JP2001174652A - 光合分波器 - Google Patents

光合分波器

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JP2001174652A
JP2001174652A JP35470199A JP35470199A JP2001174652A JP 2001174652 A JP2001174652 A JP 2001174652A JP 35470199 A JP35470199 A JP 35470199A JP 35470199 A JP35470199 A JP 35470199A JP 2001174652 A JP2001174652 A JP 2001174652A
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light
coupling
optical
optical waveguide
curved
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JP35470199A
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Masaki Sakakibara
正毅 榊原
Haruto Noro
治人 野呂
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SWCC Corp
Original Assignee
Showa Electric Wire and Cable Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】光合分波器の合波、分波の移行を波長に制限を
受けず完全に行う。 【解決手段】2つの光導波路2、3の結合部6、16間
に合波または分波する信号光S1、S2のうち短い波長
に相当する波長領域の信号光S1の伝播を禁止するフォ
トニック結晶体9を設けたため、合波または分波しない
信号光S1が他方の光導波路3へ移行されるのを排除
し、合波または分波すべき信号光S2の他方の光導波路
3へ移行させる結合比を最大とするように結合部6、1
6を形成でき、完全な合波または分波を図ることができ
る。また、フォトニック結晶体9は経時に伴ってその効
果が低下するものではないため、高い結合比を一定に保
持することができ、一の結合器によって完全な合波また
は分波を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信や光センサ
等において信号光を合波または分波するための光合分波
器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、有線放送テレビジョンにおいて
は、電話信号と共に、画像信号、各種情報信号等を多重
化して伝送する必要があることから、これらの伝送方式
として周波数変調多重化伝送方式を採用することが考え
られている。この場合、具体的には、電話信号を1.3
1μmの波長帯域で伝送し、画像信号、各種情報信号等
を1.55μmの波長帯域で伝送することが考えられて
おり、このような波長帯域の信号光を合波、分波するこ
とが不可欠なものとなる。
【0003】従来から、光集積回路において信号光を合
波または分波する素子として光合分波器が知られてお
り、マッハチェンダー光干渉型光合分波器は合波、分波
可能な波長帯域が広範囲に亘るため、多用されている。
【0004】マッハチェンダー光干渉型光合分波器は、
クラッドガラス層にコアとなる特定の形状の2つの光導
波路が埋設されたものであり、2つの光導波路が平行に
近接した部分、即ち結合部で光信号の合波または分波が
なされるものである。この種のマッハチェンダー光干渉
型光合分波器は、図11に示すように、クラッドガラス
層21に埋設される2つの相互に対称に形成される光導
波路22、32を備える。光導波路22は入射光ファイ
バーf1が接続される入力ポートp1から直線状に設け
られる入力部23と、これに続く曲線部24、更に他の
光導波路32に近接して平行に設けられる結合部25、
光導波路32から離反して再度光導波路32に近接する
ように設けられる過長部26、過長部26に続く結合部
27、結合部27から離反するように設けられる曲線部
28、出射光ファイバーf2が接続される出力ポートp
3に接続される直線状の出力部29を有するものであ
る。一方、光導波路32は光導波路22の入力部23と
対称の位置に直線部33、直線部33に続く曲線部3
4、光導波路22の結合部25に対応して設けられる結
合部35、光導波路22の過長部26に対応して直線状
に設けられ更に光導波路22の結合部27に対応して設
けられる結合部36、光導波路22から離反するように
設けられる曲線部37、出射光ファイバーf3が接続さ
れる出力ポートp4に接続される直線状の出力部38を
有するものである。光導波路22に過長部26を設け、
光路長L1の光導波路32よりΔL長い光路長を有する
ものとし、ΔLの長さにより合波、分波する光の波長が
定められると共に、光導波路22、32間の合波または
分波がなされる光量の割合、即ち結合比が定められる。
このようなマッハチェンダー光干渉型光合分波器におい
ては、入射光ファイバーf1から、波長λ1、例えば
1.31μmと、波長λ2、例えば1.55μmを有す
る2つの信号光s1、s2が光導波路23の入力ポート
p1から入力されると、結合部25において信号光s2
の一部が光導波路32の結合部35へ移行し、更に、結
合部27において信号光s2が光導波路32の結合部3
6へ移行し、光導波路22を伝送された信号光s1が出
力ポートp3から出射光ファイバーf2へ出力され、光
導波路32を伝送された信号光s2が出力ポートp4か
ら出射光ファイバーf3へ出力されるようになってい
る。出力ポートp3、p4から出力される信号光の出力
損失と信号光の波長との関係は、図12に示されるもの
である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなマッハチェンダー光干渉型光合分波器においては、
図12からも明らかなように、結合部を2段に設けても
信号光s2を完全に光導波路22から光導波路32へ移
行することはできなかった。また、結合部の結合比は波
長と相関関係があり、合波または分波する信号光の波長
を特定なものに設定するとその結合比は自ずから定まっ
たものであり、合波または分波する信号光の波長を任意
に選択して結合比を大きくすることは困難であった。こ
のため、結合部に誘電体フィルタを設けたものもあった
が、経時に伴い得られる効果が低下して満足のいく合
波、分波がなされなかった。
【0006】本発明は上記欠点を解消するためになされ
たものであって、伝送する波長帯域が異なる信号光を、
波長帯域を限定せず、完全に合波、分波可能とする光合
分波器を提供することを目的とする。
【0007】
【発明を解決するための手段】本願発明の光合分波器
は、2つの光導波路が、光を導入する直線状の入力部
と、該入力部から相互に近接する方向に曲げられる曲線
部と、該曲線部に接続され相互に平行に近接して設けら
れ伝播する光の分波または合波がなされる結合部と、該
結合部から相互に離反する方向に曲げられる曲線部と、
該曲線部から光を出射する直線状の出力部とを備えた光
合分波器において、2つの光導波路の結合部間に一方の
光導波路をそのまま伝播される光の波長光の伝播を抑制
するフォトニック結晶体が介在されてなるものである。
また、本願発明の光合分波器は、2つの光導波路が、光
を導入する直線状の入力部と、該入力部から相互に近接
する方向に曲げられる曲線部と、該曲線部に接続され相
互に平行に近接して設けられ伝播する光の分波または合
波がなされる結合部と、該結合部から相互に離反する方
向に曲げられる曲線部と、該曲線部から光を出射する直
線状の出力部とを備えた光合分波器において、それぞれ
の光導波路の結合部の下流に他方の光導波路を伝播する
光の波長光の伝播を抑制するフォトニック結晶体を設け
たものである。更に、本願発明の光合分波器は、2つの
光導波路が、光を導入する直線状の入力部と、該入力部
から相互に近接する方向に曲げられる曲線部と、該曲線
部に接続され相互に平行に近接して設けられ伝播する光
の分波または合波がなされる結合部と、該結合部から相
互に離反する方向に曲げられる曲線部と、該曲線部から
光を出射する直線状の出力部とを備えた光合分波器にお
いて、2つの光導波路の結合部間に一方の光導波路をそ
のまま伝播される光の波長光の伝播を抑制するフォトニ
ック結晶体及びそれぞれの光導波路の結合部の下流に他
方の光導波路を伝播する光の波長光の伝播を抑制するフ
ォトニック結晶体を設けたものである。これら本願発明
の光合分波器は、好ましくは、フォトニック結晶体は、
結合部の長さより長いものである。
【0008】本願発明の光合分波器は、2つの光導波路
の結合部間に入力された光導波路を合波または分波され
ずにそのまま伝播される信号光の波長領域の光の伝播を
抑制するフォトニック結晶体を設けたため、合波または
分波しない信号光が他方の光導波路へ移行されるのを抑
制し、合波または分波すべき信号光の他方の光導波路へ
移行させる結合比を最大とするように結合部を形成で
き、完全な合波または分波を図ることができる。また、
合波または分波が行われる結合部の下流に、他方の光導
波路を伝播される信号光の波長に相当する波長領域の信
号光の伝播を抑制するフォトニック結晶体を設けたた
め、他方の光導波路を伝播されるべき波長光が出力部か
ら出力されるのを抑制することができ、合波または分波
すべき信号光の他方の光導波路へ移行させる結合比を最
大とするように結合部を形成でき、完全な合波または分
波を図ることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の光合分波器の実施
の一形態を、図面を参照して説明する。
【0010】図1に示すように、本発明の光合分波器H
は、基板(図示せず)上に積層されるクラッドガラス層
1に埋設されるコアガラスからなる2つの光導波路2、
3を備える。光導波路2は入射光ファイバーF1が接続
される入力ポートP1から直線状に設けられる入力部4
と、これに続く曲線部5、更に他方の光導波路3に近接
して平行に設けられ長さLの結合部6、光導波路3から
離反するように設けられる曲線部7、出射光ファイバー
F2が接続される出力ポートP3に接続される直線状の
出力部8を有するものである。一方、光導波路3は光導
波路2と対称的な形状をし、入力部14、入力部14に
続く曲線部15、光導波路2の結合部6に対応して設け
られる結合部16、光導波路2から離反するように設け
られる曲線部17、出射光ファイバーF3が接続される
出力ポートP4に接続される直線状の出力部18を有す
るものである。このような光導波路2、3を構成する入
力部4、14、曲線部5、7、15、17、出力部8、
18はそれぞれ伝送する信号光の波長に対応した長さを
有するものである。また、結合部6、16は後述するよ
うに、波長の制限を受けず、結合比を最大とする長さに
設定可能である。
【0011】このような光合分波器には、2つの光導波
路2、3の結合部6及び16間にはフォトニック結晶体
9が設けられる。フォトニック結晶体9は、結合部6、
16に接続される部分の曲線部5、7、15、17にお
いても合波、分波が行われるため、曲線部5、7、1
5、17に対向する部分にも延長して設けられるのが好
ましい。
【0012】フォトニック結晶体9は、図2に示すよう
に、一定の周波数領域の光の伝播を抑制するフォトニッ
ク・バンドギャップを有するものであり、伝送する一方
の波長領域に相当するフォトニック・バンドギャップを
有するものである。即ち、波長λ2を有する光は透過さ
せ、波長λ1を有する光に対してのみ伝播を抑制するも
のである。尚、フォトニック・バンドギャップは、伝送
する信号光の波長がλ1、λ2の場合、λ1<λ2なる
関係を有するλ1に相当するものである。フォトニック
結晶体9は、誘電率を波長単位で周期的に大きく変化さ
せた構造体を有するため、電磁波が固有のモードを持て
ない周波数領域が形成され、一定の周波数領域の光に対
して伝播を抑制できるものである。このようなフォトニ
ック結晶体9として、図3、図4に示すように、誘電率
εaの複数の円形ロッドR1または正方形ロッドR2
と、これらロッドの周囲に設けられ誘電率εaと大きく
異なる誘電率εbを有する周囲誘電体S1、S2で構成
される2次元の周期面に対して垂直方向(以下、Z軸方
向と称す)に一様な構造のものがある。
【0013】特に、Z軸方向に磁場成分を持たない偏
光、所謂TMモードの光と、Z軸方向に電場成分を持た
ない偏光、所謂TEモード光に対して共通の幅広い周波
数領域でフォトニック・バンドギャップを有するフォト
ニック結晶体9としては、誘電率εaを有する長方形ロ
ッドまたは楕円形ロッドと、これらロッドの周囲に設け
られ誘電率εaと大きく異なる誘電率εbを有する周囲
誘電体で構成される2次元の周期面に対しZ軸方向に一
様な構造のものが好ましい。
【0014】このような長方形ロッドは、図5に示すよ
うに、隣接する4つの長方形ロッドR3と相互に90度
回転されて配置される。また、長方形ロッドR3の長
辺、短辺は光波長と近似した長さを有し、長辺と短辺と
の長さは所定の割合、長辺に対する短辺の比が0.5を
中心とした割合であることが好ましく、長方形ロッドR
3は正方形ロッドR2とほぼ同一の断面積を有する。
【0015】このような長方形ロッドR3の周囲に設け
られる周囲誘電体S3は、長方形ロッド2の長辺が短辺
より長い部分によって形成される誘電体スポットS31
と、短辺と長辺によって挟まれた狭い部分の誘電体ベイ
ンS32が交互に連続的につながったハイブリッド構造
を有する形状となっている。
【0016】また、楕円形ロッドは、図6に示すよう
に、隣接する4つの楕円形ロッドR4と相互に90度回
転されて配置される。また、楕円形ロッドR4の長軸、
短軸は光波長と近似した長さを有し、長軸と短軸との長
さは所定の割合、長軸に対する短軸の比が0.5を中心
とした割合であることが好ましく、楕円形ロッドR4は
円形ロッドR1とほぼ同一の断面積を有する。
【0017】このような楕円形ロッドR4の周囲に設け
られる周囲誘電体S4は、楕円形ロッドR4の長軸が短
軸より長い部分によって形成される誘電体スポットS4
1と、楕円の頂部と復部によって挟まれた狭い部分の誘
電体ベインS42が交互に連続的につながったハイブリ
ッド構造を有する形状となっている。
【0018】このようなフォトニック結晶体9を介在さ
せた光合分波器においては、入射光ファイバーF1か
ら、波長λ1、例えば、1.31μm、と波長λ2、例
えば、1.55μmを有する2つ信号光S1、S2が光
導波路2の入力ポートP1から入力されると、曲線部5
を通過して結合部6において信号光S1は結合部6の結
合比が如何なる場合であっても、フォトニック結晶体9
によって光導波路2から光導波路3への移行が遮断さ
れ、光導波路2を伝送され、出力ポートP3を介して出
射光ファイバーF2から出力される。一方、信号光S2
は光導波路2からフォトニック結晶体9を透過して光導
波路3の結合部16へ全光量が移行し、光導波路3を伝
送され出力ポートP4から出射光ファイバーF3へ出力
されるようになっている。このため、結合部Lの長さ
は、分波する信号光の波長の制限受けず、結合比を最大
とする長さに設定することができる。出力ポートP3、
P4から出力される信号光の出力損失と波長との関係
は、図7に示されるものである。図からも明らかなよう
に、ポートP3、P4から出力される信号光の出力損失
特性は、フォトニック結晶体9のフォトニック・バンド
ギャップの周波数特性と、結合部6、16の周波数特性
が合成されたものであり、出力ポートP3、P4におい
てそれぞれ30dB程度の出力損失が得られることが示
され、結合比が高くなっていることが明確である。
【0019】尚、フォトニック結晶体は経時に伴ってそ
の効果が低下するものではないため、高い結合比を一定
に保持することができる。
【0020】このような光合分波器を製造するには以下
のような方法による。
【0021】まず、フォトニック結晶体9を製造するに
は、半導体成膜方法を用いることができる。Al23
Si、SiO2等の基板にCr等のマスクをして長方
形、楕円形等のパターンを転写し、エッチングにより基
板にエアーパターンを形成することにより製造すること
ができる。また、長方形ロッド等も空乏(エアー)とせ
ず所望の材質とすることもできる。このようなハイブリ
ッド構造を有するフォトニック結晶構造においては、T
E偏光に対するフォトニック・バンドギャップと、TM
偏光に対するフォトニック・バンドギャップを共通する
周波数領域において有するものである。長方形ロッドま
たは楕円ロッドと周囲誘電体との誘電率比や充填率など
の条件により、TE偏光とTM偏光に共通する周波数領
域で完全なバンドギャップを生成することができる。
【0022】長方形ロッド2の短辺と長辺との比を0.
5とし、長方形ロッド2の誘電率εa=1.0、周囲誘
電体の誘電率εb=8.9、充填率を30%、格子定数
aとしたフォトニック結晶構造体のTE偏光とTM偏光
に対する光波の状態密度は、図8に示すものとなった。
図8から明らかなように、規格化周波数0.32〜0.
34付近に光波の状態密度がゼロ、即ち両モードに共通
のフォトニック・バンドギャップが生成されていること
がわかる。
【0023】このように製造されたフォトニック結晶体
を用いて光合分波器を製造するには、シリコン等の基板
上に火炎堆積法等によって多孔質のクラッドガラス層、
コアガラス層を順次積層し、HeとO2雰囲気中で熱処
理し、その後イオンエッチング加工によりコアガラス層
を2つの光導波路形状に形成する。更に、2つの光導波
路の結合部間に前述のように製造したフォトニック結晶
体を載置させ、クラッドガラス層を積層することができ
る。クラッドガラスとしては、SiO2-P35-B3O、
コアガラスとしては、SiO2-GeO2-P43-B32
を使用することができる。
【0024】本願発明の他の実施態様の光合分波器は、
図9に示すように、光導波路2、3の結合部6、16間
には、フォトニック結晶体9を設けず、結合部6、16
の下流の出力ポートP3、P4の近傍の直線部8、18
にフォトニック結晶体10、11を設けたものである。
尚、図9に示す符号は図1に示す光合分波器のものと同
様のものを示している。フォトニック結晶体10は、光
導波路3へ移行される信号光の波長λ2の波長帯域に相
当するフォトニック・バンドギャップを有し、フォトニ
ック結晶体11は、光導波路2を伝送される信号光の波
長λ1の波長帯域に相当するフォトニック・バンドギャ
ップを有するものである。また、他の実施態様の光合分
波器は、図10に示すように、光導波路2、3の結合部
6、16間にフォトニック結晶体9を設け、更に、光導
波路2、3結合部6、16の下流の出力ポートP3、P
4の近傍の直線部8、18にフォトニック結晶体10、
11を設けたものである。尚、図10に示される符号は
図9に示す光合分波器のものと同様のものを示してい
る。フォトニック結晶体10は、光導波路3へ移行され
る信号光の波長λ2の波長帯域に相当するフォトニック
・バンドギャップを有し、フォトニック結晶体11は、
光導波路2を伝送される信号光の波長λ1の波長帯域に
相当するフォトニック・バンドギャップを有するもので
ある。
【0025】このようにフォトニック結晶体10、11
をそれぞれ直線部8、18に設けたため、出力ポートP
3、P4から出力されるそれぞれの信号光の出力損失は
50dBとすることができる。
【0026】本発明は上記実施例においては、分波につ
いて説明したが、それぞれの出射光ファイバーから逆に
光を入力すれば、結合部において一方の信号光が他方の
光導波路への移行を抑制することができ、結合比を最大
とできるため、完全に合波され、一の入射光ファイバー
から合波された信号光が出力される。
【0027】また、本願発明は上記実施例に限定され
ず、波長領域もこれに限定されるものではなく、また、
製造方法もこれに限定されるものではない。
【0028】
【発明の効果】上記説明からも明らかなように、本願発
明の光合分波器によれば、2つの光導波路の結合部間に
合波または分波する信号光のうち短い波長に相当する波
長領域の信号光の伝播を抑制するフォトニック結晶体を
設けたため、合波または分波されるべきでない信号光が
他方の光導波路へ移行されるのを抑制し、合波または分
波すべき信号光の他方の光導波路へ移行させる結合比を
最大とするように結合部を形成でき、完全な合波または
分波を図ることができる。また、結合部の下流にそれぞ
れの光導波路を伝播されるべきでない波長光の伝播を抑
制するフォトニック結晶体を設けたため、合波または分
波されるべきでない信号光が他方の光導波路へ移行され
るのを抑制し、それぞれの光導波路を伝播されるべき波
長光のみ出力部から出力できるため、合波または分波す
べき信号光の他方の光導波路へ移行させる結合比を最大
とするように結合部を形成でき、完全な合波または分波
を図ることができる。加えて、フォトニック結晶体は経
時に伴ってその効果が低下するものではないため、高い
結合比を一定に保持することができ、一の結合器によっ
て完全な合波または分波を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光合分波器の一実施例を示す構成図。
【図2】本発明の光合分波器の一実施例の作用を示す説
明図。
【図3】本発明の光合分波器の一実施例の要部を示す構
成図。
【図4】本発明の光合分波器の一実施例の要部を示す構
成図。
【図5】本発明の光合分波器の一実施例の要部を示す構
成図。
【図6】本発明の光合分波器の一実施例の要部を示す構
成図。
【図7】本発明の光合分波器の一実施例の効果を示す説
明図。
【図8】本発明の光合分波器の一実施例の効果を示す説
明図。
【図9】他の実施例を示す構成図。
【図10】他の実施例を示す構成図。
【図11】従来例を示す構成図。
【図12】従来例の効果を示す説明図。
【符号の説明】
2、3・・・・・光導波路 4、14・・・・・入力部 5、7、15、17・・・・・曲線部 6、16・・・・・結合部 8、18・・・・・出力部 9、10、11・・・・・フォトニック結晶体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2つの光導波路が、光を導入する直線状の
    入力部と、該入力部から相互に近接する方向に曲げられ
    る曲線部と、該曲線部に接続され相互に平行に近接して
    設けられ伝播する光の分波または合波がなされる結合部
    と、該結合部から相互に離反する方向に曲げられる曲線
    部と、該曲線部から光を出射する直線状の出力部とを備
    えた光合分波器において、2つの前記光導波路の前記結
    合部間に一方の光導波路をそのまま伝播される光の波長
    光の伝播を抑制するフォトニック結晶体が介在されてな
    ることを特徴とする光合分波器。
  2. 【請求項2】2つの光導波路が、光を導入する直線状の
    入力部と、該入力部から相互に近接する方向に曲げられ
    る曲線部と、該曲線部に接続され相互に平行に近接して
    設けられ伝播する光の分波または合波がなされる結合部
    と、該結合部から相互に離反する方向に曲げられる曲線
    部と、該曲線部から光を出射する直線状の出力部とを備
    えた光合分波器において、それぞれの前記光導波路の前
    記結合部の下流に他方の前記光導波路を伝播する光の波
    長光の伝播を抑制するフォトニック結晶体を設けたこと
    を特徴とする光合分波器。
  3. 【請求項3】2つの光導波路が、光を導入する直線状の
    入力部と、該入力部から相互に近接する方向に曲げられ
    る曲線部と、該曲線部に接続され相互に平行に近接して
    設けられ伝播する光の分波または合波がなされる結合部
    と、該結合部から相互に離反する方向に曲げられる曲線
    部と、該曲線部から光を出射する直線状の出力部とを備
    えた光合分波器において、2つの前記光導波路の前記結
    合部間に一方の光導波路をそのまま伝播される光の波長
    光の伝播を抑制するフォトニック結晶体及びそれぞれの
    前記光導波路の前記結合部の下流に他方の前記光導波路
    を伝播する光の波長光の伝播を抑制するフォトニック結
    晶体を設けたことを特徴とする光合分波器。
  4. 【請求項4】前記フォトニック結晶体は前記結合部の長
    さより長いことを特徴とする請求項1または3記載の光
    合分波器。
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