JP2000304872A - りゅうず構造及びこれを備えた時計 - Google Patents

りゅうず構造及びこれを備えた時計

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JP2000304872A
JP2000304872A JP11116408A JP11640899A JP2000304872A JP 2000304872 A JP2000304872 A JP 2000304872A JP 11116408 A JP11116408 A JP 11116408A JP 11640899 A JP11640899 A JP 11640899A JP 2000304872 A JP2000304872 A JP 2000304872A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 りゅうず周りの構造を複雑化することなく、
りゅうずの剛性を実質的に向上させることの可能なりゅ
うず構造を実現し、衝撃によるりゅうずの曲がりを防止
若しくは低減する。 【解決手段】 頭部21に形成された環状溝部21aは
軸部22が延伸する側に開口部を備え、この開口部の近
傍には、環状溝部21aの奥部側に形成された開口段部
21bと、環状溝部21aの開口部側に形成された開口
段部21cとが設けられている。開口段部21bには支
持リング16が嵌合されている。支持リング16の内周
面と、開口段部21bとの間の段差面にガタ防止リング
13が嵌合されている。開口段部21cには押さえリン
グ17が嵌合され、この押さえリング17は環状溝部2
1aの開口縁部に形成された縁枠部21dをカシメ加工
することによって頭部21に固定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はりゅうず構造及びこ
れを備えた時計に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、腕時計や懐中時計などにおいて
は、時計本体を構成する時計ケース(胴)の側部にりゅ
うずが取り付けられている。図5は従来の腕時計のりゅ
うず取付部分である側部の構造を示す拡大断面図であ
る。時計ケース1の側面には貫通孔1aが形成され、こ
の貫通孔1aには、巻真パイプ2が挿入され、ロウ付け
などの方法により時計ケース1に固定されている。りゅ
うず10は、時計ケース1の外側に突出する頭部11
と、この頭部11から伸びる軸部12とから構成されて
いる。軸部12は、頭部11に接続された基端12aか
ら時計ケース1の内部に向かって伸びるように構成され
ている。軸部12は上記巻真パイプ2の内部を軸線周り
に回転自在且つ軸線方向に摺動自在に挿通し、その先端
12bが時計ケース1の内部に臨むように取り付けられ
ている。時計ケース1の内部には図示しないムーブメン
トが収容配置され、軸部12の内端12bはムーブメン
ト内の部品に係合した図示点線で示す軸部品3に接続
(螺合)されている。
【0003】りゅうず10の頭部11には、軸部12の
基端12aの周囲に形成され、軸部12の延伸側に開口
した環状溝部11aが形成されている。環状溝部11a
は、時計ケース1の外側に突出した巻真パイプ2の管状
突出部2aを収容するように形成されている。環状溝部
11aの開口部側には、環状溝部11aの開口径を広げ
るように外側に広がった開口段部11bが形成されてお
り、この開口段部11bにガタ防止リング13が嵌合さ
れている。ガタ防止リング13のさらに開口部側にはさ
らに開口径を広げるように形成された開口段部11cが
形成され、この開口段部11cには押さえリング14が
嵌合している。押さえリング14は環状溝部11aの開
口縁部に形成された縁枠部11dを内側にカシメ加工す
ることによって固定されている。押さえリング14は、
ガタ防止リング13をりゅうず10の頭部11に固定し
ている。
【0004】また、りゅうず10の軸部12には小径部
12cが形成されており、この小径部12cにはリング
状のパッキン15が装着されている。りゅうず10は、
時計本体の内部に配置されたムーブメントを操作するた
めの外部操作部材であり、図5の一点鎖線に示すように
頭部11を一段外側に引き出し、軸線周りに回転させる
ことによって例えば時計輪列を回転させて時刻修正を行
うことができるように構成されている。また、機種によ
っては、りゅうず10を2段階で引き出すことができる
ように構成されたものもあり、この場合には、りゅうず
の1段引き出し状態と、2段引き出し状態とに相互に異
なる2種類の機能を割り振ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のりゅうず構造においては、図示一点鎖線で示すよう
にりゅうず10の頭部11を或る程度引き出すことによ
ってガタ防止リング14が巻真パイプ2の突出部から外
れてしまうため、この状態で時計本体を落下させたなど
の理由によって頭部11に直接(頭部11が床などに直
接に当たった場合)若しくは間接的(時計本体の他の部
分が床などに当たった場合)に衝撃が加わると、りゅう
ず10の軸部12に曲がりが発生し、円滑に回転しなく
なったり、回転不能になったりするという問題点があ
る。ガタ防止リング13を巻真パイプ2から外れないよ
うにするには引き出し量を少なくすればよいが、引き出
し量を少なくすると機械的余裕が少なくなり、また、操
作性も悪化するという問題点がある。さらに、上記のよ
うに時計の機種によってはりゅうず10を2段階に引出
可能に構成する場合もあり、この場合には、1段引き出
し状態ではガタ防止リング13が巻真パイプ2から外れ
ないように引き出し量を或る程度少なく設定することも
可能であるが、2段引き出し状態では上記のようにガタ
防止リング13が巻真パイプ2から外れてしまう。
【0006】また、上記のように軸部12に小径部12
cが形成されていると、小径部12cの剛性は他の部分
よりも低いので、りゅうず10の頭部11に衝撃を受け
た場合、小径部12cに変形が集中して起こることにな
り、軸部12の局部的な曲がりによってりゅうず10の
動作不良が発生しやすいという問題点もある。
【0007】上記の欠点を防止するために、りゅうずの
頭部の周りを覆うように時計ケースに取り付けられた保
護枠を設けることも可能である。しかし、りゅうずの操
作性を確保するには、不要時にりゅうずの頭部から退避
するように時計ケースに対して保護枠を可動に構成する
必要があり、そのため、構造が複雑になり製造コストが
上昇するという問題点がある。
【0008】そこで本発明は上記問題点を解決するもの
であり、その課題は、りゅうず周りの構造を複雑化する
ことなく、りゅうずの剛性を実質的に向上させることの
可能なりゅうず構造を実現し、衝撃によるりゅうずの曲
がりを防止若しくは低減することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明のりゅうず構造は、頭部及び該頭部から伸びる
軸部を備えてなり、前記頭部の内側に前記軸部の延伸方
向に開口した環状溝部が形成され、該環状溝部の内側に
前記軸部の基端が配置され、前記頭部には、前記環状溝
部を挟んで前記基端に対向するガタ防止部材が取付られ
ているりゅうず構造において、前記環状溝部内には、環
状若しくは円筒状の支持部材が嵌合固定され、該支持部
材により前記ガタ防止部材が支持されていることを特徴
とする。
【0010】この発明によれば、環状溝部内に支持部材
が嵌合固定され、この支持部材にガタ防止部材が支持さ
れていることにより、あらかじめ環状溝部の溝幅を大き
く形成し、この溝幅の一部を埋めるように支持部材を環
状溝部内に嵌合固定させ、この支持部材によってガタ防
止部材を環状溝部の径方向、深さ方向或いは両方向に支
持することができるから、頭部に環状溝部を形成する場
合、環状溝部の深さと溝幅との比率が小さくなるように
設定することができるので、頭部に環状溝部を形成する
加工が容易になるとともに、環状溝部をより深く形成す
ることが可能になるから、ガタ防止部材が時計本体側の
部品に摺接するりゅうずの引き出し範囲を大きくするこ
とができる。したがって、りゅうずと時計本体との一体
性をりゅうずの引き出し範囲の広い領域に亘り確保する
ことができるため、りゅうずの操作性を犠牲にすること
なく、衝撃などによる機械的応力を受けた場合のりゅう
ずの変形を防止し、或いはりゅうずの変形量を低減する
ことができる。
【0011】上記発明において、前記ガタ防止部材は、
前記時計本体に固定された巻真パイプの前記環状溝部内
に挿入される管状突出部に摺接するガタ防止リングであ
ることが好ましい。
【0012】また、上記各発明においては、前記支持部
材の内面に前記ガタ防止部材が当接支持されている場合
がある。
【0013】この場合には、支持部材の内面にガタ防止
部材が当接支持されていることにより、環状溝部の溝幅
を大きく形成しても支持部材の径方向の厚さによってガ
タ防止部材を環状溝部の径方向に位置決めできる。
【0014】さらに、上記各発明においては、前記支持
部材の前記開口部側の端面に前記ガタ防止部材が当接支
持されている場合がある。
【0015】この場合には、支持部材の開口部側の端面
にガタ防止部材が当接支持されていることにより、環状
溝部の溝幅を大きく形成しても環状溝部内の奥部側に嵌
合された支持部材の開口部側の端面によってガタ防止部
材を環状溝部の深さ方向に位置決めできる。
【0016】上記各発明において、前記ガタ防止部材及
び前記支持部材は、前記開口部近傍において前記頭部に
対し固定された押さえ部材によって直接若しくは間接的
に固定されていることが好ましい。
【0017】この発明によれば、ガタ防止部材と支持部
材の双方が環状溝部の開口部近傍において固定された押
さえ部材によって固定されていることにより、ガタ防止
部材と支持部材とを別々に固定する必要がなくなるの
で、構造が簡単になり、組立作業も容易になる。
【0018】上記各発明において、前記軸部にはパッキ
ン装着用の小径部が形成され、前記頭部の端部から前記
小径部までの距離の前記小径部の直径に対する比が0.
8以上になるように形成されていることが好ましい。頭
部の端部から小径部までの距離の小径部の直径に対する
比が0.8以上に設定されていることにより、応力の加
わる頭部から変形しやすい小径部までの距離を長くとる
ことができ、時計本体との一体性をより高めることがで
きるため、りゅうずの変形量(曲がり量)を低減するこ
とができる。この場合、上記比としては1以上であるこ
とが好ましいが、時計本体の構造的制約や時計ケースの
厚さなどの制約によって、上記の比は0.85〜1.3
の範囲内であることが特に望ましい。
【0019】次に、本発明の時計は、上記各発明のりゅ
うず構造と、前記軸部が挿通される貫通孔及び該貫通孔
の開口縁部から突出した管状突出部を備えた時計本体と
を有し、前記りゅうず構造が前記時計本体に対して所定
範囲で出没可能に取り付けられ、前記管状突出部が前記
環状溝部に挿入され前記ガタ防止部材に摺接するように
構成されたものである。
【0020】また、時計本体と、頭部及び該頭部から伸
びる軸部を備えてなり、前記頭部の内側に前記軸部の延
伸方向に開口した環状溝部が形成され、該環状溝部の内
側に前記軸部の基端が配置され、前記軸部が前記時計本
体内に挿入されているとともに前記頭部が前記時計本体
の外側に配置されるように取り付けられ、前記時計本体
に対して所定量だけ出没可能に構成されているりゅうず
と、前記時計本体から突出し、前記環状溝部に挿入され
た管状突出部とを有し、前記頭部には、前記環状溝部内
に挿入された前記管状突出部の外周面に摺接するガタ防
止部が設けられている時計において、前記りゅうずは、
前記所定量の出没範囲に亘って常に前記ガタ防止部が前
記管状突出部の外周面に摺接するように構成されている
ことを特徴とする。
【0021】この発明によれば、りゅうずを引き出して
も常に頭部のガタ防止部が管状突出部の外周面に摺接し
ているため、りゅうずと時計本体との一体性が常に保持
されているから、りゅうずの実質的な剛性が高くなり、
りゅうずの変形を防止し、或いは変形量を低減すること
ができる。
【0022】この発明において、前記ガタ防止部は前記
環状溝部内に固定されたガタ防止部材の内周面であるこ
とが好ましい。
【0023】さらに、この場合には、前記ガタ防止部材
は、前記環状溝部の外周側に嵌合固定された環状若しく
は円筒状の支持部材に支持されていることが望ましい。
【0024】上記の各発明の時計においても、前記軸部
にはパッキン装着用の小径部が形成され、前記頭部の端
部から前記小径部までの距離の前記小径部の直径に対す
る比が0.8以上になるように形成されていることが好
ましい。頭部の端部から小径部までの距離の小径部の直
径に対する比が0.8以上に設定されていることによ
り、応力の加わる頭部から変形しやすい小径部までの距
離を長くとることができ、時計本体との一体性をより高
めることができるため、りゅうずの変形量(曲がり量)
を低減することができる。この場合、上記比としては1
以上であることが好ましいが、時計本体の構造的制約や
時計ケースの厚さなどの制約によって、上記の比は0.
85〜1.3の範囲内であることが特に望ましい。
【0025】
【発明の実施の形態】次に、添付図面を参照して本発明
に係るりゅうず構造及びこれを備えた時計の実施形態に
ついて詳細に説明する。
【0026】[第1実施形態]図1は、本発明に係る第
1実施形態の構造を示す拡大断面図である。本実施形態
において、図5に示す従来構造と実質的に同様の部分に
は同一符号を付し、その説明は省略する。
【0027】りゅうず20には時計ケース1の外側に配
置された頭部21と軸部22が設けられている。この軸
部22は頭部21に接続された基端22aから時計ケー
ス1の貫通孔1a内に固定された巻真パイプ4の内部を
時計本体内に向けて伸びている。頭部21には、軸部2
2の基端22aの周囲に形成された環状溝部21aが形
成され、この環状溝部21aには、巻真パイプ4の管状
突出部4aが挿入配置されている。管状突出部4aは巻
真パイプ4のうちの時計ケース1から外側に突出した部
分である。
【0028】頭部21に形成された環状溝部21aは軸
部22が延伸する側に開口部を備えており、この開口部
の近傍には、環状溝部21aの奥部側に形成された開口
段部21bと、環状溝部21aの開口部側に形成された
開口段部21cとが設けられている。開口段部21bに
は断面長方形若しくは正方形状の支持リング16が嵌合
されている。頭部21の径方向に見た支持リング16の
厚さは、開口段部21bにおいて頭部21の径方向に形
成された段差よりも薄く形成され、その結果、支持リン
グ16の内周面と、開口段部21bとの間には更なる段
差面が存在するようになっている。そして、この段差面
にガタ防止リング13が嵌合されている。したがって、
ガタ防止リング13は、環状溝部21aの深さ方向には
開口段部21bの段差面によって当接支持され、また、
頭部21の径方向には支持リング16の内周面によって
当接支持されている。
【0029】開口段部21cには押さえリング17が嵌
合され、この押さえリング17は環状溝部21aの開口
縁部に形成された縁枠部21dをカシメ加工することに
よって頭部21に固定されている。押さえリング17は
径方向に幅広に形成され、この幅広形状によって上記の
支持リング16及びガタ防止リング13を共に環状溝部
21aの開口部側から押え付け、固定している。
【0030】この実施形態では、頭部21に形成された
環状溝部21aの開口部側に大きな開口段部21bが形
成され、ここに支持リング16を嵌合させてガタ防止リ
ング13を支持している。したがって、環状溝部21a
の開口部近傍の溝幅A1を大きくすることができるの
で、環状溝部21aの奥部側に設けられた小さな溝幅A
2を有する部分の深さB2を浅くしても、環状溝部21
aの全体の深さB1を深く形成することができる。
【0031】従来から一般に、図4に示すようにりゅう
ず10に環状溝部11aを形成する場合、環状溝部11
aの溝幅に対する環状溝部11aの深さの比が2〜3程
度までは切削加工、塑性加工などによって比較的容易に
加工することができるが、上記の比が3を上回ると急激
に加工が困難になる。特に、図4に示す形状のりゅうず
では開口部近傍にガタ防止リング13や押さえリング1
4を装着する必要性から比較的開口径が大きくなってい
るために開口部側の溝幅41は比較的大きく、上記の比
B1/A1を3以下にすることも可能であるが、実際に
はガタ防止リング13を環状溝部の深さ方向に位置決め
する開口段部11bを形成しているために環状溝部11
aの奥部側の溝幅A2は小さくなっており、この小さく
なった溝幅A2に対応する環状溝部11aの深さB2と
溝幅A2との比は約3前後と高くなる。また、開口部近
傍の開口径の増大はわずかであり、環状溝部11aの奥
部側の加工を容易にするほどのものではない。
【0032】上記の比を小さくするために環状溝部11
aを浅くした場合には、ガタ防止リング13が巻真パイ
プ2から外れない範囲内のりゅうずの引き出し量が小さ
くなってしまう。また、上記比を小さくするために環状
溝部11aの溝幅を大きく形成した場合には、頭部11
の剛性を確保するために頭部11の外径を大きくしなけ
ればならないので、りゅうず10のコンパクト化を図る
ことが困難になる。なお、図4に示した形状は従来形状
でも本実施形態でもなく、仮想的な概略構造である。
【0033】本実施形態では、開口段部21bの段差を
大きく形成し、支持部材16によって開口段部21bの
段差を浅くした後にガタ防止リング13を装着してい
る。すなわち、開口部側の溝幅A1を従来より大きくす
るために形成された開口段部21bの大きな段差を支持
リング16によって埋め、ガタ防止リング13を支持で
きるように構成している。そして、環状溝部21aの奥
部側の溝幅A2に対する奥部側の深さB2の比B2/A
2を3以下に設定している。このため、開口部近傍の開
口径が大きいために奥部側の溝形状が加工しやすくなる
とともに、奥部側の比もそれほど大きくないため、環状
溝部21aの加工が容易に行われる。その結果、環状溝
部21aの全体の深さB1を大きくすることが可能にな
っている。
【0034】本実施形態では、上記のように環状溝部2
1aを深く形成していることに対応させて、巻真パイプ
4の突出部4aの突出長さを長く形成してあり、これに
よって頭部21の環状溝部21a内に突出部4aが深く
挿入されている。このため、頭部21を時計本体から引
き出してもガタ防止リング13が突出部4aから外れに
くくなる。特に、りゅうず20を1段引き出した場合の
みならず、2段引き出した場合にもガタ防止リング13
が巻真パイプ4から外れないだけの引き出しストローク
Cを備えている。したがって、りゅうず20の引き出し
状態でもりゅうず20と巻真パイプ4との一体性が確保
され、りゅうず20の衝撃などによって受ける応力に対
する剛性が実質的に増大する。
【0035】また、本実施形態においても従来例と同様
にりゅうず20の軸部22に小径部22cが形成されて
いるが、この小径部22cの形成位置は、従来よりも時
計本体の内部側に配置されるように設計されている。す
なわち、図5に示す従来例では、りゅうず10の頭部1
1の端部から小径部12cまでの距離と、軸部12の直
径との比が0.25〜0.45程度になるように構成さ
れている。しかし、本実施形態では、りゅうず20の端
部から小径部22cまでの距離Eと軸部22の直径Dと
の比が0.8以上、好ましくは1以上であり、特に、時
計ケースの肉厚や他の寸法との関係によって0.85〜
1.3であるように構成されている。例えば、従来は、
軸部の直径Dが1.15mmであるとき、距離Eは0.
3〜0.5mmであったのに対し、本実施形態では、軸
部22の直径Dが1.15mmであるとき、距離Eは
1.0〜1.5mm程度としている。
【0036】このため、りゅうず20の頭部21が衝撃
等によって応力を受けたとき、小径部22cで変形が発
生するとしても、頭部21から小径部までの距離が長く
なるとともに巻真パイプ4と一体的に応力を受ける軸部
22の長さが長くなるため、小径部22cに集中的に発
生する変形量(曲げ量)が低減される。
【0037】[第2実施形態]次に、図2を参照して本
発明に係る第2実施形態の構造について詳細に説明す
る。この第2実施形態では、上記第1実施形態と異なる
りゅうず30及びこれに一体化された部品を用いている
点を除き、第1実施形態と同様であるので、同一部分に
は同一符号を付し、その説明は省略する。
【0038】りゅうず30は、頭部31と、この頭部3
1に基端32aが接続されて時計本体内に延伸する軸部
32とを備え、頭部31には基端32aの周囲に形成さ
れた環状溝部31aが軸部32の延伸方向に開口するよ
うに形成されている。軸部32には第1実施形態と同様
に軸部品3に接続される先端32bと、小径部32cと
が設けられている。
【0039】頭部31に設けられた環状溝部31a内に
は、円筒状の支持リング18が挿入、嵌合されている。
この支持リング18は、環状溝部31aの最奥部の突き
当たり面に当接しているとともに、その外周面が環状溝
部31aの外側内周面に密接している。環状溝部31a
の開口部側の支持リング18の端面18aには、ガタ防
止リング13が当接している。また、ガタ防止リング1
3の開口部側の端面には、押さえリング14の端面が当
接している。押さえリング14は上記第1実施形態と同
様に縁枠部31dによって頭部31に固定されている。
したがって、押さえリング14によってガタ防止リング
13及び支持リング18は間接的に頭部31に対して固
定されている。
【0040】この実施形態においては、開口溝部31a
の全体の深さBにおける支持リング18を嵌合させる前
の溝幅A1に対する比B/A1は3以下に設定されてい
る。したがって、切削加工、塑性加工などによって容易
に成形することができる。そして、開口溝部31aの内
部に支持リング18を入れることによってガタ防止リン
グ13を位置決めする段差面(端面18aによって構成
される。)が構成されるとともに、開口溝部31aの溝
幅を実質的にA2で示すように小さく形成することがで
きる。
【0041】また、支持リング18は環状溝部31aの
外側内周面に密接し、環状溝部31aの深さに近い軸線
方向の長さを備えているので、支持リング18によって
頭部31の剛性が増大している。したがって、りゅうず
30の外壁を薄く形成することができるので、頭部31
の外径を小さく形成することができる。
【0042】さらに、上記第1実施形態と同様に、環状
溝部31aを深く形成し、これに対応させて巻真パイプ
4の突出部を長く形成しているため、りゅうず30を大
きく引き出してもガタ防止リング13が巻真パイプ4の
外周面上から外れないように、りゅうずの引き出しスト
ロークCを十分に確保している。特に、りゅうず30を
1段引き出した場合のみならず、2段引き出した場合に
もガタ防止リング13が巻真パイプ4から外れない。し
たがって、りゅうず30は常に巻真パイプ4によって内
外両側で支持されていることとなり、りゅうず30が引
き出し状態において衝撃を受けても、りゅうず30の軸
部が曲がるなどの変形の発生を抑制することができる。
【0043】この実施形態でも、上記第1実施形態と同
様に、頭部31の端部から小径部32cまでの距離Eが
軸部32の外径Dの0.8倍以上、好ましくは1倍以上
でり、特に0.85〜1.3の範囲内になるように構成
されている。したがって、りゅうず30が衝撃を受けた
ときの小径部32における変形量が低減される。
【0044】[第3実施形態]次に、図3を参照して本
発明に係るりゅうず構造及びこれを用いた時計の第3実
施形態について詳細に説明する。この実施形態において
は、りゅうず40及びこれに一体化された部品以外は上
記他の実施形態と同様であるので同一部分には同一符号
を付し、その説明は省略する。
【0045】第3実施形態においては、上記と同様に、
りゅうず40の頭部41に環状溝部41aが形成されて
いるとともに、軸部42の基端42aが頭部41に接続
され、軸部42は環状溝部41aの開口部側に伸び、巻
真パイプ4の内部を挿通している。巻真パイプ4の内部
を挿通して時計本体内に臨む先端42b、巻真パイプ4
の内側に配置された小径部42cが形成されている点も
上記と同様である。
【0046】この実施形態では、環状溝部41aの内部
に円筒状の支持リング19が挿入され、嵌合している。
支持リング19は、環状溝部41aの最奥部の突き当た
り面に当接していると共に、その外周面が環状溝部41
aの外側内周面に当接している。支持リング19の内周
面上であって、環状溝部41aの開口部側の端部近傍の
部分には内側段部19aが形成されている。この内側段
部19aによって内径が拡大している部分にガタ防止リ
ング13が嵌合されている。ガタ防止リング13は、そ
の内端面が内側段部19aの段差面に当接しているとと
もに、その外周面が内側段部19aの開口部側の内周面
に当接している。
【0047】環状溝部41aの開口部には押さえリング
17が開口段部41cに嵌合するように配置され、この
押さえリング17は、カシメ加工された縁枠部41dに
よって頭部41に固定されている。また、押さえリング
17によってガタ防止リング13及び支持リング19も
頭部41に固定されている。
【0048】この実施形態では、支持リング19がガタ
防止リング13を環状溝部41aの奥部側及び外周側の
双方から支持した構造となっており、ガタ防止リング1
3は、支持リング19によって環状溝部41aの深さ方
向及び半径方向の双方に位置決めされている。
【0049】開口溝部41aの深さBの溝幅A1に対す
る比B/A1は2或いは2以下であるため、頭部41の
切削加工や塑性加工を容易に行うことができる。支持リ
ング19を嵌合させた後の溝幅A2に対する深さBの比
B/A2をとると、明らかに3を越える比率になってい
るが、このような比率で環状溝部41aを成形加工する
ことはきわめて困難である。また、加工が容易であるこ
とによって環状溝部41aの外周側や奥部側の壁厚を薄
くすることが可能になり、環状溝部41aの溝幅A1及
び深さBを大きく形成しても、りゅうず40の頭部41
を比較的コンパクトに形成することができる。
【0050】なお、本実施形態においても、りゅうず4
0の引き出しストロークCを十分に確保することが可能
であり、実際にりゅうず40を2段に引き出してもガタ
防止リング13が巻真パイプ4の管状突出部4aの外周
面から外れないように構成されている。また、軸部42
には小径部42cが形成され、頭部41の端部から小径
部42cまでの距離Eは、軸部42の外径Dの0.8倍
以上、約1倍程度、特に0.85〜1.3の範囲内とな
っている。したがって、りゅうず40と巻真パイプ4の
一体性をより高めることができ、衝撃などによって軸部
42の曲がる方向に応力が加わっても軸部42の変形量
を低減することができる。
【0051】尚、本発明のりゅうず構造及びこれを備え
た時計は、上述の図示例にのみ限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更
を加え得ることは勿論である。また、上記各実施形態に
おいては、いずれも時計ケース1の側面部の構造のみを
説明したが、本発明は時計に適用できるものであって、
特に腕時計、懐中時計などの携帯時計に用いることが好
ましい。時計としては、時計ケースと、この時計ケース
内に収容されたムーブメントとを有し、時計ケースに
は、時刻表示面が設けられる。時刻表示面には、必要に
応じて時計ケースに固定された透光性を有する窓材が被
覆される。また、時計ケース(胴)には、必要に応じて
裏蓋が取り付けられる。
【0052】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
頭部に環状溝部を形成する加工が容易になるとともに、
環状溝部をより深く形成することが可能になるから、ガ
タ防止部材が時計本体側の部品に摺接するりゅうずの引
き出し範囲を大きくすることができる。したがって、り
ゅうずと時計本体との一体性をりゅうずの引き出し範囲
の広い領域に亘り確保することができるため、りゅうず
の操作性を犠牲にすることなく、衝撃などによる機械的
応力を受けた場合のりゅうずの変形を防止し、或いはり
ゅうずの変形量を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るりゅうず構造及びこれを備えた時
計の第1実施形態の構造を示す拡大部分断面図である。
【図2】本発明に係るりゅうず構造及びこれを備えた時
計の第2実施形態の構造を示す拡大部分断面図である。
【図3】本発明に係るりゅうず構造及びこれを備えた時
計の第3実施形態の構造を示す拡大部分断面図である。
【図4】りゅうずの頭部の形状について示す説明図であ
る。
【図5】従来のりゅうず構造を示すための腕時計の拡大
部分断面図である。
【符号の説明】
1 時計ケース 1a 貫通孔 2,4 巻真パイプ 2a,4a 管状突出部 10,20,30,40 りゅうず 11,21,31,41 頭部 11a,21a,31a,41a 環状溝部 12,22,32,42 軸部 12a,22a,32a,42a 基端 12c,22c,32c,42c 小径部 13 ガタ防止リング 14,17 押さえリング 15 パッキン 16,18,19 支持リング

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 頭部及び該頭部から伸びる軸部を備えて
    なり、前記頭部の内側に前記軸部の延伸方向に開口した
    環状溝部が形成され、該環状溝部の内側に前記軸部の基
    端が配置され、前記頭部には、前記環状溝部を挟んで前
    記基端に対向するガタ防止部材が取付られているりゅう
    ず構造において、 前記環状溝部内には、環状若しくは円筒状の支持部材が
    嵌合固定され、該支持部材により前記ガタ防止部材が支
    持されていることを特徴とするりゅうず構造。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記ガタ防止部材
    は、前記時計本体に固定された巻真パイプの前記環状溝
    部内に挿入される管状突出部に摺接するガタ防止リング
    であることを特徴とするりゅうず構造。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2において、前記支
    持部材の内面に前記ガタ防止部材が当接支持されている
    ことを特徴とするりゅうず構造。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項2において、前記支
    持部材の前記開口部側の端面に前記ガタ防止部材が当接
    支持されていることを特徴とするりゅうず構造。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4までのいずれか1
    項において、前記ガタ防止部材及び前記支持部材は、前
    記開口部近傍において前記頭部に対し固定された押さえ
    部材によって直接若しくは間接的に固定されていること
    を特徴とするりゅうず構造。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項5までのいずれか1
    項において、前記軸部にはパッキン装着用の小径部が形
    成され、前記頭部の端部から前記小径部までの距離が前
    記小径部の直径よりも長く形成されていることを特徴と
    するりゅうず構造。
  7. 【請求項7】 請求項1から請求項6までのいずれか1
    項に記載されたりゅうず構造と、前記軸部が挿通される
    貫通孔及び該貫通孔の開口縁部から突出した管状突出部
    を備えた時計本体とを有し、前記りゅうず構造が前記時
    計本体に対して所定範囲で出没可能に取り付けられ、前
    記管状突出部が前記環状溝部に挿入され前記ガタ防止部
    材に摺接するように構成された時計。
  8. 【請求項8】 時計本体と、 頭部及び該頭部から伸びる軸部を備えてなり、前記頭部
    の内側に前記軸部の延伸方向に開口した環状溝部が形成
    され、該環状溝部の内側に前記軸部の基端が配置され、
    前記軸部が前記時計本体内に挿入されているとともに前
    記頭部が前記時計本体の外側に配置されるように取り付
    けられ、前記時計本体に対して所定量だけ出没可能に構
    成されているりゅうずと、 前記時計本体から突出し、前記環状溝部に挿入された管
    状突出部とを有し、 前記環状溝部内には、前記管状突出部の外周面に摺接す
    るガタ防止部が設けられている時計において、 前記りゅうずは、前記所定量の出没範囲に亘って常に前
    記ガタ防止部が前記管状突出部の外周面に摺接するよう
    に構成されていることを特徴とする時計。
  9. 【請求項9】 請求項8において、前記ガタ防止部は前
    記環状溝部内に固定されたガタ防止部材の内周面である
    ことを特徴とする時計。
  10. 【請求項10】 請求項9において、前記ガタ防止部材
    は、前記環状溝部の外周側に嵌合固定された環状若しく
    は円筒状の支持部材に支持されていることを特徴とする
    時計。
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