JP2007161657A - 歯磨組成物 - Google Patents

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JP2007161657A JP2005361275A JP2005361275A JP2007161657A JP 2007161657 A JP2007161657 A JP 2007161657A JP 2005361275 A JP2005361275 A JP 2005361275A JP 2005361275 A JP2005361275 A JP 2005361275A JP 2007161657 A JP2007161657 A JP 2007161657A
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浩市 菅原
Chiharu Kitagawa
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Abstract

【解決手段】(A)水溶性ピロリン酸塩を0.3〜1.5質量%、(B)ラウリル硫酸塩を0.3〜1.5質量%、及び、(C)20℃での2%水溶液の動粘度が1000mm2/s以上であるヒドロキシプロピルメチルセルロースを配合したことを特徴とする歯磨組成物。
【効果】本発明の歯磨組成物は、歯磨使用時又は使用後の口腔内の違和感がなく、使用感が良好で、泡立ち性も良好であり、かつ高い歯牙の汚れ除去効果を有する。
【選択図】なし

Description

本発明は、泡立ち性に優れ、使用感がよく、優れた歯牙の汚れ除去効果を有する歯磨組成物に関する。
従来から歯牙の汚れ除去のために歯磨剤がもっぱら使用されている。歯磨剤の汚れ除去は、旧来、配合される研磨剤による物理的方法で行われていた。しかし、この方法は歯牙の磨耗がわずかではあるが生じることから、化学的な除去方法の探索がなされてきた。
そのなかで、近年、水溶性ポリリン酸塩、特にピロリン酸塩による歯牙汚れの剥離効果が認められ、歯牙汚れ除去剤として歯磨組成物に配合されるようになった。この方法では、ポリリン酸塩は汚れの剥離に効果が高いが、それを確実に除去するためには、従来から発泡剤として歯磨剤に配合されているアニオン性界面活性剤、特にラウリル硫酸塩を併用することが必要であり、これらを組み合わせて配合することにより、より低研磨の歯磨剤においても高い汚れ除去力を得ることができることが知られている(特許文献1,2参照)。
これらピロリン酸塩、ラウリル硫酸塩は、歯磨組成物中の配合量を多くすれば高い効果は得られるものの、歯磨剤使用時の口腔内の違和感が増大し、使用感が悪化するため、多量に含有させることは好ましくない。しかし、配合量を少なくすると、汚れ除去効果が十分に得られなかったり、発泡性(泡立ち性)が低下したりするという課題があった。歯磨剤の発泡性は、歯磨剤を使用するときに使用感を向上させる上で非常に大切な要素である。そのため、十分な汚れ除去効果と良好な発泡性が得られる歯磨剤を得る技術の検討がなされているが(特許文献3参照)、両特性を十分満足できる技術は確保できていないのが現状であった。
このように、水溶性ピロリン酸塩とラウリル硫酸塩を配合した歯磨剤は、低研磨性で高い歯牙の汚れ除去効果はあるものの、使用感や泡立ちの点ではいずれも課題があり、未だ十分なものとはいえず、この課題を克服した、優れた泡立ち性及び使用感と歯牙の汚れ除去効果とを兼ね備えた歯磨組成物の開発が望まれている。
特開平9−175966号公報 特開平10−182389号公報 特開2004−175766号公報
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、使用感及び泡立ちが良好であり、かつ高い歯牙の汚れ除去効果を有する歯磨組成物を提供することを目的とする。
本発明者は、上記目的を達成するため鋭意研究を重ねた結果、使用感が良好でかつ歯牙の汚れ除去効果を得るために汚れ除去成分である水溶性ピロリン酸塩とラウリル硫酸塩の配合量を特定範囲に選定し、かつ、良好な泡立ち性を得るために従来技術で以前から検討されていたアニオン、ノニオンあるいは両性の界面活性剤ではなく、歯磨組成物において通常、増粘剤として使用される水溶性高分子化合物の一つであるヒドロキシプロピルメチルセルロースを配合することにより、意外にも、泡立ち性が顕著に改善されると共に歯牙の汚れ除去効果が増強され、使用感及び泡立ちが良好であり、かつ高い歯牙の汚れ除去効果を有する歯磨組成物が得られることを知見し、本発明をなすに至ったものである。
従って、本発明は、(A)水溶性ピロリン酸塩を0.3〜1.5質量%、(B)ラウリル硫酸塩を0.3〜1.5質量%、及び、(C)20℃での2%水溶液の動粘度が1000mm2/s以上であるヒドロキシプロピルメチルセルロースを配合したことを特徴とする歯磨組成物を提供する。
本発明の歯磨組成物は、歯磨使用時又は使用後の口腔内の違和感がなく、使用感が良好で、泡立ち性も良好であり、かつ高い歯牙の汚れ除去効果を有し、低研磨性であっても高い汚れ除去効果を発揮する。
以下、本発明につき更に詳細に説明すると、本発明の歯磨組成物は、練歯磨、液状歯磨、潤製歯磨等に調製できるもので、(A)水溶性ピロリン酸塩、(B)ラウリル硫酸塩、(C)ヒドロキシプロピルメチルセルロースを含有する。
水溶性ピロリン酸塩は、化学式M4・P27で表され、リン酸の脱水縮合したものであり、式中、Mは水素イオン又はアルカリ金属イオンである。このような水溶性ピロリン酸塩として具体的には、ピロリン酸4ナトリウム、ピロリン酸2水素2ナトリウム、ピロリン酸2ナトリウム2カリウム、ピロリン酸4カリウム等が挙げられるが、効果の面からピロリン酸4ナトリウム(大平化学(株)製、日本化学工業(株)製等)が最も好ましい。
水溶性ピロリン酸塩の配合量は、組成物全体の0.3〜1.5%(質量%、以下同様。)であり、特に0.5〜1.0%が好ましい。0.3%未満であると、歯牙の汚れ除去効果が十分に発揮されず、1.5%を超えると歯磨使用時に口腔内で違和感が生じたり、泡立ち性が低下して使用感が悪化したりする場合がある。
ラウリル硫酸塩は、高級脂肪酸より合成された平均アルキル鎖長が炭素数12であるラウリル硫酸のアルカリ金属、アンモニウムなどの塩である、アニオン性界面活性剤である。具体的には、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム、ラウリル硫酸アンモニウム等が挙げられるが、歯磨組成物への配合のしやすさ、歯磨製剤の長期保存安定性への影響が少ないことから、ラウリル硫酸ナトリウム(日光ケミカルズ(株)製、東邦化学工業(株)製、第一製薬(株)製等)が最も好ましい。
ラウリル硫酸塩の配合量は、組成物全体の0.3〜1.5%であり、特に0.5〜1.0%が好ましく、1.5%を超えると、歯磨使用時に口腔内で違和感が生じ、使用感が悪化したりする。また、0.3%未満であると歯牙の汚れ除去効果が発揮されない。
ヒドロキシプロピルメチルセルロースは、水不溶性のセルロースに含まれる水酸基の水素原子の一部をメチル基及びヒドロキシプロピル基で置換することにより、水溶性のセルロースエーテルにしたものである。本発明では、水溶性高分子化合物の中でも特に特定動粘度のヒドロキシプロピルメチルセルロースを使用し、上記成分と併用することによって、上記したような本発明の効果が得られるものである。なお、セルロースをエーテル化して水溶性にしたものとしては、他にヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース等があるが、これらをヒドロキシプロピルメチルセルロースの代わりに配合しても、ヒドロキシプロピルメチルセルロースのような泡立ち改善の効果は認められない。また、カラギーナン、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキエチルセルロースナトリウム、アルギン酸ナトリウム、キサンタンガム、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン等の歯磨剤に使用される水溶性高分子化合物についても、やはりヒドロキシプロピルメチルセルロースのような泡立ち改善の効果は認められない。
ヒドロキシプロピルメチルセルロースは、置換度及び粘度(重合度)により様々な種類が存在する。粘度は歯磨の泡立ち性、汚れ除去力への影響が大きい。本発明において、ヒドロキシプロピルメチルセルロースの粘度は、20℃での2%水溶液の動粘度をウベローデ型粘度計で測定した値が1000mm2/s以上、好ましくは3000mm2/s以上であることで、泡立ち性、汚れ除去力の向上効果が発揮されるもので、1000mm2/sより低いと配合効果が発揮されない。また、ヒドロキシプロピルメチルセルロースの動粘度の上限値は、50000mm2/s以下、特に20000mm2/s以下であることが好ましく、動粘度が50000mm2/sを超えると粘度が高すぎて歯磨組成物に配合できなかったり、歯磨を容器から出しにくくなったり、更には泡立ち性が逆に悪くなったりする場合がある。
また、ヒドロキシプロピルメチルセルロースの置換度については、例えば日本薬局方ではメチル基及びヒドロキシプロピル基の置換度によりヒドロキシプロピルメチルセルロース2208、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2906、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2910の3種類に分類されているが、本発明においては、これら置換度による泡立ち性、汚れ除去力への影響は見られず、いずれのものを使用してもよい。
本発明において、ヒドロキシプロピルメチルセルロースとしては、20℃での2%水溶液の動粘度が1500mm2/sのもの(例えば、信越化学工業(株)製、メトローズ65SH−1500)、4000mm2/sのもの(例えば、信越化学工業(株)製、メトローズ60SH−4000、90SH−4000)、15000mm2/sのもの(例えば、信越化学工業(株)製、メトローズ90SH−15000)等が好適に使用できる。
ヒドロキシプロピルメチルセルロースの配合量は、組成物全体の0.05〜5.0%が好ましく、更に0.2〜3.0%であることが好ましい。配合量が5.0%を超えると、歯磨組成物の粘性が高くなり歯磨組成物を容器から出しにくくなったり、口腔内の違和感が悪化したり、更には、泡立ち性が逆に悪くなる場合がある。また、0.05%未満であると泡立ち性、汚れ除去力の向上効果が発揮されない場合がある。
本発明の歯磨組成物は、その他の任意成分として、通常歯磨組成物に使用されている各種成分を配合することができるが、剤形によって必要とする成分及びその配合量が異なるので、その成分及び配合量の選択は本発明の効果を妨げない範囲で行うことが好ましい。任意成分としては、例えば研磨剤、発泡剤、粘稠剤、増粘剤、甘味剤、防腐剤、香料、各種有効成分等が挙げられ、これら成分を水と混和し、常法に従って製造することができる。
研磨剤としては、第2リン酸カルシウム(2水和物あるいは無水物)、第1リン酸カルシウム、第3リン酸カルシウム、ピロリン酸カルシウム、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、アルミナ、炭酸マグネシウム、第3リン酸マグネシウム、不溶性メタリン酸ナトリウム、不溶性メタリン酸カリウム、酸化チタン、ゼオライト、シリカ系研磨剤である無水ケイ酸、含水ケイ酸、ケイ酸チタニウム、ケイ酸ジルコニウム、及び合成樹脂系研磨剤等の1種又は2種以上を使用できるが、効果の面からシリカ系の研磨剤(イネオス社製、ローディア社製、ヒューバー社製、富士シリシア化学(株)製等)が最も好ましく、その配合量は、通常1〜80%がよく、好ましくは5〜50%、更には10〜30%が好ましい。
発泡剤としては、ラウリル硫酸塩以外のアニオン性、非イオン又は両性界面活性剤を単独で又は2種以上を併用することが可能である。ラウリル硫酸塩以外のアニオン性界面活性剤としては、ミリスチル硫酸ナトリウム、N−ラウロイルザルコシン酸ナトリウム、N−ミリストイルザルコシン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、水素添加ココナッツ脂肪酸モノグリセリドモノ硫酸ナトリウム、ラウリルスルホ酢酸ナトリウム、α−オレフィンスルホン酸ナトリウム、N−パルミトイルグルタルミン酸ナトリウム等のN−アシルグルタメート、N−メチル−N−アシルタウリンナトリウム等のN−アシルタウレート等が挙げられる。なお、使用感の面からアニオン性界面活性剤を必要以上に添加することは好ましくないので、添加する場合は、本発明の効果を妨げない範囲で、使用感を損ねない量であることを十分に確認する必要がある。
非イオン界面活性剤としては、ショ糖脂肪酸エステル、マルトース脂肪酸エステル等のショ糖脂肪酸エステル、マルチトール脂肪酸エステル、ラクトール脂肪酸エステル等の糖アルコール脂肪酸エステル、アルキロールアマイド、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート等のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等のポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ラウリル酸モノ又はジエタノールアミド等の脂肪酸ジエタノールアミド、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン高級アルコールエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステルあるいはプルロニック等挙げられる。
また、両性界面活性剤としては、酢酸ベタイン型、イミダゾリンベタイン型、硫酸エステル型、スルホン酸型、リン酸エステル型のものを用いることができるが、使用感を損ねないという点からイミダゾリンベタイン型が好ましく、具体的には、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリウムベタイン、N−ヤシ油脂肪酸アシル−N−カルボキシメチトキシエチル−N−カルボキシメチルエチレンジアミン二ナトリウム等が挙げられる。
上記発泡剤の配合量は、通常、組成物全体の0.1〜5.0%がよく、特に0.2〜3.0%、とりわけ0.5〜2.0%が好ましい。
粘稠剤としては、ポリエチレングリコール200〜6000、エチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリンや、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、ラクトール等の糖アルコール及びその水溶解物などの1種又は2種以上を使用でき、その配合量は、通常、組成物全体の1〜90%がよく、好ましくは5〜70%、更には10〜50%が好ましい。
増粘剤としては、上記ヒドロキシプロピルメチルセルロース以外のもの、例えばカラギーナン、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキエチルセルロースナトリウム、アルギン酸ナトリウム、キサンタンガム、トラガントガム、カラヤガム、アラビヤガム、ローカストビーンガム、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマー、ポリビニルピロリドン、カーボポール、シリカゲル、アルミニウムシリカゲル、ビーガム、ラポナイト等の1種又は2種以上を本発明の効果を妨げない範囲で使用でき、その配合量は、通常、組成物全体の0.1〜5.0%がよく、好ましくは0.2〜3.0%、更には0.5〜2.0%が好ましい。
香料としては、メントール、アネトール、カルボン、オイゲノール、リモネン、n−デシルアルコール、シトロネロール、α−テレピネオール、シトロネリルアセテート、シネオール、リナロール、エチルリナロール、ワニリン、チモール、スペアミント油、ペパーミント油、レモン油、オレンジ油、セージ油、ローズマリー油、桂皮油、ピメント油、桂葉油、シソ油、冬緑油、丁字油あるいはユーカリ油、その他天然植物の抽出物等の1種を単独で又は2種以上を組み合わせて混合したものを使用でき、その配合量は、通常、組成物全体の0〜5.0%がよく、好ましくは0.1〜3.0%、更には0.5〜2.0%が好ましい。なお、メントールは、単独で清涼剤として香料とは別に使用されることがある。
本発明の組成物には、これらの成分以外にも薬効成分あるいは有効成分として、デキストラナーゼ、アミラーゼ、プロテナーゼ、ムタナーゼ等の酵素、モノフルオロリン酸ナトリウム等のアルカリ金属モノフルオロフォスフェート、フッ化ナトリウム、フッ化第1スズ等のフッ化物、トラムキサム酸、イプシロンアミノカプロン酸、アルミニウムクロルヒドロキシアラントイン、アズレン、グリチルリチン酸塩、グリチルレチン酸、塩化ナトリウム、ビタミン類等の抗炎症剤、銅クロロフィル、グルコン酸銅、セチルピリジウムクロライド、塩化ベンザルコニウム、トリクロサン、ヒノキチオール、塩化リゾチーム等の殺菌剤、ポリリン酸塩類、ゼオライト等の歯石予防剤なども有効量で配合できる。
その他の成分として、甘味剤としては、サッカリンナトリウム、ステビオサイド、ステビアエキス、パラメトキシシンナミックアルデヒド、ネオヘスペリジルヒドロカルコン、ペルラルチン、グリチルリチン、ソーマチン、アスパラチルフェニルアラニンメチルエステル等を1種又は2種以上配合でき、その配合量は、通常、組成物全体の0〜1.0%がよく、更には0.01〜0.5%が好ましい。
保存剤としては、パラオキシ安息香酸ブチル、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル等のパラオキシ安息香酸エステル類、安息香酸ナトリウム等を1種又は2種以上配合でき、その配合量は、通常、組成物全体の0〜1.0%がよく、更には0.01〜0.5%が好ましい。
着色剤としては、赤色3号、青色1号、黄色4号等の各種合成色素及びそれらのレーキ色素、パプリカ、ベニバナ等の天然系色素を1種又は2種以上配合できる。
また、歯磨組成物は、通常、水性ペースト剤型で精製水は溶剤としてその配合が必須であり、精製水等の溶剤の配合量は適量であるが、通常5〜80%程度配合される。また、溶剤としてエタノールの併用配合も可能である。
以下、実施例及び比較例を示して本発明を具体的に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるものではない。なお、以下の例において配合量はいずれも質量%である。また、下記例において、ヒドロキシプロピルメチルセルロースの粘度は、20℃での2%水溶液の動粘度である。
〔実施例1〜9、比較例1〜10〕
表1,2に示した成分を配合した試験歯磨剤を常法により調製し、歯牙の汚れ除去効果、使用感、泡立ち性を以下の方法により評価した。
歯磨による歯牙汚れ(モデル汚れ)除去試験方法:
ハイドロキシアパタイト円板(HA板、以下同じ、旭光学社製、直径7mm×厚さ3mm)表面をサンドブラストで50ミクロンのアルミナ(JELENKO社製)の吹き付け処理後、中性洗剤水溶液中、超音波洗浄機で洗浄、吐出唾液に浸漬(37℃、30分)した後、リゾチーム1%溶液、豚胃ムチン1%、溶液メイラード反応液(グルコース1%、リゾチーム1%を含む溶液を110℃、10分処理した液)、牛血清アルブミン1%溶液、ラクトフェリン1%、溶液インスタント粉末紅茶1%溶液に9サイクル浸漬(50℃、10分)して、HA板上にモデル汚れを作製した。なお、この浸漬用溶液はKCl:0.37%、KH2PO4:0.014%、MgCl2・6H2O:0.01%、CaCl2・2H2O:0.075%の塩類を含み、pHを7.0に調整して使用した。
モデル汚れ付着HA板を、歯磨10gを水20gで分散した試験液に15分間浸漬し、往復ブラッシングを30回行った後、0.3%塩基性フクシン溶液にてモデル汚れを染色して色差(Lab表色系)を測定した(日本電色工業(株)製、SE−2000)。除去処理後のHA板(n=3)の平均a値を以下の基準に従い、歯牙の汚れ除去効果として評価した。
歯牙の汚れ除去効果の評価基準;
◎:a値の平均が20未満
○:a値の平均が20以上30未満
△:a値の平均が30以上40未満
×:a値の平均が40以上
口腔内の違和感(使用感)の評価方法
被験者5名を用い、歯磨剤約1gを歯ブラシにとり、3分間歯磨を行ったとき、及び、歯磨中及び歯磨後の口腔内の違和感を下記の7段階で回答を得た。評価点の平均値を算出し、以下の基準で口腔内の違和感の評価を行った。
口腔内の違和感の評価基準;
7点:非常によい
6点:よい
5点:ややよい
4点:どちらともいえない
3点:あまりよくない
2点:悪い
1点:非常に悪い
評価点の平均値による評価;
◎:平均点6.0点以上
○:平均点5.0点以上6.0点未満
△:平均点4.0点以上5.0点未満
×:平均点4.0点未満
泡立ち性の評価方法
被験者5名を用い、歯磨剤約1gを歯ブラシにとり、3分間歯磨を行ったとき、及び、歯磨中の泡立ち性を下記の7段階で回答を得た。評価点の平均値を算出し、以下の基準で泡立ち性の評価を行った。
泡立ち性の評価基準;
7点:非常によい
6点:よい
5点:ややよい
4点:どちらともいえない
3点:あまりよくない
2点:悪い
1点:非常に悪い
評価点の平均値による評価;
◎:平均点6.0点以上
○:平均点5.0点以上6.0点未満
△:平均点4.0点以上5.0点未満
×:平均点4.0点未満
Figure 2007161657
Figure 2007161657
ピロリン酸4ナトリウム:大平化学社製無水ピロリン酸4ナトリウム
ラウリル硫酸ナトリウム:東邦化学社製
メトローズSM−4000:信越化学工業社製ヒドロキシメチルセルロース(動粘度4000mm2/sグレード)
メトローズ90SH−400:信越化学工業社製ヒドロキシプロピルメチルセルロース2208(動粘度400mm2/sグレード)
メトローズ65SH−1500:信越化学工業社製ヒドロキシプロピルメチルセルロース2906(動粘度1500mm2/sグレード)
メトローズ65SH−15000:信越化学工業社製ヒドロキシプロピルメチルセルロース2906(動粘度15000mm2/sグレード)
メトローズ90SH−4000:信越化学工業社製ヒドロキシプロピルメチルセルロース2208(動粘度4000mm2/sグレード)
HCO−20:日光ケミカル社製ポリオキシエチレン(20)硬化ヒマシ油
表1,2の結果から、(A)水溶性ピロリン酸塩、(B)ラウリル硫酸塩、及び(C)20℃での2%水溶液の動粘度が1000mm2/s以上のヒドロキシプロピルメチルセルロースを特定割合で配合した歯磨組成物(実施例1〜9)は、歯牙の汚れ除去効果、歯磨時の使用感、泡立ち性のいずれも良好であった。一方、本発明の必須要件のいずれかを欠く場合(比較例1〜10)は、歯牙の汚れ除去効果、歯磨時の使用性、使用感、泡立ち性のいずれかの点で充分な効果が発揮されていなかった。特に、比較例6に示したように、プロピル置換基の持たないヒドロキシメチルセルロースを配合しても泡立ち性の改善は見られず、また、比較例10に示したように、ノニオン界面活性剤であるポリオキシエチレン(20)硬化ヒマシ油を配合しても、本発明にかかわるヒドロキシプロピルメチルセルロースを配合したときのような著しい泡立ち性や汚れ除去力の改善効果は認められなかった。なお、これらの実施例及び比較例において研磨性は同等であった。また、保存安定性試験(40℃、1ヶ月保存品と室温保存品を比較)を行った結果、特に、大きな変色や香味劣化はなかった。
以下に本発明の口腔用組成物に該当する組成の歯磨剤(実施例10〜17)を示す。これらの実施例は、いずれも実施例1〜9の場合と同様に、使用感に問題がなく優れた歯牙の汚れ除去効果と泡立ち性を有することを確認した。また、保存安定性においても変色や香味劣化などの問題は見られなかった。
〔実施例10〕練歯磨
(A)ピロリン酸4ナトリウム 1.0%
(B)ラウリル硫酸ナトリウム 1.2%
(C)メトローズ 60SH−10000 0.6%
沈降性シリカ 25.0%
70%ソルビット液 35.0%
カルボキシメチルセルロースナトリウム 1.4%
サッカリンナトリウム 0.1%
グリチルリチン酸カリウム 1.0%
トラネキサム酸 0.05%
α−アルミナ無水物 3.0%
メチルパラベン 0.05%
塩化ベンゼトニウム 0.25%
香料 1.0%
リン酸水素2ナトリウム 1.0%
水 残
計 100.0%
汚れ除去効果:◎、口腔内の違和感:○、泡立ち性:◎
〔実施例11〕練歯磨
(A)ピロリン酸2ナトリウム2カリウム 0.5%
(B)ラウリル硫酸ナトリウム 1.2%
(C)メトローズ 65SH−1500 0.4%
水酸化アルミニウム 5.0%
無水ケイ酸 12.0%
酸化チタン 1.0%
グリセリン 40.0%
ヒドロキシエチルセルロースナトリウム 1.4%
サッカリンナトリウム 0.1%
コロイド状シリカ 3.0%
フッ化ナトリウム 0.22%
トリクロサン 0.1%
メチルパラベン 0.05%
香料 1.0%
青色1号 0.0002%
水 残
計 100.0%
汚れ除去効果:◎、口腔内の違和感:◎、泡立ち性:○
〔実施例12〕練歯磨
(A)ピロリン酸4ナトリウム 0.8%
(B)ラウリル硫酸ナトリウム 0.9%
(C)メトローズ 90SH−15000 0.3%
無水ケイ酸 30.0%
70%ソルビット液 20.0%
グリセリン 10.0%
プロピレングリコール 3.0%
ポリアクリル酸ナトリウム 1.0%
カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.5%
サッカリンナトリウム 0.2%
パラオキシ安息香酸メチル 0.1%
モノフルオロリン酸ナトリウム 0.76%
酢酸トコフェロール 0.1%
メントール 0.1%
香料 1.0%
水 残
計 100.0%
汚れ除去効果:○、口腔内の違和感:◎、泡立ち性:◎
〔実施例13〕練歯磨
(A)ピロリン酸4ナトリウム 1.2%
(B)ラウリル硫酸ナトリウム 0.8%
(C)メトローズ 90SH−4000 0.2%
70%ソルビット液 35.0%
ポリエチレングリコール400 5.0%
無水ケイ酸 18.0%
カルボキシメチルセルロースナトリウム 1.0%
サッカリンナトリウム 0.1%
パラオキシ安息香酸エチル 0.1%
塩化ベンザルコニウム 0.5%
香料 0.8%
水 残
計 100.0%
汚れ除去効果:◎、口腔内の違和感:○、泡立ち性:○
[実施例14]液状歯磨:
(A)ピロリン酸4ナトリウム 0.2%
(B)ラウリル硫酸ナトリウム 0.3%
(C)メトローズ 90SH−4000 0.4%
無水ケイ酸 15.0%
70%ソルビット液 30.0%
グリセリン 35.0%
プロピレングリコール 2.5%
キサンタンガム 0.2%
ポリアクリル酸ナトリウム 0.2%
フッ化ナトリウム 0.21%
デキストラナーゼ(100万u/g) 0.5%
サッカリンナトリウム 0.1%
香料 1.0%
ラウロイルサルコシンナトリウム 0.3%
水 残
計 100.0%
汚れ除去効果:○、口腔内の違和感:◎、泡立ち性:○
〔実施例15〕無研磨歯磨
(A)ピロリン酸4カリウム 1.5%
(B)ラウリル硫酸ナトリウム 1.0%
(C)メトローズ 90SH−15000 0.8%
70%ソルビット液 30.0%
グリセリン 25.0%
キシリトール 5.0%
キサンタンガム 0.5%
ポリアクリル酸ナトリウム 1.0%
増粘性シリカ 5.0%
ポリエチレングリコール4000 2.5%
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(EO:20) 0.8%
酸化チタン 0.5%
フッ化ナトリウム 0.21%
サッカリンナトリウム 0.1%
塩化セチルピリジニウム 0.3%
香料 1.0%
水 残
計 100.0%
汚れ除去効果:◎、口腔内の違和感:○、泡立ち性:○
〔実施例16〕練歯磨
(A)ピロリン酸4ナトリウム 0.8%
(B)ラウリル硫酸ナトリウム 0.4%
(C)メトローズ 65SH−4000 0.4%
N−ヤシ油脂肪酸アシル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシ
エチルイミダゾリニウムベタイン(30%水溶液) 0.4%
グリセリン 30.0%
含水性シリカ 20.0%
プロピレングリコール 3.0%
無水ケイ酸 2.0%
サッカリンナトリウム 0.05%
モノフルオロリン酸ナトリウム 0.37%
フッ化ナトリウム 0.1%
グルコン酸クロルヘキシジン 0.01%
黄色4号 0.0001%
パラオキシ安息香酸メチル 0.1%
安息香酸ナトリウム 0.2%
香料 0.3%
塩化ベンゼトニウム 0.2%
水 残
計 100.0%
汚れ除去効果:○、口腔内の違和感:◎、泡立ち性:◎
〔実施例17〕練歯磨
(A)ピロリン酸4ナトリウム 1.0%
(B)ラウリル硫酸ナトリウム 0.9%
(C)メトローズ 60SH−4000 0.3%
カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.9%
アルギン酸ナトリウム 0.3%
70%ソルビット液 30.0%
無水ケイ酸 25.0%
ポリエチレングリコール200 2.5%
フッ化ナトリウム 0.21%
青色1号 0.0001%
香料 1.3%
酸化アルミニウム 2.0%
4A型ゼオライト 1.5%
サッカリンナトリウム 0.2%
酸化チタン 0.2%
水 残
計 100.0%
汚れ除去効果:◎、口腔内の違和感:◎、泡立ち性:○
メトローズ60SH−4000:信越化学工業社製ヒドロキシプロピルメチルセルロース2910(動粘度4000mm2/sグレード)
メトローズ60SH−10000:信越化学工業社製ヒドロキシプロピルメチルセルロース2910(動粘度10000mm2/sグレード)
メトローズ65SH−1500:信越化学工業社製ヒドロキシプロピルメチルセルロース2906(動粘度1500mm2/sグレード)
メトローズ65SH−4000:信越化学工業社製ヒドロキシプロピルメチルセルロース2906(動粘度4000mm2/sグレード)
メトローズ90SH−4000:信越化学工業社製ヒドロキシプロピルメチルセルロース2208(動粘度4000mm2/sグレード)
メトローズ90SH−15000:信越化学工業社製ヒドロキシプロピルメチルセルロース2208(動粘度15000mm2/sグレード)

Claims (1)

  1. (A)水溶性ピロリン酸塩を0.3〜1.5質量%、(B)ラウリル硫酸塩を0.3〜1.5質量%、及び、(C)20℃での2%水溶液の動粘度が1000mm2/s以上であるヒドロキシプロピルメチルセルロースを配合したことを特徴とする歯磨組成物。
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