JP2000315744A - 半導体パッケージの製造方法 - Google Patents

半導体パッケージの製造方法

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JP2000315744A
JP2000315744A JP11124806A JP12480699A JP2000315744A JP 2000315744 A JP2000315744 A JP 2000315744A JP 11124806 A JP11124806 A JP 11124806A JP 12480699 A JP12480699 A JP 12480699A JP 2000315744 A JP2000315744 A JP 2000315744A
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resin molding
molded
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JP11124806A
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Yasue Tokutake
安衛 徳武
Hiromi Tokunaga
博美 徳永
Kenichi Sakaguchi
健一 坂口
Katsuya Nakazawa
勝哉 中澤
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Shinko Electric Industries Co Ltd
Original Assignee
Shinko Electric Industries Co Ltd
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  • Encapsulation Of And Coatings For Semiconductor Or Solid State Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 パッケージの樹脂成形部が一体に樹脂成形さ
れ、信頼性の高い半導体パッケージとして提供する。 【解決手段】 金型を用いてリードフレーム12に樹脂
を一体に成形して、リードフレームの一方の面側にイン
ナーリード16のボンディング部の表面が底面に露出し
た半導体素子収納穴を形成して成る半導体パッケージの
製造方法において、リードフレーム16を金型によりク
ランプして前記インナーリード16の一方の面側に前記
半導体素子収納穴の周壁部52を樹脂成形するととも
に、前記インナーリード16の他方の面側を部分的に樹
脂成形する1次樹脂成形工程と、該1次樹脂成形工程に
よって前記インナーリード16の他方の面側に形成され
た樹脂成形部54、56の外面に、次工程の樹脂成形に
用いる樹脂との密着性を良好にする親和化処理を施す工
程と、該親和化処理を施した後、前記インナーリード1
6の他方の面側に形成された樹脂成形部54、56を埋
没させるとともに所要の外形形状に樹脂成形する2次樹
脂成形工程とを有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置用の半導
体パッケージの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置用のパッケージにはリードフ
レームをインサート部品とする樹脂成形により、半導体
素子を搭載する半導体素子収納穴を樹脂成形により形成
した半導体パッケージがある。図7に半導体パッケージ
の一例を示す。図7(a) は半導体パッケージの平面図、
図7(b) は断面図である。10が樹脂成形によって形成
したパッケージの本体であり、12がリードフレームで
ある。リードフレーム12は半導体素子を搭載する素子
搭載部14、インナーリード16およびアウターリード
18から成る。リードフレーム12の上面側に樹脂成形
によって周壁部10aが形成され、周壁部10aによっ
て囲まれた内側領域が半導体素子収納穴20となる。半
導体素子収納穴20の底面には素子搭載部14が露出
し、素子搭載部14の両側に表面を露出させてインナー
リード16が樹脂成形されている。
【0003】図8にリードフレーム12を樹脂成形して
半導体パッケージを製造する従来方法を示す。リードフ
レーム12をインサート部品として樹脂成形するに際し
ては、素子搭載部14およびインナーリード16の表面
が半導体素子収納穴20の底面に露出し、露出面に樹脂
ばりが生じないようにすることが必要である。このた
め、半導体パッケージを製造する方法として、樹脂成形
工程を1次樹脂成形工程と2次樹脂成形工程の2回に分
けて樹脂成形することが行われている。
【0004】図8(a) はリードフレーム12を1次樹脂
成形した状態で、上型30aと下型30bとでリードフ
レーム12をクランプして周壁部10aを樹脂成形した
状態である。上型30aには周壁部10aを樹脂成形す
るための凹部を設け、下型30bはクランプ面を平坦面
に形成して、素子搭載部14とインナーリード16を上
型30aと下型30bとでクランプして樹脂成形する。
これにより素子搭載部14の周囲および隣接するインナ
ーリード16の間にリードフレーム12の厚さ分の樹脂
24が充填される。この1次樹脂成形では、素子搭載部
14とインナーリード16とを上型30aと下型30b
により直接にクランプして樹脂成形するから、素子搭載
部14とインナーリード16の表面に樹脂ばりを生じさ
せずに樹脂成形することができる。
【0005】図8(b) に示す2次樹脂成形工程では、イ
ンナーリード16の下面の樹脂成形部を樹脂成形する。
下型30cにインナーリード16の下面の樹脂成形部1
0bを樹脂成形する凹部を設け、上型30aと下型30
cとで1次樹脂成形後のリードフレーム12をクランプ
して樹脂成形する。素子搭載部14の周囲と隣接するイ
ンナーリード16の間には樹脂24が既に充填されて樹
脂成形されているから、2次樹脂成形工程で素子搭載部
14とインナーリード16の表面に樹脂が回り込むこと
がない。このように、1次樹脂成形工程と2次樹脂成形
工程に分けて樹脂成形することにより、素子搭載部14
とインナーリード16の表面に樹脂ばりを生じさせずに
樹脂成形することが可能になる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、半導
体パッケージの製造工程では半導体素子収納穴の底面に
素子搭載部およびインナーリードの表面を露出させて樹
脂成形するため、樹脂成形工程を2回に分けて行ってい
る。このように樹脂成形工程を複数回に分けて行う方法
はインナーリードのボンディング面等に樹脂ばりを生じ
させずに樹脂成形できる点では有効であるが、樹脂成形
部分についてみると2回に分けて樹脂成形した樹脂成形
部の相互の密着性が問題になる。すなわち、樹脂材には
成形品を離型しやすくするため離型剤が混入されてお
り、樹脂成形時に離型剤が樹脂成形部の表面に浸出する
ことから、2回に分けて樹脂成形した樹脂成形部の界面
での密着力を阻害し、樹脂成形部の密着性を低下させる
という問題があった。
【0007】本発明は、このように樹脂成形工程を複数
回に分けて行う際における問題点を解消すべくなされた
ものであり、その目的とするところは、複数回に分けて
樹脂成形した際の樹脂成形部の界面における密着性を向
上させ、半導体パッケージの耐久性、信頼性を向上させ
ることを可能にする半導体パッケージの製造方法を提供
するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は次の構成を備える。すなわち、金型を用い
てリードフレームに樹脂を一体に成形して、リードフレ
ームの一方の面側にインナーリードのボンディング部の
表面が底面に露出した半導体素子収納穴を形成して成る
半導体パッケージの製造方法において、リードフレーム
を金型によりクランプして前記インナーリードの一方の
面側に前記半導体素子収納穴の周壁部を樹脂成形すると
ともに、前記インナーリードの他方の面側を部分的に樹
脂成形する1次樹脂成形工程と、該1次樹脂成形工程に
よって前記インナーリードの他方の面側に形成された樹
脂成形部の外面に、次工程の樹脂成形に用いる樹脂との
密着性を良好にする親和化処理を施す工程と、該親和化
処理を施した後、前記インナーリードの他方の面側に形
成された樹脂成形部を埋没させるとともに所要の外形形
状に樹脂成形する2次樹脂成形工程とを有することを特
徴とする。
【0009】また、1次樹脂成形工程あるいは2次樹脂
成形工程を複数回の樹脂成形工程に分けて行い、該樹脂
成形工程の際に埋没される樹脂成形部の外面に、次工程
の樹脂成形に用いる樹脂との密着性を良好にする親和化
処理を施すことにより、樹脂成形部全体が一体的に樹脂
成形される。また、前記親和化処理として、樹脂成形部
の外面に紫外線を照射することは、簡便な操作でかつ有
効に樹脂を密着させることができるという利点がある。
また、1次樹脂成形工程の際に、リードフレームの他方
の面側の半導体素子搭載部に対応する領域を樹脂成形す
ることにより、1次樹脂成形の際にリードフレームの反
り等の変形を防止し、1次樹脂成形部と2次樹脂成形部
との接触面積を大きくして、樹脂成形部の密着性を向上
させることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態を
添付図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係
る半導体パッケージの製造方法の実施形態を示す説明図
である。図1(a) は本実施形態で使用するリードフレー
ム12の断面図を示す。14は素子搭載部、16はイン
ナーリード、18はアウターリードである。本実施形態
で使用するリードフレーム12は半導体素子を搭載する
素子搭載部14をインナーリード16よりも若干低位に
形成したものである。
【0011】図1(b) は1次樹脂成形を行うため、上型
40aと下型40bとでリードフレーム12をクランプ
した状態を示す。上型40aには素子搭載部14の上面
とインナーリード16の上面にクランプ力が確実に作用
するよう素子搭載部14の沈み量に合わせてパーティン
グ面に凸部42が設けられている。また、リードフレー
ム12の上面側で半導体パッケージの周壁部を樹脂成形
するためのキャビティ44を設ける。半導体パッケージ
の周壁部は半導体素子収納穴を囲む矩形の枠状に成形す
る部分であり、この矩形枠の形状に合わせてキャビティ
44が設けられる。
【0012】下型40bにはリードフレーム12の下面
側に設ける樹脂成形部に合わせて1次樹脂成形工程で樹
脂成形するためのキャビティ46、48が形成されてい
る。キャビティ46は素子搭載部14部分を樹脂成形す
る部位であり、キャビティ48はパッケージの周縁部分
を枠状に樹脂成形する部位である。なお、キャビティ4
6およびキャビティ48によって樹脂成形する部位は、
2次樹脂成形の際に樹脂成形部に埋没されて成形される
ようキャビティ46、48の配置位置等をあらかじめ設
定する。キャビティ48は2次樹脂成形の際に樹脂成形
部内に埋没される部位であり、樹脂成形部によって封止
されるインナーリード16の領域内に設けられている。
図1(c) は上型40aと下型40bとでリードフレーム
12をクランプし、キャビティ44、46、48に樹脂
50を充填して1次樹脂成形した状態である。リードフ
レーム12の上面側で周壁部52が樹脂成形され、リー
ドフレーム12の下面側で1次樹脂成形部54、56が
形成されている。
【0013】1次樹脂成形工程では、上型40aと下型
40bとでリードフレーム12を確実にクランプして素
子搭載部14やインナーリード16等の表面に樹脂ばり
が生じないようにすることが重要となる。本実施形態で
はキャビティ46を素子搭載部14の領域内に配置し
て、素子搭載部14の周縁部が上型40aと下型40b
とでリードフレーム12をクランプした際に挟圧される
ようにしている。樹脂ばりは素子搭載部14の周縁部で
生じやすいから、素子搭載部14の周縁部がクランプで
きる配置でキャビティ46を配置することによって素子
搭載部14の表面で樹脂ばりが生じることを確実に防止
している。
【0014】また、インナーリード16の下面側で1次
樹脂成形するためのキャビティ48については、インナ
ーリード16の先端側の領域で上型40aと下型40b
とでリードフレーム12が挟まれ、上型40aと下型4
0bとによるクランプ力が確実に作用する状態で樹脂成
形できるようキャビティ48を配置している。図1(c)
に示す1次樹脂成形の際には、隣接するインナーリード
16間にインナーリード16の厚さ分の樹脂50が充填
されるが、インナーリード16とアウターリード18を
上型40aと下型40bとでクランプして樹脂成形する
ことによってインナーリード16およびアウターリード
18の表面に樹脂ばりが生じることを防止して樹脂成形
することができる。
【0015】図2にリードフレーム12を1次樹脂成形
した状態の平面図を示す。リードフレーム12は四方に
アウターリード18が延出する形状のものであり、リー
ドフレーム12の上面の周縁部に矩形枠状に周壁部52
が形成され、周壁部52に囲まれた内側が半導体素子を
収納する半導体素子収納穴60に形成されている。半導
体素子収納穴60の底面の中央には半導体素子を搭載す
る素子搭載部14が配置され、素子搭載部14は一段低
位となった凹部の内底面に露出する。インナーリード1
6は素子搭載部14が底面で露出する凹部を囲むように
配置され、リード間に樹脂50が充填された状態で、上
面が露出して配置されている。
【0016】図3は上記のようにして1次樹脂成形した
リードフレーム12をさらに上型40aと下型40cと
でクランプして2次樹脂成形する工程を示す。上型40
aは上記の1次樹脂成形で使用したものと同形のもので
あるが、下型40cは最終製品となるパッケージの樹脂
成形部の外形形状に合わせてキャビティ49を形成した
ものである。本実施形態の半導体パッケージはリードフ
レーム12の下面側を矩形の平板状に形成しているか
ら、キャビティ49は1次樹脂成形部54、56を内部
に収納した矩形の凹部状に形成したものとなっている。
【0017】本実施形態の半導体パッケージの製造方法
では、1次樹脂成形部54、56と2次樹脂成形部との
密着性を良好にするため、1次樹脂成形工程後に1次樹
脂成形部54、56の外面に紫外線光を照射し1次樹脂
成形部54、56の外面を粗面化し、樹脂成形部の密着
性を向上させる親和化処理を施すことを特徴とする。図
3(a) は1次樹脂成形部54、56の外面に紫外線を照
射する処理を施した後、上型40aと下型40cとでリ
ードフレーム12をクランプした状態である。図3(b)
は上型40aと下型40cとでリードフレーム12をク
ランプし、キャビティ49に樹脂50を充填して2次樹
脂成形した状態を示す。58が2次樹脂成形部である。
【0018】前述したように、2次樹脂成形では1次樹
脂成形部54、56を内部に埋没させて樹脂成形する。
リードフレーム12の素子搭載部14、インナーリード
16は上型40aによって確実にクランプされている
し、インナーリード16間には樹脂が充填されて上型4
0a側に樹脂が回り込むことはなく、素子搭載部14、
インナーリード16およびアウターリード18の表面に
樹脂ばりが生じることはない。
【0019】本実施形態では1次樹脂成形部54、56
の外面に紫外線を照射したことによって樹脂成形部の外
面が粗面化され、2次樹脂成形部58の樹脂と1次樹脂
成形部54、56の樹脂の密着性、親和性が良好にな
り、樹脂成形部が一体化されて樹脂成形されるという作
用効果を有する。1次樹脂成形部54、56の外面に紫
外線を照射する処理は、1次樹脂成形部54、56と2
次樹脂成形部58の樹脂の密着性を向上させることを目
的とする処理である。樹脂材には金型との離型を容易に
するため離型剤が混入されており、樹脂成形時の加熱に
より樹脂の表面に離型剤が浸出するから、この状態で2
次樹脂成形すると1次樹脂成形部54、56と2次樹脂
成形部58との界面での密着性が不十分になる。樹脂成
形部に紫外線を照射する処理は、樹脂成形部の表面に浸
出する離型剤を改質させ、樹脂成形部の表面を粗面化し
て樹脂の密着性、親和性を改善するためのものである。
【0020】このように、樹脂成形部の外面を改質して
樹脂成形部の相互の密着性を改善することを目的とする
親和化処理としては、上記実施形態のように樹脂成形部
に紫外線を照射して樹脂の表面を粗面化し、親和性を向
上させる方法の他に、化学的な薬液処理によって粗面化
して親和性を良好にする方法、プラズマエッチングによ
って粗面化して親和性を良好にするといった方法、乾式
あるいは湿式のブラスト処理によって粗面化して親和性
を良好にするといった方法がある。これらの方法のう
ち、紫外線照射による方法は、簡便に処理できる点で有
用である。
【0021】また、本実施形態のように樹脂成形工程を
2回に分けて樹脂成形する場合に1次樹脂成形部54、
56と2次樹脂成形部58との密着性を向上させるに
は、1次樹脂成形部54、56と2次樹脂成形部58と
の接触面積を大きくすることが有効である。本実施形態
でリードフレーム12の下面側で素子搭載部14部分
と、インナーリード16に1次樹脂成形部54、56を
設けたのは、2次樹脂成形部58とこれらの1次樹脂成
形部54、56との接触面積を増大させるためでもあ
る。本実施形態のように1次樹脂成形の際にリードフレ
ーム12の下面に1次樹脂成形部54、56を形成すれ
ば、樹脂成形部が凹凸面に形成され2次樹脂成形部58
の樹脂部分との接触面積が増大するから、1次樹脂成形
部54、56の外面を粗面化する改質、親和化処理操作
と合わせて、樹脂成形部の密着性を効果的に向上させる
ことが可能になる。
【0022】また、1次樹脂成形工程でリードフレーム
12の両面に樹脂成形部を設けることにより、1次樹脂
成形工程で片面のみ樹脂成形した場合に比べて、リード
フレーム12の反り等の変形を抑えることができるとい
う利点もある。これによって、2次樹脂成形の際にリー
ドフレーム12を正確に金型にセットすることができ、
リードフレーム12をクランプして樹脂成形する操作を
確実に行うことができる。
【0023】また、1次樹脂成形工程と2次樹脂成形工
程で使用する樹脂材は、同一の樹脂材を使用することは
もちろん、異種樹脂材を使用することも可能である。同
一の樹脂材を使用した場合は樹脂材相互のなじみがよ
く、熱応力等の内部応力を抑えることができるという利
点がある一方、異種樹脂材を使用する場合は、樹脂材の
相互の特徴を利用して好適な特性を有する半導体パッケ
ージを得ることができる。たとえば、異種樹脂材の熱膨
張係数あるいは収縮度を考慮して、反り等の変形がパッ
ケージ全体としてもっとも小さくなるように調節するこ
と、2次樹脂成形部に放熱性の良好な樹脂材を使用して
放熱性の優れたパッケージを得ること、電気的特性の優
れた樹脂材を使用してパッケージの電気的特性を改善す
るといったことが可能である。
【0024】また、2次樹脂成形を行った後、樹脂成形
部で外面に露出する面を導電性樹脂を用いてさらに樹脂
成形し、パッケージ本体の電磁シールド効果をもたせる
こともできる。図4は、図3に示す2次樹脂成形の後、
導電性樹脂を用いて樹脂成形部の外面を樹脂成形した状
態を示す。図のA部、B部、C部が導電性樹脂によって
樹脂成形した部位を示す。このように、樹脂成形部の外
面を導電性樹脂によって被覆することによって、パッケ
ージが電磁シールドされ、パッケージの電気的特性を良
好にすることができる。導電性樹脂としては、金属粒子
を配合した樹脂、カーボン粒子を配合した樹脂等が使用
できる。
【0025】図5は多層リードフレームを用いて1次、
2次樹脂成形により半導体パッケージを製造する方法を
示す。図5(a) は2層に形成したリードフレーム12の
断面図、図5(b) は上形70aと下型70bとでリード
フレーム12をクランプして1次樹脂成形した状態の断
面図、図5(c) は上型70aと下型70cによりリード
フレーム12をクランプして2次樹脂成形した状態の断
面図である。リードフレーム12は層間に電気的絶縁性
を有する絶縁フィルム17を介して2枚のリードフレー
ムを積層して形成したものである。
【0026】上記実施形態と同様に、1次樹脂成形工程
ではインナーリード16bの上面に枠形に周壁部52を
樹脂成形するとともに、リードフレーム12の素子搭載
部14の下面とインナーリード16aの下面に1次樹脂
成形部54、56を成形する。1次樹脂成形部56は枠
形に囲むように設けるものである。上型70aと下型7
0bとでリードフレーム12を確実にクランプして樹脂
成形することによって、素子搭載部14およびインナー
リード16a、16b、アウターリード18の表面に樹
脂ばりを生じさせずに樹脂成形される。2次樹脂成形工
程ではリードフレーム12の下面側について、1次樹脂
成形部54、56をキャビティに収納して樹脂成形す
る。1次樹脂成形後に、1次樹脂成形部54、56の外
面に紫外線を照射し、樹脂成形部の外面を粗面化、改質
する親和化処理を施し、1次樹脂成形部54、56と2
次樹脂成形部58との密着性を良好にして2次樹脂成形
することは上記実施形態と同様である。
【0027】図6は本実施形態の製造方法によって得ら
れた半導体パッケージの平面図を示す。枠形に樹脂成形
された周壁部52に囲まれた内側に2段にインナーリー
ド16a、16bが配置され、インナーリード16aに
囲まれた中央部に素子搭載部14が配置されている。ア
ウターリード18は樹脂成形部の周囲に先端を外方に延
出して配置される。本実施形態の製造方法によって得ら
れた半導体パッケージも、1次樹脂成形と2次樹脂成形
の樹脂部分の密着性が良好になり、1次樹脂成形部5
4、56と2次樹脂成形部58とが組み合わさって樹脂
成形されることにより、密着部分の接触面積が大きくで
きて、確実に一体化して樹脂成形される。
【0028】このように、本発明に係る樹脂封止パッケ
ージの製造方法は1層のリードフレームに限らず、2層
以上の多層のリードフレームを用いて形成するものにつ
いても適用することができる。また、上記実施形態で
は、いずれも1次樹脂成形と2次樹脂成形の2回に樹脂
成形工程を分けて行ったが、さらに樹脂成形工程を分け
て、3回もしくはそれ以上の樹脂工程によって製造する
ことも可能である。これら、複数回の樹脂成形工程によ
る場合も、いったん樹脂成形した後、樹脂成形部の外面
に紫外線照射等による密着性を改善させる粗面化、改質
処理、親和化処理を施して次回の樹脂成形を施すことに
よって、樹脂成形部の密着性を良好にし、信頼性の高い
樹脂封止パッケージとして得ることができる。
【0029】
【発明の効果】本発明に係る半導体パッケージの製造方
法によれば、上述したように、複数回に分けて樹脂成形
することにより所定形状に成形する半導体パッケージの
樹脂成形部が、各樹脂成形工程で樹脂成形される樹脂成
形部の界面における密着性が向上し、強固に一体化され
て樹脂成形され、信頼性の高い半導体パッケージとして
得ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】半導体パッケージの1次樹脂成形工程を示す説
明図である。
【図2】リードフレームを1次樹脂成形した状態の平面
図である。
【図3】半導体パッケージの2次樹脂成形工程を示す説
明図である。
【図4】2次樹脂成形工程の後、導電性樹脂を用いて樹
脂成形する状態の断面図である。
【図5】多層リードフレームを用いた半導体パッケージ
の製造方法を示す説明図である。
【図6】多層リードフレームを用いた半導体パッケージ
の平面図である。
【図7】半導体パッケージの平面図および断面図であ
る。
【図8】半導体パッケージの従来の製造方法を示す説明
図である。
【符号の説明】
10 パッケージの本体 12 リードフレーム 14 素子搭載部 16、16a、16b インナーリード 18 アウターリード 20 素子収納穴 40a 上型 40b 下型 44、46、48、49 キャビティ 50 樹脂 52 周壁部 54、56 1次樹脂成形部 58 2次樹脂成形部 70a 上型 70b 下型
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂口 健一 長野県長野市大字栗田字舎利田711番地 新光電気工業株式会社内 (72)発明者 中澤 勝哉 長野県長野市大字栗田字舎利田711番地 新光電気工業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金型を用いてリードフレームに樹脂を一
    体に成形して、リードフレームの一方の面側にインナー
    リードのボンディング部の表面が底面に露出した半導体
    素子収納穴を形成して成る半導体パッケージの製造方法
    において、 リードフレームを金型によりクランプして前記インナー
    リードの一方の面側に前記半導体素子収納穴の周壁部を
    樹脂成形するとともに、前記インナーリードの他方の面
    側を部分的に樹脂成形する1次樹脂成形工程と、 該1次樹脂成形工程によって前記インナーリードの他方
    の面側に形成された樹脂成形部の外面に、次工程の樹脂
    成形に用いる樹脂との密着性を良好にする親和化処理を
    施す工程と、 該親和化処理を施した後、前記インナーリードの他方の
    面側に形成された樹脂成形部を埋没させるとともに所要
    の外形形状に樹脂成形する2次樹脂成形工程とを有する
    ことを特徴とする半導体パッケージの製造方法。
  2. 【請求項2】 1次樹脂成形工程あるいは2次樹脂成形
    工程を複数回の樹脂成形工程に分けて行い、該樹脂成形
    工程の際に埋没される樹脂成形部の外面に、次工程の樹
    脂成形に用いる樹脂との密着性を良好にする親和化処理
    を施すことを特徴とする請求項1記載の半導体パッケー
    ジの製造方法。
  3. 【請求項3】 親和化処理として、樹脂成形部の外面に
    紫外線を照射することを特徴とする請求項1または2記
    載の半導体パッケージの製造方法。
  4. 【請求項4】 1次樹脂成形工程の際に、リードフレー
    ムの他方の面側の半導体素子搭載部に対応する領域を樹
    脂成形することを特徴とする請求項1、2または3記載
    の半導体パッケージの製造方法。
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