JP2000319164A - 浴用剤 - Google Patents

浴用剤

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JP2000319164A
JP2000319164A JP11131949A JP13194999A JP2000319164A JP 2000319164 A JP2000319164 A JP 2000319164A JP 11131949 A JP11131949 A JP 11131949A JP 13194999 A JP13194999 A JP 13194999A JP 2000319164 A JP2000319164 A JP 2000319164A
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Norihiro Tanaka
規弘 田中
Hirotaka Sato
広隆 佐藤
Tetsuro Kamiya
哲朗 神谷
Takeshi Ishikawa
剛 石川
Taiji Wakizaka
泰二 脇坂
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Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 色素、生薬及び酵素の浴用剤成分の安定性及
び浴水中への分散性が改善され、且つ浴水投入時に色素
等の飛散の惧れがない顆粒状浴用剤及びその製造方法を
提供すること。 【解決手段】 本発明の顆粒状浴用剤は、炭酸塩及び酸
からなる群から選ばれる1種以上の成分を含有する浴用
剤原料の造粒物の表面に、色素、生薬及び酵素からなる
群から選ばれる1種以上の浴用剤成分が存在する。ま
た、本発明の顆粒状浴用剤の製造方法は、炭酸塩及び酸
からなる群から選ばれる1種以上の成分を含有する浴用
剤原料を造粒後、色素、生薬及び酵素からなる群から選
ばれる1種以上の浴用剤成分を後添加して造粒物の表面
に付着させる工程を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、色素、生薬及び酵
素の浴用剤成分の安定性及び浴水中への分散性が改善さ
れ、且つ浴水投入時に色素等の飛散の惧れがない顆粒状
浴用剤及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】浴用剤は、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム、炭酸水素ナトリウム、セスキ炭酸ナトリウム等のア
ルカリ剤や、ホウ酸、ケイ酸等の無機酸、クエン酸、フ
マル酸、コハク酸、リンゴ酸、ピロリドンカルボン酸等
の有機酸といった酸剤を主原料に、無機塩、生薬類、油
脂類、アルコール類、界面活性剤、香料、色素等が必要
に応じて配合されている。
【0003】一方、粉末剤、細粒剤、顆粒剤、錠剤、液
剤、乳剤等の剤型とするには、無機塩類や色素、生薬エ
キス及び酵素等を適当な賦形剤等と混合し、更に香料を
加えて製剤化される。例えば、細粒剤や顆粒剤は、主原
料に適当な結合剤や水等を添加し造粒させた後、造粒物
を整粒、分級して粒径を調整することにより製造され
る。これらの造粒は、主原料に結合剤を加えて造粒する
湿式造粒法、主原料を圧縮して造粒する乾式造粒法、主
原料に加熱により溶融する結合剤を加えて加熱して造粒
する加熱造粒法等で行われている。また、錠剤は、無機
塩類や色素、生薬エキス及び酵素等を適当な賦形剤や結
合剤、滑沢剤等と混合した後、直接粉末を圧縮して成形
することにより製造される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の浴用剤では、生
薬エキス等の有効成分や色素が、前記浴用剤成分の炭酸
ナトリウムや炭酸カリウム等の強アルカリ剤やクエン
酸、フマル酸、コハク酸、リンゴ酸等の酸剤と接触する
と、安定性が悪くなり、製品の品質の確保が著しく困難
になるという問題があった。また、浴用剤の浴水中での
溶解時間が長い場合には、有効成分や色素の浴水中への
分散性が悪いという問題があった。これらの問題点を解
決するために、例えば、顆粒剤では、不安定な成分を別
々に造粒し、これらをブレンドする方法(別顆粒方式)
により、錠剤では、接触させたくない成分を別々に打錠
機に投入して二層、三層の多層錠にしたり、また上記成
分を錠剤の中心部に入れた有核錠にすることにより、各
々安定性を確保している。また、粉末剤では、糖類や芒
硝等の賦形剤の割合を増加させることにより、安定性を
確保している。
【0005】しかしながら、多層錠や有核錠にした場合
は、製剤の崩壊性等の調整が困難な場合が多く、浴水投
入時に溶け残り成分が存在して違和感が生じやすい等の
問題があった。また、粉末剤においては、浴水投入時に
浴用剤成分が飛散する場合があり、特に色素等が浴槽外
に飛散した場合には、掃除に手間がかかる等の問題があ
った。
【0006】従って、本発明の目的は、色素、生薬及び
酵素の浴用剤成分の安定性及び浴水中への分散性が改善
され、且つ浴水投入時に色素等の飛散の惧れがない顆粒
状浴用剤及びその製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、色素、生
薬及び酵素の浴用剤成分をアルカリ剤や酸剤と直接接触
させることなく製剤化する方法について検討した結果、
造粒した浴用剤の表面に、上記の浴用剤成分を適当な方
法により付着させることにより、上記目的が達成される
ことを知見した。
【0008】本発明は、炭酸塩及び酸からなる群から選
ばれる1種以上の成分を含有する浴用剤原料の造粒物の
表面に、色素、生薬及び酵素からなる群から選ばれる1
種以上の浴用剤成分が存在する顆粒状浴用剤を提供する
ものである。また、本発明は、上記の本発明の顆粒状浴
用剤の製造方法として、炭酸塩及び酸からなる群から選
ばれる1種以上の成分を含有する浴用剤原料を造粒後、
色素、生薬及び酵素からなる群から選ばれる1種以上の
浴用剤成分を後添加して造粒物の表面に付着させる工程
を有する顆粒状浴用剤の製造方法を提供するものであ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明に用いられる生薬として
は、例えば、ウイキョウ、カミツレ、イチョウ、オウバ
ク、桂皮、紅花、芍薬、ショウキョウ、菖蒲、センキュ
ウ、トウキ、チンピ、ソウジュツ、カノコソウ、ビャク
シ、トウヒ、ハッカ、ブクリョウ、人参等が挙げられ
る。
【0010】本発明に用いられる色素としては、例え
ば、青色1号、青色2号、青色201号、赤色2号、赤
色106号、赤色213号、黄色4号、黄色202号の
1、緑色3号、緑色201号、緑色204号、橙色20
5号等の厚生省令タール色素別表第1及び第2の色素、
リポフラビン、クロロフィル、アンナット、紅花、アン
トラキノン等の食品添加剤として認められている天然色
素等が挙げられる。
【0011】本発明に用いられる酵素としては、例え
ば、プロテアーゼ、リパーゼ等が挙げられる。
【0012】また、本発明における造粒物の形成に用い
られる炭酸塩としては、例えば、炭酸水素ナトリウム、
炭酸ナトリウム、セスキ炭酸ナトリウム、炭酸水素カリ
ウム、炭酸カルシウム、炭酸カリウム、セスキ炭酸カリ
ウム、炭酸水素アンモニウム塩、炭酸アンモニウム塩、
セスキ炭酸アンモニウム塩等が挙げられ、特に、炭酸水
素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭
酸カリウムが好ましい。
【0013】また、本発明における造粒物の形成に用い
られる酸としては、有機酸及び無機酸の何れも使用でき
るが、水溶性で固体のものが好ましい。上記有機酸とし
ては、例えば、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草
酸等の直鎖脂肪酸;シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グ
ルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、フマル酸、マレイ
ン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸等のジカ
ルボン酸;グルタミン酸、アスパラギン酸等の酸性アミ
ノ酸;グリコール酸、乳酸、ヒドロキシアクリル酸、α
−オキシ酪酸、グリセリン酸、タルトロン酸、リンゴ
酸、酒石酸、クエン酸、サリチル酸(o,m,p)、没
食子酸、マンデル酸、トロパ酸、アスコルビン酸、グル
コン酸等のオキシ酸;桂皮酸、安息香酸、フェニル酢
酸、ニコチン酸、カイニン酸、ソルビン酸、ピロリドン
カルボン酸、トリメリット酸、ベンゼンスルホン酸、ト
ルエンスルホン酸、並びにこれらの有機酸の酸性塩等が
挙げられる。上記無機酸としては、例えば、ホウ酸、ケ
イ酸、リン酸、リン酸二水素カリウム、リン酸二水素ナ
トリウム、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、ピロ亜
硫酸ナトリウム(メタ重亜硫酸ナトリウム)、ピロ亜硫
酸カリウム(メタ重亜硫酸カリウム)、酸性ヘキサメタ
リン酸ナトリウム、酸性ヘキサメタリン酸カリウム、酸
性ピロリン酸ナトリウム、酸性ピロリン酸カリウム、ス
ルファミン酸等が挙げられる。これらの酸のうち、特
に、コハク酸、フマル酸等の脂肪族ジカルボン酸、リン
ゴ酸及びこれらの酸性塩が好ましい。
【0014】本発明に用いられる上記浴用剤原料は、上
記炭酸塩又は/及び上記酸を含有する他、この種の浴用
剤組成物に通常配合されている任意成分を含有すること
ができる。このような任意成分としては、例えば、無機
塩類、油脂類、ビタミン類、香料類、硫黄、湯の花、鉱
砂、雲母末、中性白土、いり糠、グリセリン、界面活性
剤、分散剤、結合剤、金属封鎖剤、糖類、その他製剤上
必要な成分等が挙げられる。
【0015】本発明の浴用剤組成物において、上記浴用
剤原料の造粒物の表面に存在する上記色素又は上記生薬
の量は、上記造粒物100重量部に対して、好ましくは
0.0001〜20重量部、より好ましくは0.01〜
10重量部である。また、上記酵素の量は、上記造粒物
100重量部に対して、好ましくは0.001〜20重
量部、より好ましくは0.1〜10重量部である。ま
た、上記浴用剤原料として上記炭酸塩及び上記酸を含む
場合、上記炭酸塩の含有量は、浴用剤原料中、好ましく
は0.1〜90重量%、より好ましくは10〜90重量
%であり、また上記酸の含有量は、浴用剤原料中、好ま
しくは0.1〜90重量%、より好ましくは1〜90重
量%である。また、上記浴用剤原料として上記酸を用い
ない場合の上記炭酸塩の含有量は、浴用剤原料中、好ま
しくは10〜90重量%、より好ましくは40〜90重
量%であり、また上記浴用剤原料として上記炭酸塩を用
いない場合の上記酸の含有量は、浴用剤原料中、好まし
くは1〜90重量%、より好ましくは10〜90重量%
である。
【0016】而して、本発明の浴用剤組成物は、上記炭
酸塩又は/及び上記酸を含有する上記浴用剤原料を常法
により造粒した後、造粒物に上記色素又は/及び上記生
薬又は/及び上記酵素(浴用剤成分)を後添加して造粒
物の表面に付着させることにより製造される。
【0017】造粒物の製造方法としては、前記公知の造
粒法を採用することができる。例えば、細粒剤や顆粒剤
の製法としては前述の通り主原料に適当な結合剤(デキ
ストリン、ぶどう糖、蔗糖、デンプン等の糖類やポリエ
チレングリコール等)や水等を添加し造粒させた後、造
粒物を整粒、分級して粒径を調整する方法がある。更に
細粒剤や顆粒剤を製造する際の造粒法としては、主原料
に上記の適当な結合剤を加えて造粒する湿式造粒法、主
原料を圧縮して造粒する乾式造粒法、主原料に加熱によ
り溶融する結合剤を加えて加熱して造粒する加熱造粒法
が知られており、本発明ではこれらの造粒法を利用でき
る。また、造粒物の成形の方法としては、押し出し造粒
法、転動造粒法、圧縮造粒法等が挙げられる。
【0018】造粒物に浴用剤成分を後添加して造粒物の
表面に付着させる方法としては、後添加する浴用剤成分
が液状物である場合には、該浴用剤成分をそのままか又
は適当な溶剤(精製水、エタノール、プロピレングリコ
ール、ジエチレングリコール、香料等)を加えて希釈
し、造粒物に対して一定量を直接噴霧又は滴下混合する
方法がある。また、この際、造粒物に上記の適当な結合
剤を加えて、造粒物の表面に浴用剤成分が付着しやすく
させてもよい。また、後添加する浴用剤成分が粉体であ
る場合には、該浴用剤成分を上記の適当な溶剤に溶解又
は分散させて、以下上記の方法と同様にして造粒物の表
面に付着させればよい。後添加する浴用剤成分が溶剤に
溶解しない場合には、該浴用剤成分を溶剤中に均一に分
散させながら後添加することが、品質向上の上で好まし
い。また、液状物の投入順は、浴用剤原料の造粒後であ
れば任意である。例えば、後添加する粉体の浴用剤成分
をあらかじめ造粒物に均一に混合しておき、該混合物
に、上記の適当な溶剤又は結合剤を加えた液状物を加え
ることにより、造粒物の表面に浴用剤成分を付着させて
も良い。造粒物に加える上記結合剤の量は、造粒物10
0重量部に対して、好ましくは0.001〜10重量
部、より好ましくは0.01〜1重量部である。また、
上記浴用剤成分を上記溶剤に溶解又は分散させる場合
は、溶解液又は分散液中の上記浴用剤成分の濃度が、1
〜90重量%、特に5〜40重量%となるようにするの
が好ましい。
【0019】造粒物に浴用剤成分を後添加して造粒物の
表面に付着させる工程に用いる混合装置としては、特に
限定されないが、低速型転動混合機が好ましい。これは
回転数100rpmまでのもので、容器回転型のドラム
ミキサー(杉山重工(株)製)、V型ブレンダー(パウ
レックス(株)製)、ダブルコーンミキサー((株)徳
寿工作所製)、及び容器固定型のリボンブレンダー(ホ
ソカワミクロン(株)製)等が挙げられ、その他それら
の複合型が用いられるが、このうちドラムミキサーが特
に好ましい。
【0020】また、浴用剤成分を含んだ液体又はスラリ
ー状の混合物の添加の方法としては、噴霧あるいは複数
のノズルからの分散滴下が、有用成分の分散効果が良く
なるので好ましい。また、浴用剤成分を後添加して造粒
物の表面に付着させる工程は、上記バッチ方式以外に
も、連続型ドラムミキサー、ロータリーキルン等を用い
て、連続工程で行っても良い。
【0021】また、浴用剤成分を後添加した後の製品が
溶剤で湿っていたりする場合には、必要に応じて、乾燥
工程を設けてもよい。また、後添加する浴用剤成分の色
素又は/及び生薬の添加量は、造粒物100重量部に対
して、好ましくは0.0001〜20重量部、より好ま
しくは0.1〜10重量部である。また、後添加する浴
用剤成分の酵素の添加量は、造粒物100重量部に対し
て、好ましくは0.001〜20重量部、より好ましく
は0.1〜10重量部である。
【0022】尚、造粒物の表面に付着させる上記浴用剤
成分としては、生薬や色素や酵素と共に、ビタミン類や
抗炎症薬等の薬効成分、油性成分等の保湿剤を後添加し
ても有効である。
【0023】
【実施例】実施例1 下記〔表1〕に示す組成により、10Kg/バッチのス
ケールで炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム及びフマ
ル酸を所定重量部計りとり、攪拌転動混合機(バーチカ
ルグラニュレータFMVG−25:パウレックス(株)
製)に入れて混合し、混合機内の粉体を昇温した。粉体
の温度が60℃になった時点で、ポリエチレングリコー
ル6000(花王(株)製)を添加して、再度混合し
た。65℃になった時点で解砕羽根を停止させ、20分
間穏やかに攪拌した。次いで、得られた混合物を押し出
し造粒機(ペレッターダブルEXDCS−60:不二パ
ウダル(株)製)により、φ1mmスクリーンを使用し
て押し出し造粒した。得られた押し出し物を冷却した
後、整粒機(パワーミルPO−2:(株)ダルトン製)
にて破砕し、顆粒を成形した。次に、ジエチレングリコ
ールに青色1号を加え攪拌により色素を分散させ、色素
分散液を得た。上記顆粒をV型混合機(VF−20型:
不二パウダル(株)製)に投入し、回転混合させた。そ
こへ前もって調整した色素分散液を混合機中の顆粒にス
プレーにより添加し、添加終了後更に混合し、表面に色
素が付着した本発明の顆粒状浴用剤組成物を得た。
【0024】実施例2 色素分散液を顆粒に滴下混合しながら添加した以外は、
実施例1と同様にして、表面に色素が付着した本発明の
顆粒状浴用剤組成物を得た。
【0025】比較例1 下記〔表1〕に示す組成により、10Kg/バッチのス
ケールで炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、フマル
酸及びジエチレングリコールを混合機に投入し、実施例
1と同様にして顆粒を成形した。上記顆粒に青色1号を
粉末の状態で添加し混合し、顆粒状浴用剤組成物を得
た。
【0026】比較例2 下記〔表1〕に示す組成により、10Kg/バッチのス
ケールで炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、フマル
酸及び青色1号を混合機に投入し、実施例1と同様にし
て顆粒を成形した。上記顆粒にジエチレングリコールを
実施例1と同様の方法で添加し混合し、顆粒状浴用剤組
成物を得た。
【0027】
【表1】
【0028】(色素安定性試験)実施例1及び2並びに
比較例1及び2の顆粒状浴用剤組成物をそれぞれ、アル
ミニウム製ピローに入れ加速保存試験(50℃)を行
い、色素(青色1号)の安定性を30日目まで経日的に
評価した。色素の安定性は最大吸収波長(青色1号:6
30nm)での吸光度を測定し、保存前の製品中の色素
量に対する保存後の製品中の色素量を百分率で示した。
その結果を下記〔表2〕に示した。
【0029】
【表2】
【0030】(色素の浴水中への溶解性試験)実施例1
及び2並びに比較例1及び2の顆粒状浴用剤組成物の各
30gを40℃、150リットルの浴水に投入し、下記
〜の項目について3名のパネラーに評価させた。そ
の結果を下記〔表3〕に示した。 評価項目:色素の拡がり効果(感覚)(3段階評価) 3:かなり速い,2:ふつう,1:拡がりはない 肉眼的に色素が浴槽全体に拡がり終わるまでの時間
(秒) 浴水投入時の色素の飛散(3段階評価) 3:かなり飛散,2:やや飛散,1:飛散はない
【0031】
【表3】
【0032】上記の〔表2〕及び〔表3〕に示す結果か
ら次のことが明らかである。実施例1及び2の本発明の
浴用剤組成物は何れも、安定性及び溶解性(分散性)が
極めて良好であり、且つ浴水投入時の色素の飛散がない
ものである。これに対し、比較例1の浴用剤組成物は、
安定性及び溶解性は良好であるが、浴水投入時に色素が
飛散し易いものである。また、比較例2の浴用剤組成物
は、安定性及び溶解性が極めて悪いものである。
【0033】実施例3〜6 下記〔表4〕に示す組成により、10Kg/バッチのス
ケールで炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、フマル
酸及びポリエチレングリコール6000を混合機に投入
し、実施例1と同様にして顆粒を成形した。次に、実施
例3及び4においては、カミツレエキス及びオウバクエ
キスは10容量部のエタノール中に分散させ、上記顆粒
に対して噴霧し、乾燥してエタノールを除去した後、ジ
エチレングリコールと香料の混和液に青色1号を加え、
攪拌により色素を分散させた。得られた色素分散液を上
記顆粒に混合しながらスプレー方式で添加し、表面に生
薬エキス及び色素が付着した本発明の顆粒状浴用剤組成
物をそれぞれ得た。実施例5及び6においては、青色1
号は香料に加え、攪拌により色素を分散させた。得られ
た色素分散液を上記顆粒に混合しながらスプレー方式で
添加し、表面に色素が付着した本発明の顆粒状浴用剤組
成物をそれぞれ得た。
【0034】比較例3〜5 下記〔表5〕に示す組成により、カミツレエキス及びオ
ウバクエキスを10容量部のエタノール中に分散させ、
乾燥してエタノールを除去した後、青色1号、炭酸ナト
リウム、炭酸水素ナトリウム、フマル酸、ポリエチレン
グリコール6000、ジエチレングリコールと共に混合
機に投入し、実施例1と同様に顆粒を成形し、顆粒状浴
用剤組成物をそれぞれ得た。賦香は顆粒に対して行っ
た。
【0035】実施例7〜10 下記〔表6〕に示す組成により、実施例1と同様の方法
により本発明の顆粒状浴用剤組成物を得た。但し、プロ
テアーゼK(花王(株)製)は、香料中に色素と共に分
散し、顆粒に滴下混合しながら添加した。
【0036】比較例6〜9 下記〔表7〕に示す組成により、比較例2と同様の方法
により顆粒状浴用剤組成物を得た。
【0037】(安定性試験)実施例3〜9並びに比較例
3〜5及び比較例7〜9の浴用剤組成物を30gづつ、
アルミピロー包装し、50℃の条件下で30日間保存し
た後、各浴用剤組成物の外観及び匂いを評価した。その
結果を下記〔表8〕に示した。下記〔表8〕に示す結果
から明らかなように、本発明の方法によれば、安定な品
質を確保できることが分かった。また、本発明の方法に
よれば、後添加する浴用剤成分を溶解させる溶剤として
は、ジエチレングリコールやエタノール以外に香料等を
直接用いることができる。
【0038】(酵素保存安定性試験)実施例7及び比較
例6の顆粒状浴用剤組成物をそれぞれ、アルミニウム製
ピローに入れ加速保存試験(50℃)を行い、酵素の安
定性を30日目まで経日的に評価した。酵素活性は、常
法に従い、カゼイン分解能を指標に力価を求め、保存前
の製品中の酵素の力価に対する保存後の製品中の酵素の
力価を百分率で示した。その結果を下記〔表9〕に示し
た。
【0039】
【表4】
【0040】
【表5】
【0041】
【表6】
【0042】
【表7】
【0043】
【表8】
【0044】
【表9】
【0045】実施例11〜19 実施例5と同じ処方により、実施例1と同様にして顆粒
を大量に成形した。また、実施例5と同様に青色1号を
香料に加え、攪拌により色素を分散させ、色素分散液を
得た。上記顆粒に上記色素分散液を添加して混合する混
合装置としてドラムミキサー(杉山重工(株)製)を用
い、下記の〔表10〕及び〔表11〕に示す混合条件に
より表面に色素が付着した本発明の顆粒状浴用剤組成物
をそれぞれ得た。
【0046】(混合効果の評価試験)実施例11〜19
の顆粒状浴用剤組成物について、色素の均一性(色素
の標準偏差)並びに混合中の衝撃による添加した色素の
剥がれ落ちの程度として微粉発生量〔微粉割合(微粉
量の増減)及び微粉中の色素濃度として表す〕を測定
した。その結果を下記の〔表10〕及び〔表11〕に示
した。下記の〔表10〕及び〔表11〕に示す結果から
明らかなように、本発明の方法によれば、色素が均一に
分散して付着していることが確認できた。尚、実施例1
1〜19の顆粒状浴用剤組成物に関して、安定性と溶解
性を確認したところ、何れも良好な結果が得られた。ま
た、上記の、及びの測定方法は、次の通りであ
る。 色素の標準偏差(色素SD):顆粒状浴用剤組成物を
100重量部とした場合に、色素として0.03重量部
必要であるが、それを基準として混合終了時の混合機中
の任意の3点を採取して色素量を測定して、その標準偏
差が0.003%以下であれば混合機内で均一に混合さ
れているとし、0.003%を超える場合は不均一であ
るとして不可とした。 微粉割合:JIS Z 8801に規定された標準ふ
るいによる方法で測定し、ふるい目開きが710μmの
通過量を百分率で表した。 色素濃度:色素の定量は最大吸収波長(青色1号;6
30nm)での吸光度を測定し、微粉中の色素量を百分
率で表した。
【0047】
【表10】
【0048】
【表11】
【0049】
【発明の効果】本発明の顆粒状浴用剤は、色素、生薬及
び酵素の浴用剤成分の安定性及び浴水中への分散性が改
善され、且つ浴水投入時に色素等の飛散の惧れがないも
のである(請求項1)。また、本発明の顆粒状浴用剤の
製造方法によれば、上記の効果を奏する本発明の顆粒状
浴用剤が得られる(請求項2及び3)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 神谷 哲朗 東京都墨田区文花2−1−3 花王株式会 社研究所内 (72)発明者 石川 剛 和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社研 究所内 (72)発明者 脇坂 泰二 和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社研 究所内 Fターム(参考) 4C083 AA112 AB311 AB312 AC112 AC292 AC792 AD042 AD471 AD472 CC25 DD16 EE01 EE05 FF05 4G004 BA01 HA03 HA04

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭酸塩及び酸からなる群から選ばれる1
    種以上の成分を含有する浴用剤原料の造粒物の表面に、
    色素、生薬及び酵素からなる群から選ばれる1種以上の
    浴用剤成分が存在する顆粒状浴用剤。
  2. 【請求項2】 炭酸塩及び酸からなる群から選ばれる1
    種以上の成分を含有する浴用剤原料を造粒後、色素、生
    薬及び酵素からなる群から選ばれる1種以上の浴用剤成
    分を後添加して造粒物の表面に付着させる工程を有する
    顆粒状浴用剤の製造方法。
  3. 【請求項3】 浴用剤成分の後添加の方法として、低速
    型転動混合機を利用する請求項2記載の顆粒状浴用剤の
    製造方法。
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