JP2003331553A - 磁気ディスクカートリッジ - Google Patents
磁気ディスクカートリッジInfo
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- JP2003331553A JP2003331553A JP2002137133A JP2002137133A JP2003331553A JP 2003331553 A JP2003331553 A JP 2003331553A JP 2002137133 A JP2002137133 A JP 2002137133A JP 2002137133 A JP2002137133 A JP 2002137133A JP 2003331553 A JP2003331553 A JP 2003331553A
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- disk medium
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ライナーを有する磁気ディスクカートリッジ
において、ライナーによるクリーニング効果を高く確保
し、また磁気ディスクメディアを所定速度で回転させる
のに必要なトルクを低減する。 【解決手段】 円盤状の磁気ディスクメディア4と、こ
の磁気ディスクメディア4を回転可能に収容した上下シ
ェルハーフ1,2からなるケースCと、上下シェルハー
フ1,2の磁気ディスクメディア4に対面する内面に固
定されたライナー5とを備えてなる磁気ディスクカート
リッジにおいて、上下シェルハーフ1,2の各内面に、
ライナー5,5を該内面から浮かせる突起1d,2d
を、両シェルハーフ1,2間で互いに整合しない位置に
配設する。
において、ライナーによるクリーニング効果を高く確保
し、また磁気ディスクメディアを所定速度で回転させる
のに必要なトルクを低減する。 【解決手段】 円盤状の磁気ディスクメディア4と、こ
の磁気ディスクメディア4を回転可能に収容した上下シ
ェルハーフ1,2からなるケースCと、上下シェルハー
フ1,2の磁気ディスクメディア4に対面する内面に固
定されたライナー5とを備えてなる磁気ディスクカート
リッジにおいて、上下シェルハーフ1,2の各内面に、
ライナー5,5を該内面から浮かせる突起1d,2d
を、両シェルハーフ1,2間で互いに整合しない位置に
配設する。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ケース内に磁気デ
ィスクメディアを収容してなり、この磁気ディスクメデ
ィアを回転させて磁気記録再生に利用する磁気ディスク
カートリッジに関し、特に、ケース内面に除塵用のライ
ナーを設けた構造の磁気ディスクカートリッジに関する
ものである。 【0002】 【従来の技術】従来、フレキシブルなポリエステルシー
ト等からなる円盤状の支持体の両面に磁性体層が形成さ
れた可撓性磁気記録メディアを、例えば上下シェルハー
フを接合してなる、磁気ヘッド挿入用の窓部を有するケ
ース内に回転自在に収容してなる磁気ディスクカートリ
ッジが提供されている。この種の磁気ディスクカートリ
ッジは、その取扱いの容易性、低コストといった利点か
ら、主としてコンピュータ用の記録媒体として用いられ
ている。 【0003】上記構成の磁気ディスクカートリッジにお
いて、磁気ディスクメディアに塵埃等が付着すると、そ
れがいわゆるドロップアウトの原因となる。このドロッ
プアウトの問題は、磁気ディスクメディアの記録密度が
より高いほど発生しやすくなる。そこで、例えば3.5
インチタイプの磁気ディスクカートリッジ等において
は、磁気ディスクメディアに対面するケース内面に、磁
気ディスクメディアに付着した塵埃等の付着物を除去す
るライナーを配設した構造が広く採用されている。その
ライナーは一般に、磁気ディスクメディアに接触する表
面が起毛状態になっている材料から形成され、該表面が
回転する磁気ディスクメディアに接触して、そこに付着
している塵埃等を該表面部分で払拭、捕捉するようにな
っている。 【0004】また、上述のようなライナーによる磁気デ
ィスクメディアのクリーニング効果を高めるために、上
下シェルハーフの各内面に、ライナーを該内面から浮か
せる突起を設けて、ライナーと磁気ディスクメディアと
の接触を確実化することも考えられている。なお従来、
上記の突起は、上下シェルハーフの間で互いに整合する
位置に設けられていた。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】ところが、上下シェル
ハーフの各内面にライナーを取り付けるとともに、該内
面に上記の突起を設けてなる従来の磁気ディスクカート
リッジにおいては、磁気ディスクメディアを所定速度で
回転させるのに必要なトルクが高くなり、そのためにカ
ートリッジ特性が損なわれるという問題が認められてい
る。 【0006】本発明は上記の事情に鑑み、ライナーによ
るクリーニング効果を高く確保する一方、磁気ディスク
メディアを所定速度で回転させるのに必要なトルクを低
減できる磁気ディスクカートリッジを提供することを目
的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明による磁気ディス
クカートリッジは、前述したように、円盤状の磁気ディ
スクメディアと、上シェルハーフと下シェルハーフとが
接合されてなり、磁気ヘッド挿入用の窓部を有して前記
磁気ディスクメディアを回転可能に収容したケースと、
前記上シェルハーフと下シェルハーフそれぞれの、前記
磁気ディスクメディアに対面する内面に固定されたライ
ナーとを備えてなる磁気ディスクカートリッジにおい
て、上下シェルハーフの各内面に、ライナーを該内面か
ら浮かせる突起が形成され、これらの突起が、上シェル
ハーフ側のものと下シェルハーフ側のものとが互いに整
合しない位置に配設されていることを特徴とするもので
ある。 【0008】 【発明の効果】本発明者の研究によると、上下シェルハ
ーフの各内面にライナーを取り付けるとともに、該内面
にライナーを浮かせる突起を設けてなる従来の磁気ディ
スクカートリッジにおいて、磁気ディスクメディアを所
定速度で回転させるのに必要なトルクが高くなるという
問題は、上記突起の作用でライナーと磁気ディスクメデ
ィアとの接触面積が増大し、またライナーが磁気ディス
クメディアを挟み込む力も大きくなる、ということに起
因していることが判明した。 【0009】それに対して本発明の磁気ディスクカート
リッジにおいては、上下シェルハーフの内面に形成され
た突起が、上シェルハーフ側のものと下シェルハーフ側
のものとが互いに整合しないように配置されているの
で、ライナーが磁気ディスクメディアを挟み込む力が弱
くなり、また、ライナーと磁気ディスクメディアとの接
触面積も低減する。そこで、磁気ディスクメディアを所
定速度で回転させるのに必要なトルクが低くなるので、
カートリッジ特性が損なわれることを防止できる。 【0010】その一方、上下シェルハーフの各内面に設
けた突起によりライナーと磁気ディスクメディアとの接
触を確実化して、クリーニング効果を高める効果は、従
来の磁気ディスクカートリッジと同様にそのまま得られ
るものである。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。 【0012】図1は本発明の一実施の形態による磁気デ
ィスクカートリッジを、上下シェルハーフを分解して示
す斜視図である。この磁気ディスクカートリッジは、一
例としていわゆる3.5インチタイプのフロッピディス
ク(登録商標)カートリッジであり、例えばアクリロニ
トリル−ブタジエン−スチレン共重合体のような合成樹
脂から形成された上シェルハーフ1および下シェルハー
フ2を接合して形成された扁平なケースC(ハードケー
ス)と、このケースC内に回転自在に収容された円盤状
の磁気ディスクメディア4と、この磁気ディスクメディ
ア4の一表面、他表面にそれぞれ対面する状態にしてケ
ースC内に配設された1対のライナー5,5とを備えて
なるものである。 【0013】上記磁気ディスクメディア4は、フレキシ
ブルなポリエステルシート等からなる円盤状のベースの
両面に磁性体層が形成されたものであり、外周部と内周
部とを除く円環状に記録領域4aが設定され、この記録
領域の内外縁部が非記録領域4bとなっている。また磁
気ディスクメディア4の中央部は、センターコア3に固
定、保持されている。 【0014】このセンターコア3は、磁気ディスクカー
トリッジが図示しないドライブ装置に装填されると、該
ドライブ装置の回転スピンドルと係合する。そこでこの
回転スピンドルが駆動されると、その回転力によって該
センターコア3が、つまりは磁気ディスクメディア4が
矢印D方向に回転駆動される。 【0015】上シェルハーフ1および下シェルハーフ2
は扁平なほぼ矩形状とされ、それらの外周には側壁を構
成する外周リブ1a,2aが設けられ、隅角部には略斜
めに内側リブ1b,2bが設けられている。またこれら
の上シェルハーフ1および下シェルハーフ2の一部に
は、それぞれ長方形の磁気ヘッド挿入用窓部10,11が設
けられている。 【0016】下シェルハーフ2の中央部分には、上記セ
ンターコア3が臨む大きさの円形状のスピンドル孔2c
が開口されている。他方、上シェルハーフ1の内面の中
心部には、センターコア3の外周の環状部分より内側に
位置する環状突起12が突設されている。この環状突起12
はセンターコア3の上記環状部分の内側に嵌入して、磁
気ディスクメディア4の半径方向への移動を規制する。
また、図示は省略してあるが、ケースCの窓部10,11を
開閉するために、図中左右方向に滑動自在とされたシャ
ッター部材が組み付けられる。 【0017】前記上シェルハーフ1および下シェルハー
フ2の内面にはそれぞれ、磁気ディスクメディア4の記
録領域4aのほぼ全面に接する部分を有するライナー
5,5が超音波溶着、接着等により固着されている。そ
れらのライナー5,5は例えば表面が起毛状態になって
いる材料から形成され、互いにほぼ同一形状(対称形
状)で、窓部10,11に重なる部分については切除されて
おり、中心部についても環状突起12またはスピンドル孔
2cの外径より大きい円孔が開口されている。 【0018】そして上シェルハーフ1および下シェルハ
ーフ2の内面にはそれぞれ、ライナー5を該内面から浮
かせる細長いリブ状突起1d、2dが設けられている。
上シェルハーフ1のリブ状突起1dは一例として3本、
下シェルハーフ2のリブ状突起2dは一例として4本設
けられ、前者のリブ状突起1dは後者のリブ状突起2d
に対して、磁気ディスクメディア4の回転方向(矢印D
方向)に45°ずれた状態に配設されている。 【0019】上記構成の磁気ディスクカートリッジがド
ライブ装置に装填されて、磁気ディスクメディア4が回
転駆動されると、ライナー5の表面が磁気ディスクメデ
ィア4の表面に軽く接触する。磁気ディスクメディア4
の表面に存在する塵埃等は軽度の付着性を有している
が、ライナー5の表面が接触して塵埃等にその静的付着
力を越える移動エネルギーを与えることで、塵埃等は移
動を開始する。すなわち、磁気ディスクメディア4の高
速回転に伴う遠心力で塵埃等がメディア外周側に移動す
ると共に、磁気ディスクメディア4の回転によりその表
面には外側に向けて流れるエア流が発生するので、塵埃
等はこのエア流によってもメディア外周側に移動し、浮
上して上下ライナー5に捕捉されるか、記録領域4aよ
り外側に排除されてクリーニングが行われる。こうし
て、磁気ディスクメディア4と磁気ヘッドとの接触部分
に塵埃等が侵入することが防止され、ドロップアウトの
発生が抑えられる。 【0020】ここで本実施の形態の磁気ディスクカート
リッジにおいては、上シェルハーフ1および下シェルハ
ーフ2の内面にそれぞれリブ状突起1d、2dが設けら
れていることにより、ライナー5が各シェルハーフ1、
2の内面から浮いて磁気ディスクメディア4と確実に接
触するようになり、該ライナー5によるクリーニング効
果がより高いものとなる。なお、これらのリブ状突起1
d、2dの高さは、3.5インチタイプのフロッピディ
スク(登録商標)カートリッジの場合で50〜300μm程
度とするのが望ましい。 【0021】また上記リブ状突起1d、2dは、前述し
た通り互いに整合しないように配置されているので、ラ
イナー5、5が磁気ディスクメディア4を挟み込む力が
弱くなり、また、ライナー5、5と磁気ディスクメディ
ア4との接触面積も低減する。そこで、磁気ディスクメ
ディア4を所定速度で回転させるのに必要なトルクが低
くなるので、リブ状突起1d、2dのためにカートリッ
ジ特性が損なわれることを防止できる。 【0022】なお、リブ状突起1d、2dの数や、互い
に整合しないようにする配置関係は、以上説明した実施
の形態におけるものに限らず、その他、種々に設定可能
である。また突起の形状も、上記のような細長いリブ状
に限らず、適宜その他の形状が採用されてもよい。 【0023】また以上説明した実施の形態は、いわゆる
3.5インチタイプのフロッピディスク(登録商標)カ
ートリッジに本発明を適用したものであるが、本発明は
その種の磁気ディスクカートリッジに限らず、例えば、
より小径の磁気ディスクメディアをケースに収納してな
る磁気ディスクカートリッジに対しても適用可能であ
り、その場合にも上記と同様の効果を奏するものであ
る。そのような小径の磁気ディスクメディアをケースに
収納してなる磁気ディスクカートリッジとしては、例え
ば特願2002−117838号明細書に示されている
ものが挙げられる。
ィスクメディアを収容してなり、この磁気ディスクメデ
ィアを回転させて磁気記録再生に利用する磁気ディスク
カートリッジに関し、特に、ケース内面に除塵用のライ
ナーを設けた構造の磁気ディスクカートリッジに関する
ものである。 【0002】 【従来の技術】従来、フレキシブルなポリエステルシー
ト等からなる円盤状の支持体の両面に磁性体層が形成さ
れた可撓性磁気記録メディアを、例えば上下シェルハー
フを接合してなる、磁気ヘッド挿入用の窓部を有するケ
ース内に回転自在に収容してなる磁気ディスクカートリ
ッジが提供されている。この種の磁気ディスクカートリ
ッジは、その取扱いの容易性、低コストといった利点か
ら、主としてコンピュータ用の記録媒体として用いられ
ている。 【0003】上記構成の磁気ディスクカートリッジにお
いて、磁気ディスクメディアに塵埃等が付着すると、そ
れがいわゆるドロップアウトの原因となる。このドロッ
プアウトの問題は、磁気ディスクメディアの記録密度が
より高いほど発生しやすくなる。そこで、例えば3.5
インチタイプの磁気ディスクカートリッジ等において
は、磁気ディスクメディアに対面するケース内面に、磁
気ディスクメディアに付着した塵埃等の付着物を除去す
るライナーを配設した構造が広く採用されている。その
ライナーは一般に、磁気ディスクメディアに接触する表
面が起毛状態になっている材料から形成され、該表面が
回転する磁気ディスクメディアに接触して、そこに付着
している塵埃等を該表面部分で払拭、捕捉するようにな
っている。 【0004】また、上述のようなライナーによる磁気デ
ィスクメディアのクリーニング効果を高めるために、上
下シェルハーフの各内面に、ライナーを該内面から浮か
せる突起を設けて、ライナーと磁気ディスクメディアと
の接触を確実化することも考えられている。なお従来、
上記の突起は、上下シェルハーフの間で互いに整合する
位置に設けられていた。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】ところが、上下シェル
ハーフの各内面にライナーを取り付けるとともに、該内
面に上記の突起を設けてなる従来の磁気ディスクカート
リッジにおいては、磁気ディスクメディアを所定速度で
回転させるのに必要なトルクが高くなり、そのためにカ
ートリッジ特性が損なわれるという問題が認められてい
る。 【0006】本発明は上記の事情に鑑み、ライナーによ
るクリーニング効果を高く確保する一方、磁気ディスク
メディアを所定速度で回転させるのに必要なトルクを低
減できる磁気ディスクカートリッジを提供することを目
的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明による磁気ディス
クカートリッジは、前述したように、円盤状の磁気ディ
スクメディアと、上シェルハーフと下シェルハーフとが
接合されてなり、磁気ヘッド挿入用の窓部を有して前記
磁気ディスクメディアを回転可能に収容したケースと、
前記上シェルハーフと下シェルハーフそれぞれの、前記
磁気ディスクメディアに対面する内面に固定されたライ
ナーとを備えてなる磁気ディスクカートリッジにおい
て、上下シェルハーフの各内面に、ライナーを該内面か
ら浮かせる突起が形成され、これらの突起が、上シェル
ハーフ側のものと下シェルハーフ側のものとが互いに整
合しない位置に配設されていることを特徴とするもので
ある。 【0008】 【発明の効果】本発明者の研究によると、上下シェルハ
ーフの各内面にライナーを取り付けるとともに、該内面
にライナーを浮かせる突起を設けてなる従来の磁気ディ
スクカートリッジにおいて、磁気ディスクメディアを所
定速度で回転させるのに必要なトルクが高くなるという
問題は、上記突起の作用でライナーと磁気ディスクメデ
ィアとの接触面積が増大し、またライナーが磁気ディス
クメディアを挟み込む力も大きくなる、ということに起
因していることが判明した。 【0009】それに対して本発明の磁気ディスクカート
リッジにおいては、上下シェルハーフの内面に形成され
た突起が、上シェルハーフ側のものと下シェルハーフ側
のものとが互いに整合しないように配置されているの
で、ライナーが磁気ディスクメディアを挟み込む力が弱
くなり、また、ライナーと磁気ディスクメディアとの接
触面積も低減する。そこで、磁気ディスクメディアを所
定速度で回転させるのに必要なトルクが低くなるので、
カートリッジ特性が損なわれることを防止できる。 【0010】その一方、上下シェルハーフの各内面に設
けた突起によりライナーと磁気ディスクメディアとの接
触を確実化して、クリーニング効果を高める効果は、従
来の磁気ディスクカートリッジと同様にそのまま得られ
るものである。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。 【0012】図1は本発明の一実施の形態による磁気デ
ィスクカートリッジを、上下シェルハーフを分解して示
す斜視図である。この磁気ディスクカートリッジは、一
例としていわゆる3.5インチタイプのフロッピディス
ク(登録商標)カートリッジであり、例えばアクリロニ
トリル−ブタジエン−スチレン共重合体のような合成樹
脂から形成された上シェルハーフ1および下シェルハー
フ2を接合して形成された扁平なケースC(ハードケー
ス)と、このケースC内に回転自在に収容された円盤状
の磁気ディスクメディア4と、この磁気ディスクメディ
ア4の一表面、他表面にそれぞれ対面する状態にしてケ
ースC内に配設された1対のライナー5,5とを備えて
なるものである。 【0013】上記磁気ディスクメディア4は、フレキシ
ブルなポリエステルシート等からなる円盤状のベースの
両面に磁性体層が形成されたものであり、外周部と内周
部とを除く円環状に記録領域4aが設定され、この記録
領域の内外縁部が非記録領域4bとなっている。また磁
気ディスクメディア4の中央部は、センターコア3に固
定、保持されている。 【0014】このセンターコア3は、磁気ディスクカー
トリッジが図示しないドライブ装置に装填されると、該
ドライブ装置の回転スピンドルと係合する。そこでこの
回転スピンドルが駆動されると、その回転力によって該
センターコア3が、つまりは磁気ディスクメディア4が
矢印D方向に回転駆動される。 【0015】上シェルハーフ1および下シェルハーフ2
は扁平なほぼ矩形状とされ、それらの外周には側壁を構
成する外周リブ1a,2aが設けられ、隅角部には略斜
めに内側リブ1b,2bが設けられている。またこれら
の上シェルハーフ1および下シェルハーフ2の一部に
は、それぞれ長方形の磁気ヘッド挿入用窓部10,11が設
けられている。 【0016】下シェルハーフ2の中央部分には、上記セ
ンターコア3が臨む大きさの円形状のスピンドル孔2c
が開口されている。他方、上シェルハーフ1の内面の中
心部には、センターコア3の外周の環状部分より内側に
位置する環状突起12が突設されている。この環状突起12
はセンターコア3の上記環状部分の内側に嵌入して、磁
気ディスクメディア4の半径方向への移動を規制する。
また、図示は省略してあるが、ケースCの窓部10,11を
開閉するために、図中左右方向に滑動自在とされたシャ
ッター部材が組み付けられる。 【0017】前記上シェルハーフ1および下シェルハー
フ2の内面にはそれぞれ、磁気ディスクメディア4の記
録領域4aのほぼ全面に接する部分を有するライナー
5,5が超音波溶着、接着等により固着されている。そ
れらのライナー5,5は例えば表面が起毛状態になって
いる材料から形成され、互いにほぼ同一形状(対称形
状)で、窓部10,11に重なる部分については切除されて
おり、中心部についても環状突起12またはスピンドル孔
2cの外径より大きい円孔が開口されている。 【0018】そして上シェルハーフ1および下シェルハ
ーフ2の内面にはそれぞれ、ライナー5を該内面から浮
かせる細長いリブ状突起1d、2dが設けられている。
上シェルハーフ1のリブ状突起1dは一例として3本、
下シェルハーフ2のリブ状突起2dは一例として4本設
けられ、前者のリブ状突起1dは後者のリブ状突起2d
に対して、磁気ディスクメディア4の回転方向(矢印D
方向)に45°ずれた状態に配設されている。 【0019】上記構成の磁気ディスクカートリッジがド
ライブ装置に装填されて、磁気ディスクメディア4が回
転駆動されると、ライナー5の表面が磁気ディスクメデ
ィア4の表面に軽く接触する。磁気ディスクメディア4
の表面に存在する塵埃等は軽度の付着性を有している
が、ライナー5の表面が接触して塵埃等にその静的付着
力を越える移動エネルギーを与えることで、塵埃等は移
動を開始する。すなわち、磁気ディスクメディア4の高
速回転に伴う遠心力で塵埃等がメディア外周側に移動す
ると共に、磁気ディスクメディア4の回転によりその表
面には外側に向けて流れるエア流が発生するので、塵埃
等はこのエア流によってもメディア外周側に移動し、浮
上して上下ライナー5に捕捉されるか、記録領域4aよ
り外側に排除されてクリーニングが行われる。こうし
て、磁気ディスクメディア4と磁気ヘッドとの接触部分
に塵埃等が侵入することが防止され、ドロップアウトの
発生が抑えられる。 【0020】ここで本実施の形態の磁気ディスクカート
リッジにおいては、上シェルハーフ1および下シェルハ
ーフ2の内面にそれぞれリブ状突起1d、2dが設けら
れていることにより、ライナー5が各シェルハーフ1、
2の内面から浮いて磁気ディスクメディア4と確実に接
触するようになり、該ライナー5によるクリーニング効
果がより高いものとなる。なお、これらのリブ状突起1
d、2dの高さは、3.5インチタイプのフロッピディ
スク(登録商標)カートリッジの場合で50〜300μm程
度とするのが望ましい。 【0021】また上記リブ状突起1d、2dは、前述し
た通り互いに整合しないように配置されているので、ラ
イナー5、5が磁気ディスクメディア4を挟み込む力が
弱くなり、また、ライナー5、5と磁気ディスクメディ
ア4との接触面積も低減する。そこで、磁気ディスクメ
ディア4を所定速度で回転させるのに必要なトルクが低
くなるので、リブ状突起1d、2dのためにカートリッ
ジ特性が損なわれることを防止できる。 【0022】なお、リブ状突起1d、2dの数や、互い
に整合しないようにする配置関係は、以上説明した実施
の形態におけるものに限らず、その他、種々に設定可能
である。また突起の形状も、上記のような細長いリブ状
に限らず、適宜その他の形状が採用されてもよい。 【0023】また以上説明した実施の形態は、いわゆる
3.5インチタイプのフロッピディスク(登録商標)カ
ートリッジに本発明を適用したものであるが、本発明は
その種の磁気ディスクカートリッジに限らず、例えば、
より小径の磁気ディスクメディアをケースに収納してな
る磁気ディスクカートリッジに対しても適用可能であ
り、その場合にも上記と同様の効果を奏するものであ
る。そのような小径の磁気ディスクメディアをケースに
収納してなる磁気ディスクカートリッジとしては、例え
ば特願2002−117838号明細書に示されている
ものが挙げられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による磁気ディスクカー
トリッジを示す分解斜視図 【符号の説明】 1 上シェルハーフ 1d 上シェルハーフのリブ状突起 2 下シェルハーフ 2d 下シェルハーフのリブ状突起 3 センターコア 4 磁気ディスクメディア 5 ライナー 10、11 磁気ヘッド挿入用の窓部 C ケース F 付着物
トリッジを示す分解斜視図 【符号の説明】 1 上シェルハーフ 1d 上シェルハーフのリブ状突起 2 下シェルハーフ 2d 下シェルハーフのリブ状突起 3 センターコア 4 磁気ディスクメディア 5 ライナー 10、11 磁気ヘッド挿入用の窓部 C ケース F 付着物
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 円盤状の磁気ディスクメディアと、上シ
ェルハーフと下シェルハーフとが接合されてなり、磁気
ヘッド挿入用の窓部を有して前記磁気ディスクメディア
を回転可能に収容したケースと、 前記上シェルハーフと下シェルハーフそれぞれの、前記
磁気ディスクメディアに対面する内面に固定されたライ
ナーとを備えてなる磁気ディスクカートリッジにおい
て、 前記上シェルハーフおよび下シェルハーフの各内面に、
前記ライナーを該内面から浮かせる突起が形成され、 これらの突起が、上シェルハーフ側のものと下シェルハ
ーフ側のものとが互いに整合しない位置に配設されてい
ることを特徴とする磁気ディスクカートリッジ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002137133A JP2003331553A (ja) | 2002-05-13 | 2002-05-13 | 磁気ディスクカートリッジ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002137133A JP2003331553A (ja) | 2002-05-13 | 2002-05-13 | 磁気ディスクカートリッジ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003331553A true JP2003331553A (ja) | 2003-11-21 |
Family
ID=29698972
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002137133A Withdrawn JP2003331553A (ja) | 2002-05-13 | 2002-05-13 | 磁気ディスクカートリッジ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003331553A (ja) |
-
2002
- 2002-05-13 JP JP2002137133A patent/JP2003331553A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050802 |