JP2000303102A - 粉末固化材の製造方法及び装置 - Google Patents

粉末固化材の製造方法及び装置

Info

Publication number
JP2000303102A
JP2000303102A JP11110931A JP11093199A JP2000303102A JP 2000303102 A JP2000303102 A JP 2000303102A JP 11110931 A JP11110931 A JP 11110931A JP 11093199 A JP11093199 A JP 11093199A JP 2000303102 A JP2000303102 A JP 2000303102A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
powder
stem
pressing means
molding material
container
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11110931A
Other languages
English (en)
Inventor
Jiyunichi Nagahora
純一 永洞
Hiroki Tate
弘樹 舘
Koji Saito
孝治 齋藤
Teruaki Onoki
輝明 大野木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YKK Corp
Original Assignee
YKK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by YKK Corp filed Critical YKK Corp
Priority to JP11110931A priority Critical patent/JP2000303102A/ja
Publication of JP2000303102A publication Critical patent/JP2000303102A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21CMANUFACTURE OF METAL SHEETS, WIRE, RODS, TUBES OR PROFILES, OTHERWISE THAN BY ROLLING; AUXILIARY OPERATIONS USED IN CONNECTION WITH METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL
    • B21C23/00Extruding metal; Impact extrusion
    • B21C23/001Extruding metal; Impact extrusion to improve the material properties, e.g. lateral extrusion
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B30PRESSES
    • B30BPRESSES IN GENERAL
    • B30B11/00Presses specially adapted for forming shaped articles from material in particulate or plastic state, e.g. briquetting presses, tabletting presses
    • B30B11/02Presses specially adapted for forming shaped articles from material in particulate or plastic state, e.g. briquetting presses, tabletting presses using a ram exerting pressure on the material in a moulding space

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Powder Metallurgy (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 容易に酸化皮膜を破壊でき、粉末同士の
接合が強固に行え、非平衡相からなる合金粉末にあって
は、その合金粉末が備えた優れた特性が維持できる粉末
固化材を提供する。 【解決手段】 密閉された空間内に、金属あるいは合金
からなる粉末及び/又は粉末集合体からなる成形素材M
を配し、前記密閉された空間の形態を成形材料を充填し
た状態で順次変化させ、材料に剪断塑性流動を与えるこ
とにより、粉末同士を接合し、粉末固化材とするもの
で、具体的には成形素材Mをコンテナ1内の収納部2に
挿入し、これを第1ステム3と第2ステム4とで押圧
し、第1押圧手段5と第2押圧手段6とを交互に前後進
させて成形素材Mに剪断塑性流動を与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属粉末あるいは
合金粉末さらにはこれらの粉末を集合した集合体につい
て、これを構成する粉末同士を接合し、粉末固化材を製
造する方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、金属あるいは合金粉末(以下、
合金粉末という)を作製し、これをもとに固化成形を行
う場合、合金粉末の表面には、強固な酸化皮膜が存在す
るため粉末同士が強く接合した固化成形が難しいのが現
状である。
【0003】例えば、押出成形法にて、成形を行う場
合、押出比を高くし、酸化皮膜を破壊し、固化成形を行
っているが、大きな加工圧力が必要であるとともに、酸
化皮膜の十分な破壊が行えないといった問題を有してい
る。また、コンフォーム法、粉末鍛造法でもこのような
問題を有している。
【0004】また、近年、液体急冷法、メカニカルアロ
イング法(MA法)などにより機械的、化学的などの特
性に優れた非平衡相からなる合金が、粉末状、薄片状な
どの形態で製造されており、これらの粉末、薄片におい
ても前述よりもさらに強固な酸化皮膜が形成されてい
る。
【0005】一般に、非平衡相からなる合金の固化成形
は、粉末状(薄片状のものを粉砕したものを含む)の形
態のものが用いられ、通常の合金からなる缶の内に充填
し、加圧、加熱して圧粉体を成形し、これをもとにして
押出成形などの塑性加工を施している。このような合金
の場合、上述のように優れた特性を備えていることもあ
り、より大きな加工圧力が必要となり、通常の合金粉末
よりさらに固化成形が難しい。前記加工圧力を小さくす
る方法もあるが、この場合、合金粉末に加熱することが
必要となり、上述のような優れた特性が維持しがたいと
いった問題が生じる。
【0006】一方、非平衡相からなる合金粉末の酸化皮
膜を破壊し、粉末同士を強く接合する方法として、特開
平9−310107号、特開平10−298608号に
開示の方法が知られている。これらの方法は、非平衡相
からなる合金粉末を型内に充填し、これに高電圧、高電
流を短時間通電し、酸化皮膜を破壊するとともに、酸化
皮膜が破壊された粉末同士を接合しようとするものであ
る。この手法を用いた場合、十分な酸化皮膜を破壊が行
えるとともに合金粉末が備えている優れた特性を維持す
ることができるが、このような特殊な装置が必要であ
り、また、各種条件の制御が難しいといった問題を有し
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
を鑑み、容易に酸化皮膜を破壊でき、粉末同士の接合が
強固に行え、非平衡相からなる合金粉末にあっては、そ
の合金粉末が備えた優れた特性が維持でき、なおかつ、
高価なこれら合金粉末を非常に高い収率で製品形状に固
化成形する粉末固化材の製造方法及びその装置を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の方法は、密閉さ
れた空間内に、金属あるいは合金からなる粉末及び/又
は粉末集合体よりなる成形素材を配し、前記密閉された
空間の形態を成形素材を充填した状態で順次変化させ材
料に剪断塑性流動を与えることにより、粉末同士を接合
し、粉末固化材とすることを特徴とする粉末固化材の製
造方法である。
【0009】上記において、密閉された空間は、成形素
材を配する収納部を有するコンテナと、前記収納部内に
配され、収納部内を摺動可能なステムとから形成され
(請求項2)、また密閉された空間は成形素材を配し、
長手方向に連通する収納部を有するコンテナと、前記収
納部内に配され、収納部内に対向して摺動可能な第1及
び第2ステムとから形成される(請求項3)。
【0010】本発明の方法の発明の特徴である密閉され
た空間の形態を変化せることは、上記前者においては、
ステムがそれぞれ独立して摺動可能な少なくとも2以上
の押圧手段を備え、また後者においては、第1及び第2
ステムがそれぞれ独立して摺動可能な少なくとも2以上
の押圧手段を備え、これらの押圧手段をそれぞれ独立し
て摺動させ、密閉空間内に充填された合金粉末、合金粉
末集合体に作用させることにより行われる。
【0011】また、本発明の装置の発明は、長手方向に
連通する収納部を有するコンテナと、前記収納部内に対
向して摺動可能に配された第1及び第2ステムとからな
り、前記第1又は/及び第2ステムが互いに相対的に独
立して摺動可能で、かつ第1又は/及び第2ステムに対
して、突出及び後退可能な少なくとも2以上の押圧手段
を有していることを特徴とする粉末固化材の製造装置で
ある。
【0012】本発明が適用される合金粉末としては、ア
ルミニウム合金、マグネシウム合金、銅合金、チタン合
金などがある。また、非平衡相からなる合金について
は、特に有効であり、これらの合金としてはアルミニウ
ム合金、マグネシウム合金、鉄合金、ニッケル合金、希
土類合金、ジルコニウム合金などが適用できる。ここで
非平衡相からなる合金としては、非晶質相からなる合
金、過飽和固溶体相からなる合金、準結晶相からなる合
金あるいはこれらの相が混在したものからなる合金など
であり、製造方法的には、液体急冷法、メカニカルアロ
イング法(MA法)、メカニカルグラインディング法
(MG法)などによって作製される合金である。 本発
明に適用される成形素材としては、粉末、粉末を焼結、
仮焼結あるいは圧粉した粉末集合体などが適用できる。
【0013】以下、図面に基づき、本発明の製造方法及
び装置について、詳細に説明する。図1〜4は、本発明
の第1実施例の方法と装置を示しており、装置は、この
中央部に上下方向に連通し、開口する収納部2を有する
円筒状のコンテナ1と、コンテナ1の収納部2内に収納
され、収納部内を上下方向に摺動可能で、上方に設けら
れた第1ステム3と、同じくコンテナの収納部内に収納
され、収納部内を上下方向に摺動可能で、下方に設けら
れた第2ステム4とからなる。また、第1ステム3は、
円筒状の第1押圧手段5と第1押圧手段5の中央部分に
上下方向に連続して開口する開口部内に配され、開口部
内を上下方向に摺動可能な第2押圧手段6を備えてい
る。第1及び第2押圧手段5、6及び第2ステム4は、
図示されていないが、それぞれ独立した駆動源に連結さ
れている。なお、効率的に酸化皮膜を破壊し、粉末同士
の接合を行い、破壊された酸化皮膜を微細分散させるた
めには、第1押圧手段5と第2押圧手段6との面積比を
0.7〜1.3の範囲に、より好ましくは0.8〜1.
2の範囲内にすることが好ましい。以下の実施例につい
ても同様である。
【0014】本発明の方法を具体的に説明すると、コン
テナ1の収納部2内に第2ステム4を配した状況で上方
の開口より合金粉末からなる成形素材Mを充填し、次に
第1ステム3をコンテナ1の収納部2内に挿通し、第1
ステム3を第2ステム4に向って摺動させることによ
り、図1に示すような成形素材Mからなる密閉空間を形
成する。
【0015】その後、図2に示すように、第1ステム3
の第1押圧手段5を第2ステム4に向って押圧移動さ
せ、これにより第1ステム3の第2押圧手段6が上方に
後退する。但し、第1及び第2押圧手段5、6とも図2
に示す状態で成形素材Mを押圧している。次に、第1ス
テム3の第2押圧手段6を第2ステム4に向って押圧移
動させ、図1の状態とする。さらに第1ステム3の第2
押圧手段6を第2ステム4に向って押圧移動させること
により、図3に示すような状態とし、再度、第1ステム
3の第1押圧手段5を第2ステム4に向って押圧移動さ
せることにより図1に示す状態とする。図4は分解斜視
図である。なお、第2押圧手段6が後退する際の押圧圧
力が成形素材の加工温度における変形抵抗の1〜8倍、
より好ましくは2〜6倍の範囲内にすることが好まし
い。この範囲内にすることにより、成形素材に効率的に
剪断塑性流動を与え、また、これを制御することがで
き、また、装置に対する負荷を軽減させることができ
る。以下の実施例についても同様である。
【0016】密閉空間及び成形素材Mは、断面矩形状の
円柱形態から、断面凸形状に変化させ、また、断面矩形
状にもどした後、断面凹形状に変化させる。
【0017】固化成形後の粉末固化材は、第1ステム3
を上方に移動させ、第2ステム4により移動させ、収納
部より排出を行う。
【0018】これらの操作を繰り返し行うことにより、
成形素材は塑性流動を受け、粉末は互いに剪断流動する
ことにより、粉末表面に形成されている強固な酸化皮膜
が破壊され、粉末の表面は活性な表面となり、粉末同士
の強固な接合が行われる。また、破壊された酸化皮膜
は、微細化され、成形素材内に均一に微細分散され、機
械的特性の向上を計ることができる。
【0019】また、本実施例の装置は、各種変更可能で
あり、例えば、図示では上下方向からステムにより押圧
する構造になっているが、コンテナを横方向に配し、左
右方向からステムにより押圧する構造にしてもよく、ま
た、成形素材を固化成形後コンテナを傾倒あるいは回動
させ、排出可能であれば第2ステムとコンテナとを一体
化したものを用いてもよい。
【0020】さらに、第1ステム3は、第1及び第2押
圧手段5、6からなっているが、さらに第3、第4の押
圧手段を設け、これらと独立して作動するようにしても
よいとともに、固化成形したものが最終成形品である場
合、この形状に合わせて、第1ステムの押圧手段さらに
は第2ステムを形成してもよい。通常、固化成形後の粉
末固化材は、2次加工として、鍛造、押出、プレス、圧
延などの塑性加工が施され、最終成形品となる。
【0021】次に、図5〜7は、本発明の第2実施例の
方法と装置を示しており、基本的なコンテナ1の第1及
び第2ステムの構造は、第1実施例と同様である。第1
実施例とは、第2ステムの構造が異なっており、第2ス
テム4も第1ステム3と同様に第1及び第2押圧手段
8、9が設けられている。
【0022】本発明の方法を具体的に説明すると、コン
テナ1の収納部2内に第2ステムを配した状況で上方の
開口より、合金粉末からなる成形素材Mを充填し、次に
第1ステム3をコンテナ1の収納部2内に挿通し、第1
ステム3を第2ステム4に向けて摺動させることにより
図5に示すような成形素材Mからなる密閉空間を形成す
る。その後、図6に示すように第1ステム3の第1押圧
手段5を第2ステム4に向って押圧移動させ、これによ
り第1ステム3の第2押圧手段6が上方に後退する。但
し、第1及び第2押圧手段5、6とも図6に示す状態で
成形素材Mを押圧している。次に第1ステム3の第2押
圧手段6を第2ステム4に向って押圧させ図5の状態と
する。この段階までの作動は、第1実施例と同様であ
る。次に第2ステム4により成形素材Mを第1ステム側
(上方)に第1ステム3とともに押上げる。この状態
で、図7に示すように第2ステム4の第1押圧手段8を
第1ステム3に向って押圧移動させ、これにより第2ス
テム4の第2押圧手段9が下方に後退する。但し、この
場合も同様に第1及び第2押圧手段5、6、7、8とも
図7に示す状態で成形素材Mを押圧している。次に第2
ステム4の第1押圧手段8を第1ステム3に向って押圧
させ、図5に示す状態とする。以上の工程を繰り返し行
い、固化成形後の粉末固化材は、第1ステム3が上方へ
移動してできた開口より、第2ステム4の上方への移動
によって収納部2内より排出される。
【0023】密閉空間及び成形素材Mは、断面矩形状の
円柱状態から断面凸形状に変化させ、また断面矩形状に
もどし、さらに断面逆凸形状に変化させて断面矩形状に
もどされる。また、本実施例においては、第1実施例の
作動と合せて、密閉空間及び成形素材を矩形、凸形、矩
形、凹形、矩形、逆凸形、矩形、逆凹形、矩形と順次変
化させることができる。
【0024】これらの操作を繰り返し行うことにより、
成形素材Mは第1実施例と同様に塑性流動を受け粉末は
互いに剪断流動することにより、粉末表面に形成される
強固な酸化皮膜が破壊され、粉末の表面は活性な表面と
なり、粉末同士の強固な接合が行われる。また破壊され
た酸化皮膜は、微細化され、成形素材内に均一に微細分
散され、機械的特性の向上を計ることができる。この実
施例の場合、成形素材Mの上下部分とも均等に塑性流動
を受けることになる。
【0025】本実施例においても第1実施例と同様に種
々の変更が可能である。
【0026】図8は、本発明の第3実施例を示す図面で
あり、基本的な装置の構造及び作動は上記第1実施例及
び第2実施例と同様である。
【0027】本実施例においては、コンテナ1、第1及
び第2ステム3、4が横方向に配されており、第1及び
第2ステム3、4の横方向への押圧移動により固化成形
が行われる。また、第1ステムは、上、下に配された第
1押圧手段10と第2押圧手段11とにより構成され、
密閉空間及び成形素材Mは、断面矩形状から断面L字形
状に変化させ、また、断面矩形状にもどし、さらに前記
L字形状と対称的な断面L字形状に変化させて断面矩形
状にもどされる。
【0028】図9は、本発明の第4実施例を示す図面で
あり、基本的な装置の構造及び作動は上記第1〜3実施
例と同様である。特に第1実施例に類似しており、第1
実施例とは、コンテナ及びコンテナの収納部の形状が矩
形状であり、第1及び第2ステムもこれに対応して矩形
状に形成されている。さらに、第1ステム3は、3枚の
プレート状部材からなる第1及び第2押圧手段12、1
3からなっており、第2押圧手段13の両側に一対の第
1押圧手段12、12が配されている。一対の第1押圧
手段12、12は、同調して作動し、第1実施例の図1
〜3に示すように固化成形が行われる。なお、一対の第
1押圧手段12、12は同調しないで、第2押圧手段1
3を含めそれぞれが独立して作動するようにしてもよ
い。固化成形工程における密閉空間及び成形素材Mの形
態は第1実施例とほぼ同様である。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図1ないし4に基づいて本
発明の具体的な実施例について述べる。もちろん、本発
明はこれに限定されるものではない。
【0030】市販の耐熱性Al−Si系粉末アルミニウ
ム合金を(約100μm以下の)粒度に分級した粉末を
CIPにより圧粉し、(直径42mm、長さ50mm
の)圧粉体(合金粉末集合体)を作製し、これを成形素
材とした。
【0031】金型構成は(内径42mmの)コンテナ1
と、外径42mm×内径30mmの筒状の外ステムから
なる第1押圧手段5と外径30mmの内ステムからなる
第2押圧手段6から構成される第1ステム3と、(外径
42mm)の下部ステムである第2ステム4とからな
る。第2ステム4は下部開口部をふさぐ形でコンテナ1
の下部に差し込み、前述の圧粉体を成形素材Mとしてコ
ンテナ1の収納部2に挿入し、第1ステム3を第1、第
2押圧手段5、6の先端を揃えた状態で、成形素材Mを
加圧密閉する。そのときの成形素材温度、金型温度はい
ずれも400℃である。加圧密閉の状態から初めに第1
ステム3のうちの第2押圧手段6を前進させ、第1押圧
手段5を第2押圧手段6が排除する成形素材Mの体積に
合わせて後退させ、第2押圧手段6を第2ステム4から
(5mm)の位置まで前進させた。ここで成形素材Mは
図3に示すようにカップ状の形状に成形されている。続
いて同様の状態で第1押圧手段5を前進させると同時に
第2押圧手段6を後退させ、初めて加圧密封の位置(図
1)まで戻す。さらに第1押圧手段5を第2ステム4か
ら5mmの位置まで前進させると同時に第2押圧手段6
を後退させ、成形素材を図2に示すように凸状の状態ま
で変形させる。この過程で成形素材は、カップ状、凸状
の2回の逆押出し、また加圧密閉状態まで2回の再充填
によって、剪断塑性流動を受け、粉末接合の目的に十分
な加工(剪断変形)を受けることができる。
【0032】特にAl合金粉末の固化成形には粉末表面
に強固な酸化皮膜を形成している場合が多く、固化成形
にあたっては粉末に剪断変形を加え、皮膜を破壊して新
表面を形成させることが必要である。
【0033】これによって得られた材料の機械的性質
は、通常行われる押出し加工(押出し比10)による固
化成形と同等の強度530MPa、伸び3%を示し、し
かも材料全域でばらつきのないことが分かった。
【0034】
【発明の効果】本発明の方法並びに装置は、金属あるい
は合金からなる粉末及び/又は粉末集合体よりなる成形
素材の酸化皮膜を容易に破壊でき、粉末同士の接合が強
固に行え、非平衡相からなる成形素材にあっては、その
素材が備えた優れた特性が維持できる。さらに、高価な
これらの合金粉末を、非常に高い収率で製品形状または
これに近い形状に固化成形することができる。本発明に
よって得られた粉末固化材は、2次加工(鍛造、プレ
ス、圧延、その他の成形)に利用することができる。
又、コンテナ、ステム、および成形素材の形状を製品形
状とすることにより、鍛造成形などの2次加工を同時
に、また、連結して利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の成形手段の最初の段階の説明図であ
る。
【図2】図1の次の段階の説明図である。
【図3】図2のさらに次の段階の説明図である。
【図4】実施例金型の分解斜視図である。
【図5】本発明の成形手段の他の例の最初の段階の説明
図である。
【図6】図5の次の段階の説明図である。
【図7】図6のさらに次の段階の説明図である。
【図8】本発明の他の実施例の説明図である。
【図9】本発明の他の実施例の金型の分解斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 コンテナ 2 収納部 3 第1ステム 4 第2ステム 5,8,10,12 第1押圧手段 6,9,11,13 第2押圧手段 7 開口部 M 成形素材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密閉された空間内に、金属あるいは合金
    からなる粉末及び/又は粉末集合体よりなる成形素材を
    配し、前記密閉された空間の形態を成形素材を充填した
    状態で順次変化させ材料に剪断塑性流動を与えることに
    より、粉末同士を接合し、粉末固化材とすることを特徴
    とする粉末固化材の製造方法。
  2. 【請求項2】 密閉された空間が、成形素材を配する収
    納部を有するコンテナと、前記収納部内に配され、収納
    部内を摺動可能なステムとから形成され、前記ステムが
    それぞれ独立して摺動可能な少なくとも2以上の押圧手
    段を備え、これらの押圧手段により密閉された空間の形
    態を変化させ、材料に剪断塑性流動を与える請求項1記
    載の粉末固化材の製造方法。
  3. 【請求項3】 密閉された空間が成形素材を配し、長手
    方向に連通する収納部を有するコンテナと、前記収納部
    内に配され、収納部内に対向して摺動可能な第1及び第
    2ステムとから形成され、前記第1又は/及び第2ステ
    ムがそれぞれ独立して摺動可能な少なくとも2以上の押
    圧手段を備え、これらの押圧手段により密閉された空間
    の形態を部分的に変化させ、これを必要回行う請求項1
    記載の粉末固化材の製造方法。
  4. 【請求項4】 長手方向に連通する収納部を有するコン
    テナと、前記収納部内に対向して摺動可能に配された第
    1及び第2ステムとからなり、前記第1又は/及び第2
    ステムが互いに相対的に独立して摺動可能で、かつ第1
    又は/及び第2ステムに対し突出及び後退可能な少なく
    とも2以上の押圧手段を有していることを特徴とする粉
    末固化材の製造装置。
JP11110931A 1999-04-19 1999-04-19 粉末固化材の製造方法及び装置 Pending JP2000303102A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11110931A JP2000303102A (ja) 1999-04-19 1999-04-19 粉末固化材の製造方法及び装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11110931A JP2000303102A (ja) 1999-04-19 1999-04-19 粉末固化材の製造方法及び装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000303102A true JP2000303102A (ja) 2000-10-31

Family

ID=14548243

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11110931A Pending JP2000303102A (ja) 1999-04-19 1999-04-19 粉末固化材の製造方法及び装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000303102A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008044564A1 (fr) * 2006-10-05 2008-04-17 Gohsyu Co., Ltd. Matériau de traitement de haute résistance, SON procédé de fabrication, et appareil de production associé
JP2009091651A (ja) * 2007-09-18 2009-04-30 Hitachi Powdered Metals Co Ltd 金属粉末射出成形用金型装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008044564A1 (fr) * 2006-10-05 2008-04-17 Gohsyu Co., Ltd. Matériau de traitement de haute résistance, SON procédé de fabrication, et appareil de production associé
US8250897B2 (en) 2006-10-05 2012-08-28 Gohsyu Co., Ltd. High strength workpiece material and method and apparatus for producing the same
JP2009091651A (ja) * 2007-09-18 2009-04-30 Hitachi Powdered Metals Co Ltd 金属粉末射出成形用金型装置
KR101032536B1 (ko) 2007-09-18 2011-05-04 히다치 훈마츠 야킨 가부시키가이샤 금속 분말 사출 성형용 금형 장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3884618B2 (ja) 凝集した球形金属粉を単軸圧縮する方法
EP2551040A1 (en) Method of manufacturing a component by hot isostatic pressing
JPH0347903A (ja) 粉末のアルミニウム及びアルミニウム合金の高密度化
US3631583A (en) Method for producing substantially solid extrusions from powdered metal
US4599215A (en) Process and device for producing compressed mouldings from loose or sintered metal powder
JPH04505985A (ja) 真空スイツチ用CuCr接触片の製法並びに付属接触片
JPH0130898B2 (ja)
JPH0442441B2 (ja)
JP2000303102A (ja) 粉末固化材の製造方法及び装置
CN105849829A (zh) 制造稀土磁体的方法
JPH04334832A (ja) 電極材料の製造方法
US4410488A (en) Powder metallurgical process for producing a copper-based shape-memory alloy
JP5177787B2 (ja) Fe基焼結合金の製造方法とそのFe基焼結合金
JPH02163305A (ja) 粉末冶金により製造された素材を成形しかつ機械的性質を改良する方法
US5494541A (en) Production of aluminum alloy
JP2837630B2 (ja) プレス成形品の製造方法及び装置
JP2000252530A (ja) 熱電半導体の製造方法
JP3514104B2 (ja) 熱電素子チップ作製用形材の製造方法
JP2752858B2 (ja) 粉末合金製ビレットの製造方法
JPH042703A (ja) Al基複合材料の製造方法
JP2001098303A (ja) 成形体の製造方法
JPS62278240A (ja) Ti−Al系金属間化合物部材の成形法
JP3388403B2 (ja) 非平衡粉末のバルク成形方法
JPH0394031A (ja) アモルファス合金粉末製焼結体の製造方法
JPH10298608A (ja) 成形品の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040302

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040421

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040603