JPH02235276A - フロッピーディスク - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、磁気ディスクに付着した塵埃を除去するため
のライナーを備えたフロッピーディスクに関する。

［従来の技術］ 従来のフロッピーディスクを、その一種である磁気ディ
スクカートリッジに基づいて説明する。

第８図は従来の磁気ディスクカートリッジの一例の分解
斜視図である。

第８図を参照して、従来の磁気ディスクカートリッジは
、アッパーシェル１及びロアーシェル２かうなる磁気デ
ィスクカートリッジ用ケースと、アッパーシェル１及び
ロアーシェル２の内壁に夫々固着されるライナー３と、
このライナー３が固着された磁気ディスクカートリッジ
用ケース内に収納される磁気ディスク４とを含んでいる
。

このアッパーシェル１には、ヘッドウインド部１ａが設
けられている。

ロアーシェル２には、ヘッドウインド部２ａ及びリフタ
−２ｂが設けられている。また、磁気ディスク４には接
着リング５によって金属ハブ６が取り付けてある。この
金属ハブ６とアッパーシェル１との間にはセンタープレ
ート７が配置される。

磁気ディスク４を磁気ディスクカートリッジ用ケースに
収納後、磁気ディスクカートリッジ用ケースには、シャ
ッター８、このシャッター８を閉方向に付勢するバネ９
、及びライトプロテクター１０が取り付けられる。

従来、ケース内側に固着され、磁気ディスクが回転する
ことにより該磁気ディスク表面に付着した塵埃を除去す
る事を目的としたライナーは、不織布をドーナッツ状に
打ち抜いたものであり、第８図に示したような部品構成
下において使用され、フロッピーディスクの重要な部品
の一つとなっている。フロッピーディスク用ライナー材
として使用される不織布は、レーヨン、ポリエステル、
ボリブロピレン、ナイロン、アクリル等を単独あるいは
特定組成比にて混合した素材を該素材に適したボンディ
ングを施すことにより製布化されたものである。

［発明が解決しようとする課題］ 一般にライナーとしての不織布に求められる性能は、ク
リーニング特性に優れ且、取り込んだ塵埃を保持する能
力に優れていることである。発明者は、この点に着目し
て種々の検討を重ねたところ繊維の融点以上の熱でエン
ボス部を溶着する、いわゆるサーマルボンディングタイ
プの不織布は、クリーニング特性には優れているが、振
動などにより繊維間に取り込んだ塵埃が脱離し易すいた
め塵埃の保持能力に劣り、一方、樹脂を繊維に含浸して
接着する、いわゆるケミカルボンディングタイプの不織
布は塵埃の保持能力には優れるが磁気ディスクの表面を
清浄にするクリーニング特性が劣ることが判った。即ち
クリーニング特性と塵埃の保持能力の両方に優れたもの
を得るのは困難であることを見出した。その結果磁気デ
ィスク表面に付着した塵埃の除去が十分でなかったり、
一度取り込んだ塵埃が該磁気ディスク表面に再付着する
などして新たなエラーの発生が起こるという問題のある
ことが判った。

近年の高密度記録化に伴い、磁気ディスクに対するエラ
ーレイト向上化の要求が従来にもまして一段と高まって
きておりフロッピーディスク用ライナーによるクリーニ
ング特性及び塵埃の保持能力を向上させることが高密度
磁気ディスク開発において極めて重要となってきている
。

本発明は、懸かる現状に鑑みてなされたものである。即
ち本発明の課題とするところは製品出荷後に新たにエラ
ーの発生することが無い、エラーレイト特性に優れた信
頼性の高いフロッピーディス・クを提供することにーあ
る。

［課題を解決するための手段］ 本発明によれば、内壁に不織布よりなるライナーが固箸
されたケースに、磁気ディスクを収納してなるフロッピ
ーディスクにおいて、上記ライナーは、塵埃のクリーニ
ング特性が優れた不織布からなる第１のライナー部材及
び塵埃の保持能力が優れた不織布からなる第２のライナ
ー部材からなり、該第１のライナー部材及び第２のライ
ナー部材は、上記磁気ディスクの回転方向に対して交互
に配置されていることを特徴とするフロッピーディスク
が得られる。

【作用］ 本発明のフロッピーディスクの場合、磁気ディスクに付
着した塵埃は、主に第１のライナー部材に取り込まれる
。この第１のライナー部材に取り込まれた塵埃の一部が
振動等により脱離した場合、この塵埃は、第２のライナ
ー部材に取り込まれ、確実に保持され、以後は脱離しな
い。

［実施例］ 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

く実施例１〉 第１図は実施例１１とよる３．５′マイクロフロッピー
ディスクの分解斜視図である。

第１図を参照して、アッパーシエル１と、ロアーシェル
２とでケースが構成されている。

アッパーシエル１には、ヘッドウインド部１ａが設けら
れている。

ロアーシェル２には、ヘッドウインド部２ａ及びリフタ
−２ｂが設けられている。

アッパーシェル１及びロアーシエル２の内壁には、ライ
ナー３が夫々固着される。

ライナー３は、第１のライナー部材３ａと、第２のライ
ナー部材３ｂとからなる。この第１のライナー部材３ａ
及び第２のライナー部材３ｂは、後述の磁気ディスク４
の回転方向に対して交互に配置されている。

第１のライナー部材３ａは、クリーニング特性が優れた
不織布からなる。このクリーニング特性が優れた不織布
としては、繊維の融点以上の熱でエンボス部を溶着した
サーマルボンディングタイプの不織布が適している。サ
ーマルボンディングタイプの不織布としては、レーヨン
単体、あるいはレーヨン、ポリエステル混合物、レーヨ
ン、ボリブロピレン混合物、レーヨン、ナイロン混合物
、アクリル単体、あるいはアクリル、レーヨン混合物等
が挙げられ、市販品としては、例えば、ヴエラテックジ
ャパン社製の１４９−１８８、１４９−３０３、１４９
−０２７、１４９−２４６、三菱レイヨン社製のＴＫ−
４５０、ＦＱ−２５０、ＶＡ−２５０、ＶＥ−２５０、
ＶＫ−４５０、ＦＳ−２５０、旭化成社製のＮ５４０４
、ＦＤＴ−９、ＦＤ−３９等がある。

他方、第２のライナー部材３ｂは、塵埃の保持能力が優
れた不織布からなる。この塵埃の保持能力が優れた不織
布としては、樹脂を繊維に含浸して接着したケミカルボ
ンディングタイプの不織布が適している。ケミカルボン
ディングタイプの不織布としては、レーヨン単体、ポリ
エステル単体、あるいはレーヨン、ポリエステル混合物
などがあり、市販品としては、例えば、日本バイリーン
社製のＦ−０７、Ｆ２０−０７、Ｆ２０−０９、ＦＤ−
２５Ｔ，ホリングスワース・アンド●ヴオーズ・カンパ
二一社製の３２８９ＣＫ，５０７Ａ，５０９Ａ，１００
２、１００３、１０５０，１０５１、５０００等がある
。

ライナー３が固着されたアッパーシェル１と、ライナー
３が固着されたロアーシェル２との間には、磁気ディス
ク４が回転可能に収納される。この磁気ディスク４には
接着リング５によって金属ハブ６が取り付けてある。こ
の金属ハブ６とアッパーシェル１との間にはセンタープ
レート７が配置される。

磁気ディスク４を配置して、アッパーシエル１とロアー
シエル２とを接合した後、このアッパーシエル１及びロ
アーシェル２には、シャッター８、このシャッター８を
閉方向に付勢するバネ９、及びライトプロテクター１０
が取り付けられる。

第２図は第１図に示すフロッピーディスクにおける第１
及び第２のライナー部材の配置状態を示す構成図である
。

第２図をも参照して、ロアーシエル２のヘッドウインド
部２ａからリフタ−２ｂ側に半周分、及びこれに対向す
るアッパーシェル１の半周分に、サーマルボンディング
タイプの不織布であるヴエラテックジャバン社製の１４
９−１８８からなる第１のライナー部材３ａを配置し、
残りの半周分に、ケミカルボンディングタイプの不織布
であるホリングスワース・アンド・ヴオーズ・カンパニ
ー社製の３２８９ＣＫからなる第２のライナー部材３ｂ
を配置してある。

以上のような構成からなる実施例１による記憶容量１．
６ＭＢの３．５′マイクロフロッピーディスク５枚を作
成し、従来のフロッピーディスクとの比較のための試料
とした。

く実施例２〉 第３図に示すように、リフター２ｂ側に、３２８９０Ｋ
の不織布からなる第２のライナー部材３ｂを配置し、残
りの半周分に、１４９−１８８の不織布からなる第１の
ライナー部材３ａを配置した以外は、実施例１と同様に
して５枚の試料を作成した。

く実施例３〉 第４図に示すように１４９−１８８の不織布からなる第
１のライナー部材３ａを二分割し、これをロアーシエル
２のリフタ−２ｂからヘッドウインド部２ａに掛けての
部分及びヘッドウインド部２ａから約１／４周分の部分
に配置し、残りの部分に、３２８９ＣＫの不織布からな
る第２のライナー部材３ｂを配置した以外は、実施例１
と同様にして５枚の試料を作成した。

く実施例４〉 第５図に示すように実施例３における第１のライナー部
材３ａと第２のライナー部材３ｂの配置状態の関係を逆
にした以外は、実施例３と同様にして５枚の試料を作成
した。

く比較例１〉 第６図に示すようにライナー３として、１４９−１８８
の不織布一種類のみからなるものを用いた以外は、実施
例１と同様にして５枚の試料を作成した。

く比較例２〉 第７図に示すようにライナー３として、３２８９ＣＫの
不織布一種類のみからなるものを用いた以外は、実施例
１と同様にして５枚の試料を作成した。

以上の各試料を用い、以下に示される条件下にてリード
／ライト試料を行なウた。

以下余白 リード／ライト試験条件 表 リード／ライト試験結果を表２に示した。

表　　　２ なお、各実施例では、３．５′マイクロフロッピーディ
スクに関して説明したが、本発明は、３．５′マイクロ
フロッピーディスクのみに限定されるものではなく、８
′フロッピーディスク、５．２５′ミニフロッピーディ
スク、３′コンパクトフロッピーディスク、２′メタル
フロッピーディスク等の各種フロッピーディスクに適用
され、磁気ディスクの種類に限定されるものではない。

［発明の効果］ 本発明によるフロッピーディスクは、ライナーによる磁
気ディスクのクリーニング特性、及び塵埃保持能力の両
方に優れている。

このため、表２から判るように、本発明のフロッピーデ
ィスクは、新たなるエラーの発生が無いため、エラーレ
イト特性に優れており、信頼性が大変高い。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例１によるフロッピーディスクの
分解斜視図、第２図は実施例１における第１及び第２の
ライナー部材の配置状態を示す構成図、第３図は実施例
２における第１及び第２のライナー部材の配置状態を示
す構成図、第４図は実施例３における第１及び第２のラ
イナー部材の配置状態を示す構成図、第５図は実施例４
における第１及び第２のライナー部材の配置状態を示す
構成図、第６図は比較例１におけるライナーの配置状態
を示す構成図、第７図は比較例２におけるライナーの配
置状態を示す構成図、第８図は従来の磁気ディスクカー
トリッジの一例の分解斜視図である。 １・・・アッパーシエル、１ａ・・・ヘッドウインド部
、２・・・ロアーシエル、２ｍ・・・ヘッドウインド部
、２ｂ・・・リフター　３・・・ライナー　３ａ・・・
第１のライナー部材、３ｂ・・・第２のライナー部材、
４・・・磁気ディスク、５・・・接着リング、６・・・
金属ハブ、７・・・センタープレート、８・・・シャッ
ター　９・・・バネ、１０・・・ライトプロテクター 第 図 第２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、内壁に不織布よりなるライナーが固着されたケース
   に、磁気ディスクを収納してなるフロッピーディスクに
   おいて、上記ライナーは、塵埃のクリーニング特性が優
   れた不織布からなる第１のライナー部材及び塵埃の保持
   能力が優れた不織布からなる第２のライナー部材からな
   り、該第１のライナー部材及び第２のライナー部材は、
   上記磁気ディスクの回転方向に対して交互に配置されて
   いることを特徴とするフロッピーディスク。