JP2000302555A - バルク状窒化アルミニウムの製造方法 - Google Patents
バルク状窒化アルミニウムの製造方法Info
- Publication number
- JP2000302555A JP2000302555A JP11113556A JP11355699A JP2000302555A JP 2000302555 A JP2000302555 A JP 2000302555A JP 11113556 A JP11113556 A JP 11113556A JP 11355699 A JP11355699 A JP 11355699A JP 2000302555 A JP2000302555 A JP 2000302555A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ingot
- aln
- bulk
- bulk body
- metallic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Ceramic Products (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 例えば信頼性やコストの点で課題を有する従
来の粉末冶金的なAlN焼結体の製造方法に代えて、緻
密質でかつ形状付与が可能な新たなAlNバルク体の製
造方法が求められている。 【解決手段】 金属Alのインゴットまたは金属Al粉
末の圧粉体1の表面に、金属CaまたはCa化合物を被
覆して、Ca含有被覆層2を形成する。これを窒素含有
雰囲気中にて 900〜1200℃の温度で熱処理することによ
って、インゴットまたは圧粉体1の表面にAlNのバル
ク体3が生成する。
来の粉末冶金的なAlN焼結体の製造方法に代えて、緻
密質でかつ形状付与が可能な新たなAlNバルク体の製
造方法が求められている。 【解決手段】 金属Alのインゴットまたは金属Al粉
末の圧粉体1の表面に、金属CaまたはCa化合物を被
覆して、Ca含有被覆層2を形成する。これを窒素含有
雰囲気中にて 900〜1200℃の温度で熱処理することによ
って、インゴットまたは圧粉体1の表面にAlNのバル
ク体3が生成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規なバルク状窒
化アルミニウムの作製方法に関する。
化アルミニウムの作製方法に関する。
【0002】
【従来の技術】窒化アルミニウム(AlN)は、高い熱
伝導率と優れた電気絶縁性、また優れた耐食性などを有
することから、ICやLSI用の基板、パッケージなど
としての応用が期待され、実用化が進められている。さ
らに、シリコンウェハを化学処理する静電チャック用材
料などとしても実用化が期待されているほか、圧電体材
料としての応用も検討されている。
伝導率と優れた電気絶縁性、また優れた耐食性などを有
することから、ICやLSI用の基板、パッケージなど
としての応用が期待され、実用化が進められている。さ
らに、シリコンウェハを化学処理する静電チャック用材
料などとしても実用化が期待されているほか、圧電体材
料としての応用も検討されている。
【0003】通常、AlNのバルク体は、粉末冶金的な
手法で焼結体として製造されており、このための技術開
発が積極的に進められてきた。今日ではAlN粉末にイ
ットリア(Y2 O3 )やカルシア(CaO)を添加して
焼結することによって、高密度化と高熱伝導化が達成さ
れ、基板を中心として実用化が進められている。しか
し、この製造プロセス技術に関しては、信頼性向上と低
コスト化が重要な課題となっており、新しい製造プロセ
スの開発が強く求められている。
手法で焼結体として製造されており、このための技術開
発が積極的に進められてきた。今日ではAlN粉末にイ
ットリア(Y2 O3 )やカルシア(CaO)を添加して
焼結することによって、高密度化と高熱伝導化が達成さ
れ、基板を中心として実用化が進められている。しか
し、この製造プロセス技術に関しては、信頼性向上と低
コスト化が重要な課題となっており、新しい製造プロセ
スの開発が強く求められている。
【0004】ところで、Alの窒化反応は発熱反応であ
ることから、この発熱反応を利用したAlN粉末の合成
法が開発され、工業的製造法の 1つとして実用化されて
いる。そこで、バルク体の作製方法としてAlやAlN
−Al系の圧粉体の窒化反応焼結が試みられたが、この
方法で得られるAlNのバルク体は多孔体にとどまり、
緻密な焼結体は得られていない。
ることから、この発熱反応を利用したAlN粉末の合成
法が開発され、工業的製造法の 1つとして実用化されて
いる。そこで、バルク体の作製方法としてAlやAlN
−Al系の圧粉体の窒化反応焼結が試みられたが、この
方法で得られるAlNのバルク体は多孔体にとどまり、
緻密な焼結体は得られていない。
【0005】一方、Al−Mg−Si系の原料を酸化雰
囲気中にて1000℃前後で加熱することによって、原料溶
融物の表面、あるいは原料の表面上に載置したプリフォ
ーム中にAl2 O3 を生成する、いわゆるDIMOX法
が開発されている。このような手法を利用して、他の金
属系を出発原料としたバルク体の作製も検討されている
が、AlNのバルク体の合成に関しては十分な検討がな
されておらず、いまだ十分な成果は得られていない。
囲気中にて1000℃前後で加熱することによって、原料溶
融物の表面、あるいは原料の表面上に載置したプリフォ
ーム中にAl2 O3 を生成する、いわゆるDIMOX法
が開発されている。このような手法を利用して、他の金
属系を出発原料としたバルク体の作製も検討されている
が、AlNのバルク体の合成に関しては十分な検討がな
されておらず、いまだ十分な成果は得られていない。
【0006】このような点に対して、本発明者らは先に
Al−Ca合金を出発原料とし、これを窒素雰囲気中で
溶融させたところ、内部への窒素の拡散が容易に進み、
短時間でAlNが合成されることを確認した。しかし、
この場合には生成したAlNの形状付与が困難であるこ
とから、工業的な応用までには至っていない。
Al−Ca合金を出発原料とし、これを窒素雰囲気中で
溶融させたところ、内部への窒素の拡散が容易に進み、
短時間でAlNが合成されることを確認した。しかし、
この場合には生成したAlNの形状付与が困難であるこ
とから、工業的な応用までには至っていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、Al
Nのバルク体は通常粉末冶金的な手法で製造されている
が、この製造プロセス技術に関しては信頼性向上と低コ
スト化が重要な課題となっており、このために新しい製
造プロセスの開発が進められている。
Nのバルク体は通常粉末冶金的な手法で製造されている
が、この製造プロセス技術に関しては信頼性向上と低コ
スト化が重要な課題となっており、このために新しい製
造プロセスの開発が進められている。
【0008】このような点に対して、本発明者らは先に
Al−Ca合金を出発原料とし、これを窒素雰囲気中で
溶融させることによって、短時間でAlNが合成される
ことを確認したが、この手法では生成したAlNの形状
付与が困難であり、工業的手法としては不十分であっ
た。この方法は出発原料が安価であることなどから、形
状付与されたバルク体を容易に得ることが可能となれ
ば、得られるAlNバルク体は新材料として新しい応用
の展開も期待できると予想される。
Al−Ca合金を出発原料とし、これを窒素雰囲気中で
溶融させることによって、短時間でAlNが合成される
ことを確認したが、この手法では生成したAlNの形状
付与が困難であり、工業的手法としては不十分であっ
た。この方法は出発原料が安価であることなどから、形
状付与されたバルク体を容易に得ることが可能となれ
ば、得られるAlNバルク体は新材料として新しい応用
の展開も期待できると予想される。
【0009】本発明はこのような課題に対処するために
なされたもので、従来の粉末冶金的な手法に代えて、新
たなAlNのバルク体の製造方法、特に得られるバルク
体への形状付与を可能にしたバルク状AlNの製造方法
を提供することを目的としている。
なされたもので、従来の粉末冶金的な手法に代えて、新
たなAlNのバルク体の製造方法、特に得られるバルク
体への形状付与を可能にしたバルク状AlNの製造方法
を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、バルク状
AlNの出発原料としてのAl−Ca系について種々検
討した結果、Al単独のインゴットや圧粉体を用意し、
その表面にCaまたはCa化合物を被覆したものを窒素
含有雰囲気中で熱処理して窒化させることによって、出
発原料としてのAlのインゴットや圧粉体の表面にバル
ク状のAlN層が生成されるという、全く新しいAlN
バルク体の合成法を見出した。
AlNの出発原料としてのAl−Ca系について種々検
討した結果、Al単独のインゴットや圧粉体を用意し、
その表面にCaまたはCa化合物を被覆したものを窒素
含有雰囲気中で熱処理して窒化させることによって、出
発原料としてのAlのインゴットや圧粉体の表面にバル
ク状のAlN層が生成されるという、全く新しいAlN
バルク体の合成法を見出した。
【0011】本発明はこのような知見に基づいてなされ
たもので、本発明における第1のバルク状窒化アルミニ
ウムの製造方法は請求項1に記載したように、金属アル
ミニウムのインゴットまたは金属アルミニウム粉末の圧
粉体表面に、金属カルシウムまたはカルシウム化合物を
被覆する工程と、前記金属カルシウムまたはカルシウム
化合物を被覆したインゴットまたは圧粉体を窒素含有雰
囲気中にて 900〜1200℃の温度で熱処理し、前記インゴ
ットまたは圧粉体の表面に窒化アルミニウムのバルク体
を作製する工程とを有することを特徴としている。
たもので、本発明における第1のバルク状窒化アルミニ
ウムの製造方法は請求項1に記載したように、金属アル
ミニウムのインゴットまたは金属アルミニウム粉末の圧
粉体表面に、金属カルシウムまたはカルシウム化合物を
被覆する工程と、前記金属カルシウムまたはカルシウム
化合物を被覆したインゴットまたは圧粉体を窒素含有雰
囲気中にて 900〜1200℃の温度で熱処理し、前記インゴ
ットまたは圧粉体の表面に窒化アルミニウムのバルク体
を作製する工程とを有することを特徴としている。
【0012】本発明における第2のバルク状窒化アルミ
ニウムの製造方法は、請求項2に記載したように、金属
アルミニウムのインゴットまたは金属アルミニウム粉末
の圧粉体表面に、金属カルシウムまたはカルシウム化合
物を被覆する工程と、前記インゴットまたは圧粉体上に
前記金属カルシウムまたはカルシウム化合物の被覆層を
介して、耐熱性を有する多孔質状のプリフォームを配置
する工程と、前記プリフォームを配置したインゴットま
たは圧粉体を窒素含有雰囲気中にて 900〜1200℃の温度
で熱処理し、前記インゴットまたは圧粉体の表面に前記
プリフォームの構成材料と窒化アルミニウムとの複合バ
ルク体を作製する工程とを有することを特徴としてい
る。
ニウムの製造方法は、請求項2に記載したように、金属
アルミニウムのインゴットまたは金属アルミニウム粉末
の圧粉体表面に、金属カルシウムまたはカルシウム化合
物を被覆する工程と、前記インゴットまたは圧粉体上に
前記金属カルシウムまたはカルシウム化合物の被覆層を
介して、耐熱性を有する多孔質状のプリフォームを配置
する工程と、前記プリフォームを配置したインゴットま
たは圧粉体を窒素含有雰囲気中にて 900〜1200℃の温度
で熱処理し、前記インゴットまたは圧粉体の表面に前記
プリフォームの構成材料と窒化アルミニウムとの複合バ
ルク体を作製する工程とを有することを特徴としてい
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施するための形
態について説明する。
態について説明する。
【0014】図1は本発明の第1のバルク状窒化アルミ
ニウム(AlN)の製造方法の一実施形態による製造工
程を模式的に示す断面図である。まず、図1(a)に示
すように、AlNの出発原料として塊状の金属アルミニ
ウム(Al)1、具体的には金属Alのインゴットや金
属Al粉末の圧粉体を用意する。
ニウム(AlN)の製造方法の一実施形態による製造工
程を模式的に示す断面図である。まず、図1(a)に示
すように、AlNの出発原料として塊状の金属アルミニ
ウム(Al)1、具体的には金属Alのインゴットや金
属Al粉末の圧粉体を用意する。
【0015】本発明における出発原料は塊状の金属Al
であればよく、金属Alのインゴットおよび金属Al粉
末の圧粉体のいずれを用いてもよい。これら金属Alの
インゴットまたは圧粉体1の純度は特に限定されるもの
ではないが、 99%以上の純度を有することが好ましい。
出発原料としての金属Alのインゴットまたは圧粉体1
の純度が 99%以下であっても、必ずしも以下に示す反応
が進行しないものではないが、反応の再現性や得られる
AlNバルク体の特性などを考慮すると、出発原料の純
度は高い方が望ましい。
であればよく、金属Alのインゴットおよび金属Al粉
末の圧粉体のいずれを用いてもよい。これら金属Alの
インゴットまたは圧粉体1の純度は特に限定されるもの
ではないが、 99%以上の純度を有することが好ましい。
出発原料としての金属Alのインゴットまたは圧粉体1
の純度が 99%以下であっても、必ずしも以下に示す反応
が進行しないものではないが、反応の再現性や得られる
AlNバルク体の特性などを考慮すると、出発原料の純
度は高い方が望ましい。
【0016】出発原料としての金属Alのインゴットま
たは圧粉体1の形状は、AlNバルク体の形成面となる
表面を有するものであれば特に限定されるものではな
く、得ようとするAlNバルク体の形状に応じて、種々
の形状のインゴットや圧粉体を使用することができる。
例えば、矩形や円盤状のインゴットや圧粉体、さらに複
雑な形状を有するインゴットや圧粉体など、種々の形状
を有する金属Alのインゴットまたは圧粉体1を使用す
ることができる。
たは圧粉体1の形状は、AlNバルク体の形成面となる
表面を有するものであれば特に限定されるものではな
く、得ようとするAlNバルク体の形状に応じて、種々
の形状のインゴットや圧粉体を使用することができる。
例えば、矩形や円盤状のインゴットや圧粉体、さらに複
雑な形状を有するインゴットや圧粉体など、種々の形状
を有する金属Alのインゴットまたは圧粉体1を使用す
ることができる。
【0017】次に、図1(b)に示すように、金属Al
のインゴットまたは圧粉体1の表面に、金属カルシウム
(Ca)またはCa化合物を被覆して、Ca含有被覆層
2を形成する。Ca含有被覆層2の形成源(Ca源)
は、特に限定されるものではなく、金属Ca、Caアル
コキシドのようなCa有機化合物、CaCO3 やCa
(OH)3 のようなCa無機化合物など、Caを含む各
種のものを使用することができる。
のインゴットまたは圧粉体1の表面に、金属カルシウム
(Ca)またはCa化合物を被覆して、Ca含有被覆層
2を形成する。Ca含有被覆層2の形成源(Ca源)
は、特に限定されるものではなく、金属Ca、Caアル
コキシドのようなCa有機化合物、CaCO3 やCa
(OH)3 のようなCa無機化合物など、Caを含む各
種のものを使用することができる。
【0018】上述した金属CaやCa化合物は、例えば
水溶液や有機溶媒中に分散させて分散液としたり、さら
に有機バインダを加えてペースト状にし、これらをスプ
レー法、浸漬法、刷毛塗り、スクリーン印刷などで塗布
することによって、Ca含有被覆層2を形成する。この
ような溶液、分散液、ペーストなどの塗布法に限らず、
金属CaやCa化合物の粉末を直接塗布したり、あるい
は蒸着法などの薄膜形成法でCa含有被覆層2を形成し
てもよい。
水溶液や有機溶媒中に分散させて分散液としたり、さら
に有機バインダを加えてペースト状にし、これらをスプ
レー法、浸漬法、刷毛塗り、スクリーン印刷などで塗布
することによって、Ca含有被覆層2を形成する。この
ような溶液、分散液、ペーストなどの塗布法に限らず、
金属CaやCa化合物の粉末を直接塗布したり、あるい
は蒸着法などの薄膜形成法でCa含有被覆層2を形成し
てもよい。
【0019】Ca含有被覆層2は、形状によって異なる
が、通常のペレット状の金属Alのインゴットや圧粉体
であれば、Al重量に対してCa量が 0.2〜 5重量% の
範囲となるように形成することが好ましい。Ca量が
0.2重量% 未満であると、後述するAlNバルク体を十
分に形成することができないおそれがある。一方、Ca
量が 5重量% を超えると窒化の促進効果は飽和に達し、
Caは不純物として存在しやすくなる。具体的には、C
a源の種類によっても異なるが、Ca含有被覆層2の厚
さは 5〜 500μm 程度とすることが好ましい。
が、通常のペレット状の金属Alのインゴットや圧粉体
であれば、Al重量に対してCa量が 0.2〜 5重量% の
範囲となるように形成することが好ましい。Ca量が
0.2重量% 未満であると、後述するAlNバルク体を十
分に形成することができないおそれがある。一方、Ca
量が 5重量% を超えると窒化の促進効果は飽和に達し、
Caは不純物として存在しやすくなる。具体的には、C
a源の種類によっても異なるが、Ca含有被覆層2の厚
さは 5〜 500μm 程度とすることが好ましい。
【0020】この後、表面にCa含有被覆層2を形成し
た金属Alのインゴットまたは圧粉体1に対して、窒素
含有雰囲気中にて 900〜1200℃の範囲の温度で熱処理を
施す。この熱処理によりCa含有被覆層2を有する表面
側から徐々に金属Alの窒化が進行し、図1(c)に示
すように、金属Alのインゴットまたは圧粉体1の表面
にバルク状のAlN(AlNバルク体)3が作製され
る。なお、窒化処理後の金属Alのインゴットまたは圧
粉体は、AlNバルク体3にAlを供給することにより
多孔体1′となる。
た金属Alのインゴットまたは圧粉体1に対して、窒素
含有雰囲気中にて 900〜1200℃の範囲の温度で熱処理を
施す。この熱処理によりCa含有被覆層2を有する表面
側から徐々に金属Alの窒化が進行し、図1(c)に示
すように、金属Alのインゴットまたは圧粉体1の表面
にバルク状のAlN(AlNバルク体)3が作製され
る。なお、窒化処理後の金属Alのインゴットまたは圧
粉体は、AlNバルク体3にAlを供給することにより
多孔体1′となる。
【0021】上述したように、熱処理は窒素含有雰囲気
中、具体的には窒素を含有する非酸化性雰囲気中で実施
する。窒素を含有する非酸化性雰囲気としては、例えば
N2ガス、NH3 ガス、N2 とCOの混合ガス、N2 と
H2 の混合ガス、N2 とArの混合ガスなどを使用する
ことができる。熱処理は1000ppm 以上の窒素を含有する
非酸化性雰囲気中で実施することが好ましい。1000ppm
程度の微量の窒素を含む雰囲気であっても、窒化反応に
対する効果が十分に発揮される。また、微量窒素はAl
の窒化が発熱反応であることに由来する自己発熱の制御
に対しても有効である。
中、具体的には窒素を含有する非酸化性雰囲気中で実施
する。窒素を含有する非酸化性雰囲気としては、例えば
N2ガス、NH3 ガス、N2 とCOの混合ガス、N2 と
H2 の混合ガス、N2 とArの混合ガスなどを使用する
ことができる。熱処理は1000ppm 以上の窒素を含有する
非酸化性雰囲気中で実施することが好ましい。1000ppm
程度の微量の窒素を含む雰囲気であっても、窒化反応に
対する効果が十分に発揮される。また、微量窒素はAl
の窒化が発熱反応であることに由来する自己発熱の制御
に対しても有効である。
【0022】さらに、熱処理時の雰囲気は非酸化性雰囲
気とするが、経験的に少量の酸素を含んでいることが好
ましい。具体的には、酸素を 1〜250ppmの範囲で混入さ
せた窒素含有雰囲気(非酸化性雰囲気)を用いることが
好ましい。酸素量が250ppmを超えると一部で酸化反応が
進み、窒化反応が阻害されるおそれがあり、一方酸素量
が1ppm未満であると反応の促進が困難となる。
気とするが、経験的に少量の酸素を含んでいることが好
ましい。具体的には、酸素を 1〜250ppmの範囲で混入さ
せた窒素含有雰囲気(非酸化性雰囲気)を用いることが
好ましい。酸素量が250ppmを超えると一部で酸化反応が
進み、窒化反応が阻害されるおそれがあり、一方酸素量
が1ppm未満であると反応の促進が困難となる。
【0023】熱処理時の温度は 900〜1200℃の範囲とす
る。この系の場合、窒化反応は 900℃前後から開始され
る。しかし、熱処理温度が1200℃を超えると窒化以前に
Caが揮散してしまうため、効率よく良好なAlNバル
ク体3を作製することができない。このため、熱処理温
度は 900〜1200℃とする。より好ましい熱処理温度は10
00〜1100℃の範囲である。
る。この系の場合、窒化反応は 900℃前後から開始され
る。しかし、熱処理温度が1200℃を超えると窒化以前に
Caが揮散してしまうため、効率よく良好なAlNバル
ク体3を作製することができない。このため、熱処理温
度は 900〜1200℃とする。より好ましい熱処理温度は10
00〜1100℃の範囲である。
【0024】上述した本発明のAlNバルク体3の製造
プロセスで進行するであろう窒化反応過程の詳細は、ま
だ十分に解明されてはいないが、以下に示すような反応
機構に基づいて窒化が進行するものと考えられる。すな
わち、金属Alのインゴットまたは圧粉体1の表面にC
a含有被覆層2を形成した後に窒素含有雰囲気中で加熱
すると、Ca含有被覆層2を有する表面上でAlが窒化
して、AlNの厚い層が形成される。
プロセスで進行するであろう窒化反応過程の詳細は、ま
だ十分に解明されてはいないが、以下に示すような反応
機構に基づいて窒化が進行するものと考えられる。すな
わち、金属Alのインゴットまたは圧粉体1の表面にC
a含有被覆層2を形成した後に窒素含有雰囲気中で加熱
すると、Ca含有被覆層2を有する表面上でAlが窒化
して、AlNの厚い層が形成される。
【0025】ここで、DIMOX法のようにAl−Ca
系合金のインゴットを使用した場合には窒素が内部に拡
散し、インゴット内部で窒化が起こるため、得られるA
lNは予測しがたい形状を呈し、形状付与は困難であっ
た。このことからも、Ca含有被覆層2自体に重要な役
割があるものと考えられる。
系合金のインゴットを使用した場合には窒素が内部に拡
散し、インゴット内部で窒化が起こるため、得られるA
lNは予測しがたい形状を呈し、形状付与は困難であっ
た。このことからも、Ca含有被覆層2自体に重要な役
割があるものと考えられる。
【0026】本発明のAlNバルク体3の製造方法にお
いては、表面のCa含有被覆層2中のCaに向けて、A
lがインゴットや圧粉体1の内部から表面に拡散し、C
a含有被覆層2との界面あるいは表面上で雰囲気中の窒
素と反応(窒化反応)するものと考えられる。なお、界
面や表面で厳密な意味で何が起こっているのかについて
は必ずしも明らかにはされていないが、上述したプロセ
スによって形状付与が可能なAlNバルク体3を作製す
ることができる。
いては、表面のCa含有被覆層2中のCaに向けて、A
lがインゴットや圧粉体1の内部から表面に拡散し、C
a含有被覆層2との界面あるいは表面上で雰囲気中の窒
素と反応(窒化反応)するものと考えられる。なお、界
面や表面で厳密な意味で何が起こっているのかについて
は必ずしも明らかにはされていないが、上述したプロセ
スによって形状付与が可能なAlNバルク体3を作製す
ることができる。
【0027】上述した本発明の製造プロセスにより得ら
れるAlNバルク体3は緻密質であり、また当初の金属
Alのインゴットや圧粉体1の表面形状に応じたAlN
バルク体3が得られる。AlNバルク体3の具体的な密
度は相対密度で例えば 80%以上とすることができる。こ
のように、本発明のAlNバルク体3の製造方法によれ
ば、安価な金属Alのインゴットや圧粉体1を用いて、
緻密質なAlNバルク体3を再現性よく得ることができ
る。得られるAlNバルク体3は、例えば新材料として
新しい応用展開が期待されるほか、従来の焼結法による
AlN焼結体に変わる材料としても期待される。
れるAlNバルク体3は緻密質であり、また当初の金属
Alのインゴットや圧粉体1の表面形状に応じたAlN
バルク体3が得られる。AlNバルク体3の具体的な密
度は相対密度で例えば 80%以上とすることができる。こ
のように、本発明のAlNバルク体3の製造方法によれ
ば、安価な金属Alのインゴットや圧粉体1を用いて、
緻密質なAlNバルク体3を再現性よく得ることができ
る。得られるAlNバルク体3は、例えば新材料として
新しい応用展開が期待されるほか、従来の焼結法による
AlN焼結体に変わる材料としても期待される。
【0028】なお、窒化反応が終了した後のCa(また
はCa化合物)は、Alを供給して多孔体1′となった
Alのインゴットまたは圧粉体と得られたAlNバルク
体3との間に残存する(Ca含有層2′)ものの、一部
はAlNバルク体3の表面にも存在する(Ca含有層
2″)ことが確認されている。
はCa化合物)は、Alを供給して多孔体1′となった
Alのインゴットまたは圧粉体と得られたAlNバルク
体3との間に残存する(Ca含有層2′)ものの、一部
はAlNバルク体3の表面にも存在する(Ca含有層
2″)ことが確認されている。
【0029】次に、本発明の第2のバルク状窒化アルミ
ニウム(AlN)の製造方法の実施形態について説明す
る。図2は第2の製造方法の一実施形態による製造工程
を模式的に示す断面図である。まず、図2(a)に示す
ように、金属Alのインゴットまたは圧粉体1の表面に
Ca含有被覆層2を形成する。ここまでは、前述した実
施形態と同様であり、各種の条件も同様とする。
ニウム(AlN)の製造方法の実施形態について説明す
る。図2は第2の製造方法の一実施形態による製造工程
を模式的に示す断面図である。まず、図2(a)に示す
ように、金属Alのインゴットまたは圧粉体1の表面に
Ca含有被覆層2を形成する。ここまでは、前述した実
施形態と同様であり、各種の条件も同様とする。
【0030】次いで、金属Alのインゴットまたは圧粉
体1上に、Ca含有被覆層2を介して、耐熱性を有する
多孔質状のプリフォーム4を配置する。この多孔質プリ
フォーム4としては、同種または異種のセラミックス、
あるいは上記した熱処理温度に耐え得る耐熱性を有する
耐熱金属、例えばWやMoなどの耐熱金属の粉体、粒状
体および繊維から選ばれる少なくとも 1種からなる多孔
質体を用いることができる。このような多孔質体は予備
焼成が施されたもの、あるいは圧粉体のような圧縮成形
体のいずれであってもよい。また、多孔質プリフォーム
4にはスポンジ金属などを使用してもよい。
体1上に、Ca含有被覆層2を介して、耐熱性を有する
多孔質状のプリフォーム4を配置する。この多孔質プリ
フォーム4としては、同種または異種のセラミックス、
あるいは上記した熱処理温度に耐え得る耐熱性を有する
耐熱金属、例えばWやMoなどの耐熱金属の粉体、粒状
体および繊維から選ばれる少なくとも 1種からなる多孔
質体を用いることができる。このような多孔質体は予備
焼成が施されたもの、あるいは圧粉体のような圧縮成形
体のいずれであってもよい。また、多孔質プリフォーム
4にはスポンジ金属などを使用してもよい。
【0031】ここで、多孔質体を用いる理由は、金属A
lのインゴットまたは圧粉体1の表面上での金属Alの
窒化反応を阻害しないためである。このような多孔質プ
リフォーム4が表面に配置された金属Alのインゴット
または圧粉体1に対して、窒素含有雰囲気中にて 900〜
1200℃の範囲の温度で熱処理を施すと、多孔質プリフォ
ーム4内でCa含有被覆層2を有する側から徐々に金属
Alの窒化が進行し、図2(c)に示すように、多孔質
プリフォーム4の構成材料とAlNとの複合バルク体5
が作製される。なお、熱処理条件は前述した実施形態と
同様とする。
lのインゴットまたは圧粉体1の表面上での金属Alの
窒化反応を阻害しないためである。このような多孔質プ
リフォーム4が表面に配置された金属Alのインゴット
または圧粉体1に対して、窒素含有雰囲気中にて 900〜
1200℃の範囲の温度で熱処理を施すと、多孔質プリフォ
ーム4内でCa含有被覆層2を有する側から徐々に金属
Alの窒化が進行し、図2(c)に示すように、多孔質
プリフォーム4の構成材料とAlNとの複合バルク体5
が作製される。なお、熱処理条件は前述した実施形態と
同様とする。
【0032】このように、予め金属Alのインゴットま
たは圧粉体1上に、Ca含有被覆層2を介して多孔質プ
リフォーム4を配置しておくことによって、多孔質プリ
フォーム4の構成材料とAlNとの複合バルク体5を作
製することができる。得られる複合バルク体5は緻密質
であり、また当初の金属Alのインゴットや圧粉体1の
表面形状に応じた複合バルク体5が得られる。得られる
複合バルク体5は、例えば新材料として新しい応用展開
が期待される。
たは圧粉体1上に、Ca含有被覆層2を介して多孔質プ
リフォーム4を配置しておくことによって、多孔質プリ
フォーム4の構成材料とAlNとの複合バルク体5を作
製することができる。得られる複合バルク体5は緻密質
であり、また当初の金属Alのインゴットや圧粉体1の
表面形状に応じた複合バルク体5が得られる。得られる
複合バルク体5は、例えば新材料として新しい応用展開
が期待される。
【0033】
【実施例】次に、本発明の具体的な実施例について述べ
る。
る。
【0034】実施例1 純度 99.9%のAlインゴットを 5× 5× 5mmに切出し、
表面をサンドペーパーで研磨した後、エタノールとアセ
トンで洗浄して試料とした。このAlインゴットの表面
にCaCO3 粉末の分散液を塗布してCa含有被覆層を
形成した。Ca含有被覆層はAl重量に対してCa量が
0.8重量% となるように形成した。
表面をサンドペーパーで研磨した後、エタノールとアセ
トンで洗浄して試料とした。このAlインゴットの表面
にCaCO3 粉末の分散液を塗布してCa含有被覆層を
形成した。Ca含有被覆層はAl重量に対してCa量が
0.8重量% となるように形成した。
【0035】このようにして、表面にCa含有被覆層を
形成したAlインゴットをAlN粉末を敷いたAlN板
上に載置して電気炉に入れた。この電気炉に窒素を流通
しつつ1050℃で 2時間熱処理した後放冷した。
形成したAlインゴットをAlN粉末を敷いたAlN板
上に載置して電気炉に入れた。この電気炉に窒素を流通
しつつ1050℃で 2時間熱処理した後放冷した。
【0036】その結果、表面部に厚さ約 2mmの黒色バル
ク体が作製されていた。得られたバルク体をX線回折に
より解析した結果、生成したバルク体はAlNであるこ
とが確認された。また、得られたAlNバルク体の相対
密度は約 85%であった。なお、原材料は極度の多孔体と
して残存しており、この部分のAlが表面に移動してA
lNバルク体を生成したことが推察された。
ク体が作製されていた。得られたバルク体をX線回折に
より解析した結果、生成したバルク体はAlNであるこ
とが確認された。また、得られたAlNバルク体の相対
密度は約 85%であった。なお、原材料は極度の多孔体と
して残存しており、この部分のAlが表面に移動してA
lNバルク体を生成したことが推察された。
【0037】比較例1 表面にCa含有被覆層を形成していないAlインゴット
に対して、実施例1と同一条件で熱処理を施した。その
結果、Alインゴットの表面部のみは窒化していたもの
の、実施例1のようにAlNのバルク体は生成していな
かった。
に対して、実施例1と同一条件で熱処理を施した。その
結果、Alインゴットの表面部のみは窒化していたもの
の、実施例1のようにAlNのバルク体は生成していな
かった。
【0038】実施例2 AlインゴットまたはAl圧粉体の表面に、表1に示す
原料および量比でCa含有被覆層をそれぞれ形成した。
これらを実施例1と同様にして電気炉に入れ、表1に示
す条件でそれぞれ熱処理した。その結果、いずれの試料
の表面にも緻密なAlNバルク体が生成していることを
確認した。
原料および量比でCa含有被覆層をそれぞれ形成した。
これらを実施例1と同様にして電気炉に入れ、表1に示
す条件でそれぞれ熱処理した。その結果、いずれの試料
の表面にも緻密なAlNバルク体が生成していることを
確認した。
【0039】
【表1】 実施例3 純度 99.9%のAlインゴットを 5× 5× 5mmに切出し、
表面をサンドペーパーで研磨した後、エタノールとアセ
トンで洗浄して試料とした。このAlインゴットの表面
にCaCO3 粉末の分散液を塗布してCa含有被覆層を
形成した。Ca含有被覆層はAl重量に対してCa量が
1.5重量% となるように形成した。
表面をサンドペーパーで研磨した後、エタノールとアセ
トンで洗浄して試料とした。このAlインゴットの表面
にCaCO3 粉末の分散液を塗布してCa含有被覆層を
形成した。Ca含有被覆層はAl重量に対してCa量が
1.5重量% となるように形成した。
【0040】一方、厚さ 3mmのSiC圧粉体からなる多
孔質プリフォームを用意し、これをCa含有被覆層を介
してAlインゴット上に載置した。これをAlN粉末を
敷いたAlN板上に載置して電気炉に入れた。この電気
炉に窒素を流通しつつ1050℃で 2間熱処理した後放冷し
た。
孔質プリフォームを用意し、これをCa含有被覆層を介
してAlインゴット上に載置した。これをAlN粉末を
敷いたAlN板上に載置して電気炉に入れた。この電気
炉に窒素を流通しつつ1050℃で 2間熱処理した後放冷し
た。
【0041】その結果、多孔質プリフォーム内に黒色層
が作製されていた。得られた黒色層をX線回折により解
析したところ、AlNであることが確認された。このよ
うに、この実施例3ではプリフォーム材であるSiCと
AlNとの複合バルク体が得られた。
が作製されていた。得られた黒色層をX線回折により解
析したところ、AlNであることが確認された。このよ
うに、この実施例3ではプリフォーム材であるSiCと
AlNとの複合バルク体が得られた。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば従
来の粉末冶金的な手法に代えて、新たなバルク状窒化ア
ルミニウムの製造方法を提供することができる。また、
得られる窒化アルミニウムのバルク体は緻密質で、かつ
形状付与が可能であることから、本発明の製造方法は工
業的に応用することが可能である。
来の粉末冶金的な手法に代えて、新たなバルク状窒化ア
ルミニウムの製造方法を提供することができる。また、
得られる窒化アルミニウムのバルク体は緻密質で、かつ
形状付与が可能であることから、本発明の製造方法は工
業的に応用することが可能である。
【図1】 本発明の第1のバルク状窒化アルミニウムの
製造方法の一実施形態による要部製造工程を示す断面図
である。
製造方法の一実施形態による要部製造工程を示す断面図
である。
【図2】 本発明の第2のバルク状窒化アルミニウムの
製造方法の一実施形態による要部製造工程を示す断面図
である。
製造方法の一実施形態による要部製造工程を示す断面図
である。
1……金属Alのインゴットまたは圧粉体 2……Ca含有被覆層 3……AlNバルク体 4……多孔質プリフォーム 5……複合バルク体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 目黒 竹司 神奈川県横浜市保土ケ谷区常盤台79−5 横浜国立大学工学研究科内 (72)発明者 多々見 純一 神奈川県横浜市保土ケ谷区常盤台79−5 横浜国立大学工学研究科内 Fターム(参考) 4G001 BA22 BA61 BA63 BA67 BA81 BB22 BB36 BB67 BC02 BC32 BC45 BC52 BC54 BD03 BD23 BE31
Claims (5)
- 【請求項1】 金属アルミニウムのインゴットまたは金
属アルミニウム粉末の圧粉体表面に、金属カルシウムま
たはカルシウム化合物を被覆する工程と、 前記金属カルシウムまたはカルシウム化合物を被覆した
インゴットまたは圧粉体を窒素含有雰囲気中にて 900〜
1200℃の温度で熱処理し、前記インゴットまたは圧粉体
の表面に窒化アルミニウムのバルク体を作製する工程と
を有することを特徴とするバルク状窒化アルミニウムの
製造方法。 - 【請求項2】 金属アルミニウムのインゴットまたは金
属アルミニウム粉末の圧粉体表面に、金属カルシウムま
たはカルシウム化合物を被覆する工程と、 前記インゴットまたは圧粉体上に、前記金属カルシウム
またはカルシウム化合物の被覆層を介して耐熱性を有す
る多孔質状のプリフォームを配置する工程と、 前記プリフォームを配置したインゴットまたは圧粉体を
窒素含有雰囲気中にて900〜1200℃の温度で熱処理し、
前記インゴットまたは圧粉体の表面に前記プリフォーム
の構成材料と窒化アルミニウムとの複合バルク体を作製
する工程とを有することを特徴とするバルク状窒化アル
ミニウムの製造方法。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2記載のバルク状
窒化アルミニウムの製造方法において、 前記熱処理を1000ppm 以上の窒素を含有する非酸化性雰
囲気中で実施することを特徴とするバルク状窒化アルミ
ニウムの製造方法。 - 【請求項4】 請求項3記載のバルク状窒化アルミニウ
ムの製造方法において、 前記非酸化性雰囲気として酸素を 1〜 250ppm の範囲で
混入させた窒素含有雰囲気を使用することを特徴とする
バルク状窒化アルミニウムの製造方法。 - 【請求項5】 請求項2記載のバルク状窒化アルミニウ
ムの製造方法において、 前記プリフォームは、セラミックスまたは耐熱金属の粉
体、粒状体および繊維から選ばれる少なくとも 1種から
なる多孔質体を有することを特徴とするバルク状窒化ア
ルミニウムの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11113556A JP2000302555A (ja) | 1999-04-21 | 1999-04-21 | バルク状窒化アルミニウムの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11113556A JP2000302555A (ja) | 1999-04-21 | 1999-04-21 | バルク状窒化アルミニウムの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000302555A true JP2000302555A (ja) | 2000-10-31 |
Family
ID=14615294
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11113556A Withdrawn JP2000302555A (ja) | 1999-04-21 | 1999-04-21 | バルク状窒化アルミニウムの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000302555A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009158549A (ja) * | 2007-12-25 | 2009-07-16 | Panasonic Electric Works Co Ltd | 立体回路基板用窒化アルミニウム系基材、その製造方法、及び立体回路基板 |
KR20200035922A (ko) * | 2020-03-23 | 2020-04-06 | 주식회사 풍산 | 파쇄 탄자 및 이를 포함하는 파쇄탄 |
-
1999
- 1999-04-21 JP JP11113556A patent/JP2000302555A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009158549A (ja) * | 2007-12-25 | 2009-07-16 | Panasonic Electric Works Co Ltd | 立体回路基板用窒化アルミニウム系基材、その製造方法、及び立体回路基板 |
KR20200035922A (ko) * | 2020-03-23 | 2020-04-06 | 주식회사 풍산 | 파쇄 탄자 및 이를 포함하는 파쇄탄 |
KR102105574B1 (ko) | 2020-03-23 | 2020-04-28 | 주식회사 풍산 | 파쇄 탄자 및 이를 포함하는 파쇄탄 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN112830815A (zh) | 一种碳基表面形成的碳化钽涂层及其形成方法和用途 | |
HU204242B (en) | Slef-carrying ceramic product and process for producing them | |
KR100500495B1 (ko) | 질화알루미늄질 세라믹스, 반도체 제조용 부재 및 내식성 부재 | |
JPS6337072B2 (ja) | ||
JP2000302555A (ja) | バルク状窒化アルミニウムの製造方法 | |
JPH0336782B2 (ja) | ||
JP4458692B2 (ja) | 複合材料 | |
EP0885858B1 (en) | Recrystallized silicon carbide sintered material and manufacturing method thereof | |
JP3243214B2 (ja) | 金属部材内蔵窒化アルミニウム部材及びその製造方法 | |
JPH08208336A (ja) | 耐酸化性及び耐クリープ性を備えたSi−SiC質焼結体 | |
JPS62252374A (ja) | 窒化アルミニウム焼結体の製造方法 | |
JP3482480B2 (ja) | 耐酸化性に優れた黒鉛−炭化珪素複合体及びその製造方法 | |
JPS6054977A (ja) | 焼結体の製造方法 | |
JP4181359B2 (ja) | 窒化アルミニウム焼結体、及びその製造方法、並びに窒化アルミニウム焼結体を用いた電極内蔵型サセプタ | |
RU2101266C1 (ru) | Способ получения стеклосилицидных покрытий | |
KR100394523B1 (ko) | 질화 알루미늄 분말의 제조방법 | |
JPS6158864A (ja) | 高融点金属二珪化物基焼結体の製造方法 | |
KR20030035017A (ko) | 금속표면에의 알루미늄과 실리콘 동시 코팅용 분체 조성물및 이를 이용한 코팅방법 | |
JPH03275567A (ja) | 窒化アルミニウム焼結体の製造方法 | |
JPH02124773A (ja) | 表面酸化物層を有する窒化アルミニウム焼結体とその製造方法 | |
JPH02107571A (ja) | 耐酸化性に優れた窒化アルミニウム焼結体とその製造方法 | |
JPH0867581A (ja) | 半導体用治工具及びその製造方法 | |
JP2757031B2 (ja) | ムライト質焼結体の製造方法 | |
JPS63206360A (ja) | 窒化アルミニウム焼結体の製造方法 | |
JPH0345034B2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060704 |