JP2000199417A - 内燃機関のオイル通路 - Google Patents
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Abstract
クやシリンダヘッドにオイル通路を設けず、設備規模の
小、すなわち小型の部品を利用し、既存の内燃機関を使
用して可変バルブタイミング用アクチュエータの仕様を
起こす際の設備変更費を小とすることができ、安価な可
変バルブタイミング用アクチュエータ仕様の内燃機関を
実現し得ることを目的としている。 【構成】 このため、内燃機関のクランクシャフトに装
着されるクランクスプロケットとカムシャフトに装着さ
れるカムスプロケットとを捲回するタイミングチェーン
を設け、タイミングチェーンを包囲するタイミングケー
スを内燃機関の一側に設け、可変バルブタイミング用ア
クチュエータにエンジンオイルを供給するオイル通路の
上流側をオイルポンプ下流に接続し、下流側をタイミン
グケース内且つカムスプロケット周囲に配設している。
Description
通路に係り、特に設備規模の大なるシリンダブロックや
シリンダヘッドにオイル通路を設けず、設備規模の小、
すなわち小型の部品を利用し、既存の内燃機関を使用し
て可変バルブタイミング用アクチュエータの仕様を起こ
す際の設備変更費を小とすることができ、安価な可変バ
ルブタイミング用アクチュエータ仕様の内燃機関を実現
し得る内燃機関のオイル通路に関するものである。
イルパン内のエンジンオイルをオイルポンプによって吸
い上げて被潤滑部位にエンジンオイルを供給する、潤滑
・冷却用として使用されるものや、カムシャフトの一側
に設けた可変バルブタイミング用アクチュエータに駆動
圧としてエンジンオイルを供給する、駆動用として使用
されるもの等がある。
のメインギャラリに連絡し、メインギャラリ内のエンジ
ンオイルを可変バルブタイミング用アクチュエータに導
き、バルブタイミングを進角あるいは遅角側に調整して
いる。
平5−288022号公報に開示されるものがある。こ
の公報に開示されるエンジンの可変バルブタイミング機
構への作動油供給装置は、カムシャフトの複数のジャー
ナル部のうち、カムシャフトの端部のジャーナル部とカ
ムシャフトの軸線方向における中央部との間に位置する
ジャーナル部から、カムシャフト内の油通路を経由して
可変バルブタイミング機構に作動油が供給されるように
構成され、可変バルブタイミング機構に対して安定した
作動油を供給し、可変バルブタイミング機構の応答性を
向上させている。
示されるものがある。この公報に開示されるバルブタイ
ミング調整装置は、油圧源と第1及び第2の環状溝との
連通が遮断されたときにも、ジャーナル潤滑用通路から
の油によりカムジャーナル部と軸受部との間の潤滑を常
に良好な保つとともに、ジャーナル潤滑用通路から漏れ
出る油は第1の環状溝と第2の環状溝とに略均等に供給
され、バルブタイミング調整機構の作動状態を一定に保
持している。
示されるものがある。この公報に開示されるエンジンの
動弁装置は、軸内油圧通路の開口とシリンダブロック側
に形成されたブロック側油圧通路とを連通させるヘッド
側油圧通路をシリンダヘッドに形成し、ジャーナル部に
連通する潤滑油通路をヘッド側油圧通路から分岐させて
形成し、ヘッド側油圧通路の分岐部よりジャーナル部側
部分に油圧の供給遮断を行う切換弁を配設し、バルブタ
イミングの切換応答性を向上させている。
るものがある。この公報に開示される内燃機関のカムシ
ャフト潤滑装置は、シリンダヘッド内のメインオイルギ
ャラリに連通し、且つカムシャフト軸受部とカムブラケ
ットとの接合面に開口する潤滑油供給孔と、カム軸受部
とカムブラケットとの接合面に沿って形成され、且つ周
溝を挟んで両側のカムシャフト軸受面に開口するように
先端を二股状に分岐するとともに、潤滑油供給孔に連通
した分岐通路とを設け、カムジャーナルに形成された周
溝により2つに分断された形となるカムシャフト軸受面
の夫々を確実に潤滑し、焼き付きを防止している。
るものがある。この公報に開示される内燃エンジンのオ
イル通路構造は、カムキャップボルトの位置やサイズの
変更を伴うことなく、小さなスペースにオイル通路をコ
ンパクトにレイアウトしている。
るものがある。この公報に開示される内燃エンジンのオ
イル通路構造は、制御用用オイル通路と潤滑用オイル通
路の合理的な配置を実現し、内燃エンジンの横幅及び全
長を縮小してコンパクト化を図っている。
るものがある。この公報に開示される潤滑装置を備える
エンジンは、メインギャラリから分岐して第1のテンシ
ョナ及び第2のテンショナ側にオイルを供給し、動弁機
構へのオイル供給系とは別にし、第2のテンショナの軸
受部までのオイル供給長を短縮し、特に始動時、第2の
テンショナの各軸受部へのオイル供給の応答性を向上さ
せるとともに、オイル供給経路を簡素化している。
るものがある。この公報に開示される動弁カムシャフト
構造は、ボルトのネジ部より先端側のカムシャフトに、
その軸に沿って油孔を設け、この油孔に対応してボルト
の先端部に細径部を設けて、その細径部とカムシャフト
の油孔の内壁との間の空間を一方の油通路として形成す
るとともに、ボルトの中心部にその軸に沿って中孔を設
けて、この中孔を他方の油通路として形成し、小型化及
び強度向上を実現している。
ものがある。この公報に開示される4サイクルエンジン
のチェーンカバー構造は、チェーンカバー全体が、シリ
ンダヘッドとは別個の部材として形成されているととも
に、バルブタイミング可変装置のオイル供給部を取り付
けるための取付部分が、チェーンかカバーに一体的に形
成され、チェーンガイド等の組付け時の作業性を良好と
している。
ものがある。この公報に開示されるバルブタイミング可
変装置を備えた4サイクルエンジンは、油圧コントロー
ル用のソレノイドバルブを介してオイルハウジング本体
に与える油圧の変化によりカムスプロケットとカム軸の
位相角度を変えるバルブタイミング可変装置が、他方の
カム軸に設置されているとともに、他方のカム軸に装着
されているオイルハウジング本体が、一方のカム軸のプ
ライマリースプロケットよりもカム軸方向外側に配置さ
れ、貴有機側と排気側のバルブタイミングのいずれか一
方を独立制御を可能とし、吸気側と排気側のカム軸心間
隔を短くし、シリンダヘッドや燃焼室をコンパクトとし
ている。
に開示されるものがある。この公報に開示される内燃機
関のバルブ特性制御装置は、ドレーン通路の排出孔の周
囲に、オイル落とし部に排出されるオイル以外のオイル
の混流を制限する制限手段を設け、バルブ特性変更機構
の高い作動応答性を確保としている。
機関のオイル通路においては、図34、図35に夫々示
す如く、内燃機関402の吸気側カムシャフト416の
一側に可変バルブタイミング(「VVT」ともいう)用
アクチュエータ456を設け、この可変バルブタイミン
グ(「VVT」ともいう)用アクチュエータ456にオ
イルを供給する場合に、図35に示す如く、シリンダヘ
ッド406またはシリンダブロック404に加工によっ
てオイル通路458を設けている。
T」ともいう)用アクチュエータ仕様でない既存の内燃
機関のシリンダヘッドやシリンダブロックに上述の如き
VVT専用のオイル通路を設ける際には、非常に大きな
鋳造設備や加工設備に対して設備変更を行う必要があ
り、大なる設備変更費がかかり、経済的に不利であると
いう不都合がある。
最適なエンジンを図37に開示する。可変バルブタイミ
ング用アクチュエータ456にオイルを供給する第2オ
イルパイプ470のカムハウジング468への取付位置
は、吸気側カムシャフト416の上方において、2個の
カムハウジングボルト472間に位置していた。
いては、図37に示す如く、内部にブリーザ室478が
形成されている。
2オイルパイプ470取付部位を逃げるように、内側方
向に突出させて逃げ部476を形成していた。
478の通路幅W1が小となってしまい、この狭い箇所
を通過するオイルミストの流速が上がり、ブリーザ室の
オイルセパレート機能が低下してしまい、実用上不利で
あるという不都合がある。
ムスプロケット間のタイミングチェーンを前記第2オイ
ルパイプが跨ぐ際に、タイミングチェーンがばたつく
と、第2オイルパイプにタイミングチェーンが接触し、
第2オイルパイプが損傷される惧れがあるという不都合
がある。
2本の進角側第2オイルパイプと遅角側第2オイルパイ
プとにより形成した際に、長い方のパイプを進角側第2
オイルパイプとし、この進角側第2オイルパイプをカム
シャフトに設けられるオイル溝の後ろ側を使用してい
た。
は、進角を行う時に遅角を行う時よりも大なるエネルギ
が必要であることにより、進角時の進角側第2オイルパ
イプの圧力損失が大きくなり、可変バルブタイミング用
アクチュエータの作動時間が大となり、実用上不利であ
るという不都合がある。
述不都合を除去するために、シリンダブロックの上部に
シリンダヘッドを装着するとともにシリンダブロックの
下部にオイルパンを装着し、このオイルパン内のエンジ
ンオイルをオイルポンプによって吸い上げて被潤滑部位
にエンジンオイルを供給するとともに、カムシャフトの
一側に設けた可変バルブタイミング用アクチュエータの
駆動圧として前記エンジンオイルを使用する内燃機関の
オイル通路において、内燃機関のクランクシャフトに装
着されるクランクスプロケットと前記カムシャフトに装
着されるカムスプロケットとを捲回するタイミングチェ
ーンを設け、このタイミングチェーンを包囲するタイミ
ングケースを前記内燃機関の一側に設け、前記可変バル
ブタイミング用アクチュエータにエンジンオイルを供給
する前記オイル通路の上流側をオイルポンプ下流に接続
し、下流側を前記タイミングケース内且つ前記カムスプ
ロケット周囲に配設したことを特徴とする。
オイル通路の上流側をオイルポンプ下流に接続し、下流
側をタイミングケース内且つカムスプロケット周囲に配
設し、設備規模の大なるシリンダブロックやシリンダヘ
ッドにオイル通路を設けず、設備規模の小、すなわち小
型の部品を利用し、既存の内燃機関を使用して可変バル
ブタイミング用アクチュエータの仕様を起こす際の設備
変更費を小とし、安価な可変バルブタイミング用アクチ
ュエータ仕様の内燃機関を実現している。
に説明する。
すものである。図1及び図2において、2は内燃機関、
4はシリンダブロックである。
部にシリンダヘッド6を装着するとともに、シリンダブ
ロック6の下部にオイルパン8を装着し、前記シリンダ
ヘッド6の上部にはシリンダヘッドカバー10を装着す
る。
から他側に延びるクランクシャフト12を設け、このク
ランクシャフト12にクランクスプロケット14を設
け、吸気側カムシャフト16と排気側カムシャフト18
とをクランクシャフト12と平行に設ける。
と、吸気側カムシャフト16に装着される吸気側カムス
プロケット20と、排気側カムシャフト18に装着され
る排気側カムスプロケット22とを捲回するタイミング
チェーン24を設け、このタイミングチェーン24を包
囲するチェーンカバーであるタイミングケース26を前
記内燃機関2の一側に設ける。
位には、各種プーリを配設する。すなわち、図2に示す
如く、前記クランクシャフト12の一端部にクランクプ
ーリ28を配設するとともに、エアコンコンプレッサ用
プーリ30やパワステポンププーリ32を設け、クラン
クプーリ28とエアコンコンプレッサ用プーリ30とパ
ワステポンププーリ32とにエアコンパワステベルト3
4を捲回して設け、このエアコンパワステベルト34途
中に接触するベルトテンショナ36をベルトテンショナ
ブラケット38によって内燃機関2に連絡して設ける。
位に、オルタネータプーリ40を設けるとともに、ウォ
ータポンププーリ42を設け、オルタネータプーリ40
とウォータポンププーリ42とにオルタネータ・ウォー
タポンプベルト44を捲回して設ける。
は、ウォータアウトレットパイプ46やオイルコントロ
ールバルブ(「OCV」ともいう)48、エンジンマウ
ント取付部50を夫々設ける。
す如く、タイミングチェーン24の張力を調整する第
1、第2タイミングチェーンガイド52、54を設け
る。このとき、第1タイミングチェーンガイド52を、
タイミングチェーン24のパワステポンププーリ32側
に設けるとともに、第2タイミングチェーンガイド54
を、タイミングチェーン24上部に設ける。
ャフト16の一側に、図1及び図3、図5に夫々示す如
く、可変バルブタイミング(「VVT」ともいう)用ア
クチュエータ56を設け、この可変バルブタイミング用
アクチュエータ56の駆動圧としてエンジンオイルを使
用する駆動用のオイル通路58を設ける。
通路58以外に、オイルパン8内のエンジンオイルを前
記タイミングケース26に一体成形される図示しないオ
イルポンプによって吸い上げ、被潤滑部位にエンジンオ
イルを供給する潤滑・冷却用のオイル通路(図示せず)
を有している。
す如く、内燃機関2のメインギャラリ60に連絡し、こ
のメインギャラリ60内のエンジンオイルを前記可変バ
ルブタイミング用アクチュエータ56に導き、バルブタ
イミングを進角あるいは遅角側に調整している。前記メ
インギャラリ60には、サブギャラリ62からのエンジ
ンオイルがオイルフィルタ(図示せず)を経て、流入す
る。
チュエータ56にエンジンオイルを供給する前記オイル
通路58の上流側を図示しないオイルポンプ下流に接続
し、下流側をタイミングケース26内且つカムスプロケ
ット20周囲に配設する構成とする。
に示す如く、メインギャラリ60と内燃機関2の一側に
装着されるオイルコントロールバルブ48とを連絡する
第1オイルパイプ64と、オイルコントロールバルブ4
8に連絡するとともにタイミングケース26内に形成さ
れる内部通路66と、内部通路66とカムハウジング6
8とを連絡する第2オイルパイプ70とを有し、この第
2オイルパイプ70のカムハウジング68の取付部位を
吸気側カムシャフト16に対して内燃機関2の幅方向外
側にオフセットして設ける。
前記オイル通路58の第1オイルパイプ64は1本のパ
イプからなり、内部通路66は2本の進角側内部通路6
6−1と遅角側内部通路66−2とからなるとともに、
前記第2オイルパイプ70は2本の進角側第2オイルパ
イプ70−1と遅角側第2オイルパイプ70−2とから
なる。
規模の大なるシリンダブロック4やシリンダヘッド6に
設けられておらず、設備規模の小、すなわち小型の部品
たるタイミングケース26やカムハウジング68、パイ
プ等を利用した構成となっている。
に位置する進角側第2オイルパイプ70−1のカムハウ
ジング68の取付部位を、図1に示す如く、吸気側カム
シャフト16の中心線16Cに対して内燃機関2の幅方
向外側にオフセットさせるものである。
1のカムハウジング68の取付部位を吸気側カムシャフ
ト16の中心線16Cに対して内燃機関2の幅方向外側
にオフセットさせると、進角側第2オイルパイプ70−
1のカムハウジング68の取付部位が、図28に示す如
く、カムハウジング68のカムハウジングボルト72
(図1参照)の上方、つまりカムハウジングボルト72
の座ぐり穴部74の上方に存在することとなる。
−1のカムハウジング68の取付部位のオフセットによ
って、図4に示す如く、シリンダヘッドカバー10の裏
面に形成した逃げ部76のブリーザ室78側への突出量
が小となり、通路幅Wを十分に確保している。
側カムシャフト16の中心部位、つまり中心線16C上
または中心線16Cよりも外側に移行した部位において
吸気側カムスプロケット20に捲回されるタイミングチ
ェーン24を跨ぐ構成とする。
角側第2オイルパイプ70−1の場合には、図1に示す
如く、吸気側カムシャフト16の中心線16C上におい
て吸気側カムスプロケット20に捲回されるタイミング
チェーン24を跨ぐ状態に配設し、遅角側第2オイルパ
イプ70−2の場合には、進角側第2オイルパイプ70
−1の配設位置よりも外側、つまり、吸気側カムシャフ
ト16の中心線16Cよりも外側に移行した部位におい
て吸気側カムスプロケット20に捲回されるタイミング
チェーン24を跨ぐ状態に配設する。
2本の進角側第2オイルパイプ70−1と遅角側第2オ
イルパイプ70−2とからなっており、図1に示す如
く、短い方のパイプたる進角側第2オイルパイプ70−
1を可変バルブタイミング用アクチュエータ56の進角
側オイル通路82として機能させるとともに、前記吸気
側カムシャフト16とカムハウジング68間に複数のオ
イル溝80を設け、このオイル溝80の吸気側カムスプ
ロケット20側を前記可変バルブタイミング用アクチュ
エータ56の進角側オイル通路82として機能させる構
成とする。
如く、前記吸気側カムシャフト16とカムシャフトベア
リングアッパ84間及び前記吸気側カムシャフト16と
カムシャフトベアリングロア86間に形成されるカムシ
ャフト側オイル溝部88とカムシャフトベアリング側オ
イル溝部90とからなる。
チュエータ56の進角側オイル通路82は、カムハウジ
ング68内に形成されるカムハウジング側進角内部通路
92−1と、このカムハウジング側進角内部通路92−
1とオイル溝80のカムシャフトベアリング側進角オイ
ル溝部90−1とを連絡する進角側連通孔部94−1
と、オイル溝80のカムシャフト側進角オイル溝部88
−1と可変バルブタイミング用アクチュエータ56とを
連絡するカムシャフト側進角内部通路96−1とを有す
る。
ュエータ56の遅角側オイル通路98は、カムハウジン
グ68内に形成されるカムハウジング側遅角内部通路9
2−2と、このカムハウジング側遅角内部通路92−2
とオイル溝80のカムシャフトベアリング側遅角オイル
溝部90−2とを連絡する遅角側連通孔部94−2と、
オイル溝80のカムシャフト側遅角オイル溝部88−2
と可変バルブタイミング用アクチュエータ56とを連絡
するカムシャフト側遅角内部通路96−2とを有する。
シャフトベアリングアッパ84間及び前記吸気側カムシ
ャフト16とカムシャフトベアリングロア86間には、
カムシャフト側潤滑オイル溝部100−1とカムシャフ
トベアリング側潤滑オイル溝部100−2とからなる潤
滑用オイル溝100も形成されている。
16に関する詳細を、図29に開示する。つまり、図2
9(a)に示す如く、シャフト部16aに複数個のカム
部16bを形成し、シャフト部16aの一側には、環状
のカムシャフト側進角オイル溝部88−1とカムシャフ
ト側遅角オイル溝部88−2とカムシャフト側潤滑オイ
ル溝部100−1とが3本形成されている。
て詳述すると、タイミングケース26は、図19及び図
21、図25に夫々示す如く、表面側に前記ウォータア
ウトレットパイプ46の取付用座面102やオイルコン
トロールバルブ(「OCV」ともいう)48の取付用座
面104を形成するとともに、前記エンジンマウント取
付部50を一体的に形成している。
9及び図20、図22、図26、図27に夫々示す如
く、裏面側に突出する進角側内部通路66−1と遅角側
内部通路66−2とからなる内部通路66を形成してい
る。
は、図19及び図20、図24に夫々示す如く、表面側
に外周部位の突出するクランクシャフト取付孔部106
が形成されており、このクランクシャフト取付孔部10
6の後方部位に凹部108の内側部位に前記オイルポン
プが配設されるものである。
16の他側近傍に配設されるカム角センサ、112は前
記吸気側カムシャフト16の他側に装着されるカム角セ
ンサ用ロータ、114は前記吸気側カムシャフト16を
シリンダヘッド6に固定する複数個の吸気カムハウジン
グ、116は前記排気側カムシャフト18をシリンダヘ
ッド6に固定する複数個の排気カムハウジング、118
は前記オイルコントロールバルブ(「OCV」ともい
う)48の取付用座面104に形成されるドレン穴部、
120は前記第1オイルパイプ64の連絡するオイル通
路溝である。
ルパン8内のエンジンオイルを図示しないオイルポンプ
によって吸い上げられ、サブギャラリを経てメインギャ
ラリ60に至る。
い潤滑・冷却用のオイル通路を経て、被潤滑部位にエン
ジンオイルが供給されるとともに、駆動用のオイル通路
58に流れ、前記可変バルブタイミング用アクチュエー
タ56に導かれ、バルブタイミングを進角あるいは遅角
側に調整している。
たオイルは、第1オイルパイプ64からオイルコントロ
ールバルブ48に至り、このオイルコントロールバルブ
48によって進角側または遅角側へのオイル供給が行わ
れる。
示す如く、オイルコントロールバルブ48から内部通路
66の進角側内部通路66−1を経て、第2オイルパイ
プ70の進角側第2オイルパイプ70−1に至り、この
進角側第2オイルパイプ70−1からカムハウジング6
8内に形成されるカムハウジング側進角内部通路92−
1、進角側連通孔部94−1、オイル溝80のカムシャ
フト側進角オイル溝部88−1を経て、カムシャフト側
進角内部通路96−1を介して可変バルブタイミング用
アクチュエータ56に供給される。
図5に示す如く、オイルコントロールバルブ48から内
部通路66の遅角側内部通路66−2を経て、第2オイ
ルパイプ70の遅角側第2オイルパイプ70−2に至
り、この遅角側第2オイルパイプ70−2からカムハウ
ジング68内に形成されるカムハウジング側遅角内部通
路92−2、遅角側連通孔部94−2、オイル溝80の
カムシャフト側遅角オイル溝部88−2を経て、カムシ
ャフト側遅角内部通路96−2を介して可変バルブタイ
ミング用アクチュエータ56に供給される。
部、つまり第2オイルパイプ70を、図1及び3に示す
如く、に示す如く、タイミングケース26内且つ吸気側
カムスプロケット20周囲に配設している。
ング68の取付部位を、図1に示す如く、吸気側カムシ
ャフト16の中心線16Cに対して外側にオフセットさ
せている。
1のカムハウジング68の取付部位は、図32に示す如
く、カムハウジング68のカムハウジングボルト72
(図1参照)の上方、つまりカムハウジングボルト72
の座ぐり穴部74の上方に存在し、図4に示す如く、シ
リンダヘッドカバー10の裏面に形成した逃げ部76の
ブリーザ室78側への突出量を小とし、十分な通路幅W
を確保している。
カムシャフト16の中心線16C上または中心線16C
よりも外側に移行した部位においてタイミングチェーン
24を跨いでおり、タイミングチェーン24がばたつい
ても、前記第2オイルパイプ70へのタイミングチェー
ン24の接触を回避している。
角側第2オイルパイプ70−1と遅角側第2オイルパイ
プ70−2との配設位置を、従来のものに比し逆とし、
進角側第2オイルパイプ70−1の圧損を減少させて前
記可変バルブタイミング用アクチュエータ56の作動時
間を短縮している。
アクチュエータ56にエンジンオイルを供給する前記オ
イル通路58の上流側を図示しないオイルポンプ下流に
接続し、下流側をタイミングケース26内且つカムスプ
ロケット20周囲に配設、つまり設備規模の大なるシリ
ンダブロック4やシリンダヘッド6にオイル通路58を
設けず、設備規模の小、すなわち小型の部品たるタイミ
ングケース26やカムハウジング68、パイプ等を利用
し、既存の内燃機関を使用して可変バルブタイミング用
アクチュエータ56の仕様を起こす際の設備変更費を小
とすることができ、安価な可変バルブタイミング用アク
チュエータ56仕様の内燃機関を実現し得て、コストを
低廉とすることができ、経済的に有利である。
イプ70のカムハウジング68の取付部位を吸気側カム
シャフト16に対して内燃機関2の幅方向外側にオフセ
ットして設けたことにより、シリンダヘッドカバー10
の裏面に形成した逃げ部76のブリーザ室78側への突
出量を小とし、十分な通路幅Wを確保することができ、
ブリーザ室78内を流れるオイルミストの流速を低下し
得て、ブリーザ室78のオイルセパレート等のブリーザ
性能を向上させることができ、実用上有利である。
側カムシャフト16の中心線16C上または中心線16
Cよりも外側に移行した部位において吸気側カムスプロ
ケット20に捲回されるタイミングチェーン24を跨ぐ
構成としたことにより、タイミングチェーン24がばた
ついても、前記第2オイルパイプ70にタイミングチェ
ーン24が接触する惧れがなく、第2オイルパイプ70
の損傷を確実に防止し得るものである。
短2本の進角側第2オイルパイプ70−1と遅角側第2
オイルパイプ70−2とによって構成し、短い方のパイ
プたる進角側第2オイルパイプ70−1を前記可変バル
ブタイミング用アクチュエータ56の進角側オイル通路
82として機能させるとともに、前記吸気側カムシャフ
ト16とカムハウジング68間に複数のオイル溝80を
設け、このオイル溝80の吸気側カムスプロケット20
側を前記可変バルブタイミング用アクチュエータ56の
進角側オイル通路82として機能させたことにより、従
来のものに比し逆とし、進角側第2オイルパイプ70−
1の圧損を減少させることができ、前記可変バルブタイ
ミング用アクチュエータ56の作動時間を短縮し得て、
実用上有利である。
示すものである。この第2実施例において、上述第1実
施例と同一機能を果たす箇所には同一符号を付して説明
する。
記オイル通路58の第2オイルパイプ202を、タイミ
ングチェーン24の内側の空間部204を通過させる構
成とした点にある。
く、前記タイミングチェーン24と吸気側カムシャフト
16と排気側カムシャフト18とによって空間部204
を形成し、この空間部204を第2オイルパイプ202
が通過すべく配設するものである。
本の進角側第2オイルパイプ70−1と遅角側第2オイ
ルパイプ70−2とからなっており、進角側第2オイル
パイプ70−1及び遅角側第2オイルパイプ70−2の
両方のパイプが、前記空間部204を通過する。
進角側第2オイルパイプ70−1及び遅角側第2オイル
パイプ70−2の両方のパイプが空間部204を通過す
ることとなり、前記タイミングチェーン24の上部部位
での配管がなくなり、シリンダヘッドカバー10の高
さ、ひいては内燃機関2全体の高さを小とし得て、エン
ジンフードとのクリアランスに余裕を作ることができ、
実用上有利である。
さ、特に進角側第2オイルパイプ70−1の長さを短く
することができることにより、進角側第2オイルパイプ
70−1の圧損を減少させることができ、前記可変バル
ブタイミング用アクチュエータ56の作動時間を短縮し
得る。
に限定されるものではなく、種々の応用改変が可能であ
る。
タイミングチェーン24の第2タイミングチェーンガイ
ド54と第2オイルパイプ70とを別体に構成したが、
タイミングチェーン24のタイミングチェーンガイド5
4と第2オイルパイプ70とを一体的に形成する構成と
することもできる。
チェーン24上部を跨いで通過するとともに、タイミン
グケース26の内部通路66とカムハウジング68とを
連絡するL字状のパイプ体302を設け、このパイプ体
302にタイミングチェーンガイド304を一体的に形
成するとともに、内部には第2オイル通路306を形成
する。なお、第2オイル通路306は、図示しない進角
側第2オイル通路と遅角側第2オイル通路とからなって
いる。
304部位においてパイプ体302がタイミングチェー
ン24上部を跨ぐこととなり、部品点数を削減すること
ができ、コストを低廉とし得て、経済的に有利であると
ともに、タイミングチェーンガイド304の直上部位に
第2オイル通路306を配設することができ、第2オイ
ル通路306の長さ、特に進角側第2オイル通路の長さ
を短くすることができ、可変バルブタイミング用アクチ
ュエータの作動時間を短縮し得て、しかもタイミングチ
ェーン24がばたついても、前記パイプ体302にタイ
ミングチェーン24が接触する惧れがなく、パイプ体3
02の損傷を確実に防止し得る。
いては、タイミングチェーンの上部あるいは下部を、長
短2本の進角側第2オイルパイプと遅角側第2オイルパ
イプとからなる第2オイルパイプが通過する構成とした
が、進角側第2オイルパイプと遅角側第2オイルパイプ
とのいずれか一方、つまり進角側第2オイルパイプのみ
をタイミングチェーンの下部を通過させる特別構成とす
ることも可能である。
をより一層短くすることが可能となり、可変バルブタイ
ミング用アクチュエータの作動時間の短縮に寄与し得る
ものである。
れば、シリンダブロックの上部にシリンダヘッドを装着
するとともにシリンダブロックの下部にオイルパンを装
着し、オイルパン内のエンジンオイルをオイルポンプに
よって吸い上げて被潤滑部位にエンジンオイルを供給す
るとともに、カムシャフトの一側に設けた可変バルブタ
イミング用アクチュエータの駆動圧としてエンジンオイ
ルを使用する内燃機関のオイル通路において、内燃機関
のクランクシャフトに装着されるクランクスプロケット
とカムシャフトに装着されるカムスプロケットとを捲回
するタイミングチェーンを設け、タイミングチェーンを
包囲するタイミングケースを前記内燃機関の一側に設
け、可変バルブタイミング用アクチュエータにエンジン
オイルを供給するオイル通路の上流側をオイルポンプ下
流に接続し、下流側をタイミングケース内且つカムスプ
ロケット周囲に配設したので、設備規模の大なるシリン
ダブロックやシリンダヘッドにオイル通路を設けず、設
備規模の小、すなわち小型の部品たるタイミングケース
やカムハウジング、パイプ等を利用し、既存の内燃機関
を使用して可変バルブタイミング用アクチュエータの仕
様を起こす際の設備変更費を小とすることができ、安価
な可変バルブタイミング用アクチュエータ仕様の内燃機
関を実現し得て、コストを低廉とすることができ、経済
的に有利である。
ト及び排気側カムシャフトを配設した状態のシリンダヘ
ッドの平面図である。
燃機関の正面図である。
との断面図である。
る。
ある。
平面図である。
である。
る。
である。
XXVa−XXVa線による断面図、(b)は図19の
XXVb−XXVb線による断面図である。
である。
面図である。
(b)は正面図、(c)は右側面図、(d)は背面図、
(e)は図32(b)のXXVIIIe−XXVIII
e線による断面図、(f)は図32(d)のXXVII
If−XXVIIIf線による断面図である。
図、(b)は左側面図、(c)は図29(b)のXXI
Xc−XXIXc線による断面図、(d)は図29
(a)のXXIXd−XXIXd線による断面図、
(e)は右側面図、(f)は図29(a)のXXIXf
−XXIXf線による断面図、(g)は図29(a)の
XXIXg−XXIXg線による断面図、(h)は図2
9(a)のXXIXh−XXIXh線による断面図、
(i)は図29(a)のXXIXi−XXIXi線によ
る断面図、(j)は図29(a)のXXIXj−XXI
Xj線による断面図、(k)は図29(a)のXXIX
k−XXIXk線による断面図、(m)は図29(a)
のXXIXm−XXIXm線による断面図である。
フトの一側の要部切欠き拡大断面図である。
である。
図である。
ケースの一部を切り欠いた状態の内燃機関の正面図であ
る。
面図である。
ュエータ 58 オイル通路 60 メインギャラリ 64 第1オイルパイプ 66 内部通路 68 カムハウジング 70 第2オイルパイプ 70−1 進角側第2オイルパイプ 70−2 遅角側第2オイルパイプ 72 カムハウジングボルト 76 逃げ部 78 ブリーザ室 W 通路幅 80 オイル溝 82 進角側オイル通路 84 カムシャフトベアリングアッパ 86 カムシャフトベアリングロア 88 カムシャフト側オイル溝部 90 カムシャフトベアリング側オイル溝部 98 遅角側オイル通路 100 潤滑用オイル溝 102 ウォータアウトレットパイプの取付用座面 104 オイルコントロールバルブ(「OCV」)の
取付用座面 106 クランクシャフト取付孔部 108 凹部 110 カム角センサ 112 カム角センサ用ロータ 114 吸気カムハウジング 116 排気カムハウジング 118 ドレン穴部 120 オイル通路溝
Claims (7)
- 【請求項1】 シリンダブロックの上部にシリンダヘッ
ドを装着するとともにシリンダブロックの下部にオイル
パンを装着し、このオイルパン内のエンジンオイルをオ
イルポンプによって吸い上げて被潤滑部位にエンジンオ
イルを供給するとともに、カムシャフトの一側に設けた
可変バルブタイミング用アクチュエータの駆動圧として
前記エンジンオイルを使用する内燃機関のオイル通路に
おいて、内燃機関のクランクシャフトに装着されるクラ
ンクスプロケットと前記カムシャフトに装着されるカム
スプロケットとを捲回するタイミングチェーンを設け、
このタイミングチェーンを包囲するタイミングケースを
前記内燃機関の一側に設け、前記可変バルブタイミング
用アクチュエータにエンジンオイルを供給する前記オイ
ル通路の上流側をオイルポンプ下流に接続し、下流側を
前記タイミングケース内且つ前記カムスプロケット周囲
に配設したことを特徴とする内燃機関のオイル通路。 - 【請求項2】 前記オイル通路は、メインギャラリと内
燃機関の一側に装着されるオイルコントロールバルブと
を連絡する第1オイルパイプと、オイルコントロールバ
ルブに連絡するとともにタイミングケース内に形成され
る内部通路と、内部通路とカムハウジングとを連絡する
第2オイルパイプとを有し、この第2オイルパイプのカ
ムハウジングの取付部位を吸気側カムシャフトに対して
内燃機関の幅方向外側にオフセットして設けた請求項1
に記載の内燃機関のオイル通路。 - 【請求項3】 前記第2オイルパイプは、吸気側カムシ
ャフトの中心部位または中心部位よりも外側に移行した
部位においてカムスプロケットに捲回されるタイミング
チェーンを跨ぐ構成とした請求項2に記載の内燃機関の
オイル通路。 - 【請求項4】 前記第2オイルパイプは、長短2本のパ
イプからなり、短い方のパイプを可変バルブタイミング
用アクチュエータの進角側オイル通路として機能させる
とともに、前記カムシャフトとカムハウジング間に複数
のオイル溝を設け、該オイル溝のカムスプロケット側を
可変バルブタイミング用アクチュエータの進角側オイル
通路として機能させる構成とした請求項1から請求項3
に記載の内燃機関のオイル通路。 - 【請求項5】 前記第2オイルパイプは、タイミングチ
ェーンと吸気側カムシャフトと排気側カムシャフトとに
よって形成される空間部位を通過する構成とした請求項
2に記載の内燃機関のオイル通路。 - 【請求項6】 前記第2オイルパイプは、タイミングチ
ェーンのタイミングチェーンガイドと一体的に形成した
請求項3に記載の内燃機関のオイル通路。 - 【請求項7】 前記第2オイルパイプは、進角側第2オ
イルパイプと遅角側オイルパイプとの長短2本のパイプ
からなり、進角側第2オイルパイプを吸気側カムシャフ
トの中心部位または中心部位よりも外側に移行した部位
においてカムスプロケットに捲回されるタイミングチェ
ーンを跨ぐ構成とした請求項2に記載の内燃機関のオイ
ル通路。
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