JP2000321428A - 偏光フイルム及び液晶表示装置 - Google Patents

偏光フイルム及び液晶表示装置

Info

Publication number
JP2000321428A
JP2000321428A JP11132410A JP13241099A JP2000321428A JP 2000321428 A JP2000321428 A JP 2000321428A JP 11132410 A JP11132410 A JP 11132410A JP 13241099 A JP13241099 A JP 13241099A JP 2000321428 A JP2000321428 A JP 2000321428A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
polarizing film
moisture permeability
polarizing
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11132410A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiyuki Yamamoto
理之 山本
Takashi Niki
尚 仁木
Norikazu Yoshida
範和 吉田
Shigeto Shindo
成人 進藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
PORA TECHNO KK
Nippon Kayaku Co Ltd
Original Assignee
PORA TECHNO KK
Nippon Kayaku Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by PORA TECHNO KK, Nippon Kayaku Co Ltd filed Critical PORA TECHNO KK
Priority to JP11132410A priority Critical patent/JP2000321428A/ja
Publication of JP2000321428A publication Critical patent/JP2000321428A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Surface Treatment Of Optical Elements (AREA)
  • Polarising Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】耐熱性が良好で、高耐久性の低反射偏光フイル
ムの開発。 【解決手段】反射防止層を有し、透湿度が10g/(m
2・24h)以上である偏光フイルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は反射防止性及び耐熱
性を有し、耐久性に優れる偏光フイルム、及びそれを用
いた高耐久液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ノートパソコンやデジタルカメラ等の表
示体で多用されている液晶表示パネル(LCDパネル)
には、偏光フイルムが液晶層をはさんで2枚使用されて
いるケースが多い。通常表示側に使用される偏光フイル
ムには、偏光フイルムそのものや表示体を見やすくする
目的で偏光フイルムの表面に防眩処理(アンチグレア加
工=AG加工)を施したものや、反射防止処理(アンチ
リフレクション加工=AR加工、ローリフレクション加
工=LR加工、ここでいうARとは一般的には視感度補
正した全光線反射率が1.0%以下のもの、LRとはA
Rよりも全光線反射率は高いが反射防止処理をしていな
いものよりも全光線反射率が低いものをいう。)を施し
た偏光フイルムが使用されている。
【0003】LCDパネルの普及が進み、LCDパネル
を使用した表示体の用途が拡大している。最近になり室
内用の表示体用途からカーナビゲーション等の屋外での
表示体の用途が増えてきており、偏光フイルムも外光か
らの映り込みを防止する目的でAR加工、またはLR加
工を施した反射防止層を有する偏光フイルムが多用され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、屋外での使用
が増え高温度下に置かれることから従来のARまたはL
R偏光フイルムでは耐熱性が不十分で、耐久性に問題が
あった。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題点について鋭意
検討を重ねた結果、耐熱性の不十分さは偏光フイルムに
反射防止層を設けたことによる透湿度の低下が原因であ
ることを見出し、本発明に至った。即ち本発明は
【0006】(1)反射防止層を有し、透湿度が10g
/(m2・24h)以上である偏光フイルム、(2)耐
熱用である(1)に記載の偏光フイルム、(3)(1)
または(2)に記載の偏光フイルムを有する液晶表示装
置、(4)車載用である(3)に記載の液晶表示装置、
に関する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の偏光フイルムは、透湿度
の高い反射防止層を有するフイルムの層を、保護フィル
ムとして、偏光素子の少なくとも片面に設けたもので、
偏光フイルムとした場合の透湿度が10g/(m2・2
4h)以上のものである。この偏光フイルムは光の正反
射率が低く、また耐熱性が良好で、耐熱用偏光フイルム
として最適なものである。耐熱用偏光フイルムは、通常
50−60℃以上の環境下に置かれたり、該環境下で使
用されることを目的とする偏光フイルムである。なお、
透湿度は、JIS K 7129で定められた試験方法
で測定される。
【0008】透湿度の高い反射防止層を有するフイルム
は、例えば市販のARまたはLR加工されたトリアセチ
ルセルロース(以下TACと称す)フイルムの中から、
作製した反射防止層を有する偏光フイルムの透湿度が1
0g/(m2・24h)以上になるようなフイルムを、
選択することにより得られる。
【0009】また、通常の偏光フイルムに透湿度の高い
反射防止層を形成して、透湿度が10g/(m2・24
h)以上になるような低反射偏光フイルムを作製するこ
とにより、透湿度の高い反射防止層を有するフイルムの
層を偏光素子の少なくとも片面に設けることができる。
このような透湿度が10g/(m2・24h)以上の低
反射偏光フイルムは、例えば、偏光素膜にTACを積層
っしついでTAC膜上に、必要によりハ−ドコ−ト層を
設けた上、下記するような方法で反射防止層を設けるこ
とにより得ることができる。
【0010】フイルム上に反射防止層を形成する方法と
しては、例えば蒸着法(材料を蒸発させて反射防止膜を
形成する方法)、スパッタリング法(材料に放電による
プラズマ中のイオンをぶつけて材料を気体にし、反射防
止膜を形成する方法)、コート法(フイルムより屈折率
の低いコーティング剤を用いて反射防止膜を形成する方
法)等があげられる。蒸着法の場合、例えばフッ化マグ
ネシウムまたは二酸化珪素等の低屈折率物質を1層、ま
たはフイルム側より二酸化チタンまたは酸化ジルコニウ
ム等の高屈折率物質とフッ化マグネシウムまたは二酸化
珪素等の低屈折率の物質を複数層、一般の蒸着装置及び
スパッタリング装置によりフイルム上に所定の厚さに蒸
着させることによって得られる。ここで所定の膜厚と
は、膜厚の干渉によって反射防止効果を発現するのに必
要な厚さであって、例えば、1層の場合その厚さは膜内
に入射する光の波長の1/4となるようにする事が好ま
しく、具体的には可視光域において0.1ミクロン程度
である。
【0011】本発明の偏光フイルムを製造するには、例
えば1.5〜10倍に延伸された10〜50ミクロンの
ポリビニールアルコール(以下PVAと称す)製の偏光
素子の片面に透湿度の高い反射防止層を有するTACフ
イルムの層を反射防止層が外側になるように設け、もう
一方の面に通常の(ARまたはLR加工されていない)
TACフイルムの層を設ければよい。また、上記のPV
A製の偏光素子の両面に通常のTACフイルム層を設け
て、通常の偏光フイルムとし、その少なくとも片面に透
湿度の高い反射防止層を形成してもよい。偏光素子はヨ
ウ素系でも染料系でも何れでも良いが、より高い耐熱性
が要求される場合は染料系が好ましい。TACフイルム
の膜厚は、通常10〜200ミクロン程度である。ま
た、必要に応じ、通常のTACフイルム層側に粘着剤層
を設けてもよい。粘着剤層は、アクリル樹脂等の透明性
の良好な粘着剤を5〜200ミクロンに塗布することに
より設けられる。
【0012】本発明の液晶表示装置は、上記の本発明の
偏光フイルムを反射防止層が外側になるように液晶表示
素子の片面又は両面に配置したものである。この液晶表
示装置は、耐熱性の要求される分野、例えばカーナビゲ
ーション用等の車載用液晶表示装置(パネル)、液晶プ
ロジェクタ等に使用される。
【0013】
【実施例】次に本発明を実施例によりさらに具体的に説
明するが、これらの実施例が本発明を限定するものでは
ない。
【0014】実施例1−2、比較例 反射防止層を有し、下記表1記載の透湿度を有する低反
射染料系偏光フイルムを7cm×10cm×2mmのフ
ロート硝子に添付して試験サンプルを作製し、130℃
のオーブン中に96時間放置し、外観を観察した。な
お、透湿度はJIS K 7129に基づき測定した。
【0015】 表1:低反射偏光板の耐熱性能 実施例 正反射率 透湿度 耐熱試験 1 0.5% 16g/(m2・24h) ○ 2 0.6% 32g/(m2・24h) ○ 比較例 0.6% 4g/(m2・24h) ×
【0016】正反射率:JIS Z 8722に基づき
測定した。 耐熱試験: ○:外観に変化無し。 ×:変色が観察された。
【0017】表1から明らかなように、本発明の偏光フ
イルムは、外観に変化無く、耐熱性が良好である。
【0018】
【発明の効果】本発明の偏光フイルムは耐熱性が良好で
あり、耐熱用偏光フイルムとして好適である。また、こ
の偏光フイルムを用いることにより外光からの写り込み
を防止する機能を損なうことなく耐熱性に優れた、高耐
久性の液晶表示装置を作成できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 進藤 成人 埼玉県鴻巣市登戸346−5 Fターム(参考) 2H049 BA25 BA26 BA27 BB65 BC22 2H091 FA08X FA37X FB02 FC02 FC07 FD06 GA17 LA04 MA03 MA07 2K009 AA02 BB12 CC03 CC06 DD03 DD04 EE04

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】反射防止層を有し、透湿度が10g/(m
    2・24h)以上である偏光フイルム。
  2. 【請求項2】耐熱用である請求項1に記載の偏光フイル
    ム。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の偏光フイルムを
    有する液晶表示装置。
  4. 【請求項4】車載用である請求項3に記載の液晶表示装
    置。
JP11132410A 1999-05-13 1999-05-13 偏光フイルム及び液晶表示装置 Pending JP2000321428A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11132410A JP2000321428A (ja) 1999-05-13 1999-05-13 偏光フイルム及び液晶表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11132410A JP2000321428A (ja) 1999-05-13 1999-05-13 偏光フイルム及び液晶表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000321428A true JP2000321428A (ja) 2000-11-24

Family

ID=15080746

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11132410A Pending JP2000321428A (ja) 1999-05-13 1999-05-13 偏光フイルム及び液晶表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000321428A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1318897C (zh) * 2003-11-28 2007-05-30 力特光电科技股份有限公司 提高液晶显示器下视角对比值的偏光板
CN102200603A (zh) * 2010-03-24 2011-09-28 住友化学株式会社 偏振板
CN104460021A (zh) * 2014-12-11 2015-03-25 国家纳米科学中心 一种微偏振片阵列及其制作方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1318897C (zh) * 2003-11-28 2007-05-30 力特光电科技股份有限公司 提高液晶显示器下视角对比值的偏光板
CN102200603A (zh) * 2010-03-24 2011-09-28 住友化学株式会社 偏振板
CN104460021A (zh) * 2014-12-11 2015-03-25 国家纳米科学中心 一种微偏振片阵列及其制作方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5447612B2 (ja) 偏光板用保護フィルムの製造方法
JP2007102179A (ja) 高耐久偏光板及び液晶表示装置
US10816703B2 (en) Near infrared reflective coatings
WO2011062084A1 (ja) 赤外線反射基板
EP3531175A1 (en) Transparent heat-shielding heat-insulating member
JP2011194679A (ja) 透明導電性積層体およびその製造方法ならびにタッチパネル
WO2017217526A1 (ja) 反射防止フィルムおよびその製造方法、ならびに反射防止層付き偏光板
JP6938112B2 (ja) 光学積層体
CN111295605A (zh) 带防反射层的偏振片及其制造方法
JP2004345223A (ja) 光学機能性フィルム、および画像表示装置
JP2011180211A (ja) 偏光板、液晶パネル及び液晶表示装置
JP2000321428A (ja) 偏光フイルム及び液晶表示装置
JP2007003672A (ja) 反射防止フィルム
JPH03148603A (ja) 偏光板
JPH08201791A (ja) 透明電極基板
JP2002031721A (ja) 複合偏光板
KR20180107116A (ko) 광학 적층체
JPH06289227A (ja) 液晶表示画面用偏光フイルム
JP2001188103A (ja) 反射防止膜
JPH10170707A (ja) 偏光板用反射シート
JP3428295B2 (ja) 偏光板保護フィルム及び偏光板
JP2003098339A (ja) ディスプレイ用フィルターの製造方法
JP2002189421A (ja) ディスプレイ用フィルターおよびその製造方法
WO2022080137A1 (ja) 反射防止層付き偏光板および画像表示装置
JP4281137B2 (ja) 反射防止膜

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060223

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081120

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090218

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090616