JP2000309609A - ハロゲン化アルキルの除去剤及びその製造方法 - Google Patents

ハロゲン化アルキルの除去剤及びその製造方法

Info

Publication number
JP2000309609A
JP2000309609A JP11119184A JP11918499A JP2000309609A JP 2000309609 A JP2000309609 A JP 2000309609A JP 11119184 A JP11119184 A JP 11119184A JP 11918499 A JP11918499 A JP 11918499A JP 2000309609 A JP2000309609 A JP 2000309609A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
following formula
polymer
group
amino group
alkyl halide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11119184A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3823283B2 (ja
Inventor
Takanobu Sugo
高信 須郷
Makoto Komatsu
誠 小松
Kazuisa Takeda
収功 武田
Kunio Fujiwara
邦夫 藤原
Takeshi Takai
雄 高井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ebara Corp
Japan Atomic Energy Agency
Original Assignee
Ebara Corp
Japan Atomic Energy Research Institute
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ebara Corp, Japan Atomic Energy Research Institute filed Critical Ebara Corp
Priority to JP11918499A priority Critical patent/JP3823283B2/ja
Publication of JP2000309609A publication Critical patent/JP2000309609A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3823283B2 publication Critical patent/JP3823283B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
  • Graft Or Block Polymers (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハロゲン化アルキルを、迅速に且つ安定して
除去することができるハロゲン化アルキル除去剤を提供
する。 【解決手段】 本発明に係るハロゲン化アルキル除去剤
は、高分子基材の主鎖上に、3級アミノ基を含む重合体
側鎖を有する有機高分子材料から構成されることを特徴
とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、毒物及び劇物取締
法により指定された化学物質或いは労働安全衛生法によ
り指定された変異原性物質のうち、特にハロゲン化アル
キルを含むガス或いは液体から、ハロゲン化アルキルを
除去することができる除去剤の製造に関するものであ
る。この除去剤の適用例としては、農産物や土壌の燻蒸
後に残留する臭化メチルの除去や、原子力発電所及び使
用済み核燃料再処理設備等の原子力施設から放出される
放射性ヨウ化メチルの除去などを挙げることができる。
【0002】
【従来の技術】臭化メチルは、農産物の病害虫駆除や、
一年生雑草の防除などを目的として、燻蒸処理に用いら
れている。しかしながら、臭化メチルは、毒物及び劇物
取締法により指定された劇物であり、大気中に放出した
場合に人体や家畜に危険が及ぶ可能性がある。また、臭
化メチルは、オゾン層を破壊するという報告があり、地
球環境保全の立場からも、臭化メチルの規制が検討され
ている。したがって、燻蒸処理後に残留する残留臭化メ
チルを迅速に捕集除去することができる除去剤の開発が
要請されている。
【0003】従来、臭化メチルは、燃焼やアルカリ洗浄
などによって処理されていることが多いが、これらの方
法は、多大な費用が必要なため、一般農家では経済的に
不可能であることから、大気中にそのまま放出されてい
る場合が多い。そこで、安価な吸着剤として、ヘキサメ
チレンテトラミンやトリエチルジアミンなどのアミン化
合物を、活性炭或いは活性炭を混合した材料に添着させ
た添加剤が知られている。
【0004】一方、放射性ヨウ化メチルは、原子力発電
所、特に原子炉の排気系において、核燃料棒にピンホー
ル等の破損が起こった際に、放射性ヨウ素である129
139Iの核分裂生成物の混合物として、単体のヨウ素
(I2)及び次亜ヨウ素酸(HIO)と共に排出され
る。そして、これらの放射性廃棄物は、安全性の面か
ら、直接原子力施設外に排出することができず、捕集用
フィルタを通して完全に処理してから施設外に排出する
ようにされている。
【0005】従来、原子炉から排出される放射性ヨウ化
メチルを除去する方法としては、添着活性炭を利用した
ものがある。具体的には、トリエチレンジアミンなどの
アミン化合物を添着させた活性炭と接触させて、ハロゲ
ン化4級アンモニウム化合物を生成する反応を利用する
方法や、ヨウ化カリウム(KI)を添着した添着活性炭
を大量に使用して、放射性のヨウ素を非放射性のヨウ素
をと同位体交換することにより捕集する方法などが挙げ
られる。
【0006】また、核燃料再処理設備においては、多量
に発生する放射性ヨウ素である129Iを捕集するため
に、銀ゼオライトが使用されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来用
いられているアミン化合物を添着した添着活性炭を使用
する方法は、アミン化合物が、活性炭上から拡散した
り、水や有機溶媒によって流れ出す性質のものであった
り、活性炭を混合した材料の中から活性炭が剥がれ落ち
るおそれがあり、安全性の面で問題がある。また、使用
後の活性炭は、ヨウ化メチルが吸着された状態にあるの
で、バルクの状態のままで埋封などの廃棄処理を行わな
ければならず、コスト等の面で問題があった。
【0008】ヨウ化カリウムを添着した添着活性炭を使
用する方法は、大量の活性炭を必要とするためにコスト
が高くなると同時に、上記と同様に使用後の活性炭の処
理が問題となっていた。
【0009】銀ゼオライトを使用する方法は、銀ゼオラ
イトが高価であると同時に、脱水や150℃の加熱が必
要であることなど、プロセスが複雑で、且つ除去率が満
足できるものではなかった。
【0010】本発明は、従来技術の上記の問題点を解決
し、土壌燻蒸後に残留する臭化メチルや、原子力発電所
又は使用済み核燃料再処理設備等で発生する放射性ヨウ
化メチルを除去することができる、新規な除去剤を提供
することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の問
題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、高分子主鎖上
に、3級アミノ基を含む重合体側鎖を導入した有機高分
子材料が、ハロゲン化アルキル除去剤として極めて優れ
た特性を有することを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
【0012】即ち、本発明は、高分子主鎖上に、3級ア
ミノ基を含む重合体側鎖を有することを特徴とする有機
高分子材料、及び該有機高分子材料から構成されるハロ
ゲン化アルキル除去剤、並びにこれらの製造方法に関す
る。
【0013】トリアルキルアミン類や、ジアミン類な
ど、3級アミノ基を有する物質が、ヨウ化アルキルや臭
化アルキルに代表されるハロゲン化アルキルと反応して
ハロゲン化4級アンモニウム化合物を生成することは古
くから知られている。したがって、これらの3級アミノ
基を有する物質を、ハロゲン化アルキルを含む気体と接
触させるか、或いはハロゲン化アルキルが溶解した液体
中に浸漬させることによって、ハロゲン化アルキル類を
選択的に除去することができる。しかしながら、これら
3級アミノ基を有する物質の中には、それ自体毒性を有
するものや、刺激臭をもつものなど、危険なものが少な
くない。例えば、これら3級アミノ基を有する物質が、
水や有機溶媒によって流れ出す性質のものであったり、
気温の高い日に揮発や分解をする性質のものでは、前述
の用途には到底使用することができない。一方、これら
3級アミノ基を有する物質が安定していても、これらの
物質とハロゲン化アルキルとの反応生成物が不安定で、
大気中にハロゲン化アルキルが放出されるようなことが
あってはならない。
【0014】本発明に係る高分子材料は、化学的にも安
定で且つ十分な機械的強度を有する有機高分子基材の高
分子主鎖上に、3級アミノ基を含む重合体側鎖を導入し
たものであるので、化学的にも極めて安定である。更
に、重合体側鎖中の3級アミノ基とハロゲン化アルキル
とが反応すると、ハロゲン化アルキルのアルキル基が3
級アミノ基と共有結合して、安定で分解しない4級アン
モニウム塩の構造を形成するので、反応物が散逸するこ
とがないという利点も有する。加えて、使用後には、4
級アンモニウム塩のうちハロゲン化物イオンのみをアル
カリで洗い流すことによって取り除くことができる。例
えば、放射性ハロゲン化アルカリの処理に用いる場合に
は、放射性を有するハロゲン化物イオンのみを分離する
ことができるので、埋封処理等をしなければならない処
理廃棄物を大きく減容化することができる。
【0015】本発明に係る高分子材料は、有機高分子基
材の高分子主鎖上に、3級アミノ基を含む重合体鎖の形
態の側鎖を導入することによって形成される。3級アミ
ノ基を含む重合体側鎖を導入する方法としては、グラフ
ト重合法を用いることができる。中でも、放射線グラフ
ト重合法は、ポリマー基材に放射線を照射してラジカル
を生成させ、それに重合性単量体(グラフトモノマー)
を反応させることによって、所望のグラフト重合体側鎖
を基材に導入することのできる方法であり、グラフト鎖
の数や長さを比較的自由にコントロールすることがで
き、また、各種形状の既存の高分子材料に重合体側鎖を
導入することができるので、本発明の目的のために用い
るのに最適である。
【0016】本発明において高分子主鎖上に3級アミノ
基を含む重合体鎖の形態の側鎖を導入する有機高分子基
材として用いることができる高分子材料としては、ポリ
オレフィン系の有機高分子材料が好ましく用いられる。
ポリオレフィン系の有機高分子材料は、放射線に対して
崩壊性ではないので、放射線グラフト重合法によってグ
ラフト側鎖を導入する目的に用いるのに適している。好
適に用いることができるポリオレフィン系高分子材料の
具体例としては、ポリエチレン及びポリプロピレンに代
表されるポリオレフィン類、PTFE、塩化ビニル等に
代表されるハロゲン化ポリオレフィン類、エチレン−四
フッ化エチレン共重合体及びエチレン−ビニルアルコー
ル共重合体(EVA)等に代表されるオレフィン−ハロ
ゲン化オレフィン共重合類などを挙げることができる
が、この範囲に限定される訳ではない。
【0017】また、かかる有機高分子基材の形状として
は、表面積が大でハロゲン化アルキルの除去速度が大き
い高分子素材繊維やその集合体である織布や不織布を好
適に用いることができる。繊維状の高分子は、成形加工
が容易であるという特徴を有する。これらの形状の具体
例としては、長繊維及びその加工品、短繊維及びその加
工品並びにそれらの切断短体などが挙げられる。長繊維
としては例えば連続フィラメントが挙げられ、短繊維と
しては例えばステープルファイバーが挙げられる。長繊
維及び短繊維の加工品としては、これらの繊維から製造
される種々の織布及び不織布が挙げられる。織布/不織
布基材には、それ自体で例えば濾過機能を有するものが
あり、このような機能を有する基材に3級アミノ基を導
入することによって、ハロゲン化アルキルの除去剤とし
てだけでなく、微粒子等も同時に除去することができる
ので、複合機能材料を形成することができる。また、織
布/不織布材料は、放射線グラフト重合用の基材として
好適に用いることができ、また、軽量でフィルタ状に加
工することが容易であり、本発明に係る高分子材料をフ
ィルタとして用いる場合に好適である。更に、電離性放
射線による放射線グラフト重合を行う場合、基材として
使用する繊維状高分子の繊維径や繊維の断面の形状に特
に制約がないため、用途に相応した材料を種々選択して
用いることができる。また、織布/不織布から製造した
フィルタは、使用済みのフィルタの取り扱いも簡単で、
容易に焼却処理することもできる。
【0018】本発明において、有機高分子基材に導入さ
れる重合体側鎖を構成する重合性単量体としては、炭素
−炭素の二重結合を有し、且つ3級アミノ基を有するか
又は3級アミノ基に変換し得る官能基を有する重合性単
量体が用いられる。
【0019】本発明において用いることのできる炭素−
炭素二重結合を有し且つ3級アミノ基を有する重合性単
量体としては、次式A:
【0020】
【化16】
【0021】[式中、R1、R2は、それぞれ、炭素数1
〜10のアルキル基であるか、或いはR1とR2とは一緒
になって炭素数3〜10のアルキレン基又は次式B:
【0022】
【化17】
【0023】(式中、R3は炭素数1〜10のアルキル
基、l、mは、それぞれ2〜10の整数を表す)で表さ
れる連結基を構成して、窒素原子と共に環を形成し;n
は1〜10の整数を表す]で示される化合物、例えば、
4−(4−エチルピペラジニルメチル)スチレン、4−
(4−エチルピペラジニルエチル)スチレン、次式C:
【0024】
【化18】
【0025】(式中、Rは水素又はメチル基を表し、R
1、R2及びnは上記に定義した通りである)で示される
化合物、次式D:
【0026】
【化19】
【0027】(式中、Xは、塩素、臭素又はヨウ素原子
を表し、nは上記に定義した通りである)で示されるト
リエチレンジアミン誘導体、次式E:
【0028】
【化20】
【0029】(式中、R、R1、R2は上記に定義した通
りである)で示される化合物、などを好適に用いること
ができるが、これらに限定されるものではない。これら
の重合性単量体を有機高分子基材にグラフト重合して、
高分子基材の主鎖上に重合体側鎖の形態で導入すること
によって、本発明に係る有機高分子材料を形成すること
ができる。
【0030】また、本発明において用いることのできる
炭素−炭素二重結合を有し且つ3級アミノ基に変換し得
る官能基を有する重合性単量体としては、スチレン、ク
ロロメチルスチレン、ジビニルベンゼン、アクリロニト
リル、アクリル酸グリシジル及びメタクリル酸グリシジ
ル、次式F:
【0031】
【化21】
【0032】(式中、X及びnは上記に定義した通りで
ある)の化合物、次式H:
【0033】
【化22】
【0034】(式中、R、X及びnは上記に定義した通
りである)の化合物、次式I:
【0035】
【化23】
【0036】(式中、R及びnは上記に定義した通りで
ある)の化合物等を挙げることができるが、これらに限
定されるものではない。これらの炭素−炭素二重結合を
有し且つ3級アミノ基に変換し得る官能基を有する重合
性単量体を用いる場合には、これらの重合性単量体を有
機高分子基材にグラフト重合して、高分子基材の主鎖上
に重合体側鎖の形態で導入した後、3級アミノ基及び/
又は2級アミノ基を有する化合物(以下、本明細書にお
いては「アミン類」と称する)を反応させることによっ
て、本発明に係る有機高分子材料を形成することができ
る。アミン類が液体の場合には、グラフト重合によって
重合体側鎖を導入した基材をアミン類に浸漬させるか、
又はアミン類を溶解させた溶液中に浸漬させることによ
って、基材の重合体側鎖中に3級アミノ基を導入するこ
とができる。また、アミン類が気体又は固体の場合に
は、グラフト重合によって重合体側鎖を導入した基材
を、アミン類を溶解した溶液に浸漬させることによっ
て、基材の重合体側鎖中に3級アミノ基を導入すること
ができる。
【0037】この目的で用いることのできるアミン類と
しては、例えば、次式G:
【0038】
【化24】
【0039】(式中、R1及びR2は上記に定義した通り
である)の化合物を用いることができる。本発明に係る
高分子材料は、上記に示したような重合性単量体をグラ
フト重合することによって製造されるが、種々の異なる
重合性単量体を組み合わせて用いて、グラフト重合を行
うことによって製造することもできる。この場合、重合
体側鎖中に、異なる種類のグラフト鎖が混在することに
なる。例えば、一つの重合体側鎖中に異なる種類のグラ
フト鎖が混在していてもよいし、或いは、ある種類のグ
ラフト鎖から形成された重合体側鎖と、他の種類のグラ
フト鎖から形成された重合体側鎖とが、高分子主鎖上に
混在していてもよい。このように、種々の異なる重合性
単量体を組み合わせて用いることにより、様々な用途や
使用条件に対応して、高分子材料の諸特性を変化させる
ことができる。
【0040】また、本発明において用いられる炭素−炭
素の二重結合を有し、且つ3級アミノ基を有するか又は
3級アミノ基に変換し得る官能基を有する重合性単量体
に加えて、グラフト重合反応性の高い他の重合性単量体
を組み合わせて用いてグラフト重合を行うことにより、
好ましいグラフト率を達成することもできる。この手法
は、例えば、重合体側鎖として導入すべき3級アミノ基
又は3級アミノ基に変換し得る官能基を有する重合性単
量体が望ましいグラフト重合反応性を有していない場合
(上式Dの化合物など)などにおいて、望ましいグラフ
ト率を得るために有効な手段である。この目的で用いる
ことのできるグラフト重合反応性の高い他の重合性単量
体としては、例えば、メタクリル酸メチル、N,N−ジ
メチルアクリルアミド、N−ビニルピロリドンなどを挙
げることができるが、これらに限定されない。
【0041】本発明の目的のために好適に用いることの
できる放射線グラフト重合法において、用いることので
きる放射線としては、α線、β線、γ線、電子線、紫外
線などを挙げることができるが、本発明において用いる
のにはγ線や電子線が適している。放射線グラフト重合
法には、グラフト用基材に予め放射線を照射した後、重
合性単量体(グラフトモノマー)と接触させて反応させ
る前照射グラフト重合法と、基材とグラフトモノマーの
共存下に放射線を照射する同時照射グラフト重合法とが
あり、いずれの方法も本発明において用いることができ
るが、本発明においては、前照射法は、単独重合物の生
成が少ないため、同時照射法に比べて有利に用いること
ができる。
【0042】前照射法では、真空中又は窒素或いはアル
ゴン雰囲気中において、室温下〜冷却下(例えばドライ
アイスによる冷却下)の条件で、電離性放射線を照射す
る。照射線量は、20〜500kGyであることが好ま
しい。基材に導入される重合性単量体の量は、次式に示
すグラフト率で表される。
【0043】
【化25】
【0044】本発明において、グラフト率は、用途・使
用条件等グラフト物の特性を考慮して、任意に定めるこ
とができる。また、グラフト重合法には、モノマーと基
材との接触方法により、モノマー溶液に基材を浸漬させ
たまま重合を行う液相グラフト重合法、モノマーの蒸気
に基材を接触させて重合を行う気相グラフト重合法、基
材をモノマー溶液に浸漬した後、モノマー溶液から取り
出して気相中で反応を行わせる含浸気相グラフト重合法
などが挙げられるが、いずれの方法も本発明において用
いることができる。
【0045】繊維や繊維の集合体である織布/不織布は
本発明の有機高分子材料を形成するための基材として用
いるのに最も適した素材であるが、これはモノマー溶液
を保持し易いので、含浸気相グラフト重合法において用
いるのに適している。
【0046】本発明において使用される重合性単量体
(グラフトモノマー)をグラフト重合する際に、重合性
単量体が液体である場合には、重合性単量体をそのまま
用いるか或いは重合性単量体を溶解し得る溶媒に溶解さ
せた溶液を用いてグラフト重合を行うことができる。ま
た、重合性単量体が固体である場合には、重合性単量体
を溶解し得る溶媒に溶解させた溶液を用いてグラフト重
合を行うことができる。
【0047】この目的のために用いることができる溶媒
としては、用いる重合性単量体を溶解し得るものであれ
ば特に限定されない。具体的には、用いる重合性単量体
に応じて、水、メタノール、エタノール、ジメチルホル
ムアミド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル、テ
トラヒドロフラン、アセトン、トルエン、酢酸エチル、
ジエチルエーテル及びヘキサンなどを選択して用いるこ
とができる。
【0048】本発明に係る重合体材料を製造する反応の
一例として、高分子基材としてポリエチレン製繊維より
なる不織布を用い、上述の式Aで示される化合物を重合
性単量体として用いて、放射線グラフト重合法によっ
て、本発明の一態様に係る高分子基材を製造する場合の
反応を下記に示す。
【0049】
【化26】
【0050】上記のようにして製造された本発明に係る
高分子材料を、ハロゲン化アルキルを含む媒体と接触さ
せると、ハロゲン化アルキルが、高分子材料の重合体側
鎖中に含まれている3級アミノ基と結合して、4級アン
モニウム塩を形成する。これによって、ハロゲン化アル
キルが媒体中から迅速に除去される。この反応は、例え
ば下記の反応式で表すことができる。
【0051】
【化27】
【0052】上記の反応で形成された4級アンモニウム
塩は、安定化しているので、温度の上昇により再びハロ
ゲン化アルキルが拡散したり、ハロゲン化物イオンが水
や有機溶媒によって除去剤から流れ出ることはない。そ
の一方、このハロゲン化物イオンは、アルカリで洗浄す
ることによって容易に脱離させることができる。したが
って、例えば、本発明に係るハロゲン化アルキル除去剤
によって液体又は気体媒体を処理して、媒体中のハロゲ
ン化アルキルを除去した後、ハロゲン化アルキルを吸着
結合した使用済みの除去剤を、アルカリによって洗浄し
て結合しているハロゲン化物イオンを脱離させることに
よって、高分子材料を他の目的のために再使用可能にす
ることができる。例えば、ハロゲン化物イオンを脱離さ
せた高分子繊維材料は、アニオン交換繊維として再使用
することができる。なお、脱離させたハロゲンは、これ
を回収して処理することによって、例えば添着活性炭に
ハロゲン化アルキルを結合させて使用後に活性炭ごと廃
棄する場合と比較して、最終的な廃棄物を減量すること
ができる。
【0053】本発明に係る高分子材料は、ハロゲン化ア
ルキル除去剤として用いることができる。その使用形態
としては、不織布からなる本発明の一態様に係る高分子
材料をフィルターの形状に形成して気体フィルター又は
液体フィルターとして用いたり、繊維又は繊維の切断短
体の形態で燻蒸後の土壌中に混ぜ込んで臭化メチルを除
去するための除去剤として用いたり、これを液中に分散
して液中のハロゲン化アルキル除去剤として用いたり、
或いは中空糸の形態で液体フィルタとして用いること、
などを挙げることができる。
【0054】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
する。以下の実施例は、単なる例示であり、本発明の範
囲を制限するものではない。 実施例1 ポリエチレン製繊維よりなる不織布(繊維径10〜16
μm;目付50g/m 2)4.0gに、ドライアイス冷
却下でγ線を160kGy照射した。予めアルミナによ
って重合禁止剤を取り除いたクロロメチルスチレン(m
−体70%;p−体30%,セイミケミカル社製,商品
名CMS−AM)中に浸漬して、50℃で5時間グラフ
ト反応を行い、グラフト率115%の不織布8.6gを
得た。
【0055】この不織布2.60gを、ジメチルホルム
アミド100ml中に浸漬し、更にN−エチルピペラジ
ン11.6mlを加え、65℃で24時間反応させた。
反応後のグラフト不織布を、純水、0.5N水酸化ナト
リウム水溶液、純水、及びメタノールで、順次洗浄後、
溶媒をふき取り、50℃で12時間以上減圧乾燥するこ
とにより、3.13gの本発明に係るハロゲン化アルキ
ル除去剤1を得た。生成物の元素分析は以下の通りであ
った。 元素分析(%);C:80.5;H:11.2;Cl:
0.4;N:6.9。 実施例2 実施例1と同様の方法で放射線照射した不織布4.0g
に、p−クロロメチルスチレン(p−体98%以上,セ
イミケミカル社製、商品名CMS−14)を、実施例1
と同様の方法でグラフト重合することによって、グラフ
ト率91%でp−クロロメチルスチレンがグラフトされ
た不織布7.64gを得た。
【0056】得られたグラフト不織布2.81gを、実
施例1と同様の方法で、N−メチルピペラジンと反応さ
せることによって、3.40gの本発明に係るハロゲン
化アルキル除去剤2を得た。 生成物の元素分析(%);C:81.8;H:11.
9;Cl:0.4;N:5.6。 実施例3 p−クロロメチルスチレン30.0g及びN−エチルピ
ペラジン25.0mlをメタノール400ml中に溶解
し、更に炭酸カリウム40.9gを加え、65℃で24
時間加熱した。不溶物を吸引濾過によって除去した後、
メタノールを減圧下留去し、残渣を水と酢酸エチルとに
分配し、酢酸エチルで3回抽出した。有機相を合わせ
て、水及び食塩水で順次洗浄し、硫酸マグネシウムで乾
燥した。これを吸引濾過し、濾液を減圧下濃縮すること
によって、4−(4−エチルピペラジニルメチル)スチ
レンの粗生成物47.2gを得た。これを、シリカゲル
カラムクロマトグラフィー(シリカゲル:富士シリシア
社製NH−DM1020,展開溶媒:ヘキサン/酢酸エ
チル=50/1→20/1)で精製することにより、4
−(4−エチルピペラジニルメチル)スチレン43.1
gを得た。生成物のプロトン核磁気共鳴スペクトル(測
定溶媒:重クロロホルム、基準物質:テトラメチルシラ
ン);σ=1.07(3H),2.40(2H),2.
38−2.51(8H),3.50(2H),5.22
(1H),5.73(1H),6.72(1H),7.
28(2H),7.37(2H)。
【0057】実施例1と同様の方法で放射線照射した不
織布1.0gを、上記で得られた4−(4−エチルピペ
ラジニルメチル)スチレンのジメチルホルムアミド溶液
(50重量%)中に浸漬し、60℃で16時間グラフト
重合し、反応後のグラフト不織布をアセトンで洗浄し
た。溶媒を拭き取り、60℃で4時間減圧乾燥すること
により、グラフト率74%で、1.74gの本発明に係
るハロゲン化アルキル除去剤3を得た。 生成物の元素分析(%);C:81.9;H:12.
2;N:5.3。 実施例4 1リットルの三つ口フラスコに、トリエチレンジアミン
11.2g(100mmol)を乾燥テトラヒドロフラ
ン(400ml)に溶解したものを加え、65℃に加熱
し、そこにp−クロロメチルスチレン7.64g(50
mmol)のジエチルエーテル溶液(100ml)を1
時間かけて滴下した。滴下終了の10分後に加熱を止
め、徐々に室温に戻し、ジエチルエーテル(200m
l)を更に徐々に滴下した。更に12時間室温で撹拌し
た後、上澄みの溶媒を捨てて、生成した白色粉末(トリ
エチレンジアミンのp−クロロメチルスチレン誘導体)
をジエチルエーテルで洗浄することにより、過剰のトリ
エチレンジアミンを除去した。メタノール(26.4
g)を加えて残渣を溶解し、更にN,N−ジメチルアク
リルアミド(13.2g)を加えてモノマー溶液を調製
した。
【0058】実施例1と同様の方法で放射線照射した不
織布944mgを上記モノマー溶液中に浸漬し、60℃
で3時間グラフト重合し、反応後のグラフト不織布をメ
タノールで洗浄した。溶媒を拭き取り、60℃で12時
間減圧乾燥することにより、グラフト率144%で、
2.303gの本発明に係るハロゲン化アルキル除去剤
4を得た。 実施例5 実施例1と同様の方法で放射線照射した不織布944m
gを、メタクリル酸グリシジル中に浸漬し、60℃で2
4時間グラフト重合し、反応後のグラフト不織布をアセ
トンで洗浄した。溶媒を拭き取り、60℃で3時間減圧
乾燥することにより、グラフト率159%で、メタクリ
ル酸グリシジルをグラフトした不織布2.343gを得
た。得られたグラフト不織布881mgを、エタノール
15ml中に浸漬し、更にN−エチルピペラジン2.0
gを加え、70℃で24時間反応させた。反応後のグラ
フト不織布をメタノールで洗浄した後、溶媒を拭き取
り、60℃で3時間減圧乾燥することにより、1.24
1gの本発明に係るハロゲン化アルキル除去剤5を得
た。 実施例6:除去剤のヨウ化メチル吸着試験 予め重量を測定した上記で得られた本発明に係る除去剤
1〜3を、三角フラスコ中で、20℃においてヨウ化メ
チルに浸漬し、24時間、ゆっくりと撹拌した。除去剤
を取り出し、ヨウ化メチルを拭き取り、更にジエチルエ
ーテルで洗浄した後、ジエチルエーテルを拭き取った。
これを50℃で12時間減圧乾燥した後の除去剤の重量
を測定した。また、乾燥後の除去剤の元素分析を行っ
た。
【0059】比較として、グラフト処理を行っていない
ポリエチレン不織布(実施例1において用いたものと同
様のもの)を除去剤に代えて用いて、上記と同様の操作
を行い、同様に分析した。
【0060】結果を下表1に示す。
【0061】
【表1】
【0062】本発明に係るハロゲン化アルキル除去剤
は、ヨウ化メチルを良好に吸着することが解った。PE
不織布については、浸漬・乾燥後の重量増加がなく、逆
に一部繊維が脱離することによって重量が減少した。し
たがって、ヨウ化メチルの吸着はなかったものと考えら
れる。
【0063】
【発明の効果】本発明に係る高分子材料及びそれから構
成されるハロゲン化アルキル除去剤は、成形加工が容易
でコンパクトな高分子素材を基材として用いることがで
きるので、温度や濃度及びスケールなどの条件に合わせ
て、官能基の量、繊維径などの諸特性を選択することが
できる。また、本発明に係るハロゲン化アルキル除去剤
は、除去機能を有する官能基が高分子基材に直接、共有
結合しているので、安定してハロゲン化アルキル除去性
能を発揮することができる。更に、除去剤に吸着された
ハロゲン化アルキルも安定して結合されているので、一
旦吸着されたハロゲン化アルキルが、発熱や時間の経過
などによって拡散することがない。その一方で、吸着さ
れたハロゲン化アルキルは、アルカリによってハロゲン
化物イオンのみを洗い流すことができるので、除去剤を
アニオン交換繊維等の他の目的のために再利用すること
が可能になると共に、最終廃棄物を減量することが容易
になる。更には、高分子基材の選定により、ハロゲン化
アルキルと同時に、微粒子等も合わせて除去することが
できる、多機能ハロゲン化アルキル除去剤を提供するこ
とができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小松 誠 神奈川県藤沢市本藤沢4−2−1 株式会 社荏原総合研究所内 (72)発明者 武田 収功 神奈川県藤沢市本藤沢4−2−1 株式会 社荏原総合研究所内 (72)発明者 藤原 邦夫 神奈川県藤沢市本藤沢4−2−1 株式会 社荏原総合研究所内 (72)発明者 高井 雄 神奈川県藤沢市本藤沢4−2−1 株式会 社荏原総合研究所内 Fターム(参考) 4J026 AA12 AA13 AA25 AA26 AC03 AC06 BA08 BA29 BB01 BB03 BB04 DB07 DB36 FA05 GA01 GA06 4J100 AB07P AB08P AL08P AL10P AM19P BA31P BA32P BB01P BB03P BB05P BC74H BC74P CA01 CA31 HA25 HC44 JA11

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高分子基材の主鎖上に、3級アミノ基を
    含む重合体側鎖を有することを特徴とする有機高分子材
    料。
  2. 【請求項2】 3級アミノ基を含む重合体側鎖が、次式
    A: 【化1】 [式中、R1、R2は、それぞれ、炭素数1〜10のアル
    キル基であるか、或いはR1とR2とは一緒になって炭素
    数3〜10のアルキレン基又は次式B: 【化2】 (式中、R3は炭素数1〜10のアルキル基、l、m
    は、それぞれ2〜10の整数を表す)で表される連結基
    を構成して、窒素原子と共に環を形成し;nは1〜10
    の整数を表す]で示される化合物;次式C: 【化3】 (式中、Rは水素又はメチル基を表し、R1、R2、n
    は、上記に定義した通りである)で示される化合物;次
    式D: 【化4】 (式中、Xは、塩素、臭素又はヨウ素原子を表し、nは
    上記に定義した通りである)で示されるトリエチレンジ
    アミン誘導体;及び次式E: 【化5】 (式中、R、R1、R2は上記に定義した通りである)で
    示される化合物からなる群から選択される重合性単量体
    から誘導される単位を有するものである請求項1に記載
    の有機高分子材料。
  3. 【請求項3】 高分子基材がポリオレフィン系の有機高
    分子よりなる請求項1又は2に記載の有機高分子材料。
  4. 【請求項4】 高分子基材が、繊維、繊維の集合体であ
    る織布、不織布、及びそれらの加工品並びにそれらの切
    断短体から選択される請求項1〜3のいずれかに記載の
    有機高分子材料。
  5. 【請求項5】 3級アミノ基を含む重合体側鎖が、放射
    線グラフト重合法によって高分子基材主鎖上に導入され
    たものである請求項1〜4のいずれかに記載の有機高分
    子材料。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の有機高
    分子材料から構成されるハロゲン化アルキル除去剤。
  7. 【請求項7】 高分子基材に、2重結合及び3級アミノ
    基を有する重合性単量体をグラフト重合させることを特
    徴とする、ハロゲン化アルキル除去剤の製造方法。
  8. 【請求項8】 重合性単量体が、次式A: 【化6】 [式中、R1、R2は、それぞれ、炭素数1〜10のアル
    キル基であるか、或いはR1とR2とは一緒になって炭素
    数3〜10のアルキレン基又は次式B: 【化7】 (式中、R3は炭素数1〜10のアルキル基、l、m
    は、それぞれ2〜10の整数を表す)で表される連結基
    を構成して、窒素原子と共に環を形成し;nは1〜10
    の整数を表す]で示される化合物;次式C: 【化8】 (式中、Rは水素又はメチル基を表し、R1、R2、n
    は、上記に定義した通りである)で示される化合物;次
    式D: 【化9】 (式中、Xは、塩素、臭素又はヨウ素原子を表し、nは
    上記に定義した通りである)で示されるトリエチレンジ
    アミン誘導体;及び次式E: 【化10】 (式中、R、R1、R2は上記に定義した通りである)で
    示される化合物からなる群から選択されるものである請
    求項7に記載のハロゲン化アルキル除去剤の製造方法。
  9. 【請求項9】 高分子基材に、2重結合及び3級アミノ
    基に変換し得る官能基を有する重合性単量体をグラフト
    重合させた後、3級アミノ基又は2級アミノ基を有する
    化合物を反応させて、該官能基を3級アミノ基に変換さ
    せることを特徴とする、ハロゲン化アルキル除去剤の製
    造方法。
  10. 【請求項10】 2重結合及び3級アミノ基に変換し得
    る官能基を有する重合性単量体が、次式F: 【化11】 (式中、Xは塩素、臭素又はヨウ素を表し、nは1〜1
    0の整数を表す)で示される化合物;次式H: 【化12】 (式中、Rは水素又はメチル基を表し、X、nは上記に
    定義した通りである)で示される化合物;及び、次式
    I: 【化13】 (式中、R、nは、上記に定義した通りである)で示さ
    れる化合物からなる群から選択され、3級アミノ基又は
    2級アミノ基を有する化合物が、次式G: 【化14】 [式中、R1、R2は、それぞれ、炭素数1〜10のアル
    キル基であるか、或いはR1とR2とは一緒になって炭素
    数3〜10のアルキレン基又は次式B: 【化15】 (式中、R3は炭素数1〜10のアルキル基、l、m
    は、それぞれ2〜10の整数を表す)で表される連結基
    を構成して、窒素原子と共に環を形成する]で示される
    化合物である請求項9に記載のハロゲン化アルキル除去
    剤の製造方法。
  11. 【請求項11】 2重結合及び3級アミノ基を有する重
    合性単量体、又は2重結合及び3級アミノ基に転換し得
    る官能基を有する重合性単量体に加えて、グラフト重合
    の反応性が高い他の重合性単量体を用いてグラフト重合
    反応を行う請求項7〜10のいずれかに記載のハロゲン
    化アルキル除去剤の製造方法。
  12. 【請求項12】 放射線グラフト重合法を用いてグラフ
    ト重合を行う請求項7〜11のいずれかに記載のハロゲ
    ン化アルキル除去剤の製造方法。
  13. 【請求項13】 高分子基材として、ポリオレフィン系
    の有機高分子を用いる請求項7〜12のいずれかに記載
    のハロゲン化アルキル除去剤の製造方法。
  14. 【請求項14】 高分子基材が、繊維、繊維の集合体で
    ある織布、不織布、及びそれらの加工品並びにそれらの
    切断短体から選択される請求項7〜13のいずれかに記
    載のハロゲン化アルキル除去剤の製造方法。
  15. 【請求項15】 ハロゲン化アルキルを含む気体又は液
    体媒体を、請求項6に記載のハロゲン化アルキル除去剤
    に接触させることを特徴とする、ハロゲン化アルキルを
    含む気体又は液体媒体からハロゲン化アルキルを除去す
    る方法。
JP11918499A 1999-04-27 1999-04-27 ハロゲン化アルキルの除去剤及びその製造方法 Expired - Lifetime JP3823283B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11918499A JP3823283B2 (ja) 1999-04-27 1999-04-27 ハロゲン化アルキルの除去剤及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11918499A JP3823283B2 (ja) 1999-04-27 1999-04-27 ハロゲン化アルキルの除去剤及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000309609A true JP2000309609A (ja) 2000-11-07
JP3823283B2 JP3823283B2 (ja) 2006-09-20

Family

ID=14754999

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11918499A Expired - Lifetime JP3823283B2 (ja) 1999-04-27 1999-04-27 ハロゲン化アルキルの除去剤及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3823283B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002088132A (ja) * 2000-09-12 2002-03-27 Japan Atom Energy Res Inst 放射線グラフト重合法
WO2013062044A1 (ja) * 2011-10-26 2013-05-02 大日精化工業株式会社 放射性ヨウ素の除去方法及び放射性ヨウ素除去用の親水性樹脂
JP2013181891A (ja) * 2012-03-02 2013-09-12 Dainichiseika Color & Chem Mfg Co Ltd 放射性ヨウ素の除去方法及び放射性ヨウ素除去用の親水性樹脂
JP2013200206A (ja) * 2012-03-26 2013-10-03 Dainichiseika Color & Chem Mfg Co Ltd 放射性セシウムの除去方法及び放射性セシウム除去用の親水性樹脂組成物
JP2013200167A (ja) * 2012-03-23 2013-10-03 Dainichiseika Color & Chem Mfg Co Ltd 放射性ヨウ素・放射性セシウムの除去方法及び放射性ヨウ素・放射性セシウム除去用の親水性樹脂組成物
JP2013217760A (ja) * 2012-04-09 2013-10-24 Dainichiseika Color & Chem Mfg Co Ltd 放射性セシウムの除去方法及び放射性セシウムの除去用の親水性樹脂組成物
JP2014111732A (ja) * 2012-10-30 2014-06-19 Kuraray Co Ltd エチレン−ビニルアルコール系共重合体のグラフト共重合体、その製造方法及びそれを用いた金属イオン吸着材
US9943825B2 (en) 2012-10-30 2018-04-17 Kuraray Co., Ltd. Porous graft copolymer particles, method for producing same, and adsorbent material using same

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002088132A (ja) * 2000-09-12 2002-03-27 Japan Atom Energy Res Inst 放射線グラフト重合法
WO2013062044A1 (ja) * 2011-10-26 2013-05-02 大日精化工業株式会社 放射性ヨウ素の除去方法及び放射性ヨウ素除去用の親水性樹脂
US10008300B2 (en) 2011-10-26 2018-06-26 Dainichiseika Color & Chemicals Mfg. Co. Ltd. Method for eliminating radioactive iodine and hydrophilic resin for eliminating radioactive iodine
JP2013181891A (ja) * 2012-03-02 2013-09-12 Dainichiseika Color & Chem Mfg Co Ltd 放射性ヨウ素の除去方法及び放射性ヨウ素除去用の親水性樹脂
JP2013200167A (ja) * 2012-03-23 2013-10-03 Dainichiseika Color & Chem Mfg Co Ltd 放射性ヨウ素・放射性セシウムの除去方法及び放射性ヨウ素・放射性セシウム除去用の親水性樹脂組成物
JP2013200206A (ja) * 2012-03-26 2013-10-03 Dainichiseika Color & Chem Mfg Co Ltd 放射性セシウムの除去方法及び放射性セシウム除去用の親水性樹脂組成物
JP2013217760A (ja) * 2012-04-09 2013-10-24 Dainichiseika Color & Chem Mfg Co Ltd 放射性セシウムの除去方法及び放射性セシウムの除去用の親水性樹脂組成物
JP2014111732A (ja) * 2012-10-30 2014-06-19 Kuraray Co Ltd エチレン−ビニルアルコール系共重合体のグラフト共重合体、その製造方法及びそれを用いた金属イオン吸着材
US9943825B2 (en) 2012-10-30 2018-04-17 Kuraray Co., Ltd. Porous graft copolymer particles, method for producing same, and adsorbent material using same

Also Published As

Publication number Publication date
JP3823283B2 (ja) 2006-09-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11247191B2 (en) Amidoxime-functionalized materials and their use in extracting metal ions from liquid solutions
JP5045269B2 (ja) 粒子状セルロース系吸着材及びその製造方法
JP6156832B2 (ja) 放射性物質捕集材料の製造方法
Oh et al. Enhanced immobilization of Prussian blue through hydrogel formation by polymerization of acrylic acid for radioactive cesium adsorption
JP2006026588A (ja) 温泉水に溶存する有用・有害金属を回収および除去する方法
JP2001187809A (ja) 有機高分子材料及びその製造方法並びにそれから構成される重金属イオン除去剤
JP3823283B2 (ja) ハロゲン化アルキルの除去剤及びその製造方法
JP2000254446A (ja) 銀を担持したヨウ素除去フィルタ及びヨウ素除去装置
JP5733703B2 (ja) 布状の放射性物質吸着材及びその製造方法
JP3811369B2 (ja) ヨウ素除去フィルタ及びヨウ素除去装置
JP2011167606A (ja) キレート形成基含有吸着材料の製造方法
JP2004188307A (ja) リン酸基を有するジルコニウム担持繊維状吸着材の合成方法、及びそれを用いたヒ素の除去
JP4239201B2 (ja) 金を吸着回収する吸着材の合成方法及び排水処理
KR101970499B1 (ko) 악취제거용 흡착탈취제와 이의 제조방법 및 제조된 흡착탈취제를 이용한 악취제거장치
JP3150173B2 (ja) ポリアミン化合物を固定化したキレート樹脂吸着剤の製造方法
Hwang et al. Preparation and cesium adsorption behavior of Prussian blue-based polypropylene nonwoven fabric by surfactant-assisted aqueous preirradiation graft polymerization
JP4041844B2 (ja) ヨウ素除去フィルタ、ヨウ素除去装置及び複合装置
JPWO2010095222A1 (ja) ジルコニウム担持粒子状吸着材及びその製造方法
JP2015114315A (ja) 晶析を利用したストロンチウム除去方法
JPWO2012063305A1 (ja) 水銀イオン含有液の処理方法及び水銀イオン吸着材
JP2001038202A (ja) ガス吸着剤
JP3960408B2 (ja) 硫化水素除去材とその製造方法及びそれを用いたフィルタ
JP2005074378A (ja) 井戸水中に溶存する重金属を除去する方法
Swamy et al. Glutaraldehyde and Glyoxal Crosslinked Polyethylenimine for Copper Ion Adsorption from Water
JP4186190B2 (ja) 酸・アルカリ全領域で使用可能なキレート吸着材

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041227

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050107

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050308

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20060223

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060519

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060616

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090707

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100707

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110707

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110707

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120707

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120707

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130707

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term