JP2000312938A - 熱交換器の製造方法 - Google Patents

熱交換器の製造方法

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JP2000312938A
JP2000312938A JP11124392A JP12439299A JP2000312938A JP 2000312938 A JP2000312938 A JP 2000312938A JP 11124392 A JP11124392 A JP 11124392A JP 12439299 A JP12439299 A JP 12439299A JP 2000312938 A JP2000312938 A JP 2000312938A
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JP
Japan
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tube
insertion hole
straight pipe
heat exchanger
fin
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JP11124392A
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English (en)
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Isao Watanabe
勲 渡邊
Naoshi Wakita
直志 脇田
Masashi Ueda
真史 上田
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Showa Aluminum Can Corp
Original Assignee
Showa Aluminum Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 潤滑油を用いないでチューブをフィンのチュ
ーブ挿入孔に密着固定できる熱交換器の製造方法を提供
する。 【解決手段】 プレートフィン3に形成したチューブ挿
入孔7に冷媒チューブ5の一部を構成する直管9を挿入
し、この直管9内に拡管部材を通して当該直管9をプレ
ートフィン3に固定する熱交換器1の製造方法におい
て、直管9を半径方向内方へ変形させて当該直管9の長
手方向に沿って延びる凹部41を形成し、凹部41形成
後の直管9をプレートフィン3のチューブ挿入孔7に挿
入し、拡管部材を直管9内に通すことにより当該直管を
凹部41形成前の形状に戻す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば冷蔵庫用エ
バポレータ、ルームクーラ用熱交換器等の熱交換器の製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、アルミニウム製のフィンに形成
したチューブ挿入孔にアルミニウム製のチューブを挿入
し、このチューブ内にステンレス製の拡管ボール(拡管
部材)を通して拡管を行うことにより、当該チューブを
チューブ挿入孔の孔壁に密着固定する熱交換器の製造方
法が知られている。
【0003】この種の熱交換器の製造方法では、フィン
のチューブ挿入孔の直径より例えば0.5mm程度細い
チューブをフィンのチューブ挿入孔に挿入し、拡管時に
は給油装置を用いて粘度の高い潤滑油をチューブ内に供
給し、拡管ボールにかかる拡管荷重を軽減させると共
に、拡管ボールへのアルミニウムの焼付きを防止してい
る。品質の安定した熱交換器を得るためには、粘度の高
い潤滑油を用いることが必要不可欠であるからである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の熱交換器の製造方法では、拡管時に給油装置を
用いて粘度の高い潤滑油をチューブ内に供給しなければ
ならないという問題がある。また、拡管後にチューブ内
に粘度の高い潤滑油が残留するので、十分な洗浄能力を
有する洗浄剤を用いて残留潤滑油を洗浄する必要がある
と共に、洗浄剤として例えば塩素等を含む有機溶剤を使
用した場合には、チューブ内部に残留する塩素等を除去
しなければならない等の問題がある。
【0005】そこで、本発明の目的は、上述した従来の
技術が有する問題点を解消し、潤滑油を用いないでチュ
ーブをフィンのチューブ挿入孔に密着固定できるフィン
・チューブ形の熱交換器の製造方法を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
フィンに形成したチューブ挿入孔にチューブを挿入し、
このチューブ内に拡管部材を通して、当該チューブを前
記チューブ挿入孔に密着固定する熱交換器の製造方法に
おいて、前記チューブを半径方向内方へ連続的に変形さ
せて当該チューブの長手方向に沿って延びる凹部を形成
する工程と、前記凹部形成後のチューブを前記フィンの
チューブ挿入孔に挿入する工程と、前記拡管ボールを前
記チューブ内に通すことにより当該チューブを凹部形成
前の形状に戻す工程とを備えたことことを特徴とするも
のである。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記チューブ挿入孔の直径は、前記凹部形
成前のチューブの直径より小さく、前記凹部形成後のチ
ューブの最大外径より大きいことを特徴とするものであ
る。
【0008】これらの発明によれば、拡管部材をチュー
ブ内に通すことにより当該チューブを凹部形成前の形状
に戻す工程を備えるので、チューブを凹部形成前の形状
に戻すだけでチューブをチューブ挿入孔の孔壁に密着固
定でき、拡管部材にかかる荷重が低減される。従って、
潤滑油を用いないでチューブをチューブ挿入孔に密着固
定できる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。尚、この明細書において、「アル
ミニウム」の語は「純アルミニウム」のほかに「アルミ
ニウム合金」を含むものとする。
【0010】図1A及びBにおいて、符号1は本実施形
態によるフィン・チューブ形の熱交換器を示す。この熱
交換器1は、複数枚のアルミニウム製のプレートフィン
3と、同じくアルミニウム製の冷媒チューブ5とを備え
る。それぞれのプレートフィン3には、図1Bに示すよ
うに、複数の真円状のチューブ挿入孔7が形成され、こ
れらチューブ挿入孔7は当該プレートフィン3の長手方
向にほぼ等間隔に形成されている。冷媒チューブ5は、
アルミニウム製の直管(チューブ)9と略U字形状のア
ルミニウム製のベンド管11とで構成される。
【0011】熱交換器1の製造時には、後述するよう
に、チューブ挿入孔7に予め半径方向内方に変形された
直管9が挿入され、当該直管9を変形前の元の形状に戻
すことにより当該直管9がチューブ挿入孔7の孔壁に固
定される。
【0012】本実施形態による熱交換器1の製造方法に
ついて詳しく説明する。
【0013】(チューブの変形工程)図2において、符
号21は直管9を製造する直管製造ラインを示す。この
直管製造ライン21では、コイル状に巻かれたチューブ
素材23から1本のチューブ素材23を矢印A方向に間
欠的に引き出し、この引き出したチューブ素材23を図
示を略したチューブ矯正装置に導いて真直状に矯正した
後、この矯正したチューブ素材23を製造ライン21内
でチューブ変形装置25に導く。
【0014】尚、チューブ変形装置25に導く前(変形
前)のチューブ素材23の断面は、図3に示すように真
円状である。
【0015】チューブ変形装置25は、図4に示すよう
に、チューブ素材23を受ける略円弧状のチューブ受け
27と、このチューブ受け27を支持する脚部29と、
この脚部29を支持する台座31とを備える。また、こ
の台座31からは一対のローラ支持部材33が設けら
れ、各ローラ支持部材33の端部にはローラ軸受け35
が設けられ、このローラ軸受け35にはローラ軸37が
係合し、このローラ軸37の中央にはローラ39が取り
付けられる。このローラ39はローラ軸37と共に回転
可能に構成される。
【0016】このチューブ変形装置25のチューブ受け
27の幅寸法Wは、チューブ素材23の直径とほぼ等し
く形成される。そして、このチューブ変形装置25にチ
ューブ素材23が供給されると、チューブ素材23がロ
ーラ39によって押圧されて半径方向内方に連続的に変
形し、当該チューブ素材23の長手方向に沿って一連に
延びる凹部41が形成される。
【0017】この場合、チューブ素材23は、下半部が
チューブ受け27で保持された状態で、上方からローラ
39によって押圧される。凹部41形成後のチューブ素
材23の全周囲長と、凹部41形成前のチューブ素材2
3の全周囲長とは等しいので、この変形によって、凹部
41形成後のチューブ素材23の最大外径は縮まり、そ
の凹部41形成後のチューブ素材23の最大外径A´
は、変形前のチューブ素材23の外径A(図3)よりも
小さくなる。
【0018】凹部41の幅W1、深さH1等の大きさ
は、後述する拡管時の抵抗との関連において決定すべき
であるが、凹部41の幅W1は、最大外径A´を直径と
した仮想円周長の1/16〜1/8程度が望ましく、ま
た凹部41の深さH1は、当該最大外径A´の1/8以
下程度が望ましい。
【0019】この工程では、凹部41形成後のチューブ
素材23が間欠的に送り出されながら、図示を省略した
切断装置にて所定の長さに切断される。そして、複数の
直管9(図1)が形成される。
【0020】(チューブの挿入工程)次いで、プレート
フィン3に形成された真円形状のチューブ挿入孔7を整
合させた状態で、複数のプレートフィン3を並設し、こ
の真円形状のチューブ挿入孔7に、図5に示すように、
直管9を挿入する。
【0021】このチューブ挿入孔7の大きさは、チュー
ブ挿入孔7の直径をB、前記凹部41形成前のチューブ
素材23の外径をA(図3)、前記凹部41形成後のチ
ューブ素材23の外径をA´とした場合、A≧B>A´
となるように設定される。チューブ挿入孔7の直径Bが
凹部41形成後のチューブ素材23(直管9)の外径A
´よりも大きく形成されているので、直管9の挿入に当
たってはその作業が容易である。
【0022】(チューブの変形戻し工程)プレートフィ
ン3のチューブ挿入孔7に挿入された直管9の内部に、
図6に示すように拡管ボール(拡管部材)43を通す。
この拡管ボール43は、当該拡管ボール43の外径Cが
凹部41形成前のチューブ素材23の内径a(図3)に
ほぼ等しいものを用いる。拡管ボール43には紐45が
取り付けられており、この紐45を引くことにより、拡
管ボール43を直管9の一端から直管9の内部を通し直
管9の他端まで通して、直管9を凹部41形成前の形状
に戻すだけの戻し拡管が行われる。この戻し拡管によ
り、各直管9に形成された凹部41が外方に押し出され
ると同時に、各直管9全体が凹部41形成前のチューブ
素材23の真円形状に戻される。従来は、拡管ボールを
通して直管の直径を広げていたので、拡管ボールにかか
る荷重が大きく、直管内に粘度の高い潤滑油を供給しな
ければならなかったが、本実施形態では、戻し拡管時に
直管9を凹部41形成前の形状に戻すだけであるので、
拡管ボール43にかかる荷重が減少し、従って、直管9
の内部に潤滑油を供給する必要がなくなる。
【0023】また、この実施形態では、直管9が凹部4
1形成前のチューブ素材23の真円形状に戻された場
合、この凹部41形成前のチューブ素材23の外径A
が、前述したようにチューブ挿入孔7の直径Bより大き
く形成されているので、戻し拡管後の直管9が、図7に
も示すように、チューブ挿入孔7の孔径と同じか、又は
孔径よりも大きく膨らむので、チューブ挿入孔7に確実
に固定される。
【0024】最後に、図1Aに示すように、プレートフ
ィン3に固定された複数の直管9の端部に、略U字形の
ベンド管11をろう付けして冷媒チューブ5がサーペン
タイン状に形成されて熱交換器1が製造される。
【0025】図8、及び図9は別の実施形態を示す。
【0026】この実施形態では、図8に示すように、複
数枚のアルミニウム製プレートフィン57で構成される
フィン群53を複数群並設した後に、各プレートフィン
57のチューブ挿入孔59を整合し、当該チューブ挿入
孔59にアルミニウム製の冷媒チューブ55を通す。こ
の冷媒チューブ55には前述したように軸方向に延びる
凹部60が予め形成されている。チューブ挿入孔59に
冷媒チューブ55を通した後に、この冷媒チューブ55
の一端から他端に向けて、図示を省略した前記拡管部材
を通し、凹部60を元に戻して冷媒チューブ55を真円
管に戻すための加工を行う。この加工によって冷媒チュ
ーブ55をチューブ挿入孔59に密着させることができ
る。この加工に要する荷重は、前述したように小さくて
すみ、従って、内部に潤滑油を供給する必要がない。
【0027】ついで、冷媒チューブ55の折り曲げ部D
を折り曲げ、図9に示すように、冷媒チューブ55をサ
ーペンタイン状に曲げた後に、この冷媒チューブ55の
折り曲げ部Dに側板61をはめ込んで製造する。
【0028】このように製造した熱交換器にあっても、
上述したように、変形戻し工程時に潤滑油を用いる必要
がないので、潤滑油を供給するための給油装置が不要と
なり、潤滑油が不要となり、製造コストを低減すること
ができる。
【0029】また、潤滑油を用いないので、洗浄剤を用
いて残留潤滑油を洗浄する必要がなくなると共に、内部
に洗浄剤に含まれる塩素等が残留しないので、この残留
塩素等の管理が不要となる。
【0030】以上、一実施形態に基づいて本発明を説明
したが、本発明はこれに限定されるものではない。本実
施形態では、熱交換器1のフィンとして、並設された複
数のプレートフィン3を用いているが、例えば金属板を
折り曲げて形成したコルゲートフィンにも適用は可能で
ある。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、拡管部材をチューブ内
に通すことにより当該チューブを凹部形成前の形状に戻
す工程を備えるので、チューブを凹部形成前の形状に戻
すだけでチューブをチューブ挿入孔に密着固定でき、拡
管部材にかかる荷重が低減され、潤滑油を用いないでチ
ューブをフィンのチューブ挿入孔に密着固定することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態による熱交換器の製造方法により製
造された熱交換器を示し、(A)は平面図、(B)は側
面図である。
【図2】コイル材から真直状に矯正されたチューブ素材
をチューブ変形装置に導く状態を示す図である。
【図3】凹部形成前の直管の断面図である。
【図4】チューブ変形装置を示す図である。
【図5】戻し拡管前の直管とプレートフィンを示す図で
ある。
【図6】拡管ボールによる直管の戻し拡管を説明する図
である。
【図7】戻し拡管後の直管とプレートフィンを示す図で
ある。
【図8】別の実施形態を示す冷媒チューブの斜視図であ
る。
【図9】図8の冷媒チューブを折り曲げて製造した熱交
換器を示す平面図である。
【符号の説明】
1 熱交換器 3 プレートフィン 5 冷媒チューブ 7 チューブ挿入孔 9 直管 23 チューブ素材 41 凹部 43 拡管ボール(拡管部材) 53 フィン群 55 冷媒チューブ 57 プレートフィン 60 凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上田 真史 大阪府堺市海山町六丁二二四番地 昭和ア ルミニウム株式会社内 Fターム(参考) 4E028 EA03 JA01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィンに形成したチューブ挿入孔にチュ
    ーブを挿入し、このチューブ内に拡管部材を通して、当
    該チューブを前記チューブ挿入孔に密着固定する熱交換
    器の製造方法において、 前記チューブを半径方向内方へ連続的に変形させて当該
    チューブの長手方向に沿って延びる凹部を形成する工程
    と、 前記凹部形成後のチューブを前記フィンのチューブ挿入
    孔に挿入する工程と、 前記拡管部材を前記チューブ内に通すことにより当該チ
    ューブを凹部形成前の形状に戻す工程とを備えたことこ
    とを特徴とする熱交換器の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記チューブ挿入孔の直径は、前記凹部
    形成前のチューブの外径より小さく、前記凹部形成後の
    チューブの最大外径より大きいことを特徴とする請求項
    1記載の熱交換器の製造方法。
JP11124392A 1999-04-30 1999-04-30 熱交換器の製造方法 Pending JP2000312938A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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