JP2000305402A - 回転ローラ用クリーニング装置 - Google Patents

回転ローラ用クリーニング装置

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JP2000305402A
JP2000305402A JP11114503A JP11450399A JP2000305402A JP 2000305402 A JP2000305402 A JP 2000305402A JP 11114503 A JP11114503 A JP 11114503A JP 11450399 A JP11450399 A JP 11450399A JP 2000305402 A JP2000305402 A JP 2000305402A
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roller
cleaning
cleaning sheet
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outer peripheral
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JP11114503A
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English (en)
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Masatake Nakano
正剛 中野
Kazuyoshi Onishi
一良 大西
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Kureha Ltd
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Kureha Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クリーニングシートの両面をクリーニングの
ために使用して、回転ローラ外周の二位置においてクリ
ーニングを行い得るようにする。併せて、離型剤の塗布
をも同時に行い、塗布量を均一・適正なものにする。 【解決手段】 巻出しロール6から巻き出されるクリー
ニングシート5の第1面51を定着ローラ1に対し第1
当接位置P1で押圧ローラ8により当接させる。巻取り
ロール7へのクリーニングシートの巻取り方向を第2面
52が外周側に位置するようにし、巻き取られた第2面
が定着ローラに対し第2当接位置P2で外接するように
巻取りロールを配設する。クリーニングシートを第2面
側の不織布ウェブ製の保油層と、第1面側のPTFE樹
脂製の多孔性滲出基層との複合積層構造とし、定着ロー
ラの回転方向上流側の第2当接位置で保油層表面(第2
面)による第1段階目の払拭・除去を行い、下流側の第
1当接位置で滲出基層表面(第1面)による第2段階目
の払拭・除去を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特定回転方向に対
し回転駆動される回転ローラの表面に付着した微小な異
物を払拭・除去するために用いられる回転ローラ用クリ
ーニング装置に関し、例えば静電式の複写機やレーザー
ビームプリンター等の画像形成装置において未定着画像
を加熱定着させる定着ローラ(ヒートローラ)等に転着
した画像形成材料(トナー)等を払拭・除去するために
特に好適に用いられるのもである。
【0002】
【従来の技術】従来より、クリーニング装置が適用され
る回転ローラとしては上記の如き画像形成装置における
定着ローラもしくは加圧ローラが知られている。この定
着ローラもしくは加圧ローラは、被転写材としての複写
紙を上記定着ローラと加圧ローラとの間に圧接状態で通
過させることにより、上記複写紙に対しその上に転写さ
れた画像形成材料としてのトナーを加熱定着させるもの
である。従って、この加熱定着の際に上記定着ローラの
表面には上記トナーの一部や紙粉が付着する一方、加圧
ローラの表面には紙粉が付着することになる。このた
め、特に上記定着ローラに対しては付着トナー等を払拭
・除去して定着ローラの表面を清浄に維持するためにク
リーニング装置が付設されている。
【0003】このような定着ローラに対するクリーニン
グ装置としては、不織布ウェブ等からなるクリーニング
シートを巻出しロールから巻取りロールまで移動させる
間にそのクリーニングシートの片面を押圧ローラにより
定着ローラの外周面に対し押し付けるようにしたものが
知られている(例えば、特開平9−251254号公
報、特開平6−118833号公報参照)。そして、こ
のものでは、上記クリーニングシートによる定着ローラ
外周面により付着したトナーや紙粉の払拭・除去に加
え、クリーニング装置とは別に離型剤塗布装置を設けて
上記定着ローラの外周面に対し離型剤(オイル)を塗布
するようにしている。
【0004】また、上記のクリーニングシートに対し離
型剤を含浸させて、このクリーニングシートの定着ロー
ラに対する当接により離型剤の塗布と付着トナー等の払
拭・除去とを同時に行うようにしたものも知られている
(例えば特開平6−167902号公報参照)。このも
のでは、クリーニングシートを粗な繊維構造の層と、密
な繊維構造の層との積層構造にしてオイル移行性を一方
の層が他方の層よりも2倍以上になるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
回転ローラ用クリーニング装置においては、離型剤を別
に塗布するにしろ、同時に塗布するにしろ、定着ローラ
に付着したトナー等の払拭・除去のためにクリーニング
シートをその片面しか利用しておらず、クリーニングシ
ートの有効利用という観点からは十分な利用は図られて
いない。このクリーニングシートは、巻取りロールの回
転駆動により巻出しロールから順次送られて末端まで到
達すると、その巻出しロール及び巻取りロールと共に新
たなものと交換される一方、取り外されたクリーニング
シート等は廃棄されることになる。このため、省資源化
に反する結果を招いている。
【0006】また、上記のクリーニングシートの定着ロ
ーラに対する当接はその定着ローラの外周面の一箇所で
のみ行われているため、付着トナーや付着紙粉等の払拭
・除去はそれらの微粒子の大小の如何に拘わらず、その
付着トナー等の全体を対象に行われることになる。この
ため、付着トナー等の払拭・除去が十分には行われず
に、付着トナー等がそのまま定着ローラの表面に残留す
るおそれがある。
【0007】さらに、クリーニングシートにより離型剤
の塗布を同時に行う場合には、その離型剤の塗布量を適
正なものにしないと、離型剤不足になったり離型剤過剰
になって定着ローラから離型剤の垂れや複写紙の汚れ等
を引き起こしたりすることになる。
【0008】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、クリーニング
シートの両面を回転ローラのクリーニングのために使用
することができ、かつ、そのクリーニングを回転ローラ
の外周面の二つの位置において行い得るようにして十分
なクリーニング及び省資源化を図り得る回転ローラ用ク
リーニング装置を提供することにある。併せて、そのク
リーニングの際に離型剤の塗布をも同時に行い得るよう
にし、かつ、適正な塗布量で確実に塗布し得るクリーニ
ング装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、定着ローラに一面を当接させたクリーニ
ングシートを巻取りロールに対し上記の当接させた一面
が内周側になるように巻き取り方向を定めることによ
り、上記の当接させた側とは反対側の他面が上記巻取り
ロールの外周側に位置するようになり、上記他面を定着
ローラに対しても当接可能になる点に着目して完成させ
たものである。上記の他面により定着ローラのクリーニ
ングさせる仕方により以下の第1及び第2の発明があ
る。
【0010】すなわち、本発明は、クリーニングシート
と、このクリーニングシートを移動させる移動機構とを
有し、上記クリーニングシートが特定回転方向に回転駆
動される回転ローラの外周面に対し任意の第1当接位置
において略接線方向に移動しつつそのクリーニングシー
トの一面が当接するように配設された回転ローラ用クリ
ーニング装置を前提として、第1の発明では以下に特定
する巻取りロールを、第2の発明では以下に特定する巻
取りロール及び転着ロールをそれぞれ備えたものであ
る。
【0011】具体的には、第1の発明は、上記クリーニ
ングシートの先端を保持して所定回転方向に回転駆動さ
れることによりそのクリーニングシートを上記回転ロー
ラに当接する一面が内周側に位置するように巻き取る巻
取りロールを備え、上記巻取りロールを、巻き取ったク
リーニングシートの他面側が上記回転ローラに対し上記
第1当接位置よりも回転方向上流側の第2当接位置にお
いて接線方向に当接するように配設することを特定事項
とするものである。
【0012】また、第2の発明は、上記クリーニングシ
ートの先端を保持して所定回転方向に回転駆動されるこ
とによりそのクリーニングシートを上記回転ローラに当
接する一面が内周側に位置するように巻き取る巻取りロ
ールと、上記クリーニングシートの一面が上記回転ロー
ラに対し上記第1当接位置よりも回転方向上流側の第2
当接位置において圧接しつつ従動回転する中間クリーニ
ングローラとを備えるものとする。そして、上記巻取り
ロールを、巻き取ったクリーニングシートの他面側が上
記中間クリーニングローラの外周面と当接するように配
設することを特定事項とするものである。
【0013】ここで、回転ローラの回転駆動により順次
移動する回転ローラの外周面に対し第1及び第2の各当
接位置においてそれぞれ移動しながら当接するクリーニ
ングシートは、上記回転ローラの移動方向に対し同方向
にでも逆方向にでもいずれの方向に移動させてもよい
が、同方向に移動するようにクリーニングシートを設定
する場合にはそのクリーニングシートの移動速度を回転
ローラの外周面の移動速度よりも遅くなるように、つま
り相対速度差により生じるフリクションによって回転ロ
ーラ外周面の払拭を行い得るように設定すればよい。こ
の場合には、回転ローラはその機能達成上からの要請に
よりある定められた回転速度で駆動されているため、そ
の回転速度に基づく外周面の移動速度よりもかなり遅い
移動速度になるように設定するのが好ましい。上記回転
ローラが例えば画像形成装置の定着ローラである場合に
は、その外周面が約21cm(A4版の複写紙の横幅寸
法に相当)移動する間にクリーニングシートが例えば
0.84mm移動する程度に巻取りロールによるクリー
ニングシートの巻取り速度を設定すればよい。つまり、
回転ローラ(定着ローラ)の外周面の移動速度に比して
クリーニングシートを極めて低速で徐々に移動するよう
に設定すればよい。
【0014】移動方向設定の一例を挙げると、第1の発
明の場合には、クリーニングシートを、第1当接位置で
は回転ローラの外周面の移動方向とは逆方向に移動させ
る一方、第2当接位置では上記回転ローラの外周面の移
動方向と同方向に移動するようにすればよい。また、第
2の発明の場合には、中間クリーニングローラの外周面
が第2当接位置において回転ローラの外周面の移動方向
と同方向に移動するように中間クリーニングローラの回
転方向を設定し、クリーニングシートを第1当接位置に
おいて上記回転ローラに対しその外周面の移動方向とは
逆方向に移動するようにし、巻取りロールの外周面が上
記中間クリーニングローラとの当接位置において中間ク
リーニングローラの外周面の移動方向とは逆方向に移動
するように巻取りロールの回転方向を設定するようにす
ればよい。
【0015】上記の第1もしくは第2の各発明におい
て、第1当接位置におけるクリーニングシートの配設設
定は、例えばクリーニングシートの末端を保持して予め
巻き付けた巻出しロールを回転自在に設け、この巻出し
ロールから巻取りロールにかけての中間位置のクリーニ
ングシートを回転ローラに対し当接するように上記巻出
しロール及び巻取りロールの位置設定を行うようにして
もよいし、第1当接位置においてクリーニングシートを
回転ローラ側に押し付ける押圧ローラを付設するように
してもよい。
【0016】また、上記の第1もしくは第2の各発明に
おける「クリーニングシート」としては、織物もしくは
不織布等の単層のクリーニングウェブでも、互いに異な
る特性を有する二以上のウェブを積層して複合したもの
でもよく、また、予め離型剤を含浸させておき第1当接
位置において回転ローラの外表面に上記離型剤を塗布し
て油膜を形成させるようにしたものでもよい。「離型
剤」としては例えばシリコーンオイルが挙げられる。
【0017】クリーニングシートを複合積層構造のもの
にする場合には、第1当接位置で回転ローラに当接する
ことになる一面側に露出する滲出基層と、回転ローラも
しくは中間クリーニングローラに当接することになる他
面側に露出する保油層とを互いに接合させて複合した積
層構造にするのが好ましい。保油層としては繊維素材に
よりウェブ状に形成され含浸された離型剤を保油し得る
ものとし、滲出基層としては耐熱性樹脂素材により多数
の微小空孔を有するように形成しその微小空孔を通して
上記保油層から離型剤を外表面に滲出させ得るものとす
る。
【0018】このような保油層としては少なくとも融点
が160℃以上の不織布ウェブ、あるいは好ましくは耐
熱性繊維を20%以上含む不織布ウェブにより構成すれ
ばよい。耐熱性繊維としては、メタ型(MPTA)もし
くはパラ型(PPTA)のアラミド、ポリフェニレンサ
ルファイド(PPS)、ポリパラフェニレンベンゾビス
オキサゾール(PBO)等の各繊維がある。また、不織
布ウェブを形成するための繊維としては、ポリエステ
ル、アクリル、セルロース、ウール等を用いてもよい。
そして、これら各繊維の短繊維もしくは長繊維を用いて
耐熱性を有する不織布ウェブを形成すればよい。また、
滲出基層としては、四フッ化エチレン樹脂(PTFE)
を用いて形成された耐熱性(例えば260℃以上)多孔
質フィルムを用いればよい。この場合の微細空孔として
は離型剤のオイルを徐々に滲出させ得る程度の孔径と気
孔率を備えるものであり、孔径としては例えば0.1〜
3.0μm、気孔率としては例えば60〜90%の各範
囲が挙げられる。なお、滲出基層を形成する素材として
は親油性もしくは疎油性のいずれでもよい。
【0019】上記第1の発明の場合、巻取りロールの回
転駆動によりクリーニングシートが移動し巻取りロール
に巻き取られていくことになる。この過程で、回転ロー
ラの外周面に対しその回転方向上流側の第2当接位置に
おいて上記巻取りロールに巻き取られたクリーニングシ
ートの外周側に位置する他面が接線方向に当接する。こ
の当接により回転ローラの外周面に付着した付着物(例
えば定着ローラの場合には付着トナー等)に第1段階目
の払拭・除去が行われる。次に、回転ローラが回転して
第1当接位置に到達すると、上記第1段階目の払拭・除
去が行われた外周面に対し上記クリーニングシートの一
面が当接して第2段階目の払拭・除去が行われることに
なる。これにより、回転ローラの外周面に対し回転方向
上流側の第2当接位置と、回転方向下流側の第1当接位
置との二つの位置でのクリーニングが行われる上に、こ
の二位置でのクリーニングを一つのクリーニングシート
の一面と他面との両面を用いて行うことが可能となる。
【0020】また、上記第2の発明の場合、巻取りロー
ルの回転駆動により第1の発明の場合と同様にクリーニ
ングシートが移動し巻取りロールに巻き取られていくこ
とになる。この過程で、回転ローラの外周面に対しその
回転方向上流側の第2当接位置において中間クリーニン
グローラが圧接した状態で回転ローラに対し従動回転
し、回転ローラの外周面に付着した上記と同様の付着物
が中間クリーニングローラの外周面に転着されることに
なる。この中間クリーニングロールは上記回転ローラに
加え巻取りロールに巻き取られたクリーニングシートの
外周側に位置する他面にも当接されるため、上記の転着
した付着物は上記クリーニングシートの他面に払拭され
て除去されることになる。つまり、上記中間クリーニン
グローラが回転ローラの外周面からクリーニングシート
の他面まで付着物を搬送する役割を果たすことになる。
これにより、回転ローラの外周面に付着した付着物に対
する第1段階目の払拭・除去が行われる。次に、回転ロ
ーラが回転して第1当接位置に到達すると、上記第1段
階目の払拭・除去が行われた外周面に対し第1の発明の
場合と同様にクリーニングシートの一面が当接して第2
段階目の払拭・除去が行われることになる。これによ
り、第2の発明の場合においても、回転ローラの外周面
に対し回転方向上流側の第2当接位置と、回転方向下流
側の第1当接位置との二つの位置でのクリーニングが行
われ、回転ローラの外周面に付着した付着物の払拭・除
去を二段階に分けて十分に行うことが可能になる。その
上に、上記の二位置でのクリーニングを一つのクリーニ
ングシートの一面と他面との両面を用いて行うことが可
能となる。
【0021】さらに、上記第1もしくは第2の発明にお
いて、保油層と滲出基層との複合積層構造のクリーニン
グシートを用いることにより、回転ローラの回転方向下
流側である第1当接位置において保油層から離型剤が滲
出基層の多数の微小空孔を通して回転ローラの外周面に
均一に塗布されて回転ローラの外周面に離型剤の油膜が
形成されることになる。その油膜形成と同時に、上記滲
出基層の外表面により回転ローラの外周面に対する上記
第2段階目の払拭・除去が行われる。この際、クリーニ
ングシートの移動方向が回転ローラの外周面の移動方向
とは逆に設定されていれば、第1当接位置ではまず上記
の第2段階目の払拭・除去が行われ、次に、清浄となっ
た回転ローラの外周面に対し離型剤の塗布が行われるこ
とになる。一方、含浸されていた離型剤が上記の第1当
接位置で回転ローラに供給された後の保油層の外表面に
より上記第1段階目の払拭・除去が行われることにな
る。このため、第1段階目には不織布ウェブ等の保油層
の目の粗い外表面により微粒子の内でも大型のものが払
拭・除去され、この第1段階目でも除去されずに細かい
微粒子がたとえ残留したとしても、第1当接位置での第
2段階目には外表面に多数の微小空孔が開いた目の細か
い滲出基層により上記残留物が確実に払拭・除去される
ことになる。
【0022】
【発明の効果】以上、説明したように、第1もしくは第
2の発明の回転ローラ用クリーニング装置によれば、ク
リーニングシートの片面のみならず両面を用いて回転ロ
ーラの外周面のクリーニングを行うことができ、クリー
ニングシートの片面のみを用いていた従来の場合と比
べ、一つのクリーニングシートを効率よく使用すること
ができる。このため、クリーニングシートの省資源化を
図ることができる。
【0023】しかも、上記回転ローラの外周面に対し回
転方向の二つの異なる位置においてクリーニングを二段
階に分けて実行させることができ、回転ローラのクリー
ニングを十分にかつ確実に行うことができる上に、その
二段階のクリーニングであってもそのクリーニングを一
つのクリーニングシートにより簡易な構造で効率よく行
うことができる。これにより、クリーニング機能の向上
と、そのクリーニング機能の向上を図るために要するコ
ストを低く抑えることができる。
【0024】さらに、クリーニングシートとして保油層
と滲出基層とからなる複合積層構造のものを用いること
により、離型剤の塗布と付着物の払拭・除去というクリ
ーニングとの双方を一つのクリーニングシートを用いた
一つの機構により行うことができるようになる。その上
に、第1段階目と第2段階目との二段階のクリーニング
をそれぞれのクリーニング特性に応じて適切に行うこと
ができる。しかも、上記の保油層と滲出基層との複合に
より回転ローラの外周面に対する離型剤の供給を適切な
量に維持することができ、例えば単一層の不織布ウェブ
からなるクリーニングシートに離型剤を含浸させて離型
剤の塗布とクリーニングとを同時に行う場合と比べ、塗
布量過剰に起因する離型剤の垂れ発生や、回転ローラが
定着ローラである場合には複写紙の離型剤による汚損
(にじみ等)発生を確実に防止することができるように
なる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳細に説明する。
【0026】<第1実施形態>図1は、本発明の第1実
施形態に係るクリーニング装置を画像形成装置の定着部
に設けられている定着ローラに適用した場合を示す。同
図において、1は回転ローラとしての定着ローラ、2は
その定着ローラ1に相対向して圧接する加圧ローラ、3
は上記の定着ローラ1及び加圧ローラ2の両者間に挟み
込まれながら通過することによりトナー画像の加熱定着
が行われる被転写材としての複写紙、4aはこの複写紙
3上に転写された画像形成材料であって上記の定着前の
トナー、4bは同じく定着後の定着トナーである。
【0027】また、図1において、5はクリーニングシ
ート、6はこのクリーニングシート5の末端が保持され
て予め巻き込まれた巻出しロール、7は上記クリーニン
グシート5の先端が保持されて図示省略のモータ及び減
速機構により所定の回転速度で回転駆動される巻取りロ
ール、8は上記巻出しロール6から送られて巻取りロー
ル7に巻き取られるクリーニングシート5の中間位置を
定着ローラ1に対し押圧する押圧ローラである。
【0028】本実施形態では、クリーニングシート5の
後述の第1面51が定着ローラ1に対し第1当接位置P
において上記押圧ローラ8により押し付けられながら
当接する一方、上記クリーニングシート5の後述の第2
面52が上記定着ローラ1に対し上記第1当接位置P
よりも回転方向上流側の第2当接位置Pにおいてクッ
ション性を有して当接するようにされている。
【0029】以下、上記の各構成要素について詳細に説
明する。
【0030】上記定着ローラ1は、伝熱特性に優れた材
料、例えばアルミニウム製のパイプ1aを用い、外表面
(外周面)1bを構成する最外層がシリコーン系樹脂ま
たはテフロン(米国デュポン社商品名)の硬質表面とさ
れたものである。この定着ローラ1の外径としては例え
ば60mmである。また、この定着ローラ1の内部には
ヒータ1cが内蔵されており、このヒータ1cにより定
着ローラ1を定着のために所定温度(例えば180〜2
00℃)まで加熱するようになっている。上記ヒータ1
cとしては例えばハロゲンランプにより構成すればよ
い。
【0031】また、加圧ローラ2も上記定着ローラ1と
ほぼ同様に構成されており、その最外層がシリコーン系
樹脂からなり、その内部にはヒータ2cが内蔵されてい
る。
【0032】複写紙3は、図外の転写部で原稿がトナー
画像として転写され、その定着前トナー4aが載った状
態で図示省略の送り機構により定着部まで送られて上記
定着ローラ1と加圧ローラ2との間に通されるようにな
っている。そして、定着ローラ1と加圧ローラ2との間
に挟み込まれながら通過する間に上記定着前トナー4a
が加熱定着され、トナー4bが定着された後の複写紙3
が図示省略の排出機構により排出されるようになってい
る。
【0033】クリーニングシート5は、上記定着ローラ
1の軸方向の幅と略等しい幅を有し、図2に詳細を示す
ように、保油層5aと、滲出基層5bとが互いに複合さ
れた積層構造を有している。そして、この滲出基層5b
の外表面が上記クリーニングシート5の表裏両面の内の
一面としての第1面51を構成し、上記保油層5aの外
表面が上記表裏両面の内の他面としての第2面52を構
成している。
【0034】上記保油層5aは、耐熱性繊維として60
%のポリメタフェニレンテレフタルアミド繊維と、40
%のポリエステル繊維との混合組成を有する不織布によ
り形成されている。このような不織布としては例えばコ
ーネクス(帝人株式会社商品名)もしくはNomex
(米国デュポン社商品名)が挙げられ、その厚みとして
は例えば20〜100μm程度のものを採用すればよ
い。また、滲出基層5bは、多数の微小空孔53,5
3,…が形成されたPTFE製の多孔性フィルムにより
形成されており、その厚みとしては例えば10〜30μ
m程度のものを採用すればよい。このような多孔性フィ
ルムとしては例えばミクロテックス(日東電工株式会社
商品名)もしくはゴアテックス(米国デュポン社商品
名)が挙げられる。ミクロテックスを用いる場合には、
例えば品番NTF1033(厚み15μm、微小空孔の
孔径が3.0μm、気孔率90%)のものを用いればよ
い。上記保油層5aには予め離型材としてのシリコーン
オイルが含浸され、後述の第1当接位置での定着ローラ
1との当接により滲出基層5bの各微小空孔53を通し
て定着ローラ1の外表面1bに対し所定量のシリコーン
オイルを滲出させるようになっている。なお、上記シリ
コーンオイルの含浸は、クリーニングシート5に対し含
有量が例えば5〜100g/mとなる程度、好ましく
は35〜60g/mとなる程度にすればよい。
【0035】上記巻出しロール6は、例えば直径8〜1
2mmのステンレス鋼もしくはアルミニウム鋼製のロール
に対し上記クリーニングシート5の第1面51が内周側
に位置するようにクリーニングシート5がその末端から
予め巻き込まれ、巻取りロール7の巻取り側の回転駆動
によりクリーニングシート5を徐々に送り出すように図
示省略の画像形成装置の筐体等に対し回転自在に保持さ
れている。
【0036】一方、上記巻取りロール7も上記巻出しロ
ール6と同様に直径8〜12mmのステンレス鋼もしくは
アルミニウム鋼製のロールに対し上記クリーニングシー
トの先端が例えば両面接着テープ等により貼り付けられ
ものである。そして、上記クリーニングシート5の第1
面51が内周側に位置するようにクリーニングシート5
の巻取り方向が設定され、巻き取ったクリーニングシー
ト5の外周側の第2面52を第1当接位置Pよりも回
転方向上流側の第2当接位置Pにおいて定着ローラ1
の外表面1bに対し当接した状態を維持するように配設
されている。
【0037】ここで、上記巻取りロール7の外径はクリ
ーニングシート5の巻取り量に応じて変動することにな
るものの、クリーニングシート5の肉厚が極めて薄く
(例えば30〜130μm)、しかも、そのクリーニン
グシート5自体が不織布ウェブ(保油層5a)によるク
ッション性を有しているため、これらを考慮して定着ロ
ーラ1に対する巻取りローラ7の設置位置を設定すれ
ば、クッション性を付与した状態での上記の当接状態の
維持が可能になる。これにより、巻取りロール7に巻き
取られたクリーニングシート5の第2面52が定着ロー
ラ1の外周面1bに対しその巻取り量の如何に拘わらず
常に当接した状態を維持することになる。
【0038】あるいは、上記の当接状態の維持のため
に、上記巻取りロール7を定着ローラ1の側に積極的に
弾性付勢された状態で配設するようにしてもよい。この
場合には、例えば図3に示すような付勢機構により行え
ばよい。すなわち、図例の付勢機構は縦長のガイド孔7
1が形成されたガイド部材72と、付勢部材としての引
張りコイルスプリング73とを備えたものであり、上記
ガイド部材72は例えば連結ロッド72a等により画像
形成装置の筐体側に取り付け固定されている。上記ガイ
ド孔71は、巻取りロール7の軸体74を挿通させた状
態でその軸体74を定着ローラ1の軸芯方向、つまり、
定着ローラ1の外表面1bの法線方向(図3の一点鎖線
の矢印で示す方向)にのみ移動可能に案内するように配
設されている。そして、このガイド孔71に挿通された
軸体74には相対回転自在に外嵌された連結リング75
を介して上記コイルスプリング73の一端が連結され、
このコイルスプリング73の他端が上記法線方向の定着
ローラ1の軸芯側に延びてガイド部材72に連結されて
いる。従って、巻取りロール7は、クリーニングシート
5の巻取り量の少ない初期には上記コイルスプリング7
3の引張付勢力を受けて第2面52と定着ローラ1の外
表面1bとの当接を維持し、巻取り量が増加して直径が
増大する従い上記コイルスプリング73の引張付勢力に
抗して軸体74がガイド孔71を法線方向外側に移動す
るものの上記第2面52と定着ローラ1の外表面1bと
の当接を維持することになる。
【0039】なお、上記のコイルスプリング73による
弾性付勢力は、軸体74のガイド孔71に沿っての移動
に伴いわずかに変化するものの、巻取りローラ7に巻き
取られるクリーニングシート5の厚みが極めて薄い(例
えば30〜130μm)ものであるため、ほぼ一定の弾
性押圧力により第2面52を定着ローラ1の外表面1b
に対し当接させることができる。弾性付勢力の設定は、
第1当接位置P1における押圧ローラ8による押圧力と
ほぼ同じか小さくすることが好ましい。例えば、第1当
接位置Pでの押圧力として当接点の軸方向長さ当たり
100g(100g/cm)に設定するとすれば、第2
当接位置Pでは50〜70g/cmに設定すればよ
い。これは、第1当接位置Pでは相対的に緻密な第1
面51により最終的な第2段階目の払拭・除去を行う一
方、第2当接位置Pでは相対的に粗い第2面52によ
り前段階である第1段階目の払拭・除去を行うためであ
る。
【0040】また、上記の付勢機構を付設した場合の巻
出しロール7への回転駆動力の付与は、軸体74に対し
図示省略のモータ及び減速機構等を直接連結するように
してもよいし、そのモータ及び減速機構からの回転駆動
力をベルトもしくはチェーン等の伝達部材を介して付与
するようにしてもよい。伝達部材を用いる場合には、軸
体74がガイド孔71に沿って移動するのに伴いその伝
達部材のたるみもしくは緊張を吸収するテンショナーを
組み合わせればよい。
【0041】次に、上記巻取りロール7の回転速度の設
定について説明すると、第1当接位置P1もしくは第2
当接位置Pにおいて定着ローラ1の外表面1bが回転
駆動により移動する移動量に比して、クリーニングシー
ト5の移動量が極めて少ない値となるように上記巻取り
ロール7の回転速度が設定される。例えば第1当接位置
において上記定着ローラ1の外表面1bがA4版の
複写紙の長さ分(例えば横幅方向の210mm)だけ移
動する間にクリーニングシート5が0.84mm程度移
動することになるように上記巻取りロール7の回転速度
を設定すればよい。
【0042】以上の第1実施形態においては、図4に示
すように、定着ローラ1の回転駆動により複写紙3(図
1参照)上の未定着トナー4aの加熱定着が行われ、そ
れに伴い定着ローラ1の外表面1bに一部のトナーや紙
粉(以下、総称して「付着トナー」という)4cが転着
する。この付着トナー4cが第2当接位置Pまで到達
すると、巻取りロール7に巻き取られた状態で上記外表
面1bに当接し上記外表面1bの移動速度に比して極め
て低速で移動しているクリーニングシート5の第2面5
2によって払拭されて除去されることになる。これによ
り、不織布ウェブが露出して粗い面とされた上記第2面
52による第1段階目の払拭・除去が行われる。この
際、保油層5aに残留していたシリコーンオイルが外表
面1bに対し塗布されて、後述の残留付着トナー4dの
剥離が促進されることになる。
【0043】そして、この第1段階目の払拭・除去によ
ってもより細かい付着トナー4dが残留したとしても、
その残留付着トナー4dが定着ローラ1の回転により第
1当接位置Pに到達すると、上記残留付着トナー4d
は外表面1bの移動方向とは逆方向に移動してその外表
面1bに当接しているクリーニングシート5の第1面5
1によって払拭されて除去されることになる。これによ
り、多数の微小空孔が開口して上記第2面よりも緻密な
面とされた第1面51による第2段階目の払拭・除去が
行われる。この際、押圧ローラ8により保油層5aが滲
出基層5bの側に押圧されて保油層5aに保油されてい
たシリコーンオイルが上記滲出基層5bの微小空孔を通
して滲出して定着ローラ1の外表面1bに対し均一に塗
布される。これにより、複写紙3を汚損しない程度でか
つ上記第1段階目での払拭・除去が効果的に行われる程
度にシリコーンオイルの塗布が行われる。
【0044】<第2実施形態>図5は、本発明の第2実
施形態に係るクリーニング装置を示す。本第2実施形態
は第1実施形態に対しさらに中間クリーニングローラ9
を付加したものである。すなわち、本第2実施形態で
は、クリーニングシート5の第1面51が定着ローラ1
に対し第1当接位置Pにおいて上記押圧ローラ8によ
り押し付けられながら当接する一方、上記中間クリーニ
ングローラ9が上記定着ローラ1に対し上記第1当接位
置Pよりも回転方向上流側の第2当接位置Pにおい
て当接し、かつ、この中間クリーニングローラ9に対し
上記クリーニングシート5の第2面52がクッション性
を有して当接するようにされている。
【0045】なお、本第2実施形態の構成要素の内、第
1実施形態のものと同様構成のものについては第1実施
形態のものと同一符号を付してその詳細な説明は省略す
る。
【0046】上記中間クリーニングローラ9は、例えば
直径20mm程度のステンレス鋼もしくはアルミニウム
鋼製のローラの表面にシリコーン系の樹脂コーティング
が施されたものである。この中間クリーニングローラ9
は、定着ローラ1の外表面1bに対し第2当接位置P
において当接して定着ローラ1の回転に従動して回転す
るように配設されている。
【0047】一方、本第2実施形態での巻取りロール7
は、定着ローラ1とは関係なく配設され、巻き取ったク
リーニングシート5の外周側に位置する第2面52が上
記中間クリーニングローラ9に対し外接するように配設
されている。この場合においても、第1実施形態の場合
と同様に上記クリーニングシート5自体の有するクッシ
ョン性を発揮させることにより、クッション性を付与し
た状態で巻取りロール7の巻取り量の如何に拘わらず上
記中間クリーニングローラ9との当接状態を維持するよ
うにされている。また、第1実施形態において説明した
付勢機構を適用して上記巻取りロール7を中間クリーニ
ングローラ9に対し弾性付勢された状態で当接させるよ
うにしてもよい。この場合には、ガイド孔71(図3参
照)及びコイルスプリング74の方向を上記中間クリー
ニングローラ9に対し法線方向であって軸芯に向かう方
向に配置するようにすればよい。これにより、上記の当
接状態の維持をより確実に行わせることができるように
なる。
【0048】そして、上記第2実施形態の場合には、図
6に示すように、定着ローラ1の回転駆動により複写紙
3(図1参照)上の未定着トナー4aの加熱定着が行わ
れ、それに伴い定着ローラ1の外表面1bに付着トナー
4cが転着する。この付着トナー4cが第2当接位置P
まで到達すると、中間クリーニングローラ9の外表面
に転着されることになる。この転着された付着トナー4
eは巻取りロール7との当接位置に到達すると、その巻
取りロール7に巻き取られた状態で上記中間クリーニン
グローラ9の移動速度に比して極めて低速で移動してい
るクリーニングシート5の第2面52によって払拭され
て中間クリーニングローラ9から除去されることにな
る。これにより、上記中間クリーニングローラ9を定着
ローラ1の外表面1bからの伝搬部材としてクリーニン
グシート5の第2面52による第1段階目の払拭・除去
が行われる。この際、保油層5aに残留していたシリコ
ーンオイルが中間クリーニングローラ9の外表面に対し
塗布され、この塗布された外表面が第2当接位置P
おいて定着路路1の外表面1bに当接することにより、
上記付着トナー4cの転着促進と、後述の残留付着トナ
ー4dの剥離促進とが図られることになる。
【0049】そして、この第1段階目の払拭・除去によ
ってもより細かい付着トナー4dが残留したとしても、
その残留付着トナー4dが定着ローラ1の回転により第
1当接位置Pに到達すると、第1実施形態と同様に、
上記残留付着トナー4dは外表面1bの移動方向とは逆
方向に移動してその外表面1bに当接しているクリーニ
ングシート5の第1面51によって払拭されて除去され
ることになる。これにより、多数の微小空孔が開口して
上記第2面よりも緻密な面とされた第1面51による第
2段階目の払拭・除去が行われる。この際、押圧ローラ
8により保油層5aが滲出基層5bの側に押圧されて保
油層5aに保油されていたシリコーンオイルが上記滲出
基層5bの微小空孔を通して滲出して定着ローラ1の外
表面1bに対し均一に塗布される。これにより、複写紙
3を汚損しない程度でかつ上記第1段階目での払拭・除
去が効果的に行われる程度にシリコーンオイルの塗布が
行われる。
【0050】<他の実施形態>なお、本発明は上記第1
及び第2実施形態に限定されるものではなく、その他種
々の実施形態を包含するものである。すなわち、上記第
1及び第2実施形態では、第1当接位置Pにおいて押
圧ローラ8によりクリーニングシート5を定着ローラ1
の外表面1bに対し押圧しているが、これに限らず、押
圧ローラ8を省略して巻出しロール6の配置によってク
リーニングシート5の第1面51が定着ローラ1の外表
面1bに対し押圧されながら当接するようにしてもよ
い。具体的には、例えば第1実施形態の場合についての
例を図7に示すように、巻出しロール6から巻き出され
て巻取りロール7に巻き取られるクリーニングシート5
が、第1当接位置Pにおいて定着ローラ1の外表面1
bに当接することによりわずかに折れ曲がるように上記
巻出しロール6を配設するようにすればよい。つまり、
巻出しロール6から巻き出されたクリーニングシート5
が第1当接位置Pでの接線方向よりもわずかに定着ロ
ーラ1寄りの方向から上記第1当接位置P1に対し進行
するようにすればよい。
【0051】また、上記第1もしくは第2の各実施形態
では定着ローラ1に対しクリーニング装置を適用したも
のを説明したが、これに限らず、定着ローラ1以外の回
転ローラ、例えば加圧ローラ2に対し本発明のクリーニ
ング装置を適用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す側面説明図であ
る。
【図2】クリーニングシートの部分拡大断面図である。
【図3】付勢機構の例を示す部分斜視図である。
【図4】図1の一部を省略した部分拡大図である。
【図5】第2実施形態を示す図1対応図である。
【図6】図5の一部を省略した部分拡大図である。
【図7】他の実施形態を示す図1対応図である。
【符号の説明】
1 定着ローラ(回転ローラ) 1b 外表面(回転ローラの外周面) 5 クリーニングシート 5a 保油層 5b 滲出基層 6 巻出しロール 7 巻取りロール 8 押圧ロール 9 中間クリーニングローラ 51 第1面(一面) 52 第2面(他面) P 第1当接位置 P 第2当接位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H033 AA08 AA39 BA43 BA44 BA48 BA54 BA56 BA57 2H034 BG01 BG03 BG05 3B116 AA41 AB53 BA08 BA14

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クリーニングシートと、このクリーニン
    グシートを移動させる移動機構とを有し、上記クリーニ
    ングシートが特定回転方向に回転駆動される回転ローラ
    の外周面に対し任意の第1当接位置において略接線方向
    に移動しつつそのクリーニングシートの一面が当接する
    ように配設された回転ローラ用クリーニング装置におい
    て、 上記クリーニングシートの先端を保持して所定回転方向
    に回転駆動されることによりそのクリーニングシートを
    上記回転ローラに当接する一面が内周側に位置するよう
    に巻き取る巻取りロールを備え、 上記巻取りロールは、巻き取ったクリーニングシートの
    他面側が上記回転ローラに対し上記第1当接位置よりも
    回転方向上流側の第2当接位置において接線方向に当接
    するように配設されていることを特徴とする回転ローラ
    用クリーニング装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 クリーニングシートは、第1当接位置では回転ローラの
    外周面の移動方向とは逆方向に移動する一方、第2当接
    位置では上記回転ローラの外周面の移動方向と同じ方向
    に移動するように配設されていることを特徴とする回転
    ローラ用クリーニング装置。
  3. 【請求項3】 クリーニングシートと、このクリーニン
    グシートを移動させる移動機構とを有し、上記クリーニ
    ングシートが特定回転方向に回転駆動される回転ローラ
    の外周面に対し任意の第1当接位置において略接線方向
    に移動しつつそのクリーニングシートの一面が当接する
    ように配設された回転ローラ用クリーニング装置におい
    て、 上記クリーニングシートの先端を保持して所定回転方向
    に回転駆動されることによりそのクリーニングシートを
    上記回転ローラに当接する一面が内周側に位置するよう
    に巻き取る巻取りロールと、 上記クリーニングシートの一面が上記回転ローラに対し
    上記第1当接位置よりも回転方向上流側の第2当接位置
    において圧接しつつ従動回転する中間クリーニングロー
    ラとを備え、 上記巻取りロールは、巻き取ったクリーニングシートの
    他面側が上記中間クリーニングローラの外周面と当接す
    るように配設されていることを特徴とする回転ローラ用
    クリーニング装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 中間クリーニングローラはその外周面が第2当接位置に
    おいて回転ローラの外周面の移動方向と同じ方向に移動
    するように回転方向が設定され、 クリーニングシートは第1当接位置において上記回転ロ
    ーラに対しその外周面の移動方向とは逆方向に移動する
    ように配設され、 巻取りロールはその外周面が上記中間クリーニングロー
    ラとの当接位置においてその中間クリーニングローラの
    外周面の移動方向とは逆方向に移動するように回転方向
    が設定されていることを特徴とする回転ローラ用クリー
    ニング装置。
  5. 【請求項5】 請求項2または請求項4において、 クリーニングシートの移動速度は、回転ローラの外周面
    の回転移動速度よりも遅く設定されていることを特徴と
    する回転ローラ用クリーニング装置。
  6. 【請求項6】 請求項1または請求項3において、 クリーニングシートの基端側が予め巻き込まれ巻取りロ
    ールの回転駆動によりクリーニングシートを先端側に向
    けて巻き出す巻出しロールと、 この巻出しロールと上記巻取りロールとの間のクリーニ
    ングシートの一面を回転ローラに対し押し付ける押圧ロ
    ーラとを備えていることを特徴とする回転ローラ用クリ
    ーニング装置。
  7. 【請求項7】 請求項1または請求項3において、 クリーニングシートには液状離型剤が含浸されているこ
    とを特徴とする回転ローラ用クリーニング装置。
  8. 【請求項8】 請求項7において、 クリーニングシートは、繊維素材によりウェブ状に形成
    され含浸された離型剤を保油する保油層と、耐熱性樹脂
    素材により多数の微細空孔を有するように形成されその
    微細空孔を通して上記保油層に保油された離型剤を外表
    面に滲出させる滲出基層との複合積層構造とされ、 上記滲出基層の外表面がクリーニングシートの一面を構
    成し、上記保油層の外表面が上記クリーニングシートの
    他面を構成していることを特徴とする回転ローラ用クリ
    ーニング装置。
  9. 【請求項9】 請求項8において、 保油層は融点が160℃以上の不織布ウェブにより構成
    され、滲出基層は耐熱性を有する四フッ化エチレン樹脂
    製多孔質膜により構成されていることを特徴とする回転
    ローラ用クリーニング装置。
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