JP2007198214A - 内燃機関の高圧燃料供給装置および部品状態検出方法 - Google Patents

内燃機関の高圧燃料供給装置および部品状態検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】高圧燃料供給装置の燃料噴射弁、圧力調整弁の動作状態を精度よく検出する。
【解決手段】燃圧センサ56によってコモンレール(蓄圧室)の燃圧を検出し、検出された燃圧の変化状況より当該高圧燃料供給装置を構成する構成部品を特定してその構成部品の状態を検出する。
【選択図】図9

Description

本発明は、内燃機関の高圧燃料供給装置および部品状態検出方法に係り、特に、自動車等に搭載される内燃機関の高圧燃料ポンプを備えた高圧燃料供給装置および部品状態検出方法に関する。
現在の自動車は、環境保全の観点から自動車の排出ガスに含まれる一酸化炭素(CO)、炭化水素(HC)、窒素酸化物(NOx)等の排出ガス物質の削減が求められており、これらの削減を目的として、筒内噴射エンジンの開発が行われている。
筒内噴射エンジンは、燃料噴射弁による燃料噴射を気筒の燃焼室内に直接行うものであり、燃料噴射弁から噴射される燃料の粒径を小さくすることによって噴射燃料の燃焼を促進し、排出ガス物質の削減及びエンジン出力の向上等を図っている。
筒内噴射エンジンにおいては、高圧燃料供給装置が必要となり、高圧燃料供給装置の各構成部品の動作状態の把握が重要となる。
従来技術として、燃料ポンプ制御装置の入出力信号、燃料ポンプの制御量、燃料ポンプの動作状態、内燃機関の運転状態、燃料噴射弁への燃料供給状態のうち少なくとも一つに基づいて燃料供給システムの異常の有無を判定するものがある(例えば、特許文献1)。
特開2001−342881号公報
従来技術における燃料供給システムの異常検出は、燃料系全体(高圧ポンプ、燃料噴射弁、圧力調整弁、蓄圧室)のどこかに異常があることを検出しており、具体的な異常部品の特定にはいたっていない。
このため、高圧燃料システム故障時の故障箇所特定に手間がかかり、フェールセーフ制御についても、高圧燃料ポンプを停止するなど、制御選択肢が限定されていた。高圧燃料ポンプが停止されると、最適な燃焼を実現するために目標とする燃料圧力が得られず、燃焼の安定性および排出ガス性能の悪化を招く。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、高圧燃料供給装置の構成部品(例えば、燃料噴射弁、圧力調整弁)の状態を検出し、最適な制御方法を選択することにより、燃焼の安定化及び排出ガス性能の改善に貢献する内燃機関の高圧燃料供給装置およびおよび部品状態検出方法を提供することである。
前記目的を達成すべく、本発明による内燃機関の高圧燃料供給装置は、高圧燃料ポンプにより燃料を蓄圧室に加圧供給し、前記蓄圧室内の燃料を内燃機関の燃焼室に直接噴射する燃料噴射弁へ供給する高圧燃料供給系と、前記蓄圧室内の圧力が所定値以上に上昇した際には燃料を低圧側に戻すことによって前記蓄圧室の圧力調整を行う圧力調整弁と、前記蓄圧室内の燃圧を検出する圧力検出手段と、前記高圧燃料ポンプを制御する高圧燃料ポンプ制御装置とを備えた内燃機関の高圧燃料供給装置であって、前記圧力検出手段によって検出される燃圧の変化状況より当該高圧燃料供給装置を構成する構成部品を特定してその構成部品の状態を検出する構成部品状態検出手段を有している。
本発明による内燃機関の高圧燃料供給装置は、好ましくは、前記構成部品は、前記燃料噴射弁と前記圧力調整弁の少なくとも何れか一方である。
本発明による内燃機関の高圧燃料供給装置は、好ましくは、前記構成部品状態検出手段は、前記圧力検出手段によって検出される燃圧の変化量に基づいて前記構成部品を特定してその構成部品の状態を検出する。
本発明による内燃機関の高圧燃料供給装置は、好ましくは、前記構成部品状態検出手段は、前記圧力検出手段によって検出される燃圧の周波数解析結果に基づいて前記構成部品を特定してその構成部品の状態を検出する。
本発明による内燃機関の高圧燃料供給装置は、好ましくは、前記構成部品状態検出手段による状態検出結果を記憶保持する記憶手段を有する。
本発明による内燃機関の高圧燃料供給装置は、好ましくは、前記高圧燃料ポンプ制御装置は、前記圧力検出手段によって検出される燃圧が前記蓄圧室の圧力目標値になるようにフィードバック式に前記高圧燃料ポンプの作動を制御するものであり、前記構成部品状態検出手段による状態検出結果に応じて前記蓄圧室の圧力目標値と前記高圧燃料ポンプ制御装置のフィードバック分の少なくとも何れか一方を変更する。
本発明による内燃機関の高圧燃料供給装置は、好ましくは、前記構成部品状態検出手段による状態検出結果に応じて一気筒当りの出力を変更する。
また、前記目的を達成すべく、本発明による内燃機関の高圧燃料供給装置の部品状態検出方法は高圧燃料ポンプにより燃料を蓄圧室に加圧供給し、前記蓄圧室内の燃料を内燃機関の燃焼室に直接噴射する燃料噴射弁へ供給する高圧燃料供給系と、前記蓄圧室内の圧力が所定値以上に上昇した際には燃料を低圧側に戻すことによって前記蓄圧室の圧力調整を行う圧力調整弁と、前記蓄圧室内の燃圧を検出する圧力検出手段と、前記高圧燃料ポンプを制御する高圧燃料ポンプ制御装置とを備えた内燃機関の高圧燃料供給装置の部品状態検出方法であって、前記圧力検出手段によって検出される燃圧の変化状況より当該高圧燃料供給装置を構成する構成部品を特定してその構成部品の状態を検出する。
本発明による内燃機関の高圧燃料供給装置によれば、高圧燃料供給装置の各部品状態(例えば、燃料噴射弁の開閉弁状態、圧力調整弁の開閉弁状態)を検出し、最適な制御方法を選択することが可能となるので、燃焼の安定化及び排出ガス性能の改善に貢献することができる。
本発明による内燃機関の高圧燃料供給装置の一つの実施形態を、図を参照して説明する。
図1は、本発明による高圧燃料供給装置が適用される筒内噴射エンジン507の全体構成を示している。
筒内噴射エンジン507は、多気筒エンジン、例えば、4気筒エンジンであり、ピストン507a、シリンダブロック507b等によって燃焼室507cを形成している。
各燃焼室507cには、空気が、エアクリーナ502の入口部より、空気流量計(エアフロセンサ)503、吸気流量を制御する電制スロットル弁505aが収容されたスロットルボディ505、コレクタ506を通り、各燃焼室507cに接続されている吸気管501によって分配供給される。
エアフロセンサ503は吸気流量を表す信号をエンジン制御装置(コントロールユニット)515に出力する。
スロットルボディ505には電制スロットル弁505aの開度を検出するスロットルセンサ504が取り付けられている。スロットルセンサ504はスロットル開度を表す信号をコントロールユニット515に出力する。
ガソリン等の燃料は、燃料タンク50から供給されて電動式の燃料ポンプ(低圧燃料ポンプ)51によって一次加圧され、燃圧レギュレータ52により一定の圧力(例えば、3kg/cm )に調圧され、更に、カム駆動式の高圧燃料ポンプ1によって高い圧力(例えば、50kg/cm )に2次加圧される。
2次加圧された高圧燃料は、コモンレール53に供給され、各燃焼室507c毎に設けられている燃料噴射弁54から燃焼室507c内に直接噴射される。
燃焼室507cに噴射された燃料は、吸入空気とで混合気を形成し、点火コイル522で高電圧化された点火信号により点火プラグ508によって着火される。
エンジン507のクランク軸507dにはクランク角センサ(以下、ポジションセンサと呼ぶ)516が取り付けられている。ポジションセンサ516は、クランク軸507dの回転位置を表す信号をコントロールユニット515に出力する。コントロールユニット515はポジションセンサ516の出力信号により、エンジン回転数を算出する。
排気弁526のカム軸526aにはもう一つのクランク角センサ(以下、フェーズセンサと呼ぶ)が取り付けられてる。フェーズセンサ511は、カム軸526aの回転位置を表す角度信号をコントロールユニット515に出力する。
排気弁526のカム軸526aには高圧燃料ポンプ1のポンプ駆動カム100が設けられているから、カム軸526aの回転位置を表す角度信号は、高圧燃料ポンプ1のポンプ駆動カム100の回転位置を表す角度信号としてもコントロールユニット515に入力される。
シリンダブロック507bには水温センサ517が取り付けられている。水温センサ517は、エンジン507の冷却水温度を表す水温信号をコントロールユニット515に出力する。
高圧燃料ポンプ1を備えた高圧燃料供給系の全体構成の詳細を、図2を参照して説明する。
高圧燃料ポンプ1は、高圧の燃料をコモンレール53に圧送するものである。コモンレール53は、所要の内容積を備え、高圧燃料の蓄圧室をなす。
コモンレール53には、エンジン507の気筒数にあわせた個数の燃料噴射弁54が設けられていると共に、圧力調整弁(以下リリーフ弁と呼ぶ)55、燃圧センサ(圧力検出手段)56が備えられている。リリーフ弁55は、コモンレール53内の燃料の圧力が所定値を超えた場合に開弁し、燃料を低圧側に戻すことにより圧力を調整する圧力調整弁であり、配管系破損の防止を図っている。
燃圧センサ56は、コモンレール53内の燃料の圧力を検出し、燃料圧力を表す燃圧信号をコントロールユニット515に出力する。
高圧燃料ポンプ1は、図3に示されているように、シリンダ部7と、ポンプ部8と、ソレノイド部9とを有する。シリンダ部7はポンプ部8の下方に配置され、ソレノイド部9はポンプ部8の吸入側に配置されている。
シリンダ部7は、プランジャ2、リフタ3、プランジャ下降ばね4を有している。プランジャ2は、エンジン507における排気弁526のカム軸526aの回転に伴って回転するポンプ駆動カム100に圧接されたリフタ3を介して往復動し、ポンプ部8の加圧室12の容積を変化させる。
ポンプ部8は、低圧燃料の吸入通路10、加圧室12、高圧燃料の吐出通路11から構成され、吸入通路10と加圧室12との間には吸入弁5が設けられている。
吸入弁5は、閉弁ばね5aのばね力によってポンプ部8からソレノイド部9に向かって閉弁方向に付勢され、燃料の流通方向を制限する逆止弁である。なお、閉弁ばね5aは、プランジャ2による加圧室12内の容積変化により、吸入弁5を挟んで、加圧室12側の圧力が流入通路10側の圧力に対して同等、又はそれ以上になった場合には、吸入弁5を閉弁させるように付勢するものである。
加圧室12と吐出通路11との間には吐出弁6が設けられている。吐出弁6は、閉弁ばね6aのばね力によりポンプ部8からソレノイド部9に向かって閉弁方向に付勢され、加圧室12より吐出通路11へ向かう燃料の流れのみを許す、燃料の流通方向を制限する逆止弁である。
ソレノイド部9は、アクチュエータであるソレノイド200、吸入弁係合ロッド201、開弁ばね202から構成されている。吸入弁係合ロッド201は、吸入弁5に相対する位置に配設され、その先端が吸入弁5に接離自在に当接し、ソレノイド200の通電によって吸入弁5を閉弁させる方向に移動する。これに対し、ソレノイド200の通電が解かれている状態では、吸入弁係合ロッド201は、開弁ばね202のばね力によって吸入弁5を開弁させる方向に移動し、吸入弁5を開弁状態にする。
燃料タンク50から燃料ポンプ51及び燃圧レギュレータ52を介して一定圧力に調圧された燃料は、ポンプ部8の吸入通路10に導かれ、その後、ポンプ部8内の加圧室12においてプランジャ2の往復動により加圧され、ポンプ部8の吐出通路11からコモンレール53に圧送される。
コントロールユニット515は、図4に示されているように、MPU603、EP−ROM602、RAM604及びA/D変換器を含むI/OLSI601等で構成されたマイクロコンピュータ式のものであり、ソフトウェア処理により、高圧燃料ポンプ制御装置を具現化する。
コントロールユニット515は、エアフロセンサ503、スロットルセンサ504、ポジションセンサ516、フェーズセンサ511、水温センサ517、燃圧センサ56、アクセルペダル99の踏み込み量を検出するアクセルセンサ520、イグニションスイッチ519等の各種のセンサ、スイッチ類からの信号を入力として取り込み、所定の演算処理を実行し、この演算結果として算定された各種の制御信号を、高圧燃料ポンプ1のソレノイド200、燃料噴射弁54及び点火コイル522に出力し、高圧燃料ポンプ1の燃料吐出量制御、燃料噴射弁54の燃料噴射量制御及び点火時期制御を実行する。
コントロールユニット515による高圧燃料ポンプ1の燃料吐出制御は、入力される各センサ検出信号(ポジションセンサ516、フェーズセンサ511、燃圧センサ56)に基づいてソレノイド200へ駆動信号を出力することにより行われる。
図5は、高圧燃料ポンプ1の動作タイミングチャートを示している。なお、ポンプ駆動カム100で駆動するプランジャ2の実際のストローク(実位置)は、図6に示すような曲線になるが、上死点と下死点の位置を分かり易くするために、以下、プランジャ2のストロークを直線的に表すこととする。
プランジャ2が、カム100の回転により、プランジャ下降ばね4の付勢力に応じて上死点側から下死点側に移動することにより、ポンプ部8の吸入行程が行われる。
吸入行程では、吸入弁係合ロッド201が開弁ばね202の付勢力に応じて吸入弁5と係合し(ロッド位置・開)、吸入弁5を開弁方向に移動させており、加圧室12内の圧力が低下する。
次に、プランジャ2が、カム100の回転により、プランジャ下降ばね4の付勢力に抗して下死点側から上死点側に移動すると、ポンプ部8の圧縮行程が行われる。
圧縮行程では、所定期間に亘ってコントロールユニット515からソレノイド200の駆動信号(ON信号)が出力される。ソレノイド200が通電(ON状態)されると、吸入弁係合ロッド201が開弁ばね202の付勢力に抗して後退移動することにより、吸入弁5との係合を解かれる(ロッド位置・閉)。これにより、吸入弁5が閉弁ばね5aの付勢力に応じて閉弁方向に移動することにより、加圧室12内の圧力が上昇する。
そして、吸入弁係合ロッド201がソレノイド200側に最も吸引され、プランジャ2の往復動に同期する吸入弁5が閉弁して加圧室12内の圧力が高くなると、加圧室12内の燃料が吐出弁6を押圧することにより、吐出弁6が閉弁ばね6aの付勢力に抗して開弁し、加圧室12の容積減少分の高圧燃料がコモンレール53側に吐出される。
なお、ソレノイド200の駆動信号は、吸入弁5がソレノイド200側で閉弁されると、その通電が停止(OFF状態)されるが、上記のように、加圧室12内の圧力が高いため、吸入弁5は閉弁状態で維持されてコモンレール53側への燃料の吐出が行われる。
また、プランジャ2が、カム100の回転により、プランジャ下降ばね4の付勢力に応じて上死点側から下死点側に移動すると、ポンプ部8の吸入行程が行われ、加圧室12内の圧力低下に伴って、吸入弁係合ロッド201が開弁ばね202の付勢力に応じて吸入弁5と係合されて開弁方向に移動するとともに、吸入弁5がプランジャ2の往復動に同期して開弁し、入弁5の開弁状態が保持される。そして、加圧室12内は圧力の低下が生じていることにより吐出弁6の開弁が行われない。以後、上記動作を繰り返す。
よって、プランジャ2が上死点に達する前の圧縮工程の途中で、ソレノイド200がON状態にされる場合には、このときから、コモンレール53への燃料圧送が行われ、また、燃料圧送が一度始まれば、加圧室12内の圧力は上昇しているので、その後に、ソレノイド200をOFF状態にしても、吸入弁5は閉塞状態を維持する一方で、吸入工程の始まりに同期して自動開弁することができ、ソレノイド200のON信号の出力タイミングにより、コモンレール53側への燃料の吐出量を調節することができる。
さらに、燃圧センサ56の信号に基づき、コントロールユニット515にて適切な通電ONタイミングを演算し、ソレノイド200をコントロールすることにより、コモンレール53の圧力を目標値にフィードバック制御させることができる。
これにより、燃料タンク50から燃料ポンプ51及び燃圧レギュレータ52を介して一定圧力に調圧された燃料は、ポンプ部8の吸入通路10に導かれ、その後、ポンプ部8内の加圧室12にてプランジャ2の往復動により加圧され、ポンプ部8の吐出通路11からコモンレール53に圧送される。
図7は、コントロールユニット515による高圧燃料ポンプ制御装置の一つの実施形態を示している。
高圧燃料ポンプ制御装置は、基本角度算出手段2001と、目標燃料圧力算出手段2002と、燃料圧力入力処理手段2003と、ソレノイド200の駆動信号を算出する手段の一態様であるポンプ制御信号算出手段2004から構成され、ポンプ制御信号算出手段2004よりソレノイド200の通電を制御するソレノイド駆動手段2009へポンプ制御信号を出力する。
基本角度算出手段2001は、エアフロセンサ503、スロットルセンサ504、ポジションセンサ516、フェーズセンサ511、アクセルセンサ520の出力信号より求められるエンジン負荷とエンジン回転数より、高圧燃料ポンプ1のソレノイドON信号出力の基本角度BASAを算出する。
目標燃料圧力算出手段2002は、エアフロセンサ503、スロットルセンサ504、ポジションセンサ516、フェーズセンサ511、アクセルセンサ520の出力信号より求められるエンジン負荷とエンジン回転数より、高圧燃料ポンプ1の目標燃圧Ptargetを算出する。
ポンプ制御信号算出手段2004は、図8に示されているように、ソレノイド200のON信号のタイミングを演算する基準角度演算手段2008と、そのON信号の幅、つまりポンプ信号通電時間を算出するポンプ信号通電時間算出手段2006とを基本的な構成としている。
基準角度演算手段2008は、目標燃料圧力算出手段2002が出力する目標燃圧Ptargetと燃料圧力入力処理手段2003が出力する燃圧センサ56による計測燃料圧力Prealとを入力して目標燃圧Ptargetに対する計測燃料圧力Prealの偏差を算出する偏差演算器2010と、偏差演算器2010による偏差より燃圧制御のフィードバック項(比例分(P分)・積分分(I分))を算出するF/B補償値算出部2007と、基本角度算出手段2001が出力する基本角度BASANGにF/B補償値算出部2007よりのF/B補償値(フィードバック項)を加算してソレノイドON信号の出力開始の基準となる基準角度REFANGを演算する加算器2011とを有する。
ポンプ制御信号算出手段2004は、更に、ソレノイド作動遅れ補償手段2005を有する。ソレノイド作動遅れ補償手段2005は、高圧燃料ポンプ1のソレノイド200の電源電圧(バッテリ電圧)に基づいてソレノイド作動遅れ分(角度)PUMREを算出する。
ポンプ制御信号算出手段2004は、加算器2012によって、加算器基準角度REFANGに、ソレノイド作動遅れ補正手段2005による作動遅れ補正分PUMREを加えてソレノイド200のON信号の出力開始角度STANGを計算し、これをソレノイド200のON信号のタイミングとしてソレノイド駆動手段2009に出力する。
ポンプ信号通電時間算出手段2006は、運転条件(バッテリ電圧とエンジン回転数)に基づいて高圧燃料ポンプ1のソレノイド200の通電要求時間TPUMKEを演算し、これをソレノイド駆動手段2009に出力する。通電要求時間TPUMKEの値は、バッテリ電圧が低くソレノイド抵抗が大きい、ソレノイド吸引力発生最悪条件においても、ポンプ室2の圧力によって吸入弁5が閉じられるようになるまで吸入弁係合ロッド201を保持し、確実に吸入弁5を閉弁できる値に設定される。
上述の如く、出力開始角度STANGと通電時間TPUMKEに関する指令信号がソレノイド駆動手段2009へ出力されることにより、出力開始角度STANGと通電時間TPUMKEをもってソレノイド200の駆動が行われる。
本実施形態の高圧燃料ポンプ制御装置は、要約すると、燃圧センサ56によって検出される燃圧が目標燃圧Ptarget(蓄圧室の圧力目標値)になるように、フィードバック式に高圧燃料ポンプ1の作動を制御する。
本実施形態の高圧燃料供給装置は、図9に示されているように、構成部品状態検出手段として、リリーフ弁開閉状態判定手段703と、噴射弁閉固着判定手段704とを有する。
リリーフ弁開閉状態判定手段703は、基本的には、燃圧センサ56の出力信号(燃圧センサ信号)よりコモンレール(蓄圧室)53の圧力変化を検出し、その圧力変化量、圧力(燃圧)の周波数解析結果の少なくとも何れか一方より、リリーフ弁55の開閉状態の判定を行い、リリーフ弁開弁フラグ#FRELOPENのオン・オフを行う。リリーフ弁開弁フラグ#FRELOPENは、リリーフ弁開閉状態情報として、リリーフ弁開閉状態情報メモリ705に記憶保持される。リリーフ弁開閉状態情報メモリ705は、コントロールユニット515のRAM604に割り付けられる。
図10(a)はリリーフ弁閉弁時の燃圧挙動を、図10(b)はリリーフ弁開弁時の燃圧挙動を示している。リリーフ弁開弁時は、弁特性の影響を受けるため、リリーフ弁閉弁時と比較して燃圧の振幅が大きくなり、振動の様態も異なる。リリーフ弁開閉状態判定手段703は、この燃圧特性を利用して開閉弁状態判定を行う。
噴射弁閉固着判定手段704は、基本的には、燃圧センサ56の出力信号(燃圧センサ信号)よりコモンレール(蓄圧室)53の圧力変化を検出し、その圧力変化量、圧力(燃圧)の周波数解析結果の少なくとも何れか一方より、燃料噴射弁54の閉固着判定を行い、噴射弁閉固着フラグ#FINJCLOSEのオン・オフを行う。噴射弁閉固着フラグ#FINJCLOSEは、噴射弁閉固着情報として、噴射弁閉固着情報メモリ706に記憶保持される。噴射弁閉固着情報メモリ706は、コントロールユニット515のRAM604に割り付けられる。
図11(a)は4気筒エンジンにおける燃料噴射弁54が正常に動作している場合の燃圧挙動を、図11(b)は燃料噴射弁54が1気筒閉固着した場合の燃圧挙動を示している。燃圧脈動は、高圧燃料ポンプ1が吐出領域と非吐出領域を持ち、吐出領域のみ燃圧が上昇すること、および非吐出領域中に燃料が噴射され燃圧が降下することにより発生する。燃料噴射弁54が閉固着している場合、燃圧降下分がないため、正常時と比較して燃圧の挙動が異なる。噴射弁閉固着判定手段704は、この燃圧特性を利用して閉固着状態判定を行う。
次に、リリーフ弁開閉状態判定手段703によるリリーフ弁55の開閉弁状態判定の具体例1を、図12に示されているフローチャートを参照して説明する。図12に示されているリリーフ弁55の開閉弁状態判定ルーチンは、割込み処理として、例えば、10ms毎の時間同期により実行される。
まず、燃圧センサ56により検出された燃圧を読込む(ステップ801)。ついで、エンジン回転数と燃料噴射量を読込む(ステップ802、803)。エンジン回転数と燃料噴射量を読込む目的は、エンジン回転数に比例する特性を持つ燃圧の脈動周期、および燃料噴射量に比例する特性を持つ脈動幅を把握するためである。
つぎに、読み込んだ燃圧より燃圧偏差(定常運転時における一定期間の燃圧上下限値の差分)が規定値以上であるか判定する(ステップ804)。燃圧偏差が規定値以上である場合には、リリーフ弁55が開いていると判定し、リリーフ弁開弁フラグ:#FRELOPEN=1とする(ステップ806)。燃圧偏差の規定値は、エンジン回転数・燃料噴射量における燃圧脈動幅をマップで設定する。
燃圧偏差が規定値以上でない場合には、つぎに、定常運転において一定期間の燃圧変化量(燃圧脈動の傾き)、つまり燃圧上昇率が規定値以上であるか判定する(ステップ805)。燃圧上昇率が規定値以上である場合には、リリーフ弁55が開いていると判定し、リリーフ弁開弁フラグ:#FRELOPEN=1とする(ステップ806)。燃圧上昇率の規定値は、エンジン回転数・燃料噴射量における燃圧上昇率をマップで設定する。
燃圧偏差が規定値以上でなく、且つ燃圧上昇率の規定値以上でない場合には、リリーフ弁55が閉じていると判定し、リリーフ弁開弁フラグ:#FRELOPEN=0とする(ブロック807)。
つぎに、リリーフ弁開弁フラグ:#FRELOPENをリリーフ弁開閉状態情報メモリ705に書き込む(記憶)処理を行う(ステップ808)。
リリーフ弁開閉状態情報メモリ705のフラグ情報FRELOPENは、リリーフ弁開閉状態情報として機能し、この情報により高圧燃料システム故障修理時における故障箇所特定が速やかに行えるようになる。
次に、リリーフ弁開閉状態判定手段703によるリリーフ弁55の開閉弁状態判定の具体例2を、図13に示されているフローチャートを参照して説明する。図13に示されているリリーフ弁55の開閉弁状態判定ルーチンも、割込み処理として、例えば、10ms毎の時間同期により実行される。
まず、燃圧センサ56により検出された燃圧を読込む(ステップ901)。ついで、エンジン回転数を読込む(ステップ902)。エンジン回転数を読込む目的は、エンジン回転数に比例する特性を持つ燃圧の脈動周期を把握するためである。
つぎに、読み込んだ燃圧の周波数解析を実施する(ステップ903)。この周波数解析はコントロールユニット515の演算負荷を少なくするため、演算量が少ないことが特徴である高速フーリエ変換を実施する。
つぎに、燃圧の周波数解析結果(スペクトル)と予め記憶しておいたリリーフバルブ開弁時の周波数解析値(スペクトル)とを比較する(ステップ904)。燃圧の周波数解析結果と予め記憶しておいたリリーフバルブ開弁時の周波数解析値とが同じである場合には、リリーフ弁55が開いていると判定し、リリーフ弁開弁フラグ:#FRELOPEN=1とする(ステップ905)。
これに対し、燃圧の周波数解析結果と予め記憶しておいたリリーフバルブ開弁時の周波数解析値とが異なる場合には、リリーフ弁55が閉じていると判定し、リリーフ弁開弁フラグ:#FRELOPEN=0とする(ブロック906)。
つぎに、リリーフ弁開弁フラグ:#FRELOPENをリリーフ弁開閉状態情報メモリ705に書き込む(記憶)処理を行う(ステップ907)。
この場合も、リリーフ弁開閉状態情報メモリ705のフラグ情報FRELOPENは、リリーフ弁開閉状態情報として機能し、この情報により高圧燃料システム故障修理時における故障箇所特定が速やかに行えるようになる。
また、リリーフ弁開閉状態情報メモリ705のフラグ情報に基づいて、目標燃料圧力算出手段2002が出力する目標燃圧Ptargetの変更と、F/B補償値算出部2007のフィードバック項(比例分(P分)・積分分(I分))の変更の少なくと何れ一方を行い、燃圧制御の適正化を図ることが行われる。
次に、この燃圧制御の適正化処理を、図14に示されているフローチャートを参照して説明する。この適正化処理ルーチンは、所定時間毎の割込みルーチンとして実行される。
まず、リリーフ弁開閉状態情報メモリ705に書き込まれているリリーフ弁開弁フラグ:#FRELOPENを読込む(ステップ1001)。
つぎに、リリーフ弁開弁フラグ:#FRELOPEN=1であるか否かを判別する(ステップ1002)。
#FRELOPEN=1であれば、リリーフ弁55が開いているかと判定し、リリーフ弁開時用の高圧燃料ポンプ制御に切換える(ステップ1003)。
これに対し、#FRELOPEN=1でなければ、リリーフ弁55が閉じていると判定し、通常ポンプ制御を続行する(ステップ1004)。
リリーフ弁開時用の高圧燃料ポンプ制御は、図15に示されているように、まず、目標燃料圧力算出手段2002が出力する目標燃圧Ptargetを変更する(ステップ1101)。つぎに、F/B補償値算出部2007による燃圧制御のフィードバック項(比例分(P分)・積分分(I分))を変更する(ステップ1102)。
リリーフ弁開時には、目標燃圧Ptargetを通常ポンプ制御時より下げることにより、リリーフ弁を再閉弁し、脈動を抑えること、制御可能な範囲に目標燃圧Ptargetを設定することによりフィードバック項の発散を防止することができる。また、フィードバック項のゲインを小さくすることにより、脈動の助長を防止することができる。
なお、リリーフ弁開閉状態判定手段703は、上述の具体例1と具体例2との組み合わせ、OR論理あるいはAND論理によってリリーフ弁55の開閉弁状態判定を行ってもよい。
次に、噴射弁閉固着判定手段704による燃料噴射弁54の閉固着判定の具体例を、図16に示されているフローチャートを参照して説明する。図16に示されている燃料噴射弁54の閉固着判定ルーチンは、割込み処理として、例えば、10ms毎の時間同期により実行される。
まず、燃圧センサ56により検出された燃圧を読込む(ステップ1201)。
つぎに、読込んだ燃圧が、燃料噴射弁54が閉固着しているときの燃圧挙動であるか判定する(ステップ1202)。
つぎに、判定した閉固着判定情報(噴射弁閉固着フラグ:#FINJCLOSE)を噴射弁閉固着情報メモリ706に記憶する(ステップ1203)。
噴射弁閉固着情報メモリ706のフラグ情報FINJCLOSEは、噴射弁閉固着状態情報として機能し、この情報により高圧燃料システム故障修理時における故障箇所特定が速やかに行えるようになる。
次に、ステップ1202における噴射弁閉固着判定の詳細を、図17に示されているフローチャートを参照して説明する。
まず、エンジン回転数を読込む(ステップ1301)。エンジン回転数を読込む目的は、エンジン回転数に比例する特性を持つ燃圧の脈動周期を把握するためである。
つぎに、読み込んだ燃圧の周波数解析を実施する(ステップ1302)。この周波数解析はコントロールユニット515の演算負荷を少なくするため、演算量が少ないことが特徴である高速フーリエ変換を実施する。
つぎに、燃圧の周波数解析結果(スペクトル)と予め記憶しておいた噴射弁閉固着時の周波数解析値(スペクトル)とを比較する(ステップ1303)。燃圧の周波数解析結果と予め記憶しておいた噴射弁閉固着時の周波数解析値とが同じである場合には、燃料噴射弁54が閉固着していると判定し、噴射弁閉固着フラグ:#FINJCLOSE=1とする(ステップ1304)。
これに対し、燃圧の周波数解析結果と予め記憶しておいた噴射弁閉固着時の周波数解析値とが異なる場合には、燃料噴射弁54が閉固着していないと判定し、噴射弁閉固着フラグ:#FINJCLOSE=0とする(ステップ1305)。
図18は、4気筒エンジンでのステップ1202における噴射弁閉固着判定ルーチンの詳細を示している。
この判定ルーチンでも、まず、エンジン回転数を読込む(ステップ1301)。エンジン回転数を読込む目的は、エンジン回転数に比例する特性を持つ燃圧の脈動周期を把握するためである。
つぎに、読み込んだ燃圧の周波数解析を実施する(ステップ1302)。この周波数解析はコントロールユニット515の演算負荷を少なくするため、演算量が少ないことが特徴である高速フーリエ変換を実施する。
つぎに、燃圧の周波数解析結果(スペクトル)と予め記憶しておいた各気筒毎の噴射弁閉固着時の周波数解析値(スペクトル)とを比較する(ステップ1303〜1306)。
燃圧の周波数解析結果と予め記憶しておいた該当気筒の噴射弁閉固着時の周波数解析値とが同じである場合には、その気筒の燃料噴射弁54が閉固着していると判定し、噴射弁閉固着情報メモリ706の噴射弁閉固着RAM:INJCLOSEに気筒番号を書き込む(ステップ1307〜1310)。たとえば、#3気筒の燃料噴射弁54が閉固着していると判定した場合には、INJCLOSE=H’03を書き込む。
何れの気筒の燃料噴射弁54も閉固着していないと判定した場合には、INJCLOSE=H’00を書き込む(ステップ1311)。
噴射弁閉固着情報メモリ706の噴射弁閉固着情報INJCLOSEにより高圧燃料システム故障修理時における故障箇所特定が速やかに行えるようになる。
上述したリリーフ弁開閉状態情報メモリ705のフラグ情報FINJCLOSEや噴射弁閉固着情報INJCLOSEに基づいて、一気筒当たりの出力の変更を行い、燃料噴射の適正化を図ることが行われる。
次に、この燃料噴射の適正化処理を、図19に示されているフローチャートを参照して説明する。この適正化処理ルーチンは、所定時間毎の割込みルーチンとして実行される。
まず、噴射弁閉固着情報メモリ706に書き込まれている噴射弁閉固着フラグ:#FINJCLOSEを読込む(ステップ1401)。
つぎに、噴射弁閉固着フラグ:#FINJCLOSE=1であるか否かを判別する(ステップ1402)。
#FINJCLOSE=1であれば、燃料噴射弁54が閉固着していると判定し、燃料噴射弁閉固着時用制御に切換える(ステップ1403)。
これに対し、#FINJCLOSE=1でなければ、燃料噴射弁54が閉固着していないと判定し、通常制御を続行する(ステップ1404)。
燃料噴射弁閉固着時用制御は、図20に示されているように、まず、目標燃料圧力算出手段2002が出力する目標燃圧Ptargetを変更する(ステップ1501)。つぎに、F/B補償値算出部2007による燃圧制御のフィードバック項(比例分(P分)・積分分(I分))を変更する(ステップ1502)。
燃料噴射弁閉固着時には、目標燃圧Ptargetを通常制御時より上げることにより噴射流量を確保し、フィードフォワード分を適正値に修正してフィードバック項の発散を防止することができる。また、フィードバックゲインを小さくすることにより脈動の助長を防止することができる。
さらに、燃料噴射弁54の開弁時間、スロットル開度、点火時期を変更する(ステップ1503〜1505)。これにより、燃料噴射弁54の閉固着後において、閉固着していない燃料噴射弁54によって噴射弁固着前の出力を維持することができる。
本実施形態は、上記の構成によって次の機能を奏するものである。
本実施形態では、燃料噴射弁54、リリーフ弁55等の高圧燃料供給系の構成部品の状態を特定して検出し、その検出結果に応じて最適な制御方法を選択することが可能となるので、燃料供給システム異常時においても、燃焼の安定化及び排出ガス性能の改善を図ることができる。
図21は、本発明による高圧燃料供給装置の効果を示すタイムチャートである。本実施形態ではリリーフ弁異常開弁時に、高圧燃料ポンプ制御を禁止することなくリリーフ開弁時用制御に変更するので、コモンレール53内の燃料の圧力を確保することが可能となる。燃料圧力を確保することにより、失火を防ぎ、燃焼状態を安定することが可能となるので、排出ガスの低減に貢献する。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の精神を逸脱することなく設計において種々の変更ができるものである。
本発明による高圧燃料供給装置が適用される筒内噴射エンジンの全体構成を示す構成図。 本発明による内燃機関の高圧燃料供給装置の一つの実施形態を示す構成図。 本発明による内燃機関の高圧燃料供給装置に用いられる高圧燃料ポンプの構成図。 本発明による高圧燃料供給装置が適用される筒内噴射エンジンのコントロールユニットのブロック図。 本発明による内燃機関の高圧燃料供給装置に用いられる高圧燃料ポンプの動作タイミングを示すタイミングチャート。 動作タイミングチャートの補足説明図。 本発明による内燃機関の高圧燃料供給装置が含む高圧燃料ポンプ制御装置の一つの実施形態を示すブロック図。 本実施形態の高圧燃料ポンプ制御装置のポンプ制御信号算出手段の詳細を示すブロック図。 本発明による内燃機関の高圧燃料供給装置が含む構成部品状態検出手段の一つの実施形態を示すブロック図。 (a)はリリーフ弁閉弁時のコモンレール内の燃圧挙動を示すグラフ、(b)はリリーフ弁開弁時のコモンレール内の燃圧挙動を示すグラフ。 (a)は燃料噴射弁正常時の燃圧挙動を示すグラフ、(b)は燃料噴射弁閉固着時のコモンレール内の燃圧挙動を示すグラフ。 本実施形態のリリーフ弁開閉状態判定手段によるリリーフ弁開閉弁状態判定の具体例1を示すフローチャート。 本実施形態のリリーフ弁開閉状態判定手段によるリリーフ弁開閉弁状態判定の具体例2を示すフローチャート。 本実施形態の燃圧制御の適正化処理理ルーチンを示すフローチャート。 本実施形態の燃圧制御の適正化処理理ルーチンにおけるリリーフ弁閉時ポンプ制御のフローチャート。 本実施形態の噴射弁閉固着判定手段による燃料噴射弁の閉固着判定の具体例を示すフローチャート。 本実施形態の噴射弁閉固着判定手段による燃料噴射弁閉固着判定ルーチンのフローチャート。 4気筒エンジンでの噴射弁閉固着判定ルーチンのフローチャート。 本実施形態の燃料噴射の適正化処理ルーチンを示すフローチャート。 本実施形態の燃料噴射の適正化処理理ルーチンにおける噴射弁閉固着時制御のフローチャート。 本発明による高圧燃料供給装置の効果を示すタイムチャート。
符号の説明
1 高圧燃料ポンプ
53 コモンレール
54 燃料噴射弁
55 リリーフ弁
56 燃圧センサ
507 筒内噴射エンジン
515 コントロールユニット
703 リリーフ弁開閉状態判定手段
704 噴射弁閉固着判定手段
705 リリーフ弁開閉状態情報メモリ
706 噴射弁閉固着情報メモリ

Claims (8)

  1. 高圧燃料ポンプにより燃料を蓄圧室に加圧供給し、前記蓄圧室内の燃料を内燃機関の燃焼室に直接噴射する燃料噴射弁へ供給する高圧燃料供給系と、前記蓄圧室内の圧力が所定値以上に上昇した際には燃料を低圧側に戻すことによって前記蓄圧室の圧力調整を行う圧力調整弁と、前記蓄圧室内の燃圧を検出する圧力検出手段と、前記高圧燃料ポンプを制御する高圧燃料ポンプ制御装置とを備えた内燃機関の高圧燃料供給装置であって、
    前記圧力検出手段によって検出される燃圧の変化状況より当該高圧燃料供給装置を構成する構成部品を特定してその構成部品の状態を検出する構成部品状態検出手段を有していることを特徴とする内燃機関の高圧燃料供給装置。
  2. 前記構成部品は、前記燃料噴射弁と前記圧力調整弁の少なくとも何れか一方であることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の高圧燃料供給装置。
  3. 前記構成部品状態検出手段は、前記圧力検出手段によって検出される燃圧の変化量に基づいて前記構成部品を特定してその構成部品の状態を検出することを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関の高圧燃料供給装置。
  4. 前記構成部品状態検出手段は、前記圧力検出手段によって検出される燃圧の周波数解析結果に基づいて前記構成部品を特定してその構成部品の状態を検出することを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関の高圧燃料供給装置。
  5. 前記構成部品状態検出手段による状態検出結果を記憶保持する記憶手段を有することを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の内燃機関の高圧燃料供給装置。
  6. 前記高圧燃料ポンプ制御装置は、前記圧力検出手段によって検出される燃圧が前記蓄圧室の圧力目標値になるようにフィードバック式に前記高圧燃料ポンプの作動を制御するものであり、前記構成部品状態検出手段による状態検出結果に応じて前記蓄圧室の圧力目標値と前記高圧燃料ポンプ制御装置のフィードバック分の少なくとも何れか一方を変更することを特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載の内燃機関の高圧燃料供給装置。
  7. 前記構成部品状態検出手段による状態検出結果に応じて一気筒当りの出力を変更することを特徴とする請求項1から6の何れか一項に記載の内燃機関の高圧燃料供給装置。
  8. 高圧燃料ポンプにより燃料を蓄圧室に加圧供給し、前記蓄圧室内の燃料を内燃機関の燃焼室に直接噴射する燃料噴射弁へ供給する高圧燃料供給系と、前記蓄圧室内の圧力が所定値以上に上昇した際には燃料を低圧側に戻すことによって前記蓄圧室の圧力調整を行う圧力調整弁と、前記蓄圧室内の燃圧を検出する圧力検出手段と、前記高圧燃料ポンプを制御する高圧燃料ポンプ制御装置とを備えた内燃機関の高圧燃料供給装置の部品状態検出方法であって、
    前記圧力検出手段によって検出される燃圧の変化状況より当該高圧燃料供給装置を構成する構成部品を特定してその構成部品の状態を検出することを特徴とする部品状態検出方法。
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