JP2000317811A - スラリ供給装置とスラリ供給方法、及びポリッシング装置とポリッシング方法 - Google Patents

スラリ供給装置とスラリ供給方法、及びポリッシング装置とポリッシング方法

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JP2000317811A
JP2000317811A JP13015099A JP13015099A JP2000317811A JP 2000317811 A JP2000317811 A JP 2000317811A JP 13015099 A JP13015099 A JP 13015099A JP 13015099 A JP13015099 A JP 13015099A JP 2000317811 A JP2000317811 A JP 2000317811A
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slurry
flow rate
polished
polishing
measuring
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Hiroshi Fujita
博 藤田
Takao Ino
隆生 猪野
Hideaki Hirabayashi
英明 平林
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Toshiba Corp
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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スラリの供給量を一定に保つことが可能なス
ラリ供給装置及び方法、及びポリッシング装置及びその
方法を提供すること。 【解決手段】 被研磨対象物にスラリ22を供給するス
ラリ供給装置20において、スラリ22を蓄えるスラリ
タンク21と、スラリタンク21に蓄えられたスラリ2
2の汲み上げを行うポンプ24と、ポンプ24により吸
引されたスラリ22の流量を計測する流量計26と、流
量計26での計測結果に基づいて、ポンプ24の吸引作
動を制御するコントローラ27と、流量計26を通過し
たスラリ22のスラリタンク21側若しくは被研磨対象
物41側への流通の切換えを行う三方弁29と、を具備
することを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被研磨対象物を研
磨加工する場合に用いられるスラリ供給装置、スラリ供
給方法、及びポリッシング装置、ポリッシング方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】CMP(chemical mecha
nical polishing)装置は、半導体ウエ
ハや液晶ガラス基板等の被研磨対象物上に研磨液として
スラリを供給し、この被研磨対象物の研磨加工を行うも
のである。
【0003】このCMP装置では、被研磨対象物上にス
ラリを供給するスラリ供給装置が一般に用いられてい
る。図4に、従来のスラリ供給装置1の構成を示す。ス
ラリ供給装置1は、スラリタンク2を有している。スラ
リタンク2は、内部にスラリ3を蓄えるものであり、こ
こにスラリ3を汲み上げるタンク側配管4が設けられて
いる。配管4はポンプ5に連結されており、それにより
タンク側配管4にスラリ3の吸引力が与えられる。
【0004】そして、ポンプ5により吸引されたスラリ
3は、配管6を介して三方弁7に供給される。この三方
弁7は、配管6から供給されたスラリ3を、バルブの切
換えによりスラリタンク2側若しくはCMP装置(不図
示)側のいずれかに向けて流通可能な構成としている。
【0005】三方弁7からスラリタンク2側に向かう側
には、戻し配管8が設けられており、また、三方弁7か
らCMP装置側に向かう側にも、供給配管9が設けられ
ている。
【0006】このような構成では、スラリタンク2内に
存するスラリ3をポンプ5により汲み上げ、三方弁7を
介して供給配管9からCMP装置の研磨布上に供給して
いる。また、CMP処理を行わない場合は、三方弁7の
CMP装置への吐出側のバルブを閉じ、スラリタンク2
へのリターン側のバルブを開けて、スラリタンク2側に
スラリ3を循環させて戻している。
【0007】この場合、スラリ3の流量調整は、以下の
ように行っている。
【0008】まず、ポンプ5がモータコントロール式定
量ダイアフラムポンプの場合には、吐出されるスラリ3
を一定時間サンプリングし、その時の液量から流量を求
める。そして、この流量が既定値となるようにポンプ5
に供給する空気圧を調整を行い、以後モータ回転数を一
定に設定する。
【0009】また、ポンプ5が空気圧駆動式ベローズポ
ンプの場合も、上述の場合と同様に吐出口から吐出させ
るスラリ3のサンプリングを行って、ポンプ5に供給す
る空気圧を調整し、以後空気圧を一定に設定している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ようにポンプ5のモータ回転数を一定に設定した場合に
は、ポンプ5に突発的な流量変化が生じた場合に、対応
できないものとなる。また、配管4,6,8,9内部や
三方弁7内部では、スラリ3の堆積によって経時的な流
量変化が生じることがあるが、この流量変化も何等検知
できないため、スラリ流量が既定値からずれた状態で、
研磨布上への供給を行うといった不具合も生じている。
このため、被研磨対象物の研磨状態に変化をきたし、製
品不良や品質のばらつきが発生する等の問題を有してい
る。
【0011】本発明は上記の事情にもとづきなされたも
ので、その目的とするところは、スラリの供給量を一定
に保つことが可能なスラリ供給装置及び方法、及びポリ
ッシング装置及びその方法を提供しようとするものであ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、被研磨対象物にスラリを供
給するスラリ供給装置において、スラリを蓄える容器体
と、上記容器体に蓄えられたスラリを吸引する吸引手段
と、上記吸引手段により吸引されたスラリの流量を計測
する計測手段と、上記計測手段での計測結果に基づい
て、上記吸引手段により吸引されるスラリ量を制御する
制御手段と、上記スラリの容器体側或いは被研磨対象物
側への流通を切換える切換え手段と、を具備することを
特徴とするスラリ供給装置である。
【0013】請求項2記載の発明は、被研磨対象物にス
ラリを供給するスラリ供給装置において、スラリを蓄え
る容器体と、上記容器体に蓄えられたスラリを吸引する
吸引手段と、上記吸引手段により吸引されたスラリの流
量を計測する計測手段と、上記スラリの流量調整を行う
流量調整手段と、上記計測手段での計測結果に基づい
て、上記流量調整手段によりスラリの流量調整を制御す
る制御手段と、上記スラリの容器体側或いは被研磨対象
物側への流通を切換える切換え手段と、を具備すること
を特徴とするスラリ供給装置である。
【0014】請求項3記載の発明は、上記制御手段は、
上記計測手段で計測されたスラリの流量と、予め設定さ
れたスラリの設定流量との比較を行い、スラリの流量が
設定流量となるように制御することを特徴とする請求項
1記載のスラリ供給装置である。
【0015】請求項4記載の発明は、上記計測手段は、
スラリの接液部が樹脂より構成されていることを特徴と
する請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のスラリ供
給装置である。
【0016】請求項5記載の発明は、上記切換え手段
は、スラリの接液部が樹脂より構成されていることを特
徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のスラ
リ供給装置である。
【0017】請求項6記載の発明は、上記計測手段に
は、スラリの流量が設定値から大きく外れた場合に警報
を発して制御手段に制御信号を伝送する警報手段が接続
されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のい
ずれかに記載のスラリ供給装置である。
【0018】請求項7記載の発明は、被研磨対象物にス
ラリを供給するスラリ供給方法において、スラリが蓄え
られた容器体よりスラリを吸引手段で吸引する吸引工程
と、上記吸引工程により吸引されたスラリの流量を計測
する流量計測工程と、上記流量計測工程でのスラリの流
量計測結果に基づいて、スラリの流量を制御調整する制
御工程と、上記制御工程により流量が制御されたスラリ
の容器体側或いは被研磨対象物側への流通を切換える切
換え工程と、を具備することを特徴とするスラリ供給方
法である。
【0019】請求項8記載の発明は、上記制御工程は、
上記吸引手段の駆動を制御調整することにより行うこと
を特徴とする請求項7記載のスラリ供給方法である。
【0020】請求項9記載の発明は、上記制御工程は、
スラリの流量調整を行う流量調整手段の駆動を制御する
ことにより行うことを特徴とする請求項7記載のスラリ
供給方法である。
【0021】請求項10記載の発明は、上記制御工程
は、上記流量計測工程で計測されたスラリの流量と、予
め設定されたスラリの設定流量との比較を行い、スラリ
の流量が設定流量となるように制御することを特徴とす
る請求項7乃至請求項9のいずれかに記載のスラリ供給
方法である。
【0022】請求項11記載の発明は、被研磨対象物と
その研磨面と対向配置されたテーブル上面に取り付けら
れた研磨布とを相対的に押圧してポリッシング加工を行
うポリッシング装置において、スラリを蓄える容器体
と、上記容器体に蓄えられたスラリを吸引する吸引手段
と、上記吸引手段により吸引されたスラリの流量を計測
する計測手段と、上記計測手段での計測結果に基づい
て、上記吸引手段により吸引されるスラリ量を制御する
制御手段と、上記スラリの容器体側或いは被研磨対象物
側への流通を切換える切換え手段と、上記被研磨対象物
を保持する保持手段と、上記保持手段に保持された被研
磨対象物と上記研磨布とを相対的に押圧すると共に、相
対的に回転駆動させる駆動手段と、を具備することを特
徴とするポリッシング装置である。
【0023】請求項12記載の発明は、上記制御手段
は、上記計測手段で計測されたスラリの流量と、予め設
定されたスラリの設定流量との比較を行い、スラリの流
量が設定流量となるように制御することを特徴とする請
求項11記載のポリッシング装置である。
【0024】請求項13記載の発明は、上記計測手段
は、スラリの接液部が樹脂より構成されていることを特
徴とする請求項11又は請求項12記載のスラリ供給装
置である。
【0025】請求項14記載の発明は、上記切換え手段
は、スラリの接液部が樹脂より構成されていることを特
徴とする請求項11乃至請求項13のいずれかに記載の
スラリ供給装置である。
【0026】請求項15記載の発明は、上記計測手段に
は、スラリの流量が設定値から大きく外れた場合に警報
を発して制御手段に制御信号を伝送する警報手段が接続
されていることを特徴とする請求項11乃至請求項14
のいずれかに記載のスラリ供給装置である。
【0027】請求項16記載の発明は、保持手段に保持
された被研磨対象物とその被研磨対象物と対向配置され
た研磨布とを相対的に押圧し、この研磨布に対して保持
手段を相対的に回転駆動させてポリッシング加工を行う
ポリッシング方法において、スラリが蓄えられた容器体
よりスラリを吸引手段で吸引する吸引工程と、上記吸引
工程により吸引されたスラリの流量を計測する流量計測
工程と、上記流量計測工程でのスラリの流量計測結果に
基づいて、上記吸引手段により吸引されるスラリ量を制
御する制御工程と、上記制御工程により流量が制御され
たスラリの容器体側或いは被研磨対象物側への流通を切
換える切換え工程と、上記切換え工程によりスラリが被
研磨対象物側に供給された場合に、上記被研磨対象物の
ポリッシング加工を行うポリッシング加工工程と、を具
備することを特徴とするポリッシング方法である。
【0028】上記手段を講じた結果、次のような作用が
生じる。請求項1の発明によると、計測手段により、ス
ラリの流量が計測され、この計測手段での計測結果に基
づいて吸引手段により吸引されるスラリ量が制御手段に
より制御されるので、スラリの流量を適宜調整可能とな
る。すなわち、所望の吐出量にスラリの流量を設定可能
となると共に、スラリの流量を一定にする制御も容易に
行える。
【0029】請求項2の発明によると、計測手段により
スラリの流量が計測され、この流量計測に基づいて流量
調整手段でスラリ量の流量調整を行うので、スラリの流
量を適宜に設定可能となる。
【0030】請求項3、請求項10及び請求項12の発
明によると、制御手段は、計測手段で計測されたスラリ
の流量と、予め設定されたスラリの設定流量との比較を
行い、スラリの流量が設定流量となるように制御を行う
ので、スラリの流量が常に一定となるように制御調整す
ることが可能となる。それによって、被研磨対象物への
スラリの供給量を一定に設定することが可能となり、被
研磨対象物の研磨加工にばらつきが生じるのを防止する
ことが可能となる。すなわち、品質にばらつきのない安
定した研磨加工を行うことが可能となる。
【0031】請求項4、請求項13の発明によると、計
測手段は、スラリの接液部が樹脂より構成されているの
で、計測手段内部をスラリが流通しても、金属汚染が発
生するのを防止することが可能となる。
【0032】請求項5、請求項14の発明によると、切
換え手段は、スラリの接液部が樹脂より構成されている
ので、切換え手段内部をスラリが流通しても、金属汚染
が発生するのを防止することが可能となる。
【0033】請求項6、請求項15の発明によると、計
測手段においてスラリの流量が設定値から大きく外れた
場合、警報手段によって警報を発することにより作業者
等に不良が生じたのを素早く知らせることが可能とな
る。
【0034】また、警報手段は、制御手段に制御信号を
伝送するように接続されているので、スラリの流量が設
定値から大きく外れて処理不良の原因となるのを防止す
ることが可能となる。
【0035】請求項7の発明によると、流量計測工程で
スラリの流量を計測した後に、制御工程でスラリの流量
計測結果に基づいて吸引手段を制御駆動すれば、被研磨
対象物に対して適宜の分量だけスラリの供給を行うこと
が可能となる。
【0036】請求項8、請求項9の発明によると、制御
工程は、吸引手段若しくは流量調整手段の駆動を制御す
るので、スラリの流量を適宜の値に設定することが可能
となっている。
【0037】請求項11の発明によると、ポリッシング
装置において、スラリの流量を計測手段で計測し、この
計測手段での計測結果に基づいて吸引手段により吸引さ
れるスラリ量が制御されるため、吸引手段の作動を適宜
に制御すれば、被研磨対象物へのスラリの供給を良好に
することが可能となる。このため、保持手段に保持され
た被研磨対象物を、研磨布に対して駆動手段で押圧して
保持手段を回転駆動させた場合、被研磨対象物へのスラ
リの供給を良好にし、被研磨対象物にばらつきが生じる
のを防止することができる。すなわち、品質にばらつき
のない、安定した研磨加工を行うことが可能となる。
【0038】請求項16の発明によると、ポリッシング
加工工程において、スラリが制御工程で適宜に制御され
て供給される。このため、被研磨対象物のポリッシング
加工を精度良く行うことが可能となる。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態につ
いて、図1及び図2に基づいて説明する。
【0040】なお、以下の説明では、スラリ供給装置2
0の構成を説明すると共に、このスラリ供給装置20を
用いたスラリ供給方法、及びポリッシング装置10とこ
のポリッシング装置10を用いたポリッシング方法につ
いても説明する。
【0041】なお、このポリッシング装置10は、スラ
リ供給装置20とCMP装置40とが組み合わされて構
成されている。
【0042】図1は、本発明のスラリ供給装置20の構
成を示す概略図である。スラリ供給装置20は、スラリ
タンク21を有している。スラリタンク21には、内部
に十分な分量のスラリ22が蓄えられている。そして、
蓄えられたスラリ22の吸引を行うため、下端に開口端
部が位置するように設けられた配管23を有している。
そしてこの配管23が、吸引手段であるポンプ24に接
続されている。
【0043】ポンプ24は、例えばモータ駆動式定量ダ
イアフラムポンプである。モータ駆動式定量ダイアフラ
ムポンプは、その材質を例えばフッ素系樹脂とするダイ
アフラムがスラリ22の流動方向に平行となるように取
り付けられている。このダイアフラムには、流動方向に
垂直となるようにシャフトが取り付けられている。シャ
フトは、往復運動自在に設けられており、それによって
ダイアフラムを配管内部に伸縮させ、スラリ22の吸引
力を生じさせるものである。
【0044】ポンプ24により吸引されたスラリ22
は、配管25を介して流量計26に供給される。流量計
26は、例えば超音波流量計であり、超音波の付与によ
り流量計26を通過するスラリ22の流量を計測するも
のである。なお、流量計26は、超音波流量計には限ら
れず、配管25内を流通するスラリ22の流量を良好に
検出できるものであれば、如何なる流量計であっても構
わない。
【0045】この流量計26には、コントローラ27が
接続されている。また、このコントローラ27は、ポン
プ24に接続されている。このため、流量計26で流量
が検出されると、それに基づいた検出信号がコントロー
ラ27に伝送され、コントローラ27で検出信号に基づ
く検出結果を判定する。そして、判定の結果、スラリ2
2の流量が既定値となっていない場合は、コントローラ
27が制御信号をポンプ24に向かい発する。
【0046】この制御信号に基づいて、ポンプ24の内
部に設けられた回転モータ等の駆動手段が作動して制御
駆動される。
【0047】ポンプ24の制御駆動により、配管25内
部ではスラリ22の流量が調整される。そして、配管2
5を流通するスラリ22の流量が再び流量計26で検出
される。この検出の結果、スラリ22の流量が既定値の
範囲内であると判定されたときは、コントローラ27は
作動しない。しかし、スラリ22の流量が既定値の範囲
内にないと判定されたときは、再びコントローラ27か
らポンプ24に向かって制御信号が発せられ、再びポン
プ24が制御駆動される。
【0048】このようなフィードバック制御を、スラリ
22の流量が既定値の範囲内に収まるまで行う。
【0049】なお、流量計26には、警報手段28が接
続されている。この警報手段28は、スラリ22の流量
が設定値範囲から大きく外れて処理不良の原因となるよ
うな場合、警報を発する。このとき、コントローラ27
は、ポンプ24に制御信号を送り、ポンプ24の作動を
停止すべく作動する。
【0050】しかしながら、コントローラ27は、これ
以外の作動を行っても構わない。例えば、被処理対象物
41の処理効果を確認し、効果が適正値以下なら再処理
を行う等の適切な処理を迅速に行えるようにしたり、ス
ラリ22をスラリタンク21から被処理対象物41に供
給する供給ラインのパージを行い、スラリ供給を再開す
ることで、既定値範囲内への回復を図るように構成して
も構わない。この場合、再度既定値の範囲から外れてい
るならフィードバック制御を行うように構成しても構わ
ない。
【0051】流量計26を通過したスラリ22は、配管
25を介して三方弁29へと送られる。三方弁29は、
内部に弁を有しており、この弁を作動させることによっ
てCMP装置40側へ向かう供給配管30、及びスラリ
タンク21側に向かう戻し配管31にスラリ22の流通
を切り替えることを可能としている。
【0052】すなわち、CMP装置40側にスラリ22
を流通させる場合には、スラリタンク21側の弁を閉じ
てCMP装置40側の弁を開放する。それによって、C
MP装置40側に、スラリ22が供給されるようにな
る。また、これとは逆に、スラリタンク21側にスラリ
22を戻す場合には、CMP装置40側の弁を閉じてス
ラリタンク21側の弁を開放する。それによって、スラ
リタンク21から汲み上げられたスラリ22が再びスラ
リタンク21に戻り、スラリ22が循環する構成とな
る。
【0053】ここで、流量計26内部の接液部は、例え
ばフッ素樹脂のような樹脂より形成されている。また、
流量計26と同様に、三方弁29の接液部も例えばフッ
素樹脂のような樹脂より形成されている。
【0054】供給配管30を通過したスラリ22は、C
MP装置40に供給される。CMP装置40は、被研磨
対象物41を保持するキャリア42を有しており、この
キャリア42の保持部43で被研磨対象物41を保持す
るように構成されている。
【0055】キャリア42は、モータ44を有してお
り、このモータ44の回転駆動によって保持部43で保
持された被研磨対象物41を後述する研磨布46との間
で相対的に回転駆動させる構成となっている。
【0056】キャリア42と対向配置してテーブル45
が設けられている。テーブル45の上面には、不織布や
発泡ポリウレタンを材質とする研磨布46が貼付され
る。そして、上記キャリア42に保持された被研磨対象
物41を押し付けて、キャリア42及びテーブル45の
両方を回転駆動させる。それによって、被研磨対象物4
1の平坦加工が為される。
【0057】以上のような構成を有するスラリ供給装置
20とこれを用いたスラリ供給方法、及びポリッシング
装置10とこれを用いたポリッシング方法によれば、流
量計26を設けたことにより、スラリ22の流量を検出
することが可能となる。このため、流量計26で流量が
検出されると、その検出信号がコントローラ27に送ら
れ、ポンプ24の駆動を制御する。それにより、配管2
3,25、及び供給配管30を流通するスラリの流量を
一定に保つことが可能となる。
【0058】このため、被研磨対象物41を研磨加工す
る場合、被研磨対象物41の研磨加工にばらつきを生じ
させることなく、品質にばらつきのない安定した研磨加
工を行うことが可能となる。
【0059】また、流量計26は、その接液部が樹脂
(例えばフッ素系の樹脂)より構成されているので、流
量計26内部をスラリが流通しても、流量計26内部に
スラリ22が堆積する量を少なくすることができる。さ
らに、接液部がフッ素系樹脂で構成されているので、金
属汚染が発生するのを防止することが可能となる。
【0060】これは、流量計26以外にも、三方弁29
や配管23,25,供給配管30、戻し配管31の接液
部を樹脂で構成した場合にも、同様の作用効果を得るこ
とが可能となっている。
【0061】さらに、流量計26でのスラリ22の流量
を計測した後に、コントローラ27でスラリ22の流量
計測結果に基づいてポンプ24を制御駆動すれば、被研
磨対象物41に対して常に一定流量のスラリ22を供給
することが可能となる。
【0062】そして、このようなスラリ供給装置20を
用いて被研磨対象物41にスラリ22を供給すれば、被
研磨対象物41の安定した研磨加工を行うことが可能と
なっている。
【0063】また、流量計26は、警報手段28が接続
されているので、スラリ22の流量が設定値範囲から大
きく外れた場合、作業者等にそれを知らせることが可能
となる。このため、スラリ22を無駄に浪費せずに済
む。
【0064】また、警報手段28は、コントローラ27
に接続されているので、スラリ22の流量が設定値範囲
から大きく外れて処理不良の原因となるのを防止するこ
とが可能となっている。
【0065】以上、本発明の一実施の形態について説明
したが、本発明はこれ以外にも種々変形可能となってい
る。以下それについて述べる。
【0066】上記実施の形態では、三方弁29を設けた
構成について説明したが、それ以外の構成としても構わ
ない。例えば、供給配管30側と戻し配管31側に夫々
独立に弁を設け、これらの開閉によってスラリ22の流
通を切り替えても構わない。
【0067】また、ポンプ24と流量計26の間に、図
3に示すようにモータ駆動ダイアフラム式流量制御バル
ブ50を設ける構成としても構わない。このモータ駆動
ダイアフラム式流量制御バルブ50は、モータの駆動に
よりダイアフラムを駆動させてスラリ22の流量を調整
するものである。
【0068】このモータ駆動ダイアフラム式流量制御バ
ルブ50にコントローラ27を接続し、ポンプ24の駆
動制御ではなく、モータ駆動ダイアフラム式流量制御バ
ルブ50の駆動制御することにより、スラリ22の流量
調整を行う構成としても構わない。
【0069】その他、本発明の要旨を変更しない範囲に
おいて、種々変形可能となっている。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
計測手段により、スラリの流量が計測され、この計測手
段での計測結果に基づいて吸引手段の吸引作動が制御さ
れるので、スラリの流量を適宜調整可能となる。すなわ
ち、所望の流量にスラリの流量を設定可能となると共
に、スラリの流量を一定にする制御も容易に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係わるスラリ供給装置
の構成を示す概略図。
【図2】同実施の形態に係わるモータコントロール式ダ
イアフラムポンプの構成を示す図。
【図3】本発明の変形例に係わるスラリ供給装置の構成
を示す概略図。
【図4】従来のスラリ供給装置の構成を示す概略図。
【符号の説明】
10…ポリッシング装置 20…スラリ供給装置 21…スラリタンク 22…スラリ 24…ポンプ 26…流量計 27…コントローラ 28…警報手段 29…三方弁 30…供給配管 31…戻し配管 40…CMP装置 41…被研磨対象物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平林 英明 神奈川県横浜市磯子区新磯子町33番地 株 式会社東芝生産技術研究所内 Fターム(参考) 3C058 AA07 AC04 BA09 BC03 CA01 CB06 DA17

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被研磨対象物にスラリを供給するスラリ
    供給装置において、 スラリを蓄える容器体と、 上記容器体に蓄えられたスラリを吸引する吸引手段と、 上記吸引手段により吸引されたスラリの流量を計測する
    計測手段と、 上記計測手段での計測結果に基づいて、上記吸引手段に
    より吸引されるスラリ量を制御する制御手段と、 上記スラリの容器体側或いは被研磨対象物側への流通を
    切換える切換え手段と、 を具備することを特徴とするスラリ供給装置。
  2. 【請求項2】 被研磨対象物にスラリを供給するスラリ
    供給装置において、 スラリを蓄える容器体と、 上記容器体に蓄えられたスラリを吸引する吸引手段と、 上記吸引手段により吸引されたスラリの流量を計測する
    計測手段と、 上記スラリの流量調整を行う流量調整手段と、 上記計測手段での計測結果に基づいて、上記流量調整手
    段によりスラリの流量調整を制御する制御手段と、 上記スラリの容器体側或いは被研磨対象物側への流通を
    切換える切換え手段と、 を具備することを特徴とするスラリ供給装置。
  3. 【請求項3】 上記制御手段は、上記計測手段で計測さ
    れたスラリの流量と、予め設定されたスラリの設定流量
    との比較を行い、スラリの流量が設定流量となるように
    制御することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の
    スラリ供給装置。
  4. 【請求項4】 上記計測手段は、スラリの接液部が樹脂
    より構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求
    項3のいずれかに記載のスラリ供給装置。
  5. 【請求項5】 上記切換え手段は、スラリの接液部が樹
    脂より構成されていることを特徴とする請求項1乃至請
    求項4のいずれかに記載のスラリ供給装置。
  6. 【請求項6】 上記計測手段には、スラリの流量が設定
    値から大きく外れた場合に警報を発して制御手段に制御
    信号を伝送する警報手段が接続されていることを特徴と
    する請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のスラリ供
    給装置。
  7. 【請求項7】 被研磨対象物にスラリを供給するスラリ
    供給方法において、 スラリが蓄えられた容器体よりスラリを吸引手段で吸引
    する吸引工程と、 上記吸引工程により吸引されたスラリの流量を計測する
    流量計測工程と、 上記流量計測工程でのスラリの流量計測結果に基づい
    て、スラリの流量を制御調整する制御工程と、 上記制御工程により流量が制御されたスラリの容器体側
    或いは被研磨対象物側への流通を切換える切換え工程
    と、 を具備することを特徴とするスラリ供給方法。
  8. 【請求項8】 上記制御工程は、上記吸引手段の駆動を
    制御調整することにより行うことを特徴とする請求項7
    記載のスラリ供給方法。
  9. 【請求項9】 上記制御工程は、スラリの流量調整を行
    う流量調整手段の駆動を制御することにより行うことを
    特徴とする請求項7記載のスラリ供給方法。
  10. 【請求項10】 上記制御工程は、上記流量計測工程で
    計測されたスラリの流量と、予め設定されたスラリの設
    定流量との比較を行い、スラリの流量が設定流量となる
    ように制御することを特徴とする請求項7乃至請求項9
    のいずれかに記載のスラリ供給方法。
  11. 【請求項11】 被研磨対象物とその研磨面と対向配置
    されたテーブル上面に取り付けられた研磨布とを相対的
    に押圧してポリッシング加工を行うポリッシング装置に
    おいて、 スラリを蓄える容器体と、 上記容器体に蓄えられたスラリを吸引する吸引手段と、 上記吸引手段により吸引されたスラリの流量を計測する
    計測手段と、 上記計測手段での計測結果に基づいて、上記吸引手段に
    より吸引されるスラリ量を制御する制御手段と、 上記スラリの容器体側或いは被研磨対象物側への流通を
    切換える切換え手段と、 上記被研磨対象物を保持する保持手段と、 上記保持手段に保持された被研磨対象物と上記研磨布と
    を相対的に押圧すると共に、相対的に回転駆動させる駆
    動手段と、 を具備することを特徴とするポリッシング装置。
  12. 【請求項12】 上記制御手段は、上記計測手段で計測
    されたスラリの流量と、予め設定されたスラリの設定流
    量との比較を行い、スラリの流量が設定流量となるよう
    に制御することを特徴とする請求項11記載のポリッシ
    ング装置。
  13. 【請求項13】 上記計測手段は、スラリの接液部が樹
    脂より構成されていることを特徴とする請求項11又は
    請求項12記載のスラリ供給装置。
  14. 【請求項14】 上記切換え手段は、スラリの接液部が
    樹脂より構成されていることを特徴とする請求項11乃
    至請求項13のいずれかに記載のスラリ供給装置。
  15. 【請求項15】 上記計測手段には、スラリの流量が設
    定値から大きく外れた場合に警報を発して制御手段に制
    御信号を伝送する警報手段が接続されていることを特徴
    とする請求項11乃至請求項14のいずれかに記載のス
    ラリ供給装置。
  16. 【請求項16】 保持手段に保持された被研磨対象物と
    その被研磨対象物と対向配置された研磨布とを相対的に
    押圧し、この研磨布に対して保持手段を相対的に回転駆
    動させてポリッシング加工を行うポリッシング方法にお
    いて、 スラリが蓄えられた容器体よりスラリを吸引手段で吸引
    する吸引工程と、 上記吸引工程により吸引されたスラリの流量を計測する
    流量計測工程と、 上記流量計測工程でのスラリの流量計測結果に基づい
    て、上記吸引手段により吸引されるスラリ量を制御する
    制御工程と、 上記制御工程により流量が制御されたスラリの容器体側
    或いは被研磨対象物側への流通を切換える切換え工程
    と、 上記切換え工程によりスラリが被研磨対象物側に供給さ
    れた場合に、上記被研磨対象物のポリッシング加工を行
    うポリッシング加工工程と、 を具備することを特徴とするポリッシング方法。
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