JP2000319341A - ゴム相の体積分率が高められたエラストマー変性ポリマー組成物の製造方法 - Google Patents

ゴム相の体積分率が高められたエラストマー変性ポリマー組成物の製造方法

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JP2000319341A JP2000114845A JP2000114845A JP2000319341A JP 2000319341 A JP2000319341 A JP 2000319341A JP 2000114845 A JP2000114845 A JP 2000114845A JP 2000114845 A JP2000114845 A JP 2000114845A JP 2000319341 A JP2000319341 A JP 2000319341A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゴム相体積、粒子寸法及び場合によってはゴ
ム相に対するグラフトの度合いを制御するための新規の
方法を提供し、かくして改善されたエラストマー変性ポ
リマー組成物を提供すること。 【解決手段】 本発明は、少なくとも1種のスチレン系
モノマーを、このスチレンモノマーの重量を基準として
0.5〜15重量%の不飽和エラストマー及び20pp
m〜1000ppm(重量基準)の下記一般式I〜IIIで
表わされる1種以上の有機ペルオキシドの存在下で重合
させることを含む、エラストマー変性ポリマー組成物の
製造方法に関する。 【化1】 【化2】 【化3】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機ペルオキシ
ド、並びに不飽和エラストマー変性ポリスチレン又はポ
リ(スチレン−コモノマー)組成物(HIPS、ABS
等)の製造におけるその使用に関する。より特定的に
は、本発明は、かかる変性ポリスチレン又はポリ(スチ
レン−コモノマー)組成物のゴム相体積分率(RPV
F、ゲル分率又はゲル体積)及びゴム粒子寸法を実質的
に高めるために特定的な有機ペルオキシド開始剤を用い
る方法に関する。便宜上、かかる組成物をエラストマー
変性ポリマー組成物と称するものとする。
【0002】
【従来の技術】大きいゲル体積は一部にはグラフトが増
加したことの結果物であることがあり、ある種のエラス
トマー変性ポリマー組成物のエラストマー成分の有用性
を改善する。ゴム粒子寸法は、かかるエラストマー変性
ポリマー組成物の性能に影響を及ぼすことが知られてい
るパラメーターである。増大したゲル含有率及び(又
は)増大した粒子寸法は、エラストマー変性ポリマー組
成物の全体的な特性を著しく改善することができること
がしばしばある。
【0003】有機ペルオキシドを用いた不飽和エラスト
マーからの効果的なグラフトはt−ブチルペルオキシエ
ステル、t−ブチルペルオキシケタール又はジアシルタ
イプのペルオキシドから誘導される高エネルギー基(例
えばt−ブトキシ、脂肪族カルボキシ又は芳香族カルボ
キシ)を用いた場合にのみ成果が上がるだけであると従
来長い間考えられてきた。エネルギーが高い基ほどゲル
レベルを増大させるグラフトを作る可能性がより高いと
推論されていた。この理解は広く普及したままであり、
この主題を取り扱った最近の文献にも示されている。例
えばSundberg及びHuangのGrafting reactions III、J.
Polymer Science、Part A、Polymer Chemistry(1995
年)33、2571〜2586を参照されたい。
【0004】アミルペルオキシド開始剤(即ちt−アミ
ルヒドロペルオキシドから誘導されるもの)はt−アミ
ルオキシ基を生じさせ、このt−アミルオキシ基は非常
に迅速なβ切断反応をこうむり、比較的低エネルギーの
エチル(炭素)基をもたらす{Kirchgessner、Kamath、
Stromberg及びSheppard、Modern Plastics(1984年11
月)61、66}。また、それより高級のt−アルコキシ基
及び二価基(例えばt−ヘキシル、t−ヘプチル、t−
オクチル、2,5−ジメチル−2,5−ヘキサンジイル
等)についても同様のβ切断反応が予測され、これらも
同様に対応する低エネルギーアルキル基を作り出す。そ
の結果として、かかる開始剤は一般的に、ポリブタジエ
ンのような不飽和エラストマー主鎖上にスチレン及び
(又は)随意としてのコモノマーをグラフトさせること
を要求する用途においては、避けられてきた。
【0005】アミルペルエステルを用いて製造されたア
クリロニトリル−ブタジエン−スチレン樹脂(ABS)
は、ブチルペルエステルを用いて製造された同類の樹脂
を上回る改善された耐衝撃性能をもたらすことが示され
ている{Res. Discl.(1983年)、233、281}。改善さ
れた性能についての説明は何ら与えられていない。さら
に、これら2つのペルエステルは有意に異なる半減温度
を有し、通常は同様の条件下では用いられないので、比
較することは非常に異例なことである。この開示だけに
基づけば、性能の違いは道理上は開始剤の半減温度が実
質的に異なることによるということになる。
【0006】別の文献にも、スチレン樹脂重合のための
アミルペルオキシドの潜在的な使用が言及されている
が、ABSの製造のためにブチルペルオキシドを用いる
ことを示した例が与えられているだけである{Res. Dis
cl.(1985年)、249、42}。この用途においてアミルペ
ルオキシドが好ましいということを裏付ける特定的な利
点の説明は何ら与えられていない。
【0007】実際、アミル開始剤は、ポリオールグラフ
ト用途においてグラフトを制限し、それによって優れた
処方物を製造するために、特定的に選択されていた{Pa
lys及びKamath、Modern Plastics、(1978年)65(7)、
76〜80}。
【0008】グラフトコポリマーの量は、異種の相{例
えば耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)プレポリマー組
成物中に見出されるもの}の間の界面関係に影響を及ぼ
すと信じられている。界面関係の性状は最終ポリマーの
形態に有意に影響を及ぼすことが認められている{M. F
ischer及びG. P. Hellmann、Macromolecules(1996年)
29、2498}。HIPSにおけるノッチ付アイゾッド衝撃
強さはゴム相体積分率(RPVF)と共に直線的に増大
することが指摘されている{Turley及びKeskkula、Poly
mer(1980年)21、466}。また、粒子寸法も耐衝撃性に
有意に影響を及ぼす。Pengは、分散エラストマー相の形
態及び構造が生成物の特性に影響を及ぼすパラメーター
の内の最も重要なものの2つであると主張している。従
って、ポリブタジエンのような不飽和エラストマーをグ
ラフトさせることがHIPS、アクリロニトリル−ブタ
ジエン−スチレン組成物及び同様のエラストマー変性ポ
リマー組成物の性能にとって臨界的なものであるという
ことは、当業者に広く認識されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ゴム相体
積、粒子寸法及び場合によってはゴム相に対するグラフ
トの度合いを制御するための新規の方法を提供し、かく
して改善されたエラストマー変性ポリマー組成物を提供
するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】発明の概要 本発明は、少なくとも1種のスチレン系モノマーを、こ
のスチレンモノマーの重量を基準として0.5〜15重
量%の不飽和エラストマー及び20ppm〜1000p
pm(重量基準)の次の一般式I〜IIIで表わされる1種
以上の有機ペルオキシドの存在下で重合させることを含
む、エラストマー変性ポリマー組成物の製造方法を提供
するものである:
【化4】 (ここで、xは0又は1であり、Rは5〜10個の炭素
原子を有する非置換の又はヒドロキシ、アルコキシカル
ボニルオキシ若しくはアルキルカルボニルオキシ基で置
換されたt−アルキル基、9〜13個の炭素原子を有す
るt−アルアルキル基或いは6〜12個の炭素原子を有
するt−シクロアルキル基であり、yは1又は2であ
り、yが1である場合、R1は1〜12個の炭素原子を
有するアルキル基、7〜14個の炭素原子を有するアル
アルキル基、3〜12個の炭素原子を有するシクロアル
キル基又はフェニル基であり、このR1基は非置換であ
っても1〜4個の炭素原子を有する1個以上のアルキル
又はアルコキシ基で置換されていてもよく、yが2であ
る場合、R1は2〜12個の炭素原子を有するアルキル
二価基、8〜14個の炭素原子を有するアルアルキル二
価基、3〜12個の炭素原子を有するシクロアルキル二
価基又はフェニル二価基であり、これらの二価基は非置
換であっても1〜4個の炭素原子を有する1個以上のア
ルキル又はアルコキシ基で置換されていてもよい);
【化5】 {ここで、Rは前記の通りであり、R2及びR3は、それ
ぞれ1〜12個の炭素原子を有するアルキル基若しくは
アルケニル基(これらアルキル若しくはアルケニル基は
非置換であっても1〜4個の炭素原子を有する1個以上
のアルキル若しくはアルコキシ基で置換されていてもよ
い)であるか、又はそれらが鎖状につながってそれらが
結合している炭素原子と一緒になって5〜15個の炭素
原子を有するシクロアルキル若しくはシクロアルケニル
二価基(これらシクロアルキル若しくはシクロアルケニ
ル二価基は非置換であっても1〜4個の炭素原子を有す
る1個以上のアルキル若しくはアルコキシ基で置換され
ていてもよい)を形成するかのいずれかである};
【化6】 (ここで、R4は8〜14個の炭素原子を有するビス−
t−アルキル二価基又は7〜14個の炭素原子を有する
ビス−t−シクロアルキル二価基であり、これら二価基
は非置換であっても1〜4個の炭素原子を有する1個以
上のアルキル又はアルコキシ基で置換されていてもよ
く、xは0又は1であり、R5は1〜12個の炭素原子
を有するアルキル基、7〜14個の炭素原子を有するア
ルアルキル基、3〜12個の炭素原子を有するシクロア
ルキル基又はフェニル基であり、このR5基は非置換で
あっても1〜4個の炭素原子を有する1個以上のアルキ
ル又はアルコキシ基で置換されていてもよい)。
【0011】一般式I、II及びIIIによって表わされる
ペルオキシドを用いて製造されたエラストマー変性スチ
レン系ポリマー組成物は、典型的には、従来ゲル含有率
を増大させることについて優れていると信じられていた
対応するt−ブチルペルオキシド(高エネルギー基源)
を用いて製造された類似の組成物よりも有意に大きいゴ
ム相体積及び有意に大きいゴム粒子寸法を有する。
【0012】従って、本発明の目的は、耐衝撃性改善
(耐衝撃性を改善された)スチレン系ポリマーを製造す
るための改善された方法を提供することにある。本発明
の別の目的は、かかる耐衝撃性改善スチレンポリマー組
成物のRPVFを増大させる方法を提供することにあ
る。本発明の別の目的は、ゴム粒子寸法が増大した組成
物を提供することにある。本発明のさらに別の目的は、
改善された用途特性を有する家庭用品、食品包装、家庭
電化製品部品及びその他の消費製品に加工するのに適し
たスチレン系成形材料を提供することにある。
【0013】
【発明の実施の形態】好ましい具体例の説明 本発明において用いることができるスチレン系モノマー
には、スチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチ
レン、ハロゲン化スチレン(例えばα−クロルスチレ
ン)又はそれらの混合物が包含される。
【0014】前記のスチレン系モノマーは、単独で用い
ることもでき、それらと共重合し得る別のモノマーと組
み合わせて用いることもできる。これらコモノマーの例
には、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、メタク
リル酸、アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステル
のようなアクリル系モノマーが包含される。従って前記
のように、スチレン系ポリマー及びコポリマーには、本
発明に従えば、前記のスチレン系モノマーとこれらの及
び別の類似のタイプのコモノマーとのコポリマーが包含
される。
【0015】前記のモノマーはすべて、よく知られた商
品であり且つ(又は)当技術分野においてよく知られた
合成方法によって調製することができる。
【0016】本発明の方法は、不飽和エラストマーの主
鎖上へのスチレン系モノマー及び随意としてのコモノマ
ーのグラフトを果たすために、前記の1種以上の開始剤
を用いる。
【0017】かかるエラストマーの非限定的な例には、
高cis−及び中庸cis−ポリブタジエン、ポリイソ
プレン、スチレン−ブタジエンブロックコポリマー及び
それらの混合物が包含される。かかるエラストマーはま
た、商品として入手することができ且つ(又は)当技術
分野において周知の合成方法によって調製することがで
きる。
【0018】本発明において高められたゴム相体積及び
大きいゴム粒子寸法の両方を提供するのに適した有機ペ
ルオキシドは、一般式I、II及びIIIによって表わされる
ものである。これらのペルオキシドもまたよく知られた
ものであり、商品として入手することができ且つ(又
は)当技術分野において周知の合成方法によって調製す
ることができる。
【0019】これらの有機ペルオキシドの特定的な例に
は、次のものが包含される:OO−t−アミルO−(2
−エチルヘキシル)モノペルオキシカーボネート、OO
−t−アミルO−イソプロピルモノペルオキシカーボネ
ート、OO−t−アミルO−シクロヘキシルモノペルオ
キシカーボネート、OO−t−アミルO−エチルモノペ
ルオキシカーボネート、OO−t−アミルO−ドデシル
モノペルオキシカーボネート、OO−t−ヘキシルO−
イソプロピルモノペルオキシカーボネート、OO−t−
オクチルO−イソプロピルモノペルオキシカーボネー
ト、OO−t−オクチルO−エチルモノペルオキシカー
ボネート、1,5−ジ−(t−アミルペルオキシカルボ
ニルオキシ)−3−オキサペンタン、1,5−ジ−(t
−ヘキシルペルオキシカルボニルオキシ)−3−オキサ
ペンタン、1,5−ジ−(t−オクチルペルオキシカル
ボニルオキシ)−3−オキサペンタン、t−アミルペル
オキシアセテート、t−アミルペルオキシプロピオネー
ト、t−アミルペルオキシ−2−エチルヘキサノエー
ト、t−アミルペルオキシベンゾエート、t−ヘキシル
ペルオキシアセテート、t−ヘキシルペルオキソプロピ
オネート、t−オクチルペルオキシアセテート、t−オ
クチルペルオキシプロピオネート、t−オクチルペルオ
キシベンゾエート、2,5−ジメチル−2,5−ジ−
(2−プロポキシカルボニルペルオキシ)ヘキサン、
2,5−ジメチル−2,5−ジ−(2−ブトキシカルボ
ニルペルオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5
−ジ−(2−エチルヘキサノイルペルオキシ)ヘキサ
ン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(プロパノイルペル
オキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ヘ
キサノイルペルオキシ)ヘキサン、1,1−ジ−(t−
アミルペルオキシ)シクロヘキサン、1,1−ジ−(t
−ヘキシルペルオキシ)シクロヘキサン、1,1−ジ−
(t−アミルペルオキシ)−3,3,5−トリメチルシ
クロヘキサン、2,2−ジ−(t−アミルペルオキシ)
ブタン、ジ−(t−アミル)ジペルオキシアジペート、
ジ−(t−オクチル)ジペルオキシアジペート、ジ−
(t−アミル)ジペルオキシスクシネート、ジ−(t−
オクチル)ジペルオキシスクシネート、ジ−(t−アミ
ル)ジペルオキシマロネート、ジ−(t−オクチル)ジ
ペルオキシマロネート及びそれらの混合物。
【0020】これらのペルオキシドの中で、好ましい開
始剤には、OO−t−アミルO−(2−エチルヘキシ
ル)モノペルオキシカーボネート、OO−t−アミルO
−エチルモノペルオキシカーボネート、OO−t−アミ
ルO−イソプロピルモノペルオキシカーボネート、1,
5−ジ−(t−アミルペルオキシカルボニルオキシ)−
3−オキサペンタン、t−アミルペルオキシアセテート
及び1,1−ジ−(t−アミルペルオキシ)シクロヘキ
サンが包含される。
【0021】本発明に従う重合は、通常は連続式バルク
タイプ重合(塊重合)として実施されるが、バッチ式重
合として実施することもできる。
【0022】連続塊重合は、次のようにして実施され
る:完全混合式、流動タイプ及び(又は)栓流タイプの
2〜6個の反応器並びに1個以上のモノマー脱揮発成分
ユニットから成る系中に、モノマー/エラストマー/開
始剤溶液を供給する。反応温度は90〜190℃の範囲
にする。連続した反応器の間の反応温度の差は40℃よ
り小さくすべきである。また、エチルベンゼン、トルエ
ン及びキシレンのような溶媒をプロセスに少量添加する
こともできる。また、酸化防止剤、連鎖移動剤、潤滑
剤、離型剤、難燃剤、耐候剤及び着色剤のようなその他
の添加剤も本方法において製造されるポリマー系組成物
中に随意に組み込むことができる。
【0023】最後の反応器から排出された耐衝撃性改善
スチレン系ポリマー組成物は、随意に加熱器及び続いて
の脱揮発成分装置に送られる。この地点における転化率
は40〜90%の範囲であるのが好ましく、温度は20
0〜290℃の範囲に上昇しているのが好ましい。次い
で1〜500トルの範囲の圧力で高温において溶融物か
らモノマー及びその他の揮発成分を取り除く。次いで溶
融物流を冷却して造粒(ペレット化)する。組成物の残
留モノマー含有率は、2000ppmより低いのが好ま
しく、500ppmより低いのがより一層好ましい。
【0024】本発明において用いられる式I、II及び
(又は)IIIの有機ペルオキシドは、プロセスの初期反
応段階に組み込むのが典型的である。このペルオキシド
は、約20ppm〜1000ppm(重量基準)の範囲
の量で導入され、約20〜約750ppmの範囲の量で
導入されるのが好ましい。一般式I、II及びIIIで表わさ
れる開始剤と組み合わせて、慣用のペルオキシドを補充
的開始剤として用いることができ、その非限定的な例に
は、1,1−ジ−(t−ブチルペルオキシ)シクロヘキ
サン、t−ブチルペルオキシベンゾエート、エチル3,
3−ジ−(t−ブチルペルオキシ)ブチレート、ジ−t
−アミルペルオキシド及び2,5−ジメチル−2,5−
ジ−(t−ブチルペルオキシ)ヘキサンのような物質が
包含される。これら補充的開始剤は、一般式I、II及びI
IIで表わされる有機ペルオキシドと共に初期供給物に同
時に添加することもでき、重合プロセスの中間段階にお
いて反応に別途に供給することもできる。かかる補充的
ペルオキシドは、約300ppm(重量基準)までの量
で添加することができ、約250ppmまでの量である
のが好ましい。これら補充的ペルオキシドを過剰量で用
いると最終生成物が望ましい特性を最大限に示す能力が
損なわれることがあるので過剰量で用いるのは望ましく
ないということは、当業者には理解されるだろう。しか
しながら、補充的開始剤は式I、II及びIIIのペルオキシ
ドよりも経費がかからないので、2つのタイプのものの
混合物は費用と性能との間の最良の折衷点を示すことが
できる。
【0025】グラフト度(ゲル含有率)の測定 エラストマー変性ポリマー組成物の後硬化させたサンプ
ルを正確に計量した量(約0.50〜0.70g)で遠
心分離管(既知重量)中のトルエン約25g中に分散さ
せる。この混合物を高い回転数(rpm)において約1
5〜20分間遠心分離する。上澄み液をゲル状残留物か
らピペットで取り除き又はデカンテーションする。この
ゲルを新たなトルエン25gで洗浄し、再度遠心分離す
る。再びゲルから上澄み液をデカンテーションする。こ
の遠心分離管を約70℃において真空オーブン中に一晩
入れておくことによってゲル残留物を乾燥させる。この
管を室温まで冷まし、計量する。管の既知重量を引き算
することによってゲル重量が決定される。 不溶分重量%=(ゲル重量/サンプル重量)×100 不溶性PS重量%=不溶分重量%−ゴム重量% グラフト度(グラフト:ゴム比%)=(不溶性PS重量
%/ゴム%)×100
【0026】ゴム粒子寸法の測定 粒子寸法の測定は、Malvern Instruments Mastersizer
Sユニットを用いて行なった。エラストマー変性ポリマ
ー組成物をメチルエチルケトン(MEK)溶剤中に装置
製造元の推奨に一致する濃度で溶解/懸濁させた。報告
された粒子直径は、サンプルの分布曲線の最大点におけ
るものである。
【0027】
【実施例】以下の実施例は、本発明の実施のために企図
される最良の態様をさらに例示するためのものである
が、その範囲を限定するものではない。評価して比較し
た有機ペルオキシド開始剤には、以下のものが包含され
る。 (1)OO−t−アミルO−(2−エチルヘキシル)モ
ノペルオキシカーボネート(LUPEROX TAEC) (2)OO−t−ブチルO−(2−エチルヘキシル)モ
ノペルオキシカーボネート(LUPEROX TBEC) (3)OO−t−アミルO−イソプロピルモノペルオキ
シカーボネート (4)OO−t−ブチルO−イソプロピルモノペルオキ
シカーボネート(LUPEROX TBIC) (5)t−アミルペルオキシアセテート(LUPEROX 55
5) (6)t−ブチルペルオキシアセテート(LUPEROX 7) (7)1,1−ジ−(t−アミルペルオキシ)シクロヘ
キサン(LUPEROX 531) (8)1,1−ジ−(t−ブチルペルオキシ)シクロヘ
キサン(LUPEROX 331) (9)1,5−ジ−(t−アミルペルオキシカルボニル
オキシ)−3−オキサペンタン (10)1,5−ジ−(t−ブチルペルオキシカルボニ
ルオキシ)−3−オキサペンタン (11)OO−t−アミルO−エチルモノペルオキシカ
ーボネート
【0028】例1〜11では調製した組成物のポリブタ
ジエン成分としてTAKTENE 1202(BAYER社の「高ci
s」エラストマー製品)を用いた。例12〜22では調
製した組成物のポリブタジエン成分としてDIENE 55AC10
(FIRESTONE SYNTHETIC RUBBER AND LATEX社の「中庸c
is」エラストマー製品)を用いた。
【0029】用語「中庸cis」及び「高cis」と
は、それぞれのポリブタジエンの分子構造中に含有され
るcis二重結合の分布の違いを定性的に言うものであ
る。本明細書において用語「ppm」は、文脈的に特に
別のものを要求しない限り、系中のモノマー及び任意の
エラストマーを基準とする百万重量部当たりの重量部数
を意味する。
【0030】例1 スチレンモノマー(Aldrich Chemical)423g、ポリ
ブタジエン(Bayer社からのTaktene 1202)27g及び
エチルベンゼン(Aldrich Chemical)22.5gから成
る溶液を調製した。この混合物を、電動式撹拌機、熱電
対、ガス入口/出口弁、圧力計及び底部排出弁を備えた
1リットルの密閉型ジャケット付きステンレス鋼製反応
器に移した。撹拌機は、一定回転数(rpm)のモータ
ーによって駆動される変形アンカー(錨)タイプのもの
だった。断熱反応器ジャケットに加熱されたオイルを供
給するために、循環浴を用いた。反応成分を加熱しなが
ら、反応器を窒素で加圧し次いで圧抜きすることによっ
てパージした。反応器の温度が113℃において安定化
した時に、エチルベンゼン1.0g中に溶解させたOO
−t−アミルO−(2−エチルヘキシル)モノペルオキ
シカーボネートを20.8ppmの初期活性酸素濃度
(A[0])を供給するのに充分な量で(添加口から)
混合物に添加した。この混合物を60〜70psigの
窒素圧下で2時間反応させた。部分的に重合した混合物
を反応器から好適な容器中に排出させ、氷/水浴中で冷
却した。
【0031】部分的に重合した混合物数gを18×15
0mmの肉厚Pyrex管2本それぞれに入れ、これらの管
を窒素下で火炎シールした。これらのアンプルを油浴中
に120℃において2時間浸漬し、次いで180℃にお
いてさらに2時間浸漬した。この後硬化手順によって、
既知ゴム含有率を有するエラストマー変性ポリマー組成
物(この場合にはHIPS)の最終サンプルが得られ
た。この後硬化HIPS試験片をアンプルから取り出
し、平均グラフト度を測定した。結果を表1に示す。
【0032】例2 類似体ブチルペルオキシド(2)を用い、A[O]濃度
を僅かに低い19.5ppmにし且つ開始剤分解速度を
同等にするために温度を約117℃に上昇させたことを
除いて、例1におけるのと同じ手順で重合を実施した。
得られたグラフト及び粒子寸法データを表1に示す。例
1との比較から、例1のアミルペルオキシドを用いた場
合の方がグラフト度が高く且つ粒子寸法が大きいことが
はっきりと示される。
【0033】例3 アミルペルオキシド(3)を用いたことを除いて、例1
におけるのと同じ手順で重合を実施した。得られたグラ
フト及び粒子寸法データを表1に示す。
【0034】例4 類似体ブチルペルオキシド(4)を用い且つ開始剤分解
速度を同等にするために温度を約117℃に上昇させた
ことを除いて、例3におけるのと同じ手順で重合を実施
した。得られたグラフト及び粒子寸法データを表1に示
す。例3との比較から、例3のアミルペルオキシドを用
いた場合の方がグラフト度が高く且つ粒子寸法が大きい
ことがはっきりと示される。
【0035】例5 アミルペルオキシエステル(5)を用い、A[O]濃度
を僅かに低い19.5ppmにし且つ温度を116℃に
上昇させたことを除いて、例1におけるのと同じ手順で
重合を実施した。得られたグラフト及び粒子寸法データ
を表1に示す。
【0036】例6 類似体ブチルペルオキシエステル(6)を用い且つ開始
剤分解速度を同等にするために温度を約119℃に上昇
させたことを除いて、例5におけるのと同じ手順で重合
を実施した。得られたグラフト及び粒子寸法データを表
1に示す。例5との比較から、例5のアミルペルオキシ
ドを用いた場合の方がグラフト度が高く且つ粒子寸法が
大きいことがはっきりと示される。
【0037】例7 アミルペルオキシケタール(7)を用い且つA[O]濃
度を19.5ppmにしたことを除いて、例1における
のと同じ手順で重合を実施した。温度は113℃に保っ
た。得られたグラフト及び粒子寸法データを表1に示
す。
【0038】例8 類似体ブチルペルオキシケタール(8)を用い、A
[O]濃度を僅かに低い19.4ppmにし且つ開始剤
分解速度を同等にするために温度を約118℃に上昇さ
せたことを除いて、例7におけるのと同じ手順で重合を
実施した。得られたグラフト及び粒子寸法データを表1
に示す。例7との比較から、例7のアミルペルオキシド
を用いた場合の方がグラフト度が高く且つ粒子寸法が大
きいことがはっきりと示される。
【0039】例9 アミルジペルオキシド(9)を用い且つ温度を115℃
に上昇させたことを除いて、例1の手順を用いて重合を
実施した。得られたグラフト及び粒子寸法データを表1
に示す。
【0040】例10 類似体ブチルジペルオキシド(10)を用い且つ開始剤
分解速度を同等にするために温度を約119℃に上昇さ
せたことを除いて、例9におけるのと同じ手順で重合を
実施した。得られたグラフト及び粒子寸法データを表1
に示す。例9との比較から、例9のアミルペルオキシド
を用いた場合の方がグラフト度が高く且つ粒子寸法が大
きいことがはっきりと示される。
【0041】例11 アミルモノペルオキシカーボネート(11)を用いたこ
とを除いて、例1の手順を用いて重合を実施した。得ら
れたグラフト及び粒子寸法データを表1に示す。このペ
ルオキシド開始剤の性能はブチル類似体と比較しなかっ
た。しかしながら、この類の別のペルオキシドとの性能
の同等性から、このエラストマー組成物からの粒子寸法
及びグラフト度のデータは類似体ブチル開始剤を用いて
製造された対応する組成物から得られるものよりも大き
いだろうということが予想される。
【0042】例12〜22 例12〜22はそれぞれ、TAKTENE 1202(「高cis」
ポリブタジエン)の代わりにDIENE 55AC10(「中庸ci
s」ポリブタジエン)を同じ重量基準で用いて組成物を
調製したことを除いて、例1〜11の手順及び条件を
(実験誤差範囲内で)繰り返した。DIEN 55AC10を用い
たグラフト及び粒子寸法の結果/比較を表2に示す。
【0043】
【表1】 *高cis−PBD(BAYER社)
【0044】
【表2】 *中庸cis−PBD(FIRESTONE SYNTHETIC RUBBER A
ND LATEX社)
【0045】これら実施例から、与えられたブチル開始
剤類似体はいずれも常にアミル開始剤よりも多少高い温
度において操作されることは明らかである。これは、ブ
チルペルオキシドが対応するアミルペルオキシドよりも
僅かに高い半減温度を有するという事実によるものであ
る。有効な性能の比較を得るために、開始剤分解速度を
できるだけ同等にすべきである。これは、実施例におい
ては、アミル/ブチル開始剤類似体について重合を実施
するために採用する温度を調節することによって達成し
た。
【0046】データのポイントにはばらつき幅があるこ
ともあるということを認識しながらも、表1及び2の考
察から、「高cis」及び「中庸cis」タイプのポリ
ブタジエン(PBD)エラストマーの両方について、ア
ミルペルオキシドは対応するブチルペルオキシドよりも
高いグラフト度及び大きい粒子寸法をもたらすというこ
とは明らかである。特に、アミルペルオキシドを用いて
製造されたエラストマー変性組成物は、(1)いずれの
タイプのPBDについても対応するブチルペルオキシド
を用いて製造されたものより平均して2倍以上大きい直
径を有するゴム粒子を製造し、(2)「高cis」PB
Dについては対応するブチルペルオキシドを用いて製造
されたものより平均して40%以上大きいゲル含有率を
もたらし、(3)「中庸cis」PBDについては対応
するブチルペルオキシドを用いて製造されたものより2
0%以上大きいゲル含有率をもたらすということは注目
すべきことである。
【0047】ゴム粒子寸法及びゲル含有率に対するアミ
ル開始剤及びブチル開始剤のこれらの明確な効果は、エ
ラストマー変性ポリマー組成物におけるこれらの分散相
特性の改善されたより一層系統的な制御を達成するため
のPBDタイプ及び(又は)開始剤タイプのより一層賢
明な選択のための可能性を示唆している。かかる制御は
常に望ましいものであるがよく理解されておらず、多く
の場合達成するのが非常に難しいものであった。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1種のスチレン系モノマー
    を、このスチレンモノマーの重量を基準として0.5〜
    15重量%の不飽和エラストマー及び20ppm〜10
    00ppm(重量基準)の次の一般式I〜IIIで表わされ
    る1種以上の有機ペルオキシドの存在下で重合させるこ
    とを含む、エラストマー変性ポリマー組成物の製造方
    法: 【化1】 (ここで、xは0又は1であり、 Rは5〜10個の炭素原子を有する非置換の又はヒドロ
    キシ、アルコキシカルボニルオキシ若しくはアルキルカ
    ルボニルオキシ基で置換されたt−アルキル基、9〜1
    3個の炭素原子を有するt−アルアルキル基或いは6〜
    12個の炭素原子を有するt−シクロアルキル基であ
    り、 yは1又は2であり、 yが1である場合、R1は1〜12個の炭素原子を有す
    るアルキル基、7〜14個の炭素原子を有するアルアル
    キル基、3〜12個の炭素原子を有するシクロアルキル
    基又はフェニル基であり、このR1基は非置換であって
    も1〜4個の炭素原子を有する1個以上のアルキル又は
    アルコキシ基で置換されていてもよく、 yが2である場合、R1は2〜12個の炭素原子を有す
    るアルキル二価基、8〜14個の炭素原子を有するアル
    アルキル二価基、3〜12個の炭素原子を有するシクロ
    アルキル二価基又はフェニル二価基であり、これらの二
    価基は非置換であっても1〜4個の炭素原子を有する1
    個以上のアルキル又はアルコキシ基で置換されていても
    よい); 【化2】 {ここで、Rは前記の通りであり、 R2及びR3は、それぞれ1〜12個の炭素原子を有する
    非置換のアルキル基若しくはアルケニル基又は1〜12
    個の炭素原子を有し且つ1〜4個の炭素原子を有する1
    個以上のアルキル若しくはアルコキシ基で置換されたア
    ルキル基若しくはアルケニル基であるか、或いはそれら
    が鎖状につながってそれらが結合している炭素原子と一
    緒になって5〜15個の炭素原子を有するシクロアルキ
    ル又はシクロアルケニル二価基(これらシクロアルキル
    又はシクロアルケニル二価基は非置換であっても1〜4
    個の炭素原子を有する1個以上のアルキル又はアルコキ
    シ基で置換されていてもよい)を形成するかのいずれか
    である}; 【化3】 (ここで、R4は8〜14個の炭素原子を有するビス−
    t−アルキル二価基又は7〜14個の炭素原子を有する
    ビス−t−シクロアルキル二価基であり、これらの二価
    基は非置換であっても1〜4個の炭素原子を有する1個
    以上のアルキル又はアルコキシ基で置換されていてもよ
    く、 xは0又は1であり、 R5は1〜12個の炭素原子を有するアルキル基、7〜
    14個の炭素原子を有するアルアルキル基、3〜12個
    の炭素原子を有するシクロアルキル基又はフェニル基で
    あり、このR5基は非置換であっても1〜4個の炭素原
    子を有する1個以上のアルキル又はアルコキシ基で置換
    されていてもよい)。
  2. 【請求項2】 有機ペルオキシドがOO−t−アミルO
    −(2−エチルヘキシル)モノペルオキシカーボネー
    ト、OO−t−アミルO−イソプロピルモノペルオキシ
    カーボネート、t−アミルペルオキシアセテート、1,
    1−ジ−(t−アミルペルオキシ)シクロヘキサン、
    1,5−ジ−(t−アミルペルオキシカルボニルオキ
    シ)−3−オキサペンタン、OO−t−アミルO−エチ
    ルモノペルオキシカーボネート及びそれらの混合物より
    成る群から選択される、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 2個以上の直列接続された反応器の組合
    せ中で実施される、請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 2個以上の直列接続された反応器の組合
    せが2〜6個の直列接続された反応器を含有する、請求
    項3記載の方法。
  5. 【請求項5】 約90℃〜約190℃において実施さ
    れ、連続した反応器の間の温度が40℃以上変化せず、
    式I、II及び(又は)IIIの有機ペルオキシドを約20〜
    750ppmの濃度で存在させる、請求項1記載の方
    法。
  6. 【請求項6】 スチレン系モノマーがスチレン、α−メ
    チルスチレン、p−メチルスチレン、ハロゲン化スチレ
    ン及びそれらの混合物より成る群から選択される、請求
    項1記載の方法。
  7. 【請求項7】 スチレン系モノマーをアクリロニトリ
    ル、メタクリロニトリル、メタクリル酸、メタクリル酸
    メチル、アクリル酸ブチル及びそれらの混合物より成る
    群から選択される1種以上のコモノマーと組み合わせて
    用いる、請求項1記載の方法。
  8. 【請求項8】 不飽和エラストマーが高cis−ポリブ
    タジエン、中庸cis−ポリブタジエン、ポリイソプレ
    ン、スチレン−ブタジエンブロックコポリマー及びそれ
    らの混合物より成る群から選択される、請求項1記載の
    方法。
  9. 【請求項9】 重合が連続塊重合であり、直列接続され
    た反応器の組合せの内の最後の反応器におけるスチレン
    モノマーの転化率が約40〜約90重量%である、請求
    項3記載の方法。
  10. 【請求項10】 製造されたポリマーを慣用的な手段に
    よって回収する、請求項1記載の方法。
  11. 【請求項11】 回収されたポリマーを約200℃〜約
    290℃に保たれた脱揮発成分装置に供給してそこで処
    理し、この処理から得られたポリマーが樹脂を基準とし
    て2000ppm(重量基準)より低い残留モノマー濃
    度を有する、請求項10記載の方法。
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