JP2000321452A - 光導波路素子及び光導波路素子の製造方法 - Google Patents

光導波路素子及び光導波路素子の製造方法

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JP2000321452A
JP2000321452A JP11129997A JP12999799A JP2000321452A JP 2000321452 A JP2000321452 A JP 2000321452A JP 11129997 A JP11129997 A JP 11129997A JP 12999799 A JP12999799 A JP 12999799A JP 2000321452 A JP2000321452 A JP 2000321452A
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layer
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Hideki Ono
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 設置面積を拡大せずに複雑な光波回路を形成
可能である高性能・高歩留まりの光導波路素子及び光導
波路素子の製造方法を提供する。 【解決手段】 光導波路素子100は,Si基板102
と基板102上に順次積層された第1光波回路層112
及び第2光波回路層120とを備えている。第1光波回
路層112には,基板102側に形成される第1クラッ
ド層104と第1コア部108と第2光波回路層120
側に形成される第2クラッド層110とから第1の光導
波路構造が形成される。また,第2光波回路層120に
は,第2コア部116と第2光波回路層120の第3ク
ラッド層118とから第2の光導波路構造が形成され
る。第1光波回路層112と第2光波回路層112とは
直接積層されているため,第1コア部108と第2コア
部116との間で方向性光結合を生じさせることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,例えば光通信に適
用可能な光導波路素子及び光導波路素子の製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】現在の光通信システムにおいては,受動
光波回路の必要性が高まりつつある。導波路型光波回路
は,安定性,量産性などに優れており,重要な部品の一
つであると考えられている。殊に,石英系光導波路は,
石英ガラスが物理的,化学的に安定しており,伝送路で
ある光ファイバとの整合がよいなどの利点を有している
ため,光の位相や干渉の制御を行うような複雑で高度な
機能を有するPLC(Planer Light−wa
ve Circuit:平面光波回路)へ展開され,研
究開発が盛んに進められている。
【0003】図11には,従来のPLCに適用可能な光
導波路素子500の概略的な構成を示し,図12には,
従来の石英系光導波路の製造過程を示す。Si基板50
2上にCVD(Chemical Vapor Dep
osition;化学気相成長)法やFHD(Flam
e hydrolysis Deposition;火
炎加水分解堆積)法などの気相反応を利用する方法によ
り,SiOを主成分とする下部クラッド層504とコ
ア層506とを形成する。下部クラッド層504とコア
層506とは,原料ガスの組成を変えて形成することに
より,相互に区別される。
【0004】次に,RIE(Reactive Ion
Etching;反応性イオンエッチング)やRIB
E(Reactive Ion Beam Etchi
ng;反応性イオンビームエッチング)などのドライエ
ッチングによりコア層506の不要部分を除去する。結
果として,コア層506がリッジ状に残されて,コア部
508が形成される。
【0005】最後に,気相反応を利用する方法により,
コア部508を覆うように,SiO を主成分とする上
部クラッド層510を形成する。結果として,従来の光
導波路素子500が得られる。尚,かかる光導波路素子
500には,下部クラッド層504とコア部508と上
部クラッド層510とから構成される石英系光導波路が
形成される。
【0006】しかし,以上説明したように,従来の光導
波路素子には,Si等の基板上に一層のコア層しか形成
されていない。したがって,光波回路は,実質的に一平
面内で構成しなければならないという制限を受ける。近
年,PLCに持たせる機能の高度化・多様化が進展し1
チップ当たりの光素子の搭載数が増加しているが,上記
制約を受ける光導波路素子では,かかる傾向にチップサ
イズを大きくして対応しなければならず,コスト高を招
来してしまう。
【0007】従来,上記一般のPLCの課題を解決する
ために,例えば,特開平7−20344号公報には,光
導波路の回路パターンを形成した光波回路基板とスペー
サとを交互に積層することにより多層光波回路基板を形
成する方法が開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,上記公
報開示の方法では,相互に隣接する光波回路層間にスペ
ーサや基板が存在するために,異なる光波回路層に形成
される光波回路相互間での干渉や結合を実現することが
できない。したがって,光波回路相互間で干渉や結合を
生じさせる必要がある場合には,光波回路を一光波回路
層内に構成しなければならず,一般のPLCと変わらな
いものであった。本発明は,従来の光導波路素子が有す
る上記その他の問題点に鑑みてなされたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に,請求項1に記載の発明は,光導波路素子において,
それぞれがコア部とコア部を被覆するクラッド層とから
構成されており順次積み重なって多層構造を成すnの光
波回路層を備える構成を採用する。ここで,nは2以上
の整数である。
【0010】本項記載の発明では,コア部を光の伝搬経
路とする少なくとも1の光導波路が,各光波回路層内に
形成される。そして,光波回路層から多層構造を形成す
ることによって,光導波路群の3次元的な配置が可能と
なる。したがって,本項記載の発明によれば,単位面積
当たりの光導波路数を増加させることが可能となる。
【0011】さらに,本項記載の発明では,2以上の光
波回路層が基板やスペーサを介さずに順次積層されてい
る。したがって,異なる光波回路層に形成された光導波
路間で導波光の相互作用,例えば干渉や結合等を生じさ
せることが可能となり,3次元的に光波回路を形成する
ことが可能となる。
【0012】以上のように,本項記載の発明によれば,
単位面積当たりの光導波路数の向上と3次元的な光波回
路形成の実現とにより,光波回路の形成自由度を大幅に
向上させることができる。したがって,光導波路素子の
配置面積を拡大せずに,各種の光波回路を実現可能であ
り,光学装置の高集積化及び小型化への寄与が可能とな
る。
【0013】尚,本項記載の発明において,各光波回路
層では,コア部を様々な配置状態で形成することができ
る。即ち,コア層は,例えば,隣接光波回路層との境界
面に完全に接する状態,隣接光波回路層との境界面に1
又は2以上の部分で部分的に接する状態,或いは,隣接
光波回路層から完全に離隔した状態等,各種の配置状態
で形成可能である。
【0014】請求項2に記載の発明は,多層構造に連続
する2以上の光波回路層にまたがる1以上の光結合器が
形成されている構成を採用し,複数の光波回路層にわた
る立体的な光波回路の実現を可能とする。本項記載の光
結合器には,例えば,方向性光結合器や平行3導波路方
向性光結合器などの結合部の光導波路間隔が一様な光結
合器,或いは可変間隙を持つ方向性光結合器等を適用す
ることができる。
【0015】また,本項記載の構成では,連続する光波
回路層のコア部群を様々に組み合わせて光結合器を形成
することができる。本項記載の発明では,例えば,連続
する光波回路層のそれぞれが光結合器を構成する少なく
とも1のコア部を含む構成,光結合器を構成するコア部
を1つおきの光波回路層だけが含む構成,更には光結合
器を構成するコア部が連続する光波回路層に完全にラン
ダムに配置される構成などが可能である。尚,本項記載
の構成において,光結合器を構成するコア部では,例え
ば,光エネルギを導波する機能,他の2のコア部の結合
を中継する機能,或いはそれらを組み合わせた機能等が
実現される。
【0016】請求項3に記載の発明は,多層構造には2
の光波回路層にまたがる光結合器が形成されている構成
を採用する。ここで,光結合器は2以上のコア部から構
成されるため,本項記載の構成では,当該2の光波回路
層のそれぞれに当該光結合器を構成する少なくとも1の
コア部が形成される。さらに,光結合器が2の光波回路
層にまたがって形成されるため,光結合器を構成する2
以上のコア部には光波回路層の境界を介して相互に結合
するコア部の対が少なくとも1つ存在する。本項記載の
発明では,かかるコア部の対の距離を制御することによ
って,光結合器の結合係数を調整することができる。
【0017】請求項4に記載の発明は,多層構造には3
つの連続する光波回路層にまたがる光結合器であって,
中間の光波回路層のコア部を介して両端の光波回路層間
でコア部同士の結合が行われるものが形成されている構
成を採用する。尚,本項記載の構成において,中間の光
波回路層のコア部は,中間の光波回路層内部で終端させ
て光波の導波機能を持たない構成としても良いし,光波
回路層で終端させずに自身も光波の導波機能を持つ構成
としても良い。
【0018】また,請求項5に記載の発明は,コア部が
チャネル状に形成されている構成を採用する。本項記載
の発明によれば,チャネル状に形成された1又は2以上
のコア部によって,光波回路層毎に平面的な光波回路を
形成することが可能である。したがって,積層方向での
光波回路の形成と各光波回路層内での光波回路の形成と
の双方が実現可能となり,複雑な光波回路を立体的に形
成可能な光導波路素子を提供することができる。尚,本
項記載の発明において,チャネル状のコア部には,例え
ば曲線状や直線状や分岐形等の様々な形状のものを適用
することができる。
【0019】請求項6に記載の発明は,コア部とクラッ
ド層との少なくとも一方はSiOを主成分とする構成
を採用する。本項記載の構成では,コア部とクラッド層
とから構成される光導波路の光学的特性を,一般に光信
号の伝送線として用いられている光ファイバの光学的特
性と整合させ易い。したがって,光ファイバとの接続が
容易であり,光通信システムに対し挿入損失の少ない光
導波路素子を形成することができる。
【0020】請求項7に記載の発明は,さらに,nの光
波回路層を支持するSiから成る基板を備える構成を採
用する。本項記載の構成は,例えばコア部とクラッド部
とから石英系光導波路が形成される場合など,コア部や
クラッド層の主成分がSiO である場合に有効であ
る。
【0021】また,請求項8に記載の発明は,光導波路
素子の製造方法において,第1クラッド層を形成する第
1の工程と,第kクラッド層上に第kコア部を形成する
第2の工程と,第kコア部を被覆する第(k+1)クラ
ッド層を形成する第3の工程と,第2の工程と第3の工
程とを交互にn回繰り返す第4の工程と,を含む構成を
採用する。かかる本項記載の発明では,各光波回路層の
コア層が隣接光波回路層との境界面に完全に接する状態
で形成される本願に係る光導波路素子が形成可能であ
る。ここで,kは,1以上n以下の整数である。
【0022】本項記載の発明では,間にクラッド層を挟
んでコア層が順次形成されて行くため,コア層の間隔が
クラッド層の厚さによって制御されることとなる。クラ
ッド層は,様々な形成方法,例えば,CVD法,FHD
法,スパッタ法,真空蒸着法,或いはエピタキシ法等に
より形成可能であるが,いずれの形成方法を用いるとし
ても,コア部のパターンニングに用いるフォトリソグラ
フィやエッチングよりもプロセス精度が高い。したがっ
て,クラッド層の厚さは,コア部のパターニングよりも
高精度に制御することができる。
【0023】以上より,本項記載の発明では,コア部間
の距離が高精度に制御されて,コア部間に導波光の相互
作用を設計通りに生じさせることが可能となり,本願に
係る光導波路素子の歩留まりを向上させることができ
る。
【0024】また,請求項9に記載の発明は,第kクラ
ッド層はCVD法により形成する構成を採用する。本項
記載の発明によれば,CVD法の膜厚制御性の高さを利
用して,コア部間の距離を極めて正確に制御することが
できる。尚,CVD法としては,例えば,常温CVD
法,減圧CVD法,プラズマCVD法,レーザCVD法
等が知られているが,本項記載の発明にはいずれのCV
D法も適用可能である。
【0025】また,請求項10に記載の発明は,第3の
工程は,第kクラッド層上に第kコア部の材料層を形成
する工程と,反応性イオンエッチングにより材料層の不
要部分を除去して第kコア部を形成する工程と,から成
る構成を採用する。かかる本項記載の発明によれば,コ
ア部をチャネル状の所定のパターンに形成することがで
きる。したがって,積層方向でのコア部間の相互作用と
積層方向に垂直な面内でのコア部のパターンとによっ
て,極めて複雑な光波回路を形成することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下,本発明の好適な実施形態に
ついて,添付図面を参照しながら詳細に説明する。尚,
以下の説明及び添付図面において,同一の機能及び構成
を有する構成要素については,同一符号を付することに
より,重複説明を省略する。また,以下の説明及び図面
では,説明の便宜上,光の入射方向をz軸方向とし,z
軸方向に垂直で基板平面に略平行な方向をx軸方向と
し,z軸方向に垂直で基板平面に略垂直な方向をy軸方
向とする。
【0027】(1)第1の実施形態 まず,図1〜図6を参照しながら,第1の実施形態につ
いて説明する。尚,図1及び図2は,本実施形態に係る
2層光導波路型の光導波路素子の概略構成を示す斜視図
である。さらに,図3及び図4は,本実施形態に係る3
層光導波路型の光導波路素子の概略構成を示す斜視図で
ある。また,図5は,本実施形態に係る2層光導波路型
の光導波路素子の製造方法に関する説明図であり,図6
は,本実施形態に係る2層以上の多層光導波路型の光導
波路素子の製造方法に関する説明図である。
【0028】(1−1)光導波路素子の構成 本実施形態によれば,図1に示す2層光導波路型の光導
波路素子100を構成することができる。図1に示すよ
うに,光導波路素子100は,Si基板102と基板1
02上にy方向に順次積層された第1光波回路層112
及び第2光波回路層120とを備えている。
【0029】第1光波回路層112には,z軸と略平行
な直線状の第1コア部108が形成されている。光導波
路素子100では,基板102側に形成される第1クラ
ッド層104と第2光波回路層120側に形成される第
2クラッド層110とによりかかる第1コア部108が
狭窄されて,第1の光導波路構造が形成される。
【0030】また,第2光波回路層120には,曲線状
の第2コア部116が形成されている。光導波路素子1
00では,第1光波回路層112の第2クラッド層11
0と第2光波回路層120の第3クラッド層118とに
よりかかる第2コア部116が狭窄されて,第2の光導
波路構造が形成される。
【0031】さらに,光導波路素子100において,第
2コア部116は,第1コア部108を含みz−x平面
と略垂直な平面内に配される所定の長さの直線部分を有
している。光導波路素子100では,第1コア部108
と第2コア部116の該直線部分との間に導波モードの
結合を生じさせることができる。
【0032】また,本実施形態によれば,図2に示す2
層光導波路型の光導波路素子100’も構成することが
できる。図2に示すように,光導波路素子100’は,
Si基板102’と基板102’上にy方向に順次積層
された第1光波回路層112’及び第2光波回路層12
0’とを備えている。ここで,第1光波回路層112’
は,図1に示す第1光波回路層112と略同一の構成を
有する。
【0033】対して,第2光波回路層120’は,図1
に示す第2光波回路層120と異なり,第2コア部11
6’が途中でy分岐するように曲線状に形成されてい
る。かかる構成により,光導波路素子100’では,第
1コア部108’から第2コア部116’に分配された
光波エネルギをさらに分岐することができる。
【0034】光導波路素子100’において,第2コア
部116’には,分岐前の合波部分に,所定の長さの直
線部分が形成されている。光導波路素子100’では,
第2コア部116’の該直線部分が第1コア部108’
を含むz−x平面と略垂直な平面内に形成されており,
第1コア部108’と第2コア部116’の該直線部分
との結合が実現される。尚,第2コア部116’は,一
方の分岐部分が第1コア部108’と交差するが,かか
る交差部分では,十分な結合長が確保されていないた
め,ほとんど第1コア部108’と第2コア部116’
との結合が生じない。
【0035】さらに,本実施形態によれば,図3に示す
光導波路素子200や図4に示す光導波路素子200’
のように3層光導波路型の光導波路素子を構成すること
ができる。図3,4に示すように,光導波路素子20
0,200’には,順次積み重なった3の光波回路層か
ら構成される3層光導波路が形成されている。即ち,光
導波路素子200,200’は,実質的に,図1,2に
示す上記光導波路素子100,100’の上にさらに第
3光波回路層を積層した構成を有する。
【0036】図3に示す光導波路素子200は,第1光
波回路層212の第1コア部208と第2光波回路層2
20の第2コア部216と第3光波回路層228の第3
コア部224とが一部で略平行にy軸方向に並び,相互
に結合を起こさせることができるように構成されてい
る。かかる光導波路素子200では,隣接コア部間の結
合を生じさせることができる他にも,例えば,第2コア
部216を介して第1コア部208と第3コア部224
との結合を生じさせることもできるし,第2コア部21
6の導波光を第1コア部208と第3コア部とに分配す
ることもできる。また,図4に示す光導波路素子20
0’には,第1光波回路層212’の第1コア部20
8’と第2光波回路層220’の第2コア部216’と
第3光波回路層228’の第3コア部224’とによる
結合部及び立体交差部が形成されている。
【0037】本実施形態によれば,Si基板に順次積層
される光波回路層の数を増加させることにより,一般
に,nの光波回路層を有するn層光導波路型の光導波路
素子を構成することができる。ここで,nは,2以上の
自然数である。そして,例えばクラッド層の膜厚或いは
コア部の形状や光波回路層内でのコア部の配置位置等を
調整することにより,コア部相互の位置関係を自在に調
整し,光導波路素子全体として所定の立体的な光波回路
を構成することができる。尚,付言すると,本実施形態
に係る光導波路素子によれば,最上部のクラッド層上
に,さらに基板やスペーサを介して他の光波回路構造を
形成することもできる。
【0038】(1−2)光導波路素子の製造方法 図5に示すように,光導波路素子の製造方法では,ま
ず,Si基板152の基板平面152a上に,CVD法
により,第1クラッド層154とコア層156とを順次
形成する。ここで,第1クラッド層154と第1コア層
156とは,ともにSiOが主成分である。但し,両
者の間に所定の比屈折率差が生じるように,第1クラッ
ド層154の成長時と第1コア層156の成長時とで
は,原料ガスの組成を変える。
【0039】次に,RIE法により第1コア層156の
不要部分を除去して,第1クラッド層154上にリッジ
状の第1コア部158を残す。
【0040】次に,第1クラッド層154上に,CVD
法によって,第1コア部158を覆うSiOを主成分
とする第2クラッド層160を形成し,続けて,第2ク
ラッド層160上に原料ガスの組成を変えてSiO2を
主成分とする第2コア層164を形成する。ここで,第
2クラッド層160は,第1コア層156と第2コア層
164との間で結合が生じる膜厚で形成される。
【0041】次に,RIE法により第2コア層164の
不要部分を除去して,第2クラッド層160上にリッジ
状の第2コア部166を残す。最後に,CVD法により
第2コア部166を覆うようにSiOを主成分とする
第3クラッド層168を形成する。
【0042】結果として,2層光導波路型の光導波路素
子150が得られる。尚,かかる光導波路素子150に
おいて,第1クラッド層154と第1コア部158と第
2クラッド層160とから第1光波回路層162が構成
され,第2コア部166と第3クラッド層168とから
第2光波回路層170が構成される。
【0043】さらに,本実施形態によれば,図6に示す
ように,第3クラッド層168の形成に続く第3コア層
172の形成,第3コア層172の不要部分除去による
第3コア部174の形成,第4クラッド層176の形成
を行い,第3光波回路層178を形成することができ
る。これにより,3層光導波路構造型の光導波路素子を
得ることができる。さらにまた,本実施形態によれば,
第4クラッド層176の形成に続く第4コア層180の
形成,第4コア層180の不要部分除去による第4コア
部182の形成,第5クラッド層184の形成を行い,
第4光波回路層186を形成し,4層光導波路構造型の
光導波路素子を得ることができる。
【0044】この様に,本実施形態によれば,第kクラ
ッド層の形成に続く第kコア層の形成と第kコア部の形
成と第(k+1)クラッド層の形成とからなる第k光波
回路層の形成を順次繰り返し行うことにより,nの光波
回路層を有する多層光導波路型の光導波路素子を得るこ
とができる。ここで,kは,n以下の自然数である。
【0045】(1−3)光導波路素子の作用 次に,本実施形態に係る光導波路素子の作用について説
明する。尚,以下では,図2に示す光導波路素子10
0’の方向性光結合器としての作用を例に挙げて説明す
るが,図1に示す光導波路素子100或いは図3に示す
光導波路素子200や図4に示す光導波路素子200’
でもほぼ同様の作用が得られる。
【0046】光導波路素子200’では,第1光波回路
層112’に形成される第1コア部108’と第2光波
回路層120’に形成される第2コア部116’とが,
第2クラッド層110’を挟んで異なるx−z平面に配
置される。
【0047】したがって,第1コア部108’と第2コ
ア部116’との間での結合がy軸方向で行われること
となるとともに,結合後の第1コア部108’と第2コ
ア部116’とを立体的に交差させることができる。
尚,第1コア部108’と第2コア部116’との立体
的な交差部分でも両者間で結合が生じ得ると考えられる
が,交差部分の結合長が短いために強い結合は起こらな
い。
【0048】さらに,光導波路素子200’では,第1
コア部108’と第2コア部116’との間隔が第2ク
ラッド層110’の層厚で決まる。該間隔は,第2クラ
ッド層110’の形成方法による膜厚制御によって,フ
ォトリソグラフィやドライエッチングの精度よりも高精
度に制御可能である。したがって,光導波路素子20
0’では,所望の結合系数で光エネルギを分配すること
ができる第1コア部108’と第2コア部116’との
間隔を容易に実現することができる。
【0049】対して,図12に示す上記従来の光導波路
素子500に係る方向性光結合器では,2本の光導波路
(コア部508を有する。)が同一のx−z平面内に配
置されおり,両者間での結合もそのx−z平面内で行わ
れる。したがって,従来のPLCでは,結合後の2本の
光導波路は,互いに交差させることはできない。また,
従来の光導波路素子500では,光導波路の幅や2本の
光導波路間の間隔は,コア部508を形成する際のフォ
トリソグラフィやドライエッチングの精度に影響される
ため,設計通りにすることが難しい。したがって,従来
の光導波路素子500の2本の光導波路間で,所望の結
合係数で光エネルギを分配することが困難である。
【0050】(1−4)効果 以上説明したように,本実施形態によれば,例えば方向
性光結合器において,相互に略平行な異なる2平面に配
置されている光導波路間に該2平面の双方に略垂直な方
向で結合を生じさせることができる。したがって,結合
後の2本の光導波路は,自由に交差させることが可能で
ある。よって,従来より複雑な光波回路を構成すること
が可能であるとともに,光導波路の設計自由度が向上し
光導波路に結合される光能動素子や光ファイバの配置自
由度を大きくすることができる。さらに,本実施形態に
よれば,3層或いはそれ以上の光波回路層を配すること
により,一層複雑な光波回路を構成することが可能とな
る。
【0051】さらにまた,本実施形態では,2本の光導
波路の間隔が第2クラッド層の形成方法の膜厚制御に依
存する。したがって,本実施形態によれば,従来の光導
波路素子よりも高精度に光導波路間の結合係数を正確に
制御することができる。特に,第2クラッド層が膜厚制
御性(均一性,再現性)に優れたCVD法によって形成
されるため,極めて高精度に導波路間隔を制御すること
が可能であり,所望の分波特性を得ることができる。
【0052】(2)第2の実施形態 次に,図7及び図8を参照しながら,第2の実施形態に
ついて説明する。尚,図7は,本実施形態に係る光導波
路素子300の概略構成を示す斜視図であり,図8は,
光導波路素子300の構成を説明するための断面図であ
る。
【0053】図7及び図8に示すように,本実施形態に
係る光導波路素子300は,第2クラッド層の構成が図
3に示す上記第3実施形態に係る光導波路素子200と
相違し,他の構成は光導波路素子200と実質的に同一
である。
【0054】光導波路素子200において,第2クラッ
ド層210は,第1コア部208と第2コア部216と
の結合が起こらない程度の大きな膜厚で形成されてい
る。即ち,光導波路素子300において,同一のy−z
平面内に存在する相対する2つのコア部である第1コア
部308と第2コア部316とは,両層間に介在する第
2クラッド層310の膜厚を大きくすることにより,相
互に結合しないようにされている。
【0055】ここで,第1コア部308と第2コア部3
16とが結合を起こすことができない第2クラッド層3
10の膜厚は,両コア部と第2クラッド層310との比
屈折率差や光の波長或いは両コア部の断面形状等に依存
する。例えば,低屈折率差導波路で比屈折率差が約0.
3%であり,コア断面形状が約8μm×約8μmの正方
形であり,光の波長が約1.31μmとすると,結合係
数κは約51.5となる。したがって,かかる例示の条
件下でクラッド層の膜厚を10μmとした場合,完全結
合長は約30cmとなり,一般の光波回路サイズ(約l
cm)程度ではコア部間に結合がほとんど起こらないこ
とがわかる。かかる例示の条件は,一般的なものである
から,第2クラッド層310の膜厚を10μm以上とす
ると,第1コア部308と第2コア部316の間に結合
が起こらない多層光導波路が得られるといえる。
【0056】以上説明したように,本実施形態に係る光
導波路素子では,第1コア部と第2コア部との間に結合
が起こらない。したがって,いかなる場所においても第
1コア部と第2コア部とは高いアイソレーションを保つ
ことができる。さらに,第1コア部と第2コア部との間
に基板やスペーサが介在しないので,チップ体積を小さ
くすることができ,コストダウンにつながる。
【0057】(3)第3の実施形態 次に,図9及び図10を参照しながら,第4の実施形態
について説明する。尚,図9は,本実施形態に係る光導
波路素子400の概略構成を示す斜視図であり,図10
は,光導波路素子400の構成を説明するための断面図
である。
【0058】本実施形態は,偶数番コア部として,奇数
番コア部同士を結合させるための中間導波路のみを配す
るものである。図9及び図10に示す本実施形成に係る
光導波路素子400を例に挙げて具体的に説明する。図
9及び図10に示すように,光導波路素子400は,第
2コア部の構成が図3に示す上記第1実施形態に係る光
導波路素子200と相違し,他の構成は光導波路素子2
00と略同一である。
【0059】光導波路素子200において,かかる第2
コア部416は,第1コア部408と第3コア部424
とがy軸方向に整列する部分,即ち第1コア部408と
第3コア部424との結合部分に形成されている。そし
て,かかる第2コア部416の少なくとも一端は,第2
光波回路層420内部で終端している。かかる構成を有
する第2コア部416は,第1光波回路層412の第1
コア部408と第3光波回路層428の第3コア部42
4との光結合を中継するが,光導波路素子400外部に
光を導波することができない。
【0060】本実施形態にかかる光導波路の動作につい
て方向性結合器としての動作を例にあげて説明する。図
10に示すように,同じy−z平面内に存在する第1コ
ア部408,第2コア部416及び第3コア部424に
おいて,第1コア部408と第2コア部416との結合
により第1コア部408を伝搬する光の一部が第2コア
部416へ移行する。さらに,第2コア部416と第3
コア部424との結合により第2コア部416を伝搬す
る光の一部が第3コア部424へ移行する。
【0061】一方,同じy−z平面内に第1コア部40
8と第3コア部424しか存在しない場合は,第1コア
部と第3コア部との間隔450が非常に大きくなるた
め,第1コア部408と第3コア部424とで結合が起
こらない。したがって,結合後の第1コア部408と第
3コア部424を相互のアイソレーションを高く保った
まま互いに交差させることが可能である。
【0062】尚,本実施形態においては,積層する光波
回路層の数を増加させた場合にも,同様にして,第4コ
ア部により第3コア部と第5コア部が結合され,第6コ
ア部により第5コア部と第7コア部が結合される。即
ち,nの光波回路層を有する本実施形態に係るn層光導
波路型の光導波路素子では,第2jコア部を介して第
(2j−1)コア部と第(2j+1)コア部とが結合さ
れる。ただし,ここでのnは,3以上の任意の自然数で
ある。また,jは,nが偶数の場合にはn/2以下の自
然数であり,nが奇数の場合には(n−1)/2以下の
自然数である。
【0063】そして,本実施形態において,偶数番コア
部は,2本の奇数番コア部を相互に結合するためだけに
形成することが可能であり,従って,2本の奇数番コア
部が単に交差する部分には偶数番コア部を介在させなく
てもよい。したがって,アイソレーションを高く保った
まま2本の奇数番コア部を互いに交差させることが可能
である。
【0064】以上説明した本実施形態では,偶数番コア
部を形成することにより2本の奇数番コア部を結合させ
ることがでる。また,偶数番コア部を形成しない部分で
2本の奇数番コア部を交差させることにより,該交差部
分で奇数番コア部の間で高いアイソレーションを保つこ
とができる。
【0065】尚,本実施形態の応用として,上下の導波
路を結合させるための中間導波路を任意の光波回路層に
配することができる。さらに,上記第2の実施形態と組
み合わせること,即ち一の光導波路素子内で中間導波路
を用いてアイソレーションを高く保つ構成とクラッド層
厚を大きくしてアイソレーションを高く保つ構成とを組
み合わせることも可能である。
【0066】以上,本発明に係る好適な実施の形態につ
いて説明したが,本発明はかかる構成に限定されない。
当業者であれば,特許請求の範囲に記載された技術思想
の範囲内において,各種の修正例及び変更例を想定し得
るものであり,それら修正例及び変更例についても本発
明の技術範囲に包含されるものと了解される。
【0067】上記実施の形態においては,クラッド層及
びコア部の形成にCVD法を適用した光導波路素子の製
造方法を例に挙げたが,本発明はかかる構成に限定され
ない。本発明は,クラッド層又はコア部の少なくとも一
方の形成に,他の様々な形成方法,例えば,FHD法な
どの他の気相反応を利用する方法,或いはスピンコーテ
ィングや熱拡散その他の気相反応を利用しない方法等を
適用した光導波路素子の製造方法に対しても適用するこ
とができる。
【0068】上記実施の形態においては,コア部のパタ
ーニングにRIE法を適用した光導波路素子の製造方法
を例に挙げたが,本発明はかかる構成に限定されない。
本発明は,コア部のパターニングに,他の様々なエッチ
ング法,例えば,RIBE法などの他のドライエッチン
グ法或いはウェットエッチング法等を適用した光導波路
素子の製造方法に対しても適用することができる。
【0069】上記実施の形態においては,クラッド層及
びコア部にSiOを適用した光導波路素子を例に挙げ
たが,本発明はかかる構成に限定されない。本発明は,
クラッド層又はコア部の少なくとも一方に,他の様々な
材料物質,例えば,エポキシ系やポリウレタン系などの
有機材料,硫化砒素などの力ルコゲナイド系材料,ニオ
ブ酸リチウムやタンタル酸リチウムなどの電気光学結晶
材料,イットリウム鉄ガーネットなどの磁性材料,酸化
亜鉛などの金属酸化物,或いはガリウムアルミニウム砒
素等を適用した光導波路素子に対しても適用することが
できる。
【0070】上記実施の形態においては,基板にSiを
適用した光導波路素子を例に挙げたが,本発明はかかる
構成に限定されない。本発明は,基板に,他の様々な材
料物質,例えば,ソーダガラス,パイレックスガラス,
ニオブ酸リチウム,アルミナ,石英,或いはガリウムア
ルミニウム砒素等を適用した光導波路素子に対しても適
用することができる。即ち,本発明では,光導波路を構
成する材料物質に合わせて適切な基板の材料物質を選ぶ
ことができる。
【0071】上記実施の形態においては,光波回路とし
て方向性結合器を適用した光導波路素子を例に挙げた
が,本発明はかかる構成に限定されない。本発明は,他
の様々な光波回路,例えば,直線状の光導波路,S字導
波路などの曲線状の光導波路,Y分岐導波路などの分岐
導波路,マッハツェンダー導波路,或いはこれらを組み
合わせた光波回路等を適用した光導波路素子に対しても
適用することができる。
【0072】上記実施の形態においては,バルク構造の
コア部を適用した光導波路素子を例に挙げたが,本発明
はかかる構成に限定されない。本発明は,他の様々な構
造,例えば,単一量子井戸構造や多重量子井戸構造歪み
量子井戸構造などの量子井戸構造,或いは分離閉じ込め
ヘテロ構造等のコア層を適用した光導波路素子に対して
も適用することができる。
【0073】上記実施の形態においては,特殊の内部構
造を有するコア部を適用した光導波路素子を例に挙げた
が,本発明はかかる構成に限定されない。本発明は,他
の様々な内部構造,例えば,グレーティング構造,チャ
ープトグレーティング構造,或いは屈折率が不均一に分
布させる構造等を有するコア部を適用した光導波路素子
に対しても適用することができる。
【0074】
【発明の効果】本発明によれば,立体的に光波回路を形
成することができる。したがって,光導波路素子の設置
面積を拡大せずに,複雑な光波回路を形成することがで
きる。また,本発明によれば,クラッド層の層厚制御に
よりコア部間の距離を調整することができるため,コア
部間距離を極めて高精度に制御可能である。したがっ
て,例えば光干渉や光結合等の光の相互作用をコア部間
に設計通り実現することが可能となり,光波回路の性能
と歩留まりとを高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用可能な光導波路素子の概略構成を
示す斜視図である。
【図2】本発明を適用可能な他の光導波路素子の概略構
成を示す斜視図である。
【図3】本発明を適用可能な他の光導波路素子の概略構
成を示す斜視図であり,
【図4】本発明を適用可能な他の光導波路素子の概略構
成を示す斜視図である。
【図5】本発明を適用可能な光導波路素子の製造方法に
ついての説明図である。
【図6】本発明を適用可能な他の光導波路素子の製造方
法についての説明図である。
【図7】本発明を適用可能な他の光導波路素子の概略構
成を示す斜視図であり,
【図8】図7に示す光導波路素子の動作を説明するため
の断面図である。
【図9】本発明を適用可能な他の光導波路素子の概略構
成を示す斜視図であり,
【図10】図9に示す光導波路素子の動作を説明するた
めの断面図である。
【図11】従来の光導波路素子の概略的な構成を示す斜
視図である。
【図12】従来の光導波路素子の製造方法についての説
明図である。
【符号の説明】
100 光導波路素子 102 基板 104,110,118 クラッド層 106,114 コア層 108,116 コア部 112,120 光波回路層

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光導波路素子であって:それぞれがコア
    部と前記コア部を被覆するクラッド層とから構成されて
    おり,順次積み重なって多層構造を成す,nの光波回路
    層を備えることを特徴とする(nは,2以上の整数であ
    る),光導波路素子。
  2. 【請求項2】 前記多層構造には,連続する2以上の前
    記光波回路層にまたがる1以上の光結合器が形成されて
    いることを特徴とする,請求項1に記載の光導波路素
    子。
  3. 【請求項3】 前記多層構造には,連続する2の前記光
    波回路層にまたがる1以上の光結合器が形成されている
    ことを特徴とする,請求項1に記載の光導波路素子。
  4. 【請求項4】 前記多層構造には,連続する3の前記光
    波回路層にまたがる光結合器であって,中間の光波回路
    層のコア部を介して両端の光波回路層間でコア部同士の
    結合が行われるものが形成されていることを特徴とす
    る,請求項1に記載の光導波路素子。
  5. 【請求項5】 前記コア部は,チャネル状に形成されて
    いることを特徴とする,請求項1,2,3または4のい
    ずれかに記載の光導波路素子。
  6. 【請求項6】 前記コア部と前記クラッド層との少なく
    とも一方は,SiOを主成分とすることを特徴とす
    る,請求項1,2,3,4または5のいずれかに記載の
    光導波路素子。
  7. 【請求項7】 さらに,Siからなり前記nの光波回路
    層を支持する基板を備えることを特徴とする,請求項
    1,2,3,4,5または6のいずれかに記載の光導波
    路素子。
  8. 【請求項8】 光導波路素子の製造方法であって:第1
    クラッド層を形成する第1の工程と,前記第kクラッド
    層上に第kコア部を形成する第2の工程と(kは,1以
    上n以下の整数である),第kコア部を被覆する第(k
    +1)クラッド層を形成する第3の工程と,前記第2の
    工程と前記第3の工程とを交互にn回繰り返す第4の工
    程と,を含むことを特徴とする,光導波路素子の製造方
    法。
  9. 【請求項9】 第kクラッド層は,化学気相成長法によ
    り形成することを特徴とする,請求項8に記載の光導波
    路素子の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記第3の工程は,第kクラッド層上
    に第kコア部の材料層を形成する工程と,反応性イオン
    エッチングにより前記材料層の不要部分を除去して前記
    第kコア部を形成する工程と,から成ることを特徴とす
    る,請求項8または9に記載の光導波路素子の製造方
    法。
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