JP2752858B2 - 粉末合金製ビレットの製造方法 - Google Patents

粉末合金製ビレットの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粉末合金の塑性加工に
使用する粉末合金製ビレットの製造方法の改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来粉末合金を用いて塑性加工するとき
は、缶に粉末合金を詰め、ホットプレスにて加熱、脱ガ
ス処理をしながら加圧し、圧粉体とし、ビレットを製造
し、このビレットを塑性加工している。この方法では、
ホットプレス内で加熱、脱ガス、圧粉を行う簡便な方法
であるが、塑性加工を行うためにホットプレスから取出
すと、圧粉体に空気などのガスが再度混入する欠点があ
る。
【0003】かかる欠点を改善するため、従来、図5に
示すように、缶11に粉末合金12を詰めた後、脱ガス
用の排気パイプ14を持つ蓋13を缶に溶接15などで
密封した後、ビレット部を加熱しながら排気パイプ14
から粉末合金の脱ガスをし、脱ガス完了後排気パイプ1
4部をつぶし空気などのガスがビレット内に戻るのを防
ぐ方法がとられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記後述の従来の方法
では、工程が単純になるが、蓋の溶接が必要であるとと
もに溶接後缶内に充填された粉末の圧粉ができない。さ
らに、この種の加工に適した急冷凝固合金粉末の特性を
加工後も維持するためには、所定温度(例えば400
度)以上に加熱するのを避けなければならないが、缶に
合金粉末を詰めた後に蓋材の溶接を行うと、その溶接熱
により、缶内部の急冷凝固合金粉末が所定温度(例えば
400度)以上となって、加工後の強度、硬度などの機
械的特性が低下する原因となる。本発明はこの点を改善
しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、缶に難塑性加
工性の粉末金属または合金を密実に詰めた後、易塑性加
工性の粉末合金を密実に詰めて缶の蓋とすることを特徴
とする粉末合金ビレットの製造方法である。又、易塑性
加工性の粉末金属または合金を充填後、缶を加熱し、易
塑性加工性の金属または合金粉末側より加圧し、易塑性
加工性金属または合金粉末と缶との内部に難加工性の粉
末合金を密実に保持する方法である。又、上記蓋側より
脱ガスする方法である。さらには前記加熱及び加圧と同
時に脱ガス及び圧粉することもでき、また、加熱及び加
圧後、脱ガスし、圧粉することもできる。
【0006】本発明において難塑性加工性の粉末の対象
となる粉末合金には、Al基、Mg基、Ni基、Ti
基、Fe基のいずれか、あるいはこれらの組合せよりな
る急冷凝固粉末合金があるが、もちろんこれらのみに限
定されるものではない。急冷凝固粉末合金の代表例を示
せば、Al−Ni−Mm、Al−Ni−Mm−Zr、A
l−Ni−Zr、Al−Ni−Ti、Mg−Ni−C
e、Ni−Si−Bなどが挙げられる。
【0007】難塑性加工性粉末合金を主材として用いる
のは、製品の特性が向上し、しかも安定するためであ
る。また、本発明において易塑性加工性の粉末金属また
は合金は、一般及び市販の合金、例えば純Al、606
3合金、ジェラルミンなどが挙げられるが、急冷凝固合
金でも、加熱及び加圧に際し、変形しやすいものであれ
ば、用いることができる。
【0008】また、易塑性加工性の金属または合金粉末
は急冷凝固粉末に市販の合金粉末を混合したものでもか
まわない。
【0009】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。
【0010】図1に示すように、直径41mm、長さ1
20mmの6063合金製の缶1に、難塑性加工性のA
l−Ni−Mmよりなる急冷凝固微細結晶微粉末合金2
を100mm詰め、次いで易塑性加工性の6063合金
よりなる粗粉末3を20mm詰めて充填する。
【0011】これを図3及び図4に示すように、缶の内
周面と略同形状の脱ガス用部材4を缶の開口(易塑性加
工性の粉末)側より当て360℃に加熱し、かつ加圧
し、脱ガス及び圧粉して圧粉密度98%のビレットを作
製した。得られたビレットは図2に示すものであった。
なお、圧粉処理の際、缶は型(コンテナ)内に配されて
いるので、缶の外表面は変形を受けない。上記において
易塑性加工性の粉末は加熱及び加圧により、粉末がつぶ
れ、かつ融着して密閉する蓋となるものである。このよ
うにして得たビレットを360℃に加熱し、押出比15
で押出加工する。得られた加工材の特性は、図5に示す
従来法によるものと同様のものが得られた。また従来法
にみられた部分的な特性の低下は、本発明法ではみられ
なかった。
【0012】上記実施例はAl−Ni−Mm粉末合金を
用いた例であるが、他のMg基、Ni基、Ti基、Fe
基粉末合金を用いても同様の結果が得られる。又、蓋材
には6063合金製の粗粉末を用いているが、純Al、
ジェラルミンまたはこれらの粉末とAl−Ni−Mmの
急冷凝固微細結晶粗粉末合金を混合したものを用いるこ
ともできる。
【0013】また本発明の製造方法においては缶に難塑
性加工性の合金粉末、易塑性加工性の粉末を順次詰め、
これらをまず、易塑性加工性の粉末側(缶の開口側)か
ら、上記より低い温度にて加熱し、加圧して、難塑性加
工性の合金粉末を缶内に仮保持する。この際易塑性加工
性の粉末は焼結状態にある。つぎにこれに上記と同様に
脱ガス用部材を当て、加熱、加圧して、脱ガス及び圧粉
を行った。このように二段階の処理をすることにより、
加熱温度を比較的低く、かつ処理時間を短縮することが
でき、急冷凝固粉末の特性の低下を抑えることができ
る。
【0014】ここで用いる易塑性加工性の粉末は粗粉
で、かつ球形であるものがより好ましい。
【0015】
【発明の効果】本発明方法によれば、特にビレットに蓋
材を溶接することなく、脱ガスが十分に行われ、圧粉体
となった缶入りの粉末合金のビレットが容易に製造する
ことができ、溶接時の熱が粉末合金に伝わらないため
に、塑性加工後の特性も低下することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の説明図である。
【図2】本発明の実施例の説明図である。
【図3】本発明の実施例の説明図である。
【図4】本発明の実施例の説明図である。
【図5】従来例の説明図である。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 缶に難塑性加工性の粉末合金を密実に詰
    めた後、易塑性加工性の粉末金属または合金を密実に詰
    めて缶の蓋とすることを特徴とする粉末合金製ビレット
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 難塑性加工性の粉末合金が非晶質相また
    は微細結晶質相またはこれらの混相からなる急冷凝固粉
    末である請求項1記載の粉末合金製ビレットの製造方
    法。
  3. 【請求項3】 粉末合金がAl基、Mg基、Ni基、T
    i基、Fe基のいずれかあるいはこれらの組合せの急冷
    凝固粉末合金である請求項2記載の粉末合金製ビレット
    の製造方法。
  4. 【請求項4】 易塑性加工性の粉末金属または合金を充
    填後、加熱し、易塑性加工性の金属または合金粉末側よ
    り加圧し、易塑性加工性の金属または合金粉末と缶との
    内部に難塑性加工性の粉末合金を密実に保持する請求項
    1記載の粉末合金製ビレットの製造方法。
  5. 【請求項5】 難塑性加工性の粉末を保持後、脱ガス及
    びさらに圧粉する請求項4記載の粉末合金製ビレットの
    製造方法。
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DE69323453T DE69323453T2 (de) 1992-08-11 1993-07-23 Verfahren zur Herstellung eines Knüppels aus Legierungspulver
EP93111862A EP0582882B1 (en) 1992-08-11 1993-07-23 Process for producing billet of powdery alloy

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