JP2000316371A - 穀粒排出装置 - Google Patents

穀粒排出装置

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JP2000316371A
JP2000316371A JP11126067A JP12606799A JP2000316371A JP 2000316371 A JP2000316371 A JP 2000316371A JP 11126067 A JP11126067 A JP 11126067A JP 12606799 A JP12606799 A JP 12606799A JP 2000316371 A JP2000316371 A JP 2000316371A
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grain
guide plate
spiral
grains
discharge
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Application number
JP11126067A
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English (en)
Inventor
Masaji Nakai
正司 中井
Koji Ito
孝司 伊藤
Atsushi Mizushima
淳 水島
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】排出時に停滞しがちな湿った穀粒を撹拌し、穀
粒搬出螺旋に円滑に取り込めるものとして排出作業の効
率を向上させる。 【解決手段】穀粒貯留装置5底部に穀粒搬出螺旋32を
設け、該穀粒搬出螺旋32の上側に沿って穀粒流下案内
板45を配置する。そして、第1の手段として、穀粒流
下案内板45の一部ないし全部を複数の揺動板50に分
割形成すると共に、該揺動板50を穀粒搬出方向に沿っ
て往復揺動すべく構成する。第2の手段として、穀粒流
下案内板45の穀粒搬出方向下手側部分を複数の揺動板
50に分割形成すると共に、該揺動板50を穀粒搬出方
向に沿って往復揺動すべく構成する。第3の手段とし
て、穀粒流下案内板45の穀粒搬出螺旋32下降回転側
に臨む部分を複数の揺動板50に分割形成すると共に、
該揺動板50を穀粒搬出方向に沿って往復揺動すべく構
成する。以上より成る穀粒排出装置の構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コンバインの穀
粒貯留装置等に設ける穀粒排出装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えばコンバインには、刈取
脱穀作業によって収穫された穀粒を貯留するために穀粒
貯留装置(グレンタンク)を備えており、この穀粒貯留
装置には、内部に貯留された穀粒を外部へ排出するため
に、穀粒排出装置を設けている。この穀粒排出装置は、
穀粒貯留装置の底部に駆動回転自在に設ける穀粒搬出螺
旋と、この穀粒搬出螺旋の搬出下手側端部から穀粒を引
き継いで揚穀し外部へ搬出する排出オ−ガとから構成さ
れている。また、前記穀粒搬出螺旋の上側に沿って断面
山形状の穀粒流下案内板が配置され、この穀粒流下案内
板によって、穀粒貯留装置内に貯留された穀粒が、排出
時にその自重によって底部の穀粒搬出螺旋に一気に押し
込まれて詰るのを抑制し、穀粒搬出螺旋による穀粒の取
り込み及び搬出を円滑に行えるように構成している。
【0003】尚、例えば実用新案登録第2545487
号公報には、上述の穀粒流下案内板を、穀粒搬出方向を
軸芯として往復揺動すべく構成した技術が開示されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかして、例えばコン
バインによって濡れた穀稈を収穫した場合には、穀粒貯
留装置内に貯留された穀粒はかなりの湿り気を有してい
る。このような湿った穀粒を排出する際、この穀粒が穀
粒流下案内板の付近やこの上方で塊状になって停滞し易
く、所謂ブリッジを起こして穀粒搬出螺旋に取り込まれ
にくくなり、穀粒排出を円滑に行うことができない。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、上述の如き
課題を解決するために、次の様な技術的手段を講ずる。
すなわち、請求項1記載のように、穀粒貯留装置5底部
に穀粒搬出螺旋32を設け、該穀粒搬出螺旋32の上側
に沿って穀粒流下案内板45を配置し、該穀粒流下案内
板45の一部ないし全部を複数の揺動板50に分割形成
すると共に、該揺動板50を穀粒搬出方向に沿って往復
揺動すべく構成したことを特徴とする穀粒排出装置の構
成、及び請求項2記載のように、穀粒貯留装置5底部に
穀粒搬出螺旋32を設け、該穀粒搬出螺旋32の上側に
沿って穀粒流下案内板45を配置し、該穀粒流下案内板
45の穀粒搬出方向下手側部分を複数の揺動板50に分
割形成すると共に、該揺動板50を穀粒搬出方向に沿っ
て往復揺動すべく構成したことを特徴とする穀粒排出装
置の構成、及び請求項3記載のように、穀粒貯留装置5
底部に穀粒搬出螺旋32を設け、該穀粒搬出螺旋32の
上側に沿って穀粒流下案内板45を配置し、該穀粒流下
案内板45の穀粒搬出螺旋32下降回転側に臨む部分を
複数の揺動板50に分割形成すると共に、該揺動板50
を穀粒搬出方向に沿って往復揺動すべく構成したことを
特徴とする穀粒排出装置の構成としたものである。
【0006】しかして、請求項1記載の発明において
は、穀粒貯留装置5内に貯留された穀粒を排出する際
に、底部に設けられた穀粒搬出螺旋32を回転駆動しな
がら、揺動板50を往復揺動させる。この際、揺動板5
0は、穀粒搬出螺旋32の上側に沿って配置された穀粒
流下案内板45の一部ないし全部を複数に分割形成した
ものであり、穀粒搬出方向に沿って往復揺動するもので
あるため、該穀粒流下案内板45付近及びこの上方に停
滞しがちな湿った穀粒も、揺動板50の往復揺動によっ
て撹拌されながら穀粒搬出螺旋32側に流下案内され
る。これより、穀粒は穀粒搬出螺旋32に円滑に取り込
まれて搬出される。
【0007】また、請求項2記載の発明においては、穀
粒貯留装置5内に貯留された穀粒を排出する際に、底部
に設けられた穀粒搬出螺旋32を回転駆動しながら、揺
動板50を往復揺動させる。この際、揺動板50は、穀
粒搬出螺旋32の上側に沿って配置された穀粒流下案内
板45の穀粒搬出方向下手側部分を複数に分割形成した
ものであり、穀粒搬出方向に沿って往復揺動するもので
あるため、該穀粒流下案内板45の特に穀粒搬出方向下
手側部分付近及びこの上方に停滞しがちな湿った穀粒
も、揺動板50の往復揺動によって撹拌されながら穀粒
搬出螺旋32側に流下案内される。これより、穀粒は穀
粒搬出螺旋32に円滑に取り込まれて搬出される。
【0008】また、請求項3記載の発明においては、穀
粒貯留装置5内に貯留された穀粒を排出する際に、底部
に設けられた穀粒搬出螺旋32を回転駆動しながら、揺
動板50を往復揺動させる。この際、揺動板50は、穀
粒搬出螺旋32の上側に沿って配置された穀粒流下案内
板45の穀粒搬出螺旋32下降回転側に臨む部分を複数
に分割形成したものであり、穀粒搬出方向に沿って往復
揺動するものであるため、該穀粒流下案内板45の特に
穀粒搬出螺旋32下降回転側に臨む部分の付近及びこの
上方に停滞しがちな湿った穀粒も、揺動板50の往復揺
動によって撹拌されながら穀粒搬出螺旋32の下降回転
側に流下案内される。これより、穀粒は穀粒搬出螺旋3
2に円滑に取り込まれて搬出される。
【0009】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明は、
穀粒貯留装置5底部に穀粒搬出螺旋32を設け、該穀粒
搬出螺旋32の上側に沿って穀粒流下案内板45を配置
し、該穀粒流下案内板45の一部ないし全部を複数の揺
動板50に分割形成すると共に、該揺動板50を穀粒搬
出方向に沿って往復揺動すべく構成したことを特徴とす
る穀粒排出装置としたので、穀粒流下案内板45付近及
びこの上方に停滞しがちな湿った穀粒を、揺動板50の
往復揺動によって撹拌しながら穀粒搬出螺旋32側に流
下案内して穀粒搬出螺旋32に円滑に取り込ませること
ができ、効率の高い排出作業を行うことができる。
【0010】また、請求項2記載の発明は、穀粒貯留装
置5底部に穀粒搬出螺旋32を設け、該穀粒搬出螺旋3
2の上側に沿って穀粒流下案内板45を配置し、該穀粒
流下案内板45の穀粒搬出方向下手側部分を複数の揺動
板50に分割形成すると共に、該揺動板50を穀粒搬出
方向に沿って往復揺動すべく構成したことを特徴とする
穀粒排出装置としたので、穀粒流下案内板32の特に穀
粒搬出方向下手側部分付近及びこの上方に停滞しがちな
湿った穀粒を、揺動板50の往復揺動によって撹拌しな
がら穀粒搬出螺旋32側に流下案内して穀粒搬出螺旋3
2に円滑に取り込ませることができ、効率の高い排出作
業を行うことができる。
【0011】また、請求項3記載の発明は、穀粒貯留装
置5底部に穀粒搬出螺旋32を設け、該穀粒搬出螺旋3
2の上側に沿って穀粒流下案内板45を配置し、該穀粒
流下案内板45の穀粒搬出螺旋32下降回転側に臨む部
分を複数の揺動板50に分割形成すると共に、該揺動板
50を穀粒搬出方向に沿って往復揺動すべく構成したこ
とを特徴とする穀粒排出装置としたので、穀粒流下案内
板45の特に穀粒搬出螺旋32下降回転側に臨む部分の
付近及びこの上方に停滞しがちな湿った穀粒を、揺動板
50の往復揺動によって撹拌しながら穀粒搬出螺旋32
の下降回転側に流下案内して穀粒搬出螺旋32に円滑に
取り込ませることができ、効率の高い排出作業を行うこ
とができる。
【0012】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態について説
明する。図1、図2、図3に示すように、コンバインの
機体1は、クロ−ラ式の左右の走行装置2,2の上方に
機台3を設け、該機台3の上側に脱穀装置4と穀粒貯留
装置5とを左右に並設し、前記脱穀装置4の前側に刈取
装置6を昇降自在に設けて構成する。
【0013】尚、前記左右の走行装置2,2は、機台3
前部に設ける走行ミッションケ−ス7により伝動される
左右の駆動スプロケット8,8と、これより後側に配置
される遊動転輪9,9群にゴム製のクロ−ラ10,10
を券回して構成する。また、前記脱穀装置4は、上側の
扱室11と下側の選別室12とにより構成し、前記扱室
11には、扱胴を駆動回転自在に軸架すると共に、該扱
胴の回転周部に沿って受網を張設する。前記選別室12
には、揺動選別棚の下側前方より、唐箕、一番螺旋、二
番螺旋を配置する。尚、該脱穀装置4の外側部には、フ
ィ−ドチェン19と挾扼杆20とを上下に対向配置す
る。
【0014】また、前記穀粒貯留装置5は、前記一番螺
旋から一番揚穀筒21を介して収穫穀粒を投入する構成
とし、該穀粒貯留装置5の後側には、電動モ−タ22に
より縦軸回動自在の揚穀筒23を立設し、該揚穀筒23
の上端部に油圧シリンダ24により昇降回動自在の排出
オ−ガ25を接続して設ける。また、前記刈取装置6
は、前側より、分草体26、引起し装置27、掻込み搬
送装置28、刈刃29、供給搬送装置30を配置して構
成し、油圧シリンダ31により昇降回動自在に構成す
る。
【0015】しかして、図4に示すように、前記穀粒貯
留装置5は、機体1側面視において矩形状、正面視及び
背面視において五角形状の箱型に形成し、底部の傾斜谷
部に穀粒搬出螺旋32を設ける。該穀粒搬出螺旋32は
前記揚穀筒23に連通し、該穀粒搬出螺旋32から揚穀
筒23に内装する揚穀螺旋33及び前記排出オ−ガ25
に内装する排出螺旋34を連動駆動して貯留穀粒を排出
する構成とする。また、前記穀粒搬出螺旋32の搬送上
手側端部は、穀粒貯留装置5の前側外方へ突出させ、該
突出端部に入力プ−リ35を取り付ける。そして、該入
力プ−リ35とエンジン36によって駆動される駆動プ
−リ37とに伝動ベルト38を巻き掛けると共に、該伝
動ベルト38を緊張ないし弛緩させて駆動力の伝達を断
続するテンションプ−リ39を設けて排出クラッチ40
を形成する。前記テンションプ−リ39は、前記機台3
側に回動自在に枢着した支持ア−ム41の自由端部に軸
支し、該支持ア−ム41を、操縦部42に設ける排出ク
ラッチレバ−43から、操作ワイヤ44を介して回動操
作することにより、前記排出クラッチ40が入り切り操
作される構成である。
【0016】そして、前記穀粒搬出螺旋32の上側に沿
って、穀粒流下案内板45を配置する。該穀粒流下案内
板45は、図5に示すように、断面山形状に屈折形成し
た板状部材で、その前後両端部にボルト穴46,46を
有した取り付け部47,47を一体形成し、該取り付け
部47,47を前記穀粒貯留装置5の前後側壁内面にボ
ルト締結して取り付ける。このようにして穀粒流下案内
板45を取り付けた際、該穀粒流下案内板45の傾斜下
端の左右両端部と前記穀粒貯留装置5の底部傾斜面との
間には、流下間隙48,48が形成される。また、前記
穀粒流下案内板45の穀粒搬出方向下手側部分におい
て、前記穀粒搬出螺旋32の下降回転側に臨む部分を切
り欠き部49を形成し、該切り欠き部49に5つの揺動
板50,50,50,50,50を配置する。即ち、前
記穀粒流下案内板45の一部を、5つの揺動板50,5
0,50,50,50に分割形成するのである。尚、前
記穀粒流下案内板45の全部を揺動板50に分割形成し
てもよい。しかして、前記各揺動板50は断面L型に形
成し、その基部側を、前記穀粒流下案内板45の頂部近
傍下面に、揺動軸51,51,51,51,51によっ
て揺動自在に軸支する。また、前記各揺動板50の基部
側端部を連動部材52によって軸53着連結し、これに
よって、1つの揺動板50の揺動軸51を往復回動させ
ると、前記5つの揺動板50,50,50,50,50
の自由端側が穀粒搬出方向に沿って往復揺動することと
なる。そして、前記1つの揺動軸51の往復回動は、前
記穀粒貯留装置5の前壁外側面に取り付けた揺動用電動
モ−タ54及び該揺動用電動モ−タ54によって回転駆
動されるクランクア−ム55から、連動ロッド56、中
間揺動ア−ム57、前記1つの揺動軸51と一体の往復
回動軸58を介して行われるように構成する。尚、前記
揺動用電動モ−タ54に替えて、エンジン36の駆動力
によって前記揺動軸51を往復回動させるように構成し
てもよい。
【0017】以上の構成により、コンバイン作業におい
ては、走行装置2,2によって前進しながら、刈取装置
6の分草体26によって穀稈を分草し、分草された穀稈
を引起し装置27によって引起し、引き起こされた穀稈
を掻込み搬送装置28によって掻込みながら刈刃29に
よって刈り取る。そして、このようにして刈り取った穀
稈を、掻込み搬送装置28から供給搬送装置30を介し
てフィ−ドチェン19へ引き継ぎ、該フィ−ドチェン1
9と挾扼杆20との間に挾扼しながら後方へ搬送し、こ
の搬送中に脱穀装置4の扱室11に内装する扱胴によっ
て脱粒処理する。これによって扱室11内で発生した被
処理物の一部は、受網を漏下して揺動選別棚上に漏下す
る。一方、受網を漏下しなかった被処理物は、受網の後
端部から揺動選別棚上に放出される。このようにして揺
動選別棚上に至った被処理物は、該揺動選別棚による揺
動選別と、唐箕による風選別によって選別され、一番螺
旋と二番螺旋とに流下する。そして、一番螺旋に流下し
た穀粒は、左右一側へ搬送された後、一番揚穀筒21に
よって揚穀され、穀粒投入口42から穀粒貯留装置5内
へ投入され、一時貯留される。
【0018】そして、排出クラッチレバ−43を入り操
作すると、穀粒貯留装置5内に貯留された穀粒は、穀粒
搬出螺旋32、揚穀螺旋33、排出螺旋34の連動回転
により、揚穀筒23、排出オ−ガ25を経て外部へ排出
される。そして、このように穀粒排出を行う際、排出ク
ラッチレバ−43を入り操作すると、前記揺動用電動モ
−タ54が駆動して、前記クランクア−ム55から、連
動ロッド56、中間揺動ア−ム57、往復回動軸58を
介して揺動軸51が往復回動し、連動部材52を介して
5つの揺動板50,50,50,50,50が穀粒搬出
螺旋32による穀粒搬出方向に沿って往復揺動する。こ
の際、揺動板50は、穀粒搬出螺旋32の上側に沿って
配置された穀粒流下案内板45の一部ないし全部を複数
に分割形成したものであり、穀粒搬出方向に沿って往復
揺動するものであるため、該穀粒流下案内板45付近及
びこの上方に停滞しがちな湿った穀粒も、揺動板50の
往復揺動によって撹拌されながら穀粒搬出螺旋32側に
流下案内される。これより、穀粒は穀粒搬出螺旋32に
円滑に取り込まれて搬出される。また、この際、揺動板
50は、穀粒搬出螺旋32の上側に沿って配置された穀
粒流下案内板45の穀粒搬出方向下手側部分を複数に分
割形成したものであり、穀粒搬出方向に沿って往復揺動
するものであるため、該穀粒流下案内板45の特に穀粒
搬出方向下手側部分付近及びこの上方に停滞しがちな湿
った穀粒も、揺動板50の往復揺動によって撹拌されな
がら穀粒搬出螺旋32側に流下案内される。これより、
穀粒は穀粒搬出螺旋32に円滑に取り込まれて搬出され
る。また、この際、揺動板50は、穀粒搬出螺旋32の
上側に沿って配置された穀粒流下案内板45の穀粒搬出
螺旋32下降回転側に臨む部分を複数に分割形成したも
のであり、穀粒搬出方向に沿って往復揺動するものであ
るため、該穀粒流下案内板45の特に穀粒搬出螺旋32
下降回転側に臨む部分の付近及びこの上方に停滞しがち
な湿った穀粒も、揺動板50の往復揺動によって撹拌さ
れながら穀粒搬出螺旋32の下降回転側に流下案内され
る。これより、穀粒は穀粒搬出螺旋32に円滑に取り込
まれて搬出される。以上により、効率の高い排出作業を
行うことができる。
【0019】一方、前記揺動用電動モ−タ54の駆動を
以下のように制御すべく構成してもよい。即ち、図7に
示すように、コントロ−ラ59に対して、その入力側
に、前記排出クラッチレバ−43が入り位置へ操作され
たことを検出する排出レバ−スイッチ60と、前記穀粒
貯留装置2内壁面に所定の上下間隔を隔てて配置した3
つの穀粒センサ−61,61,61と、前記機台3に対
する左右の走行装置2,2の相対高さを検出するロ−リ
ング(左)ストロ−クセンサ62L,ロ−リング(右)
ストロ−クセンサ62Rとを接続する。また、前記コン
トロ−ラ59に対して、その出力側に、前記揺動用電動
モ−タ54と、前記機台3に対して左右の走行装置2,
2を相対的に昇降駆動する左右のロ−リングシリンダの
作動バルブソレノイド63L,63Rとを接続する。
【0020】この構成により、3つの穀粒センサ−6
1,61,61のいずれかまでがONしている状態(穀
粒が所定量貯留されている状態)で、排出クラッチレバ
−43を入り操作して排出レバ−スイッチ60がONす
ると、コントロ−ラ59から揺動用電動モ−タ54へ出
力がなされて該揺動用電動モ−タ54が駆動し、前記揺
動板50,50,50,50,50が往復揺動しながら
前述の如き穀粒排出作業が行われる。そして、この穀粒
排出作業が進み、前記3つの穀粒センサ−61,61,
61のうち最も低い位置に配置された穀粒センサ−61
のみがONした状態まで貯留穀粒が減少すると、コント
ロ−ラ59から作動バルブソレノイド63L,63Rへ
同方向の出力がなされて左右のロ−リングシリンダを同
方向へ伸縮作動させ、これによって、機台3に対して左
右の走行装置2,2を相対的に下降させて機体1の車高
をロ−リング可能な高さまで上昇させる。そして、これ
に続いて、コントロ−ラ59から作動バルブソレノイド
63L,63Rへ逆方向の出力がなされて左右のロ−リ
ングシリンダを逆方向へ伸縮作動させ、これによって、
機台3を、穀粒貯留装置5搭載側が低くなるように傾斜
させる。これにより、貯留穀粒量が少なくなって穀粒搬
出螺旋32への穀粒の取り込みが悪くなっても、機体1
ごと穀粒貯留装置5を傾斜させて、この穀粒搬出螺旋3
2への穀粒の取り込み性を改善して穀粒排出作業を円滑
に行うことができる。
【0021】尚、前記機台3の後部左右両側に、後方の
障害物までの距離を検出する超音波式距離検出器64,
64を設け、機体1後進時に、該超音波式距離検出器6
4,64によって検出される障害物までの距離が設定距
離Lから小さくなるほど、エンジン36のスロットルを
絞って車速を減速するように構成してもよい。尚、この
場合、エンジン36の回転数に応じて、走行ミッション
ケ−ス7を駆動する静油圧式無段変速装置の出力回転数
が変化することが前提となる。そして、図8に示すよう
に、前記超音波式距離検出器64,64によって検出さ
れる障害物までの距離が、前記設定距離Lより小さい限
界設定値L0になると、エンジン36のスロットルを最
も絞った状態とするように構成してもよい。このように
構成することにより、機体1後進時に障害物に接近する
ほど(衝突の危険が増すほど)車速を減速し、これによ
って、万が一の衝突時の破損を少なくすることができ
る。また、車速の自動的な減速により、操縦者は後方の
障害物の存在及びこの障害物との距離を把握することが
でき、安全な後進操作を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態におけるコンバインの全
体左側面図である。
【図2】この発明の実施の形態におけるコンバインの全
体右側面図である。
【図3】この発明の実施の形態におけるコンバインの全
体平面図である。
【図4】この発明の実施の形態における要部の説明用平
面図である。
【図5】この発明の実施の形態における要部の説明用斜
視図である。
【図6】この発明の実施の形態における要部の説明用背
面図である。
【図7】この発明の実施の形態における一部の制御ブロ
ック図である。
【図8】この発明の実施の形態における一部の条件設定
グラフである。
【符号の説明】
5 穀粒貯留装置 32 穀粒搬出螺旋 45 穀粒流下案内板 50 揺動板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2B396 JA04 JC07 KC02 KC13 KE02 KE03 KE04 LA03 LC07 LN04 LP03 LP08 LR02 LR08 LR13 MA07 ML10

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 穀粒貯留装置5底部に穀粒搬出螺旋32
    を設け、該穀粒搬出螺旋32の上側に沿って穀粒流下案
    内板45を配置し、該穀粒流下案内板45の一部ないし
    全部を複数の揺動板50に分割形成すると共に、該揺動
    板50を穀粒搬出方向に沿って往復揺動すべく構成した
    ことを特徴とする穀粒排出装置。
  2. 【請求項2】 穀粒貯留装置5底部に穀粒搬出螺旋32
    を設け、該穀粒搬出螺旋32の上側に沿って穀粒流下案
    内板45を配置し、該穀粒流下案内板45の穀粒搬出方
    向下手側部分を複数の揺動板50に分割形成すると共
    に、該揺動板50を穀粒搬出方向に沿って往復揺動すべ
    く構成したことを特徴とする穀粒排出装置。
  3. 【請求項3】 穀粒貯留装置5底部に穀粒搬出螺旋32
    を設け、該穀粒搬出螺旋32の上側に沿って穀粒流下案
    内板45を配置し、該穀粒流下案内板45の穀粒搬出螺
    旋32下降回転側に臨む部分を複数の揺動板50に分割
    形成すると共に、該揺動板50を穀粒搬出方向に沿って
    往復揺動すべく構成したことを特徴とする穀粒排出装
    置。
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