JP4059363B2 - シートシャッター - Google Patents

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JP4059363B2
JP4059363B2 JP12721599A JP12721599A JP4059363B2 JP 4059363 B2 JP4059363 B2 JP 4059363B2 JP 12721599 A JP12721599 A JP 12721599A JP 12721599 A JP12721599 A JP 12721599A JP 4059363 B2 JP4059363 B2 JP 4059363B2
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善男 屋敷
伸也 茨木
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シートシャッター、特に、巻取りシャフトの撓みを小さくできるシートシャッターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
シートシャッターは、鋼板製のスラットを用いたシャッターに比べて、重量が軽いシートを使用しているので、鋼製シャッターに比べて巻取軸を小径にできるので、納まりの省スペースや、大開口幅への対応の面で有利である。また、シートに避難用の潜り戸(シート製)を設けることができるので、鋼板製のスラットを用いたシャッターのように、避難用の潜り戸をシャッタースペースの脇に設ける必要もないという利点もある。
【0003】
シートの材料は、例えば、厚さが1mm前後の薄い布を用いている。耐熱仕様にしたシートシャッターでは、耐火性能を有するシート、例えば、表面に樹脂コーティングを施した高珪酸ガラス繊維布等を用いており、従来の鋼製防火・防煙シャッターの代わりに使用することができるものである。
【0004】
シートシャッターのシートが軽量であるとしても、開口幅が広くなると、巻取軸自体が、自重でたわむという問題がある。したがって、シートを巻き上げると、たわみが大きくなり、巻き取ったシートに皺が発生したり、皺により巻き降ろしたシートシャッターの気密性が悪くなるという問題がある。
【0005】
この問題に対処して、従来のシートシャッターでは、巻取軸に大径の薄肉管を用いる方法や、バックアップローラを用いる方法を採用している。
【0006】
図7,図8は、大径の薄肉管を用いたシートシャッターの一例を説明するためのもので、図7(A)は正面図、図7(B)は断面図、図8は要部の断面図である。図中、1は建物躯体、1aは天井、2はシート、3はレール、4はシャッターケース、5は巻取軸、5aは伝達軸、6は軸受、7は開閉機、7aは出力軸、8は伝達ベルト、Wは開口幅、Hは開口高さである。
【0007】
建物躯体1の開口部に取り付けられたシートシャッターのシート2は、開口部の両側に取り付けられたレール3に案内されて昇降する。シート2の昇降は、開口部の上方の天井1aの上などに配設されたシャッターケース4内に設けられた巻取軸5を正転,逆転をさせることにより行なわれる。巻取軸5は、シャッターケース4のブラケット等に取り付けられ、開閉機7の回転が、出力軸7a伝達ベルト8により巻取軸5の伝達軸5aに伝達される。開閉機7は、図示しない開閉制御盤からの指令信号により制御されるモータ等により構成されている。
【0008】
シートシャッターを取り付ける開口部の開口幅Wが大きい場合には、巻取軸5は長くなり、自重によっても撓む。開口高さHが大きくなると、巻き取るシート2の重量も大きくなり、巻取軸5の撓みは大きくなる。巻取軸5の撓みが大きいと、上述した問題が生じる。
【0009】
大径の薄肉管を用いたシートシャッターでは、巻取軸の撓みを防ぐために、重量に比して剛性が大きく、撓みにくい大径の薄肉管を用いている。薄肉管は鋼製または樹脂製のものが用いられている。
【0010】
しかし、大径の薄肉管を用いた巻取軸の場合、収納スペースが大きくなるという問題がある。また、薄肉であるとはいえ、大径であることにより、巻取軸の重量が重くなる。特に、鋼製のものでは、重量は大きくなり、施工性が悪くなるという問題もある。
【0011】
図9,図10は、バックアップローラを用いたシートシャッターの一例を説明するためのもので、図9(A)は正面図、図9(B)は断面図、図10は要部の断面図である。図中、図7,図8と同様の部分には同じ符号を付して説明を省略する。9はバックアップローラ、10はバックアップローラ支持部材、11はバックアップローラ取付材である。
【0012】
バックアップローラ9は、図9(A)から分かるように、巻取軸5に沿って、複数箇所に等間隔に配設されている。バックアップローラ9の支持は、図10に示されているように、シャッターケース4のブラケットに固定されたバックアップローラ支持部材9に回転自在に支持されている。また、バックアップローラ支持部材9は、バックアップローラ取付材11に固定されている。バックアップローラ9の中心軸は、巻取軸5の中心軸と平行し、巻取軸5を、その下部の両側から支えるように、2本のローラからなっている。
【0013】
巻取軸5とバックアップローラ9との位置関係について図11で説明する。図11において、図10と同様の部分には同じ符号を付して説明を省略する。Aは巻取軸の仮想中心位置、B,Cは巻取軸の中心位置である。また、図11では、巻取軸の長手方向の中央部近傍の断面を示している。バックアップローラ9は、巻取軸5を水平に保つため、若干、上下動の微調整可能としたものもある。
【0014】
図11(A)は、シート2がほとんど巻かれていない状態であり、シートが建物躯体の開口部に展張された状態である。この状態では、巻取軸5にはシート2を吊り下げる荷重と、巻取軸5自体の自重がかかり、巻取軸5は撓むが、撓み量を大きくしないように、バックアップローラ9が巻取軸の荷重の一部を支えている。巻取軸5に撓みがない場合の巻取軸5の中心位置を仮想中心位置Aとすれば、この撓みによって、巻取軸5の中心位置Bは仮想中心位置Aより下がった位置となっている。
【0015】
図11(B)は、シート2をほとんど巻き取った状態であり、建物躯体の開口部に開放された状態である。この状態では、巻取軸5には、巻取軸5自体の自重に加えて、シート2が巻かれたことによる大きな荷重がかかる。しかし、この荷重は、バックアップローラ9で受けられる。しかし、巻取軸5の巻き径が大きくなったことにより、巻取軸5はバックアップローラ9で押し上げられ、その中心位置Cは仮想中心位置Aより上がった位置となっている。
【0016】
しかし、シート2を巻き取ったときの巻き径(外径)は、シートシャッターの開口高さH(図9)によって変化し、また、開口高さHが同じでも、全閉から全開の間で変化する。従来のバックアップローラを用いたシートシャッターでは、ローラが固定式で、巻取軸の中心位置からローラまでの距離が一定であったため、巻き径が大きい状態(最大開口高の全開時)で、巻取軸の撓みがない状態となるようにバックアップローラ9の位置を設定すると、巻径が小さくなった場合(全閉時)に、巻取軸5およびシートの吊り下げ重量で、巻取軸5が大きく撓んでしまう。逆に、巻き径が小さい状態で、巻取軸5が撓まないようにバックアップローラ9の位置を設定すると、巻き径が大きくなった場合に、巻取軸5が持ち上げられる状態となり、上向きにたわむこととなる。さらに、この状態では、シートがローラで強く圧迫される状態となり、ローラと接する部分のシートに皺が発生したり、傷やローラの痕(汚れ)がつきやすくなるという問題がある。
【0017】
ローラを可動式とし、巻径に合わせてローラの位置を変化させる方法も考えられるが、構造が複雑になりすぎ、現実的ではない。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、簡単な機構で、バックアップローラの位置を調整できるシートシャッターを提供することを目的とするものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、シートシャッターと、該シートシャッターを巻き取るための巻取軸と、該巻取軸の両端を支持する軸受部と、前記巻取軸に駆動力を与えるための開閉機と、前記軸受部を取り付けるための支持構体と、前記巻取軸の中間において前記巻取軸に巻かれた前記シートシャッターを部分的に支持するバックアップローラを有し、前記支持構体が揺動可能に設けられているシートシャッターにおいて、前記支持構体を揺動可能に支持する揺動軸にガタを持たせるとともに、前記揺動軸が、シャッターケースの取付ベースに取り付けられていることを特徴とするものである。
【0020】
請求項2に記載の発明は、シートシャッターと、該シートシャッターを巻き取るための巻取軸と、該巻取軸の両端を支持する軸受部と、前記巻取軸に駆動力を与えるための開閉機と、前記軸受部を取り付けるための支持構体と、前記巻取軸の中間において前記巻取軸に巻かれた前記シートシャッターを部分的に支持するバックアップローラを有し、前記支持構体が揺動可能に設けられているシートシャッターにおいて、前記支持構体を揺動可能に支持する揺動軸にガタを持たせるとともに、前記揺動軸が、シャッターケースのベースブラケットに取り付けられていることを特徴とするものである。
【0021】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のシートシャッターにおいて、前記支持構体に開閉機も取り付けたことを特徴とするものである。
【0024】
請求項に記載の発明は、請求項1ないしのいずれか1項に記載のシートシャッターにおいて、前記支持構体の荷重を軽減するバネ部材を設けたことを特徴とするものである。
【0025】
請求項に記載の発明は、請求項1ないしのいずれか1項に記載のシートシャッターにおいて、前記バックアップローラは、首振りが可能に支持されていることを特徴とするものである。
【0026】
請求項に記載の発明は、請求項1ないしのいずれか1項に記載のシートシャッターにおいて、前記バックアップローラは、前記開閉機に近い側の取付間隔が狭くなるように、不均等な取付間隔で取り付けられていることを特徴とするものである。
【0027】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明のシートシャッターの第1の実施の形態を説明するためのもので、図1(A)は、シャッターケースの一部を破断した端部近傍の正面図、図1(B),図1(C)は、異なる状態における要部の側面から見た断面図である。図中、図7〜図10と同様の部分には同じ符号を付して説明を省略する。12は揺動ブラケット、13は連結ピン、14は取付ベースである。
【0028】
この実施の形態は、巻取軸5と開閉機7が揺動ブラケット12に支持されている点が、図9,図10で説明した従来例と相違する。揺動ブラケット12は、巻取軸5と開閉機7の支持構体として機能する。巻取軸5の伝達軸5aに、開閉機7の出力軸7aからの回転が伝達ベルト8により、巻取軸5が回転されることは従来例と同様である。伝達ベルト8として、チェーンを用い、出力軸7aと伝達軸5aには、スプロケットホイールを用いることができる。また、伝達ベルトを用いることなく、歯車機構等の伝達機構を用いてもよいことはもちろんである。開閉機7は、図示しない開閉制御盤からの指令信号により制御されるモータ等により構成されている。
【0029】
シート2としては、軽量で薄い布製(例えば、厚さ1mm前後)を用いることができ、鋼製シャッターに比べて巻取軸5を小径とすることができる。巻取軸5が小径で済むことによって、納まりの省スペース、大開口幅への対応、シートに避難用の潜り戸(シート製)を設けることができることが利点である。また、耐火性能を有するシート(例えば、表面を樹脂コーティングした高珪酸ガラス繊維布など)を用いることにより、防火・防煙の機能をもたらすことができる。
【0030】
揺動ブラケット12は、この実施の形態では、板状材として形成され、補強のために端部12aが曲げられている。揺動ブラケット12には、巻取軸5の軸受6と開閉機7が支持され、建物躯体に固定された取付ベース14に連結ピン13によって回動可能に取り付けられている。したがって、シャッターケース4およびバックアップローラ取付材11は、取付ベース14とは別々に建物躯体に取り付けられ、揺動ブラケット12および取付ベース14は、シャッターケース4内に収納される。
【0031】
揺動ブラケット12と連結ピン13との関係構造は、揺動ブラケット12と取付ベース14とに孔を設け、これらの孔を貫通するように連結ピン13を取り付ける構造を採用できる。連結ピン13を、揺動ブラケット12と取付ベース14との一方に固定するようにしてもよい。しかし、連結ピン13と孔との組み合わせによって、揺動ブラケット12を回動可能にする構造に限られず、揺動ブラケット12の揺動軸の構造は、適宜の軸受構造を採用できる。
【0032】
なお、取付ベース14を、シャッターケース4の取付ベースに兼用して、取付ベース14のシャッターケース4の一部を取り付けてもよい。また、バックアップローラ取付材11の一部も取付ベース14に取り付けるようにしてもよい。
【0033】
巻取軸5におけるシート2の巻取量が少ない場合は、図1(B)に示すように、揺動ブラケット12が自重により回動して、巻取軸5に巻かれたシートの周面がバックアップローラ9に乗る位置となる。この状態からシート2を巻き上げると、図1(C)に示すように、巻取軸5に巻かれたシートの外径が増大するが、それにつれて巻取軸5が押し上げられて、揺動ブラケット12が回動する。したがって、巻取軸5が、バックアップローラ9上に常に支持されるように、バックアップローラ9の位置が調整されるから、図9〜図11で説明したような撓みが生じることはなく、巻き取られたシート2に皺等が発生することを防止できる。
【0034】
なお、図1の説明は、シャッターケース4の一端側についての説明であるが、他端側についても同様に揺動ブラケット12が用いられる。他端側にも開閉機を設けた場合には、他端側においても、開閉機は揺動ブラケット12に取り付けられる。他端側に開閉機が設けられない場合は、他端側においては、巻取軸5の軸受が揺動ブラケット12に取り付けられる。
【0035】
なお、本発明においては、巻取軸5が揺動ブラケット12に支持されること、すなわち、巻取軸5の軸受6が揺動ブラケット12に取り付けられることが重要であり、開閉機7は、必ずしも揺動ブラケット12に取り付ける必要はない。揺動ブラケット12の回動により巻取軸5が上下するから、固定側に取り付けた開閉機との回転の伝達機構を適当に設計することにより、揺動ブラケット12が回動しても、回転力を伝達することが可能である。伝達機構の具体例として説明した、チェーン機構を用いてもよく、歯車機構を用いた場合も、中間歯車を介在させて、その位置を調整することにより、揺動ブラケット12の回動にかかわらず、回転力を伝達できる。
【0036】
しかしながら、図1で説明したように、開閉機7をも揺動ブラケット12に取り付けるのが、機構上は簡単となる。
【0037】
また、揺動ブラケット12は、必ずしも板状体を用いることに限られるものではない。アングル材を用いてもよく、要は、軸受6、あるいは、軸受6および開閉機7を連結ピン13を回転中心として回動できるよう取り付けることができればよく、適宜の構造体を用いることができる。
【0038】
図2は、本発明のシートシャッターの第2の実施の形態を説明するためのもので、図2(A)は、シャッターケースの一部を破断した端部近傍の正面図、図2(B),図2(C)は、異なる状態における要部の側面から見た断面図である。図中、図1,図7〜図10と同様の部分には同じ符号を付して説明を省略する。15はベースブラケットである。
【0039】
この実施の形態では、図1で説明した第1の実施の形態に比較して、揺動ブラケット12を、シャッターケース4のベースブラケット15に支持するようにした点が相違するだけである。すなわち、連結ピン13は、ベースブラケット15に取り付けられている。ベースブラケット15は、シャッターケース4の側板を兼ねたものである。このベースブラケット15に連結ピン13によって回動可能に取り付けられる揺動ブラケット12には、巻取軸5の軸受6、または、軸受6および開閉機7が取り付けられることは、第1の実施の形態で説明したと同様である。
【0040】
すなわち、この実施の形態は、揺動ブラケット12の取付ベースを大きくして、取付ベースをベースブラケット15に変更して、揺動ブラケット12だけでなく、シャッターケース4やバックアップローラ取付材11もベースブラケット15に取り付けるようにして、さらに、シャッターケース4の側板の機能も持たせるようにしたものである。したがって、ベースブラケット15は建物躯体に固定されている。
【0041】
なお、ベースブラケット15は、板状体として説明したが、板状体を補強するアングル部材等の骨格部材が併用されてもよい。
【0042】
図3は、連結ピンの取付位置を説明するためのシートシャッターの要部の側面から見た断面図である。図中、図1〜図3,図7〜図10と同様の部分には同じ符号を付して説明を省略する。
【0043】
揺動ブラケット12の回動により、巻取軸5の高さが変化することは上述した説明から明らかである。シートシャッターが取り付けられた開口部をシートが閉鎖した状態が、巻取軸の最低の高さであり、シートを巻き上げて、開口部を開放した状態が巻取軸の最高の高さである。第1および第2の実施の形態では、連結ピン13を取り付ける高さを、上述した最低の高さと最高の高さとのほぼ中間の高さとした。したがって、巻取軸5がどのような高さにあっても、シートが巻かれた巻取軸5は、2本のバックアップローラの中間の位置にあり、その荷重は、2本のバックアップローラにより支えられる。
【0044】
しかしながら、図3に示すように、巻取軸5の最低の高さと最高の高さのほぼ中間の高さよりも離された高さに連結ピン13が位置されると、図3(A)に示すように、巻取軸5の最低の位置において、2本のバックアップローラ9の両方に巻取軸5が接しているようにした場合には、シート2が巻き取られて外径が大きくなると、図3(B)に示すように、バックアップローラ9の片方から離れて片当たりとなる。巻取軸5の最高の位置において、両当たりとなるようにすれば、最低の位置に近づくにつれて片当たりとなるという問題がある。
【0045】
なお、図3では、連結ピン13は、ベースブラケット15に取り付けられているが、取付ベースに取り付けた場合も同様である。また、両当たりとなる位置を巻取軸5の最高の高さと最低の高さとの中間の高さに設定したとしても、この位置から離れるにつれて片当たりとなるという問題は避けられない。
【0046】
図4は、本発明のシートシャッターの第3の実施の形態を説明するためのもので、シートシャッターの異なる状態における要部の側面から見た断面図である。図中、図1〜図3,図7〜図10と同様の部分には同じ符号を付して説明を省略する。11aは回動軸である。
【0047】
この実施の形態においては、バックアップローラ取付材11を回動軸11aにより回動可能に支持した。すなわち、並行する2本のバックアップローラ9を首振りが可能となるように支持した。
【0048】
図4(A)は、巻取軸5が最低の高さにある場合で、この位置において、2本のバックアップローラ9は、2本のバックアップローラ9のなす面が水平状態となり、両当たりとなっている。シート2を巻き上げて外径が大きくなった図4(B)においては、図3(B)と対比して分かるように、2本のバックアップローラ9が首を振り、2本のバックアップローラ9のなす面が傾いた状態となり、両当たりの状態を実現できる。
【0049】
なお、この実施の形態では、巻取軸5の最低の高さにおいて、2本のバックアップローラ9のなす面を水平状態となるようにしたが、巻取軸5のいずれの高さにおいて、2本のバックアップローラ9のなす面を水平状態となるようにしても、バックアップローラ9の首振りによって、巻取軸5の高さの変化にかかわらず、常に、両当たりとすることができる。
【0050】
また、揺動ブラケット12を支持する連結ピン13の部分にガタを持たせることによっても、片当たりを防止できる。すなわち、連結ピン13を揺動ブラケットと取付ベース等に設けた孔に貫通させる構造を採用した場合には、揺動ブラケット12と取付ベース等の一方の孔を連結ピン13の外径に比べて大きくすることによって、連結ピン13にガタを持たせることができる。連結ピン13を揺動ブラケット12側と取付ベース等の側の一方に固定した構造を採用した場合には、固定側でない方の孔を連結ピン13の外径より大きくすることによって、連結ピン13の部分にガタを与えることができる。また、バックアップローラ9を首振り構造としたものにおいて、連結ピンの部分にガタを持たせる構造を組み合わせてもよいことはもちろんである。
【0051】
なお、図3,図4では、連結ピン13は、ベースブラケット15に取り付けられているが、取付ベースに取り付けた場合も同様である。
【0052】
図5は、本発明のシートシャッターの第4の実施の形態を説明するためのもので、シャッターケース近傍の正面図である。図中、図1,図7〜図10と同様の部分には同じ符号を付して説明を省略する。
【0053】
この実施の形態では、バックアップローラ9の取付間隔を不均等にした。取付間隔の分配は、バックアップローラ9の取付位置における荷重を等しくするように設定する。荷重がほぼ等しくなればよく、したがって、揺動ブラケットに軸受と開閉機が取り付けられた側、すなわち、図の右側にある方のバックアップローラ9の取付間隔が小さくなるようにする。この実施の形態では、図の左側の揺動ブラケットには、軸受が取り付けられ、開閉機は取り付けられていないので、それほどの重量のない軸受が取り付けられた側について、バックアップローラ9の取付間隔を小さくする必要はない。軸受の重量が問題となる場合は、バックアップローラ9の取付間隔を重量に応じて小さくすればよい。
【0054】
図6は、本発明のシートシャッターの第5の実施の形態を説明するためのもので、要部を側面から見た断面図である。図中、図1,図6〜図10と同様の部分には同じ符号を付して説明を省略する。16はバネ部材である。
【0055】
この実施の形態では、揺動ブラケット12にバネ部材16を取り付けて、荷重の軽減を図ったものである。巻取軸5の分布荷重に比べて、軸受6、開閉機7、揺動ブラケット12の重量により、端部近傍のバックアップローラ9にかかる荷重が大きくなっている。バネ部材16は、この端部の荷重を軽減するために設けられたものである。バネ部材16は、バネ定数を考慮して、両側の揺動ブラケット12に取り付けるようにしてもよい。
【0056】
なお、シート2の巻径が大きくなるにつれて、揺動ブラケット12が上向きに回動するから、バネ部材16の長さが短くなり、バネ部材16による引き上げ力が小さくなってしまう。しかし、バネ部材16を設けないよりも、端部における荷重の軽減効果はある程度発揮できる。バネ部材16の固定端側、図でいえば上端側を巻取軸5の回転に連動して上方へ移動させるようにして、適当な引き上げ力を与えるようにすれば、バネ部材16の効果をより向上させることができる。
【0057】
なお、この実施の形態では、バックアップローラ9の巻取軸5の長手方向の位置は、図8で説明したようにほぼ等間隔にしても、各バックアップローラ9にかかる荷重をほぼ等しくすることができる。もちろん、各バックアップローラ9にかかる荷重を考慮して、不均等な取付間隔としてもよい。
【0058】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、シートシャッターにおいて、シートの皺の発生や、皺による気密性の低下の原因となる巻取軸のたわみを簡単な機構で防止でき、長寿命のシートシャッターを提供できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシートシャッターの第1の実施の形態を説明するためのもので、図1(A)は、シャッターケースの端部近傍の正面図、図1(B),図1(C)は、異なる状態における要部の側面から見た断面図である。
【図2】本発明のシートシャッターの第2の実施の形態を説明するためのもので、図2(A)は、シャッターケースの端部近傍の正面図、図2(B),図2(C)は、異なる状態における要部の側面から見た断面図である。
【図3】連結ピンの取付位置を説明するためのシートシャッターの要部の側面から見た断面図である。
【図4】本発明のシートシャッターの第3の実施の形態を説明するためのもので、シートシャッターの異なる状態における要部の側面から見た断面図である。
【図5】本発明のシートシャッターの第4の実施の形態を説明するためのもので、シャッターケース近傍の正面図である。
【図6】本発明のシートシャッターの第5の実施の形態を説明するためのもので、要部を側面から見た断面図である。
【図7】従来の大径の薄肉管を用いたシートシャッターの一例を説明するためのもので、図7(A)は正面図、図7(B)は断面図である。
【図8】図7のシートシャッターの要部の断面図である。
【図9】従来のバックアップローラを用いたシートシャッターの一例を説明するためのもので、図9(A)は正面図、図9(B)は断面図である。
【図10】図9のシートシャッターの要部の断面図である。
【図11】図9のシートシャッターの巻取軸とバックアップローラとの位置関係の説明図である。
【符号の説明】
1…建物躯体、1a…天井、2…シート、3…レール、4…シャッターケース、5…巻取軸、5a…伝達軸、6…軸受、7…開閉機、7a…出力軸、8…伝達ベルト、9…バックアップローラ、10…バックアップローラ支持部材、11…バックアップローラ取付材、11a…回動軸、12…揺動ブラケット、13…連結ピン、14…取付ベース、15…ベースブラケット、16…バネ部材、W…開口幅、H…開口高さ。

Claims (6)

  1. シートシャッターと、該シートシャッターを巻き取るための巻取軸と、該巻取軸の両端を支持する軸受部と、前記巻取軸に駆動力を与えるための開閉機と、前記軸受部を取り付けるための支持構体と、前記巻取軸の中間において前記巻取軸に巻かれた前記シートシャッターを部分的に支持するバックアップローラを有し、前記支持構体が揺動可能に設けられているシートシャッターにおいて、前記支持構体を揺動可能に支持する揺動軸にガタを持たせるとともに、前記揺動軸が、シャッターケースの取付ベースに取り付けられていることを特徴とするシートシャッター。
  2. シートシャッターと、該シートシャッターを巻き取るための巻取軸と、該巻取軸の両端を支持する軸受部と、前記巻取軸に駆動力を与えるための開閉機と、前記軸受部を取り付けるための支持構体と、前記巻取軸の中間において前記巻取軸に巻かれた前記シートシャッターを部分的に支持するバックアップローラを有し、前記支持構体が揺動可能に設けられているシートシャッターにおいて、前記支持構体を揺動可能に支持する揺動軸にガタを持たせるとともに、前記揺動軸が、シャッターケースのベースブラケットに取り付けられていることを特徴とするシートシャッター。
  3. 前記支持構体に開閉機も取り付けたことを特徴とする請求項1または2に記載のシートシャッター。
  4. 前記支持構体の荷重を軽減するバネ部材を設けたことを特徴とする請求項1ないしのいずれか1項に記載のシートシャッター。
  5. 前記バックアップローラは、首振りが可能に支持されていることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1項に記載のシートシャッター。
  6. 前記バックアップローラは、前記開閉機に近い側の取付間隔が狭くなるように、不均等な取付間隔で取り付けられていることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1項に記載のシートシャッター。
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