JP2000306351A - 磁気ディスクカートリッジ用ライナー - Google Patents

磁気ディスクカートリッジ用ライナー

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JP2000306351A
JP2000306351A JP11110909A JP11090999A JP2000306351A JP 2000306351 A JP2000306351 A JP 2000306351A JP 11110909 A JP11110909 A JP 11110909A JP 11090999 A JP11090999 A JP 11090999A JP 2000306351 A JP2000306351 A JP 2000306351A
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JP
Japan
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magnetic disk
liner
disk medium
liners
dust
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Abandoned
Application number
JP11110909A
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English (en)
Inventor
Shinichi Kato
慎一 加藤
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ライナー自体からの繊維くずの脱落を防止し
つつ除塵性を高め、良好なクリーニング作用を得て信頼
性を高める。 【解決手段】 円盤状の磁気ディスクメディア4を回転
可能に収容する上シェル1と下シェル2の接合によるケ
ースC内面に、磁気ディスクメディア4に対向して固定
するライナー5,6 を、ポリエステル、アクリル、ナイロ
ン又は木綿の少なくとも1つからなる長繊維を使用した
織布の表面を起毛処理して設けてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ディスクメデ
ィアを収容するケース内面に固定する磁気ディスクカー
トリッジ用ライナーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】上下シェルを接合したケース内に円盤状
の磁気ディスクメディアを回転自在に収容してなる磁気
ディスクカートリッジにおいては、上下シェルの内面に
不織布等によるライナーを固着することが一般に行われ
ている。
【0003】上記ライナーは磁気ディスクメディアの表
面に付着した塵埃を拭き取り除去する機能を有し、従来
使用されているライナーでは主に集塵性の大きいレーヨ
ン繊維で形成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかして、上記のよう
なレーヨン繊維を使用したライナーでは、磁気ディスク
カートリッジの使用中にライナーそのものから塵埃が発
生し、この塵埃が記録再生中の磁気ヘッドと磁気ディス
クメディアとの間にかみ込むことによって記録面が損傷
したりドロップアウト等の問題が生じることがあった。
【0005】上記レーヨン繊維製ライナーから発生する
塵埃には、その製造過程においてライナー中に保持され
た固定不十分な繊維くずがあり、これが上下シェルの接
合時又は使用に応じてライナーから離脱して磁気ディス
クメディアに付着し、前述のようにドロップアウト等の
発生原因となる。特にレーヨン繊維はもろくて長繊維に
することが難しく、不織布ライナーとした際に接合不十
分な短い繊維を包含し、これが上記繊維くずとして脱落
しやすいものである。
【0006】また、近年磁気ディスクメディアの記録容
量の増大に対応して高速回転化が図られ、その駆動トル
クの安定性の確保やモータのトルク容量アップを抑える
点から、前記ライナーをリフターによって磁気ディスク
メディアに強制的に接触させることはやめて、ライナー
との接触を軽減する傾向にある。これに伴い、前記レー
ヨン繊維による表面が平坦な不織布ライナーでは、磁気
ディスクメディア表面の除塵効果が少なくなっている。
【0007】本発明は上記点に鑑みなされたもので、繊
維くずの脱落を防止しつつ除塵性を高めるようにした磁
気ディスクカートリッジ用ライナーを提供せんとするも
のである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決した本発
明の磁気ディスクカートリッジ用ライナーは、上シェル
と下シェルとの接合によるケース内に円盤状の磁気ディ
スクメディアを回転可能に収容する磁気ディスクカート
リッジにおける上記ケースの前記磁気ディスクメディア
に対向する上シェル及び下シェルの内面にそれぞれ固定
するライナーであって、前記ライナーを、ポリエステ
ル、アクリル、ナイロン又は木綿の少なくとも1つから
なる長繊維を使用した織布の表面を起毛処理してなるこ
とを特徴とするものである。
【0009】前記ライナーの起毛処理は、磁気ディスク
メディアに対向する表面に全面的又は部分的に施すもの
である。
【0010】
【発明の効果】上記のような本発明によれば、ライナー
をポリエステル、アクリル、ナイロン又は木綿による長
繊維を使用した織布の表面を起毛処理してなることによ
り、ライナー内には脱落しやすい短い繊維が含まれてお
らず、このライナー自体からの繊維くずの脱落による塵
埃の発生を防止でき、基本的にドロップアウトの発生を
抑制できると共に、表面の起毛が磁気ディスクメディア
の回転に伴って、該メディアの表面に付着している塵埃
に接触して磁気ディスクメディアの表面から除去できる
ものであり、リフターを使用しなくても磁気ディスクメ
ディアの表面クリーニング効果を得ることができ、磁気
ヘッドのヘッドギャップへ塵埃が付着することに起因す
るドロップアウトなどを生じさせることなく信頼性を高
めることができる。
【0011】さらに、前記ライナーの起毛は接触抵抗が
小さく、磁気ディスクメディアの回転に対する損失トル
クの増大を低減して、高記録密度の磁気ディスクメディ
アにおいても高速回転駆動を安定して行うことができ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す実施の形態に基
づいて本発明を詳細に説明する。図1は一つの実施の形
態の磁気ディスクカートリッジの上下シェルの分解斜視
図である。
【0013】磁気ディスクカートリッジは、例えばアク
リロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体のような
合成樹脂から形成された上シェル1と下シェル2の接合
で扁平なケースC(ハードケース)が構成され、このケ
ースC内に、中央部がセンタコア部材3に取り付けられ
て保持された円盤状の磁気ディスクメディア4が回転自
在に収容される。この磁気ディスクメディア4の上下に
上ライナー5と下ライナー6が設置される。
【0014】また、上記磁気ディスクメディア4は、フ
レキシブルなポリエステルシート等からなる円盤状のベ
ースの両面に磁性体層が形成されたものであり、外周部
と内周部とを除く円環状に記録領域4aが設定され、こ
の記録領域の内外縁部が非記録領域4bとなっている。
【0015】前記上シェル1及び下シェル2はほぼ矩形
状の扁平形状であり、外周には側壁を形成する外周リブ
1a,2aが設けられ、隅角部には略斜めに内側リブ1
b,2bが設けられ、長方形の磁気ヘッド挿入口10,
11が開口され、下シェル2の中心部分にはセンタコア
部材3が臨む大きさに円形状のスピンドル孔2cが開口
されている。また、図示していないが、前記ケースCの
磁気ヘッド挿入用開口10,11を開閉するために、図
中左右方向に滑動自在とされたシャッター部材が組み付
けられる。
【0016】さらにこの上シェル1及び下シェル2の内
面には、シート状の八角形状(丸形状でもよい)の上ラ
イナー5及び下ライナー6が超音波溶着、接着等により
固着されている。前記内側リブ1b,2bはこのライナ
ー5,6の形状に沿ってその外側に形成されている。上
記ライナー5,6の固着は、全面的に又は部分的に行う
もので、特に、一部が自由端となるように部分的に固着
してもよい。
【0017】また、上シェル1の内面の中心部には、前
記センタコア部材3より内側位置に環状突起12が突設
され、この環状突起12はセンタコア部材3の内周側に
嵌入して磁気ディスクメディア4の半径方向への移動を
規制する。
【0018】前記上ライナー5と下ライナー6は同一形
状で、磁気ヘッド挿入口10,11に重なる部分につい
ては切除されており、中心部についても環状突起12又
はスピンドル孔2cの外径より若干大きい円孔が開口さ
れている。
【0019】そして、前記ライナー5,6は、ポリエス
テル(例えば、ポリエチレンテレフタレート等)、アク
リル、ナイロン又は木綿による、およそ数mの長さの一
本の長繊維を使用して織布を形成し、この織布の表面を
全面的又は部分的に起毛処理してなるものである。起毛
処理としては、例えば、表面をブラシ状のもので擦過す
ることによって、長繊維の端部を表面に立ち上げて起毛
するもので、その起毛の長さ(高さ)は、上下シェル
1,2の内面に固着した状態で回転している磁気ディス
クメディア4の表面に先端が軽く接触する程度に設け
る。
【0020】なお、ライナー5,6における切断端部に
は、接着剤塗布、熱融着などによる繊維固定処理を施し
てもよい。
【0021】上記のようなライナー5,6を設けた磁気
ディスクカートリッジによれば、ドライブ装置に挿入し
て磁気ディスクメディア4が回転駆動されると、上下ラ
イナー5,6の起毛の先端部が磁気ディスクメディア4
の表面に軽く接触する。この磁気ディスクメディア4の
表面に付着している塵埃は軽度の付着性を有するもので
あり、上下ライナー5,6の起毛先端が接触して塵埃に
その静的付着力を越える移動エネルギーを与えること
で、塵埃は移動を開始し、磁気ディスクメディア4の回
転に伴う塵埃が有する遠心力で外周方向に移動すると共
に、磁気ディスクメディア4の回転によりその表面には
外側に向けて流れるエア流が発生しており、このエア流
によっても外周方向に移動し、浮上して上下ライナー
5,6に付着吸収されるか、記録領域4aより外側に排
除されてクリーニングが行われ、塵埃が磁気ヘッドとの
接触部分に侵入するのを阻止してドロップアウトの発生
原因とならないようにする。
【0022】そして、上記ライナー5,6は、ポリエス
テル、アクリル、ナイロン又は木綿による長繊維を使用
して織布としていることで、脱着しやすい短繊維を含ま
ず、脱落した繊維くずによる塵埃の発生を防止してい
る。
【0023】さらに、前記クリーニング作用のための起
毛先端と磁気ディスクメディア4表面との接触は磁気デ
ィスクメディア4の全体に対して部分的接触であると共
に起毛先端であって、その接触による磁気ディスクメデ
ィア4の回転トルクの駆動損失が小さく、高記録密度の
磁気ディスクメディア4であってもその高速回転を小さ
な駆動モータによって安定して確実に行うことが可能と
なる。
【0024】なお、起毛処理の方法は、上記ブラシで擦
過する起毛処理のほか、バキュームによる吸引で長繊維
の端部を立ち上げるなど公知の方法が採用可能であり、
繊維が多少切断されても起毛部分が脱落して塵埃となら
ないような起毛処理が選択される。また、起毛範囲につ
いても適宜設計変更可能であり、磁気ディスクメディア
4の回転に対する接触範囲が記録領域4aの全体となる
ように起毛してあればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一つの実施の形態によるライナーを有
する磁気ディスクカートリッジの上下シェルと磁気ディ
スクメディアの分解斜視図
【符号の説明】
1 上シェル 2 下シェル 2c スピンドル孔 C ケース 3 センタコア部材 4 磁気ディスクメディア 4a 記録領域 5,6 ライナー 10,11 磁気ヘッド挿入口 12 環状突起

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上シェルと下シェルとの接合によるケー
    ス内に円盤状の磁気ディスクメディアを回転可能に収容
    する磁気ディスクカートリッジにおける上記ケースの前
    記磁気ディスクメディアに対向する上シェル及び下シェ
    ルの内面にそれぞれ固定するライナーであって、 前記ライナーは、ポリエステル、アクリル、ナイロン又
    は木綿の少なくとも1つからなる長繊維を使用した織布
    の表面を起毛処理してなることを特徴とする磁気ディス
    クカートリッジ用ライナー。
JP11110909A 1999-04-19 1999-04-19 磁気ディスクカートリッジ用ライナー Abandoned JP2000306351A (ja)

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