JP2000307221A - 電子部品の電気接続方法 - Google Patents

電子部品の電気接続方法

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JP2000307221A
JP2000307221A JP11765499A JP11765499A JP2000307221A JP 2000307221 A JP2000307221 A JP 2000307221A JP 11765499 A JP11765499 A JP 11765499A JP 11765499 A JP11765499 A JP 11765499A JP 2000307221 A JP2000307221 A JP 2000307221A
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Iwao Ichikawa
岩夫 市川
Norio Kawatani
典夫 川谷
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  • Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高価な導電粒子の消費を極力最小限に抑え、
しかも微細な電子部品を電子回路基板に高い信頼性を以
て電気的に接続できる電子部品の電気接続方法を得るこ
と。 【解決手段】 本発明の電子部品の電気接続方法は、複
数の電極12を備えた電子部品(IC)10を、それら
の電極12にそれぞれ対応する複数の所定の電極パター
ン21が形成されているポリイミド樹脂基板(電子回路
基板)20のそれらの電極パターン21に接続するに当
たり、IC10の各電極12部分と各電極パターン21
部分との間及びその近傍のみに接着剤である接合樹脂3
2と導電粒子31とを混在させた状態で介在させ、その
後、前記接合樹脂32を硬化させてIC10の電極12
とポリイミド樹脂基板20の電極パターン21とを電気
的に接続する方法を採っている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子回路基板に形
成された電極に電子部品、特に微小電子部品を導電粒子
を介して装着する電子部品の電気接続方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】先ず、従来技術の電子部品の電気接続方
法を図7乃至図9を参照しながら説明する。図7は従来
技術の電子部品の電子回路基板の電極パターンへの電気
接続工程を示す斜視図、図8は図7に示した各工程の断
面図、そして図9は異方性導電膜の拡大斜視図である。
【0003】微小電子部品の一つである半導体集積回路
装置(以下、単に「IC」と略記する)はますます高密
度に集積され、バンプのような電極も狭ピッチで形成さ
れるようになった。このようなICは電子回路基板に形
成されている電極パターンに搭載され、電気的に接続さ
れる。このICを搭載する電子回路基板としては、液晶
パネル用ガラス基板、セラミック基板、ガラスエポキシ
樹脂基板或いは柔軟性を有するポリイミド樹脂基板が用
いられる。また、前記接続方法としては、半田を用いる
方法、導電性樹脂を用いる方法、異方性導電膜を用いる
方法などがあるが、ICの電極がますます狭ピッチ化さ
れる方向にあり、狭ピッチの場合には、異方性導電膜を
用いる方法が主流になっている。
【0004】この異方性導電膜を用いる方法は、通常、
図7及び図8に示したように、微小電子部品の一つであ
るベアチップ型のIC10をポリイミド樹脂基板20に
装着する場合に用いられている。前記IC10は、通
常、ICチップ11の下面に所定の狭ピッチPで複数の
バンプ状電極12が形成されている。そして、前記ポリ
イミド樹脂基板20は、図7A及び図8Aに示したよう
に、電極パターン層21を中心に、上方に部品側ポリイ
ミド樹脂膜22を、下方に実装基板側ポリイミド樹脂膜
23を積層した構造の基板である。部品側ポリイミド樹
脂膜22には、IC10の各電極12が中心部の電極パ
ターン21に電気的に接続できるように、そのIC10
の各電極12に対応した複数の開口24が電極12のピ
ッチPで形成されている。また、前記異方性導電膜30
は、図9に示したように、例えば、直径5μm以下の高
精度な金属ボール、或いは樹脂ボールにNi、Auメッ
キを施した導電粒子31をエポキシ系樹脂のような接合
樹脂32に均一に分散させてテープ状に形成した部材で
ある。
【0005】前記のようなIC10をポリイミド樹脂基
板20の所定の位置の電極パターン21に装着する場合
には、図7Cに示したような装着ヘッド40を用いて行
われる。即ち、この装着ヘッド40は、その下面に電源
ケーブル42が接続された加熱ヒータ41を備え、上方
に形成されたパイプ43を通じて負圧または真空圧源
(不図示)に接続されているものである。従って、前記
異方性導電膜を用いる方法は、この装着ヘッド40でI
C10を吸着し、前記ポリイミド樹脂基板20の上に張
り付けられた前記異方性導電膜30の上の所定の位置に
持ち来し(図7C及び図8C)、装着ヘッド40でその
IC10に熱と圧力を加えて接合樹脂32を硬化させ電
極12の下の導電粒子31を介して導通を図る部品の電
気接続方法である(図7C及び図8C)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記導電粒
子31は高価なものであり、前記部品の電気接続方法は
実装コストを上げる要因の一つになっている。そして、
電極12のピッチが狭ピッチになればなるほど、導電粒
子31の配合比率を増やし、接合の信頼性を上げるため
には、電極パターン21に導電粒子31が載る確率を上
げていかなければならず、ますます材料費が嵩むことに
なる。更に、導電粒子31の配合比率を増やすと、IC
10を装着する場合、ポリイミド樹脂基板20側のアラ
イメントマーク26が導電粒子31に邪魔されて画像処
理時にパターン認識が困難になる。また、現存の異方性
導電膜30を用いた場合、その異方性導電膜30をポリ
イミド樹脂基板20等の対象物に貼り付けるには、IC
10のサイズに合わせたテープ幅と長さを変えて貼り付
ける必要がある。そして、この異方性導電膜30を貼り
付けには、熱と圧力を掛けねばならず、専用の装置が必
要であって、テープ幅に合わせた複数の装着ヘッド40
を準備しておく必要があり、装置全体の費用が嵩む。更
にまた、機種切替えにおける異方性導電膜30の装着ヘ
ッド40の交換が必要となり、機種対応の費用が発生す
る。
【0007】本発明は、これらのような課題を解決しよ
うとするものであって、高価な導電粒子の消費を極力最
小限に抑え、微小な電子部品と、それに対応した微細な
電極パターンが形成されている電子回路基板であって
も、接合の信頼性を上げることができる電子部品の電気
接続方法を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】従って、前記請求項1に
記載の本発明の電子部品の電気接続方法では、複数の電
極を備えた電子部品を、前記複数の電極にそれぞれ対応
する複数の所定の電極パターンが形成されている電子回
路基板の前記各電極パターンに接続するに当たり、前記
電子部品の各電極部分と前記各電極パターン部分との間
及びその近傍のみに接着剤と導電粒子とを混在した状態
で介在させ、その後、前記接着剤を硬化させて前記電子
部品の電極と前記電子回路基板の電極パターンとを電気
的に接続させる方法を採って、前記課題を解決してい
る。また、前記請求項2に記載の本発明の電子部品の電
気接続方法では、前記請求項1に記載の発明において、
前記電子部品の電極部分と前記電極パターン部分との間
及びその近傍のみに接着剤と導電粒子とを混在した状態
で介在させる方法として、前記電極に導電粒子が均一に
混入した接着剤を前記電極に付着させる方法を採って、
前記課題を解決している。そしてまた、前記請求項3に
記載の本発明の電子部品の電気接続方法では、前記請求
項1に記載の発明において、前記電子部品の電極部分と
前記電極パターン部分との間及びその近傍のみに接着剤
と導電粒子とを混在した状態で介在させる方法として、
先ず、前記電子部品の電極に接着剤を塗布し、その後、
該接着剤が付着した電極の前記接着剤に導電粒子を付着
させる方法を採って、前記課題を解決している。更に、
前記請求項4に記載の本発明の電子部品の電気接続方法
では、前記請求項1に記載の発明において、前記電子部
品の各電極部分と前記各電極パターン部分との間及びそ
の近傍のみに接着剤と導電粒子とを混在した状態で介在
させる方法として、先ず、前記電子回路基板の前記複数
の電極パターン部分及びその周辺部の出来るだけ少ない
面積部分に接着剤を塗布し、その後、前記電極パターン
部分に或いはその僅かな周辺部を含めて前記接着剤の上
から導電粒子を付着させる方法を採って、前記課題を解
決している。更にまた、前記請求項5に記載の本発明の
電子部品の電気接続方法では、前記請求項1に記載の発
明において、前記電子部品の電極部分と前記電極パター
ン部分との間及びその近傍のみに接着剤と導電粒子とを
混在した状態で介在させる方法として、前記導電粒子を
均一に混入した接着剤をスクリーン印刷法を用いて前記
電子回路基板の各電極パターンに印刷する方法を採っ
て、前記課題を解決している。そして更にまた、前記請
求項6に記載の本発明の電子部品の電気接続方法では、
前記請求項1に記載の発明において、前記電子部品の電
極部分と前記電極パターン部分との間及びその近傍のみ
に接着剤と導電粒子とを混在した状態で介在させる方法
として、前記導電粒子を均一に混入した接着剤をディス
ペンサを用いて前記電子回路基板の各電極パターンに塗
布する方法を採って、前記課題を解決している。
【0009】従って、請求項1に記載の本発明の部品装
着方法によれば、高価な導電粒子の消費を極力最小限に
抑え、微小な電子部品と、それに対応した微細な電極パ
ターンが形成されている電子回路基板であっても、接合
の信頼性を上げることができる。また、請求項2に記載
の本発明の部品装着方法によれば、前記作用効果に加え
て、前記電子部品の各電極部分に導電粒子と接着剤とを
一挙に付着させることができる。そしてまた、請求項3
に記載の本発明の部品装着方法によれば、前記請求項1
に記載の発明の作用効果に加えて、前記電子部品の各電
極部分に導電粒子を確実に付着させることができる。更
に、請求項4に記載の本発明の部品装着方法によれば、
前記請求項1に記載の発明の作用効果に加えて、前記電
子回路基板の各電極パターン部分を領域化して、その領
域に接着剤を、続いてその接着剤部分に導電粒子を付着
させるため、導電粒子の使用量を削減することができ
る。そして更に、請求項5に記載の本発明の部品装着方
法によれば、前記請求項1に記載の発明の作用効果に加
えて、印刷法を用いているため、前記電子回路基板の各
電極パターン部分に導電粒子と接着剤とを一挙に、そし
て比較的容易に付着させることができる。そして更にま
た、請求項6に記載の本発明の部品装着方法によれば、
前記請求項1に記載の発明の作用効果に加えて、ディス
ペンサを用いて導電粒子と接着剤とを一挙に付着してい
るため、前記電子回路基板の各電極パターン部分に確実
に付着させることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態の電子部
品の電気接続方法を図1乃至図6を用いて説明する。図
1は本発明の第1実施形態の電子部品の電気接続方法の
電子部品を電子回路基板の電極パターンへ接続する工程
を示す斜視図、図2は図1に示した各工程の断面図、図
3は本発明の第2実施形態の電子部品の電気接続方法の
電子部品を電子回路基板の電極パターンへ接続する工程
を示す斜視図、図4は本発明の第3実施形態の電子部品
の電気接続方法の電子部品を電子回路基板の電極パター
ンへ接続する工程を示す斜視図、図5は本発明の第4実
施形態の電子部品の電気接続方法の電子部品を電子回路
基板の電極パターンへ接続する工程を示す斜視図、図6
は本発明の第5実施形態の電子部品の電気接続方法の電
子部品を電子回路基板の電極パターンへ接続する工程を
示す斜視図である。なお、本発明の各実施形態の電子部
品の電気接続方法において、従来技術の電子部品の電気
接続方法の各工程で用いられている部品、部材及びそれ
らの構成部分と同一の部品、部材及びそれらの構成部分
には同一の符号を付して説明し、それらの構成、構造の
説明は省略する。
【0011】先ず、図1及び図2を用いて本発明の電子
部品の電気接続方法を説明する。先ず、ポリイミド樹脂
基板20を用意する(両図A)。このポリイミド樹脂基
板20の1個のIC10の電極12が接続される複数の
電極パターン21を単位として装着領域25とし、ここ
に装着するIC10を固定する役割を果たす接合樹脂3
2(接着剤、以下、「接合樹脂」と記す)を塗布する
(両図B)。この接合樹脂32の塗布方法としては、印
刷、転写或いはディスペンサを用いる方法がある。
【0012】次に、複数の電極パターン21が形成され
ている上方の前記接合樹脂32の部分に必要量の導電粒
子31を供給する(図1C、D及び図2C)。この導電
粒子31の供給方法としては、粒子径が5μm以下と微
細球形であるため、接合樹脂32の特性に影響を及ぼさ
ないような低粘度の溶液に導電粒子31を含有させ、微
小量の供給が可能な、例えば、ディスペンサ、印刷機の
インクジェット機構のような手段を採って行うことがで
きる。
【0013】また、導電粒子31を供給する領域として
は、IC10に2列に配列されている複数の電極12が
接続される複数の電極パターン21の各列を一括して、
それぞれに接合樹脂32を供給する一括供給(図1C)
と、各電極パターン21毎に接合樹脂32を個別に供給
する個別供給(図1D)とがある。後者の個別供給の場
合は、電極ピッチPが、例えば、40μmのように微細
化されると、接合樹脂32の供給はよりシビアになる
が、導電粒子31は削減することができる。これらの装
着領域25に接合樹脂32を供給ためのディスペンサな
どの接合樹脂供給装置は、X−Y軸方向に移動可能な機
構に取り付けることにより接合樹脂32を精密に供給す
ることができる。このような装置を用いることによっ
て、投入されるポリイミド樹脂基板20の機種が変わっ
ても、段取り替えは瞬時に行うことができ、大いに汎用
性のある電子回路基板の生産システムが得られる。
【0014】導電粒子31がポリイミド樹脂基板20の
所定の箇所に供給されると、次に、装着ヘッド40でI
C10を吸着して、前記所定の箇所に供給されている導
電粒子31上に載置する。この装着の場合、IC10の
画像認識ポイントとポリイミド樹脂基板20上のアライ
メントマーク(画像認識マーク)26とをカメラを用い
て画像処理を行い、高精度の位置合わせを行い、ポリイ
ミド樹脂基板20に載置する。この時、IC10の各電
極12とこれらの電極12に対応するポリイミド樹脂基
板20のそれぞれの電極パターン21との間の導電粒子
31に適量の押圧力を加え、両者の接触信頼性を確保す
るため、前記IC10の載置時に垂直方向の押圧力を加
えておく。そしてこの押圧状態を維持したまま、装着ヘ
ッド40の加熱ヒータ41に通電し、加熱により前記接
合樹脂32を硬化させ、IC10を電極パターン21に
固定する(図1E及び図2E)。
【0015】このような電子部品の電子回路基板の電極
パターンへの電気接続工程を踏むことにより、接続され
たIC10は現行の工程で生産されたものと同等の信頼
性を確保でき、汎用性の高い生産、コストダウンを図る
ことができる。
【0016】次に、図3を用いて、本発明の第2実施形
態の電子部品の電気接続方法を説明する。この第2実施
形態の電気接続方法は、同図Bの工程において、導電粒
子31を液状の接合樹脂32に均一に分散させた導電粒
子含有接着剤34を適当な容器35に収容して用意して
おき、この導電粒子含有接着剤34に装着ヘッド40で
吸着したIC10の電極12部分(同図A)を浸漬し
て、全ての電極12の表面に導電粒子含有接着剤34を
付着させ(同図B)、この状態のIC10をポリイミド
樹脂基板20の電極パターン21上に載置し、前記のよ
うに装着ヘッド40で加圧し、その加熱ヒータ41で加
熱して、接合樹脂32を硬化させ、IC10の全電極1
2をそれぞれの電極パターン21に接続して固定する方
法である。
【0017】この電気接続方法は、接合樹脂32と導電
粒子31とを個別の工程で付着させる必要はなく、微小
なIC10でも、比較的電極12が大きく、電極12の
ピッチPも大きくとれるものに適用でき、生産コスト面
で効果的であるが、導電粒子31の均一な分散に難点が
あり、むらが生じる可能性がある。もし、導電粒子含有
接着剤34に導電粒子31のむらが生じていると、極め
て電極12が小さく、また、電極ピッチPが極めて微細
なIC10の場合には、多数の電極12の中には、導電
粒子31が付着していないものや、付着していても、導
電粒子31が十分に付着していないものが発生し、同図
Cの加圧、加熱工程で電気接続されない不都合が生じる
場合も発生する。
【0018】従って、極めて電極12が小さく、また、
電極ピッチPが極めて微細なIC10をポリイミド樹脂
基板20に電気接続する場合には、図4に示した第3実
施形態の電気接続方法を用いることがより好ましい。即
ち、図4Aの工程で液状の接合樹脂32のみを用意し、
図4Bの工程では、導電粒子31のみを貯蔵状態で用意
しておく。そして先ず、図4Aの工程で、装着ヘッド4
0で吸着したIC10の全電極12を液状の接合樹脂3
2に浸漬し、全電極12の表面に接合樹脂32を付着
し、次に、図4Bの工程で、前記付着した接合樹脂32
の表面を貯蔵されている導電粒子31に埋没させて、そ
れらの表面に導電粒子31を付着させ、図4Cに示した
加圧、加熱工程で接合樹脂32を硬化させ、IC10の
全電極12をそれぞれの電極パターン21に接続して固
定する。従って、この方法を採ると、第2実施形態の電
気接続方法に比し、より確実に電極パターン21に電極
12を接続することができる。
【0019】前記第2及び第3実施形態の電気接続方法
では、導電粒子31及び接合樹脂32をIC10側の電
極12に付着して、ポリイミド樹脂基板20の電極パタ
ーン21に接続し、固定する方法が採られているが、I
C10の全電極12に付着した導電粒子31及び接合樹
脂32の表面性状などを検査する場合には、通常、カメ
ラで撮影した映像を画像処理するが、このIC10の電
極12部分を撮像する時に、カメラの焦点深度が浅くな
り、細部の撮像がし難くなる。そしてまた、撮像の前後
関係も見ずらくなる。従って、この観点からみると、導
電粒子31と接合樹脂32とは、IC10の電極12側
に付着するよりも、ポリイミド樹脂基板20の電極パタ
ーン21側に付着した方が好ましい。その電気接続方法
を図5及び図6に示した。
【0020】先ず、図5に示した本発明の第4実施形態
の電気接続方法を説明する。印刷方法を採り入れた方法
であって、図5Aの工程では、ポリイミド樹脂基板20
の電極パターン21に対応した孔51が開けられている
マスク50を電極パターン21に合わせてポリイミド樹
脂基板20の表面に載置し、このマスク50の上からス
キージ52を用いて導電粒子含有接着剤34を全電極パ
ターン21上に印刷する。
【0021】次に、図5Bに示したように、導電粒子含
有接着剤34が印刷されたポリイミド樹脂基板20の各
電極パターン21上の所定の位置に、装着ヘッド40で
吸着されたIC10を載置し、図5Cの工程で前記と同
様に加圧、加熱する。このようにして、IC10の全て
の電極12をそれぞれの電極パターン21に接続、固定
することができる。
【0022】前記第4実施形態の電気接続方法は、IC
10の電極12のピッチPが、例えば、100μm程度
或いはそれ以上の大きさであり、これを搭載するポリイ
ミド樹脂基板20の電極パターン21も対応して比較的
粗い場合に適用することができるが、100μm以下の
狭ピッチの電極12が形成されているIC10をポリイ
ミド樹脂基板20の狭ピッチ化された電極パターン21
に装着する場合には、この印刷方法は不向きである。
【0023】従って、電極12が小さく、かつ狭ピッチ
のIC10を装着するポリイミド樹脂基板20の狭ピッ
チ化された電極パターン21に導電粒子含有接着剤34
を付着させる場合には、図6Aに示したようなディスペ
ンサ60を用いて付着する方法がより一層望ましい。
【0024】先ず、図6Aに示したように、ディスペン
サ60に導電粒子含有接着剤34を収容し、IC10の
電極12に対応したポリイミド樹脂基板20の電極パタ
ーン21の表面に適正量の導電粒子含有接着剤34を塗
布する。次に、装着ヘッド40で吸着したIC10を位
置決めして載置し(図6B)、そして図6Cの工程でI
C10を加圧しながら接合樹脂32を加熱する。そのI
C10の全ての電極12はそれぞれの電極パターン21
に電気接続され、IC10をポリイミド樹脂基板20に
固定することができる。
【0025】この第5実施形態の電気接続方法は、電気
接続の確実性があり、電極12が狭ピッチ化されたIC
10に極めて有効である。図1及び図2に示した第1実
施形態の電気接続方法は元より、図5及び図6にそれぞ
れ示した第4、第5実施形態の電気接続方法は、画像処
理がより確実に行い易く、そして従来技術の設備を用い
て導電粒子31の付着状態を検査することができる。
【0026】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の電子部品の電気接続方法によれば、 1.必要な箇所のみに導電粒子を供給するため、高価な
導電粒子の消費を極力最小限に止めることができる 2.各種のサイズの電子部品に対応する場合には、接合
樹脂の塗布装置或いは印刷装置などの汎用装置を活用で
き、電子部品のサイズに容易に対応でき、機種切替えに
対する自由度が高められる 3.今後の微細化電極パターン(50μm)に対して接
合部分に集中して導電粒子を増大させて高密度領域を形
成することにより接合の信頼性を向上させることができ
る 4.アライメントマーク(電子回路基板側の画像認識マ
ーク)を認識できるので画像処理により高精度で電子部
品を電子回路基板に装着することができるなど、数々の
優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態の電子部品の電気接続
方法の電子部品を電子回路基板の電極パターンへ接続す
る工程を示す斜視図である。
【図2】 図1に示した各工程の断面図である。
【図3】 本発明の第2実施形態の電子部品の電気接続
方法の電子部品を電子回路基板の電極パターンへ接続す
る工程を示す斜視図である。
【図4】 本発明の第3実施形態の電子部品の電気接続
方法の電子部品を電子回路基板の電極パターンへ接続す
る工程を示す斜視図である。
【図5】 本発明の第4実施形態の電子部品の電気接続
方法の電子部品を電子回路基板の電極パターンへ接続す
る工程を示す斜視図である。
【図6】 本発明の第5実施形態の電子部品の電気接続
方法の電子部品を電子回路基板の電極パターンへ接続す
る工程を示す斜視図である。
【図7】 従来技術の電子部品の電子回路基板の電極パ
ターンへの電気接続工程を示す斜視図である。
【図8】 図7に示した各工程の断面図である。
【図9】 異方性導電膜の拡大斜視図である。
【符号の説明】
10…IC(電子部品)、11…ICチップ、12…I
C10の電極、20…ポリイミド樹脂基板(電子回路基
板)、21…電極パターン、22…部品側ポリイミド樹
脂膜、23…実装基板側ポリイミド樹脂膜、24…開
口、25…装着領域、26…アライメントマーク、31
…導電粒子、32…接合樹脂、34…導電粒子含有接着
剤、40…装着ヘッド、41…加熱ヒータ
フロントページの続き Fターム(参考) 5E319 AA03 AB05 BB11 CC61 CD27 CD29 5F044 KK02 KK21 LL07 LL17 PP16 PP17 PP19 QQ01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の電極を備えた電子部品を、前記複
    数の電極にそれぞれ対応する複数の所定の電極パターン
    が形成されている電子回路基板の前記各電極パターンに
    接続するに当たり、 前記電子部品の各電極部分と前記各電極パターン部分と
    の間及びその近傍のみに接着剤と導電粒子とを混在させ
    た状態で介在させ、その後、前記接着剤を硬化させて前
    記電子部品の電極と前記電子回路基板の電極パターンと
    を電気的に接続することを特徴とする電子部品の電気接
    続方法。
  2. 【請求項2】 前記電子部品の電極部分と前記電極パタ
    ーン部分との間及びその近傍のみに接着剤に混入した導
    電粒子を介在させる方法として、前記電極に導電粒子が
    均一に混入した接着剤を前記電極に付着させることを特
    徴とする請求項1に記載の電子部品の電気接続方法。
  3. 【請求項3】 前記電子部品の電極部分と前記電極パタ
    ーン部分との間及びその近傍のみに接着剤に混入した導
    電粒子を介在させる方法として、先ず、前記電子部品の
    電極に接着剤を塗布し、その後、該接着剤が付着した電
    極の前記接着剤に導電粒子を付着させることを特徴とす
    る請求項1に記載の電子部品の電気接続方法。
  4. 【請求項4】 前記電子部品の各電極部分と前記各電極
    パターン部分との間及びその近傍のみに接着剤に混入し
    た導電粒子を介在させる方法として、先ず、前記電子回
    路基板の前記複数の電極パターン部分及びその周辺部の
    出来るだけ少ない面積部分に接着剤を塗布し、その後、
    前記電極パターン部分に或いはその僅かな周辺部を含め
    て前記接着剤の上から導電粒子を付着させることを特徴
    とする請求項1に記載の電子部品の電気接続方法。
  5. 【請求項5】 前記電子部品の電極部分と前記電極パタ
    ーン部分との間及びその近傍のみに接着剤に混入した導
    電粒子を介在させる方法として、前記導電粒子を均一に
    混入した接着剤をスクリーン印刷法を用いて前記電子回
    路基板の各電極パターンに印刷することを特徴とする請
    求項1に記載の電子部品の電気接続方法。
  6. 【請求項6】 前記電子部品の電極部分と前記電極パタ
    ーン部分との間及びその近傍のみに接着剤に混入した導
    電粒子を介在させる方法として、前記導電粒子を均一に
    混入した接着剤をディスペンサを用いて前記電子回路基
    板の各電極パターンに塗布することを特徴とする請求項
    1に記載の電子部品の電気接続方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7507606B2 (en) 2001-12-14 2009-03-24 Renesas Technology Corp. Semiconductor device and method of manufacturing the same
KR101084967B1 (ko) 2009-08-19 2011-11-23 주식회사 탑 엔지니어링 도포 장비의 테잎 지지장치 및 그를 이용한 도포 방법
JP2012156412A (ja) * 2011-01-28 2012-08-16 Fuji Mach Mfg Co Ltd 部品実装基板生産システム
JP5585737B2 (ja) * 2011-10-31 2014-09-10 株式会社村田製作所 電子部品、集合基板及び電子部品の製造方法

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