JP2000321632A - カメラ - Google Patents

カメラ

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JP2000321632A
JP2000321632A JP11128318A JP12831899A JP2000321632A JP 2000321632 A JP2000321632 A JP 2000321632A JP 11128318 A JP11128318 A JP 11128318A JP 12831899 A JP12831899 A JP 12831899A JP 2000321632 A JP2000321632 A JP 2000321632A
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JP
Japan
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charging
film
battery
power supply
feeding
Prior art date
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Pending
Application number
JP11128318A
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English (en)
Inventor
Wataru Sasaki
弥 佐々木
Katsumi Motomura
克美 本村
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication of JP2000321632A publication Critical patent/JP2000321632A/ja
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  • Stroboscope Apparatuses (AREA)
  • Camera Bodies And Camera Details Or Accessories (AREA)
  • Indication In Cameras, And Counting Of Exposures (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ストロボ撮影後に、1つの電源でフイルム給
送とストロボ充電とを迅速に行うことができ、且つ簡易
な機構でローコストなカメラを提供する。 【解決手段】 バッテリーチェック回路32から電圧レ
ベル信号が入力されると、プログラムROM51に格納
されている電圧レベル判断値を参照し、電源25のバッ
テリーレベルが、フイルム給送中にメインコンデンサ4
3への充電を行った場合に給送モータ22を安定して駆
動させることができない範囲にある時には、フイルム給
送中にメインコンデンサへの充電を行わない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラに関し、更
に詳しくはフイルム給送時のストロボ充電の制御に関す
る。
【0002】
【従来の技術】最近のコンパクトカメラの殆どはストロ
ボ装置を内蔵している。ストロボ装置は、撮影によるス
トロボ発光の後には次のストロボ撮影のためにメインコ
ンデンサを迅速に充電し、シャッターチャンスに的確に
対応できるような機能が求められる。
【0003】一方、撮影後には露光済みフイルムを巻き
上げ、未露光の撮影コマをセットするフイルム給送のた
めに、フイルム給送用のモータも起動される。通常、コ
ンパクトカメラ等の一般ユーザー向けのカメラの場合に
は、コストの面からストロボ装置の電源とフイルム給送
用モータの電源とを、1つの電源で共用しているものが
殆どである。従って、ストロボ撮影後には、この1つの
電源からストロボ充電回路とフイルム給送用モータの両
方に同時に給電を行なう必要が生じる。
【0004】しかし、コンパクトカメラの内蔵電源に
は、外形の小型化やコストダウン等の要請から、一時に
取り出し可能な電力があまり大きくない小型の乾電池等
が使用されるため、ストロボ充電回路とフイルム給送用
モータの両方に並行して給電を行った場合には、フイル
ム給送用モータの駆動電圧が低下してしまい、モータを
フイルム給送に必要なトルクで駆動することが困難にな
る。したがって、特に起動時にはフイルム給送が不安定
になり、誤動作を生じさせる原因になりやすい。
【0005】このため、例えば特開昭54−3524
号,特公昭62−39411号の各公報や、米国特許第
3846812号,同第3810212号,同第436
7025号の各公報明細書等には、モータの駆動時にス
トロボ用コンデンサの充電をオフさせたり、あるいはモ
ータの駆動とストロボ用コンデンサの充電とを交互に切
り換えながら行ったりするストロボ装置が記載されてい
る。
【0006】しかし、これらの方式では、モータの駆動
を安定的に行うことができる反面、ストロボ使用直後か
らストロボ用コンデンサに充電が完了するまでの時間
(ストロボリサイクルタイム)が常に長くなるという欠
点がある。このため、例えば、特許第2637225号
公報では、充電回路に供給される電流を増減させる電流
規制手段を設け、フイルム給送モータが高トルクで駆動
するときには内蔵電源から充電回路に供給される電流を
小さくするようにしたストロボ用充電制御回路が記載さ
れている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような電流を任意の値に増減させる電流規制手段は、
機構的に複雑であるとともに高価な電子部品を使用しな
ければならない。このため、手頃な価格が商品価値の1
つとなっているコンパクトカメラ等の一般向けカメラに
おいては、このような高価で複雑な電流規制手段を設け
ることは、大幅なコストアップを招き、採用が困難であ
るという問題があった。
【0008】本発明は、ストロボ撮影後に、1つの電源
でフイルム給送とストロボ充電とを迅速に行うことがで
き、且つ簡易な機構でローコストなカメラを提供するこ
とを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、1つの電源を共用して、フイルム給送
モータの駆動とストロボ装置のメインコンデンサへの充
電とを並行して行うカメラにおいて、前記電源の電圧レ
ベルを検出する電圧検出手段と、この電圧検出手段で検
出された電圧レベルに基づいて前記メインコンデンサへ
の充電を制御する充電制御手段とを設け、前記電圧レベ
ルが一定値以下の時には、前記フイルム給送モータの駆
動中に前記メインコンデンサへの充電を禁止するもので
ある。
【0010】また、前記電圧検出手段による電圧レベル
の検出を、前記フイルム給送モータの駆動中に行うもの
である。なお、前記電圧レベルが一定値以下の時には、
電源の交換を促す警告表示行うことが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】図2は、本発明のカメラを示す外
観斜視図であり、図1は、その構成を簡単に示した説明
図である。カメラ10の前面には、撮影レンズ11やフ
ァインダ12、及びストロボ装置13の発光部13aが
露出している。また、カメラ10の上面には、レリーズ
ボタン14やLCD表示部15が設けられている。
【0012】カメラ10の内部には、写真フイルムカー
トリッジ17が収納され、カートリッジ本体18から引
き出された写真フイルム19が、巻き取り軸21に巻き
付けられる。巻き取り軸21の内部には、巻き取り軸2
1を回転させて写真フイルム19を給送するためのフイ
ルム給送モータ22が設けられている。このフイルム給
送モータ22は、給送モータドライバ23により駆動さ
れる。また、巻き取り軸21と写真フイルムカートリッ
ジ17との間には、走行中の写真フイルム19のパーフ
ォレーション19aを検出するパーフォレーションセン
サ24が設けられている。
【0013】カメラ10には、1つの電源25が内蔵さ
れ、フイルム給送モータ22の駆動や、ストロボ装置1
3の充電に共用される。この電源25には、例えば3V
程度の起電力のカメラ用小型乾電池が使用される。
【0014】図1に示すように、カメラ10の内部に
は、電源25,昇圧回路31,給送モータドライバ2
3,バッテリーチェック回路32,充電回路33,発光
部13a,及びこれらをコントロールするマイクロコン
ピュータ(MPU)34と、このマイクロコンピュータ
34に電圧変動の少ない安定した動作電力を供給する定
電圧回路35等が設けられている。
【0015】昇圧回路31は、電源25の電圧を5V程
度に昇圧するものであり、メインコンデンサへの充電完
了検出用に充電回路33に接続され、また、マイクロコ
ンピュータ34に接続される。給送モータドライバ23
は、電源25から直接電力が供給され、マイクロコンピ
ュータ34によりコントロールされる。
【0016】図3に示すように、電圧検出手段を成すバ
ッテリーチェック回路32は、電源25の電圧レベルを
検出するためのものであり、複数のトランジスタ36と
抵抗37とから構成される。そして、マイクロコンピュ
ータ34からバッテリーチェック信号がトランジスタ3
6のベース端子に入力されると、トランジスタ36のエ
ミッタ,コレクタ間が導通し、電源25の電圧レベルに
応じた電圧レベル信号がマイクロコンピュータ34に入
力される。
【0017】そして、このマイクロコンピュータ34に
入力された電圧レベル信号が、給送モータ22を安定し
て駆動させるのに必要な電圧レベルに達していない場合
には、給送中充電禁止フラグがオンになる。この給送中
充電禁止フラグは、後述するフイルム給送中のメインコ
ンデンサへの充電を行うか否かを判断する処理の際に参
照される。
【0018】また、このマイクロコンピュータ34に入
力された電圧レベル信号が、上述した給送中充電禁止の
電圧レベルよりも更に低く、給送モータ22の駆動がで
きる最低限の電圧レベルの時には、バッテリー警告フラ
グがオンになる。また、LCD表示部15に電源25の
交換を促すバッテリー警告表示を行う。
【0019】更に、電圧レベル信号が電源25の起電力
が殆どないことを示す値である場合には、バッテリーN
Gフラグがオンになる。このバッテリーNGフラグは、
電源25の交換の必要性を判断する処理の際に参照され
る。
【0020】図4に示すように、充電回路33は、複数
のトランジスタ41と抵抗42、トランス40,メイン
コンデンサ43等の周知の昇圧,充電機構と、マイクロ
コンピュータ34と共に充電制御手段を構成するFET
(電界効果トランジスタ)45等から構成される。
【0021】FET45には、バッテリーチェック回路
32からマイクロコンピュータ34に入力された電圧レ
ベル信号の値に応じて、マイクロコンピュータ34から
充電制御信号が入力される。そして、この充電制御信号
が入力されることにより、FET45のソース,ドレー
ン端子間が導通し、メインコンデンサ43に充電が行わ
れる。
【0022】また、充電回路33のトランジスタ47の
コレクタには、昇圧回路31から常に一定の電圧がかけ
られている。そして、メインコンデンサ43への充電が
完了すると、ツェナダイオード48にツェナ電流が流れ
てコンデンサ44に充電され、所定電圧に達するとトラ
ンジスタ47のベースに入力されてトランジスタ47の
エミッタ,コレクタ間が導通する。
【0023】しかし、メインコンデンサ43への充電が
完了しない間は、トランジスタ47のエミッタ,コレク
タ間が導通しないので、昇圧回路31からの電流は、抵
抗を介してマイクロコンピュータ34に入力される。こ
れにより、メインコンデンサ43への充電が完了する
と、トランジスタ47のエミッタ,コレクタ間が導通信
号が、充電完了信号としてマイクロコンピュータ34に
フィードバックされる、マイクロコンピュータ34はこ
れを検出してフル充電フラグをオンにする。このフル充
電フラグは、メインコンデンサ43へのフル充電が完了
したか否かを判断する際に参照される。
【0024】充電回路33に接続される発光部13a
は、周知のストロボ放電管やトリガスイッチ等からな
り、メインコンデンサ43の放電によりストロボ放電管
が発光し、被写体にストロボ光を照射する。
【0025】以上のような構成のカメラの作用について
説明する。図5は、本発明のカメラの一連の動作制御
を、簡単に説明したフローチャートである。カメラ10
に写真フイルムカートリッジ17が挿入されると、写真
フイルムカートリッジ17のデータディスク(図示せ
ず)を読み取り、フイルムの種類や未露光の撮影コマが
あるか否かが認識される。そして、未露光の撮影コマが
1つも無い場合には、使用済み(全コマ露光済)の写真
フイルムカートリッジであるとして、LCD表示部15
に警告表示を行ない、処理を終了する。
【0026】未露光の撮影コマが少なくとも1つ以上あ
る場合には、撮影可能な写真フイルムカートリッジ17
が挿入されたと判断し、第1撮影コマセット処理を行
う。図6に示すように、第1撮影コマセット処理は、未
露光の撮影コマがアパーチャにセットされる位置まで写
真フイルム19を給送する処理であり、未使用の写真フ
イルムカートリッジの場合には、最初の撮影コマがセッ
トされ、使用途中の写真フイルムカートリッジの場合に
は、最後の露光済の撮影コマの後の未露光の撮影コマが
セットされる。
【0027】この第1撮影コマセット処理は、まず最初
に、図7に示すバッテリーチェック処理1を行う。バッ
テリーチェック処理1では、最初に、マイクロコンピュ
ータ34に入力された電圧レベル信号が、給送モータ2
2を安定して駆動させるのに必要な電圧レベルに達して
いるか否かを判断する給送中充電禁止フラグをリセット
する。また、電源25の交換を促すバッテリー警告フラ
グや、電圧レベル信号が電源25の起電力が殆どないこ
とを検出するバッテリーNGフラグもリセットする。
【0028】次に、図3に示すバッテリーチェック回路
32にマイクロコンピュータ34からトランジスタ36
のベース端子に負荷電流を流す。そして、トランジスタ
36のエミッタ,コレクタ間を導通させると、電源25
の電圧レベルに応じた電圧レベル信号がマイクロコンピ
ュータ34に入力される。
【0029】マイクロコンピュータ34は、バッテリー
チェック回路32から電圧レベル信号が入力されると、
プログラムROM51に格納されている電圧レベル判断
値を参照し、入力された電圧レベル信号と比較する。そ
して、電源25のバッテリーレベルが、フイルム給送中
にメインコンデンサ43への充電を行っても給送モータ
22を安定して駆動させることができる範囲にある時に
は、マイクロコンピュータ34は、負荷電流を停止させ
てバッテリーチェック処理1を終了する。
【0030】一方、電源25のバッテリーレベルが、フ
イルム給送中にメインコンデンサ43への充電を行った
場合に給送モータ22を安定して駆動させることができ
ない範囲にある時には、RAM52の給送中充電禁止フ
ラグをオンにしてから、負荷電流を停止させてバッテリ
ーチェック処理1を終了する。
【0031】また、電源25のバッテリーレベルが、上
述した給送中充電禁止の電圧レベルよりも更に低く、給
送モータ22の駆動ができる最低限の電圧レベルの時に
は、RAM52のバッテリー警告フラグがオンにすると
ともに、LCD表示部15に電源25の交換を促すバッ
テリー警告表示を行う。そして、負荷電流を停止させて
バッテリーチェック処理1を終了する。
【0032】更に、電源25のバッテリーレベルが、給
送モータ22だけを安定して駆動させることができない
程バッテリーレベルが低下している場合には、RAM5
2のバッテリーNGフラグをオンにしてから、負荷電流
を停止させてバッテリーチェック処理1を終了する。
【0033】図6に示す第1撮影コマセット処理におい
て、バッテリーチェック処理1が完了すると、マイクロ
コンピュータ34はRAM52のバッテリーNGフラグ
を参照し、バッテリーNGフラグがONになっている場
合には、電源25を交換する必要があるので、LCD表
示部15にバッテリーNGの警告表示を行ない、第1撮
影コマセットを行わずに処理を終了する。
【0034】バッテリーNGフラグがOFFであれば、
給送モータ22を回転させて写真フイルム19をカート
リッジ18から引き出して巻き取り軸21に巻き付け、
写真フイルム19を給送を開始する。また、同時にRA
M52のフル充電フラグをリセットする。
【0035】次に、マイクロコンピュータ34はRAM
52のバッテリー警告フラグを参照し、バッテリー警告
フラグがオンになっている場合には、パーフォレーショ
ンセンサ24が写真フイルム19の第1撮影コマを検出
した時点で給送モータ22を停止させ、第1撮影コマが
アパーチャにセットされる。そして、このバッテリー警
告フラグがオンの場合には、フイルム給送中に充電回路
33のメインコンデンサ43への充電を行わない。
【0036】バッテリー警告フラグがオフになっている
場合、更に、マイクロコンピュータ34はRAM52の
給送中充電禁止フラグを参照し、給送中充電禁止フラグ
がオンになっている場合には、パーフォレーションセン
サ24が写真フイルム19の第1撮影コマを検出した時
点で給送モータ22を停止させ、第1撮影コマがアパー
チャにセットされる。そして、この給送中充電禁止フラ
グがオンの場合にも、フイルム給送中に充電回路33の
メインコンデンサ43への充電を行わない。
【0037】このように、バッテリーチェック回路32
で検出した電源25のバッテリーレベルが、フイルム給
送中にメインコンデンサ43への充電を行った場合に給
送モータ22を安定して駆動させることができない場合
には、フイルム給送中に充電回路33のメインコンデン
サ43への充電を行わないので、充電回路33への給電
により給送モータ22へ供給されている電力が急激に低
下し、写真フイルム19の給送不良が生じることがな
く、安定してフイルム給送を行うことが可能になる。
【0038】一方、給送中充電禁止フラグがオフになっ
ている場合には、マイクロコンピュータ34は、図4に
示す充電回路33のFET45に充電制御信号を入力す
る。FET45のゲートに充電制御信号が入力されるこ
とにより、FET45のソース,ドレーン端子間が導通
し、フイルム給送が行われている間にメインコンデンサ
43に充電が行われる。
【0039】このように、フイルム給送中に充電回路3
3のメインコンデンサへ充電を開始すると、給送モータ
22への供給電力が低下するが、バッテリーチェック回
路32で電源25のバッテリーレベルをチェックし、フ
イルム給送中にメインコンデンサ43への充電を行った
場合にも給送モータ22を安定して駆動させることがで
きるバッテリーレベルであることを確認しているので、
メインコンデンサへ充電を開始しても、電源25は容量
に余裕があるので安定してフイルム給送を行うことがで
きる。
【0040】また、メインコンデンサ43への充電中に
も、図9に示すバッテリーチェック処理2が行われてい
る。この充電中におけるバッテリーチェック処理2で
は、更なる電圧低下を防止するため、バッテリーチェッ
ク回路32に負荷電流を流さずに電源25の電圧レベル
を測定する。このため、電圧レベル信号の判断基準は、
負荷電流を流して測定するバッテリーチェック処理1よ
りも低めに設定されている。
【0041】これにより、メインコンデンサ43への充
電中に給電中充電禁止フラグがONになり、給送モータ
22を安定して駆動させることができない程電源25の
バッテリーレベルが低下した場合には、メインコンデン
サ43への充電よりも給送モータ22の安定駆動を優先
させるために、メインコンデンサ43への充電を中止さ
せる。
【0042】そして、メインコンデンサ43に一定量以
上の充電が行われ、ツェナダイオード48にツェナ電流
が流れてコンデンサ44に充電され、所定電圧に達する
とトランジスタ47のエミッタ,コレクタ間が導通し、
充電完了信号としてマイクロコンピュータ34にフィー
ドバックされることにより、マイクロコンピュータ34
はメインコンデンサ43への充電が完了したと判断し、
FET45のゲートへの充電制御信号の入力を停止し
て、充電を完了する。また、同時にRAM52のフル充
電フラグをオンにする。
【0043】そして、パーフォレーションセンサ24が
写真フイルム19の第1撮影コマを検出した時点で給送
モータ22を停止させ、第1撮影コマがアパーチャにセ
ットされ、第1撮影コマのセットと同時にメインコンデ
ンサ43への充電が完了している状態になる。
【0044】第1撮影コマのセットが完了すると、マイ
クロコンピュータ34はLED表示部15にフイルム枚
数を表示すると共に、RAM52のフル充電フラグを参
照する。そして、フル充電フラグがオフになっている場
合には、充電回路33のFET45に充電制御信号を入
力して、メインコンデンサ43にフル充電を行なう。
【0045】これにより、給送中充電禁止フラグやバッ
テリー警告フラグがオンになっていて、フイルム給送時
にメインコンデンサ43への充電が行われなかった場合
に、第1撮影コマのセット後にメインコンデンサ43に
フル充電が行なわれる。
【0046】このように、電源25のバッテリーレベル
をチェックし、その結果に基づいてフイルム給送中にメ
インコンデンサ43への充電を行うか否かを選択するの
で、電源25の容量に余裕がある時には迅速に充電が可
能になるとともに安定してフイルム給送が行われ、ま
た、電源25の容量に余裕のない時にも、フイルム給送
を優先して確実に行うことができる。
【0047】以上のようなカメラ動作制御における第1
撮影コマセットが完了すると、次に、カメラ10内部の
タイマー値Tをリセットし、タイマーのカウントを開始
させる。このタイマーは、15秒ごとに電源25のバッ
テリーレベルのチェックや、メインコンデンサ43の充
電レベルをチェックするものであり、メインコンデンサ
43への充電完了後にカメラ10を放置した場合のメイ
ンコンデンサ43の自然放電への対応や、途中で電源2
5を交換した際の検出のためである。
【0048】そして、15秒ごとメインコンデンサ43
の充電レベルをチェックし、自然放電により充電レベル
が低下している場合には、マイクロコンピュータ34が
充電回路33のFET45に充電制御信号を入力してメ
インコンデンサ43に充電を行ない、メインコンデンサ
43の充電レベルを一定に保つ。また、15秒ごとに電
源25のバッテリーレベルをチェックし、給送中充電禁
止フラグやバッテリー警告フラグ、及びバッテリーNG
フラグに反映させる。
【0049】撮影者がレリーズボタン14を押圧する
と、シャッタが開閉すると共にトリガスイッチ(図示せ
ず)がオンになりメインコンデンサ43が放電し、発光
部13aのストロボ放電管が発光する。これにより撮影
コマ露光し、撮影動作が完了する。
【0050】撮影動作が行われた後は、図8に示すフイ
ルム給送処理が行われる。まず、既に説明した図7に示
すバッテリーチェック処理1を行う。そして、バッテリ
ーチェック処理1が完了すると、マイクロコンピュータ
34はRAM52のバッテリーNGフラグを参照し、バ
ッテリーNGフラグがONになっている場合には、電源
25を交換する必要があるので、LCD表示部15にバ
ッテリーNGの警告表示を行ない、第1撮影コマセット
を行わずに処理を終了する。
【0051】バッテリーNGフラグがOFFであれば、
給送モータ22を回転させて、露光済の撮影コマを巻き
取り軸21に巻き付け、新たな撮影コマをアパーチャに
セットするためにフイルム給送を開始する。また、同時
にRAM52のフル充電フラグをリセットする。
【0052】次に、マイクロコンピュータ34はRAM
52のバッテリー警告フラグと給送中充電禁止フラグを
順次参照し、バッテリー警告フラグや給送中充電禁止フ
ラグがオンになっている場合には、パーフォレーション
センサ24が写真フイルム19の次の撮影コマを検出し
た時点で給送モータ22を停止させ、新たな撮影コマが
アパーチャにセットされる。そして、このバッテリー警
告フラグや給送中充電禁止フラグがオンの場合には、フ
イルム給送中に充電回路33のメインコンデンサ43へ
の充電を行わない。
【0053】このように、バッテリーチェック回路32
で検出した電源25のバッテリーレベルが、フイルム給
送中にメインコンデンサ43への充電を行った場合に給
送モータ22を安定して駆動させることができない場合
には、フイルム給送中に充電回路33のメインコンデン
サ43への充電を行わないので、充電回路33への給電
により給送モータ22へ供給されている電力が急激に低
下し、写真フイルム19の給送不良が生じることがな
く、安定してフイルム給送を行うことが可能になる。
【0054】一方、給送中充電禁止フラグがオフになっ
ている場合には、マイクロコンピュータ34は、図4に
示す充電回路33のFET45に充電制御信号を入力す
る。FET45のゲートに充電制御信号が入力されるこ
とにより、FET45のソース,ドレーン端子間が導通
し、フイルム給送が行われている間にメインコンデンサ
43に充電が行われる。
【0055】このように、フイルム給送中に充電回路3
3のメインコンデンサへ充電を開始すると、給送モータ
22への供給電力が低下するが、バッテリーチェック回
路32で電源25のバッテリーレベルをチェックし、フ
イルム給送中にメインコンデンサ43への充電を行った
場合にも給送モータ22を安定して駆動させることがで
きるバッテリーレベルであることを確認しているので、
メインコンデンサへ充電を開始しても、電源25は容量
に余裕があるので安定してフイルム給送を行うことがで
きる。
【0056】また、メインコンデンサ43への充電中に
も、常に前述したバッテリーチェック処理2が行われて
おり(図9参照)、給電中充電禁止フラグがONにな
り、給送モータ22を安定して駆動させることができな
い程電源25のバッテリーレベルが低下した場合には、
メインコンデンサ43への充電よりも給送モータ22の
安定駆動を優先させるために、メインコンデンサ43へ
の充電を中止させる。
【0057】そして、メインコンデンサ43に一定量以
上の充電が行われ、ツェナダイオード48にツェナ電流
が流れてコンデンサ44に充電され、所定電圧に達する
とトランジスタ47のエミッタ,コレクタ間が導通し、
充電完了信号としてマイクロコンピュータ34にフィー
ドバックされることにより、マイクロコンピュータ34
はメインコンデンサ43への充電が完了したと判断し、
FET45のゲートへの充電制御信号の入力を停止し
て、充電を完了する。また、同時にRAM52のフル充
電フラグをオンにする。
【0058】そして、パーフォレーションセンサ24が
次の撮影コマを検出した時点で給送モータ22を停止さ
せ、新たな撮影コマがアパーチャにセットされると同時
にメインコンデンサ43への充電が完了している状態に
なる。
【0059】こうして、最終撮影コマまで全数撮影が完
了すると、タイマーを停止させると共に、給送モータ2
2を逆回転させて写真フイルム19をすべてカートリッ
ジ本体18内に巻き戻す。また、全数撮影が完了してい
なくとも、カメラの強制巻き戻しボタンが操作された場
合にもフイルム巻き戻しが行われる。そして、フイルム
データディスクの処理が行われ、カメラ動作制御が完了
する。
【0060】なお、上述した実施形態では、電源25の
電圧レベルを、バッテリーOK>給送中充電禁止>バッ
テリー警告>バッテリーNGの順に分けて、各々対応す
る処理を行っているが、例えば、給送中充電禁止レベル
とバッテリー警告レベルとを同じ電圧レベルとして扱
い、給送中充電禁止の時にバッテリー警告表示を行うよ
うにしても良い。また、更にきめ細かい電圧レベルの分
類を行ない、対応する処理をしても良い。
【0061】また、上述した実施形態においては、コン
パクトカメラの例を示したが、これ以外にも、簡易なカ
メラの一種であるレンズ付きフイルムユニット等、各種
カメラに適用することが可能である。
【0062】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、1つの電源を共用して、フイルム給送モータの
駆動とストロボ装置のメインコンデンサへの充電とを並
行して行うカメラにおいて、前記電源の電圧レベルを検
出する電圧検出手段と、この電圧検出手段で検出された
電圧レベルに基づいて前記メインコンデンサへの充電を
制御する充電制御手段とを設け、前記電圧レベルが一定
値以下の時には、前記フイルム給送モータの駆動中に前
記メインコンデンサへの充電を禁止し、また、前記フイ
ルム給送モータの駆動中に前記電圧レベルが一定値以下
に低下した時には、前記メインコンデンサへの充電を途
中で中止するので、1つの電源でフイルム給送とストロ
ボ充電とを迅速に行うことができ、且つ、簡易な機構で
ローコストなカメラを提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカメラの構成を示す説明図である。
【図2】図1のカメラの外観斜視図である。
【図3】バッテリーチェック回路を示す回路図である。
【図4】充電回路を示す回路図である。
【図5】カメラ動作制御の手順を示すフローチャートで
ある。
【図6】第1撮影コマセット処理の手順を示すフローチ
ャートである。
【図7】バッテリーチェック処理1の手順を示すフロー
チャートである。
【図8】フイルム給送処理の手順を示すフローチャート
である。
【図9】バッテリーチェック処理2の手順を示すフロー
チャートである。
【符号の説明】
10 カメラ 13 ストロボ装置 13a 発光部 31 昇圧回路 32 バッテリーチェック回路 33 充電回路 34 マイクロコンピュータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H053 AA04 AC13 AC17 AC21 BA04 BA08 2H100 DD01 DD02 DD12 DD13 DD14 2H102 AB02 BB08 CA04

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1つの電源を共用して、フイルム給送モ
    ータの駆動とストロボ装置のメインコンデンサへの充電
    とを並行して行うカメラにおいて、 前記電源の電圧レベルを検出する電圧検出手段と、この
    電圧検出手段で検出された電圧レベルに基づいて前記メ
    インコンデンサへの充電を制御する充電制御手段とを設
    け、前記電圧レベルが一定値以下の時には、前記フイル
    ム給送モータの駆動中に前記メインコンデンサへの充電
    を禁止することを特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】 前記電圧検出手段による電圧レベルの検
    出は、前記フイルム給送モータの駆動中に行うことを特
    徴とする請求項1記載のカメラ。
  3. 【請求項3】 前記電圧レベルが一定値以下の時には、
    電源の交換を促す警告表示行うことを特徴とする請求項
    1または2記載のカメラ。
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