JP2000320275A - シートシャッター - Google Patents

シートシャッター

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JP2000320275A
JP2000320275A JP11127215A JP12721599A JP2000320275A JP 2000320275 A JP2000320275 A JP 2000320275A JP 11127215 A JP11127215 A JP 11127215A JP 12721599 A JP12721599 A JP 12721599A JP 2000320275 A JP2000320275 A JP 2000320275A
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shaft
winding
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善男 屋敷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な機構で、バックアップローラの位置を
調整できるシートシャッターを提供する。 【解決手段】 巻取軸5の伝達軸5aに、開閉機7の出
力軸7aからの回転が伝達ベルト8により、巻取軸が回
転され、シート2が昇降される。揺動ブラケット12
は、建物躯体に固定された取付ベース14に連結ピン1
3によって回動可能にに取り付けられ、巻取軸の軸受6
と開閉機が支持されている。巻取軸の巻取量が少ない場
合は(B)に示すように、下がった位置でバックアップ
ローラ9に乗る。巻径が大きくなると(C)に示すよう
に、巻取軸が押し上げられて、揺動ブラケットが回動す
る。したがって、巻取軸はバックアップローラ上に常に
支持されるように、バックアップローラの位置が調整さ
れるから、巻取軸に撓みが生じることはなく、巻き取ら
れたシートに皺等が発生することを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シートシャッタ
ー、特に、巻取りシャフトの撓みを小さくできるシート
シャッターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】シートシャッターは、鋼板製のスラット
を用いたシャッターに比べて、重量が軽いシートを使用
しているので、鋼製シャッターに比べて巻取軸を小径に
できるので、納まりの省スペースや、大開口幅への対応
の面で有利である。また、シートに避難用の潜り戸(シ
ート製)を設けることができるので、鋼板製のスラット
を用いたシャッターのように、避難用の潜り戸をシャッ
タースペースの脇に設ける必要もないという利点もあ
る。
【0003】シートの材料は、例えば、厚さが1mm前
後の薄い布を用いている。耐熱仕様にしたシートシャッ
ターでは、耐火性能を有するシート、例えば、表面に樹
脂コーティングを施した高珪酸ガラス繊維布等を用いて
おり、従来の鋼製防火・防煙シャッターの代わりに使用
することができるものである。
【0004】シートシャッターのシートが軽量であると
しても、開口幅が広くなると、巻取軸自体が、自重でた
わむという問題がある。したがって、シートを巻き上げ
ると、たわみが大きくなり、巻き取ったシートに皺が発
生したり、皺により巻き降ろしたシートシャッターの気
密性が悪くなるという問題がある。
【0005】この問題に対処して、従来のシートシャッ
ターでは、巻取軸に大径の薄肉管を用いる方法や、バッ
クアップローラを用いる方法を採用している。
【0006】図7,図8は、大径の薄肉管を用いたシー
トシャッターの一例を説明するためのもので、図7
(A)は正面図、図7(B)は断面図、図8は要部の断
面図である。図中、1は建物躯体、1aは天井、2はシ
ート、3はレール、4はシャッターケース、5は巻取
軸、5aは伝達軸、6は軸受、7は開閉機、7aは出力
軸、8は伝達ベルト、Wは開口幅、Hは開口高さであ
る。
【0007】建物躯体1の開口部に取り付けられたシー
トシャッターのシート2は、開口部の両側に取り付けら
れたレール3に案内されて昇降する。シート2の昇降
は、開口部の上方の天井1aの上などに配設されたシャ
ッターケース4内に設けられた巻取軸5を正転,逆転を
させることにより行なわれる。巻取軸5は、シャッター
ケース4のブラケット等に取り付けられ、開閉機7の回
転が、出力軸7a伝達ベルト8により巻取軸5の伝達軸
5aに伝達される。開閉機7は、図示しない開閉制御盤
からの指令信号により制御されるモータ等により構成さ
れている。
【0008】シートシャッターを取り付ける開口部の開
口幅Wが大きい場合には、巻取軸5は長くなり、自重に
よっても撓む。開口高さHが大きくなると、巻き取るシ
ート2の重量も大きくなり、巻取軸5の撓みは大きくな
る。巻取軸5の撓みが大きいと、上述した問題が生じ
る。
【0009】大径の薄肉管を用いたシートシャッターで
は、巻取軸の撓みを防ぐために、重量に比して剛性が大
きく、撓みにくい大径の薄肉管を用いている。薄肉管は
鋼製または樹脂製のものが用いられている。
【0010】しかし、大径の薄肉管を用いた巻取軸の場
合、収納スペースが大きくなるという問題がある。ま
た、薄肉であるとはいえ、大径であることにより、巻取
軸の重量が重くなる。特に、鋼製のものでは、重量は大
きくなり、施工性が悪くなるという問題もある。
【0011】図9,図10は、バックアップローラを用
いたシートシャッターの一例を説明するためのもので、
図9(A)は正面図、図9(B)は断面図、図10は要
部の断面図である。図中、図7,図8と同様の部分には
同じ符号を付して説明を省略する。9はバックアップロ
ーラ、10はバックアップローラ支持部材、11はバッ
クアップローラ取付材である。
【0012】バックアップローラ9は、図9(A)から
分かるように、巻取軸5に沿って、複数箇所に等間隔に
配設されている。バックアップローラ9の支持は、図1
0に示されているように、シャッターケース4のブラケ
ットに固定されたバックアップローラ支持部材9に回転
自在に支持されている。また、バックアップローラ支持
部材9は、バックアップローラ取付材11に固定されて
いる。バックアップローラ9の中心軸は、巻取軸5の中
心軸と平行し、巻取軸5を、その下部の両側から支える
ように、2本のローラからなっている。
【0013】巻取軸5とバックアップローラ9との位置
関係について図11で説明する。図11において、図1
0と同様の部分には同じ符号を付して説明を省略する。
Aは巻取軸の仮想中心位置、B,Cは巻取軸の中心位置
である。また、図11では、巻取軸の長手方向の中央部
近傍の断面を示している。バックアップローラ9は、巻
取軸5を水平に保つため、若干、上下動の微調整可能と
したものもある。
【0014】図11(A)は、シート2がほとんど巻か
れていない状態であり、シートが建物躯体の開口部に展
張された状態である。この状態では、巻取軸5にはシー
ト2を吊り下げる荷重と、巻取軸5自体の自重がかか
り、巻取軸5は撓むが、撓み量を大きくしないように、
バックアップローラ9が巻取軸の荷重の一部を支えてい
る。巻取軸5に撓みがない場合の巻取軸5の中心位置を
仮想中心位置Aとすれば、この撓みによって、巻取軸5
の中心位置Bは仮想中心位置Aより下がった位置となっ
ている。
【0015】図11(B)は、シート2をほとんど巻き
取った状態であり、建物躯体の開口部に開放された状態
である。この状態では、巻取軸5には、巻取軸5自体の
自重に加えて、シート2が巻かれたことによる大きな荷
重がかかる。しかし、この荷重は、バックアップローラ
9で受けられる。しかし、巻取軸5の巻き径が大きくな
ったことにより、巻取軸5はバックアップローラ9で押
し上げられ、その中心位置Cは仮想中心位置Aより上が
った位置となっている。
【0016】しかし、シート2を巻き取ったときの巻き
径(外径)は、シートシャッターの開口高さH(図9)
によって変化し、また、開口高さHが同じでも、全閉か
ら全開の間で変化する。従来のバックアップローラを用
いたシートシャッターでは、ローラが固定式で、巻取軸
の中心位置からローラまでの距離が一定であったため、
巻き径が大きい状態(最大開口高の全開時)で、巻取軸
の撓みがない状態となるようにバックアップローラ9の
位置を設定すると、巻径が小さくなった場合(全閉時)
に、巻取軸5およびシートの吊り下げ重量で、巻取軸5
が大きく撓んでしまう。逆に、巻き径が小さい状態で、
巻取軸5が撓まないようにバックアップローラ9の位置
を設定すると、巻き径が大きくなった場合に、巻取軸5
が持ち上げられる状態となり、上向きにたわむこととな
る。さらに、この状態では、シートがローラで強く圧迫
される状態となり、ローラと接する部分のシートに皺が
発生したり、傷やローラの痕(汚れ)がつきやすくなる
という問題がある。
【0017】ローラを可動式とし、巻径に合わせてロー
ラの位置を変化させる方法も考えられるが、構造が複雑
になりすぎ、現実的ではない。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、簡単な機構で、バックアッ
プローラの位置を調整できるシートシャッターを提供す
ることを目的とするものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、シートシャッターと、該シートシャッターを巻き取
るための巻取軸と、該巻取軸の両端を支持する軸受部
と、前記巻取軸に駆動力を与えるための開閉機と、前記
軸受部を取り付けるための支持構体と、前記巻取軸の中
間において前記巻取軸に巻かれた前記シートシャッター
を部分的に支持するバックアップローラを有するシート
シャッターにおいて、前記支持構体は、揺動可能に設け
られていることを特徴とするものである。
【0020】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のシートシャッターにおいて、前記支持構体に開閉機も
取り付けたことを特徴とするものである。
【0021】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載のシートシャッターにおいて、前記支持構体を
揺動可能に支持する揺動軸が、シャッターケースの取付
ベースに取り付けられていることを特徴とするものであ
る。
【0022】請求項4に記載の発明は、請求項1または
2に記載のシートシャッターにおいて、前記支持構体を
揺動可能に支持する揺動軸が、シャッターケースのベー
スブラケットに取り付けられていることを特徴とするも
のである。
【0023】請求項5に記載の発明は、請求項3または
4に記載のシートシャッターにおいて、前記揺動軸にガ
タを持たせたことを特徴とするものでる。
【0024】請求項6に記載の発明は、請求項1ないし
5のいずれか1項に記載のシートシャッターにおいて、
前記支持構体の荷重を軽減するバネ部材を設けたことを
特徴とするものである。
【0025】請求項7に記載の発明は、請求項1ないし
6のいずれか1項に記載のシートシャッターにおいて、
前記バックアップローラは、首振りが可能に支持されて
いることを特徴とするものである。
【0026】請求項8に記載の発明は、請求項1ないし
7のいずれか1項に記載のシートシャッターにおいて、
前記バックアップローラは、前記開閉機に近い側の取付
間隔が狭くなるように、不均等な取付間隔で取り付けら
れていることを特徴とするものである。
【0027】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のシートシャッタ
ーの第1の実施の形態を説明するためのもので、図1
(A)は、シャッターケースの一部を破断した端部近傍
の正面図、図1(B),図1(C)は、異なる状態にお
ける要部の側面から見た断面図である。図中、図7〜図
10と同様の部分には同じ符号を付して説明を省略す
る。12は揺動ブラケット、13は連結ピン、14は取
付ベースである。
【0028】この実施の形態は、巻取軸5と開閉機7が
揺動ブラケット12に支持されている点が、図9,図1
0で説明した従来例と相違する。揺動ブラケット12
は、巻取軸5と開閉機7の支持構体として機能する。巻
取軸5の伝達軸5aに、開閉機7の出力軸7aからの回
転が伝達ベルト8により、巻取軸5が回転されることは
従来例と同様である。伝達ベルト8として、チェーンを
用い、出力軸7aと伝達軸5aには、スプロケットホイ
ールを用いることができる。また、伝達ベルトを用いる
ことなく、歯車機構等の伝達機構を用いてもよいことは
もちろんである。開閉機7は、図示しない開閉制御盤か
らの指令信号により制御されるモータ等により構成され
ている。
【0029】シート2としては、軽量で薄い布製(例え
ば、厚さ1mm前後)を用いることができ、鋼製シャッ
ターに比べて巻取軸5を小径とすることができる。巻取
軸5が小径で済むことによって、納まりの省スペース、
大開口幅への対応、シートに避難用の潜り戸(シート
製)を設けることができることが利点である。また、耐
火性能を有するシート(例えば、表面を樹脂コーティン
グした高珪酸ガラス繊維布など)を用いることにより、
防火・防煙の機能をもたらすことができる。
【0030】揺動ブラケット12は、この実施の形態で
は、板状材として形成され、補強のために端部12aが
曲げられている。揺動ブラケット12には、巻取軸5の
軸受6と開閉機7が支持され、建物躯体に固定された取
付ベース14に連結ピン13によって回動可能に取り付
けられている。したがって、シャッターケース4および
バックアップローラ取付材11は、取付ベース14とは
別々に建物躯体に取り付けられ、揺動ブラケット12お
よび取付ベース14は、シャッターケース4内に収納さ
れる。
【0031】揺動ブラケット12と連結ピン13との関
係構造は、揺動ブラケット12と取付ベース14とに孔
を設け、これらの孔を貫通するように連結ピン13を取
り付ける構造を採用できる。連結ピン13を、揺動ブラ
ケット12と取付ベース14との一方に固定するように
してもよい。しかし、連結ピン13と孔との組み合わせ
によって、揺動ブラケット12を回動可能にする構造に
限られず、揺動ブラケット12の揺動軸の構造は、適宜
の軸受構造を採用できる。
【0032】なお、取付ベース14を、シャッターケー
ス4の取付ベースに兼用して、取付ベース14のシャッ
ターケース4の一部を取り付けてもよい。また、バック
アップローラ取付材11の一部も取付ベース14に取り
付けるようにしてもよい。
【0033】巻取軸5におけるシート2の巻取量が少な
い場合は、図1(B)に示すように、揺動ブラケット1
2が自重により回動して、巻取軸5に巻かれたシートの
周面がバックアップローラ9に乗る位置となる。この状
態からシート2を巻き上げると、図1(C)に示すよう
に、巻取軸5に巻かれたシートの外径が増大するが、そ
れにつれて巻取軸5が押し上げられて、揺動ブラケット
12が回動する。したがって、巻取軸5が、バックアッ
プローラ9上に常に支持されるように、バックアップロ
ーラ9の位置が調整されるから、図9〜図11で説明し
たような撓みが生じることはなく、巻き取られたシート
2に皺等が発生することを防止できる。
【0034】なお、図1の説明は、シャッターケース4
の一端側についての説明であるが、他端側についても同
様に揺動ブラケット12が用いられる。他端側にも開閉
機を設けた場合には、他端側においても、開閉機は揺動
ブラケット12に取り付けられる。他端側に開閉機が設
けられない場合は、他端側においては、巻取軸5の軸受
が揺動ブラケット12に取り付けられる。
【0035】なお、本発明においては、巻取軸5が揺動
ブラケット12に支持されること、すなわち、巻取軸5
の軸受6が揺動ブラケット12に取り付けられることが
重要であり、開閉機7は、必ずしも揺動ブラケット12
に取り付ける必要はない。揺動ブラケット12の回動に
より巻取軸5が上下するから、固定側に取り付けた開閉
機との回転の伝達機構を適当に設計することにより、揺
動ブラケット12が回動しても、回転力を伝達すること
が可能である。伝達機構の具体例として説明した、チェ
ーン機構を用いてもよく、歯車機構を用いた場合も、中
間歯車を介在させて、その位置を調整することにより、
揺動ブラケット12の回動にかかわらず、回転力を伝達
できる。
【0036】しかしながら、図1で説明したように、開
閉機7をも揺動ブラケット12に取り付けるのが、機構
上は簡単となる。
【0037】また、揺動ブラケット12は、必ずしも板
状体を用いることに限られるものではない。アングル材
を用いてもよく、要は、軸受6、あるいは、軸受6およ
び開閉機7を連結ピン13を回転中心として回動できる
よう取り付けることができればよく、適宜の構造体を用
いることができる。
【0038】図2は、本発明のシートシャッターの第2
の実施の形態を説明するためのもので、図2(A)は、
シャッターケースの一部を破断した端部近傍の正面図、
図2(B),図2(C)は、異なる状態における要部の
側面から見た断面図である。図中、図1,図7〜図10
と同様の部分には同じ符号を付して説明を省略する。1
5はベースブラケットである。
【0039】この実施の形態では、図1で説明した第1
の実施の形態に比較して、揺動ブラケット12を、シャ
ッターケース4のベースブラケット15に支持するよう
にした点が相違するだけである。すなわち、連結ピン1
3は、ベースブラケット15に取り付けられている。ベ
ースブラケット15は、シャッターケース4の側板を兼
ねたものである。このベースブラケット15に連結ピン
13によって回動可能に取り付けられる揺動ブラケット
12には、巻取軸5の軸受6、または、軸受6および開
閉機7が取り付けられることは、第1の実施の形態で説
明したと同様である。
【0040】すなわち、この実施の形態は、揺動ブラケ
ット12の取付ベースを大きくして、取付ベースをベー
スブラケット15に変更して、揺動ブラケット12だけ
でなく、シャッターケース4やバックアップローラ取付
材11もベースブラケット15に取り付けるようにし
て、さらに、シャッターケース4の側板の機能も持たせ
るようにしたものである。したがって、ベースブラケッ
ト15は建物躯体に固定されている。
【0041】なお、ベースブラケット15は、板状体と
して説明したが、板状体を補強するアングル部材等の骨
格部材が併用されてもよい。
【0042】図3は、連結ピンの取付位置を説明するた
めのシートシャッターの要部の側面から見た断面図であ
る。図中、図1〜図3,図7〜図10と同様の部分には
同じ符号を付して説明を省略する。
【0043】揺動ブラケット12の回動により、巻取軸
5の高さが変化することは上述した説明から明らかであ
る。シートシャッターが取り付けられた開口部をシート
が閉鎖した状態が、巻取軸の最低の高さであり、シート
を巻き上げて、開口部を開放した状態が巻取軸の最高の
高さである。第1および第2の実施の形態では、連結ピ
ン13を取り付ける高さを、上述した最低の高さと最高
の高さとのほぼ中間の高さとした。したがって、巻取軸
5がどのような高さにあっても、シートが巻かれた巻取
軸5は、2本のバックアップローラの中間の位置にあ
り、その荷重は、2本のバックアップローラにより支え
られる。
【0044】しかしながら、図3に示すように、巻取軸
5の最低の高さと最高の高さのほぼ中間の高さよりも離
された高さに連結ピン13が位置されると、図3(A)
に示すように、巻取軸5の最低の位置において、2本の
バックアップローラ9の両方に巻取軸5が接しているよ
うにした場合には、シート2が巻き取られて外径が大き
くなると、図3(B)に示すように、バックアップロー
ラ9の片方から離れて片当たりとなる。巻取軸5の最高
の位置において、両当たりとなるようにすれば、最低の
位置に近づくにつれて片当たりとなるという問題があ
る。
【0045】なお、図3では、連結ピン13は、ベース
ブラケット15に取り付けられているが、取付ベースに
取り付けた場合も同様である。また、両当たりとなる位
置を巻取軸5の最高の高さと最低の高さとの中間の高さ
に設定したとしても、この位置から離れるにつれて片当
たりとなるという問題は避けられない。
【0046】図4は、本発明のシートシャッターの第3
の実施の形態を説明するためのもので、シートシャッタ
ーの異なる状態における要部の側面から見た断面図であ
る。図中、図1〜図3,図7〜図10と同様の部分には
同じ符号を付して説明を省略する。11aは回動軸であ
る。
【0047】この実施の形態においては、バックアップ
ローラ取付材11を回動軸11aにより回動可能に支持
した。すなわち、並行する2本のバックアップローラ9
を首振りが可能となるように支持した。
【0048】図4(A)は、巻取軸5が最低の高さにあ
る場合で、この位置において、2本のバックアップロー
ラ9は、2本のバックアップローラ9のなす面が水平状
態となり、両当たりとなっている。シート2を巻き上げ
て外径が大きくなった図4(B)においては、図3
(B)と対比して分かるように、2本のバックアップロ
ーラ9が首を振り、2本のバックアップローラ9のなす
面が傾いた状態となり、両当たりの状態を実現できる。
【0049】なお、この実施の形態では、巻取軸5の最
低の高さにおいて、2本のバックアップローラ9のなす
面を水平状態となるようにしたが、巻取軸5のいずれの
高さにおいて、2本のバックアップローラ9のなす面を
水平状態となるようにしても、バックアップローラ9の
首振りによって、巻取軸5の高さの変化にかかわらず、
常に、両当たりとすることができる。
【0050】また、揺動ブラケット12を支持する連結
ピン13の部分にガタを持たせることによっても、片当
たりを防止できる。すなわち、連結ピン13を揺動ブラ
ケットと取付ベース等に設けた孔に貫通させる構造を採
用した場合には、揺動ブラケット12と取付ベース等の
一方の孔を連結ピン13の外径に比べて大きくすること
によって、連結ピン13にガタを持たせることができ
る。連結ピン13を揺動ブラケット12側と取付ベース
等の側の一方に固定した構造を採用した場合には、固定
側でない方の孔を連結ピン13の外径より大きくするこ
とによって、連結ピン13の部分にガタを与えることが
できる。また、バックアップローラ9を首振り構造とし
たものにおいて、連結ピンの部分にガタを持たせる構造
を組み合わせてもよいことはもちろんである。
【0051】なお、図3,図4では、連結ピン13は、
ベースブラケット15に取り付けられているが、取付ベ
ースに取り付けた場合も同様である。
【0052】図5は、本発明のシートシャッターの第4
の実施の形態を説明するためのもので、シャッターケー
ス近傍の正面図である。図中、図1,図7〜図10と同
様の部分には同じ符号を付して説明を省略する。
【0053】この実施の形態では、バックアップローラ
9の取付間隔を不均等にした。取付間隔の分配は、バッ
クアップローラ9の取付位置における荷重を等しくする
ように設定する。荷重がほぼ等しくなればよく、したが
って、揺動ブラケットに軸受と開閉機が取り付けられた
側、すなわち、図の右側にある方のバックアップローラ
9の取付間隔が小さくなるようにする。この実施の形態
では、図の左側の揺動ブラケットには、軸受が取り付け
られ、開閉機は取り付けられていないので、それほどの
重量のない軸受が取り付けられた側について、バックア
ップローラ9の取付間隔を小さくする必要はない。軸受
の重量が問題となる場合は、バックアップローラ9の取
付間隔を重量に応じて小さくすればよい。
【0054】図6は、本発明のシートシャッターの第5
の実施の形態を説明するためのもので、要部を側面から
見た断面図である。図中、図1,図6〜図10と同様の
部分には同じ符号を付して説明を省略する。16はバネ
部材である。
【0055】この実施の形態では、揺動ブラケット12
にバネ部材16を取り付けて、荷重の軽減を図ったもの
である。巻取軸5の分布荷重に比べて、軸受6、開閉機
7、揺動ブラケット12の重量により、端部近傍のバッ
クアップローラ9にかかる荷重が大きくなっている。バ
ネ部材16は、この端部の荷重を軽減するために設けら
れたものである。バネ部材16は、バネ定数を考慮し
て、両側の揺動ブラケット12に取り付けるようにして
もよい。
【0056】なお、シート2の巻径が大きくなるにつれ
て、揺動ブラケット12が上向きに回動するから、バネ
部材16の長さが短くなり、バネ部材16による引き上
げ力が小さくなってしまう。しかし、バネ部材16を設
けないよりも、端部における荷重の軽減効果はある程度
発揮できる。バネ部材16の固定端側、図でいえば上端
側を巻取軸5の回転に連動して上方へ移動させるように
して、適当な引き上げ力を与えるようにすれば、バネ部
材16の効果をより向上させることができる。
【0057】なお、この実施の形態では、バックアップ
ローラ9の巻取軸5の長手方向の位置は、図8で説明し
たようにほぼ等間隔にしても、各バックアップローラ9
にかかる荷重をほぼ等しくすることができる。もちろ
ん、各バックアップローラ9にかかる荷重を考慮して、
不均等な取付間隔としてもよい。
【0058】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、シートシャッターにおいて、シートの皺の発
生や、皺による気密性の低下の原因となる巻取軸のたわ
みを簡単な機構で防止でき、長寿命のシートシャッター
を提供できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシートシャッターの第1の実施の形態
を説明するためのもので、図1(A)は、シャッターケ
ースの端部近傍の正面図、図1(B),図1(C)は、
異なる状態における要部の側面から見た断面図である。
【図2】本発明のシートシャッターの第2の実施の形態
を説明するためのもので、図2(A)は、シャッターケ
ースの端部近傍の正面図、図2(B),図2(C)は、
異なる状態における要部の側面から見た断面図である。
【図3】連結ピンの取付位置を説明するためのシートシ
ャッターの要部の側面から見た断面図である。
【図4】本発明のシートシャッターの第3の実施の形態
を説明するためのもので、シートシャッターの異なる状
態における要部の側面から見た断面図である。
【図5】本発明のシートシャッターの第4の実施の形態
を説明するためのもので、シャッターケース近傍の正面
図である。
【図6】本発明のシートシャッターの第5の実施の形態
を説明するためのもので、要部を側面から見た断面図で
ある。
【図7】従来の大径の薄肉管を用いたシートシャッター
の一例を説明するためのもので、図7(A)は正面図、
図7(B)は断面図である。
【図8】図7のシートシャッターの要部の断面図であ
る。
【図9】従来のバックアップローラを用いたシートシャ
ッターの一例を説明するためのもので、図9(A)は正
面図、図9(B)は断面図である。
【図10】図9のシートシャッターの要部の断面図であ
る。
【図11】図9のシートシャッターの巻取軸とバックア
ップローラとの位置関係の説明図である。
【符号の説明】
1…建物躯体、1a…天井、2…シート、3…レール、
4…シャッターケース、5…巻取軸、5a…伝達軸、6
…軸受、7…開閉機、7a…出力軸、8…伝達ベルト、
9…バックアップローラ、10…バックアップローラ支
持部材、11…バックアップローラ取付材、11a…回
動軸、12…揺動ブラケット、13…連結ピン、14…
取付ベース、15…ベースブラケット、16…バネ部
材、W…開口幅、H…開口高さ。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートシャッターと、該シートシャッタ
    ーを巻き取るための巻取軸と、該巻取軸の両端を支持す
    る軸受部と、前記巻取軸に駆動力を与えるための開閉機
    と、前記軸受部を取り付けるための支持構体と、前記巻
    取軸の中間において前記巻取軸に巻かれた前記シートシ
    ャッターを部分的に支持するバックアップローラを有す
    るシートシャッターにおいて、前記支持構体は、揺動可
    能に設けられていることを特徴とするシートシャッタ
    ー。
  2. 【請求項2】 前記支持構体に開閉機も取り付けたこと
    を特徴とする請求項1に記載のシートシャッター。
  3. 【請求項3】 前記支持構体を揺動可能に支持する揺動
    軸が、シャッターケースの取付ベースに取り付けられて
    いることを特徴とする請求項1または2に記載のシート
    シャッター。
  4. 【請求項4】 前記支持構体を揺動可能に支持する揺動
    軸が、シャッターケースのベースブラケットに取り付け
    られていることを特徴とする請求項1または2に記載の
    シートシャッター。
  5. 【請求項5】 前記揺動軸にガタを持たせたことを特徴
    とする請求項3または4に記載のシートシャッター。
  6. 【請求項6】 前記支持構体の荷重を軽減するバネ部材
    を設けたことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか
    1項に記載のシートシャッター。
  7. 【請求項7】 前記バックアップローラは、首振りが可
    能に支持されていることを特徴とする請求項1ないし6
    のいずれか1項に記載のシートシャッター。
  8. 【請求項8】 前記バックアップローラは、前記開閉機
    に近い側の取付間隔が狭くなるように、不均等な取付間
    隔で取り付けられていることを特徴とする請求項1ない
    し7のいずれか1項に記載のシートシャッター。
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