JP2000319285A - シラノール基を有する有機けい素化合物の製造方法 - Google Patents

シラノール基を有する有機けい素化合物の製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 下記一般式(1) (R1O)aSiR4-a …(1) (式中、R1及びRは、それぞれ独立して置換又は非置
換の一価炭化水素基を示す。aは1〜4の整数であ
る。)で示される少なくとも1種のオルガノオキシシラ
ンに、pHが1〜5に調整された水を上記オルガノオキ
シシランのオルガノオキシ基に対して0.5〜3倍モル
となる量を加え、混合して上記オルガノオキシシランの
加水分解混合物を形成させた後、リン酸モノアルカリ金
属塩及び/又はリン酸ジアルカリ金属塩を添加すること
を特徴とするシラノール基を有する有機けい素化合物の
製造方法。 【効果】 本発明によれば、平均重合度の低い水酸基
(シラノール基)含有有機けい素化合物を確実に且つ安
価に効率よく製造することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オルガノオキシシ
ランを出発原料としてシラノール基を有する有機けい素
化合物を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】分子中
にシラノール基を有するオルガノシラン、シロキサン
は、シリコーンゴムコンパウンドを製造する際の分散剤
として有効であることが知られている。この際、分散剤
としての能力は、水酸基含有量が多くなる程大きくなる
傾向にある。即ち、シラノール基を有する低分子量のオ
ルガノシラン、シロキサンは、高分子量のものに比べ、
水酸基含有量が多く、分散剤としての能力も高くなる。
従って、このような低分子量のオルガノシラン、シロキ
サンは、分散剤として使用量を少なくすることができる
という利点があり、またシリコーンゴムコンパウンドの
加工性を損なわないといった点でも有利である。
【0003】現在、上記低分子量のオルガノシラン、シ
ロキサンは、工業的には、分子末端に塩素原子を有する
オルガノクロロシランを環状体にならないよう弱アルカ
リ性水溶液で加水分解することにより製造されている。
しかしながら、この方法では、シラノール基が加水分解
により生成したHClにより縮合反応を起こし、目的の
オルガノシロキサンより高分子量化したり、環状体を生
成してしまう等の問題があった。また、オルガノクロロ
シランを酢酸によりアセトキシ化し、これを加水分解す
る方法も知られている。しかしながら、この方法では加
水分解を完全に行うことが困難であり、生成物中にアセ
トキシ基が残るといった問題がある。このようなオルガ
ノポリシロキサンは、シリコーンゴムコンパウンド製造
用の分散剤として好ましくない。
【0004】また、米国特許第3,025,285号公
報には、ヘキサメチルシクロトリシロキサン、メタノー
ル、蟻酸、水を反応させ、シラノール末端を有する低分
子量の直鎖状ポリオルガノシロキサンの合成方法が記載
されているが、比較的高価なヘキサメチルシクロトリシ
ロキサンを利用するためにコストがかかり、また重合度
が3より少ないシラノール末端を有する低分子量の直鎖
状ポリオルガノシロキサンは生成されず、これより低分
子量のシラノール基含有オルガノシロキサンを得ること
はできない。
【0005】米国特許第5,057,620号公報に
は、クロロシロキサンを水を含んだプロピレンオキサイ
ド、ブチレンオキサイドといったエポキシ系溶媒に滴下
する方法が記載されている。この方法は、比較的高価な
ヘキサメチルシクロトリシロキサンを原料として使用す
るといったコスト上の問題や、溶媒が低沸点であるため
静電気着火といった安全上の問題があった。
【0006】更に、特開平6−32902号公報には、
酸性水でアルコキシシランを加水分解した後、金属酸化
物で中和する方法が記載されているが、この方法によれ
ば得られるシラノール基含有オルガノシロキサンの平均
重合度が3以上となり、より低分子量のシラノール基含
有オルガノシロキサンを得ることは困難である。
【0007】従って、本発明は、高価な原料を使用せ
ず、比較的安価なオルガノオキシシランを原料とし、シ
ラノール基を有する低分子量の有機けい素化合物を製造
する方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を行った結
果、少なくとも1種のオルガノオキシシランにpHが1
〜5の水を特定量添加し、加水分解を行った後、リン酸
モノアルカリ金属塩及び/又はリン酸ジアルカリ金属塩
を添加することにより、シラノール基を有する低分子量
の有機けい素化合物、特に平均重合度が1を超え3未満
である水酸基(シラノール基)を有する有機けい素化合
物(シラン、シロキサンの混合物)が容易且つ確実に、
しかも効率よく得られることを知見し、本発明をなすに
至ったものである。
【0009】即ち、本発明は、下記一般式(1) (R1O)aSiR4-a …(1) (式中、R1及びRは、それぞれ独立して置換又は非置
換の一価炭化水素基を示す。aは1〜4の整数であ
る。)で示される少なくとも1種のオルガノオキシシラ
ンに、pHが1〜5に調整された水を上記オルガノオキ
シシランのオルガノオキシ基(R1O基)に対して0.
5〜3倍モルとなる量を加え、混合して上記オルガノオ
キシシランの加水分解混合物を形成させた後、リン酸モ
ノアルカリ金属塩及び/又はリン酸ジアルカリ金属塩を
添加することを特徴とするシラノール基を有する有機け
い素化合物の製造方法を提供する。
【0010】以下、本発明につき更に詳しく説明する。
本発明のシラノール基を有する有機けい素化合物の製造
方法において、出発原料は、下記一般式(1) (R1O)aSiR4-a …(1) で示されるオルガノオキシシランである。
【0011】ここで、Rは置換又は非置換の一価炭化水
素基であり、好ましくは炭素数1〜10、特に1〜8の
ものである。具体的には、メチル基、エチル基、プロピ
ル基、ブチル基、ペンチル基等のアルキル基、シクロヘ
キシル基等のシクロアルキル基、ビニル基、アリル基、
プロペニル基等のアルケニル基、フェニル基、トリル基
等のアリール基、β−フェニルエチル基等のアラルキル
基、並びにこれらの炭化水素基の炭素原子に結合した水
素原子の一部又は全部がフッ素、塩素等のハロゲン原子
やシアノ基で置換された基(例えば、3,3,3−トリ
フロロプロピル基、シアノエチル基)等を挙げることが
できる。これらの中で、メチル基、エチル基、ビニル
基、フェニル基、3,3,3−トリフロロプロピル基が
好ましく用いられる。
【0012】また、R1は、Rと同様の置換又は非置換
の一価炭化水素基であるが、好ましくはメチル基、エチ
ル基等のアルキル基である。aは1〜4の整数である
が、好ましくは2である。なお、aが2以上の場合、R
1は互いに同一でも異なっていてもよい。
【0013】具体的には、式(1)のオルガノオキシシ
ランとして、ジメトキシジメチルシラン、ジエトキシジ
メチルシラン、フェニルメチルジメトキシシラン、メチ
ルビニルジメトキシシラン、トリメチルメトキシシラ
ン、トリメチルエトキシシラン、メチルトリメトキシシ
ラン、メチルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシ
シラン、フェニルトリメトキシシラン等のオルガノオキ
シシランを例示することができる。
【0014】これらのオルガノオキシシランは、単独で
用いてもよく、また複数のオルガノオキシシランを混合
して使用することも可能である。
【0015】本発明は、先ずこの式(1)のオルガノオ
キシシランに、加水分解水として酸性水を加え、オルガ
ノオキシシランを加水分解する。この加水分解水は、オ
ルガノオキシシランを加水分解するために必要な成分で
あり、予めpHが1〜5に調整されたもの、より好まし
くはpHが3〜4.5に調整されたものが用いられる。
このpHより低い場合は、加水分解反応についで縮合反
応が急激に進行し、高分子量化、環状体の生成等が起こ
り、シラノール基含有量の多い低分子量の有機けい素化
合物を得ることが困難になる。また、pHがこれより高
い場合は、加水分解に必要な触媒作用が得られず、加水
分解が進行しない。pHを調整するために使用される酸
としては、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸等の無機酸、及び
蟻酸、酢酸等の有機酸を挙げることができる。また、用
いる水の量は、オルガノオキシシランのオルガノオキシ
基の0.5〜3倍モル、特に1〜1.5倍モルが好まし
い。この量より少ない場合はオルガノオキシ基が完全に
加水分解されず、また、多すぎると反応混合物中に未反
応の水が多量に存在することとなる。
【0016】前記オルガノオキシシランと酸性水の反応
は、通常0〜70℃の温度で行われ、より好ましくは2
0〜50℃の範囲で行われる。加水分解が進行するにつ
れ、水が消費され、アルコールが生成し、系が均一とな
っていくが、反応初期の段階ではオルガノオキシシラン
と酸性水は混合せず、2相分離しているため、これらが
十分接触するように撹拌を行う必要がある。
【0017】加水分解時間は、使用する加水分解水のp
H、原料のオルガノオキシシランの種類により異なる
が、例えば、ジメチルジメトキシシランをpHが3.5
の塩酸水で加水分解する場合、はじめは2相系を生成す
るが、反応が進行するにつれ系は均一になっていく。こ
のとき、系が均一となるまでの時間は凡そ2分程度であ
る。この段階ではジヒドロキシジメチルシラン、ジヒド
ロキシテトラメチルジシロキサン等の低分子量のシラノ
ール基含有有機けい素化合物が多く存在する。より長い
鎖長のものが必要であれば、更に撹拌反応させることに
より縮合反応が進行し、鎖長の長いものが得られる。従
って、加水分解時間は所望の鎖長を得るように選択され
る。これは実験によって容易に決めることができる。
【0018】本発明は、以上のようにオルガノオキシシ
ランの加水分解を行った後、リン酸モノアルカリ金属塩
及び/又はリン酸ジアルカリ金属塩を添加する。
【0019】本発明に使用されるリン酸モノアルカリ金
属塩、リン酸ジアルカリ金属塩は、反応停止剤として作
用するものである。これらのリン酸塩を添加することに
より、加水分解混合物のpHを5〜9の範囲に調節する
ことが好ましい。リン酸塩で中和することにより鎖長の
短い短鎖シラノールを容易に得ることができ、また、得
られた短鎖シラノールの鎖長の経時安定性が良くなる。
【0020】リン酸モノアルカリ金属塩としてはKH2
PO4、NaH2PO4等が、リン酸ジアルカリ金属塩と
してはNa2HPO4、K2HPO4等が用いられるが、こ
れらを併用することが好ましい。この場合、その併用割
合は、重量比で0.1:10〜10:0.1である。こ
れらは、通常水溶液として用いられるが、水溶液とせ
ず、固体のまま添加することも可能である。添加量は、
リン酸塩の種類、水溶液として添加した場合はその濃度
により異なるが、加水分解混合物のpHを好ましくは5
〜9、特に5を超え7以下にする量である。
【0021】リン酸塩添加後に加水分解混合物に溶解し
ない塩が析出する場合があり、この場合は、必要に応じ
濾過等の操作を行うことにより、容易に除去することが
できる。
【0022】リン酸塩を添加した後、必要に応じ、未反
応の原料、副生したアルコール及び水等を除去すること
は、反応系を減圧蒸留等の公知の精製手段により、容易
に行うことができる。
【0023】上述した方法により、シラノール基を有す
るシラン及びシロキサンの混合物、即ち、(HO)a
iR4-aで示されるシラン及び平均組成式R4-aSiO
a/2で示され、末端がOH基であり、Si原子が通常1
〜15個、特に1〜10個であるシロキサンとの混合物
が得られる。例えば、a=2の場合は、 (HO)2SiR2 HO(SiR2O)nH の混合物が得られる(なお、上記式において、Rは上記
の通りであり、nは1以上、好ましくは1〜15、特に
1〜10である)。
【0024】この場合、本発明によれば、平均重合度が
1を超え3未満、特に2.5以下のシラノール基含有有
機けい素化合物(シランとシロキサンとの混合物)を得
ることができるものである。
【0025】
【実施例】以下、実施例と比較例を示し、本発明を具体
的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるも
のではない。
【0026】〔実施例1〕温度計、撹拌子を備え、窒素
置換した1000mlのフラスコに、ジメトキシジメチ
ルシラン370g(3.08モル)、pH=3.4に調
整した塩酸水110g(6.11モル)を加え、2相系
を形成させ、この2相系混合物を室温下で激しく撹拌し
た。撹拌を開始してから2分後に混合物は均一となっ
た。この混合物を室温下で更に13分間撹拌し、KH2
PO4/Na2HPO4=1/1(重量比)の35%水溶
液を1.0g添加し、pHを6.8に調整し、20分間
撹拌した。50℃/30mmHgの条件で減圧ストリッ
プを行った後、濾過することにより、無色透明で粘性の
ある液体250.1gが得られた。得られたヒドロキシ
基を有するシロキサンの平均重合度を表1に示す。ま
た、25℃で7日間経過後の平均重合度を表1に併記す
る。
【0027】〔実施例2〕KH2PO4/Na2HPO4
1/1(重量比)をNaH2PO4/Na2HPO4=1/
1(重量比)とした以外は実施例1と同様に行った。
【0028】〔実施例3〜8〕表1に記載した条件とし
た以外は実施例1と同様に行った。
【0029】〔比較例1〕(中和剤の添加なし) 温度計、撹拌子を備え、窒素置換した1000mlのフ
ラスコに、ジメトキシジメチルシラン370g(3.0
8モル)、pH=3.4に調整した塩酸水110g
(6.11モル)を加え、2相系を形成させ、この2相
系混合物を室温下で激しく撹拌した。撹拌を開始してか
ら2分後に混合物は均一となった。50℃/30mmH
gの条件で減圧ストリップを行った後、濾過することに
より、無色透明で粘性のある液体240.7gが得られ
た。合成直後の平均重合度及び25℃で7日間経過後の
平均重合度を表2に示す。
【0030】〔比較例2〕(MgO中和) 温度計、撹拌子を備え、窒素置換した1000mlのフ
ラスコに、ジメトキシジメチルシラン370g(3.0
8モル)、pH=3.4に調整した塩酸水110g
(6.11モル)を加え、2相系を形成させ、この2相
系混合物を室温下で激しく撹拌した。撹拌を開始してか
ら2分後に混合物は均一となった。この混合物を室温下
で更に13分間撹拌し、酸化マグネシウム0.0030
gを加え、30分間撹拌し中和した。50℃/30mm
Hgの条件で減圧ストリップを行った後、濾過すること
により、無色透明で粘性のある液体241.1gが得ら
れた。合成直後の平均重合度及び25℃で7日間経過後
の平均重合度を表2に示す。
【0031】〔比較例3〕中和剤としてCa(OH)2
を用いた以外は、比較例2と同様に行った。
【0032】
【表1】
【0033】
【表2】
【0034】本発明の方法によれば、シラノール基を有
する低分子量のオルガノポリシロキサンが容易に得ら
れ、また得られたシラノールの保存安定性も高い。一
方、比較例に示された方法では、シラノール基同士の縮
合反応により、得られたオルガノポリシロキサンの鎖長
が実施例と比較して長くなっており、また経時変化も大
きい。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、平均重合度の低い水酸
基(シラノール基)含有有機けい素化合物を確実に且つ
安価に効率よく製造することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4H049 VN01 VP01 VP02 VP10 VP11 VQ16 VQ78 VQ79 VR22 VR42 VS21 VT03 VT21 VT29 VT32 VT33 VW02 VW33

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1) (R1O)aSiR4-a …(1) (式中、R1及びRは、それぞれ独立して置換又は非置
    換の一価炭化水素基を示す。aは1〜4の整数であ
    る。)で示される少なくとも1種のオルガノオキシシラ
    ンに、pHが1〜5に調整された水を上記オルガノオキ
    シシランのオルガノオキシ基に対して0.5〜3倍モル
    となる量を加え、混合して上記オルガノオキシシランの
    加水分解混合物を形成させた後、リン酸モノアルカリ金
    属塩及び/又はリン酸ジアルカリ金属塩を添加すること
    を特徴とするシラノール基を有する有機けい素化合物の
    製造方法。
  2. 【請求項2】 リン酸モノアルカリ金属塩及び/又はリ
    ン酸ジアルカリ金属塩を系内のpHが5〜9になるよう
    に添加することを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 式(1)のオルガノオキシシランがジオ
    ルガノオキシシランであり、得られる有機けい素化合物
    が下記式で表されることを特徴とする請求項1又は2記
    載の方法。 【化1】 (式中、Rは上記の通りであり、nは1以上の正数であ
    る。)
  4. 【請求項4】 シラノール基を有する有機けい素化合物
    の平均重合度が1を超え3未満である請求項1乃至3の
    いずれか1項記載の方法。
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