JPWO2006077622A1 - 防振装置 - Google Patents

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Abstract

内筒26と、該内筒を軸平行に取り囲む外筒28と、これら内筒と外筒の間に介設されて両者を結合するゴム弾性体30とを備えるブッシュ型の防振装置において、ゴム弾性体30は内筒26を挟んだ両側に軸方向に貫通する空洞部32,34を有しており、少なくとも一方の空洞部34には、外筒28側から内筒26側に向かって突出するストッパゴム部38が設けられ、該ストッパゴム部38は内筒26側への当たり面38aが一面で形成され、該当たり面38aが内筒26の軸方向27に対して傾斜して設けられている。

Description

本発明は、防振装置に関し、例えば自動車のトルクロッドやサスペンションのリンク機構等の構成部品として好適に用いられるブッシュ型の防振装置に関するものである。
従来より、ブッシュ型の防振装置として、内筒と外筒とを、これら内外の筒間に介設されたゴム弾性体により結合したものが知られている。通常、内筒がこれに挿嵌される軸部材を介して一方の支持部材に取り付けられ、外筒が他方の支持部材の筒状部に圧入されて固定されて、エンジン等の振動源の動きや振動を抑制する。
この種のブッシュ型の防振装置においては、主たる荷重が軸直角方向に入力されるものがある。その場合、入力される荷重に対して柔らかいバネ特性を得るために、上記ゴム弾性体には荷重入力方向における内筒を挟んだ両側に軸方向に貫通する空洞部が設けられ、荷重入力方向に対して直交する内筒両側のゴム弾性体により内筒と外筒とが弾性的に結合されている。そして、このような防振装置においては、上記荷重入力方向における過大変位を制限するために、上記空洞部にストッパゴム部を設けることがある(例えば、日本国特開平11−117973号公報、日本国特開2004−316798号公報など)。
日本国特開平11−117973号公報 日本国特開2004−316798号公報
上記従来の防振装置において、ストッパゴム部が前記空洞部における外筒側から内筒側に向かって突出して設けられている場合、該ストッパゴム部の内筒側への当たり面は、通常、内筒の軸方向に対して平行に設けられており、即ち、ストッパゴム部の突出高さは軸方向において一定に設定されている。
ところで、この種の防振装置においては、防振装置周りのスペース的な要請から、内筒側の支持部材と外筒側の支持部材とが軸方向においてオフセットして配される場合がある。その場合、主たる荷重が入力されたときに、外筒又は内筒の軸が他方の軸に対して傾くような変位、即ちこじれ方向への変位が起こる。このような場合に、上記のようにストッパゴム部の突出高さが軸方向において一定であると、過大な荷重が入力されたときに、こじれ方向への過大な変位を効果的に抑制することができず、耐久性を損なったり、また周辺部材と不所望に干渉して異音が生じるといった問題がある。
本発明は、このような点に鑑み、こじれ方向への過大変位を効果的に抑制することができるブッシュ型の防振装置を提供することを目的とする。
本発明に係る防振装置は、内筒と、該内筒を軸平行に取り囲む外筒と、これら内筒と外筒の間に介設されて両者を結合するゴム弾性体とを備えてなり、前記ゴム弾性体は前記内筒を挟んだ両側に軸方向に貫通する空洞部を有しており、少なくとも一方の空洞部には前記外筒側から前記内筒側に向かって突出するストッパゴム部が設けられ、該ストッパゴム部は前記内筒側への当たり面が一面で形成され、該当たり面が前記内筒の軸方向に対して傾斜して設けられたことを特徴とするものである。
このように構成したことで、上記ストッパゴム部の当たり面は、ストッパゴム部の突出高さが軸方向一端部から他端部にかけて漸次に低くなるように傾斜しており、即ち、ストッパゴム部は軸方向において一方側ほど突出高さが高く形成されている。そのため、この防振装置であると、内筒側の支持部材と外筒側の支持部材とがオフセットされた場合であっても、ストッパゴム部の軸方向における突出高さの違いによって、過大な荷重が入力されたときにおける内外筒のこじれ方向への過大な変位を抑制することができる。
本発明においては、上記防振装置とは逆に内筒側から外筒側に向かって突出するストッパゴム部を設けて、該ストッパゴム部の当たり面に同様の傾斜形状を採用してもよい。すなわち、本発明は、また、内筒と、該内筒を軸平行に取り囲む外筒と、これら内筒と外筒の間に介設されて両者を結合するゴム弾性体とを備えてなり、前記ゴム弾性体は前記内筒を挟んだ両側に軸方向に貫通する空洞部を有しており、少なくとも一方の空洞部には前記内筒側から前記外筒側に向かって突出するストッパゴム部が設けられ、該ストッパゴム部は前記外筒側への当たり面が一面で形成され、該当たり面が前記内筒の軸方向に対して傾斜して設けられたことを特徴とする防振装置を提供するものである。この場合も、上記と同様に、こじれ方向への過大変位を効果的に抑制することができる。
本発明の防振装置においては、前記ストッパゴム部に軸方向の小空洞を設けることができる。このような小空洞を設けると、ストッパゴム部による静バネ定数を維持したまま、動バネ定数を低減することができる。
本発明の防振装置において、前記内筒は、一方の前記空洞部が設けられた側の厚みと他方の前記空洞部が設けられた側の厚みとが異なる非円形の断面形状の外形を持つものであってもよい。
また、本発明の防振装置においては、前記外筒と前記内筒の軸方向における中心が軸方向にずれた位置に配されるように前記外筒が前記内筒に対してオフセットして設けられてもよい。
更にまた、本発明の防振装置においては、前記ゴム弾性体の軸方向における一方の側面に識別用凸部が設けられてもよい。これにより、軸方向において形状の異なるストッパゴム部を持つ防振装置を車両に組付ける際に装着方向を誤るといったことがなくなる。
本発明の防振装置によれば、ストッパゴム部の当たり面に上記のように傾斜をつけたことにより、内筒側の支持部材と外筒側の支持部材とがオフセットされている場合であっても、内外筒のこじれ方向への過大な変位を抑制することができ、よって、耐久性の問題や、周辺部材と干渉による異音の問題を解消することができる。
次に、本発明の実施形態に係る防振装置について図面を参照して説明する。
図1は本発明の第1の実施形態に係る防振装置10の側面図であり、図2〜4はその断面図である。防振装置10は、金属製の内筒26と、該内筒26を同軸状に取り囲む外筒28と、これら内筒26と外筒28の間に介在して両者を弾性的に結合するゴム弾性体30とを備えてなる防振ブッシュである。
ゴム弾性体30には、内筒26を挟んだ両側に相対向してそれぞれ軸方向に貫通する空洞部32,34が設けられている。空洞部32,34はそれぞれ周方向に所要の幅を持っており、空洞部32,34間のゴム弾性体30の両側部分30a,30aが内筒26を外筒28に対して弾性的に支持するように設けられている。空洞部32,34は、それぞれ軸方向に対して直角の断面において周方向に内筒26の外径よりも広幅とされている。
これら空洞部32,34には、外筒28の内周面から半径方向内方に向けて突出するストッパゴム部36,38が設けられている。ストッパゴム部36,38は、軸直角方向における荷重入力に対して、相対向する内筒26の外周面に当接することで、その過大変位を制限するものであり、内筒26の外表面を覆うゴム層40に当接する当たり面36a,38aを備える。
そして、本実施形態では、一方の空洞部34に設けられたストッパゴム部38において、その当たり面38aは、ストッパゴム部38の突出高さが軸方向一端部から他端部にかけて漸次に低くなるように傾斜しており、即ち、ストッパゴム部38は軸方向において一方側ほど突出高さが高く形成されている。これにより、ストッパゴム部38は当たり面38aが一面で形成され、この当たり面38aが、図3に示す軸方向断面において、相対するゴム層40と平行ではなく、従って内筒26の軸方向27と平行ではなく、これらに対して所定の傾斜を持つ面とされている。当たり面38aは、より詳細には、軸方向断面(図3参照)では直線状に傾斜し、軸方向に直交する断面(図1参照)では円弧状に湾曲した曲面状をなしている。
なお、もう一方の空洞部32に設けられたストッパゴム部36では、当たり面36aは、図3に示す軸方向断面において、内筒26の軸方向27と平行に形成されている。
図1,4に示されるように、ストッパゴム部38には軸方向の小空洞(すぐり)66が設けられている。小空洞66は、ストッパゴム部38を軸方向に貫通して設けられており、図1に示すように周方向に2つ並んで設けられている。なお、小空洞66は、このような軸方向の貫通孔には限らず、非貫通の凹部であってもよい。
図1,3に示すように、内筒26の外形は断面円形ではなく、上記一方の空洞部34側での厚みt1が他方の空洞部32側での厚みt2よりも小さくなるような異形の断面形状に形成されている。そして、これにより、主たる荷重入力方向における一方側と他方側での内筒26と外筒28との間隔をそれぞれ所定の寸法に設定している。
図2,3に示すように、内筒26と外筒28は、両者の軸方向中心がオフセットされて設けられている。すなわち、外筒28の軸方向における中心70が、内筒26の軸方向における中心64に一致しておらず、軸方向にずれた位置に配されている。詳細には、外筒28の軸方向中心70は、内筒26の軸方向中心64に対して、上記ストッパゴム部38の突出高さが低い側にずらされている。
このように外筒28を内筒26に対してオフセットさせた防振装置10では、車両に組み込む際に装着方向を間違うと性能を確保することができない。そのため、本実施形態では、図1,2に示すように、ゴム弾性体30の軸方向における一方の側面に識別用凸部72を設けている。識別用凸部72は、ゴム弾性体30の上記両側部分30a,30aにおいて周方向に延びる湾曲線状に設けられており、防振装置10の表裏を容易に識別できるようになっている。
以上よりなる防振装置10は、本実施形態では、図5に示すリンク装置18に組み込まれて自動車に搭載される。このリンク装置18は、自動車のエンジンのロール方向の動きを抑制するためのトルク支持用の連結ロッド(トルクロッド)であり、エンジン1の下部後端部とその後方の車体2との間を連結するものである。
リンク装置18は、車両の前後方向に延びるアーム部12と、その後端部に設けられて車体2に連結される第1筒状部14と、アーム部12の前端部に設けられてエンジン1に連結される第2筒状部16とを備え、第1筒状部14内に上記防振装置10が装着され、第2筒状部16内に他のブッシュ型の防振装置20が装着されてなる。
第1筒状部14は、その軸22を車両上下方向に向けて設けられ、第2筒状部16は、その軸24を車両幅方向に向けて設けられている。これにより、第1筒状部14と第2筒状部16は、それぞれの軸22,24に垂直な平面が互いに直交するよう設けられており(即ち、軸22に垂直な平面である水平面と、軸24に垂直な平面である鉛直面(紙面)とは直交している。)、エンジン1のロール方向の動きや振動を効果的に抑制することができるようになっている。
上記防振装置10は、第1筒状部14の内周面に外筒28が嵌合されるように装着される。防振装置10は、図1に示す状態から絞り加工により縮径された後、図6に示されるように第1筒状部14に圧入される。その際、上記2つの空洞部32,34が、内筒26を挟んで前後に、即ちアーム部12側と反アーム部側(アーム部と反対側)に相対向して配されるように装着され、より詳細には、空洞部32がアーム部12側に、空洞部34が反アーム部側にそれぞれ配されるように装着され、これにより、アーム部12の長手方向に沿って主たる荷重が入力されたときにストッパゴム部36,38が機能するようになっている。また、この防振装置10は、図5に示すように、ストッパゴム部38の突出高さが下方ほど高くなるように第1筒状部14内に装着される。
図5,7に示すように、第1筒状部14には、下端部における反アーム部側の周方向部分が切り欠かれることで切欠部68が設けられている。この切欠部68は、第1筒状部14の半円周分にわたって設けられている。そして、このように切欠部68を設けたことにより、その内側に嵌着される防振装置10において、外筒28は切欠量に相当する軸方向寸法だけ下端側が短く形成されている。そのため、上記したように内筒26と外筒28との軸方向中心がオフセットされるように両筒26,28が形成されており、即ち、外筒28の軸方向における中心70が、内筒26の軸方向における中心64(第1筒状部14の軸方向における中心と同じ)に対して上方にずれている。
一方、第2筒状部16内に装着される小径側の防振装置20は、図8に示すように、第2筒状部16と同軸に配された内筒42と、該内筒42を取り囲み第2筒状部16の内周面に嵌合された外筒44と、これら内筒42と外筒44との間に介在して両者を弾性的に結合するゴム弾性体46とを備えてなる。
図6,7に示すように、アーム部12は、後端部12aが第1筒状部14の外周面に固着されている。一方、アーム部12の前端部には、第2筒状部16内に装着された防振装置20の内筒42の軸方向両端面を挟持する一対の支持腕48,48が設けられている。一対の支持腕48,48の前端部には、それぞれ車両幅方向の貫通孔50,50が設けられており、これら貫通孔50,50とその間に配された内筒42の内側に不図示のボルトを挿通させてナット52で締め付けることにより、第1筒状部14と第2筒状部16がアーム部12を介して連設される。
図9に示すように、第2筒状部16の外周面には、エンジン1への取付用のブラケット54が固着されている。ブラケット54は、エンジン1の後面に締結するための上方に延びる第1固定部56と、エンジン1の下端部側面に締結するための前方に延びる第2固定部58とを備え、図5に示すように、これらの固定部56,58がボルト60を用いてエンジン1に固定されている。一方、車体2側については、車体2の取付凹部3内にて、第1筒状部14に装着された防振装置10の内筒26が、その内部に挿通されたボルト62を用いて車体2に固定されている。
そして、図5に示すように、第2筒状部16の軸24が、第1筒状部14の軸方向における中心64(即ち、第1筒状部14を軸方向に二等分する点)に対して、同一水平面上ではなく、これよりも下方にずれた位置に配されており、即ち、第2筒状部16は第1筒状部14の軸方向における中心面から当該軸方向にオフセットさせて配置されている。
このように第1筒状部14と第2筒状部16をオフセットして配置した場合、図5に示すように、エンジン1のロール方向の振動により、第2筒状部16に矢印Xで示すように車両前方に引っ張る力が作用したとき、第1筒状部14には矢印Yで示すように反アーム部側が下方にお辞儀をするようにこじれ方向(回転方向)に変位しようとする力が働く。かかるこじれ方向への変位は、軸方向の小空洞66が潰れない程度の力が作用している領域内であればそれほど問題にはならないが、該小空洞66が潰れ更なる力が作用するような圧縮限界領域では、突如としてこじれ方向への変位が大きくなって第1筒状部14が車体2の底板4に干渉するという不具合が生じる。
これに対し、本実施形態の防振装置10であると、ストッパゴム部38の当たり面38aを傾斜させているので、ストッパゴム部38の圧縮時に、軸方向下方側でのゴム量が多いために、矢印Yで示すこじれ方向に変位しにくく、圧縮限界領域でのこじれ変位を抑えることができる。また、こじれ方向に変位した場合にも、第1筒状部14の反アーム部側の下端部に切欠部68を設けたので、第1筒状部14が車体2の底板4に干渉することを確実に防止することができる。
また、本実施形態の防振装置10であると、ストッパゴム部38に小空洞66を設けたことにより、ストッパゴム部38による静バネ定数を維持したまま、動バネ定数を低減することができ、乗り心地性を向上することができる。
また、内筒26と外筒28とをオフセットさせたことにより、ゴム弾性体30の軸方向寸法を確保することができる。上記のように外筒28が嵌入される第1筒状部14に切欠部68を設けた場合に、内筒26と外筒28とをオフセットさせないとすると、外筒28の上端側も短くする必要があり、その場合、外筒28の軸方向寸法が短くなって、ゴム弾性体30の軸方向寸法を十分に確保することが難しくなるが、このようにオフセットさせれば、外筒28の上端側での軸方向寸法を確保して、その分ゴム弾性体30の軸方向寸法を確保することができる。
図10は、第2の実施形態に係る防振装置10aを示したものである。この実施形態では、反アーム部側の空洞部34において、内筒26の外周面から半径方向外方に向けて突出するストッパゴム部74を設けた点が上記第1の実施形態とは異なる。このストッパゴム部74は、アーム部12の長手方向に沿う方向の入力に対して、相対向する外筒28側のストッパ受けゴム部76に当接することで、外筒26の過大変位を制限するものであり、ストッパ受けゴム部76に当接する当たり面74aを備える。
このストッパゴム部74は、下方ほど突出高さが高くなるように上記当たり面74aが内筒26の軸方向27に対して傾斜して設けられている。すなわち、ストッパゴム部74は、当たり面74aが一面で形成されており、この当たり面74aが相対する外筒側のストッパ受けゴム部76の面と平行ではなく、下方ほどストッパ受けゴム部76に接近するように傾斜している。
このように傾斜させたことにより、第1の実施形態と同様、ストッパゴム部74の圧縮時に、軸方向下方側でのゴム量が多いために、こじれ方向に変位しにくく、圧縮限界領域でのこじれ変位を抑えることができる。
図10では、ストッパゴム部74に軸方向の小空洞を示していないが、第1の実施形態と同様に小空洞を設けることができる。また、第2の実施形態に関し、その他の構成は第1の実施形態と同様であり、従って同様の作用効果が奏される。
上記した各実施形態では、一対の空洞部32,34のうち、一方側の空洞部34のストッパゴム部38,74のみについて、上記当たり面38a,74aの傾斜構成を採用したが、必要に応じ、もう一方の空洞部にも同様の傾斜した当たり面を設けることもできる。
産業上の実施可能性
本発明の防振装置であると、内筒側の支持部材と外筒側の支持部材とがオフセットされている場合であっても、内外筒のこじれ方向への過大な変位を抑制することができるので、自動車用エンジンを車体に搭載し支持する場合のトルク支持用のトルクロッドのための防振ブッシュとして、あるいはまた自動車用サスペンションのリンク装置における防振ブッシュとして好適に使用することができ、その他、種々のブッシュ型の防振装置として利用することができる。
本発明の第1の実施形態に係る防振装置の側面図である。 図1のII−II線の断面図である。 図1のIII−III線の断面図である。 図1のIV−IV線の断面図である。 上記防振装置を組み込んだリンク装置の断面図である。 同上のリンク装置における第1筒状部及びアーム部の平面図である。 同上の第1筒状部及びアーム部の側面図である。 同上のリンク装置における第2筒状部側の防振装置の断面図である。 同上の第2筒状部及びブラケットの側面図である。 第2の実施形態に係る防振装置の断面図である。
符号の説明
10…防振装置、26…内筒、27…内筒の軸方向、28…外筒、30…ゴム弾性体、32,34…空洞部、36,38…ストッパゴム部、38a…当たり面、64…内筒の軸方向中心、66…小空洞、70…外筒の軸方向中心、72…識別用凸部、74…ストッパゴム部、74a…当たり面、t1…内筒の一方の空洞部34側での厚み、t2…内筒の他方の空洞部32側での厚み

Claims (6)

  1. 内筒と、該内筒を軸平行に取り囲む外筒と、これら内筒と外筒の間に介設されて両者を結合するゴム弾性体とを備えてなり、前記ゴム弾性体は前記内筒を挟んだ両側に軸方向に貫通する空洞部を有しており、少なくとも一方の空洞部には前記外筒側から前記内筒側に向かって突出するストッパゴム部が設けられ、該ストッパゴム部は前記内筒側への当たり面が一面で形成され、該当たり面が前記内筒の軸方向に対して傾斜して設けられたことを特徴とする防振装置。
  2. 内筒と、該内筒を軸平行に取り囲む外筒と、これら内筒と外筒の間に介設されて両者を結合するゴム弾性体とを備えてなり、前記ゴム弾性体は前記内筒を挟んだ両側に軸方向に貫通する空洞部を有しており、少なくとも一方の空洞部には前記内筒側から前記外筒側に向かって突出するストッパゴム部が設けられ、該ストッパゴム部は前記外筒側への当たり面が一面で形成され、該当たり面が前記内筒の軸方向に対して傾斜して設けられたことを特徴とする防振装置。
  3. 前記ストッパゴム部に軸方向の小空洞が設けられたことを特徴とする請求項1又は2記載の防振装置。
  4. 前記内筒は、一方の前記空洞部が設けられた側の厚みと他方の前記空洞部が設けられた側の厚みとが異なる非円形の断面形状の外形を持つ請求項1又は2記載の防振装置。
  5. 前記外筒と前記内筒の軸方向における中心が軸方向にずれた位置に配されるように前記外筒が前記内筒に対してオフセットして設けられたことを特徴とする請求項1又は2記載の防振装置。
  6. 前記ゴム弾性体の軸方向における一方の側面に識別用凸部が設けられたことを特徴とする請求項1又は2記載の防振装置。
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