JP2000306354A - 磁気ディスクカートリッジ - Google Patents

磁気ディスクカートリッジ

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JP2000306354A
JP2000306354A JP11114796A JP11479699A JP2000306354A JP 2000306354 A JP2000306354 A JP 2000306354A JP 11114796 A JP11114796 A JP 11114796A JP 11479699 A JP11479699 A JP 11479699A JP 2000306354 A JP2000306354 A JP 2000306354A
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Japan
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fixed
magnetic disk
disk medium
liner
shell
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JP11114796A
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Hisashi Suzuki
久 鈴木
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ライナーの非固定部分の自由端を磁気ディス
クメディアに接触させてクリーニングを行うについて、
非固定部分が確実に磁気ディスクメディアに接触させて
除塵作用を確保する。 【解決手段】 上シェル1と下シェル2との接合による
ケースC内に円盤状の磁気ディスクメディア4を回転可
能に収容し、磁気ディスクメディア4に対向する上シェ
ル1及び下シェル2の内面にライナー5,6 を固定するに
ついて、このライナー5,6 の一部である非固定部分5a,6
a を上下シェル1,2 の内面に非固定で、その自由端をシ
ェル内面から離れて磁気ディスクメディア4の表面に接
触可能とし、前記シェル1,2 の内面に設けた凹溝13内
に、非固定部分5a,6a の固定端部を固着し、非固定部分
5a,6a を立ち上げる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ディスクメデ
ィアをケース内に収容してなり、この磁気ディスクメデ
ィアを回転させて磁気記録再生に利用する磁気ディスク
カートリッジに関し、特に、磁気ディスクメディアのク
リーニング構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】磁気ディスクカートリッジは、上下シェ
ルを接合してなるケース内に円盤状の磁気ディスクメデ
ィアを回転自在に収容したもので、その磁気ディスクメ
ディアに磁気ヘッドによって記録再生を行うについては
高い信頼性の確保が必要である。
【0003】上記信頼性の確保の点では、いわゆるドロ
ップアウトの原因となる塵埃を磁気ディスクメディア又
は磁気ヘッドに付着させないことが重要である。この塵
埃は、磁気ディスクカートリッジ内部で発生するもの及
び外部から侵入するものであるが、その発生及び侵入を
完全に防止することは困難である。
【0004】そして、磁気ディスクメディアに付着した
塵埃を拭き取るために、ケース内面に不織布等によるラ
イナーを配設し、このライナーをリフターによって磁気
ディスクメディア表面に接触させて磁気ディスクメディ
ア表面をワイピングすることが行われている。
【0005】しかし、磁気ディスクカートリッジにおい
ては、磁気ディスクメディアの記録容量の増大に対応し
て高速回転化が図られ、その駆動トルクの安定性の確保
やモータのトルク容量アップを抑える点から、前記ライ
ナーとの接触を軽減する傾向にある。これに伴い、前記
ライナーによる磁気ディスクメディア表面の除塵効果が
少なくなり、磁気ディスクメディアに付着した塵埃が磁
気ヘッドのヘッドギャップに堆積することに伴うドロッ
プアウトの発生等の問題が顕著となり、対策が必要とさ
れる。
【0006】上記のような点から、特開平11−45541号
公報に記載されているように、ケース内に磁気ディスク
メディアを回転可能に収容した磁気ディスクカートリッ
ジにおいて、上記磁気ディスクメディアの上下に対向し
てケース内面に平坦に固着するライナーの一部にケース
内面に固着しない非固定部分を設け、この非固定部分の
端部を自由端として磁気ディスクメディアの回転に伴っ
てケース内面から離れて該メディア表面に接触させ、そ
のクリーニングを行うようにした技術が知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかして、上記のよう
にライナーにおける非固定部分の自由端を磁気ディスク
メディアに接触させるようにした場合に、このライナー
をケース内面に平坦に固着したものでは、非固定部分が
ケース内面から離れにくく、その自由端が磁気ディスク
メディアと接触せず、十分なクリーニング作用が得られ
ない恐れがある。
【0008】具体的には、ライナーに静電気が発生して
ケース内面への付着力が大きくなっていたり、ライナー
が変形しにくい材質のものでは、磁気ディスクメディア
が高速回転するのに伴って発生する気流による負圧だけ
では非固定部分の自由端がケース内面から離れず、また
離れてもメディア表面に十分に接触せずその表面に付着
している塵埃の除去が不十分となって前述のドロップア
ウトの発生を招くことになる。
【0009】特に、水平状態で使用される場合に、ケー
スの上シェル内面に固着したライナーの非固定部分は自
重によって垂れ下がることでケース内面から離れやすい
が、下シェル内面に固着したライナーは自重に抗して浮
き上がる必要があることから離れにくく、上記のような
問題が生起しやすい。
【0010】上記点から、前記ライナーの非固定部分に
対応するシェル内面に突起を設け、この非固定部分をケ
ース内面から持ち上げて浮き上がりを促し、メディアと
の接触を確保することが考えられる。しかし、このよう
な突起を設けることは、ケースの内部空間が狭くなり高
速回転する磁気ディスクメディアに傷を付ける可能性が
生じると共に、高温多湿等の環境条件における長期保存
時に上記突起上に接触している磁気ディスクメディアに
変形が生じて記録再生性能に影響を与える恐れもある。
【0011】本発明は上記点に鑑みなされたもので、ラ
イナーの非固定部分の自由端を磁気ディスクメディアに
接触させてクリーニングを行うについて非固定部分が確
実に磁気ディスクメディアに接触するようにした磁気デ
ィスクカートリッジを提供せんとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決した本発
明の磁気ディスクカートリッジは、上シェルと下シェル
との接合によるケース内に円盤状の磁気ディスクメディ
アを回転可能に収容すると共に、前記ケースに磁気ヘッ
ド挿入用開口を有し、前記磁気ディスクメディアに対向
する上シェル及び下シェルの前記磁気ヘッド挿入用開口
を除く部分の内面にそれぞれライナーを固定するについ
て、前記ライナーは一部分が上シェル及び下シェルの内
面に非固定で、この非固定部分のメディア回転方向に対
する下流側を自由端に設けると共に、少なくとも前記下
シェルの内面に凹溝を設け、前記ライナーの非固定部分
の固定端部を前記凹溝内に固着したことを特徴とするも
のである。
【0013】前記ライナーの非固定部分は、磁気ヘッド
挿入用開口の近傍に配設してもよく、又は該開口と回転
中心に対してほぼ反対側の位置に配設してもよい。
【0014】前記ライナーは、シェル内面に固定した部
分と非固定部分とで分離してもよく、また、固定部分と
非固定部分とでは異なる材質で構成してもよい。
【0015】
【発明の効果】上記のような本発明によれば、ライナー
の一部をシェルに非固定として自由端がシェル内面から
離れて磁気ディスクメディアに接触するように設けると
共に、シェルの内面に設けた凹溝内に前記非固定部分の
固定端部を固着したことにより、この凹溝内に固着した
部分からライナーの非固定部分が立ち上がって、シェル
内面から離れ、その自由端を回転する磁気ディスクメデ
ィアの表面に確実に低圧力で接触させることができ、良
好なクリーニング作用を確保して磁気記録再生性能の信
頼性を高めることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す実施の形態に基
づいて本発明を詳細に説明する。図1は一つの実施の形
態の磁気ディスクカートリッジの上下シェルの分解斜視
図である。
【0017】磁気ディスクカートリッジは、例えばアク
リロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体のような
合成樹脂から形成された上シェル1と下シェル2の接合
で扁平なケースC(ハードケース)が構成され、このケ
ースC内に、中央部がセンターコア部材3に取り付けら
れて保持された円盤状の磁気ディスクメディア4(記録
媒体)が回転自在に収容されている。この磁気ディスク
メディア4の上下に上ライナー5と下ライナー6が設置
される。
【0018】前記磁気ディスクメディア4は、フレキシ
ブルなポリエステルシート等からなる円盤状のベースの
両面に磁性体層が形成されたものであり、外周部と内周
部とを除く円環状に記録領域4aが設定され、この記録
領域4aの内外縁部が非記録領域4bとなっている。こ
の磁気ディスクメディア4の回転方向Dへの回転数は、
3.5インチサイズの場合、3000〜5000rpm 、
例えば3600rpm である。
【0019】前記上シェル1及び下シェル2はほぼ矩形
状の扁平形状であり、外周には側壁を形成する外周リブ
1a,2aが設けられ、隅角部には略斜めに内側リブ1
b,2bが設けられ、長方形の磁気ヘッド挿入用開口1
0,11が設けられ、下シェル2の中心部分にはセンタ
コア部材3が臨む大きさに円形状のスピンドル孔2cが
開口されている。また、図示していないが、前記ケース
Cの磁気ヘッド挿入用開口10,11を開閉するため
に、図中左右方向に滑動自在とされたシャッター部材が
組み付けられる。
【0020】また、上シェル1の内面の中心部には、前
記センタコア部材3より内側位置に環状突起12が突設
され、この環状突起12はセンタコア部材3の内周側に
嵌入して磁気ディスクメディア4の半径方向への移動を
規制する。
【0021】前記上シェル1及び下シェル2の内面に
は、不織布シート等が略八角形状(丸形状でもよい)に
切断形成された上ライナー5及び下ライナー6が超音波
溶着、接着等により固着されるものであり、前記内側リ
ブ1b,2bはこのライナー5,6の形状に沿ってその
外側に形成されている。前記上ライナー5と下ライナー
6は同一形状で、磁気ヘッド挿入口開口10,11に重
なる部分については切除されており、中心部についても
前記環状突起12又はスピンドル孔2cの外径より大き
い円孔が開口されている。
【0022】前記ライナー5,6は、前記磁気ヘッド挿
入用開口10,11の近傍部分におけるメディア回転方
向Dに対し上流側に対応する非固定部分5a,6aが、
上シェル1及び下シェル2の内面に非固定で、この非固
定部分5a,6aを除く他の固定部分5b,6b(クロ
スハッチング領域)の全面が、例えば溶着ホーン(図示
せず)を使用した超音波溶着によって上下シェル1,2
の内面に固定される。上記溶着ホーンの先端面はライナ
ー5,6の固定部分5b,6bと同形状であり、この先
端面の全面に凹凸形状による溶着パターン(溶着線)が
形成されている。
【0023】溶着パターン例としては、ライナー5,6
の外側形状及び除去された内側形状に沿う磁気ディスク
メディア4の非記録領域4bに相当する縁部を密なピッ
チの短い放射線状の溶着線で固着し、記録領域4aに対
応する内部がストライプ状の平行縦線状の溶着線(破線
でもよい)で固着する。なお、上記ストライプ形状は横
線又は斜め線としてもよく、その他、溶着パターンは、
連続線又は破線による縦線及び横線が交差する格子形状
に、放射短線による放射形状等に形成してもよく、その
他、適宜設計変更される。
【0024】さらに、前記上下シェル1,2の内面にお
ける前記ライナー5,6の非固定部分5a,6aと固定
部分5b,6bとの境界部分に、磁気ヘッド挿入用開口
10,11の開口縁辺と略平行に内周部から外周部に延
びる凹溝13が設けられ、図2に示すように、この凹溝
13内に前記非固定部分5a,6aの固定端部が固着さ
れている。この固着は前記固定部分5b,6bの固着時
に同時に行い、溶着ホーンの先端面に形成した突起でラ
イナー5,6を凹溝13内に押圧しつつ溶着するもので
ある。
【0025】また、前記固定部分5b,6bは、接着に
よって上下シェル1,2の内面に固着してもよく、その
場合にも、ライナー5,6を凹溝13内に押圧しつつ接
着するものである。
【0026】前記ライナー5,6の非固定部分5a,6
aは、磁気ディスクメディア4の回転方向Dに対する外
周側の長さと内周側の長さとがほぼ等しく設けられてい
る。つまり非固定部分5a,6aの自由端と固定端とが
ほぼ平行となるように形成されている。
【0027】そして、組み付け後の磁気ディスクカート
リッジの使用状態においては、図2に示すように、前記
ライナー5,6は前記凹溝13への固着部分が凹んでい
ることで、この固定端部に続く非固定部分5a,6aは
凹溝13の縁から立ち上がるようになり、その自由端が
シェル1,2の内面から離れやすくなっている。そし
て、磁気ディスクメディア4の高速回転によって生じる
空気流により磁気ヘッド挿入用開口10,11近傍の自
由端部が上下シェル1,2の内面から離れ、つまり、上
ライナー5では垂れ下がり、下ライナー6では浮き上が
り、内外周でほぼ均等の長さ及び面積で前記磁気ディス
クメディア4の表面に低圧力で軽く接触しクリーニング
を行う。
【0028】図3は他の実施の形態を示し、下シェル2
についてのみ示しているが上シェル1についても同様で
ある。この例では、上下ライナー5,6の非固定部分5
a,6aの形状を略扇形に形成した例である。
【0029】本実施形態のライナー6は、磁気ヘッド挿
入用開口11の近傍部分におけるメディア回転方向Dに
対し上流側に対応する略扇形の非固定部分6aが、下シ
ェル2の内面に非固定で、この非固定部分6aを除く他
の固定部分6b(クロスハッチング領域)の全面が、超
音波溶着、接着等によってシェル2の内面に固定され
る。
【0030】そして、シェル2の内面に前記非固定部分
6aと固定部分6bとの境界部分に、回転中心から略半
径方向に内周部から外周部に延びる凹溝13が設けら
れ、前記図2と同様に、この凹溝13内に前記非固定部
分6aの固定端部が固着されている。
【0031】本実施形態では前記非固定部分5a,6a
は、磁気ディスクメディア4の回転方向Dに対する外周
側の長さが内周側の長さより大きく設けられているが、
自由端を凹溝13(固定端部)とほぼ平行となるように
切断してもよい。
【0032】上記図1及び図3の実施形態では、前記非
固定部分5a,6aをメディア回転方向Dに対して磁気
ヘッド挿入用開口10,11の上流側近傍に設けている
ことで、磁気ヘッドの直前で塵埃除去が行えてドロップ
アウトの防止に効果的である。
【0033】図4はさらに他の実施の形態を示し、下シ
ェル2についてのみ示しているが上シェル1についても
同様である。この例では、上下ライナー5,6の非固定
部分5a,6aを回転中心に対して磁気ヘッド挿入用開
口10,11とほぼ反対側の部分に配設した例である。
【0034】ライナー6は、磁気ヘッド挿入口11とほ
ぼ反対側の部分で左右に分割され、磁気ディスクメディ
ア4の回転方向Dの上流側となるライナー6の分割部分
の下流端領域が、下シェル2の内面に固着されない略扇
形の非固定部分6aに設けられ、その他の固定部分6b
(クロスハッチング領域)の全面が下シェル2の内面に
固着されている。
【0035】そして、下シェル2の内面に前記非固定部
分6aと固定部分6bとの境界部分に、回転中心から略
半径方向に内周部から外周部に延びる凹溝13が設けら
れ、前記図2と同様に、この凹溝13内に前記非固定部
分6aの固定端部が固着されている。
【0036】なお、本実施形態においても、凹溝13を
自由端とほぼ平行に形成するか、自由端を凹溝13と略
平行に切断するようにしてもよい。
【0037】本実施形態では、前記非固定部分5a,6
aを磁気ヘッド挿入用開口10,11から離れた位置に
設けていることで、非固定部分5a,6aとの接触で磁
気ディスクメディア4に若干の偏位が生じても、磁気ヘ
ッド挿入用開口10,11の部分に回転する間に復元し
て平坦となることで磁気ヘッドとの位置関係を確保する
上で有利である。
【0038】なお、各実施の形態における前記ライナー
5,6の非固定部分5a,6aは、磁気ディスクメディ
ア4の回転における面振れ等が発生しないように安定性
を確保する点で、上下面で同一位置に同一形状で設ける
のが望ましい。また、前記非固定部分5a,6aの浮き
上がり又は垂れ下がり高さは、回転状態にある磁気ディ
スクメディア4の表面に軽く接触する程度に設け、接触
面積の確保による除塵作用と、過大な接触を避けて駆動
抵抗を軽減することの両立を図るようにする。
【0039】また、前記ライナー5,6の非固定部分5
a,6aの少なくとも外周の切断縁部には、繊維の毛羽
立ち及び脱落を抑止する繊維固定処理を施してもよい。
この繊維固定処理としては、接着剤を塗布し乾燥して繊
維を固定するか、熱溶融性繊維を加熱して繊維を熱融着
することなどによって行う。また、上記繊維固定部分に
ケミカルダスト処理を施して塵埃吸着性を高めるように
してもよい。さらに、この繊維固定処理は、非固定部分
5a,6aの少なくとも磁気ディスクメディア4と接触
する部分の少なくとも外周切断縁部に施すのが好適であ
り、磁気ディスクメディア4と接触しない部分について
は処理しなくてもよい。また、ライナー5,6の外周切
断部の全周に処理してもよい。
【0040】一方、前記ライナー5,6は、シェル1,
2内面に固定した固定部分5b,6bと非固定部分5
a,6aとで分離してもよく、また、固定部分5b,6
bと非固定部分5a,6aとでは異なる材質で構成して
もよい。この場合にも、非固定部分5a,6aの自由端
と反対側の固定端部をシェル1,2内面に形成した凹溝
13内に固着するものである。
【0041】上記のような磁気ディスクカートリッジに
よれば、ドライブ装置に挿入して磁気ディスクメディア
4が回転駆動されると、凹溝13への固着によるライナ
ー5,6の立ち上がり、及び、磁気ディスクメディア4
の高速回転に伴って発生する空気流により、上下ライナ
ー5,6の非固定部分5a,6aの自由端が上下シェル
1,2内面から離れ、磁気ディスクメディア4の表面に
軽く接触する。この磁気ディスクメディア4の表面に付
着している塵埃は軽度の付着性を有するものであり、上
下の非固定部分5a,6aが接触して塵埃をライナー
5,6に捕集するか、捕集されなくても塵埃にその静的
付着力を越える移動エネルギーを与えることで、塵埃は
磁気ディスクメディア4の高速回転に伴う塵埃が有する
遠心力で外周方向に移動すると共に、磁気ディスクメデ
ィア4の回転によりその表面には外側に向けて流れるエ
ア流が発生しており、このエア流によっても外周方向に
移動し、記録領域4aより外側に排除されてクリーニン
グが行われ、塵埃が磁気ヘッドとの接触部分に侵入する
のを阻止してドロップアウトの発生原因とならないよう
にする。
【0042】そして、上記クリーニング作用のための前
記非固定部分5a,6aと磁気ディスクメディア4表面
との接触は、磁気ディスクメディア4の全体に対して部
分的接触であると共に自由端の浮き上がり又は垂れ下が
りによるもので、積極的な押圧力が作用せず軽微であっ
て、その接触による磁気ディスクメディア4の回転トル
クの駆動損失が小さく、磁気ディスクメディア4の高速
回転を小さな駆動モータによって安定して確実に行うこ
とが可能となる。
【0043】前記ライナー5,6の非固定部分5a,6
aの自由端と固定端部とをほぼ平行に設けた実施の形態
では、この非固定部分5a,6aは磁気ディスクメディ
ア4の内周側と外周側とでほぼ均等な長さと面積で接触
することになり、良好なクリーニング作用を確保しつ
つ、磁気ディスクメディアに対する内外周での押圧力の
差による偏位差を低減して磁気ヘッドに対するコンタク
トが良好な状態で行える。
【0044】なお、前記各実施の形態においては、上下
シェル1,2に凹溝13を設けるようにしているが、上
ライナー5の非固定部分5aが自重によって垂れ下がり
やすい場合には、この上シェル1の内面の凹溝13は形
成せず、又は、凹溝13を形成しても該凹溝13内には
ライナー5は固着せず、下ライナー6についてのみ凹溝
13内に固着するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一つの実施の形態による磁気ディスク
カートリッジの上下シェルと磁気ディスクメディアの分
解斜視図
【図2】図1の磁気ディスクカートリッジの要部断面図
【図3】他の実施の形態における磁気ディスクカートリ
ッジの下シェルの斜視図
【図4】さらに他の実施の形態における磁気ディスクカ
ートリッジの下シェルの斜視図
【符号の説明】
1 上シェル 2 下シェル C ケース 3 センターコア部材 4 磁気ディスクメディア 4a 記録領域 5,6 ライナー 5a,6a 非固定部分 5b,6b 固定部分 10,11 磁気ヘッド挿入用開口 13 凹溝

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上シェルと下シェルとの接合によりケー
    ス内に円盤状の磁気ディスクメディアを回転可能に収容
    すると共に、前記ケースに磁気ヘッド挿入用開口を有
    し、前記磁気ディスクメディアに対向する上シェル及び
    下シェルの前記磁気ヘッド挿入用開口を除く部分の内面
    にそれぞれライナーを固定してなる磁気ディスクカート
    リッジにおいて、 前記ライナーは一部分が上シェル及び下シェルの内面に
    非固定で、この非固定部分のメディア回転方向に対する
    下流側が自由端に設けられると共に、 少なくとも前記下シェルの内面に凹溝を設け、前記ライ
    ナーの非固定部分の固定端部を前記凹溝内に固着したこ
    とを特徴とする磁気ディスクカートリッジ。
JP11114796A 1999-04-22 1999-04-22 磁気ディスクカートリッジ Withdrawn JP2000306354A (ja)

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