JP2000304796A - 電気光学装置用基板の検査方法、電気光学装置用基板及び電気光学装置並びに電子機器 - Google Patents

電気光学装置用基板の検査方法、電気光学装置用基板及び電気光学装置並びに電子機器

Info

Publication number
JP2000304796A
JP2000304796A JP11252499A JP11252499A JP2000304796A JP 2000304796 A JP2000304796 A JP 2000304796A JP 11252499 A JP11252499 A JP 11252499A JP 11252499 A JP11252499 A JP 11252499A JP 2000304796 A JP2000304796 A JP 2000304796A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electro
signal
optical device
substrate
pixel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP11252499A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Ishii
良 石井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP11252499A priority Critical patent/JP2000304796A/ja
Publication of JP2000304796A publication Critical patent/JP2000304796A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気光学装置を構成する基板のうち、素子基
板が半導体基板であっても、当該素子基板の欠陥検査を
容易に行う。 【解決手段】 2個の画素に対し、所定の電位を基準と
して互いに極性反転した電圧レベルの検査信号CX1、
CX2を、アナログスイッチ161と当該画素に接続さ
れるデータ線114とを介してそれぞれ書き込んだ後、
書き込まれた画素から、互いに極性反転された電圧レベ
ルの信号C1、C2を、当該画素に接続されるデータ線
114と画像信号線113を介し読み出し、差動増幅器
200によって両者の差分を求めて、この差分電圧に基
づいて、画素または周辺回路の欠陥を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トランジスタ等の
良否を容易に検査することが可能な電気光学装置用基板
の検査方法、この検査方法を使用する上で前提となる電
気光学装置用基板、及び、この基板を用いた電気光学装
置、並びに、電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】電気光学装置では、画素電極が形成され
た素子基板と対向電極が形成された対向基板との間に電
気光学材料、例えば、液晶を挟持するとともに、画素電
極をトランジスタによって駆動する構成が一般的であ
る。また、近年では、画素電極を駆動するトランジスタ
とともに、ドライバ回路などの周辺回路も同時に作り込
む構成についても一般的となりつつある。この結果、電
気光学装置を構成する素子基板には、数万〜数百万の素
子が微細に配列することとなった。
【0003】このため、画素や周辺回路などに素子欠陥
のない素子基板を、歩留まり100%で製造すること
は、確率的に言って不可能であるので、製造時において
欠陥のある素子基板を排除することが品質管理の面で重
要となる。そこで、近年、電気光学材料を挟持する前
(または後)の素子基板に対して、ある電圧レベルの信
号を一旦画素に書き込んだ後に、書き込んだ電圧を読み
出して、所定の電圧レベルに達していなければ、「欠陥
有」と判別する検査が行われている。
【0004】一方、表示画面の高精細化に伴って、動作
周波数も高められているので、さらに、高開口率の要請
に伴って、画素を駆動するトランジスタに小サイズ化が
要求されているので、従来より広く用いられてきた薄膜
トランジスタ(Thin Film Transistor:以下「TFT」
と称する)では対処できないケースが出始めている。
【0005】そこで、これに対処すべく、電気光学装置
を構成する素子基板を、電子移動度の高い半導体基板と
し、この半導体基板上に、画素を駆動するトランジスタ
や周辺回路の駆動素子を形成することで、高速応答性
と、画素を駆動するトランジスタの小サイズ化とを両立
させる構成が検討されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、素子基
板として半導体基板を用いる構成では、上述のような検
査を行うことが困難である、という問題が生じた。この
理由は、次の通りである。すなわち、TFTは、ガラス
基板のような絶縁体上に形成されるので、ソース領域や
ドレイン領域などに容量がほとんど付加しないのに対し
て、半導体基板上に形成されるトランジスタではウェル
領域が基準電位となるので、ソース領域およびドレイン
領域には接合容量が付加されるとともに、ゲート電極下
の酸化膜による容量が付加される。このため、TFTで
は、読み出し時に数十mV程度の電圧振幅が得られるの
に対して、半導体基板上に形成されるトランジスタで
は、数mV程度の振幅しか得られない。したがって、読
み出した電圧レベルがノイズに埋もれる傾向にあり、こ
のため、欠陥の有無の判断が困難になるからである。
【0007】本発明は、上述した問題に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、素子基板として
半導体基板を用いる場合であっても、素子基板の欠陥検
査を容易に行うことが可能な電気光学装置用基板の検査
方法、この検査方法を使用する上で前提となる電気光学
装置用基板、及び、この基板を用いた電気光学装置、並
びに、電子機器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、画素電極とトランジスタとからなる画素を
備え、前記トランジスタが前記画素電極とデータ線との
間に介挿された電気光学装置用基板の検査方法であっ
て、少なくとも2個の画素に対し、所定の電位を基準と
して互いに極性反転した電圧レベルの検査信号を、当該
画素に接続されるデータ線を介してそれぞれ書き込む過
程と、書き込まれた画素のうち少なくとも2個の画素か
ら、互いに極性反転された電圧レベルを、当該画素に接
続されるデータ線を介し読み出す読出過程と、前記読出
過程により読み出された電圧レベル同士の差分を求める
過程と、前記両者の差分に基づいて、画素または周辺回
路の欠陥を検出する過程とを備えることを特徴としてい
る。
【0009】本発明では、まず、少なくとも2個の画素
に対し、所定の電位を基準として互いに極性反転した電
圧レベルの検査信号が、当該画素に接続されるデータ線
を介してそれぞれ書き込まれる。このため、画素が有す
る容量成分に、互いに逆極性の検査信号が書き込まれる
こととなる。次に、書き込まれた少なくとも2個の画素
から、電圧レベルが読み出されて、両者の差分が求めら
れる。このため、例えば、読み出される画素の個数が2
個であって、読み出された2個の画素が正常であれば、
差分信号の電圧振幅は2倍となるが、いずれかの画素が
欠陥であれば、または、周辺回路が欠陥であれば、当該
振幅は得られない。このため、差分信号に基づいて画素
または周辺回路の欠陥を検出することが可能となる。
【0010】さらに、本発明では、互いに逆極性の検査
信号を書き込んだ後に、読み出して両者の差分を求めて
いるので、ノイズ成分が相殺されることになる。このた
め、電気光学装置用基板が、特に、各種の容量が付加す
ることによりノイズの影響を受けやすい半導体基板であ
る場合でも、差分信号がノイズに埋もれてしまう、とい
うことが防止されるので、当該基板に形成されたトラン
ジスタなどの欠陥を良好に判別することが可能となる。
なお、本発明では、素子基板がガラス等の絶縁体である
場合にも適用可能である。
【0011】加えて、本発明では、2個以上の画素につ
いて同時に欠陥の有無を判別することができるので、1
個毎に画素の欠陥を判別する従来の方式と比較すると、
検査効率の向上が図られる。
【0012】さて、一般に、当該基板に形成されるデー
タ線には、容量成分が多少なりとも付加される。このた
め、データ線は、ある電圧レベルを有することになる
が、この電圧レベルと、読み出された電圧レベルとの差
が大きい場合、それだけ電圧レベルの遷移に時間を要す
ることになる。このため、本発明においては、前記読出
過程の前に、当該画素に接続されたデータ線を前記所定
の電位にそれぞれプリチャージする過程を、さらに備え
ることが望ましい。本発明によれば、データ線を、極性
反転の基準電位である所定の電位(中間電位)とした後
に、当該データ線を介して電圧レベルを読み出すので、
読み出しに要する時間を短縮することや、容量成分の付
加による影響を排除することが可能となる。なお、この
ようなプリチャージを行うためには、前記プリチャージ
の際に、前記トランジスタを一時的にオフとすることが
考えられる。
【0013】また、本発明では、少なくとも2個の画素
に対して、前記検査信号を同時に書き込み、書き込まれ
た画素のうち少なくとも2個の画素から、互いに極性反
転された電圧レベルを同時に読み出すことが望ましい。
このような方法によれば、ノイズ成分の相殺という面に
おいて有利であるし、複数の画素を同時に駆動するの
で、検査のための構成を簡略化することが可能となる。
【0014】さらに、本発明では、当該電気光学装置用
基板と対向電極を有する透明基板とを、互いに適当な間
隙をおいて配置して、両基板の間隙に電気光学材料を挟
持する前、または、後に、当該検査を行うことが望まし
い。本発明では、表示に用いる電気光学材料に対してで
はなく、画素電極とトランジスタとが有する容量成分に
対して、互いに逆極性の検査信号を書き込むので、電気
光学材料が挟持されているか否かにかかわらず、画素の
欠陥検査を行うことができる。このため、電気光学材料
を挟持した状態ではもちろん、基板単体の状態でも検査
可能となる。
【0015】一方、上記目的を達成するために本発明
は、画素電極とトランジスタとからなる画素を備え、前
記トランジスタが前記画素電極とデータ線との間に介挿
された電気光学装置用基板であって、少なくとも2個の
画素に対し、所定の電位を基準として互いに極性反転し
た電圧レベルの検査信号を、当該画素に接続されるデー
タ線に供給するための第1のスイッチと、書き込まれた
画素のうち少なくとも2個の画素から、互いに極性反転
された電圧レベルを、当該画素に接続されるデータ線を
介し読み出すための第2のスイッチとを具備することを
特徴としている。本発明によれば、上述した方法によっ
て欠陥の有無を判別するために必要な検査回路が、当該
電気光学装置用基板それ自体に設けられているので、検
査を行うための特別な構成が、簡略化されることとな
る。
【0016】本発明では、さらに、互いに極性反転され
た電圧レベルの差分を求める回路を備えることが望まし
い。このような構成によれば、検査に必要な回路が、当
該電気光学装置用基板それ自体にほぼ設けられるので、
検査が簡易化されることとなる。
【0017】ここで、本発明においては、走査信号を順
次出力する走査線駆動回路と、前記検査信号が書き込ま
れた画素に対し、走査信号の供給を一時的に阻止するゲ
ート回路とをさらに備え、前記トランジスタは、走査線
に供給される走査信号にしたがってオンオフすることが
望ましい。この構成によれば、走査信号の供給が一時的
に阻止されると、トランジスタが一時的にオフするの
で、画素への書込・読出に影響を与えることなく、当該
画素に接続されたデータ線をプリチャージすることが可
能となる。
【0018】また、本発明において、サンプリング制御
信号を順次出力するデータ線駆動回路をさらに備え、前
記第2のスイッチの各々は、前記データ線のそれぞれに
接続されるとともに、相隣接するデータ線にそれぞれ接
続される複数個が、画像信号線を介し供給される画像信
号を、同一のサンプリング制御信号にしたがって同時に
サンプリングして、対応するデータ線にそれぞれ供給す
るサンプリングスイッチと兼用されていることが望まし
い。この構成によれば、上記第2のスイッチの各々が、
表示を行う際に、データ線駆動回路によって駆動される
サンプリングスイッチと兼用されるので、検査のための
みに用いる構成要素が減少する結果、当該基板に形成さ
れる構成を簡略化することが可能となる。
【0019】一方、本発明において、サンプリング制御
信号を順次出力するデータ線駆動回路と、前記データ線
のそれぞれに接続されるとともに、相隣接するデータ線
にそれぞれ接続される複数個が、画像信号線を介して供
給される画像信号または前記検査信号を、同一のサンプ
リング制御信号にしたがって同時にサンプリングして、
対応するデータ線にそれぞれ供給するサンプリングスイ
ッチとをさらに備え、前記第1のスイッチの各々は、前
記画像信号線の一端にそれぞれ接続され、前記第2のス
イッチの各々は、前記画像信号線の他端にそれぞれ接続
されていることが望ましい。この構成によれば、検査の
ためのみに用いる構成要素は、画像信号線にそれぞれ接
続される第1および第2のスイッチのみとなる。このた
め、サンプリングスイッチと兼用する構成と比較して、
第1のスイッチの個数が減少する結果、当該基板に形成
される構成をなお一層簡略化することが可能となる。
【0020】また、本発明において、前記画像信号は、
時間軸に伸長されるとともに複数系統に変換されて、当
該複数本の画像信号線を介してそれぞれ供給され、前記
データ線は、当該複数本毎にブロック化され、ブロック
化された当該複数本のデータ線に対応するサンプリング
スイッチが、同一のサンプリング制御信号によって同時
に駆動されることが望ましい。この構成によれば、画像
信号は、複数系統に変換されるので、実質的に時間軸に
余裕が生じる。このため、ドット周端数が高い場合であ
っても、サンプリングスイッチには、高速な応答性が要
求されないで済む。
【0021】加えて、本発明においては、前記サンプリ
ング制御信号の信号幅を、所定の期間に制限する位相調
整回路を、さらに備えることが望ましい。この構成によ
れば、位相調整回路によってサンプリング制御信号の信
号幅(信号がアクティブレベルとされる時間)が所定の
期間に制限されるので、相隣接するサンプリング制御信
号同士の重複が低減される。このため、本来、異なるサ
ンプリング制御信号によって駆動されるべきデータ線
に、同時に同一の画像信号がサンプリングされるという
事態が防止されるので、クロストークやゴーストなどの
発生が未然に抑えられることとなる。さらに、第2のス
イッチとサンプリングスイッチとを兼用する場合には、
第1のスイッチによる画素への書込時に、サンプリング
スイッチがオンしないようにする構成が望ましいが、位
相調整回路によって、この構成が実現される。
【0022】一方、本発明において、前記トランジスタ
は半導体基板上に形成され、前記画素電極は反射性を有
することが望ましい。半導体基板の電子移動度は高いの
で、当該基板に形成されるトランジスタについて、高速
応答性とともに小サイズ化を図ること可能となる。な
お、半導体基板は不透明であるので、画素電極を反射性
として、反射型として用いることとなる。
【0023】また、本発明において、前記第1および第
2のスイッチは、前記トランジスタと同一の半導体基板
上に形成されることが望ましい。このような各部の集積
化により、回路全体の低コスト化や、省スペース化等が
図られるとともに、素子間のばらつきも抑えられること
となる。
【0024】加えて、上記目的を達成するために本発明
に係る電気光学装置にあっては、上記電気光学装置用基
板と、対向電極を有する透明基板とが、互いに適当な間
隙をおいて配置されるとともに、両基板の間隙に電気光
学材料が挟持されているので、小サイズ・高精細であっ
ても欠陥の検査が容易となる。
【0025】さらに、上記目的を達成するために本発明
に係る電子機器にあっては、上記電気光学装置を表示部
として備えているので、欠陥のない高品位な表示が提供
されることとなる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0027】<第1実施形態>まず、本発明の第1実施
形態に係る電気光学装置について説明する。この電気光
学装置は、電気光学材料に液晶を用いた液晶装置であ
り、最終的には後述するように、素子基板と対向基板と
が、互いに一定の間隙を保って貼付され、この間隙に電
気光学材料としての液晶が挟持される構成となるが、こ
こでは、貼付前の素子基板の電気的な構成について説明
する。図1は、この素子基板の電気的な構成を示すブロ
ック図である。
【0028】まず、素子基板101において画素領域1
01aには、複数本の走査線112が、図においてX
(行)方向に延在して形成され、また、複数本のデータ
線114が、Y(列)方向に沿って延在して形成されて
いる。そして、これらの走査線112とデータ線114
との各交点においては、各画素を制御するトランジスタ
116のゲート電極が走査線112に接続される一方、
トランジスタ116のソース電極がデータ線114に接
続されるとともに、トランジスタ116のドレイン電極
が画素電極118に接続されている。
【0029】また、液晶容量に保持された電荷のリーク
を防止するために、蓄積容量119が、各画素電極11
8毎に設けられ、対応する画素電極118と容量線11
5との間において液晶容量に対し並列に付加されてい
る。なお、液晶容量は、液晶が実際に挟持された場合
に、画素電極118と対向電極と両電極に挟持された液
晶とによって構成されるものである。また、容量線11
5は、本実施形態では(高論理振幅)高位側電源VEE
に接続されている。
【0030】次に、素子基板101において画素領域1
01aの外側には、AND回路132を含む走査線駆動
回路130や、データ線駆動回路140のほか、サンプ
リングスイッチ151や、アナログスイッチ161など
の周辺回路120が形成されている。ここで、周辺回路
120の構成素子は、画素電極118に接続されたトラ
ンジスタ116と共通または異なる製造プロセスで形成
されたものである。ここで、特にプロセスを共通化する
と、素子基板101にあっては、製造効率の向上や、製
造コストの低下、素子特性の均一化などが図られる。
【0031】さて、周辺回路120のうち、走査線駆動
回路130は、1垂直走査期間において、走査信号G
1、G2、……、Gmをパルス的に順次供給するもので
あり、また、データ線駆動回路140は、いずれかの走
査信号が供給される1水平走査期間において、サンプリ
ング制御信号S1、S2、……、Snをパルス的に順次
供給するものである。また、各AND回路132は、検
査時において、外部回路または他の周辺回路から供給さ
れるイネーブル信号ENにしたがって走査信号の出力を
一時的に阻止するものである。なお、電気光学材料が挟
持された後の通常表示時においては、イネーブル信号E
Nは常にHアクティブとされる。このため、通常表示時
において走査信号G1、G2、……、Gmは、AND回
路132を素通りすることとなる。
【0032】一方、本実施形態において、画像信号VI
D1、VID2は、通常表示時においては、図示しない
シリアル−パラレル変換回路によって1系統の画像信号
Video(図6参照)が時間軸に2倍に伸長分配され
て、2本の画像信号線113を介して供給されるもので
ある。ただし、画像信号VID1、VID2は、検査時
には不要となる。
【0033】次に、各サンプリングスイッチ(トランス
ファーゲート)151は、データ線114のそれぞれに
1対1に対応して設けられたものである。ここで、各サ
ンプリングスイッチ151の一端は、対応するデータ線
114に接続され、その他端は、図において左から数え
て奇数番目のものにあっては画像信号VID1が供給さ
れる画像信号線113に接続され、偶数番目のものにあ
っては画像信号VID2が供給される画像信号線113
に接続されている。また、隣接するデータ線114に対
応する2個(奇数番目、および、これに続く偶数番目)
のサンプリングスイッチ151は、同一のサンプリング
制御信号にしたがって制御される構成となっている。す
なわち、サンプリングスイッチ151は、通常表示時で
は、2本の画像信号線113に供給される画像信号VI
D1、VID2を、サンプリング制御信号にしたがった
タイミングで同時にサンプリングして、対応するデータ
線114のそれぞれに供給する構成となっている。
【0034】また、各アナログスイッチ(トランスファ
ーゲート)161は、サンプリングスイッチ151と同
様に、データ線114のそれぞれに1対1に対応して設
けらたものである。ただし、各アナログスイッチ161
の一端は、対応するデータ線114に接続され、その他
端は、図において左から数えて奇数番目のものにあって
は検査信号CX1が供給される信号線に接続され、偶数
番目のものにあっては検査信号CX2が供給される信号
線に接続されている。また、すべてのアナログスイッチ
161は、ゲート信号TXにしたがって駆動制御される
構成となっている。なお、検査信号CX1、CX2およ
び信号TXは、検査時に外部から供給される信号であ
る。このため、各アナログスイッチ161は、通常表示
時においては常時オフ状態となる。
【0035】<トランジスタ>次に、素子基板101に
形成されるトランジスタについて説明する。図2(a)
は、画素電極118に接続されるトランジスタ116お
よびその周辺の構造を説明するための断面図である。こ
の図において、素子基板101は、単結晶シリコンや多
結晶シリコンなどの半導体基板からなり、この表面に
は、当該半導体基板よりも高不純物濃度のウェル領域1
2が形成されている。
【0036】ここで、ウェル領域12の表面には、素子
分離用の酸化膜13が形成されているが、1画素毎に2
カ所の開口部が設けられている。これら開口部のうち、
1つは、トランジスタ116の形成領域であり、他の1
つは、図2(a)では省略されいるが蓄積容量119の
形成領域である。前者の開口部の中央には、熱酸化によ
り形成されるゲート酸化膜112aを介し、ポリシリコ
ンやメタルシリサイド等からなるゲート電極が走査線1
12として形成された後、これをマスクとした不純物の
ドーピングによって、ソース領域114aおよびドレイ
ン領域118aが形成されている。これにより、トラン
ジスタ116がMOS型FETとして構成されることと
なる。
【0037】次に、トランジスタ116や酸化膜13な
どの上には、第1の層間絶縁膜14が形成され、さら
に、この表面には、アルミニウムを主体とするデータ線
114および第1の補助配線118bが形成されてい
る。このうち、データ線114は、第1の層間絶縁膜1
4に設けられたコンタクトホールC1を介してソース領
域114aに、また、第1の補助配線118bは、同じ
く第1の層間絶縁膜14に設けられたコンタクトホール
C2を介してドレイン領域118aに、それぞれ電気的
に接続されている。
【0038】続いて、データ線114、第1の補助配線
118bおよび第1の層間絶縁膜14の上には、第2の
層間絶縁膜15が形成され、さらに、この表面には、ア
ルミニウムを主体とするメタル層16および第2の補助
配線118cが形成されている。このうち、第2の補助
配線118cは、第2の層間絶縁膜15に設けられたコ
ンタクトホールC3を介して第1の補助配線118bに
電気的に接続されている。ここで、メタル層16は、周
辺回路120における素子間の接続配線とともに、トラ
ンジスタ116への光進入を防止する遮光層を兼用する
ものであり、画素領域101aにあっては、全面(ただ
しコンタクトホールC3の周辺を除く)を覆って形成さ
れている。
【0039】そして、メタル層16、第2の補助配線1
18cおよび第2の層間絶縁膜15の上には、第3の層
間絶縁膜17が形成されて、さらに、この表面には、ア
ルミニウムなどの反射性金属からなる画素電極118が
形成されている。ここで、第3の層間絶縁膜17には、
コンタクトホールC4が設けられ、ここに、タングステ
ンなどの高融点金属からなる柱状の接続プラグ118d
が充填されて、画素電極118と第2の補助配線118
cとの電気的な接続が図られている。この結果、画素電
極118は、接続プラグ118d→第2の補助配線11
8c→第1の補助配線118bという経路を介して、ト
ランジスタ116のドレイン領域118aと電気的に接
続されることになる。なお、液晶装置を実際に構成する
場合、画素電極118の表面には、さらに、パッシベー
ション膜や配向膜(ともに図示省略)が画素領域101
aの全面に形成される。また、画素電極118は、接続
プラグ118dが充填された第3の層間絶縁膜をCMP
(化学的機械研磨)より平坦化して形成されるので、ほ
ぼ完全に鏡面化される。ただし、電気光学装置の用途が
直視型表示装置である場合には、良好な光散乱反射特性
を持たせるために、画素電極118は、適当な凹凸面上
に形成される。
【0040】<走査線駆動回路>次に、周辺回路120
のうち、走査線駆動回路130について説明する。走査
線駆動回路130は、垂直走査期間の最初に供給される
転送開始パルスDY−DまたはDY−Uを、1水平走査
期間毎に供給されるクロック信号CLYおよびその反転
クロック信号CLYINVにしたがって、順次シフトする
ことによって、走査信号G1〜Gmを所定の順番で出力
するものである。
【0041】図3は、走査線駆動回路130の構成を示
すブロック図である。この図において、クロック信号C
LY、その反転クロック信号CLYINVおよび転送開始
パルスDY−D(DY−U)は、いずれも図示しない回
路によって、通常表示時には、画像信号VID1、VI
D2と同期して供給されるものである。
【0042】さて、走査線駆動回路130は、第0段〜
第(m+1)段のラッチ回路1330を備えており、1
個のラッチ回路1330は、クロック信号CLYおよび
その反転クロック信号CLYINVのレベル遷移(立ち下
がり、立ち上がり)時において、その直前の入力レベル
をラッチして出力するとともに、後段に位置するラッチ
回路1330の入力信号として供給するものである。
【0043】また、各ラッチ回路1330は、図におい
てD方向およびU方向の双方向に転送可能である。ここ
で、垂直走査方向が下方向である場合には、D方向転送
となって、転送開始パルスDY−Dが、ラッチ回路13
30の上側から入力されて下側から出力される一方、垂
直走査方向が上方向である場合には、U方向転送となっ
て、転送開始パルスDY−Uが、ラッチ回路1330の
下側から入力されて、上側から出力される構成となって
いる。このため、前段とは、D方向転送の場合には上側
を意味し、U方向転送の場合には下側を意味することに
なる。反対に、後段とは、D方向転送の場合には下側を
意味し、U方向転送の場合には上側を意味することにな
る。
【0044】一方、転送制御信号Dは、D方向転送の場
合にアクティブとなって、クロックドインバータ134
4の動作を許可する信号であり、転送制御信号Uは、U
方向転送の場合にアクティブとなって、クロックドイン
バータ1354の動作を許可する信号である。したがっ
て、両者は互いに排他的な信号である。
【0045】また、第0段、第2段、……、第(m−
2)段、第m段(以下、説明の便宜上「偶数段」とい
う)のクロックドインバータ1332は、クロック信号
CLYの立ち上がり(反転クロック信号CLYINVの立
ち下がり)において入力信号を取り込んで反転するもの
であり、同段のクロックドインバータ1336は、反対
に、反転クロック信号CLYINVの立ち上がり(クロッ
ク信号CLYの立ち下がり)において入力信号を取り込
んで反転するものである。ここで、D方向転送の場合に
おいて、反転クロック信号CLYINVが立ち上がると、
クロックドインバータ1344の出力がクロックドイン
バータ1336に取り込まれるとともに、クロックドイ
ンバータ1344の入力に反転帰還されるので、結局、
その前のクロック信号CLYの立ち上がりにおいてクロ
ックインバータ1332に取り込まれた信号は、クロッ
ク信号CLY(反転クロック信号CLYINV)の1周期
分保持されることとなる。
【0046】なお、第1段、第3段、……、第(m−
1)段、第(m+1)段(以下、説明の便宜上「奇数
段」という)にあっては、入力されるクロック信号CL
Yおよび反転クロック信号CLYINVの関係が、偶数段
のものとは入れ替わっているので、偶数段のクロックド
インバータ1332、1336の取り込みタイミングに
ついても、それぞれ奇数段のものと入れ替わったものと
なる。
【0047】このような構成において、D方向転送の場
合、転送制御信号Dによってクロックドインバータ13
44の動作が許可されるが、クロックドインバータ13
54の動作は禁止されるので、クロックドインバータ1
332の出力は、クロックドインバータ1344により
反転されて、当該ラッチ回路1330の出力信号とされ
るとともに、この反転信号がクロックドインバータ13
36の入力に帰還されることになる。この際、偶数段の
クロックドインバータ1332は、クロック信号CLY
の立ち上がりで入力信号を取り込む一方、この後段に位
置する奇数段のクロックドインバータ1332は、反転
クロック信号CLYINVの立ち上がりで入力信号を取り
込むので、奇数段のインバータ1344から出力される
信号G(j+1)’は、その前段たる偶数段のインバー
タ1344から出力される信号Gj’よりも、クロック
信号CLY(反転クロック信号CLYINV)の半周期だ
け遅延したものとなる。なお、jは、第0段〜第(m+
1)段のラッチ回路1330を一般化して説明するため
ものである。
【0048】したがって、D方向転送の場合、第0段〜
第m段のラッチ回路1330から出力される信号G0’
〜Gm’は、図4に示される通りとなる。すなわち、第
0段のラッチ回路1330から出力される信号G0’
は、垂直走査期間の1番最初に入力される転送開始パル
スDY−Dを、クロック信号CLYの立ち上がりで取り
込んだものとなり、続く第1段〜第m段のラッチ回路1
330からそれぞれ出力される信号G1’〜Gm’は、
信号G0’を、クロック信号CLYの半周期ずつ順次シ
フトしたものとなる。
【0049】一方、U方向転送の場合、転送制御信号U
によってクロックドインバータ1354の動作が許可さ
れるが、クロックドインバータ1344の動作は禁止さ
れるので、クロックドインバータ1336の出力は、ク
ロックドインバータ1354により反転されて、当該ラ
ッチ回路1330の出力信号とされるとともに、この反
転信号がクロックドインバータ1332の入力に帰還さ
れることになる。したがって、U方向転送におけるラッ
チ回路1330の等価回路は、D方向転送のものを上下
反転させたものとなるから、結局、第(m+1)段〜第
1段のラッチ回路1330からそれぞれ出力される信号
Gm’〜G0’は、図4の括弧書で示される通りとな
る。すなわち、第(m+1)段のラッチ回路1330か
ら出力される信号Gm’は、垂直走査期間の1番最初に
入力される転送開始パルスDY−Uを、クロック信号C
LYの立ち上がりで取り込んだものとなり、続く第m段
〜第1段のラッチ回路1330からそれぞれ出力される
信号Gm−1’〜G0’は、信号Gm’を、クロック信
号CLYの半周期ずつ順次シフトしたものとなる。
【0050】さて、図3において、NAND回路136
0は、第1段〜第m段のラッチ回路1330に対応して
設けられるものであり、対応するラッチ回路1330に
おける入力信号と出力信号との否定論理積を出力する。
インバータ1370は、各NAND回路1360に対応
して設けられるものであり、対応するNAND回路13
60による否定論理積を反転する。
【0051】上述のように、D方向転送(U方向転送)
にあっては、各ラッチ回路1330から出力される信号
G0’〜Gm’(Gm’〜G0’)は、クロック信号C
LYの半周期毎に順次シフトした関係にあるので、図4
に示されるように、隣接同士においてその半分期間が互
いに重複する。そして、この重複期間が、NAND回路
1360およびインバータ1370により取り出され
て、図4に示されるように、走査信号G1、G2、…
…、Gmとして出力される構成となっている。
【0052】したがって、走査信号は、D方向転送では
G1、G2、……、Gmという順番にて、U方向転送で
はGm、Gm−1、……、G1という順番にて、それぞ
れクロック信号CLYの半周期毎に順次遅延して、互い
に重複することなく出力されることとなる。
【0053】なお、NAND回路1360は、実際に
は、イネーブル信号ENにしたがって走査信号の供給を
素子するAND回路132(図1参照)と統合されて、
3入力型が用いられる。また、インバータ1370は、
実際には、順次チャネル幅を大きくしながら複数段接続
されるるとともに、レベルシフタを内蔵して低論理振幅
信号を高論理振幅信号に変換する構成となっている。こ
のようにインバータを複数段接続する理由は、同一の走
査線112に多数のトランジスタ116が接続されてい
るので、この負荷合計に応じて、駆動能力を順次高める
ことが必要となるためである。また、論理振幅を変換す
る理由は、周辺回路120が一般にCMOS回路で構成
されるので、その出力電圧は3〜5V程度であるのに対
し、画素電極118に接続されたトランジスタ116に
は、液晶を十分に駆動すべく、20V程度の動作電圧範
囲が要求されるからである。なお、元々の入力信号を高
論理振幅信号にしてしまい、回路構成全体を高論理振幅
回路で構成しても良い。
【0054】<データ線駆動回路>次に、データ線駆動
回路140について説明する。データ線駆動回路140
は、水平走査期間の最初に供給される転送開始パルスD
X−RまたはDX−Lを、クロック信号CLXおよびそ
の反転クロック信号CLXINVにしたがって、順次シフ
トすることによって、サンプリング制御信号S1〜Sn
を所定の順番で出力するものである。
【0055】したがって、その構成は、図5に示される
ように、供給される信号のタイミングについては異なる
が、走査線駆動回路130と類似したものとなる。すな
わち、データ線駆動回路140は、転送開始パルスDY
−D(DY−U)および転送制御信号D(U)の替わり
に、転送開始パルスDX−R(DX−L)および転送制
御信号R(L)を入力するとともに、クロック信号CL
Yおよびその反転クロック信号CLYINVの替わりに、
クロック信号CLXおよびその反転クロック信号CLX
INVを入力する構成となっている。
【0056】ここで、各ラッチ回路1430は、図にお
いてR方向およびL方向の双方向に転送可能である。こ
のため、水平走査方向が右方向である場合には、R方向
転送となって、転送開始パルスDX−Rが、ラッチ回路
1430の左側から入力されて右側から出力される一
方、水平走査方向が左方向である場合には、L方向転送
となって、転送開始パルスDX−Lが、ラッチ回路14
30の右側から入力されて左側から出力される構成とな
っている。このため、前段とは、R方向転送の場合には
左側を意味し、L方向転送の場合には右側を意味するこ
とになる。反対に、後段とは、R方向転送の場合には右
側を意味し、L方向転送の場合には左側を意味すること
になる。
【0057】また、転送制御信号Rは、R方向転送の場
合にアクティブとなって、クロックドインバータ144
4の動作を許可する信号であり、転送制御信号Lは、L
方向転送の場合にアクティブとなって、クロックドイン
バータ1454の動作を許可する信号である。
【0058】このため、R方向転送の場合、第1段〜第
n段のラッチ回路1430から出力される信号S1’〜
Sn’は、図6に示される通りとなる。すなわち、第1
段のラッチ回路1430から出力される信号S1’は、
水平走査期間の1番最初に入力される転送開始パルスD
X−Rを、クロック信号CLXの立ち上がりで取り込ん
だものとなり、続く第2段〜第n段のラッチ回路143
0からそれぞれ出力される信号S2’〜Sn’は、信号
S1’を、クロック信号CLXの半周期ずつ順次シフト
したものとなる。
【0059】一方、L方向転送の場合には、クロック信
号CLXと反転クロック信号CLXINVとの関係がR方
向転送の場合と入れ替われる。また、L方向転送の場合
には、各ラッチ回路1430の等価回路はD方向転送の
ものを左右反転させたものとなる。このため、第(n+
1)段〜第2段のラッチ回路1430からそれぞれ出力
される信号Sn’〜S1’は、図6の括弧書で示される
通りとなる。すなわち、第(n+1)段のラッチ回路1
430から出力される信号Sn’は、水平走査期間の1
番最初に入力される転送開始パルスDX−Lを、反転ク
ロック信号CLXINVの立ち上がりで取り込んだものと
なり、続く第n段〜第2段のラッチ回路1430からそ
れぞれ出力される信号Sn−1’〜S1’は、信号S
n’を、クロック信号CLXの半周期ずつ順次シフトし
たものとなる。
【0060】ところで、クロック信号CLX(およびそ
の反転クロック信号CLXINV)の周波数は、水平走査
期間毎に供給されるクロック信号CLY(およびその反
転クロック信号CLYINV)の周波数よりも圧倒的に高
いので、ラッチ回路1430の入力信号および出力信号
の否定論理積信号を反転するだけの構成では、不十分な
場合がある。このため、NAND回路1460が、各ラ
ッチ回路1430から出力される信号のパルス幅を積極
的に狭めるために設けられている。
【0061】すなわち、R方向転送の場合に奇数段(L
方向転送の場合に偶数段)のラッチ回路1430から出
力される信号のパルス幅は、 図6に示されるように、
イネーブル信号ENB1の信号幅にしたがって狭められ
る一方、R方向転送の場合に遇数段(L方向転送の場合
に奇数段)のラッチ回路1430から出力される信号の
パルス幅が、イネーブル信号ENB2の信号幅にしたが
って狭められて、これらが、サンプリング制御信号S
1、S2、……、Snとして出力される構成となってい
る。
【0062】したがって、サンプリング制御信号は、R
方向転送ではS1、S2、……、Snという順番にて、
L方向転送ではSn、Sn−1、……、S1という順番
にて、それぞれクロック信号CLXの半周期毎に順次遅
延したタイミングであって、互いに重複することなく、
時間的に分離されて出力されることとなる。
【0063】なお、インバータ1470は、実際には、
順次チャネル幅を大きくしながら複数段接続されるると
ともに、レベルシフタを内蔵して低論理振幅信号を高論
理振幅信号に変換する構成となっている。このようにイ
ンバータを複数段接続理由は、本実施形態では、同一の
サンプリング制御信号によって複数のサンプリングスイ
ッチ151を駆動する構成となっているので、この負荷
合計に応じて、駆動能力を順次高めることが必要となる
からである。また、論理振幅を変換する理由は、走査線
駆動回路130におけるインバータ1370と同様な理
由によるものである。なお、元々の入力信号を高論理振
幅信号にしてしまい、回路構成全体を高論理回路にして
も良い。
【0064】また、図5では、nを偶数とした構成を示
しているので、イネーブル信号ENB1、ENB2は、
R方向転送の場合とL方向転送の場合とで入れ替わる
が、nを奇数とした構成にすれば、イネーブル信号EN
B1、ENB2を転送方向によって切り換える必要がな
くなるので、外部回路の負担を低減できる。
【0065】<素子基板の検査>次に、上述した素子基
板101の検査について説明する。また、この検査は、
素子基板101が形成された直後、すなわち、素子基板
101と対向基板との貼付前(液晶が挟持される前)で
あって、素子基板101の単体に対して行われるもので
ある。
【0066】まず、素子基板101を検査するために、
図1に示されるように、差動増幅器200の入力端に、
それぞれ2本の画像信号線113が接続される。ここ
で、差動増幅器200は、一方の入力端に供給される信
号を、他方の入力端に供給される信号で減算するもので
あり、その意味においてアナログ減算器で代用しても良
い。なお、説明の便宜上、差動増幅器200における一
方の入力端に供給される信号、すなわち、図1において
上方の画像信号線113に供給される信号をC1とし、
差動増幅器200における他方の入力端に供給される信
号、すなわち、図1において下方の画像信号線113に
供給される信号をC2とする。また、差動増幅器200
の出力信号をC0とする。
【0067】次に、検査時において、素子基板101に
は、画像信号VID1、VID2が供給されない替わり
に、図7に示されるようなイネーブル信号EN、信号T
Xおよび検査信号CX1、CX2が外部から供給され
る。なお、この検査においては、画素表示を行う訳では
ないので、クロック信号CLX(反転クロック信号CL
XINV)や、クロック信号CLY(反転クロック信号C
LYINV)などを通常表示時の周波数より低く設定し
て、動作周波数を抑えることとしても良い。
【0068】さて、本検査は、3つの期間に分けて、2
個の画素欠陥を同時に判定するものである。そこで、説
明の便宜上、当該3つの期間をそれぞれ第1〜第3の期
間と呼ぶことにする。また、検査時において、走査線駆
動回路130およびデータ線駆動回路140の転送方向
はいずれであっても良いが、説明簡略化のため、それぞ
れD方向およびR方向と規定する。このため、上述した
ように、走査信号G1、G2、……、Gmが、互いに重
複しないように出力されるとともに、各走査信号が供給
される1水平走査期間において、サンプリング制御信号
S1、S2、……、Snが時間的に分離されて出力され
る。
【0069】ここで、走査信号G1がHレベルとなった
直後、すなわち、図1において上から数えて1本目の走
査線112が選択された直後の場合について検討する。
この場合、図7に示されるように、まず、第1の期間
では、イネーブル信号ENおよび信号TXがHレベルと
なる。このため、走査信号G1は素通りするので、1本
目の走査線112に接続されたトランジスタ116がす
べてオンになるとともに、アナログスイッチ161もす
べてオンとなる。この際、検査信号CX1は、共通電位
Vcomに対して高位の電圧Vpとなる一方、検査信号
CX2は、共通電位Vcomを基準として検査信号CX
1を極性反転した電圧Vnとなる。
【0070】したがって、1本目の走査線112と交差
する画素のうち、左から数えて奇数番目に位置する画素
にあっては、正極性の電圧Vpが書き込まれる一方、偶
数番目に位置する画素にあっては、負極性の電圧Vnが
書き込まれることとなる。ここで、検査時では液晶が挟
持されていないので、液晶容量は構成されていない。こ
のため、書き込まれた電圧は、液晶容量以外の容量成分
(主に蓄積容量119、他に配線容量など)によって保
持されることとなる。
【0071】なお、共通電位Vcomは、実際に液晶が
挟持された場合に、対向基板に形成される対向電極の設
定電位をいう。厳密に言えば、共通電位Vcomは、ト
ランジスタ116の特性と液晶の動作電圧とによって定
められ、この共通電位Vcomによって対抗電極の設定
電位が決定される。また、第1の期間では、サンプリ
ング制御信号をLレベルにする必要があるが、これは、
データ線駆動回路140に供給するイネーブル信号EN
B1の信号幅を操作することで容易に可能である。
【0072】次に、第2の期間においては、イネーブ
ル信号ENはLレベルに遷移するが、信号TXはHレベ
ルに維持される。このため、走査信号G1の供給は一時
的に阻止されてLレベルとなるので、1本目の走査線1
12に接続されたトランジスタ116が一時的にオフに
なる一方、アナログスイッチ161のオンは継続され
る。さらに、サンプリング制御信号S1がHレベルに遷
移するので、左から1番目および2番目のサンプリング
スイッチ151がオンとなる。この際、検査信号CX
1、CX2は、それぞれ共通電位Vcomとなる。
【0073】したがって、左から数えて1本目および2
本目のデータ線114と、2本の画像信号線113と
は、共通電位Vcomにそれぞれプリチャージされるこ
ととなる。なお、この状態では、トランジスタ116が
一時的にオフとなっているので、第1の期間による書
き込みに影響を与えることはない。
【0074】この後、第3の期間においては、イネー
ブル信号ENが再びHレベルとなるが、信号TXはLレ
ベルに遷移する。このため、走査信号G1の供給が再開
されてHレベルとなるので、1本目の走査線112に接
続されたトランジスタ116は再びオンになる一方、ア
ナログスイッチ161のすべてはオフとなる。この際、
サンプリング制御信号S1はHレベルが維持されている
ので、先の第2の期間において液晶容量以外の容量成
分によって保持された電圧が、データ線114および画
像信号線113を介して読み出されることとなる。すな
わち、差動増幅器200において、入力端の一方に供給
される信号C1の電圧は、1本目の走査線112と交差
する画素のうち、左から数えて1番目に位置する画素か
ら読み出した電圧Vp’となる一方、差動増幅器200
において、入力端の他方に供給される信号C2の電圧
は、1本目の走査線112と交差する画素のうち、左か
ら数えて2番目に位置する画素から読み出した電圧V
n’となる。
【0075】ここで、先の第1の期間において、2つ
の画素に書き込んだ電圧Vp、Vnにあっては、共通電
位Vcomに対する絶対値が互いに等しいので、読み出
しに係る2つの画素が正常であれば、共通電位Vcom
を基準とした電圧Vp’、Vn’の絶対値も等しいはず
である。このため、差動増幅器200によって求められ
る信号C0の電圧は、当該2つの画素が正常であれば、
2Vp’となる。さらに、読み出された電圧Vp’、V
n’にノイズ成分が重畳されていても、両者の差分によ
って当該ノイズ成分が相殺されるので、クリアな状態
で、電圧2Vp’の信号C0を得ることができる。
【0076】一方、読み出された2つの画素のうち、1
つでも欠陥であれば、差動増幅器200によって求めら
れる信号C0の電圧は、共通電位Vcomに対して2V
p’とはならない。
【0077】したがって、画素電極118に接続された
トランジスタ116が、図2(a)に示されるようなM
OS型FETである場合であっても、第3の期間にお
ける信号C0の電圧が2Vp’であるか否かを判別する
ことによって、2つの画素が正常であるか欠陥であるか
につき、ノイズの影響を受けることなく識別することが
可能となる。
【0078】同様な検査が、上から1本目の走査線11
2と交差する画素のうち、左から数えて3・4番目に位
置する画素に対し、検査信号CX1、CX2の極性を入
れ替えて行われ、以下、順次、5・6番目、7・8番
目、……、2n−1・2n番目に位置する画素に対して
も、検査信号CX1、CX2の極性を交互に入れ替えて
行われる。なお、液晶が実際に挟持された状態では、極
性を交互に入れ替えて検査する必要があるが、本実施形
態のように、素子基板101の単体の状態では、特に極
性反転を行う必要はない。
【0079】そして、同様な検査が、2本目の走査線1
12と交差する画素に対しても行われ、以下、順次、3
本目、4本目、……、m本目の走査線112と交差する
画素に対して行われる。これにより、すべての画素に対
する欠陥検査が完了することとなる。
【0080】この際、周辺回路120において、1つで
も欠陥があれば、上述したような走査信号G1〜Gm、
および、サンプリング制御信号S1〜Snが出力されな
いので、所定の画素に検査信号を書き込むことも、読み
出すこともできず、まして、共通電位Vcomに対して
電圧が2Vp’である信号C0を得ることなどできな
い。このため、本実施形態において、すべての画素につ
いて検査することは、同時に、周辺回路120について
も検査することを意味することになる。また、この検査
によれば、同時に2個の画素について欠陥検査を行うの
で、1個毎に検査を行う従来の方式と比較して検査効率
の向上が図られる。
【0081】こうして、すべての画素および周辺回路1
20のについて検査を実行して、欠陥がなければ、当該
素子基板101は良品として判定されて、対向基板と貼
付されて液晶が挟持される一方、不良品であれば排除さ
れることとなる。なお、画素個数が非常に多数であれ
ば、画素欠陥が数個程度存在しても表示時には目立たな
いので、良品と判定する場合もある。
【0082】<通常表示時の駆動動作>さて、上述した
検査において良品と判定された素子基板101は、後述
するように対向基板と一定の間隙を保って貼付されると
ともに、この間隙に液晶が挟持される構成となる。ここ
では、液晶が実際に挟持された通常表示時の動作につい
て簡単に説明する。説明便宜上、サンプリング制御信号
S1がHレベルである場合を想定すると、図1において
左から1本目および2本目のデータ線114に、それぞ
れ画像信号VID1、VID2がサンプリングされて、
その時点で選択された走査線112と交差する2個の画
素に、トランジスタ116によってそれぞれ書き込まれ
ることとなる。この後、サンプリング制御信号S2がH
レベルとなると、今度は、次の3本目および4本目のデ
ータ線114にそれぞれ画像信号VID1、VID2が
サンプリングされて、その時点で選択された走査線11
2と交差する2個の画素に、トランジスタ116によっ
てそれぞれ書き込まれることとなる。以下同様にして、
サンプリング制御信号S3、S4、……、Snが順次H
レベルとなると、5・6本目、7・8本目、……、2n
−1・2n本目のデータ線に、それぞれ画像信号VID
1、VID2が順次サンプリングされて、その時点で選
択された走査線112と交差する2個の画素にそれぞれ
書き込まれることとなる。そして、この後、次の走査線
112が選択され、再び、サンプリング信号S1〜Sn
が順次出力されて、同様な書き込みが繰り返し実行され
ることとなる。
【0083】したがって、このような駆動方式では、デ
ータ線114を1本毎に駆動する方式と比較すると、各
サンプリングスイッチ151による画像信号のサンプリ
ング時間が2倍となるので(図6参照)、各画素におけ
る充放電時間が十分に確保される。このため、高コント
ラスト化が図られることになる。さらに、データ線駆動
回路140におけるラッチ回路1430の段数、およ
び、クロック信号CLXおよびその反転クロック信号C
LXINVの周波数が、それぞれ1/2に低減されるの
で、段数の低減化と併せて低消費電力化も図られること
となる。
【0084】このような素子基板101によれば、通常
表示時に、画像信号線113に供給された画像信号VI
D1、VID2のサンプリングを指示するサンプリング
信号S1、S2、……、Snは、検査時に、読み出し画
素を指定する信号そのものである。さらに、上述したよ
うにAND回路132は、実際には、NAND回路13
60に統合されるので、検査のためだけに素子基板10
1に形成される素子は、アナログスイッチ161のみで
ある。しかし、このアナログスイッチ161すらも、プ
リチャージ回路と兼用することが可能である。すなわ
ち、アナログスイッチ161は、データ線114への画
像信号の書込負荷を低減するために、画像信号のサンプ
リングに先行するタイミングにおいて、各データ線11
4を、所定の電位にプリチャージするプリチャージ回路
と兼用することが可能である。したがって、本実施形態
に係る電気光学装置の素子基板101において、検査の
ためだけに素子基板101に特別に形成する構成要素
は、実質的にないに等しいので、新たな構成を付加する
ことなく、本検査を行うことが可能となる。
【0085】<第2実施形態>次に、本発明の第2の実
施形態に係る電気光学装置について説明する。図8は、
本実施形態に係る電気光学装置のうち、素子基板101
の構成を示すブロック図である。この図において、図1
に示した第1実施形態と相違する部分は、アナログスイ
ッチ161を廃して、替わりに、画像信号線113の一
端に、信号VCにしたがって開閉するアナログスイッチ
171を設けるとともに、画像信号線113の他端に、
すなわち、検査時に差動増幅器200が接続される側
に、信号CCにしたがって駆動制御されるアナログスイ
ッチ181を設けた点にある。なお、その他の部分は、
図1と同じなので、同じ符号を付与するとともに、その
説明を省略することとする。
【0086】<素子基板の検査>次に、この素子基板1
01の検査について説明する。この検査についても、第
1実施形態と同様に、素子基板101が形成された直
後、すなわち、素子基板101と対向基板との貼付前
(液晶が挟持される前)であって、素子基板101の単
体に対して行われるものである。
【0087】まず、素子基板101を検査するために、
図8に示されるように、差動増幅器200の入力端に、
それぞれアナログスイッチ181を介して2本の画像信
号線113が接続される。
【0088】次に、検査時において、素子基板101に
は、画像信号VID1、VID2が供給されない替わり
に、図9に示されるようなイネーブル信号EN、信号V
C、CCおよび検査信号V1、V2が外部から供給され
る。なお、この検査においては、画素表示を行う訳では
ないので、クロック信号CLX(反転クロック信号CL
XINV)や、クロック信号CLY(反転クロック信号C
LYINV)などを通常表示時の周波数より低く設定し
て、動作周波数を抑えることとしても良い。この点は、
第1実施形態と同様である。
【0089】さて、本検査は、第1実施形態と同様に、
3つの期間に分けて、2個の画素欠陥を同時に判定する
ものである。そこで、説明の便宜上、当該3つの期間を
それぞれ第4〜第6の期間と呼ぶことにする。また、検
査時において、走査線駆動回路130およびデータ線駆
動回路140の転送方向はいずれであっても良いが、説
明簡略化のため、それぞれD方向およびR方向と規定す
る。このため、上述したように、走査信号G1、G2、
……、Gmが、互いに重複しないように出力されるとと
もに、各走査信号が供給される1水平走査期間におい
て、サンプリング制御信号S1、S2、……、Snが順
次出力される。
【0090】ここで、走査信号G1がHレベルとなった
直後、すなわち、図8において上から数えて1本目の走
査線112が選択された直後の場合について検討する。
この場合、図9に示されるように、まず、第4の期間
では、イネーブル信号ENおよび信号VCがHレベルと
なる。このため、走査信号G1は素通りするので、1本
目の走査線112に接続されたトランジスタ116がす
べてオンになるとともに、アナログスイッチ171がと
もにオンとなる。また、この際、サンプリング制御信号
S1もHレベルとなるので、図8において左から数えて
1番目および2番目のサンプリングスイッチ151がオ
ンとなる。この状態において、検査信号V1は、共通電
位Vcomに対して高位の電圧Vpとなる一方、検査信
号V2は、共通電位Vcomを基準として検査信号V1
を極性反転した電圧Vnとなるので、1本目の走査線1
12と交差する画素のうち、左から数えて1番目に位置
する画素にあっては、正極性の電圧Vpが書き込まれる
一方、2番目に位置する画素にあっては、負極性の電圧
Vnが書き込まれることとなる。
【0091】次に、第5の期間においては、イネーブ
ル信号ENはLレベルに遷移する。このため、走査信号
G1の供給は一時的に阻止されてLレベルとなるので、
1本目の走査線112に接続されたトランジスタ116
が一時的にオフになる。また、この際、信号CCはHレ
ベルとなるので、アナログスイッチ181がともにオン
となる。
【0092】この状態において、検査信号V1、V2
は、それぞれ共通電位Vcomとなるので、左から数え
て1本目および2本目のデータ線114と、2本の画像
信号線113とは、第1実施形態と同様に、それぞれ共
通電位Vcomにプリチャージされることとなる。な
お、この状態では、トランジスタ116が一時的にオフ
となっているので、第4の期間による書き込みに影響
を与えないことも、第1実施形態と同様である。
【0093】この後、第6の期間においては、イネー
ブル信号ENが再びHレベルとなるが、信号VCはLレ
ベルに遷移する。このため、走査信号G1の供給が再開
されてHレベルとなるので、1本目の走査線112に接
続されたトランジスタ116は再びオンになる一方、ア
ナログスイッチ171は、ともにオフとなる。この際、
サンプリング制御信号S1および信号CCはHレベルが
維持されているので、先の第5の期間において液晶容
量以外の容量成分によって保持された電圧が、データ線
114および画像信号線113を介して読み出されるこ
ととなる。すなわち、差動増幅器200において、入力
端の一方に供給される信号C1の電圧は、第1実施形態
と同様に、1本目の走査線112と交差する画素のう
ち、左から数えて1番目に位置する画素から読み出した
電圧Vp’となる一方、差動増幅器200において、入
力端の他方に供給される信号C2の電圧は、1本目の走
査線112と交差する画素のうち、左から数えて2番目
に位置する画素から読み出した電圧Vn’となる。
【0094】このため、第6の期間において、差動増
幅器200により求められる信号C0の電圧が、共通電
位Vcomに対して2Vp’であるか否かを判別するこ
とによって、2つの画素が正常であるか欠陥であるかに
つき、ノイズの影響を受けることなく識別することが可
能となる。
【0095】なお、同様な検査が、上から1本目の走査
線112と交差する画素のうち、左から数えて3・4番
目に位置する画素に対し、検査信号CX1、CX2の極
性を入れ替えて行われ、以下、順次、5・6番目、7・
8番目、……、2n−1・2n番目に位置する画素に対
しても、検査信号CX1、CX2の極性を交互に入れ替
えて行われる。なお、液晶が実際に挟持された状態で
は、極性を交互に入れ替えて検査する必要があるが、本
実施形態のように、素子基板101の単体の状態では、
特に極性反転を行う必要はない。この点は、第1実施形
態と同様である。
【0096】そして、同様な検査が、2本目の走査線1
12と交差する画素に対しても行われ、以下、順次、3
本目、4本目、……、m本目の走査線112と交差する
画素に対して行われ、これにより、すべての画素に対す
る欠陥検査が行われる点、および、これにより周辺回路
120についても検査が行われることとなる点について
は、第1実施形態と同様である。
【0097】このような第2実施形態において信号C0
では、第1実施形態と同様に、ノイズが相殺される状態
で2倍の振幅が得られるので、検査の信頼性を高めると
ともに、2つの画素を同時に検査しているので、検査の
効率も高めることが可能となる。また、この第2実施形
態では、第1実施形態におけるアナログスイッチ161
は不要であり、ただ、画像信号線113の一端および他
端にアナログスイッチ171、181を設ける構成で足
りるので、素子基板101に形成するアナログスイッチ
の個数を大幅に減らすことが可能となる。また、隣接す
る走査信号を時間的に分離させる必要がなくなるので、
第1実施形態と比較して、時間的に余裕が発生すること
になる。
【0098】<応用形態>上述した第1および第2実施
形態では、同時に検査する画素の個数を「2」とした
が、本発明はこれに限られない。また、第1実施形態に
あっては、アナログスイッチ161のすべてを信号TX
にしたがって同時に駆動する構成としたが、ブロック毎
に駆動する構成としても良い。
【0099】例えば、図10に示される応用形態のよう
に、同時に検査する画素の個数を「4」としても良く、
また、アナログスイッチ161を信号TX1、TX2に
したがって、4個毎に交互に駆動する構成としても良
い。そして、検査にかかる4個の画素に対しては、検査
信号CX1〜CX4による書込電圧を、例えば、検査信
号CX1、CX3では電圧Vpとし、検査信号CX2、
CX4では電圧Vnとする一方、読み出し時には、差動
増幅器200が、(C1−C2)+(C3−C4)を求
める構成とすれば、ノイズが相殺された4倍の電圧振幅
を得ることが可能となる。
【0100】また、図10において、アナログスイッチ
161を廃し、替わりに、図8に示される構成と同様に
して、画像信号線113の一端にアナログスイッチ17
1を、他端にアナログスイッチ181を設ける構成とし
ても良い。
【0101】なお、図10に示される構成にあっては、
画素電極118やトランジスタ116などについての記
載を省略している。また、この構成において、通常表示
時では、4本の画像信号線113には、1系統の画像信
号が時間軸に4倍に伸長分配され、VID1〜VID4
として供給されるとともに、サンプリング制御信号にし
たがって同時に4個のサンプリングスイッチ151によ
ってサンプリングされ、対応する4本のデータ線114
に供給されることとなる。
【0102】<液晶装置の全体構成>次に、第1および
第2実施形態および応用形態の検査において良品と判定
された素子基板101を用いた電気光学装置の全体構成
について、図11および図12を参照して説明する。こ
こで、図11は、液晶装置100の構成を示す斜視図で
あり、図12は、図11におけるA−A’線の断面図で
ある。
【0103】これらの図に示されるように、液晶装置1
00は、その背面にガラスやセラミックなどからなる補
強板103が接着された素子基板101と、対向電極1
08等が形成されたガラスなどの透明な対向基板102
とが、シール材104によって一定の間隙を保って貼り
合わせられるとともに、この間隙に電気光学材料として
の液晶105が挟持された構造となっている。尚、図1
1において、画素電極118は画素領域110a全体に
渡って配置されているが、一部のみ図示し、中央部の画
素電極118の図示を省略する。
【0104】ここで、素子基板101において、シール
材104の内側かつ画素領域101aの外側の領域に
は、遮光膜106が設けられている。この遮光膜106
が形成される領域内のうち、領域130aには走査線駆
動回路130が形成され、また、領域140aにはデー
タ線駆動回路140やサンプリングスイッチ151が形
成され、さらに、領域161aには第1実施形態および
応用形態におけるアナログスイッチ161が形成され
る。すなわち、遮光膜106は、この領域に形成される
周辺回路120に光が入射するのを防止している。この
遮光膜106は、図2(a)において画素電極118と
同一の工程で形成されるメタル層からなり、対向電極1
08の電位である共通電位Vcomが印加されている。
このため、遮光膜106が形成された領域では、印加電
圧がほぼゼロとなるので、画素電極118の電圧無印加
状態と同じ表示状態となる。
【0105】また、素子基板101において、データ線
駆動回路140が形成される領域140a外側であっ
て、シール材104を隔てた領域107には、複数の外
部回路接続端子が形成されて、外部からの制御信号や、
検査信号、電源などを入力する構成となっている。
【0106】一方、対向基板102の対向電極108
は、貼合部分における4隅のうち、少なくとも1箇所に
おいて設けられた導通材によって、素子基板101との
電気的導通が図られている。
【0107】ほかに、対向基板102には、液晶装置1
00の用途に応じて、例えば、直視型であれば、第1
に、ストライプ状や、モザイク状、トライアングル状等
に配列したカラーフィルタが設けられ、第2に、例え
ば、金属材料や樹脂などからなる遮光膜(ブラックマト
リクス)が設けられる。なお、色光変調の用途の場合に
は、例えば、後述するプロジェクタのライトバルブとし
て用いる場合には、カラーフィルタは形成されない。ま
た、直視型の場合、液晶装置100に光を対向基板10
2側から照射するフロントライトが必要に応じて設けら
れる。くわえて、素子基板101および対向基板102
の電極形成面には、それぞれ所定の方向にラビング処理
された配向膜(図示省略)などが設けられて、電圧無印
加状態における液晶分子の配向方向を規定する一方、入
出射側のそれぞれには、配向方向に応じた偏光子(図示
省略)がそれぞれ設けられる。ただし、液晶105とし
て、高分子中に微小粒として分散させた高分子分散型液
晶を用いれば、前述の配向膜や偏光子などが不要となる
結果、光利用効率が高まるので、高輝度化や低消費電力
化などの点において有利である。
【0108】<素子基板の検査時点について>なお、上
述した第1実施形態や第2実施形態では、素子基板10
1の検査を、基板単体の状態で行うこととして説明した
が、本発明は、これに限られない。例えば、対向基板と
貼付した直後であって、液晶のような電気光学材料を挟
持する前であっても良いし、電気光学材料を挟持した後
であっても良い。電気光学材料が挟持された後にあって
は、電気光学材料による容量(液晶容量)が構成される
ので、検査信号は、電気光学材料による容量容量と、そ
れ以外の容量とに書き込まれることとなる。すなわち、
本発明にいう電気光学装置用基板の検査とは、基板単体
の検査を意味すると同時に、電気光学装置の検査をも意
味する。
【0109】<変換数と1群を構成するデータ線数との
関係>また、サンプリングスイッチ151において同時
駆動される個数は、上述した第1および第2実施形態で
は2個であり、応用形態では4個とするとともに、これ
ら個数に対応して、画像信号をシリアル−パラレル変換
する構成としたが、して、本発明は、これに限られな
い。
【0110】例えば、変換数および同時に印加するデー
タ線の数を「3」や、「12」、「24」等として、3
本や、12本、24本等のデータ線に対して、3系統変
換や、12系統変換、24系統変換等して並列供給させ
た画像信号を同時に供給する構成としても良い。なお、
変換数および同時に印加するデータ線数としては、カラ
ーの画像信号が3つの原色に係る信号からなることとの
関係から、3の倍数であることが制御や回路などを簡易
化する上で望ましい。ただし、色光変調の用途の場合に
は、3原色とは無関係となるから、各実施形態や応用形
態のように、「2」や、「4」、「8」等としても良
い。
【0111】<その他>また、各実施形態においては、
液晶装置を構成する素子基板101を半導体基板とし
て、ここに、画素電極118に接続されるトランジスタ
116や、周辺回路120の構成素子などを、MOS型
FETで形成する構成としたが、これは、あくまでも本
発明におけるノイズ相殺という効果を引き出すための措
置に過ぎない。すなわち、画素電極118に接続される
トランジスタ116としては、図2(a)に示されるM
OS型FETのほかに、種々のトランジスタを用いるこ
とができる。例えば、図2(a)では、ゲート電極がチ
ャネルよりも上方に位置する、いわゆるトップゲート型
であったが、ゲート電極を先に形成し、ゲート絶縁膜を
介して、チャネルとなる半導体層を形成した、いわゆる
ボトムゲート型としても良い。
【0112】さらに、図2(b)に示されるようなTF
Tを用いても良い。このように、トランジスタ116を
TFTで構成すると、反射型のほか、透過型としても用
いることができるので、用途の拡大が図られる。
【0113】なお、図2(b)に示されるTFTについ
て簡単に説明すると、素子基板101としてはガラスや
石英などの絶縁性基板が用いられて、その上面にはチャ
ネル領域となるポリシリコン層21が形成される。この
後、その表面に、熱酸化処理等によって、ゲート絶縁膜
112aが形成される。このゲート絶縁膜112aの上
面には、2層目のポリシリコン層が形成されており、こ
れがTFTのゲート電極、すなわち走査線112を兼ね
ている。さらに、このゲート電極自身をマスクとして、
イオン打ち込み法により不純物がドーピングされ、これ
により、自己整合されたソース領域114aおよびドレ
イン領域118aが形成されている。これにより、トラ
ンジスタ116がTFTとして構成されることとなる。
また、トランジスタ116の上には、第1の層間絶縁膜
14が形成され、さらに、この表面には、アルミニウム
を主体とするデータ線114と、ITO(Indium Tin O
xide)のような透明導電膜からなる画素電極118とが
形成されている。ここで、データ線114は、第1の層
間絶縁膜14に設けられたコンタクトホールC5を介し
てソース領域114aに、また、画素電極118は、同
じく第1の層間絶縁膜14に設けられたコンタクトホー
ルC6を介してドレイン領域118aに、それぞれ電気
的に接続されている。このようにトランジスタ116を
TFTで構成しても等価回路的には、図1と全く同一で
ある。
【0114】また、上述した素子基板101には、差動
増幅器200を設けなかったが、素子基板101に内蔵
しても良い。ただし、差動増幅器200は、検査時にし
か用いられず、また、回路サイズも大きくなるので、実
施形態にように、外付けとする方が、基板領域を無駄に
消費しないで済む。
【0115】さらに、電気光学材料としては、液晶のほ
かに、エレクトロルミネッセンス素子などを用いて、そ
の電気光学効果により表示を行う電気光学装置用基板に
適用可能である。すなわち、本発明は、上述した構成と
類似の構成を有するすべての電気光学装置用基板の検査
に適用可能である。
【0116】<電子機器>次に、上述した液晶装置を各
種の電子機器に適用される場合について説明する。この
場合、電子機器は、図13に示されるように、主に、表
示情報出力源1000、表示情報処理回路1002、駆
動回路1004、液晶装置100、クロック発生回路1
008並びに電源回路1010を備えて構成されてい
る。このうち、表示情報出力源1000は、ROM(Re
ad Only Memory)、RAM(Random Access Memory)な
どのメモリや、光ディスク装置などのストレージユニッ
ト、画像信号を同調して出力する同調回路等を含み、ク
ロック発生回路1008からのクロック信号に基づい
て、所定フォーマットの画像信号などの表示情報を表示
情報処理回路1002に出力するものである。また、表
示情報処理回路1002は、シリアル−パラレル変換回
路のほか、増幅・極性反転回路、ローテーション回路、
ガンマ補正回路、クランプ回路等の周知の各種処理回路
を含んで構成されており、クロック信号に基づいて入力
された表示情報からデジタル信号を順次生成し、クロッ
ク信号CLKとともに駆動回路1004に出力するもの
である。駆動回路1004は、液晶装置100を駆動す
るものであり、上述した周辺回路120に相当するもの
である。電源回路1010は、上述した各回路に所定の
電源を供給するものである。
【0117】次に、上述した液晶装置を具体的な電子機
器に用いた例のいくつかについて説明する。
【0118】<その1:プロジェクタ>まず、この液晶
装置をライトバルブとして用いたプロジェクタについて
説明する。図14は、このプロジェクタの構成を示す平
面図である。この図に示されるように、プロジェクタ1
100内部には、偏光照明装置1110がシステム光軸
PLに沿って配置している。この偏光照明装置1110
において、ランプ1112からの出射光は、リフレクタ
1114による反射で略平行な光束となって、第1のイ
ンテグレータレンズ1120に入射する。これにより、
ランプ1112からの出射光は、複数の中間光束に分割
される。この分割された中間光束は、第2のインテグレ
ータレンズを光入射側に有する偏光変換素子1130に
よって、偏光方向がほぼ揃った一種類の偏光光束(s偏
光光束)に変換されて、偏光照明装置1110から出射
されることとなる。
【0119】さて、偏光照明装置1110から出射され
たs偏光光束は、偏光ビームスプリッタ1140のs偏
光光束反射面1141によって反射される。この反射光
束のうち、青色光(B)の光束がダイクロイックミラー
1151の青色光反射層にて反射され、反射型の液晶装
置100Bによって変調される。また、ダイクロイック
ミラー1151の青色光反射層を透過した光束のうち、
赤色光(R)の光束は、ダイクロイックミラー1152
の赤色光反射層にて反射され、反射型の液晶装置100
Rによって変調される。一方、ダイクロイックミラー1
151の青色光反射層を透過した光束のうち、緑色光
(G)の光束は、ダイクロイックミラー1152の赤色
光反射層を透過して、反射型の液晶装置100Gによっ
て変調される。
【0120】このようにして、液晶装置100R、10
0G、100Bによってそれぞれ色光変調された赤色、
緑色、青色の光は、ダイクロイックミラー1152、1
151、偏光ビームスプリッタ1140によって順次合
成されて、投写光学系1160によって、スクリーン1
170に投写されることとなる。なお、液晶装置100
R、100Bおよび100Gには、ダイクロイックミラ
ー1151、1152によって、R、G、Bの各原色に
対応する光束が入射するので、カラーフィルタを設ける
必要はない。
【0121】<その2:モバイル型コンピュータ>次
に、上記液晶装置を、モバイル型のパーソナルコンピュ
ータに適用した例について説明する。図15は、このパ
ーソナルコンピュータの構成を示す斜視図である。図に
おいて、コンピュータ1200は、キーボード1202
を備えた本体部1204と、液晶表示ユニット1206
とから構成されている。この液晶表示ユニット1206
は、先に述べた液晶装置100の前面にフロントライト
を付加することにより構成されている。
【0122】なお、この構成では、液晶装置100を反
射直視型として用いることになるので、画素電極118
は平坦である必要はなく、むしろ、反射光が様々な方向
に散乱するように、凹凸であった方が望ましい。
【0123】<その3:携帯電話>さらに、上記液晶装
置を、携帯電話に適用した例について説明する。図16
は、この携帯電話の構成を示す斜視図である。図におい
て、携帯電話1300は、複数の操作ボタン1302の
ほか、受話口1304、送話口1306とともに、液晶
装置100を備えるものである。この液晶装置100に
も、必要に応じてその前面にフロントライトが設けられ
る。また、この構成でも、液晶装置100が反射直視型
として用いられることになるので、画素電極118は平
坦である必要はなく、凹凸であった方が望ましい。
【0124】なお、電子機器としては、図14〜図16
を参照して説明した他にも、液晶テレビや、ビューファ
インダ型、モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カー
ナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワー
ドプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、PO
S端末、タッチパネルを備えた機器等などが挙げられ
る。そして、これらの各種電子機器に対して、第1およ
び第2実施形態や応用形態に係る液晶装置、さらには電
気光学装置が適用可能なのは言うまでもない。
【0125】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、半
導体基板を素子基板とする場合であっても、当該素子基
板の欠陥検査を容易に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係る液晶装置のう
ち、素子基板の電気的な構成を示すブロック図である。
【図2】 (a)および(b)は、それぞれ同素子基板
において画素電極に接続されたトランジスタおよびその
周辺の構造を説明するための断面図である。
【図3】 同素子基板における走査線駆動回路の構成を
示すブロック図である。
【図4】 同走査線駆動回路の動作を説明するためのタ
イミングチャートである。
【図5】 同素子基板におけるデータ線駆動回路の構成
を示すブロック図である。
【図6】 同データ線駆動回路の動作を説明するための
タイミングチャートである。
【図7】 同素子基板の検査時における動作を説明する
ためのタイミングチャートである。
【図8】 本発明の第2実施形態に係る液晶装置のう
ち、素子基板の電気的な構成を示すブロック図である。
【図9】 同素子基板の検査時における動作を説明する
ためのタイミングチャートである。
【図10】 本発明の応用形態に係る液晶装置のうち、
素子基板の電気的な構成を示すブロック図である。
【図11】 実施形態に係る液晶装置の構造を示す平面
図である。
【図12】 同液晶装置の構造を説明するための断面図
である。
【図13】 同液晶装置が適用される電子機器の概略構
成を示すブロック図である。
【図14】 同液晶装置を適用した電子機器の一例たる
プロジェクタの構成を示す断面図である。
【図15】 同液晶装置を適用した電子機器の一例たる
パーソナルコンピュータの構成を示す斜視図である。
【図16】 同液晶装置を適用した電子機器の一例たる
携帯電話の構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
100……液晶装置 101……素子基板 101a……画素領域 102……対向基板 105……液晶 112……走査線 113……画像信号線 114……データ線 115……容量線 116……トランジスタ 118……画素電極 119……蓄積容量 120……周辺回路 130……走査線駆動回路 132……AND回路 140……データ線駆動回路 151……サンプリングスイッチ 161、171、181……アナログスイッチ 200……差動増幅器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G036 BA33 CA07 2H088 FA11 HA01 HA02 HA04 HA06 HA08 HA13 HA14 MA20 2H092 HA02 JA24 KA04 KB04 KB25 NA29 NA30 PA01 PA06 PA08 PA09 5C094 AA05 AA13 AA42 AA43 AA53 BA03 BA16 BA43 CA19 DA09 DB01 DB04 DB10 EA03 EA04 EA05 EA06 EB02 EB05 FA01 GB10

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画素電極とトランジスタとからなる画素
    を備え、前記トランジスタが前記画素電極とデータ線と
    の間に介挿された電気光学装置用基板の検査方法であっ
    て、 少なくとも2個の画素に対し、所定の電位を基準として
    互いに極性反転した電圧レベルの検査信号を、当該画素
    に接続されるデータ線を介してそれぞれ書き込む過程
    と、 書き込まれた画素のうち少なくとも2個の画素から、互
    いに極性反転された電圧レベルを、当該画素に接続され
    るデータ線を介し読み出す読出過程と、 前記読出過程により読み出された電圧レベル同士の差分
    を求める過程と、 前記両者の差分に基づいて、画素または周辺回路の欠陥
    を検出する過程とを備えることを特徴とする電気光学装
    置用基板の検査方法。
  2. 【請求項2】 前記読出過程の前に、当該画素に接続さ
    れたデータ線を前記所定の電位にそれぞれプリチャージ
    する過程を、さらに備えることを特徴とする請求項1記
    載の電気光学装置用基板の検査方法。
  3. 【請求項3】 少なくとも2個の画素に対して、前記検
    査信号を同時に書き込み、 書き込まれた画素のうち少なくとも2個の画素から、互
    いに極性反転された電圧レベルを同時に読み出すことを
    特徴とする請求項1記載の電気光学装置用基板の検査方
    法。
  4. 【請求項4】 当該電気光学装置用基板と対向電極を有
    する透明基板とを、互いに適当な間隙をおいて配置し
    て、両基板の間隙に電気光学材料を挟持する前、また
    は、後に、当該検査を行うこと特徴とする請求項1記載
    の電気光学装置用基板の検査方法。
  5. 【請求項5】 画素電極とトランジスタとからなる画素
    を備え、前記トランジスタが前記画素電極とデータ線と
    の間に介挿された電気光学装置用基板であって、 少なくとも2個の画素に対し、所定の電位を基準として
    互いに極性反転した電圧レベルの検査信号を、当該画素
    に接続されるデータ線に供給するための第1のスイッチ
    と、 書き込まれた画素のうち少なくとも2個の画素から、互
    いに極性反転された電圧レベルを、当該画素に接続され
    るデータ線を介し読み出すための第2のスイッチとを具
    備することを特徴とする電気光学装置用基板。
  6. 【請求項6】 さらに、互いに極性反転された電圧レベ
    ルの差分を求める回路を備えることを特徴とする請求項
    5記載の電気光学装置用基板。
  7. 【請求項7】 走査信号を順次出力する走査線駆動回路
    と、 前記検査信号が書き込まれた画素に対し、走査信号の供
    給を一時的に阻止するゲート回路とをさらに備え、 前記トランジスタは、走査線に供給される走査信号にし
    たがってオンオフすることを特徴とする請求項5または
    6記載の電気光学装置用基板。
  8. 【請求項8】 サンプリング制御信号を順次出力するデ
    ータ線駆動回路をさらに備え、 前記第2のスイッチの各々は、前記データ線のそれぞれ
    に接続されるとともに、相隣接するデータ線にそれぞれ
    接続される複数個が、画像信号線を介して供給される画
    像信号を、同一のサンプリング制御信号にしたがって同
    時にサンプリングして、対応するデータ線にそれぞれ供
    給するサンプリングスイッチと兼用されていることを特
    徴とする請求項5、6または7記載の電気光学装置用基
    板。
  9. 【請求項9】 サンプリング制御信号を順次出力するデ
    ータ線駆動回路と、 前記データ線のそれぞれに接続されるとともに、相隣接
    するデータ線にそれぞれ接続される複数個が、画像信号
    線を介して供給される画像信号または前記検査信号を、
    同一のサンプリング制御信号にしたがって同時にサンプ
    リングして、対応するデータ線にそれぞれ供給するサン
    プリングスイッチとをさらに備え、 前記第1のスイッチの各々は、前記画像信号線の一端に
    それぞれ接続され、 前記第2のスイッチの各々は、前記画像信号線の他端に
    それぞれ接続されていることを特徴とする請求項5、6
    または7記載の電気光学装置用基板。
  10. 【請求項10】 前記画像信号は、時間軸に伸長される
    とともに複数系統に変換されて、当該複数本の画像信号
    線を介してそれぞれ供給され、 前記データ線は、当該複数本毎にブロック化され、 ブロック化された当該複数本のデータ線に対応するサン
    プリングスイッチが、同一のサンプリング制御信号によ
    って同時に駆動されることを特徴とする請求項8または
    9記載の電気光学装置用基板。
  11. 【請求項11】 前記サンプリング制御信号の信号幅
    を、所定の期間に制限する位相調整回路を、 さらに備えることを特徴とする請求項7乃至10のいず
    れか記載の電気光学装置用基板。
  12. 【請求項12】 前記トランジスタは半導体基板上に形
    成され、 前記画素電極は反射性を有することを特徴とする請求項
    5乃至11のいずれかに記載の電気光学装置用基板。
  13. 【請求項13】 前記第1および第2のスイッチは、前
    記トランジスタと同一の半導体基板上に形成されること
    を特徴とする請求項12記載の電気光学装置用基板。
  14. 【請求項14】 請求項5乃至13のいずれかに記載の
    電気光学装置用基板と、対向電極を有する透明基板と
    が、互いに適当な間隙をおいて配置されるとともに、両
    基板の間隙に電気光学材料が挟持されていること特徴と
    する電気光学装置。
  15. 【請求項15】 請求項14記載の電気光学装置を表示
    部として備えること特徴とする電気機器。
JP11252499A 1999-04-20 1999-04-20 電気光学装置用基板の検査方法、電気光学装置用基板及び電気光学装置並びに電子機器 Withdrawn JP2000304796A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11252499A JP2000304796A (ja) 1999-04-20 1999-04-20 電気光学装置用基板の検査方法、電気光学装置用基板及び電気光学装置並びに電子機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11252499A JP2000304796A (ja) 1999-04-20 1999-04-20 電気光学装置用基板の検査方法、電気光学装置用基板及び電気光学装置並びに電子機器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000304796A true JP2000304796A (ja) 2000-11-02

Family

ID=14588812

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11252499A Withdrawn JP2000304796A (ja) 1999-04-20 1999-04-20 電気光学装置用基板の検査方法、電気光学装置用基板及び電気光学装置並びに電子機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000304796A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003019504A1 (fr) * 2001-08-03 2003-03-06 Sony Corporation Procede d'inspection, dispositif a semi-conducteur et affichage
JP2003075794A (ja) * 2001-09-03 2003-03-12 Toshiba Corp アレイ基板の検査方法
WO2003094141A1 (fr) * 2002-04-30 2003-11-13 Sony Corporation Afficheur a cristaux liquides, son procede de pilotage, et terminal mobile
JP2006268028A (ja) * 2005-02-28 2006-10-05 Seiko Epson Corp 電気光学装置用基板、電気光学装置及び電子機器
JP2006349812A (ja) * 2005-06-14 2006-12-28 Seiko Epson Corp マザー基板、電気光学装置用基板及びその製造方法、並びに電気光学装置及び電子機器
JP2007206440A (ja) * 2006-02-02 2007-08-16 Seiko Epson Corp 電気光学装置用基板、電気光学装置および検査方法
CN100492104C (zh) * 2004-09-07 2009-05-27 三星电子株式会社 显示基片及其制造方法
US7839372B2 (en) 2004-08-10 2010-11-23 Seiko Epson Corporation Electrooptic apparatus substrate and examining method therefor and electrooptic apparatus and electronic equipment
CN115019703A (zh) * 2021-11-30 2022-09-06 荣耀终端有限公司 显示面板、检测方法及电子设备

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7009418B2 (en) 2001-08-03 2006-03-07 Sony Corporation Inspecting method, semiconductor device, and display apparatus
US7123044B2 (en) 2001-08-03 2006-10-17 Sony Corporation Testing method, semiconductor device, and display apparatus
WO2003019504A1 (fr) * 2001-08-03 2003-03-06 Sony Corporation Procede d'inspection, dispositif a semi-conducteur et affichage
JP2003075794A (ja) * 2001-09-03 2003-03-12 Toshiba Corp アレイ基板の検査方法
WO2003094141A1 (fr) * 2002-04-30 2003-11-13 Sony Corporation Afficheur a cristaux liquides, son procede de pilotage, et terminal mobile
US8159438B2 (en) 2002-04-30 2012-04-17 Sony Corporation Liquid crystal display device, drive method thereof, and mobile terminal
US7839372B2 (en) 2004-08-10 2010-11-23 Seiko Epson Corporation Electrooptic apparatus substrate and examining method therefor and electrooptic apparatus and electronic equipment
CN100492104C (zh) * 2004-09-07 2009-05-27 三星电子株式会社 显示基片及其制造方法
JP2006268028A (ja) * 2005-02-28 2006-10-05 Seiko Epson Corp 電気光学装置用基板、電気光学装置及び電子機器
JP2006349812A (ja) * 2005-06-14 2006-12-28 Seiko Epson Corp マザー基板、電気光学装置用基板及びその製造方法、並びに電気光学装置及び電子機器
JP4561647B2 (ja) * 2006-02-02 2010-10-13 セイコーエプソン株式会社 電気光学装置用基板、電気光学装置および検査方法
JP2007206440A (ja) * 2006-02-02 2007-08-16 Seiko Epson Corp 電気光学装置用基板、電気光学装置および検査方法
CN115019703A (zh) * 2021-11-30 2022-09-06 荣耀终端有限公司 显示面板、检测方法及电子设备

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3846057B2 (ja) 電気光学装置の駆動回路及び電気光学装置並びに電子機器
US6670943B1 (en) Driving circuit system for use in electro-optical device and electro-optical device
JP3685029B2 (ja) 液晶表示装置、画像信号補正回路、液晶表示装置の駆動方法、および画像信号補正方法、ならびに電子機器
JP2000310963A (ja) 電気光学装置の駆動回路及び電気光学装置並びに電子機器
US7952551B2 (en) Electro-optical device and electronic apparatus including same
US7277091B2 (en) Driving circuit for electro-optical panel, electro-optical device having the driving circuit, and electronic apparatus having the electro-optical device
JP4691890B2 (ja) 電気光学装置および電子機器
JP2000304796A (ja) 電気光学装置用基板の検査方法、電気光学装置用基板及び電気光学装置並びに電子機器
JP3648976B2 (ja) アクティブマトリクス基板、液晶装置及び電子機器並びに該アクティブマトリクス基板の検査方法
JP2002215105A (ja) 電気光学装置、駆動回路および電子機器
JP3520756B2 (ja) 電気光学装置の駆動回路、電気光学装置及び電子機器
JPH11265162A (ja) 電気光学装置及び電子機器
JP3635972B2 (ja) 電気光学装置の駆動回路、電気光学装置および電子機器
KR100767906B1 (ko) 전기 광학 장치의 구동 회로 및 이것을 구비한 전기 광학장치 및 전자 기기
JP3855575B2 (ja) 電気光学装置の駆動回路、電気光学装置および電子機器
JP3484963B2 (ja) 電気光学装置の駆動回路、電気光学装置、及び電子機器
JP3843658B2 (ja) 電気光学装置の駆動回路及び電気光学装置並びに電子機器
JP2000338919A (ja) 電気光学装置の駆動回路および電気光学装置および投射型表示装置
JP2004061632A (ja) 電気光学装置及び電子機器
JP3633255B2 (ja) 電気光学装置の駆動回路、電気光学装置及び電子機器
JP2001166744A (ja) 電気光学装置の駆動回路、データ線駆動回路、走査線駆動回路、電気光学装置、および電子機器
JP2001188520A (ja) 電気光学装置の駆動回路、電気光学装置及び電子機器
JP2000310964A (ja) 電気光学装置の駆動回路及び電気光学装置並びに電子機器
JP3781019B2 (ja) 電気光学装置の駆動回路および電気光学装置
JP2000137205A (ja) 電気光学装置の駆動回路及び電気光学装置

Legal Events

Date Code Title Description
A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20060517