JP2000314168A - 擬音装置内蔵水洗便器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 擬音装置の擬音効果を高め、その操作性，施
工性を向上するために擬音装置を便器本体に内蔵した水
洗便器を提供する。 【解決手段】 便器本体の後部に機能部材を内蔵するた
めの空間部を便器本体と一体成形し、この空間部内に擬
音装置を内蔵した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は腰掛け式水洗便器、
和風式水洗便器等の水洗便器に係り、それらに洗浄水の
流れる音に似せた音や、音楽を発する擬音装置を内蔵し
た水洗便器に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の水洗便器においては、図３に示す
ように擬音装置１は水洗便器３の外部で水洗便器から離
れたトイレの側面の壁面９に配設されたり、特開平５−
７９０８４号公報に見られるように、水先便器本体の外
部側面に近接して配設した温水洗浄装置等の操作ボック
ス内に一緒に配設している。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の擬音装
置の配置において、前者の場合水洗便器から離れたとこ
ろで擬音が発生するため擬音発生に違和感がありその効
果に不安がある。また、後者の場合、擬音装置を構成す
る擬音発生部と操作部等が一体で形成されており温水洗
浄装置の操作ボックスに内蔵すると操作部ボックス自体
が必然的に大型になる。そのため、水洗便器本体の外部
近傍に配設される前記操作ボックス以外の水洗便器本体
の自動洗浄装置の操作部、紙巻器、手すりなどの機器と
の配置との関係で、施工がし難い位置に配設したり操作
性の悪い位置に配設せざるをえない状況が発生する。

【０００４】そこで、本発明は擬音装置の擬音効果を高
め、その操作性，施工性を向上するために擬音装置を便
器本体に内蔵した水洗便器を提供することを目的とす
る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】請求項１記載の擬音装置
内蔵水洗便器は、便器本体に擬音装置を内蔵したことを
特徴とする。

【０００６】また、請求項２記載の擬音装置内蔵水洗便
器は、便器本体の後部に機能部材を内蔵するための空間
部を便器本体と一体成形し、この空間部内に擬音装置を
内蔵したことを特徴とする。

【０００７】また、請求項３記載の擬音装置内蔵水洗便
器は、請求項２記載の擬音装置内蔵大便器において、前
記空間部が洗浄水を貯水する洗浄水タンクであって、こ
の洗浄水タンク内に前記擬音装置を内蔵して設けたこと
を特徴とする。

【０００８】また、請求項４記載の擬音装置内蔵水洗便
器は、便器本体の後部に洗浄水タンクを密結状態に配設
し、この洗浄水タンクの内部空間部に部材を擬音装置を
内蔵したとを特徴とする。

【０００９】また、請求項５記載の擬音装置内蔵水洗便
器は、前記擬音装置の操作部を大便器の外部で離間した
位置に設けたことを特徴とする。

【００１０】また、請求項６記載の擬音装置内蔵水洗便
器は、擬音装置から発せられる音が、便器の洗浄水音、
音楽など選択可能であることを特徴とする。

【００１１】

【発明の実施の形態】擬音装置を便器本体に内蔵する方
法としては、外部の洗浄水供給手段から洗浄水を供給す
るための便器本体に形成された給水路空間部、便器本体
の下部の備えたスカート部を備えた大便器の場合そのス
カート部の内側に形成される空間部、便器本体の後部に
洗浄水を貯水する洗浄水タンクを備えた便器の場合その
洗浄水タンクの内部の空間部などの便器本体に形成され
た空間部に擬音装置を配設することができる。

【００１２】また、前記洗浄水タンクの内部に空間部に
配設する方法としては、洗浄水タンクの蓋部材に取り付
ける方法、洗浄水タンクの上端部に切り欠きを設けてそ
の切り欠きに引掛け部材を用いて擬音装置を保持する方
法、便器の設置場所に応じて左右いずれの方向からでも
洗浄水タンクの操作用レバーやの洗浄水タンクへの給水
管の取り付け孔が複数個所設けられている場合、使用し
ない取り付け孔に擬音装置を取り付けることもできる。

【００１３】本発明の構成・作用を一層明らかにするた
めに、以下好適な実施例について説明する。 （実施例１）図１は本発明の一実施の形態にかかる擬音
装置内蔵した水洗便器の外観斜視図である。３はフラッ
シュバルブ洗浄タイプの水洗便器、１は擬音装置、２は
擬音装置１の操作部、４はフラッシュバルブである。水
洗便器３の後部には空間部５が水洗便器３と一体成形さ
れ、その空間部５内に擬音装置１が内蔵されている。図
１においては、水洗便器本体３の側面で空間部５と連通
する開口部６を設け、擬音装置１のスピーカーなどの音
発生部を前記開口部に面して配設している。擬音装置１
の操作部２はトイレの壁面９に取り付けられている。

【００１４】本実施例においては擬音装置１が水洗便器
３の空間部５内に配設しているので、水洗便器３の外部
に突設せず温水洗浄装置の操作部等を近接して設置する
場合の邪魔にならない。また、擬音装置１から発せられ
る音も実際に水洗便器３から流れる洗浄音との違和感が
なく聞こえる。

【００１５】（実施例２）別の実施例として、図２は水
洗便器３の後部に洗浄水を貯水する洗浄水タンク部７を
一体成形して構成し、洗浄水タンク部７の上部には上蓋
８が配設されている。擬音装置１は上蓋８の内側に配設
している。

【００１６】

【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。便器内部から擬音が発生するため、発生する擬音
に違和感がない。また、擬音発生部が便器内部に内蔵さ
れている為、操作部が小型になり他装置のリモコン操作
部，紙巻器及び手すりなどの機器との配置が容易とな
る。ひいては、操作性の良い位置に設置することができ
る。更に、操作部を便器に設置すれば、施工現場での施
工性及び操作性が向上し、またデザイン性も向上する。

【００１７】

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例１の水洗便器の外観斜視図。

【図２】実施例２の水洗便器の断面図。

【図３】従来の擬音装置及び水洗便器の外観を示す斜視
図。

【符号の説明】

１…擬音装置 ２…操作部 ３…水洗便器 ４…フラッシュバルブ ５…空間部 ６…開口部 ７…洗浄水タンク部 ８…上蓋 ９…トイレの壁面

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 便器本体に擬音装置を内蔵したことを特
   徴とする擬音装置内蔵水洗便器。
2. 【請求項２】 便器本体の後部に機能部材を内蔵するた
   めの空間部を便器本体と一体成形し、この空間部内に擬
   音装置を内蔵したことを特徴とする擬音装置内蔵水洗便
   器。
3. 【請求項３】 前記空間部が洗浄水を貯水する洗浄水タ
   ンクであって、この洗浄水タンク内に前記擬音装置を内
   蔵して設けたことを特徴とする請求項２記載の擬音装置
   内蔵水洗便器。
4. 【請求項４】 便器本体の後部に洗浄水タンクを密結状
   態に配設し、この洗浄水タンクの内部空間部に部材を擬
   音装置を内蔵したことを特徴とする擬音装置内蔵水洗便
   器。
5. 【請求項５】 前記擬音装置の操作部を大便器の外部で
   離間した位置に設けたことを特徴とする請求項１乃至４
   いずれか記載の擬音装置内蔵水洗便器。
6. 【請求項６】 前記擬音装置から発せられる音が、便器
   の洗浄水音、音楽など選択可能である請求項１乃至５い
   ずれか記載の擬音装置内蔵水洗便器。