JP2000319151A - 口腔用組成物 - Google Patents

口腔用組成物

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JP2000319151A
JP2000319151A JP11134224A JP13422499A JP2000319151A JP 2000319151 A JP2000319151 A JP 2000319151A JP 11134224 A JP11134224 A JP 11134224A JP 13422499 A JP13422499 A JP 13422499A JP 2000319151 A JP2000319151 A JP 2000319151A
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vinylpyrrolidone
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oral cavity
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JP11134224A
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Keiji Ishiguro
敬二 石黒
Takayuki Oniki
隆行 鬼木
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Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 舌苔の付着抑制効果にすぐれた口腔用組成物
を提供する。 【解決手段】 メチルポリシロキサン及び/又はメチル
フェニルポリシロキサンからなる液滴粒子をN−ビニル
ピロリドン系重合体で被覆して形成したカプセルを含有
することを特徴とする口腔用組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、舌苔付着抑制効果
の高い口腔用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、歯磨等の口腔用組成物に口臭防止
効果を付与するために、ローズマリー等の植物抽出物、
グルコン酸銅、クエン酸銅等の銅化合物等を配合するこ
とが知られている(特開昭59−5110号、特開平1
−168610号公報)。また、口腔内の殺菌等の目的
で口腔用組成物にトリクロサン等の非カチオン性抗菌剤
を配合すること(特開昭60−239409、特開昭6
3−258404)が提案されている。しかしながら、
上記口臭予防効果を有する成分を用いても生理的口臭の
主原因である舌苔がある限り、口臭防止効果の持続性に
欠けることから、口腔清掃により舌苔を取り除いた後、
化学的に舌苔の付着を抑制する口腔用組成物の開発が望
まれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、舌苔の付着
抑制効果にすぐれた口腔用組成物を提供することをその
課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、メチルポリシロキ
サン及び/又はメチルフェニルポリシロキサンからなる
液滴粒子をN−ビニルピロリドン系重合体で被覆して形
成したカプセルを用いることにより、その課題を解決し
得ることを見出し、本発明を完成するに至った。即ち、
本発明によれば、メチルポリシロキサン及び/又はメチ
ルフェニルポリシロキサンからなる液滴粒子をN−ビニ
ルピロリドン系重合体で被覆して形成したカプセルを含
有することを特徴とする口腔用組成物が提供される。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明で用いるカプセルにおい
て、その芯材はメチルポリシロキサン及び/又はメチル
フェニルポリシロキサンからなる液滴粒子からなる。こ
のメチルポリシロキサン及びメチルフェニルポリシロキ
サン(以下、単にシリコーン油とも言う)は、従来公知
の物質であり、一般にシリコーン油として取り扱われて
いる物質で、従来より消泡剤として工業的に用いられて
きた物質である。
【0006】口腔用組成物成分としてシリコーン油を歯
垢生成阻止剤として用いた報告(特開昭55−5000
32)もあるが、シリコーン油は水に不溶性のものであ
るため、歯磨剤や洗口剤等の水系の組成物に配合すると
きには、界面活性剤を用いて可溶化又は乳化することが
必要であり、その結果、シリコーン油の撥水性が損なわ
れる等の不都合を生じる。また、シリコーン油を寒天や
ゼラチンでマイクロカプセル化して、口腔用組成物に配
合することは知られている(特開昭55−10030
9、特公昭62−29414、特開平8−16981
1、特開平8−169812、特開平8−16981
3、特開平9−227348、特開平9−241139
等)。しかしながら、これらのマイクロカプセルは、そ
の舌苔付着抑制効果の点では未だ不十分なものである。
これに対し、本発明で用いるカプセルは、高い舌苔付着
抑制効果を示す。
【0007】本発明でシリコーン油液滴粒子の被覆材と
して用いるN−ビニルピロリドン系重合体には、N−ビ
ニルピロリドン単独重合体の他、その水溶性共重合体が
包含される。この場合の共重合体としては、N−ビニル
ピロリドンに対して、共重合モノマー成分として、N,
N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸エステル等の水
溶性ビニルモノマーを共重合体させたものが挙げられ
る。本発明では、N−ビニルピロリドンとN,N−ジメ
チルアミノエチルメタクリル酸エステルとの共重合体を
好ましく使用することができるが、この場合の共重合体
において、そのN,N−ジメチルアミノエチルメタクリ
ル酸エステル成分は、ジエチル硫酸等のアルキル化剤で
完全又は部分的にN−アルキル化し、N−カチオン化物
形態に形成するのが好ましい。本発明で用いるカプセル
は、従来公知の方法に従って調製することができるが、
このカプセルは、従来公知の物質であり、市販品、例え
ば、アイエスピー社製のPVP/Si−10や、ガフカ
ットHSi等の商品名で市販されているものを用いるこ
とができる。
【0008】本発明で用いるカプセルにおいて、そのN
−ビニルピロリドン系重合体とシリコーン油との割合
は、重量比で、99:1〜50:50、好ましくは9
5:5〜80:20である。そのカプセルの平均粒径
は、1〜50μm、好ましくは10〜30μmである。
【0009】口腔用組成物に対するカプセルの配合割合
は、0.001〜10重量%、好ましくは0.01〜5
重量%である。その配合量が少なすぎると、満足のいく
舌苔付着抑制効果が発揮できない場合あり、多すぎる
と、口腔用組成物の使用感や味が悪くなる場合がある。
【0010】本発明に係る口腔用組成物は、練歯磨、潤
製歯磨、液状歯磨、洗口剤、口中清涼剤としてあるいは
その調製用ベース組成物として適用されるが、その種類
に応じ、その他の成分として各種研磨剤、界面活性剤、
甘味料、香料、着色剤、防腐剤、有効成分などを配合で
きる。これらは、いずれの場合も従来使用されている成
分を常量で用いることができる。
【0011】研磨剤としては、沈降性シリカ、シリカゲ
ル、アルミノシリケート、ジルコノシリケート等のシリ
カ系研磨剤、第2リン酸カルシウム・2水和物及び無水
物、ピロリン酸カルシウム、炭酸カルシウム、水酸化ア
ルミニウム、アルミナ、炭酸マグネシウム、第3リン酸
マグネシウム、不溶性メタリン酸ナトリウム、不溶性メ
タリン酸カリウム、酸化チタン、ゼオライト、ケイ酸ア
ルミニウム、ケイ酸ジルコニウム、合成樹脂系研磨剤等
が挙げられる。
【0012】粘稠剤としては、グリセリン、ソルビトー
ル、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール等
が挙げられる。
【0013】粘結剤としては、カラギーナン、ヒドロキ
シエイルセルロースナトリウム、アルギン酸ナトリウ
ム、アルギン酸プロピレングリコールエステル、キサン
タンガム、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸ナトリウ
ム、タラガム、グアガム、ローカストビーンガム、ヒド
ロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロー
ス、メチルセルロース、ジェランガム、ゼラチン、カー
ドラン、アラビアガム、寒天、ペクチン、ポリビニルア
ルコール、ポリビニルピロリドン、プルラン等が挙げら
れる。
【0014】界面活性剤としては、アニオン性界面活性
剤、カチオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤等を
配合し、具体的にはラウリル硫酸ナトリウム、α−オレ
フィンスルホン酸ナトリウム、N−アシルグルタメー
ト、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロ
キシエチルイミダゾリニウムベタイン、N−アシルタウ
レート、ショ糖脂肪酸エステル、アルキロールアマイ
ド、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリグリセリン
脂肪酸エステル、プルロニック、ポリオキシエチレンソ
ルビタンモノステアレート等が挙げられる。
【0015】甘味剤としては、サッカリンナトリウム、
ステビオサイド、ステビアエキス、パラメトキシシンナ
ミックアルデヒド、ネオヘスペリジルヒドロカルコン、
ペリラルチン等が挙げられる。香料としては1−メント
ール、カルボン、アネトール、リモネン等のテルペン類
又はその誘導体等が挙げられる。着色剤としては、青色
1号、黄色4号、二酸化チタン等が挙げられる。
【0016】また、有効成分としては、クロルヘキシジ
ン、ベンゼトニウムクロライド、ベンザルコニウムクロ
ライド、セチルピリジニウムクロライド、デカニウムク
ロライドなどの陽イオン性殺菌剤、トリクロサン、ヒノ
キチオール、ビオゾールなどのフェノール性化合物、デ
キストラナーゼ、ムタナーゼ、リゾチームアミラーゼ、
プロテアーゼ、溶菌酵素、スーパーオキシドジスムター
ゼ等の酵素、ビタミンE、ビタミンC等のビタミン類、
モノフルオロリン酸ナトリウム、モノフルオロリン酸カ
ルムなどのアルカリ金属モノフルオロリン酸塩、フッ化
ナトリウム、フッ化第1スズなどのフッ化物、トラネキ
サム酸、イプシロンアミノカプロン酸、アルミニウムク
ロルヒドロキシアラントイン、ジヒドロコレステロー
ル、グリチルリチン酸、グリチルレチン酸、ビサボロー
ル、グリセロフォスフェート、クロロフィル、塩化ナト
リウム、水溶性無機リン酸化合物などの公知の有効成分
を1種又は2種以上配合しうる。
【0017】なお、前記成分の配合量は、本発明の効果
を妨げない範囲で通常量とすることができる。
【0018】
【発明の効果】本発明の口腔用組成物は、高い舌苔付着
抑制効果を有し、商品価値の高いものである。
【0019】
【実施例】以下、実施例を示して本発明を具体的に説明
するが、本発明は以下の実施例に制限されるものではな
い。なお、各例中の%はいずれも重量%を示す。
【0020】実施例1〜2、比較例1〜2 下記歯磨材処方の組成物を作り、その組成物の舌苔抑制
効果を、以下に示す試験法にて評価した。その結果を表
1に示す。 (試験法)口腔内に、疾患のない成人5人を被験者と
し、3日間口腔清掃を中止した後、組成物サンプルで3
分間歯磨きを1日3回3日間行う。その後、各々の舌苔
付着の程度を下記の評価方法に従い比較した。
【0021】
【数1】 歯磨剤処方 ガフカットHSi 表1に示す量 メチルポリシロキサン 表1に示す量 無水ケイ酸 25% ソルビット 30 ラウリル硫酸ナトリウム 2 香料 1 精製水 残 計 100%
【0022】
【表1】
【0023】前記ガフカットHsi(Gafquat
HSi)は、ISP社製の市販カプセルで、メチルポリ
シロキサンを芯材とし、その周壁材として、N−ビニル
ピロリドンとN,N−ジメチルアミノエチルメタクリル
酸エステルとの共重合体のそのジメチルアミノ基をジメ
チル硫酸により第四級塩化したものである。その粒径範
囲は1〜50μmであり、周壁材と芯材との重量比は
9:1である。
【0024】実施例3〜10 表2に示す成分組成(wt%)の歯磨組成物を調製し
た。
【0025】
【表2】
【0026】表2に示したPVP/Si−10は、IS
P社製の市販カプセルで、メチルポリシロキサンを芯材
とし、N−ビニルピロリドン単独重合体を周壁材とする
カプセルである。その粒径範囲は1〜50μmで、周壁
材と芯材との重量比は9:1である。
フロントページの続き Fターム(参考) 4C083 AB172 AB222 AB242 AB292 AB472 AC122 AC132 AC472 AC622 AC782 AC812 AC862 AD042 AD071 AD092 AD151 AD152 AD272 AD352 CC41 EE34

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メチルポリシロキサン及び/又はメチル
    フェニルポリシロキサンからなる液滴粒子をN−ビニル
    ピロリドン系重合体で被覆して形成したカプセルを含有
    することを特徴とする口腔用組成物。
  2. 【請求項2】 該N−ビニルピロリドン系重合体が、N
    −ビニルピロリドン単独重合体からなるか又はN−ビニ
    ルピロリドンとN,N−ジメチルアミノエチルメタクリ
    ル酸エステルとの共重合体のN−カチオン化物である請
    求項1の口腔用組成物。
JP11134224A 1999-05-14 1999-05-14 口腔用組成物 Pending JP2000319151A (ja)

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