JP2000303886A - 高圧燃料系異常検出装置 - Google Patents

高圧燃料系異常検出装置

Info

Publication number
JP2000303886A
JP2000303886A JP11112220A JP11222099A JP2000303886A JP 2000303886 A JP2000303886 A JP 2000303886A JP 11112220 A JP11112220 A JP 11112220A JP 11222099 A JP11222099 A JP 11222099A JP 2000303886 A JP2000303886 A JP 2000303886A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
fuel
detected
abnormality
fuel system
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11112220A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidenobu Nakamura
秀伸 中村
Hiroshi Yamakita
宏 山北
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP11112220A priority Critical patent/JP2000303886A/ja
Publication of JP2000303886A publication Critical patent/JP2000303886A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/22Safety or indicating devices for abnormal conditions
    • F02D2041/224Diagnosis of the fuel system
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/22Safety or indicating devices for abnormal conditions
    • F02D2041/224Diagnosis of the fuel system
    • F02D2041/225Leakage detection

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高圧燃料系の異常を検出すると共に、圧力セ
ンサ自体の異常検出が可能で、異常箇所が特定可能であ
る高圧燃料系異常検出装置を提供すること。 【解決手段】 高圧燃料系異常検出装置1は、燃料を高
圧で出力する燃料供給ポンプ13と、燃料を高圧状態で
蓄えておくコモンレール15と、コモンレール15内の
圧力を検出する圧力センサ17と、コモンレール圧を一
定値以下に維持するためのプレッシャリミッタスイッチ
19と、異常検出処理を行う電子制御装置(以下、EC
U)25と、を備えている。そして、ダイアグチェッカ
27からの指令により、ECU25が高圧燃料系異常検
出処理を開始すると、燃料供給ポンプ13を強制駆動
し、プレッシャリミッタスイッチ19が動作するまでの
ポンプ駆動時間および圧力センサ17が検出する測定値
に基づいて、高圧燃料系の異常検出を行うと共に、異常
箇所の特定を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の燃料噴
射装置における高圧燃料系の異常検出を行う高圧燃料系
異常検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、内燃機関の各気筒に燃料を噴
射供給する燃料噴射装置の一つとして、燃料供給ポンプ
から供給された燃料をコモンレール(蓄圧室)に蓄え、
コモンレールからインジェクタ(燃料噴射弁)に高圧状
態の燃料を供給して、インジェクタのノズルを開放する
ことにより、燃料を噴射する蓄圧式燃料噴射装置が知ら
れている。
【0003】ここで、燃料噴射装置は、内燃機関の運転
状態(回転数や負荷など)に基づいて、コモンレール内
の燃料圧力(以下、コモンレール圧という)、燃料噴射
量および燃料噴射時期の目標値を算出し、コモンレール
圧がその算出した目標値となるよう燃料供給ポンプの燃
料吐出量をフィードバック制御すると共に、上記算出し
た燃料噴射量および燃料噴射時期に応じて、インジェク
タのノズルを開閉制御することで燃料噴射量の制御を行
っている。
【0004】このように燃料噴射装置は、電子制御によ
る精度の高い燃料制御が可能であるため、内燃機関の出
力増大、各シリンダへの燃料の正確な分配、空燃比制御
の精度向上などの利点があり、近年の内燃機関では広く
用いられている。そして、この燃料噴射量の制御精度
は、インジェクタのノズルの開閉制御のみならず、コモ
ンレール圧の制御にも依存している。そのため、コモン
レール圧が異常に上昇または低下した場合には、燃料噴
射量が過剰または過少となって、算出した目標値から大
きく離れてしまう。このため、燃料噴射量を正確に制御
することが出来なくなり、内燃機関の運転の安定性を損
なうことになる。
【0005】このような障害を避けるため、蓄圧室の燃
料が適正な圧力状態に維持されていることを監視する必
要があり、燃料噴射装置には、通常、高圧燃料系の異常
を検出するための高圧燃料系異常検出装置が備えられて
いる。そして、高圧燃料系異常検出装置における検出方
法としては、例えば、特表平8−503053号公報に
記載のように、圧力センサにより測定されたコモンレー
ル内の圧力が、最大許容値を上回る、あるいは最小許容
値を下回ると高圧燃料系が異常であると判定する方法、
燃料供給ポンプに設けられた圧力調整器を制御するサイ
クルが、所定の最大値を越える、あるいは所定の最小値
を下回ると高圧燃料系が異常であると判定する方法、そ
して、圧力調整器を制御するサイクルと圧力センサによ
り測定された圧力との関係が許容範囲を逸脱すると高圧
燃料系が異常であると判定する方法、が提案されてい
る。
【0006】このような方法によれば、燃料の圧力が正
常範囲を逸脱して異常に上昇または異常に低下した場合
など、燃料噴射装置の高圧燃料系が異常状態であること
を検出でき、内燃機関の運転の安全性を向上させること
が出来る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
ような従来の高圧燃料系異常検出装置では、圧力センサ
が検出する圧力測定値を用いて異常検出を行っているた
め、圧力センサ自体が異常となり、不正な圧力測定値を
検出してしまう場合には、正確な異常検出処理が不可能
となるという問題があった。つまり、実際の燃料圧力が
正常範囲内であるのに、圧力センサが異常であるために
正常範囲外の圧力測定値を検出してしまい、誤って異常
判定してしまう場合や、反対に、実際の燃料圧力が正常
範囲外であるにも拘らず、圧力センサが異常状態である
ために正常範囲内の圧力測定値を検出してしまい、異常
判定できない場合である。
【0008】また、従来の方法では、燃料噴射装置の高
圧燃料系が異常状態であることは検出できるが、その異
常箇所が特定できないという問題があった。つまり、前
記異常検出処理によって、高圧燃料系の異常が検出され
た場合に、その異常が、燃料漏れ、燃料供給ポンプ異常
あるいは圧力センサ異常等のいずれが原因となって発生
したのかが特定されて異常通知されていないのである。
そのため、異常箇所を特定するための診断作業を改めて
実施する必要があり、異常箇所究明のための時間が必要
となってしまう。
【0009】そこで、本発明は、このような問題に鑑み
なされたものであり、高圧燃料系の異常を検出すると共
に、圧力センサ自体の異常検出が可能で、異常箇所が特
定可能である高圧燃料系異常検出装置を提供することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めになされた請求項1に記載の発明の高圧燃料系異常検
出装置では、まず、外部からの指令信号に従い、ポンプ
強制駆動手段が、前記燃料供給ポンプを強制駆動して前
記蓄圧室の圧力を上昇させ、圧力制限動作検出手段が、
前記ポンプ強制駆動手段により前記燃料供給ポンプが強
制駆動された後、前記圧力制限手段による圧力制限動作
を検出し、駆動時間計測手段が、前記ポンプ強制駆動手
段により前記燃料供給ポンプが強制駆動されてから、前
記圧力制限動作検出手段により前記圧力制限手段の動作
が検出されるまでのポンプ駆動時間を計測し、異常箇所
特定手段が、前記圧力制限動作検出手段により前記圧力
制限手段の動作が検出されたときに前記圧力検出手段に
より検出される圧力と、前記駆動時間計測手段により計
測されたポンプ駆動時間とに基づいて、高圧燃料系の異
常を検出すると共に、異常箇所を特定する。
【0011】ここで、燃料噴射装置において、例えば、
燃料漏れが発生している場合には、燃料供給ポンプを駆
動しても燃料が漏れてしまい、蓄圧室内の燃料圧力を、
燃料噴射制御のための所定の圧力値まで上昇させること
が出来ない。また、燃料供給ポンプが異常状態となり燃
料を過剰に供給してしまう場合には、蓄圧室内の燃料圧
力を急速に上昇させてしまい、高圧燃料系への負担を大
きくしてしまう。さらに、圧力検出手段が異常となった
場合には、蓄圧室内の実際の圧力値とは異なる圧力値、
すなわち、誤った圧力値を検出してしまい、この圧力値
を用いて行われる燃料噴射制御等に悪影響を与えてしま
う。
【0012】そして、このような異常が発生している燃
料噴射装置では、前記燃料供給ポンプを強制的に駆動さ
せた後、圧力制限手段が動作するまでに、前記駆動時間
計測手段にて計測されるポンプ駆動時間および圧力検出
手段にて検出される圧力は、正常時の燃料噴射装置にお
いて計測されるポンプ駆動時間および検出される圧力と
は異なる値となる。このため、これらポンプ駆動時間お
よび検出される圧力に基づき、燃料噴射装置を高圧燃料
系の異常を検出することが出来る。また、ポンプ駆動時
間および検出される圧力は、各異常原因毎にそれぞれ値
が異なることから、異常箇所を特定することが可能とな
る。さらに、圧力制限手段が圧力制限動作を行う圧力
と、その時に圧力検出手段が検出する圧力とを比較する
ことで、圧力検出手段の異常を検出することが出来る。
【0013】このことから、請求項1では、これらポン
プ駆動時間および検出される圧力に基づいて、燃料噴射
装置の高圧燃料系における異常を検出するように構成さ
れている。これにより、従来の高圧燃料系異常検出装置
では、圧力検出手段の異常検出や異常箇所の特定を実施
できなかったが、請求項1に記載の高圧燃料系異常検出
装置を用いることで、異常検出を行うと共に、圧力検出
手段の異常検出も可能であり、さらに、高圧燃料系の中
の異常箇所を特定することが可能となる。
【0014】したがって、圧力検出手段が異常であるた
めに、誤って高圧燃料系が異常検出されてしまうこと
や、反対に、高圧燃料系が異常状態であるにも拘らず異
常検出が行われないということを防止できる。また、高
圧燃料系の中の異常箇所を特定できるため、異常箇所を
特定するための診断作業を省略でき、あるいは、診断作
業が必要な場合でも、本発明の装置による異常検出結果
によって、予め診断対象を絞り込むことができるため、
作業時間の短縮を図ることが出来る。
【0015】そして、このように燃料噴射装置の高圧燃
料系の異常および異常箇所を検出するためには、具体的
には、請求項2に記載のように、前記異常箇所特定手段
が、燃料漏れ異常検出手段、ポンプ不良異常検出手段、
および、圧力検出異常検出手段と、を備えるとよい。
【0016】つまり、燃料漏れ異常検出手段が、前記駆
動時間計測手段により計測される前記ポンプ駆動時間
が、予め設定された上限値を越えたときに、燃料漏れ検
出を行い、ポンプ不良異常検出手段が、前記圧力制限動
作検出手段により前記圧力制限手段の動作が検出された
ときに、前記駆動時間計測手段により計測された前記ポ
ンプ駆動時間が、予め設定された下限値よりも小さい場
合に、ポンプ異常の検出を行い、圧力検出異常検出手段
が、前記圧力制限動作検出手段により前記圧力制限手段
の動作が検出されたときに、前記駆動時間計測手段によ
り計測された前記ポンプ駆動時間が、前記上限値と前記
下限値とから定められる正常範囲に含まれ、かつ、前記
圧力検出手段にて検出された圧力が、予め設定された圧
力正常範囲を逸脱している場合に、圧力検出手段の異常
検出を行うのである。
【0017】これにより、本発明によれば、燃料噴射装
置の高圧燃料系の異常を検出すると共に、圧力検出手段
の異常検出も可能であり、また、その異常箇所を特定す
ることが可能となる。このため、圧力検出手段が異常で
あるために、誤って高圧燃料系が異常検出されてしまう
ことや、反対に、高圧燃料系が異常状態であるにも拘ら
ず異常検出が行われないということを防止できる。ま
た、高圧燃料系の中の異常箇所を特定できるため、異常
箇所を特定するための診断作業を省略でき、あるいは、
診断作業が必要な場合でも、本発明の装置による異常検
出結果によって、予め診断対象を絞り込むことができる
ため、作業時間の短縮を図ることが出来る。
【0018】ところで、圧力制限動作検出手段での圧力
制限手段の動作判定については、圧力制限手段の動作を
検出するセンサを設け、当該センサから出力される状態
信号、つまり、圧力制限動作が検出されたことを通知す
る状態信号に基づいて判定することで、動作判定を実現
できるが、請求項3に記載のように、最大圧力学習手段
を備えて、内燃機関の通常運転時に前記圧力検出手段に
て検出される最大圧力値を学習しておき、圧力制限動作
検出手段が、圧力検出手段にて検出される圧力が、前記
最大圧力学習手段により学習された最大圧力値に達した
ときに、前記圧力制限手段の動作を検出するようにして
もよい。
【0019】ここで、蓄圧室の圧力は、圧力制限手段に
よって上限圧力以下に制限されているため、圧力検出手
段にて検出される圧力は、圧力制限手段の動作によっ
て、ある一定圧力以下の値に制限されていることにな
る。そして、その一定圧力は、最大圧力学習手段により
学習された最大圧力値であり、圧力検出手段が検出する
圧力が、この最大圧力値に達したときには、圧力制限手
段が動作していると判断できる。
【0020】このため、圧力制限動作検出手段は、圧力
制限手段の動作を表す状態信号を入力する必要がなくな
り、高圧燃料系異常検出装置としては、圧力制限手段の
動作を表す状態信号の入力のための配線や入力端子を省
略することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例を図面と共
に説明する。図1は、本発明が適用された第1実施例の
蓄圧式燃料噴射装置の構成を表す概略構成図である。
【0022】図1に示すように本実施例の蓄圧式燃料噴
射装置は、燃料タンク11から汲み上げた燃料を高圧で
出力する燃料供給ポンプ13と、燃料供給ポンプ13か
ら供給される燃料を高圧状態で蓄えておくコモンレール
15と、コモンレール15内の圧力を検出する圧力セン
サ(PCセンサ)17と、コモンレール15内の燃料を
排出させて圧力を上限圧力以下に制限するためのプレッ
シャリミッタスイッチ19と、コモンレール15から供
給される燃料を4気筒の各々に噴射するインジェクタ2
1と、インジェクタ21を駆動させる駆動装置(以下、
EDUという)23と、燃料噴射制御を行うと共に、異
常検出処理を行う電子制御装置(以下、ECUという)
25と、を備えている。そして、本実施例の高圧燃料系
異常検出装置1は、燃料供給ポンプ13と、コモンレー
ル15と、圧力センサ17と、プレッシャリミッタスイ
ッチ19と、ECU25により実現される。
【0023】なお、コモンレール15は特許請求の範囲
における蓄圧室に相当し、圧力センサ17およびプレッ
シャリミッタスイッチ19は、それぞれ圧力検出手段お
よび圧力制限手段により実現される。そして、燃料タン
ク11に蓄えられている燃料は、燃料内に含まれている
不純物を取り除くためのストレーナ31を備えた燃料導
管33を通じて燃料供給ポンプ13に汲み上げられ、ま
た、燃料供給ポンプ13からコモンレール15へは、燃
料導管35を通じて、コモンレール15から各インジェ
クタ21へは、燃料導管37を通じて、それぞれ燃料が
供給される。そして、燃料供給ポンプ13、コモンレー
ル15およびインジェクタ21の余剰燃料は、排出導管
39によって燃料タンク11に戻される。
【0024】また、ECU25は、内燃機関の通常運転
時には、燃料噴射制御を行うために、内燃機関の運転状
態(回転数や負荷など)に基づいて、コモンレール15
内の燃料圧力(以下、コモンレール圧という)、燃料噴
射量および燃料噴射時期の目標値を算出する。そして、
ECU25は、圧力センサ17にて検出される圧力測定
値を入力し、また、燃料供給ポンプ13に指令信号を出
力することで、コモンレール圧がその算出した目標値と
なるよう、燃料供給ポンプ13の燃料吐出量をフィード
バック制御すると共に、上記算出した燃料噴射量および
燃料噴射時期に応じて、インジェクタのノズルを開閉制
御するようEDU23に指令信号を出力する。そして、
EDU23は、ECU25からの指令信号に基づき、イ
ンジェクタ21の各々に対して、燃料噴射時期になると
駆動信号を出力することで燃料噴射を実行させる。
【0025】このとき、燃料供給ポンプ13からコモン
レール15を介してインジェクタ21に至る高圧燃料系
における燃料圧力が過度に上昇して、高圧燃料系が破損
することを防止するために、コモンレール圧が一定圧力
値以上になると、プレッシャリミッタスイッチ19が、
コモンレール15内の燃料を排出させてコモンレール圧
を上限圧力以下に制限している。プレッシャリミッタス
イッチ19により排出された余剰燃料は排出導管39を
通じて燃料タンク11に戻される。また、プレッシャリ
ミッタスイッチ19には、その動作を表す状態信号を出
力するセンサが設けられており、プレッシャリミッタス
イッチ19が動作すると、その状態信号が、ECU25
に入力される。
【0026】また、ECU25は、内燃機関が停止して
いる状態で、ダイアグチェッカ27が接続され、ダイア
グチェッカ27から高圧燃料系異常検出指令が入力され
ると、通常制御モードから高圧燃料系異常検出モードと
なり、高圧燃料系異常検出処理を開始する。そして、本
高圧燃料系異常検出処理は、高圧燃料系異常検出モード
が継続している間、繰り返し実行される。
【0027】この高圧燃料系異常検出モードは、正常あ
るいは異常の判定結果を表すコード信号が、ECU25
からダイアグチェッカ27へ送信されるまで継続してお
り、ダイアグチェッカ27へのコード信号の送信が行わ
れると、高圧燃料系異常検出モードが解除され、ECU
25は通常制御モードとなり、高圧燃料系異常検出処理
は実行されなくなる。
【0028】次に、ECU25が実行する高圧燃料系異
常検出処理を、図2に示すフローチャートに従って説明
する。図2に示すように、本処理(高圧燃料系異常検出
処理)が起動されると、まず、S110(Sはステップ
を表す)では、燃料供給ポンプ13を強制的に駆動させ
て、続くS120では、燃料供給ポンプ13を強制駆動
してからプレッシャリミッタスイッチ19が動作するま
でのポンプ駆動時間Tpを計測するためのカウントを開
始させる。なお、このあと、高圧燃料系異常検出モード
が継続する間、本高圧燃料系異常検出処理が繰り返し実
行されることで、再度S120に処理が移行した場合に
は、ポンプ駆動時間Tpの計測処理は継続して行われる
ようになっており、後述するS230での処理が実行さ
れるまでポンプ駆動時間Tpは継続して計測される。
【0029】そして、S130では、プレッシャリミッ
タスイッチ19の動作を表す状態信号に基づき、プレッ
シャリミッタスイッチ19が動作したか否かを判定して
おり、肯定判定されると、ポンプ駆動時間Tpおよび圧
力測定値を記憶してS140に処理を移行し、否定判定
されるとS210に処理が移行する。
【0030】ここで、S130で肯定判定されてS14
0に移行すると、S140では、S130で記憶された
ポンプ駆動時間Tpが予め設定されている正常範囲内に
あるか否かを判定しており、肯定判定されるとS150
に移行し、否定判定されるとS170に移行する。
【0031】このS140での判定は、具体的には、正
常に動作する燃料供給ポンプ13が強制駆動されてか
ら、プレッシャリミッタスイッチ19が動作するまでの
所要時間を予め求めておき、この所要時間が設定された
プレッシャリミッタ作動理論時間Cを用いて行われる。
つまり、プレッシャリミッタ作動理論時間Cから許容範
囲だけ下方および上方にそれぞれ設定された時間許容下
限値Clおよび時間許容上限値Chと間の範囲を正常範
囲とし、この正常範囲内にS130で記憶されたポンプ
駆動時間Tpの値が存在するか否かを判定する。
【0032】そして、S140で否定判定され、S17
0に移行すると、ポンプ不良異常検出処理を実行する。
ここで、実際にS140で否定判定されるのは、プレッ
シャリミッタスイッチ19が動作するまでのポンプ駆動
時間Tpが、時間許容下限値Clよりも小さい場合であ
り、これは、燃料供給ポンプ13が異常状態となり、燃
料を過剰供給してしまうために発生する。そして、S1
70のポンプ不良異常検出処理では、フェールセーフの
ためのアクセル開度制限処理と、ポンプ不良を表すコー
ド信号のダイアグチェッカ27への送信が行われ、その
あとS230に移行する。
【0033】ここで、図3は、高圧燃料系異常検出処理
の検出結果を表すグラフであり、横軸としてポンプ駆動
時間が、縦軸として圧力センサ測定値が設定されてい
る。図3では、横軸上に、プレッシャリミッタ作動理論
時間Cが記載され、また、ポンプ駆動時間の正常範囲を
表す時間許容下限値Clおよび時間許容上限値Chが記
載されている。そして、縦軸上には、プレッシャリミッ
タスイッチ19が動作する上限圧力であるプレッシャリ
ミッタ作動理論圧力CPが記載され、また、プレッシャ
リミッタ作動理論圧力CPから許容範囲だけ下方および
上方に、それぞれ設定された圧力許容下限値CPlおよ
び圧力許容上限値CPhが記載されている。そして、プ
レッシャリミッタスイッチ19が動作したことを表すプ
レッシャリミッタ作動点が、○印で表されている。
【0034】なお、図3におけるプレッシャリミッタ作
動点のうち、S170で検出されるポンプ不良を表す作
動点はR1であり、R1は、ポンプ駆動時間が時間許容
下限値Clよりも小さい位置に存在している。また、S
140で肯定判定され、S150に移行すると、S15
0では、S130で記憶された圧力測定値が、予め設定
されている下限値より小さいか否かを判定しており、肯
定判定されるとS180に移行し、否定判定されるとS
160に移行する。このS150での判定は、具体的に
は、S130で記憶された圧力測定値が、圧力許容下限
値CPlよりも小さいか否かを判定して行われる。
【0035】そして、S150で肯定判定され、S18
0に移行すると、圧力センサ異常検出処理を実行する。
ここで、S150で肯定判定されるのは、ポンプ駆動時
間Tpが正常範囲内であり、かつ、プレッシャリミッタ
スイッチ19が動作したときに圧力センサ17が検出す
る圧力測定値が、圧力許容下限値CPlよりも小さい場
合である。つまり、圧力センサ17が異常状態となり、
誤った圧力測定値を検出したときにS150で肯定判定
される。そして、S180の圧力センサ異常検出処理で
は、S130で記憶された圧力測定値と実際のコモンレ
ール圧との誤差を補正する処理を行うことで、ECU2
5が各種制御処理に使用する圧力測定値が正常な値とな
るよう補正するとともに、圧力センサ異常を表すコード
信号をダイアグチェッカ27へ送信し、S230に移行
する。
【0036】なお、図3におけるプレッシャリミッタ作
動点のうち、S180にて検出される圧力センサ異常を
表す作動点はR4であり、R4は、ポンプ駆動時間が正
常範囲であり、かつ、圧力センサ測定値が圧力許容下限
値CPlよりも小さい位置に存在している。
【0037】また、S150で否定判定され、S160
に移行すると、S160では、S130で記憶された圧
力測定値が、予め設定されている上限値より小さいか否
かを判定しており、肯定判定されるとS190に移行
し、否定判定されるとS200に移行する。S160で
の判定は、具体的には、S130で記憶された圧力測定
値が、圧力許容上限値CPhよりも大きいか否かを判定
して行われる。
【0038】そして、S160で肯定判定され、S19
0に移行すると、圧力センサ異常検出処理を実行する。
ここで、S160で肯定判定されるのは、ポンプ駆動時
間Tpが正常範囲内であり、かつ、プレッシャリミッタ
スイッチ19が動作したときに圧力センサ17が検出す
る圧力測定値が、圧力許容上限値CPhよりも大きい場
合である。つまり、圧力センサ17が異常状態となり、
誤った圧力測定値を検出したときにS160で肯定判定
される。そして、S190の圧力センサ異常検出処理で
は、S180での処理と同様に、S130で記憶された
圧力測定値と実際のコモンレール圧との誤差を補正する
処理を行うことで、ECU25が各種制御処理に使用す
る圧力測定値が正常な値となるよう補正するとともに、
圧力センサ異常を表すコード信号をダイアグチェッカ2
7へ送信し、S230に移行する。
【0039】なお、図3におけるプレッシャリミッタ作
動点のうち、S190にて検出される圧力センサ異常を
表す作動点はR2であり、R2は、ポンプ駆動時間が正
常範囲であり、かつ、圧力センサ測定値が圧力許容上限
値CPhよりも大きい位置に存在している。
【0040】また、S160で否定判定され、S200
に移行すると、正常検出処理を実行する。ここで、S1
60で否定判定されるのは、ポンプ駆動時間Tpが正常
範囲内であり、かつ、プレッシャリミッタスイッチ19
が動作したときに圧力センサ17が検出する圧力測定値
が、圧力許容下限値CPlと圧力許容上限値CPhとで
決定される正常範囲内に存在する場合であり、これは、
高圧燃料系が正常状態であることを表している。そのた
め、S200の正常検出処理では、高圧燃料系異常情報
をクリアするとともに、圧力センサ正常を表すコード信
号をダイアグチェッカ27へ送信し、S230に移行す
る。
【0041】なお、図3におけるプレッシャリミッタ作
動点のうち、S200にて検出される高圧燃料系正常を
表す作動点はR3であり、R3は、ポンプ駆動時間が正
常範囲であり、かつ、圧力センサ測定値が正常範囲であ
る位置に存在している。一方、S130において否定判
定されて、S210に移行すると、S210では、S1
30で記憶されたポンプ駆動時間Tpが予め設定されて
いる上限値よりも大きいか否かを判定しており、肯定判
定されるとS220に移行し、否定判定されると本処理
を終了する。S210での判定は、具体的には、S14
0での判定に用いた許容上限値、すなわち、時間許容上
限値Chよりも、S130で記憶されたポンプ駆動時間
Tpの値が大きいか否かを判定して行われる。
【0042】そして、S210で肯定判定され、S22
0に移行すると、燃料漏れ異常検出処理を実行する。こ
こで、S210で肯定判定されるのは、プレッシャリミ
ッタスイッチ19が動作しておらず、かつ、ポンプ駆動
時間Tpが時間許容上限値Chよりも大きい場合であ
り、これは、燃料漏れによりコモンレール15内の圧力
が上昇せず、プレッシャリミッタスイッチ19が動作す
る一定圧力値に達しない場合に発生する。そして、S2
20の燃料漏れ異常検出処理では、まず、燃料供給ポン
プ13の駆動停止処理を行うことで無駄な燃料漏れを早
期に回避し、また、インジェクタ21の駆動制御を行っ
ているEDU23の電源オフ処理を行うとともに、燃料
漏れ異常を表すコード信号をダイアグチェッカ27へ送
信し、S230に移行する。
【0043】なお、S220にて検出される燃料漏れ異
常では、プレッシャリミッタスイッチ19は作動しない
ため、図3では、燃料漏れ異常が検出されるポイントを
×で示しており、R5が燃料漏れ異常の検出点を表して
いる。そして、R5は、ポンプ駆動時間が時間許容上限
値Chよりも大きい位置に存在している。
【0044】そして、S170、S180、S190、
S200またはS220のいずれかの処理が実行され、
S230に移行すると、S230では、ポンプ駆動時間
Tpの計測を停止して値をクリアし、続くS240で
は、燃料供給ポンプ13の駆動停止処理を実行し、本高
圧燃料系異常検出処理を終了する。なお、S240の処
理が実行される前にS220の処理が実行された場合に
は、燃料供給ポンプ13の駆動は停止されているため、
S240ではポンプ停止処理は行わない。
【0045】なお、本高圧燃料系異常検出処理は、前述
したように、ECU25が高圧燃料系異常検出モードで
あるときは繰り返し実行されている。よって、S17
0、S180、S190、S200またはS220のい
ずれかの処理が実行されることで、正常あるいは異常を
表すコード信号がダイアグチェッカ27へ送信され、E
CU25が高圧燃料系異常検出モードから通常制御モー
ドになると、高圧燃料系異常検出処理は完全に終了す
る。
【0046】また、本高圧燃料系異常検出処理におい
て、S110は、特許請求の範囲におけるポンプ強制駆
動手段に相当し、S120は駆動時間計測手段に相当
し、S130は圧力制限動作検出手段に相当し、S17
0、S180、S190、およびS220は、異常箇所
特定手段にそれぞれ相当する。そして、このうち、S1
70は、ポンプ不良異常検出手段に、S180およびS
190は、圧力検出異常検出手段に、S220は、燃料
漏れ異常検出手段に、それぞれ相当する。
【0047】以上説明したように、本実施例の高圧燃料
系異常検出装置においては、ダイアグチェッカ27を用
いて、ECU25を高圧燃料系異常検出モードにするこ
とで高圧燃料系異常検出処理を行っている。そして、高
圧燃料系異常検出処理では、燃料供給ポンプ13を強制
的に駆動させて、コモンレール15内の圧力を上昇させ
ていき、プレッシャリミッタスイッチ19が動作するま
でのポンプ駆動時間Tpおよびプレッシャリミッタスイ
ッチ19が動作したときに圧力センサ17が検出する圧
力測定値に基づいて、高圧燃料系の異常検出を行なうと
共に、異常箇所の特定を行っている。
【0048】また、高圧燃料系に異常が検出された場合
には、例えば、ポンプ不良の場合にはアクセル開度制限
処理を行ない、また、圧力センサ異常の場合には誤差を
補正する処理を行う等のフェールセーフ処理を実施する
ことで、異常時の影響を最小限に抑えるようにしてい
る。
【0049】したがって、本実施例の高圧燃料系異常検
出装置1によれば、燃料噴射装置の高圧燃料系の異常を
検出すると共に、圧力センサ17の異常検出も可能であ
り、また、その異常箇所を特定することが可能となる。
このため、圧力センサ17が異常状態であるために、誤
って高圧燃料系が異常検出されてしまうことや、反対に
異常状態であるにも拘らず高圧燃料系の異常検出が行わ
れないということを防止できる。また、高圧燃料系の中
の異常箇所を特定できるため、異常箇所を特定するため
の診断作業を省略でき、あるいは、更に詳細原因を究明
するための診断作業が必要な場合でも、本発明の装置に
よる異常検出結果によって、予め診断対象を絞り込むこ
とができるため、作業時間の短縮を図ることが出来る。
【0050】以上、本発明の第1実施例について説明し
たが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、
種々の態様を採ることができる。そこで、次に、本発明
の第2実施例として、プレッシャリミッタスイッチ19
の動作を表す状態信号がECU25に入力されていない
高圧燃料系異常検出装置について説明する。
【0051】第2実施例の高圧燃料系異常検出装置の構
成は、プレッシャリミッタスイッチ19からECU25
への信号経路が無いこと以外は、第1実施例の高圧燃料
系異常検出装置と同様である。また、高圧燃料系異常検
出処理についても、第1実施例と同様に、内燃機関が停
止している状態で、ダイアグチェッカ27からECU2
5に対して高圧燃料系異常検出指令が送信されると、E
CU25が高圧燃料系異常検出モードになり、高圧燃料
系異常検出処理を開始する。そして、正常あるいは異常
の判定結果を表すコード信号がダイアグチェッカ27へ
送信されると、ECU25の高圧燃料系異常検出モード
が解除され、ECU25は通常制御モードとなり、高圧
燃料系異常検出処理を繰り返し実行することを終了す
る。
【0052】ここで、第2実施例では、プレッシャリミ
ッタスイッチ19の動作検出を、圧力センサが検出する
圧力測定値(以下、圧力センサ測定値という)と圧力セ
ンサ比較値との値を比較することで行っており、圧力セ
ンサ比較値は、内燃機関の通常運転時に、ECU25で
周期的に実行される圧力センサ最大値検出処理によって
設定されている。
【0053】ここで、図4に、圧力センサ最大値検出処
理のフローチャートを記し、本処理について説明する。
図4に示すように、本処理(圧力センサ最大値検出)が
起動されると、まず、S310では、圧力センサ測定値
が圧力センサ所定値よりも大きいか否かを判定してお
り、肯定判定されるとS320に移行し、否定判定され
るとS340に移行する。ここで、S310での判定に
用いる圧力センサ所定値は、予め設定された固定値であ
り、例えば、コモンレール15の理論上の最大圧力値を
設定しておくとよい。
【0054】そして、S310で肯定判定されて、S3
20に移行すると、S320では、圧力センサ測定値が
圧力センサ比較値よりも大きいか否かを判定しており、
肯定判定されるとS330に移行し、否定判定されると
本処理を終了する。ここで、圧力センサ比較値は、本圧
力センサ最大値検出処理によって値が設定されるものの
であり、S310およびS320での判定結果にしたが
って、後述するS330またはS340にて値が設定さ
れる。
【0055】そして、S320にて肯定判定されてS3
30に移行すると、圧力センサ測定値の値を、圧力セン
サ比較値に代入して、本処理を終了する。また、S31
0にて否定判定されてS340に移行すると、S340
では、圧力センサ所定値の値を、圧力センサ比較値に代
入して、本処理を終了する。
【0056】このような処理を行う圧力センサ最大値検
出処理は、内燃機関の通常運転時に周期的に実行され
て、圧力センサ比較値の値を設定している。そして、圧
力センサ比較値には、通常運転時に圧力センサ17が検
出する圧力センサ測定値の最大値が設定されることにな
る。また、圧力センサ測定値が圧力センサ所定値よりも
小さい値となるときには、理論上の最大圧力値である圧
力センサ所定値が圧力センサ比較値に設定される。
【0057】なお、本圧力センサ最大値検出処理は、特
許請求の範囲における最大圧力学習手段に相当する。こ
こで、コモンレール圧は、プレッシャリミッタスイッチ
19によって上限圧力以下に制限されているため、圧力
センサ17が検出する圧力センサ測定値は、ある一定圧
力以下の値に制限されており、そして、その一定圧力
が、圧力センサ最大値検出処理により圧力センサ比較値
に設定される。したがって、圧力センサ最大値検出処理
が実行されると、圧力センサ比較値には、プレッシャリ
ミッタスイッチ19が動作するときに圧力センサ17が
検出する圧力センサ測定値が設定されることになる。
【0058】次に、第2実施例のECU25が実行する
高圧燃料系異常検出処理を、図5に示すフローチャート
に従って説明する。なお、本高圧燃料系異常検出処理
は、第1実施例と同様に、ECU25が高圧燃料系異常
検出モードの間、繰り返し実行される。
【0059】第2実施例の高圧燃料系異常検出処理は、
第1実施例の高圧燃料系異常検出処理とほぼ同等である
が、S130での処理内容が異なっており、また、S1
50およびS180の処理が無いという点で異なってい
る。そこで、処理の異なる部分について以下に説明す
る。
【0060】第2実施例のS130では、圧力センサ測
定値が、前述の圧力センサ最大値検出処理にて設定され
た圧力センサ比較値以上であるか否かを判定しており、
肯定判定されるとS140に移行し、否定判定されると
S210に移行する。ここで、圧力センサ比較値は、前
述のようにプレッシャリミッタスイッチ19が動作する
ときの圧力値に設定されていることから、圧力センサ1
7が検出する圧力センサ測定値が圧力センサ比較値以上
となれば、プレッシャリミッタスイッチ19が動作して
いると判断できる。よって、第2実施例のS130のよ
うに、圧力センサ測定値と圧力センサ比較値とを比較す
ることで、プレッシャリミッタスイッチ19の動作判定
を行うことが出来る。
【0061】また、圧力センサ比較値は、圧力センサ最
大値検出処理の処理内容から、コモンレール15の理論
上の最大圧力値である圧力センサ所定値よりも小さい値
が設定されることは無い。したがって、圧力センサ比較
値は、圧力許容下限値CPlよりも小さい値が設定され
ることはないため、第1実施例におけるS150の処理
は常に否定判定されることとなり、S150の処理、お
よびS150で肯定判定された後の処理であるS180
の処理は実行不要である。よって、第2実施例では、S
150およびS180の処理を省略している。そのた
め、第2実施例では、S140で肯定判定されるとS1
60に処理が移行する。
【0062】そして、第2実施例の高圧燃料系異常検出
処理では、S170にてポンプ不良を、S190にて圧
力センサ異常を、S200にて高圧燃料系正常を、S2
20にて燃料漏れ異常を、それぞれ検出することが出来
る。以上説明したように、第2実施例の高圧燃料系異常
検出装置においては、第1実施例と同様に、ポンプ異
常、圧力センサ異常、燃料漏れ異常、および高圧燃料系
正常をそれぞれ検出することができる。よって、燃料噴
射装置の高圧燃料系の異常を検出すると共に、圧力セン
サ17の異常検出も可能であり、また、その異常箇所を
特定することが可能となる。
【0063】また、第2実施例の高圧燃料系異常検出装
置においては、プレッシャリミッタスイッチ19の動作
判定を、圧力センサ17の圧力センサ測定値に基づいて
行っているため、ECU25は、プレッシャリミッタス
イッチ19の動作を表す状態信号を入力する必要がなく
なり、圧力制限手段の動作を表す状態信号の入力のため
の配線や入力端子を省略することができ、装置の簡略化
を実現出来る。
【0064】よって、第2実施例の高圧燃料系異常検出
装置によれば、燃料噴射装置の高圧燃料系の異常を検出
すると共に、圧力センサの異常検出も可能であり、ま
た、その異常箇所を特定することが可能となるという第
1実施例と同等の効果を奏すると共に、装置の簡略化が
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例の高圧燃料系異常検出装置の構成
を示す概略構成図である。
【図2】 第1実施例の高圧燃料系異常検出処理のフロ
ーチャートである。
【図3】 高圧燃料系異常検出処理の検出結果を表す線
図である。
【図4】 第2実施例の圧力センサ最大値検出処理のフ
ローチャートである。
【図5】 第2実施例の高圧燃料系異常検出処理のフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
1…高圧燃料系異常検出装置、11…燃料タンク、13
…燃料供給ポンプ、15…コモンレール、17…圧力セ
ンサ、19…プレッシャリミッタスイッチ、21…イン
ジェクタ、23…EDU、25…電子制御装置(EC
U)、27…ダイアグチェッカ、31…ストレーナ、3
3…燃料導管、35…燃料導管、37…燃料導管、39
…排出導管。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02M 55/02 350 F02M 55/02 350E 63/00 63/00 C J R Fターム(参考) 3G066 AA07 AC09 AD02 BA29 BA30 BA31 CB12 CB15 CB16 CC05U CD25 CD26 CE22 CE29 DA01 DA04 DC18 3G084 AA01 BA13 BA15 DA26 DA27 DA33 EA04 EA07 EA11 EB10 EB17 EB22 EC01 FA00 3G301 HA02 JA08 JB01 JB02 JB07 JB09 LB13 MA11 MA18 NA08 NC01 ND21 NE17 NE19 NE23 PB08B PB08Z

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料タンク内の燃料を汲み上げ、高圧力
    で出力する燃料供給ポンプと、 該燃料供給ポンプから供給される燃料を高圧状態で蓄
    え、高圧状態の当該燃料を燃料噴射弁に供給する蓄圧室
    と、 前記蓄圧室内の圧力を検出する圧力検出手段と、 前記蓄圧室内の圧力が予め設定された上限圧力に達した
    際に、前記蓄圧室内の燃料を排出させることで、前記蓄
    圧室内の圧力を上限圧力以下に制限する圧力制限手段
    と、 を備えた内燃機関の燃料噴射装置に設けられ、外部から
    の指令信号に従い、前記燃料供給ポンプから前記燃料噴
    射弁に至る高圧燃料系の異常検出を行う高圧燃料系異常
    検出装置において、 外部からの指令信号に従い、前記燃料供給ポンプを強制
    駆動して、前記蓄圧室の圧力を上昇させるポンプ強制駆
    動手段と、 前記ポンプ強制駆動手段により前記燃料供給ポンプが強
    制駆動された後、前記圧力制限手段による圧力制限動作
    を検出する圧力制限動作検出手段と、 前記ポンプ強制駆動手段により前記燃料供給ポンプが強
    制駆動されてから、前記圧力制限動作検出手段により前
    記圧力制限手段の動作が検出されるまでのポンプ駆動時
    間を計測する駆動時間計測手段と、 前記圧力制限動作検出手段により前記圧力制限手段の動
    作が検出されたときに、前記圧力検出手段にて検出され
    た圧力と、前記駆動時間計測手段にて計測されたポンプ
    駆動時間とに基づき、高圧燃料系の異常および異常箇所
    を検出する異常箇所特定手段と、 を備えることを特徴とする高圧燃料系異常検出装置。
  2. 【請求項2】 前記異常箇所特定手段が、 前記駆動時間計測手段により計測される前記ポンプ駆動
    時間が、予め設定された上限値を越えたときに、燃料漏
    れ検出を行う燃料漏れ異常検出手段と、 前記圧力制限動作検出手段により前記圧力制限手段の動
    作が検出されたときに、前記駆動時間計測手段により計
    測された前記ポンプ駆動時間が、予め設定された下限値
    よりも小さい場合に、ポンプ異常の検出を行うポンプ不
    良異常検出手段と、 前記圧力制限動作検出手段により前記圧力制限手段の動
    作が検出されたときに、前記駆動時間計測手段により計
    測された前記ポンプ駆動時間が、前記上限値と前記下限
    値とから定められる正常範囲に含まれ、かつ、前記圧力
    検出手段にて検出された圧力が、予め設定された圧力正
    常範囲を逸脱している場合に、圧力検出手段の異常検出
    を行う圧力検出異常検出手段と、 を備えたことを特徴とする請求項1に記載の高圧燃料系
    異常検出装置。
  3. 【請求項3】 内燃機関の通常運転時に前記圧力検出手
    段にて検出される圧力の最大値を学習する最大圧力学習
    手段を備え、 前記圧力制限動作検出手段は、前記圧力検出手段にて検
    出される圧力が、前記最大圧力学習手段が学習した最大
    圧力値に達したときに、前記圧力制限手段の動作を検出
    すること、を特徴とする請求項1または請求項2に記載
    の高圧燃料系異常検出装置。
JP11112220A 1999-04-20 1999-04-20 高圧燃料系異常検出装置 Pending JP2000303886A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11112220A JP2000303886A (ja) 1999-04-20 1999-04-20 高圧燃料系異常検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11112220A JP2000303886A (ja) 1999-04-20 1999-04-20 高圧燃料系異常検出装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000303886A true JP2000303886A (ja) 2000-10-31

Family

ID=14581270

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11112220A Pending JP2000303886A (ja) 1999-04-20 1999-04-20 高圧燃料系異常検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000303886A (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004225673A (ja) * 2003-01-27 2004-08-12 Denso Corp 蓄圧式燃料噴射システム
JP2007071130A (ja) * 2005-09-08 2007-03-22 Denso Corp 燃料噴射装置の異常診断装置
JP2007198214A (ja) * 2006-01-25 2007-08-09 Hitachi Ltd 内燃機関の高圧燃料供給装置および部品状態検出方法
JP2008231921A (ja) * 2007-03-16 2008-10-02 Denso Corp 圧力制御装置
JP2009508057A (ja) * 2005-09-13 2009-02-26 ルノー・エス・アー・エス ディーゼルエンジンの排気ライン中に位置する触媒微粒子フィルタを再生するためのシステム及び方法
JP2009508054A (ja) * 2005-09-15 2009-02-26 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 燃料調量システムの監視のための方法及び装置
JP2010174800A (ja) * 2009-01-30 2010-08-12 Denso Corp 蓄圧式燃料噴射装置
JP2013133714A (ja) * 2011-12-26 2013-07-08 Denso Corp 内燃機関制御システムの異常診断装置
JP2014084754A (ja) * 2012-10-22 2014-05-12 Bosch Corp レール圧センサ出力特性診断方法及びコモンレール式燃料噴射制御装置
CN107448311A (zh) * 2016-05-11 2017-12-08 罗伯特·博世有限公司 用于控制燃料供给系统的方法
CN115126637A (zh) * 2022-07-20 2022-09-30 潍柴动力股份有限公司 一种喷油泵检测装置、高压共轨燃油系统及汽车

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004225673A (ja) * 2003-01-27 2004-08-12 Denso Corp 蓄圧式燃料噴射システム
JP2007071130A (ja) * 2005-09-08 2007-03-22 Denso Corp 燃料噴射装置の異常診断装置
JP4577165B2 (ja) * 2005-09-08 2010-11-10 株式会社デンソー 燃料噴射装置の異常診断装置
JP2009508057A (ja) * 2005-09-13 2009-02-26 ルノー・エス・アー・エス ディーゼルエンジンの排気ライン中に位置する触媒微粒子フィルタを再生するためのシステム及び方法
JP4646261B2 (ja) * 2005-09-15 2011-03-09 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 燃料調量システムの監視のための方法及び装置
JP2009508054A (ja) * 2005-09-15 2009-02-26 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 燃料調量システムの監視のための方法及び装置
US8191411B2 (en) 2005-09-15 2012-06-05 Robert Bosch Gmbh Device and method for monitoring a fuel metering system
JP2007198214A (ja) * 2006-01-25 2007-08-09 Hitachi Ltd 内燃機関の高圧燃料供給装置および部品状態検出方法
JP2008231921A (ja) * 2007-03-16 2008-10-02 Denso Corp 圧力制御装置
JP4725540B2 (ja) * 2007-03-16 2011-07-13 株式会社デンソー 圧力制御装置
JP2010174800A (ja) * 2009-01-30 2010-08-12 Denso Corp 蓄圧式燃料噴射装置
JP2013133714A (ja) * 2011-12-26 2013-07-08 Denso Corp 内燃機関制御システムの異常診断装置
JP2014084754A (ja) * 2012-10-22 2014-05-12 Bosch Corp レール圧センサ出力特性診断方法及びコモンレール式燃料噴射制御装置
CN107448311A (zh) * 2016-05-11 2017-12-08 罗伯特·博世有限公司 用于控制燃料供给系统的方法
CN115126637A (zh) * 2022-07-20 2022-09-30 潍柴动力股份有限公司 一种喷油泵检测装置、高压共轨燃油系统及汽车
CN115126637B (zh) * 2022-07-20 2024-02-20 潍柴动力股份有限公司 一种高压共轨燃油系统及汽车

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7278405B2 (en) Fuel injection system designed to ensure enhanced reliability of diagnosis of valve
JP4407730B2 (ja) 内燃機関の燃料噴射制御装置
US7899603B2 (en) Fuel injection controller
EP1832737B1 (en) Abnormality-determining device and method for fuel supply system
US8725391B2 (en) Method for identifying an error function and in particular a drift of a rail pressure sensor in a common rail injection system
US6283108B1 (en) Fuel injection control arrangement for internal combustion engine with abnormality detection function therein
KR100413305B1 (ko) 내연기관의연료량조정장치의감시방법및감시장치
JPH09195834A (ja) 内燃機関を制御するための方法と装置
JP5965384B2 (ja) 燃料圧力センサの特性異常診断装置
JP2000303886A (ja) 高圧燃料系異常検出装置
US9284904B2 (en) Method and device for monitoring a high-pressure fuel system
KR101592402B1 (ko) 가솔린 직접 분사 엔진의 고장 진단 방법 및 시스템
JP3995118B2 (ja) 高圧燃料噴射装置付き内燃機関における燃料供給系の漏れ識別方法及び装置
JP2000303887A (ja) 内燃機関の燃料噴射装置
JP6134608B2 (ja) 燃料圧力センサの特性異常診断装置
US7013720B2 (en) Fuel pressure sensing apparatus for internal combustion engine control unit
EP1978225B1 (en) Fuel injection amount learning and controlling method
JP2011111905A (ja) 圧力センサの異常診断装置及び蓄圧式燃料噴射装置
JPH0988755A (ja) 内燃機関の燃料供給装置
JPH10238392A (ja) 内燃機関の制御装置
JPH10176592A (ja) 内燃機関用燃料噴射装置の燃料圧力診断装置
JP6770249B2 (ja) エンジンの燃料システムの故障検出装置
JPH109035A (ja) 筒内直噴式内燃機関の燃料圧力調整弁の故障診断装置
US20130024092A1 (en) Device for preventing the engine from stalling in a vehicle equipped with a diesel injection system
KR100369137B1 (ko) 카먼 레일 디젤 엔진의 레일 압력 센서 자가 진단 방법