JP2000319503A - ウレタンの導電化法および環境変化による電気抵抗変化の減少方法 - Google Patents

ウレタンの導電化法および環境変化による電気抵抗変化の減少方法

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JP2000319503A
JP2000319503A JP11130363A JP13036399A JP2000319503A JP 2000319503 A JP2000319503 A JP 2000319503A JP 11130363 A JP11130363 A JP 11130363A JP 13036399 A JP13036399 A JP 13036399A JP 2000319503 A JP2000319503 A JP 2000319503A
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Toshiyuki Otani
利幸 大谷
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウレタンを、電子写真装置等の帯電、転写ロ
ーラーの如き、導電性弾性部材に用いるとき、環境変化
(温度、湿度)によって、電気抵抗変化が生じる。これ
は、ウレタンの分子構造に基づくと思われるが、実用上
は非常に問題となる。ここではウレタンの導電化および
環境変化による電気抵抗変化を減少させる方法の提供を
課題とする。 【解決手段】 無機化合物を水に溶解後、ポリオールに
添加し、イソシアナートと混合し硬化させることによっ
て形成されたウレタンの導電化および環境変化による電
気抵抗変化を減少させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真装置の帯
電・転写ローラの如く、弾性部材としてウレタンを用い
た場合の導電化方法に関するものであり、また環境温湿
度変化による電気抵抗変化の減少方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、軟質発泡ウレタン等の成形物にお
いて導電性を付与するためには、汎用ゴムではカーボン
ブラックが用いられるのが普通である。しかしながら、
本発明の対象とする軟質発泡ウレタンのポリオールは液
状であり、高導電性を得るために高充填すると増粘する
か、もしくは流動性を失い、グリース状となりイソシア
ナートとの混合に不都合が生じたり、その硬化物は、カ
ーボンブラックの高充填により弾性のない、固く脆い成
形体となってしまう欠陥を生じ、導電剤としてカーボン
ブラックの使用は好ましくない結果となっている。
【0003】従来、プラスチックに無機化合物を添加し
て導電性を得るものとLiClO4、MOH(M=L
i,K,CS),KSCN,NaSCN,LiNO3
LiSCN,LiCF3 SO3 等が報告されている(応
用物理学会光学懇話会編“オプトエレクトロニクス−材
料と加工−”朝倉書店、1986.9月20日初版1刷
発行、p.113〜p.115)。また、ウレタンにF
eF3 ,FeCl3 ,FeBr3 を添加して導電性を出
すもの(91US−798432)、ウレタンにSnF
4 ,SnCl4 ,SnBr3 を添加して導電性を出すも
の(91US−798431)、ウレタンにNaF,L
iF,NaSCNを添加して導電性を出すもの(特開平
3−150583号公報)等が知られている。
【0004】本発明は、また、電子写真装置の帯電・転
写ローラの如き弾性部材にウレタンを用いるとき、環境
変化(温度・湿度)による電気抵抗変化が生じることが
認められ、この現象は帯電・転写ローラにウレタンを用
いる場合において各種の障害を生じる結果となってい
る。ここでウレタンの環境変化(温度・湿度)による電
気抵抗変化の一例をエラストマーおよび軟質発泡ウレタ
ンについて、示すと表−1のようになる。
【0005】
【表1】 表中に示した環境変化(温湿度)により電気抵抗値は2
オーダーに渡って変化することが確認され、かつ高温・
高湿度になるにしたがって電気抵抗は低下する傾向を示
している。
【0006】従来、汎用ゴム(天然、SBR、ウレタ
ン、クロロプレンゴム等)においては、極性、非極性ゴ
ムを問わず、温度増加に対して、電気抵抗値は低下する
傾向を示している((1)高分子学会編集、高分子工学
講座“ゴムの性質と加工”(株)地人書館、昭和42
年2月15日初版発行、p.346、図7.50、図
7.51、非極性、極性ゴムの体積固有抵抗温度特
性)。
【0007】本発明者の推測によれば、電気抵抗値が低
下する傾向は、ウレタンを構成しているポリオールの分
子構造によって起因すものと思われる。しかしながら、
ポリオールの分子構造を変えて、防止する手段は非常に
困難と考えられる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は前記した従
来技術の実情に鑑み、軟質発泡ウレタン成形物の成形に
あたり、高導電性を付与する方法および温湿度等の環境
変化による電気抵抗変化を減少させる方法について深く
検討した結果、軟質発泡ウレタンには発泡剤には水が使
われていることおよびポリオールには水と相溶性の良い
ポリオールが使われていることに着目し、水溶性無機化
合物を水に溶解してポリオールに添加することによっ
て、イオン化して導電性が得られることおよび環境変化
による電気抵抗変化の減少を期待して検討した結果、良
好な導電性および環境変化(温湿度)による電気抵抗変
化の減少効果が得られることを見出して本発明に到達し
た。
【0009】すなわち本発明の第1は、ポリオールに対
して塩化第1鉄、過塩素酸鉄(III)、塩化インジウム
(III)、ヘキサフルオロリン酸カリウム、2価のテトラ
フルオロホウ酸塩、1価のチオシアン酸塩および2価の
チオシアン酸塩からなる群から選ばれた水溶性無機化合
物を添加することを特徴とするウレタンの導電化方法で
ある。
【0010】また本発明の第2の発明は、ポリオールに
対して塩化第1鉄、塩化第2鉄、塩化インジウム(II
I)、ヨウ化ニッケル(II)、ヨウ化コバルト(II)、
ギ酸銅(II)、臭化鉄(II)および塩化コバルト(II)
からなる群から選ばれた水溶性無機化合物を添加するこ
とを特徴とするウレタンの環境変化による電気抵抗変化
の減少方法である。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明のウレタン成形物に導電性
を付与する方法および環境変化による電気抵抗変化の減
少法において有用な水溶性無機化合物の一般的性状とし
て特に25℃における飽和溶解度を以下に示す。
【0012】 1.塩化第1鉄(FeCl2 ) 0.713g/ml 2.過塩素酸鉄(II)(Fe(ClO43 ) 1.07g/ml 3.塩化インジウム(III)(InCl3 ) 1.05g/ml 4.ヘキサフルオロリン酸カリウム(KPF6 ) 0.08g/ml 5.テトラフルオロホウ酸スズ(II)(Sn[BF4 ]) 45重量%溶液 6.テトラフルオロホウ酸鉛(II)(Pb[BF4 ]) 45重量%溶液 7.テトラフルオロホウ酸鉄(II)(Fe[BF4 ]) 40重量%溶液 8.チオシアン酸アンモニウム(NH4 SCN) 1.76g/ml 9.チオシアン酸グアニジンまたはグアニジンチオシアナート ([NH:C(NH22]−HSCN)1.71g/ml 10.チオシアン酸ニッケル(Ni(SCN)2 ) 0.39g/ml 11.チオシアン酸マグネシウム(Mg(CN)2 ) 2.08g/ml 12.塩化第二鉄 1.98g/ml 13.ヨウ化ニッケル(II)(NiI2 ) 2.86g/ml 14.ヨウ化コバルト 1.25g/ml 15.ギ酸銅(II)(Cu(HCOO)2 ) 0.125g/ml 16.臭化鉄(II)(FeBr2 ) 0.422g/ml 17.塩化コバルト(II)(CoCl2 ) 1.67g/ml 本発明の軟質発泡ウレタンの導電化方法および環境変化
による電気抵抗変化の減少方法に用いられる軟質発泡ウ
レタン成形材料および成形方法には、通常用いられる成
形材料および成形方法がそのまま利用可能である。
【0013】その具体的方法は、以下に示す多くの具体
例によって象徴することができる。
【0014】
【実施例】以下実施例により具体的に説明する。
【0015】実施例1 以下に導電化方法の具体例について示す。
【0016】ポリオールとしては、ポリオール中のプロ
ピレンオキサイドとエチレンオキサイドとの比率をバラ
ンスさせたものとして通常電気抵抗値が×1010(Ω−
cm)前後を示すものと、ポリオール中のプロピレンオ
キサイドとエチレンオキサイドの比率でエチレンオキサ
イトの比率を高めることによって、その電気抵抗値が×
106 (Ω−cm)と低いポリオールを用いた。前者と
して、第一工業製薬(株)製のポリオールH−9246
−3、イソシアナートH−9241−Bであり、その配
合比は100:32.8であり、後者として、旭電化
(株)のポリオールRFX−491−M14、オイソシ
アナート、RN−3020であり、その配合比は10
0:33である。
【0017】まず、初めに、ポリオールH−9246−
3の50gに規定量のイソシオナートを秤量、攪拌、混
合後、t14mm×W100mm×l140mmの板状
型(以下、規定の板状型と略す)に注型後、60℃、1
5minで硬化して成形体を得た。またポリオールRF
X−49−M14の50gに規定量のイソシアナートを
秤量、攪拌、混合後、規定の板状型に注型後、60℃、
15minで硬化して成形体を得た。各々の成形体を温
度=23.5℃、湿度=55%の環境条件下で3日以上
放置した状態での電気抵抗値を表2に示す。
【0018】
【表2】 この値は、各ポリオールとイソシアナートの反応で得ら
れた成形体の電気抵抗値である。
【0019】また、25℃における飽和塩化第1鉄(F
eCl2 )水溶液を用い、ポリオールH−9246−
およびRFX−491−M14の50gに2ml、塩化
第1鉄重量1.43g、対ポリオール2.86重量%を
添加後、規定量のイソシアナートを秤量、攪拌、混合
後、規定の板状型に注型後、60℃、15minで硬化
して、成形体を得た後、23.5℃、55%の環境条件
下で3日以上放置した状態での電気抵抗値は表3に示す
通りである。H−9246−ポリオールでは、×10
7 の値を示し、ポリオール自体の硬化物より×103
ーダー
【0020】
【表3】 低い電気抵抗値を示し、RFX−491−M14ポリオ
ールでは×104 の値を示し、ポリオール硬化物自体の
電気抵抗値よりも×102 オーダー低い値を示し、塩化
第1鉄溶液をポリオールに添加することにより導電性が
高まることが明らかである。
【0021】更にポリオールはH−9246−を用
い、25℃における飽和塩化第1鉄水溶液をポリオール
50gに (1)1ml、塩化第1鉄重量0.715g、対ポリオ
ール1.43重量% (2)1.5ml、塩化第1鉄重量1.073g、対ポ
リオール2.14重量% (3)2ml、塩化第1鉄重量1.43g、対ポリオー
ル2.86重量% (4)3ml、塩化第1鉄重量2.145g、対ポリオ
ール4.2重量% を各々添加後、規定量のイソシアナートを秤量、攪拌、
混合後、規定の板状型に注型後、60℃、15minで
硬化後、成形体を得た後、23.5℃、55%環境下で
3日以上放置した状態での電気抵抗値を表4に示す。
【0022】
【表4】 表からポリオール50gに対して、25℃における飽和
塩化第1鉄水溶液1ml、塩化第1鉄重量0.715
g、対ポリオール1.43重量%では、電気抵抗値は×
1010、オーダーで導電性は認められない。1.5m
l、塩化第1鉄重量1.073g、対ポリオール2.1
4重量%では、電気抵抗値は×107 オーダーを示し導
電性を示したことが認められ、導電性を出す下限値であ
ることが明らかである。また、2ml添加での電気抵抗
値は×107 オーダーであり、3ml添加での電気抵抗
値は×106 オーダーであり、塩化第1鉄の添加量が増
加することで電気抵抗値の低下が認められる。
【0023】実施例2 ポリオールは実施例1と同一のポリオールH−9246
−とRFX−491−M14を用いた。25℃におけ
る飽和過塩素酸鉄(III)(Fe(ClO43)水溶液
を各ポリオール、即ち、H−9246−およびRFX
−491−M14の50gに1ml、過塩素酸鉄(I
I)、1.07g、対ポリオール2.14重量%を添加
後、規定量のイソシアナートを、秤量、攪拌、混合後、
規定の板状型に注型後、60℃、15minで硬化後、
成形体を得た後、23.5℃、55%の環境条件下で3
日以上放置した状態での電気抵抗値を表5に示す。
【0024】
【表5】 表5よりポリオールH−9246−では電気抵抗値は
×107 オーダーを示し、RFX−491−M14では
×104 オーダーを示し、それぞれポリオール硬化物自
体の電気抵抗値より×103 、×102 オーダー低くな
り、過塩素酸鉄(III)をポリオールに添加することによ
り導電性が得られることが明らかである。
【0025】更にポリオールH−9246−を用い、
25℃における溶解度1.079g/mlである過塩素
酸鉄(III)溶液をポリオール50gに (1)0.5ml過塩素酸鉄(III)重量0.535g、
対ポリオール1.07重量% (2)1ml過塩素酸鉄(III)重量1.07g、対ポリ
オール2.14重量% (3)2.0ml過塩素酸鉄(III)重量2.14g、対
ポリオール4.28重量% を各々添加後、規定量のイソシアナートを秤量、攪拌、
混合後、規定の板状型に注型後、60℃、15minで
硬化して、成形形体を得、23.5℃、55%環境条件
下で3日以上放置後の電気抵抗値を表6に示す。
【0026】
【表6】 表6から、ポリオール50gに対して、25℃における
飽和過塩素酸鉄(III)水溶液0.5ml、過塩素酸鉄
(III)重量0.535g、対ポリオール1.07重量%
添加では、電気抵抗値は×1010オーダーであり、導電
性は認められない。1.0ml過塩素酸鉄(III)重量
1.07g、対ポリオール2.14重量%添加では電気
抵抗値は×107 オーダーであり、導電性を示したこと
が認められると同時に導電性を出す下限値であることが
明らかである。2ml添加での電気抵抗値は×106
ーダーであり、過塩素酸鉄(III)の添加量が増加するこ
とで電気抵抗値の低下が認められる。
【0027】実施例3 ポリオールは実施例1と同一のポリオールH−9246
−とRFX−491−M14を用いた。25℃におけ
る飽和塩化インジウム(II)(InCl3 )水溶液を各
ポリオール50gに0.08ml,塩化インジウム重量
0.084g、対ポリオール0.17重量%と0.42
mlの水を添加後、規定量のイソシアナートを秤量、攪
拌、混合後、規定の板状型に注型後、60℃、15mi
nで硬化後、成形体を得た後、23.5℃、55%の環
境条件下で3日以上放置した状態での電気抵抗値を表7
に示す。
【0028】
【表7】 ポリオールH−9246−では電気抵抗値は×108
を示し、ポリオールRFX−491−M14では電気抵
抗値は×104 を示し、それぞれポリオール硬化物自体
の電気抵抗値より×102 オーダー低くなり、塩化イン
ジウム(III)をポリオールに添加することにより導電性
が得られることが明らかである。
【0029】更にポリオールH−9246−を用い、
25℃における溶解度1.059g/mlである塩化イ
ンジウム(III)溶液をポリオール50gに対して (1)0.04ml、塩化インジウム(III)重量0.0
42g、対ポリオール0.084重量% (2)0.08ml、塩化インジウム(III)重量0.0
84g、対ポリオール0.168重量% (3)1.0ml、塩化インジウム(III)重量1.05
g、対ポリオール2.10重量% (4)1.54ml、塩化インジウム(III)重量1.5
7g、対ポリオール3.14重量% を各々添加後、(1)には水0.46mlを添加し、
(2)には水0.42mlを添加後、規定量のイソシア
ナートを秤量、攪拌、混合後、規定の板状型に注型後、
60℃、15minで硬化後、成形体を得た後、23.
5℃、55%環境条件下で3日以上放置した状態での電
気抵抗値を表8に示す。
【0030】
【表8】 表8から、ポリオール50gに対して、25℃における
飽和塩化インジウム、水溶液0.04ml、塩化インジ
ウム重量0.042g、対ポリオール0.084重量%
添加では、電気抵抗値は×1010オーダーであり、導電
性は認められない。0.08ml、塩化インジウム重量
0.084g、対ポリオール0.168重量%添加では
電気抵抗値は×108 オーダーであり、導電性を示した
ことが認められると同時に導電性を出す下限値であるこ
とが明らかである。1ml添加での電気抵抗値は×10
7 オーダーであり、1.5mlの添加量では電気抵抗値
は×106 であり、塩化インジウムの添加量増加で電気
抵抗値の低下傾向が認められる。
【0031】実施例4 ポリオールは実施例1で述べた同一のポリオールすなわ
ちH−9246−とRFX−491−M14を用い
た。25℃における飽和ヘキサフルオロリン酸カリウム
(KPF6 )溶液を各ポリオール50gに対して1m
l、ヘキサフルオロリン酸カリウム重量0.08g、対
ポリオール0.016重量%を添加後、規定量のイソシ
アナートを秤量、攪拌、混合後、規定の板状型に注型
後、60℃、15minで硬化後、成形体を得た後、2
3.5℃、55%の環境条件下で3日以上放置した状態
での電気抵抗値を表9に示す。
【0032】
【表9】 表9からポリオールH−9246−では電気抵抗値は
×107 を示し、ポリオールRFX−491−M14で
は×104 を示し、それぞれポリオール硬化物自体の電
気抵抗値よりも×103 、×102 オーダー低くなり、
ヘキサフルオロリン酸カリウムをポリオールに添加する
ことにより導電性が得られることが明らかである。
【0033】更にポリオールH−9246−を用い、
25℃における溶解度0.08g/mlであるヘキサフ
ルオロリン酸カリウム溶液をポリオール50gに対して (1)0.5mlヘキサフルオロリン酸カリウム重量
0.04g、対ポリオール0.08重量% (2)1mlヘキサフルオロリン酸カリウム重量0.0
8g、対ポリオール0.16重量% (3)2mlヘキサフルオロリン酸カリウム重量0.1
6g、対ポリオール0.32重量% を各々添加後、規定量のイソシアナートを秤量、攪拌、
混合後、規定の板状型に注型後、60℃、15minで
硬化後、成形体を得た後、23.5℃、55%環境条件
下で3日以上放置した状態での電気抵抗値を表10に示
す。
【0034】
【表10】 表10から、ポリオール50gに対して、25℃におけ
る飽和ヘキサフルオロリン酸カリウム(KPF6 )水溶
液0.5ml、ヘキサフルオロリン酸カリウム重量0.
04g、対ポリオール0.08重量%添加では、電気抵
抗値は×1010オーダーであり、導電性は認められな
い。1mlではヘキサフルオロリン酸カリウム重量0.
08g、対ポリオール重量%0.16重量%添加では電
気抵抗値は×107 オーダーであり、導電性を示したこ
とが認められると同時に導電性を出現の下限値であるこ
とが明らかである。更に2ml添加、ヘキサフルオロリ
ン酸カリウム(KPF6 )重量0.16g、対ポリオー
ル0.32重量%では電気抵抗値が×106 オーダーを
示し、ヘキサフルオロリン酸カリウム(KPF6 )の添
加量が増加することで、電気抵抗値の低下が認められ
る。
【0035】実施例5 ポリオールは実施例1と同様、H−9246−および
FX−491−M14を用いた。テトラフルオロホウ酸
塩の2価塩、即ち(1)テトラフルオロホウ酸スズ(I
I)(Sn[BF4 ])25℃における45%溶液、
(2)テトラフルオロホウ酸鉛(II)(Pb[BF
4 ])、25℃における45%溶液、(3)テトラフル
オロホウ酸鉄(II)(Fe[BF4 ])、25℃におけ
る40%溶液を各ポリオール50gに対して1ml、
(1)テトラフルオロホウ酸スズ(II) 重量0.45
g、対オリオール0.90重量%、(2)テトラフルオ
ロホウ酸鉛(II)重量0.45g、対ポリオール0.9
0重量%、(3)テトラフルオロホウ酸鉄(II)重量
0.40g、対ポリオール0.80重量%、を添加後、
規定量のイソシアナートを秤量、攪拌、混合後、規定の
板状型に注型後、60℃、15minで硬化後、成形体
を得た後、23.5℃、55%の環境条件下で3日以上
放置した状態での電気抵抗値を表11に示す。
【0036】
【表11】 表11よりポリオールH−9246−では各々(1)
テトラフルオロホウ酸スズ(II)、(2)テトラフルオ
ロホウ酸鉛(II) 、(3)テトラフルオロホウ酸鉄(I
I)では電気抵抗値は×107 オーダーを示し、ポリオ
ールRFX−491−M14では各々、電気抵抗値は×
104 オーダーを示し、ポリオール自体の硬化物電気抵
抗値より×103 および×102 オーダー低くなり、
(1)テトラフルオロホウ酸スズ(II)、(2)テトラ
フルオロホウ酸鉛(II)、(3)テトラフルオロホウ酸
鉄(II)をポリオールに添加することにより導電性が得
られることが明らかである。
【0037】更にポリオールH−9246−を用い、
25℃における [1]45%溶液であるテトラフルオロホウ酸スズ(I
I)溶液をポリオール50gに対して (1)0.5ml、テトラフルオロホウ酸スズ重量0.
225g、対ポリオール0.45重量% (2)1.0ml、テトラフルオロホウ酸スズ重量0.
45g、対ポリオール0.90重量% (3)2.0ml、テトラフルオロホウ酸スズ重量0.
90g、対ポリオール1.80重量% [2]45%溶液であるテトラフルオロホウ酸鉛(II)
溶液をポリオール50gに対して (1)0.5ml、テトラフルオロホウ酸鉛(II)重量
0.225g、対ポリオール0.45重量% (2)1.0ml、テトラフルオロホウ酸鉛(II)重量
0.45g、対ポリオール0.90重量% (3)2.0ml、テトラフルオロホウ酸鉛(II)重量
0.90g、対ポリオール1.80重量% [3]40%溶液であるテトラフルオロホウ酸鉄(II)
溶液をポリオール50gに対して (1)0.5ml、テトラフルオロホウ酸鉄(II)重量
0.20g、対ポリオール0.40重量% (2)1.0ml、テトラフルオロホウ酸鉄(II)重量
0.40g、対ポリオール0.80重量% (3)2.0ml、テトラフルオロホウ酸鉄(II)重量
0.80g、対ポリオール1.60重量% [1]、[2]、[3]の(1)、(2)、(3)を各
々添加後、規定量のイソシアナートを秤量、攪拌、混合
後、規定の板状型に注型後、60℃、15minで硬化
後、成形体を得た後、23.5℃、55%の環境条件下
で3日以上放置した状態での電気抵抗値を表−12に示
す。
【0038】
【表12】 表12から、25℃における(1)45%溶液であるテ
トラフルオロホウ酸スズ(II)0.5ml、テトラフル
オロホウ酸スズ(II)重量0.225g、対ポリオール
0.45重量、(2)45%溶液であるテトラフルオロ
ホウ酸鉛(II)0.5ml、テトラフルオロホウ酸鉛
(II)重量0.225g、対ポリオール0.45重量
%、(3)40%溶液であるテトラフルオロホウ酸鉄
(II)0.5ml、テトラフルオロ酸鉄(II)重量0.
20g、対ポリオール0.46重量%添加では電気抵抗
値は総て×1010オーダーであり、導電性は認められな
い。また25℃における(1)45%溶液であるテトラ
フルオロホウ酸スズ(II) 溶液1ml、テトラフルオロ
ホウ酸スズ(II)重量0.45g、対ポリオール0.9
0重量%、(2)45%溶液であるテトラフルオロホウ
酸鉛(II)溶液1ml、テトラフルオロホウ酸鉛(II)
0.45g、対ポリオール0.90重量%、(3)40
%溶液であるテトラフルオロホウ酸鉄(II)溶液1m
l、テトラフルオロホウ酸鉄(II)重量0.40g、対
ポリオール0.80重量%添加では、電気抵抗値は総て
×107 オーダーであり、導電性を示すことが認められ
ると同時に導電性出現の下限値であることが明らかであ
る。更に25℃における(1)45%溶液であるテトラ
フルオロホウ酸スズ(II)溶液2ml、テトラフルオロ
ホウ酸スズ(II)重量0.90g、対ポリオール1.8
0重量%、(2)45%溶液であるテトラフルオロホウ
酸鉛(II)溶液2ml、テトラフルオロホウ酸鉛(II)
重量0.90g、対ポリオール1.80重量%、(3)
40%溶液であるテトラフルオロホウ酸鉄(II)溶液2
ml、テトラフルオロホウ酸鉄(II)重量0.80g、
対ポリオール1.6重量%添加では、電気抵抗値を総て
×106 オーダーを示し、(1)テトラフルオロホウ酸
スズ(II)、(2)テトラフルオロホウ酸鉛(II)、
(3)テトラフルオロホウ酸鉄(II)の添加量の増加で
電気抵抗値の低下が認められる。
【0039】実施例6 ポリオールは実施例1と同様、H−9246−および
FX−491−M14を用いた。25℃における飽和チ
オシアン酸アンモニウム(NH4 SCN)水溶液を各ポ
リオール50gに対して、2ml、チオシアン酸アンモ
ニウム重量3.52g,対ポリオール7.04重量%を
添加後、規定量のイソシアナートを秤量、攪拌、混合
後、規定の板状型に注型後、60℃、15minで硬化
後、成形体を得た後、23.5℃、55%の環境条件下
で3日以上放置した状態での電気抵抗値を表−13に示
す。
【0040】
【表13】 表13からポリオールH−9246−では電気抵抗値
は×107 オーダーを示し、RFX−491−M14で
は電気抵抗値は×104 オーダーを示し、それぞれポリ
オール硬化物自体の電気抵抗値より×103 、×102
オーダー低くなり、チオシアン酸アンモニウムをポリオ
ールに添加することにより導電性が得られることが明ら
かである。
【0041】更にポリオールH−9246−を用い、
25℃における飽和溶解度1.76g/mlであるチオ
シアン酸アンモニウム溶液をポリオール50gに対して (1)1ml、チオシアン酸アンモニウム重量1.76
g、対ポリオール3.52重量% (2)1.5ml、チオシアン酸アンモニウム重量2.
64g、対ポリオール5.28重量% (3)2.0ml、チオシアン酸アンモニウム重量3.
52g、対ポリオール7.04重量% (4)3.0ml、チオシアン酸アンモニウム重量5.
28g、対ポリオール10.56重量% を各々添加後、規定量のイソシアナートを秤量、攪拌、
混合後、規定の板状型に注型後、60℃、15minで
硬化後、成形体を得、23.5℃、55%環境条件下で
3日以上放置した状態での電気抵抗値を表−14に示
す。
【0042】
【表14】 表14より、ポリオール50gに対して、25℃におけ
る飽和溶解度1.76g/mlであるチオシアン酸アン
モニウム溶液1.0ml.チオシアン酸アンモニウム重
量1.76g、対ポリオール3.52重量%添加では電
気抵抗値は×1010オーダーであり、導電性は認められ
ない。チオシアン酸アンモニウム溶液1.5ml、チオ
シアン酸アンモニウム重量2.64g、対ポリオール
5.28重量%添加では電気抵抗値は×107 オーダー
であり、導電性の発現が認められると同時に、導電性発
現の下限値であることが明らかである。チオシアン酸ア
ンモニウム溶液2.0ml、チオシアン酸アンモニウム
重量3.52g、対ポリオール7.04重量%添加で
は、電気抵抗値は×107 オーダーで導電性が確認さ
れ、更にチオシアン酸アンモニウム溶液3.0ml、チ
オシアン酸アンモニウム重量5.28g、対ポリオール
10.56重量%添加ではその電気抵抗値は×10 6
あり、チオシアン酸アンモニウムの添加量が増加するこ
とで、電気抵抗値の低下が認められる。
【0043】実施例7 ポリオールは実施例1と同様、H−9246−および
RFX−491−M14を用いた。25℃における飽和
チオシアン酸グアニジン(グアニジンチオシアナート
([NH:C(NH22 ]−HSCN)水溶液を各ポ
リオール50gに2ml、チオシアン酸グアニジン重量
3.42g、対ポリオール6.84重量%を添加後、規
定量のイソシアナートを秤量、攪拌、混合後、規定の板
状型に注型後、60℃、15minで硬化後、成形体を
得た後、23.5℃、55%の環境条件下で3日以上放
置した状態での電気抵抗値を表−15に示す。
【0044】
【表15】 表15からポリオールH−9246−3では電気抵抗値
は×107 を示し、RFX−491−M14では×10
4 を示し、それぞれポリオール硬化物自体の電気抵抗値
よりも×103 、×102 オーダー低くなり、チオシア
ン酸グアニジン([NH:C(NH22 ]−HSC
N)をポリオールに添加することで導電性が得られるこ
とが明らかである。
【0045】更にポリオールH−9246−3を用い、
25℃における飽和溶解度1.71g/mlであるチオ
シアン酸グアニジン溶液をポリオール50gに対して (1)1ml、チオシアン酸グアニジン重量1.71
g、対ポリオール3.42重量% (2)1.5ml、チオシアン酸グアニジン重量2.5
65g、対ポリオール5.13重量% (3)2.0ml、チオシアン酸グアニジン重量3.4
2g、対ポリオール6.84重量% (4)3.0ml、チオシアン酸グアニジン重量5.1
3g、対ポリオール10.26重量% を各々添加後、規定量のイソシアナートを秤量、攪拌、
混合後、規定の板状型に注型後、60℃、15minで
硬化後、成形体を得た後、23.5℃、55%の環境下
で3日以上放置した状態での電気抵抗値を表−16に示
す。
【0046】
【表16】 表16より、ポリオール50gに対して、25℃におけ
る飽和溶解度1.71g/mlであるチオシアン酸グア
ニジン溶液1.0ml.チオシアン酸グアニジン重量
1.71g、対ポリオール3.42重量%添加では電気
抵抗値は×1010オーダーであり、導電性は認められな
い。チオシアン酸グアニジン溶液1.5ml、チオシア
ン酸グアニジン重量2.56g、対ポリオール5.13
重量%、添加では電気抵抗値は×107 オーダーであ
り、導電性の発現が認められると同時に、導電性発現の
下限値であることが明らかである。チオシアン酸グアニ
ジン溶液2.0ml、チオシアン酸グアニジン重量3.
42g、対ポリオール6.84重量%添加では、電気抵
抗値は×107 オーダーであり、導電性が確認され、更
にチオシアン酸グアニジン溶液3.0ml、チオシアン
酸グアニジン重量5.28g、対ポリオール10.56
重量%添加では、その電気抵抗値は×106 オーダーで
あり、チオシアン酸グアニジンの添加量が増加すること
で、電気抵抗値の低下が認められる。
【0047】実施例8 ポリオールは実施例1と同様、H−9246−3および
RFX−491−M14を用いた。25℃における飽和
チオシアン酸ニッケル(Ni(SCN)2 )水溶液を各
ポリオール50gに2ml、チオシアン酸ニッケル重量
0.78g、対ポリオール1.56重量%を添加後、規
定量のイソシアナートを秤量、攪拌、混合後、規定の板
状型に注型後、60℃、15minで硬化後、成形体を
得た後、23.5℃、55%の環境条件下で3日以上放
置した状態での電気抵抗値を表−17に示す。
【0048】
【表17】 表17からポリオールH−9246−3では電気抵抗値
は×107 オーダーを示し、RFX−491−M14で
は電気抵抗値は×104 オーダーを示し、それぞれポリ
オール硬化物自体の電気抵抗値よりも×103 、×10
2 オーダー低くなり、チオシアン酸ニッケル(Ni(S
CN)2 )をポリオールに添加することで導電性が得ら
れることが明らかである。
【0049】更にポリオールH−9246−3を用い、
25℃における飽和チオシアン酸ニッケル水溶液をポリ
オール50gに対して (1)1.0ml、チオシアン酸ニッケル重量0.39
g、対ポリオール0.78重量% (2)1.5ml、チオシアン酸ニッケル重量0.58
5g、対ポリオール1.17重量% (3)2.0ml、チオシアン酸ニッケル重量0.78
g、対ポリオール1.50重量% (4)3.0ml、チオシアン酸ニッケル重量1.17
g、対ポリオール2.34重量% を各々添加後、規定量のイソシアナートを秤量、攪拌、
混合後、規定の板状型に注型後、60℃、15minで
硬化後、成形体を得た後、23.5℃、55%の環境下
で3日以上放置した状態での電気抵抗値を表−18に示
す。
【0050】
【表18】 表18よりポリオール50gに対して、25℃における
飽和溶解度0.39g/mlである、チオシアン酸ニッ
ケル溶液、1ml、チオシアン酸ニッケル重量0.39
g、対ポリオール0.78重量%添加では、電気抵抗値
は×1010オーダーであり、導電性は認められない。チ
オシアン酸ニッケル溶液1.5ml、チオシアン酸ニッ
ケル重量0.585g、対ポリオール1.17重量%添
加では、電気抵抗値は×107 オーダーであり、導電性
の発現が認められると同時に、導電性発現の下限値であ
ることが明らかである。チオシアン酸ニッケル溶液2.
0ml、チオシアン酸ニッケル重量0.78g、対ポリ
オール1.56重量%添加では、電気抵抗値は×107
オーダーであり、導電性は確認され、更にチオシアン酸
ニッケル溶液3ml、チオシアン酸ニッケル重量1.1
7g、対ポリオール2.34重量%添加では、その電気
抵抗値は×106 オーダーであり、チオシアン酸ニッケ
ルの添加量が増加することで電気抵抗値の低下が認めら
れる。
【0051】実施例9 ポリオールは実施例1と同様、H−9246−および
RFX−491−M14を用いた。25℃における飽和
チオシアン酸マグネシウム(Mg(SCN)2)水溶液
を8.0重量%を添加後、規定量のイソシアナートを秤
量、攪拌、混合後、規定の板状型に注型後、60℃、1
5minで硬化後、成形体を得た後、23.5℃、55
%の環境条件下で3日以上放置した状態での電気抵抗値
を表−19に示す。
【0052】
【表19】 表19からポリオールH−9246−3では電気抵抗値
は×107 を示し、RFX−491−M14では電気抵
抗値は×104 オーダを示し、それぞれポリオール硬化
物自体の電気抵抗値よりも×103 、×102 オーダー
低くなり、チオシアン酸マグネシウム(Mg(SCN)
2 )をポリオールに添加することで導電性が得られるこ
とが明らかである。
【0053】更にポリオールH−9246−3を用い、
25℃における飽和溶解度2.0g/mlであるチオシ
アン酸マグネシウム溶液をポリオール50gに対して (1)1.0ml、チオシアン酸マグネシウム重量2.
0g、対ポリオール4.0重量% (2)1.5ml、チオシアン酸マグネシウム重量3.
0g、対ポリオール6.1重量% (3)2.0ml、チオシアン酸マグネシウム重量4.
0g、対ポリオール8.0重量% (4)3.0ml、チオシアン酸マグネシウム重量6.
0g、対ポリオール12.0重量% を各々添加後、規定量のイソシアナートを秤量、攪拌、
混合後、規定の板状型に注型後、60℃、15minで
硬化後、成形体を得た後、23.5℃、55%の環境下
で3日以上放置した状態での電気抵抗値を表−20に示
す。
【0054】
【表20】 表20より、ポリオール50gに対して、25℃におけ
る飽和チオシアン酸マグネシウム水溶液1ml、チオシ
アン酸マグネシウム2.0g、対ポリオール4.0重量
%添加では、電気抵抗値は×1010オーダーであり、導
電性は認められない。チオシアン酸マグネシウム1.5
ml、チオシアン酸マグネシウム重量3.0g、対ポリ
オール6.0重量%添加では電気抵抗値は×107 オー
ダーであり、導電性の発現が認められると同時に、導電
性発現の下限値であることが明らかである。チオシアン
酸マグネシウム水溶液2.0ml、チオシアン酸マグネ
シウム重量4.0g、対ポリオール8.0重量%添加で
は、電気抵抗値は×107オーダーであり導電性が確認
され、更にチオシアン酸マグネシウム溶液3.0ml、
チオシアン酸マグネシウム重量6.0g、対ポリオール
12.0重量%添加では、その電気抵抗値は×106
ーダーであり、チオシアン酸マグネシウムの添加量が増
加することで、電気抵抗値の低下が認められる。
【0055】実施例10 以下に環境変化による電気抵抗変化の減少方法の具体例
を示す。
【0056】25℃における飽和塩化第1鉄(FeCl
2 )水溶液を用い、軟質発泡ウレタンであるポリオール
H−9246−(第一工業製薬(株)製)100部に
対してイソシアナートH−9241−B(第一工業製薬
(株)製)32.8部の基準処方から成るポリオール3
0gに、0.28g、容量では0.2ml、塩化第1鉄
重量0.08g、対ポリオール0.267重量%の塩化
第1鉄飽和水溶液と水0.10mlを添加後、規定量の
イソシアナートを秤量し、攪拌混合後、規定の板状型に
注型後60℃、15minで硬化後、成形体を得た後、
15℃、10%(湿度)、23.5℃、55%、30
℃、80%の各環境条件下で3日以上放置した状態での
電気抵抗値は表21に示す通りであった。環境変化によ
る電気抵抗変化は1オーダーであった。
【0057】
【表21】 また、同様に25℃における塩化第1鉄(FeCl2
水溶液を前述の軟質発泡ウレタンのポリオール30g
に、0.14g、容量で0.10ml、塩化第1鉄重量
0.04g、対ポリオール0.13重量%と0.2ml
の水を添加後、規定量のイソシアナートを秤量、攪拌、
混合後、規定の板状型に注型後、60℃、15minで
硬化後、成形体を得た後、15℃、10%、23.5
℃、55%、30℃、80%の各環境条件下で3日以上
放置した状態での電気抵抗値を表−22に示す通りであ
った。環境変化による電気抵抗変化は2オーダーであっ
た。
【0058】
【表22】 このことから、表21に示した値、即ち、塩化第1鉄重
量0.08g、対ポリオール0.267重量%が環境変
化による電気抵抗変化抑止の下限であることが明らかで
ある。
【0059】また、同様に25℃における飽和塩化第1
鉄(FeCl2 )水溶液を前述の軟質発泡ウレタンのポ
リオール30gに、0.70g、容量で0.5ml、塩
化第1鉄重量0.20g、0.67重量%を添加後、規
定量のイソシアナートを秤量、攪拌、混合後、規定の板
状型に注型後、60℃、15minで硬化後、成形体を
得た後、15℃、10%、23.5℃、55%、30
℃、80%の各条件下で3日以上放置した状態での電気
抵抗値は表23に示す通りであった。
【0060】
【表23】 環境変化による電気抵抗変化は1オーダーであり、塩化
第1鉄の添加量が増加することで電気抵抗値の低下が認
められると同時に、環境変化による電気抵抗変化に対し
ても有効であることが認められる。
【0061】実施例11 25℃における飽和塩化第2鉄(FeCl3 )水溶液
を、実施例10で述べた、軟質発泡ウレタンのポリオー
ル30gに0.08g、容量0.05ml、塩化第2鉄
重量0.03g、対ポリオール0.10重量%と水0.
25mlを添加後、規定量のイソシアナートを秤量、攪
拌、混合後、規定の板状型に注型後、60℃、15mi
nで硬化後、成形体を得た後、15℃、10%、23.
5℃、55%、30℃、80%の各環境条件下で3日以
上放置した状態での電気抵抗値は表24に示す通りであ
った。
【0062】
【表24】 環境変化による電気抵抗変化は1オーダーであり、電気
抵抗値に抑止効果が認められる。
【0063】また、同様に25℃における飽和塩化第2
鉄(FeCl3 )水溶液を実施例1で述べた軟質発泡ウ
レタンのポリオール30gに0.04g容量0.025
ml、塩化第2鉄(FeCl3 )0.015g、対ポリ
オール0.05重量%、と水0.275mlを添加後、
規定量のイソシアナートを秤量、攪拌、混合後、規定の
板状型に注型後、60℃、15minで硬化後、成形体
を得た後、15℃、10%、23.5℃55%、30
℃、80%の各条件下で3日以上放置した状態での電気
抵抗値は表25に示す通りであり、環境変化による電気
抵抗変化は2オーダーであった。このことからも表24
に示した値、即ち、塩化第2鉄重量0.03g対ポリオ
ール0.10重量%が環境変化による電気抵抗変化抑止
の下限であることが明らかである。
【0064】
【表25】 また、同様に25℃における飽和塩化第2鉄(FeCl
3 )水溶液を実施例10で述べた軟質発泡ウレタンのポ
リオール30gに、0.75g、容量0.5ml、塩化
第2鉄(FeCl3 )0.25g、対ポリオール0.8
3重量%を添加後、規定量のイソシアナートを秤量、攪
拌、混合後、規定の板状型に注型後、60℃、15mi
nで硬化後、成形体を得た後、15℃、10%、23.
5℃、55%、30℃、80%の各条件下で3日以上放
置した状態での電気抵抗値は表26の通りであり、環境
変化による電気抵抗変化は1オーダーであり、塩化第2
鉄の増量でも、環境変化による電気抵抗変化に対する効
果も認められ、かつ電気抵抗値にも、低下の傾向が認め
られる。
【0065】
【表26】 実施例12 25℃における飽和塩化インジウム(III)(InCl
3 )水溶液を、実施例10で述べた、軟質発泡ウレタン
のポリオール30gに、0.07g、容量0.05m
l、塩化インジウム重量0.02g、対ポリオール0.
067重量%と水0.25mlを添加後、規定量のイソ
シアナートを秤量、攪拌、混合後、規定の板状型に注型
後、60℃、15minで硬化後、成形体を得た後、1
5℃、10%、23.5℃、55%、30℃、80%の
各条件下で3日以上放置した状態での電気抵抗値は表2
7の通りであり、環境変化により電気抵抗変化は0オー
ダーであった。
【0066】
【表27】 また 同様に25℃における飽和塩化インジウム(III)
(InCl3 )水溶液を実施例10で述べた軟質発泡ウ
レタンのポリオール30gに0.035g、容量0.0
25ml、塩化インジウム重量0.010g、対ポリオ
ール0.033重量%と水0.275mlを添加後、規
定量のイソシアナートを秤量、攪拌、混合後、規定の板
状型に注型後、60℃、15minで硬化後、成形体を
得た後、15℃、10%、23.5℃、55%、30
℃、80%の各条件下で3日以上放置した状態での電気
抵抗値は表28の通りであり、環境変化による電気抵抗
変化は2オーダーであった。このことからも表27に示
した値、即ち、塩化インジウム(III)重量0.02g、
対ポリオール0.067重量%が環境変化による電気抵
抗変化の抑止の下限であることが明らかである。
【0067】
【表28】 また、同様に25℃における飽和塩化インジウム(III)
(InCl3 )水溶液を実施例10で述べた軟質発泡ウ
レタンのポリオール30gに0.73g、容量0.5m
l、塩化インジウム重量0.23g、対ポリオール0.
767重量%を添加後、規定量のイソシアナートを秤
量、攪拌、混合後、規定の板状型に注型後、60℃、1
5minで硬化後、成形体を得た後、15℃、1、0
%、23.5℃、55%、30℃、80%の各条件下で
3日以上放置した状態での電気抵抗値は表29に示す通
りであり、環境変化による電気抵抗変化は1オーダーで
あリ、かつ、電気抵抗値も低下の傾向が認められる。
【0068】
【表29】 実施例13 25℃における飽和ヨウ化ニッケル(II)(NiI2
水溶液を、実施例10で述べた、軟質発泡ウレタンのポ
リオール30gに0.27g、容量0.15ml、ヨウ
化ニッケル(II)重量0.12g、対ポリオール0.4
0重量%と水0.15mlを添加後、規定量のイソシア
ナートを秤量、攪拌、混合後、規定の板状型に注型後、
60℃、15minで硬化後、成形体を得た後、15
℃、10%、23.5℃、55%、30℃、80%の各
条件下で3日以上放置した状態での電気抵抗値は表30
に示す通りであった。環境変化による電気抵抗変化は1
オーダーであった。
【0069】
【表30】 また、同様に25℃における飽和ヨウ化ニッケル(II)
(NiI2 )水溶液を実施例10で述べた軟質発泡ウレ
タンのポリオール30gに0.135g、容量0.07
5ml、ヨウ化ニッケル(II)重量0.06g、対ポリ
オール0.20重量%と水0.225mlを添加後、規
定量のイソシアナートを秤量、攪拌、混合後、規定の板
状型に注型後、60℃、15minで硬化後、成形体を
得た後、15℃、10%、23.5℃、55%、30
℃、80%の各条件下で3日以上放置した状態での電気
抵抗値は表31の通りであった。環境変化による電気抵
抗変化は2オーダーであった。このことからも表31に
示した値、即ち、ヨウ化ニッケル(NiI2 )重量0.
12g対ポリオール0.4重量%が環境変化による電気
抵抗変化の抑止の下限であることが明らかである。
【0070】
【表31】 実施例14 25℃における飽和ヨウ化コバルト(II)(CO2
水溶液を、実施例10で述べた軟質発泡ウレタンのポリ
オール30gに0.25g、容量0.15ml、ヨウ化
コバルト重量0.10g、対ポリオール0.33重量%
と水0.15mlを添加後、規定量のイソシアナートを
秤量、攪拌、混合後、規定の板状型に注型後、60℃、
15minで硬化後、成形体を得た後、15℃、10
%、23.5℃、55%、30℃、80%の各環境条件
下で3日以上放置した状態での電気抵抗値は表32に示
す通りであった。環境変化により電気抵抗変化は1オー
ダーであった。
【0071】
【表32】 また、同様に25℃における飽和ヨウ化コバルト(II)
(CO2 )水溶液を実施例10で述べた軟質発泡ウレ
タンのポリオール30gに0.125g、容量0.07
5ml、ヨウ化コバルト(II)重量0.05g、対ポリ
オール0.167重量%と水0.225mlを添加後、
規定量のイソシアナートを秤量、攪拌、混合後、規定の
板状型に注型後、60℃、15minで硬化後、成形体
を得た後、15℃、10%、23.5℃、55%、30
℃、80%の各条件下で3日以上放置した状態での電気
抵抗値は表33の通りであった。環境変化による電気抵
抗変化は2オーダーであった。このことからも表32に
示した値、即ち、ヨウ化コバルト(II)の重量0.10
g、対ポリオール0.033重量%が環境変化による電
気抵抗変化の抑止の下限であることが明らかである。
【0072】
【表33】 実施例15 25℃における飽和ギ酸銅(II)(Cu(HCOO)
2 )水溶液を、実施例10で述べた、軟質発泡ウレタン
のポリオール30gに0.165g、容量0.15m
l、ギ酸銅重量0.015g、対ポリオール0.050
重量%と水0.15mlを添加後、規定量のイソシアナ
ートを秤量、攪拌、混合後、規定の板状型に注型後、6
0℃、15minで硬化後、成形体を得た後、15℃、
10%、23.5℃、55%、30℃、80%の各条件
下で3日以上放置した状態での電気抵抗値は表34に示
す通りであった。環境変化により電気抵抗変化は1オー
ダーであった。
【0073】
【表34】 また、同様に25℃における飽和ギ酸銅(II)(Cu
(HCOO)2 )水溶液を実施例10で述べた軟質発泡
ウレタンのポリオール30gに0.0825g、容量
0.075ml、ギ酸銅(II) 重量0.0075g、対
ポリオール0.025重量%と水0.225mlを添加
後、規定量のイソシアナートを秤量、攪拌、混合後、規
定の板状型に注型後、60℃、15minで硬化後、成
形体を得た後、15℃、10%、23.5℃、55%、
30℃80%の各条件下で3日以上放置した状態での電
気抵抗値は表34の通りであリ、環境変化による電気抵
抗変化は2オーダーであった。このことからも表35に
示した値、即ち、ギ酸銅(II)の重量0.015g、対
ポリオール0.050重量%が環境変化による電気抵抗
変化の抑止の下限であることが明らかである。
【0074】
【表35】 実施例16 25℃における飽和臭化鉄(II)(FeBr2 )水溶液
を実施例10で述べた軟質発泡ウレタンのポリオール3
0gに0.40g、容量0.3ml、臭化鉄(II)重量
0.10g、対ポリオール0.33重量%を添加後、規
定量のイソシアナートを秤量、攪拌、混合後、規定の板
状型に注型後、60℃、15minで硬化後、成形体を
得た後、15℃、10%、23.5℃、55%、30
℃、80%の各条件下で3日以上放置した状態での電気
抵抗値は表36の通りであった。環境変化による電気抵
抗変化は1オーダーであった。
【0075】
【表36】 また、同様に25℃における飽和臭化鉄(II)(FeB
2 )水溶液を実施例10で述べた軟質発泡ウレタンの
ポリオール30gに0.20g、容量0.15ml、臭
化鉄重量0.05g、対ポリオール0.167重量%を
添加後、規定量のイソシアナートを秤量、攪拌、混合
後、規定の板状型に注型後、60℃、15minで硬化
後、成形体を得た後、15℃、10%、23.5℃、5
5%、30℃、80%の各条件下で3日以上放置した状
態での電気抵抗値は表37の通りであって、環境変化に
よる電気抵抗変化は2オーダーであった。このことから
表36に示した値、即ち、臭化鉄重量0.10g、対ポ
リオール重量%0.33%が、環境変化による電気抵抗
変化の抑止の下限であることが明らかである。
【0076】
【表37】 実施例17 25℃における飽和塩化コバルト(II)(CoCl2
水溶液を実施例1で述べた軟質発泡ウレタンのポリオー
ル30gに0.41g、容量0.3ml、塩化コバルト
重量0.11g、対ポリオール0.367重量%を添加
後、規定量のイソシアナートを秤量、攪拌、混合後、規
定の板状型に注型後、60℃、15minで硬化後、成
形体を得た後、15℃、10%、23.5℃、55%、
30℃、80%の各条件下で3日以上放置した状態での
電気抵抗値は表38の通りであった。環境変化による電
気抵抗変化は1オーダーであった。
【0077】
【表38】 また、同様に25℃における飽和塩化コバルト(II)
(CoCl2 )水溶液を実施例10で述べた軟質発泡ウ
レタンのポリオール30gに0.205g、容量0.1
5ml、塩化コバルト重量0.055g、対ポリオール
0.183重量%と水0.15mlを添加後、規定量の
イソシアナートを秤量、攪拌、混合後、規定の板状型に
注型後、60℃、15minで硬化後、成形体を得た
後、15℃、10%、23.5℃、55%、30℃、8
0%の各条件下で3日以上放置した状態での電気抵抗値
は表39の通りであった。環境変化による電気抵抗変化
は2オーダーであった。このことからも表38に示した
値、即ち、塩化コバルト重量0.11g、対ポリオール
0.367重量%が、環境変化による電気抵抗変化の抑
止の下限であることが明らかである。
【0078】
【表39】 実施例18 ウレタンエラストマーの例を例示する。ポリエーテル系
ウレタンエラストマーであるユニロイヤル社製(米)プ
レポリマーB635、イソシアナートA120の配合比
は100:82.5である。このプレポリマー50gに
25℃における飽和溶解度1.05g/mlである塩化
インジウム(III)(InCl3 )水溶液0.117g、
容量0.083ml、塩化インジウム(III)重量0.0
34g、対ポリオール0.068重量%を添加後、規定
量のイソシアナートを秤量、攪拌、混合後、規定の板状
型に注型後、100℃、3時間で硬化後、成形体を得た
が、この成形体は水溶液を添加したため、発泡気泡を生
じた成形体となったが物性は通常のエラストマー状態を
示した。この成形体を得た後、15℃、10%、23.
5℃、55%、30℃、80%の各環境条件下で3日以
上放置した状態での電気抵抗値は表40に示す。環境変
化による電気抵抗変化は0オーダーであり、環境変化に
よる電気抵抗変化を減じることが明らかに認められる。
また、電気抵抗値は先の実施例12の軟質発泡ウレタン
と比較すると電気抵抗値は1オーダー低いが、これは表
40に示した如くエラストマーのポリオールの電気抵抗
値が低いためと考えられる。
【0079】
【表40】
【0080】
【発明の効果】エラストマー用のプレポリマー(又はポ
リオール)に水溶液を添加する事は、物性的に発泡さ
せ、気泡を発生させる欠陥があるが、軟質発泡ウレタン
ばかりでなく、エラストマーに対しても導電化が容易で
あり、かつ環境変化に依る電機抵抗変化の減少効果が容
易に得られる事が明らかに認められる。以上実施例で示
した通りの各化合物の水溶液を軟質発泡ウレタンまたは
エラストマーのポリオールまたはプレポリマーに添加す
ることによって、導電化および環境変化(温度・湿度)
による電気抵抗変化を減少させることは明らかである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 3/32 C08K 3/32 3/38 3/38 G03G 15/02 101 G03G 15/02 101 15/16 103 15/16 103 Fターム(参考) 2H003 CC05 2H032 AA05 4J002 CK041 DD076 DD086 DE196 DG036 EG046 EU186 EW046 EY016 FD116 GM00 GQ00 4J034 BA03 DB04 DC50 DG03 DG04 DG09 HA06 JA25 MA01 QB07 QB19 QD03 RA11

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオールに対して塩化第1鉄、過塩素
    酸鉄(III)、塩化インジウム(III)、ヘキサフルオロリ
    ン酸カリウム、2価のテトラフルオロホウ酸塩、1価の
    チオシアン酸塩および2価のチオシアン酸塩からなる群
    から選ばれた水溶性無機化合物を添加することを特徴と
    するウレタンの導電化方法。
  2. 【請求項2】 塩化第1鉄をポリオールに対して2.1
    %重量%以上添加することを特徴とする請求項1に記載
    の軟質発泡ウレタンの導電化法。
  3. 【請求項3】 過塩素酸鉄(III)をポリオールに対して
    2.1重量%以上添加することを特徴とする請求項1に
    記載のウレタンの導電化法。
  4. 【請求項4】 塩化インジウム(III)をポリオールに対
    して0.17重量%以上添加することを特徴とする請求
    項1に記載のウレタンの導電化法。
  5. 【請求項5】 ヘキサフルオロリン酸カリウムをポリオ
    ールに対して0.16重量%以上添加することを特徴と
    する請求項1に記載のウレタンの導電化法。
  6. 【請求項6】 2価のテトラフルオロホウ酸塩としてテ
    トラフルオロホウ酸スズ(II)をポリオールに対して
    0.90重量%以上添加することを特徴とする請求項1
    に記載のウレタンの導電化法。
  7. 【請求項7】 2価のテトラフルオロホウ酸塩としてテ
    トラフルオロホウ酸鉄(II)をポリオールに対して0.
    90重量%以上添加することを特徴とする請求項1に記
    載のウレタンの導電化法。
  8. 【請求項8】 2価のテトラフルオロホウ酸塩としてテ
    トラフルオロホウ酸鉄(II)をポリオールに対して0.
    80重量%以上添加することを特徴とする請求項1に記
    載のウレタンの導電化法。
  9. 【請求項9】 1価のチオシアン酸塩としてチオシアン
    酸アンモニウムをポリオールに対して5.3重量%以上
    添加することを特徴とする請求項1に記載の軟質発泡ウ
    レタンの導電化法。
  10. 【請求項10】 1価のチオシアン酸塩としてチオシア
    ン酸グアニジンまたはグアニジンチオシアナートをポリ
    オールに対して5.1重量%以上添加することを特徴と
    する請求項1に記載のウレタンの導電化法。
  11. 【請求項11】 2価のチオシアン酸塩としてチオシア
    ン酸ニッケルをポリオールに対して1.2重量%以上添
    加することを特徴とする請求項1に記載のウレタンの導
    電化法。
  12. 【請求項12】 2価のチオシアン酸塩としてチシアン
    酸マグネシウムをポリオールに対して6.0重量%以上
    添加することを特徴とする請求項1に記載のウレタンの
    導電化法。
  13. 【請求項13】 ウレタンが軟質発泡ウレタンであるこ
    とを特徴とする請求項1に記載のウレタンの導電化法。
  14. 【請求項14】 ポリオールに対して塩化第1鉄、塩化
    第2鉄、塩化インジウム(III)、ヨウ化ニッケル(I
    I)、ヨウ化コバルト(II)、ギ酸銅(II)、臭化鉄(I
    I)および塩化コバルト(II)からなる群から選ばれた
    水溶性無機化合物を添加することを特徴とするウレタン
    の環境変化による電気抵抗変化の減少方法。
  15. 【請求項15】 塩化第1鉄をポリオールに対して0.
    27重量%以上添加することを特徴とする請求項14に
    記載の電気抵抗変化の減少方法。
  16. 【請求項16】 塩化第2鉄をポリオールに対して0.
    10重量%以上添加することを特徴とする請求項14に
    記載の電気抵抗変化の減少方法。
  17. 【請求項17】 塩化インジウム(III)をポリオール
    に対して0.067重量%以上添加することを特徴とす
    る、請求項14に記載の電気抵抗変化の減少方法。
  18. 【請求項18】 ヨウ化ニッケル(II)をポリオールに
    対して0.40重量%以上添加することを特徴とする、
    請求項14記載の電気抵抗変化の減少方法。
  19. 【請求項19】 ヨウ化コバルト(II)をポリオールに
    対して0.33重量%以上添加することを特徴とする、
    請求項14に記載の電気抵抗変化の減少方法。
  20. 【請求項20】 ギ酸銅(II)をポリオールに対して
    0.050重量%以上添加することを特徴とする、請求
    項14に記載の電気抵抗変化の減少方法。
  21. 【請求項21】 臭化鉄(II)をポリオールに対して
    0.33重量%以上添加することを特徴とする、請求項
    14に記載の電気抵抗変化の減少方法。
  22. 【請求項22】 塩化コバルト(II)をポリオールに対
    して0.37重量%以上添加することを特徴とする、請
    求項14に記載の電気抵抗変化の減少方法。
  23. 【請求項23】 ウレタンが軟質発泡ウレタンであるこ
    とを特徴とする請求項14に記載の電気抵抗変化の減少
    方法。
JP11130363A 1999-05-11 1999-05-11 ウレタンの導電化法および環境変化による電気抵抗変化の減少方法 Pending JP2000319503A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110540632A (zh) * 2019-09-09 2019-12-06 中国人民大学 一种本征导电的聚氨酯及其制备方法与应用

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