JP2000308309A - 回転電機 - Google Patents

回転電機

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JP2000308309A
JP2000308309A JP11107955A JP10795599A JP2000308309A JP 2000308309 A JP2000308309 A JP 2000308309A JP 11107955 A JP11107955 A JP 11107955A JP 10795599 A JP10795599 A JP 10795599A JP 2000308309 A JP2000308309 A JP 2000308309A
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fan
stator
stator frame
electric machine
rotating electric
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Yoshifumi Nakahama
敬文 中濱
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 固定子枠の外周に、軸方向に見て縦、横の4
方向に突出する4つのフィン群を設けたものの固定子鉄
心及び固定子巻線や、回転子鉄心及び回転子導体の冷却
効果を高める。 【解決手段】 4つのフィン群49a〜49dのうち、
隣り合うフィン群間に対応してそのファン側部分に、軸
方向に見て扇状を成す遮風板50を設けることにより、
隣り合うフィン群間の隙間を通ろうとする冷却風に対す
る抵抗が増し、そのフィン群間からの冷却風の逃散がな
くされることによって、隣り合うフィン群のフィン48
の一つ一つの間を冷却風が充分に通るようになって、固
定子枠34から外気への熱伝達量が大きくなるようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は全閉外扇形の回転電
機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、全閉外扇形の回転電機とし
て、図26に示す全閉外扇形の誘導電動機が供されてい
る。このものにおいては、固定子1が、固定子鉄心2に
固定子巻線3を収めて構成され、この固定子1が固定子
枠4に包囲されている。固定子1の内方には回転子5が
配設されており、この回転子5は、回転子鉄心6に回転
子導体7を収め、この回転子導体7を短絡するエンドリ
ング8にエンドリングフィン9を設けて構成されてい
る。
【0003】又、回転子5は、回転子鉄心6の中心部に
回転軸10を有しており、この回転軸10が、固定子枠
4の両端部に結合された軸受ブラケット11,12によ
り、それぞれ軸受13,14を介して支承されている。
軸受ブラケット11,12のうち、一方(図中右方)の
軸受ブラケット11からは回転軸10の一端部が突出し
ており、この突出した回転軸10の一端部にファン15
が取付けられ、このファン15がファンカバー16によ
り覆われている。
【0004】そして、固定子枠4の外周にはフィン17
が設けられており、このフィン17は、図27に示すよ
うに、軸方向に見て縦(図中上下)、横(図中左右)の
4方向に突出して、4つのフィン群18a〜18dを構
成しており、いずれも軸方向に延びている。又、上記一
方の軸受ブラケット11の外面には、例えば放射状に延
びるフィン19(図26参照)が設けられている。
【0005】図28及び図29に示すものでは、上述の
構成に加えて、更に、固定子枠4の外周に通風路(以
下、外側通風路と称する)21が設けられており、回転
子鉄心6の内周側にも通風路(以下、内側通風路と称す
る)22が設けられている。このうち、外側通風路21
は、4つのフィン群18a〜18dの各間に位置して軸
方向に延びており、その両端部が、固定子枠4に形成さ
れた連通口23,24で固定子枠4内の固定子1両側の
部分と連通している。一方、内側通風路22は、同じく
軸方向に延びて、その両端部が、固定子枠4内の固定子
1両側の部分と連通している。そして、このものの場
合、回転軸10の機内に位置する部分のうちの他方(図
中左方)の軸受ブラケット12側には、補助ファン25
が取付けられている。
【0006】これらの構成で、電動機の運転中には、固
定子鉄心2及び回転子鉄心6で鉄損が発生すると共に、
固定子巻線3及び回転子導体7で銅損が発生し、軸受1
3,14では摩擦損が、そして回転子5,ファン15の
各表面では風損がそれぞれ発生し、それらは熱となる。
【0007】これに対して、外気は、ファン15の回転
により、図26及び図28に実線矢印で示すように、フ
ァンカバー16の吸気口26からファンカバー16内に
吸引され、このファンカバー16内から固定子枠4の外
周に向けて送出される。又、図28及び図29に示した
ものの場合、内気(機内の空気)は、補助ファン25の
回転により、図28に破線矢印で示すように、固定子巻
線3の図中左方のコイルエンド部の外側を通り、外側通
風路21を経て、固定子巻線3の他方(図中右方)のコ
イルエンド部の外側に至り、ここから内側通風路22を
経て、補助ファン25部分に戻り、循環する。
【0008】そして、前記固定子鉄心2と固定子巻線3
で発生した損失による熱は、固定子枠4に伝わって、こ
の固定子枠4の外表面及び冷却フィン17の外表面から
外気に放散される。又、回転子鉄心6や回転子導体7で
発生した損失による熱は、図28及び図29に示したも
のの場合、循環内気に伝わって、外側通風路21を経る
過程で、この外側通風路21の外表面から外気に放散さ
れる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のもののう
ち、図26及び図27に示したものでは、固定子枠4の
外周において4方向に突出した4つのフィン群18a〜
18dの各間に比較的大きな隙間G1 (図27参照)が
存し、ファン15で生起した冷却風(外気)がその隙間
G1 から周囲外方へ逃散してしまって、フィン17の一
つ一つの間を充分に通らないことにより、固定子鉄心2
と固定子巻線3の冷却が充分になされていない。
【0010】一方、図28及び図29に示したものの内
気の循環については、外側通風路21の、外気に対する
伝熱面積が充分でなく、そのほか、内気が内側通風路2
2に流入する際、補助ファン25の回転方向に旋回流れ
が生じる予旋回のために、補助ファン25の発生圧力が
低下し、内気の循環量が充分ではない。又、補助ファン
25から流出された空気が補助ファン25の背後部分で
よどむとか、あるいは、外側通風路21中を通る内気に
も、補助ファン25の回転方向に旋回成分が存すること
により、旋回流れが発生し、通風抵抗が大きくなって内
気の循環量が充分ではなくなるといった問題があり、そ
れらによって回転子鉄心6や回転子導体7の冷却が充分
になされていない。
【0011】更に、外側通風路21のファンカバー16
側の端部がファンカバー16から比較的大きく離間して
隙間G2 (図28参照)を生じており、ファン15で生
起した冷却風がその隙間G2 から上述同様に周囲外方へ
逃散してしまって、フィン17の一つ一つの間を充分に
通らないことにより、固定子鉄心2と固定子巻線3の冷
却がやはり充分になされていない。
【0012】本発明は上述の事情に鑑みてなされたもの
であり、従ってその目的は、固定子鉄心及び固定子巻線
や、回転子鉄心及び回転子導体の冷却効果を高めること
のできる回転電機を提供するにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の回転電機は、固定子鉄心に固定子巻線を有
する固定子と、この固定子を包囲した固定子枠と、前記
固定子の内方に設けられ、回転軸を有する回転子と、前
記回転軸を軸受を介して支承した軸受ブラケットと、こ
の軸受ブラケットから突出した前記回転軸の端部に取付
けられ、前記固定子枠の外周に流す風を生成するファン
とを具備し、前記固定子枠の外周に、軸方向に見て縦、
横の4方向に突出する4つのフィン群を設けたものにお
いて、第1に、隣り合うフィン群間に対応してそのファ
ン側部分に、軸方向に見て扇状を成す遮風板を設けたこ
とを特徴とする。
【0014】隣り合うフィン群間の隙間は、軸方向に見
て扇状を成している。上述のものでは、その扇状を成す
隙間のファン側部分が、同じく扇状を成す遮風板で遮ら
れることになるものであり、それによって、その隙間を
通ろうとする冷却風に対する抵抗が増し、フィン群間か
らの冷却風の逃散がなくされる。
【0015】本発明の回転電機は、第2に、隣り合うフ
ィン群のそれぞれ相手側端部のフィンの中間部に、隣る
フィン群の突出方向とほゞ平行に突出する補助フィンを
設けたことを特徴とする。このものでは、隣り合うフィ
ン群間の隙間を通ろうとする冷却風に対する抵抗が補助
フィンによって増し、フィン群間からの冷却風の逃散が
なくされる。又、この場合、隣り合うフィン群の端部の
フィンの伝熱面積が補助フィンによって増す。
【0016】本発明の回転電機は、第3に、フィン群を
軸方向にも2群に分け、その軸方向の2群を周方向にず
らしたことを特徴とする。このものでは、上流側の1群
のフィンの各間を流れた冷却風が、下流側で他の1群の
各フィンに衝突し、それによって、固定子枠から外気へ
の熱伝達量が大きくなる。
【0017】本発明の回転電機は、第4に、隣り合うフ
ィン群のそれぞれ相手側端部のフィンのファン側部分の
先端部間に、遮風板を渡して設けたことを特徴とする。
このものでは、隣り合うフィン群間の隙間を通ろうとす
る冷却風に対する抵抗が遮風板によって増し、フィン群
間からの冷却風の逃散がなくされる。
【0018】本発明の回転電機は、第5に、隣り合うフ
ィン群間に対応してそのファン側部分に端子台を配設
し、これよりファン側とは反対側の固定子枠外周に端子
台から離して補助フィンを設けたことを特徴とする。こ
のものでは、隣り合うフィン群間の隙間を通ろうとする
冷却風に対する抵抗が端子台によって増し、フィン群間
からの冷却風の逃散がなくされる。又、この場合、端子
台の側方を抜けた冷却風は、その後、補助フィンに接し
て流れるものであり、それによって、固定子枠の伝熱面
積が増す。
【0019】本発明の回転電機は、第6に、固定子枠の
外周と回転子鉄心の内周側とにそれぞれ通風路を設ける
と共に、回転軸の機内に位置する部分に補助ファンを取
付け、且つ、前記固定子枠外周の通風路に補助フィンを
設けたことを特徴とする。このものでは、内気が固定子
枠外周の通風路を通る際に補助フィンにも接し、それに
よって、内気から固定子枠外周の通風路への伝熱面積が
増す。
【0020】本発明の回転電機は、第7に、固定子枠の
外周と回転子鉄心の内周側とにそれぞれ通風路を設ける
と共に、回転軸の機内に位置する部分に補助ファンを取
付け、且つ、この補助ファン側とは反対側の軸受ブラケ
ットの内面に、回転軸の回転方向とは反対向きの傾斜を
有して固定子巻線の端部に近接する静翼を設けたことを
特徴とする。このものでは、補助ファンの回転方向に発
生する内気の旋回流れが、静翼の反対向きの傾斜によっ
て打ち消され、従来のもののような予旋回をすることな
く回転子鉄心内周側の通風路に流入するようになるの
で、補助ファンの発生圧力が高まり、内気の循環量が充
分になる。
【0021】本発明の回転電機は、第8に、固定子枠の
外周と回転子鉄心の内周側とにそれぞれ通風路を設ける
と共に、回転軸の機内に位置する部分に、主板の外周縁
が側板の内周縁より中心側に位置する斜流の補助ファン
を取付けることにより、この補助ファンの羽根片を補助
ファン側の軸受ブラケットの内面に近接させたことを特
徴とする。このものでは、補助ファンから流出された空
気が、補助ファンの背後部分でよどむことなく、軸受ブ
ラケットの内面に達し、内気からその軸受ブラケットへ
の熱伝達量が大きくなる。
【0022】本発明の回転電機は、第9に、固定子枠の
外周と回転子鉄心の内周側とにそれぞれ通風路を設ける
と共に、回転軸の機内に位置する部分に補助ファンを取
付け、且つ、前記固定子枠外周の通風路にこれを周方向
に仕切る仕切体を設けたことを特徴とする。このもので
は、固定子枠外周の通風路中を通る内気が補助ファンの
回転方向に有する旋回成分を、仕切体により小さくされ
て通風抵抗少なく流れることにより、内気の循環量が充
分になる。
【0023】本発明の回転電機は、第10に、固定子枠
の外周と回転子鉄心の内周側とにそれぞれ通風路を設け
ると共に、回転軸の機内に位置する部分に補助ファンを
取付け、且つ、前記固定子枠外周の通風路を軸方向に見
て扇形としたことを特徴とする。このものでは、隣り合
うフィン群間の隙間を通ろうとする冷却風に対する抵抗
が固定子枠外周の通風路によって増し、フィン群間から
の冷却風の逃散がなくされる。又、この場合、固定子枠
外周の通風路の表面積が大きく、外気に対する固定子枠
外周の通風路の伝熱面積が増す。
【0024】本発明の回転電機は、第11に、固定子枠
の外周と回転子鉄心の内周側とにそれぞれ通風路を設け
ると共に、回転軸の機内に位置する部分に補助ファンを
取付け、且つ、前記固定子枠外周の通風路の軸方向両端
部のうち、少なくともファン側の端部の径方向外面を、
ファンを覆ったファンカバーの周囲部の内面に近接さ
せ、この通風路の軸方向中間部の径方向外面をファン側
の端部の径方向外面より低くして、これの径方向外面
に、隣るフィン群の突出方向とほゞ平行に突出する補助
フィンを設けたことを特徴とする。
【0025】このものでは、隣り合うフィン群間の隙間
を通ろうとする冷却風に対する抵抗が固定子枠外周の通
風路のファン側の端部によって増し、フィン群間からの
冷却風の逃散がなくされる。又、この場合、固定子枠外
周の通風路のファン側の端部の側方を抜けた冷却風は、
その後、補助フィンに接して流れ、この補助フィンによ
って、外気に対する固定子枠外周の通風路の伝熱面積が
増す。
【0026】本発明の回転電機は、第12に、第1の発
明の回転電機の遮風板と、隣るフィンとの間に、フィン
群中のフィン間の隙間とほゞ同様の隙間をあけ、遮風板
よりファン側とは反対側の固定子枠外周に、遮風板から
前記フィン群中のフィン間の隙間とほゞ同様の隙間をあ
けて補助フィンを設けたことを特徴とする。このもので
は、第1の発明の遮風板による作用に加えて、それの両
隣のフィン群の端部のフィンの外表面をも冷却風が流
れ、更に、補助フィンに接しても冷却風が流れる。
【0027】本発明の回転電機は、第13に、第1の発
明の回転電機の遮風板からファン側とは反対側に吊り部
を設けたことを特徴とする。このものでは、第1の発明
の遮風板による作用に、吊り部からの放熱が加わる。
【0028】本発明の回転電機は、第14に、第1の発
明の回転電機の遮風板の中央部に孔を形成したことを特
徴とする。このものでは、遮風板で冷却風の逃げを阻止
しながら、遮風板の孔を通してその下流側の隣り合うフ
ィン群間にも冷却風を流し得る。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明を全閉外扇形の誘導
電動機に適用して、その第1実施例につき、図1及び図
2を参照して説明する。まず、図2において、31は固
定子を示しており、この固定子31は、固定子鉄心32
に固定子巻線33を収めて構成したもので、その固定子
鉄心32を固定子枠34に挿入固定することにより、固
定子枠34に包囲されている。
【0030】固定子31の内方には回転子35を配設し
ており、この回転子35は、回転子鉄心36に回転子導
体37を収め、この回転子導体37を短絡するエンドリ
ング38にエンドリングフィン39を設けて構成してい
る。又、回転子35は、回転子鉄心36の中心部に回転
軸40を有しており、この回転軸40を、固定子枠34
の両端部に結合された軸受ブラケット41,42によ
り、それぞれ軸受43,44を介して支承している。
【0031】上記軸受ブラケット41,42のうち、一
方(図中右方)の軸受ブラケット41からは回転軸40
の一端部を突出させており、この突出した回転軸40の
一端部にファン45を取付け、このファン45をファン
カバー46により覆っている。ファンカバー46は、フ
ァン45と対向した中央部に吸気口47を有しており、
それとは反対側の端部は開放して、軸受ブラケット41
及び固定子枠34の一端部を囲繞している。又、このフ
ァンカバー46は、詳しくは図示しないが、固定子枠3
4又は軸受ブラケット41に取付けている。
【0032】ここで、図1は前記固定子枠34を軸方向
に見て表している。この固定子枠34は伝熱材である金
属製で、円筒状を成しており、その外周には、同じく金
属製のフィン48を例えば溶接により取付け、あるいダ
イキャスト等にて一体に形成している。このフィン48
は、軸方向に見て縦(図中上下)、横(図中左右)の4
方向に突出して、4つのフィン群49a〜49dを構成
しており、いずれも軸方向に延びている。
【0033】しかして、このフィン群49a〜49dの
各間に対応してそれぞれそのファン45側部分には、こ
の部分が軸方向に見てそれぞれ扇状を成すことに合わ
せ、同じく軸方向に見て扇状を成す遮風板50を設けて
いる。なお、この場合、遮風板50は、固定子枠34の
外周に例えば溶接あるいはダイキャスト成形等して設け
ているが、フィン群49a〜49dのそれぞれ両端のフ
ィン48に同じく溶接あるいはダイキャスト成形等して
設けても良い。又、この遮風板50は、電動機の振動セ
ンサや温度センサ等(図示せず)を取付ける台座として
も使用するようにしている。加えて、前記一方の軸受ブ
ラケット41の外面には、例えば放射状に延びるフィン
51を設けている。
【0034】次に、上記構成のものの作用を述べる。既
述のように、電動機の運転中には、固定子鉄心32及び
回転子鉄心36で鉄損が発生すると共に、固定子巻線3
3及び回転子導体37で銅損が発生し、軸受43,44
では摩擦損が、そして回転子35及びファン45の各表
面では風損がそれぞれ発生し、それらは熱となる。これ
に対して、外気は、ファン45の回転により、図2に実
線矢印で示すように、ファンカバー46の吸気口47か
らファンカバー46内に吸引され、このファンカバー4
6内から固定子枠34の外周に向けて送出される。
【0035】その送出先には、固定子枠34の外周にお
いて4方向に突出した4つのフィン群49a〜49dが
あり、これの各間には隙間がある。この隙間は、前述の
ごとく、軸方向に見て扇状を成しており、それに対し
て、上記構成のものでは、そのフィン群49a〜49d
の各間に対応してそれぞれそのファン45側部分に、同
じく軸方向に見て扇状を成す遮風板50を設けている。
従って、4つのフィン群49a〜49dの各間の隙間の
それぞれファン45側部分が遮風板50によって遮られ
ることになり、その各間の隙間を通ろうとする冷却風に
対する抵抗が増して、4つのフィン群49a〜49dの
各間からの冷却風(外気)の逃散がなくされる。
【0036】よって、冷却風は4つのフィン群49a〜
49dのフィン48の一つ一つの間を充分に通るように
なり、そのフィン48の一つ一つの間を通る冷却風の流
量、流速が従来より増して、固定子枠34から外気への
熱伝達量が大きくなるから、固定子枠34の温度が下が
り、固定子鉄心32と固定子巻線33の冷却が充分にな
される。なお、遮風板50は、4つのフィン群49a〜
49dの各間の隙間の全部に対して設ける必要はなく、
そのうちの複数又は1つの隙間に対してのみ設けるよう
にしても良いもので、すなわち、隣り合うフィン群間に
設けられていれば良い。
【0037】以上に対して、図3ないし図25は本発明
の第2ないし第14実施例を示しており、それぞれ、第
1実施例と同一もしくは同様の部分に同一の符号を付し
て説明を省略し、異なる部分についてのみ述べる。
【0038】[第2実施例]図3に示す第2実施例にお
いては、フィン群49a〜49dの各間に対応してそれ
ぞれそのファン45側部分に遮風板50を設けるのに代
えて、フィン群49a〜49dのそれぞれ両端部、すな
わち、それぞれ相手側端部のフィン48の各中間部に、
隣るフィン群の突出方向とほゞ平行に突出する補助フィ
ン61を設けている。
【0039】このようにすることにより、4つのフィン
群49a〜49dの各間の隙間を通ろうとする冷却風に
対する抵抗が補助フィン61によって増し、4つのフィ
ン群49a〜49dの各間からの冷却風の逃散がなくさ
れる。よって、この場合も、冷却風は4つのフィン群4
9a〜49dのフィン48の一つ一つの間を充分に通る
ようになり、そのフィン48の一つ一つの間を通る冷却
風の流量、流速が従来より増して、固定子枠34から外
気への熱伝達量が大きくなる。又、この場合、フィン群
49a〜49dのそれぞれ両端のフィン48の伝熱面積
が補助フィン61によって増すこともあり、これらによ
って、固定子枠34の温度が下がり、固定子鉄心32と
固定子巻線33の冷却が充分になされる。
【0040】なお、補助フィン61も、4つのフィン群
49a〜49dの各間の隙間の全部に対して設ける必要
はなく、そのうちの複数又は1つの隙間に対してのみ設
けるようにしても良いもので、すなわち、隣り合うフィ
ン群間のそれぞれ相手側端部のフィンに設けられていれ
ば良い。
【0041】[第3実施例]図4及び図5に示す第3実
施例においては、フィン群49a〜49dの各間に対応
してそれぞれそのファン45側部分に遮風板50を設け
るのに代えて、フィン群49a〜49dをそれぞれ軸方
向にも2群49a1 〜49d1 、49a2 〜49d2 に
分け、その各軸方向の2群49a1 〜49d1 、49a
2 〜49d2を、図5にフィン群49cの2群49c1
,49c2 で代表して示すように周方向にずらしてい
る。
【0042】このようにすることにより、上流側の1群
49a1 〜49d1 のフィン48の各間を流れた冷却風
が、下流側で他の1群49a2 〜49d2 の各フィン4
8に衝突するから、それにより、固定子枠34から外気
への熱伝達量が大きくなる。従って、4つのフィン群4
9a〜49dの各間から冷却風が多少逃散しても、固定
子枠34の冷却について充分な効果が得られ、固定子鉄
心32と固定子巻線33の冷却が充分になされる。な
お、上述の軸方向の2群に分けるのも、フィン群49a
〜49dの全群ではなく、そのうちの複数群又は1群の
みであっても良い。
【0043】[第4実施例]図6及び図7に示す第4実
施例においては、フィン群49a〜49dの各間に対応
してそれぞれそのファン45側部分に遮風板50を設け
るのに代えて、フィン群49aの両端部のフィン48
と、フィン群49c,49dのそれぞれフィン群49a
側端部のフィン48の、各ファン45側部分の先端部間
に、遮風板71を渡して設けている。
【0044】このようにすることにより、フィン群49
aとフィン群49cとの間の隙間、及びフィン群49a
とフィン群49dとの間の隙間を通ろうとする冷却風に
対する抵抗が遮風板71によって増し、その各間からの
冷却風の逃散がなくされる。よって、この場合も、冷却
風はフィン群49a,49c,49dの各フィン48の
一つ一つの間を充分に通るようになり、そのフィン48
の一つ一つの間を通る冷却風の流量、流速が従来より増
して、固定子枠34から外気への熱伝達量が大きくなる
から、固定子枠34の温度が下がり、固定子鉄心32と
固定子巻線33の冷却が充分になされる。
【0045】なお、この場合、遮風板71には、電動機
の製造番号や定格等を記す銘板を使用するようにしてお
り、この関係上、遮風板71は、フィン群49a〜49
dの各間の隙間のうち、使用者に見えやすい上側の2つ
の隙間に対してのみ設けているが、下側の2つの隙間に
対しても設けるようにしても良く、あるいはその4つの
隙間のうちの任意の複数、又は1つの隙間に対してのみ
設けるようにしても良いもので、すなわち、隣り合うフ
ィン群間のそれぞれ相手側端部のフィンの先端部間に設
けられていれば良い。
【0046】[第5実施例]図8ないし図10に示す第
5実施例においては、フィン群49a〜49dの各間に
対応してそれぞれそのファン45側部分に遮風板50を
設けるのに代えて、2つのフィン群(この場合、フィン
群49aとフィン群49d)間に対応してそのファン4
5側部分に、断面扇形の台座81を設けると共に、この
台座81上に取付けて端子台82を配設している。この
端子台82は、固定子巻線33と外部接続線との接続を
するための端子(図示せず)を有するものであり、矩形
のボックス状を成している。
【0047】そして又、この場合、端子台82よりファ
ン45側とは反対側の固定子枠34の外周には、端子台
82から離れて軸方向に延びる例えば2条の補助フィン
83を設けている。
【0048】このようにすることにより、フィン群49
aとフィン群49dとの間の隙間を通ろうとする冷却風
に対する抵抗が端子台82によって増し、フィン群49
a,49d間からの冷却風の逃散がなくされる。よっ
て、この場合も、冷却風はフィン群49a,49dの各
フィン48の一つ一つの間を充分に通るようになり、そ
のフィン48の一つ一つの間を通る冷却風の流量、流速
が従来より増して、固定子枠34から外気への熱伝達量
が大きくなる。
【0049】又、この場合、端子台82の側方を抜けた
冷却風は、その後、補助フィン83に接して流れるもの
であり、すなわち、その補助フィン83によって固定子
枠34の伝熱面積が増す。これらにより、固定子枠34
の温度が下がり、固定子鉄心32と固定子巻線33の冷
却が充分になされる。なお、端子台82は、上述のフィ
ン群49aとフィン群49dとの間に対応してでなく、
他のフィン群間に対応して設けるようにしても良いもの
で、すなわち、隣り合うフィン群間に対応して設けられ
ていれば良い。
【0050】[第6実施例]図11及び図12に示す第
6実施例においては、フィン群49a〜49dの各間に
対応してそれぞれそのファン45側部分に遮風板50を
設けるのに代えて、固定子枠34の外周に通風路(以
下、外側通風路と称する)91を設け、且つ、回転子鉄
心36の内周側にも通風路(以下、内側通風路と称す
る)92を設けている。
【0051】このうち、外側通風路91は、4つのフィ
ン群49a〜49dの各間に位置して軸方向に延びてお
り、その両端部が、固定子枠34に形成した連通口9
3,94で固定子枠34内の固定子31両側の部分と連
通している。一方、内側通風路92は、同じく軸方向に
延びて、その両端部が、固定子枠34内の固定子31両
側の部分と連通している。
【0052】そして又、このものの場合、回転軸40の
機内に位置する部分のうちの図中左方の軸受ブラケット
42側には、補助ファン95を取付けている。更に、こ
のものの場合、上記外側通風路91には、軸方向に延び
る補助フィン96を設けている。
【0053】このようにすることにより、内気(機内の
空気)が、補助ファン95の回転により、破線矢印で示
すように、固定子巻線33の図中左側のコイルエンド部
の外側を通り、外側通風路91を経て、固定子巻線33
の他方(図中右側)のコイルエンド部の外側に至り、こ
こから内側通風路92を経て、補助ファン95部分に戻
り、循環する。
【0054】このとき、内気は外側通風路91に設けた
補助フィン96にも接するから、これにより、内気から
外側通風路91への伝熱面積が増し、循環内気の温度が
下がるから、回転子鉄心36や回転子導体37の冷却が
充分になされる。なお、外側通風路91は、4つのフィ
ン群49a〜49dの各間の全部に設ける必要はなく、
そのうちの複数又は1つにのみ設けるようにしても良
い。
【0055】[第7実施例]図13及び図14に示す第
7実施例においては、上記第6実施例の外側通風路9
1、内側通風路92、連通口93,94、及び補助ファ
ン95の構成に加えて、補助ファン95側とは反対側の
軸受ブラケット41の内面に、複数の静翼101を設け
ている。この静翼101は、図14に示すように、補助
ファン95の回転方向Aとは反対向きの傾斜を有するも
ので、図13に示すように、固定子巻線33の端部(コ
イルエンド部33a)に近接している。
【0056】このようにすることにより、補助ファン2
5の回転方向に発生する内気の旋回流れが、反対向きの
静翼101の傾斜によって打ち消され、従来のもののよ
うな予旋回をすることなく内側通風路92に流入するの
で、補助ファン95の発生圧力が高まり、内気の循環量
を充分にできる。これにより、内側通風路92及び外側
通風路91を通る内気への熱伝達量が大きくなって、回
転子鉄心36や回転子導体37の冷却が充分になされ
る。
【0057】[第8実施例]図15に示す第8実施例に
おいては、第6実施例の外側通風路91、内側通風路9
2、及び連通口93,94の構成に加えて、回転軸40
の機内に位置する部分のうちの図中左方の軸受ブラケッ
ト42側に、補助ファン95に代わる補助ファン111
を取付けている。この補助ファン111は、斜流のファ
ンであり、その主板112の外周縁は側板113の内周
縁より中心側に位置し、それによって、羽根片114を
軸受ブラケット42の内面に近接させている。
【0058】このようにすることにより、補助ファン1
11から流出された空気が、補助ファン111の背後部
分でよどむことなく、軸受ブラケット42の内面に達
し、内気からその軸受ブラケット42への熱伝達量が大
きくなるから、それにより、循環内気の温度が下がり、
回転子鉄心36や回転子導体37の冷却が充分になされ
る。
【0059】[第9実施例]図16及び図17に示す第
9実施例においては、第6実施例の外側通風路91、内
側通風路92、連通口93,94、及び補助ファン95
の構成に加えて、外側通風路91に、仕切体121を設
けている。この仕切体121は、外側通風路91の径方
向の高さ一杯にわたるものであり、外側通風路91を周
方向に仕切っている。
【0060】このようにすることにより、外側通風路9
1中を通る内気が補助ファン25の回転方向に有する旋
回成分を、仕切体121により小さくされて通風抵抗少
なく流れるようにできるから、内気の循環量が充分にな
って、外側通風路91から外気への熱伝達量が大きくな
り、循環内気の温度が下がり、回転子鉄心36や回転子
導体37の冷却が充分になされる。
【0061】[第10実施例]図18に示す第10実施
例においては、第6実施例の内側通風路92、連通口9
3,94、及び補助ファン95の構成に加えて、固定子
枠34の外周に、外側通風路91に代わる外側通風路1
31を、軸方向に見て扇形に形成している。
【0062】このようにすることによって、4つのフィ
ン群49a〜49dの各間の隙間を通ろうとする冷却風
に対する抵抗が外側通風路131によって増し、4つの
フィン群49a〜49dの各間からの冷却風の逃散がな
くされる。よって、この場合、冷却風は4つのフィン群
49a〜49dの各フィン48の一つ一つの間を充分に
通るようになり、そのフィン48の一つ一つの間を通る
冷却風の流量、流速が従来より増して、固定子枠34か
ら外気への熱伝達量が大きくなるから、固定子枠34の
温度が下がり、固定子鉄心32と固定子巻線33の冷却
が充分になされる。
【0063】又、この場合、外側通風路131の表面積
が大きく、外気に対する外側通風路131の伝熱面積が
増す。これにより、循環内気の温度が下がり、回転子鉄
心36と回転子導体37の冷却が充分になされる。な
お、外側通風路131も、4つのフィン群49a〜49
dの各間の全部に設ける必要はなく、そのうちの複数又
は1つにのみ設けるようにしても良い。
【0064】[第11実施例]図19ないし図21に示
す第11実施例においては、第6実施例の内側通風路9
2、連通口93,94、及び補助ファン95の構成に加
えて、固定子枠34の外周に、外側通風路91に代わる
外側通風路141を設けている。この外側通風路141
は、軸方向の両端部141a,141bの外径をファン
カバー46の周囲部46aの内径に近似させており、そ
れによって、ファン45側の端部141aの径方向外面
をファンカバー46の周囲部46aの内面に近接させて
いる。又、中間部141cの径方向外面は両端部141
a,141bの径方向外面より低くして、これの径方向
外面に、隣るフィン群の突出方向とほゞ平行に突出する
補助フィン142を設けている。
【0065】このようにすることにより、4つのフィン
群49a〜49dの各間の隙間を通ろうとする冷却風に
対する抵抗が外側通風路141のファン45側の端部1
41aによって増し、4つのフィン群49a〜49dの
各間からの冷却風の逃散がなくされる。よって、この場
合、冷却風は4つのフィン群49a〜49dの各フィン
48の一つ一つの間を充分に通るようになり、そのフィ
ン48の一つ一つの間を通る冷却風の流量、流速が従来
より増して、固定子枠34から外気への熱伝達量が大き
くなるから、固定子枠34の温度が下がり、固定子鉄心
32と固定子巻線33の冷却が充分になされる。
【0066】又、この場合、外側通風路141のファン
45側の端部141aの側方を抜けた冷却風は、その
後、補助フィン142に接して流れる。すなわち、その
補助フィン142によって、外気に対する外側通風路1
41の伝熱面積が増す。これにより、循環内気の温度が
下がり、回転子鉄心36と回転子導体37の冷却が充分
になされる。
【0067】なお、外側通風路141も、4つのフィン
群49a〜49dの各間の全部に設ける必要はなく、そ
のうちの複数又は1つにのみ設けるようにしても良い。
又、外側通風路141は、軸方向の両端部141a,1
41bでなく、ファン45側の端部141aの外径だけ
をファンカバー46の周囲部46aの内径に近似させる
ようにしても良い。
【0068】[第12実施例]図22及び図23に示す
第12実施例においては、第1実施例の遮風板50と、
隣る両フィン群のそれぞれ端部のフィン48との間に、
フィン群49a〜49d中のフィン48間の隙間とほゞ
同様の隙間151をあけている。又、遮風板50よりフ
ァン45側とは反対側の固定子枠34外周には、遮風板
50から前記フィン群49a〜49d中のフィン48間
の隙間とほゞ同様の隙間152をあけて、例えば2条の
補助フィン153を設けている。
【0069】このようにすることにより、第1実施例の
遮風板50による作用に加えて、フィン群49a〜49
dのそれぞれ端部のフィン48の、遮風板50側の外表
面をも冷却風が流れ、更に、補助フィン153に接して
も冷却風が流れる。これにより、固定子枠34の温度が
一層下がり、固定子鉄心32と固定子巻線33の冷却が
一段と充分になされる。なお、この第12実施例で明ら
かなように、遮風板50は、隣り合うフィン群間から少
々離して設けるようにしても良く、フィン群間中に必ず
しも位置させる必要はない。又、これは、前記第5実施
例の端子台82についても同様である。
【0070】[第13実施例]図24に示す第13実施
例においては、第1実施例の遮風板50からファン45
側とは反対側に吊り部161を一体に設けている。この
吊り部161は、電動機の全体を運搬や設置の際にクレ
ーン等で吊り下げるためのもので、例えば吊り穴162
を有している。
【0071】このようにすることにより、第1実施例の
遮風板50による作用に、吊り部161からの放熱も加
わる。これによって、固定子枠34の温度が一層下が
り、固定子鉄心32と固定子巻線33の冷却が一段と充
分になされる。なお、吊り部161は遮風板50の全部
にではなく、そのうちの例えば上側の2つもしくは1つ
にのみ設けるようにしても良い。
【0072】[第14実施例]図25に示す第14実施
例においては、第1実施例の遮風板50の中央部に、孔
171を形成している。この孔171は遮風板50を軸
方向に貫通している。このようにすることにより、遮風
板50で冷却風の逃げを阻止しながら、この孔171を
通してその下流側の各フィン群49a〜49d間にも冷
却風を流し得る。これによって、固定子枠34の温度が
一層下がり、固定子鉄心32と固定子巻線33の冷却が
一段と充分になされる。
【0073】このほか、本発明は上記し且つ図面に示し
た実施例にのみ限定されるものではなく、特に、電動機
で例示した回転電機は発電機であっても良いなど、要旨
を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得る。
【0074】
【発明の効果】本発明は以上説明したとおりのもので、
下記の効果を奏する。請求項1の回転電機によれば、冷
却風が隣り合うフィン群のフィンの一つ一つの間を充分
に通るようになり、そのフィンの一つ一つの間を通る冷
却風の流量、流速が従来より増して、固定子枠から外気
への熱伝達量を大きくし得るから、固定子枠の温度が下
がり、固定子鉄心と固定子巻線の冷却を充分になすこと
ができる。
【0075】請求項2の回転電機によれば、冷却風が隣
り合うフィン群のフィンの一つ一つの間を充分に通るよ
うになり、そのフィンの一つ一つの間を通る冷却風の流
量、流速が従来より増して、固定子枠から外気への熱伝
達量を大きくし得、しかも、この場合、隣り合うフィン
群のそれぞれ相手側端部のフィンの伝熱面積を増し得る
こともあって、固定子枠の温度が下がり、固定子鉄心と
固定子巻線の冷却を充分になすことができる。
【0076】請求項3の回転電機によれば、隣り合うフ
ィン群の間から冷却風が多少逃散しても、固定子枠の冷
却について充分な効果が得られ、固定子鉄心と固定子巻
線の冷却を充分になすことができる。
【0077】請求項4の回転電機によれば、冷却風が隣
り合うフィン群のフィンの一つ一つの間を充分に通るよ
うになり、そのフィンの一つ一つの間を通る冷却風の流
量、流速が従来より増して、固定子枠から外気への熱伝
達量を大きくし得るから、固定子枠の温度が下がり、固
定子鉄心と固定子巻線の冷却を充分になすことができ
る。
【0078】請求項5の回転電機によれば、冷却風が隣
り合うフィン群のフィンの一つ一つの間を充分に通るよ
うになり、そのフィンの一つ一つの間を通る冷却風の流
量、流速が従来より増して、固定子枠から外気への熱伝
達量を大きくし得、しかも、この場合、端子台の側方を
抜けた冷却風が、その後、補助フィンに接して流れるこ
ともあって、固定子枠の伝熱面積が増すから、固定子枠
の温度が下がり、固定子鉄心と固定子巻線の冷却を充分
になすことができる。
【0079】請求項6の回転電機によれば、内気から固
定子枠外周の通風路への伝熱面積が増し、循環内気の温
度が下がることによって、回転子鉄心や回転子導体の冷
却を充分になすことができる。請求項7の回転電機によ
れば、補助ファンの発生圧力が高まり、内気の循環量を
充分にできるから、回転子鉄心内周側の通風路及び固定
子枠外周の通風路を通る内気への熱伝達量が大きくなっ
て、回転子鉄心や回転子導体の冷却を充分になすことが
できる。
【0080】請求項8の回転電機によれば、内気から軸
受ブラケットへの熱伝達量を大きくし得るから、循環内
気の温度が下がって、回転子鉄心や回転子導体の冷却を
充分になすことができる。請求項9の回転電機によれ
ば、固定子枠外周の通風路中を通る内気を通風抵抗少な
く流すことができて、内気の循環量を充分にできるか
ら、固定子枠外周の通風路から外気への熱伝達量が大き
くなって、循環内気の温度が下がり、回転子鉄心や回転
子導体の冷却を充分になすことができる。
【0081】請求項10の回転電機によれば、冷却風が
隣り合うフィン群のフィンの一つ一つの間を充分に通る
ようになり、そのフィンの一つ一つの間を通る冷却風の
流量、流速が従来より増して、固定子枠から外気への熱
伝達量を大きくし得るから、固定子枠の温度が下がり、
固定子鉄心と固定子巻線の冷却を充分になすことができ
る。しかも、この場合、固定子枠外周の通風路の表面積
が大きくなることもあって、外気に対する固定子枠外周
の通風路の伝熱面積が増すから、循環内気の温度が下が
り、回転子鉄心や回転子導体の冷却を充分になすことが
できる。
【0082】請求項11の回転電機によれば、冷却風が
隣り合うフィン群のフィンの一つ一つの間を充分に通る
ようになり、そのフィンの一つ一つの間を通る冷却風の
流量、流速が従来より増して、固定子枠から外気への熱
伝達量を大きくし得るから、固定子枠の温度が下がり、
固定子鉄心と固定子巻線の冷却を充分になすことができ
る。しかも、この場合、固定子枠外周の通風路のファン
側の端部の側方を抜けた冷却風が、その後、補助フィン
に接して流れるものであり、すなわち、その補助フィン
によって、外気に対する固定子枠外周の通風路の伝熱面
積が増すから、循環内気の温度が下がり、回転子鉄心や
回転子導体の冷却を充分になすことができる。
【0083】請求項12の回転電機によれば、冷却風が
隣り合うフィン群のフィンの一つ一つの間を充分に通る
ようになると共に、隣り合うフィン群のそれぞれ端部の
フィンの外表面をも冷却風が流れ、更に、補助フィンに
接しても冷却風が流れるから、固定子枠の温度が一層下
がり、固定子鉄心と固定子巻線の冷却を一段と充分にな
すことができる。
【0084】請求項13の回転電機によれば、冷却風が
隣り合うフィン群のフィンの一つ一つの間を充分に通る
ようになると共に、吊り部からの放熱も加わるから、固
定子枠の温度が一層下がり、固定子鉄心と固定子巻線の
冷却を一段と充分になすことができる。
【0085】請求項14の回転電機によれば、冷却風が
隣り合うフィン群のフィンの一つ一つの間を充分に通る
ようになると共に、遮風板より下流側のフィン群間にも
冷却風を流し得るから、固定子枠の温度が一層下がり、
固定子鉄心と固定子巻線の冷却を一段と充分になすこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す固定子枠の縦断正面
【図2】図1のD−D線に沿う全体の断面図
【図3】本発明の第2実施例を示す図1相当図
【図4】本発明の第3実施例を示す図2相当図
【図5】固定子枠の側面図
【図6】本発明の第4実施例を示す図2相当図
【図7】図1相当図
【図8】本発明の第5実施例を示す図2相当図
【図9】図8の矢印E方向から見た全体の上側面図
【図10】図1相当図
【図11】本発明の第6実施例を示す図2相当図
【図12】図1相当図
【図13】本発明の第7実施例を示す図2相当図
【図14】図13のF−F線に沿う軸受ブラケットの内
面図
【図15】本発明の第8実施例を示す図2半部相当図
【図16】本発明の第9実施例を示す図2相当図
【図17】図1相当図
【図18】本発明の第10実施例を示す図1相当図
【図19】本発明の第11実施例を示す図2半部相当図
【図20】図19のG−G線に沿う固定子枠の縦断正面
【図21】図19のH−H線に沿う固定子枠の縦断正面
【図22】本発明の第12実施例を示す図2相当図
【図23】図22の矢印I方向から見た全体の上側面図
【図24】本発明の第13実施例を示す図2相当図
【図25】本発明の第14実施例を示す図2相当図
【図26】従来例を示す図2相当図
【図27】図1相当図
【図28】異なる従来例を示す図2相当図
【図29】図1相当図
【符号の説明】
31は固定子、32は固定子鉄心、33は固定子巻線、
34は固定子枠、35は回転子、36は回転子鉄心、4
0は回転軸、41,42は軸受ブラケット、43,44
は軸受、45はファン、46はファンカバー、48はフ
ィン、49a〜49dはフィン群、49a1 〜49d1
,49a2 〜49d2 はフィン群の軸方向の2群、5
0は遮風板、61は補助フィン、71は遮風板、82は
端子台、83は補助フィン、91は外側通風路(固定子
枠外周の通風路)、92は内側通風路(回転子鉄心内周
側の通風路)、95は補助ファン、96は補助フィン、
101は静翼、111は補助ファン、112は主板、1
13は側板、114は羽根片、121は仕切体、13
1,141は外側通風路(固定子枠外周の通風路)、1
41aはファン側の端部、141cは中間部、142は
補助フィン、151,152は隙間、153は補助フィ
ン、161は吊り部、171は孔を示す。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定子鉄心に固定子巻線を有する固定子
    と、 この固定子を包囲した固定子枠と、 前記固定子の内方に設けられ、回転軸を有する回転子
    と、 前記回転軸を軸受を介して支承した軸受ブラケットと、 この軸受ブラケットから突出した前記回転軸の端部に取
    付けられ、前記固定子枠の外周に流す風を生成するファ
    ンとを具備し、 前記固定子枠の外周に、軸方向に見て縦、横の4方向に
    突出する4つのフィン群を設けたものにおいて、 隣り合うフィン群間に対応してそのファン側部分に、軸
    方向に見て扇状を成す遮風板を設けたことを特徴とする
    回転電機。
  2. 【請求項2】 隣り合うフィン群間に対応してそのファ
    ン側部分に遮風板を設けるのに代え、隣り合うフィン群
    のそれぞれ相手側端部のフィンの中間部に、隣るフィン
    群の突出方向とほゞ平行に突出する補助フィンを設けた
    ことを特徴とする請求項1記載の回転電機。
  3. 【請求項3】 隣り合うフィン群間に対応してそのファ
    ン側部分に遮風板を設けるのに代え、フィン群を軸方向
    にも2群に分け、その軸方向の2群を周方向にずらした
    ことを特徴とする請求項1記載の回転電機。
  4. 【請求項4】 隣り合うフィン群間に対応してそのファ
    ン側部分に遮風板を設けるのに代え、隣り合うフィン群
    のそれぞれ相手側端部のフィンのファン側部分の先端部
    間に、遮風板を渡して設けたことを特徴とする請求項1
    記載の回転電機。
  5. 【請求項5】 隣り合うフィン群間に対応してそのファ
    ン側部分に遮風板を設けるのに代え、隣り合うフィン群
    間に対応してそのファン側部分に端子台を配設し、これ
    よりファン側とは反対側の固定子枠外周に端子台から離
    して補助フィンを設けたことを特徴とする請求項1記載
    の回転電機。
  6. 【請求項6】 隣り合うフィン群間に対応してそのファ
    ン側部分に遮風板を設けるのに代え、固定子枠の外周と
    回転子鉄心の内周側とにそれぞれ通風路を設けると共
    に、回転軸の機内に位置する部分に補助ファンを取付
    け、且つ、前記固定子枠外周の通風路に補助フィンを設
    けたことを特徴とする請求項1記載の回転電機。
  7. 【請求項7】 隣り合うフィン群間に対応してそのファ
    ン側部分に遮風板を設けるのに代え、固定子枠の外周と
    回転子鉄心の内周側とにそれぞれ通風路を設けると共
    に、回転軸の機内に位置する部分に補助ファンを取付
    け、且つ、この補助ファン側とは反対側の軸受ブラケッ
    トの内面に、補助ファンの回転方向とは反対向きの傾斜
    を有して固定子巻線の端部に近接する静翼を設けたこと
    を特徴とする請求項1記載の回転電機。
  8. 【請求項8】 隣り合うフィン群間に対応してそのファ
    ン側部分に遮風板を設けるのに代え、固定子枠の外周と
    回転子鉄心の内周側とにそれぞれ通風路を設けると共
    に、回転軸の機内に位置する部分に、主板の外周縁が側
    板の内周縁より中心側に位置する斜流の補助ファンを取
    付けることにより、この補助ファンの羽根片を補助ファ
    ン側の軸受ブラケットの内面に近接させたことを特徴と
    する請求項1記載の回転電機。
  9. 【請求項9】 隣り合うフィン群間に対応してそのファ
    ン側部分に遮風板を設けるのに代え、固定子枠の外周と
    回転子鉄心の内周側とにそれぞれ通風路を設けると共
    に、回転軸の機内に位置する部分に補助ファンを取付
    け、且つ、前記固定子枠外周の通風路にこれを周方向に
    仕切る仕切体を設けたことを特徴とする請求項1記載の
    回転電機。
  10. 【請求項10】 隣り合うフィン群間に対応してそのフ
    ァン側部分に遮風板を設けるのに代え、固定子枠の外周
    と回転子鉄心の内周側とにそれぞれ通風路を設けると共
    に、回転軸の機内に位置する部分に補助ファンを取付
    け、且つ、前記固定子枠外周の通風路を軸方向に見て扇
    形としたことを特徴とする請求項1記載の回転電機。
  11. 【請求項11】 隣り合うフィン群間に対応してそのフ
    ァン側部分に遮風板を設けるのに代え、固定子枠の外周
    と回転子鉄心の内周側とにそれぞれ通風路を設けると共
    に、回転軸の機内に位置する部分に補助ファンを取付
    け、且つ、前記固定子枠外周の通風路の軸方向両端部の
    うち、少なくともファン側の端部の径方向外面を、ファ
    ンを覆ったファンカバーの周囲部の内面に近接させ、こ
    の通風路の軸方向中間部の径方向外面をファン側の端部
    の外面より低くして、これの径方向外面に、隣るフィン
    群の突出方向とほゞ平行に突出する補助フィンを設けた
    ことを特徴とする請求項1記載の回転電機。
  12. 【請求項12】 遮風板と、隣るフィンとの間に、フィ
    ン群中のフィン間の隙間とほゞ同様の隙間をあけ、遮風
    板よりファン側とは反対側の固定子枠外周に、遮風板か
    ら前記フィン群中のフィン間の隙間とほゞ同様の隙間を
    あけて補助フィンを設けたことを特徴とする請求項1記
    載の回転電機。
  13. 【請求項13】 遮風板からファン側とは反対側に吊り
    部を設けたことを特徴とする請求項1記載の回転電機。
  14. 【請求項14】 遮風板の中央部に孔を形成したことを
    特徴とする請求項1記載の回転電機。
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Cited By (6)

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