JP2000319571A - 水性顔料分散体およびそれを用いたインクジェットインキ - Google Patents

水性顔料分散体およびそれを用いたインクジェットインキ

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JP2000319571A
JP2000319571A JP31683299A JP31683299A JP2000319571A JP 2000319571 A JP2000319571 A JP 2000319571A JP 31683299 A JP31683299 A JP 31683299A JP 31683299 A JP31683299 A JP 31683299A JP 2000319571 A JP2000319571 A JP 2000319571A
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Hisatsugu Uraki
久嗣 浦木
Yoshiko Suzuki
美子 鈴木
Mitsuo Yoshida
光男 吉田
Tomonori Ikegami
智紀 池上
Yoshiko Takahata
美子 高畠
Hiroshi Chiyousokabe
浩 長曽我部
Jun Satake
順 佐武
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Toyo Ink Mfg Co Ltd
Original Assignee
Toyo Ink Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】水性媒体中で安定な分散性を有し、ノズルでの
吐出安定性が良好で、普通紙上での発色性とコート紙上
での高擦過定着性を共に有するインクジェットインキ、
およびそれに用いられる水性顔料分散体の提供。 【解決手段】水性媒体中に、重合性不飽和二重結合を有
する芳香族系疎水性モノマーと、水酸基と反応可能な官
能基および重合性不飽和二重結合を有するモノマーとの
共重合体と、オキシカルボン酸またはその分子間縮合物
とが、共重合体の少なくとも一部の水酸基と反応可能な
官能基と、オキシカルボン酸またはその分子間縮合物の
水酸基との反応を介して結合している変性共重合体の塩
基性物質による中和物、および顔料を分散してなる水性
顔料分散体、ならびに該水性顔料分散体を含むインクジ
ェットインキ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、分散安定性、ノズ
ルでの吐出安定性に優れ、普通紙上での印字濃度、コー
ト紙上での定着性の良好な、インクジェットプリンター
に用いられるインクジェットインキ、およびそれに用い
られる水性顔料分散体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、水性のインクジェットインキとし
ては、主に水性染料を含有する水性染料インキが用いら
れてきた。これら染料インキは、優れた吐出安定性、保
存安定性、高鮮明性を有するが、印字物の耐水性、耐光
性に劣るという問題があった。これに対し、印字物に耐
水性、耐候性を付与するために、近年、顔料を分散剤と
共に水性の液体中に分散させ、さらに各種添加剤などを
加えた水性顔料インキが検討されている。水性顔料イン
キとしては、例えば、特開昭64−6074号公報、特
開昭64−31881号公報、特開平3−134073
号公報に、顔料を界面活性剤や水溶性樹脂を用いて水性
の液体中に分散させたインキが開示されている。また、
特開平8−3498号公報には、表面を酸化等の化学処
理したカーボンブラックを分散剤なしに水性の液体中に
自己分散させたインキが開示されている。
【0003】しかしながら、分散剤として界面活性剤を
用いた水性顔料インキは、分散安定性を確保するため
に、大量の分散剤を必要とし、普通紙上での印字物の濃
度、コート紙上での耐水性、定着性に劣るものが多く、
問題があった。また、水溶性樹脂を用いた水性顔料イン
キは、遊離した水溶性樹脂の影響で、吐出安定性に問題
があり、コート紙上での定着性を確保するために大量の
水溶性樹脂を用いた水性顔料インキは、印字物の濃度が
低下したり、ノズル表面で乾燥、固化し、目詰まりを起
こすものが多かった。さらに、表面を酸化等の化学処理
したカーボンブラックを分散剤なしに水性の液体中に自
己分散させたインキは、一般に普通紙上の濃度が高いと
いう長所があるが、耐水性、定着性に劣るため、問題が
あった。このため、インキの保存安定性、吐出安定性を
持ちながら、普通紙上での高濃度、コート紙上での高定
着性を両立する、水性顔料インキが望まれていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来技術の問題点を解決し、水性媒体中で安定な分散性
を有し、ノズルでの吐出安定性が良好で、普通紙上での
発色性とコート紙上での高擦過定着性を共に有するイン
クジェットインキ、およびそれに用いられる水性顔料分
散体を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、重合性不
飽和二重結合を有する芳香族系疎水性モノマーと、水酸
基と反応可能な官能基および重合性不飽和二重結合を有
するモノマーとの共重合体と、オキシカルボン酸または
その分子間縮合物とが、共重合体の少なくとも一部の水
酸基と反応可能な官能基と、オキシカルボン酸またはそ
の分子間縮合物の水酸基との反応を介して結合している
変性共重合体が、水性媒体中で顔料を低配合量で安定に
分散せしめ、また、得られた水性分散体を用いたインク
ジェットインキが、優れた吐出安定性、記録紙、特に普
通紙上での高発色性、コート紙上での高擦過定着性を有
することを見出し、本発明に至った。
【0006】すなわち、本発明は、水性媒体中に、重合
性不飽和二重結合を有する芳香族系疎水性モノマーと、
水酸基と反応可能な官能基および重合性不飽和二重結合
を有するモノマーとの共重合体と、オキシカルボン酸ま
たはその分子間縮合物とが、共重合体の少なくとも一部
の水酸基と反応可能な官能基と、オキシカルボン酸また
はその分子間縮合物の水酸基との反応を介して結合して
いる変性共重合体の塩基性物質による中和物、および顔
料を分散してなる水性顔料分散体である。また、本発明
は、水酸基と反応可能な官能基および重合性不飽和二重
結合を有するモノマーが、重合性不飽和二重結合を有す
るジカルボン酸またはその無水物である上記の水性顔料
分散体である。また、本発明は、重合性不飽和二重結合
を有するジカルボン酸が、マレイン酸である上記の水性
顔料分散体である。また、本発明は、重合性不飽和二重
結合を有する芳香族系疎水性モノマーが、スチレン系モ
ノマーである上記の水性顔料分散体である。また、本発
明は、オキシカルボン酸が、炭素数10〜30の脂肪族
オキシカルボン酸である上記の水性顔料分散体である。
また、本発明は、さらに、オキシカルボン酸の分子間縮
合物を含む上記の水性顔料分散体である。また、本発明
は、オキシカルボン酸の分子間縮合物の含有量が、変性
共重合体100重量部に対して、150重量部以下であ
る上記の水性顔料分散体である。また、本発明は、上記
の水性顔料分散体を含むインクジェットインキである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の変性共重合体は、重合性
不飽和二重結合を有する芳香族系疎水性モノマーと、水
酸基と反応可能な官能基および重合性不飽和二重結合を
有するモノマーとの共重合体と、オキシカルボン酸また
はその分子間縮合物とが、共重合体の少なくとも一部の
水酸基と反応可能な官能基と、オキシカルボン酸の分子
間縮合物の水酸基との反応を介して結合しているもので
ある。本発明で用いられる重合性不飽和二重結合を有す
る芳香族系疎水性モノマーとしては特に限定されるもの
ではないが、共重合性の点から、特にスチレン系モノマ
ーが好ましい。スチレン系モノマーは、スチレン骨格を
有するモノマーであり、例えば、スチレン、α−メチル
スチレン、ビニルトルエン、エチルビニルベンゼン等が
挙げられる。
【0008】スチレン系モノマー以外の芳香族系疎水性
モノマーとしては、例えば、ジビニルベンゼン、1−ビ
ニルナフタレン、2−ビニルナフタレン、1−ビニルア
ントラセン、2−ビニルアントラセン、9−ビニルアン
トラセン、2−ビニルフェナンスレン、3−ビニルフェ
ナンスレン、アセナフチレン、フェニルビニルエーテ
ル、o−クレジルビニルエーテル、p−クレジルビニル
エーテル、α−ナフチルビニルエーテル、β−ナフチル
ビニルエーテル、フェニル(メタ)アクリレート、ベン
ジル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)
アクリレート等が挙げられる。
【0009】本発明で用いられる水酸基と反応可能な官
能基および重合性不飽和二重結合を有するモノマーにお
ける水酸基と反応可能な官能基としては、酸無水物基、
カルボキシル基、N−アルコキシメチル基、エポキシ
基、イソシアネート基、クロロホルミル基、ケトン基、
アセトアセチル基、ホルミル基、及びこれらの官能基の
ブロック化物等が挙げられる。水酸基と反応可能な官能
基および重合性不飽和二重結合を有するモノマーとして
は特に限定されるものではないが、顔料分散性の点から
重合性不飽和二重結合を有するジカルボン酸またはその
無水物が好ましい。ジカルボン酸またはその無水物とし
ては、例えば、マレイン酸、イタコン酸、フマル酸、グ
ルタコン酸、テトラヒドロフタル酸、およびそれらの無
水物が挙げられ、特にマレイン酸またはその無水物が好
ましい。
【0010】ジカルボン酸またはその無水物以外の水酸
基と反応可能な官能基および重合性不飽和二重結合を有
するモノマーとしては、(メタ)アクリル酸、Nーアル
コキシメチル(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリ
ル酸グリシジル、(メタ)アクリロイルイソシアネー
ト、アクリル酸クロリド、ダイアセトン(メタ)アクリ
ルアミド、アセトアセトキシエチルメタクリレート、ア
クロレイン等が挙げられる。上記モノマーは、2種以上
を混合して用いることもできる。
【0011】重合性不飽和二重結合を有する芳香族系疎
水性モノマーと、水酸基と反応可能な官能基および重合
性不飽和二重結合を有するモノマーとは、必要に応じて
任意の組成で共重合できるものであるが、共重合するモ
ノマー中における水酸基と反応可能な官能基および重合
性不飽和二重結合を有するモノマーの含有率が、15〜
80mol%となる比率で共重合することが好ましい。
共重合するモノマー中における水酸基と反応可能な官能
基および重合性不飽和二重結合を有するモノマーの含有
率が15mol%未満の場合は、オキシカルボン酸また
はその分子間縮合物による変性が十分に行われず、得ら
れる変性共重合体の顔料分散効果および耐水性、耐摩擦
性が低くなる傾向があり好ましくない。また、共重合す
るモノマー中における水酸基と反応可能な官能基および
重合性不飽和二重結合を有するモノマーの含有率が80
mol%を越える場合は、顔料分散効果に寄与する重合
性不飽和二重結合を有する芳香族系疎水性モノマーの共
重合体中における比率が低くなり、得られる変性共重合
体の顔料分散効果が低くなる傾向があり好ましくない。
【0012】また、水酸基と反応可能な官能基および重
合性不飽和二重結合を有するモノマーが重合性不飽和二
重結合を有するジカルボン酸またはその無水物である場
合は、共重合体の酸価が200〜600、特に300〜
500であることが好ましい。共重合体の酸価が200
未満の場合、オキシカルボン酸の分子間縮合物による変
性(エステル化)が十分に行われず、得られる変性共重
合体の顔料分散効果が低くなる傾向があり、酸価が60
0を越えると共重合体の粘度が高くなりすぎ好ましくな
い。
【0013】また、重合性不飽和二重結合を有する芳香
族系疎水性モノマーと、水酸基と反応可能な官能基およ
び重合性不飽和二重結合を有するモノマーとの共重合体
の重量平均分子量は、1000〜60000、特に30
00〜20000であることが好ましい。共重合体の重
量平均分子量が1000未満の場合は、得られる変性共
重合体の顔料分散性が低くなる傾向にあり、60000
を越える場合は、共重合体の粘度が高くなりすぎて好ま
しくない。
【0014】さらに、上記の重合性不飽和二重結合を有
する芳香族系疎水性モノマーと、水酸基と反応可能な官
能基および重合性不飽和二重結合を有するモノマーは、
要求物性に応じて他の重合性不飽和二重結合を有するモ
ノマーと共重合してもよい。他の重合性不飽和二重結合
を有するモノマーとしては特に限定されるものではな
く、例えば、(メタ)アクリル酸エステル、(メタ)ア
クリルアミド、(メタ)アクリロニトリル、ビニルアセ
テート等が挙げられる。重合性不飽和二重結合を有する
芳香族系疎水性モノマーと、水酸基と反応可能な官能基
および重合性不飽和二重結合を有するモノマーとの共重
合は、開始剤の存在下、不活性ガス気流下で50〜30
0℃で2〜10時間かけて行われる。共重合は、必要に
応じて溶剤の存在下で行っても差し支えない。
【0015】開始剤としては、ベンゾイルパーオキサイ
ド、クメンヒドロパーオキサイド、t−ブチルヒドロパ
ーオキサイド、ジイソプロピルパーオキシカーボネー
ト、ジt−ブチルパーオキサイド、t−ブチルパーオキ
シベンゾエート等の有機過酸化物、2,2’−アゾビス
イソブチロニトリル等のアゾ化合物等が挙げられる。開
始剤は、重合性不飽和二重結合を有するモノマー100
重量部に対して、1〜20重量部使用されることが好ま
しい。
【0016】本発明で用いられるオキシカルボン酸また
はその分子間縮合物変性共重合体は、重合性不飽和二重
結合を有する芳香族系疎水性モノマーと、水酸基と反応
可能な官能基および重合性不飽和二重結合を有するモノ
マーとの共重合体と、オキシカルボン酸またはその分子
間縮合物を反応させることにより得られるものである。
上記共重合体をオキシカルボン酸またはその分子間縮合
物で変性すると、顔料分散性を損なうことなく、インク
ジェットインキとして用いた際の耐水性等の物性を向上
させ得る。
【0017】オキシカルボン酸は、カルボキシル基と水
酸基とを有する化合物であれば特に限定されるものでは
なく、脂肪族または芳香族のオキシカルボン酸がある
が、炭素数10〜30の脂肪族オキシカルボン酸が、得
られる変性共重合体を用いて塗料、インキを調製した際
の耐水性等の物性付与の点で好ましい。さらに、原料の
入手性を鑑みると12−ヒドロキシステアリン酸、リシ
ノール酸が特に好ましい。
【0018】炭素数10〜30の脂肪族オキシカルボン
酸としては、α−ヒドロキシミリスチン酸、α−ヒドロ
キシパルミチン酸、α−ヒドロキシステアリン酸、α−
ヒドロキシエイコサン酸、α−ヒドロキシドコサン酸、
α−ヒドロキシテトラエイコサン酸、α−ヒドロキシヘ
キサエイコサン酸、α−ヒドロキシオクタエイコサン
酸、α−ヒドロキシトリアコンタン酸、β−ヒドロキシ
ミリスチン酸、10−ヒドロキシデカン酸、15−ヒド
ロキシペンタデカン酸、16−ヒドロキシヘキサデカン
酸、12−ヒドロキシステアリン酸、リシノール酸等が
挙げられる。
【0019】また、他の脂肪族オキシカルボン酸として
は、グリコール酸、乳酸、ヒドロアクリル酸、α−オキ
シ酪酸、α−ヒドロキシイソ酪酸、δ−ヒドロキシカプ
ロン酸、α−ヒドロキシドトリアコンタン酸、α−ヒド
ロキシテトラトリアコンタン酸、α−ヒドロキシヘキサ
トリアコンタン酸、α−ヒドロキシオクタトリアコンタ
ン酸、α−ヒドロキシテトラコンタン酸、グリセリン
酸、タルトロン酸、リンゴ酸、クエン酸等が挙げられ
る。また、芳香族オキシカルボン酸としては、サリチル
酸、m−オキシ安息香酸、p−オキシ安息香酸、没食子
酸、マンデル酸、トロバ酸等が挙げられる。
【0020】本発明で用いられるオキシカルボン酸の分
子間縮合物とは、上記オキシカルボン酸において、オキ
シカルボン酸中の水酸基とカルボン酸基との分子間縮合
反応を行わしめたものである。すなわち、オキシカルボ
ン酸の分子間縮合反応により生成するオキシカルボン酸
の二量体および/または三以上の多量体である。オキシ
カルボン酸の分子間縮合物は、未反応のオキシカルボン
酸を含有していても構わない。従って、該オキシカルボ
ン酸の分子間縮合物は、オキシカルボン酸の多量体の混
合物、またはオキシカルボン酸およびオキシカルボン酸
の多量体の混合物である。これらの縮合反応に基づくオ
キシカルボン酸単位の繰り返し数の平均値、すなわちオ
キシカルボン酸の分子間縮合物の平均重合度は、1.0
〜5であることが好ましく、1.5〜4であるとより好
ましい。オキシカルボン酸の分子間縮合物の平均重合度
が5を越える場合は、変性共重合体の顔料分散効果が低
くなる傾向があり好ましくない。
【0021】重合性不飽和二重結合を有する芳香族系疎
水性モノマーと、水酸基と反応可能な官能基および重合
性不飽和二重結合を有するモノマーとの共重合体は、共
重合体中の水酸基と反応可能な官能基1個に対して、オ
キシカルボン酸またはその分子間縮合物の水酸基0.0
5〜0.7個、特に0.1〜0.5個の比率で変性され
ていることが好ましい。オキシカルボン酸またはその分
子間縮合物の水酸基の比率が0.05個に満たない場合
には、オキシカルボン酸またはその分子間縮合物による
耐水性などの物性が十分に得られにくく、0.7個を越
える場合には、反応時間が長くなりやすいため好ましく
ない。
【0022】ただし、水酸基と反応可能な官能基がイソ
シアネート基やメチロール基のように活性が高い場合に
は、上記の比率は0.9〜1.0個であることが望まし
い。水酸基の比率が0.9個未満では、得られる変性共
重合体を用いて顔料を分散してなる分散体の経時保存中
に、分散体の増粘等が起こりやすくなるため好ましくな
い。また、水酸基と反応可能な官能基がカルボキシル基
の場合、得られるオキシカルボン酸またはその分子間縮
合物変性共重合体の酸価は、100〜400であること
が好ましい。これらの範囲以外では期待される顔料分散
性を十分に得ることが困難であり、好ましくない。
【0023】オキシカルボン酸またはその分子間縮合物
による変性反応は、重合性不飽和二重結合を有する芳香
族系疎水性モノマーと、水酸基と反応可能な官能基およ
び重合性不飽和二重結合を有するモノマーとを共重合さ
せる前に行っても、共重合した後に行っても構わない。
すなわち、水酸基と反応可能な官能基および重合性不飽
和二重結合を有するモノマーの少なくとも一部の水酸基
と反応可能な官能基にオキシカルボン酸またはその分子
間縮合物を反応させた後、重合性不飽和二重結合を有す
る疎水性モノマーと共重合させてもよい。また、重合性
不飽和二重結合を有する芳香族系疎水性モノマーと、水
酸基と反応可能な官能基および重合性不飽和二重結合を
有するモノマーとを共重合させた後に、オキシカルボン
酸またはその分子間縮合物による変性反応を行ってもよ
い。共重合性を鑑みると、上記モノマーを共重合させた
後に、共重合体中の少なくとも一部の水酸基と反応可能
な官能基に、オキシカルボン酸またはその分子間縮合物
を反応させることが好ましい。
【0024】さらに、オキシカルボン酸の分子間縮合物
を生成せしめる縮合反応と、上記のオキシカルボン酸の
分子間縮合物による変性反応はどちらを先に行ってもよ
く、また同時に行ってもよい。すなわち、オキシカルボ
ン酸の分子間縮合反応を行った後に変性反応を行っても
よく、オキシカルボン酸による変性反応を行った後にオ
キシカルボン酸の分子間縮合反応を行ってもよく、また
オキシカルボン酸の分子間縮合反応と、オキシカルボン
酸による変性反応とを同時に行うことにより合成しても
よい。反応に供されるオキシカルボン酸縮合物の平均重
合度を制御するためには、オキシカルボン酸の分子間縮
合反応を行った後に変性反応を行うことが好ましい。一
方、変性反応とオキシカルボン酸の分子間縮合反応とを
同時に行うと操作上簡便である点で好ましい。
【0025】上記変性反応は、50〜300℃で行わ
れ、必要に応じて適当な溶剤の存在下で行ってもよい。
さらに必要に応じて適宜、触媒を添加して行ってもよ
い。例えば、水酸基と反応可能な官能基および重合性不
飽和二重結合を有するモノマーが重合性不飽和二重結合
を有するジカルボン酸またはその無水物である場合に
は、必要に応じて変性反応時にエステル化触媒を添加し
てもよい。該エステル化触媒は、特に限定されるもので
はなく、例えば、硫酸、塩化水素、p−トルエンスルホ
ン酸、トリエチルアミン、ジメチルベンジルアミン、テ
トラブチルアンモニウムブロマイド、1,8−ジアザビ
シクロ(5,4,0)ウンデセン−7等が挙げられ、反
応系の固形分に対して0.1〜5重量%使用するのが好
ましい。
【0026】また、オキシカルボン酸の分子間縮合反応
は、70〜300℃で行われ、必要に応じて適当な溶剤
の存在下で行ってもよい。さらに必要に応じて触媒を添
加しても良い。オキシカルボン酸の分子間縮合反応の触
媒は、特に限定されるものではなく、例えば、硫酸、塩
化水素、p−トルエンスルホン酸等が挙げられ、反応系
の固形分に対して0.1〜5重量%使用するのが好まし
い。本発明で用いられるオキシカルボン酸またはその分
子間縮合物変性共重合体は、さらに、モノアミン化合
物、モノヒドロキシ化合物により、アミド化、エステル
化されていてもよい。
【0027】本発明の水性顔料分散体は、さらに、オキ
シカルボン酸の分子間縮合物を含むことができる。変性
共重合体とオキシカルボン酸の分子間縮合物を併用する
ことにより、顔料分散性を損なうことなく、インクジェ
ットインキとして用いた際の耐水性、コート紙上での擦
過定着性等の物性をさらに向上できるため好ましい。水
性顔料分散体に含有されるオキシカルボン酸の分子間縮
合物は、上記共重合体の変性に用いたものと同様のオキ
シカルボン酸の分子間縮合物であることが好ましく、同
一のオキシカルボン酸の分子間縮合物であってもよい。
水性顔料分散体に含有されるオキシカルボン酸の分子間
縮合物の平均重合度は、1.3〜5であることが好まし
く、1.5〜4であるとより好ましい。平均重合度が
1.3未満の場合には、オキシカルボン酸の分子間縮合
物により期待される耐水性等の物性の向上効果が得られ
難く好ましくない。また、平均重合度が5を越える場合
には、顔料分散効果が低下しやすくなり好ましくない。
【0028】水性顔料分散体中の変性共重合体とオキシ
カルボン酸の分子間縮合物との組成比は、変性共重合体
100重量部に対して、オキシカルボン酸の分子間縮合
物150重量部以下であることが好ましく、0.05〜
145重量部であることがより好ましい。オキシカルボ
ン酸の分子間縮合物の含有量が150重量部を越える
と、良好な顔料分散性と塗料、インキ等にした際の耐水
性等の物性を両立することが困難となる。本発明の水性
顔料分散体は、水性媒体中に、上記変性共重合体の塩基
性物質による中和物、すなわち上記変性共重合体に適当
な塩基性物質を作用させて中和することにより水性化し
たもの、および顔料を分散することにより得られる。
【0029】このとき用いられる塩基性物質としては特
に限定されるものではないが、例として、アンモニア、
エチルアミン、ジメチルアミン、ジエチルアミン、トリ
エチルアミン、プロピルアミン、ジプロピルアミン、ト
リプロピルアミン、イソプロピルアミン、ジイソプロピ
ルアミン、トリエタノールアミン、ブチルアミン、ジブ
チルアミン、トリブチルアミン、ヘキシルアミン、エチ
ルヘキシルアミン、エチレンジアミン、プロピレンジア
ミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、ト
リエタノールアミン、メチルエタノールアミン、メチル
ジエタノールアミン、ジメチルエタノールアミン、ジエ
チルエタノールアミン、モルホリン、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム等が挙げられる。
【0030】水性媒体は、水および必要に応じて水性溶
剤から構成され、水としては、金属イオン等を除去した
イオン交換水あるいは蒸留水が用いられる。本発明にお
ける顔料としては、有機顔料および無機顔料を用いるこ
とができる。有機顔料として具体的には、トルイジンレ
ッド、トルイジンマルーン、ハンザエロー、ベンジジン
エロー、ピラゾロンレッドなどの不溶性アゾ顔料、リト
ールレッド、ヘリオボルドー、ピグメントスカーレッ
ト、パーマネントレッド2Bなどの溶性アゾ顔料、アリ
ザリン、インダンスレン、チオインジゴマルーンなどの
建染染料から誘導される顔料、フタロシアニンブルー、
フタロシアニングリーンなどのフタロシアニン系顔料、
キナクリドンレッド、キナクリドンマゼンタなどのキナ
クリドン系顔料、ペリレンレッド、ペリレンスカーレッ
トなどのペリレン系顔料、イソインドリノンエロー、イ
ソインドリノンオレンジなどのイソインドリノン系顔
料、キノフタロン系顔料、ジアンスラキノニルレッドな
どのアントラキノン系顔料が挙げられる。また、無機顔
料として具体的には、カーボンブラック、酸化チタン系
顔料、酸化鉄系顔料、カドミウム系顔料、コバルト系顔
料が挙げられる。
【0031】また、顔料をカラーインデックス(C.I.)ナ
ンバーで示すと、C.I.ピグメントエロー12、13、1
4、17、20、24、74、83、86、93、10
9、110、117、125、128、137、13
8、147、148、153、154、166、16
8、C.I.ピグメントオレンジ13、16、36、43、
51、55、59、61、C.I.ピグメントレッド9、4
8、49、52、53、57、97、122、123、
149、168、177、180、192、215、2
16、217、220、223、224、226、22
7、228、238、240、C.I.ピグメントバイオレ
ット19、23、29、30、37、40、50、C.I.
ピグメントブルー15、15:1、15:4、15:
6、22、60、64、 C.I. ピグメントグリーン7、
36、C.I.ピグメントブラウン23、25、26、C.I.
ピグメントブラック7、C.I.ピグメントホワイト6、C.
I.ピグメントエロー37、C.I.ピグメントレッド10
1、C.I.ピグメントブルー28等が例示できる。
【0032】なかでも、黒色顔料としては、カーボンブ
ラックが好ましい。カーボンブラックは、チャネルブラ
ック法、ファーネスブラック法、アセチレンブラック法
等の種々の方法によって製造される顔料で、酸性カーボ
ン、中性カーボン、塩基性カーボンのいずれもが使用で
きる。なかでも、比表面積が100〜230m2/g、D
BP吸油量が40〜100cc/100g、かつ揮発分
が0.5〜2.5重量%であるカーボンブラックが好適
に用いられる。
【0033】カーボンブラックの比表面積が100m2
g未満だと分散粒径が大きく沈降が生じ易くなり、23
0m2/gを越えると印字濃度が低くなる傾向がある。カ
ーボンブラックのDBP吸油量が40cc/100g未
満だと印字濃度が低くなる傾向があり、100cc/1
00gを越えると分散性が悪く、保存安定性が悪い傾向
がある。カーボンブラックの揮発分が0.5重量%未満
だと分散性が悪く、2.5重量%を越えると擦過定着性
が不良となる傾向がある。
【0034】このようなカーボンブラックとしては、デ
グサ社製のPrintex85,80,75,55,45、三菱化学社製の#85
0,MCF88,#52,#50,#47,#45,#45L,#44 、コロンビアカー
ボン社製のRaven3500,2000,1250,1200,1190 ULTRA,117
0、キャボット社製のMONARCH880,800,4630 、東海カー
ボン社製のSeast600, トーカブラック#8200,#7550,#745
0 などの市販品が挙げられる。カーボンブラックは、場
合によっては異なる二種類以上を併用してもよい。
【0035】また、カラー顔料としては、キナクリドン
系顔料、ジケトピロロピロール系顔料、フタロシアニン
系顔料、縮合アゾ系顔料、ベンズイミダゾロン系顔料,
イソインドリノン系顔料およびキノフタロン系顔料から
なる群より選ばれる少なくとも1種の有機顔料を用いる
ことが耐光性等の点から好ましい。有機顔料は微細な粒
子のものが好ましく,平均一次粒子径が10〜150n
mのものが良好である。有機顔料の平均一次粒子径が1
0nm未満であると印字濃度が低くなる傾向があり、1
50nmを越えると分散粒径が大きく沈降が生じ易くな
る。
【0036】本発明の水性顔料分散体は、変性共重合体
と顔料を任意の割合で含有することが可能であるが、顔
料100重量部に対して、変性共重合体を2〜40重量
部、特に5〜30重量部含有することが好ましい。顔料
100重量部に対して変性共重合体が2重量部未満であ
ると、安定に分散させることが困難であったり擦過性が
不良となる。一方、40重量部を超えると、得られる水
性顔料分散体の粘度が高く、吐出安定性に悪影響を及ぼ
したり、それを使用したインキの普通紙に対する印字濃
度が低くなったりする。
【0037】次に、本発明の水性顔料分散体の製造方法
について説明する。本発明の水性顔料分散体は、水性媒
体中で、変性共重合体と顔料、さらに適宜、必要に応じ
て各種添加剤を、分散機で混合分散して製造する。変性
共重合体を中和するための塩基性物質の添加は、顔料を
分散させる前に行ってもよく、顔料を分散させた後行っ
てもよい。使用する分散機は、サンドミル、ホモジナイ
ザー、アトライター、ボールミル、ペイントシェーカ
ー、フルイダイザー、高速ミキサー、超音波分散機等で
あり、ミル媒体として、ガラスビーズ、ジルコニアビー
ズ、ステンレスビーズなどを使用してもよいし、しなく
てもよい。分散時間は5分〜24時間、好ましくは30
分〜8時間である。
【0038】粗大粒子を除去するため、遠心分離機にか
ける工程を実施することができる。また、未吸着の変性
共重合体を限外ろ過等によって除去してもよい。本発明
の水性顔料分散体の平均分散粒径は、10〜200nm
であることが好ましい。平均分散粒径が10nm未満で
あると、顔料の凝集が起こり易く、保存安定性が良くな
い。また、平均分散粒径が200nmを超えると、保存
時に沈降が起こり易く顔料の安定した分散状態が得られ
難い。また、本発明の水性顔料分散体中の顔の含有量
は、1〜50重量%であることが好ましい。顔料の含有
量が1重量%未満であると、着色剤としての機能に欠
け、インキに使用した場合に印字濃度が不十分となる。
一方、顔料の含有量が50重量%を超えると、分散体が
凝集しやすく、保存時に沈降が起こりやすくなる。
【0039】本発明の水性顔料分散体は、水性媒体、各
種添加剤等と混合し、物性を調整することにより、イン
クジェットインキとして用いることができる。水性媒体
は、水および必要に応じて水性溶剤から構成される。水
としては、金属イオン等を除去したイオン交換水あるい
は蒸留水が、インキの49〜95重量%の範囲で用いら
れる。水性溶剤には、インキのノズル部分での乾燥、イ
ンキの固化を防止し、安定にインキの噴射を行わせ、ノ
ズルの経時での乾燥を防止するための保湿剤として働く
水性溶剤と、インキの被印刷体が紙のような浸透性のあ
る材料のときに、紙へのインキの浸透をはやめ見掛けの
乾燥性を早くする浸透剤として働く水性溶剤と、インキ
の紙での乾燥を速めるための乾燥促進剤として働く水性
溶剤とがある。
【0040】保湿剤として働く水性溶剤としては、1,
3−プロパンジオール、1,2−ヘキサンジオール、ジ
エチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラ
エチレングリコール、ポリエチレングリコール、ジプロ
ピレングリコール、2,4,6−ヘキサントリオール、
グリセリン、テトラフルフリルアルコール、ケトンアル
コール、N−メチル−2−ピロリドン、置換ピロリド
ン、4−メトキシ−4−メチルペンタノン等が例示でき
る。これらの水性溶剤は、単独ないし混合してインキの
1〜50重量%、好ましくは2〜25重量%の範囲で用
いられる。
【0041】浸透剤として働く水性溶剤としては、ジエ
チレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコ
ールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノエチ
ルエーテル等のグリコールエーテル類、、ポリエチレン
グリコールモノラウリルエーテルのグリコールエーテ
ル、エチレングリコール、プロピレングリコール等のア
ルキレングリコールが例示できる。これらの水性溶剤
は、単独ないし混合してインキの0〜5重量%、好まし
くは1〜5重量%の範囲で用いられる。浸透剤として働
く水性溶剤は、上記使用量で十分な効果があり、これよ
りも多いと印字の滲み、紙抜け(プリントスルー)を起
こし好ましくなくなる。乾燥促進剤として働く水性溶剤
としては、メタノール、エタノール、イソプロピルアル
コール等の低級アルコール類が例示できる。これらの水
性溶剤は、単独ないし混合してインキの0.1〜20重
量%、好ましくは1〜10重量%の範囲で用いられる。
【0042】また、表面張力や、プリンターの接液材料
との濡れ性、吐出安定性を付与するために、ノニオン
性、アニオン性、カチオン性または両イオン性の界面活
性剤を添加することができる。ノニオン性界面活性剤と
しては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオ
キシエチレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエ
チレンオキシプロピレンブロックコポリマー、ソルビタ
ン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪
酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エ
ステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレ
ン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルアミ
ン、フッ素系、シリコン系等のノニオン性活性剤が例示
できる。
【0043】アニオン性界面活性剤としては、脂肪酸
塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルアリールスルホ
ン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ジアルキル
スルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、アルキル
ジアリールエーテルジスルホン酸塩、アルキルリン酸
塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリ
オキシエチレンアルキルアリールエーテル硫酸塩、ナフ
タレンスルホン酸フォルマリン縮合物、ポリオキシエチ
レンアルキルリン酸エステル塩、グリセロールボレイト
脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセロール脂肪
酸エステル等が例示できる。
【0044】カチオン性界面活性剤としては、アルキル
アミン塩、第4級アンモニウム塩、アルキルピリジニウ
ム塩、アルキルイミダゾリウム塩等が例示できる。両イ
オン性界面活性剤としては、アルキルベタイン、アルキ
ルアミンオキサイド、ホスファジルコリン等が例示でき
る。界面活性剤のうち、ラウリル硫酸ナトリウム、ドデ
シルベンゼンスルホン酸ナトリウム、オレイン酸ナトリ
ウム、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム等のアニオ
ン性界面活性剤は、浸透性のある被印刷体へのインキの
浸透性をはやめ見かけの乾燥性を早くする浸透剤として
の働きもする。これらの浸透剤としても働くアニオン性
界面活性剤のインキ中の含有量は、0.1〜5重量%の
範囲であることが好ましい。浸透剤としても働くアニオ
ン性界面活性剤は、上記使用量で十分な効果があり、こ
れよりも多いと印字の滲み、紙抜け(プリントスルー)
を起こし好ましくなくなる。
【0045】本発明のインクジェットインキには、防黴
剤、キレート剤をはじめとする種々の添加剤を添加する
ことができる。防黴剤は、インキへの黴の発生を防止す
るものであり、デヒドロ酢酸ナトリウム、安息香酸ナト
リウム、ソジウムビリジンチオン−1−オキサイド、ジ
ンクピリジンチオン−1−オキサイド、1,2−ベンズ
イソチアゾリン−3−オン、1−ベンズイソチアゾリン
−3−オンのアミン塩等が用いられる。これらは、イン
キの0.05〜1.0重量%の範囲で用いられる。
【0046】キレート剤は、インキ中の金属イオンを封
鎖し、ノズル部での金属の析出やインキ中で不溶解性物
の析出等を防止するものであり、エチレンジアミンテト
ラアセティックアシ、エチレンジアミンテトラアセティ
ックアシドのナトリウム塩、エチレンジアミンテトラア
セティックアシドのジアンモニウム塩、エチレンジアミ
ンテトラアセティックアシドのテトラアンモニウム塩等
が用いられる。これらは、インキの0.005〜0.5
重量%の範囲で用いられる。また、色相の調整、濃度の
付与等を目的として、耐水性、耐光性に問題の無いよう
な形で、染料を用いることができる。
【0047】また、インキのpHを調整し、インキの安
定ないし記録装置中のインキ配管との安定性を得るた
め、アミン、無機塩、アンモニア等のpH調整剤、リン
酸等の緩衝液を用いることができる。また、インキの循
環、移動、あるいはインキ製造時の泡の発生を防止する
ため、消泡剤を添加することもできる。また、耐水性、
記録紙への定着性を付与する目的で、他の水溶性樹脂、
水分散性樹脂を添加することができる。水溶性樹脂とし
ては、例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロ
リドン、ポリアクリル酸ソーダ、スチレンーマレイン酸
樹脂およびその誘導体、αオレフィン−マレイン酸樹脂
およびその誘導体等、水分散性樹脂としては、アクリル
エマルジョン、ウレタンエマルジョン、ポリエステルエ
マルジョンなどが挙げられる。
【0048】インクジェットインキは、本発明の水性顔
料分散体に、必要に応じて水性媒体、添加剤を混合し,
ディスパー、サンドミル、ホモジナイザー、ボールミ
ル、ペイントシェーカー、超音波分散機等で攪拌、分
散、混合することにより製造できる。本発明のインクジ
ェットインキは、孔径0.65μm以下のフィルター、
さらには孔径0.45μm以下のフィルターで十分濾過
することが好ましい。フィルター濾過に先立ち遠心分離
による濾過を行うこともでき,これにより、フィルター
濾過における目詰まりを少なくし,フィルター交換を少
なくできる。インキの粘度は、記録装置の方式にもよる
が、25℃において0.8〜40センチポイズであるこ
とが好ましい。
【0049】以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説
明する。なお、以下、「部」および「%」は、すべて
「重量部」および「重量%」をそれぞれ表す。水性顔料
分散体中の変性共重合体とオキシカルボン酸の分子間縮
合物との組成比は、反応生成物の一部からヘキサンを用
いて変性共重合体のみを沈殿により単離し、その重量を
測定することにより算出した。また、変性共重合体中の
オキシカルボン酸の分子間縮合物および水性顔料分散体
中に含まれる遊離のオキシカルボン酸の分子間縮合物の
平均重合度は、13C―NMR測定によるピーク面積比
により算出した。
【0050】(製造例1)セパラブル4口フラスコに温
度制御用レギュレーター、冷却管、撹拌装置を取り付け
て、スチレン無水マレイン酸共重合体(エルフ アトケ
ム社製「SMA1000」、酸価480、重量平均分子
量6000)100部、12−ヒドロキシステアリン酸
120部を仕込み、170℃に昇温した後、10時間加
熱攪拌を行った。エステル変性共重合体100部に対す
る12−ヒドロキシステアリン酸の分子間縮合物(平均
重合度1.7)の含有量は43部であった。また、エス
テル変性共重合体中の12−ヒドロキシステアリン酸の
分子間縮合物の平均重合度は1.0、エステル変性共重
合体の酸価は312であった。反応終了後、ジメチルア
ミノエタノール80部、イオン交換水820部を添加し
た後、80℃で加熱攪拌、調整し、エステル変性共重合
体と12−ヒドロキシステアリン酸の分子間縮合物を含
む固形分20%の水溶液を得た。
【0051】(製造例2)セパラブル4口フラスコに温
度制御用レギュレーター、冷却管、撹拌装置を取り付け
て、スチレン無水マレイン酸共重合体(エルフ アトケ
ム社製「SMA1000」、酸価480、重量平均分子
量6000)100部、シクロヘキサノン419部、リ
シノール酸204部を仕込み、150℃に昇温した後、
p−トルエンスルホン酸3部を添加し、4時間反応を継
続した。エステル変性共重合体100部に対するリシノ
ール酸の分子間縮合物(平均重合度1.9)の含有量は
150部であった。また、エステル変性共重合体中のリ
シノール酸の分子間縮合物の平均重合度は1.5、エス
テル変性共重合体の酸価は395であった。反応終了
後、シクロヘキサノンを留去し、ジメチルアミノエタノ
ール80部、イオン交換水1136部を添加した後、8
0℃で加熱攪拌、調整し、エステル変性共重合体とリシ
ノール酸の分子間縮合物を含む固形分20%の水溶液を
得た。
【0052】(製造例3)セパラブル4口フラスコに温
度制御用レギュレーター、冷却管、撹拌装置を取り付け
て、スチレン無水マレイン酸共重合体(エルフ アトケ
ム社製「SMA1000」、酸価480、重量平均分子
量6000)100部、シクロヘキサノン100部、1
2−ヒドロキシステアリン酸270部を仕込み、150
℃に昇温した後、p−トルエンスルホン酸2部を添加
し、30時間反応を継続した。エステル変性共重合体1
00部に対する12−ヒドロキシステアリン酸の分子間
縮合物(平均重合度2.7)の含有量は50部であっ
た。また、エステル変性共重合体中の12−ヒドロキシ
ステアリン酸の分子間縮合物の平均重合度は2.3、エ
ステル変性共重合体の酸価は194であった。反応終了
後、シクロヘキサノンを留去し、ジメチルアミノエタノ
ール80部、イオン交換水1400部を添加した後、8
0℃で加熱攪拌、調整し、エステル変性共重合体と12
−ヒドロキシステアリン酸の分子間縮合物を含む固形分
20%の水溶液を得た。
【0053】(比較製造例1)セパラブル4口フラスコ
に温度制御用レギュレーター、冷却管、撹拌装置を取り
付けて、スチレン無水マレイン酸共重合体(エルフ ア
トケム社製「SMA2000」、酸価355、重量平均
分子量7000)100部、メチルエチルケトン100
部、ステアリルアルコール103部を仕込み、80℃に
昇温した後、p−トルエンスルホン酸2部を添加し、1
0時間反応を継続した。反応終了後、ジメチルアミノエ
タノール39部、水773部を添加した後、メチルエチ
ルケトンを留去し、固形分20%のエステル変性共重合
体を含む水溶液を得た。
【0054】(比較製造例2)セパラブル4口フラスコ
に温度制御用レギュレーター、冷却管、撹拌装置を取り
付けて、スチレン無水マレイン酸共重合体(エルフ ア
トケム社製「SMA2000」、酸価355、重量平均
分子量7000)100部、ブチルセロソルブ44.9
部を仕込み、120℃に昇温した後、p−トルエンスル
ホン酸2部を添加し、10時間反応を継続した。その
後、温度を150℃に上げ、さらに5時間反応を行っ
た。反応終了後、n−ヘキサンで洗浄、乾燥した後、ジ
メチルアミノエタノール39部、水540部を添加し、
固形分20%のエステル変性共重合体を含む水溶液を得
た。
【0055】[実施例1]製造例1で得られたエステル
変性共重合体とオキシカルボン酸の分子間縮合物を含む
水溶液80部、フタロシアニン系青色顔料(東洋インキ
製造社製「リオノールブルーFG−7351」)200
部、イオン交換水700部をサンドミルにて分散し、顔
料分20%の青色水性顔料分散体を得た。得られた分散
体は、25℃における粘度2.6cps、レーザー光散
乱法による平均粒径100nmであった。また、この分
散体は、60℃における1ヶ月保存後も、粘度、粒径に
変化が無く、沈殿、分離もみられず、良好な安定性を示
した。
【0056】次いで、得られた分散体20部、グリセリ
ン10部、ジエチレングリコールモノブチルエーテル3
部、アセチレングリコール系消泡剤(日信化学工業社製
「サーフィノール104E」)0.1部、防かび剤(ゼ
ネカ社製「プロクセルGXL」)0.05部、イオン交
換水66.85部をガラス製容器に仕込み、ディスパー
により30分攪拌し、その後0.45μmのメンブラン
フィルターにより加圧濾過を行い、インクジェットイン
キを得た。得られたインクジェットインキは、25℃に
おける粘度1.5cps、レーザー光散乱法による平均
粒径100nm,表面張力35mN/m、pH9.1で
あり、60℃で1ヶ月保存後も、それらの物性に変化が
無く、また、沈殿、分離もみられず、良好な保存安定性
を示した。
【0057】得られたインクジェットインキは、インク
ジェットプリンタ(キャノン社製「BJC−410
J」)用インキカートリッジに注入し、印字試験を行っ
た。A4サイズ普通紙10枚に、全面ベタ印字を行った
ところ、ノズルの不吐出はみられず、良好な吐出性であ
った。また、ヘッドにキャップせずに3時間放置後の吐
出状態をみたところ、全ノズルから吐出し、良好な耐目
詰まり性を示した。さらに、普通紙(ゼロックス社製
「4024紙」)に印字した印字物濃度は、OD値で
1.3であり,コート紙(日本製紙社製「NPIコート
157g/m2 」)に印字した印字物を室温で1昼夜乾
燥後、水に濡らした指による指触定着性をみたところ、
インキの解け、はがれもなく、良好な定着性を示した。
【0058】[実施例2〜5および比較例1〜5]実施
例1と同様にして、表1に示す組成の水性顔料分散体お
よびインクジェットインキを作成し、評価を行った。結
果を表1に示す。
【0059】
【表1】
【0060】a)東洋インキ製造社製フタロシアニン系
青色顔料:平均一次粒子径45nm b)東洋インキ製造社製キナクリドン系紅色顔料:平均
一次粒子径35nm c)キャボット社製カーボンブラック:比表面積210
2 /g、DBP吸油量68cc/100g、揮発分
1.5%。 d)スチレン無水マレイン酸共重合体(エルフ アトケ
ム社製「SMA1000」)100部、ジメチルアミノ
エタノール76.3部およびイオン交換水323.7部
からなる共重合体の水溶液。
【0061】e)ジョンソン・ポリマー社製アクリル/
スチレン系樹脂の20%水溶液。 f)日本乳化剤社製アニオン性界面活性剤の30%水溶
液 g)25℃において、振動型粘度計(山一電機社製「V
M−1A」)を用いて測定した。 h)レーザー回折方式の粒度分布計(日機装社製「マイ
クロトラックUPA」)で粒度分布を測定し、平均粒径
を算出した。 i)分散体を60℃で一ヶ月保存後に、粘度、平均粒径
の変化および外観から、安定性を評価した。 ○:粘度、平均粒径に変化が無く、また、沈殿、分離も
みられなかった。 ×:増粘、平均粒径の粗大化、沈殿、分離がみられた。
【0062】j)ジエチレングリコールモノブチルエー
テル k)日信化学工業社製アセチレングリコール系消泡剤 l)ゼネカ社製防かび剤 m)25℃において、振動型粘度計(山一電機社製「V
M−1A」)を用いて測定した。 n)レーザー回折方式の粒度分布計(日機装社製「マイ
クロトラックUPA」)で粒度分布を測定し、平均粒径
を算出した。 o)協和界面科学社製表面張力計により測定した。 p)pHメーターにより測定した。
【0063】q)インキを60℃で一ヶ月保存後に、粘
度、平均粒径の変化および外観から、保存安定性を評価
した。 ○:粘度、平均粒径に変化が無く、また、沈殿、分離も
みられなかった。 ×:増粘、平均粒径の粗大化、沈殿、分離がみられた。 r)インクジェットプリンタ(キャノン社製「BJC−
410J」)用インキカートリッジにインキを注入し、
A4サイズ普通紙10枚に、全面ベタ印字を行った際の
ノズルの状態を目視で観察した。 ○:ノズルの不吐出がなかった。 △:ノズルの不吐出が1個から3個だった。 ×:ノズルの不吐出が4個以上だった。
【0064】s)インクジェットプリンタ(キャノン社
製「BJC−410J」)用インキカートリッジにイン
キを注入し、全ノズルからの吐出を確認した後、ヘッド
にキャップをせずに3時間放置し、その後の吐出状態を
目視で観察した。 ○:全ノズルから吐出した。 △:初期に数ドッドの吐出不良がみられたが、吐出を続
けたところ、自然に回復した。 ×:吐出不良がみられ、自然には回復せず、ノズルクリ
ーニングを要した。 t)インクジェットプリンタ(キャノン社製「BJC−
410J」)用インキカ ートリッジにインキを注入し、普通紙(ゼロックス社製
「4024紙」)に印字した印字部の反射濃度を、マク
ベス社製反射濃度計により測定した。
【0065】u)インクジェットプリンタ(キャノン社
製「BJC−410J」)用インキカートリッジにイン
キを注入し、コート紙(日本製紙社製「NPIコート1
57g/m2 」)に印字した印字物を、1昼夜乾燥後、
水に濡らした指により指触定着性を評価した。 ○:インキのとけ、はがれもなく、非印字部分にインキ
が移行しなかった。 △:わずかにインキの非印字部分への移行がみられた。 ×:多くのインキが非印字部分へ移行し、印字部分の濃
度が目視でかなり低下した。
【0066】
【発明の効果】本発明により、吐出安定性、耐目詰まり
性など、インクジェットプリンター上での信頼性をもち
ながら、普通紙への印字物の高発色性、コート紙への高
定着性を両立したインクジェットインキが得られるよう
になった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池上 智紀 東京都中央区京橋二丁目3番13号 東洋イ ンキ製造株式会社内 (72)発明者 高畠 美子 東京都中央区京橋二丁目3番13号 東洋イ ンキ製造株式会社内 (72)発明者 長曽我部 浩 東京都中央区京橋二丁目3番13号 東洋イ ンキ製造株式会社内 (72)発明者 佐武 順 東京都中央区京橋二丁目3番13号 東洋イ ンキ製造株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA13 FC01 2H086 BA53 BA55 BA59 4J037 AA02 AA08 AA12 AA15 AA22 AA30 CB04 CB09 CC13 CC17 CC24 DD24 EE08 EE28 EE43 FF15 FF30 4J039 AD03 AD14 AE06 BA04 BA13 BC07 BC19 BE01 CA06 DA02 EA29 EA36 EA43 EA44 EA46 GA24

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水性媒体中に、重合性不飽和二重結合を有
    する芳香族系疎水性モノマーと、水酸基と反応可能な官
    能基および重合性不飽和二重結合を有するモノマーとの
    共重合体と、オキシカルボン酸またはその分子間縮合物
    とが、共重合体の少なくとも一部の水酸基と反応可能な
    官能基と、オキシカルボン酸またはその分子間縮合物の
    水酸基との反応を介して結合している変性共重合体の塩
    基性物質による中和物、および顔料を分散してなる水性
    顔料分散体。
  2. 【請求項2】水酸基と反応可能な官能基および重合性不
    飽和二重結合を有するモノマーが、重合性不飽和二重結
    合を有するジカルボン酸またはその無水物である請求項
    1記載の水性顔料分散体。
  3. 【請求項3】重合性不飽和二重結合を有するジカルボン
    酸が、マレイン酸である請求項2記載の水性顔料分散
    体。
  4. 【請求項4】重合性不飽和二重結合を有する芳香族系疎
    水性モノマーが、スチレン系モノマーである請求項1な
    いし3いずれか1項に記載の水性顔料分散体。
  5. 【請求項5】オキシカルボン酸が、炭素数10〜30の
    脂肪族オキシカルボン酸である請求項1ないし4いずれ
    か1項に記載の水性顔料分散体。
  6. 【請求項6】さらに、オキシカルボン酸の分子間縮合物
    を含む請求項1ないし5いずれか1項に記載の水性顔料
    分散体。
  7. 【請求項7】オキシカルボン酸の分子間縮合物の含有量
    が、変性共重合体100重量部に対して、150重量部
    以下である請求項6記載の水性顔料分散体。
  8. 【請求項8】請求項1ないし7いずれか1項に記載の水
    性顔料分散体を含むインクジェットインキ。
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