JP2000306602A - リチウム二次電池 - Google Patents
リチウム二次電池Info
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Abstract
と、リチウムの挿入・脱離が可能な炭素材料からなる負
極とセパレータと非水電解液を用いたリチウム二次電池
において、高温保存特性を改良し、信頼性が高い高エネ
ルギー密度のリチウム二次電池を提供する。 【解決手段】 環状カーボネートと鎖状カーボネートと
の混合溶媒を用いる非水電解液に、ビニレンカーボネー
トを混合溶媒に対して重量比で0.1〜5%、12クラ
ウン4エーテル、15クラウン5エーテル、18クラウ
ン6エーテルのうちから選ばれた一種を混合溶媒に対し
て重量比で0.05〜3%それぞれ加えることによっ
て、負極表面に高温でも安定なビニレンカーボネートの
還元生成被膜を形成し、電解液溶媒の副反応を抑制し
て、高温保存特性に優れたリチウム二次電池を提供す
る。
Description
酸化物を活物質とする正極、リチウムイオンの挿入・脱
離が可能な黒鉛などの炭素材料からなる負極、セパレー
タおよび非水電解液を用いたリチウム二次電池に関する
ものである。
を負極材料とし、リチウム含有複合酸化物を正極活物質
とするリチウム二次電池は、水溶液系の二次電池に比べ
て電圧、エネルギー密度が高く、かつ低温特性が優れて
いる。また、負極にリチウム金属を用いないことからサ
イクル安定性、安全性にも優れている。さらに、非水電
解液を吸収保持するポリマーを活物質層に混合し、前記
ポリマーからなるセパレータを用いたリチウムポリマー
二次電池も薄型・軽量タイプの電池として開発されつつ
ある。
から種々の添加剤が提案されてきた。なかでもクラウン
エーテル類(コロナンド,Coronand)は12ク
ラウン4エーテルがリチウムイオンと1:1の錯体を強
く形成することが知られてから、リチウムデンドライト
抑制のための添加剤などとして古くから提案されている
(例えば特公昭58−12992号公報、特開昭61−
8849号公報、米国特許第4132837号、米国特
許第4520083号など)。またLiAsF 6/TH
F系での安定化剤として18クラウン6エーテルが提案
されている(Proc.34th Int.Power
Sources Symp.,84,IEEE, Pi
scataway,NJ)。
するLi/TiS2電池系においても12クラウン4エ
ーテルによる添加効果が報告されている(J.Elec
trochem.Soc.,134(1987),p2
107)のを初めとして、例えば、特開平6−1311
0号公報には黒鉛を用いた負極へのインターカレーショ
ン反応を用いる電池系においても共溶媒、添加剤として
提案されており、リチウムカチオンに最適なクラウンエ
ーテルとして12クラウン4エーテルが上げられ、その
含有量は電解質塩と等モルより大、好ましくは2倍モル
と記載されている。また、PC系電解液における黒鉛へ
のインターカレーション反応を進行させる添加剤として
12クラウン4エーテルが提案されている(J.Ele
ctrochem.Soc.,140(1993),9
22,J.Electrochem.Soc.,140
(1993),L101、J.Electroche
m.Soc.,141(1994),603)。さらに
リチウムポリマー電池系においても同様に充放電効率の
向上等に主眼を置いた提案がなされている(特開昭61
−284071号公報、特開平3−220237号公
報、米国特許第4609600号、米国特許第5523
179号など)。
誘導体についても多数の報告がされている。これらの化
合物は負極表面で還元分解されて被膜を形成する。この
被膜によって充放電効率の向上(例えば特開平8−45
545号公報)、サイクル特性の向上(例えば特開平5
−74486号公報)が図られている。特開平5−74
486号公報、特開平4−169075号公報ではこの
被膜によって負極による電解液の分解が抑制され、60
℃での長期保存特性の向上も報告されている。しかしこ
れらの化合物の負極表面被膜は高温状態で非常に不安定
で、特に80℃以上の環境下では被膜が分解し、露出し
た負極表面によって電解液が再び分解され、80℃以上
の環境下での保存特性は必ずしも満足できるものではな
い。
度を特徴とするリチウムイオン二次電池、さらに薄型化
を特徴としたリチウムポリマー二次電池の用途の広がり
に伴ってこれらの二次電池の使用環境もより厳しいもの
となっている。携帯機器に搭載された場合には、炎天下
での車内放置なども想定され、それらの環境下でもより
高い電池性能を発揮できることが求められている。
を正極活物質とし、リチウムイオンの挿入・脱離が可能
な炭素材料を負極に用いたリチウム二次電池において、
高温保存による容量低下の抑制、例えば80℃に10日
間保存した場合にでも保存前容量の80%以上の容量を
維持することにある。
複合酸化物を正極活物質とし、リチウムの挿入・脱離が
可能な炭素材料を負極としたリチウム二次電池におい
て、負極表面に被膜を形成し、この被膜の高温での安定
化を図ることによって高温保存による電池容量低下を抑
制できることを見い出したことに基づく。さらに詳しく
は、炭素負極表面にビニレンカーボネートの還元生成被
膜を形成し、理由は明確ではないがこの被膜の高温での
安定性を12クラウン4エーテル、15クラウン5エー
テル、18クラウン6エーテルのうちから選ばれる一種
を電解液に含ませることによって向上させたものであ
る。高温保存による電池容量低下は、主に電解液溶媒の
負極界面における副反応(還元反応)による自己放電と
考えられる。負極表面に、高温でも安定な被膜を形成す
ることにより、電解液溶媒の高温での副反応を抑制する
ものである。
源として好適なのは、特開平8−45545号公報にあ
るように比較的高い還元電位をもち他の溶媒よりも選択
的に分解されるためと考えられる。同様の理由から特に
好ましい主溶媒の組合せは、還元電位が比較的低いエチ
レンカーボネイト、プロピレンカーボネイトなどの環状
カーボネイトとジメチルカーボネイト、ジエチルカーボ
ネイト、エチルメチルカーボネイトなどの鎖状カーボネ
イトの併用である。
エーテル、18クラウン6エーテルのいずれかが電解液
中に微量に含まれることによって被膜の高温安定性が向
上する理由は明確ではないが、FTIRの測定では負極
表面にこれら化合物が偏在しており、これによってLi
イオンと被膜の反応(還元反応)が抑制されたためと推
測される。
リチウム含有複合酸化物を活物質とする正極とリチウム
の挿入・脱離が可能な黒鉛などの炭素材料からなる負極
と非水電解液を備えたリチウム二次電池において、電解
液はその主溶媒が環状カーボネートと鎖状カーボネート
の混合溶媒からなり、さらにビニレンカーボネートを前
記混合溶媒に対して重量比で0.1〜5%、12クラウ
ン4エーテル、15クラウン5エーテル、18クラウン
6エーテルのうちから選ばれる一種を前記混合溶媒に対
して重量比で0.05〜3%それぞれ含むことにより、
負極表面に高温でも安定な被膜を形成し、負極界面での
電解液溶媒の副反応を抑制して、リチウム二次電池の高
温保存特性を改良するものである。
含有複合酸化物からなる活物質と非水電解液を吸収保持
するポリマーとを含む活物質混合物層とこの活物質混合
物層を支持する集電体からなる正極、リチウムの挿入・
脱離が可能な黒鉛などの炭素材料と非水電解液を吸収保
持するポリマーとを含む混合物層とこの混合物層を支持
する集電体からなる負極、非水電解液を吸収保持するポ
リマーからなる多孔性のセパレータ、および前記正極、
負極およびセパレータに吸収保持された非水電解液を具
備したリチウム二次電池において、電解液はその主溶媒
が環状カーボネートと鎖状カーボネートの混合溶媒から
なり、さらにビニレンカーボネートを前記混合溶媒に対
して重量比で0.1〜5%、12クラウン4エーテル、
15クラウン5エーテル、18クラウン6エーテルのう
ちから選ばれる一種を前記混合溶媒に対して重量比で
0.05〜3%それぞれ含むことで、負極表面に高温で
も安定な被膜を形成し、電解液溶媒の副反応を抑制し
て、リチウムポリマー二次電池の高温保存特性を改良す
るものである。
用いて説明する。
電池の断面図を示し、1は電池ケース、2はポリエチレ
ン製絶縁板、3はポリプロピレン製のガスケット、4は
安全装置を組み込んだ封口板、5はアルミニウム製の正
極リード、6は活物質にリチウムコバルト複合酸化物な
どを用いた正極板、7はポリエチレン製のセパレータ、
8は負極材料に球状黒鉛などを用いた負極板、9は銅製
の負極リードである。正極板6は活物質とカーボンブラ
ックなどの導電剤とフッ素樹脂などの結着剤とをCMC
の水溶液に混合・分散したペーストを正極集電体である
アルミニウム箔に塗着し、乾燥・圧延したものを所定寸
法に切断することにより得られたものである。負極板8
は球状黒鉛粉末を結着剤のスチレンブタジエンラバー
(SBR)とカルボキシメチルセルロース(CMC)の
水溶液に混合分散したペーストを負極集電体である銅箔
に塗着し、乾燥・圧延したものを所定寸法に切断するこ
とにより得られたものである。正極板6、セパレータ7
および負極板8には本発明の非水電解液が含まれてい
る。
池の断面図を示し、11はアルミ箔を含む樹脂ラミネー
ト製の電池ケース、12はリード部の溶着シール、15
はアルミニウムシート製の正極リード、16は活物質と
してリチウムコバルト複合酸化物などを用いた正極板、
17はフッ化ビニリデン−6フッ化プロピレン共重合体
からなり、非水電解液を吸収保持してゲル状態になった
セパレータ、18はリチウムイオンを挿入・脱離可能な
球状黒鉛などを用いた負極板、19は銅シート製の負極
リードである。正極板16は、活物質であるリチウムコ
バルト複合酸化物と導電剤のカーボンブラックと非水電
解液を吸収保持し、かつ結着剤としても作用するポリマ
ーとしてフッ化ビニリデン−6フッ化プロピレン共重合
体、ポリマーの溶媒としてN−メチルピロリドン、シク
ロヘキサノン、造孔材としてフタル酸ジブチルを添加し
て混合分散したペーストを正極集電体であるアルミニウ
ム製ラス材に塗着し、乾燥後所定寸法に切断することに
より得られたものである。負極板18は球状黒鉛と、非
水電解液を吸収保持し、かつ結着剤としても作用するポ
リマーとしてフッ化ビニリデン−6フッ化プロピレン共
重合体とを混合したものに、溶媒のN−メチルピロリド
ン、アセトン、フタル酸ジブチルを添加して混合分散し
たペーストを負極集電体である銅製ラス材に塗着し、乾
燥後所定寸法に切断することにより得られたものであ
る。
ン−6フッ化プロピレン共重合体と溶媒、フタル酸ジブ
チルと構造材である酸化珪素微粒子をペースト化し、こ
れを支持シートに塗着・乾燥後剥離して得られたもので
ある。正極板16、セパレータ17と負極板18を熱ロ
ーラーで加熱、加圧一体化した後、キシレン中に浸して
フタル酸ジブチルを溶出させることにより、多孔質なポ
リマー電極群が得られた。この電極群を電池ケース11
内に入れた後、電解液を注液し、ポリマー部分をゲル状
としゲルポリマー電解質を形成した。最後に開口部の樹
脂ラミネートを熱溶着し、平型リチウムポリマー二次電
池とした。なお、以上の説明では円筒形電池と平型電池
を示したが、本発明は電池形状には関係なく効果を発揮
するものであり、他の形状である角形電池・コイン形電
池などに用いることも可能である。
バルト複合酸化物(LiCoO2)を、負極のリチウム
イオンを挿入・脱離可能な材料として球状黒鉛粉末を用
い、設計放電容量600mAhの電極群からなる図1に
示した円筒形リチウム二次電池を作製した。電解液には
エチレンカーボネート(EC)とエチルメチルカーボネ
ート(EMC)を体積比1:3で混合した混合溶媒3g
に、電解質である6フッ化リン酸リチウム(LiP
F6)を1.5モル・dm-3、さらにビニレンカーボネ
ート0.003g(重量比で溶媒の0.1%)、18ク
ラウン6エーテル0.0015g(重量比で溶媒の0.
05%)加えたものを用いた。これを実施例1の電池と
する。 (実施例2)ビニレンカーボネート0.09g(重量比
で溶媒の3%)、18クラウン6エーテル0.0015
g(重量比で溶媒の0.05%)加えたこと以外は実施
例1と同様に構成した電池を実施例2とした。
5g(重量比で溶媒の5%)、18クラウン6エーテル
0.0015g(重量比で溶媒の0.05%)加えたこ
と以外は実施例1と同様に構成した電池を実施例3とし
た。
03g(重量比で溶媒の0.1%)、18クラウン6エ
ーテル0.06g(重量比で溶媒の2%)加えたこと以
外は実施例1と同様に構成した電池を実施例4とした。
03g(重量比で溶媒の0.1%)、18クラウン6エ
ーテル0.09g(重量比で溶媒の3%)加えたこと以
外は実施例1と同様に構成した電池を実施例5とした。
バルト複合酸化物を、負極に球状黒鉛、ポリマー製セパ
レータをそれぞれ用い、設計放電容量600mAhの電
極群からなる図2に示した平形リチウムポリマー二次電
池を作製した。電解液にはエチレンカーボネート(E
C)とエチルメチルカーボネート(EMC)を体積比
1:3で混合した混合溶媒3gに、電解質である6フッ
化リン酸リチウム(LiPF6)を1.5モル・d
m-3、さらにビニレンカーボネート0.036g(重量
比で溶媒の1.2%)、18クラウン6エーテル0.0
108g(重量比で溶媒の0.36%)加えたものを用
いた。これを実施例6の電池とした。
015g(重量比で溶媒の0.05%)、18クラウン
6エーテル0.0015g(重量比で溶媒の0.05
%)加えたこと以外は実施例1と同様に構成した電池を
比較例1とした。
8g(重量比で溶媒の6%)、18クラウン6エーテル
0.0015g(重量比で溶媒の0.05%)加えたこ
と以外は実施例1と同様に構成した電池を比較例2とし
た。
03g(重量比で溶媒の0.1%)、18クラウン6エ
ーテル0.0009g(重量比で溶媒の0.03%)加
えたこと以外は実施例1と同様に構成した電池を比較例
3とした。
03g(重量比で溶媒の0.1%)、18クラウン6エ
ーテル0.12g(重量比で溶媒の4%)加えたこと以
外は実施例1と同様に構成した電池を比較例4とした。
合酸化物を、負極材料として球状黒鉛を用い、設計放電
容量600mAhの電極群からなる図2に示した平形リ
チウムポリマー二次電池を作製した。電解液にはエチレ
ンカーボネイト(EC)とエチルメチルカーボネイト
(EMC)を体積比1:3で混合した混合溶媒3gに、
電解質である6フッ化リン酸リチウム(LiPF6)を
1.5モル・dm-3溶解したものを用いて比較例5とし
た。
れぞれ20℃で充電終止電圧4.2V、放電終止電圧
3.0V、5時間率の定電流条件で充放電サイクルを行
い、各電池の充放電容量を確認した後、充電状態の各電
池を80℃で10日間保存した。保存後の各電池を再び
20℃の同一条件で放電し、高温保存による容量劣化を
求めた。保存前の放電容量を100とした場合の高温保
存後の比容量を表1にまとめて示した。また実施例1〜
6と比較例1〜5の電池の0℃での5時間率の定電流放
電容量を20℃での放電容量を100とした場合の比容
量を表1に示した。
は高温保存後の容量維持率は保存前の80%以上と向上
しており、EC、EMCなどの有機溶媒の負極表面での
副反応(還元反応)を抑制できることがわかる。
ウン6エーテルの添加量が少ない比較例1、3では容量
劣化が大きくなる結果が得られた。逆にビニレンカーボ
ネート、18クラウン6エーテルの添加量が多い比較例
2、4の電池は、本発明の実施例と同等以上の容量維持
率を示すが、逆に被膜が厚くなりすぎたためか、低温で
の放電性能が顕著に低下した。
らかなように、正極、負極、セパレータ中に電解液を吸
収保持するポリマーを添加した平型リチウムポリマー二
次電池においても同様の効果が得られた。
ーテル以外にも種々のクラウンエーテルを用いて同種実
験を行ったところ、12クラウン4エーテル、15クラ
ウン5エーテルでは、18クラウン6エーテルとほぼ同
等の結果が得られた。分子量が異なるにもかかわらず同
じ傾向を発現したのは、負極表面の還元生成被膜の熱安
定性が、これらの化合物によってどれだけの表面積が覆
われたかによって決まりるためではないかと推測され
る。
18クラウン6エーテルと同量の重量比で添加するとモ
ル数としては大きくなるが、分子サイズが小さいため結
局は18クラウン6エーテルとくらべて負極表面の被膜
上に偏在して覆う表面積は大差ないためと考えられる。
ネートと3種類のクラウンエーテルの混合溶媒に対する
添加含有量は、電解液量の多い円筒形電池では前者が
0.1〜2%、後者は0.05〜1%が好ましく、平型
電池でも前者が0.1〜2%、後者が0.05〜1%の
範囲が好好適であった。
酸化物を正極活物質とし、リチウムの挿入・脱離反応が
可能な黒鉛材料を負極に用いた非水電解液系リチウム二
次電池において、負極表面にビニレンカーボネートの還
元生成被膜を形成し、この被膜の高温での安定化を特定
した適量のクラウンエーテルで図ることによってこれら
の電池の高温保存特性を改良することができ、信頼性が
高く高エネルギー密度のリチウム二次電池を提供するこ
とができる。
断面図
Claims (4)
- 【請求項1】 リチウム含有複合酸化物を活物質とする
正極と、リチウムイオンの挿入・脱離が可能な炭素材料
からなる負極と、セパレータと、これらに含浸させた非
水電解液からなるリチウム二次電池において、電解液は
その溶媒が環状カーボネートと鎖状カーボネートの混合
溶媒からなり、さらにこの混合溶媒はビニレンカーボネ
ートを重量比で0.1〜5%、12クラウン4エーテ
ル、15クラウン5エーテル、18クラウン6エーテル
のうちから選ばれた一種を重量比で0.05〜3%それ
ぞれ含んでいることを特徴とするリチウム二次電池。 - 【請求項2】 非水電解液は、混合溶媒中に重量比でビ
ニレンカーボネートを0.1〜2%、18クラウン6エ
ーテルを0.05〜1%含んでいる請求項1記載のリチ
ウム二次電池。 - 【請求項3】 リチウム含有複合酸化物からなる活物質
と非水電解液を吸収保持するポリマーとを含む活物質混
合物層とこれを支持する集電体からなる正極、リチウム
イオンの挿入・脱離が可能な炭素材料と非水電解液を吸
収保持するポリマーとを含む混合物層とこれを支持する
集電体からなる負極、非水電解液を吸収保持するポリマ
ーからなる多孔性のセパレータ、前記正極、負極および
セパレータに吸収保持された非水電解液からなるリチウ
ム二次電池において、電解液はその溶媒が環状カーボネ
ートと鎖状カーボネートの混合溶媒からなり、さらにこ
の混合溶媒はビニレンカーボネートを重量比で0.1〜
5%、12クラウン4エーテル、15クラウン5エーテ
ル、18クラウン6エーテルのうちから選ばれた一種を
重量比で0.05〜3%それぞれ含んでいることを特徴
とするリチウム二次電池。 - 【請求項4】 非水電解液は、混合溶媒中に重量比でビ
ニレンカーボネートを0.1〜2%、18クラウン6エ
ーテルを0.05〜1%含んでいる請求項3記載のリチ
ウム二次電池。
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JP11327199A JP4348771B2 (ja) | 1999-04-21 | 1999-04-21 | リチウム二次電池 |
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