JP2000303832A - 車両用排気管支持装置 - Google Patents

車両用排気管支持装置

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JP2000303832A
JP2000303832A JP11112657A JP11265799A JP2000303832A JP 2000303832 A JP2000303832 A JP 2000303832A JP 11112657 A JP11112657 A JP 11112657A JP 11265799 A JP11265799 A JP 11265799A JP 2000303832 A JP2000303832 A JP 2000303832A
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JP
Japan
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mounting
mounting hole
exhaust pipe
hole
pin
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JP11112657A
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English (en)
Inventor
Yasubumi Yoshida
泰文 吉田
Masahiro Shimizu
雅浩 清水
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Sumitomo Riko Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Riko Co Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L3/00Supports for pipes, cables or protective tubing, e.g. hangers, holders, clamps, cleats, clips, brackets
    • F16L3/16Supports for pipes, cables or protective tubing, e.g. hangers, holders, clamps, cleats, clips, brackets with special provision allowing movement of the pipe

Abstract

(57)【要約】 【課題】マフラサポートの安定した動作姿勢が得られ、
マフラサポートの振動低減機能を良好に発揮し得る構造
を有する車両用排気管支持装置を提供する。 【解決手段】車体側に設けられた第1取付ピン1と、排
気管側に設けられた第2取付ピン2と、円形貫通孔より
なる第1取付孔35を有する第1取付部31と、長穴よ
りなる第2取付孔36を有する第2取付部32と、第1
取付部31と第2取付部32とをその両側で連結する一
対の側部33とを備えたゴム製のマフラサポート3と、
マフラサポート3の第2取付孔35に挿入される樹脂製
の抜止ストッパ4とから構成される。第2取付孔36
は、第2取付孔2に挿入される第2取付ピン2に短径側
の相対向する両面のみが接触し、第2取付孔36に第2
取付ピン2が挿入されて排気管の重量が掛かった状態の
ときに短径側の一方の面と第2取付ピン2との間に隙間
Sが形成されるように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両に装備される
排気管を車体に支持する車両用排気管支持装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両に装備される排気管を取
付ける場合に、ゴム等の弾性材料により形成されたマフ
ラサポートを用いて、排気管を車体に防振支持するよう
にしている。このようなマフラサポートとして、例えば
図14に示すものが知られている。このマフラサポート
7は、円形貫通孔よりなる第1取付孔75を有する第1
取付部71と、第1取付部71と距離を隔てて配置され
長穴よりなる第2取付孔76を有する第2取付部72
と、第1取付部71と第2取付部72とをその両側で連
結する一対の側部73、73とから構成されている。
【0003】このマフラサポート7は、車体(図示せ
ず)側に設けられた第1取付ピン5が第1取付孔75に
挿入されるとともに、排気管側に設けられその先端部に
固着された金属製の支持板8を有する第2取付ピン6が
第2取付孔76に挿入されることによって取付けられて
おり、これにより排気管がマフラサポート7を介して車
体に防振支持される。
【0004】この場合、第2取付ピン6の先端部に設け
られた支持板8は、第2取付孔76の円弧状に形成され
た下面及び両側面に当接して着座するように曲面状に形
成されている。また、この支持板8の軸方向の両端に
は、第2取付孔76からの第2取付ピン6の抜け出しを
防止する屈曲部81、81が設けられている。なお、第
2取付孔76に挿入保持される第2取付ピン6は、図1
4に示す取付状態(排気管の負荷が掛かった状態)にお
いても、また図15に示す組付状態(無負荷の状態)に
おいても、第2取付孔76の上面との間に隙間を有する
ように形成されている。
【0005】このように構成された排気管支持装置は、
エンジン等の作動により有害振動が発生したときに、排
気管側から車体側(或いは車体側から排気管側)へ伝達
される有害振動を、マフラサポート7が弾性変形するこ
とにより吸収して効果的に低減する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ゴム等の弾
性材料で形成される上記マフラサポート7は、それ自体
の構造やばね特性、或いは第1及び第2取付ピン5、6
との組付け状態などの相異によって、作動中の姿勢や発
揮される振動低減機能が著しく変化する。例えば、上記
マフラサポート7の場合には、第2取付孔76とこの第
2取付孔76に挿入保持される第2取付ピン6との間に
上方及び両側において隙間が形成されるように配設され
ているため、マフラサポート7の振動伝達特性において
は有利となる。
【0007】しかし、その第2取付ピン6の先端部に
は、第2取付孔76からの抜け出しを防止したり、第2
取付孔76内での径方向への変位を規制するための支持
板8が固着されているため、組付け状態の安定性におい
ては有利になるものの、その支持板8によってマフラサ
ポート7の弾性変形動作が規制されてしまうことから、
マフラサポート7の各部位の動作に悪影響を及ぼした
り、そのばね特性にも多分に影響を及ぼすこととなる。
【0008】本発明は上記実状に鑑み案出されたもので
あり、マフラサポートの安定した動作姿勢が得られ、マ
フラサポートの振動低減機能を良好に発揮し得る構造を
有する車両用排気管支持装置を提供することを解決すべ
き課題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願発明者等は、マフラ
サポートの取付孔とその取付孔に挿入保持される取付ピ
ンとの関係に着目し、鋭意研究を重ねた結果、マフラサ
ポートの防振連結部材としてのトータル的な機能が良好
に発揮され得る構造を見出し、本発明を完成した。
【0010】即ち、上記課題を解決する請求項1記載の
発明は、車体側に設けられた第1取付ピンと、排気管側
に設けられた第2取付ピンと、前記第1及び第2取付ピ
ンのいずれか一方が挿入される円形貫通孔よりなる第1
取付孔を有する第1取付部と、該第1取付部と距離を隔
てて配置され前記第1及び第2取付ピンのいずれか他方
が挿入される長穴よりなる第2取付孔を有する第2取付
部と、前記第1取付部と前記第2取付部とをその両側で
連結する一対の側部とを備え、全体がゴム材料により形
成されたマフラサポートと、該マフラサポートの前記第
2取付孔に挿入される前記第1又は第2取付ピンに嵌着
され、該第1又は第2取付ピンの前記第2取付孔からの
抜け出しを阻止する樹脂製の抜止ストッパと、から構成
され、前記第2取付孔は、前記第2取付孔に挿入される
前記第1又は第2取付ピンと短径側の相対向する両面の
みが接触し、前記第1又は第2取付ピンが挿入されて前
記排気管の重量が掛かった状態のときに短径側の一方の
面と前記第1又は第2取付ピンとの間に隙間が形成され
るように構成されているという手段を採用している。
【0011】この手段によれば、マフラサポートの長穴
よりなる第2取付孔に挿入される第1又は第2取付ピン
と第2取付孔の短径側の相対向する両面のみが接触し、
第1又は第2取付ピンが挿入されて排気管の重量が掛か
った状態(排気管がマフラサポートを介して車体に取付
られた状態)のときには、第2取付孔の短径側の一方の
面と第1又は第2取付ピンとの間に隙間が形成される。
これにより、第2取付孔が設けられている第1取付部や
これに連結された他の部位の変形動作が規制され難くな
り、マフラサポートの良好な振動伝達特性が得られる。
【0012】また、マフラサポートの第2取付孔に隙間
が形成される状態で挿入される第1又は第2取付ピンに
は、樹脂製の抜止ストッパが嵌着されるため、第1又は
第2取付ピンの第2取付孔からの抜け出しが防止され
る。これにより、マフラサポートの安定した動作姿勢が
得られる。したがって、本発明の車両用排気管支持装置
は、マフラサポートの安定した動作姿勢が得られ、マフ
ラサポートの振動低減機能を良好に発揮し得る構造を有
するものとなる。
【0013】なお、本発明において、マフラサポートの
長穴により形成される第2取付孔は、断面形状が長径部
と短径部とからなる長円形や楕円形などの貫通孔により
形成される。この第2取付孔は、第1取付孔と第2取付
孔とを結ぶ方向に短径側が位置するように形成される。
また、第2取付孔に挿入される第1又は第2取付ピン
は、通常、断面形状が円形のものが採用されるが、第2
取付孔との関係における上記条件を満足すれば、断面形
状が長円形や楕円形のものも採用することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づき説明する。図1は本実施形態の車両用排気管支持
装置の取付状態(排気管の重量が掛かった状態)を示
し、(a)はその正面図であり、(b)は(a)のI−
I線で切断した断面図である。
【0015】本実施形態の車両用排気管支持装置は、図
1に示すように、車体側に設けられた第1取付ピン1
と、排気管側に設けられた第2取付ピン2と、第1取付
ピン1が挿入される第1取付孔35を有する第1取付部
31と第2取付ピン2が挿入される第2取付孔36を有
する第2取付部32と一対の側部33とを備えたマフラ
サポート3と、第2取付ピン2に嵌着され、第2取付ピ
ン2の第2取付孔 からの抜け出しを阻止する樹脂製の
抜止ストッパ4と、から構成されている。
【0016】第1取付ピン1は、金属により円形パイプ
状に形成されており、その先端にはピン本体部よりも大
径のスプール部11が設けられている。この第1取付ピ
ン1は、車体フレーム(図示せず)の所定位置に固定さ
れている。第2取付ピン2は、第1取付ピン1と同様に
構成されたものであり、金属により円形パイプ状に形成
され、その先端にはピン本体部よりも大径のスプール部
21が設けられている。この第2取付ピン2は、排気管
(図示せず)の所定位置に固定されている。
【0017】マフラサポート3は、図2に示すように、
ブロック状に形成され第1取付孔35を有する第1取付
部31と、ブロック状に形成されて第1取付部31と距
離を隔てて対向配置され第2取付孔36を有する第2取
付部32と、第1取付部31と第2取付部32とをその
両側で連結する一対の側部33、33とからなり、全体
がゴム材料によりリング状に形成されている。
【0018】第1取付孔35は、第1取付部31の中央
部に設けられており、軸方向に貫通する円形の貫通孔に
より形成されている。第1取付孔35の内径は、この第
1取付孔35に挿入される第1取付ピン1の外径と略同
じ大きさに形成されている。第2取付孔36は、第2取
付部32の中央部に設けられており、軸方向に貫通する
断面形状が楕円形の長穴により形成されている。この第
2取付孔36は、第1取付孔35と第2取付孔36とを
結ぶ方向に短径側が位置するように設けられている。
【0019】そして、第2取付孔36の短径部の径寸法
は、この第2取付孔36に挿入保持される第2取付ピン
2の外径より僅かに小さい大きさに形成されている。ま
た、第2取付孔36の長径は、短径の約2倍の大きさに
形成されている。よって、第2取付孔36に第2取付ピ
ン2が挿入されて無負荷の状態のときには、図4に示す
ように、短径側の相対向する両面のみが接触している状
態となる。また、図1に示すように、第2取付孔36に
第2取付ピン2が挿入されて排気管の重量が掛かった状
態(排気管がマフラサポート3を介して車体に取付られ
た状態)のときには、第2取付孔36の短径側の一方の
面(図1における上面)と第2取付ピン2との間に隙間
Sが形成される。
【0020】抜止ストッパ4は、図3に示すように、薄
いリング板状の基部41と、基部41の内周端から求心
方向に湾曲しつつ延出し周方向に沿って等角度間隔に配
置された3個の係合片42とからなる。各係合片42
は、それぞれの先端部の内面を含んで形成される円の大
きさが第2取付ピン2のピン本体部の外径と同一乃至は
小さくなるように設けられている。
【0021】この抜止ストッパ4は、樹脂(6−6ナイ
ロンと6−2ナイロンをブレンドしたアロイ材)を成形
することにより一体に形成されている。この抜止ストッ
パ4は、マフラサポート3の第2取付孔36に第2取付
ピン2が挿入された後、第2取付ピン2に嵌着される。
これにより、抜止ストッパ4の基部41がマフラサポー
ト3の第2取付部32に当接するとともに、各係合片4
2の先端が第2取付ピン2のスプール部21に当接し
て、第2取付ピン2の第2取付孔36からの抜け出しが
阻止される状態となる。
【0022】以上のように構成された本実施形態の車両
用排気管支持装置は、エンジン等の作動により有害振動
が発生したときに、排気管側から車体側(或いは車体側
から排気管側)へ伝達される有害振動を、マフラサポー
ト3が弾性変形することにより吸収して効果的に低減す
る。このとき、マフラサポート3の長穴よりなる第2取
付孔36に挿入保持された第2取付ピン2と第2取付孔
36の短径側の一方の面との間に隙間Sが形成されるよ
うに構成されているため、第2取付孔36が設けられて
いる第1取付部31やこれに連結された他の部位の変形
動作が規制され難くなり、マフラサポート3の良好な振
動伝達特性が得られる。
【0023】また、マフラサポート3の第2取付孔36
に隙間Sが形成された状態で挿入保持された第2取付ピ
ン2には、抜止ストッパ4が取付けられているため、第
2取付ピン2の第2取付孔36からの抜け出しが防止さ
れ、マフラサポート3の安定した動作姿勢が得られる。
この抜止ストッパ4は、樹脂製のものであるため、マフ
ラサポート3のばね特性に及ぼす影響は小さい。
【0024】したがって、本実施形態の車両用排気管支
持装置は、マフラサポート3の安定した動作姿勢を維持
し、マフラサポート3の振動低減機能を良好に発揮し得
る構造を有するものとなる。この優れた効果は、後述の
試験を行うことにより確認された。なお、本実施形態に
おいては、マフラサポート3の第1取付孔35に車体側
の第1取付ピン1を挿入し、マフラサポート3の第2取
付孔36に排気管側の第2取付ピン2を挿入することに
より取付けるようにしているが、これとは逆の状態とな
るように、第1取付ピン1を第2取付け孔36に挿入
し、第2取付ピン2を第1取付け孔35に挿入して取付
けるようにしてもよい。
【0025】〔試験1〕この試験は、上記実施形態の車
両用排気管支持装置に対して、第2取付孔に相当する一
方の取付孔とその取付孔に挿入保持させる取付ピンとの
組合せを種々変更した下記の試験例1〜4を準備し、そ
れらの所定の周波数域におけるばね特性を調べるもので
ある。
【0026】試験例1は、取付孔が直径:12mmの円
形のものであり、取付ピンが外径:10mmの円形もの
である。よって、取付孔の下面のみに取付ピンが接触
し、取付孔の上面及び両側面と取付ピンとの間には隙間
が形成されている。試験例2は、取付孔が短径:12m
m、長径:20mmの長円形のものであり、取付ピンが
外径:12mmの円形のものである。この試験例2の取
付状態においては、取付孔の長径側の両側面と取付孔と
の間、並びに取付孔の短径側の一方の面(上方面)と取
付ピンとの間には隙間が形成されている。
【0027】試験例3は、取付孔が短径:12mm、長
径:20mmの長円形のものであり、取付ピンが外径:
16mmの円形のものである。この試験例3の取付状態
においては、取付孔が長円形から円形に変化し、その内
周面の全体が取付ピンと接触している。試験例4は、取
付孔が短径:12mm、長径:20mmの長円形のもの
であり、取付ピンが短径:13mm、長径:21mmの
長円形ものである。この試験例3の取付状態において
は、取付孔の内周面の全体が取付ピンと接触している。
【0028】以上の試験例1〜4について、一定の条件
で加振し、最高1000Hzまでの周波数域における絶
対ばね定数を測定した。その結果を、試験例1について
は図7に、試験例2については図8に、試験例3につい
ては図9に、試験例4については図10に示す。図9及
び図10からも明らかなように、取付孔の内周面全体が
取付孔と接触している試験例3及び4の場合には、絶対
ばね定数値のピークがいずれも400Hz付近にあり、
400Hzより高周波数側の領域においても低周波数側
に比べてかなり高いレベルで推移していることがわか
る。特に、試験例4の場合は、400Hz付近にある絶
対ばね定数値のピークが極めて高い。
【0029】一方、図7及び図8からも明らかなよう
に、取付孔の内周面と取付ピンとの間に隙間が形成され
ている試験例1及び2の場合には、絶対ばね定数値のピ
ークがいずれも280Hz付近にあり、400〜500
Hzの周波数領域においては、280Hzより低周波数
側のレベルと略同等の低いレベルで推移していることが
わかる。
【0030】以上のことから、取付孔の内周面と取付ピ
ンとの間に隙間が形成されるようにすれば、高周波数領
域における低ばね化を図ることができ、これによりばね
特性を改善することができることがわかる。 〔試験2〕本発明の車両用排気管支持装置に用いられる
抜止ストッパが高周波数領域のばね特性に及ぼす影響を
調べる試験を行った。
【0031】試験例5として、上記実施形態と同じ第1
取付ピン、第2取付ピン及びマフラサポートにより構成
される排気管支持装置を準備した。即ち、試験例5は、
抜止ストッパが用いられていないものである。試験例6
として、上記実施形態と同じ第1取付ピン1、第2取付
ピン2、マフラサポート3及び抜止ストッパ4により構
成される排気管支持装置を準備した。即ち、ここで用い
る抜止ストッパは樹脂製のものである。
【0032】試験例7としては、図9及び図10に示す
排気管支持装置を準備した。この排気管支持装置は、上
記実施形態と同じ第1取付ピン1、第2取付ピン2及び
マフラサポート3を備え、第2取付ピン2に嵌着される
抜止ストッパ4aがゴム製のものである点で異なる。こ
の抜止ストッパ4aは、円筒状に形成されており、第2
取付ピン2の外径と略同じ大きさの内径を有する。
【0033】これら試験例5〜7についても、上記試験
1と同様に、一定の条件で加振し、最高1000Hzま
での周波数域における絶対ばね定数を測定した。その結
果を、試験例5については図11に、試験例6について
は図12に、試験例7については図13に示す。図11
からも明らかなように、抜止ストッパを用いていない試
験例5の場合には、絶対ばね定数値のピークが230H
z付近にあり、全体的に低いレベルで推移していること
がわかる。特に、400Hz付近の周波数領域では極め
て低いレベルとなっている。
【0034】図13からも明らかなように、ゴム製の抜
止ストッパ4aを用いた試験例7の場合には、絶対ばね
定数値が230のHz付近から急激に立ち上がり、40
0Hz付近にピークがある。したがって、抜止ストッパ
を用いていない試験例5に比べると、400Hz付近の
周波数領域で絶対ばね定数値が著しく上昇しており、ゴ
ム製の抜止ストッパ4aを用いると、高周波数領域のば
ね特性に著しい影響を及ぼすことがわかる。
【0035】一方、図12からも明らかなように、樹脂
製の抜止ストッパを用いた試験例6の場合には、絶対ば
ね定数値のピークが230Hz付近にあり、全体的に低
いレベルで推移していることがわかる。即ち、試験例6
は、抜止ストッパを用いていない試験例5の場合と略同
等のばね特性を示すことがわかる。したがって、樹脂製
の抜止ストッパを用いれば、ばね特性の変化は殆ど見ら
れず、影響がないものと考えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る車両用排気管支持装置
の取付状態(排気管の負荷が掛かった状態)を示し、
(a)はその正面図であり、(b)は(a)のI−I線
で切断した断面図である。
【図2】本発明の実施形態の車両用排気管支持装置に係
るマフラサポートを示し、(a)はその正面図であり、
(b)は(a)のII−II線で切断した断面図である。
【図3】本発明の実施形態の車両用排気管支持装置に係
る抜け止めストッパを示し、(a)はその正面図であ
り、(b)は(a)の III−III 線で切断した断面図で
ある。
【図4】本発明の実施形態に係る車両用排気管支持装置
の無負荷での組付け状態を示し、(a)はその正面図で
あり、(b)は(a)のIV−IV線で切断した断面図であ
る。
【図5】試験1における試験例1のばね特性の測定結果
を示すグラフである。
【図6】試験1における試験例2のばね特性の測定結果
を示すグラフである。
【図7】試験1における試験例3のばね特性の測定結果
を示すグラフである。
【図8】試験1における試験例4のばね特性の測定結果
を示すグラフである。
【図9】試験2における比較例6の無負荷状態の車両用
排気管支持装置を示し、(a)はその正面図であり、
(b)は(a)のIX−IX線で切断した断面図である。
【図10】試験2における比較例6の負荷状態の車両用
排気管支持装置を示し、(a)はその正面図であり、
(b)は(a)のX−X線で切断した断面図である。
【図11】試験2における試験例5のばね特性の測定結
果を示すグラフである。
【図12】試験2における試験例6のばね特性の測定結
果を示すグラフである。
【図13】試験2における試験例7のばね特性の測定結
果を示すグラフである。
【図14】従来の無負荷状態の車両用排気管支持装置を
示し、(a)はその正面図であり、(b)は(a)の X
IV−XIV 線で切断した断面図である。
【図15】従来の負荷状態の車両用排気管支持装置を示
し、(a)はその正面図であり、(b)は(a)のXV−
XV線で切断した断面図である。
【符号の説明】
1、1a、5…第1取付ピン 2、2a、6…第2
取付ピン 3、3a、7…マフラサポート 4、4a…抜止ス
トッパ 8…支持板 11、21…スプール部 31、
71…第1取付部 32、72…第2取付部 33、73…側部 35、75…第1取付孔 36、76…第2取付孔 41…基部 42…係合片 81…屈曲部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体側に設けられた第1取付ピンと、 排気管側に設けられた第2取付ピンと、 前記第1及び第2取付ピンのいずれか一方が挿入される
    円形貫通孔よりなる第1取付孔を有する第1取付部と、
    該第1取付部と距離を隔てて配置され前記第1及び第2
    取付ピンのいずれか他方が挿入される長穴よりなる第2
    取付孔を有する第2取付部と、前記第1取付部と前記第
    2取付部とをその両側で連結する一対の側部とを備え、
    全体がゴム材料により形成されたマフラサポートと、 該マフラサポートの前記第2取付孔に挿入される前記第
    1又は第2取付ピンに嵌着され、該第1又は第2取付ピ
    ンの前記第2取付孔からの抜け出しを阻止する樹脂製の
    抜止ストッパと、から構成され、 前記第2取付孔は、前記第2取付孔に挿入される前記第
    1又は第2取付ピンと短径側の相対向する両面のみが接
    触し、前記第1又は第2取付ピンが挿入されて前記排気
    管の重量が掛かった状態のときには短径側の一方の面と
    前記第1又は第2取付ピンとの間に隙間が形成されるよ
    うに構成されていることを特徴とする車両用排気管支持
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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FR3036066A1 (fr) * 2015-05-13 2016-11-18 Renault Sa Dispositif d'accrochage pour l'accrochage d'un pot d'echappement a la caisse d'un vehicule automobile

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FR3036066A1 (fr) * 2015-05-13 2016-11-18 Renault Sa Dispositif d'accrochage pour l'accrochage d'un pot d'echappement a la caisse d'un vehicule automobile

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