JP2557259Y2 - 便器の手洗い用吐水具 - Google Patents

便器の手洗い用吐水具

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JP2557259Y2
JP2557259Y2 JP9754191U JP9754191U JP2557259Y2 JP 2557259 Y2 JP2557259 Y2 JP 2557259Y2 JP 9754191 U JP9754191 U JP 9754191U JP 9754191 U JP9754191 U JP 9754191U JP 2557259 Y2 JP2557259 Y2 JP 2557259Y2
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康治 泉
修治 井上
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東陶機器株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、便器に一体化した洗浄
水タンクの上に設ける手洗い用の吐水具に関する。
【0002】
【従来の技術】便器本体に洗浄水タンクを設けたもので
は、この洗浄水タンクから洗浄水を便器本体のボールに
送り込んで汚水を流し出すほか、手洗い用の吐水具を設
けて手を洗えるようにもしている。吐水具は洗浄水タン
クのボールタップに接続され、排水された後の洗浄水タ
ンクに水を溜める間に吐水するようになっている。
【0003】図17は吐水具の洗浄水タンクへの固定構
造の従来例を示すものである。
【0004】洗浄水タンクの蓋50は手洗い鉢を兼ねた
ものであり、吐水管51の下端には固定具52を取付け
てこれを蓋50の取付け孔50aに差し込んでいる。固
定具52の下端部には雄ネジ52aを設けておき、蓋5
0の下面側からナット53をこの雄ネジ52aに螺合す
ることによって固定具52が蓋50に固定される。
【0005】このような吐水管51の固定構造では、蓋
50が洗浄水タンクの本体から外せるので、固定具52
の取付け孔50aの差し込み及びナット53のねじ込み
作業は比較的簡単に行える。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】ところが、吐水管51
を固定するためには、蓋50の下面からナット53を螺
合する必要があるので、たとえば蓋50が洗浄水タンク
に固定されたものでは取付けできない。すなわち、吐水
管51を或る部材に取り付けるには、この部材の表裏両
面からの作業が必要であり、吐水管51の固定場所には
制限を受ける。
【0007】また、ナット53を締め上げるときの作業
では、吐水管51の向きが正しくなるようにするため、
吐水管51を片方の手で握りナット53の締め上げを他
方の手を使って作業する要領となる。このため、作業性
が悪いばかりでなく、固定面となる部材が陶器等の場合
ではナット53を締め過ぎて割れを生じてしまう恐れも
ある。
【0008】本考案において解決すべき課題は、手洗い
用の吐水具を簡単にしかも正しい姿勢に固定できるよう
にし更に吐水具の接続部分の強度が劣化することのない
組立てが得られるようにすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案は、便器洗浄用の
洗浄水タンクへの給水系から分岐した給水系を備え、前
記便器洗浄水タンクの上に配置した手洗い鉢に吐水する
吐水管を前記分岐した給水系に接続した吐水具であっ
て、前記分岐した給水系の給水端に継手部を設けると共
に前記吐水管の背部に前記継手部に水密状に嵌合する嵌
合部を備え、前記継手部もしくは嵌合部に突部を設け、
該突部を設けていない継手部もしくは嵌合部には前記突
部が嵌まり込む係合部を設けると共に、該係合部及び/
または突部の弾性変形によって該突部を前記係合部に嵌
入可能としたことを特徴とする。
【0010】また、嵌合部と継手部との間に、この嵌合
部の回転を拘束する係合機構を設ける構成とすることも
でき、更に、突部を設けていない継手部もしくは嵌合部
に係合部を設けると共にこの係合部及び/又は突部の弾
性変形によって突部を係合部に嵌入可能とし、更に突部
もしくは係合部の弾性変形を復元させる方向に作用力を
加える押さえ機構を設けることもできる。
【0011】
【作用】吐水管を継手部に結合させると、継手部及び吐
水管の嵌合部の相互の突部及び係合部によって互いを拘
束し合って連結でき、係合部及び突部の少なくとも一方
の弾性変形を利用することによって、接続作業は吐水管
を継手側に差し込むだけの作業で済む。
【0012】また、嵌合部を継手部に結合したときに
は、これらの間に設けた係合機構によって、継手部に対
して嵌合部はその軸線周りに回転する自由度が無くな
る。このため、結合時に吐水管の姿勢が適正になるよう
な係合機構を採用することにより、嵌合部の継手部への
接合と同時に吐水管の姿勢も位置決めされる。
【0013】更に、係合部又は突部の弾性変形を利用し
て接続するのに際し、押さえ機構によってこれらの係合
部又は突部が復元する方向に作用力を加えるので、弾性
力が減衰した場合でも係合部又は突部による接続構造が
緩くなることはなく、適正な接続強度が維持されるよう
になる。
【0014】
【実施例】図1は本考案の手洗い用吐水具の固定構造を
示す縦断面図、図2は要部の拡大縦断面図であり、図3
に便器の全体斜視図を示す。
【0015】図3において、便器本体1には局部洗浄機
能を備えた衛生洗浄装置を内蔵するケーシング2が一体
化されている。このケーシング2には便座2a及び便蓋
2bが一体化され、衛生洗浄装置のノズル装置や乾燥用
の温風ファン等を作動させるための操作盤2cを側部に
配置している。また、ケーシング2の上端には手洗い鉢
3を一体的に設け、ケーシング2の内部に設けた洗浄水
タンク4からの配管に接続した吐水管5をこの手洗い鉢
3に取り付け、その先端には下向きの吐水ヘッド5aを
設けている。
【0016】図4はケーシング2の内部の上部側を示す
縦断面図であり、ケーシング2の内部には便器洗浄用の
洗浄水タンク4が収納されている。この洗浄水タンク4
には外部からの給水のためのボールタップ4aが設けら
れ、このボールタップ4aは洗浄水タンク4に直接水を
送り出す放出部4bと、給水を手洗い水としても利用す
るための供給管4cとを備えている。なお、4dはボー
ルタップ4aの弁機構を洗浄水の水位によって作動させ
るフロートである。
【0017】ケーシング2の上端部であって手洗い鉢3
の背部には上に立ち上がるバックガード6を形成し、そ
の内部を中空状としてこれを配管チャンバ6aとしてい
る。そして、この配管チャンバ6aには、洗浄水タンク
4の供給管4cと吐水管5とを結ぶ接続管7が収納固定
されている。
【0018】図5は接続管7の詳細図であり、同図の
(a)は接続管7の上端側の切欠側面図、同図の(b)
はその正面図及び同図の(c)は平面図である。
【0019】接続管7は合成樹脂製であり、上端に行く
につれて外径が小さくなるテーパ状の外径を持ち、前面
及び背面には配管チャンバ6aへの固定用の一対のウィ
ング7a,7bを形成している。これらのウィング7
a,7bのそれぞれの前端及び後端の外郭形状は接続管
7と同様なテーパを持ち、後端側のウィング7bの下端
には、図6に示すように保持座7cを後側に突き出すと
共にこの保持座7cの左右両面には凸部7dを形成して
いる。なお、図6の(a)はウィング7bの下端部の側
面図であり、同図の(b)は同図(a)のA−A線矢視
による断面であってバックガード6の内壁に形成した保
持リブ9(後述)に嵌め込んだ状態を示している。更
に、接続管7の上端には配管チャンバ6aの上端部に嵌
合して位置決めするためのピン7eを設ける。
【0020】接続管7の正面側には吐水管5を連結する
ための継手部8を一体に設ける。この継手部8は中空の
円筒体状であり、図7の斜視図に示すように、先端側の
外周面にはパッキン溝8aを形成し、これよりも基端側
には上下に一対の突部8bを突き出している。そして、
継手部8の基端部の左右には、吐水管5を継手部8に結
合したときに吐水管5の姿勢を正しく位置決めするため
のブロック8cを設けている。突部8bはその先端側の
上端の角部に丸みを持たせた形状を持ち、ブロック8c
は先端側が細いテーパ面8d,8eを上下面に形成した
ものである。なお、パッキン溝8aには図1に示すよう
にパッキン8fを取り付けて一体としておく。
【0021】接続管7は洗浄水タンク4からの供給管4
cに連結した後に、図1に示すように配管チャンバ6a
の下端から差し込まれてケーシング1に一体に固定され
る。この固定のために、配管チャンバ6aの内周壁には
ウィング7a,7bが嵌まり込む凹状横断面を持つ保持
リブ9が形成され、更に上端部にはピン7eが嵌まり込
む保持孔10を設ける。そして、接続管7を配管チャン
バ6aの中に下から差し込むと、図1に示すようにウィ
ング7a,7bが保持リブ9の中に入り込み、ピン7e
は保持孔10の中に収まるように組み込まれる。ピン7
eが保持孔10に拘束されて動かなくなったときには、
前面側のウィング7a及び後面側のウィング7bの保持
座7cがそれぞれ保持リブ9の中の内周壁にテーパ嵌合
する。そして、これと同時に保持座7cの凸部7dは、
保持リブ9の下端の内壁を押し広げながら移動し、図6
の(b)に示すように保持リブ9の内壁に設けた凹部9
aの中に嵌まり込む。
【0022】このように、接続管7は配管チャンバ6a
の中に組み込まれ、凸部7dと凹部9aとの係合によっ
て抜けが防止される。そして、これらの凸部7dと凹部
9aとの係合及びピン7eと保持孔10とによる拘束に
より、接続管7は配管チャンバ6aの中に正しく位置決
め固定される。また、この位置決め固定が完了したとき
には、図1に示すように継手部8がバックガード6に開
けた吐水管5の取付け孔6bとほぼ同軸上となってこの
中に少し嵌まり込む。
【0023】一方、吐水管5には接続管7の継手部8に
結合するための合成樹脂製のジョイナ11が一体に固定
されている。このジョイナ11は吐水管5の基端側の開
口を閉じるように一体化したものであり、図8にその平
面図、図9に図8のB−B線矢視断面図及び図10に側
面図をそれぞれ示す。
【0024】ジョイナ11は吐水管5に接合されるフラ
ンジ11aを一端に備え、このフランジ11aと同軸上
に中空円筒状の嵌合部11bを形成したものである。嵌
合部11bは継手部8が挿入可能な内径を持ち、その先
端の左右には継手部8のブロック8cにテーパ嵌合する
切欠11cを形成している。すなわち、これらのブロッ
ク8c及び切欠11cの組み合わせによって、嵌合部1
1bの回転を拘束する凹凸嵌合式の係合機構が構成され
る。また、嵌合部11bの先端の上下面には、接続管7
の外周面を受ける保持溝11dを設けている。この保持
溝11dの底部に相当する部分には、図8に示すよう
に、軸線方向に切開したスリット11eによって区画さ
れた舌片11fを設ける。
【0025】舌片11fは図9の部分拡大図に示すよう
に、嵌合部11bの肉厚よりも少し薄く、その肉厚の異
なる部分を基点として上下(嵌合部11bの半径方向)
に弾性変形可能である。そして、この舌片11fには、
継手部8の突部8bが嵌まり込む係合部11gを設け
る。この係合部11gは、実施例では突部8bが嵌まり
込んで貫通する孔であるが、これに代えて舌片11fの
内壁を凹ませたものとしてもよい。
【0026】以上の構成において、ケーシング2のバッ
クガード6への接続管7の組み込みは前記の要領で行
う。そして、この組み込んだ接続管7に対し、吐水管5
のジョイナ11を継手部8に結合することによって、洗
浄水タンク4の供給管4cから吐水管5までの流路を接
続すると共に、この吐水管5をバックガード6に固定す
る。この固定要領は、吐水管5の姿勢をその吐水ヘッド
5aが下を向くようにし、このままの状態でジョイナ1
1の嵌合部11bの中に継手部8が嵌まり込むようにバ
ックガード6側に押し込むというものである。この押し
込みのときには、継手部8の先端が次第に嵌合部11b
の中に入り込み、これに連れて上下面の突部8bが舌片
11fの中に潜り込む。このため、舌片11fは外に広
がるように弾性変形して突部8bの進入を受け入れ、突
部8bが舌片11fの奥まで進んで係合部11gに嵌ま
り込むと、舌片11fは元の状態に復元する。図11は
このような舌片11fの弾性変形を示す概略図である。
【0027】ジョイナ11を継手部8に結合するとき、
嵌合部11bの切欠11cはブロック8cの上下のテー
パ面8d,8eにテーパ嵌合する。また保持溝11dも
接続管7の外周面を包み込むように突き当たる。このた
め、ジョイナ11はその軸線周りの自由度を失い、一旦
接続部に結合してしまうと回転できない状態になり、吐
水ヘッド5aを真下に向けた正しい姿勢に保持される。
【0028】以上の取付け作業によって、図1のように
嵌合部11bが継手部8の周りに嵌合してそのパッキン
8fによってシールされる。したがって、吐水管5は供
給管4cからの流路に接続され、洗浄水タンク4のボー
ルタップ4aの弁を開いたときには、洗浄水の一部が吐
水管5に供給されて手洗いに利用できる。
【0029】そして、接続管7に対する吐水管5の接続
はこの吐水管5を真っ直ぐに継手部8に嵌合させるだけ
で簡単に行える。このため、ケーシング2の中に配管が
あってこれに外部からしか吐水管5を接続できない構造
であっても、ケーシング2を分解したりすることなく吐
水管5を取り付けることができる。また、切欠11cと
ブロック8cによる係合により、吐水管5の姿勢も継手
部8との結合時に同時に適正に設定され、位置決め等の
手間も省ける。したがって、従来構造のように吐水管5
の組込みにナット等を使うよりも施工が格段に簡単にな
り、吐水管5の姿勢も作業者の技量に頼ることなく常に
正しく設定することができる。
【0030】なお、吐水管5とは別体としたジョイナ1
1を用いているが、吐水管5の背部にジョイナ11と同
様な構造を一体に形成したものとすることもできる。ま
た、突起をジョイナ11側に設け、舌片を継手部8側に
設けるようにしても、同様な接続及び位置決めが可能で
ある。更に、突部8bは継手部8のブロック8c以外の
ほぼ全周に突き出して設け、係合部11gとしては突部
8bに対応してジョイナ11のほぼ全周に凹設したもの
であってもよい。
【0031】ここで、吐水管5を接続管7に組立ての際
に取り付けたり、保守点検や配管の手直し等で吐水管5
を接続管7から取り外す作業は、ジョイナ11の舌片1
1fの弾性変形を利用することになる。このため、この
ような取付けや取り外しを頻繁に行うと、合成樹脂性の
ジョイナ11の舌片11fにも弾性疲労を生じ、極端な
場合には降伏点を超えてしまう恐れもある。したがっ
て、吐水管5を接続管7に連結するには、ジョイナ11
を交換する必要があり、吐水管5自身に舌片11に相当
する部材を一体に備えていた場合では、吐水管5を交換
しなければならない。
【0032】このような問題に対して、先の実施例にお
けるジョイナ11の舌片11fを突部8b側に拘束する
ようにすれば、弾性疲労を生じても確実に接続管7との
連結が可能である。このような構成を図12から図14
に示す。
【0033】図12は接続管7に対する吐水管5のジョ
イナ11の連結部分を示す拡大縦断面図である。
【0034】図において、接続管7の継手部8に突部8
bを設ける点やジョイナ11の舌片11fに係合部11
gを設ける点及びこれらの接続構造は、先の例で述べた
ものと全く同様である。そして、相違する所は、ジョイ
ナ11の舌片11fの外側から被さる押圧ブロック20
を接続管7の外周面に設けた点のみである。
【0035】押圧ブロック20は、図13及び図14に
示すように、継手部8を挟んで上下に一対形成され、そ
れぞれ継手部8を向く側にこの継手部8の周面との距離
が先端にいくに連れて大きくなるようなテーパ面20a
を設けている。そして、この押圧ブロック20の幅は図
13に示すように少し長く、ジョイナ11の舌片11f
の周方向のほぼ全体に対応できるような大きさとする。
【0036】このような押圧ブロック20を備えた場合
でも、継手部8へのジョイナ11の連結方法は先の実施
例で説明したものと全く同様である。そして、ジョイナ
11を継手部8に嵌合させて奥に進ませるにつれ、突部
8bによって舌片11fが外側に弾性変形し、突部8b
が係合部11gに嵌まり込むと舌片11fは元の姿勢に
戻る。このような舌片11fの変形に対し、舌片11f
の先端は次第にテーパ面20aに突き当たるようにな
り、突部8bが係合部11gの中に入り込むまでこのテ
ーパ面20aによって舌片11fは継手部8の外周面側
へ押圧される。この押圧方向は、舌片11fが一旦外側
に開いてから元に戻る方向であるため、押圧ブロック2
0によって舌片11fは矯正されるようにして元の形状
に復元する。したがって、図12に示すように舌片11
fはきっちりと継手部8の周面に沿い且つ係合部11g
の中に突部8bも十分に嵌まり込ませることができる。
【0037】以上のように、押圧ブロック20を設ける
ことによって、舌片11fを継手部8との連結に必要な
姿勢に設定することができる。このため、舌片11fが
弾性疲労を生じていて復元力が弱くなっていても、押圧
ブロック20によって舌片11fを接続管7との接続に
適切な部材として利用でき、接続強度に障害をもたらす
ことがなくなる。また、吐水管5の交換を頻繁に行って
も、ジョイナ11と継手部8との結合強度に影響を与え
ることがなく、漏水等を生じない吐水管5の接続が可能
となる。
【0038】図15は別の実施例を示す接続管7と吐水
管5のジョイナ11との接続構造を示す要部の拡大縦断
面図である。
【0039】図において、接続管7の周面には先の実施
例における継手部8側に2枚の舌片21を形成し、ジョ
イナ11側に突部を設けている。舌片21は図16に示
すように肉厚を少し薄くした円筒状の継手部8の先端か
ら軸線方向に切開した2本のスリット21aによって挟
まれた部分に形成され、先の例と同様にこの舌片21は
外側に開くように弾性変形可能である。そして、舌片2
1にはジョイナ11の突部が嵌まり込む係合部21bを
開口させている。
【0040】一方、ジョイナ11はフランジ11aから
背部方向に伸ばした接続筒22を備え、この接続筒22
を継手部8の中に挿入可能な外径寸法とすると共に、そ
の外周面には係合部21bの中に嵌まり込む突部22a
を2個所に設ける。そして、この接続筒22の周りに
は、継手部8の外径よりも少し大きな内径を持つ補助管
23を同軸上に形成する。この補助管23は、接続管7
にジョイナ11を連結したときには継手部8の係合部2
1bの手前まで被さる程度の軸線長さを持つものとす
る。
【0041】このような構成でも、ジョイナ11の接続
筒22を継手部8の中に挿入するようにすれば、突部2
2aが舌片21を外側に押し広げるようにして進み、こ
の突部22aが係合部21bに嵌まり込むと、ジョイナ
11は継手部8に一体に連結される。なお、図15に示
すように、接続筒22の外周と継手部8の内周にパッキ
ン24を設けるが、スリット21a及び係合部21bの
部分は開いたままとなるので、シールを必要とする場合
では補助管23を更に長くしてスリット21aの終端よ
りも接続管7の周面側に近い部分にパッキンを組み込
み、継手部8の外周面と補助管23の内周面とをシール
することが好ましい。
【0042】ジョイナ11の連結の際には、舌片21が
一旦外側に広げられるが、補助管23の内周面が舌片2
1の先端側の周面に突き当たるようになるので、図12
の例の場合と同様に、舌片21が復元する方向に補助管
23によって矯正力を与えることができる。このため、
舌片21は接続筒22の周りにきっちりと沿うようにな
り、係合部21bの中に突部22aも十分に嵌まり込ま
せることができる。したがって、舌片21が弾性疲労を
生じていて復元力が弱くなっていても、補助管23によ
って舌片21を適正な形状に保持でき、ジョイナ11と
継手部8との結合が良好に行われる。
【0043】
【考案の効果】本考案では、吐水管を組み込む部分に対
して前面側から吐水管を継手部側に押し込むだけの作業
で吐水管を洗浄水タンクからの給水系に接続でき、便器
本体を据付けた後でも簡単に吐水管の組込みが行え、施
工性が向上する。また、吐水管の連結と同時に吐水口を
真下に向ける位置決めも行えるので、従来の構造に比べ
ると吐水管の姿勢調整の作業も不要となり、施工が更に
一層簡単になる。
【0044】また、押さえ機構によって係合部又は突部
が復元する方向に作用力が与えられるので、何回も着脱
を繰り返して係合部や突部の弾性が劣化しても、接続強
度が低くなることがなく、漏水等の発生も防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の手洗い用の吐水管の取付け構造を示す
要部の縦断面図である。
【図2】図1の要部を示す拡大縦断面図である。
【図3】ケーシングを含む便器設備の全体を示す斜視図
である。
【図4】ケーシングの上部側の内部を示す縦断面図であ
る。
【図5】接続管の詳細を示す図であって、同図の(a)
は一部切欠側面図、同図の(b)は正面図、同図の
(c)は平面図である。
【図6】接続管の後部側のウィングの下端部の詳細を示
す図であって、同図の(a)は側面図、同図の(b)は
同図(a)のA−A線矢視位置であって保持リブへの係
合状態を示す断面図である。
【図7】接続管の継手部を示す斜視図である。
【図8】ジョイナの平面図であってその一部を拡大して
示す図である。
【図9】図8のB−B線矢視による縦断面図である。
【図10】ジョイナの側面図である。
【図11】継手部の進入による舌片の弾性変形を示す概
略斜視図である。
【図12】接続管に押圧ブロックを設けて舌片を適正に
接続できるようにした例を示す要部の縦断面図である。
【図13】押圧ブロックを設けた接続管を示す図であっ
て、同図の(a)はその切欠左側面図、同図の(b)は
その正面図である。
【図14】押圧ブロックの位置を示す接続管の要部の概
略斜視図である。
【図15】接続管側に舌片を設けジョイナ側にこの舌片
を拘束する補助管を設けた例を示す要部の縦断面図であ
る。
【図16】継手部に設ける舌片を示す図であって、同図
の(a)はその斜視図、同図の(b)は係合部を含む面
で切った縦断面図である。
【図17】従来の手洗い用吐水管の取付け構造を示す切
欠図である。
【符号の説明】
1 便器本体 2 ケーシング 3 手洗い鉢 4 洗浄水タンク 5 吐水管 6 バックガード 7 接続管 8 継手部 8b 突部 8c ブロック 9 保持リブ 10 保持孔 11 ジョイナ 11b 嵌合部 11c 切欠 11f 舌片 11g 係合部 20 押圧ブロック 21 舌片 21b 係合部 22 接続筒 22a 突部 23 補助管

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 便器洗浄用の洗浄水タンクへの給水系か
    ら分岐した給水系を備え、前記便器洗浄水タンクの上に
    配置した手洗い鉢に吐水する吐水管を前記分岐した給水
    系に接続した吐水具であって、前記分岐した給水系の給
    水端に継手部を設けると共に前記吐水管の背部に前記継
    手部に水密状に嵌合する嵌合部を備え、前記継手部もし
    くは嵌合部に突部を設け、該突部を設けていない継手部
    もしくは嵌合部には前記突部が嵌まり込む係合部を設け
    と共に、該係合部及び/または突部の弾性変形によっ
    て該突部を前記係合部に嵌入可能としたことを特徴とす
    る便器の手洗い用吐水具。
  2. 【請求項2】 前記嵌合部と継手部との間に、該嵌合部
    の回転を拘束する係合機構を設けたことを特徴とする請
    求項1記載の便器の手洗い用吐水具。
  3. 【請求項3】 便器洗浄用の洗浄水タンクへの給水系か
    ら分岐した給水系を備え、前記便器洗浄水タンクの上に
    配置した手洗い鉢に吐水する吐水管を前記分岐した給水
    系に接続した吐水具であって、前記分岐した給水系の給
    水端に継手部を設けると共に、前記吐水管の背部に前記
    継手部に水密状に嵌合する嵌合部を備え、前記継手部も
    しくは嵌合部に突部を設け、該突部を設けていない継手
    部もしくは嵌合部に係合部を設けると共に該係合部及び
    /又は突部の弾性変形によって該突部を前記係合部に嵌
    入可能とし、更に前記突部もしくは係合部の弾性変形を
    復元させる方向に作用力を加える押さえ機構を設けたこ
    とを特徴とする便器の手洗い用吐水具。
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