JP2000302960A - 光学フィルム - Google Patents

光学フィルム

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JP2000302960A
JP2000302960A JP11150299A JP11150299A JP2000302960A JP 2000302960 A JP2000302960 A JP 2000302960A JP 11150299 A JP11150299 A JP 11150299A JP 11150299 A JP11150299 A JP 11150299A JP 2000302960 A JP2000302960 A JP 2000302960A
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JP
Japan
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film
optical film
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polycarbonate resin
group
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JP11150299A
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Hiroshi Awaji
弘 淡路
Masaaki Nakamura
正明 中村
Minoru Shimokawa
稔 下川
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ラジカル反応性のメチレン基、メチン基を有
するポリカーボネート樹脂にビニル系モノマーをグラフ
ト反応して得られたグラフト化ポリカーボネート樹脂を
用いることにより、加工特性に優れ、かつ光弾性係数が
小さく応力による表示ムラが生じにくい光学フィルムを
提供する。 【解決手段】 下記一般式(1) 【化1】 (式中、R1,R2,R3およびR4は同一もしくは異な
り、水素原子またはメチル基を表し、Xはグラフト化さ
れたビニル系ポリマーを有する炭素数5〜10のシクロ
アルキレン基または炭素数7〜15のアラアルキレン基
である。)で表される繰り返し単位からなるグラフト化
ポリカーボネート樹脂から構成された光学フィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低光弾性係数、製
膜性に優れたポリカーボネート樹脂からなる光学フィル
ム、液晶表示装置に有用な位相差フィルムおよび液晶表
示装置用基板に関する。さらに詳しくは、本発明は、ラ
ジカル反応性のメチレン基、メチン基を有する芳香族ポ
リカーボネート樹脂とビニル系モノマーとをグラフト反
応させて得られる、透明性、低複屈折性、耐熱性、耐湿
性、製膜性に優れたポリカーボネート樹脂からなる光学
フィルム、位相差フィルムおよび液晶表示装置用基板に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置において、画像の視認性を
向上させるために液晶セルと偏光板との間に位相差フィ
ルムが積層されている。この位相差フィルムは液晶層を
透過した楕円偏光を直線偏光に変換する役目をしてい
る。その材質は主としてビスフェノールAからなるポリ
カーボネート樹脂の一軸延伸フィルムが用いられ実用化
されている。その理由は(1)透明性が高い、(2)高
い屈折率異方性を示す、(3)耐熱性が比較的高い、な
ど位相差フィルムに要求される性質が優れているからで
ある。
【0003】しかし、該フィルムを液晶セルに偏光板と
ともに貼り合わせた時の貼りムラ、バックライトや外部
環境からの熱を受けることによる構成材料間の熱膨張
差、偏光フィルムの収縮等により応力が発生する。その
結果、そのビスフェノールAからなるポリカーボネート
フィルムは、光弾性係数が高いために、光弾性複屈折に
起因する位相差ムラが発生し、表示像のカラーバランス
やコントラストの低減を引き起こしやすいという問題を
抱えている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この問題を克服するた
めには、応力により位相差の変化しにくい、すなわち、
光弾性係数の小さなフィルム材料を使用することが考え
られる。光弾性係数の小さな材料として、特開平07−
287122号公報等にみられるオレフィン系の材料
や、国際公開WO95/233353にみられるような
特殊ポリカーボネート樹脂が知られている。しかし、オ
レフィン系の材料を用いた場合、フィルムを配向させて
も複屈折が発現しにくく、延伸して位相差フィルムとす
る場合、任意の位相差値を得ることが困難であり、ま
た、極端に大きな延伸倍率を必要とし、均一な位相差値
を有するフィルムを工業的に得ることが難しいという問
題を抱えている。
【0005】また、特殊ポリカーボネート樹脂の場合、
光弾性係数も適度に小さく、また、配向による位相差の
付与も工業的実施上、特に問題とはならないが、一般に
は、フィルムの耐熱性が高くなり、従来用いられていた
延伸装置をそのまま用いることが出来なく、耐熱性の高
い特殊な延伸装置を必要とする他、延伸加工温度が高く
均一な延伸が困難となり、幅広い範囲での位相差バラツ
キが大きくなるという欠点を有する。
【0006】本発明は、加工特性に優れ、かつ光弾性係
数が小さく応力による表示ムラが生じにくい光学フィル
ムを提供することを目的とする。
【0007】本発明の他の目的は、透明性、低複屈折
性、耐熱性、耐湿性、製膜性に優れたポリカーボネート
樹脂からなる光学フィルム、位相差フィルムおよび液晶
表示装置用基板を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる課
題を解決すべく鋭意検討した結果、ラジカル反応性のメ
チレン基、メチン基を有するポリカーボネート樹脂にビ
ニル系モノマーをグラフト反応して得られたグラフト化
ポリカーボネート樹脂を用いることにより、かかる問題
を解決することを見いだし本発明の完成に至った。
【0009】すなわち本発明の第1は、下記一般式
(1)
【0010】
【化9】
【0011】(式中、R1,R2,R3およびR4は同一も
しくは異なり、水素原子またはメチル基を表し、Xはグ
ラフト化されたビニル系ポリマーを有する炭素数5〜1
0のシクロアルキレン基または炭素数7〜15のアラア
ルキレン基である。)で表される繰り返し単位からなる
グラフト化ポリカーボネート樹脂から構成された光学フ
ィルムを内容とする(請求項1)。
【0012】本発明の第2は、下記一般式(1)
【0013】
【化10】
【0014】(式中、R1,R2,R3およびR4は同一も
しくは異なり、水素原子またはメチル基を表し、Xはグ
ラフト化されたビニル系ポリマーを有する炭素数5〜1
0のシクロアルキレン基または炭素数7〜15のアラア
ルキレン基である。)で表される繰り返し単位と、下記
一般式(2)
【0015】
【化11】
【0016】(式中、R1,R2,R3およびR4は同一も
しくは異なり、水素原子またはメチル基を表し、Yは炭
素数5〜10のシクロアルキレン基または炭素数7〜1
5のアラアルキレン基である。)で表される繰り返し単
位とからなるグラフト化ポリカーボネート樹脂から構成
された光学フィルムを内容とする(請求項2)。
【0017】本発明の第3は、下記一般式(1)
【0018】
【化12】
【0019】(式中、R1,R2,R3およびR4は同一も
しくは異なり、水素原子またはメチル基を表し、Xはグ
ラフト化されたビニル系ポリマーを有する炭素数5〜1
0のシクロアルキレン基または炭素数7〜15のアラア
ルキレン基である。)で表される繰り返し単位と、下記
一般式(3)
【0020】
【化13】
【0021】(式中、R1,R2,R3およびR4は同一も
しくは異なり、水素原子またはメチル基を表し、Zは炭
素数1〜5のアルキレン基または炭素数7〜15のアラ
アルキレン基である。)で表される繰り返し単位とから
なるグラフト化ポリカーボネート樹脂から構成された光
学フィルムを内容とする(請求項3)。
【0022】本発明の第4は、下記一般式(1)
【0023】
【化14】
【0024】(式中、R1,R2,R3およびR4は同一も
しくは異なり、水素原子またはメチル基を表し、Xはグ
ラフト化されたビニル系ポリマーを有する炭素数5〜1
0のシクロアルキレン基または炭素数7〜15のアラア
ルキレン基である。)で表される繰り返し単位と、下記
一般式(2)
【0025】
【化15】
【0026】(式中、R1,R2,R3およびR4は同一も
しくは異なり、水素原子またはメチル基を表し、Yは炭
素数5〜10のシクロアルキレン基または炭素数7〜1
5のアラアルキレン基である。)で表される繰り返し単
位と、下記一般式(3)
【0027】
【化16】
【0028】(式中、R1,R2,R3およびR4は同一も
しくは異なり、水素原子またはメチル基を表し、Zは炭
素数1〜5のアルキレン基または炭素数7〜15のアラ
アルキレン基である。)で表される繰り返し単位とから
なるグラフト化ポリカーボネート樹脂から構成された光
学フィルムを内容とする(請求項4)。
【0029】本発明の第5は、該光学フィルムを延伸し
て得られることを特徴とする位相差フィルムを内容とす
る(請求項10)。
【0030】本発明の第6は、該光学フィルムの少なく
とも一方の表面に透明電極層を設けたことを特徴とする
透明導電フィルムを内容とする(請求項11、請求項1
2)。
【0031】本発明の第7は、該透明導電フィルムを電
極基板として用いた液晶表示装置を内容とする(請求項
13)。
【0032】本発明の第8は、該透明導電フィルムを電
極基板として用いたタッチパネルを内容とする(請求項
14)。
【0033】
【発明の実施の形態】本発明における第1のグラフト化
ポリカーボネート樹脂は、前記式(1)で示される繰り
返し単位を必須成分とするものである。式中、R1〜R4
は水素原子またはメチル基で、同一であっても異なって
いてもよい。式中、Xはグラフト化されたビニル系ポリ
マーを有する炭素数5〜10のシクロアルキレン基また
は炭素数7〜15のアラアルキレン基である。
【0034】シクロアルキレン基としては、1,1−シ
クロペンチレン、1,1−シクロヘキシレン、1,1−
(3,3,5−トリメチル)シクロヘキシレン、ノルボ
ルナン−2,2−ジイル、トリシクロ[5.2.1.0
2,6]デカン−8,8‘−ジイルなどが挙げられ、価格の
点、原料の入手のし易さから、1,1−シクロヘキシレ
ン、1,1−(3,3,5−トリメチル)シクロヘキシ
レンが好適に用いられる。
【0035】またアラアルキレン基としては、フェニル
メチレン、1,1−(1−フェニル)エチレンなどがあ
げられる。
【0036】Xにグラフト化された枝ポリマーとして
は、ビニル芳香族化合物、アクリル酸エステル、メタク
リル酸エステル、マレイン酸エステル、N−置換マレイ
ミド、アクリロニトリル、メタクリロニトリルなどのビ
ニルモノマーから選ばれる1種または2種以上のビニル
モノマーからなるポリマーである。
【0037】ビニルモノマーの使用量は、ポリカーボネ
ート樹脂100重量部に対して5〜200重量部、好ま
しくは10〜100重量部である。5重量部未満ではグ
ラフト量が不足し、一方、200重量部を越えるとグラ
フト量が飽和するとともにビニルモノマーのホモポリマ
ーが増大し不経済である。
【0038】該ポリカーボネート樹脂としては、例え
ば、式(2)、式(3)で示されるものを使用すること
ができる。詳しくは後述する。
【0039】本発明においては、ビニルモノマーの分子
量調節剤を用いることができる。
【0040】好適な分子量調節剤としては、有機硫黄化
合物が挙げられ、例えば、n−オクチルメルカプタン、
n−ドデシルメルカプタンなどの脂肪族メルカプタン、
芳香族メルカプタン、チオグリコール酸とそのエステ
ル、エチレンチオグリコール酸とそのエステル、エチレ
ンチオグリコール等をあげることができる。これらは単
独または2種以上組み合わせて用いられる。分子量調節
剤の使用量は、ポリカーボネート樹脂100重量部に対
して0.001〜5重量部、好ましくは0.01〜1重
量部である。
【0041】ラジカル重合開始剤は、10時間半減期を
得るための分解温度が40〜170℃、好ましくは60
〜130℃のものである。
【0042】前記10時間半減期を得るための分解温度
とは、1L中にラジカル重合開始剤の0.05または
0.1mol/L濃度のトルエンまたはベンゼン溶液を
加熱し、10時間経過した時の分解率が50%となる温
度である。
【0043】ラジカル重合開始剤としては、例えば、ジ
イソプロピルパーオキシジカーボネート、ジ−n−プロ
ピルパーオキシジカーボネート、ジミリスチルパーオキ
シジカーボネート、ジ(2−エトキシエチル)パーオキ
シジカーボネート、ジ(メトキシイソプロピル)パーオ
キシジカーボネート、ジ(2−エチルヘキシル)パーオ
キシジカーボネート、t−ヘキシルパーオキシネオデカ
ノエート、ジ(3−メチル−3−メトキシブチル)パー
オキシジカーボネート、t−ブチルパーオキシネオデカ
ノエート、t−ヘキシルパーオキシネオヘキサノエー
ト、t−ブチルパーオキシネオヘキサノエート、2,4
−ジクロロベンゾイルパーオキシド、t−ヘキシルパー
オキシピバレート、t−ブチルパーオキシピバレート、
3,5,5−トリメチルヘキサノイルパーオキシド、オ
クタノイルパーオキシド、ラウロイルパーオキシド、ク
ミルパーオキシオクトエート、アセチルパーオキシド、
t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、m
−トルオイルパーオキシド、ベンゾイルパーオキシド、
t−ブチルパーオキシイソブチレート、1,1−ビス
(t−ブチルパーオキシ)−3,5,5−トリメチルシ
クロヘキサンなどをあげることができる。
【0044】ラジカル重合開始剤の使用量は、ビニルモ
ノマーに対して通常0.01〜5重量%、好ましくは
0.05〜1重量%である。0.01重量%未満ではグ
ラフト量が低くなり、一方、5重量%を越えるとゲル分
(架橋生成物)が増大し好ましくない。
【0045】本発明における第2のグラフト化ポリカー
ボネート樹脂は、前記一般式(1)で示される繰り返し
単位と前記一般式(2)で示される繰り返し単位とを必
須成分とするものである。
【0046】一般式(2)中、R1〜R4は水素原子また
はメチル基で、同一であっても異なっていてもよい。式
中、Yは炭素数5〜10のシクロアルキレン基または炭
素数7〜15のアラアルキレン基である。
【0047】シクロアルキレン基およびアラアルキレン
基としては、一般式(1)で挙げたものと同じものが挙
げられる。
【0048】本発明における第3のグラフト化ポリカー
ボネート樹脂は、前記一般式(1)で示される繰り返し
単位と前記一般式(3)で示される繰り返し単位とを必
須成分とするものである。
【0049】一般式(3)中、R1〜R4は水素原子また
はメチル基で、同一であっても異なっていてもよい。式
中、Zは炭素数1〜5のアルキレン基または炭素数7〜
15のアラアルキレン基である。
【0050】アルキレン基としては、メチレン、1,1
−エチレン、2,2−プロピレン、2,2−ブチレン、
2,2−(4−メチル)ペンチレンなどが挙げられる。
またアラアルキレン基としては、一般式(1)で挙げた
物と同じものが挙げられる。
【0051】本発明における第4のグラフト化ポリカー
ボネート樹脂は、前記一般式(1)で示される繰り返し
単位と前記一般式(2)で示される繰り返し単位と前記
一般式(3)で示される繰り返し単位とを必須成分とす
るものである。
【0052】本発明の第2のグラフト化ポリカーボネー
ト樹脂において、前記一般式(1)で示される繰り返し
単位と、前記一般式(2)で示される繰り返し単位との
割合は特に制限されないが、例えば前者を20モル%以
上とし後者を80モル%以下とするポリカーボネート樹
脂は優れた低複屈折性と高い耐熱性を有する点で優れて
いる。例えば前者が20モル%〜99モル%、後者が1
モル%から80モル%である。
【0053】本発明の第3のグラフト化ポリカーボネー
ト樹脂において、前記一般式(1)で示される繰り返し
単位と、前記一般式(3)で示される繰り返し単位との
割合は特に制限されないが、例えば前者を20モル%以
上とし後者を80モル%以下とするポリカーボネート樹
脂は優れた低複屈折性と高い耐熱性を有する点で優れて
いる。例えば前者が20モル%〜99モル%、後者が1
モル%から80モル%である。
【0054】本発明の第4のグラフト化ポリカーボネー
ト樹脂において、前記一般式(1)で示される繰り返し
単位と、前記一般式(2)で示される繰り返し単位と、
前記一般式(3)で示される繰り返し単位との割合は特
に制限されないが、例えば前2者の合計を20モル%以
上とし(前者を19モル%以上、特に19〜98モル%
とし)、最後者を80モル%以下(特に1〜80モル
%)とするポリカーボネート樹脂は優れた低複屈折性と
高い耐熱性を有する点で優れている。
【0055】本発明に用いられる一般式(2)〜(3)
で表されるポリカーボネート樹脂の数平均分子量は1
0,000〜100,000、好ましくは15,000〜
70,000であり、本発明のグラフト化ポリカーボネ
ート樹脂の数平均分子量は12,000〜110,00
0、好ましくは17,000〜80,000である。
【0056】次に、本発明のグラフト重合反応の操作に
ついて説明する。グラフト重合反応としては、溶液重合
法、含浸重合法、溶融混練重合法が用いられる。第1ま
たは第2のグラフト化ポリカーボネート樹脂について述
べると、溶液重合法の操作としては、前記一般式(2)
で表されるポリカーボネート樹脂の溶液に、窒素ガスな
どの不活性ガスを溶液雰囲気下、重合開始剤を添加し、
10分から2時間、好ましくは10分から1時間攪拌し
た後、ビニルモノマーと重合開始剤の混合物、必要に応
じてこれを溶剤に溶かしたものを30分〜5時間で、好
ましくは1時間〜3時間で添加して、さらに3時間〜1
2時間、好ましくは5時間〜10時間反応させる。モノ
マーの残留量に応じて重合開始剤を追加することもでき
る。
【0057】前記一般式(2)中、R1〜R4は、水素原
子またはメチル基で、同一であっても異なっていてもよ
い。式中、Yは炭素数5〜10のシクロアルキレン基ま
たは炭素数7〜15のアラアルキレン基である。これら
は一般式(1)で挙げたものと同一のものが挙げられ
る。
【0058】溶剤としては、クロロベンゼン、トルエ
ン、キシレンなどポリカーボネート樹脂とモノマーを溶
解し、さらにラジカル反応を妨げない溶剤が用いられ、
これらは単独または2種以上組み合わせて用いられる。
【0059】反応濃度としては、ポリカーボネート樹脂
の溶媒に対する濃度が5〜30(w/v)%、好ましく
は10〜20(w/v)%である。5(w/v)%未満
では反応速度が低下し、一方、30(w/v)%を越え
ると副生成物のホモポリマーが増大する。
【0060】反応温度は、重合開始剤の10時間半減期
を得るための分解温度より5〜40℃高い温度、好まし
くは10〜30℃高い温度である。本反応の後、反応液
を濃縮あるいはメタノール、ヘキサン、シクロヘキサン
などの貧溶媒に投入後、ろ過することで目的の樹脂を固
体として取得できる。この樹脂は必要に応じて、室温あ
るいは加温条件下、シクロヘキサン、メタノール、アセ
トンなどにより洗浄することで未反応モノマーやビニル
系モノマーのホモポリマーを除去することができる。
【0061】含浸重合法による操作としては、窒素など
の不活性ガス雰囲気下、一般式(3)で表されるポリカ
ーボネート樹脂の水懸濁液に、ビニルモノマーと、該ビ
ニルモノマーに対しラジカル開始剤を加えて、水性懸濁
液を生成させ、これをラジカル重合開始剤の分解が実質
的に起こらない条件で加熱してビニルモノマーおよびラ
ジカル重合開始剤をポリカーボネート樹脂に含浸させ、
次いでラジカル重合開始剤の分解が開始する温度まで上
昇させてグラフト反応させる。水媒体には懸濁剤とし
て、例えばポリビニルアルコール、ポリビニルピロリド
ン、メチルセルロースなどの水溶性ポリマー、リン酸カ
ルシウム、酸化マグネシウムなどの難水溶性無機塩を適
宜使用できる。水性懸濁液中のポリカーボネート樹脂な
どの反応性成分の濃度は、水100重量部に対して5〜
200重量部、好ましくは10〜100重量部である。
5重量部未満では反応速度が低下するか又は生産効率が
低下し、200重量部を越えると攪拌不良となる。
【0062】溶融混練重合法による操作としては、一般
式(2)で示されるポリカーボネート樹脂に、ビニルモ
ノマーとラジカル開始剤を加えて、ラジカル重合開始剤
の分解が進行しない温度において、あらかじめ混合して
おいた後、ラジカル重合開始剤の分解が進行する温度に
おいて溶融混練する。
【0063】水中で安定なモノマーを用いる場合は、前
記の含浸操作の後、溶融混練重合してもよい。前記の含
浸重合法の後、溶融混練重合法を併用してもよいし、前
記の溶液重合法の後、溶融混練重合法を併用してもよ
い。
【0064】本発明の第3または第4のグラフト化ポリ
カーボネート樹脂を製造するには、一般式(2)で表さ
れる繰り返し単位と一般式(3)で表される繰り返し単
位を含有するポリカーボネート樹脂を出発物質として用
い、上記と同様の操作を行えばよい。
【0065】前記のようにして得られたグラフト化ポリ
カーボネート樹脂は、一般に溶液からのキャスト法や溶
融押し出し法によりフィルムに加工される。しかし、光
学フィルムは高度な均一性を要求されるため溶液からの
キャスト法が好ましく用いられる。溶剤としては、ジク
ロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタンな
どのハロアルカン類、テトラヒドロフラン、1,3−ジ
オキソラン、1,4−ジオキサンなどの環状エーテル
類、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シ
クロヘキサノンなどのケトン類、クロロベンゼンなどの
芳香族溶剤が用いられる。このうち、ジクロロメタン、
1,2−ジクロロエタン、1,3−ジオキソラン、1,
4−ジオキサン、シクロヘキサノン、クロロベンゼンな
どが溶解性とドープ安定性の面から特に好ましい。これ
らは、単独溶剤でもよいし、二種以上の混合溶剤でもよ
い。樹脂の濃度としては、本発明の光学フィルムのため
に15重量%から35重量%が用いられる。
【0066】本発明グラフト化ポリカーボネート樹脂を
用いてフィルムを作成する場合、その、光弾性係数が小
さいため応力により位相差が発生しにくく、生産性良く
高品位のフィルムを製造することが可能となる。
【0067】本発明のフィルムの膜厚は用途に応じて選
択すればよいが、一般的には、10〜500μm、好ま
しくは、30〜300μm、より好ましくは50〜10
0μmの範囲が用いられる。
【0068】本発明フィルムの分子を配向させ位相差フ
ィルムとする事が出来る。一般的には、一軸あるいは二
軸に加熱延伸することにより分子を配向する事が出来
る。
【0069】一軸延伸法としては、テンター法による横
一軸延伸、ロール間による縦一軸延伸、ロール間圧延法
などの任意の方法が用いられる。その他、必要により湿
式延伸法を採用することもできる。
【0070】また、フィルムの三次元屈折率を制御する
ために、特開平2−160204号公報、特開平4−2
30704号公報、特開平5−157911号公報など
にみられるような特殊な延伸方法も好適に用いることが
出来る。
【0071】延伸温度は、使用する樹脂のガラス転移温
度(Tg)に依存し、(Tg−30)℃〜(Tg+3
0)℃、好ましくは、(Tg−20)℃〜(Tg+2
0)℃の範囲が用いられる。温度がこの範囲より低いと
均一配向が困難になり、この範囲より高いと配向の緩和
が起こり期待された配向度が得られないうえに配向制御
が困難になるため好ましくない。
【0072】好ましい位相差の範囲は、用途により適宜
選択することが出来る。一般には、λ/4位相差フィル
ムとして用いる場合は100nmから200nmの範囲
が選択され、λ/2位相差フィルムとして用いる場合
は、200nmから350nmの範囲が選択される。ま
た、STN型液晶表示装置の色補償用として用いる場合
は、液晶表示装置の方式により、400nmから200
0nmの範囲で選択される。必要とされる位相差は、延
伸温度や延伸倍率を調節する事により得ることが出来
る。
【0073】本発明のフィルムには加工温度や用途など
の必要に応じてTgを調節するための可塑剤が含まれて
いても良い。可塑剤の添加量はグラフト化ポリカーボネ
ート樹脂の0.1〜30重量%、好ましくは1〜20重
量%である。可塑剤の例としては、フタル酸系可塑剤と
してはフタル酸ジメチル、フタル酸ジエチル、フタル酸
ジ−n−ブチル、フタル酸ジ−n−オクチル、フタル酸
ジ−2−エチルヘキシル、フタル酸ジイソオクチル、フ
タル酸n−オクチル、フタル酸ジ−n−デシル、フタル
酸ジイソデシル、フタル酸ジ−n−ドデシル、フタル酸
ジイソトリドデシル、フタル酸ジシクロヘキシル、フタ
ル酸ブチルベンジル、イソフタル酸ジ−2−エチルヘキ
シル、脂肪族二塩基酸の例としては、アジピン酸−2−
エチルヘキシル、アジピン酸ジ−n−デシル、アジピン
酸ジイソデシル、アゼライン酸ジ−2−エチルヘキシ
ル、セバシン酸ジブチル、セバシン酸ジ−2−エチルヘ
キシル、リン酸エステル系の例としては、リン酸トリブ
チル、リン酸トリ−2−エチルヘキシル、リン酸−2−
エチルヘキシル、リン酸トリクレジール、エポキシ系可
塑剤としてはエポキシ化大豆油、エポキシ化トール油脂
肪酸−2−エチルヘキシル、脂肪酸エステルの例として
はステアリン酸ブチル、オレイン酸ブチル、高分子可塑
剤としては、エステル基を含有する高分子可塑剤(アジ
ピン酸、セバシン酸、フタル酸等二塩基酸と1,2−プ
ロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール等の
グリコールとの重縮合物)、エーテル基を含有する高分
子可塑剤(ポリエチレングリコールジメチルエーテル、
ポリエチレングリコールジ安息香酸エステル)の他、数
平均分子量300〜10000の低分子量ポリスチレ
ン、低分子量ポリ(スチレン−アクリロニトリル)、低
分子量ポリ(スチレン−α−メチルスチレン)等があげ
られ、これらは単独あるいは2種以上を混合して使用し
てもよい。
【0074】また、本発明フィルムは液晶表示装置用基
板としても好適に用いることが出来る。本発明フィルム
を用いた液晶表示装置は、使用環境下での偏光板の収縮
により該基板に応力がかかっても、位相差を生じること
がないため、表示品位を損なうことが無いという特徴を
有する。該基板として用いる場合、フィルムの位相差
は、20nm以下、より好ましくは10nm以下であ
り、その位相差バラツキは10%以下が好ましく、ま
た、その吸収軸の方向バラツキは±5°の範囲にあるこ
とが望ましい。また、表示像が視野角度により変化する
ことを防ぐため、フィルムの二軸性は小さく保つ方が好
ましい。フィルムの面方向から測定した位相差R(0)
と、光軸に対して直交方向へ45°傾けて測定した位相
差(R(45))の比(R(45)/R(0))で、フ
ィルムの二軸性を表すことが出来る。R(45)/R
(0)は、好ましくは、5以下、より好ましくは3以
下、更に好ましくは1.5以下である。また、液晶表示
装置がSTN型の液晶表示装置の場合、前記位相差フィ
ルムを該液晶表示装置用基板として用いることも可能で
ある。
【0075】液晶表示装置用基板として用いる場合、一
般には、該フィルムの少なくとも一方の表面に酸素や水
蒸気に対するバリヤー性を付与するため単層または複数
層からなるガスバリヤー層や、透明電極層が形成され
る。
【0076】ガスバリヤー層としては、各種ガスバリヤ
ー層を用いることができる。ガスバリヤー層を形成する
前に、フィルムとの密着性を上げるため、アンカーコー
ティングを施す場合もある。有機材料系のガスバリヤー
層としては、ポリビニールアルコール、ビニールアルコ
ールーエチレン共重合体等のビニールアルコール系重合
体、ポリアクリロニトリル、アクリロニトリルーアクリ
ル酸メチル共重合体やアクリロニトリルースチレン共重
合体のアクリロニトリル系重合体、あるいはポリ塩化ビ
ニリデン等の有機高分子材料からなる層を用いることが
できる。これらの材料は、本発明フィルム上にグラビア
コーターやリバースコーターを用いて湿式コーティング
法により成膜を行いガスバリヤー層とする事ができる。
ポリビニルアルコール系のバリヤー層を用いる場合、吸
湿により酸素バリヤー特性が急激に低下するため、別
途、水蒸気バリヤー層を形成させることが好ましい。
【0077】また、無機系のガスバリヤー層としては、
二酸化珪素あるいはこれを主成分として含み、一酸化珪
素、酸化アルミニウムなどの金属酸化物の1種以上を含
む化合物、及び/または、窒化珪素、あるいはこれを主
成分として含み、窒化アルミニウムなどの金属窒化物の
1種以上を含む化合物を用いることができ、この化合物
の具体例としては、例えばSiOx、SiAlNなどが
あげられる。前記無機系バリヤー薄膜、すなわち珪素酸
化物を主体とした金属酸化物、及び/または、珪素窒化
物を主体とした金属窒化物のうちでもSiOx、特にx
の値が1.3〜1.8、好ましくは1.5となるもの
が、酸素ガスおよび水蒸気バリヤー性の点から好まし
い。これら無機系バリヤー層は、スパッタや電子ビーム
蒸着法のような物理的気相堆積法(PVD)の他、化学
的気相堆積法(CVD)によって成膜することもでき
る。また、ポリシラザンなどの有機金属化合物層を本発
明フィルム上に形成させた後熱分解することにより形成
させることもできる。
【0078】これらバリヤー層は、単独で用いても良
く、また、複数以上を併用しても構わない。特に、有機
系バリヤー層と無機系バリヤー層を併用した場合、バリ
ヤー層のクラックピンホールに対する有機系バリヤー層
の優れた耐性と、特に水蒸気に対する無機バリヤー層の
優れた耐性が相乗効果を成すため、特に好ましい組み合
わせである。なかでも、ポリビニルアルコール系のバリ
ヤー層と、電子ビーム蒸着法により成膜したシリカまた
はアルミナのバリヤー層との組み合わせが特性上最も好
ましい。この時、各層の密着性を向上する目的でそれぞ
れの層の間に、アンカーコート層を設けることができ
る。アンカーコート層として、ポリジメチルシロキサン
等のシロキサン系硬化物や、ウレタン系・エポキシ系の
硬化物層が好適に用いられる。これら硬化物層を形成さ
せる方法は特に限定されず、熱硬化法や紫外線硬化法・
電子ビーム硬化法を用いることができる。有機バリヤー
層上に硬化物層上を形成させ更に無機系バリヤー層を形
成することが、有機バリヤー層を外界から保護するとい
う意味で好ましい。そのため、硬化物上に無機バリヤー
が形成されるが、無機バリヤー層は、成膜中に該層を形
成させる基材からの低分子量物が揮発すると形成される
膜質が好ましくない変化を受け、所望する特性が得られ
ない場合がある。硬化物を硬化させる方法として、電子
ビーム硬化法は、高温に加熱することなく未硬化物を少
なくすることができるという特徴を有しており、好まし
い硬化方法である。
【0079】また、透明電極層は、各種加工の最上層に
設けられ、インジウム酸化物を主体とする金属酸化物が
好ましい。該層は、目的により、本発明フィルムに直接
形成されることもあれば、前記バリヤー層上に形成され
ることもあり、また、バリヤー層上に密着性改善のため
の中間層を設けその上に形成されることもある。該透明
導電層は、液晶表示装置の電極として用いる場合、厚さ
20〜400nm程度、好ましくは50〜200nm程
度、さらに好ましくは80〜150nm、光線透過率8
0%以上、好ましくは85%以上、シート抵抗100Ω
/□以下、好ましくは50Ω/□以下の透明導電性薄膜
である。前記透明導電性薄膜の厚さが60〜150nm
程度の範囲内の場合には、シート抵抗および光線透過率
の双方を目的の範囲にしやすい。また、前記透明導電性
薄膜の光線透過率が85%程度以上の場合には、透明導
電性フィルムの透明性も良好にしうる。前記インジウム
酸化物を主体とする金属酸化物とは、酸化インジウムま
たはこれを主成分、具体的には80%(重量%、以下同
様)以上、さらには90〜95%含み、酸化スズ、酸化
カドミウムなどの他の金属酸化物の1種以上を20%以
下、さらには5〜10%含む化合物であり、この化合物
の具体例としては、例えばITO、CdIn 24などが
あげられる。前記インジウム酸化物を主体とした金属酸
化物のうちでもITO、とくに金属換算でスズが10%
以下、好ましくは5〜10%のものが、高い透明性を維
持しつつシート抵抗を下げる点から好ましい。
【0080】これら透明電極層は、無機系ガスバリヤー
と同じく、PVDやCVDの他、有機金属の熱分解法に
よっても形成させることができる。
【0081】また、上記、ガスバリヤー層や透明導電層
に加えて、液晶表示装置のカラー化を目的として、色素
などを用いたカラーフィルター層を設けることもでき
る。
【0082】このようにして得られた透明導電フィルム
を液晶表示装置用の電極基板として用い、公知の方法に
より、液晶表示装置を組み立てることができる。
【0083】更に、本発明フィルムは抵抗膜式タッチパ
ネル用基板としても、好適に用いることが出来る。特開
平3−121523号公報や、月刊ディスプレィ199
9年1月号67頁((株)テクノタイムズ社刊)にみら
れるような、インナータイプ型のタッチパネルには、光
学的特性の制御されたフィルムが必要とされ、ビスフェ
ノールAタイプのポリカーボネートを用いることが試み
られている。この様なタッチパネルの場合、偏光板とタ
ッチパネル用基板が貼合されて用いられるが、偏光板の
収縮による応力で基板の光学的特性が変化し、表示像に
好ましくない影響を与えるが、本発明光学フィルムを用
いることにより、光学的特性の安定したタッチパネル用
基板を得ることが出来る。また、特開平10−4862
5号公報などにみられるように、位相差フィルムとタッ
チパネルを組み合わせて用いる事が知られている。この
様なタッチパネルに於いて、本発明フィルムを用い、特
に、位相差フィルムをタッチパネル用基板として用いる
ことも有用である。
【0084】タッチパネル用基板用途においても、本発
明フィルムは液晶表示装置用基板と同様に透明導電層を
表面に形成する。タッチパネル用基板は、必要により、
液晶表示装置用と同様の水蒸気バリヤー層を形成するこ
とも、タッチパネル内での好ましくない結露を防止する
ためには有効である。透明導電層のシート抵抗値は、2
00〜2000Ω/□、より好ましくは、300〜10
00Ω/□である。対向する表面との接触による好まし
くない光干渉模様(ニュートンリング)を防止する目的
で、透明導電層を形成させる表面は、フィラーを含有す
るコーティング処理や磨耗処理により予め粗面化してお
くことも可能である。タッチパネル用基板の光線透過率
を向上するため、透明導電層での光反射を防止する目的
で、透明導電層の下に屈折率の異なる層を多層設けて反
射率を低減することもできる。酸化インジウムを主体と
した透明導電層の下層に、シリコンの酸化物を主体とし
た低屈折率の層を形成させ、更に、その下層に、チタン
やジルコニウムの酸化物を主体とした高屈折率層を設け
た三層からなる薄膜は、好ましい組み合わせである。
【0085】
【実施例】以下、本発明を実施例にて具体的に説明する
が、本発明はこの実施例に限定されるものではない。
【0086】フィルムの各物性値は以下のようにして測
定した。
【0087】厚み フィルムから10mm×150mmのサイズでMD方向(縦
方向)、TD方向(横方向)それぞれ5枚の試験片を切
り出した。温度20℃±2℃、湿度60%±5%におい
て、各試験片の5ヶ所をミツトヨ製デジマティックイン
ジケーターを用いて測定し、その平均値をフィルムの厚
みとした。
【0088】位相差 フィルムから50mm×150mmのサイズでMDの試験片
を切り出した。温度20℃±2℃、湿度60%±5%に
おいて、王子計測製KOBRA 21−SDHを用い
て、各試験片について無加重における位相差値R(0)を
測定した。
【0089】光弾性係数 上記における各試験片について、温度20℃±2℃、
湿度60%±5%において、王子計測製KOBRA 2
1−SDHを用いて、各試験片について0.5Kgの加重
を架けて位相差値R(w)を測定した。次式より光弾性係
数を算出した。R(0)はで測定した無加重における位
相差、Dはで測定したフィルムの厚みである。 光弾性係数(cm2/dyne)=(R(w)−R(0)/D)
÷(0.5×9.8×105/(50×10-1×D)
【0090】ガラス転移温度(Tg) フィルムから試験片を約7mgに切り出し、セイコー製
DSCを用いて、300℃まで20℃/minの昇温速
度で測定した。DSCプロファイルの変化点からガラス
転移温度を求めた。
【0091】全光線透過率とヘイズ フィルムから50mm×50mmのサイズで試験片を切り出
し、日本電色工業製濁度計300Aを用いて、温度20
℃±2℃、湿度60%±5%において測定した。
【0092】比較例1 ビスフェノールAタイプのポリカーボネート樹脂を用い
て塩化メチレン溶液(20重量%)を調製し、溶液流延
法によりフィルムを作製した。この未延伸フィルムのT
gは150℃であった。このフィルムを延伸機を用いて
165℃で10%一軸延伸して延伸フィルムを得た。光
弾性係数は90×10-13 cm2/dyneであった。この
フィルムの位相差は204nmであった。フィルムの物
性値を表1に示す。
【0093】比較例2 1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−3,3,5
−トリメチルシクロヘキサンとビスフェノールA(モル
比6:4)、ホスゲンからなるポリカーボネート樹脂
〔分子量は、ηSP/C=0.85(32℃、クロロホル
ム中0.32g/dl)、ガラス転移温度は210℃(D
SC)〕塩化メチレン溶液(25重量%)を調製し、溶
液流延法によりフィルムを作製した。この未延伸フィル
ムのTgは210℃であった。このフィルムを延伸機を
用いて225℃で10%一軸延伸して延伸フィルムを得
た。光弾性係数は63×10-13 cm2/dyneであり、
ポリカーボネート樹脂に対し70%に低下していること
が確認された。このフィルムの位相差は195nmであ
った。
【0094】実施例1 メカニカルスターラー、冷却管、窒素ガス導入管を装着
した500ml反応フラスコに、クロロベンゼン(和光
純薬製、事前に窒素ガスを10分間バブルした)290
gを入れ、窒素ガスをバブリングしながら115℃に加
熱した。これに1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサンとビスフ
ェノールA(モル比4:3)、ホスゲンからなるポリカ
ーボネート樹脂〔分子量は、ηSP/C=0.85(32
℃、クロロホルム中0.32g/dl)、ガラス転移温度
は210℃(DSC)〕30gを加え、完全に溶解させ
た。115℃においてこの溶液に、クロロベンゼン10
gに溶解させた1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)
−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン(日本油脂
製、パーヘキサ3M)225mgを10分で添加し、さ
らに10分攪拌した。スチレンモノマー(和光純薬製、
事前に窒素ガスを10分間バブルした)45gとパーヘ
キサ3M225mgの混合物を1時間かけて滴下し、3
時間攪拌した。ついで、パーヘキサ3Mを105mg直
接添加し、さらに3時間攪拌した。反応溶液をロータリ
ーエバポレーター(1mmHg以下、80℃)で濃縮
し、粗樹脂固体を得た。ポリスチレンを除去するため
に、前記濃縮品をシクロヘキサンを溶媒としてソックス
レー抽出して精製樹脂35.4gを得た。これのプロト
ンNMR(重クロロホルム溶媒)を測定し、ポリスチレ
ンのベンゼンプロトン(2プロトン分)に対し、ポリカ
ーボネート樹脂とポリスチレンのベンゼンプロトン(8
プロトンおよび3プロトン分、合計11プロトン分)か
らポリスチレンのグラフト量を算出したところ18%で
あった。
【0095】この樹脂の塩化メチレン溶液(25重量
%)を調製し、溶液流延法によりフィルムを作製した。
この未延伸フィルムのTgは166℃であった。このフ
ィルムの位相差は9nmであった。また、遅相軸のバラ
ツキ±5°であった。
【0096】このフィルムを延伸機を用いて180℃で
10%一軸延伸して延伸フィルムを得た。光弾性係数は
36×10-13cm2/dyneであり、ポリカーボネート
樹脂に対し40%に低下していることが確認された。こ
のフィルムの位相差は192nmであり、30cm×3
0cmの範囲での位相差バラツキは5nmであった。目
的とする低光弾性でありながら複屈折性を示すフィルム
を得た。得られたフィルムの物性値を表1に示す。
【0097】実施例2 実施例1で得られた樹脂およびフタル酸ジエチル(樹脂
に対し2重量%)の塩化メチレン溶液(25重量%)を
調製し、流延法によりフィルムを作製した。この未延伸
フィルムのTgは146℃であった。このフィルムを延
伸機を用いて160℃で10%一軸延伸して延伸フィル
ムを得た。光弾性係数は38×10-13cm2/dyneで
あり、ポリカーボネート樹脂に対し40%に低下してい
ることが確認された。このフィルムの位相差は187n
mであった。得られたフィルムの物性値を表1に示す。
【0098】実施例3 実施例1で得られた樹脂およびリン酸トリフェニル(樹
脂に対し2重量%)の塩化メチレン溶液(25重量%)
を調製し、溶液流延法によりフィルムを作製した。この
未延伸フィルムのTgは145℃であった。このフィル
ムを延伸機を用いて160℃で10%一軸延伸して延伸
フィルムを得た。光弾性係数は34×10-13 cm2/dy
neであり、ポリカーボネート樹脂に対し40%に低下
していることが確認された。このフィルムの位相差は1
86nmであった。得られたフィルムの物性値を表1に
示す。
【0099】実施例4 実施例1で得られた樹脂および低分子量ポリスチレンS
B−75(数平均分子量2000、三洋化成製、樹脂に
対し1.5重量%)の塩化メチレン溶液(25重量%)
を調製し、流延法によりフィルムを作製した。この未延
伸フィルムのTgは143℃であった。このフィルムを
延伸機を用いて160℃で10%一軸延伸して延伸フィ
ルムを得た。光弾性係数は34×10-13 cm2/dyne
であり、ポリカーボネート樹脂に対し40%に低下して
いることが確認された。このフィルムの位相差は182
nmであった。得られたフィルムの物性値を表1に示
す。
【0100】実施例5 メカニカルスターラーを装着した1000ml耐圧反応
器に、クロロベンゼン(和光純薬製、事前に窒素ガスを
10分間バブルした)290g、実施例1で用いたポリ
カーボネート樹脂〔分子量は、ηSP/C=0.85(3
2℃、クロロホルム中0.32g/dl)、ガラス転移温
度は210℃(DSC)〕30g、スチレンモノマー
(和光純薬製、事前に窒素ガスを10分間バブルした)
45gおよび1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−
3,3,5−トリメチルシクロヘキサン(日本油脂製、
パーヘキサ3M)600mgを入れ、室温で完全に溶解
させた。内温を200℃まで上げ、3時間攪拌した。反
応溶液をロータリーエバポレーター(1mmHg以下、
80℃)で濃縮し、粗樹脂固体を得た。ポリスチレンを
除去するために、前記濃縮品をシクロヘキサンを溶媒と
してソックスレー抽出して精製樹脂38.5gを得た。
これのプロトンNMR(重クロロホルム溶媒)を測定
し、ポリスチレンのベンゼンプロトン(2プロトン分)
に対し、ポリカーボネート樹脂とポリスチレンのベンゼ
ンプロトン(8プロトンおよび3プロトン分、合計11
プロトン分)からポリスチレンのグラフト量を算出した
ところ30%であった。
【0101】この樹脂の塩化メチレン溶液(25重量
%)を調製し、流延法によりフィルムを作製した。この
未延伸フィルムのTgは136℃であった。このフィル
ムを延伸機を用いて150℃で10%一軸延伸して延伸
フィルムを得た。光弾性係数は11×10-13cm2/dy
neであり、ポリカーボネート樹脂に対し10%に低下
していることが確認された。このフィルムの位相差は1
79nmであり、目的とする低光弾性でありながら複屈
折性を示すフィルムを得た。得られたフィルムの物性値
を表1に示す。
【0102】
【表1】
【0103】実施例6 実施例1で得られた樹脂を用いて連続的な溶剤キャステ
ィング法により位相差9nm、遅相軸のバラツキが±5
°以下のロールフィルムを作成した。更に、フィルム上
にアクリル系UV硬化型ハードコートをコーティングし
たのち、200×660mmのターゲットを3台備えた
マグネトロンスパッタ装置を用いて、始めにフィルムの
片面にガスバリヤー層を成膜し、更に、フィルムの他方
の面にガスバリヤー膜、透明導電膜を順次形成した。
【0104】バリヤー膜用ターゲットとしてSiO2
透明導電薄膜用ターゲットとして酸化スズ比10%のI
TO、スパッタガスとしてバリヤー薄膜はアルゴン流量
100sccm、酸素1sccmで総ガス圧2.0mT
orr、ITOではアルゴン350sccm、酸素3.
5sccm、総ガス圧5mTorr、パワー条件として
バリヤー薄膜はRF3kW(2.27W/cm2)、IT
OはDC5.0A250V(0.96W/cm2)となる
ようにして成膜を行った。バリヤー薄膜は3分処理し、
45nm、ITOは3分処理し、100nmとなる透明
導電フィルムを得た。
【0105】得られたフィルムは、シート抵抗50Ω/
□、光線透過率80%、酸素ガスバリヤー性0.5cc
/m2/day、水蒸気バリヤー性0.1g/m2/da
y、である透明導電フィルムが得られた。更に、この透
明導電フィルムを用いて、透明電極層を対向させるよう
に配置し、公知の方法にて液晶表示装置を組み立てた。
【0106】実施例7 実施例1で得られた未延伸フィルムを用いて、フィルム
上にアクリル系UV硬化型ハードコートをコーティング
したのち、DCマグネトロンスパッター法により、IT
Oの成膜を行った。ITOの膜厚は約20nm、シート
抵抗は450±10Ω/□であった。この透明導電膜付
き位相差板に電極として端部に銀電極を印刷し、別に用
意した5mmピッチのスペーサーと、銀電極を印刷した
透明導電ガラスを導電膜が向かい合うように両基板の周
囲に絶縁性接着材を塗布して接着し透明タッチパネルを
作成した。
【0107】バックライト付のTFTカラーTN液晶表
示装置のバックライトと反対側(観察側)の偏光板と液
晶セルのあいだに、タッチパネルを配置し、ペンによる
押圧が液晶セルに伝搬しないようタッチパネルと液晶表
示装置のあいだは0.5mm程度空隙が開くように周囲
にギャップ剤入りの粘着剤を塗布し接着し、透明タッチ
パネル付液晶表示装置を作製した。
【0108】
【発明の効果】本発明により、応力により位相差の変化
が少なく、かつ、適度な配向性と耐熱性を有する光学フ
ィルムを得ることが出来る。該光学フィルムを用いるこ
とにより、応力に対して表示特性が低下しにくい、位相
差フィルム、透明導電フィルム、液晶表示装置やタッチ
パネルを得ることができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 3/033 350 G06F 3/033 350A 5B087 // C08J 5/18 CFD C08J 5/18 CFD Fターム(参考) 2H049 BA06 BB44 BC03 BC22 2H091 FA11X FA11Z FB02 FC07 GA01 GA03 LA12 4F071 AA22X AA28X AA33X AA34X AA36X AA50 AA77 AA86 AE04 AF29 AF30 BB07 BC01 4J002 BC032 BC062 BC092 BN171 CD162 CF032 CH052 EH036 EH096 EH146 EW046 FD022 FD026 GP00 4J029 AA09 AB01 AB04 AC05 AD09 AE03 AE04 BB13A BD09C HA01 HC01 JE052 JE082 JE092 JE102 KH01 5B087 AA04 CC14

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式(1) 【化1】 (式中、R1,R2,R3およびR4は同一もしくは異な
    り、水素原子またはメチル基を表し、Xはグラフト化さ
    れたビニル系ポリマーを有する炭素数5〜10のシクロ
    アルキレン基または炭素数7〜15のアラアルキレン基
    である。)で表される繰り返し単位からなるグラフト化
    ポリカーボネート樹脂から構成された光学フィルム。
  2. 【請求項2】下記一般式(1) 【化2】 (式中、R1,R2,R3およびR4は同一もしくは異な
    り、水素原子またはメチル基を表し、Xはグラフト化さ
    れたビニル系ポリマーを有する炭素数5〜10のシクロ
    アルキレン基または炭素数7〜15のアラアルキレン基
    である。)で表される繰り返し単位と、下記一般式
    (2) 【化3】 (式中、R1,R2,R3およびR4は同一もしくは異な
    り、水素原子またはメチル基を表し、Yは炭素数5〜1
    0のシクロアルキレン基または炭素数7〜15のアラア
    ルキレン基である。)で表される繰り返し単位とからな
    るグラフト化ポリカーボネート樹脂から構成された光学
    フィルム。
  3. 【請求項3】下記一般式(1) 【化4】 (式中、R1,R2,R3およびR4は同一もしくは異な
    り、水素原子またはメチル基を表し、Xはグラフト化さ
    れたビニル系ポリマーを有する炭素数5〜10のシクロ
    アルキレン基または炭素数7〜15のアラアルキレン基
    である。)で表される繰り返し単位と、下記一般式
    (3) 【化5】 (式中、R1,R2,R3およびR4は同一もしくは異な
    り、水素原子またはメチル基を表し、Zは炭素数1〜5
    のアルキレン基または炭素数7〜15のアラアルキレン
    基である。)で表される繰り返し単位とからなるグラフ
    ト化ポリカーボネート樹脂から構成された光学フィル
    ム。
  4. 【請求項4】下記一般式(1) 【化6】 (式中、R1,R2,R3およびR4は同一もしくは異な
    り、水素原子またはメチル基を表し、Xはグラフト化さ
    れたビニル系ポリマーを有する炭素数5〜10のシクロ
    アルキレン基または炭素数7〜15のアラアルキレン基
    である。)で表される繰り返し単位と、下記一般式
    (2) 【化7】 (式中、R1,R2,R3およびR4は同一もしくは異な
    り、水素原子またはメチル基を表し、Yは炭素数5〜1
    0のシクロアルキレン基または炭素数7〜15のアラア
    ルキレン基である。)で表される繰り返し単位と、下記
    一般式(3) 【化8】 (式中、R1,R2,R3およびR4は同一もしくは異な
    り、水素原子またはメチル基を表し、Zは炭素数1〜5
    のアルキレン基または炭素数7〜15のアラアルキレン
    基である。)で表される繰り返し単位とからなるグラフ
    ト化ポリカーボネート樹脂から構成された光学フィル
    ム。
  5. 【請求項5】グラフト化されたビニル系ポリマーが、ビ
    ニル芳香族化合物、アクリル酸エステル、メタクリル酸
    エステル、マレイン酸エステル、N−置換マレイミド、
    アクリロニトリル、メタクリロニトリル、ビニルエステ
    ルからなる群から選ばれる一種または二種以上のビニル
    モノマーからなるポリマーであることを特徴とする、請
    求項1〜4のいずれかに記載の光学フィルム。
  6. 【請求項6】グラフト化されたビニル系ポリマーが、ス
    チレン及び/または置換スチレンからなるポリマーであ
    ることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の光
    学フィルム。
  7. 【請求項7】グラフト化ポリカーボネート樹脂に対して
    可塑剤を0.1〜30重量%含むことを特徴とする請求
    項1〜4のいずれかに記載の光学フィルム。
  8. 【請求項8】光弾性係数が70×10-13 cm2/dyne
    以下であり、ガラス転移温度が100〜190℃である
    請求項1〜7のいずれかに記載の光学フィルム。
  9. 【請求項9】位相差が20nm以下であることを特徴と
    する請求項1〜8いずれかに記載の光学フィルム。
  10. 【請求項10】請求項1〜9記載の光学フィルムを延伸
    して得られることを特徴とする位相差フィルム。
  11. 【請求項11】請求項1〜9記載の光学フィルムの少な
    くとも一方の表面に透明電極層を設けたことを特徴とす
    る透明導電フィルム。
  12. 【請求項12】請求項10記載の位相差フィルムの少な
    くとも一方の表面に透明電極層を設けたことを特徴とす
    る透明導電フィルム。
  13. 【請求項13】請求項11または12記載の透明導電フ
    ィルムを電極基板として用いた液晶表示装置。
  14. 【請求項14】請求項11または12記載の透明導電フ
    ィルムを電極基板として用いたタッチパネル。
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