JP2000310156A - エンジンのカム軸支持構造 - Google Patents

エンジンのカム軸支持構造

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JP2000310156A JP2000006974A JP2000006974A JP2000310156A JP 2000310156 A JP2000310156 A JP 2000310156A JP 2000006974 A JP2000006974 A JP 2000006974A JP 2000006974 A JP2000006974 A JP 2000006974A JP 2000310156 A JP2000310156 A JP 2000310156A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エンジンのカム軸支持構造において、シャフ
ト側制御用油路のために、カム軸の強度が低下するのを
防止するとともに、制御用油路の所要の通路断面積を確
保させ、油圧駆動装置を安定して作動させ、また、部品
点数を低減し、更に、エンジンの小型化を図ることにあ
る。 【構成】 シリンダヘッドのヘッド側軸支部とカムハウ
ジングのハウジング側軸支部との間の一つには軸受部材
を介してカム軸のカムジャーナルを軸支して設け、制御
用油路の一部をカム軸の前記カムジャーナルの外周面に
形成したシャフト側油溝とこのシャフト側油溝に対応さ
せて軸受部材の内周面に形成したベアリング側油溝とに
よってシャフト側制御用油路として形成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、エンジンのカム
軸支持構造に係り、特にカム軸の軸端部位に油圧駆動装
置が設けられたエンジンのカム軸支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】車両のエンジンにおいては、必要とされ
る各種機能を向上させるために、油圧駆動装置として、
吸排気弁のバルブタイミングを可変する可変バルブタイ
ミング装置を設けている。
【0003】この可変バルブタイミング装置にあって
は、シリンダブロック側でクランク軸の回転によって駆
動されるオイルポンプからのオイルを導く制御用油路と
しての進角用油路と遅角用油路とにオイルを振り分ける
ように作動されるオイル制御弁を設けるとともに、進角
用油路と遅角用油路とからの油圧状態によってクランク
軸とシリンダヘッドに設けたカム軸との位相をずらして
吸排気弁のバルブタイミングを可変する油圧駆動装置で
ある油圧アクチュエータを設けている。この場合に、オ
イルポンプからのオイルを油圧アクチュエータに導くよ
うに、オイル制御弁と油圧アクチュエータとの間には、
制御用油路の一部として、カム軸の外周面にシャフト側
制御用油路を形成している。
【0004】また、このような可変バルブタイミング装
置を備えたエンジンにあっては、オイルポンプからのオ
イルを潤滑用油路によってカム軸に導いて、このカム軸
の各カムジャーナルを潤滑している。
【0005】このような可変バルブタイミング装置を備
えたエンジンとしては、例えば、特開平9−22881
2号公報、実開平4−14707号公報に開示されてい
る。特開平9−228812号公報に記載のものは、可
変機構の回転体の回転位相に対するカム軸の回転位相を
変更するために、カム軸にトルクを与えるものである。
実開平4−14707号公報に記載のものは、駆動側カ
ム軸の端部に外嵌される可変バルブタイミング装置のケ
ーシングに、シリンダヘッドの軸受部に軸支されるカム
ジャーナルを設け、このカムジャーナルに隣接する段付
き面を軸受部の一方の端面に当接させ、且つ、軸受部の
他方の端面にカム軸ギヤを当接させたものである。
【0006】また、カム軸を支持する構造としては、例
えば、特公平6−29529号公報、特開平2−454
44号公報、特開昭59−173509号公報に記載さ
れている。特公平6−29529号公報に記載のもの
は、カムジャーナルを支持する軸受部材としてのメタル
軸受にオイルを通す長孔を形成したものである。特開平
2−45444号公報に記載のものは、カム軸の端部位
とギヤ間の軸受及びカムジャーナルとの径を他の部位の
径よりも大きくしたものである。特開昭59−1735
09号公報に記載のものは、メタル軸受の内周面にのみ
にオイル溝を形成したものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来、可変
バルブタイミング装置を備えたエンジンにおいては、カ
ム軸のカムジャーナルの外周面のみに制御用油路の一部
を構成するシャフト側制御用油路を設けた場合に、この
シャフト側油路が形成された部位のカム軸のカムジャー
ナルの径が他部位の径よりも極端に小さくなってしま
い、カム軸の強度が低下するという不都合があり、一
方、カムジャーナルに外嵌した軸受部材の内周面にのみ
オイル溝を設けた場合には、所要の通路断面積の制御用
油路を確保することが困難となり、油圧駆動装置の作動
が不安定になるという不都合があった。
【0008】また、可変バルブタイミング装置を備えて
いない従来のエンジンに比べて、油圧アクチュエータに
オイルを導く制御用油路を構成するために、別体にオイ
ル供給用ハウジングを設けると、部品点数が増加し、ま
た、油圧アクチュエータが存在するエンジンの前方方向
にカム軸を延長し且つ油圧アクチュエータのためにボリ
ウムや嵩が大きくなることから、エンジンの前後長が大
きくなってエンジンの大型化を招き、このため、エンジ
ンの搭載性が低下したり、保守点検のスペースを確保す
ることができなかったり、しかも、エンジンの重量増加
を招き、また、油圧アクチュエータにあっては、進角制
御をするときに、遅角制御をする場合よりも応答性をよ
くしたいものであるが、進角制御用油路と遅角制御用油
路とが同じ通路断面積では、進角制御時の応答性を向上
することができないという不都合があった。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述の不都合を除去するために、エンジンにクランク軸の
回転で駆動されて油圧を発生するオイルポンプを設け、
前記エンジンのシリンダヘッドに設置したカム軸の軸端
部位には油圧で作動される油圧駆動装置を設け、前記オ
イルポンプからのオイルを前記カム軸を経て前記油圧駆
動装置に導く制御用油路を設けたエンジンのカム軸支持
構造において、前記シリンダヘッドのヘッド側軸支部と
カムハウジングのハウジング側軸支部との間の一つには
軸受部材を介して前記カム軸のカムジャーナルを軸支し
て設け、前記制御用油路の一部を前記カム軸の前記カム
ジャーナルの外周面に形成したシャフト側油溝とこのシ
ャフト側油溝に対応させて前記軸受部材の内周面に形成
したベアリング側油溝とによってシャフト側制御用油路
として形成したことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】この発明は、制御用油路の一部の
シャフト側制御用油路をカム軸のカムジャーナルの外周
面に形成したシャフト側油溝と軸受部材の内周面に形成
したベアリング側油溝とによって形成しているので、シ
ャフト側制御用油路のために、カムジャーナルの径を極
端に小さくさせることがなく、カム軸の強度が低下する
のを防止するとともに、制御用油路に所要の通路断面積
を確保させて油圧駆動装置を安定して作動させることが
できる。
【0011】また、別体にオイル供給用ハウジングを不
要として部品点数を低減し、また、油圧アクチュエータ
が存在するエンジンの前方方向でボリウムや嵩が大きく
する必要がないことから、エンジンの前後長を小さくし
てエンジンの小型化を招き、よって、エンジンの搭載性
が向上したり、保守点検のスペースを確保させたり、し
かも、エンジンの重量増加を回避することができる。
【0012】
【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細
且つ具体的に説明する。図1〜29は、この発明の第1
実施例を示すものである。図1〜7において、2は車両
(図示せず)に搭載される多気筒用(例えば、4気筒:
#1、#2、#3、#4)のエンジン、4はシリンダブ
ロック、6はシリンダヘッド、8はシリンダヘッドカバ
ー、10はオイルパンである。
【0013】シリンダブロック4には、クランク軸12
が軸支して設けられている。このクランク軸12には、
第1、第2クランクプーリ14−1、14−2が取付け
られているとともに、クランクタイミングスプロケット
16が固定されている。また、シリンダブロック4に
は、図2に示す如く、メインギャラリ18とサブギャラ
リ20とがクランク軸12の軸方向に指向して形成され
ているとともに、潤滑用油路22の一部を構成するブロ
ック側潤滑用油路24が上下方向に指向して形成されて
いる。
【0014】シリンダヘッド6の上部位には、カム軸と
して、吸気、排気カム軸26、28が並設されている。
吸気カム軸26には、図4、24に示す如く、第1〜4
吸気カムジャーナル30−1……が形成されているとと
もに、各気筒毎に一対の吸気カム32・32が設けら
れ、また、軸端部位にアクチュエータ取付部34が設け
られ、更に、第1吸気カムジャーナル30−1の部位で
一側、他側スラスト受け部36−1、36−2が設けら
れている。第1吸気カムジャーナル30−1の径D1
は、他のカムジャーナルの径D2……よりも大きく形成
されている。また、同様に、排気カム軸28には、第1
〜4排気カムジャーナル38−1……が形成されている
とともに、各気筒毎に一対の排気カム40・40が設け
られている。
【0015】つまり、シリンダヘッド6の上部位の吸気
ヘッド側軸支部42には、吸気カム軸26の吸気カムジ
ャーナル30の下側半分が軸支して設けられている。こ
の吸気カム軸26の吸気カムジャーナル30の上側半分
は、吸気側ハウジング取付ボルト44で取付けられた吸
気カムハウジング46の吸気ハウジング側軸支部48で
軸支して設けられている。また、シリンダヘッド6の端
面側の吸気ヘッド側軸支部42には、図6に示す如く、
ヘッド取付ボルト固定用孔部50が形成されている。こ
のヘッド取付ボルト固定用孔部50は、図7に示す如
く、ヘッド上面から座ぐりになっているとともに、深い
部位ではネジ穴になって形成されている。排気カム軸2
8の排気カムジャーナル38は、同様に、シリンダヘッ
ド6の排気ヘッド側軸支部54及び排気カムハウジング
56の排気側ハウジング軸支部58によって軸支されて
いる。吸気カムハウジング46と排気カムハウジング5
6とは、図13〜16に示す如く、カムハウジング構成
体60で一体的に構成されている。
【0016】また、吸気カムジャーナル30と吸気ヘッ
ド側軸支部42及び吸気ハウジング側軸支部48との間
には、一方の軸受部材62として、吸気カムジャーナル
30と吸気ヘッド側軸支部42間に軸受部材としての下
側ベアリングメタル62−1が介設されているととも
に、吸気カムジャーナル30と吸気ハウジング側軸支部
48間には他方の軸受部材62として、上側ベアリング
メタル62−2が介設されている。この上側ベアリング
メタル62−2には、図23に示す如く、一側、他側ス
ラスト受け部36−1、36−2に当接し、第1吸気カ
ムハウジング46−1と共働して吸気カム軸26のスラ
スト力をを受ける一側、他側スラスト当接部64−1、
64−2が設けられている。
【0017】吸気カム軸26には、吸気カムスプロケッ
ト66が取付けられている。排気カム軸28には、排気
カムスプロケット68が取付けられている。クランクタ
イミングスプロケット16と吸気カムスプロケット66
と排気カムスプロケット68とには、タイミングチェー
ン70が巻掛けて設けられている。
【0018】シリンダブロック4とシリンダヘッド6と
には、タイミングチエーン70を覆うように、チェーン
カバー72が跨って取付けられる。
【0019】また、シリンダブロック4には、複数の補
機として、エアコンコンプレッサ74とパワステポンプ
76とオルタネータ78とウォータポンプ80と、そし
て、ベルトテンショナ82とが取付けられている。
【0020】第1クランクプーリ14−1とエアコンコ
ンプレッサ74とパワステポンプ76テンショナプーリ
80とには、第1補機駆動用ベルト84−1が巻掛けら
れている。第2クランクプーリ14−2とオルタネータ
78とウォータポンプ80とには、第2補機駆動用ベル
ト84−2が巻掛けられている。
【0021】クランク軸12には、クランクタイミング
スプロケット16付近でオイルポンプ86が取付けられ
ている。
【0022】このオイルポンプ86は、図8、10に示
す如く、外側からのチェーンカバー72のシリンダブロ
ック4側のポンプ形成壁88及びポンププレート(図示
せず)で形成されたロータ室90内でクランク軸12に
よって回転されるインナロータ及びアウタロータ(図示
せず)を有するトロコイドポンプである。ロータ室90
には、チェーンカバー72の裏面に形成された吸込室9
2及び吐出室94が連通している。この吐出室94は、
シリンダブロック4に形成したサブギャラリ20に連通
するものである。
【0023】また、吸気カム軸26には、油圧駆動装置
として、可変バルブタイミング装置96の油圧アクチュ
エータ98が取付けられている。油圧アクチュエータ9
8は、吸気カム軸26の第1吸気カムジャーナル30−
1側の端面で軸心上に形成したアクチュエータ取付ボル
ト穴100にアクチュエータ取付ボルト102を螺着す
ることにより、吸気カム軸26の第1吸気カムジャーナ
ル30−1側の端面に取付けられる。
【0024】チェーンカバー72には、シリンダヘッド
6の高さ位置でオイル制御弁104が設けられる。この
オイル制御弁104は、制御手段(図示せず)で作動さ
れ、油圧アクチュエータ98への油圧を制御してバルブ
タイミングを調整するものである。
【0025】チェーンカバー72には、メインギャラリ
18側に連絡する第1ユニオンボルト106−1が取付
けられる。また、オイル制御弁104には、第2ユニオ
ンボルト106−2が設けられる。この第1ユニオンボ
ルト106−1と第2ユニオンボルト106−2とに
は、オイルポンプ86とオイル制御弁104とを連絡す
るように、オイルパイプ108が取付けられている。オ
イルパイプ108は、制御用油路110の一部を構成す
るものである。
【0026】また、チェーンカバー72には、図8〜1
0に示す如く、オイル制御弁104と油圧アクチュエー
タ98とを連絡する制御用油路110の一部を構成する
ように、カバー側進角用油路114−1とカバー側遅角
用油路114−2とが形成されている。更に、チェーン
カバー72の上面には、カバー側進角用油路114−1
に連通する進角用パイプ116−1の一端側とカバー側
遅角用油路114−2に連通する遅角用パイプ116−
2の一端側とを一体的に固定した一端側パイプフランジ
118−1は、一端側フランジ取付ボルト120−1に
よって取付けられる。
【0027】このカバー側進角用、カバー側遅角用パイ
プ116−1、116−2の他端側を一体的に固定した
他端側パイプフランジ118−2は、他端側フランジ取
付ボルト120−2によって第1吸気カムハウジング3
0−1の上部位に取付けられている。
【0028】カムハウジング構成体60においては、図
13〜19に示す如く、進角用、遅角用パイプ116−
1、116−2の他端側に連通するハウジング側制御用
油路として、進角用、遅角用ハウジング側油路122−
1、122−2が形成されているとともに、複数のハウ
ジング取付ボルト孔124が形成され、また、他端側フ
ランジ取付ボルト120−2を螺着させるフランジ取付
ボルト穴126が形成され、更に、複数のチェーンガイ
ド取付ボルト孔128が形成され、更にまた、吸気ハウ
ジング軸支部48の内面には進角用ハウジング側油路1
22−1に開口する進角用油溜り凹部130−1と遅角
用ハウジング側油路122−2に開口する遅角用油溜り
凹部130−2と吸気側軸支部油溝132とが形成さ
れ、また、排気ハウジング側軸支部58の内面には環状
の排気側軸支部油溝134が形成されている。また、カ
ムハウジング構成体60の接合面には、環状の吸気側軸
支部油溝132に連通する吸気側溝状通路136と、排
気側軸支部油溝134に連通する排気側溝状通路138
と、略中央部位で吸気側溝状通路136と排気側溝状通
路138とを連通するようにオイル溜り部140が形成
されている。
【0029】また、下側ベアリングメタル62−1の内
周面には、図20、21に示す如く、制御用油路110
の一部を構成するように、ベアリング側油溝として、環
状に、下側メタル進角用油溝142−1と、下側メタル
遅角用油溝142−2と、下側メタル潤滑用油溝144
とが軸方向に並んで形成されている。この下側ベアリン
グメタル62−1は、端面側で第1吸気カムジャーナル
30−1に外嵌された場合に、後述するシャフト側制御
用油路156とヘッド取付ボルト固定用孔部50とを遮
断するような蓋の機能を果たすものである。
【0030】一方、上側ベアリングメタル62−2の内
周面には、図22、23に示す如く、制御用油路110
の一部を構成するように、ベアリング油溝として、環状
に、下側メタル進角用油溝142−1に対応した上側メ
タル進角用油溝146−1と、下側メタル遅角用油溝1
42−2対応した上側メタル遅角用油溝146−2と、
下側メタル潤滑用油溝144に対応した上側メタル潤滑
用油溝148とが形成されている。また、この上側ベア
リングメタル62−2には、進角用油溜り凹部130−
1と上側メタル進角用油溝146−1とを連通する進角
用オイル貫通孔150−1と、遅角用油溜り凹部130
−2と上側メタル遅角用油溝146−2とを連通する遅
角用オイル貫通孔150−2と潤滑用オイル貫通孔15
0−3とが形成されている。
【0031】更に、吸気カム軸26の第1吸気カムジャ
ーナル30−1の外周面には、図24に示す如く、下側
メタル進角用油溝142−1と上側メタル進角用油溝1
46−2とに対応して進角用シャフト油溝152−1が
形成されているとともに、下側メタル遅角用油溝142
−2と上側メタル遅角用油溝146−2とに対応して遅
角用シャフト油溝152−2が形成され、また、下側メ
タル潤滑用油溝144と上側メタル潤滑用油溝148と
に対応してシャフト側潤滑油溝154が形成されてい
る。
【0032】これにより、下側メタル進角用油溝142
−1と上側メタル進角用油溝146−2と進角用シャフ
ト油溝152−1とによって進角用シャフト側制御用通
路156が形成されるとともに、下側メタル遅角用油溝
142−2と上側メタル遅角用油溝146−2と遅角用
シャフト油溝152−2とによって遅角用シャフト側制
御用油路158が形成され、また、下側メタル潤滑用油
溝144と上側メタル潤滑用油溝148とシャフト側潤
滑油溝154とによってシャフト側潤滑用油路160が
形成される。進角用シャフト側制御用通路156と遅角
用シャフト側制御用油路158とは、油圧アクチュエー
タ98に近い第1吸気カムジャーナル30−1の軸端面
側に配設されている。
【0033】また、この吸気カム軸26の第1吸気カム
ジャーナル30−1の軸端面には、アクチュエータ取付
ボルト穴100の周辺で進角用シャフト側制御用油路1
56に連通するように軸心方向に3つの進角用端面油路
162と、遅角用シャフト制御用油路158に連通する
ようにアクチュエータ取付ボルト穴100と共働して軸
心方向に遅角用端面油路164とが形成される。進角用
端面油路162は、油圧アクチュエータ98の進角室
(図示せず)に連通している。遅角用端面油路164
は、油圧アクチュエータ98の遅角室(図示せず)に連
通している。
【0034】更に、吸気カム軸26の第1吸気カムジャ
ーナル30−1には、シャフト側潤滑用油路160に連
通する複数(4つ)の第1潤滑用径方向油路166−1
が形成されている。また、吸気カム軸26の他の第2吸
気カムジャーナル30−2……には、第2潤滑用径方向
油路166−2……が形成されている。
【0035】また、吸気カム軸26には、アクチュエー
タ取付ボルト穴100から離れて、カム軸潤滑用油路1
68が軸心上で中空として形成されている。カム軸潤滑
用油路168にはブロック側潤滑用油路24から他のカ
ムジャーナルを経た潤滑用のオイルが供給され、もっ
て、このオイルが第1吸気カムジャーナル30−1及び
他のカムジャーナルに供給される。
【0036】従って、吸気カム軸26の吸気カムジャー
ナル30において、図1に示す如く、制御用油路110
の一部の進角用、遅角用シャフト側制御用油路156、
158が各シャフト側油溝と各メタル油溝とから構成さ
れるので、カムジャーナル30の制御用油路110の箇
所における径D3を大きくしても所要の通路断面積を確
保させることができ、よって、吸気カム軸26の強度を
低下させることがなく、また、所要の制御用油路110
の通路断面積を確保させて油圧アクチュエータ98を安
定して作動させることができるものである。
【0037】次に、この第1実施例の作用を説明する。
【0038】可変バルブタイミング装置96の油圧アク
チュエータ98には、オイルポンプ86からのオイルが
制御用油路110から導かれて供給される。このとき、
吸気カム軸26の第1吸気カムジャーナル30−1の部
位において、オイルが第1吸気カムジャーナル30−1
の外周面で且つ軸端部側に形成した各シャフト側油溝と
軸受部材62の内周面に形成した各メタル油溝とで構成
された制御用油路110の一部である進角用、遅角用シ
ャフト側制御用油路156、158から供給させ、ま
た、カム軸潤滑油路168のオイルは、第1潤滑用径方
向油路166−1から第1吸気カムジャーナル30−1
に供給されるとともに、他のカムジャーナルにも供給さ
れる。
【0039】この結果、吸気カム軸26の第1吸気カム
ジャーナル30−1において、制御用油路110の一部
である進角用、遅角用シャフト側制御用油路156、1
58を第1吸気カムジャーナル30−1の外周面に形成
した各シャフト側油溝と軸受部材であるベアリングメタ
ル62の内周面に形成した各メタル油溝とで構成してい
るので、この制御用油路110の部位のカムジャーナル
30の径D3を大きくしても所要の通路断面積を確保さ
せることができ、これにより、吸気カム軸26の強度の
低下を防止し、また、所要の制御用油路110の通路断
面積を確保させて所定のオイルを油圧アクチュエータ9
8に供給させ、この油圧アクチュエータ98の作動を安
定することができる。
【0040】また、吸気ハウジング軸支部48の内面に
は進角用ハウジング油路122−1に開口する進角用油
溜り凹部130−1と遅角用ハウジング油路122−2
に開口する遅角用油溜り凹部130−2とが設けられて
いるので、流れるオイルの緩衝作用を図るとともに、オ
イル切れを防止することができる。
【0041】更に、下側ベアリングメタル62−1が進
角用、遅角用シャフト側制御用油路156、158とヘ
ッド取付ボルト固定用孔部50とを遮断するような蓋の
機能を果たすので、進角用、遅角用シャフト側制御用油
路156、158のオイルがヘッド取付ボルト固定用孔
部50に流入するのを防止することができる。
【0042】また、従来のように、別体にオイル供給用
ハウジングを不要として部品点数を低減し、また、油圧
アクチュエータ98が存在するエンジン2の前方方向で
ボリウムや嵩が大きくする必要がないことから、エンジ
ン2の前後長を小さくしてエンジン2の小型化を招き、
よって、エンジン2の搭載性が向上したり、保守点検の
スペースを確保させたり、しかも、エンジン2の重量増
加を回避することができる。
【0043】図30は、この発明の特別構成であり、第
2実施例を示すものである。
【0044】以下の実施例においては、上述の第1実施
例と同一機能を果す箇所には同一符号を付して説明す
る。
【0045】この第2実施例の特徴とするところは、以
下の点にある。即ち、カムジャーナル30の外周面に
は、波形の進角用シャフト油溝152−1を形成するよ
うに、外周面から深さH1の進角用シャフト谷部152
−1a及び進角用シャフト谷部152−1bを並列に形
成するとともに、この進角用シャフト谷部152−1a
と進角用シャフト谷部152−1b間で外周面から深さ
H1よりも浅い深さH2の進角用シャフト山部152−
1cを形成し、また、波形の遅角用シャフト油溝152
−2を形成するように、外周面から深さH1の遅角用シ
ャフト谷部152−2a及び遅角用シャフト谷部152
−2bを並列に形成するとともに、この遅角用シャフト
谷部152−2aと遅角用シャフト谷部152−2b間
で外周面から深さH1よりも浅い深さH2の遅角用シャ
フト山部152−2cを形成した。
【0046】この第2実施例の構成によれば、カムジャ
ーナル30の外周面には浅目の深さH1の進角用シャフ
ト油溝152−1と遅角用シャフト油溝152−2とを
形成し、よって、制御用油路の部位でカムジャーナル3
0の径を大きくしても所要の通路断面積を確保すること
ができ、これにより、吸気カム軸26の強度の低下を招
くことなく、所要の通路断面積を容易に確保させること
ができる。なお、この第2実施例においては、進角用シ
ャフト油溝152−1と遅角用シャフト油溝152−2
とにおいて、波形を形成する谷部及び山部の数を2つ以
上の複数で形成することが可能である。
【0047】図31は、この発明の特別構成であり、第
3実施例を示すものである。
【0048】この第3実施例の特徴とするところは、以
下の点にある。即ち、軸受部材62を比較的厚さが大き
な板厚Tに形成し、この軸受部材62の内周面には比較
的深さが大きい深さH3の進角用ベアリング油溝172
−1及び遅角用ベアリング油溝172−2を形成する。
また、カムジャーナル30の外周面には、深さH3より
も浅い深さH4の進角用シャフト油溝174−1及び遅
角用シャフト油溝174−2を形成する。
【0049】この第3実施例の構成によれば、軸受部材
62の厚さTを少し大きくすることで、カムジャーナル
30の外周面には浅目の深さH4の進角用シャフト油溝
174−1と遅角用シャフト油溝174−2とを形成
し、よって、制御用油路の部位でカムジャーナル30の
径を大きくしても所要の通路断面積を確保することがで
き、これにより、吸気カム軸26の強度の低下を招くこ
となく、所要の通路断面積を容易に確保させることがで
きる。
【0050】図32〜37は、この発明の第4実施例を
示すものである。
【0051】この第4実施例の特徴とするところは、以
下の点にある。即ち、下側ベアリングメタル262−1
の内周面には、図32、33に示す如く、ベアリング側
油溝として、中央部位で環状に、下側メタル進角用油溝
342−1が形成されている。また、上側ベアリングメ
タル262−2の内周面には、図34に示す如く、中央
部位で環状に、下側メタル進角用油溝342−1に対応
した上側メタル進角用油溝346−1が形成されてい
る。また、この上側ベアリングメタル262−2には、
上側メタル進角用油溝346−1に連通するように径方
向に指向して円周方向に複数の例えば2つの進角用オイ
ル貫通孔350−1と、上側メタル進角用油溝346−
1の一側の前方側で径方向に指向して円周方向に複数の
例えば2つの遅角用オイル貫通孔350−2と、上側メ
タル進角用油溝346−1の他側の後方側で径方向に指
向した一つの潤滑用オイル貫通孔350−3とが形成さ
れている。また、下側ベアリングメタル262−1、上
側ベアリングメタル262−2には、下側メタル位置決
め部材402−1、上側メタル位置決め部材402−2
が形成されている。
【0052】吸気カム軸226の第1吸気カムジャーナ
ル230−1の軸端面には、図35に示す如く、アクチ
ュエータ取付ボルト穴300の周辺で軸心方向に複数の
遅角用端面油路364と、アクチュエータ取付ボルト穴
300と共働して軸心方向に進角用端面油路362とが
形成される。遅角用端面油路364は、油圧アクチュエ
ータ298の遅角室(図示せず)に連通するものであ
る。また、進角用端面油路362は、油圧アクチュエー
タ298の進角室(図示せず)に連通するものである。
【0053】また、吸気カム軸226の第1吸気カムジ
ャーナル230−1の外周面には、図35に示す如く、
下側メタル進角用油溝342−1と上側メタル進角用油
溝346−1とに対応して進角用シャフト油溝352−
1が形成されているとともに、遅角用オイル貫通孔35
0−2に対応してキリ加工された遅角用シャフト油溝3
52−2が遅角用端面油路364の一端側に連通して形
成され、また、潤滑用オイル貫通孔350−3に対応し
てシャフト側潤滑油溝354が形成され、更に、これら
溝の両側に外方に突出して一側、他側スラスト受け部2
36−1、236−2が設けられ、しかも、一側スラス
ト受け部236−1よりも端面側のアクチュエータ取付
部234に遅角用連絡溝404が遅角用端面油路364
の他端側に連通して形成されている。この遅角用連絡溝
404は、遅角用端面油路364を油圧アクチュエータ
298の遅角室(図示せず)に連通するものである。
【0054】また、吸気カム軸226の第1吸気カムジ
ャーナル230−1には、進角用シャフト油溝352−
1とアクチュエータ取付ボルト穴300とに連通して径
方向に指向する進角用オイル連絡孔が406形成され、
また、カム軸潤滑用油路368とシャフト側潤滑油溝3
54とを連通するように斜めに指向する潤滑用連絡路4
08が形成されている。
【0055】この場合に、吸気カムハウジング246に
は、図37に示す如く、進角用オイル貫通孔350−1
に対応した進角用ハウジング油路410−1と、遅角用
オイル貫通孔350−2に対応した遅角用ハウジング油
路410−2と、吸気側軸支部油溝412と、この吸気
側軸支部油溝412に連通した吸気側溝状通路414と
が形成され、しかも、両側に一側、他側スラスト受け面
416−1、416−2が形成されている。
【0056】この第4実施例の構成によれば、進角制御
用油路の通路断面積を遅角用制御油路の通路断面積より
も大きくするように変更して、進角制御時に、オイル流
量を多くして進角の応答性を向上することができる。
【0057】図38は、この発明の特別構成であり、第
5実施例を示すものである。
【0058】この第5実施例の特徴とするところは、以
下の点にある。即ち、第1吸気カムジャーナル230−
1の外周面には、所要の通路断面積を確保するように比
較的大きな幅Wで且つ比較的浅めの深さDの進角用シャ
フト油溝352−1を形成した。
【0059】この第5実施例の構成によれば、進角用シ
ャフト油溝352−1を形成するために、第1吸気カム
ジャーナル230−1の外周面を深く削る必要がなく、
第1吸気カムジャーナル230−1の剛性の低下を防止
することができる。
【0060】図39は、この発明の特別構成であり、第
6実施例を示すものである。
【0061】この第6実施例の特徴とするところは、以
下の点にある。即ち、第1吸気カムジャーナル230−
1には、外周面の円周方向に複数のシャフト油溝502
を窪ませて形成するとともに、これらシャフト油溝50
2を連通するように、内部にシャフト油連通孔504を
形成し、制御用油路506を構成した。
【0062】この第6実施例の構成によれば、制御用油
路506が、第1吸気カムジャーナル230−1におい
て、外周面上で連続せず、内部にも形成されていること
から、第1吸気カムジャーナル230−1の強度の低下
を防止することができる。
【0063】
【発明の効果】以上詳細な説明から明らかなようにこの
発明によれば、シリンダヘッドのヘッド側軸支部とカム
ハウジングのハウジング側軸支部との間の一つには軸受
部材を介してカム軸のカムジャーナルを軸支して設け、
制御用油路の一部をカム軸の前記カムジャーナルの外周
面に形成したシャフト側油溝とこのシャフト側油溝に対
応させて軸受部材の内周面に形成したベアリング側油溝
とによってシャフト側制御用油路として形成したことに
より、シャフト側制御用油路のために、カムジャーナル
り径を他の部位よりも極端に小さくさせることがなく、
これにより、カム軸の強度が低下するのを防止するとと
もに、制御用油路の所要の通路断面積を確保させ、油圧
駆動装置を安定して作動させ得る。
【0064】また、別体にオイル供給用ハウジングを不
要として部品点数を低減し、また、油圧アクチュエータ
が存在するエンジンの前方方向でボリウムや嵩が大きく
する必要がないことから、エンジンの前後長を小さくし
てエンジンの小型化を招き、よって、エンジンの搭載性
が向上したり、保守点検のスペースを確保させたり、し
かも、エンジンの重量増加を回避し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2の矢印1のエンジンの拡大断面図である。
【図2】エンジンの断面図である。
【図3】エンジンの正面図である。
【図4】エンジンの平面図である。
【図5】シリンダヘッドカバーの平面図である。
【図6】シリンダヘッドの平面図である。
【図7】図6の矢印7のシリンダヘッドの側面図であ
る。
【図8】チェーンカバーの正面図である。
【図9】図8の矢印9のチェーンカバーの平面図であ
る。
【図10】チェーンカバーの背面図である。
【図11】吸気カム軸の支持状態の断面図である。
【図12】図11の12−12線による断面図である。
【図13】吸気カムハウジングの正面図である。
【図14】図13の矢印14の吸気カムハウジングの平
面図である。
【図15】図13の矢印15の吸気カムハウジングの底
面図である。
【図16】図14の矢印16の吸気カムハウジングの背
面図である。
【図17】図15の17−17線による断面図である。
【図18】図14の18−18線による断面図である。
【図19】図15の19−19線による断面図である。
【図20】下側ベアリングメタルの正面図である。
【図21】図20の矢印21の下側ベアリングメタルの
平面図である。
【図22】上側ベアリングメタルの正面図である。
【図23】図22の矢印23の上側ベアリングメタルの
底面図である。
【図24】吸気カム軸の一部側面図である。
【図25】図24の矢印25による吸気カム軸の正面図
である。
【図26】図25の26−26線による吸気カム軸の断
面図である。
【図27】図24の27−27線による吸気カム軸の断
面図である。
【図28】図24の28−28線による吸気カム軸の断
面図である。
【図29】図24の29−29線による吸気カム軸の断
面図である。
【図30】第2実施例におけるカムジャーナルの断面図
である。
【図31】第3実施例におけるカムジャーナルの断面図
である。
【図32】第4実施例におけるエンジンの拡大断面図で
ある。
【図33】下側ベアリングメタルの平面図である。
【図34】上側ベアリングメタルの底面図である。
【図35】吸気カム軸の端側の断面図である。
【図36】エンジンの一部平面図である。
【図37】吸気カムハウジングの一部底面図である。
【図38】第5実施例におけるベアリングメタル底面図
である。
【図39】第6実施例におけるカムジャーナルの斜視図
である。
【符号の説明】
2 エンジン 4 シリンダブロック 6 シリンダヘッド 26 吸気カム軸 28 排気カム軸 30 吸気カムジャーナル 46 吸気カムハウジング 62 軸受部材 96 可変バルブタイミング装置 98 油圧アクチュエータ 110 制御用油路 156 進角用シャフト側制御用油路 158 遅角用シャフト側制御用油路 160 シャフト側潤滑用油路
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F01M 9/10 F01M 9/10 K Fターム(参考) 3G013 AA06 AA07 BA06 BB19 BC14 BC20 BD14 BD38 3G016 AA08 AA12 AA19 BA23 BA38 BA46 BA50 CA05 CA24 CA32 CA36 CA59 DA06 DA22 FA27 GA01 3G024 AA18 AA19 DA10 DA17 FA07 FA13 GA26

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンにクランク軸の回転で駆動され
    て油圧を発生するオイルポンプを設け、前記エンジンの
    シリンダヘッドに設置したカム軸の軸端部位には油圧で
    作動される油圧駆動装置を設け、前記オイルポンプから
    のオイルを前記カム軸を経て前記油圧駆動装置に導く制
    御用油路を設けたエンジンのカム軸支持構造において、
    前記シリンダヘッドのヘッド側軸支部とカムハウジング
    のハウジング側軸支部との間の一つには軸受部材を介し
    て前記カム軸のカムジャーナルを軸支して設け、前記制
    御用油路の一部を前記カム軸の前記カムジャーナルの外
    周面に形成したシャフト側油溝とこのシャフト側油溝に
    対応させて前記軸受部材の内周面に形成したベアリング
    側油溝とによってシャフト側制御用油路として形成した
    ことを特徴とするエンジンのカム軸支持構造。
  2. 【請求項2】 前記カムハウジングには、前記制御用油
    路の一部を形成するハウジング側制御用油路が設けられ
    たことを特徴とする請求項1に記載のエンジンのカム軸
    支持構造。
  3. 【請求項3】 前記軸受部材は下側ベアリングメタルと
    上側ベアリングメタルとから構成され、前記上側ベアリ
    ングメタルには前記シャフト側制御用油路と前記カムハ
    ウジングに形成したハウジング側制御用油路とを連通す
    るように径方向に指向するオイル貫通孔が設けられ、前
    記カムハウジングの前記ハウジング軸支部の内周面には
    前記ハウジング側制御用油路が開口する油溜り凹部が設
    けられたことを特徴とする請求項1に記載のエンジンの
    カム軸支持構造。
  4. 【請求項4】 前記軸受部材は下側ベアリングメタルと
    上側ベアリングメタルとから構成され、前記下側ベアリ
    ングメタルは前記シリンダヘッドの前記ヘッド側軸支部
    に形成されたヘッド取付ボルト固定用孔部と前記シャフ
    ト側制御用油路とを遮断するように設けられたことを特
    徴とする請求項1に記載のエンジンのカム軸支持構造。
  5. 【請求項5】 前記カム軸の前記カムジャーナルの外周
    面には複数のシャフト側油溝が形成され、これらシャフ
    ト側油溝中の一は前記カム軸を中空として形成したカム
    軸潤滑用油路に連通して設けられ、このカム軸潤滑用油
    路に連通する前記一のシャフト側油溝には前記カム軸の
    他のカムジャーナルとともにオイルが供給され、前記カ
    ムハウジングの前記ハウジング側軸支部の接合面には他
    のカム軸を軸支する軸支部の油溝に連絡する溝状通路を
    設けたことを特徴とする請求項1に記載のエンジンのカ
    ム軸支持構造。
  6. 【請求項6】 前記軸受部材の内周面には、前記ベアリ
    ング側油溝を一つだけ形成したことを特徴とする請求項
    1に記載のエンジンのカム軸支持構造。
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