JP2000320407A - ジメチルエーテルの車上改質方法および装置 - Google Patents
ジメチルエーテルの車上改質方法および装置Info
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Abstract
ーンで毒性のない燃料を提供する。 【解決手段】 ジメチルエーテルと水とを、排気ガスの
熱で加熱された触媒に接触させて合成ガスを生成させ、
これをエンジンの燃料に用いることを特徴とするジメチ
ルエーテルの車上改質方法とその装置によって解決され
る。
Description
を車上で改質してエンジンの燃料に用いる方法と装置に
関するものである。
発されており、メタノールについては車上改質装置も開
発されている。例えば、特開平6−280695号公報
には、メタノールを改質して水素リッチな改質ガスと
し、これを燃料としてエンジンに供給する方法が開示さ
れている。また、特開平8−91803号公報にも、メ
タノールを反応させて水素および一酸化炭素ガスを発生
させ、これを燃料としてエンジンに供給する方法が開示
されている。
法は本発明者らがディーゼルエンジンについて開発し、
種々特許出願を行っている(特開平10−281030
号公報)。
タン価等の関係で各種のエンジンにそのまま燃料として
使用できるわけではない。
て注目され、開発が進められているが、容積当りの発熱
量が少なく自動車に適用した場合には走行距離が問題に
なる。また、メタノール自体が毒性があるためその取扱
いにも配慮が必要である。さらに、メタノールは10℃
以下のような低温では蒸気圧が低いためエンジンが始動
しにくいという問題もある。
を解決するべく鋭意検討の結果、エンジン燃料としてジ
メチルエーテルに着目するに至った。ジメチルエーテル
は、メタノールの発熱量が3770kcal/lである
のに対し4630kcal/lと高く、しかも毒性もな
い。また、沸点も−25℃と低いため氷点下の低温でも
高い蒸気圧が得られる。
にセタン価等の関係でそのままガソリンエンジン等のエ
ンジンの燃料とするわけにはいかない。そこで、本発明
者らはジメチルエーテルを車上で改質して汎用性を有す
る燃料とする手段を案出し、本発明を完成するに至っ
た。
水とを、排気ガスの熱で加熱された触媒に接触させて合
成ガスを生成させ、これをエンジンの燃料に用いること
を特徴とするジメチルエーテルの車上改質方法と、ジメ
チルエーテルタンクと、水供給機構と、ジメチルエーテ
ルと水蒸気を反応させて合成ガスを生成させる触媒を内
蔵する改質反応器と、排気ガスから熱を回収して該改質
反応器に供給する熱交換器よりなるジメチルエーテルの
車上改質装置に関するものである。
され、ポンプあるいはそれ自身の蒸気圧により改質反応
器へ送られる。
ーテルと水を反応させて水素と一酸化炭素を生成させる
ものである。
が、排気ガスには水分が多量に含まれているのでこれを
凝縮回収して使用することもできる。その場合、排気ガ
ス管に熱交換器を取り付けて回収する。
明者らが先に開発したものを使用することができる。そ
のなかには銅を活性成分とするもの(特開平10−17
4870号公報)、コバルトを活性成分とするもの(特
開平10−174871号公報)、鉄を活性成分とする
もの(特開平10−174873号公報)、イリジウ
ム、白金、ロジウムまたはニッケルを活性成分とするも
の、塩基性金属酸化物にパラジウムを把持させたもの
(特開平10−17486号公報)、およびパラジウム
担持金属酸化物と固体酸性化合物を組み合わせたものが
ある。
ルを活性成分とする触媒、およびパラジウム担持金属酸
化物と固体酸性化合物を組み合わせた触媒について以下
説明する。
白金、ロジウム、ニッケル、銅、コバルトおよび鉄はこ
れらの金属および/または化合物である。イリジウムの
化合物としてはイリジウムの酸化物、塩化物が好まし
く、イリジウムの酸化物はIrO2、塩化物はIrCl3
である。白金の化合物としては白金の酸化物、塩化物が
好ましい。白金の酸化物はPtOおよびPtO2であ
り、塩化物はPtCl2、PtCl3およびPtCl4で
ある。ロジウムの化合物としてはロジウムの酸化物、塩
化物が好ましい。 ロジウムの酸化物はRh2O3であ
り、塩化物はRhCl3である。ニッケルの化合物とし
てはニッケルの硫化物が好ましく、ニッケルの硫化物は
NiS、Ni3S2またはその混合物である。銅の化合物
としては酸化物が好ましく、 銅の酸化物はCu2O、C
uOまたはその混合物である。コバルトの化合物として
は酸化物が好ましく、コバルトの酸化物はCoO、Co
2O3またはその混合物である。鉄の化合物としては酸化
物が好ましく、鉄の酸化物としてはFeO、Fe2O3ま
たはその混合物である。
ル、コバルト、鉄触媒は、触媒担体に担持させて使用す
ることができる。好ましい触媒担体としては、アルミ
ナ、シリカゲル、シリカ・アルミナ、ゼオライト、チタ
ニア、ジルコニア、酸化亜鉛、酸化スズ、酸化ランタ
ン、酸化セリウムなどの酸化物であるが、なかでもアル
ミナが合成ガス収率が高いので好ましい。触媒中のイリ
ジウム、白金またはロジウムの含有率は約0.05〜1
0重量%、好ましくは0.1〜5重量%、ニッケルの含
有率は約0.5〜30重量%、好ましくは約1〜15重
量%、銅の含有率は約1〜50重量%、好ましくは約3
〜30重量%、コバルトの含有率は約1〜30重量%、
好ましくは約3〜15重量%、鉄の含有率は約10〜1
00重量%、好ましくは約30〜100重量%である。
これらの含有率が上記上限または下限を越えると、合成
ガスの収率が低下する。イリジウム、白金、ロジウム、
ニッケル、銅、コバルト、鉄はこれらの2種以上を組み
合わせることができ、その場合、上記の含有率はその合
計である。
般的な調製方法を適用できる。例えば触媒の製造用原料
は、イリジウム、白金、ロジウム、ニッケル、銅、コバ
ルトあるいは鉄の化合物として、硝酸塩、炭酸塩、ハロ
ゲン化物等の無機酸塩および酢酸塩、シュウ酸塩など有
機酸塩が使用される。また、触媒担体への担持操作に
は、通常の沈殿法、混練法、含浸法およびイオン交換法
などの技術が利用できる。このように調製された触媒組
成物は、必要があれば常法により焼成する。焼成は、窒
素中または空気中において、イリジウム、白金、ロジウ
ム、ニッケルの各触媒は300〜700℃、銅、コバル
ト、鉄の各触媒は350〜800℃の温度で1〜10時
間加熱して行うのが好ましい。
うのが一般的であり、水素雰囲気において、300〜6
00℃の温度で、1〜10時間処理するのが好ましい。
銅触媒と鉄触媒はこの活性化処理は不要である。
常法によって行えばよく、硫化水素、ジメチルスルフィ
ド、ジメチルジスルフィド、二硫化炭素の一種または二
種以上の混合ガス、またはこれらと水素の混合ガスの雰
囲気において、300〜600℃の温度で1〜10時間
加熱して行うのが好ましい。水素と上記硫黄化合物の混
合比は1:0.05〜1:1程度が適当である。
ムを担持させたものと、固体酸性を有する化合物とを物
理的に混合して成る触媒である。
属酸化物にパラジウムを担持させたものである。使用さ
れる金属酸化物は、シリカゲル、チタニア、アルミナ、
シリカ・アルミナ、ジルコニア、酸化スズ、酸化亜鉛等
であるが、なかでもシリカゲルおよびチタニアが合成ガ
スの収率が高いので好ましい。金属酸化物に担持させる
パラジウムは、金属酸化物に対して約0.05〜30重
量%、好ましくは0.1〜20重量%である。パラジウ
ムの担持率が約0.05重量%未満および30重量%以
上であると、合成ガスの収率が低下する。また本発明の
触媒を構成する一方の触媒成分には、パラジウムのほか
に他の金属あるいは化合物を併せて用いることができ
る。他の金属および化合物の例としては、Li2O、Na
2O、K2O、Rb2O、Cs2O等のアルカリ金属の酸化
物、BeO、MgO、CaO、SrO、BaO等のアル
カリ土類金属の酸化物、 Y2O3、La2O3、CeO2等
の希土類元素の酸化物および前記の金属酸化物の2種以
上の混合物である。これら第3成分の含有率は20重量
%以下、特に10重量%以下であり、含有させる場合
は、通常1〜5重量%程度である。
は、この種の触媒の一般的な調製方法を適用できる。例
えば触媒の製造用原料は、パラジウムの化合物として硝
酸塩、炭酸塩、ハロゲン化物等の無機酸塩および酢酸パ
ラジウム、シュウ酸パラジウムなど有機酸塩が使用され
る。また、金属酸化物担体へのパラジウムの担持操作に
は、通常の沈殿法、混練法、含浸法およびイオン交換法
などの技術が利用できる。このように調製された触媒組
成物は、必要があれば常法により焼成する。焼成は、窒
素中または空気中において、300〜600℃の温度で
1〜10時間加熱して行うのが好ましい。
00℃の温度で、1〜10時間処理するのが好ましい。
分は、固体酸性を有する化合物である。固体酸性を有す
る化合物は、アルミナ、シリカ・アルミナ、シリカ・チ
タニア、ゼオライト、燐酸アルミニウム等であるが、な
かでもアルミナが合成ガスの収率が高いので好ましい。
分をそれぞれペレット化したのち物理的に混合してもよ
く、また、両成分を粉末にして物理的に混合したのち圧
縮成形してペレット化してもよい。両成分の混合割合
は、特に限定されることなく、各成分の種類あるいは反
応条件等に応じて適宜選択すればよいが、通常は重量比
で1:10〜10:1程度であり、好ましくは1:5〜
5:1程度である。
合物の触媒作用により、ジメチルエーテルを加水分解し
てメタノールを生成させ((1)式)、ついで生成したメ
タノールを、金属酸化物にパラジウムを担持させた触媒
に接触させ、メタノールを分解して合成ガスを生成させ
るものであり((2)式)、上記の2種類の触媒を物理的
に混合して使用することにより、高収率で合成ガスを得
ることができる。 CH3OCH3+H2O → 2CH3OH (1) CH3OH → CO+2H2 (2)
担持させた触媒に使用される。塩基性を有する金属酸化
物は、Li2O、Na2O、K2O、Rb2O、Cs2O等の
アルカリ金属の酸化物、BeO、MgO、CaO、Sr
O、BaO等のアルカリ土類金属の酸化物、Y2O3、L
a2O3、CeO2等の希土類元素の酸化物、ZnO、S
nO2、ZrO2、Al2O3、TiO2および前記の金属酸
化物の2種以上の混合物である。また前記の塩基性を有
する金属酸化物を、塩基性を有しない他の金属酸化物、
例えばシリカゲルなど、あるいは塩基性を有しない他の
化合物、例えば炭化珪素、活性炭などと組み合わせて用
いることができる。パラジウムの担持率は、塩基性を有
する金属酸化物に対して約0.1〜30重量%、好まし
くは0.2〜20重量%である。パラジウムの担持率が
約0.1重量%未満および30重量%以上であると、合
成ガスの収率が低下する。
属酸化物にパラジウムを担持させた後、塩基性の水溶液
で処理することを特徴とする。この触媒の製造方法とし
ては、パラジウムの金属塩を含む水溶液、例えば塩化パ
ラジウムを含む水溶液に塩基性を有する金属酸化物を投
入して、蒸発乾固、乾燥の後、焼成する。焼成は、窒素
中または空気中において、350〜600℃の温度で1
〜10時間加熱して行うのが好ましい。ついでこのもの
を塩基性の水溶液で処理する。塩基性の水溶液として
は、アルカリ金属の水酸化物および炭酸塩ならびにアル
カリ土類金属の水酸化物の水溶液があげられる。これら
の塩基性化合物の濃度は0.5〜20程度、通常1〜1
0程度が適当である。処理は触媒に塩基性水溶液を接触
させ、次いで塩基性水溶液を除去することによって行
う。この処理は常温〜80℃の温度において、1〜5時
間行うのが好ましい。また、塩基性の水溶液で処理した
後、例えば上記の塩基性化合物を少量(例えば0.1〜
1.0程度)担持することもできる。触媒は調製の最終
段階において活性化処理を行うが、これは、水素雰囲気
下、350〜600℃の温度で、1〜10時間処理する
のが好ましい。
エーテルと水蒸気の混合ガスを流通させることにより、
合成ガスが高収率で得られる。
ルとともに水蒸気を供給する。前述のようにこの水蒸気
には排気ガスの水分を回収して利用することができる。
供給する水蒸気は原料のジメチルエーテルに対し量論量
以上あればよく、1〜20モル倍、好ましくは1〜10
モル倍である。水蒸気の供給が1モル倍より少ないと、
高いジメチルエーテル転化率が得られず、また20モル
倍より多いと経済的でない。この原料ガスには、ジメチ
ルエーテルと水蒸気以外の成分も含むことができる。そ
の他の成分として反応に不活性なガス、例えば窒素、不
活性ガス、等を含むことができる。これらの含有量は3
0容量%以下が適当であり、これより多くなると反応速
度の低下が問題になる。一方、空気(酸素)はジメチル
エーテルが燃焼してしまうのでなるべく排除したほうが
よく、許容含有量は空気として5%以下である。
ム、ニッケル、パラジウム/固体酸性化合物各触媒の場
合は、200〜600℃、好ましくは、イリジウム触媒
とロジウム触媒とニッケル触媒が300〜500℃、白
金触媒が250〜450℃、パラジウム触媒が250〜
500℃である。コバルト、鉄、パラジウム/塩基性金
属酸化物の各触媒の場合は200〜500℃、好ましく
はコバルト触媒とパラジウム/塩基性金属酸化物触媒が
250〜400℃、鉄触媒が250〜450℃、銅触媒
の場合は150〜400℃、好ましくは200〜350
℃である。反応温度がこれらの下限より低いと高いジメ
チルエーテル転化率が得られず、かつ二酸化炭素の生成
割合が増加して合成ガスの収率を低下させる。また、反
応温度が上記上限より高いとメタンを主体とする炭化水
素の生成が顕著となり、生成物中の合成ガスの割合が低
下してしまうので好ましくない。
排気ガスの熱を利用する。排気ガスの温度は通常400
〜600℃程度あるので熱源として好ましい。そのた
め、エンジンの排気ガス系に熱交換器を設けて、改質反
応器との間で熱媒体を循環させる。排気ガス管を改質反
応器内を通過させて直接熱交換させることも可能であ
る。
しい。反応圧力が10kg/cm2より高いとジメチル
エーテル転化率が低下する。
おける混合ガスの供給速度m3/h)は、1000〜2
0000m3/m3・hが好ましい。空間速度が2000
0m3/m3・hより大きいとジメチルエーテル転化率が
低くなり、また1000m3/m3・hより小さいと反応
器が極端に大きくなって経済的でない。
好ましい。
メチルエーテル転化率60〜100%程度、通常70〜
100%程度で、合成ガスを収率60〜95%程度、通
常70〜95%程度で得ることができる。副生物につい
ては、メタノールは10%以下、通常5%以下、炭化水
素は20%以下、通常10%以下である。
化率60〜100%程度、通常70〜100%程度で、
合成ガスを収率50〜90%程度、通常60〜80%程
度で得ることができる。副生物については、メタノール
は20%以下、通常10%以下、炭化水素は5%以下、
通常1%以下である。
ル転化率50〜100%程度、通常60〜90%程度
で、合成ガスを収率50〜90%程度、通常60〜80
%程度で得ることができる。副生物については、メタノ
ールは10%以下、通常5%以下、炭化水素は20%以
下、通常10%以下である。
場合には、ジメチルエーテル転化率50〜100%程
度、通常60〜100%程度で、合成ガスを収率40〜
90%程度、通常50〜90%程度で得ることができ
る。副生物については、メタノールは20%以下、通常
5%以下、炭化水素は20%以下、通常5%以下であ
る。
ル転化率60〜95%程度、通常70〜90%程度で、
合成ガスを収率50〜95%程度、通常40〜90%程
度で得ることができる。副生物については、メタノール
は10%以下、通常5%以下、炭化水素は20%以下、
通常5%以下である。
率60〜100%程度、通常80〜100%程度で、水
素を収率55〜100%程度、通常80〜95%程度で
得ることができる。副生するメタノールは10以下、通
常5以下、炭化水素は0.5以下、通常0.3以下、一
酸化炭素は10以下、通常5以下である。
転化率70〜100%程度、通常80〜100%程度
で、合成ガスを収率70〜100%程度、通常80〜9
5%程度で得ることができる。得られた合成ガスのH2
/COはモル比で0.5〜4程度、通常0.6〜3程度
である。副生物については、メタノールは2以下、通常
1以下、炭化水素は20以下、通常10以下である。
80〜100%程度、通常90〜100%程度で、水素
を収率70〜100%程度、通常80〜100%程度で
得ることができる。副生するメタノールは0.5以下、
通常0.3以下、炭化水素は5以下、通常2以下、一酸
化炭素は10以下、通常5以下である。
は、ジメチルエーテル転化率60〜100%程度、通常
80〜100%程度で、合成ガスを収率60〜100%
程度、通常80〜100%程度で得ることができる。得
られた合成ガスのH2/COはモル比で0.5〜40程
度、通常0.8〜3.0程度である。副生物について
は、メタノールは1.0以下、通常0.5以下、炭化水
素は10以下、通常5以下である。
給してもよいが、一旦タンクに貯蔵してエンジンに供給
することが好ましい。改質反応の圧力が低い場合には必
要によりコンプレッサを設けて昇圧する。
たものをそのまま使用できる。
水約300mlに溶解させ、さらにこの水溶液にγ−ア
ルミナ(触媒学会,ALO−4)99.5gを投入し、蒸
発乾固した。そして、このものを空気中、120℃で2
4時間乾燥し、さらに空気中、500℃で3時間焼成し
た。ついで水素気流中、500℃で3時間処理を行って
触媒を得た。得られた触媒の組成は、Ir:Al2O3=
0.5:99.5(重量比)であった。
を充填した。この反応管にジメチルエーテルと水蒸気を
所定量供給して、所定の温度で反応させた。以上の操作
により得られた反応生成物および未反応物はガスクロマ
トグラフにより分析した。
水溶液約300mlに溶解させ、さらにこの水溶液にγ
−アルミナ(触媒学会,ALO−4)99.5gを投入
し、蒸発乾固した。そして、このものを空気中、120
℃で24時間乾燥し、さらに空気中、500℃で3時間
焼成した。ついで水素気流中、500℃で3時間処理を
行って触媒を得た。得られた触媒の組成は、Pt:Al
2O3=0.5:99.5(重量比)であった。
換水約300mlに溶解させ、さらにこの水溶液にγ−
アルミナ(触媒学会,ALO−4)99.5gを投入
し、蒸発乾固した。そして、このものを空気中、120
℃で24時間乾燥し、さらに空気中、500℃で3時間
焼成した。ついで水素気流中、500℃で3時間処理を
行って触媒を得た。得られた触媒の組成は、Rh:Al
2O3=0.5:99.5(重量比)であった。
溶解させ、さらにこれにイオン交換水を加えて約500
mlとした水溶液に、シリカゲル(触媒学会,SIO−
4)99.5gを投入し、蒸発乾固した。そして、この
ものを空気中、120℃で24時間乾燥し、さらに空気
中、500℃で3時間焼成した。ついで、このものを2
0〜40メッシュに整粒した後、水素気流中、500℃
で3時間処理を行った。このものの組成は、Pd:Si
O2=0.5:99.5(重量比)であった。さらに、この
ものと、20〜40メッシュに整粒したγ−アルミナ
(触媒学会,ALO−4)とを、重量比で1:1に物理
的に混合して触媒を得た。
0.833gを溶解させ、さらにこれにイオン交換水を
加えて約500mlとした水溶液に、シリカゲル(触媒
学会,SIO−4)98.5gを投入し、蒸発乾固し
た。そして、このものを空気中、120℃で24時間乾
燥し、さらに空気中、500℃で3時間焼成した。つい
で、このものを、約500mlのイオン交換水に炭酸カ
リウム(K2CO3)1.46gを溶解した水溶液に投入し
て、蒸発乾固した。そして、このものを空気中、120
℃で24時間乾燥し、さらに空気中500℃で3時間焼
成した。さらに、このものを20〜40メッシュに整粒
した後、水素気流中、500℃で3時間処理を行った。
このものの組成は、Pd:K2O:Al2O3=0.5:
1.0:98.5(重量比)であった。さらにまた、この
ものと、20〜40メッシュに整粒したγ−アルミナ
(触媒学会,ALO−4)とを、重量比で1:1に物理
的に混合して触媒を得た。
会,TIO−4)を用いる以外、触媒例19〜23と同
じ方法により触媒を調製した。
を充填した。この反応管にジメチルエーテルと水蒸気お
よび/または二酸化炭素を所定量供給して、所定の温度
で反応させた。以上の操作により得られた反応生成物お
よび未反応物はガスクロマトグラフにより分析した。
ン交換水約300mlに溶解させ、さらにこの水溶液に
γ−アルミナ(触媒学会,ALO−4)95gを投入
し、蒸発乾固した。そして、このものを空気中、120
℃で24時間乾燥し、さらに空気中、500℃で3時間
焼成した。ついで水素気流中、500℃で3時間処理を
行って触媒を得た。得られた触媒の組成は、Ni:Al
2O3=5:95(重量比)であった。
2.1gをイオン交換水約300mlに溶解させ、さら
にこの水溶液にγ−アルミナ(触媒学会,ALO−4)
90gを投入し、蒸発乾固した。そして、このものを空
気中、120℃で24時間乾燥し、さらに空気中、50
0℃で3時間焼成した。ついで硫化水素と水素とのモル
比が1:1の硫化水素と水素の混合ガス気流中におい
て、500℃で3時間処理を行って触媒を得た。得られ
た触媒の組成は、NiS:Al2O3=10:90(重量
比)であった。
ケル(Ni(NO3)2・6H2O)39g、硝酸亜鉛(Z
n(NO3)2・6H2O)37gおよび硝酸アルミニウ
ム(Al(NO3)3・9H2O)368gをイオン交換水
約2lに溶解した水溶液と、水酸化ナトリウム約200
gをイオン交換水約2lに溶解した水溶液とを、約60
℃に保温したイオン交換水約5lの入ったステンレス製
容器中に、pHが8.0±0.5に保持されるように調
節しながら、約1時間かけて滴下した。滴下終了後、そ
のまま約1時間保持して熟成を行った。なお、この間に
pHが8.0±0.5から外れるようであれば、約1m
ol/lの硝酸水溶液または約1mol/lの水酸化ナ
トリウム水溶液を滴下して、pHを8.0±0.5にあ
わせた。次に、生成した沈澱を濾過した後、洗浄液に硝
酸イオンが検出されなくなるまでイオン交換水を用いて
洗浄した。得られたケーキを120℃で24時間乾燥し
た後、さらに空気中350℃で5時間焼成した。さらに
このものを20〜40メッシュに分級して目的の触媒を
得た。
ン交換水約300mlに溶解させ、さらにこの水溶液に
γ−アルミナ(日揮化学製、N612)90gを投入
し、蒸発乾固した。そして、このものを空気中、120
℃で24時間乾燥し、さらに空気中、500℃で3時間
焼成した。ついで水素気流中、500℃で3時間処理を
行って触媒を得た。得られた触媒の組成は、Co:Al
2O3=10:90(重量比)であった。
ロム(Cr(NO3)2・3H2O)79g、および硝酸ア
ルミニウム(Al(NO3)3・9H2O)37gをイオ
ン交換水約2lに溶解した水溶液と、水酸化ナトリウム
約180gをイオン交換水約2lに溶解した水溶液と
を、約80℃に保温したイオン交換水約5lの入ったス
テンレス製容器中に、pHが8.0±0.5に保持され
るように調節しながら、約1時間かけて滴下した。滴下
終了後、そのまま約1時間保持して熟成を行った。な
お、この間にpHが8.0±0.5から外れるようであ
れば、約1mol/lの硝酸水溶液または約1mol/
lの水酸化ナトリウム水溶液を滴下して、pHを8.0
±0.5にあわせた。次に、生成した沈澱を濾過した
後、洗浄液に硝酸イオンが検出されなくなるまでイオン
交換水を用いて洗浄した。得られたケーキを120℃で
24時間乾燥した後、さらに空気中350℃で5時間焼
成した。さらにこのものを20〜40メッシュに分級し
て目的の触媒を得た。得られた触媒の組成はFe2O3:
Cr2O3:Al2O3=80:15:5(重量比)であっ
た。
3gをイオン交換水約500mlに溶解させた水溶液
に、酸化亜鉛(関東化学製,試薬特級)100gを投入
して、蒸発乾固した。これを、空気中120℃で24時
間乾燥し、さらに空気中、500℃で3時間焼成した。
ついで、このものを水酸化ナトリウム10gをイオン交
換水約1000mlに溶解した水溶液中に投入し、50
℃に加熱して、約1時間の処理を行った後、塩素イオン
が検出されなくなるまで洗浄し、120℃で24時間乾
燥した。さらに、このものを圧縮成型により、20〜4
0メッシュに整粒した後、水素気流中、500℃で3時
間処理を行って触媒を得た。得られた触媒の組成は、P
d:ZnO=5:100(重量比)であった。
ジメチルエーテル車上改質装置の構成の一例を図1に示
す。この装置は、ジメチルエーテル(DME)タンク
1、水タンク2、改質反応器3、熱交換器4、5および
改質ガスタンク6からなっている。改質反応器3にはD
MEタンク1からジメチルエーテルが、水タンク2から
水がそれぞれ供給され、ジメチルエーテルの改質反応が
行われる。この改質反応器3には熱交換器4が接続され
ており、エンジン7の排気ガスと熱交換した熱によって
加熱されるようになっている。改質反応器で改質された
ガスは一旦改質ガスタンク6に貯蔵され、そこからエン
ジン7に供給される。熱交換器4で熱交換した排気ガス
はその下流側の熱交換器でさらに温度を下げられ、そこ
で排気ガスに含まれている水分が凝縮回収される。回収
された水は水タンク2に貯えられる。
エンジンを改質ガスエンジンに改造したものを使用し
て、エンジンテストを実施した。
質器に、ジメチルエーテルを毎分約45gの割合で供給
した結果、一酸化炭素を水素の比率が約1:2の改質ガ
スが毎分約125lの割合で得られた。
ジンに供給し、空気過剰率1.7でエンジンの運転を行
った結果、安定した運転性能が得られた。
ソリンに代替し、クリーンな燃料を提供でき、もって環
境問題の解決に寄与することができる。
を示す図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 ジメチルエーテルと水とを、排気ガスの
熱で加熱された触媒に接触させて合成ガスを生成させ、
これをエンジンの燃料に用いることを特徴とするジメチ
ルエーテルの車上改質方法 - 【請求項2】 ジメチルエーテルタンクと、水供給機構
と、ジメチルエーテルと水蒸気を反応させて合成ガスを
生成させる触媒を内蔵する改質反応器と、排気ガスから
熱を回収して該改質反応器に供給する熱交換器よりなる
ジメチルエーテルの車上改質装置
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JP13209999A JP4350835B2 (ja) | 1999-05-13 | 1999-05-13 | ジメチルエーテルの車上改質方法および装置 |
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-
1999
- 1999-05-13 JP JP13209999A patent/JP4350835B2/ja not_active Expired - Fee Related
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