JP2000303519A - 止水栓 - Google Patents

止水栓

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JP2000303519A
JP2000303519A JP11117342A JP11734299A JP2000303519A JP 2000303519 A JP2000303519 A JP 2000303519A JP 11117342 A JP11117342 A JP 11117342A JP 11734299 A JP11734299 A JP 11734299A JP 2000303519 A JP2000303519 A JP 2000303519A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シートパッキンの装着が容易であるばかり
か、信頼性が高い止水栓を提供する。 【解決手段】 給水具10の雌ネジ17に螺合する送り
ネジ部60及び送りネジ部60と同軸状の軸部50を有
するスピンドル31と、スピンドル31に取着されて給
水具10の弁口16を開閉するシートパッキン70とを
備えた止水栓30である。送りネジ部60と軸部50と
を一体的に形成してスピンドル31を構成し、シートパ
ッキン70に挿通孔71を設け、挿通孔71にスピンド
ル31を軸部50側から挿入した。軸部50を送りネジ
部60よりも小径とし、軸部50と送りネジ部60との
境界部分に段部33を設け、軸部50に固定部材79を
取着し、固定部材79と段部33とでシートパッキン7
0を挟持してもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本各発明は、給水具の雌ネジ
に螺合する送りネジ部及び該送りネジ部と同軸状の軸部
を有するスピンドルと、該スピンドルに取着されて給水
具の弁口を開閉するシートパッキンと、を備えた止水栓
に関する。
【0002】
【従来の技術】給水栓、接続管(ソケット等)等の給水
具に組み込まれる止水栓の中には、例えば、図5(a)
及び(b)に示すように、スピンドル31を構成する軸
部50と送りネジ部60とが別体で形成されたもの(以
下、従来例1という)がある。この止水栓では、軸部5
0の連結用の雌ネジ55と、送りネジ部60の連結用の
雄ネジ65とを螺合させることによりスピンドル31の
一体化が図られるのであるが、この一体化に際して、軸
部50の鍔部56と送りネジ部60とでシートパッキン
70を挟持して、シートパッキン70がスピンドル31
に取着される。
【0003】この従来例1では、軸部50と送りネジ部
60とを螺合連結することが必要なため、製造上の手間
が多くなるばかりか、信頼性の面で問題を有している。
即ち、連結用の雄ネジ65は、給水具に対してスピンド
ル31を送るための雄ネジ61に比べてサイズが小さい
ため、止水栓の操作時等にスピンドル31に加わるトル
クに耐えられずに、破壊等を生ずるおそれがあるからで
ある。また、止水栓の操作時等に、締結された雌ネジ5
5及び雄ネジ65の螺合に緩みを生ずるおそれもある。
さらに、シートパッキン70の挿通孔71に送りネジ部
60の連結用の雄ネジ65を挿通させるため、鋭利なネ
ジ部分によってシートパッキン70を傷付けるおそれも
ある。
【0004】かかる問題を解決したものとして、図6
(a)に示すように、スピンドル31の軸部50と送り
ネジ部60とを一体形成した止水栓(以下、従来例2と
いう)がある。この止水栓では、軸部50周面から送り
ネジ部60よりも大径の鍔部56を一体的に突出させ、
送りネジ部60と鍔部56との間に形成された装着部位
57にシートパッキン70が嵌め込まれる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来例2にお
いても、次のような問題を有している。従来例2では、
軸部50に送りネジ部60よりも大径の鍔部56を備え
るため、スピンドル31の送りネジ部60側からシート
パッキン70が装着される。ところが、この装着をその
まま行うと、送りネジ部60の雄ネジ61が、シートパ
ッキン70の挿通孔71の内壁面に接触して、シートパ
ッキン70を傷付けてしまうおそれがある。
【0006】このため、従来例2においては、例えば、
図6(b)の図示破線に示すように、先端側を徐々に縮
径した治具90等を送りネジ部60に被着し、シートパ
ッキン70を徐々に拡径しつつ、治具90の先端側から
後方側へと移動して装着部位57に嵌め込むことが行わ
れている。このように、従来例2においては、シートパ
ッキン70を装着する際に、治具90を用いた煩雑で、
手間の大きな作業が必要となる。また、シートパッキン
70を治具90により大きく弾性拡開させてスピンドル
31に装着するため、シートパッキン70の変形が十分
に復帰しない場合もある。この場合には、シートパッキ
ン70とスピンドル31との間にシール不良を生じて、
止水栓としての信頼性を損なうことになる。
【0007】ところで、従来例2において、挿通孔71
をより大径としたり、送りネジ部60をより小径とすれ
ば、上記の治具90を用いなくても、また、シートパッ
キン70を大きく変形させることもなく、スピンドル3
1に装着することが可能となる。しかしながら、この場
合には、シートパッキン70の装着状態が不十分となる
おそれがある。例えば、スピンドル31から抜ける方向
の力がシートパッキン70に加わった場合に、シートパ
ッキン70が簡単に脱落してしまうからである。また、
シートパッキン70の内周面と装着部位57の外周面と
の間に隙間が形成されたり、シートパッキン70の端面
と送りネジ部60の端面との間の密着面積が十分に確保
できず、シートパッキン70とスピンドル31との間に
シール不良を生じるおそれもある。さらに、送りネジ部
60の雄ネジ61をシートパッキン70の挿通孔71に
挿通するため、鋭利なネジ部分によってシートパッキン
70を傷付けるおそれがあることは免れ得ない。
【0008】このように、従来例2においても、シート
パッキン70の装着作業が困難であったり、信頼性の面
で問題を有している。
【0009】本各発明はこのような実状に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、シートパッキ
ンの装着が容易であるばかりか、信頼性が高い止水栓を
提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、本各発明が採った手段は、先ず、請求項1の発明
に係わる止水栓では、「給水具の雌ネジに螺合する送り
ネジ部及び該送りネジ部と同軸状の軸部を有するスピン
ドルと、該スピンドルに取着されて給水具の弁口を開閉
するシートパッキンと、を備えた止水栓であって、前記
送りネジ部と軸部とを一体的に形成してスピンドルを構
成し、前記シートパッキンに挿通孔を設け、該挿通孔に
前記スピンドルを軸部側から挿入したこと」をその要旨
とする。
【0011】請求項1の発明では、軸部と送りネジ部と
が一体であるため、止水栓としての信頼性が高められ
る。また、シートパッキンを、送りネジ部を通過させず
に軸部を通過させてスピンドルに取着するため、シート
パッキンの装着作業を、治具等を用いずに円滑に行うこ
とができる。また、この装着作業の際に、シートパッキ
ンの挿通孔の内壁面に傷を生ずることもない。ここで、
本発明の「給水具」には、単水栓や湯水混合水栓等の給
水栓のみならず、例えば、給水栓と水道配管(給水管、
給湯管等)との間に介在される接続管(例えば、ソケッ
ト)等の給水栓の周囲に設置される種々の機器が含まれ
る。
【0012】尚、本発明では、スピンドルに対するシー
トパッキンの固定手段を特に限定するものではなく、例
えば、止め輪を軸部に取着してシートパッキンの抜けを
防止する、シートパッキン自体に止めネジをねじ込んで
軸部に固定する、シートパッキンを軸部に接着する等、
種々の手段を採用することができる。
【0013】次に、請求項2の発明の止水栓では、「請
求項1の発明の止水栓において、軸部を送りネジ部より
も小径とすると共に軸部と送りネジ部との境界部分に段
部を設け、前記軸部に固定部材を取着し、該固定部材と
前記段部とでシートパッキンを挟持したこと」をその要
旨とする。
【0014】請求項2の発明は、シートパッキンの固定
手段の具体的な構造を限定するものであり、段部と固定
部材とでシートパッキンを挟持することで、簡便且つ堅
固にシートパッキンを固定できる。
【0015】尚、請求項2の発明において、「固定部
材」の具体的な態様は特に問わないが、例えば、軸部に
設けられた「装着溝」に嵌め込まれるEリング、Cリン
グ、スナップリング等の止め輪や、軸部に設けられた
「雄ネジ」に螺着されるナット等を例示できる。また、
シートパッキンを段部と固定部材とで挟持する際には、
シートパッキンを段部及び固定部材に当接させて直接的
に挟持してもよいが、間に種々の部材を介在させて間接
的に挟持させてもよい。
【0016】次に、請求項3の発明の止水栓では、「請
求項1又は請求項2の何れかの発明の止水栓において、
前記シートパッキンの挿通孔の内径を軸部の外径よりも
小さくしたこと」をその要旨とする。
【0017】請求項3の発明によると、シートパッキン
の挿通孔が軸部よりも小径であるため、シートパッキン
は軸部に弾性的に密嵌されることになる。よって、シー
トパッキンと軸部との間がより堅固にシールされ、止水
栓の信頼性が高められる。
【0018】次に、請求項4の発明の止水栓では、「請
求項1から請求項3の何れかの発明の止水栓において、
前記シートパッキンの形状を保持する保持部材をシート
パッキンに冠着したこと」をその要旨とする。
【0019】請求項4の発明によると、シートパッキン
が、弁口からの給水圧によって撓む等して変形すること
が確実に抑制され、止水栓の信頼性がより一層、高めら
れる。尚、保持部材は、シートパッキンに冠着されたも
の、即ち、シートパッキンの端面と周面とに被せられた
もの、であればその形態を特に問うものでなく、請求項
2の発明における固定部材を兼用するものとしてもよ
い。
【0020】最後に、請求項5の発明の止水栓では、
「請求項1から請求項4の何れかの発明の止水栓におい
て、前記シートパッキンの挿通孔の周縁部に、弁口から
の給水圧により縮径方向に撓んで軸部に密着するリップ
部を設けたこと」をその要旨とする。
【0021】請求項5の発明によると、弁口からの給水
圧で、リップ部が軸部に密着するため、シートパッキン
と軸部との間がより堅固にシールされ、止水栓の信頼性
がより高められる。尚、本発明では、挿通孔と軸部との
間にクリアランスが存在しても、弁口からの給水圧によ
ってリップ部を軸部に密着させれば、止水栓の信頼性は
十分に確保される。
【0022】ここで、本発明の目的をより確実に達成す
るためには、「リップ部」を薄肉状に設け、その可撓性
を高めることが望ましい。この点に関し、前記従来例1
において、シートパッキン70に薄肉状のリップ部を設
けると、シートパッキン70の装着作業の際に、リップ
部が雄ネジ65に接触して亀裂を生じたり、シートパッ
キン70の他の部分より剥離するおそれがある。また、
従来例2においては、装着作業の際に、シートパッキン
70全体が治具90の外径に沿って拡径されるため、元
々薄肉状であったリップ部は「より薄肉状」に変形す
る。そして、「より薄肉状」に変形したリップ部は、治
具90周面に摩擦状態で接触し、亀裂を生じたり、シー
トパッキンの他の部分より剥離するおそれがある。従っ
て、従来例1及び従来例2においては、シートパッキン
70に「薄肉状のリップ部」を設けることは困難であ
る。一方、請求項5の発明では、シートパッキンが直
接、軸部に装着され、しかも、装着作業の際に治具を用
いる必要がないため、リップ部を薄肉状に設けても、従
来例1及び従来例2に示すような不具合を生じ難い。
【0023】
【発明の実施の形態】次に、本各発明に関わる「止水
栓」の実施の形態を、図面に従って詳細に説明する。
尚、本例では、図1及び図2に示すように、「給水具1
0」の一具体例である「接続管」に組み込まれた止水栓
ユニット20に、本各発明に係る止水栓30を採用した
例について述べる。ここで、接続管は、単水栓、湯水混
合水栓、浄水器水栓やアルカリイオン水の製造器等の水
処理器用水栓、等の各種の給水栓と、給水管、給湯管等
の水道配管との間に介在されるものである。
【0024】給水具10は、止水栓ユニット20を内蔵
するための取付部11を前面側に開口させている。但
し、取付部11を、給水具10の側面側、上面側若しく
は下面側等の他の部位に開口させてもよい。この取付部
11は、連通孔12を介して流入流路13と連通し、連
通孔14を介して流出流路15と連通している。ここ
で、一次側の連通孔12は、後述する止水栓30によっ
て開閉される「弁口16」を兼ねており、その取付部1
1側の開口周囲部分が、後述するシートパッキン70が
着座する弁座18を構成している。また、連通孔12の
内壁面には、止水栓30の雄ネジ61と螺合する雌ネジ
17が刻設されている。但し、本各発明においては、連
通孔12と弁口16が別個に設けられてもよいし、雌ネ
ジ17が連通孔12や弁口16以外の箇所に設けられて
もよい。
【0025】止水栓ユニット20は、軸部50及び送り
ネジ部60を有するスピンドル31とシートパッキン7
0とを備えた本各発明に係る止水栓30に加え、止水栓
用キャップ82及びこの止水栓用キャップ82に固着さ
れたストレーナ88をも備えている。この詳細を以下に
説明する。
【0026】止水栓用キャップ82は、図2に示すよう
に、鍔付きの略筒状物であり、一端側周面に把手部84
が掛け渡され、他端側周面に雄ネジ85が設けられてい
る。また、外壁面の周回溝にはOリング等のシール部材
86がはめ込まれ、内壁面の周回溝にはOリング等のシ
ール部材87が、はめ込まれている。そして、止水栓用
キャップ82の他端にストレーナ88が固着されてい
る。ここで、このストレーナ88としては、例えば、線
材を編み込んで構成した略筒状物等が用いられる。
【0027】このストレーナ88と一体となった止水栓
用キャップ82は、ストレーナ88の他端側を先頭に取
付部11に挿入され、給水具10に組み込まれている。
この組み込みの際には、把手部84を利用して、止水栓
用キャップ82の雄ネジ85を、取付部11の開口側内
壁面の雌ネジ19に螺合させる。このとき、シール部材
86によって給水具10の取付部11の内周面と止水栓
用キャップ82の外周面との間の水密性が確保され、シ
ール部材87によって止水栓用キャップ82の内周面と
止水栓30のスピンドル31との間の水密性が確保され
る。
【0028】給水栓の使用を開始するときには、給水具
10の前面側より、止水栓30の操作部51を用いてス
ピンドル31を操作し、図1に示すように、スピンドル
31を螺退させ、弁座18を開放する。一方、給水栓の
施工やメンテナンスの際には、操作部51を用いてスピ
ンドル31を操作し、図2に示すように、スピンドル3
1を螺進させ、弁座18を閉塞する。また、ストレーナ
88のメンテナンスや交換を行う際にも、弁座18を閉
塞状態としてからストレーナ88と一体の止水栓用キャ
ップ82を、給水具10から取り外すことができる。こ
のとき、流路を閉鎖した状態の止水栓30を残したま
ま、ストレーナ88を着脱可能なため、ストレーナ88
のメンテナンスや交換等を行うことも容易である。尚、
本例では、止水栓30とストレーナ88とを一体として
組み込んだが、これらを別個に組み込んでもよい。但
し、本例のように止水栓30とストレーナ88を一体に
組み込んで、給水具10の一箇所から操作可能にする
と、メンテナンス作業が容易となる点で効果的である。
【0029】ところで、止水栓30は、図3に示すよう
に、軸部50及び送りネジ部60を同軸状に一体的に備
えたスピンドル31と、スピンドル31に取着されたシ
ートパッキン70と、請求項4の発明に従う保持部材7
7と、請求項2の発明に従う固定部材79と、を備え
る。これを以下に詳細に説明する。
【0030】軸部50は、周面の略全体が円滑なストレ
ート状に形成されており、その一端面には略溝型の操作
部51が形成されている。また、軸部50の送りネジ部
60寄りの周面には、Eリング等の止め輪により構成さ
れた固定部材79の装着溝52が設けられている。尚、
本例では、操作部51として、マイナスドライバー等の
所望の工具が差し込まれる工具差込溝を例示するが、操
作部51の態様はこれに限定されず、例えば、「把手
部」、「ボタン」等の他の態様のものであってもよい。
【0031】送りネジ部60は、請求項2の発明に従っ
て軸部50よりも大径とされており、軸部50と送りネ
ジ部60との境界部分には段部33が形成されている。
また、送りネジ部60は、略筒状に形成され、外周面に
は給水具10の雌ネジ17に螺合する雄ネジ61が刻設
されていると共に連通用開口(本例では2つ)62が穿
設されている。
【0032】シートパッキン70は、ゴム等の弾性素材
を用いて構成され、挿通孔71を軸心方向に備える。こ
こで、シートパッキン70の前面72の外周縁側には、
シート部73が略リング状に突出されており、シートパ
ッキン70の前面72側が弁座18に着座するシート部
分となっている。また、挿通孔71の内周縁部には、請
求項5の発明に従って、リップ部74が薄肉リング状に
突出されている。そして、シート部73とリップ部74
とで挟まれた領域が、シートパッキン70の後面75側
にくぼむ、凹部76となり、シート部73及びリップ部
74の的確な弾性変形を助長している。但し、本各発明
において、シートパッキン70の構造はこれに限定され
ず、例えば、シートパッキン70の前面72が略面一と
されてもよいし、この略面一な前面72からリップ部7
4が立ち上げられてもよい。また、本各発明において
は、シートパッキン70はこれに限らず、弁口16の内
壁面に挿嵌することで、弁座に着座して流路を開閉する
もの等、他のタイプのものを用いることもできる。
【0033】本例では、請求項3の発明に従って、シー
トパッキン70の挿通孔71がスピンドル31の軸部5
0よりも小径とされており、シートパッキン70をスピ
ンドル31に装着させる際には、シートパッキン70の
挿通孔71の内径を拡径させながら、軸部50の操作部
51側端部より装着される。この装着に際しては、軸部
50の端面部分に、外径を緩やかに縮径させる臨み部5
3が設けられているため、挿通孔71に軸部50の端部
を遊入し、シートパッキン70を軸部50に押し込め
ば、挿通孔71の内径は自動的に拡径する。しかも、保
持部材77や固定部材79が、シートパッキン70の装
着後に組み付けられるものとされているため、軸部50
における「シートパッキン70の装着経路上」には装着
作業の妨げとなる部分が存在しない。これにより、シー
トパッキン70の装着作業が円滑に行われると共に、挿
通孔71の内壁面に傷等を生ずるおそれもない。
【0034】この装着作業によって、シートパッキン7
0は軸部50の奥端側へと到達して段部33に当接され
た状態となる。このとき、挿通孔71の内径が軸部50
の外径に比べて小径となっているため、シートパッキン
70は自身の縮径方向に向かう弾性により、軸部50に
弾性密嵌する。また、送りネジ部60の外径が軸部50
の外径よりも遥かに大きいため、シートパッキン70と
段部33との密着面積が十分なものとなる。
【0035】保持部材77は、底部に貫通孔78を開口
させた容器形状を備え、貫通孔78にスピンドル31の
軸部50を挿通した状態で、シートパッキン70の後面
75側に冠着される。そして、この保持部材77をシー
トパッキン70に冠着した後、固定部材79がスピンド
ル31の装着溝52に嵌め込まれ、保持部材77の介在
の下、シートパッキン70は、固定部材79と段部33
とで挟持固定された状態となる。
【0036】尚、請求項1、請求項3〜請求項5の発明
においては、本例と異なり、スピンドル31全体の外径
を軸線方向に沿って略一定としたり、軸部50を送りネ
ジ部60よりも大径としてもよい。この場合には、シー
トパッキン70の前面72側で、軸部50に止め輪等の
他の固定部材を取着したり、軸部50に鍔部を突設し
て、図4(b)に示すように、上記他の固定部材80や
鍔部(図示しない)と固定部材79とでシートパッキン
70を挟持固定してもよい。
【0037】ところで、本例では、シートパッキン70
が弁座18に着座すると、その前面72に弁口16から
給水圧が加わる。このとき、図4(a)に示すように、
シートパッキン70のシート部73は、反弁口側に撓も
うとするが(図示破線矢印参照)、保持部材77によっ
てこの変形が抑制され、シート部73が弁座18に密着
した状態にて維持される。同時に、弁口16からの給水
圧によって、リップ部74が縮径方向に撓んで軸部50
に密着するため(図示一点鎖線矢印参照)、シートパッ
キン70及び軸部50間のシール性が確保される。ま
た、本例では、シートパッキン70が劣化して硬化し、
挿通孔71の内壁面と軸部50との間に、予定外の「す
き間」を生じても、弁口16からの給水圧によってリッ
プ部74が縮径方向に撓んで軸部50に密着するため、
確実なシール性が得られ、耐久性にも優れる。
【0038】尚、シートパッキン70の形態保持のため
の手法は、請求項4の発明の如き保持部材77の他に
も、種々の手法が挙げられる。例えば、図4(b)に示
すように、シートパッキン70に、金属や樹脂等の高剛
性素材で構成した芯材81を内蔵させて、シートパッキ
ン70自体に形態保持性能を付与してもよい。但し、こ
の場合には、挿通孔71の内周縁部、リップ部74やシ
ート部73を、芯材81を内蔵しない弾性変形が容易な
部分とすると、各々、シートパッキン70の装着作業が
円滑に行われる、リップ部74やシート部73が的確に
機能する、といった利点が得られる。また、シート部7
3及びリップ部74を、軟質ゴム等の高弾性素材で構成
し、シートパッキン70のその余の部分を硬質ゴムや樹
脂等の高剛性素材で構成すること等によっても、シート
パッキン70に形態保持性能を付与できる。
【0039】また、請求項5の発明の如くリップ部74
を設ける場合には、図4(c)に示すように、挿通孔7
1を軸部50よりも大径とし、両者間にクリアランスを
設けてもよい。この場合には、シートパッキン70が弁
座18に着座したときに、弁口16からの給水圧によっ
て、リップ部74がその縮径方向に撓んで軸部50に密
着するため、挿通孔71の内壁面と軸部50との間のシ
ール性は十分に確保される。従って、このようなクリア
ランスを積極的に設け、シートパッキン70の装着作業
をより一層、円滑に行うこともできる。
【0040】
【発明の効果】以上のように、本各発明によると、シー
トパッキンの組付けが容易であるばかりか、信頼性が高
い止水栓が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施の形態に係わる止水栓(止水栓ユニ
ット)の縦断面図である。
【図2】図1の止水栓(止水栓ユニット)の閉弁状態を
示す縦断面図である。
【図3】図1の止水栓の分解縦断面図である。
【図4】(a)はシート部、リップ部の作用を示す一部
縦断面図、(b)は止水栓の他の例を示す一部縦断面
図、(c)は止水栓の更に他の例を示す一部縦断面図で
ある。
【図5】(a)は従来例1の止水栓の縦断面図、(b)
は従来例1の止水栓が備えるスピンドルの分解縦断面図
である。
【図6】(a)は従来例2の止水栓が備えるスピンドル
の縦断面図、(b)は図6(a)のスピンドルの分解縦
断面図である。
【符号の説明】
10;給水具、11;取付部、12;連通孔、14;連
通孔、13;流入流路、15;流出流路、16;弁口、
17;雌ネジ、18;弁座、19;雌ネジ、20;止水
栓ユニット、30;止水栓、31;スピンドル、33;
段部、50;軸部、51;操作部、52;装着溝、5
3;臨み部、55;雌ネジ、56;鍔部、57;装着部
位、60;送りネジ部、61;雄ネジ、62;連通用開
口、65;雄ネジ、70;シートパッキン、71;挿通
孔、72;前面、73;シート部、74;リップ部、7
5;後面、76;凹部、77;保持部材、78;貫通
孔、79;固定部材、80;他の固定部材、81;芯
材、82;止水栓用キャップ、84;把手部、85;雄
ネジ、86;シール部材、87;シール部材、88;ス
トレーナ、90;治具。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給水具の雌ネジに螺合する送りネジ部及
    び該送りネジ部と同軸状の軸部を有するスピンドルと、
    該スピンドルに取着されて給水具の弁口を開閉するシー
    トパッキンと、を備えた止水栓であって、 前記送りネジ部と軸部とを一体的に形成してスピンドル
    を構成し、前記シートパッキンに挿通孔を設け、該挿通
    孔に前記スピンドルを軸部側から挿入したことを特徴と
    する止水栓。
  2. 【請求項2】 軸部を送りネジ部よりも小径とすると共
    に軸部と送りネジ部との境界部分に段部を設け、前記軸
    部に固定部材を取着し、該固定部材と前記段部とでシー
    トパッキンを挟持したことを特徴とする請求項1に記載
    の止水栓。
  3. 【請求項3】 前記シートパッキンの挿通孔の内径を軸
    部の外径よりも小さくしたことを特徴とする請求項1又
    は請求項2の何れかに記載の止水栓。
  4. 【請求項4】 前記シートパッキンの形状を保持する保
    持部材をシートパッキンに冠着したことを特徴とする請
    求項1から請求項3の何れかに記載の止水栓。
  5. 【請求項5】 前記シートパッキンの挿通孔の周縁部
    に、弁口からの給水圧により縮径方向に撓んで軸部に密
    着するリップ部を設けたことを特徴とする請求項1から
    請求項4の何れかに記載の止水栓。
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