JP2003042377A - 掃除口用キャップ - Google Patents

掃除口用キャップ

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JP2003042377A
JP2003042377A JP2001227997A JP2001227997A JP2003042377A JP 2003042377 A JP2003042377 A JP 2003042377A JP 2001227997 A JP2001227997 A JP 2001227997A JP 2001227997 A JP2001227997 A JP 2001227997A JP 2003042377 A JP2003042377 A JP 2003042377A
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cap
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port
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Noriatsu Kojima
徳厚 小島
Yozo Kako
洋三 加古
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Abstract

(57)【要約】 【課題】作業中に排水が流下してきても、支障なく、清
掃作業を行なうことができる掃除口用キャップを提供す
ること。 【解決手段】掃除口用キャップ11は、ゴム状弾性材料
から形成されて、ソケット2に開口された掃除口4に装
着させた際、洗浄具Cを挿入可能として、掃除口4を閉
塞する。キャップ11における掃除口4の閉塞部位に
は、洗浄具Cの挿入を可能とする挿入口部12が配設さ
れている。挿入口部12は、洗浄具Cの押し込み時に撓
んで洗浄具Cを挿入可能とするとともに、洗浄具Cの外
周面に端部15a側を圧接させて洗浄具Cの周囲を閉塞
可能なカバー部15、を配設させている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多層階の建築物の
配管内に洗浄具を挿入させて配管を清掃する際、配管の
掃除口に装着しておき、清掃作業中の掃除口からの汚水
の吹き出しを防止することができる掃除口用キャップに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、多層階建築物に設けられる排水配
管構造では、通常、所定の上下の排水立て管の間に、掃
除口を備えたソケット等の排水管継手が配設されていた
(特開平11−248070号、特開2000−352
490号公報等参照)。
【0003】そして、従来の掃除口を備えたソケット等
は、排水立て管と接続させるための接続部を上下端にそ
れぞれ配設させた略円筒状の胴部を備え、この胴部に掃
除口を開口させて、構成されていた。また、掃除口は、
胴部の上下方向の軸心に対し、軸心を直交させて、開口
されていた。
【0004】この掃除口は、通常時、胴部に固定される
掃除口用蓋体によって、閉塞されており、配管の清掃
時、掃除口用蓋体を取り外して、掃除口を開口させ、そ
の掃除口から洗浄具を挿入して、配管内を清掃してい
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、清掃時には、
掃除口用蓋体を取り外して、掃除口を開口させ、掃除口
から洗浄具の洗浄ノズルを挿入するとともに、洗浄ノズ
ルに連結された洗浄水供給ホースを挿通させる必要か
ら、掃除口を開口させた状態で、清掃作業を行なってい
た。
【0006】そのため、上層階から汚水が流下してくる
と、掃除口付近で清掃作業を行なっている作業者に、掃
除口から汚水が吹き出して、汚水がかかる場合が生じる
ことから、上層階における便器等の排水機器の使用を停
止する等の措置が必要となって、自由に、清掃作業を行
なえなかった。
【0007】ちなみに、上層階の排水機器の使用停止措
置を行なわずに、掃除口の内周面と供給ホースとの間に
ウェス等を詰めて掃除口を塞ぎ、清掃作業を行なうこと
も考えられるが、供給ホースを出し入れする必要がある
ことから、掃除口に詰め物を施しても、効果的にシール
することができず、作業者にかかる汚水を、的確に防止
することはできなかった。
【0008】本発明は、上述の課題を解決するもので、
作業中に排水が流下してきても、支障なく、清掃作業を
行なうことができる掃除口用キャップを提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る掃除口用キ
ャップは、配管に開口された掃除口に装着させて、洗浄
具を挿入可能な掃除口用キャップであって、ゴム状弾性
材料から形成されて、前記配管への装着時における前記
掃除口の閉塞部位に、前記洗浄具の挿入を可能とする挿
入口部が配設され、該挿入口部が、前記洗浄具の押し込
み時に撓んで前記洗浄具を挿入可能とするとともに、前
記洗浄具の外周面に端部を圧接させて前記洗浄具の周囲
を閉塞可能なカバー部、を配設させて構成されているこ
とを特徴とする。
【0010】そして、前記配管が、前記掃除口周縁に、
通常時の前記掃除口を閉塞する掃除口用蓋体をボルト止
め可能な複数のねじ孔、を配設させて構成される場合に
は、前記掃除口用キャップには、前記掃除口用キャップ
の前記配管への装着用の取付ボルトを、前記各ねじ孔へ
螺合可能に、予め、組み付けておくことが望ましい。
【0011】また、前記掃除口用キャップには、紐材を
連結可能な連結部を、配設させておいてもよい。
【0012】また、前記掃除口用キャップは、前記掃除
口に装着された前記掃除口用キャップと、該掃除口用キ
ャップの外表面側を覆って前記配管に固定される外蓋
と、により、前記掃除口を通常時閉塞する掃除口用蓋体
を形成可能に、構成してもよい。
【0013】
【発明の効果】本発明に係る掃除口用キャップでは、開
口された掃除口を閉塞するように配管に装着させた後、
洗浄具を挿入口部に押し込めば、カバー部が撓んで、洗
浄具を挿入口部から配管内に挿入させることができる。
【0014】そして、カバー部は、端部を洗浄具の外周
面に圧接させて、洗浄具の周囲を閉塞する態様となるた
め、清掃作業中に、汚水が上方から流下してきても、カ
バー部が汚水の吹き出しを防いで、作業者に汚水がかか
ることを防止することができる。
【0015】また、カバー部を備えた掃除口用キャップ
は、ゴム状弾性材料から形成されており、清掃作業中
に、洗浄具を出し入れしても、洗浄具の周囲を閉塞した
状態で、カバー部が撓むことができるため、洗浄具の周
囲の閉塞状態を、安定して、維持することができる。
【0016】したがって、本発明に係る掃除口用キャッ
プでは、作業中に排水が流下してきても、支障なく、清
掃作業を行なうことができる。
【0017】そして、請求項2のように構成する場合に
は、掃除口用蓋体を取り外して、掃除口用キャップを配
管に装着する際、掃除口用キャップに、配管への装着用
の取付ボルトが、各ねじ孔に螺合可能に、予め、組み付
けられているため、掃除口用キャップを、掃除口を塞ぐ
ように配置させて、その後、単に、各取付ボルトを締め
付ける作業だけで、簡単に、掃除口用キャップを配管に
装着することができる。また、取付ボルトは、予め、掃
除口用キャップに組み付けられているため、紛失する虞
れも生じない。
【0018】また、請求項3のように構成する場合に
は、連結部に連結させた紐材を利用して、掃除口の近傍
に、掃除口用キャップを吊り下げておくことができて、
掃除用キャップの取り扱いや管理が容易となる。なお、
連結部は、キャップ自体に設けてもよいし、少なくとも
一つの取付ボルトに設けてもよい。取付ボルトに連結部
を設ける場合には、取付ボルトとして、頭部を略円環状
としたアイボルトを利用して、その頭部を連結部に使用
することができるため、キャップ自体に連結部を設けな
くともよく、簡便に、連結部を配設させることができ
る。
【0019】さらに、請求項4のように構成する場合に
は、掃除口用キャップを掃除口用蓋体の一部品として利
用することができ、予め、掃除口用キャップ自体が掃除
口に装着されており、清掃作業時、外蓋を取り外すだけ
で、簡単に、配管内に洗浄具を挿入させることができ
る。
【0020】なお、この場合の掃除口用キャップは、挿
入口部を、配管内周面と面一にして、通常時の配管内を
流れる排水を円滑に流下させるように構成することが望
ましい。そして、挿入口部を配管内周面と面一とする場
合には、挿入口部を有底円筒形状として、掃除口の内周
面側に嵌合可能な形状にすることができ、そのように構
成しておけば、清掃作業時、外蓋を配管から取り外して
も、挿入口部の筒形状部位が掃除口の内周面側に嵌合さ
れて、掃除口用キャップが配管から外れないことから、
掃除口用キャップを配管に固定する作業を、別途、行う
必要がなく、清掃作業を効率的に行うことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。
【0022】第1実施形態の掃除口用キャップ11は、
図1〜2に示すように、配管構造の一部を構成している
ソケット2の掃除口4に装着されて使用される。
【0023】ソケット2は、排水立て管1(1A・1
B)の間に配設されて、排水立て管1A・1Bと接続さ
せるための接続部5(5A・5B)を上下端にそれぞれ
配設させた略円筒状の胴部3を備え、胴部3に掃除口4
を開口させている。接続部5A・5Bは、可撓継手形式
によって排水立て管1A・1Bと接続可能に、接続ボル
ト(図符号省略)を挿通可能な挿通孔5bを設けたフラ
ンジ部5aが形成されて、構成されている。
【0024】掃除口4は、胴部3の上下方向の軸心に対
し、軸心を直交させて、開口され、通常時、図5に示す
ように、胴部3に固定される掃除口用蓋体7によって、
閉塞されている。胴部3の外周面側における掃除口4の
周縁には、取付座3b(図1・5参照)が形成されてお
り、取付座3bの四隅には、蓋体7の取付用の取付ボル
ト10と螺合するねじ孔3cが形成されている。
【0025】掃除口用蓋体7は、本体8と、四角環状の
パッキン9と、を備えて構成され、本体8は、掃除口4
の内周面4a側に挿入可能な有底円筒形状の筒形状部8
aと、筒形状部8aの端部から外方に延びるフランジ部
8cと、を備えて構成されている。筒形状部8aの底部
8bは、蓋体7のソケット2への取付時、胴部3の内周
面3aと面一となるように、水平方向の横断面を、円弧
状に湾曲させている。フランジ部8cには、各ねじ孔3
cに対応して取付ボルト10を挿通させる挿通孔(図示
せず)が、形成されている。パッキン9は、各ボルト1
0を挿通させる図示しない挿通孔を配設させて、構成さ
れている。
【0026】そして、取付座3bとの間にパッキン9を
介在させて、本体8の筒形状部8aを掃除口4の内周面
側に挿入し、フランジ部8cの各挿通孔からパッキン9
を経て各ねじ孔3cに取付ボルト10を締結すれば、蓋
体7により、掃除口4が閉塞されることとなる。
【0027】第1実施形態の掃除口用キャップ11は、
図1・2に示すように、エチレン・プロピレンゴム、ポ
リオレフィン系・ポリエチレン系の熱可塑性エラストマ
ー等のゴムや合成樹脂等の耐老化性の高いゴム状弾性材
料から形成されて、掃除口4を閉塞可能な挿入口部12
と、挿入口部12の周縁から外方へ延びるフランジ部1
8と、を備えて構成されている。
【0028】挿入口部12は、ソケット2の外表面側か
ら挿入可能な円筒形の筒状部13と薄肉の底部14とを
備えた有底円筒形状に、形成されている。底部14の中
央には、小孔14aが貫通されるとともに、その小孔1
4aから放射状に複数(実施形態では3個)のスリット
16が形成されている(図3参照)。そして、小孔14
aの周縁のスリット16間の部位が、洗浄具Cの挿入時
に撓んで、洗浄具Cの外周面に圧接されるカバー部15
となる(図2のB参照)。
【0029】なお、洗浄具Cの外径寸法Dは、30φ程
度であることから、各スリット16の孔14aから離れ
た端部16aにおける孔14aの中心Oからの距離L
(図3参照)は、カバー部15が撓んで円滑に洗浄具C
を挿入できるように、15mm〜25mm程度としてい
る。
【0030】フランジ部18は、ソケット胴部3の取付
座3bに対応する形状として、各ねじ孔3cの位置に、
組付孔19が貫通されている(図4参照)。これらの組
付孔19には、キャップ11をソケット2に取り付ける
ための取付ボルト22・23が挿通されている。そし
て、各ボルト22・23がキャップ11から脱落しない
ように、ねじ部22a・23aには、組付孔19の内径
寸法より外径寸法を大きくするプッシュナット(スプリ
ングナット)24が嵌められて、各ボルト22・23が
フランジ部18に組み付けられている。各組付孔19の
挿入口部12側の周縁には、プッシュナット24を収納
可能な凹部20が形成されている。各ボルト22・23
は、組付孔19の両端の周縁に、プッシュナット24と
頭部22b・23bとが干渉して、組付孔19から脱落
不能として、キャップ11に組み付けられている。
【0031】そして、取付ボルト22・23は、頭部2
2b・23bを把持して手作業で締め付け作業を行える
ように、蝶ボルト22とアイボルト23とが使用されて
いる。アイボルト23の頭部23bは、連結孔11bを
有した円環状として、紐材26を連結可能としている。
すなわち、頭部23bが紐材26との連結部11aを構
成している。
【0032】なお、取付ボルト22・23は、フランジ
部18を含めて、キャップ11がゴム状弾性材料から形
成されており、大きな締付力でなくとも、フランジ部1
8と取付座3bとのシール性を容易に確保できることか
ら、取付ボルト10と相違して、安価な合成樹脂製やプ
レス成形品の使用でよい。
【0033】また、紐材26は、可撓性を有した紐本体
27と、連結孔11bを有した連結部11aに対して容
易に連結可能なナスカン28と、から構成され、紐本体
27の図示しない端部側は、掃除口4の近傍におけるソ
ケット2やその周囲の所定部位に締結されている。そし
て、紐材26は、清掃作業を行わない場合に、連結部1
1aに紐材26を連結させて、キャップ11を吊り下げ
ておくために、使用される。
【0034】この掃除口用キャップ11の使用時には、
まず、各取付ボルト10を緩めて、ソケット2に取り付
けられていた掃除口用蓋体7を、ソケット2から取り外
して、掃除口4を開口させる。ついで、紐材26に吊り
下げていたキャップ11を、各ボルト22・23をねじ
孔3cに一致させつつ、掃除口4に配置させる。この
時、キャップ11は、ナスカン28から外さなくともよ
いし、ナスカン28から外してもよい。ちなみに、ナス
カン28から外さない場合には、清掃作業終了後に、ナ
スカン28を取り付ける作業を省略することができる。
また、蓋体7の本体8に、後述するような連結孔45a
を有した連結部45(図9参照)を設けておいて、その
連結部45に連結させた別の(キャップ11を連結させ
ていた紐材26と別の)紐材26を利用して、ソケット
2から取り外した蓋体7を、掃除口4の近傍に吊り下げ
ておいてもよい。
【0035】そして、キャップ11を掃除口4に配置さ
せたならば、図2のAに示すように、各取付ボルト22
・23を締め付けて、キャップ11をソケット2に取付
固定する。
【0036】その後、図2のBに示すように、洗浄具C
の洗浄ノズルNとノズルNに連なる洗浄水供給ホースH
を挿入口部12に押し込めば、各カバー部15が撓ん
で、洗浄具Cを、挿入口部12からソケット2を経て排
水立て管1内に、挿入させることができ、洗浄ノズルN
から洗浄水を噴射させれば、清掃作業を行うことができ
る。
【0037】そして、各カバー部15は、小孔14a側
の端部15a側を洗浄具Cの外周面に圧接させて、洗浄
具Cの周囲を閉塞する態様となるため、清掃作業中に、
汚水Wが上方から流下してきても、カバー部15が汚水
Wの吹き出しを防いで、作業者に汚水Wがかかることを
防止することができる。
【0038】また、カバー部15を備えた掃除口用キャ
ップ11は、ゴム状弾性材料から形成されており、清掃
作業中に、洗浄具Cを出し入れしても、洗浄具Cの周囲
を閉塞した状態で、カバー部15が撓むことができるた
め、洗浄具Cの周囲の閉塞状態を、安定して、維持する
ことができる。
【0039】したがって、第1実施形態の掃除口用キャ
ップ11では、作業中に排水Wが流下してきても、支障
なく、清掃作業を行なうことができる。
【0040】そして、第1実施形態では、予め、掃除口
用キャップ11に、ソケット2への装着用の取付ボルト
22・23が組み付けられているため、キャップ11
を、掃除口4を塞ぐように配置させて、その後、単に、
各取付ボルト22・23を締め付ける作業だけで、簡単
に、キャップ11をソケット2に装着することができ
る。また、取付ボルト22・23は、予め、キャップ1
1に組み付けられているため、紛失する虞れも生じな
い。
【0041】また、第1実施形態では、連結部11aに
連結させた紐材26を利用して、掃除口4の近傍に、キ
ャップ11を吊り下げておくことができることから、掃
除用キャップ11の取り扱いや管理が容易となる。な
お、連結部11aは、図1の二点鎖線で示すように、キ
ャップ11のフランジ部18等に、連結孔11bを配設
させて略円環状に設けてもよいが、実施形態のように、
取付ボルト23に連結部11aを設ける場合には、取付
ボルト23として、頭部23bを略円環状としたアイボ
ルト23を利用して、その頭部23bを連結部11aに
使用することができるため、キャップ11のフランジ部
18等に連結部11aを設けなくともよく、簡便に、連
結部11aをキャップ11に配設させることができる。
【0042】なお、第1実施形態のキャップ11では、
挿入口部12の底部14を平板状にしたが、図6・7に
示すキャップ11Aのように、挿入口部12を、掃除口
4の内周面側に嵌合可能な有底円筒形状として、底部1
4を、ソケット2への取付時、胴部3の内周面3aと面
一となるように、湾曲させてもよい。さらに、取付ボル
トとして、蝶ボルト22でなく、六角ボルト22Aを使
用してもよい。
【0043】そしてまた、図8に示すように、凹部20
の深さを大きくした状態で、ボルト22A・23の締付
力に対応できるように、フランジ部18の外表面側の組
付孔19の周縁を、隆起させるように、構成してもよ
い。このように、凹部20の深さを大きくする場合に
は、キャップ11Aを掃除口4に装着して、各ねじ部2
2a・23aをねじ孔3cに配置させる際、ねじ部22
a・23aにおけるフランジ部18の挿入口部12側へ
の突出量を小さくすることができて、フランジ部18の
全面を取付座3bに当接させた状態で、ボルト22A・
23の締付作業を円滑に行うことが可能となる。
【0044】ちなみに、この観点から、図4の二点鎖線
に示すように、キャップ11のフランジ部18の外表面
側における組付孔19周縁を、部分的に厚肉にした状態
で、他の部位を薄肉するように、肉盗み部18aを設け
てもよい。
【0045】さらにまた、第1実施形態では、カバー部
15における底部14の中心O側の端部に、小孔14a
を設けたが、後述するカバー部35(図11参照)のよ
うに、小孔14aを設けない状態で、各カバー部15を
配設させてもよい。
【0046】図9・10に示す第2実施形態の掃除口用
キャップ31は、キャップ31と、キャップ31の外表
面側を覆ってソケット2に固定される外蓋40と、によ
って、掃除口4を通常時閉塞する掃除口用蓋体47を形
成可能に、構成されている。
【0047】キャップ31は、キャップ11・11Aと
同様に、ゴム状弾性材料から形成されて、挿入口部32
を、掃除口4の内周面側に嵌合可能な筒状部33と薄肉
の底部34とを備えた有底円筒形状としている。そし
て、底部34が、ソケット2への装着時、胴部3の内周
面3aと面一となるように、水平方向の横断面を円環状
に湾曲させて、形成されている。さらに、底部34に
は、底部中心Oから放射状に複数(実施形態では5個)
のスリット36が形成されている。そして、スリット3
6間の部位が、洗浄具Cの挿入時に撓んで、洗浄具Cの
外周面に圧接されるカバー部35となる(図10のB参
照)。
【0048】なお、この底部34には、第1実施形態の
ような小孔14aが形成されておらず、掃除口4の通常
の閉塞時に、底部34と蓋体40との間S(図10のA
参照)に、異物が入り込まないように、構成されてい
る。そして、各スリット36の底部中心Oから離れた端
部36aにおける底部中心Oからの距離L(図11参
照)は、第1実施形態と同様に、カバー部35が撓んで
円滑に洗浄具Cを挿入できるように、15mm〜25m
m程度としている。
【0049】挿入口部32の筒状部33から外方に延び
るフランジ部38は、ソケット胴部3の取付座3bに対
応する形状として、各ねじ孔3cの位置に、取付ボルト
43を挿通させる挿通孔39が配設されている。
【0050】外蓋40は、第1実施形態の蓋体本体8と
略同様に、不燃性の金属材料・セラミック材料等から形
成されており、キャップ31の外表面側を覆う平板形状
として、外周縁をソケット胴部3の取付座3bに対応さ
せた形状に、形成されている。そして、外周縁における
各ねじ孔3cに対応する位置に、組付孔41が貫通され
ている(図12参照)。これらの組付孔41には、外蓋
40をソケット2に取り付けるための取付ボルト43が
挿通されている。そして、各ボルト43が外蓋40から
脱落しないように、各ボルト43のねじ部43aには、
組付孔41の内径寸法より外径寸法を大きくするプッシ
ュナット(スプリングナット)44が嵌められて、各ボ
ルト43が外蓋40に組み付けられている。各組付孔4
1のキャップ31側の周縁には、プッシュナット44を
収納可能な凹部42が形成されている。そして、各ボル
ト43は、第1実施形態のボルト22・23と同様に、
組付孔41の両端の周縁に、プッシュナット44と頭部
43bとが干渉して、組付孔41から脱落不能に、外蓋
40に組み付けられている。
【0051】また、外蓋40の外表面側には、紐材26
と連結可能な連結孔45aを有した連結部45が、形成
されている。
【0052】この掃除口用キャップ31では、清掃時、
掃除口4を蓋体47によって閉塞している図10のAに
示す状態から、まず、各取付ボルト43を緩めて、ソケ
ット2に取り付けられていた外蓋40を、ソケット2か
ら取り外して、掃除口用キャップ31を露出させる。な
お、取り外した外蓋40は、紐材26に吊り下げてお
く。
【0053】その後、図10のBに示すように、洗浄具
Cの洗浄ノズルNとノズルNに連なる洗浄水供給ホース
Hを挿入口部32に押し込めば、各カバー部35が撓ん
で、洗浄具Cを、挿入口部32からソケット2を経て排
水立て管1内に、挿入させることができ、洗浄ノズルN
から洗浄水を噴射させれば、清掃作業を行うことができ
る。
【0054】そして、各カバー部35は、底部34の中
心O側となる端部35a側を洗浄具Cの外周面に圧接さ
せて、洗浄具Cの周囲を閉塞する態様となるため、清掃
作業中に、汚水Wが上方から流下してきても、カバー部
35が汚水Wの吹き出しを防いで、作業者に汚水Wがか
かることを防止することができる。勿論、掃除口用キャ
ップ31は、ゴム状弾性材料から形成されており、清掃
作業中に、洗浄具Cを出し入れしても、洗浄具Cの周囲
を閉塞した状態で、カバー部35が撓むことができるた
め、洗浄具Cの周囲の閉塞状態を、安定して、維持する
ことができる。また、掃除口4の通常の閉塞時でも、キ
ャップ31のフランジ部38がパッキンの役目を果たす
ことから、掃除口用蓋体47は、キャップ31を利用し
て、シール性を確保して、掃除口4を閉塞することがで
きる。
【0055】したがって、第2実施形態の掃除口用キャ
ップ31でも、作業中に排水Wが流下してきても、支障
なく、清掃作業を行なうことができる。
【0056】そして、第2実施形態では、キャップ31
を掃除口用蓋体47の一部品として利用することがで
き、予め、掃除口用キャップ31自体が掃除口4に装着
されており、清掃作業時、外蓋40を取り外すだけで、
簡単に、ソケット2内に洗浄具Cを挿入させることがで
きる。
【0057】また、掃除口用キャップ31では、挿入口
部32の底部34が、ソケット胴部3の内周面3aと面
一にしており、通常時のソケット2内を流れる排水を円
滑に流下させることができる。
【0058】さらに、第2実施形態の場合には、挿入口
部32の円筒状の筒状部33が、掃除口4の内周面4a
側に嵌合可能な形状に形成されており、清掃作業時、外
蓋40をソケット2から取り外しても、挿入口部32の
筒状部33が掃除口4の内周面4a側に嵌合されて、キ
ャップ31がソケット2から外れないことから、キャッ
プ31をソケット2に固定する作業を、別途、行う必要
がなく、清掃作業を効率的に行うことができる。勿論、
この点を考慮しなければ、挿通孔39を挿通させてねじ
孔3cに螺合させるボルトを利用して、ソケット2に強
固にキャップ31を取付固定してもよい。
【0059】さらにまた、第2実施形態では、外蓋40
に、ソケット2への装着用の取付ボルト43が組み付け
られているため、取付ボルト43の紛失を防止でき、さ
らに、外蓋40に連結部45が設けられているため、紐
材26に連結部45を連結させて、掃除口4の近傍に、
外蓋40を吊り下げておくことができることから、外蓋
40の取り扱いや管理も容易となる。
【0060】なお、上記の観点から、既述したように、
図5に示す掃除口用蓋体7の本体8に連結部45を設け
たり、その蓋体7の取付用のボルト10に、連結部11
aを構成可能なアイボルト23を使用して、そのアイボ
ルト23や他のボルト10を、プッシュナット44を利
用して、脱落不能に蓋体7に組み付けておいてもよい。
【0061】また、第1実施形態のキャップ11・11
Aでは、掃除口4を塞ぐための蓋体7用のねじ孔3cを
利用して、キャップ11・11Aをソケット2に装着す
る場合を示したが、図13〜15に示す第3実施形態の
掃除口用キャップ51のように、挿入口部52を掃除口
4の内周面4a側に嵌め込んで、排水管継手2Aに装着
するように構成してもよい。
【0062】この排水管継手2Aは、図15に示すよう
に、胴部3に開口された掃除口4を通常時に閉塞する掃
除口用蓋体7Aが、掃除口内周面4aに形成されたねじ
孔4bに、ねじ込まれて、装着される構成のものであ
る。この蓋体7Aは、不燃性の金属材料・セラミック材
料等から形成された本体8Aと、取付座3bに当接する
円環状のパッキン9と、から構成されている。本体8A
は、掃除口4の内周面4a側のねじ孔4bに螺合可能な
有底円筒形状の筒形状部8aと、取付座3bに対応する
ように筒形状部8aの端部から外方に延びるフランジ部
8cと、を備えて構成されている。筒形状部8aの外周
面には、ねじ孔4bに対応した雄ねじ8dが螺刻され、
筒形状部8aの底部8bは、略円板状の平板状として、
構成されている。フランジ部8cには、紐材26と連結
可能な連結孔8fを有した連結部8eが形成されてい
る。
【0063】そして、キャップ51は、第1・2実施形
態と同様なゴム状弾性材料から形成されて、有底円筒状
の挿入口部52と、取付座3bに対応するように挿入口
部52の端部から外方に延びるフランジ部58と、を備
えて構成されている。挿入口部52の略円筒状の筒状部
53は、ねじ孔4bに嵌め込んで、管継手2Aに装着可
能な外径寸法としている。挿入口部52の底部54に
は、第2実施形態と同様に、底部54の中心から放射状
に延びる複数(実施形態では5個)のスリット56が形
成されており、スリット56間の部位が、洗浄具Cの挿
入時に撓んで、洗浄具Cの外周面に圧接されるカバー部
55としている(図14参照)。
【0064】さらに、このキャップ51のフランジ部5
8には、紐材26のナスカン28を取付可能な連結孔5
1bを備えた連結部51aが、形成されている。
【0065】この掃除口用キャップ51の使用時には、
まず、排水管継手2Aに取り付けられていた掃除口用蓋
体7Aを回して、管継手2Aから蓋体7Aを取り外し、
掃除口4を開口させる。ついで、図14に示すように、
挿入口部52の筒状部53をねじ孔4bに嵌め込んで、
紐材26に吊り下げていたキャップ51を、管継手2A
に装着する。この時、キャップ51は、ナスカン28か
ら外さなくともよい。また、管継手2Aから取り外した
蓋体7Aは、連結されている紐材26を利用して、掃除
口4の近傍に吊り下げておく(図15の二点鎖線参
照)。
【0066】そして、図14の二点鎖線に示すように、
洗浄具Cの洗浄ノズルNとノズルNに連なる洗浄水供給
ホースHを挿入口部52に押し込めば、各カバー部55
が撓んで、洗浄具Cを、挿入口部52から管継手2Aを
経て所定の排水立て管内に、挿入させることができ、洗
浄ノズルNから洗浄水を噴射させれば、清掃作業を行う
ことができる。
【0067】この時、各カバー部55は、底部54の中
心側の端部55a側を洗浄具Cの外周面に圧接させて、
洗浄具Cの周囲を閉塞する態様となるため、清掃作業中
に、汚水Wが上方から流下してきても、カバー部55が
汚水Wの吹き出しを防いで、作業者に汚水Wがかかるこ
とを防止することができる。
【0068】また、カバー部55を備えた掃除口用キャ
ップ51は、ゴム状弾性材料から形成されており、清掃
作業中に、洗浄具Cを出し入れしても、洗浄具Cの周囲
を閉塞した状態で、カバー部55が撓むことができるた
め、洗浄具Cの周囲の閉塞状態を、安定して、維持する
ことができる。
【0069】したがって、第3実施形態の掃除口用キャ
ップ51でも、作業中に排水Wが流下してきても、支障
なく、清掃作業を行なうことができる。
【0070】そして、第3実施形態では、筒状部53を
ねじ孔4bに押し込むだけで、キャップ51を、掃除口
4を塞ぐように、管継手2Aに装着させることができる
ため、キャップ51の管継手2Aへの装着作業が簡便と
なる。なお、キャップ51の管継手2Aへの装着時に
は、ねじ孔4bのねじ山が筒状部53の外周面に食い込
む態様となるため、洗浄具Cを出し入れしても、キャッ
プ51が管継手2Aから外れることはない。
【0071】また、第3実施形態でも、連結部51aに
連結させた紐材26を利用して、掃除口4の近傍に、キ
ャップ51を吊り下げておくことができることから(図
15の二点鎖線参照)、掃除口用キャップ51の取り扱
いや管理が容易となる。
【0072】さらに、第3実施形態のキャップ51で
は、挿入口部52の底部54を平板状にしたが、図6・
7に示すキャップ11Aのように、底部54を、管継手
2Aへの装着時、胴部3の内周面3aと面一となるよう
に、湾曲させてもよい。
【0073】また、第3実施形態51のキャップ51で
は、底部54の中心に、第1実施形態と同様に、小孔1
4aを設けてもよい。
【0074】さらに、第3実施形態51のキャップ51
において、挿入口部52の筒状部53の外周面に、ねじ
孔4bに対応する雄ねじを螺刻し、キャップ51を、ね
じ孔4bにねじ込んで、管継手2Aに装着させるように
構成してもよい。
【0075】さらにまた、第1・3実施形態の掃除口用
キャップ11・51では、挿入口部12・52の底部1
4・54に、小孔14aやスリット16・56を設け
て、略扇板形状の複数(第1実施形態では3個、第3実
施形態では5個)のカバー部15・55を配設させた場
合を示した。しかし、カバー部15・55が、弾性変形
しやすく、挿入時の洗浄具Cの周囲を円筒状に包むよう
に変形可能であれば、スリット16・56を設けずに、
小孔14aを設けて、その小孔14aの周囲に、一つの
円環状のカバー部15・55を配設させて、対処しても
よい。ちなみに、カバー部15・55だけを弾性変形し
やすく構成する場合には、カバー部15・55側の材質
をフランジ部18・58側の材質より弾性変形し易いも
のとして、キャップ11・51を二種類のゴム状弾性変
形材料から一体的に形成してもよい(すなわち、キャッ
プ11を二色成形品としてもよい)。
【0076】さらに、ソケット2や管継手2Aに装着さ
せた各実施形態のキャップ11・11A・31・51の
挿入口部12・32・52からは、清掃時の洗浄具Cの
他、点検・補修等の際における配管内部を観察するため
のテレスペクカメラを挿入させてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施形態の掃除口用キャップ
を示す斜視図である。
【図2】第1実施形態の装着状態と洗浄具の挿入状態と
を示す断面図である。
【図3】第1実施形態のカバー部付近を示す部分正面図
である。
【図4】第1実施形態のキャップに組み付けられた取付
ボルトの使用状態を示す断面図である。
【図5】第1実施形態の掃除口を通常時に閉塞する掃除
口用蓋体の使用状態を示す部分断面図である。
【図6】第1実施形態のキャップの変形例を示す斜視図
である。
【図7】図6に示したキャップの使用状態を示す断面図
である。
【図8】図6に示したキャップに組み付けられた取付ボ
ルトの使用状態を示す断面図である。
【図9】第2実施形態のキャップと外蓋との斜視図であ
る。
【図10】第2実施形態の通常使用状態と洗浄具の挿入
状態とを示す断面図である。
【図11】第2実施形態のキャップのカバー部付近を示
す部分正面図である。
【図12】第2実施形態の外蓋に組み付けられた取付ボ
ルト付近の部分断面図である。
【図13】第3実施形態のキャップの斜視図である。
【図14】第3実施形態の通常使用状態と洗浄具の挿入
状態とを示す断面図である。
【図15】第3実施形態の掃除口を通常時に閉塞する掃
除口用蓋体の使用状態を示す断面図である。
【符号の説明】
2…(配管)ソケット、 2A…(配管)排水管継手 4…掃除口、 7・47…掃除口用蓋体、 11・11A・31・51…掃除口用キャップ、 11a・45・51a…連結部、 12・32・52…挿入口部、 15・35・55…カバー部、 15a・35a・55a…端部、 22・22A・23・43…取付ボルト、 26…紐材、 40…外蓋、 C…洗浄具、 N…洗浄ノズル、 H…洗浄水供給ホース、 W…汚水。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配管に開口された掃除口に装着させて、
    洗浄具を挿入可能な掃除口用キャップであって、 ゴム状弾性材料から形成されて、前記配管への装着時に
    おける前記掃除口の閉塞部位に、前記洗浄具の挿入を可
    能とする挿入口部が配設され、 該挿入口部が、前記洗浄具の押し込み時に撓んで前記洗
    浄具を挿入可能とするとともに、前記洗浄具の外周面に
    端部を圧接させて前記洗浄具の周囲を閉塞可能なカバー
    部、を配設させて構成されていることを特徴とする掃除
    口用キャップ。
  2. 【請求項2】 前記配管が、前記掃除口周縁に、通常時
    の前記掃除口を閉塞する掃除口用蓋体をボルト止め可能
    な複数のねじ孔、を配設させて構成され、 前記掃除口用キャップの前記配管への装着用の取付ボル
    トが、前記各ねじ孔へ螺合可能に、予め、組み付けられ
    て構成されていることを特徴とする請求項1に記載の掃
    除口用キャップ。
  3. 【請求項3】 紐材を連結可能な連結部が、配設されて
    いることを特徴とする請求項1若しくは請求項2に記載
    の掃除口用キャップ。
  4. 【請求項4】 前記掃除口に装着された前記掃除口用キ
    ャップと、該掃除口用キャップの外表面側を覆って前記
    配管に固定される外蓋と、により、前記掃除口を通常時
    閉塞する掃除口用蓋体を形成可能に、構成されているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の掃除口用キャップ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004031639A1 (en) * 2002-10-02 2004-04-15 Bo Widegren Means for removal of flow obstructions in pipes provided with rinse ports covered by sealing membranes through which rinsing means can be inserted
EP1473505A1 (de) * 2003-04-28 2004-11-03 Hermann Lazi Auslaufschutz
JP2011074928A (ja) * 2009-09-29 2011-04-14 Sekisui Chem Co Ltd 立管路構造及び管継手
JP2016136042A (ja) * 2015-01-23 2016-07-28 岐阜プラスチック工業株式会社 管継手

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