図155(a))に示すように、表示パ
ネル11の入射型の両凸レンズを配置してもよく、(図
155(b))に示すように平凸レンズの平面部を光源
121側に向けて配置してもよい。また(図155
(c))のようにフレネルレンズでもよく、また(図1
55(d))のように凸レンズの一部を用いてもよい。
その他、回折現象を用いて表示パネル11に光を入射さ
せてもよい。
【0432】本発明のビューファインダは(図157)
に示すように拡大レンズ1503と表示パネル11間の
距離を短くすることができる。つまりビューファインダ
を使用しない時は(図157)の状態にしてコンパクト
にすることができる。また(図156)のように使用状
態にすると筐体1491に取りつけられたセンサにより
自動的に表示パネル11に電源が印加されるように構成
されている。
【0433】このような構成を実現するには、筐体を1
491aと1491bの2つの分離し、筐体1491a
に拡大レンズ1503等を配置し、筐体1491bに表
示パネル11を配置すればよい。
【0434】(図152)も本発明の反射型の表示パネ
ルを使用したビューファインダの構成図である。(図1
52)では凸レンズ1521(以後、フロントレンズと
呼ぶ)の側面には白色LED等の発光素子121が取り
付けられている。フロントレンズ1521は(図15
4)に説明したように集光機能(光線263dを参照)
を有する。また、フロントライトとしての機能を有す
る。フロントレンズ1521は(図152(b))に示
すように表示パネル11の前面に配置され、レンズ15
21の側面に発光素子121aと121bが取りつけら
れている。発光素子121は画像表示に有効な光が通過
しない領域(無効領域)に配置する。
【0435】(図153)で示すように発光素子121
から放射された光263aは凸レンズ1521の界面で
反射し反射光263bとなり、表示パネル11の液晶層
353に入射する。また、光263cは直接表示パネル
11の液晶層353に入射する。フロントレンズ152
1は凸面となっているため光263aが凸面に入射する
角度θは大きくなる。そのためほとんどの光が臨界角以
上となる全反射して効率より表示パネル11を照明でき
る。したがって、フロントレンズ1521は照明光学系
として機能するとともに集光レンズとして機能する。
【0436】発光素子121は複数配置せずとも1つで
もよい。また、点減されることにより容易に表示パネル
11の照明輝度を変更できる。点減は白色LEDを用
い、流す電流のデューティ比(オンオフ比)を変化させ
て行う。デューティ比の同期は60Hz以上にすること
が好ましい。また、白色LEDの裏面には放熱板を取り
付けることが好ましい。また、フロントレンズ1521
はAIRコート処理をほどこしておく。
【0437】(図159)は放物面鏡が形成された透明
ブロック1592で0点に配置された点光減121から
の光を略平行光に変換し、表示パネル11を照明するも
のである。表示パネル11は本発明等の透過型のものを
使用する。
【0438】放物面鏡は(図160)に示すように焦点
0を中心とする凹面鏡であり、焦点0から放射された光
を反射面1583で反射させることにより平行光に変換
するものである。ただし、本発明の使用するものは完全
な放物面鏡に限定するものではなく、だ円面鏡等でもよ
い、つまり発光源から放射される光を略平行光に変換す
るものであれば何でもよい。また、発光素子は点光源に
限定するものではなく、たとえば細い蛍光管のように線
状の光源でもよい。この場合は放物面は2次元状の放物
面でもよい。
【0439】(図160)に示すように発光素子が点光
源の場合、使用部分1601は斜線部であるこの使用部
1601に裏面にAlなどの膜を蒸着して反射面159
2を形成する。反射面はAl,Agの金属材料の他、誘
電体ミラーあるいは回折効果を用いたものでもよい。ま
た、他の部材に反射面1592を形成して取りつけても
よい。
【0440】(図159)に示すように焦点は0点にあ
るが、このように配置するとビューファインダの大きさ
が大きくなる。そのため放物面を形成した透明ブロック
1592(A)に透明板1591(B)を接続した構成
をしている。AとBの部分は一体化成型してもまた分離
して形成し、その後、接着してもよい。
【0441】白色LED121から放射された光は透明
板1591内を全反射し(反射光263a,263b,
263c,263d)放物面鏡(凹面鏡)1583に入
射する。入射した光263d狭い指向性の光263eに
変換され、表示パネルに入射し、フィールドレンズ15
81で集光された拡大レンズ1503に入射する。フィ
ールドレンズ1581はフロントレンズ1521等と同
様にポリカーボネート,ゼオネックス,アクリル樹脂、
ポリスチレン樹脂等で形成する。透明ブロック1592
も同様の材料で形成する。中でも透明ブロック1592
はポリカーボネートで形成する。ポリカーボネートは波
長分散が大きい。しかし、照明系に用いるのであれば色
ずれの影響は全く問題がない。したがって、屈折率が高
いという特性を生かせるポリカーボネート樹脂で形成す
べきである。屈折率が高いため、放物面の曲率をゆるく
でき、小型化が可能になる。
【0442】なお、反射面1583をAl等の金属薄膜
で形成した場合は、酸化を防止するため、表面をUV樹
脂等でコートするか、もしくはSiO2,フッ化マグネ
シウム等でコーティングしておく。
【0443】白色LED121の裏面には放熱板159
3を配置している。LED14の発光効率が悪いため、
投入電力の大部分は熱となる。この熱は放物板1593
に伝達され、効率よく空気中に放熱される。
【0444】白色LED121から出射する光には色む
ら/輝度ムラがあるため、(図159)に示すように出
射側に拡散シート(拡散板)31を配置または形成する
とよい。拡散板31はフロスト加工したガラス板,チタ
ンなどの拡散粒子を含有する樹脂板あるいはオパールガ
ラスが該当する。また、キモト(株)が発売している拡
散シート(ライトアップシリーズ)を用いてもよい。拡
散板31により色むらがなくなり、また、拡散板31の
面積が発光領域となるため、拡散板31の大きさを変更
することにより発光面積を自由に設定することができ
る。
【0445】拡散板31は板状のものの他、樹脂中に拡
散剤を添加した接着剤であってもよく、その他、蛍光体
を厚く積層したものでもよい。蛍光体は光散乱性が高い
からである。拡散部は31に半球状に形成することによ
り指向性が広がり、また表示領域の周辺部まで均一に照
明できるので好ましい。この拡散板(拡散シート)31
がないと、表示画像に色むらが生じるので配置すること
は重要である。また白色LEDの色温度は6500ケル
ビン(K)以上と9000(K)とのものを用いること
が好ましい。
【0446】また、白色LED121の光出射側に色フ
ィルタ(図示せず)を配置または形成することにより発
光色の色温度を改善することができる。特に発光素子1
21が白色LEDの場合、青色に強いピークの光がでる
帯域があり、また、このピークはLEDのバラツキが大
きい。そのため、表示パネル11の表示画像の色温度バ
ラツキが大きくなる。色フィルタを配置することによ
り、表示画像の色温度のバラツキを少なくすることがで
きる。特に発光素子121として白色LEDを用いる場
合、青色光の割合が多いので表示パネル11のカラーフ
ィルタの色にあわせて、重点的に対策する。
【0447】なお、色フィルタに添加する色素等を拡散
板31中に添加すれば、色フィルタは必要でなくなるこ
とは言うまでもない。つまり、色素,染料を拡散板に添
加したものを拡散板31とすればよい。また、色フィル
タと誘電体多層膜からなるとして干渉膜フィルタを用い
てもよい。
【0448】発光素子の光出射に凸レンズ(図示せず)
を取り付けてもよい。このように凸レンズを取り付ける
ことにより狭指向性の発光素子121を得ることができ
る。凸レンズは樹脂レンズ,ガラスレンズのいずれであ
ってもよい。また、凸レンズ形状が凸のみに限定される
ものではなく、フレネルレンズ等の板状であっても凸レ
ンズである。つまり集光機能を有するものを凸レンズと
呼ぶ。
【0449】(図159)はチップ形のLEDである
が、(図158)等に示すように樹脂モールドしたLE
Dを発光素子121として用いてもよい。(図158)
等において発光チップは樹脂モールドされており、光出
射側は樹脂レンズとなっている。底面は反射板が形成ま
たは配置され、側面にも反射板が形成もしくは配置され
ている。そのためチップからの光はすべて前面に出力さ
れ、樹脂レンズで集光される。その他発光素子としてオ
プトニクス社のルナシリーズ等の発光管を用いてもよ
い。
【0450】白色LED121がチップタイプの場合、
発光領域の直径は1(mm)程度である。放物面が大き
い場合、表示パネルの有効表示領域の対角長が長い場
合、直径1(mm)の対角長では小さい場合がある。つ
まり表示パネル11に入射する光の指向性が狭くなりす
ぎる。拡大レンズ1503の画角設計にもよるが、発光
素子14の発光領域が小さいと、接眼カバー1492か
ら少し眼の位置をはなすと表示画像がみえなくなる。し
たがって、(図159)に示すように光出射側に拡散板
31を配置して、発光面積を大きくするとよい。
【0451】白色LED121は定電流駆動を行う。定
電流駆動を行うことにより温度依存による発光輝度変化
が小さくなる。また、LED121はパルス駆動を行う
ことにより発光輝度を高くしたまま、消費電力を低減す
ることができる。パルスのデューティ比は1/2〜1/
4とし、周期は50Hz以上にする。周期が30Hzと
か低いとフリッカが発生する。
【0452】LED121の発光領域の対角長d(m
m)は、表示パネル11の有効表示領域の対角長(観察
者が見る画像表示に有効な領域の対角長)をm(mm)
としたとき以下の関係を満足させることが好ましい。
【0453】
【数26】(m/2)≦d≦(m/15) さらには、以下の関係を満足させることが好ましい。
【0454】
【数27】(m/3)≦d≦(m/10) dが小さすぎると、表示パネル11を照明する光の指向
性が狭くなりすぎ、観察者が見る表示画像は暗くなりす
ぎる。一方、dが大きすぎると、表示パネル11を照明
する光の指向性が広くなりすぎ表示画像がコントラスト
が低下する。一例として表示パネル11の有効表示領域
の対角長が0.5(インチ)(13(mm))の場合、
LEDの発光領域は対角長もしくは、直径は2〜3(m
m)が適正である。発光領域の大きさはLEDチップの
光出射面に拡散シート31をはりつけるもしくは配置す
ることにより、容易に目標にあった大きさを実現でき
る。
【0455】略平行光とは指向性の狭い光という意味で
あり、完全な平行光を意味するものではなく、光軸に対
し絞りこむ光線であっても広がる光線であってもよい。
つまり面光源のように拡散光源でない光という意味で用
いている。
【0456】表示パネル11としては、本発明の表示パ
ネルを用いる。表示パネル11はNBモードのPD液晶
表示パネルである。したがって、画素が黒表示の場合は
液晶層353は透明状態であり、照明263e光はその
まま画素電極354を透過する。一方、画素が白表示の
場合は、液晶層353は散乱状態であり、画素に入射し
た照明光263eは散乱光となる。
【0457】PD液晶表示パネルの場合、入射光の波長
依存性と思われるが、R,G,Bの各画素に印加するバ
イアス電位が異なるという問題がある。つまり、対向電
極の電位に対し、3原色の映像信号の電位を個別に調整
する必要がある。特に赤色など長波長の光に対してこの
程度が大きい。個別のバイアス調整を行わなければ、良
好な黒表示を行うことができない。この現象は従来から
よく用いられているTN液晶では生じない。
【0458】そのため、3原色の映像信号のうち1つを
基準としてバイアス電圧の調整をする必要がある。たと
えば、Rの映像信号に対し、V1なるバイアス電圧と印
加し、Bの映像信号に対してV2なるバイアス電圧を印
加する。このことは3原色がシアン、イエロー、マゼン
ダの場合も同様である。つまり、映像信号の中心値を
R,G,Bごとにと変化させる。
【0459】液晶層353で散乱した光を吸収するた
め、ボデー1491の内面を黒色あるいは暗色にしてお
く。ボデー1491で散乱光を吸収するためである。表
示パネル11の無効領域(画像表示に有効な光が通過し
ない領域部分)に黒塗料を塗布しておくことは有効であ
る。
【0460】液晶層353は画素電極354に印加され
た電圧の強弱にもとづいて入射光を散乱もしくは透過さ
せる。透過した光は拡大レンズを通過して観察者の眼2
1に到達する。
【0461】ビューファインダでは観察者がみる範囲は
接眼ゴム等により固定されているため、ごく狭い範囲で
ある。したがって狭指向性の光で表示パネル11を照明
しても十分な視野角(視野範囲)を実現できる。そのた
め光源14の消費電力を大幅に削減できる。一例として
0.5(インチ)の表示パネル11を用いたビューファ
インダにおいて、面光源方式では光源の消費電力は0.
3〜0.35(W)必要であったが、本発明のビューフ
ァインダでは0.02〜0.04(W)で同一の表示画
像の明るさを実現することができた。
【0462】観察者は眼21を接眼ゴム1492で固定
して表示画像をみる。ヒントの調整は接眼リング150
2を移動させて行う。また、(図156)に示すような
収縮機構を採用してもよい。
【0463】さらにビューファインダの奥ゆきを短くす
るには、(図161)に示すように透明板1591を薄
くして、透明板1591内で多重全反射させればよい。
この場合は透明ブロック1592は凹面とするよりも
(図161)に示すように平面状とした方が良好な結果
が得られる場合が多い、なお、フィールドレンズ158
1は必ず必要なものではない。しかし、ないと拡大レン
ズ1503の直径が大きくなる。
【0464】また(図162)に示すように表示パネル
11の出射側に透明ブロック1621を配置してもよ
い。反射面1583b部が(図159)のフィールドレ
ンズ1581として機能する。表示パネル11を出射し
た光は263bはミラー1582で反射し、この反射光
263cは反射面1583bに入射し、集光光263d
となって拡大レンズ1503に入射する。
【0465】(図158)は透明光学系を透明ブロック
1592とせず、凹面1583とした実施例である。ま
た、透明板1591を採用せず、ミラー1582aで反
射させてビューファインダの全長を短くしている。他の
動作、構成等は(図159)と同様であるので説明を省
略する。
【0466】なお、発光素子121は1つに限定するも
のではなく、(図163)に示すように複数であっても
よい。発光素子121aから出射した光263aミラー
1582aで反射し、反射した光263bは放物面15
83aに入射して略平行光の光263cに変換されて表
示パネル11を照明する。一方、発光素子121bから
出射された光263dはミラー1582bで反射し、反
射した光263eは放物面1583bに入射してた略平
行光の光263fに変換されて表示パネル11を照明す
る。このように、2つ以上の発光素子を用いることによ
りビューファインダの視野角は拡大する。
【0467】また、(図164)に示すように、凸レン
ズ1651の代わりに凹面鏡を用いてもよい。バックラ
イト1501等から放射された光263aは表示パネル
11を透過し、凹面鏡1641bで集光される。凹面鏡
1641bを反射した光256bは凹面鏡1641aで
方向を曲げられ反射光263cとなる。凹面鏡1641
aの位置を変化させることによりピント調整を行うこと
ができる。
【0468】凹面鏡1641は画像拡大機能を持つ。凹
面鏡のかわりに凸面鏡を用いてもよい。もしくは凹面鏡
と凸面鏡を組み合わせて光学系を構成してもよい。
【0469】表示パネル11が反射型の場合、あるいは
(図100)のように半透過型の場合は、(図165)
に示すように、表示パネル11の全面からランプ121
の光で照明してよい。ランプ121からの光は照明レン
ズ1651で略平行光にし、この略平行光により表示パ
ネル11を証明する。(図165)の構成を採用するこ
とにより表示画像を明るくすることができる。
【0470】(図166)は本発明のビューファインダ
をビデオカメラ本体1662内に組みこんだビデオカメ
ラの斜視図である。ビデオカメラ本体1662には撮影
レンズ1661が取りつけられている。また、直視モニ
ターとして本発明の表示パネル11が取りつけられてい
る。表示パネル11は格納部1663に格納される。
【0471】(図104)(図166)などに示す本願
発明の表示装置などは、情報化時代にマッチするように
ネットワークに対応するように構成されている。(図1
69)はその説明図である。ネットワークは電力ケーブ
ル1696に情報ケーブル1697を併設した構成とな
っている。電力ケーブル1696には変圧器1698、
電力計1696を介して機器用の電力が供給される。一
方、情報ケーブル1697には電話1961外部との情
報接続手段を介してデータ接続できるように構成されて
いる。
【0472】ネットワークは宅内を張り巡らされてお
り、各部屋にはコンセントパネル1694がネットワー
クへの入出力部として配置されている。このコンセント
パネル1694にアンテナから入力したテレビ信号をデ
ジタル化して出力するデジタルチューナ1693、テレ
ビ/モニターなどの本発明の表示装置1692が接続さ
れる。各機器は情報ケーブル1697を介してデジタル
データあるいはアナログデータ、制御データを入出力す
る。信号が映像信号などの場合はHDブランキング、V
Dブランキング時間に表示パネルの画素数、種類、特殊
制御コードなどを伝送するように制御される。また、送
受信する映像データはJPEGあるいはMPEG2のエ
ンコード、デコード処理をして伝送することが好まし
い。またデータは誤差分散方式を用いることが好まし
い。
【0473】(図171)は本発明の表示パネル、装置
あるいはシステムのコンセント1711の説明図であ
る。コンセント1711は電源コンセントと情報コンセ
ントとを一体化している。一体化とはモールドするこ
と、ねじなどを用いて一つの部材に取り付けること、接
着剤などを用いて一つにすること、機械的にかしめて一
つにすることなどが例示される。(図171(a))は
100Vあるいは200V電源の電力ピン1712とス
テレオピンジャックのような形状に構成された情報ピン
1714を一体化した構成であり、(図171(b))
は(図171(a))の構成に加えて接地ピン(アース
ピン)1717を配置したものである。
【0474】コンセント1711の無理なコンセントの
引き抜き、無理な挿入により、情報ピン1714が破損
することを防止するため、コンセントには2つの保持ピ
ン1713が取り付けられている。また、情報ピン17
14の長さは電力ピン1712よりも短く形成されてい
る(図171(c))参照。このように構成することに
よりコンセントが傾いても、あるいは無理な圧力が印加
されても、コードを引っ張られて引き抜かれても破損な
どすることがない。
【0475】また、(図171)に示すようにコンセン
トに段差部1719を形成し、この段差部1719をソ
ケット(メス)1753に形成した穴(図示せず)の丁
度挿入できるようにしておけば保持ピン1713を形成
しなくともよい。また、保持ピン1713などの保持部
(固定部)はパネル1694に形成してもよい。また、
DINコネクタ状に構成してもよい。その他、ミニMD
Rコネクタ状、あるいはアンフェノールコネクタ状に構
成してもよい。
【0476】情報ピン1714は同軸ケーブルとの接続
を想定して2端子(2接点)としているが、これに限定
するものではなく、3端子(3接点)以上に構成しても
よい。また、同軸ケーブルに限定するものではなく、ツ
イストペア線でもよく、その他IEEE1394の端子
としてもよい。また、光ファイバーケーブルでもよい。
その他、RS232C、セントロニクス仕様、USB仕
様であってもよい。また、電話回線、パネルリンクなど
のTMDS仕様、LVDS仕様の差動信号線、ISDN
回線、モデムにより信号多重された信号線であってもよ
い。各仕様に合わせたコンセント1711形状にする。
電線は亜鉛メッキ鋼線、アルミ覆鋼より線、鋼心アルミ
合金より線などでもよい。また、必要に応じて、バリス
タ、ZNR、サージアブソーバ、避雷器を付加しておく
と良い。
【0477】情報ピン1714を用いない構成も考えら
れる。例えば、(図175)に示すようにコンセント1
711に赤外線LED1751を埋め込んだ構成であ
る。パネル1694のソケット(メス)1753には受
光部としてのPINホトダイオード1756を取り付け
る。もちろんコンセント1711にPINホトダイオー
ドを取り付け、ソケット(メス)1753にLEDを取
り付ける構成でもよい。情報ケーブル1697と機器と
のデータの入出力は、LED1751とPINホトダイ
オード1756などの光発光/受光素子を介して行う。
以上のように光発光受光素子を用いれば物理的なピンは
必要でない。したがって、情報ピンとはコンセントと一
体化されたデータ送信あるいは受信部の意味に解釈する
べきである。また、PINホトダイオードはホトトラン
ジスタ、アバランシュホトダイオードなどの他のホトセ
ンサでもよい。データの入出力をするためにはコンセン
ト1711に受光素子と発光素子とを具備させ、またパ
ネルに1694に発光素子と受光素子とを具備させれば
よい。
【0478】その他、データの送受信はホトセンサに限
定するものではなく、リレーなどメカニカルにデータを
送受信するもの、あるいは電磁結合によりデータを送受
信するもの、モデムなどを使用して音響で送受信するも
のでもよい。したがって、情報ケーブル1697は電気
を伝達する配線の他、光ファイバーケーブル、マイクロ
波などを伝達する導波管、音響伝達管でもよい。
【0479】なお、LEDは半導体レーザーでもよい。
また、半導体レーザーで直接に、情報ケーブル1697
としての光ファイバーケーブルに光を入力する構成も考
えられる。また、パネル1694のソケット1753に
は電力PINを挿入する穴1764および保持ピンを挿
入する穴1755が設けられていることは言うまでもな
い。パネル1694は取り付け穴1752で建築部材に
ねじで取り付けられている。
【0480】また、情報ピン1714を使用しない場合
は、(図171(d))に示すように変換プラグ171
6を電力ピン1712に接続して使用する。変換プラグ
1716には延長電力ピン1715が取り付けられてお
り、変換プラグ1716を接続することにより、電力ピ
ン1712と延長電力ピン1715が接続される。
【0481】情報ケーブル1697と電力ケーブル16
96が一体化される場合は(図170)のように構成さ
れる。このように一体化されたケーブルをネットケーブ
ル1703と呼ぶ。ネットケーブル1703の一端は被
覆が剥がされ、銅線1702は電力ピン1712と接続
され、情報ケーブル1697には情報ソケット1701
が接続されている。
【0482】(図172)はネットケーブル1703の
断面構造を図示している。(図172(a))は情報ケ
ーブル1697と電力ケーブル1696とを一体化被覆
1725で一体化したものである。情報ケーブル169
7は、芯線1722のポリエチレン、ポリエステルなど
の絶縁線1721で取り囲まれており、絶縁線1723
の周りを網線からなる外皮線1723が配置されてい
る。外皮線1723の外側はポリエステル、ビニールな
どの合成樹脂からなる保護被覆1726で保護されてい
る。これらの形状は架橋ポリエチレン絶縁ビニルシース
ケーブル状にするとよい。また、電力ケーブル1696
と情報ケーブル1697とは、ブチルゴムなの耐熱性の
良好な材料を、キャブタイヤケーブル状に一体化被覆1
725で一体化されている。また、ケーブル全体として
架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル状としても
よい。情報ケーブルまたはケーブル全体として、このよ
うな構成を取ることにより耐熱性が高くなり、誘電正接
が小さくなり、誘電体層が小さくなり、可動性が良好と
なる。また、ケーブルの絶縁体は酸素指数の高い材料あ
るいは低ハロゲン材料を用いると良い。難燃性を高くす
ることができる。
【0483】なお、接地線が必要な場合は接地線も一体
化被覆1725で一体化される。また、一体化被覆17
25の周囲を網線などで被覆し、シールド効果を発揮さ
せる構造を採用することにより不要輻射が抑制されるこ
とは言うまでもない。また、鉄管内に前記一体化被覆1
725を配置し、前記鉄管を接地してもよい。
【0484】(図172(b))は情報ケーブル169
7と電力ケーブル1696を住友3M社などが商品化し
ている熱収縮性の一体化被覆1725(スミチューブ)
で一体化に構成した例である。このように構成すれば、
情報ケーブル1697と電力ケーブル1696とを別々
に製造できるため製造歩留まりが向上する。
【0485】(図173)は情報ソケット1701とコ
ンセント1711とを接続した状態を示す断面図であ
る。情報ピン1714は前端部1714aと後端部17
14bとからなる。また、先端部1714aと後端部1
714bとは絶縁部1735で絶縁されている。前端部
は接続線1732aと接続され、後端部1732bは接
続線1732bと接続されている。接続線は各機器のデ
ータ入出力部と接続されている。情報ピン1714はリ
ン青銅を錫メッキあるいはニッケルメッキしたものを採
用し、おれることがないように直径を1mm以上4mm
以下にする。
【0486】先端部1714aは情報ソケット1701
の内部接続金具1733と電気的に接続が取られる。先
端部1714aは内部接続金具1733内の凸部173
6で密接できるように構成されており、また、容易に抜
けないように凸部1736の形状が設計されている。内
部接続金具1734は情報ケーブルの芯線1722と接
続されている。
【0487】後端部1732bは情報ソケット1701
の外部接続金具1734と接触することにより電気的な
接続が取られている。また、外部接続金具1734は情
報ケーブルの外皮線1723と接続が取られている。内
部接続金具1733と外部接続金具1734とはテフロ
ン樹脂、ポリエチレン樹脂などの誘電率が低くかつ絶縁
性の高い絶縁部1735で絶縁されている。情報ケーブ
ルと情報ソケット1701間はスミチューブなどの固定
収縮チューブ1731で固定されている。
【0488】なお、(図169)において、情報ケーブ
ル1697と電力ケーブル1696とを並列させてネッ
トワーク化するとしたがこれに限定するものではなく、
電力ケーブルに多重させてデータを伝送してもよい。こ
の場合は情報ケーブル1697を電力ケーブル1696
に併設する必要はない。例えば(図174)に示すよう
に情報ケーブル1697のデータを結合装置1741で
電力ケーブル1696に多重(もしくは重畳)させれば
よい。このような装置としては1996年にビジコン
(株)が販売したLAN用モデムがある。
【0489】本発明の表示パネル,表示装置等において
対向基板351、アレイ基板352はガラス基板、透明
セラミック基板、樹脂基板、単結晶シリコン基板、金属
基板などの基板を用いるように主として説明してきた。
しかし、対向基板351、アレイ基板352は樹脂フィ
ルムなどのフィルムあるいはシートを用いてもよい。た
とえば、ポリイミド、PVA、架橋ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリエステルシートなどが例示される。ま
た、PD液晶の場合は、液晶層に直接対向電極あるいは
TFTを形成してもよい(特開平2−317222号公
報を参照)。つまり、アレイ基板または対向基板は構成
上必要がない。また、日立製作所が開発しているIPS
モード(櫛電極方式)の場合は、対向基板には対向電極
は必要がない。
【0490】光変調層353は液晶だけに限定するもの
ではなく、厚み約100ミクロンの9/65/35PL
ZTあるいは6/65/35PLZTでもよい。また、
光変調層353に蛍光体を添加したもの、液晶中にポリ
マーボール、金属ボールなどを添加したものなどでもよ
い。
【0491】なお、355、354などの透明電極はI
TOとして説明したが、これに限定するものではなく、
例えばSnO2、インジウム、酸化インジウムなどの透
明電極でもよい。また、金などの金属薄膜を薄く蒸着し
たものを採用することもできる。また、有機導電膜、超
微粒子分散インキあるいはTORAYが商品化している
透明導電性コーティング剤「シントロン」などを用いて
もよい。これらは、塗布などすることにより使用する。
【0492】光吸収膜363は、アクリル樹脂などにカ
ーボンなどを添加したものの他、六価クロムなどの黒色
の金属、塗料、表面に微細な凹凸を形成した薄膜あるい
は厚膜もしくは部材、酸化チタン、酸化アルミニウム、
酸化マグネシウム、オパールガラスなどの光拡散物でも
よい。また、黒色でなくとも光変調層353が変調する
光に対して補色の関係のある染料、顔料などで着色され
たものでもよい。また、ホログラムあるいは回折格子8
01でもよい。
【0493】本発明の実施例では画素電極ごとにTF
T、MIM、薄膜ダイオード(TFD)などのスイッチ
ング素子を配置したアクティブマトリックス型として説
明してきた。このアクティブマトリックス型もしくはド
ットマトリックス型とは液晶表示パネルの他、微小ミラ
ーも角度の変化により画像を表示するTI社が開発して
いるDMD(DLP)も含まれる。
【0494】本発明の各実施例の技術的思想は、液晶表
示パネル他、EL表示パネル、LED表示パネル、FE
D(フィールドエミッションディスプレイ)表示パネル
にも適用することができる。また、アクティブマトリッ
クス型に限定するものではなく、単純マトリックス型で
もよい。単純マトリックス型でもその交点が画素(電
極)がありドットマトリックス型表示パネルと見なすこ
とができる。もちろん、単純マトリックスパネルの反射
型も本発明の技術的範疇である。その他、8セグメント
などの単純な記号、キャラクタ、シンボルなどを表示す
る表示パネルにも適用することができることはいうまで
もない。これらセグメント電極も画素電極の1つであ
る。
【0495】プラズマアドレス型表示パネルにも本発明
の技術的思想は適用できることはいうまでもない。その
他、具体的に画素がない光書き込み型表示パネル、熱書
き込み型表示パネル、レーザ書き込み型表示パネルにも
本発明の技術的思想は適用できる。また、これらを用い
た投射型表示装置も構成できるであろう。
【0496】画素の構造も共通電極方式、前段ゲート電
極方式のいずれでもよい。その他、画素行(横方向)に
沿ってアレイ基板352にITOからなるストライプ状
の電極を形成し、画素電極354と前記ストライプ状電
極間に蓄積容量を形成してもよい。このように蓄積容量
を形成することにより結果的に液晶層353に並列のコ
ンデンサを形成することになり、画素の電圧保持率を向
上することができる。低温ポリシリコン、高温ポリシリ
コンなどで形成したTFT416はオフ電流が大きい。
したがって、このストライプ状電極を形成することは極
めて有効である。
【0497】また、表示パネルのモード(モードと方式
などを区別せずに記載)は、PDモードの他、STNモ
ード、ECBモード、DAPモード、TNモード、強誘
電液晶モード、DSM(動的散乱モード)、垂直配向モ
ード、ゲストホストモード、ホメオトロピックモード、
スメクチックモード、コレステリックモードなどにも適
用することができる。
【0498】本発明の表示パネル/表示装置は、PD液
晶表示パネル/PD液晶表示装置に限定するのもではな
く、TN液晶、コレステリック液晶、強誘電液晶、反強
誘電、OCBなどの他の液晶でもよい。その他、PLZ
T、エレクトロクロミズム、エレクトロルミネッセン
ス、LEDディスプレイ、ELディスプレイ、プラズマ
ディスプレイ、プラズマアドレッシングのような方式で
も良い。
【0499】また、本発明の技術的思想はビデオカメ
ラ、液晶プロジェクター、立体テレビ、プロジェクショ
ンテレビ、ビューファインダ、携帯電話のモニター、携
帯情報端末およびそのモニター、デジタルカメラおよび
そのモニター、ヘッドマウントディスプレイ、直視モニ
ターディスプレイ、ノートパーソナルコンピュータ、ビ
デオカメラのモニター、電子スチルカメラのモニター、
現金自動引き出し機のモニター、公衆電話のモニター、
テレビ電話のモニター、パーソナルコンピュータモニタ
ー、液晶腕時計およびその表示部、家庭電器機器の液晶
表示モニター、据え置き時計の時刻表示部、ポケットゲ
ーム機器およびそのモニター、表示パネル用バックライ
トなどにも適用あるいは応用展開できることは言うまで
もない。
【0500】本明細書において各図面は理解を容易にま
たは/および作図を容易にするため、省略または/およ
び拡大縮小した箇所がある。たとえば(図154)のビ
ューファインダの断面図では接眼カバー1492等を省
略している。以上のことは以下の図面に対しても同様で
ある。また、同一番号または、記号等を付した箇所は同
一もしくは類似の形態あるいは機能または動作を有す
る。
【0501】なお、各図面等で説明した内容は特に断り
がなくとも、他の実施例等と組みあわせることができ
る。たとえば、(図35)の光吸収膜16を(図3
6),(図38)等の他の表示パネルに適用することが
できるし、(図36)の光吸収膜363を(図46)の
表示パネルに適用することができる。また、(図46)
のマイクロレンズ361を有する構成を(図45)のス
トライプ状画素電極を有する表示パネルに適用すること
ができるし、また、(図61)の反射膜354を有する
表示パネルに適用することができる。つまり、本発明書
の表示パネルについて各図面および明細書で説明した事
項は、個別に説明することなく相互に組み合わせた実施
形態の表示パネルを構成できる。
【0502】また、表示パネル11として(図24),
(図35),(図36),(図38),(図40),
(図41),(図49),(図94),(図115),
(図118),(図97),(図86)などの本発明書
で説明した表示パネルはいずれも用いることができる。
【0503】また、(図1)の表示装置と(図14)表
示装置の組み合わせ、(図1),(図136),(図1
47)の表示装置と(図32)の表示装置との組み合わ
せ、(図1),(図158)の表示装置と(図143)
の表示装置の組み合わせ、あるいはさらに(図145)
との組み合わせなど、相互に組みあわせた実施形態の表
示装置を構成できる。(図6),(図22)の駆動回路
と(図32)などの表示装置との組み合わせも構成でき
る。また(図17)の表示装置の構成を(図18)に適
用することも考えられる。
【0504】また、(図27)に示す投射型表示装置、
(図157),(図162),(図164)などで説明
するビューファインダのライトバルブとして本発明のい
ずれの表示パネルでも採用できることは言うまでもな
い。
【0505】当然のことながら、本明細書で記載した事
項は、相互に適用することができる。例えば一例として
あげれば、(図147)の透明シート1471、(図1
44)のエンボス加工シート1443の構造は(図
1)、(図86)などの他の本発明の表示装置、表示パ
ネルなどにも適用できる。また、(図141)の光拡散
部171の構造、(図124)の光路制御板1242の
構成、(図121)の透明板の構成、(図120)の保
持部1204光拡散ゲル1201の構成は(図1)など
の蛍光管を用いる直視表示装置、ビューファインダ、
(図166)のビデオカメラなどにも適用できる。ま
た、(図119)(図116)(図6)(図7)(図
8)(図106)(図107)(図25)(図19)の
駆動装置、駆動方法は、(図156)のビューファイン
ダ、その他の表示装置にも適用できる。また、(図16
9)のネットワークシステム、(図171)(図17
2)(図173)の情報ソケットに関する事項は、(図
10)(図32)(図159)などの表示装置、表示パ
ネル、投射型表示装置などにも適用することができる。
【0506】また、(図108)(図97)(図99)
(図94)(図93)(図83)の構造は当然のように
(図103)などの表示パネルなどにも適用できる。
(図101)(図103)の反射部363の構造、(図
71)(図68)(図67)(図68)(図61)(図
45)(図46)(図43)(図41)(図38)の構
造、(図143)のモニター表示部は、(図145)
(図167)(図123)(図161)(図162)
(図166)などの表示パネル、表示装置、ビューファ
インダにも適用できる。(図74)のマイクロレンズに
関する事項、(図20)等のカラーフィルタに関する事
項は(図13)の表示装置、(図86)の表示パネル、
(図164)のビューファインダなどの表示装置にも適
用できることは言うまでもない。
【0507】(図49)(図54)(図56)のプリズ
ム板に関する事項、(図34)(図29)のバックライ
トの構成は(図126)(図32)(図27)の表示装
置、(図156)のビューファインダなどの表示パネ
ル、表示装置にも適用できる。(図17)の光拡散ドッ
ト、(図14)の発光素子の接続方法などに関する構成
は(図18)の表示装置にも適用できる。また、(図3
4)に示す偏光変換板345と、(図35)のバックラ
イト部12および(図176)の指向制御部1243、
(図86)の反射膜831、(図38)(図41)の液
晶モード、(図49)のプリズム板に関する事項、(図
98)の2TFT構成とをすべて採用したあるいは選択
して採用した表示装置も構成できることは言うまでもな
い。つまり、個々の構成を組み合わせたものでもよい。
【0508】また、同一符号、番号あるいは同一名称を
記載したものは特にことわりがない場合は同一仕様、内
容、事項あるいは類似仕様、内容、事項もしくは同一ま
たは類似の動作を行うものである。
【0509】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の表示パネ
ルおよび表示装置は、それぞれの構成に応じて、動画ボ
ケの改善,低コスト化および高輝度化等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の表示装置の断面図である。
【図2】 本発明の表示装置の動作の説明図である。
【図3】 本発明の表示装置の断面図である。
【図4】 本発明の表示装置の動作の説明図である。
【図5】 本発明の表示装置の動作の説明図である。
【図6】 本発明の表示装置の駆動方法の説明図であ
る。
【図7】 本発明の表示装置の駆動回路の説明図であ
る。
【図8】 本発明の表示装置の駆動方法の説明図であ
る。
【図9】 本発明の表示装置の駆動方法の説明図であ
る。
【図10】 本発明の表示装置の断面図である。
【図11】 本発明の表示装置の動作の説明図である。
【図12】 本発明の表示装置の動作の説明図である。
【図13】 本発明の表示装置の一部断面図である。
【図14】 本発明の表示装置の説明図である。
【図15】 本発明の表示装置の説明図である。
【図16】 本発明の表示装置の説明図である。
【図17】 本発明の表示装置の説明図である。
【図18】 本発明の表示装置の動作の説明図である。
【図19】 本発明の表示装置の動作の説明図である。
【図20】 本発明の表示パネルの画素構造の説明図で
ある。
【図21】 本発明の表示パネルの画素構造の説明図で
ある。
【図22】 本発明の表示装置の駆動回路ブロック図で
ある。
【図23】 本発明の駆動回路の説明図である。
【図24】 本発明の表示パネルの画素構造の説明図で
ある。
【図25】 本発明の表示装置の駆動回路ブロック図で
ある。
【図26】 本発明の表示装置の説明図である。
【図27】 本発明の投射型表示装置の構成図である。
【図28】 本発明の表示装置の斜視図である。
【図29】 本発明の表示装置の説明図である。
【図30】 本発明の表示装置の説明図である。
【図31】 本発明の表示装置の説明図である。
【図32】 本発明の表示装置の説明図である。
【図33】 本発明の表示装置の説明図である。
【図34】 本発明の表示装置の構成図である。
【図35】 本発明の表示パネルの断面図である。
【図36】 本発明の表示パネルの断面図である。
【図37】 本発明の表示パネルの説明図である。
【図38】 本発明の表示パネルの断面図である。
【図39】 本発明の表示パネルの説明図である。
【図40】 本発明の表示パネルの説明図である。
【図41】 本発明の表示パネルの断面図および平面図
である。
【図42】 本発明の表示パネルの説明図である。
【図43】 本発明の表示パネルの説明図である。
【図44】 本発明の表示パネルの説明図である。
【図45】 本発明の表示パネルの一画素の平面図であ
る。
【図46】 本発明の表示パネルの断面図である。
【図47】 本発明の表示パネルの断面図である。
【図48】 本発明の表示パネルの断面図である。
【図49】 本発明の表示装置の断面図である。
【図50】 本発明の表示装置の説明図である。
【図51】 本発明の表示装置の説明図である。
【図52】 本発明の表示装置の説明図である。
【図53】 本発明の表示装置の説明図である。
【図54】 本発明の表示装置の断面図である。
【図55】 本発明の表示装置の説明図である。
【図56】 本発明の表示装置の断面図である。
【図57】 本発明の表示装置の説明図である。
【図58】 本発明の表示装置の説明図である。
【図59】 本発明の表示装置の説明図である。
【図60】 本発明の表示装置の説明図である。
【図61】 本発明の表示パネルの断面図である。
【図62】 本発明の表示パネルの説明図である。
【図63】 本発明の表示パネルの断面図である。
【図64】 本発明の表示パネルの製造方法の説明図で
ある。
【図65】 本発明の表示パネルの説明図である。
【図66】 本発明の表示パネルの断面図である。
【図67】 本発明の表示パネルの断面図である。
【図68】 本発明の表示装置の断面図である。
【図69】 本発明の表示パネルの説明図である。
【図70】 本発明の表示パネルの説明図である。
【図71】 本発明の表示パネルの断面図である。
【図72】 本発明の表示パネルの説明図である。
【図73】 本発明の表示パネルの説明図である。
【図74】 本発明の表示パネルの断面図である。
【図75】 本発明の表示パネルの説明図である。
【図76】 本発明の表示パネルの説明図である。
【図77】 本発明の表示パネルの説明図である。
【図78】 本発明の表示パネルの説明図である。
【図79】 本発明の表示パネルの断面図である。
【図80】 本発明の表示パネルの断面図である。
【図81】 本発明の表示パネルの説明図である。
【図82】 本発明の表示パネルの説明図である。
【図83】 本発明の表示パネルの説明図である。
【図84】 本発明の表示パネルの説明図である。
【図85】 本発明の表示パネルの説明図である。
【図86】 本発明の表示パネルの断面図である。
【図87】 本発明の表示パネルの断面図である。
【図88】 本発明の表示パネルの断面図である。
【図89】 本発明の表示パネルの断面図である。
【図90】 本発明の表示パネルの説明図である。
【図91】 本発明の表示パネルの断面図である。
【図92】 本発明の表示パネルの説明図である。
【図93】 本発明の表示パネルの断面図である。
【図94】 本発明の表示パネルの断面図である。
【図95】 本発明の表示パネルの説明図である。
【図96】 本発明の表示パネルの画素の等価回路図で
ある。
【図97】 本発明の表示パネルの画素の等価回路図で
ある。
【図98】 本発明の表示パネルの画素の等価回路図で
ある。
【図99】 本発明の表示パネルの説明図である。
【図100】 本発明の表示パネルの説明図である。
【図101】 本発明の表示パネルの断面図である。
【図102】 本発明の表示パネルの断面図である。
【図103】 本発明の表示パネルの断面図である。
【図104】 本発明の表示装置の外観図である。
【図105】 本発明の表示パネルの平面図である。
【図106】 本発明の表示装置の駆動方法の説明図で
ある。
【図107】 本発明の表示装置の駆動方法の説明図で
ある。
【図108】 本発明の表示装置のドライブ回路尾のブ
ロック図である。
【図109】 本発明の表示装置のリモート制御装置の
説明図である。
【図110】 本発明の表示装置の説明図である。
【図111】 本発明の表示装置の説明図である。
【図112】 本発明の表示装置の説明図である。
【図113】 本発明の表示装置の説明図である。
【図114】 本発明の表示装置の説明図である。
【図115】 本発明の表示パネルの説明図である。
【図116】 本発明の表示パネルの説明図である。
【図117】 本発明の表示パネルの説明図である。
【図118】 本発明の表示パネルの説明図である。
【図119】 本発明の表示パネルの駆動方法の説明図
である。
【図120】 本発明の表示装置の一部断面図である。
【図121】 本発明の表示装置の一部断面図である。
【図122】 本発明の表示装置の説明図である。
【図123】 本発明の表示装置の説明図である。
【図124】 本発明の表示装置の説明図である。
【図125】 本発明の表示装置の説明図である。
【図126】 本発明の表示装置の説明図である。
【図127】 本発明の表示装置の説明図である。
【図128】 本発明の表示パネルの製造方法の説明図
である。
【図129】 本発明の表示パネルの説明図である。
【図130】 本発明の表示パネルの説明図である。
【図131】 本発明の表示パネルの製造方法の説明図
である。
【図132】 本発明の表示パネルの製造装置の説明図
である。
【図133】 本発明の表示パネルの製造装置の説明図
である。
【図134】 本発明の表示パネルの製造装置の説明図
である。
【図135】 本発明の表示パネルの製造装置の説明図
である。
【図136】 本発明の表示装置の外観図である。
【図137】 本発明の表示装置の説明図である。
【図138】 本発明の表示装置の説明図である。
【図139】 本発明の表示装置の説明図である。
【図140】 本発明の表示装置の説明図である。
【図141】 本発明の表示装置の説明図である。
【図142】 本発明の表示装置の説明図である。
【図143】 本発明の表示装置の説明図である。
【図144】 本発明の表示装置の断面図である。
【図145】 本発明の表示装置の説明図である。
【図146】 本発明の表示装置の説明図である。
【図147】 本発明の表示装置の説明図である。
【図148】 本発明の表示装置の説明図である。
【図149】 ビューファインダの外観図である。
【図150】 従来のビューファインダの構成図であ
る。
【図151】 従来のビューファインダの構成図であ
る。
【図152】 本発明のビューファインダの構成図であ
る。
【図153】 本発明のビューファインダの説明図であ
る。
【図154】 本発明のビューファインダの構成図であ
る。
【図155】 本発明のビューファインダの説明図であ
る。
【図156】 本発明のビューファインダの構成図であ
る。
【図157】 本発明のビューファインダの構成図であ
る。
【図158】 本発明のビューファインダの構成図であ
る。
【図159】 本発明のビューファインダの構成図であ
る。
【図160】 本発明のビューファインダの説明図であ
る。
【図161】 本発明のビューファインダの構成図であ
る。
【図162】 本発明のビューファインダの構成図であ
る。
【図163】 本発明のビューファインダの構成図であ
る。
【図164】 本発明のビューファインダの構成図であ
る。
【図165】 本発明のビューファインダの構成図であ
る。
【図166】 本発明のビデオカメラの外観図である。
【図167】 本発明の表示パネルの断面図である。
【図168】 本発明の表示パネルの説明図である。
【図169】 本発明の表示装置の説明図である。
【図170】 本発明の表示装置の説明図である。
【図171】 本発明の表示装置の説明図である。
【図172】 本発明の表示装置の説明図である。
【図173】 本発明の表示装置の説明図である。
【図174】 本発明の表示装置の説明図である。
【図175】 本発明の表示装置の説明図である。
【図176】 本発明の表示パネルの説明図である。
【図177】 本発明の表示パネルの説明図である。
【符号の説明】
11 液晶表示パネル 12 バックライト 13 穴 14 蛍光管(発光素子) 15 導光板 16 反射シート(反射板) 31 拡散シート(拡散板) 32 プリズムシート(プリズム板) 61 表示領域 62 メモリ 63 演算処理回路(MPU) 64 乗算器 71 ホトセンサ 72 光検出部 73 オペアンプ 74 発振回路 75 増幅器 76 アノード 77 フィラメント(カソード) 101 反射シート(反射板) 121 LED 122 光結合層 123 反射シート(反射膜) 141 LEDアレイ 151 ファイバー 161 光拡散部(スモーク板) 171 光拡散ドット 201 画素 221 RGB信号変換ブロック 222 Y(イエロー)データ作成ブロック 223 ガンマ処理ブロック 224 オフセット処理ブロック 225 反転処理ブロック 226 制御ブロック 227 P(紫)データ処理ブロック 261 ミラー 262 反射鏡 263 光線(光路) 271 投射レンズ 272 フィールドレンズ 281 本体 282 反射フレネルレンズ(反射型放物面鏡) 283 突起(凸部) 284 留め部(引っかけ手段) 285 ふた 286 回転部 287 切り替えスイッチ(ターボスイッチ) 288 ガンマ切り替えスイッチ(ボタン) 291 放物面鏡 321 フレネルレンズ 341 空間 342 バックライトケース 343 反射膜(反射ミラー) 345 偏光変換板 346 位相フィルム 347 偏光分離膜 348 ミラー 349 偏光板(偏光フィルム) 351 対向基板 352 アレイ基板 353 液晶層(光変調層) 354 画素電極(画素) 355 対向電極 356 (樹脂)カラーフィルタ 357 誘電体カラーフィルタ 361 マイクロレンズ 362 マイクロレンズアレイ 363 光吸収膜(遮光膜) 364 光吸収シート(光吸収板) 381 凸部(樹脂凹凸膜) 382 ブラックマトリックス(BM) 391 液晶分子 411 ストライプ状画素電極 412 ストライプ状対向電極 413 低誘電体膜(樹脂ブラックマトリックス) 414 ソース信号線 415 ゲート信号線 417 電気力線 451 絶縁膜 461 光吸収膜 462 開口部 463 薄膜トランジスタ(スイッチング素子) 471 ガラス基板(透明基板) 481 反射防止膜 491 プリズム板(プリズムシート) 521 光吸収部 522 はりあわせ板 523 樹脂(透明剤) 524 平面板 591 支持部 592 封止樹脂 593 ビーズ 611 接続部 631 透明樹脂 641 膜 642 レジスト 643 反射膜 671 透明導電体(ITO) 741 遮光膜(光吸収膜) 801 回折格子 831 反射BM 832 光入射部 361 カマボコ型マイクロレンズ 1041 保持台 1042 制御ボタン 1043 取り付け部 1044 取り付けねじ(取り付けジグ) 1045 パネルリンクコネクタ 1046 バックライトコネクタ 1047 VGAコネクタ 1048 電源コネクタ 1049 パネルカバー 1051 ゲートドライバ回路 1052 ソースドライバ回路 1081 シフトレジスタ回路 1083 ラッチ回路 1084 ドライブ回路 1085 出力端子 1091 静止切り替えスイッチ 1092 リモートコントローラ 1101 グラフィックボード 1102 パーソナルコンピュータ 1121 緩衝部材 1122 支持部 1141 取り付け溝 1142 取り付け部 1151 映像入力端子 1171 寄生容量 1201 光拡散ゲル 1202 取り付け部 1203 接着剤 1204 保持部 1211 透明板 1211 UVコート 1221 偏光方向 1241 筐体 1242 光路制御板 1243 指向制御部 1271 テロップ画面 1281 ガラス基板 1282 エキシマレーザヘッド 1291 電源配線 1292 信号線 1301 画素コンタクトホール 1302 ゲート端子 1303 ドレイン端子 1304 ソース端子 1311 レーザスポット 1331 レーザ光 1332 ポリゴンミラー 1333 第1レンズ 1334 第2レンズ 1341 ミラー 1342 スリット状ビーム 1351 スリット 1352 出射穴 1361 四角筐体 1381 蛍光ランプ 1382 ランプソケット 1383 ランプ台 1384 回路基板 1385 光制御部 1391 スモーク板 1431 タイマースイッチ 1432 チューナスイッチ 1433 音量スイッチ 1434 モニター表示部 1441 透明電極 1442 リード線 1443 封止樹脂 1444 エンボス加工シート(板) 1445 接着剤 1451 カメラ本体 1452 シャッタスイッチ 1453 カバー 1454 表示切り替えスイッチ 1455 モード切り替えスイッチ 1461 ウィンドウ表示領域 1471 透明シート 1472 入力ペン 1473 ストライプ電極 1474 ビーズ 1491 ボデー 1492 接眼カバー 1493 取り付け金具 1501 蛍光管ボックス 1502 接眼リング 1503 拡大レンズ 1521 フロントレンズ 1581 フィールドレンズ 1582 ミラー 1583 放物面鏡 1592 透明板 1601 放物面形成領域(使用部) 1621 透明ブロック 1661 撮影レンズ 1662 ビデオカメラ本体 1663 格納部 1691 電話(情報装置) 1692 表示装置(テレビ/モニタ) 1693 デジタルチューナ 1694 コンセントパネル 1695 電力計 1696 電力ケーブル 1697 情報ケーブル 1701 情報ソケット 1702 銅線 1703 ネットケーブル 1711 コンセント 1712 電力ピン 1713 保持ピン 1714 情報ピン 1715 延長電力ピン 1716 変換プラグ 1717 接地ピン 1719 段差部 1721 絶縁線 1722 芯線 1723 外皮線 1724 保護線 1725 一体化被覆 1725 保護被覆 1731 固定収縮チューブ 1732 接続線 1733 内部接続金具 1734 外部接続金具 1735 絶縁部 1741 結合装置 1751 赤外線LED 1752 取り付け穴 1753 ソケット(メス) 1754 電力ピン穴 1755 保持ピン穴 1756 PINホトダイオード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09F 9/00 330 G09F 9/00 330D 2H093 331 331A 5C094 333 333Z 5G435 337 337B 338 338 346 346A G02B 6/00 331 G02B 6/00 331 G02F 1/133 535 G02F 1/133 535 550 550 1/1333 1/1333 500 500 505 505 1/1335 1/1335 500 500 505 505 510 510 520 520 1/13357 G03B 19/02 G03B 19/02 G09F 9/30 338 G09F 9/30 338 G02F 1/1335 530 Fターム(参考) 2H038 AA55 2H054 AA01 2H089 HA07 HA19 KA19 QA16 RA04 TA05 TA09 TA12 TA13 TA15 TA16 TA17 TA18 TA20 UA05 2H090 HA03 HA04 HD03 JA03 KA04 LA04 LA06 LA09 LA11 LA14 LA15 LA16 LA18 LA20 2H091 FA02Y FA08Z FA10Z FA11Z FA14Y FA16Y FA23Z FA27Z FA29Y FA29Z FA34Z FA42Z FA45Z FD04 FD05 FD06 GA07 GA11 GA13 HA06 LA16 MA07 2H093 NA43 NC34 NC37 NC38 NC44 NC76 ND01 ND60 NE06 NF04 NG02 5C094 AA02 AA10 AA44 BA03 BA43 CA19 DA13 DA14 EA04 EA05 EA06 EB02 EB04 EC03 ED01 ED02 ED05 ED11 ED12 ED14 ED15 HA02 HA03 HA04 HA05 HA06 HA07 HA08 5G435 BB12 BB15 BB16 BB17 CC09 CC12 DD02 DD04 DD13 EE22 EE26 EE27 EE30 EE33 FF03 FF04 FF05 FF06 FF08 FF13 FF14 GG01 GG02 GG03 GG05 GG08 GG10 GG12 GG18 GG23 GG24 GG26 GG28 HH02 HH03 HH04 KK05 LL04 LL07 LL14 LL15

Claims (44)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の蛍光管と、 前記複数の蛍光管を被覆する導光板と、 前記導光板の光出射側に配置された表示パネルと、 前記蛍光管を順次点灯させる駆動手段とを具備すること
    を特徴とする表示装置。
  2. 【請求項2】 複数の蛍光管と、 前記複数の蛍光管を被覆する導光板と、 前記導光板の光出射側に配置された表示パネルと、 前記複数の蛍光管を順次点灯させる第1の駆動手段と、 前記表示パネルを駆動する第2の駆動手段とを具備し、 前記第1の駆動手段と第2の駆動手段とは同期をとって
    動作することをすることを特徴とする表示装置。
  3. 【請求項3】 表示パネルに印加する映像信号をデジタ
    ル化して記憶するステップと、 前記記憶手段に記憶したデータから表示画像の全体平均
    輝度と最大輝度、最小輝度、輝度分布を求めるステップ
    と、 前記求められたデータから画像の平均輝度レベルを算出
    するステップとを具備することを特徴とする画像処理方
    法。
  4. 【請求項4】 導光板と、 前記導光板の一端に配置された第1の白色光発生手段
    と、 前記導光板の他端に配置された第2の白色光発生手段
    と、 前記導光板の光出射側に配置された表示パネルとを具備
    し、 前記第1の白色光発生手段と第2の白色光発生手段と
    は、交互に点灯することを特徴とする表示装置。
  5. 【請求項5】 前記白色光発生手段は、白色光を発生す
    るLEDであることを特徴とする請求項4記載の表示装
    置。
  6. 【請求項6】 導光板と、 前記導光板のエッジ部に配置された複数の白色光発生手
    段と、 前記導光板の光出射側に配置された表示パネルとを具備
    し、 前記複数の白色光発生手段は、順次点灯することを特徴
    とする表示装置。
  7. 【請求項7】 1画素に、赤フィルタと、緑フィルタ
    と、青フィルタと、イエローフィルタとを具備すること
    を特徴とする表示パネル。
  8. 【請求項8】 白色光を発生する光発生手段と、 前記光発生手段の光出射方向をワイプする駆動手段と、
    前記白色光を変調する表示パネルと、 前記表示パネルと光発生手段との間に配置された、光の
    進行方向を変化させるための光制御手段とを具備するこ
    とを特徴とする表示装置。
  9. 【請求項9】 導光板と、 前記導光板の光出射面に配置された偏光変換手段とを具
    備し、 前記偏光変換手段の光出射面に配置された表示パネルで
    あって、 前記偏光変換手段は、微小な偏光プリズムがアレイ状に
    配置されて構成されており、 前記偏光プリズムは微小な偏光分離面と、ミラーと、位
    相フィルムとを具備することを特徴とする表示パネル。
  10. 【請求項10】 導光板と、 前記導光板の光出射面に形成または配置された誘電体多
    層膜からなるカラーフィルタと、 表示パネルとを具備し、 前記カラーフィルタの形成ピッチは、前記表示パネルの
    画素形成ピットと略一致していることを特徴とする表示
    装置。
  11. 【請求項11】 反射型の表示パネルと、 前記反射型の表示パネルの光入射側に配置されたマイク
    ロレンズアレイとを具備し、 前記反射型の表示パネルの画素電極の一部に光拡散領域
    が形成されていることを特徴とする表示装置。
  12. 【請求項12】 少なくとも一方が光透過性を有する第
    1および第2の基板と、 前記第1の基板側に形成された画素電極と、 前記第1の基板および第2の基板のうち少なくとも一方
    に形成された樹脂からなる凸部または凹部と、 前記凸部または凹部上に形成されたカラーフィルタと、 前記カラーフィルタ側に形成された対向電極と、 前記第1の基板と第2の基板間に挟持された垂直配向モ
    ードの液晶とを具備することを特徴とする表示パネル。
  13. 【請求項13】 ストライプ状画素電極と、 ストライプ状対向電極と、 前記ストライプ状画素電極近傍およびストライプ状対向
    電極近傍のうち少なくとも一方の近傍を遮光する樹脂か
    らなる遮光膜とを具備することを特徴とする表示パネ
    ル。
  14. 【請求項14】 マトリックス状の画素電極が配置され
    た第1の基板と、 マトリックス状にカラーフィルタが形成された第2の基
    板と、 前記第1の基板と第2の基板間に挟持された光散乱状態
    の変化として光学像を形成する光変調層と、 前記第1の基板および第2の基板のうち少なくとも一方
    に配置された光吸収シートとを具備することを特徴とす
    る表示パネル。
  15. 【請求項15】 表示パネルと、 前記表示パネルの光入射面に配置された光透過性を有
    し、かつ、微小な傾斜の繰り返し形状を有する傾斜手段
    とを具備することを特徴とする表示装置。
  16. 【請求項16】 周期的に微小な傾斜を有する反射膜
    と、 前記反射膜上に形成された平坦化膜と、 前記平坦膜上に形成された光透過性を有する画素電極と
    を具備することを特徴とする表示パネル。
  17. 【請求項17】 基板上に絶縁膜を形成する第1の工程
    と、 前記絶縁膜上にレジストを配置する第2の工程と、 前記レジストを開口部の間隔が異なり、かつ間隔が周期
    的に繰り返すように現像する第3の工程と、 前記レジストを介して前記絶縁膜をエッチングすること
    により、微小な傾斜を形成する第4の工程と、 前記絶縁膜上に反射膜を形成する第5の工程とを行うこ
    とを特徴とする表示パネルの製造方法。
  18. 【請求項18】 マトリックス状に配置された誘電体多
    層膜からなるカラーフィルタを有する第1の基板と、 前記カラーフィルタ上に形成された画素電極と、 樹脂からなるカラーフィルタが形成された第2の基板
    と、 前記第1の基板と第2の基板間に挟持された液晶層とを
    具備することを特徴とする表示パネル。
  19. 【請求項19】 反射電極がマトリックス状に配置され
    た第1の基板と、 前記反射電極に対応するようにマトリックスに配置され
    たマイクロレンズと、 前記マイクロレンズに入射した光が前記反射電極で反射
    し、結像する位置に形成された遮光膜とを具備すること
    を特徴とする表示パネル。
  20. 【請求項20】 反射電極がマトリックス状に配置され
    た第1の基板と、 前記反射電極上に形成された透明材料からなる回折格子
    とを具備することを特徴とする表示パネル。
  21. 【請求項21】 反射電極がマトリックス状に配置され
    た第1の基板と、 前記反射電極間に略焦点位置を有するマイクロレンズ
    と、 前記反射電極間に対面する位置に反射膜が形成された第
    2の基板と、 前記第1の基板と第2の基板間に挟持された光変調層と
    を具備することを特徴とする表示パネル。
  22. 【請求項22】 マトリックス状に光透過性を有する画
    素が形成された第1の基板と、 前記画素と重なるように形成された反射電極とを具備す
    ることを特徴とする表示パネル。
  23. 【請求項23】 第1の薄膜トランジスタと、 第2の薄膜トランジスタと、 第1の画素電極と、 第2の画素電極とを具備し、 前記第1の薄膜トランジスタのドレイン端子は前記第2
    の薄膜トランジスタのソース端子に接続され、 前記第1の薄膜トランジスタのソース端子はソース信号
    線に接続され、 前記第1の薄膜トランジスタのドレイン端子は前記第1
    の画素電極に接続され、 前記第2の薄膜トランジスタのドレイン端子は前記第2
    の画素電極に接続されていることを特徴とする表示パネ
    ル。
  24. 【請求項24】 ポリシリコン技術で形成された第1の
    薄膜トランジスタおよび第2の薄膜トランジスタと、 第1の画素電極と、 第2の画素電極とを具備し、 前記第1の薄膜トランジスタは前記第2の薄膜トランジ
    スタよりも大きく、 前記第1の薄膜トランジスタのドレイン端子は前記第1
    の画素電極に接続され、 前記第2の薄膜トランジスタのドレイン端子は前記第2
    の画素電極に接続されていることを特徴とする表示パネ
    ル。
  25. 【請求項25】 光透過性を有する画素電極がマトリッ
    クス状に配置された第1の基板と、 光透過性を有する対向電極が形成された第2の基板と、 前記画素電極に形成された第1の反射膜と、 前記対向電極に形成された第2の反射膜と、 前記第1の基板と第2の基板間に挟持された光変調層と
    を具備し、 少なくとも前記第1の反射膜に対向する位置には前記第
    2の反射膜が形成されておらず、少なくとも前記第2の
    反射膜に対向する位置には前記第1の反射膜が形成され
    ていないことを特徴とする表示パネル。
  26. 【請求項26】 光透過性を有する画素電極がマトリッ
    クス状に配置された第1の基板と、 光透過性を有する対向電極が形成された第2の基板と、 前記画素電極に形成された第1の反射膜と、 前記対向電極に形成された第2の反射膜と、 前記第1の基板と第2の基板間に挟持された光変調層
    と、 前記第1の反射膜に入射光を入射させる第1のマイクロ
    レンズと、 前記第2の反射膜に入射光を入射させる第2のマイクロ
    レンズとを具備し、 少なくとも前記第1の反射膜に対向する位置には前記第
    2の反射膜が形成されておらず、少なくとも前記第2の
    反射膜に対向する位置には前記第1の反射膜が形成され
    ていないことを特徴とする表示パネル。
  27. 【請求項27】 一画素行とばしに表示パネルに画像を
    書き込む第1の書き込みステップと、 2画素行ごとに表示パネルに画像を書き込む第2の書き
    込みステップと、 前記第1の書き込みステップと第2の書き込みステップ
    とを切り替える切り替えステップとを具備することを特
    徴とする画像の表示方法。
  28. 【請求項28】 第1のソースドライブ回路と、 第2のソースドライブ回路と、 複数のソース信号線とを具備し、 前記ソース信号線は3本ごとに前記第1のソースドライ
    ブ回路と前記第2のソースドライプ回路とに交互に接続
    されていることを特徴とする表示パネル。
  29. 【請求項29】 表示パネルと、 前記表示パネルを照明するバックライトと、 前記バックライトを取り付ける取り付け台と、 前記前記バックライトと前記表示パネル間を接着するゲ
    ルとを具備することを特徴とする表示装置。
  30. 【請求項30】 表示パネルと、 前記表示パネルの前面に配置された透明板と、 前記透明板の表面に形成されたUVコート膜と、 前記透明板の裏面に形成または配置された位相差フィル
    ムとを具備することを特徴とする表示装置。
  31. 【請求項31】 表示パネルと、 バックライトと、 前記表示パネルとバックライト間に配置された光制御手
    段とを具備し、 前記光制御手段は、機械的に光進行方向を変更できるこ
    とを特徴とする表示装置。
  32. 【請求項32】 表示領域と、 前記表示領域の周辺部にポリシリコン技術で形成された
    第1および第2のソースドライブ回路とを具備し、 前記第1のソースドライブ回路と第1のドライブ回路間
    は信号処理回路が非連続であることを特徴とする表示パ
    ネル。
  33. 【請求項33】 表示領域のスイッチング素子用の半導
    体膜を形成する第1の工程と、 前記スイッチング素子を駆動する半導体膜を形成する第
    2の工程を行うことを特徴とする表示パネルの製造方
    法。
  34. 【請求項34】 第1から第5の表示パネルと、 光発光手段とを具備し、 前記表示パネルが立方体状に配置され、 中央部に前記光発生手段が配置されていることを特徴と
    する表示装置。
  35. 【請求項35】 表示パネルと、 前記表示パネルの表面に形成または配置された透明電極
    と、 前記透明電極に電流を流し、前記表示パネルの前面を加
    熱する電流印加手段と、 前記透明電極の表面に配置されたエンボス加工されたシ
    ートまたは樹脂膜とを具備することを特徴とする表示装
    置。
  36. 【請求項36】 撮像手段と、 表示パネルと、 文字入力手段と、 覆いとを具備することを特徴とするデジタルカメラ。
  37. 【請求項37】固体の光変調層と、 前記光変調層の表面に形成された第1のストライプ状電
    極と、 透明シートに形成された第2のストライプ状電極と、 前記第1のストライプ状電極と第2のストライプ状電極
    間を所定の距離離して保持する隔離手段とを具備するこ
    とを特徴とする表示装置。
  38. 【請求項38】 反射型の表示パネルと、 前記表示パネルの光入射面に配置された凸レンズと、 前記凸レンズの側面に配置された光発生手段と、 前記表示パネルに表示された画像を拡大して観察者に見
    えるようにする拡大手段とを具備することを特徴とする
    ビューファインダ。
  39. 【請求項39】 反射型の表示パネルと、 前記表示パネルの光入射面に配置された凸レンズと、 前記凸レンズと前記表示パネルとを接着する光結合層
    と、 前記凸レンズの前面から前記表示パネルを照明する光発
    生手段と、 前記表示パネルに表示された画像を拡大して観察者に見
    えるようにする拡大手段とを具備することを特徴とする
    ビューファインダ。
  40. 【請求項40】 電源ピンとデータを入力および出力の
    うち少なくとも一方をおこなうデータ手段とが一体化し
    ていることを特徴とする表示装置。
  41. 【請求項41】 バックライトと、 前記バックライトからの光を斜め方向に出射する光制御
    プレートと、前記光制御プレートの光出射面に配置され
    た表示パネルとを具備することを特徴とする表示装置。
  42. 【請求項42】 のこぎり状に形成された反射膜を有す
    る表示パネルと、 前記表示パネルの裏面に配置されたバックライトとを具
    備することを特徴とする表示装置。
  43. 【請求項43】 隣接したのこぎり状に形成された反射
    膜間からバックライトからの光が出射されることを特徴
    とする請求項42記載の表示装置。
  44. 【請求項44】 映像を表示する表示パネルと、 前記表示パネルの背後に配置され、前記表示パネル上に
    表示される映像の変化に対応して前記表示パネルに光を
    投射する投光手段とを備えたことを特徴とする表示装
    置。
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