JP2000303038A - 粘着シート - Google Patents
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- JP2000303038A JP2000303038A JP11115197A JP11519799A JP2000303038A JP 2000303038 A JP2000303038 A JP 2000303038A JP 11115197 A JP11115197 A JP 11115197A JP 11519799 A JP11519799 A JP 11519799A JP 2000303038 A JP2000303038 A JP 2000303038A
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Abstract
表面に対する追従性及びマシンカット性に優れ、且つ、
基材層を構成するポリオレフィン系樹脂フィルムを生産
能率の良好なカレンダー成形法で製膜でき、更に、小ロ
ット生産を可能とし、使用後のマーキングフィルムを、
簡単な焼却設備で焼却処分できる粘着シートを提供す
る。 【解決手段】 ポリオレフィン系樹脂基材層の片面に粘
着剤層が形成されてなる粘着シートであって、基材層
が、重量平均分子量(Mw)が8万〜50万であり、そ
のクロス分別法による0℃以上10℃以下の樹脂溶出量
が45〜80重量%であり、10℃を超え70℃以下の
樹脂溶出量が5〜35重量%であり、70℃を超え95
℃以下の樹脂溶出量が1〜30重量%であり、95℃を
超え125℃以下の樹脂溶出量が3〜35重量%である
軟質ポリプロピレン系樹脂100重量部に対し顔料1〜
200重量部を配合し、カレンダー成形してなるもので
あることを特徴とする粘着シート。
Description
テッカー類や表示用ステッカー類等のマーキングフィル
ムに用いられる粘着シートに関し、更に詳しくは基材層
が生産効率の良好なカレンダー成形が可能であるポリオ
レフィン系樹脂からなり、被着体に対する曲面追従性及
びコンピューター制御等のマシンカット性に優れ、焼却
廃棄可能なマーキングフィルムに用いられる粘着シート
に関する。
テッカー類等のマーキングフィルムに用いられる粘着シ
ートは、一般に各種顔料を混練して着色し、もしくは表
面に印刷や塗装を施した可塑化塩化ビニル系樹脂フィル
ムを基材とし、裏面に粘着剤層を設け、更に該粘着剤層
の露出面に剥離材を仮着してなるものである。
ィルムは、看板、広告塔、シャッター、ショーウインド
ー等に用いられる広告用ステッカー類;自動車、二輪車
等の車両やモーターボート等の船舶に用いられる装飾用
ステッカー類;交通標識、案内標識や案内板等に用いら
れる表示用ステッカー類のように屋外で使用されること
が多く、被着面が曲面からなるものもあるので、耐候性
やこれらの曲面に追従できる適度の柔軟性を有するもの
であることが求められる。
材とするマーキングフィルムは、経時でフィルム中に含
有している可塑剤が粘着剤層に移行することによって、
粘着物性が低下するという問題点があった。上記可塑剤
としては、ジオクチルフタレート(DOP)等の低分子
量可塑剤だけでなく、移行しにくいポリエステル系高分
子量タイプの可塑剤を使用しても依然抜本的な解決策と
はなってはいない。
で長期間暴露されるものであるので汚れや劣化が著し
く、使用後、リサイクル使用することはコスト的に難し
く、且つ、嵩高いものであるので、焼却することが焼却
残渣の処分を含めて簡単であるが、塩化ビニル系樹脂は
多塩素原子含有物であるので、焼却によって酸性雨の原
因物質の一つである塩化水素や毒性の強い有害物質であ
るダイオキシン等の発生の可能性があり、更に焼却設備
の耐久性を低下させる等の問題点を有するものであっ
た。
で焼却処分することができる低環境負荷型のマーキング
フィルムに対する要望が高まってきている。上記要望に
応えるものとして、焼却によって塩化水素やダイオキシ
ン等の発生がないポリオレフィン系樹脂フィルムを基材
とするマーキングフィルムが提案されている(特開平8
−157780号公報)。
マーキングフィルムの基材を構成するポリオレフィン系
樹脂は、結晶性が比較的高いので、シャープな融解特性
を有し、且つ、高温度の加熱を要するため、工業的に
は、生産効率の良好なカレンダー成形法を用いることが
できず、Tダイ法もしくはインフレーション法といった
成形でしか製膜できないものであるので、生産効率が悪
くコスト高となるものである。
への酸化チタンの配合量を規定しているが、このような
酸化チタンの配合量では、高隠蔽性を要求される用途、
例えば、被着体表面に不要となった文字や模様がそのま
まとなっている看板等で、仕上がったマーキングフィル
ム貼着面から上記看板面の文字や模様が透けて見える
等、マーキングフィルムとして好ましいものではなく、
更には、マーキングフィルムによる所望表示や装飾の作
製時における精密性や意匠性に直接的に係わるコンピュ
ーター制御マシンカット性が極めて悪いものであるとい
う問題点を有するものである。
鑑みなされたものであって、その目的とするところは、
マーキングフィルムに必要な柔軟性、被着体表面に対す
る追従性及びマシンカット性に優れ、且つ、基材層を構
成するポリオレフィン系樹脂フィルムを生産効率の良好
なカレンダー成形法で製膜でき、更に、小ロット生産を
可能とし、使用後のマーキングフィルムを、簡単な焼却
設備で公害等の環境問題を惹起することなく焼却処分で
きる粘着シートを提供することにある。
着シートは、ポリオレフィン系樹脂基材層の片面に粘着
剤層が形成されてなる粘着シートであって、基材層が、
重量平均分子量(Mw)が8万〜50万であり、そのク
ロス分別法による0℃以上10℃以下の樹脂溶出量が4
5〜80重量%であり、10℃を超え70℃以下の樹脂
溶出量が5〜35重量%であり、70℃を超え95℃以
下の樹脂溶出量が1〜30重量%であり、95℃を超え
125℃以下の樹脂溶出量が3〜35重量%である軟質
ポリプロピレン系樹脂100重量部に対し顔料1〜20
0重量部を配合し、カレンダー成形してなるものである
ことを特徴とする。
項1記載の発明の粘着シートにおいて、軟質ポリプロピ
レン系樹脂に配合される顔料が酸化チタンであり、その
配合量が、軟質ポリプロピレン系樹脂100重量部に対
し酸化チタン5〜200重量部であることを特徴とす
る。
項1又は2記載の発明の粘着シートにおいて、ポリオレ
フィン系樹脂基材層の粘着剤層が設けられていない面
に、架橋されたアクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂も
しくはフッ素系樹脂100重量部に対し顔料5〜200
重量部が配合された表面層が積層されてなるものであ
る。
は、上記重量平均分子量及びクロス分別法による樹脂溶
出量を満足するポリプロピレン系樹脂からなるものであ
れば、特に限定されるものではないが、例えば、以下に
示す重合法によって得られるプロピレン−エチレン共重
合体又はプロピレン−α−オレフィン共重合体が挙げら
れる。これらの共重合体は、第一段階として、チタン化
合物触媒及びアルミニウム化合物触媒の存在下において
プロピレンモノマー及び必要に応じてプロピレン以外の
α−オレフィンモノマーを用いて重合を行い、チタン含
有プロピレン系ポリマーを生成させる。上記第一段階で
生成したチタン含有プロピレン系ポリマーの好ましい例
としては、プロピレン単独重合体、プロピレン−エチレ
ン共重合体又はプロピレン−α−オレフィン共重合体が
挙げられる。
存在下において第一段階で生成したチタン含有プロピレ
ン系ポリマー、プロピレン、エチレン又はその他のα−
オレフィンを共重合させてプロピレン系ポリマーを生成
させる。以下、目的に応じて必要があれば、同様に重合
反応を繰り返して行い、多段階の共重合反応を行って軟
質ポリプロピレン系樹脂を得る。
樹脂の重量平均分子量(Mw)は、ゲルパーミエーショ
ンクロマトグラフィー(GPC)により、WATERS
社製「高温GPC」(150CV)を用いて測定された
ものである。
は以下に示す装置を用い、以下に示す手順で行われた。
温度上昇溶離分別(TREF=Temperature Rising Elu
tion Fractionation)部分と高温GPC(SEC=Size
Exclution Chromatograph)部分とをシステムとして備
えているクロス分別クロマトグラフ装置(三菱化学社
製、「CFC−T150A型」)を用いて、先ず、軟質
ポリプロピレン系樹脂を、140℃或いは該樹脂が完全
に溶解する温度のo−ジクロロベンゼンに溶解し、一定
速度で冷却し、予め用意した不活性担体表面に薄いポリ
マー層を結晶性の高い順、分子量の大きい順に生成させ
る。次に、この生成したポリマー層を連続的又は段階的
に昇温し、順次溶出した成分の濃度を検出し、その組成
分布(結晶性分布)を測定する《温度上昇溶離分別》。
尚、これと同時に、上記成分について、高温型GPCに
より分子量及び分子量分布を測定することもできる。
ピレン系樹脂のMwが8万未満では、基材層の強度が十
分に得られず、50万を超えると、マーキングフィルム
に必要な柔軟性が十分に得られないので上記範囲に限定
される。より好ましくは20万〜40万である。
℃以上10℃以下において全軟質ポリプロピレン系樹脂
の溶出量に対して45重量%未満であると、マーキング
フィルムに必要な柔軟性が十分に得られず、80重量%
を超えると、基材層の強度が十分に得られない。10を
超え70℃以下の樹脂溶出量が5重量%未満であると、
マーキングフィルムに必要な柔軟性が十分に得られず、
35重量%を超えると、変形回復性が低下し、マーキン
グフィルムの被着体表面に対する追従性が悪くなる。7
0℃を超え95℃以下の樹脂溶出量が1重量%未満であ
ると、変形回復性が低下し、マーキングフィルムの被着
体表面に対する追従性が悪くなり、30重量%を超える
と、基材層の強度が十分に得られない。最後に、95℃
を超え125℃以下の樹脂溶出量が3重量%未満である
と、基材層の強度が十分に得られず、35重量を超える
と、マーキングフィルムに必要な柔軟性が十分に得られ
ない。以上のクロス分別法による樹脂溶出量に見られる
軟質ポリプロピレン系樹脂の特性の現れ方には、上記温
度範囲間の相互作用があるが、全体的に見れば上記範囲
が最適条件として捉えられるので、各々上記範囲に限定
される。
ロピレン系樹脂の応力−歪(S−S)曲線を見ると、低
伸張時の力の立上りが急であり、20〜30%伸張する
と降伏し、その後100%程度まで伸張しても応力は殆
ど増加しない。つまり、S−S曲線において、歪に対す
る応力が略一定となる。このようなポリプロピレン系樹
脂によって作製されたマーキングフィルムは、例えば、
曲面貼りの際に、少し強く引っ張るとフィルムが伸びき
ってしまい被着体の曲面に追従して形状を回復すること
ができないおそれがある。
柔軟性と収縮性を改善させるためにポリマーブレンド法
を用いる場合、ブレンドするゴム成分の分子量を高める
のが一つの方法である。本発明で用いられる上記軟質ポ
リプロピレン系樹脂は、上記ポリマーブレンド法におけ
るゴム成分に相当し、このようなゴム成分相当部分は上
記第二段階以降の重合反応で生成(プロピレン−エチレ
ン共重合体、プロピレン−α−オレフィン共重合体)す
るものであり、分子量が高く、溶融粘度が高いが、上記
多段階重合法を用いることによりポリプロピレン系樹脂
中に微分散しているので、上記柔軟性と収縮性を共に良
好に発現することができるのである。
レンド法において、本発明における上記第二段階以降の
重合反応で生成する成分のように分子量が高いゴム成分
を用いると、溶融粘度が高いため、ブレンドされるポリ
マーとの相溶性が悪く、本発明で用いられる上記軟質ポ
リプロピレン系樹脂のような微分散モルフォロジーを有
する構造をとり得ないものである。
ク共重合体を用いる場合、共重合されるエチレンやα−
オレフィン等のブロック成分は、主成分であるポリプロ
ピレンに対して製造プロセス上、50重量%程度を含有
させるのが限界であり、通常、30重量%以内の含有量
である。このようなポリプロピレン系ブロック共重合体
からなる基材層のマーキングフィルムは、負荷された応
力が速やかにフィルム全体に均一に分散する可塑化塩化
ビニル系樹脂に見られる柔軟性と伸縮性は到底望むべく
もない。これに対して、本発明における軟質ポリプロピ
レン系樹脂の上記第二段階以降の重合反応では、共重合
成分を必要に応じ、80〜95重量%と高含有率で共重
合させることができるので、概念的にイメージする結晶
性のポリオレフィン系樹脂からは想像だに難しい可塑化
塩化ビニル系樹脂が有する優れた粘弾性特性と同様な物
性が上記軟質ポリプロピレン系樹脂に付与され得るので
ある。
ン系樹脂としては、例えば、トクヤマ社製、商品名「P
ER」、モンテルJPO社製、商品名「キャタロイ」等
の市販品が挙げられる。
明の精神を逸脱しない範囲において、高密度ポリエチレ
ン、中密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、超低密
度ポリエチレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチ
レンとブテン−1、ヘキセン−1、4−メチルペンテン
−1、等のその他のα−オレフィンとの共重合体、エチ
レン−プロピレン−ジエン共重合体、SEBS等のスチ
レン系エラストマー類、ブテン−1のホモポリマー、少
量の他のα−オレフィンを共重合成分として含有するブ
テン−1ポリマー等の他のポリオレフィン系樹脂が配合
されてもよい。
て、基材層を構成する上記軟質ポリプロピレン系樹脂に
配合される顔料は、基材層を各種色彩に着色するために
用いられるものであって、製膜時の耐熱性を有するもの
であれば特に限定されるものではなく、マーキングフィ
ルムに用いられている色相、彩度及び明度の三要素によ
って規定される数百種以上にもわたる多数の彩色を可能
にする顔料、例えば、アゾ系、フタロシアニン系、スレ
ン系、染料レーキ系、キナクリドン系、ジオキサジン系
等の有機顔料;酸化チタン等の酸化物系、クロム酸モリ
ブデン酸系、硫化物・セレン化物系、フェロシアン化物
系、炭酸カルシウム等の各種無機顔料が挙げられる。こ
れらの顔料は単独又は2種以上が組み合わされて用いら
れる。この場合、被着体の色を隠蔽し、粘着シート貼着
面の彩度を向上させる上では白色顔料が好ましく、特
に、酸化チタンが好適に用いられる。これらの顔料は、
軟質ポリプロピレン系樹脂への分散を容易にするため、
該樹脂の各種顔料マスターバッチを作製して用いられて
もよい。
樹脂100重量部に対し1重量部未満では、上記所望の
彩色を現出しにくくするものであり、隠蔽力も十分に発
揮し得ない。又、200重量部を超えて配合する必要が
少ないだけでなく、得られる基材層用フィルムの機械的
強度を低下させるものであるので上記範囲に限定され
る。
系樹脂組成物には、更に、必要に応じて、有機又は無機
充填剤、造核剤、透明化剤、離型剤、帯電防止剤、滑
剤、熱安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤
(ヒンダードアミン系化合物等)、防錆剤、難燃剤、難
燃助剤、イオントラップ剤等の添加剤が添加されてもよ
い。屋外において使用されるマーキングフィルムにあっ
ては、紫外線吸収剤、光安定剤の配合が好ましく、特
に、紫外線吸収剤、光安定剤(ヒンダードアミン系化合
物)は、軟質ポリプロピレン系樹脂組成物の耐候性向上
に大いに寄与するものである。
るものではないが、例えば、サリチル酸エステル系、ベ
ンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、シアノアクリ
レート系の紫外線吸収剤が挙げられる。
特に限定されるものではないが、例えば、2,2,4,
4−テトラメチルピペリジル−4−ベンゾエート、ビス
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セ
バケート、トリス(2,2,6,6−テトラメチル−4
−ピペリジル)ホスファイト、1,3,8−トリアザ−
7,7,9,9−テトラメチル−3−n−オクチルスピ
ロ[4,5]デカン、トリ(4−アセトキシ−2,2,
6,6−テトラメチルピペリジル)アミン、4−アセト
キシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−
ステアロイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピ
ペリジン、4−ベンジルオキシ−2,2,6,6−テト
ラメチルピペリジン、4−フェニルカルバモイルオキシ
−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン等が挙げら
れる。
ート状に成形し、基材層を作製するためのカレンダー成
形機としては、特に限定されるものではないが、例え
ば、2本直列カレンダー、3本直列カレンダー、4本直
列カレンダー、Z型カレンダー、逆L型カレンダー等が
挙げられる。上記カレンダー成形機を用いて軟質ポリプ
ロピレン系樹脂組成物をシート状に成形する際の、カレ
ンダーロールの表面温度は、好ましくは140〜200
℃、より好ましくは150〜180℃に設定される。
ーキングフィルムの用途によって定まるものであるので
特に限定されるものではないが、余り薄いとマーキング
フィルムが柔らか過ぎるために強度が低下し、マーキン
グフィルムの施工性が悪くなり、余り厚くなると、マー
キングフィルム自体剛直に過ぎるために曲面や粗面を有
する被着体に対する追従性が低下するので、好ましくは
20〜200μm、より好ましくは40〜120μmの
範囲で設定される。
は、特に限定されるものではないが、例えば、アクリル
系粘着剤、ゴム系粘着剤等が挙げられ、中でも、屋外で
の使用において優れた耐候性を示すアクリル系粘着剤が
好適に用いられる。上記アクリル系粘着剤は、(メタ)
アクリル酸エステルモノマーを主体とし、官能基を有す
るモノマー及び必要に応じてこれらと共重合可能な他の
モノマーを共重合して得られる。
としては、好ましくは炭素数1〜12、より好ましくは
炭素数4〜12のアルキル基を有するアルコールの(メ
タ)アクリル酸エステルが用いられ、具体的には、例え
ば、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル
酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸イソオクチ
ル、(メタ)アクリル酸n−オクチル、(メタ)アクリ
ル酸イソノニル、(メタ)アクリル酸ラウリル等が挙げ
られる。これらは単独又は2種以上を組み合わせて用い
ることができる。
g)が−50℃以下の(メタ)アクリル酸エステルを主
成分とし、必要に応じ、(メタ)アクリル酸メチル、
(メタ)アクリル酸エチル等の(メタ)アクリル酸の低
級アルコールエステルを併用することができる。
えば、(メタ)アクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イ
タコン酸等のカルボキシル基含有モノマー又はこれらの
無水物、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、
(メタ)アクリル酸4−ヒドロキシブチル、(メタ)ア
クリル酸ポリオキシエチレン、(メタ)アクリル酸ポリ
オキシプロピレン、カプロラクトン変性(メタ)アクリ
ル酸エステル等の水酸基含有モノマー等が挙げられる。
は、例えば、(メタ)アクリルアミド、アクリロニトリ
ル、N−メチロールアクリルアミド、グリシジルメタク
リレート等が挙げられる。
ノマー成分の有機溶剤の溶液中で行われてもよいが、水
分散液中で行われてもよく、又、上記モノマー成分の混
合物に紫外線照射して行う塊状重合法で行われてもよ
い。
を形成する手段は、特に限定されるものではないが、例
えば、リバースコート法等により剥離材上に粘着剤層を
形成した後、基材層に表面層が設けられている場合には
その反対側に、転写法によって形成する方法が挙げられ
る。上記粘着剤層の厚さは、特に限定されるものではな
いが、好ましくは20〜50μmである。上記粘着剤層
の露出面は、剥離紙が仮着される。
着剤層が設けられていない面に、彩色の変更もしくは表
面光沢、隠蔽力等の意匠性の向上、更に基材層の耐候
性、耐汚染性、各種機械的強度の増強等の目的で、後述
する表面層が設けられてもよい。
て、基材層を構成する上記軟質ポリプロピレン系樹脂に
配合される顔料には、酸化チタンートが用いられる。上
記軟質ポリプロピレン系樹脂に配合される酸化チタン
は、基材層を白色に着色すると共に、被着体表面を隠蔽
する目的で用いられるものであって、特に限定されるも
のではないが、例えば、アナターゼ、ルチル等が挙げら
れ、これらには少量の他の金属酸化物を含有するもので
あってもよい。中でも、耐候性において優れ、樹脂分散
性に優れた平均粒径が小さいルチルが好適に用いられ
る。
レン系樹脂100重量部に対して5重量部未満である
と、マーキングフィルムの所望の隠蔽性が得られず、2
00重量部を超えると、樹脂組成物の剛性が高くなり過
ぎて、基材層となるフィルムの成形自体が難しくなるの
で上記範囲に限定される。上記酸化チタンは、軟質ポリ
プロピレン系樹脂への分散を容易にするため、該樹脂の
酸化チタンマスターバッチを作製して用いられてもよ
い。
て、基材層の粘着剤層が設けられていない面に、架橋さ
れたアクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂もしくはフッ
素系樹脂100重量部に対し顔料5〜200重量部が配
合された表面層が積層される。
系樹脂、ポリエステル系樹脂もしくはフッ素系樹脂(以
下、これらを総称する場合、表面層樹脂と称する)と
は、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂もしくはフッ
素系樹脂を主鎖とし、これらの樹脂内に、各種ポリオー
ル類、メラミン、シラノールや水酸基、脂環式エポキシ
化合物やグリシジルメタクリレート等の官能基を取り入
れ架橋点を形成し、イソシアネート、メラミン、シラン
等の架橋成分によって上記架橋点間を架橋して、耐候
性、耐汚染性、各種機械的強度等各種性能の増強が可能
となる。
自体を、酸変性、シリコーン変性、フッ化変性、フッ化
ビニリデン変性等の変性を施すことによって、更に、表
面の改質が可能となる。
は、特に限定されるものではないが、例えば、フルオロ
エチレン系、フッ化ビニリデン系、フルオロエチレンビ
ニルエーテル系のフッ素系樹脂、これらのフッ素系樹脂
をグラフトした樹脂、アクリル系樹脂からなる主鎖へフ
ッ化アルキルグラフトしたフッ素系樹脂が挙げられる。
これらのフッ素系樹脂の架橋剤としては、例えば、前記
するイソシアネート、メラミン、メチロール類が挙げら
れ、中でも、光による黄変の少ない脂肪族系のイソシア
ネートが好適に用いられる。
上記表面層樹脂100重量部に対し5重量部未満では、
十分な色相が得られず、隠蔽力を増強したり、表面の彩
色自体を変更することが十分になされないので、マーキ
ングフィルムの製造販売における小ロット対応ができ
ず、200重量部を超えると、塗工時の塗布性が低下
し、得られる表面層の平滑性、光沢等の外観性能が悪く
なり、特に、耐候性に優れた高価な有機顔料を使用する
場合など、原料単価を増大させ、製品コストアップをき
たすものとなる。
主樹脂溶液に架橋剤及び必要に応じて架橋促進触媒並び
に上記顔料を配合して塗布液とし、塗工法によって基材
層の粘着剤層が設けられていない面に塗布され、硬化さ
せて表面層が形成される。前記するポリオレフィン系基
材層は、一般に表面張力が小さいため、上記表面層や後
述する粘着剤層の密着性を向上させるために、コロナ放
電処理やアンカーコーティング処理等の表面処理が施さ
れることが好ましい。
られていない面に表面層を形成する手段は、特に限定さ
れるものではないが、例えば、グラビアコーター、コン
マコーター、ナイフコーター、スクリーン印刷法等の塗
工法が好適に用いられる。上記表面層の厚さは、特に限
定されるものではないが、好ましくは5〜40μmであ
る。ポリオレフィン系基材層に表面層を形成する工程
は、特に限定されるものではないが、好ましくは粘着剤
層の形成工程に先んじて行われる。
平均分子量及びクロス分別法による各温度域における樹
脂溶出量が上述の範囲にある軟質ポリプロピレン系樹脂
を用いることによって基材層用フィルムをカレンダー成
形で製膜することが可能となり、効率的に生産できるも
のとなる。
れた基材層用フィルムは、通常の結晶性ポリオレフィン
系樹脂のS−S曲線に見られるように、低伸張時の急激
な立上り、降伏点、20〜30%伸張時以降、歪に対す
る応力が略一定となる等の挙動は示さず、ゴム状粘弾性
を示すものであって、上記基材層用フィルムを用いた本
発明の粘着シートは、大きな曲率の曲面や粗面からなる
被着体であっても、十分な追従性をもって密着し得るも
のであり、上記軟質ポリプロピレン系樹脂に上記比率で
顔料を配合することによってマーキングフィルムとして
好適に用いることができる。
項1記載の発明の粘着シート同様、基材層用フィルムを
カレンダー成形で製膜することが可能であり、効率的に
生産できるものとなる。
れた基材層用フィルムは、上記軟質ポリプロピレン系樹
脂に上記比率で酸化チタンを配合することによって、得
られる基材層用フィルムの所謂“腰の強さ”を補強する
ものであるので、マシンカット性が著しく向上し、マー
キングフィルムによる所望表示や装飾の作製時における
これら表示や装飾の切り出しが綺麗にでき、文字、デザ
イン等の精密性や意匠性を極めて優れたものとすること
ができると共に、該切出工程を効率的に行うことによっ
て施工コストの低減に寄与し得るものである。
項1又は2記載の発明の粘着シートの粘着剤層が設けら
れていない面に、架橋されたアクリル系樹脂、ポリエス
テル系樹脂もしくはフッ素系樹脂に上記比率で顔料を配
合した表面層を設けることによって請求項1又は2記載
の発明の粘着シートを多種多様な彩色の粘着シートとす
ることが可能となるので、多種多様な彩色のマーキング
フィルムが小ロットで取引される製造販売の実態に即応
し得るものとなる。
に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定
されるものではない。
による0℃以上10℃以下の樹脂溶出量が69重量%、
10℃を超え70℃以下の樹脂溶出量が11重量%、7
0℃を超え95℃以下の樹脂溶出量が2重量%、95℃
を超え125℃以下の樹脂溶出量が18重量%である軟
質ポリプロピレン系樹脂(トクヤマ社製)100重量部
に複合顔料(大日精化社製、シアニンブルー、キナクリ
ドンレッド、ポリアゾイエロー及びシアニングリーン複
合顔料)5重量部を添加し、バンバリーミキサーで可塑
化した後、ミキシングロールを経て、逆L型カレンダー
成形機にて厚さ50μmの基材層用フィルムを製膜し
た。
表面張力は40dyne/cmとなるようにコロナ放電
処理された。尚、カレンダー成形機における各ロールの
表面温度は、第一ロール、第二ロール及び第三ロール
は、いずれも170℃とし、第四ロールは160℃とし
た。又、エンボスロールは、200メッシュとし、水冷
した。
製、商品名「SK−1717」)をコンマコーターにて
乾燥後の厚さが40μmとなるようにシリコーン塗布型
剥離紙上に塗工し、粘着剤層を形成し、上記基材層用フ
ィルムの片面に転写法により積層し、剥離紙を粘着剤層
の露出面に仮着した粘着シートを作製した。
樹脂組成物に替えて、Mw25万、クロス分別法による
0℃以上10℃以下の樹脂溶出量が48重量%、10℃
を超え70℃以下の樹脂溶出量が19重量%、70℃を
超え95℃以下の樹脂溶出量が5重量%、95℃を超え
125℃以下の樹脂溶出量が28重量%である軟質ポリ
プロピレン系樹脂(モンテルJPO社製)80重量部及
び直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(三井化学社製、商品
名「1520」、メルトインデックス20.0g/10
分))20重量部に実施例1と同じ複合顔料150重量
部を添加したポリオレフィン系樹脂組成物を用いたこと
以外、実施例1と同様にして粘着シートを作製した。
のポリオレフィン系樹脂に顔料を、各々表1に示す種類
及び配合で用いたこと以外、実施例1と同様にして粘着
シートを作製した。
塩化ビニル樹脂系マーキングフィルムの配合で、可塑化
塩化ビニル樹脂フィルムを実施例1のカレンダー成形と
同条件で製膜したこと以外、実施例1と同様にして粘着
シートを作製した。
粘着シートの性能を評価するため、基材層用シートの製
膜性、3次曲面貼着性、経時粘着性及び焼却処分性につ
いて、以下に示す方法で評価した。評価結果は表3に示
す。
形時の状態から、○:良好、△:頻繁に耳切れを発生
し、生産効率が低い、×:ロールへの巻付き、耳切れ等
のトラブルが頻発し、製膜が殆ど不可能、の3段階で基
材層用シートの製膜性を評価した。
板を試験板とし、該試験板の片方の山部からその両側に
粘着シートをヘラを用いてできるだけ粘着シートに張力
がかからないようにして順次表面に貼着し、23℃で3
日間放置した後、試験板表面から粘着シートが浮き上が
っているか否か及びその原因を追求してマーキングフィ
ルムとしての3次曲面貼着性を、○:良好、△:(フィ
ルムモジュラスが不適のため、貼着施工がやや困難)や
や問題あり、×:(フィルムモジュラスが不適のため、
貼着施工が不可)問題あり、の3段階で3次曲面貼着性
を評価した。
じて、製造直後及び80℃×5日間エージングさせた試
料について、ステンレス鋼板(SP)粘着力を測定し、
製造直後のSP粘着力に対するエージング後のSP粘着
力の百分率が、○:80%以上であるもの、×:80%
未満であるもの、の2段階で経時粘着性を評価した。
焼ガスをガスクロマトグラフ法で塩素ガス及び塩化水素
ガスを定性分析し、○:塩素ガス及び塩化水素ガスのい
ずれも検出されず、×:塩素ガス及び塩化水素ガスがい
ずれも検出された、の2段階で経時粘着性を評価した。
による0℃以上10℃以下の樹脂溶出量が69重量%、
10℃を超え70℃以下の樹脂溶出量が11重量%、7
0℃を超え95℃以下の樹脂溶出量が2重量%、95℃
を超え125℃以下の樹脂溶出量が18重量%である軟
質ポリプロピレン系樹脂(トクヤマ社製)100重量部
に酸化チタン(石原産業社製、「CR−60」)100
重量部を添加し、バンバリーミキサーで可塑化した後、
ミキシングロールを経て、逆L型カレンダー成形機にて
厚さ50μmの基材層用フィルムを製膜した。
表面張力は40dyne/cmとなるようにコロナ放電
処理された。尚、カレンダー成形機における各ロールの
表面温度は、第一ロール、第二ロール及び第三ロール
は、いずれも170℃とし、第四ロールは160℃とし
た。又、エンボスロールは、200メッシュとし、水冷
した。
製、商品名「SK−1717」)をコンマコーターにて
乾燥後の厚さが40μmとなるようにシリコーン塗布型
剥離紙上に塗工し、粘着剤層を形成し、上記基材層用フ
ィルムの片面に転写法により積層し、剥離紙を粘着剤層
の露出面に仮着した粘着シートを作製した。
樹脂組成物に替えて、Mw25万、クロス分別法による
0℃以上10℃以下の樹脂溶出量が48重量%、10℃
を超え70℃以下の樹脂溶出量が19重量%、70℃を
超え95℃以下の樹脂溶出量が5重量%、95℃を超え
125℃以下の樹脂溶出量が28重量%である軟質ポリ
プロピレン系樹脂(モンテルJPO社製)80重量部及
び直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(三井化学社製、商品
名「1520」、メルトインデックス20.0g/10
分))20重量部に酸化チタン(石原産業社製、「CR
−60」)20重量部を添加したポリオレフィン系樹脂
組成物を用いたこと以外、実施例1と同様にして粘着シ
ートを作製した。
ドのポリオレフィン系樹脂に顔料を、各々表1に示す種
類及び配合で用いたこと以外、実施例1と同様にして粘
着シートを作製した。
た粘着シートの性能を評価するため、実施例1で行った
基材層用シートの製膜性、3次曲面貼着性及び焼却処分
性に加えてマシンカット性について、以下に示す方法で
評価した。評価結果は表5に示す。
に準拠し、コンピューター制御カッティングマシンカッ
ト性と相関が認められるエルメンドルフ法にて引裂強度
を測定し、マシンカット性を判定した。マシンカット性
の良好な範囲は、シート厚さを可塑化塩化ビニル系樹脂
製マーキングフィルム60μmに換算し、エルメンドル
フ法による引裂強度200〜400gf/16枚であ
る。
による0℃以上10℃以下の樹脂溶出量が69重量%、
10℃を超え70℃以下の樹脂溶出量が11重量%、7
0℃を超え95℃以下の樹脂溶出量が2重量%、95℃
を超え125℃以下の樹脂溶出量が18重量%である軟
質ポリプロピレン系樹脂(トクヤマ社製)100重量部
に酸化チタン(石原産業社製、「CR−60」)100
重量部を添加し、バンバリーミキサーで可塑化した後、
ミキシングロールを経て、逆L型カレンダー成形機にて
厚さ50μmの基材層用フィルムを製膜した。
張力は40dyne/cmとなるようにコロナ放電処理
された。尚、カレンダー成形機における各ロールの表面
温度は、第一ロール、第二ロール及び第三ロールは、い
ずれも170℃とし、第四ロールは160℃とした。
又、エンボスロールは、200メッシュとし、水冷し
た。
系塗料(大日本塗料社製、商品名「プラニットU#50
0」)100重量部に、硬化剤(日本ポリウレタン社
製、商品名「コロネート2094」)6.5重量部を添
加して、スプレーガンコーターにて乾燥後の厚さが20
μmとなるように塗工して表面層を積層した。
製、商品名「SK−1717」)をコンマコーターにて
乾燥後の厚さが40μmとなるようにシリコーン塗布型
剥離紙上に塗工し、粘着剤層を形成し、上記基材層用フ
ィルムの表面層が積層されていない面に転写法により積
層し、剥離紙を粘着剤層の露出面に仮着した粘着シート
を作製した。
ン系樹脂組成物に替えて、Mw25万、クロス分別法に
よる0℃以上10℃以下の樹脂溶出量が48重量%、1
0℃を超え70℃以下の樹脂溶出量が19重量%、70
℃を超え95℃以下の樹脂溶出量が5重量%、95℃を
超え125℃以下の樹脂溶出量が28重量%である軟質
ポリプロピレン系樹脂(モンテルJPO社製)80重量
部及び直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(三井化学社製、
商品名「1520」、メルトインデックス20.0g/
10分))20重量部からなるポリオレフィン系樹脂に
酸化チタン(石原産業社製、「CR−60」)20重量
部を添加したポリオレフィン系樹脂組成物を用いたこと
以外、実施例5と同様にして粘着シートを作製した。
ードのポリオレフィン系樹脂に顔料を、各々表6に示す
種類及び配合で用いたこと以外、実施例5と同様にして
粘着シートを作製した。
フィルムの酸化チタンの添加量及び表面層の顔料の添加
量を各々表6に示す配合で用いたこと以外、実施例5と
同様にして粘着シートを作製した。
れた粘着シートの性能を評価するため、実施例1で行っ
た基材層用シートの製膜性、3次曲面貼着性、マシンカ
ット性及び焼却処分性に加えて隠蔽性及び表面層形成性
について、以下に示す方法で評価した。評価結果は表7
に示す。
着シートを重ね貼りしたときの下地の色の隠蔽の度合い
を、○:下地の色を全く拾わず、所望の装飾性を示す、
△:下地の色を若干拾う、×下地の色を拾い、装飾性を
著しく落とす、の3段階で評価した。
て塗工する際の作業性及び得られる表面層の平滑性、艶
その他外観性能を総合的に観察し、○:作業性及び得ら
れる表面層の外観性能共に良好である、△:コーティン
グむらが若干発生し、表面が肌荒れしている、×:スプ
レーガンがしばしば目詰まりを起こし、良好な外観の表
面層が得られなかった、の3段階の評価を行った。
材層用フィルムをカレンダー成形で製膜することが可能
となり、効率的に生産できるものとなる。しかも得られ
る粘着シートは、大きな曲率の曲面や粗面からなる被着
体であっても、十分な追従性をもって密着し得るもので
あり、マーキングフィルムとして好適に用いることがで
きる。
層用フィルムをカレンダー成形で製膜することが可能で
あり、効率的に生産できるものとなる。しかも得られる
粘着シートは、大きな曲率の曲面や粗面からなる被着体
であっても、十分な追従性をもって密着し得るものであ
り、且つ、適度の“腰の強さ”は、マシンカット性が著
しく向上し、マーキングフィルムによる所望表示や装飾
の作製時におけるこれら表示や装飾の切り出しが綺麗に
でき、文字、デザイン等の精密性や意匠性を極めて優れ
たものとすることができると共に、該切出工程を効率的
に行うことによって施工コストの低減に寄与し得るもの
である。
項1又は2記載の発明の粘着シートの粘着剤層が設けら
れていない面に、架橋されたアクリル系樹脂、ポリエス
テル系樹脂もしくはフッ素系樹脂に上記比率で顔料を配
合した表面層を設けることによって請求項1又は2記載
の発明の粘着シートを多種多様な彩色の粘着シートとす
ることが可能となるので、多種多様な彩色のマーキング
フィルムが小ロットで取引される製造販売の実態に即応
し得るものとなる。
るための試験(コルゲート)板の形状を示す断面図であ
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 ポリオレフィン系樹脂基材層の片面に粘
着剤層が形成されてなる粘着シートであって、基材層
が、重量平均分子量(Mw)が8万〜50万であり、そ
のクロス分別法による0℃以上10℃以下の樹脂溶出量
が45〜80重量%であり、10℃を超え70℃以下の
樹脂溶出量が5〜35重量%であり、70℃を超え95
℃以下の樹脂溶出量が1〜30重量%であり、95℃を
超え125℃以下の樹脂溶出量が3〜35重量%である
軟質ポリプロピレン系樹脂100重量部に対し顔料1〜
200重量部を配合し、カレンダー成形してなるもので
あることを特徴とする粘着シート。 - 【請求項2】 軟質ポリプロピレン系樹脂に配合される
顔料が酸化チタンであり、その配合量が、軟質ポリプロ
ピレン系樹脂100重量部に対し酸化チタン5〜200
重量部であることを特徴とする請求項1記載の粘着シー
ト。 - 【請求項3】 ポリオレフィン系樹脂基材層の粘着剤層
が設けられていない面に、架橋されたアクリル系樹脂、
ポリエステル系樹脂もしくはフッ素系樹脂100重量部
に対し顔料5〜200重量部が配合された表面層が積層
されてなる請求項1又は2記載の粘着シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11115197A JP2000303038A (ja) | 1999-04-22 | 1999-04-22 | 粘着シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11115197A JP2000303038A (ja) | 1999-04-22 | 1999-04-22 | 粘着シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000303038A true JP2000303038A (ja) | 2000-10-31 |
Family
ID=14656772
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11115197A Pending JP2000303038A (ja) | 1999-04-22 | 1999-04-22 | 粘着シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000303038A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016153509A (ja) * | 2016-04-28 | 2016-08-25 | Dic株式会社 | 車両ステッカー用粘着フィルム |
-
1999
- 1999-04-22 JP JP11115197A patent/JP2000303038A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016153509A (ja) * | 2016-04-28 | 2016-08-25 | Dic株式会社 | 車両ステッカー用粘着フィルム |
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