JP2002021546A - 触媒コンバータ及びその製造方法 - Google Patents
触媒コンバータ及びその製造方法Info
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Abstract
コンバータを提供する。 【解決手段】 保持筒2の中央部にテーパ状をなす装着
部21を形成する。この装着部21に触媒担体3を保持
材4を介して圧入固定する。
Description
の浄化に用いられる触媒コンバータ及びその製造方法に
関する。
この保持筒の内周面に保持材を介して挿入された触媒担
体とから構成されており、触媒担体は、保持筒の内周面
に保持材を介して所定の押圧力で押し付けられている。
これにより、触媒担体が保持筒に固定されるとともに、
保持材の内部を排気ガスが通過したり、保持材が排気ガ
スによって徐々に持ち去られてしまう等の不都合が防止
されている。
ータを製造する場合には、保持筒に触媒担体を保持材を
介して挿入した後、保持筒をスピニング加工によって縮
径する。これにより、保持筒の内周面に触媒担体を保持
材を介して押圧固定していた。
工すると、加工時に保持筒が振動する。このため、触媒
担体の一部に過大な圧力が作用することがあり、その部
分から触媒担体が割れるおそれがあった。
めに、この発明に係る触媒コンバータは、保持筒と、こ
の保持筒の内周面に環状の保持材を介して押圧固定され
た触媒担体とを備えた触媒コンバータにおいて、上記保
持筒の上記触媒担体が取り付けられる部位の内周面、上
記保持材の外周面及び上記触媒担体の外周面の少なくと
も一つをテーパ状に形成し、上記保持筒の内周面に上記
触媒担体を上記保持材を介して圧入固定したことを特徴
としている。この場合、上記保持筒の内周面がテーパ状
に形成されていることが望ましい。また、この発明に係
る触媒コンバータの製造方法は、保持筒の内周面に触媒
担体が環状の保持材を介して押圧固定されてなる触媒コ
ンバータを製造するに際し、上記保持筒の内周面、上記
保持材の外周面及び上記触媒担体の外周面の少なくとも
一つをテーパ状に形成し、上記筒体に上記触媒担体を上
記保持材を介して圧入することを特徴としている。この
場合、上記保持筒の内周面がテーパ状に形成されている
ことが望ましく、上記触媒担体の圧入荷重が所定の範囲
の大きさになるまで上記触媒担体を上記筒体に圧入する
ことが望ましい。
いて図1〜図4を参照して説明する。図1は、この発明
に係る触媒コンバータの一実施の形態を示している。こ
の図に示す触媒コンバータ1は、保持筒2及び触媒担体
3を備えている。
属製の筒であり、その軸線方向の中央部には、装着部2
1が形成されている。装着部21の外周面及び内周面
は、いずれもテーパ状をなし、しかも同一のテーパ角を
有している。装着部21の外周面は、一定の外径を有す
る円柱面にしてもよい。保持筒2の両端部には、装着部
21から内周側へ向って屈曲する屈曲部22、中央側か
ら端部側へ向うにしたがって小径になるデフューザー部
23、及び一様な直径を有するストレート部24が、装
着部21から端部側へ向って順次形成されている。
ラミックまたはハニカム構造体からなるものであり、そ
の内部には、触媒たる貴金属の微小片または貴金属と卑
金属との各微小片(図示せず)を混合したものが設けら
れている。触媒担体2の外径は、全長にわたって一定に
なっている。触媒担体3の外周には、保持材4が装着さ
れている。保持材4は、無膨張マット等を環状に形成し
てなるものであり、全長にわたって一定の厚さを有して
いる。保持材4は、触媒担体2の両端部を除く外周面に
装着されているが、外周面全体に装着してもよい。
周に保持材4を介して圧入されている。したがって、装
着部21の内周面が保持材4に押圧接触し、保持材4が
触媒担体3に押圧接触している。そして、装着部21と
保持材4との間、及び保持材4と触媒担体3との間に作
用する摩擦抵抗により、触媒担体3が保持筒2に保持材
4を介して押圧固定されている。この場合、装着部21
がテーパ状をなしているのに対し、保持材4の外径が一
様であるから、装着部21の内周面による保持材4(触
媒担体3)に対する押圧力は、装着部21の小径側で大
きく、大径側で小さくなる。しかし、装着部21のテー
パ角度を適宜に選択することにより、保持材4に対する
押圧力は、そのいずれの端部においても適正値の範囲内
になるように調節されている。なお、触媒担体3の両端
部は、屈曲部23,23に対して離れているが、接触さ
せるようにしてもよい。そのようにすれば、触媒担体3
を保持筒2により一層確実に位置固定することができ
る。
するための製造方法の一実施の形態を説明する。触媒コ
ンバータ1を製造する場合には、図2に示すように、保
持筒2の素材として装着部21と同一のテーパ角度を有
する筒体5を準備する。筒体5は、この実施の形態のよ
うに、全体がテーパ状に形成されていてもよいが、触媒
担体3及び保持材4が圧入される中央部(装着部21及
びその近傍部分)だけがテーパ状に形成され、両端部が
ストレートな筒状に形成されていてもよい。また、図4
に示すように、筒体5の大径側の端部に中央側から端部
側へ向うにしたがって大径になる案内部51を形成して
もよい。案内部51は、筒体5の他の部分より大きなテ
ーパ角度を有しており、その大径側の端部の内径は、触
媒担体3に装着された保持材4の外径より大きくなって
いる。また、筒体5の全長は、保持筒2とほぼ同一であ
ってもよいが、後述する理由に保持筒2より長くしてお
くのが望ましい。
タ1に用いられるものと同一のものが用いられる。触媒
担体3の外周には、保持材4を予め装着しておく。そし
て、触媒担体3を筒体5にその大径側から挿入する。こ
の場合、図4に示すように、筒体5の大径側の端部に案
内部51を形成しておくと、保持材4が筒体5の端面に
引っ掛かることなく、スムースに挿入することができ
る。触媒担体3を筒体5に挿入すると、保持材4が筒体
5の内周面に接触するようになり、その後は触媒担体3
が保持材4を介して筒体5に圧入される。そして、図3
に示すように、触媒担体3が筒体5の中央部に達する
と、触媒担体3が筒体5に保持材4を介して所定の押圧
力で固定される。
保持材4の厚さは、触媒担体3が筒体5の中央部まで圧
入されたときに筒体5の内周面による触媒担体3に対す
る押圧力が所定の大きさになるうように、予め設定され
ている。しかし、それらには製造誤差がある。このた
め、触媒担体3が筒体5の中央に達したときには、触媒
担体3に対する筒体5の押圧力が所定の値より大きくな
ることもあり、小さくなることもある。そこで、触媒担
体3の圧入に際しては、圧入荷重を計測するのが望まし
い。そして、圧入荷重が予め設定された所定の荷重に達
したときに、圧入を終了するようにすれば、触媒担体3
を筒体5にほぼ一定の押圧力で固定することができる。
ら、触媒担体3から両端側へ延びる筒体5の両端部に屈
曲部22、デフューザー部23及びストレート部24を
形成する。これは、例えばスピニング加工等によって行
うことができる。これにより、筒体5が保持筒2にな
り、触媒コンバータ1が製造される。
筒体5には製造誤差があるため、触媒担体3を筒体5の
中央部に圧入したときに圧入が完了することなく、その
手前で完了したり、中央部を過ぎてから圧入が完了する
こともある。その場合には、筒体5の大径側の端部と小
径側の端部とのいずれかの端部が、所定の長さ(触媒担
体3の圧入が筒体5の中央部で完了したときにおける筒
体5の触媒担体3から突き出る両端部の長さ)より短く
なってしまう。このような場合にも、筒体5の両端部に
屈曲部22、デフューザー部23及びストレート部24
を確実に形成することができるよう、筒体5の全長は必
要な長さ(保持筒2の長さ)より予め長くしておくのが
望ましい。勿論、所定の寸法より長くなった端部につい
ては、余分な部分を切り落とせばよい。
体3を保持筒2(素材5)に保持材4を介して圧入して
いるから、触媒コンバータ1の製造時に保持筒2が振動
することがない。したがって、触媒担体3の一部に過度
に大きな荷重が作用するのを防止することができる。よ
って、触媒担体3が割れるのを確実に防止することがで
きる。
説明する。なお、以下の実施の形態においては、上記の
実施の形態と異なる構成についてのみ説明することと
し、同様な構成部分には同一符号を付してその説明を省
略する。
す。この実施の形態の触媒コンバータ1Aにおいては、
触媒担体3の外周がテーパ状に形成されており、そのテ
ーパ角度は、保持筒2の装着部21と同一のテーパ角度
に設定されている。また、保持材4の厚さが全長にわた
って一定であるので、保持材4の外周も保持筒2と同一
のテーパ角度でテーパ状に形成されている。この触媒コ
ンバータ1Aによれば、保持材4に対する保持筒2の押
圧力を、保持材4の各部において同一にすることができ
る。
は、装着部21が内外径共に一定であるストレートな筒
状に形成されている。触媒担体3は、テーパ状に形成さ
れている。保持材4は、その厚さが全長にわたって一定
であるので、その外周はテーパ状になっている。
触媒コンバータ1を製造する際の筒体5に代えて、図7
に示すように、装着部21と同一の内径を有するストレ
ートな円筒状をなす筒体5Aが用いられる。筒体5Aの
内径dは、保持材4の小径側端部の外径D1より小径
で、触媒担体3の小径側端部の外径D2より大きく設定
されている。筒体5Aの端部には、図4に示す筒体5と
同様の案内部51を形成するのが望ましい。そして、触
媒担体3を筒体5Aに保持材4を介して圧入した後、筒
体5Aの両端部に屈曲部22、デフューザー部23及び
ストレート部24を形成する。
法を示すものであり、この製造方法においては、保持材
4の厚さが一端から他端へ向って漸次薄くなっており、
それによって保持材4の外周面がテーパ状に形成されて
いる。また、ストレートな筒体5A及び一定外径を有す
る触媒担体3が用いられている。筒体5Aの内径dは、
保持材4の小径側端部の外径D1より小径で、触媒担体
3の小径側端部の外径D2より大きく設定されている。
されるものでなく、適宜変更可能である。例えば、上記
の実施の形態においては、保持筒2全体を一体に形成し
ているが、装着部21と、屈曲部22、デフューザー部
23及びストレート部24とを別体に形成してよい。そ
の場合には、装着部21に対応する筒体に触媒担体3を
保持材4を介して圧入固定した後、屈曲部22、デフュ
ーザー部23及びストレート部24が一体に形成された
ものを筒体の両端部に固定すればよい。
ば、触媒コンバータの製造時に触媒担体が割れるのを確
実に防止することができるという効果が得られる。
を示す断面図である。
方法の一実施の形態を示す図であって、保持筒の素材た
る筒体と保持材が装着された触媒担体とが圧入前の状態
で示されている。
ある。
体の他の例を示す断面図である。
態を示す断面図である。
施の形態を示す断面図である。
造方法を説明するための図である。
の製造方法を説明するための図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 保持筒と、この保持筒の内周面に環状の
保持材を介して押圧固定された触媒担体とを備えた触媒
コンバータにおいて、 上記保持筒の上記触媒担体が取り付けられる部位の内周
面、上記保持材の外周面及び上記触媒担体の外周面の少
なくとも一つをテーパ状に形成し、上記保持筒の内周面
に上記触媒担体を上記保持材を介して圧入固定したこと
を特徴とする触媒コンバータ。 - 【請求項2】 上記保持筒の内周面がテーパ状に形成さ
れていることを特徴とする請求項1に記載の触媒コンバ
ータ。 - 【請求項3】 保持筒の内周面に触媒担体が環状の保持
材を介して押圧固定されてなる触媒コンバータを製造す
るに際し、上記保持筒の内周面、上記保持材の外周面及
び上記触媒担体の外周面の少なくとも一つをテーパ状に
形成し、上記筒体に上記触媒担体を上記保持材を介して
圧入することを特徴とする触媒コンバータの製造方法。 - 【請求項4】 上記保持筒の内周面がテーパ状に形成さ
れていることを特徴とする請求項3に記載の触媒コンバ
ータの製造方法。 - 【請求項5】 上記触媒担体の圧入荷重が所定の範囲の
大きさになるまで上記触媒担体を上記筒体に圧入するこ
とを特徴とする請求項4に記載の触媒コンバータの製造
方法。
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2000
- 2000-07-04 JP JP2000201804A patent/JP4554038B2/ja not_active Expired - Lifetime
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