JP2006258951A - 光合分波素子 - Google Patents

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芳文 山崎
Tasuke Nagao
太介 長尾
Sadaichi Suzuki
貞一 鈴木
Takayuki Yamada
高幸 山田
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Abstract

【課題】 小型で、広範囲な性能を実現することが可能な光合分波素子を提供する。
【解決手段】 第1および第2の基板11A,11B上にそれぞれ形成された第1および第2の光導波路12A,12Bによって周期構造を有する中間層13をサンドイッチした構造を有し、第1および第2の光導波路12A,12Bの対向する面側に凹部12aが周期的に形成されている。中間層13と第1および第2の基板11A,11Bの周期構造との間で、光の反射と干渉が起こり、光の結合分離が効率的に行われる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、2つ以上の光導波路を光結合して光を合波あるいは分波する光合分波素子に関する。
光通信システムは光伝送路の信号光を伝送することで大容量の情報を高速に送受信することができる。また、波長分割多重化(WDM:Wavelength Division Multiplexing)光通信システムは、多波長の信号光を多重化して光伝送路に伝送するものであり、更なる大容量化を図ることができる。近年では、通信需要の急激な拡大にともない更なる伝送容量増大化が望まれている。このような大容量化を実現する上で、波長毎に信号光を分離あるいは、結合が可能なデバイスが重要なものとなる。
また、更なる大容量化を図る上で光回路の高密度集積化は重要で、特にレイアウトの自由度を高める立体光配線技術が高密度化には有効であることが知られており、高密度化を図った光導波路デバイスが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
この光導波路デバイスは、一対の光導波路のうち一定の長さの部分(光結合部)を平行かつ一定の間隔dで近接させ、一対の光導波路の周囲をクラッドで構成し、光結合部長、光結合部の間隔、および光導波路とクラッドとの屈折率差を調整することにより、光結合する波長を選択したものである。この構成により、光結合部長を0.7mmと短くすることができ、光導波路デバイスの小型化を図ることができる。
特開平5−333221号公報([0018]、[0026])
しかし、従来の光導波路デバイスは、エバネッセント波を利用して光結合しているため、結合効率が悪く、そのために光結合部は一定の長さが必要となり、更なる小型化に対応することは難しい。特に、WDMといった波長帯で波長ごとの合波分波を行おうとすると、大型化の問題が顕著となる。また、結合効率は材料固有の屈折率に依存するため、性能の範囲が限定される。
従って、本発明の目的は、小型で、広範囲な性能を実現することが可能な光合分波素子を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するため、2つ以上の光導波路を光結合して光を合波あるいは分波する光合分波素子において、前記2つ以上の光導波路は、対向する面側に周期構造が形成された光結合部を備えたことを特徴とする光合分波素子を提供する。
2つ以上の光導波路の光結合部で反射と干渉が起こり、光の結合分離の効率が向上し、光結合部の長さを短くすることができる。光結合部を構成する周期構造は、反射と干渉が生じる構成なら形状や大きさは限定されない。
上記2つ以上の光導波路は、光結合部間に屈折率又は誘電率が所定の周期で変化する周期構造体が接合されていることが好ましい。「所定の周期」とは、光の波長程度の周期をいい、屈折率あるいは誘電率が変化する周期構造体には、例えば、多層薄膜、2次元格子、3次元格子等がある。
2次元格子は、第1の屈折率を有する媒質内に2次元回折格子を構成するように設けられた第2の屈折率の部分を有することができる。第1の屈折率は第2の屈折率よりも大きいことが好ましい。第2の屈折率の部分は、第1の屈折率の媒質内に設けられた凹部(空孔を含む)とすることができる。凹部は、形状、構造や大きさ等について制限はない。また、凹部は材料を充填してもよい。特に好適なのは凹部に空気が充填されていることである。このような2次元格子は、三角格子および正方格子のいずれか一方を採用することによって実現することができる。また、凹部が規則正しく配列された格子から任意の場所に、凹部を塞ぐ、あるいは他の凹部とは屈折率あるいは比誘電率の異なる材料を充填して欠陥を導入することもできる。欠陥は、1つでも複数でもよい。欠陥の大きさは、光結合させたい光の波長によって適宜調整される。
上記周期構造体は、積層された2以上の層からなる構成としてもよい。これにより、光閉じ込め効果をより発揮することができる。
上記2つ以上の光導波路は、光導波層と、光導波層上に形成され、上記光結合部を構成する光結合層とを備えた構成としてもよい。この場合、光導波層および光結合層は、常温接合によって積層することができる。「常温接合」とは、室温で原子同士を直接接合することをいう。常温接合によれば、常温接合される層の形状や厚みの変化が少なく、高精度な光合分波素子が得られる。層を接合する前に、その表面に中性原子ビーム、イオンビーム等を照射して表面を清浄化するのが好ましい。清浄化により表面が活性化して強固な接合が得られる。
上記2つ以上の光導波路は、光結合層間に屈折率又は誘電率が所定の周期で変化する周期構造層が常温接合によって積層されていてもよい。
本発明によれば、小型で、広範囲な性能を実現することが可能となる。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る光合分波素子を示し、(a)は縦断面図、(b)は(a)のA−A線断面図である。この光合分波素子10は、例えば、a−Siが堆積されたSi単結晶基板からなる第1および第2の基板11A,11Bと、第1および第2の基板11A,11B上にそれぞれ形成された第1および第2の光導波路12A,12Bと、第1および第2の光導波路12A,12B間に配置された中間層13とを有する。
図2は、光合分波素子10の主要な構成要素を示し、(a)は第1の光導波路を上側から見た平面図、(b)は第2の光導波路12Bを下側から見た平面図、(c)は中間層13を上側から見た平面図、(d)は(c)のB部拡大図である。
第1の光導波路12Aは、光導波層120A上に光結合層121Aを接合したものであり、光結合層121Aには、凹部12aが周期的に形成されている。第2の光導波路12Bも第1の光導波路12Aと同様の構造の光導波層120Bおよび光結合層121Bを有する。第1および第2の光導波路12A,12Bは、光結合層121A,121Bが対向するように配置されている。
中間層13は、スラブ型の2次元フォトニック結晶を用いて形成されており、第1および第2の光導波路12A,12B間の結合される部分に、図2(d)に示すように、細孔13aを三角格子状に形成した周期構造を有している。また、中間層13には、各種材料を用いることでき、例えば、光導波路で一般に用いられている公知の材料を用いることができる。
(第1の実施の形態の製造方法)
次に、第1の実施の形態の製造方法を図3〜図5の工程図を参照して説明する。
(1)第1の構造体の作製
図3(a)に示すように、Siウェハからなる基板200を準備し、この基板200上に離型層201を0.1μm形成し、この離型層201の表面に光合分波素子10の構成要素となるa−Si薄膜202を0.5μm着膜し、その上にポジ型のフォトレジスト203を塗布する。
上記離型層201は、薄膜202と基板200との密着力を適正に保つ役割を有しており、そのような役割を果たすための材料として、ポリイミド、フッ化ポリイミド、酸化シリコン等の公知の材料を用いることができるが、基板200の熱酸化処理を行って形成される熱酸化膜を用いるのが好ましい。
上記a−Si薄膜202の着膜は、スパッタ法、分子線ビームエピタキシャル法、化学気相堆積法、真空蒸着法等を用いることができるが、スパッタ法が好ましい。
次に、図3(b)に示すように、フォトレジスト203をフォトマスクを用いて露光し、図3(c)に示すように、露光したフォトレジスト203の部分を溶剤によって取り去り、露出したa−Si薄膜202の部分をエッチングして光導波層120A、光結合層121Aおよび中間層13を形成する。次に、未露光のフォトレジスト203の部分を剥離液にて除去する。このようにしてドナー基板210を作製する。
上記フォトレジスト203の露光には、紫外線を用いた光露光、X線露光あるいは電子ビーム露光を用いることができるが、好適な方法は電子ビーム露光である。
上記a−Si薄膜202のエッチングには、化学薬品を用いた被加工物を溶かし込むウエットエッチング、反応性プラズマ、あるいはそのイオンを利用して被加工物を気化して取り除くドライエッチングがあり、適宜選択して用いることができるが、好適なのはドライエッチングであり、中でも誘導結合プラズマ(ICP:Inductively Coupled Plasma)エッチングが好ましい。
次に、ドナー基板210を真空槽内の図示しない下部ステージ上に配置し、第1の基板11Aを真空層内の図示しない上部ステージ上に配置する。続いて、真空槽内を排気して高真空状態あるいは超高真空状態にする。下部ステージおよび上部ステージを相対的に移動させて第1の基板11Aをドナー基板210の光導波層120A上に位置させる。次に、第1の基板11Aの表面、および光導波層120Aの表面にアルゴン原子ビームを照射して清浄化する。
次に、図3(d)に示すように、上部ステージを下降させ、所定の荷重力(例えば、10kgf/cm2)でドナー基板210と第1の基板11Aとを所定の時間(例えば、5分間)押圧し、第1の基板11Aと光導波層120Aとを常温接合する。
次に、図3(e)に示すように、上部ステージを上昇させると、光導波層120Aが離型層201から剥離し、第1の基板11A側に転写される。これは、光導波層120Aと第1の基板11Aとの密着力が光導波層120Aと離型層201との密着力よりも大きいからである。
次に、下部ステージおよび上部ステージを相対的に移動させ、第1の基板11Aを光結合層121A上に位置させる。第1の基板11A側に転写された光導波層120Aの表面(離型層201に接触していた面)および光結合層121Aの表面を前述したように清浄化する。
次に、図3(f)に示すように、上部ステージを下降させ、光導波層120Aと光結合層121Aとを接合させ、図3(g)に示すように、上部ステージを上昇させると、光結合層121Aが離型層201から剥離し、第1の基板11A側に転写される。
次に、下部ステージおよび上部ステージを相対的に移動させ、第1の基板11Aを中間層13上に位置させる。第1の基板11A側に転写された光結合層121Aの表面および中間層13の表面を前述したように清浄化する。
次に、図3(h)に示すように、上部ステージを下降させ、光結合層121Aと中間層13とを接合させ、図3(i)に示すように、上部ステージを上昇させると、中間層13が離型層201から剥離し、第1の基板11A側に転写される。
光導波層120A、光結合層121Aおよび中間層13が転写された第1の基板11Aを上部ステージから取り外すと、図3(j)に示す第1の構造体14Aが得られる。
(2)第2の構造体の作製
図4(a)に示すように、第1の構造体14Aと同様に、Siウェハからなる基板300を準備し、この基板300上に離型層301を形成し、この離型層301の表面に光合分波素子10の構成要素となるa−Siからなる薄膜302を0.5μm着膜し、その上にポジ型のフォトレジスト303を塗布する。
次に、図4(b)に示すように、フォトレジスト303をフォトマスクを用いて露光し、図4(c)に示すように、露光したフォトレジスト303の部分を溶剤によって取り去り、露出したa−Si薄膜302の部分をエンチングして光導波層120Bおよび光結合層121Bを形成する。次に、未露光のフォトレジスト303の部分を剥離液にて除去する。このようにしてドナー基板310を作製する。
次に、ドナー基板310を真空槽内の図示しない下部ステージ上に配置し、第2の基板11Bを真空層内の図示しない上部ステージ上に配置する。続いて、真空槽内を排気して高真空状態あるいは超高真空状態にする。下部ステージおよび上部ステージを相対的に移動させて第2の基板11Bをドナー基板310の光導波層120B上に位置させる。次に、第2の基板11Bの表面、および光導波層120Bの表面にアルゴン原子ビームを照射して清浄化する。
次に、図4(d)に示すように、上部ステージを下降させ、所定の荷重力(例えば、10kgf/cm2)でドナー基板310と第2の基板11Bとを所定の時間(例えば、5分間)押圧し、第2の基板11Bと光導波層120Bとを常温接合する。
次に、図4(e)に示すように、上部ステージを上昇させると、光導波層120Bが離型層301から剥離し、第2の基板11B側に転写される。これは、光導波層120Bと第2の基板11Bとの密着力が光導波層120Bと離型層301との密着力よりも大きいからである。
次に、下部ステージおよび上部ステージを相対的に移動させ、第2の基板11Bを光結合層121B上に位置させる。第2の基板11B側に転写された光導波層120Bの表面(離型層301に接触していた面)および光結合層121Bの表面を前述したように清浄化する。
次に、図4(f)に示すように、上部ステージを下降させ、光導波層120Bと光結合層121Bとを接合させ、図4(g)に示すように、上部ステージを上昇させると、光結合層121Bが離型層301から剥離し、第2の基板11B側に転写される。
光導波層120Bおよび光結合層121Bが転写された第2の基板11Bを上部ステージから取り外すと、図4(h)に示す第2の構造体14Bが得られる。
(3)第1および第2の構造体の接合
次に、図5(a)に示すように、第1および第2の構造体14A,14Bを真空槽内の図示しない下部ステージおよび上部ステージ上にそれぞれ配置する。続いて、真空槽内を排気して高真空状態あるいは超高真空状態にする。次に、第1の基板11A上の中間層13の表面、および第2の基板11B上の光結合層121Bの表面にアルゴン原子ビームを照射して清浄化する。
次に、図5(b)に示すように、上部ステージを下降させ、所定の荷重力(例えば、10kgf/cm2)で第1の構造体14Aと第2の構造体14Bとを所定の時間(例えば、5分間)押圧し、第1の構造体14Aの中間層13と第2の構造体14Bの光結合層121Bとを常温接合する。このようにして光合分波素子10が作製される。
この第1の実施の形態によれば、第1および第2の光導波路12A,12Bの対向する面に周期構造を形成し、第1および第2の光導波路12A,12B間に周期構造を有する中間層13を配置することにより、反射と干渉により、光の結合分離の効率が向上し、この結果、光結合部の長さを短くでき、光結合分波素子の大幅な小型化が可能になる。
[第2の実施の形態]
図6は、本発明の第2の実施の形態に係る光合分波素子を示し、(a)は縦断面図、(b)は(a)のA−A線断面図である。この光合分波素子10は、第1および第2の基板11A,11Bと、第1および第2の基板11A,11B上にそれぞれ形成された第1および第2の光導波路12A,12Bと、第1および第2の光導波路12A,12B間に配置された第1および第2の中間層13A,13Bとを有する。
第2の実施の形態は、第1の実施の形態の第1の構造体を2つ製造し、それらを常温接合することにより製造することができるので、光合分波素子10の主な構成要素の図示および説明を省略する。
この第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様に、第1および第2の光導波路12A,12Bの対向する面に形成した周期構造と、第1および第2の光導波路12A,12B間に配置した周期構造を有する第1および第2の中間層13A,13Bにより、光の結合分離の効率が向上し、この結果、光の結合部を短くでき、光結合分波素子の大幅な小型化が可能になる。また、中間層を2層により構成しているので、光閉じ込め効果により光の結合分離の効率がさらに向上する。
[第3の実施の形態]
図7は、本発明の第3の実施の形態に係る光合分波素子を示し、(a)は縦断面図、(b)は(a)のA−A線断面図である。この光合分波素子10は、第1および第2の基板11A,11Bと、第1および第2の基板11A,11B上にそれぞれ形成された第1および第2の光導波路12A,12Bと、第1および第2の光導波路12A,12B間に配置された中間層13Cとを有する。
図8は、中間層13Cを示し、(a)は中間層13Cを上側から見た平面図、(b)は(a)のB部拡大図である。中間層13Cは、スラブ型の2次元フォトニック結晶を用いて形成されており、第1および第2の光導波路12A,12B間の結合される部分に、図8(b)に示すように、細孔13aを三角格子状に形成した周期構造を有し、さらに、中央に細孔13aよりも径の大きい孔による欠陥13bを形成したものである。
この第3の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様に、第1および第2の光導波路12A,12Bの対向する面に形成した周期構造と、第1および第2の光導波路12A,12B間に配置した周期構造を有する第1および第2の中間層13A,13Bにより、光の結合分離の効率が向上し、この結果、光の結合部の長さを短くでき、光結合分波素子の大幅な小型化が可能になる。また、中間層13Cは、周期構造の他に欠陥を有するので、波長選択性が向上する。
本発明の実施例1について説明する。この実施例1は、第1の実施の形態に対応するものであり、第1および第2の導波路12A,12Bは、幅4μm、厚さ1.0μm、結合長60μm、結合部分の導波路の周期構造の周期1.45μmで作製した。
中間層13は、厚さ0.5μmで作製し、周期構造は、正三角格子状に格子間隔0.42μm、細孔半径0.199μmの寸法で特定の波長のみを透過できるように設計した。
この作製した光合分波素子10は、入射光15として波長帯1550nm近傍(1500〜1600nm)の光を8μmシングルモードファイバを用いて第1の導波路12Aの入射端から導入したところ、第1の出射光16Aとして波長1533〜1536nmが周期構造を通過して第1の導波路12Aの出射端から出力され、第2の導波路12Bの出射端から第2の出射光16Bとして波長1530nmの光が中間層13を介して観測された。また、摂氏−20〜100度の範囲で動作に変化はなかった。
本発明の実施例2について説明する。この実施例2は、第2の実施の形態に対応するものであり、第1および第2の導波路12A,12Bは、幅4μm、厚さ1.0μm、結合長60μmで作製した。第1の導波路12Aの周期構造は、正三角格子状に格子間隔0.42μm、細孔半径0.199μmの寸法で形成した。第2の導波路12Bの周期構造は、正三角格子状に格子間隔0.40μm、細孔半径0.199μmの寸法で特定の波長のみを透過できるように設計した。
第1および第2の中間層13A,13Bは、厚さ0.5μmの寸法にて形成し、周期構造は正三角格子状に格子間隔0.42μm、細孔半径0.201μmの寸法で作製した。
この作製した光合分波素子10は、入射光15として波長帯1550nm近傍(1500〜1600nm)の光を8μmシングルモードファイバを用いて第1の導波路12Aの入射端から導入したところ、第1の出射光16Aとして波長1536nmが周期構造を通過して第1の導波路12Aの出射端から出力され、第2の導波路12Bの出射端から第2の出射光16Bとして波長1530nm、波長1534nmの光が中間層13A,13Bを介して観測された。また、摂氏−20〜100度の範囲で動作に変化はなかった。
本発明の実施例3について説明する。この実施例3は、第3の実施の形態に対応するものであり、第1および第2の導波路12A,12Bは、実施例1と同様のものを用いた。
中間層13Cは、結合長50μm、厚さ0.5μmの寸法にて形成した。中間層13Cの周期構造は、正三角格子状に格子間隔0.42μm、細孔半径0.199μmの寸法で作製され、これに加え、結合中間層13Cの中央部の一箇所に半径0.214μmの細孔部が含まれている。
この作製した光合分波素子10は、入射光15として波長帯1550nm近傍(1500〜1600nm)の光を8μmシングルモードファイバを用いて第1の導波路12Aの入射端から導入したところ、第1の出射光16Aとして波長1533〜1536nmが周期構造を通過して第1の導波路12Aの出射端から出力され、第2の導波路12Bの出射端から第2の出射光16Bとして波長1530nmの光が中間層13Cを介して観測された。第1の導波路12Aの出射端からは波長1530nmの光はまったく観測されなかった。また、摂氏−20〜100度の範囲で動作に変化はなかった。
なお、本発明は、上記各実施の形態および上記各実施例に限定されず、発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施が可能である。例えば、光分波器として説明したが、本発明は同様に光合波器としても適用することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る光合分波素子を示し、(a)は縦断面図、(b)は(a)のA−A線断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る光合分波素子の主要な構成要素を示し、(a)は第1の光導波路を上側から見た平面図、(b)は第2の光導波路を下側から見た平面図、(c)は中間層を上側から見た平面図、(d)は(c)のB部拡大図である。 (a)〜(j)は、本発明の第1の実施の形態に係る光合分波素子の製造工程図である。 (a)〜(h)は、本発明の第1の実施の形態に係る光合分波素子の製造工程図である。 (a),(b)は、本発明の第1の実施の形態に係る光合分波素子の製造工程図である。 本発明の第2の実施の形態に係る光合分波素子を示し、(a)は縦断面図、(b)は(a)のA−A線断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る光合分波素子を示し、(a)は縦断面図、(b)は(a)のA−A線断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る中間層を示し、(a)は中間層を上側から見た平面図、(b)は(a)のB部拡大図である。
符号の説明
10 光合分波素子
11A,11B 基板
12A,12B 光導波路
12a 凹部
13,13A,13B,13C 中間層
13a 細孔
13b 欠陥
14A,14B 構造体
15 入射光
16A,16B 出射光
120A,120B 光導波層
121A,121B 光結合層
200 基板
201 離型層
202 a−Si薄膜
203 フォトレジスト
210 ドナー基板
300 基板
301 離型層
302 a−Si薄膜
303 フォトレジスト
310 ドナー基板

Claims (7)

  1. 2つ以上の光導波路を光結合して光を合波あるいは分波する光合分波素子において、
    前記2つ以上の光導波路は、対向する面側に周期構造が形成された光結合部を備えたことを特徴とする光合分波素子。
  2. 前記2つ以上の光導波路は、前記光結合部間に屈折率又は誘電率が所定の周期で変化する周期構造体が接合されていること特徴とする請求項1に記載の光合分波素子。
  3. 前記周期構造体は、欠陥を有することを特徴とする請求項2に記載の光合分波素子。
  4. 前記周期構造体は、積層された2以上の層からなることを特徴とする請求項2に記載の光合分波素子。
  5. 前記2つ以上の光導波路は、光導波層と、前記光導波層上に形成され、前記光結合部を構成する光結合層とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の光合分波素子。
  6. 前記光導波層および前記光結合層は、常温接合によって積層されたことを特徴とする請求項5に記載の光合分波素子。
  7. 前記2つ以上の光導波路は、前記光結合層間に屈折率又は誘電率が所定の周期で変化する周期構造層が常温接合によって積層されていること特徴とする請求項6に記載の光合分波素子。
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